JP3881204B2 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法 - Google Patents

電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3881204B2
JP3881204B2 JP2001285626A JP2001285626A JP3881204B2 JP 3881204 B2 JP3881204 B2 JP 3881204B2 JP 2001285626 A JP2001285626 A JP 2001285626A JP 2001285626 A JP2001285626 A JP 2001285626A JP 3881204 B2 JP3881204 B2 JP 3881204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier tape
film carrier
electronic component
component mounting
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001285626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003100812A (ja
Inventor
浩 司 長谷川
藤 幸 雄 埜
原 武 柚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP2001285626A priority Critical patent/JP3881204B2/ja
Publication of JP2003100812A publication Critical patent/JP2003100812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3881204B2 publication Critical patent/JP3881204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、CSP(Chip Size Package)テープ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープなど)(以下、単に「電子部品実装用フィルムキャリアテープ」と言う。)に対して、所定の処理、例えば、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの処理を実施する際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送し、所定位置に停止することのできる電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、昨今の電子機器は、例えば携帯電話に代表されるように電子機器の小型軽量化、高機能化、高信頼性、低価格化などが要望されている。
【0003】
このような電子機器の小型軽量化などの特性を実現するための電子部品実装方法として、TABテープのような電子部品実装用フィルムキャリアテープにデバイスを実装するのが好適である。
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープは、ポリイミドなどの絶縁フィルムに銅箔などの導電性金属箔を貼着し、この導電性金属箔表面に感光性樹脂を塗布して所望の配線パターンに露光し現像した後、この感光した樹脂をマスキング材として導電性金属箔をエッチングして所定の配線パターンを形成することにより製造されている。
【0004】
このような従来の電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、絶縁フィルムの厚さが75μm程度であり、導電性金属箔の厚さが35μm程度であり、さらに両者を接着するための接着剤層の厚さが20μm程度であり、このような構造を有する電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、全体の厚さが、100〜150μmの厚さを有しているのが一般的である。
【0005】
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープには、絶縁フィルムの長手方向の両端部に多数のスプロケットホールが形成されており、このスプロケットホールを用いて絶縁フィルムを搬送させて連続的に製造される。そして、電子部品実装用フィルムキャリアテープにおいては、このスプロケットホールは、テープを搬送すると同時にμm単位で位置決めをするなど、非常に重要な役割を果たしている。
【0006】
すなわち、図7に示したように、従来の電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理装置100では、その搬送方法として、バックテンションギア102とドライブギア104の間を、電子部品実装用フィルムキャリアテープTが通過する際に、ドライブギア102の駆動が一時停止されて、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの送給が停止されるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープTのスプロケットホールに係合するバックテンションギア102の逆転力によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープTが所定の位置に位置決めされるように構成されている。そして、このように位置決めされた状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープTに対して、例えば、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの所定の処理を行うように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近の電子機器の小型軽量化においては、さらに電子部品実装用フィルムキャリアテープを薄く、軽量にすることが要求されている。さらに、カラー液晶デイスプレーなどの普及に伴い電子部品実装用フィルムキャリアテープにあっては、さらにファインピッチ化が急速に進行しつつある。従来の電子部品実装用フィルムキャリアテープは、このような電子部品の小型軽量化およびテープのファインピッチ化に対応できなくなりつつある。
【0008】
このような状況下、絶縁フィルム、接着剤層および導電性金属箔から形成される電子部品実装用フィルムキャリアテープとは別に、COF(チップオンフィルム(Chip On Film))と呼ばれる樹脂フィルムと導電性金属箔とからなる2層テープで、デバイスホールがなくICが実装されるタイプの電子部品実装用フィルムキャリアテープが普及しつつあり、このような2層テープでは、40〜25μm厚の電子部品実装用フィルムキャリアテープも製造可能になりつつある。
