JP2004253728A - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法 - Google Patents

電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法 Download PDF

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Toshihiko Kurokawa
俊彦 黒川
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Abstract

【課題】スプロケットホール周りの金属層の形成不良を比較的容易且つ有効に防止できる電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁層の表面に導電層からなる配線パターンとその配線パターンの幅方向両側に形成された搬送用のスプロケットホールとからなるキャリアパターンが幅方向に少なくとも一列設けられ、且つスプロケットホールの周囲に金属層が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法において、所定の処理を連続的に行った絶縁層と導電層とからなる積層フィルム30を巻き取りリール51〜53に巻き取る際に、樹脂を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサ100と共に巻き取る巻き取り工程を具備する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICあるいはLSI等の電子部品を実装するために用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)等の電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T−BGAテープおよびASICテープ等を用いた実装方式が採用されている。特に、電子機器の軽薄短小化に伴って、電子部品をより高い密度で実装すると共に、電子部品の信頼性を向上させるために、実装する電子部品の大きさにほぼ対応した大きさの基板のほぼ全面に外部接続端子を配置した、例えば、CSP、BGA、μ−BGA等の電子部品実装用フィルムキャリアテープの使用頻度が高くなってきている。
【0003】
ここで、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープは、ポリイミドからなる絶縁層に、例えば、搬送用のスプロケットホール、半田ボール搭載用のラウンド穴、及びボンディング用のデバイスホール等の打抜き穴を形成した後に、スプロケットホールを用いて絶縁層を搬送しながら、絶縁層の一方面に接着剤層を介して設けられた銅箔をパターニングすることにより配線パターンを形成し、その後、必要に応じて配線パターン上にソルダーレジスト塗布液を塗布して硬化することにより配線パターンの一部であるインナーリードやアウターリード等を除く領域にソルダーレジスト層を形成し、さらに、配線パターンのインナーリードやアウターリード等にメッキ層を形成するメッキ工程等を経て製造される。
【0004】
なお、このようなソルダーレジスト層は、配線パターン上に形成したソルダーレジスト塗布層をある程度加熱硬化させた後、例えば、ポリイミド(PI)やポリエチレンテレフタレート(PET)等からなるエンボススペーサーフィルムと一緒にフィルムキャリアテープをリールに巻き取りその状態で加熱することにより形成される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
エンボススペーサーフィルムは、高低差2.5mmの凹凸部が形成されたフィルムであり、例えば、ソルダーレジスト層が形成された部分に対応して凹部が設けられ、このソルダーレジスト層以外の部分、例えば、スプロケットホールやデバイスホール等が形成された部分に対応して凸部が設けられている。
【0006】
このようなエンボススペーサーフィルムをフィルムキャリアテープと一緒にリールに巻き取ることで、例えば、ソルダーレジスト層がエンボススペーサーフィルムの凹部に実質的に覆われてフィルムキャリアテープの裏面やエンボススペーサーフィルムと粘着するのを防止できる。
【0007】
なお、このようにして製造された電子部品実装用フィルムキャリアテープには、ICチップ等の電子部品が配線パターン上に直接、あるいはワイヤボンディング、金属バンプ、半田ボール等を介して実装され、その後、封止樹脂によってモールドされる。
【0008】
上述したエンボススペーサーフィルムは、一般的には、ソルダーレジスト層を形成する工程より前のレジスト塗布工程、露光・現像工程、メッキ工程等の各工程後に、銅箔や配線パターン等の損傷を防止するために、フィルムキャリアテープと一緒に巻き取る際にも使われる。
【0009】
ところで、最近の電子機器の小型軽量化においては、さらに電子部品実装用フィルムキャリアテープを薄く、且つ軽量にすることが要求されている。また、電子部品実装用フィルムキャリアテープは、近年のプリンタやカラー液晶ディスプレーなどの普及に伴いさらにファインピッチ化(高密度化)が急速に進行している。そして、上述した電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、このような電子部品の小型軽量化、及びファインピッチ化に対応できなくなってきている。
