JP4010962B2 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法 - Google Patents
電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁フィルム上に導体の回路パターンが形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、CSP(Chip Size Package)テープ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープ、COF(Chip on Film)テープなど)(以下、単に「電子部品実装用フィルムキャリアテープ」と言う。)を、検査工程などの処理工程で搬送する搬送装置および搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の分野では、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板が用いられているが、昨今の電子機器は、例えば携帯電話に代表されるように電子機器の小型軽量化、高機能化、高信頼性、低価格化などが要望されている。
【0003】
このような電子機器の小型軽量化などの特性を実現するための電子部品実装方法として、TABテープのような電子部品実装用フィルムキャリアテープにデバイスを実装することが行われている。このような電子部品実装用フィルムキャリアテープは、ポリイミドなどの絶縁フィルムにエポキシなどの樹脂接着剤を介して銅箔などの導電性金属箔を貼着し、この導電性金属箔表面に感光性樹脂を塗布して所望の配線パターンを得るように露光を行い現像した後、この樹脂の感光部分または非感光部分をマスキング材として導電性金属箔をエッチングして配線パターンを形成し、続いてソルダーレジストの塗布、硬化やメッキ処理などを行い製造されている。
【0004】
そして最近では、上記したように電子機器の小型軽量化が要望される中で、電子部品の高密度実装が求められ、これにともない電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線幅の狭ピッチ化、フィルム厚の薄型化が進んでいる。
このような状況下、たとえば絶縁フィルム上に薄い電解銅めっきを施すなどの手法により絶縁フィルム上に直接銅導体層を形成した2層フレキシブル基板が開発され、COF(Chip on Film)テープなどに用いられるようになった。
【0005】
図7に示したように、COFテープなどの電子部品実装用フィルムキャリアテープ103には、導体配線パターンが形成された電子部品実装用ユニット142,142・・・がテープ長手方向に並んで形成されている。そして、テープ幅方向の両端には、搬送のために設けられたスプロケット孔140,140・・・がテープ長手方向に並んで穿孔されている。ここで、テープ幅は35〜200mm程度であり、スプロケット孔140の辺の長さは1.42〜1.98mm程度である。
【0006】
製造工程を経た電子部品実装用フィルムキャリアテープ103は、各電子部品実装用ユニット142,142・・・の導体配線パターンなどに生じた不良を判別し、不良ユニットを穿孔するパンチング、または不良ユニットへインクマークを施すインクマーキングなどの手段でマーキングを施す検査工程で検査された後に出荷される。
【0007】
この検査工程で、たとえば不良ユニットにマーキングを施す際には、電子部品実装用フィルムキャリアテープ103の各電子部品実装用ユニット142,142・・・が所定の処理部を通過するように搬送して(例えば特許文献1参照)、これらの中から不良ユニットのみ選択的にマーキングを施している。
電子部品実装用フィルムキャリアテープ103の検査工程での搬送に従来から使用されている搬送装置の概略構成を図8に示す。この搬送装置101は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ103を送り出す巻き出しリール105と、巻き出しリール105から巻き出されたフィルムキャリアテープ103に対して検査やマーキングなどの所定の処理を行う処理部113と、処理部113で所定の処理を行ったフィルムキャリアテープ103を巻き取る巻き取りリール107とを備えている。なお、109、111は処理部113でフィルムキャリアテープ103が水平方向へ搬送されるようにフィルムキャリアテープ103を案内する案内ロールであり、125、127もフィルムキャリアテープ103を案内する案内ロールである。
【0008】
そして、処理部113の搬送上流側にはバックテンション部129を備え、搬送下流側には搬送駆動部115を備えている。
搬送駆動部115は、図9に示したように、ドライブギヤ117と押さえロール119とを備えている。ドライブギヤ117は、そのドライブロール面がフィルムキャリアテープ103面へ下側から当接するように配設され、該ドライブロール面の両側端部に一列に設けられた、ギヤ突起131,131・・・がフィルムキャリアテープ103のスプロケット孔140,140・・・と係合することによりフィルムキャリアテープ103を搬送している。
【0009】