【0009】
ところが、上記のように電子部品実装用フォルムキャリアテープが次第に薄くなるにしたがって、上記スプロケットホールが形成されている絶縁フィルムの厚さも薄くなってきている。例えば、上記の2層テープでは、絶縁フィルムの厚さが18μmよりもさらに薄くなりつつあり、このような絶縁フィルムは、従来の電子部品実装用フォルムキャリアテープの絶縁フィルムの1/4程度になってきている。
【0010】
このため、このような薄い絶縁フィルムにスプロケットホールを形成してテープを搬送して電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造しようとしても、このスプロケットホール近傍の機械的強度が不充分であり、この部分の破断、変形が大きくなり、安定して電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造することができず、製造される電子部品実装用フィルムキャリアテープに形成される配線パターンの精度を高くすることが極めて困難である。
【0011】
また、このようなスプロケットホール部分の破断、変形を防止するために、搬送速度を通常より遅くして、搬送しているのが現状であり、生産性が低くなり、コストも高くなっている。
本発明は、このような現状に鑑み、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送する際に、従来のようにスプロケットホールにバックテンションギア、ドライブギアなどのギアを使用することなく、極薄な電子部品実装用フィルムキャリアテープであっても、高速で且つ精度良く搬送できるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して、例えば、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの所定の処理を行うために、搬送、停止、位置決めを極めて正確に行うことが可能な電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、バックテンション装置とドライブ装置の間を通過する際に、ドライブ装置の駆動が一時停止されて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送が停止されるとともに、
前記バックテンション装置の逆転力によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープが所定の位置に位置決めされるように構成されるとともに、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するように構成され、
前記位置決めされた状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの所定の処理を行うように構成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記ドライブ装置、バックテンション装置のうち、少なくともいずれかが、電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するように構成され、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するように構成された前記ドライブ装置は、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して搬送する一対のド ライブロールと押さえロールとから構成され、前記ドライブロールの軸心と、押さえロールの軸心とが、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設され、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するように構成された前記バックテンション装置は、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与する、一対のバックテンションロールと押さえロールとから構成され、前記バックテンションロールの軸心と、押さえロールの軸心とが、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設されていることを特徴とする
【0013】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、バックテンション装置とドライブ装置の間を通過する際に、ドライブ装置の駆動が一時停止されて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送が停止されるとともに、
前記バックテンション装置の逆転力によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープが所定の位置に位置決めされるように構成されるとともに、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するように構成され、
前記位置決めされた状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの所定の処理を行うように構成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記ドライブ装置、バックテンション装置のうち、少なくともいずれかが、電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送し、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送する前記ドライブ装置は、互いの軸心が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設された一対のドライブロールと押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して搬送し、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送する前記バックテンション装置は、互いの軸心が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設された一対のバックテンションロールと押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与することを特徴とする
【0014】
このように構成することによって、ドライブ装置、バックテンション装置のうち、少なくともいずれかが、電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するので、従来のようにスプロケットホールにバックテンションギア、ドライブギアなどのギアを使用することがないので、COFのような極薄な電子部品実装用フィルムキャリアテープであっても、スプロケットホール部分の破断、変形が生じることがない。