【0010】
そこで、近年、上述した絶縁層、接着剤層および銅箔から形成される三層構造(三層テープ)の電子部品実装用フィルムキャリアテープとは別に、樹脂フィルムと導電性金属箔とからなる二層構造(二層テープ)を有し且つデバイスホールがなく裸のICチップが直接実装されるCOF(チップ・オン・フィルム)テープが普及しており、このような二層構造の電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、その全体の厚さが25μmの製品も製造されている。
【0011】
また、生産効率向上のため、絶縁層の幅を大きくし、その幅方向に3列のキャリアパターンが並設された多条電子部品実装用フィルムキャリアテープが実用化されている(例えば、特許文献2参照)。
【0012】
そして、このような多条電子部品実装用フィルムキャリアテープのスプロケットホールの周囲には、比較的薄いタイプのCOFテープをピンローラでスムーズに位置決め搬送するために、補強層(金属層)が形成されている。すなわち、この補強層は、テープ搬送時にスプロケットホールが変形するのを防止している。また、このような補強層の上面には、無電解メッキによりメッキ層が形成されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−110852([0032])
【特許文献2】
特開2001−168149(図7、図9、図10)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、補強層が設けられた多条電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造する各工程、例えば、レジスト塗布工程、露光・現像工程の後に、エンボススペーサーフィルムをフィルムキャリアテープと一緒に巻き取ると、エンボススペーサーフィルムの凸部がスプロケットホールの周囲に形成されている補強層をパターニングするためのフォトレジスト層に接触して、その接触部分に欠けや剥離等の不良、すなわち、フォトレジスト層の形成不良が発生してしまい、最終的には、補強層の形成不良が発生してしまうという問題がある。
【0015】
このようなスプロケットホール周りの補強層の形成不良は、キャリアパターンの列を幅方向に並設するのに伴って増大し、特に、内側のキャリアパターンの列には数多く発生するという傾向がある。
【0016】
そして、このような補強層の形成不良により、スプロケットホールの補強効果が失われ、その影響で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送不良が発生してしまうという問題がある。また、このような搬送不良が発生すると、電子部品の実装不良等を招き、製品不良となって、歩留まりが悪くなってしまうという問題もある。
【0017】
また、変形したスプロケットホールでは、例えば、パターニング等の際に、絶縁層を所定位置に位置決めすることができないため、配線パターン等の形成位置にズレが生じて製品不良となってしまい、歩留まりが悪くなってしまうという問題もある。
【0018】
なお、これら各問題は、全厚が75μm以下の比較的薄いタイプ、あるいは補強層の厚さが薄い電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造する場合には顕著に現れる。
【0019】
また、エンボススペーサーフィルムの代わりにフラットなPET等の樹脂からなる樹脂フィルムと一緒にフィルムキャリアテープを巻き取ることも考えられるが、フラットな樹脂フィルムがフォトレジスト層やソルダーレジスト等に粘着してフィルムキャリアテープと一緒に巻き出した時にその粘着した部分が剥がれてしまうという問題がある。
【0020】
本発明は、このような事情に鑑み、スプロケットホール周りの金属層の形成不良を比較的容易且つ有効に防止できる電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、絶縁層の表面に導電層からなる配線パターンと当該配線パターンの幅方向両側に形成された搬送用のスプロケットホールとからなるキャリアパターンが幅方向に少なくとも一列設けられ、且つ前記スプロケットホールの周囲に金属層が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法において、所定の処理を連続的に行った前記絶縁層と前記導電層とからなる積層フィルムを巻き取りリールに巻き取る際に、樹脂を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサと共に巻き取る巻き取り工程を具備することを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法にある。
【0022】
かかる第1の態様では、支持体(ベースフィルム)に樹脂等を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサを用いることにより、金属層を形成するためのレジストパターン(レジスト層)の形成不良が防止され、導電層のパターニング不良、すなわち、配線パターンやスプロケットホール周りの金属層の形成不良が防止される。
