JP4161788B2 - 産業車両のアクスル支持構造、および、産業車両 - Google Patents

産業車両のアクスル支持構造、および、産業車両 Download PDF

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    • B60G2300/022Fork lift trucks, Clark

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業車両においてアクスルビームのセンタピンを車両の走行方向に離隔配置された一対のアクスル支持部の間に回動可能に支持するアクスル支持構造、および、産業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
カウンタバランス型のフォークリフトでは、平坦でない路面の走行時における車体の安定性を向上させるため、リヤアクスルビームを機台フレームに対してセンタピンを中心にロール面内で揺動可能に支持するのが一般である。この場合、リヤアクスルビームのセンタピンは、ビームの前後両側に離隔配置された一対のアクスル支持部の挿入孔に挿入されることにより、回動可能に支持される。
【0003】
一対のアクスル支持部はそれぞれ、機台フレーム後部に後方に向けて水平に延出されたリヤフレームから下方に突出しており、互いに取り付けられたときセンタピン挿入孔が形成されるような上下分割構造となっている。より詳細には、一対のアクスル支持部はそれぞれセンタピン挿入孔の上側および下側半分ずつを有する上側支持部および下側支持部から構成されている。上側支持部は溶接などによってリヤフレームに接合されているが、下側支持部はこの上側支持部に対して着脱可能になっており、これらはボルトなどで互いに締結される。
【0004】
機台フレームにリヤアクスルビームを支持させるには、アクスル支持部における下側支持部を上側支持部から取り外した状態で、先ずリヤアクスルビームのセンタピンを上側支持部のセンタピン挿入孔の上半分の半円孔内に配置し、その後、下側支持部をセンタピンの下側半分を支持するよう設置してボルトなどで上側支持部に固定する。なお、アクスル支持部のセンタピン挿入孔内には、センタピンとのメタルタッチを防止するためブッシュが配設される。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−16039号公報 (第2頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術ではアクスル支持部における上側支持部をリヤフレームに溶接などで接合する構成のため、アクスル支持部を設けるのに加工の手間がかかると共に、溶接費もかかって低コスト化を図ることができない。
【0007】
また、従来技術のようにアクスル支持部における上側支持部をリヤフレームに溶接で接合する場合、対向配置された一対のセンタピン挿入孔における同軸性を確保するのが困難である。この場合は溶接後の同軸性を改善するためにセンタピン挿入孔に配設されるブッシュを例えばゴム製とするのが一般であるが、ゴムは比較的高価な材料なため、コストがさらにかさむことになる。
【0008】
さらに、従来技術では特に上側支持部とリヤフレームとの接合部での強度確保が問題となり、大きな強度を発揮するのが困難である。
【0009】
そこで、本発明の目的は、低コスト化を実現可能で且つ大きな強度を比較的容易に発揮することができる、アクスルビームのセンタピンを一対のアクスル支持部の間に回動可能に支持するアクスル支持構造、および、産業車両を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る産業車両のアクスル支持構造は、産業車両においてアクスルビームのセンタピンを車両の走行方向に離隔配置された一対のアクスル支持部の間に回動可能に支持するアクスル支持構造であって、一対のアクスル支持部がそれぞれ、センタピンが挿入される挿入孔を有すると共に、上側支持部および上側支持部に着脱可能に取り付けられる下側支持部を含んでおり、上側支持部がカウンタウェイトに鋳込まれていることを特徴とする(第1の発明)。
【0011】
上記構成は、上側支持部をカウンタウェイトに直接鋳込むことで、従来技術におけるアクスル支持部の上側支持部と機台フレーム後方のリヤフレームとの鉄板溶接構造を廃止したものである。これにより、上側支持部と機台フレーム後方のリヤフレームとを接合する溶接などの加工の手間が省かれて、アクスル支持部をより容易に作製することができる。また、溶接費もかからないので、低コスト化が実現される。
【0012】