【0015】
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープを、高速で且つ精度良く搬送できるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して、例えば、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの所定の処理を行うために、搬送、停止、位置決めを極めて正確に行うことが可能である。
これによって、安定して電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造することができ、製造される電子部品実装用フィルムキャリアテープに形成される配線パターンの精度を高くすることができる。
【0017】
また、ドライブ装置において、一対のドライブロールと押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して搬送するので、従来のようにスプロケットホールにドライブギアなどのギアを使用することがないので、COFのような極薄な電子部品実装用フィルムキャリアテープであっても、スプロケットホール部分の破断、変形が生じることがない。
【0018】
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープを、高速で且つ精度良く搬送できるとともに、停止、位置決めを極めて正確に行うことが可能である。
【0020】
また、バックテンション装置において、一対のバックテンションロールと押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するので、電子部品実装用フィルムキャリアテープを所定の位置に正確に位置決めでき、しかも、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与することができる。
さらに、ドライブ装置におけるドライブロールの軸心と押さえロールの軸心、あるいは、バックテンション装置におけるバックテンションロールの軸心と押さえロールの軸心が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設されているので、搬送時に、電子部品実装用フィルムキャリアテープがこれらのロールの間に巻き付けられることになり、確実な搬送が確保される。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記バックテンション装置が、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するダンサーロールと、バックテンションロールおよび押さえロールとから構成されていることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、前記バックテンション装置において、ダンサーロールと、バックテンションロールおよび押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与することを特徴とする。
このように構成することによって、ダンサーロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを所定の位置に正確に位置決めでき、しかも、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与することができるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープが蛇行するのを防止することができ、その停止、位置決めを正確に行うことができる。
【0022】
また、本発明では、前記バックテンションロールに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅端を案内する鍔部が形成されていることを特徴とする。
このようにバックテンションロールに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅端を案内する鍔部が形成されているので、電子部品実装用フィルムキャリアテープが蛇行するのを防止することができ、その停止、位置決めを正確に行うことができる。
【0023】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールを検出して、停止・位置決めを制御する停止・位置決め制御装置を備えることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、
電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールを検出するように、停止・位置決め制御されることを特徴とする。
【0025】
このように構成することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールを検出して、停止・位置決めを制御するので、正確な停止、位置決め精度を得ることができる。また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールの数をカウントするカウントセンサーと、スプロケットホールの位置を検出する停止センサーとから構成される停止・位置決め制御装置を備えることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、
カウントセンサーによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールの数をカウントするとともに、
停止センサーによって、スプロケットホールの位置を検出するように、停止・位置決め制御されることを特徴とする。
【0027】
このように構成することによって、スプロケットホールのカウントミスを防止でき、正確な位置に電子部品実装用フィルムキャリアテープを停止、位置決めすることができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記停止・位置決め制御装置が、カウントセンサーのカウント位置を、スプロケットホールの搬送方向後端位置よりも、後方の位置とするように構成されていることを特徴とする。
【0028】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法は、前記停止・位置決め制御の際に、カウントセンサーのカウント位置を、スプロケットホールの搬送方向後端位置よりも、後方の位置とするように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、スプロケットホールのカウントミスをより防止でき、正確な位置に電子部品実装用フィルムキャリアテープを停止、位置決めすることができる。