【0023】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記巻き取り工程は、前記導電層上にレジストパターンを形成するためのレジスト塗布層を形成した後に少なくとも行うことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法にある。
【0024】
かかる第2の態様では、レジスト塗布層の形成不良が防止され、導電層のパターニング不良、すなわち、配線パターンや金属層等の形成不良が防止される。
【0025】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記巻き取り工程は、前記導電層上に前記レジストパターンを形成した後に少なくとも行うことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法にある。
【0026】
かかる第3の態様では、レジストパターンの形成不良が防止され、導電層のパターニング不良、すなわち、配線パターンや金属層の形成不良が防止される。
【0027】
本発明の第4の態様は、第2又は3の態様において、前記巻き取り工程は、前記導電層上に形成された前記レジストパターンを介してエッチングすることにより前記配線パターンを形成すると共に前記スプロケットホールの周囲に前記金属層を形成するパターニング工程の後にも行うことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法にある。
【0028】
かかる第4の態様では、少なくともスプロケットホール周りの金属層の形成不良が防止される。
【0029】
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記配線パターン上にソルダーレジスト層を形成するソルダーレジスト工程の後には、前記巻き取り工程の代わりに前記配線パターンが存在しない部分に凸部を有するエンボススペーサを介在させて一緒に巻き取ることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法にある。
【0030】
かかる第5の態様では、ソルダーレジスト層の形成不良をより確実に防止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープを示す概略平面図である。
【0032】
図示するように、本実施形態の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、キャリアパターン20が幅方向に複数列並設された多条のCOFフィルムキャリアテープである。
【0033】
具体的には、電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、銅箔からなる導電層11とポリイミドフィルムからなる絶縁層12とからなるCOF用積層フィルム30を用いて製造されたものであり、導電層11をパターニングした配線パターン21と、配線パターン21の幅方向両側に設けられたスプロケットホール22とを有する。また、配線パターン21は、それぞれ、実装される電子部品の大きさにほぼ対応した大きさで、絶縁層12の表面に連続的に設けられている。さらに、配線パターン21上には、ソルダーレジスト材料塗布溶液をスクリーン印刷法にて塗布して形成したソルダーレジスト層23が設けられている。さらには、絶縁層12の幅方向両側には、電子部品実装用フィルムキャリアテープ10の製造時に位置決め搬送に用いられる補助スプロケットホール22aが設けられている。勿論、上述したスプロケットホール22を製造時に位置決め搬送に用いてもよい。
【0034】
そして、これら配線パターン21、スプロケットホール22及びソルダーレジスト層23からなるキャリアパターン20は、絶縁層12の幅方向に少なくとも1列、例えば、本実施形態では、4列設けるようにした。
【0035】
また、各キャリアパターン20のスプロケットホール22の周囲には、例えば、銅(Cu)やアルミニウム(Al)等からなる金属層24と、金属層24の面上に無電解又は電解メッキにより形成されたメッキ層25とが設けられている。さらに、このような金属層24やメッキ層25は、上述した補助スプロケットホール22aの周囲にも設けられている。そして、例えば、本実施形態では、金属層24及びメッキ層25は、絶縁層12の長手方向に亘って連続的に設けられている。金属層24は、例えば、スプロケットホール22の補強のためのダミー配線等として使われる。そして、このような金属層24は、本実施形態では、詳しくは後述するが、導体層11をパターニングすることで形成される。
【0036】
また、メッキ層25としては、例えば、スズ、半田、金、ニッケル等の材料の中から電子部品の実装方法等によって適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。メッキ層25の厚さは、0.02〜12.0μmであり、好ましくは0.02〜3.0μmである。
【0037】
このような金属層24及びメッキ層25を設けたのは、本実施形態のような比較的薄いタイプのCOFフィルムキャリアテープのCOF実装時の位置決め搬送において、個々のスプロケットホール22及び補助スプロケットホール22aを補強するためである。これにより、ICチップ実装時における各スプロケットホール22及び22aによって電子部品実装用フィルムキャリアテープ10を所定位置に位置決めすることができ、製品不良となるのを防止することができる。
