JP2702389B2 - 排水システムの掃除口に取付けられる吸気弁 - Google Patents

排水システムの掃除口に取付けられる吸気弁

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JP2702389B2
JP2702389B2 JP5230536A JP23053693A JP2702389B2 JP 2702389 B2 JP2702389 B2 JP 2702389B2 JP 5230536 A JP5230536 A JP 5230536A JP 23053693 A JP23053693 A JP 23053693A JP 2702389 B2 JP2702389 B2 JP 2702389B2
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渡辺 孝
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の排水システム
の立管頂部および横枝管上流の掃除口に替えて取付けら
れる吸気弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のビルディングにおける2管
式排水システムを示す構成図である。2管式排水システ
ムは排水系配管と通気系配管とを有するシステムであ
る。
【0003】図6において、1はビルディングの最上階
から地階を貫通する排水立管、2は排水立管1の下端が
接続された地上階排水横主管、3は地上階排水横主管2
が接続された公共下水道の下水管、4は排水立管1の上
端に接続された伸長通気管、5は伸長通気管4の通気ガ
ラリを有する大気引込口、6は大気引込口5が設けられ
た最上階の壁、7はその天井、8は排水立管1の下部か
ら上部に沿って設けられた通気立管、9は通気立管8と
排水立管1とを複数箇所で接続する結合通気管、10は
各階に設けられたトイレの大便器、小便器、洗面台等の
各種器具からの排水を排出するトラップ、11はトラッ
プ10が接続された床上排水横枝管、12は床上排水横
枝管11の最上流側に設けられた床上掃除口、13は床
上排水横枝管11が接続されると共に排水立管1に接続
された床下排水横枝管、14は途中階、地上階の床下に
設けられ排水立管1に接続される途中階排水横管、1
5は床下排水横枝管13、途中階排水横主管14及び地
上階排水横主管2の最上流側に設けられた床下掃除口で
ある。なお、この床下掃除口15及び上記床上掃除口1
2には円板状の蓋体がねじ込み固定されている。
【0004】16は上記排水立管1に接続される床上排
水横枝管11の最上流側の器具と次の器具との間から取
出し、通気立管8へ延長配管されるループ通気管であ
る。この他に図示しないが、各器具の器具排水管が各々
接続されて延長配管する各個通気・ループ通気管があ
る。
【0005】次に、上記構成による2管式排水システム
における排水と空気の流れの作用・動作について述べ
る。トイレ等の連立する各種器具からの排水はトラップ
10から床上排水横枝管11に流れ、掃除流し水や流し
台等の他の排水と床下排水横枝管13で合流したのち、
排水立管1に流入して流下水となって途中階排水横主管
14、地上階排水横主管2において垂直から水平に移行
され、下水管3へ排出される。
【0006】この排水の流れにおいて、排水管系の管内
気圧は、管内に排水が発生すると管内空気を取込みなが
ら流下するため床下排水横枝管13の上流側及び排水立
管1の上層階側が負圧となる。これと共に満流となった
ときの床下排水横枝管13の下流側が正圧となり、さら
に各階からの流入水と衝突、乱流によって水塊となった
流下水が管内気圧を圧縮するため、排水立管1の下層階
が正圧となる。
【0007】従って、排水管系全体の圧力分布は、上層
階側の排水立管1及び床下排水横枝管13では負圧とな
り、途中階ではより負圧が増大すると共に、下層階の排
水立管1及び床下排水横枝管13では正圧となり、排水
立管1の基部と途中階排水横主管14の近傍ではより正
圧が増大する。また、途中階排水横主管14において
は、瞬間的に最大正圧が発生するものの、排水が満流か
ら層流に変わるにつれて一時的に負圧状態から徐々に略
大気圧へと変化する。
【0008】一方、空気の流れについては、排水管内の
気圧変動を利用して前記の大気引込口5まで延長配管さ
れた伸長通気管4の通気ガラリより空気を吸引する。こ