【0029】
また、本発明では、前記押さえロールが、ゴムロールから構成されていることを特徴とする。
これにより、ドライブロール、バックテンションロールとの間で、摩擦力によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して搬送する際に、搬送が良好であり、搬送精度が高くなる。
【0030】
また、本発明では、前記ドライブロール、ダンサーロール、またはバックテンションロールが、合成樹脂ロールから構成されていることを特徴とする。これによって、ロールが軽量であり、しかも磨耗損傷が少なく、ロール慣性力を小さくでき、搬送、停止、位置決めを正確に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の第1の実施例の概略図、図2は、図1の搬送装置の搬送制御の方法を示す概略図、図3は、図1の搬送装置の搬送パターンを示すグラフ、図4は、バックテンションロールの断面図である。
【0032】
図1において、10は、全体で、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置(以下、単に「搬送装置」と言う)を示している。
搬送装置10は、図1に示したように、図示しないリールに巻装された送り出し装置から、例えば、COF、CSP、BGAのようなタイプの電子部品実装用フィルムキャリアテープ(以下、単に「TABテープと言う」)Tが、案内ロール12、TABテープTにテンション(張力)を付加する送り出し用ダンサーロール14、案内ロール16、バックテンションロール18を介して、例えば、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの所定の処理を行う処理部20に搬送供給されるようになっている。
【0033】
この処理部20に供給されたTABテープTは、バックテンションロール18とドライブ装置22との間を通過する際に、ドライブ装置22の駆動が一時停止されて、TABテープTの送給が停止されるとともに、バックテンションロール18の逆転によって、TABテープTに対して一定のバックテンション(張力)が付与されて、TABテープTが正確に所定の位置に位置決めされるようになっている。
【0034】
このように、処理部20において、所定の処理がなされたTABテープTは、案内ロール24、TABテープTに対して一定のテンションを付加する巻き取り用ダンサーロール26を介して、図示しないリールなどの巻き取り装置に巻き取られるようになっている。
なお、図示しないが、送り出し用ダンサーロール14、巻き取り用ダンサーロール26の位置をセンサーで制御することによって、TABテープTに対して、ダンサーロールの重力によって、常に一定のテンションが付加されるようになっている。
【0035】
また、このように送り出し用ダンサーロール14、巻き取り用ダンサーロール26を用いて、TABテープTに対して、ダンサーロールの重力によって、常に一定のテンションが付加することによって、TABテープTが蛇行するのを防止することができ、その停止、位置決めを正確に行うことができるようになっている。
【0036】
この場合、ドライブ装置22は、図1に示したように、TABテープTを挟持して搬送する一対のドライブロール28と押さえロール30とから構成されている。
ドライブロール28としては、ゴム製のロールとするのが、押さえロール30との間で、摩擦力によって、TABテープTを挟持して搬送する際に、搬送が良好であり、搬送精度を高くするためには好ましい。このようなゴムとしては、特に限定されるものではないが、高硬度のシリコンゴムから構成するのが、加工性が良く、製作の精度が良好であり、湿式設備にも使用でき、劣化しにくく、表面の摩擦係数の経年変化が少なく、温度、湿度に対して許容範囲が広いために好ましい。
【0037】
しかしながら、ドライブロール28としてロールが軽量であり、しかも磨耗損傷が少なく、ロール慣性力を小さくできるなどを考慮すれば、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルなどの合成樹脂製としてもよく、特に限定されるものでない。
また、押さえロール30としては、ロールが軽量であり、しかも磨耗損傷が少なく、ロール慣性力を小さくできるなどを考慮すれば、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルなどの合成樹脂製とするのが好ましく、特に限定されるものでない。
【0038】
また、このドライブロール28と押さえロール30は、図6に示したように、ドライブロール28の軸心P1と、押さえロール30の軸心P2とを、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設するのが望ましい。
このようにドライブロール28と押さえロール30を配設することによって、図6に示したように、搬送時に電子部品実装用フィルムキャリアテープTが、これらのドライブロール28と押さえロール30との間に巻き付けられることになり確実な搬送が確保されることになる。
【0039】
その結果、たとえ、ドライブロールのゴムが劣化したり、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの側部が波打った状態になった際にも、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの搬送が確実に行われることになる。
この場合、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの巻き付け角を確保するためには、ドライブロール28の軸心P1と、押さえロール30の軸心P2とを、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの搬送方向に、角度θ偏位させればよい。この角度θとしては、5°〜15°程度とするのが望ましいが、ドライブロール28と、押さえロール30の径によって適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。
【0040】
すなわち、角度θは、大きくなるほど保持力が大きくなるが、電子部品実装用フィルムキャリアテープTを損傷しやすくなる。従って、(径が小さくなるほど、)電子部品実装用フィルムキャリアテープTを傷つけないで、保持力を保持できる角度を選択する必要がある。
以上のことは、図示しないが、バックテンションロール18も、ドライブロール28との間においても同様に適用することが可能である。
【0041】
一方、バックテンションロール18も、ドライブロール28と同様に、ゴム製のロールとするのが、押さえロール30との間で、摩擦力によって、TABテープTを挟持して搬送する際に、搬送が良好であり、搬送精度を高くするためには好ましい。このようなゴムとしては、特に限定されるものではないが、高硬度のシリコンゴムから構成するのが、加工性が良く、製作の精度が良好であり、湿式設備にも使用でき、劣化しにくく、表面の摩擦係数の経年変化が少なく、温度、湿度に対して許容範囲が広いために好ましい。