【0038】
これにより、スプロケットホール22の変形を防止でき、且つピンローラ等を用いて電子部品実装用フィルムキャリアテープ10をスムーズに位置決め搬送できるため、ICチップ実装ラインの信頼性を向上することができる。なお、スプロケットホール22を用いて絶縁層12を所定位置に位置決め搬送する場合には、配線パターン21等の位置ズレを確実に防止できるという効果もある。
【0039】
なお、本実施形態のように、キャリアパターン20が幅方向に4列設けられた電子部品実装用フィルムキャリアテープ10を製造する際には、各スプロケットホール22及び22aの変形による位置ズレで一度に大量の製品不良を招いてしまうため、金属層24及びメッキ層25を設けることは特に有効である。
【0040】
ここで、導電層11としては、アルミニウム、金、銀などを使用することもできるが、銅が一般的である。また、銅層としては、蒸着又はメッキにより形成される銅層、電解銅箔、圧延銅箔など何れも使用することができる。導電層11の厚さは、一般的には、1〜70μmであり、好ましくは、5〜35μmである。
【0041】
また、絶縁層12の材料としては、例えば、ポリイミドの他、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルサルホン、液晶ポリマー等を用いることができるが、特に、ピロメリット酸2無水物と芳香族ジアミンとから合成される全芳香族ポリイミド(例えば、商品名:カプトン;東レ・デュポン(株)製)を用いるのが好ましい。このような絶縁層12の厚さは、一般的には、12.5〜75μmであり、好ましくは、25〜75μmである。
【0042】
以上説明した本実施形態の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、例えば、搬送されながらICチップやプリント基板などの電子部品の実装工程に用いられ、所定位置に電子部品が実装される。
【0043】
ここで、上述した電子部品実装用フィルムキャリアテープ10の一製造方法について説明する。
【0044】
本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法は、所定の処理を連続的に行った絶縁層と導電層とからなる積層フィルムを、樹脂を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサと一緒に巻き取りリールに巻き取ることにある。
【0045】
このようなフラットスペーサとしては、支持体(ベースフィルム)に合成樹脂を含浸したクリーンペーパであり、支持体の材料にはセルロース等が用いられる。このようなフラットスペーサを構成する支持体には、含浸させる合成樹脂の他に、填料、紙力増強剤等を含浸させてもよい。また、フラットスペーサの厚さは、特に制限はないが、例えば、50〜150μm、好ましくは80〜100μmである。例えば、本実施形態では、フラットスペーサとして、厚さが88μmの「OKクリーン」(商品名;王子製紙(株)製)を用いた。
【0046】
ここで、例えば、本実施形態で用いる「OKクリーン」(商品名)の発塵性評価方法としては、クリーンベンチ内で揉み試験及び擦り試験を行い、各試験時の空気0.02CF(立方フィート)[566.336cm]を吸収し、パーティクルカウンタにより測定した0.3μm以上の塵の個数を評価した。揉み試験は、A4サイズ1枚のサンプルの両短辺を持ち、1回/5秒の割合で2分間揉み合せ、そのときの塵の数を測定した。一方、擦り試験は、14cm×14cmのサンプルを、擦り試験機の回転板及び固定板に表と裏とが重なるように取り付けて、2分間擦り合わせ、そのとき発生した塵の数を測定した。なお、比較のため、PPC複写用上質紙に対して同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
Figure 2004253728
【0048】
このようなクリーンペーパからなるフラットスペーサは、PPC複写用上質紙と比較した前述の試験結果から明らかなように、積層フィルムと一緒に巻き取った後巻き出しても、積層フィルムとの接触により塵等の異物が発生し難く、積層フィルムに対して干渉しない安全な材質であることが裏付けられた。
【0049】
このことから、このようなクリーンペーパからなるフラットスペーサを用いて電子部品実装用フィルムキャリアテープ10を製造すれば、フラットスペーサが支持体に樹脂等を含浸させた構造であるためか、積層フィルムの導電層上に配線パターンや金属層をパターニングするのに形成されるフォトレジストパターンやこのフォトレジストパターンを形成するために導電層上に塗布して形成されるフォトレジスト層等に対して粘着することもないことが確認できた。
【0050】
したがって、本発明では、従来使用していたエンボススペーサの代わりにクリーンペーパからなるフラットスペーサを使用することで、フォトレジスト層及びフォトレジストパターンの形成不良が防止できるため、このようなフォトレジストパターンをマスクパターンとして導電層を溶解除去する際に発生する、例えば、配線パターンや金属層の形成不良を防止できる。このような樹脂等を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサを用いて巻き取る工程は、積層フィルムの導電層上にレジストパターンを形成するためのレジスト層を形成した後に少なくとも実施すれば、本発明は特に限定されるものではない。