の空気排水立管1の基部より導出された通気立管8を
上昇させ、排水立管1と伸長通気管4との接続部を経由
して循環させると共に、排水立管1と通気立管8とを連
結する結合通気管9でも、途中階を流下する水塊によっ
て管内が閉鎖されて発生する正圧・負圧に対する空気の
排出・補給をさせている。同様に、床下排水横枝管13
においても、通気立管より取出されたループ通気管1
6あるいは各器具排水枝管へ接続される前記各個通気管
より空気を吸引し、排水立管1とで循環させるようにし
ている。このように、2管式排水システムにおける通気
管の機能は、排水管内の換気、管内の気圧を略大気圧に
保持し、床上排水横枝管11と器具とを接続する器具ト
ラップ10の封水を保護すると共に、排水管内の臭気の
逆流、害虫の侵入を防止して、室内環境を安全、かつ衛
生的に維持しようとしている。
【0009】以上の説明は、動作が略理論的に行われた
場合について述べたものであり、図7には正圧、負圧の
範囲と矢印による空気の流れが示されている。
【0010】また、床上・床下の排水横枝管11、1
3、途中階・地上階の排水横主管2、14の最上流側に
設けられた床上、床下掃除口12、15により、排水中
に含まれる異物や経年変化によるサビ、コブ、油脂等の
堆積物や異物による詰まり等を処理するようにしてい
る。
【0011】以上は2管式排水システムについて説明し
たが、この他の排水方式としては、上記通気立管8を省
略する1管式や排水立管1と床下排水横枝管13とを接
続する継手においてバッフル、羽根リング、ガイド等の
突起を継手内に設け、各床下排水横枝管13からの流入
水を合流させて流下水に旋回流を与えることにより、排
水立管1内に空気芯を形成し、通気管機能を代替させて
通気管の省略化を図るようにした1管式特殊排水継手方
式がある。
【0012】また、最近では、排水立管1内に排水が発
生、流下する過程において、上層階が負圧、下層階が正
圧となる排水特性を利用して、伸長通気管4の大気引
5までの延長配管を省略し、伸長通気管4を最上階の
天井内部まで立ち上げ、その頂部に負圧を利用して弁体
を吸引、開口させて空気を補給する通気弁(ドルゴ通気
弁)を補助手段として設ける方法もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の2管式排水シス
テムの理論上の動作及び空気の流れは上述した通りであ
るが、実際には、図7において矢印で示すような空気の
流れが発生することになる。
【0014】図7において、排水立管1における排水と
空気の流れは、排水量が少量のうちは管壁に沿うもの
の、増量と共に各床下排水横枝管13からの流入水と衝
突、乱流を繰り返しながら水塊となり、やがて気水混合
状態となる。このため、排水立管1の基部から取出され
る通気立管8や排水立管1と通気立管8とを連結する結
合通気管9の開口部を閉鎖させる栓(プラグ)現象が生
じる。さらに、排水立管1から途中階、地上階において
水平展開される排水横主管2、14の脚部では跳水(ジ
ャンピング)現象が発生して管内気圧が異常に上昇す
る。この管内気圧の異常昇圧は、管内空気の流れを阻害
し、上層階の排水横枝管11、13、排水立管1ではよ
り負圧増大して器具トラップ封水の誘因、サイホン現
象を引き起こし、また下層階の排水横枝管11、13、
排水立管1ではより正圧増大して、器具トラップ封水
の跳出し現象となって、室内環境を悪化させるばかり
か、上記栓(プラグ)現象や跳水(ジャンピング)現象
により、通気管そのものの機能を失うことがあった。
【0015】また、前述した通気立管8を省略する1管
式や特殊継手による排水方式での排水と空気の流れにつ
いては、2管式と何等変わることがなく、通気管8を省
略する分だけより排水・通気機能が損なわれるものであ
る。また、排水立管1の上流側が負圧となる排水特性を
利用して排水立管1あるいは伸長通気管4の頂部に取付
ける通気弁(ドルゴ通気弁)を用いる場合は、その形状
から配管系の取付箇所が天井内に限定されるほか、2管
式と同様に排水と空気の流れから必要空気量の補給不足
や換気機能の欠落から有効な手段とは言い難いものであ
り、その複雑な構造から、立管の掃除という点では致命
的な欠点を持つものであった。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、前記各種排水管の最上流端に取