【0042】
しかしながら、バックテンションロール18も、ロールが軽量であり、しかも磨耗損傷が少なく、ロール慣性力を小さくできるなどを考慮すれば、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルなどの合成樹脂製としてもよく、特に限定されるものでない。
また、バックテンションロール18には、図4に示したように、TABテープTの幅端T1を案内する鍔部18a、18aが形成されているのが好ましい。これによって、TABテープTが蛇行するのを防止することができ、その停止、位置決めを正確に行うことができる。
【0043】
また、搬送装置10には、TABテープTの停止、位置決めの際に、TABテープTに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールSを検出して、停止・位置決めを制御する停止・位置決め制御装置32を備えている。この停止・位置決め制御装置32は、図2に示したように、TABテープTのスプロケットホールSの数をカウントするカウントセンサー34と、スプロケットホールの位置を検出する停止センサー36とを備えている。
【0044】
このようなカウントセンサー34、停止センサー36として、本発明では、反射型のファイバーセンサーを用いている。
このような反射型のファイバーセンサーは、図示しないが、投光部と受光部とから構成されており、ファイバーセンサー自体から常時光を照射して、その光が物体によって遮られた際に反射して帰ってくる光を受光部で検知して、信号を出力するものである。
【0045】
このような反射型のファイバーセンサーを用いて、光を遮る物体としてTABテープTのスプロケットホールSのない箇所として応用して、カウント・停止信号を得るようにしている。
すなわち、スプロケットホールSが、センサー上にある時は、センサーから照射される光が、スプロケットホールSを通過して、センサーに帰ってこないので、スプロケットホール通過中の信号(OFF)出力が得られる。逆に、スプロケットホールSが、センサー上にない時は、すなわち、センサーがスプロケットホールS以外の部分にある時には、ON信号出力が得られることになる。
【0046】
このON−OFF信号をカウンターユニット46でカウントすることで、テープの送り量を、カウント数をテープの送りPF(パーフォレーション)として、認識することができる。
また、停止位置は、このカウント数(テープの送りPF)が設定値に達したことを条件に、スプロケットホールSの後方近傍に位置するOFF−ONの境目、すなわち、スプロケットホールSの端部を低速でスキャン検知して、その信号を瞬時にNCコントローラ40へフィードバックすることで、ドライブモータ44を正確な位置で停止することができるようになっている。
【0047】
このような原理によって、カウントセンサーは、停止センサーを兼ねることも可能であるが、停止位置(信号)がON−OFFの境目に達した時にテープが停止することにより、信号(ON−OFF)が安定しない状態となる。
すなわち、装置の微振動や、テープの検査処理による外部張力によってテープが停止していても、僅かなずれでON−OFFを繰り返すいわゆるチャタリング現象が発生する。このような状態では、この信号がカウントされることになり、次のテープ搬送量が設定値よりも小さくなるおそれがあり、正確な搬送、停止が得られないことになる。
【0048】
このような現象を防止するために、本発明では、図2に示したように、カウントセンサー34と、停止センサー36とを独立させ、テープ停止時のスプロケットホールSの端が、カウントセンサー34から十分離れた位置になるように設定している。
従って、この場合、カウントセンサー34のカウント位置を、スプロケットホールの搬送方向の後端S1位置よりも、後方の位置とするように構成されているのが好ましい。このようなスプロケットホールの搬送方向の後端S1位置よりも後方の距離Lとしては、装置の微振動や、テープの検査処理による外部張力によってチャタリング現象が発生せず、カウントミスがないようにする距離であれば良いが、スプロケットホールSの間の略中央近傍とするのが最も望ましい位置である。
【0049】
このようにカウントセンサー34のカウント位置を、スプロケットホールの搬送方向の後端S1位置よりも、後方の位置とすることによって、スプロケットホールSのカウントミスを防止でき、正確な位置にTABテープTを停止、位置決めすることができる。
このような停止・位置決め制御装置32では、搬送装置10の主プラグラムのシーケンサー(PLC)38から、スタート信号が、NCコントロール40に入力されて、ドライバー42から、ドライブロール28の駆動源であるステッピングモータ44に搬送開始が指示される。
【0050】
そして、図3に示したようなテープ搬送運転パターンによって搬送、停止制御が行われるようになっている。
すなわち、図3は、TABテープTの搬送開始から停止までのテープ速度と時間の関係を示すグラフである。そして、図3において、傾斜した線は、時間とともにテープ速度が変化する度合い、すなわち、加減速度を示している。
【0051】
予め設定されたテープ搬送の条件下で、(1)送り量、(2)加減速度、(3)到達最高搬送速度、(4)減速ポイント(停止予定カウント数−α)の情報が、スタート信号として、主プラグラムのシーケンサー(PLC)38からNCコントロール40に入力される。
そして、TABテープTは設定された加速度、速度で搬送され、その間、リアルタイムでカウントセンサー34からの検出信号が、カウンターユニット46に送り量が監視(モニター)される(図3の高定速域)。
【0052】
送り量(カウント値)が、減速ポイント値に到達すると(図3のA)、カウンターユニット46から、NCコントロール40に、減速信号が出力されて、TABテープTは設定された減速度で減速して、低速で搬送される(図3の低定速域)。
この状態で、さらに搬送が進み、累積送り量(カウント値)が、カウントアップポイント値に到達し(図3のB)、かつ停止センサー36がスプロケットホールSの端部を検知した時点で(図3のC)、カウンターユニット46から、NCコントロール40に停止信号が出力され、TABテープTの搬送が停止される。
【0053】
なお、この場合、TABテープTを高速搬送状態から、いっきに停止させない理由は、停止時の衝撃でTABテープTが破損しないようにするとともに、各制御信号の通信時間や処理時間分のTABテープTの移動距離をできるだけ少なくして、停止精度を確保するためである。従って、減速ポイントAは、停止位置位置Cよりも手前で、且つ必要減速時間と制御時間の遅れを考慮した位置に設定される。
【0054】