【0051】
さらに、従来のエンボススペーサは、凹凸部を有しているため、例えば、凸部の高さ2.5mm分だけ厚く積層フィルムと一緒に巻くと全体として非常に大きくなってしまうという欠点があるが、本実施形態のように比較的薄く平坦なフラットスペーサを用いれば、省スペース化を図ることができるという効果もある。
【0052】
以下、上述したフラットスペーサを用いた本実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープ10の製造方法の一例について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、図2〜4は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法の一例を説明する図である。
【0053】
まず、ポリイミドフィルムからなる絶縁層12と、銅層からなる導電層11とから構成されるCOF用積層フィルム30を製造した後、そのCOF用積層フィルム30に打抜き金型を用いてパンチングして導電層11及び絶縁層12を貫通して複数列のスプロケットホール22を形成する(図1参照)。例えば、本実施形態では、COF用積層フィルム30の幅方向にスプロケットホール22の列を8列形成した。これらスプロケットホール22は、絶縁層12の表面上から形成してもよく、また、絶縁層12の裏面から形成してもよい。なお、その後は、スプロケットホール22が形成されたCOF用積層フィルム30を後述するリール50により巻き取る。なお、補助スプロケットホール22aも同じ方法で形成する。
【0054】
次に、図2(a)に示すように、COF用積層フィルム30をリール50から巻き出して搬送し、一般的なフォトリソグラフィー法を用いて、導電層11上の配線パターン21が形成される領域に亘って、レジスト塗布層を形成する。例えば、本実施形態では、導電層11上にポジ型フォトレジスト材料塗布溶液を塗布し、引き続いて硬化処理することで、レジスト塗布層としてフォトレジスト層を形成した。その後、巻き出しリール60から巻き出したフラットスペーサ100と一緒にCOF用積層フィルム30を一緒にリール51に巻き取る。すなわち、本実施形態では、巻き出しリール60から巻き出した上述の「OKクリーン」(商品名)であるフラットスペーサ100をCOF用積層フィルム30の表面側、すなわち、導電層11が形成された面側に介在させて、そのCOF用積層フィルム30と一緒にリール51に巻き取るようにした。
【0055】
次に、図2(b)に示すように、フラットスペーサ100をリール70に巻き取ると共に、リール51からCOF用積層フィルム30を巻き出して搬送しながら、補助スプロケットホール22a内に位置決めピン(図示なし)を挿入して絶縁層12の位置決めを行った後、フォトマスク80を介して露光する。その後、前工程と同様に、巻き出しリール61から巻き出したフラットスペーサ100と一緒にCOF用積層フィルム30をリール52に巻き取る。
【0056】
次いで、図2(c)に示すように、フラットスペーサ100をリール71に巻き取ると共に、リール52からCOF用積層フィルム30を巻き出して搬送しながら、フォトレジスト層を現像することで、配線パターン用レジストパターン及び金属層用レジストパターンを形成する。その後、前工程と同様に、巻き出しリール62から巻き出したフラットスペーサ100と一緒にCOF用積層フィルム30をリール53に巻き取る。
【0057】
このように、本実施形態では、フォトレジスト塗布工程、露光工程及び現像工程の各工程後に、上述したフラットスペーサ100を用いて巻き取るようにしたので、配線パターン用レジストパターン及び金属層用レジストパターンの欠けや剥離等の形成不良が発生することはない。したがって、後述するプロセスにおいて、このような配線パターン用レジストパターン及び金属層用レジストパターンをマスクパターンとして導電層11を溶解除去する際に発生する、例えば、配線パターン21や金属層24の形成不良を防止できる。
【0058】
次いで、図3(a)に示すように、フラットスペーサ100をリール72に巻き取ると共に、リール53からCOF用積層フィルム30を巻き出して搬送しながら、配線パターン用レジストパターン及び金属層用レジストパターンをマスクパターンとして導電層11をエッチング液で溶解して除去する。続いて、配線パターン用レジストパターン及び金属層用レジストパターンをアルカリ溶液等にて溶解除去し、さらに洗浄することにより、配線パターン21及び金属層24を形成する(図1参照)。その後、巻き出しリール63から巻き出したフラットスペーサ100と一緒にCOF用積層フィルム30をリール54に巻き取る。このように、本実施形態では、配線パターン21及び金属層24を形成した後にもフラットスペーサ100で巻き取るようにしたので、配線パターン21や金属層24が欠けたり剥がれたりするのを防止できるという効果がある。
【0059】