さらに、強度についても、上記構成は従来よりも効果的である。従来はリヤフレームとアクスル支持部の上側支持部とが溶接などにより接合される構成のため、特に接合部での強度確保が問題となるが、上記構成のように上側支持部をカウンタウェイトに直接鋳込む場合は大きな強度を比較的容易に発揮できる。
【0013】
また、一対のアクスル支持部の少なくとも一方が、下側支持部にのみ挿入孔が形成されたものであることが好ましい(第2の発明)。
【0014】
例えば上側支持部にのみセンタピン挿入孔が形成されている場合や、上側支持部および下側支持部にそれぞれセンタピン挿入孔の一部が形成されていてこれらが互いに取り付けられたときのみ挿入孔が完全に形成される場合では、上側支持部をカウンタウェイトに鋳込んだときに挿入孔の位置が定まってしまい、その後挿入孔の位置を調整することはできない。これに対し、上記構成のように下側支持部にのみ挿入孔が形成されている場合は、下側支持部を上側支持部に取り付ける際の取り付け具合などにより、下側支持部の前後左右や上下方向の位置を調整することができる。つまり、下側支持部にのみセンタピン挿入孔が形成された場合では、挿入孔の位置を調整可能である。したがって、一対のアクスル支持部のうちいずれか一方をこのような構成とすることで、対向配置された一対の挿入孔における同軸性を容易に確保することができる。そしてこのように同軸性が確保される場合は挿入孔に配設するブッシュを従来のようにゴム製とする必要がなく、さらなる低コスト化が実現される。
【0015】
また、下側支持部にのみ挿入孔が形成されたアクスル支持部において、上側支持部が、下側支持部を取り付けるための取付部材を受け入れる取付部材受入部であることが好ましい(第3の発明)。
【0016】
上側支持部が取付部材受入部である上記構成は、例えば上側支持部が鋼材にナットが埋め込まれたものである場合に比べて部材点数が少なく、より容易に作製することができる。
【0017】
また、センタピンが、樹脂からなるブッシュを介して挿入孔に挿入されていることが好ましい(第4の発明)。
【0018】
本発明では上述のようにアクスル支持部における上側支持部をカウンタウェイトに直接鋳込む構成であるので、鋳込みの際に、対向配置された一対の挿入孔における同軸性を比較的容易に確保することができる。したがって、挿入孔に配設するブッシュを従来のようにゴム製とする必要がなく、上記構成のようにゴムに比べて安価な樹脂製とすることができる。これにより、さらなる低コスト化が実現される。
【0019】
また、本発明に係る産業車両は、第1〜4の発明のいずれかのアクスル支持構造によってアクスルビームが支持されていることを特徴とする(第5の発明)。
【0020】
上記構成によると、第1〜4の発明のいずれかのアクスル支持構造を用いたことで、各発明の効果を奏する産業車両を実現可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るフォークリフトの側面図である。図2は、図1の一点鎖線で囲まれた領域IIにおけるリヤアクスルビーム長手方向中央の部分断面図である。図3は、図2のアクスル支持部の上下を取り付ける前の状態を示す分解斜視図である。図4は、図2のIV―IV線に関する部分断面図である。
【0022】
フォークリフト1は、図1に示すように、車両後部がカウンタウェイト21により構成されている。カウンタウェイト21は、車両後部を構成するのに適切な外形形状を有すると共に、その内部に左右の後輪2、後述のリヤアクスルビーム、およびアクスル支持部(図2および図3参照)が収容される空間が形成されるよう、ブロック状に鋳込み成形されたものである。
【0023】
ここで、リヤアクスルビーム3について説明する。リヤアクスルビーム3は、図4に示すように、左右の後輪2を両端に支持するものである。このリヤアクスルビーム3は、図2および図4に示すように、上下に配置された板状のアッパアクスルビーム15およびロアアクスルビーム16を備えている。アッパアクスルビーム15およびロアアクスルビーム16は、長手方向中央部では鉛直方向に沿った前側連結板13および後側連結板14によって連結され、長手方向両端部では鉛直方向に沿った2枚の連結板17によって連結されている。したがって、リヤアクスルビーム3長手方向中央部の断面は、図2に示すような四角枠状である。
【0024】
このように四角枠状に形成されたリヤアクスルビーム3の内部には、図4に示すように、ステアリングシリンダ6が収容されている。左右の後輪2は、ステアリングシリンダ6の両ピストンロッド6aに対してリンク機構(図示せず)を介してキングピン7を中心に回動するように連結されている。したがって、ステアリングホイール8(図1参照)の操作に基づいてステアリングシリンダ6が駆動されることにより、後輪2が操舵される。
【0025】
リヤアクスルビーム3の長手方向中央部には、図2に示すように、前側連結板13および後側連結板14にそれぞれセンタピン5が突設されている。リヤアクスルビーム3がこのセンタピン5を中心に揺動することで、後輪2が接地したまま車体のロール方向の揺動が許容される。
【0026】
次に、リヤアクスルビーム3のセンタピン5を回動可能に支持するアクスル支持部22a,22b,23a,23bについて説明する。アクスル支持部は、図2に示すように、カウンタウェイト21に形成された凹部31内に、リヤアクスルビーム3の幅方向即ち車両の走行方向に沿って前後に離隔配置された一対のものである。そして各アクスル支持部は、図3に示すように、着脱可能な上下分割構造である。本実施の形態において、車両の走行方向の後側(図2および図3の右側)に配置されたアクスル支持部は、センタピン5が挿入される円孔25を有する下側支持部22bと、この下側支持部22bを取り付けるためのボルト27(図3および図4参照)を受け入れる上側支持部としてのナット22aとから構成されている。一方、車両の走行方向の前側(図2および図3の左側)に配置されたアクスル支持部は、互いに対向する面に上側半円孔25aおよび下側半円孔25bをそれぞれ有する半割上側支持部23aと半割下側支持部23bとから構成されている。
【0027】
車両の走行方向の後側(図2および図3の右側)に配置されたアクスル支持部において、下側支持部22bは、図3および図4に示すように、略T字型の部材である。円孔25は、下側支持部22bにおけるT字型の中央やや下よりの位置に、センタピン5挿入方向に沿って貫通するよう形成されている。また、下側支持部22bにおけるT字の横棒の位置には、円孔25を挟んで図2の紙面垂直方向(図4の紙面左右方向)両側に、固定用のボルト27を貫挿可能なボルト孔29(図3および図4中点線で示す)が上下方向に貫通するよう形成されている。
【0028】
ボルト27を受け入れるナット22aは、その大部分が図2および図4に示すようにカウンタウェイト21内に鋳込まれており、カウンタウェイト21の下側支持部22bとの対向面には、ナット22aのボルト27挿入口のみが見えている。このナット22aは、カウンタウェイト21を鋳込み成形する際直接鋳込まれたものであり、上側支持部を構成する。
【0029】
車両の走行方向の前側(図2および図3の左側)に配置されたアクスル支持部において、半割上側支持部23aおよび半割下側支持部23bが互いに取り付けられたとき、それぞれの半円孔25a,25bが係合し、他方の下側支持部22bにおける円孔25と同様の円孔を形成する。
【0030】
半割上側支持部23aは、ナット22aと同様にカウンタウェイト21を鋳込み成形する際直接鋳込まれたものであり、半割下側支持部23bとの対向面に、センタピン5挿入方向に沿った上側半円孔25aを有している。そしてこの上側半円孔25aを挟んで図2の紙面垂直方向両側には、半割下側支持部23bを取り付けるときに用いられるボルト27を受け入れるナット26が鋳込まれている。
【0031】
半割下側支持部23bは、半割上側支持部23aとの対向面に、センタピン5挿入方向に沿った下側半円孔25bを有している。そしてこの下側半円孔25bを挟んで図2の紙面垂直方向両側には、ボルト27を貫挿可能なボルト孔29(図3中点線で示す)が上下方向に貫通するよう形成されている。
【0032】
機台フレーム(図示せず)にリヤアクスルビーム3を支持させるには、先ず、図3に示すように一対のアクスル支持部における一方(図2および図3で左側)の半割下側支持部23bを半割上側支持部23aから取り外した状態で、他方(図2および図3で右側)の円孔25を有する下側支持部22bを、カウンタウェイト21に鋳込まれているナット22aにボルト27を螺合させることにより、カウンタウェイト21に固定する。なお、このときの下側支持部22bの取り付け具合、即ちボルト27とナット22aのボルト受入孔との位置合わせなどによって、下側支持部22bの前後左右方向の位置を調整することができる。また、例えば下側支持部22bとカウンタウェイト21との間に薄い板材を介在させることにより、下側支持部22bの上下方向の位置を調整することもできる。
【0033】
このように一対のアクスル支持部のうち一方(図2および図3で右側)のみを上下取り付け且つ他方(図2および図3で左側)を上下取り外した状態で、リヤアクスルビーム3のセンタピン5の一方を下側支持部22bの円孔25内に挿入すると共に、もう一方のセンタピン5を半割上側支持部23aの上側半円孔25a内に配置する。その後、半割下側支持部23bを、下側半円孔25bがセンタピン5の下側と係合するようにして、ボルト27をナット26に螺合させることにより、半割上側支持部23aと固定する。
【0034】
なお、図2および図4に示すように、下側支持部の円孔25内、および、半割上側支持部23aおよび半割下側支持部23bの上側半円孔25aおよび下側半円孔25bにより形成される円孔内にはそれぞれ、円筒形状を有する樹脂製のブッシュ28が配設されている。つまり、リヤアクスルビーム3のセンタピン5はブッシュ28を介して円孔内に挿入されている。
【0035】
また、カウンタウェイト21には、リヤアクスルビーム3の長手方向におけるアクスル支持部の両側(図4参照)でリヤアクスルビーム3の幅方向中央(図2参照)に、リヤアクスルビーム3の揺動範囲を規制するための一対のストッパ21aが下方に突出するよう形成されている。
【0036】
以上に述べたように、本実施形態に係るフォークリフト1は、従来技術におけるアクスル支持部の上側支持部と機台フレーム後方のリヤフレームとの鉄板溶接構造を廃止し、上側支持部としてのナット22aおよび半割上側支持部23aをカウンタウェイト21に直接鋳込む構成としたものである。これにより、上側支持部と機台フレーム後方のリヤフレームとを接合する溶接などの加工の手間が省かれて、アクスル支持部をより容易に作製することができる。また、溶接費もかからないので、低コスト化が実現される。
【0037】
さらに、強度についても、上記構成は従来よりも効果的である。従来はリヤフレームとアクスル支持部の上側支持部とが溶接などにより接合される構成のため、特に接合部での強度確保が問題となるが、上記構成のように上側支持部としてのナット22aおよび半割上側支持部23aをカウンタウェイト21に直接鋳込む場合は大きな強度を比較的容易に発揮できる。
【0038】
また、本実施の形態では一対のアクスル支持部におけるナット22aおよび半割上側支持部23aを共にカウンタウェイト21に直接鋳込む構成であるため、鋳込みの際に、対向配置された一対のセンタピン5挿入孔、即ち円孔25および上側半円孔25aと下側半円孔25bとの係合による円孔における同軸性を、比較的容易に確保することができる。
【0039】
またさらに、一対のアクスル支持部のうち一方(図2および図3の右側)が、他方のように上下に孔が配されたものではなく、下側支持部22bにのみ円孔25が形成されたものであるため、下側支持部22bをナット22aに取り付ける際のボルト27の取り付け具合などにより、下側支持部22bの前後左右や上下方向の位置を調整することができる。つまり、本実施の形態では下側支持部22bにおける円孔25の位置を調整可能であり、対向配置された一対の円孔における同軸性を容易に確保することができる。
【0040】
そしてこのように同軸性が確保される場合は円孔に配設するブッシュ28を従来のようにゴム製とする必要がなく、本実施の形態のようにゴムに比べて安価な樹脂製とすることができる。これにより、さらなる低コスト化が実現される。
【0041】
また、カウンタウェイト21における下側支持部22bを取り付ける位置には、取付部材としてのボルト27を受け入れる上側支持部としてのナット22aのみが鋳込まれている。このような構成は、他方のアクスル支持部のように鋼材にナット26が埋め込まれて構成される半割上側支持部23aをカウンタウェイト21に鋳込むのに比べて部材点数が少なく、より容易に作製することができる。
【0042】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
【0043】
述の実施の形態では、一対のアクスル支持部のうち一方が円孔25を有する下側支持部22bとこれを取り付けるナット(上側支持部)22aとの組み合わせで、他方がそれぞれ半円孔25a,25bを有する半割上側支持部23aと半割下側支持部23bとの組み合わせである。参考例としては、図5および図6に示すように、一対のアクスル支持部の両方が上述の実施の形態における半割上側支持部23aと半割下側支持部との組み合わせとなるように構成できる。また、他の参考例としては、一対のアクスル支持部の両方が上述の実施の形態におけるナット22aと下側支持部22bとの組み合わせとなるように構成できる。しかしながら、アクスル支持部の強度と、対向配置された一対の円孔における同軸性とを同時に確保するという観点からは、上述の実施の形態が最も好ましい。
【0044】
また、上述の実施の形態でカウンタウェイト21に鋳込まれたナット22aを、ナットが埋め込まれた鋼材に置換してもよい。
【0045】
また、上述の実施の形態のブッシュ28は樹脂製であるが、これに限定されず、例えばゴムや金属からなるものであってよい。しかし低コスト化を図るには、樹脂製とするのがより好ましい。
【0046】
また、ブッシュ28は円筒形でなく半円筒形に分割されたものでもよい。
【0047】
また、それぞれ上下分割構造である一対のアクスル支持部において、上述の実施の形態ではボルト27を用いて上下の部材を互いに固定するものとしているが、これに限定されず、様々な方法により固定してよい。
【0048】
また、下側支持部22bや半割下側支持部23bはブロック状であることに限定されず、センタピン5の下側を支持可能な形状に湾曲された金属板であってもよい。
【0049】
また、上述の実施の形態はリヤアクスルビーム3に関するアクスル支持構造であるが、本発明に係るアクスル支持構造は、ロール面内で揺動可能に支持されるフロントアクスルビームにも適用可能である。
【0050】
また、本発明に係るアクスル支持構造は、センタピン方式でアクスルビームを揺動可能に支持する産業車両であれば、フォークリフト1に限らず、例えばトラクタショベル、ショベルローダなどにも適用可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明によると、溶接などの加工の手間が省かれ、溶接費がかからないので低コスト化が実現されると共に、大きな強度を比較的容易に発揮できる。
【0052】
第2の発明によると、対向配置された一対の挿入孔における同軸性を容易に確保することができ、そしてこれによりブッシュを従来のようにゴム製とする必要がなくなってさらなる低コスト化が実現される。
【0053】
第3の発明によると、部材点数が少なくより容易に作製することができる。
【0054】
第4の発明によると、ブッシュを比較的安価な樹脂製とすることでさらなる低コスト化が実現される。
【0055】
第5の発明によると、第1〜4の発明のいずれかのアクスル支持構造を用いたことで、各発明の効果を奏する産業車両を実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るフォークリフトの側面図である。
【図2】 図1の一点鎖線で囲まれた領域IIにおけるリヤアクスルビーム長手方向中央の部分断面図である。
【図3】 図2のアクスル支持部の上下を取り付ける前の状態を示す分解斜視図である。
【図4】 図2のIV―IV線に関する部分断面図である。
【図5】 参考例の一例を示す図2に対応する部分断面図である。
【図6】 図5のアクスル支持部の上下を取り付ける前の状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト(産業車両)
3 リヤアクスルビーム(アクスルビーム)
5 センタピン
21 カウンタウェイト
22a ナット(アクスル支持部の上側支持部,取付部材受入部)
22b 下側支持部(アクスル支持部の下側支持部)
23a 半割上側支持部(アクスル支持部の上側支持部)
23b 半割下側支持部(アクスル支持部の下側支持部)
25 円孔(挿入孔)
25a 上側半円孔(挿入孔)
25b 下側半円孔(挿入孔)
27 ボルト(取付部材)
28 ブッシュ

Claims (4)

  1. 産業車両においてアクスルビームのセンタピンを車両の走行方向に離隔配置された一対のアクスル支持部の間に回動可能に支持するアクスル支持構造であって、
    前記一対のアクスル支持部がそれぞれ、前記センタピンが挿入される挿入孔を有すると共に、上側支持部および前記上側支持部に着脱可能に取り付けられる下側支持部を含んでおり、
    前記上側支持部がカウンタウェイトに鋳込まれており、
    前記一対のアクスル支持部の一方が、前記下側支持部にのみ前記挿入孔が形成されたものであり、他方が、互いに対向する面に上側半円孔および下側半円孔をそれぞれ有する前記上側支持部としての半割上側支持部と前記下側支持部としての半割下側支持部とから構成され、
    前記半割上側支持部と前記半割下側支持部とが互いに取り付けられたときに、前記上側半円孔と前記下側半円孔とで前記挿入孔を形成することを特徴とする産業車両のアクスル支持構造。
  2. 前記下側支持部にのみ前記挿入孔が形成されたアクスル支持部において、前記上側支持部が、前記下側支持部を取り付けるための取付部材を受け入れる取付部材受入部であることを特徴とする請求項1に記載の産業車両のアクスル支持構造。
  3. 前記センタピンが、樹脂からなるブッシュを介して前記挿入孔に挿入されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の産業車両のアクスル支持構造。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のアクスル支持構造によって前記アクスルビームが支持されていることを特徴とする産業車両。
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