このようにして、これらのカウントセンサー34、停止センサー36からのカウント情報が、図2に示したように、カウンターユニット46を介して、NCコントロール40に入力され、このNCコントロール40の制御によって、所定の位置でドライバー42から、ドライブロール28の駆動源であるステッピングモータ44に搬送停止が指示されるようになっている。
【0055】
これとともに、NCコントロール40から搬送装置10の主プラグラムのシーケンサー(PLC)38に、搬送完了信号が送られ、処理部20の処理が開始されるようになっている。
このように、テープ搬送制御を、主プラグラムのシーケンサー(PLC)38と独立させて制御することによって、TABテープTの搬送、停止を高速でおこなうことが可能となる。
【0056】
このように構成される本発明の搬送装置10によれば、ドライブ装置22において、一対のドライブロール28と押さえロール30によって、TABテープTを挟持して搬送するので、従来のようにスプロケットホールにドライブギアなどのギアを使用することがないので、COFのような極薄な電子部品実装用フィルムキャリアテープであっても、スプロケットホール部分の破断、変形が生じることがない。
【0057】
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープを、高速で且つ精度良く搬送できるとともに、停止、位置決めを極めて正確に行うことが可能である。
さらに、従来のようにエンコーダや画像処理を用いた場合には、ある程度TABテープTとの距離を離さなければならず、検出精度が低下することとなるが、本発明では、カウントセンサー34、停止センサー36として、反射型のファイバーセンサーを用いることによって、センサーのサイズが小さいので、TABテープTにかなり接近させることができるので、検出精度を向上することができる。
【0058】
なお、上記実施例では、センサーとして、反射型のファイバーセンサーを用いた例を示したが、本発明では、反射型のファイバーセンサーだけでなく、透過型センサー、色抽出型(カラーセンサー)センサーなども使用可能であり、特に限定されるものではない。
図5は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の第2の実施例の概略図である。
【0059】
この実施例の搬送装置は、図1に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の搬送装置10では、バックテンション装置として、TABテープTを挟持して、TABテープTに対して所定のバックテンションを付与する、一対のバックテンションロール18と押さえロール19とから構成した点が、図1に示した第1の実施例の搬送装置10と相違する。
【0060】
このように構成することによって、TABテープを所定の位置に正確に位置決めでき、しかも、TABテープTに対して所定のバックテンションを付与することができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置を、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの処理を実施する際を示したが、本発明は何らこれに限定されることはなく、その他のフォトレジスト塗布工程、現像工程、エッチング剥離工程、メッキ工程などの湿式処理を実施する際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープを位置精度良く、正確に停止する必要がある場合に適用することができるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するので、従来のようにスプロケットホールにバックテンションギア、ドライブギアなどのギアを使用することがないので、COFのような極薄な電子部品実装用フィルムキャリアテープであっても、スプロケットホール部分の破断、変形が生じることがない。
【0062】
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープを、高速で且つ精度良く搬送できるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して、例えば、スクリーン印刷、電気検査、外観検査などの所定の処理を行うために、搬送、停止、位置決めを極めて正確に行うことが可能である。
これによって、安定して電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造することができ、製造される電子部品実装用フィルムキャリアテープに形成される配線パターンの精度を高くすることができるとともに、その生産性が向上し、低コスト化が図れるなどの幾多の作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の第1の実施例の概略図である。
【図2】図2は、図1の搬送装置の搬送制御の方法を示す概略図である。
【図3】図3は、図1の搬送装置の搬送パターンを示すグラフである。
【図4】図4は、バックテンションロールの断面図である。
【図5】図5は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の第2の実施例の概略図である。
【図6】図6は、ドライブロール28と押さえロール30の位置関係を示す概略図である。
【図7】図7は、従来の搬送方法を示す概略図である。
【符号の説明】
10 搬送装置
12 案内ロール
14 送り出し用ダンサーロール
16 案内ロール
18 バックテンションロール
18a 鍔部
19 押さえロール
20 処理部
22 ドライブ装置
24 案内ロール
26 巻き取り用ダンサーロール
28 ドライブロール
30 押さえロール
32 制御装置
34 カウントセンサー
36 停止センサー
40 コントロール
42 ドライバー
44 ステッピングモータ
46 カウンターユニット
S スプロケットホール
T TABテープ
S1 後端
T1 幅端

Claims (16)

  1. バックテンション装置とドライブ装置の間を通過する際に、ドライブ装置の駆動が一時停止されて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送が停止されるとともに、
    前記バックテンション装置の逆転力によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープが所定の位置に位置決めされるように構成されるとともに、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するように構成され、
    前記位置決めされた状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの所定の処理を行うように構成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