次に、図3(b)に示すように、フラットスペーサ100をリール73に巻き取ると共に、リール54からCOF用積層フィルム30を巻き出して搬送しながら、配線パターン21及び金属層24の全面にスズメッキ等のメッキ処理を行い、その配線パターン21及び金属層24の面上にメッキ層25を形成する(図1参照)。そして、巻き出しリール64から巻き出した凹凸部を有するエンボススペーサ110と一緒にCOF用積層フィルム30をリール55に巻き取る。このようなエンボススペーサ110は、少なくともスプロケットホール22に対応する部分に凸部を有している。なお、このようなスズメッキ工程においては、フラットスペーサ100を用いるとメッキ層25の表面が変色してしまうため、本実施形態のように、エンボススペーサ110を用いるのが好ましい。
【0060】
次いで、図4(a)に示すように、エンボススペーサ110をリール74に巻き取ると共に、リール55からCOF用積層フィルム30を巻き出して搬送しながら、スクリーン印刷法を用いて、配線パターン21上にソルダーレジスト材料塗布層を形成した後、このソルダーレジスト材料塗布層を加熱硬化させることにより、ソルダーレジスト層23を形成する(図1参照)。そして、巻き出しリール65から巻き出したエンボススペーサ110と一緒にCOF用積層フィルム30をリール56に巻き取る。これにより、エンボススペーサ110とソルダーレジスト層23とが粘着するのを防止できる。なお、加熱硬化は、リール56に巻き取った後、エンボススペーサ110に挟まれた状態で乾燥炉に入れて行ってもよい。
【0061】
その後、図4(b)に示すように、エンボススペーサ110をリール75に巻き取ると共に、リール56から巻き出したCOF用積層フィルム30のソルダーレジスト層23で覆われていないインナーリード及びアウターリードに、金メッキ層(図示しない)を形成する。なお、本実施形態では、金メッキ層を形成したが、特に限定されず、実装方式等に応じて材料を適宜選択すればよい。
【0062】
これにより、4列のキャリアパターンを有する多条の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10が製造される。そして、巻き出しリール66から巻き出したエンボススペーサ110と一緒に電子部品実装用フィルムキャリアテープ10をリール57に巻き取る。
【0063】
なお、その後は、エンボススペーサ110をリール(図示しない)に巻き取ると共に、リール57から巻き出した多条の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10には、ICチップ等の電子部品を実装する。また、リール57から巻き出した多条の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、ICチップ5〜10個分に対応する大きさで且つ短冊状に切断した後、実装装置に供給してICチップ等の電子部品を実装する場合もある。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、フォトレジスト塗布工程、露光工程及び現像工程、エッチング工程の各工程後に、所定の処理後のCOF用積層フィルム30をクリーンペーパからなるフラットスペーサ100と一緒に巻き取るようにしたので、スプロケットホール22の周りに形成される金属層24の形成不良を有効に防止できる。すなわち、フラットスペーサ100は、例えば、フォトレジストパターンと接触しても、その接触部分が欠けたり剥がれたりしないため、フォトレジストパターンの形成不良等を確実に防止できる。したがって、フォトレジストパターンに基づいて形成される配線パターン21や金属層24の不良を確実に防止できる。
【0065】
また、本実施形態では、製造時に発生する金属層24の形成不良を防止できるため、多条の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10を効率よく製造でき、歩留まりを向上できる。
【0066】
なお、本発明では、全厚75μm以下の比較的薄型のタイプの電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造に適用すれば優れた効果を発揮するが、勿論、厚さに関係なく、スプロケットホール周りに金属層を形成するものや、金属層及びメッキ層の厚さが薄いもの等に適用しても効果的である。また、二層テープであるCOFフィルムキャリアテープに限定されず、接着剤層を有する三層テープであるTAB等の電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造に適用しても効果的である。
【0067】
ここで、実施例及び比較例の電子部品実装用フィルムキャリアテープをそれぞれ製造し、金属層24の形成不良を比較検討した。
【0068】
(実施例1)
クリーンペーパからなるフラットスペーサ100を用い、上述したような製造方法により実施例1の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10を製造した。
【0069】
(比較例1)
クリーンペーパからなるフラットスペーサ100の代わりにスプロケットホール22に対応する部分に凸部を有するポリエチレンテレフタレート(PET)からなるエンボススペーサーフィルムをスペーサとして用いた以外は実施例1と同様の製造方法で比較例1の電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造した。
【0070】
(比較例2)