付ける従来の掃除口の蓋体に代えて取付けることによ
り、上層階の負圧発生の各箇所から排水系全体にわたる
必要空気量を確保すると共に、排水系の清掃も容易に行
うことのできる排水システムの掃除口に取付けられる吸
気弁を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る吸気弁
は、掃除口としての排水管端部にねじ込み固定される筒
部を一端に有し、かつ他端に前記掃除口周辺の建物の壁
面に当接される外向きの鍔部を有する短管状の本体と、
この本体の鍔部内周に気密かつ着脱自在に嵌合され中心
に通気穴を有した蓋体と、周囲に通気路を確保した状態
で前記蓋体に保持されて、前記本体の筒部内に挿入さ
れ、かつ中心に弁体ガイド筒部を有した弁体押さえと、
この弁体押さえの弁体ガイド筒部に自身のガイドポスト
を軸線方向スライド自在に挿入することで弁体押さえに
支持され、かつ弁体ガイド筒部の端部によって位置規制
される開弁位置から前記蓋体の通気穴周縁によって位置
規制されて該通気穴を気密的に塞ぐ閉弁位置との間で移
動可能な円板状の弁体と、前記 弁体押さえと弁体との間
に介装され弁体を閉弁位置に付勢する圧縮バネと、前記
弁体に取付けられ前記ガイドポストに対して重量的にア
ンバランスにするための重りとからなるものである。
【0018】
【作用】この発明における吸気弁は、排水管端部に接続
されている短管状の本体に嵌合された蓋体を取り外すこ
とにより排水管内の清掃を行うことができる。その蓋体
取り外しの際は、弁体と弁体押さえ及び圧縮バネと重り
の全てを一緒に取り外すことができる。また、蓋体が本
体に取付けられた通常の使用状態において、排水管内に
負圧が発生すると、その負圧が弁体に作用し、当該弁体
が排水管方向に引込まれて外気が排水管内に取込まれる
ことにより、管内空気が補給される。この際、弁体は
弁体ガイド筒部とガイドポストの案内作用により開弁位
置まで平行移動し、弁体及び弁体押さえの周囲の隙間か
ら外気が速やかに流入する。また、空気取込み時の弁体
に振動が発生した場合、重りによって重量的にアンバラ
ンスとなっている弁体に回転力が作用し、この回転力で
ガイドポストと弁体ガイド筒部とが摺動することによっ
て上記振動が減衰される。さらには、重りの位置や重さ
を加減すれば上記振動を有効に消滅させることが可能で
ある。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による吸気弁を示す断
面図、図2は図1のV−V矢視断面図、図3は図1のX
矢視図、図4は図1のY−Y矢視断面図、図5は図1の
Z−Z矢視断面図である。これらの図において、100
は排水横枝管(排水管)で、端部が掃除口になってい
る。20はトイレ等の建物の壁面である。30は排水横
枝管100の端部の掃除口に取付けられた吸気弁であ
る。この吸気弁30は、短管状の本体40と、環状の蓋
体50と、弁体押さえ60と、円板状の弁体70と、圧
縮バネ80と、重り115とを備えたものである。
【0020】本体40の一端は筒部41になっていて、
その外周には排水横枝管100に取付けるための雄ねじ
42が刻設されている。本体40の他端には、トイレ等
の壁面20に当接し、壁面20の穴21を塞いで隠すた
めの外向きの鍔部43が設けられている。鍔部43の内
周には、蓋体50を取付けるための雌ねじ44が刻設
れている。また、本体40の内周には、該本体40を排
水横枝管100に取り付けるときに利用する工具等を係
合するための凸部45が複数個(この例では2個)設け
られている。
【0021】蓋体50の外周には、本体40に取付ける
ための雄ねじ51が刻設されている。蓋体50の板面に
は、本体40に取付けるときに利用する袋状にあけられ
た工具等を係合するための穴52が2個設けられてい
る。また、蓋体50の中心には円形の通気穴53が開け
られ、その内面側の周縁部が弁座54となっている。こ
の弁座54の外側には弁体70をガイドする複数個、例
えば3個の突起ガイド55がある。また、蓋体50の雄
ねじ51部分の内周側には、弁体押さえ60を支持する
ための複数個、例えば4個の支柱90を嵌め込む溝56
が設けられている。蓋体50は、本体40に着脱自在に
ねじ込み嵌合され、排水横枝管100の内部の水や臭気
が逃げないようにパッキン110でシールされている。
【0022】弁体押さえ60は、本体40の筒部41の
内部に同心的に配置されており、周囲に通気路61を確