    前記ドライブ装置、バックテンション装置のうち、少なくともいずれかが、電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するように構成され、
    前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するように構成された前記ドライブ装置は、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して搬送する一対のドライブロールと押さえロールとから構成され、前記ドライブロールの軸心と、押さえロールの軸心とが、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設され、
    前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送するように構成された前記バックテンション装置は、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与する、一対のバックテンションロールと押さえロールとから構成され、前記バックテンションロールの軸心と、押さえロールの軸心とが、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設されていることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  2. 前記バックテンション装置が、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するダンサーロールと、バックテンションロールおよび押さえロールとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  3. 前記バックテンションロールに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅端を案内する鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  4. 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールを検出して、停止・位置決めを制御する停止・位置決め制御装置を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  5. 前記停止・位置決め制御装置が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールの数をカウントするカウントセンサーと、スプロケットホールの位置を検出する停止センサーとから構成されることを特徴とする請求項4に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  6. 前記停止・位置決め制御装置が、カウントセンサーのカウント位置を、スプロケットホールの搬送方向後端位置よりも、後方の位置とするように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  7. 前記押さえロールが、ゴムロールから構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  8. 前記ドライブロール、ダンサーロール、またはバックテンションロールが、合成樹脂ロールから構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  9. バックテンション装置とドライブ装置の間を通過する際に、ドライブ装置の駆動が一時停止されて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送が停止されるとともに、
    前記バックテンション装置の逆転力によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープが所定の位置に位置決めされるように構成されるとともに、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与するように構成され、
    前記位置決めされた状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの所定の処理を行うように構成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの処理装置における電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
    前記ドライブ装置、バックテンション装置のうち、少なくともいずれかが、電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送し、
    前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送する前記ドライブ装置は、互いの軸心が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設された一対のドライブロールと押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して搬送し、
    前記電子部品実装用フィルムキャリアテープをロールにて搬送する前記バックテンション装置は、互いの軸心が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方向に偏位するとともに、相互に接近する方向に偏位した位置に配設された一対のバックテンションロールと押さえロールによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープを挟持して、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与することを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  10. 前記バックテンション装置において、ダンサーロールと、バックテンションロールおよび押さえロールとによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して所定のバックテンションを付与することを特徴とする請求項9に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  11. 前記バックテンションロールに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅端を案内する鍔部が形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  12. 