クリーンペーパからなるフラットスペーサ100の代わりにポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフラットな樹脂フィルムをスペーサとして用いた以外は実施例1と同様の製造方法で比較例2の電子部品実装用フィルムキャリアテープを製造した。
【0071】
(試験例)
実施例1及び各比較例1,2の電子部品実装用フィルムキャリアテープの導電層側の表面を目視や顕微鏡等により観察し、配線パターンの損傷、スプロケットホール周りの金属層の形成不良が発生しているか否かを確認した。
【0072】
その結果、実施例1の電子部品実装用フィルムキャリアテープは、支持体(ベース)に樹脂を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサを用いたため、配線パターン21の損傷はほとんど確認できず、スプロケットホール22の周囲の金属層24の形成不良もほとんど確認できなかった。
【0073】
これに対し、比較例1の電子部品実装用フィルムキャリアテープは、エンボススペーサーフィルムの凸部が金属層用レジストパターンに接触して発生したものと思われるスプロケットホール周りの金属層24の形成不良が数多く確認された。
【0074】
また、比較例2の電子部品実装用フィルムキャリアテープは、樹脂フィルムがフォトレジストパターンに粘着してその部分が剥がれることにより発生したものと思われる配線パターンの不良が数多く確認され、実質的に使用不能であった。
【0075】
以上の結果を不良率として算出し、実施例1と比較例1及び2とをそれぞれ比較すると、実施例1の電子部品実装用フィルムキャリアテープ10は、不良率が比較例1の10%程度まで低減していることが分かった。このことから、本実施形態のように、電子部品実装用フィルムキャリアテープ10の製造工程、特に、各スプロケットホール22及び22aの周りに金属層用レジストパターンを形成した後の積層フィルムを巻き取る際に、樹脂を支持体(ベース)に含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサ100をCOF用積層フィルム30と一緒に巻き取ることにより、配線パターン21、金属層24の形成不良を防止できることが分かった。
【0076】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を説明したが、勿論、電子部品実装用フィルムキャリアテープ及びその製造方法は上述したものに限定されるものではない。
【0077】
例えば、上述した実施形態では、フォトレジスト塗布工程、露光工程及び現像工程、エッチング工程の各工程後に、クリーンペーパからなるフラットスペーサ100をCOF用積層フィルム30と一緒に各リール50〜54に巻き取る巻き取り工程を導入したが、これに限定されず、クリーンペーパからなるフラットスペーサを用いた巻き取り工程は、少なくともフォトレジスト塗布工程に導入すればよい。勿論、エッチング処理した後でフォトレジスト層を溶解除去する前に巻き取り工程を導入してもよい。
【0078】
また、上述した実施形態では、エッチング工程の後にスズメッキ工程を設けるようにしたが、これに限定されず、ソルダーレジスト工程の後にスズメッキ工程を設けるようにしてもよい。詳細には、配線パターン及び金属層を形成するエッチング工程の後に、配線パターン上のインナーリード及びアウターリードを除く領域にソルダーレジスト層を形成するソルダーレジスト工程を設け、このソルダーレジスト工程の後に、ソルダーレジスト層で覆われていない部分、すなわち、金属層、インナーリード及びアウターリード上にスズメッキ層を形成するスズメッキ工程を設けるようにしてもよい。なお、フォトレジスト塗布工程、露光工程及び現像工程の各工程については上述した実施形態と同一である。
【0079】
そして、このような工程順であっても、上述した実施形態と同様に、少なくともフォトレジスト塗布工程において所定の処理を連続的に行った積層フィルムは、クリーンペーパからなるフラットスペーサと一緒にリールに巻き取ることは勿論である。
【0080】
また、フォトレジスト塗布工程の後にフラットスペーサを介して巻き取り、その後、露光工程や現像工程、あるいは加熱処理工程の各工程を連続的に行ってもよく、フォトレジスト塗布工程、露光工程及び現像工程等の各工程を連続的に行って、配線パターン用レジストパターン及び金属層用レジストパターンを形成した後にクリーンペーパからなるフラットスペーサを介して巻き取るようにしてもよい。
【0081】
さらに、上述した実施形態では、クリーンペーパからなるフラットスペーサ100とCOF用積層フィルム30とを一緒に巻き取る際に、フラットスペーサ100をCOF用積層フィルム30の導電層11側に介在させながら巻き取るようにしたが、これに限定されず、フラットスペーサを絶縁層側に介在させてCOF用積層フィルムと一緒にリールに巻き取るようにしてもよい。
【0082】
さらには、上述した実施形態では、COF用積層フィルム30をエンボススペーサ110と一緒に巻き取る前にソルダーレジスト層23を形成したが、これに限定されず、配線パターン上に形成したソルダーレジスト材料塗布層を約50℃未満の温度で一次加熱した後、そのCOF用積層フィルムをエンボススペーサと一緒にリールに巻き取り、その状態のまま50℃以上の温度で二次加熱してソルダーレジスト材料塗布層を完全に硬化させてソルダーレジスト層を形成するようにしてもよい。
【0083】
このように段階的に加熱してソルダーレジスト層を形成する際には、ソルダーレジスト材料塗布層を一次加熱した後に、エンボススペーサをフィルムキャリアテープと一緒に巻き取って二次加熱するため、エンボススペーサにソルダーレジスト材料塗布層が粘着することなく、ソルダーレジスト材料塗布層に含まれた溶媒を完全に除去でき、ソルダーレジスト層をより確実に形成できる。
【0084】
また、上述した実施形態では、キャリアパターン20の列に沿ってスプロケットホール22の周りに連続的に金属層24を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、各スプロケットホールの周りに間歇的に設けるようにしてもよい。勿論、補助スプロケットホールの周りに金属層を設ける場合も同様である。
【0085】
さらに、上述した実施形態では、金属層24の面上にメッキ層25を形成したが、これに限定されず、メッキ層を設けなくてもよい。
【0086】
なお、上述した実施形態では、COFフィルムキャリアテープを例示して説明したが、その他の電子部品実装用フィルムキャリアテープ、例えば、TAB、CSP、BGA、μ−BGA、FC、QFPタイプ等であってもよく、その構成等も限定されるものではない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製造方法によれば、所定の処理を連続的に行った絶縁層と導電層とからなる積層フィルムを巻き取りリールに巻き取る際に、樹脂を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサと共に巻き取るようにしたので、絶縁層の表面側に形成される配線パターン、金属層の形成不良を防止できる。これにより、ICチップ実装ラインにおける信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープを示す概略平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法の一例を示す図であって、(a)がフォトレジスト塗布工程であり、(b)が露光工程であり、(c)が現像工程である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法の一例を示す図であって、(a)がエッチング工程であり、(b)がスズメッキ工程である。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法の一例を示す図であって、(a)がソルダーレジスト工程であり、(b)が金メッキ工程である。
【符号の説明】
10 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
11 導電層
12 絶縁層
20 キャリアパターン
21 配線パターン
22 スプロケットホール
23 ソルダーレジスト層
24 金属層
25 メッキ層
30 COF用積層フィルム
40 打抜き金型
50〜57 リール
60〜66 巻き出しリール
70〜75 リール
80 フォトマスク
100 フラットスペーサ
110 エンボススペーサ

Claims (5)

  1. 絶縁層の表面に導電層からなる配線パターンと当該配線パターンの幅方向両側に形成された搬送用のスプロケットホールとからなるキャリアパターンが幅方向に少なくとも一列設けられ、且つ前記スプロケットホールの周囲に金属層が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法において、
    所定の処理を連続的に行った前記絶縁層と前記導電層とからなる積層フィルムを巻き取りリールに巻き取る際に、樹脂を含浸したクリーンペーパからなるフラットスペーサと共に巻き取る巻き取り工程を具備することを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  2. 請求項1において、前記巻き取り工程は、前記導電層上にレジストパターンを形成するためのレジスト塗布層を形成した後に少なくとも行うことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  3. 請求項2において、前記巻き取り工程は、前記導電層上に前記レジストパターンを形成した後にも行うことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  4. 請求項2又は3において、前記巻き取り工程は、前記導電層上に形成された前記レジストパターンを介してエッチングすることにより前記配線パターンを形成すると共に前記スプロケットホールの周囲に前記金属層を形成するパターニング工程の後にも行うことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記配線パターン上にソルダーレジスト層を形成するソルダーレジスト工程の後には、前記巻き取り工程の代わりに前記配線パターンが存在しない部分に凸部を有するエンボススペーサを介在させて一緒に巻き取ることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造方法。
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