保すべく4本の支柱90により蓋体50に支持されてい
る。弁体押さえ60の中心には、弁体70の動作ガイド
をなす弁体ガイド筒部62が設けられている。また、外
周縁には、圧縮バネ80を受けるバネ受け63が設けら
れている。
【0023】円板状の弁体70は、内面の中心に突出す
るガイドポスト71を有しており、弁体押さえ60の弁
体ガイド筒部62の内部にこのガイドポスト71をスラ
イド自在に挿入することにより、弁体押さえ60によっ
て、軸線方向移動自在に支持されている。弁体70の外
径は前記蓋体50の通気穴53を塞ぐ大きさとされ、そ
の弁体70の外周には蓋体50の弁座54に接触した際
に隙間をシールするパッキン112が設けられ、排水横
枝管100の水や臭気を逃がさないようになっている。
なお、弁体70の外周は、蓋体50に設けた突起ガイド
55でガイドされるようになっているので、弁体70の
閉弁が正確に行える。また、弁体70に設けたパッキン
112は、ゴムやその他の弾性体プラスチックでできて
おり、小さなバネ力で容易にシールできるようになって
いる。
【0024】弁体70の内面側にもバネ受け72が設け
られており、このバネ受け72と弁体押さえ60のバネ
受け63との間に圧縮バネ80が介装され、この圧縮バ
ネ80によって弁体70は常時弁座54方向に付勢され
ている。そして、弁体70は、弁体ガイド筒部62の端
部によって位置規制される開弁位置から、蓋体50の弁
座54によ位置規制されて該通気穴53を気密的に塞
ぐ閉弁位置との間で、圧縮バネ80の力に抗して開閉動
作するようになっている。この場合の圧縮バネ80は、
排水横枝管100内が負圧になったとき、その負圧を弁
体70が内面で受けることにより、容易に圧縮されて管
内に空気を導入するようにするものであり、バネ定数が
極めて小さく設定されている。
【0025】例えば、この種の吸気弁で調整する管内圧
力は、通常負圧10〜25mmH2Oであるため、弁体7
0にかかる力Fは次のように求められる。例えば、呼び
径100Aの場合、通気穴53の直径d=6.5cmと
すれば、通過面積Aは、 A=(π/4)×d2 =(π/4)×6.52 =33cm2 であるから、管内負圧による力Fは、 F=A×管内負圧P=33×(10〜25)/10=33〜83 となり、33gで開き始め、83gで全開することにな
る。
【0026】このような条件で作動するバネのバネ定数
は、リフトL=13mmとすると、 (83〜33)/13=3.8g/mm と小さくする必要があり、さらに吸気の流れの影響で弁
体70が振動するので、作動を安定化するためにバネ定
数を1g/mm程度にするのが良い。
【0027】また、弁体70は、前述の吸気時の振動対
策として、その重量をガイドポスト71に対してアンバ
ランス化させており、そのアンバランス化手段として、
弁体70には重り115が取り付けられている。
【0028】次に動作について説明する。上記吸気弁3
0を排水横枝管100の掃除口に取付ける際には、一旦
蓋体50を外して、排水横枝管100に本体40を取付
け、その後再び弁体押さえ60、弁体70、圧縮バネ8
0、重り115等をセットした状態の蓋体50を本体4
0に組み付ける。管内の掃除に際しては蓋体50を取り
外す。この際、蓋体50には、弁体押さえ60弁体7
0と圧縮バネ80と重り115等が全部取付けられてい
るので、これらをユニット化状態のまま全部一緒に取り
外して掃除を行うことができる。
【0029】また、蓋体50が本体40に取付けられた
通常の使用状態において、排水横枝管100内に負圧が
発生すると、その負圧が弁体70に作用し、該弁体70
が排水横枝管100方向に引込まれて開くことにより
外気が弁体70の外周と蓋体50の通気穴53との隙間
から排水横枝管100に自動的に取込まれ、これによっ
て管内へ空気が補給される。この際、弁体70は弁体押
さえ60の弁体ガイド筒部62とガイドポスト71の案
内作用により、開弁位置まで平行移動し、弁体70及び
弁体押さえ60の周囲に確保され通気路61から外気
が速やかに流入する。
【0030】また、空気取込み時の弁体70に振動が発
生した場合、重り115によって重量的にアンバランス
となっている前記弁体70に回転力が作用し、この回転
力でガイドポスト71と弁体ガイド筒部62とが摺動し
て摩擦抵抗が働くことにより上記振動が減衰される。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、排水
管の端部に固定される筒部と建物の壁面に固定される鍔
部とを有する短管状の本体と、前記鍔部の内周に気密か
つ着脱自在に嵌合され中心に通気穴を有した蓋体と、周
囲に通気路を確保した状態で蓋体に保持され中心に弁体
ガイド筒部を有した弁体押さえと、その弁体ガイド筒部
に自身のガイドポストを軸線方向スライド自在に挿入す
ることで弁体押さえに支持された円板状の弁体と、前記
体押さえと弁体との間に介装された圧縮バネと、前記
弁体に取付けられ前記ガイドポストに対して重量的にア
ンバランスにするための重りとからなる吸気弁構成と
たので、その吸気弁を排水システムの掃除口に取付ける
ことによって、排水管内に自動的に空気を補給すること
ができる。従って、排水、通気系の全体にわたって空気
の流れを円滑にすることができ、管内を略大気圧に保持
してトラップの封水を保護し、室内環境の維持を図るこ
とができ、その結果、許容排水量の増大化、ループ配管
や通気立管の省略や縮径化等に対応することができると
いう効果がある。また、蓋体を取り外せば管内清掃を容
易に行うことができる上、排水横枝管の端部へ従来の掃
除口の蓋体と同様にビルドインできるので納まりがよい
という効果がある。
【0032】さらに、弁体は弁体ガイド筒部とガイドポ
トとの案内作用で平行移動しながら開閉するので、弁
体の安定動作が得られると共に、弁体外周の隙間から外
気を速やかに流入させることができるという効果があ
る。
【0033】また、空気取込み時の弁体に振動が発生し
た場合、重りによって重量的にアンバランスとなってい
る弁体に回転力が作用し、この回転力でガイドポストと
弁体ガイド筒部とが摺動することによって上記振動が減
衰されるという効果がある。さらには、重りの位置や重
さを加減すれば上記振動を有効に消滅させることが可能
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による吸気弁の断面図であ
る。
【図2】図1のV−V矢視断面図である。
【図3】図1のX矢視図である。
【図4】図1のY−Y矢視断面図である。
【図5】図1のZ−Z矢視断面図である。
【図6】従来の排水システム及び理論上の空気の流れを
示す構成図である。
【図7】従来の排水システムの実際の空気の流れを示す
構成図である。
【符号の説明】
100 排水横枝管(排水管) 20 建物の壁面30 吸気弁 40 本体 41 筒部 43 鍔部 50 蓋体 53 通気穴 60 弁体押さえ 61 通気路 62 弁体ガイド筒部 70 弁体 71 ガイドポスト 80 圧縮バネ 115 重り

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水システムの掃除口に取付けられる吸
    気弁において、掃除口としての排水管端部にねじ込み固
    定される筒部を一端に有し、かつ他端に前記掃除口周辺
    の建物の壁面に当接される外向きの鍔部を有する短管状
    の本体と、この本体の鍔部内周に気密かつ着脱自在に嵌
    合され中心に通気穴を有した蓋体と、周囲に通気路を確
    保した状態で前記蓋体に保持されて、前記本体の筒部内
    に挿入され、かつ中心に弁体ガイド筒部を有した弁体押
    さえと、この弁体押さえの弁体ガイド筒部に自身のガイ
    ドポストを軸線方向スライド自在に挿入することで弁体
    押さえに支持され、かつ弁体ガイド筒部の端部によって
    位置規制される開弁位置から前記蓋体の通気穴周縁によ
    って位置規制されて該通気穴を気密的に塞ぐ閉弁位置と
    の間で移動可能な円板状の弁体と、前記弁体押さえと弁
    体との間に介装され弁体を閉弁位置に付勢する圧縮バネ
    、前記弁体に取付けられ前記ガイドポストに対して重
    量的にアンバランスにするための重りとからなることを
    特徴とする排水システムの掃除口に取付けられる吸気
    弁。
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JP2008256114A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Kitz Corp 通気弁

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