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールを検出するように、停止・位置決め制御されることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  13. 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの停止、位置決めの際に、カウントセンサーによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープに長手方向に所定間隔離間して穿設されているスプロケットホールの数をカウントするとともに、停止センサーによって、スプロケットホールの位置を検出するように、停止・位置決め制御されることを特徴とする請求項12に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  14. 前記停止・位置決め制御の際に、カウントセンサーのカウント位置を、スプロケットホールの搬送方向後端位置よりも、後方の位置とするように構成されていることを特徴とする請求項13に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  15. 前記押さえロールが、ゴムロールから構成されていることを特徴とする請求項9から14のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
  16. 前記ドライブロール、ダンサーロール、またはバックテンションロールが、合成樹脂ロールから構成されていることを特徴とする請求項9から15のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
JP2001285626A 2001-09-19 2001-09-19 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法 Expired - Fee Related JP3881204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285626A JP3881204B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285626A JP3881204B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003100812A JP2003100812A (ja) 2003-04-04
JP3881204B2 true JP3881204B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=19108750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001285626A Expired - Fee Related JP3881204B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3881204B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108327958A (zh) * 2018-02-06 2018-07-27 上海维衡精密电子股份有限公司 用于通讯电子屏蔽罩零件的载带包装机
CN113885089B (zh) * 2021-09-29 2022-11-04 九江市庐山新华电子有限公司 一种电子元件薄型载带检测检验装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003100812A (ja) 2003-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI425579B (zh) 捲帶式自動接合(tab)用膠帶載體之製造方法
US6918560B2 (en) Winding apparatus and feeding apparatus
JP4010962B2 (ja) 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および搬送方法
JP3881204B2 (ja) 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法
US20060011770A1 (en) Spacer winding device in electronic parts packaging film carrier tape processing device, and spacer winding method in electronic parts packaging film carrier tape processing device
JPH09323850A (ja) キャリアテ−プの搬送装置
JP2009004652A (ja) 電子部品の実装装置及び実装方法
US6953989B2 (en) Film carrier tape for mounting electronic devices thereon and final defect marking method using the same
KR100558402B1 (ko) 필름 회로 기판의 주변 노광 장치
TWI385737B (zh) 電子零件之安裝裝置及安裝方法
JP4454504B2 (ja) フィルム搬送装置
JP2004094142A (ja) 幅広露光機
JPH11240653A (ja) スリット基材の巻取装置
JP2009111045A (ja) フィルム回路基板およびその切断方法ならびにその方法を用いるフィルム回路基板の製造方法
JP3865594B2 (ja) 電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法、製造装置及び製造金型
JPH09191021A (ja) Tab工程における製品テープに接続されたリーダテープの検出方法およびその装置
JP3348921B2 (ja) 電子部品供給装置及び供給方法
JPH02100036A (ja) フィルム露光装置及びその装置を用いたフィルム露光方法
JP2001358180A (ja) テープ状物の処理装置およびテープ状物の処理方法
JPH11348918A (ja) Tabテープ用検査機能付きパンチングマシン
KR100273512B1 (ko) 테이프 캐리어 패키지 이송 및 블랭킹 제어시스템
JP4700579B2 (ja) 電子部品の実装装置及び実装方法
JP2001311761A (ja) Tab用オートハンドラにおける位置決め方法及びtab用オートハンドラ
JP2002003039A (ja) ウエブの搬送位置決め方法および装置
KR20010039753A (ko) 전자부품 실장용 필름 캐리어 테이프의 제조방법 및제조장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees