JPH0573650U - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光転写型の熱現像材料を用いた画像形成装
置において、わん曲の少ない受像紙を排出すると共に、
圧力転写された後の通過経路を通り易くし、送り不良を
減少させる。 【構成】 矢印Ｂ、Ｃ方向に回転するローラａ７１と硬
度の低いローラｂ７２から構成されるわん曲矯正装置７
０に、圧力転写された後の転写部材１１を送入すること
により転写部材１１に生じたわん曲を矯正する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は感光転写型の材料を用いて複写機やプリンタ等の画像を作成する画像 形成装置に係わり、特に転写部材の圧力転写によって発生するわん曲を矯正する 手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】

画像形成の方法・装置としては多種多様なものが知られているが、感光転写型 の熱現像材料を用いた画像形成装置の従来例としては例えば特開昭６２−１４７ ４６１号を挙げることができる。この公報によると、装置内には露光部、熱現像 部、圧力転写部などの主要機構部が１つの構成体の内部に形成されており、画像 形成は以下の手順で行なわれる。

【０００３】 まず、ロール状の感光転写型の熱現像材料を所定の長さで切断した後、像露光 を行って潜像を形成する。次に、加熱ローラによって熱現像を行う。その後感光 部材と受像紙が重ね合わされてローラによって圧力転写され、分離装置によって 感光部材は感材廃棄部へ、受像紙は定着装置を経てトレイに排出される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前述の従来技術は以下のような課題を有する。

【０００５】 まず第１に、転写部材である受像紙は圧力転写装置において印加される高圧に よる転写面へのせん断力と、感光部材と分離される際の剥離力により、転写面を 凸面としてわん曲する。そのため画像形成装置がわん曲した受像紙を排出すると いう欠点を有する。さらに、受像紙が、圧力転写された後の通過経路を通り難く 搬送不良を引き起こすというような欠点も有する。

【０００６】 本考案はこういった状況に鑑み上記の課題を解決するもので、その目的とする ところは、少なくとも従来の画像形成装置よりも、わん曲の少ない転写部材を排 出することができる画像形成装置を提供することにある。

【０００７】 さらに、別の目的は転写部材が圧力転写された後の通過経路を通り易く、搬送 不良を低減した画像形成装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の画像形成装置は、感光転写型の材料を用い、圧力転写後に転写部材の わん曲を矯正する手段を設けたことを特徴とする。

【０００９】

【実施例】

以下実施例に従って本考案の画像形成装置について詳しく説明する。

【００１０】 図１は本考案を適用した複写機の一実施例を示す正面断面図であって、まず本 機の動作について説明する。

【００１１】 図の矢印Ａ方向に移動可能に設けられた原稿台１上には原稿２が積載され、光 源であるレッドランプ３、グリーンランプ４、ブルーランプ５から出射された光 線が原稿２を照射すると共に、原稿２からの反射光はレンズ６を通り露光台７上 を移動する感光部材８に結像するように構成されており、いわゆるスキャン露光 系を形成している。

【００１２】 未露光の感光部材８を収納するカートリッジ２０から送り出された連続したシ ート状の感光部材８は、露光台７上で露光され潜像が形成された後、搬送ローラ ９を経て熱現像装置４０で加熱現像される。一方、給紙トレイ１０に収納された カットシート状の転写部材１１は給紙装置１２によって送り出され、感光部材８ 上に形成された画像領域と同期して感光部材８と重ね合わされてローラ加圧方式 の圧力転写装置６０で加圧転写される。圧力転写装置６０の加圧部は上ローラ６ １、中ローラ６２、下ローラ６３の３本のローラから構成されており、上ローラ ６１と中ローラ６２との間で加圧転写が行われる。この後転写部材１１は分離ロ ーラ６４で感光部材８と分離され、わん曲矯正装置７０で加圧転写および分離ロ ーラ６４によって生じたわん曲を矯正される。わん曲矯正装置７０は、ローラａ ７１とローラａ７１よりも硬度の低い材質を用いて形成されたローラｂ７２から 構成されており、ローラａ７１とローラｂ７２との間でわん曲の矯正がおこなわ れる。この後搬送ローラ１３を通して排紙トレイ１４に排出されるが、感光部材 ８は、感光部材８の搬送と分離促進を図るピンチローラ６５を経て巻き取り軸２ １に巻き取られる。

【００１３】 また、１５は手差し給紙口、１６は機内で発生するガスを除去するためのガス フィルタである。

【００１４】 次に本考案の特徴をなすところの転写部材のわん曲の矯正手段について説明す る。

【００１５】 図２は本考案の詳細実施例の正面断面図であって、画像形成装置の転写部材の わん曲矯正装置について説明する。転写部材１１は、上ローラ６１と中ローラ６ ２との間で加圧転写が行われ転写面を凸面としてわん曲する。その後前記転写部 材１１は、ローラａ７１よりも硬度の低い材質を用いて形成され前記転写部材１ １の非転写面側に配置されたローラｂ７２により、前記転写部材１１の転写面側 に配置されたローラａ７１に押し当てられ、前記ローラａ７１と前記ローラｂ７ ２が各々矢印Ｂ、Ｃの方向に回転することにより送り出され、わん曲を矯正され る。

【００１６】 なお、ローラａ７１の材質としては金属など硬度の高いものが好んで用いられ 、ローラｂ７２としてはゴム、プラスチック等の比較的硬度の低いものが効果的 である。

【００１７】 また、本実施例においては複写機を例に取って説明したがこれに限られたわけ でなく、プリンタやファクシミリ、電子カメラなど画像形成装置全般にわたって 適用することができるのはいうまでもない。

【００１８】 さらに適用可能な感光部材としては本実施例で挙げたものの他に、感光部材と 転写部材を重ね合わせて加圧するタイプのもの（例えば特開５９−３０５３７号 記載の感光材料）等を挙げることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の画像形成装置によれば、感光転写型の材料を用い る画像形成装置において、わん曲の少ない、見栄えのよい転写部材を排出するこ とができるという効果を有する。

【００２０】 さらに圧力転写による転写部材わん曲を矯正することにより、転写後の転写部 材の送り不良が低減するという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用した一実施例を示す正面断面図。

【図２】受像紙のわん曲矯正装置の一実施例を示す正面
断面図。

【符号の説明】

１ 原稿台 ２ 原稿 ３ レッドランプ ４ グリーンランプ ５ ブルーランプ ６ レンズ ７ 露光台 ８ 感光部材 ９、１３ 搬送ローラ １０ 給紙トレイ １１ 転写部材 １２ 給紙装置 １４ 排紙トレイ １５ 手差し給紙口 １６ ガスフィルタ ２０ カートリッジ ２１ 巻き取り軸 ４０ 熱現像装置 ６０ 圧力転写装置 ６１ 上ローラ ６２ 中ローラ ６３ 下ローラ ６４ 分離ローラ ６５ ピンチローラ ７０ わん曲矯正装置 ７１ ローラａ ７２ ローラｂ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０３Ｆ 7/004 ５１３

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に少なくとも感光性物質と色材を封
   入したマイクロカプセルを支持体上に有する感光部材を
   用い、前記感光部材を露光する露光装置と、前記感光部
   材と転写部材を重ねて加圧する圧力転写装置とを有し、
   圧力転写後に転写部材のわん曲を矯正する手段を設けた
   ことを特徴とする画像形成装置。