押さえロール119は、その押さえロール面でドライブギヤ117のドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープ103を挟持している。
バックテンション部129は、フィルムキャリアテープ103面へ上下から互いのロール面で挟むように配置された一対のロールからなり、キャリアテープ103を互いのロール面で挟持して押さえることによって、搬送駆動部115の駆動により搬送されるフィルムキャリアテープ103に対して搬送方向と逆方向へテンションを与えてフィルムキャリアテープ103が安定に且つ真直ぐに搬送されるように作用する。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−358180号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の搬送装置では、このようにバックテンション部129でフィルムキャリアテープ103に対して搬送方向と逆方向へテンションを与えていたために、その搬送駆動部115において図9に示したようにドライブギヤ117のギヤ突起131,131・・・が、スプロケット孔140,140・・・の搬送方向側の端部144と当接する状態で係合してフィルムキャリアテープ103を搬送していた。このため、ドライブギヤ117の回転にともないギヤ突起131が係合していたスプロケット孔140からはずれる際に、スプロケット孔140の搬送方向側の端部144とこすれてしまい、係合が解かれるたびにピチッ、ピチッという音がして、検査などの作業を行う者に不快感を与えたり、あるいは端部144が変形したり破れてしまうという問題があった。
【0012】
また、従来の搬送装置では、図9に示したように、押さえロール119の軸心がドライブギヤ117の軸心に対して搬送方向と垂直となるように配設されていたため、フィルムキャリアテープ103と、ドライブギヤ117のドライブロール面および押さえロール119の押さえロール面とがほぼ点接触で接する状態で搬送していた。このため、搬送が不安定となり、たとえばロールががたついた際などに、スプロケット孔140と係合しているギヤ突起131が、フィルムキャリアテープ103にかみ込み、位置決めにも使用されるスプロケット孔140を傷つけたり、場合によっては配線パターンを傷つけてしまうといった問題があった。
【0013】
上記の各問題点は、特に電子部品実装用フィルムキャリアテープの中でもフィルム厚が薄く比較的強度が弱いCOFテープを搬送する際に起こりやすい。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、電子部品実装用フィルムキャリアテープを傷めず、安定に搬送することができる電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、
電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送するように構成したことを特徴としている。
【0017】
このような構成とすることによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを安定に搬送することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、
電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記巻き出しリールと処理部との間に配設され、フィルムキャリアテープに対して、巻き出し側へのテンションを付与する巻き出し側テンション付与手段と、
前記巻き取りリールと処理部との間に配設され、フィルムキャリアテープに対して、巻き取り側へのテンションを付与する巻き取り側テンション付与手段とを備えるとともに、
前記巻き取り側テンション付与手段が付与するテンションが、前記巻き出し側テンション付与手段が付与するテンションよりも大きくなるように構成され、
これにより、前記ドライブギヤのギヤ突起が、前記フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送するように構成するとともに、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送するように構成したことを特徴としている。
【0018】
このような構成とすることによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを傷めず、きわめて安定に搬送することができる。
上記の発明において、巻き出し側テンション付与手段および巻き取り側テンション付与手段が、自重によりフィルムキャリアテープに対してテンションを付与するように構成することができる。すなわち、巻き取り側テンション付与手段の自重が、巻き出し側テンション付与手段の自重よりも重くなるように構成して、これによりドライブギヤのギヤ突起が、フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送することができる。
【0019】
このように自重によりフィルムキャリアテープに対してテンションを付与する構成とする場合において、巻き出し側テンション付与手段および巻き取り側テンション付与手段として、ダンサロールを用いることが、フィルムキャリアテープを安定に搬送する観点から好適である。
【0020】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、
電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送することを特徴としている。
【0021】
このような方法で電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送することによって、該キャリアテープを安定に搬送することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記巻き出しリールと処理部との間に配設された巻き出し側テンション付与手段によって、フィルムキャリアテープに対して巻き出し側へのテンションを付与するとともに、
前記巻き取りリールと処理部との間に配設された巻き取り側テンション付与手段によって、フィルムキャリアテープに対して、巻き取り側へのテンションを付与し、
この際に、前記巻き取り側テンション付与手段が付与するテンションが、前記巻き出し側テンション付与手段が付与するテンションよりも大きくなるように構成され、
これにより、前記ドライブギヤのギア突起が、前記フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送するとともに、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送することを特徴としている。
【0022】
このような方法で電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送することによって、該キャリアテープを傷めず、きわめて安定に搬送することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1、図3は本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の実施例を示した概略構成図、図2、図4はその搬送駆動部の部分拡大図である。
図1に示した電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置1aは、電子部品実装用フィルムキャリアテープ3を送り出す巻き出しリール5と、巻き出しリール5から巻き出されたフィルムキャリアテープ3に対してたとえば実装用ユニットの不良判別処理や不良マーキング処理などの所定の処理を行う処理部13と、処理部13で処理を行ったフィルムキャリアテープ3を巻き取る巻き取りリール7とを備えている。なお、9、11は処理部13でフィルムキャリアテープ3が水平方向へ搬送されるようにフィルムキャリアテープ3を案内する案内ロールであり、25、27もフィルムキャリアテープ3を案内する案内ロールである。また、本発明により処理を行うフィルムキャリアテープ3は、通常はそのテープ幅が35〜200mmであり、テープ厚が10〜125μm、好ましくは25〜75μmである。
【0024】
そして、処理部13の搬送下流側には搬送駆動部15を備えている。
搬送駆動部15は、図4に示したように、ドライブギヤ17と押さえロール19とを備えている。ドライブギヤ17は、そのドライブロール面がフィルムキャリアテープ3面へ下側から当接するように配設され、該ドライブロール面の両側端部に一列に設けられた、ギヤ突起31,31・・・がフィルムキャリアテープ3のスプロケット孔40,40・・・と係合することによりフィルムキャリアテープ3を搬送している。
【0025】
押さえロール19は、その押さえロール面でドライブギヤ17のドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープ3を挟持している。
なお、押さえロール19は、たとえば図5(a)に示したように、ロール面の両端側に、ギヤ突起31,31・・・とほぼ等しい幅をもつ全周に渡る切り込み溝37を設けることが好適である。このように切り込み溝37を設けることで、図5(b)に示したように、ドライブギヤ17の駆動時にギヤ突起31が切り込み溝37へスプロケット孔40を貫通して挿入される状態で回転し、そして切り込み溝37の両側で押さえロール19がフィルムキャリアテープ3を挟持することで、ギヤ突起31からスプロケット孔40がはずれにくく、搬送を安定させることができる。他の態様としては、押さえロール19を、たとえば図6に示したように、ロール面の両端側に突起31,31・・・と係合する切り込み溝37,37・・・を一列に設ける構成とすることもできる。
【0026】
本実施例では、巻き出しリール5と処理部13との間に、自重によりフィルムキャリアテープ3に対して、巻き出し側へのテンションを付与する巻き出し側ダンサロール21を配設している。
さらに、巻き取りリール7と処理部13との間に、自重によりフィルムキャリアテープ3に対して、巻き取り側へのテンションを付与する巻き取り側ダンサロール23を配設している。
【0027】
図1において、巻き出し側ダンサロール21は、巻き出しリール5と案内ロール9との間に位置するフィルムキャリアテープ3に対して、上側からロール面で当接して自重を与えている。これにより、案内ロール9と案内ロール11との間に位置するキャリアテープ3に対して巻き出し側、すなわち搬送方向と逆方向へのテンションを付与している。
【0028】
また、巻き取り側ダンサロール23は、巻き取りリール7と案内ロール11との間に位置するフィルムキャリアテープ3に対して、上側からロール面で当接して自重を与えている。これにより、案内ロール9と案内ロール11との間に位置するキャリアテープ3に対して巻き取り側、すなわち搬送方向へのテンションを付与している。
【0029】
そして、巻き取り側ダンサロール23の自重が、巻き出し側ダンサロール21の自重よりも重く構成されている。したがって、フィルムキャリアテープ3には、各ダンサロールによる自重で互いに逆方向へかかるテンション(引っ張り力)の差し引きとして、巻き取り側、すなわち搬送方向へのテンションが付与されることとなる。これにより、図2に示したように、ドライブギヤ17のギヤ突起31,31・・・が、スプロケット孔40,40・・・の搬送方向と逆側の端部46と当接した状態、あるいは搬送方向側の端部44と当接していない状態でフィルムキャリアテープ3を搬送するようにしている。
【0030】
したがって、スプロケット孔40は、その搬送方向側に隙間がある状態でギヤ突起31と係合しているので、ドライブギヤ17が回転して係合が解かれる際にギヤ突起31が搬送方向側の端部44と接触することがない。このため、ギヤ突起31が搬送方向側の端部44とこすれてしまい、係合が解かれるたびにピチッ、ピチッという音がしたり、あるいは端部44が変形したり破れてしまうことがなく、フィルムキャリアテープ3を傷めず、安定に搬送することができる。
【0031】
巻き出し側ダンサロール21と巻き取り側ダンサロール23は、たとえばロール幅方向の両端に沿って、フィルムキャリアテープ3の幅と略同一幅の溝を形成してガイドを設け、フィルムキャリアテープ3がはずれないようにして、適当な補助手段を用いずにそのままフィルムキャリアテープ3に載せて自重を与えることができる。巻き出し側ダンサロール21が自重により与える巻き出し側へのテンションと、巻き取り側ダンサロール23が自重により与える巻き取り側へのテンションとの差し引きの力は、装置構成などにもよるが、本発明の効果を得る観点から、好ましくは重さに換算して20〜300g、さらに好ましくは40〜80gである。
【0032】
本実施例では、巻き出し側へのテンションを付与する巻き出し側テンション付与手段、および巻き取り側へのテンションを付与する巻き取り側テンション付与手段としてダンサロール21、23を用い、自重によりフィルムキャリアテープ3に対してテンションを付与するように構成したが、本発明はこの構成に限定されることはない。すなわち、自重によりフィルムキャリアテープ3に対してテンションを付与する構成として、ダンサロール以外の適当な手段を用いることもできる。
【0033】
また、自重によりフィルムキャリアテープ3に対してテンションを付与する構成に限定されず、巻き取り側テンション付与手段が付与するテンションが、巻き出し側テンション付与手段が付与するテンションよりも大きくなるように構成することで、上述した本発明の効果を得ることができる。例えば、ドライブギヤ17に対して搬送方向下流側の位置にフィルムキャリアテープ3を挟むように上下一対のロール(巻き取り側テンション付与手段)を設置し、フィルムキャリアテープ3の幅方向両端側(スプロケット孔40近傍)がロール面とスリップするように当接して、該ロールを搬送方向へ駆動する力によりフィルムキャリアテープ3を搬送方向へ挟んで引っ張ることによりテンションを付与する構成とすることができる。また、この上下一対のロールの代わりに上下一対の板状部材を設置し、フィルムキャリアテープ3を上下から板状部材で挟んでプレスしながら搬送させて、該板状部材を搬送方向へ駆動する力によりフィルムキャリアテープ3を搬送方向へ挟んで引っ張ることによりテンションを付与する構成とすることもできる。
【0034】
図3に示した電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置1cは、搬送駆動部15を図4に示すように構成したことを特徴としている。なお、図3の29はバックテンション部であり、フィルムキャリアテープ3面へ上下から互いのロール面で挟持するように配設された一対のロールからなり、フィルムキャリアテープ3を互いのロール面で挟持して押さえることによって、搬送駆動部15の駆動により搬送されるフィルムキャリアテープ3に対して搬送方向と逆方向へのテンションを付与してフィルムキャリアテープ3が安定に且つ真直ぐに搬送されるように作用する。
【0035】
図4に示したように、本実施例では押さえロール19の軸心が、ドライブギヤ17の軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置されるようにしている。
これにより、ドライブギヤ17と押さえロール19との接点33よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープ3がドライブギヤ17のドライブロール面35と面接触で当接するようになる。さらに、ドライブギヤ17と押さえロール19との接点33よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープ3が押さえロール19の押さえロール面36と面接触で当接するようになる。
【0036】
このように、フィルムキャリアテープ3がドライブロール面35および押さえロール面36に対して点ではなく面で貼り付けるように接しており、接触面積が広いので、安定に搬送することができ、たとえばフィルムキャリアテープ3がずれることによりスプロケット孔40と係合しているギヤ突起31がフィルムキャリアテープ3にかみ込んで、位置決めにも使用されるスプロケット孔40を傷つけたり、配線パターンを傷つけてしまうことを防止することができる。
【0037】
押さえロール19を配置するに際し、押さえロール19の軸心を、ドライブギヤの軸心に対して搬送方向に偏位させる角度θは、装置構成などにもよるが、本発明の効果を得る観点から、好ましくは5〜45度であり、さらに好ましくは15〜20度である。
図1に示した電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置1aは、上記したダンサロール21、23を備え、且つ図3、4で示した実施例と同様に押さえロール19の軸心が、ドライブギヤ17の軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置されるようにしている。
【0038】
これにより、図2に示したように、ドライブギヤ17のギヤ突起31,31・・・が、スプロケット孔40,40・・・の搬送方向と逆側の端部46と当接する状態、あるいは搬送方向側の端部44と当接していない状態でフィルムキャリアテープ3を搬送するようにして、且つフィルムキャリアテープ3が上記したようにドライブロール面35および押さえロール面36と面接触で当接した状態でフィルムキャリアテープ3を搬送することができる。
【0039】
したがって、ギヤ突起31とスプロケット孔40とは搬送方向側に隙間がある状態で係合しているので、ドライブギヤ17が回転して係合が解かれる際にギヤ突起31が搬送方向側の端部44と接触することがなく、さらに、フィルムキャリアテープ3がドライブロール面35および押さえロール面36へ点ではなく面で貼り付けるように接しており、接触面積が広いので、安定に搬送することができ、たとえばスプロケット孔40と係合しているギヤ突起31がフィルムキャリアテープ3にかみ込んで、位置決めにも使用されるスプロケット孔40を傷つけたり、配線パターンを傷つけてしまうことを防止することができる。
【0040】
そして、巻き出し側ダンサロール21が自重により与える巻き出し側へのテンションと、巻き取り側ダンサロール23が自重により与える巻き取り側へのテンションとの差し引きの力は、装置構成などにもよるが、本発明の効果を得る観点から、重さに換算して20〜300gであることが好ましい。また、押さえロール19を配置するに際し、押さえロール19の軸心を、ドライブギヤの軸心に対して搬送方向に偏位させる角度θは、装置構成などにもよるが、本発明の効果を得る観点から5〜45度であることが好ましい。
【0041】
本発明の搬送装置および搬送方法は、処理部13において、電子部品実装用フィルムキャリアテープ3の検査工程における不良ユニット判別処理または不良ユニットのマーキング処理を行うために使用することができる。また、処理部13での処理には、フィルムキャリアテープ3の製造工程、たとえば露光、ソルダーレジスト塗布処理、メッキ処理なども含まれ、これらの処理を行うために使用することもできる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法は、巻き出し側テンション付与手段と、巻き取り側テンション付与手段とを備えるとともに、巻き取り側テンション付与手段が付与するテンションが、巻き出し側テンション付与手段が付与するテンションよりも大きくなるように構成し、これにより、ドライブギヤのギア突起が、フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送することとしたので、電子部品実装用フィルムキャリアテープを傷めず、安定に搬送することができる。
【0043】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法は、押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向に所定の角度偏位するように配置し、これにより、ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送することとしたので、電子部品実装用フィルムキャリアテープを安定に搬送することができる。
【0044】
さらに、上記の2つの構成を組み合わせた本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法によれば、電子部品実装用フィルムキャリアテープを傷めず、きわめて安定に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の一実施例を示した概略構成図である。
【図2】図1の実施例の搬送駆動部の部分拡大図である。
【図3】本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の他の実施例を示した概略構成図である。
【図4】図3の実施例の搬送駆動部の部分拡大図である。
【図5】押さえロールの構成の一例を示した概略構成図である。
【図6】押さえロールの構成の他の例を示した概略構成図である。
【図7】電子部品実装用フィルムキャリアテープの一部を示した概略構成図である。
【図8】従来の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置を示した概略構成図である。
【図9】図8の搬送装置の搬送駆動部の部分拡大図である。
Claims (6)
- 電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送するように構成したことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記巻き出しリールと処理部との間に配設され、フィルムキャリアテープに対して、巻き出し側へのテンションを付与する巻き出し側テンション付与手段と、
前記巻き取りリールと処理部との間に配設され、フィルムキャリアテープに対して、巻き取り側へのテンションを付与する巻き取り側テンション付与手段とを備えるとともに、
前記巻き取り側テンション付与手段が付与するテンションが、前記巻き出し側テンション付与手段が付与するテンションよりも大きくなるように構成され、
これにより、前記ドライブギヤのギヤ突起が、前記フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送するように構成するとともに、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送するように構成したことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。 - 前記巻き出し側テンション付与手段および巻き取り側テンション付与手段が、自重によりフィルムキャリアテープに対してテンションを付与するように構成されるとともに、巻き取り側テンション付与手段の自重が、巻き出し側テンション付与手段の自重よりも重く構成され、
これにより、前記ドライブギヤのギヤ突起が、前記フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送するように構成したことを特徴とする、請求項2に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。 - 前記巻き出し側テンション付与手段および巻き取り側テンション付与手段が、ダンサロールであることを特徴とする、請求項3に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
- 電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送することを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープを送り出す巻き出しリールと、
前記巻き出しリールから巻き出されたフィルムキャリアテープに対して所定の処理を行う処理部と、
前記処理部で処理を行ったフィルムキャリアテープを巻き取る巻き取りリールと、
前記フィルムキャリアテープに形成されたスプロケット孔と係合して、フィルムキャリアテープを搬送する複数のギヤ突起を有するドライブギヤを備えた搬送駆動部と、
を備えた電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記巻き出しリールと処理部との間に配設された巻き出し側テンション付与手段によって、フィルムキャリアテープに対して巻き出し側へのテンションを付与するとともに、
前記巻き取りリールと処理部との間に配設された巻き取り側テンション付与手段によって、フィルムキャリアテープに対して、巻き取り側へのテンションを付与し、
この際に、前記巻き取り側テンション付与手段が付与するテンションが、前記巻き出し側テンション付与手段が付与するテンションよりも大きくなるように構成され、
これにより、前記ドライブギヤのギア突起が、前記フィルムキャリアテープのスプロケット孔の搬送方向側の端部と当接しない状態で、フィルムキャリアテープを搬送するとともに、
前記ドライブギヤが、ドライブロール面を備えるとともに、
前記搬送駆動部が、前記ドライブギヤのドライブロール面と当接して、フィルムキャリアテープを挟持する押さえロール面を有する押さえロールを備え、
前記押さえロールの軸心が、ドライブギヤの軸心に対して、搬送方向の下流側に所定の角度偏位して配置され、
さらに前記押えロールよりも搬送方向の下流側で前記フィルムキャリアテープを下方に案内する案内ロールが配置され、
これにより、前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向上流側で、フィルムキャリアテープがドライブギヤのドライブロール面と面接触で当接するとともに、
前記ドライブギヤと押さえロールとの接点よりも搬送方向下流側で、フィルムキャリアテープが押さえロールの押さえロール面と面接触で当接する状態でフィルムキャリアテープを搬送することを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
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