JP3927768B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、基板の上に平坦な表面を有する膜を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置は、波長がおよそ100nm以下の光を露光光とするリソグラフィー技術を用いて、100nm近傍又はそれ以下の微細なサイズに加工されることにより製造されるようになってきた。
【0003】
このような短波長のリソグラフィ技術においては、焦点深度が極端に低下するため、基板上に形成されている膜の表面を常に平坦にしておくことが必要不可欠となっている。このため、次世代(100nm以下)の半導体装置を製造する上で、基板上の膜の平坦化技術は非常に重要な技術となっている。
【0004】
現在、0.13μm〜0.25μmのデバイスにおいては、膜を平坦化する技術としては、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法が主流となっている。また、予め形成された2枚の膜を張り合わせて平坦な膜(平坦化膜)を形成する方法も提案されている。
【0005】
前者のCMP法は良く知られているため説明は省略し、以下においては、例えば、特開平10−32198号公報に示されている、2枚の膜を張り合わせて平坦な膜を形成する方法について説明する。
【0006】
まず、図20(a)に示すように、基板101上に微細加工が施されて半導体デバイスが構成されると、段差を有する層102が形成される。以下、段差を有する層102が形成されている基板101のことを段差基板(101、102)と称する。
【0007】
次に、あらかじめシートフィルム状に形成された膜103が張り付けられた板104を、シートフィルム状の膜103と段差を有する層102とが対向するように配置する。
【0008】
次に、図20(b)に示すように、シートフィルム状の膜103が形成された板104と段差基板(101、102)とを互いに接近させた後、板104と段差基板(101、102)とを熱を加えながら互いに圧着する。
【0009】
次に、図20(c)に示すように、板104のみを剥がして、段差基板(101、102)上にシートフィルム状の膜103を残す。
【0010】
このようにすると、図20(d)に示すように、段差基板(101、102)の上に、表面が平坦なシートフィルム状の膜103が形成される。尚、図20(d)において、105は、配線パターン同士の間に形成され高いアスペクト比を有する凹部が埋らなかったことにより形成される欠如部である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の半導体装置の製造方法によると、A点近傍の密パタン部における段差は吸収でき、膜103の平坦化は可能であるが、グローバル段差(距離の離れた場所同士の基板面からの高さの差)、例えば図20(d)におけるA点とB点との段差が発生してしまうと言う問題を有している。
【0012】
また、配線パターンの間隔つまり段差パタンの間隔が100nm以下になってくると、段差パタン同士の間に形成される凹部のアスペクト比が増大するため、該凹部が安定して埋らないと言う問題を有している。
【0013】
もっとも、CMP法を用いると、アスペクト比の高い凹部が埋らないと言う問題は発生しないが、グローバル段差を低減できないと言う本質的な問題は解決されない。
【0014】
前記に鑑み、本発明は、グローバル段差の発生がなく、基板全体に亘って表面が平坦であると共に、アスペクト比の高い凹部を安定して埋めることができる膜を形成できるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、基板の表面に流動性を有する物質を供給して流動性を有する膜を形成する膜形成工程と、押圧部材の平坦な押圧面により流動性を有する膜を基板に押圧して、流動性を有する膜の表面を平坦化する平坦化工程と、表面が平坦化された流動性を有する膜を固化する固化工程とを備えている。
【0016】
第1の半導体装置の製造方法によると、基板の表面に流動性を有する膜(流動性膜)を形成した後、押圧部材の平坦な押圧面により流動性膜を押圧して、流動性膜を平坦化し、その後、表面が平坦化された流動性膜を固化するため、グローバル段差が発生しないと共に、アスペクト比の高い凹部が完全に埋まり欠如部が形成されない。
【0017】
第1の半導体装置の製造方法において、押圧部材の押圧面は疎水性を有していることが好ましい。
【0018】
このようにすると、押圧部材を固化された膜から離脱させやすくなるので、より欠陥の少ない平坦な膜を形成することができる。
【0019】
第1の半導体装置の製造方法において、流動性を有する物質は、絶縁性物質であることが好ましい。
【0020】
このようにすると、グローバル段差を有しない絶縁膜を形成することができる。
【0021】
第1の半導体装置の製造方法において、流動性を有する物質は、液状又はジェル状であることが好ましい。
【0022】
このようにすると、基板の表面に、流動性を有する膜を簡易且つ確実に形成することができる。
【0023】
第1の半導体装置の製造方法において、膜形成工程は、基板を回転させながら行なわれることが好ましい。
【0024】
このようにすると、アスペクト比の高い凹部の内部にまで流動性を有する物質を充填することができる。
【0025】
第1の半導体装置の製造方法において、膜形成工程は、流動性を有する物質が供給された基板を回転させる工程を含むことが好ましい。
【0026】
このようにすると、アスペクト比の高い凹部の内部にまで流動性を有する物質を充填することができる。
【0027】
第1の半導体装置の製造方法において、膜形成工程は、基板を回転させながら流動性を有する物質をシャワー状又はスプレー状に供給することにより行なわれることが好ましい。
【0028】
このようにすると、比較的小さい膜厚を持つ流動性を有する膜を形成することができる。
【0029】
第1の半導体装置の製造方法において、膜形成工程は、微小な噴射口を有するノズルと基板とを平面方向に相対移動させながら、流動性を有する物質を噴射口から基板の表面に供給することにより行なわれることが好ましい。
【0030】
このようにすると、ノズルと基板との相対移動速度を調整することにより、流動性を有する膜の厚さを所望の大きさに制御することができる。また、流動性を有する物質の粘度を調整することにより、流動性を有する膜の流動性の程度を変化させることができる。また、ノズルの数を調整することにより、処理速度を制御することができる。
【0031】
第1の半導体装置の製造方法において、膜形成工程は、ローラの表面に付着した流動性を有する物質をローラを回転しながら基板の表面に供給することにより行なわれることが好ましい。
【0032】
このようにすると、ローラと基板との間隔及びローラを基板に押し付ける力を調整することにより、流動性を有する膜の厚さを制御することができる。また、粘性の高い流動性を有する材料を採用することができる。
【0033】
第1の半導体装置の製造方法は、膜形成工程よりも後に、流動性を有する膜の周縁部を選択的に除去する工程をさらに備えていることが好ましい。
【0034】
このようにすると、半導体装置の製造プロセスにおいて基板の周縁部を機械的に保持することが容易になる。
【0035】
この場合、流動性を有する膜の周縁部を除去する工程は、基板を回転させながら流動性を有する膜の周縁部に流動性を有する物質を溶解させる溶液を供給することにより行なわれることが好ましい。
【0036】
このようにすると、円形又は角数の多い多角形の平面形状を有する基板の周縁部を確実に除去することができる。
【0037】
また、この場合、流動性を有する膜の周縁部を除去する工程は、流動性を有する膜の周縁部に光を照射して周縁部を改質した後、改質された周縁部を除去することにより行なわれることが好ましい。
【0038】
このようにすると、円形又は角数の多い多角形の平面形状のみならず、三角形又は四角形などのように角数の少ない多角形の平面形状を有する基板の周縁部をを確実に除去することができる。
【0039】
第1の半導体装置の製造方法において、平坦化工程は、基板の表面と押圧面との間の複数の距離を測定すると共に、複数の距離が等しくなるように押圧面により流動性を有する膜を押圧する工程を含むことが好ましい。
【0040】
このようにすると、流動性を有する膜の表面の基板表面からの距離を常に等しくすることができるので、所定期間毎に基板の表面と押圧部材の押圧面との距離を均一にする作業を省略することができる。
【0041】
第1の半導体装置の製造方法において、平坦化工程は、基板が載置されているステージの表面と押圧面との間の複数の距離を測定すると共に、複数の距離が等しくなるように押圧面により流動性を有する膜を押圧する工程を含むことが好ましい。
【0042】
このようにすると、流動性を有する膜の表面の基板表面からの距離を常に等しくすることができるので、所定期間毎に基板の表面と押圧部材の押圧面との距離を均一にする作業を省略することができる。
【0043】
これらの場合、複数の距離を測定する工程は、測定部位における単位面積当たりの静電容量を計測することにより行なわれることが好ましい。
【0044】
このようにすると、複数の距離を簡易且つ確実に測定することができる。
【0045】
第1の半導体装置の製造方法において、固化工程は、平坦化工程において押圧面により流動性を有する膜を押圧した状態で、流動性を有する膜を加熱することにより行なわれることが好ましい。
【0046】
このようにすると、流動性を有する膜を熱化学反応により容易に固化させることができる。
【0047】
第1の半導体装置の製造方法において、固化工程は、平坦化工程において押圧面により流動性を有する膜を押圧した状態で、流動性を有する膜に光を照射することにより行なわれることが好ましい。
【0048】
このようにすると、流動性を有する膜を光化学反応又は熱化学反応により容易に固化させることができる。
【0049】
この場合、流動性を有する膜に光を照射する工程は、流動性を有する膜を冷却しながら行なわれるか、又は流動性を有する膜を冷却により仮に固化させた後に行なわれることが好ましい。
【0050】
このようにすると、流動性を有する膜の流動性が高い場合でも、流動性を有する膜を平坦性を損なうことなく確実に固化させることができる。
【0051】
第1の半導体装置の製造方法において、固化工程は、平坦化工程において押圧面により流動性を有する膜を押圧した状態で、流動性を有する膜に光を照射すると共に流動性を有する膜を加熱することにより行なわれることが好ましい。
【0052】
このようにすると、流動性を有する膜を光化学反応及び熱化学反応により速やかに固化させることができる。
【0053】
第1の半導体装置の製造方法は、固化工程の後に、流動性を有する膜を全体に亘って薄膜化する工程をさらに備えていることが好ましい。
【0054】
このようにすると、所望の厚さよりも大きい厚さを有する流動性を有する膜を形成しておいてから、薄膜化により所望の厚さを有する膜を形成することができるので、安定し且つプロセスウインドウの広いプロセスを実現できる。
【0055】
この場合、流動性を有する膜を薄膜化する工程は、プラズマエッチング法により行なわれることが好ましい。
【0056】
このようにすると、薄膜化された膜の厚さの精度が向上する。
【0057】
また、この場合、流動性を有する膜を薄膜化する工程は、化学機械研磨法により行なわれることが好ましい。
【0058】
このようにすると、膜を薄膜化する工程が容易になる。
【0059】
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、基板の表面に流動性を有する絶縁物質を供給して流動性を有する絶縁膜を形成する工程と、押圧部材の平坦な押圧面により流動性を有する絶縁膜を基板に押圧して、流動性を有する絶縁膜の表面を平坦化する工程と、表面が平坦化された流動性を有する絶縁膜を固化する工程と、固化した絶縁膜に対して選択的エッチングを行なって、固化した絶縁膜に凹部を形成する工程と、凹部に金属材料を埋め込んで、埋め込み配線又はプラグを形成する工程とを備えている。
【0060】
第2の半導体装置の製造方法によると、グローバル段差を有しない絶縁膜を形成することができるので、リソグラフィ技術により絶縁膜の上にマスクパターンを形成する工程において、段差に起因する焦点深度マージンの低下を抑制することができる。このため、従来に比べて、加工マージン(プロセスウインドウ)を大きく増大できるので、高精度な半導体装置を製造することができる。
【0061】
第2の半導体装置の製造方法において、絶縁膜は、有機膜、無機膜、有機無機混成膜、光造形膜、感光性樹脂膜又は多孔質膜であることが好ましい。
【0062】
このようにすると、緻密で且つ平坦性に優れた絶縁膜を形成することができる。
【0063】
第2の半導体装置の製造方法において、絶縁膜の比誘電率は、およそ4以下であることが好ましい。
【0064】
このようにすると、配線間容量を低減できるので、半導体装置の性能が向上する。
【0065】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図1(a)〜(c)及び図2(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0066】
まず、図1(a)に示すように、半導体ウエハからなる基板1と段差を有する層2とからなる段差基板(1、2)の表面に、流動性を有する物質、例えば液状又はジェル状の物質を供給して、流動性を有する膜(以下、単に流動性膜と称する)3を形成する。
【0067】
流動性膜としては、有機膜、無機膜、有機無機混成膜(有機無機ハイブリッド膜)、光が照射されると硬化する光造形膜、レジスト膜などの感光性樹脂膜、及び径が数nm〜10nm程度の多数の空孔(pore)を膜中に有するポーラス膜(多孔質膜)などが挙げられる。
【0068】
流動性膜3の形成方法としては、回転塗布法、微視的吹付け法、回転ローラ法等が挙げられ、流動性膜3の厚さの調整はそれぞれの方法により異なるが、流動性膜3の形成方法を選択することにより膜厚の調整は可能である。尚、流動性膜3の形成方法の詳細については、第1〜第4の実施例で詳細に説明する。
【0069】
基板1の平面形状としては、特に限定されず、円形又は多角形などいずれの形状でもよい。
【0070】
流動性膜3を多層配線の層間膜として用いる場合には、流動性を有する物質としては絶縁性物質を用いることが好ましい。
【0071】
次に、図1(b)に示すように、平坦な押圧面を有する押圧部材4の押圧面を、流動性膜3の表面と対向させた後、図1(c)に示すように、押圧部材4に対して基板方向の圧力を加えることにより流動性膜3を基板1に押圧して、流動性膜3の表面を平坦化する。
【0072】
この場合、押圧部材4の押圧面により押圧されるだけで、流動性膜3の表面は、基板1の全面に亘って平坦化される。もっとも、押圧部材4による押圧を中断すると、流動性膜3が有する表面張力によって、流動性膜3はエネルギー的に安定な形状に変化してしまう。
【0073】
そこで、図2(a)に示すように、押圧部材4により流動性膜3を基板1に対して押圧した状態で流動性膜3を加熱して、流動性膜3の内部において化学反応を生じさせて流動性膜3を固化させることにより、平坦な表面を有する固化された膜(以下、単に固化膜と称する)5を形成する。
【0074】
次に、加熱を終了した後、固化膜5の温度を室温にまで下げ、その後、図2(b)に示すように、押圧部材4を固化膜5から離脱させると、図2(c)に示すように、段差基板(1、2)の表面に、平坦な表面を有する固化膜5を形成することができる。
【0075】
尚、押圧部材4の平坦な押圧面が疎水性を有するように、押圧面にテフロンコーティング処理を施したり又はシリコンカップリング材による表面処理を施したりすることが好ましい。このようにすると、押圧部材4を固化膜5から離脱させやすくできるので、より欠陥の少ない平坦な固化膜5を形成することができる。
【0076】
図3(a)は、従来の半導体装置の製造方法により得られた、表面が平坦なシートフィルム状の膜103の断面形状を示し、図3(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法により得られた、表面が平坦な固化膜5の断面形状を示している。
【0077】
従来の方法により得られたシートフィルム状の膜103においては、A点における膜厚h1 とB点における膜厚h2 との間には、h1 >h2 の関係がある。これは、従来の方法は、板104に貼着されたシートフィルム状の膜103を段差基板(101、102)に対して加熱しながら圧着した後、板104を剥がすため、グローバル段差(h2 −h1 )が発生するのみならず、アスペクト比の高い凹部が埋まらずに、欠如部105が発生してしまう。
【0078】
これに対して、第1の実施形態により得られた固化膜5においては、A点における膜厚h3 とB点における膜厚h4 との間には、h3 =h4 の関係がある。これは、第1の実施形態は、段差基板(1、2)の表面に流動性を有する物質を供給して流動性膜3を形成した後、該流動性膜3の表面を平坦化し、しかる後、流動性膜3を固化させて固化膜5を得るため、グローバル段差が発生しないと共に、アスペクト比の高い凹部が完全に埋まるので欠如部が形成されない。
【0079】
以下、流動性を有する材料について説明する。
【0080】
有機膜を形成するための流動性を有する物質としては、アリルエーテルを主骨格とするアロマティックポリマーが挙げられ、具体的には、FLARE(Honeywell 社製)及びSiLK(Dow Chemical社製)が挙げられる。
【0081】
無機膜を形成するための流動性を有する物質としては、HSQ(Hydrogen silsquioxane )、又は有機SOG例えばアルキルシロキサンポリマーが挙げられ、HSQの具体例としてはFox(Dow Corning 社製)が挙げられ、有機SOGの具体例としてはHSG−RZ25(日立化成社製)が挙げられる。
【0082】
有機無機混成膜を形成するための流動性を有する物質としては、シロキサン骨格中にメチル基などの有機基を含む有機シロキサンが挙げられ、具体的には、HOSP(Hybrid organic siloxane polymer :Honeywell 社製)が挙げられる。
【0083】
光造形膜を形成するための流動性を有する物質としては、PDGI(Poly dimethyl glutar imide)が挙げられ、具体的には、SAL101(Shipley Far East社製)が挙げられる。
【0084】
感光性樹脂膜を形成するための流動性を有する物質としては、リソグラフィ技術に用いられる通常のレジスト材料を用いることができる。
【0085】
ポーラス膜を形成するための流動性を有する物質としては、空孔を有する、有機材料、無機材料及び有機無機混成材料が挙げられ、空孔を有する有機材料の具体例としては、Porous FLARE(Honeywell 社製)が挙げられ、空孔を有する無機材料の具体例としては、HSQ(Hydrogen silsquioxane )中に空孔を有するXLK(Dow Corning 社製)が挙げられ、空孔を有する有機無機混成材料としてはNanoglass(Honeywell 社製)が挙げられる。
【0086】
以上の材料を用いて形成された流動性膜3を固化して得られる固化膜5を多層配線の層間絶縁膜として用いると、緻密であると共に通常のシリコン酸化膜(比誘電率はおよそ4程度である。)よりも低い誘電率を有する層間絶縁膜を得ることができるので、100nm以下の微細加工が施された半導体装置に適した膜を実現できる。特に、ポーラス膜を用いると、2以下の極めて低い誘電率を持った層間絶縁膜を実現できる。
【0087】
尚、以上の材料は、絶縁膜を形成するための材料であったが、本発明は、絶縁膜に限られず、導電性を有するポリマー膜又は金属膜の形成方法としても用いることができる。
【0088】
<第1の実施例>
以下、第1の実施例に係る流動性膜の形成方法、つまり第1の回転塗布法について、図4(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0089】
まず、図4(a)に示すように、回転可能に設けられたステージ20の上に段差基板21を真空吸着により保持した後、段差基板21の上に流動性を有する物質23を適量滴下し、その後、ステージ20を回転させるか、又は、図4(b)に示すように、回転可能に設けられたステージ20の上に段差基板21を真空吸着により保持した後、ステージ20ひいては段差基板21を回転させながら、滴下ノズル24から段差基板21の上に流動性を有する物質を供給する。
【0090】
このようにすると、図4(c)に示すように、段差基板21の上に平坦な表面を有する流動性膜22が形成される。図4(d)は、図4(c)における一点鎖線の部分を示しており、基板1の上に形成された段差を有する層2の上に、平坦な表面を有する流動性膜3が形成される。
【0091】
図4(a)に示す方法及び図4(b)に示す方法のいずれの場合においても、流動性を有する物質23の粘性と、ステージ20の回転速度とを最適化することにより、前述の押圧部材4により流動性膜22(3)の表面を平坦化する工程に適した堅さを持つ流動性膜22(3)を得ることができる。
【0092】
第1の実施例は、比較的大きい厚さを持つ流動性膜22(3)を形成する場合に適している。
【0093】
<第2の実施例>
以下、第2の実施例に係る流動性膜の形成方法、つまり第2の回転塗布法について、図5(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0094】
まず、図5(a)に示すように、回転可能に設けられたステージ20の上に段差基板21を真空吸着により保持した後、ステージ20ひいては段差基板21を回転させながら、噴射ノズル25の噴射口から段差基板21の上に流動性を有する物質26をシャワー状又はスプレー状に供給する。
【0095】
所定量の流動性を有する物質26が供給された後に、ステージ20を所定時間だけ回転し続けると、図5(b)に示すように、段差基板21の上に平坦な表面を有する流動性膜22が形成される。図5(c)は、図5(b)における一点鎖線の部分を示しており、基板1の上に形成された段差を有する層2の上に、平坦な表面を有する流動性膜3が形成される。
【0096】
第2の実施例は、比較的小さい膜厚を持つ流動性膜22(3)を形成する場合に適している。
【0097】
<第3の実施例>
以下、第3の実施例に係る流動性膜の形成方法、つまり微視的吹付け法について、図6(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0098】
まず、図6(a)に示すように、2次元直交座標系の直交する2方向のうちの一方の方向、例えば図6(a)における左右方向に段差基板21を移動させると共に、直交する2方向のうちの他方の方向、例えば図6(a)における上下方向に滴下ノズル27を移動させながら、滴下ノズル27から段差基板21の上に流動性を有する物質28を所定量ずつ供給する。すなわち、段差基板21を図6(a)における左方向に所定量移動した後、停止させる動作を繰り返し行なうと共に、段差基板21が停止している期間内において、滴下ノズル27を図6(a)における上方向又は下方向に移動させながら、滴下ノズル27から段差基板21の上に流動性を有する物質を所定量ずつ供給する。
【0099】
このようにすると、図6(b)に示すように、段差基板21の上に平坦な表面を有する流動性膜22が形成される。図6(c)は、図6(b)における一点鎖線の部分を示しており、基板1の上に形成された段差を有する層2の上に、平坦な表面を有する流動性膜3が形成される。
【0100】
第3の実施例によると、滴下ノズル27から供給される流動性を有する物質の量と、滴下ノズル27の移動速度とを調整することにより、流動性膜22(3)の厚さを小さい膜厚から大きい膜厚まで制御することができる。
【0101】
また、滴下ノズル27から供給される流動性を有する物質の粘度を調整することにより、流動性膜22(3)の流動性の程度を変化させることができる。
【0102】
また、滴下ノズル27の数を調整することにより、処理速度を制御することができる。
【0103】
<第4の実施例>
以下、第4の実施例に係る流動性膜の形成方法、つまり回転ローラ法について、図7(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0104】
図7(a)、(b)に示すように、回転ローラ29の周面に流動性を有する物質30を均一に付着させた状態で、回転ローラ29を段差基板21の表面に沿って回転移動させる。
【0105】
このようにすると、流動性を有する物質30が段差基板21の表面に転着されるため、図7(b)に示すように、段差基板21の上に平坦な表面を有する流動性膜22が形成される。図7(c)は、図7(b)における一点鎖線の部分を示しており、基板1の上に形成された段差を有する層2の上に、平坦な表面を有する流動性膜3が形成される。
【0106】
第4の実施例によると、回転ローラ29と段差基板21との間隔及び回転ローラ29を段差基板21に押し付ける力を調整することにより、流動性膜22(3)の厚さを制御することができる。
【0107】
また、第4の実施例は、流動性を有する物質30が粘性の高い液状又はジェル状である場合に適している。
【0108】
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図8(a)〜(c)及び図9(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0109】
第2の実施形態は、第1の実施形態により得られる流動性膜の周縁部を選択的に除去する方法であって、第1の方法は、流動性膜が形成された基板を回転させながら流動性膜の周縁部に流動性膜を溶解させる溶液を供給して、周縁部を除去するものであり、第2の方法は、流動性膜の周縁部に光を照射して該周縁部を改質した後、改質された周縁部を除去するものである。
【0110】
ところで、第1の実施形態によると、基板1の全面に亘ってつまり基板1の周縁部にまで流動性膜3が形成される。
【0111】
ところが、基板1の周縁部を機械的に保持する必要性が生じることがある。
【0112】
第2の実施形態は、このような問題点を解決するためになされたものであり、第2の実施形態によると、流動性膜3の周縁部を選択的に除去するため、基板1の周縁部を機械的に保持することが容易になる。
【0113】
以下、流動性膜22の周縁部を選択的に除去する第1の方法について、図8(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0114】
まず、図8(a)に示すように、回転可能に設けられたステージ20の上に、流動性膜22が形成されている段差基板21を真空吸着した後、ステージ20を回転させて流動性膜22を回転させると共に、第1のノズル31から剥離液33を流動性膜22の周縁部に供給すると共に、第2のノズル32から剥離液34を段差基板21の周縁部の裏面に供給する。
【0115】
このようにすると、図8(b)に示すように、流動性膜22の周縁部を除去することができると共に、段差基板21の裏面周縁部に付着した流動性を有する物質を除去することができる。
【0116】
次に、ステージ20の回転を継続して行なう一方、剥離液33、34の供給を停止して、流動性膜22を乾燥させる。
【0117】
尚、第1の方法は、流動性膜22の表面が平坦化される前に行なってもよいし、平坦化された後に行なってもよいが、流動性膜22が固化する前に行なうことが好ましい。
【0118】
第1の方法は、ステージ22ひいては流動性膜22を回転しながら、その周縁部を除去するので、平面形状が円形又は角数の多い多角形である段差基板21に適している。
【0119】
以下、流動性膜22の周縁部を選択的に除去する第2の方法について、図9(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0120】
まず、図9(a)に示すように、回転可能に設けられたステージ20の上に、流動性膜22が形成されている段差基板21を真空吸着した後、ステージ20を回転させて流動性膜22を回転させると共に、光照射装置35から光36を流動性膜22の周縁部に照射して、流動性膜22の周縁部(光照射部)において光化学反応を起こさせて該周縁部を改質する。この場合の光36としては、紫外光又は紫外光よりも波長の短い光が好ましい。
【0121】
次に、図9(b)に示すように、ステージ20ひいては流動性膜22の回転を停止させた後、流動性膜22の上に全面に亘って現像液などの溶液37を供給する。このようにすると、流動性膜22の改質している周縁部は溶液37に溶解するので、流動性膜22の周縁部を選択的に除去することができる。
【0122】
次に、図9(c)に示すように、ステージ20ひいては流動性膜22を再び回転させて、流動性膜22の上に残存している溶液37を遠心力により外部に除去する。この場合、溶液37を除去しながら又は除去した後に、流動性膜22の上にリンス液を供給して残存している溶液37を取り除くことが好ましい。このようにすると、周縁部が選択的に除去された流動性膜22を得ることができる。
【0123】
尚、第2の方法は、流動性膜22の表面が平坦化される前に行なってもよいし、平坦化された後に行なってもよいが、流動性膜22が固化する前に行なうことが好ましい。
【0124】
第2の方法は、流動性膜22の周縁部に選択的に光36を照射するので、平面形状が円形又は角数の多い多角形である段差基板21のみならず、三角形又は四角形などのように角数の少ない多角形の段差基板21にも適用することができる。
【0125】
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図10(a)、(b)及び図11(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0126】
第3の実施形態は、第1の実施形態により得られる流動性膜の表面を平坦化するために好ましい方法であって、基板の表面又はステージの表面と、押圧部材の押圧面との間の複数の距離を測定すると共に、これら複数の距離が等しくなるように流動性膜を押圧するものである。
【0127】
まず、図10(a)に示すように、第1の実施形態の方法により、基板51の上に流動性膜52を形成した後、押圧面に複数の距離センサ54を有する押圧部材53を用いて流動性膜52を平坦化する。この場合、複数の距離センサ54により、基板51の表面又は基板51が載置されるステージ20(図4(c)又は図5(b)を参照、但し、第3の実施形態においては、ステージ20の外形寸法を基板51の外形寸法よりも大きくしておくことが好ましい。)の表面と、押圧部材53の押圧面との間の複数の距離を測定すると共に、複数の距離が等しくなるように押圧部材53により流動性膜52を押圧して流動性膜52を平坦化する。すなわち、複数の距離センサ54により測定された複数の距離の情報は、押圧部材53を押圧する押圧手段にフィードバックされ、複数の距離が等しくなるように流動性膜52を押圧する。尚、フィードバック制御はコンピュータにより行なえばよい。
【0128】
以下、基板51の表面と押圧部材53の押圧面との間の複数の距離を測定する方法について、図10(b)を参照しながら説明する。
【0129】
図10(b)において、a、b、c、……、qは、距離センサ54が配置される位置を示している。距離センサ54の位置a〜qは、押圧部材53の機構に応じて最適化することが好ましく、基板51の表面又は基板51が載置されるステージの表面と、流動性膜52の表面との距離を効率良く計測できる位置に設定すればよい。例えば、センサ位置a〜iは、基板51の表面と流動性膜52の表面との距離を測定するのに適しており、センサ位置j〜qは、基板51が載置されるステージの表面と流動性膜52の表面との距離を測定するのに適している。
【0130】
従って、センサ位置a〜iの距離センサ54のみを用いて、基板51の表面と流動性膜52の表面との距離のみを測定してもよいし、センサ位置j〜qの距離センサ54のみを用いて、基板51が載置されるステージの表面と流動性膜52の表面との距離のみを測定してもよいし、センサ位置a〜qの距離センサ54のみを用いて、基板51の表面と流動性膜52の表面との距離及び基板51が載置されるステージの表面と流動性膜52の表面との距離を測定してもよい。
【0131】
また、押圧部材54の押圧面の凹凸を微調整できる場合には、センサ位置a〜iの距離センサ54を用いて基板51の表面と流動性膜52の表面との距離を調整した後、センサ位置a〜iの距離センサ54を用いて、基板51の表面と流動性膜52の表面との距離を調整してもよい。このようにすると、より高精度な平坦化を実現することができる。尚、距離センサ54の数及び位置は、要求される平坦性の度合いに応じて最適化すればよい。
【0132】
ところで、第1の実施形態によると、流動性膜3の表面の基板表面からの距離を等しくすることは重要であるが容易ではない。すなわち、第1の実施形態によると、基板1の表面と押圧部材4の押圧面との距離が均一になるように予め設定しておくことにより、流動性膜3の表面の基板表面からの距離を均一にすることはできるが、この方法によると、所定期間毎に、つまり所定数の流動性膜3の表面を平坦化する毎に、基板1の表面と押圧部材4の押圧面との距離が均一になるように設定しなければならない。
【0133】
ところが、第3の実施形態によると、流動性膜3の表面の基板表面からの距離を常に等しくすることができるので、所定期間毎に基板1の表面と押圧部材4の押圧面との距離を均一にする作業を省略することができる。
【0134】
尚、基板1の表面と押圧部材4の押圧面との距離を均一に調整する工程は、押圧部材4により流動性膜3を押圧する処理の前、途中又は後のいずれであってもよい。
【0135】
図11(a)は、押圧部材4の押圧面と基板1の表面との距離が不均一になった場合の流動性膜3の断面状態を示し、図11(b)は、押圧部材4の押圧面と基板1の表面との距離が均一に保たれた場合の流動性膜3の断面状態を示している。
【0136】
図11(a)と図11(b)との対比から分かるように、押圧部材4の押圧面と基板1の表面との距離を均一に保った状態で流動性膜3を押圧すると、流動性膜3の基板1の表面からの距離が均一になった状態で流動性膜3の表面を平坦化することができる。
【0137】
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図12(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0138】
第1の実施形態においては、図2(a)に示したように、流動性膜3を加熱することにより流動性膜3を固化させて、平坦な表面を有する固化膜5を得たが、第4の実施形態は、流動性膜3に光を照射することにより流動性膜3を固化させて、平坦な表面を有する固化膜5を得る方法である。
【0139】
図12(a)に示すように、光を透過する材料例えば石英よりなる押圧部材4により流動性膜3を基板1に押圧して流動性膜3の表面を平坦化した状態で、流動性膜3に圧力を加えると共に光を照射する。この場合、照射する光としては、光化学反応により流動性膜3を固化する場合には、紫外光又は紫外光よりも波長の短い光を用い、熱化学反応により流動性膜3を固化する場合には赤外光を用いることが好ましい。これらの光は、連続光又はパルス光を用いてもよい。特に、流動性膜3のみに作用させて基板1への作用を低減する場合には、パルス光が適している。
【0140】
このようにすると、流動性膜3は光化学反応又は熱化学反応により固化して、図12(b)に示すように、固化膜5が得られる。
【0141】
光化学反応により流動性膜3を固化する方法は、光造形膜、例えばリソグラフィ技術で用いるホトレジストのような感光性樹脂膜などに適しており、熱化学反応により流動性膜3を固化する方法は、有機膜、無機膜、有機無機混成膜などに適している。
【0142】
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図13(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0143】
第4の実施形態においては、流動性膜3に光を照射して流動性膜3を固化させたが、第5の実施形態は、流動性膜3に光を照射すると共に流動性膜3を加熱して、流動性膜3を固化する方法である。
【0144】
図13(a)に示すように、光を透過する材料例えば石英よりなる押圧部材4により流動性膜3を基板1に押圧して流動性膜3の表面を平坦化した状態で、流動性膜3に圧力を加える且つ光を照射すると共に、流動性膜3を加熱する。この場合においても、照射する光としては、光化学反応により流動性膜3を固化する場合には、紫外光又は紫外光よりも波長の短い光を用い、熱化学反応により流動性膜3を固化する場合には赤外光を用いることが好ましい。
【0145】
このようにすると、流動性膜3は光化学反応又は熱化学反応により固化して、図13(b)に示すように、固化膜5が得られる。
【0146】
光化学反応により流動性膜3を固化する方法は、光造形膜、例えばリソグラフィ技術で用いるホトレジストのような感光性樹脂膜などに適しており、熱化学反応により流動性膜3を固化する方法は、有機膜、無機膜、有機無機混成膜などに適している。
【0147】
尚、流動性膜3に光を照射する工程と流動性膜3を加熱する工程とのいずれの工程を先に行なうかについては、流動性膜3を構成する流動性を有する材料の特性に応じて決定されることが好ましい。
【0148】
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法について、図14(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0149】
第4の実施形態においては、流動性膜3に光を照射して流動性膜3を固化させたが、第6の実施形態の第1の実施例は、流動性膜3を基板側から冷却しながら光を照射する方法である。
【0150】
図14(a)に示すように、光を透過する材料例えば石英よりなる押圧部材4により流動性膜3を基板1に押圧して流動性膜3の表面を平坦化した状態で、流動性膜3に圧力を加えると共に流動性膜3を基板側から冷却しながら、流動性膜3の表面に光を照射する。この場合においても、照射する光としては、光化学反応により流動性膜3を固化する場合には、紫外光又は紫外光よりも波長の短い光を用い、熱化学反応により流動性膜3を固化する場合には赤外光を用いることが好ましい。
【0151】
このようにすると、流動性膜3は基板側から冷却されているが、流動性膜3は光化学反応又は熱化学反応により固化して、図14(b)に示すように、固化膜5が得られる。
【0152】
第6の実施形態の第1の実施例は、流動性膜3が圧力により流動しやすい場合に適しており、流動性膜3を基板側から冷却した状態で光を照射することにより、流動性膜3が流動することを抑制しつつ流動性膜3を固化させることができる。
【0153】
以下、第6の実施形態の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法について、図15(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0154】
第1の実施例においては、流動性膜3を基板側から冷却しながら光を照射して流動性膜3を固化させたが、第2の実施例は、流動性膜3を冷却して仮に固化させておいてから光を照射する方法である。
【0155】
まず、図15(a)に示すように、光を透過する材料例えば石英よりなる押圧部材4により流動性膜3を基板1に押圧して流動性膜3の表面を平坦化した状態で、流動性膜3に圧力を加えると共に流動性膜3を基板側から冷却して、流動性膜3を仮に固化させる。
【0156】
次に、図15(b)に示すように、流動性膜3に圧力を加え続ける一方、流動性膜3に対する冷却を停止した状態で、流動性膜3に光を照射する。この場合においても、照射する光としては、光化学反応により流動性膜3を固化する場合には、紫外光又は紫外光よりも波長の短い光を用い、熱化学反応により流動性膜3を固化する場合には赤外光を用いることが好ましい。熱化学反応を用いる場合には、流動性膜3に急速に熱を加えるラピッドサーマル熱処理(RTA)が好ましい。
【0157】
このようにすると、流動性膜3は光化学反応又は熱化学反応により固化して、図15(b)に示すように、固化膜5が得られる。
【0158】
第2の実施例は、流動性膜3が小さい圧力でも流動するような場合に適しており、流動性膜3を基板側から冷却して仮に固化させておいてから光を照射することにより、流動性膜3が流動することを抑制しつつ流動性膜3を固化させることができる。
【0159】
また、第2の実施例は、流動性膜3を仮に固化させておいてから、光を照射して固化させる方法であるから、押圧部材4を取り除いてから光を照射できるので、押圧部材4は透明でなくてもよい。
【0160】
尚、第1、第4及び第5の実施例、並びに第6の実施形態の第1の実施例における加熱を、第6の実施形態の第2の実施例のように、ラピッドサーマル熱処理により行なってもよいのは当然である。
【0161】
(第7の実施形態)
以下、第7の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図16(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0162】
第7の実施形態は、第1の実施形態により得られる固化膜を薄膜化する方法である。
【0163】
図16(a)に示すように、第1の実施形態と同様にして、平坦な表面を有する固化膜5を形成した後、該固化膜5に対して、プラズマエッチング又は化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法を施すことにより、図16(b)に示すように、固化膜5の表面部を除去して、固化膜5を薄膜化する。
【0164】
プラズマエッチングを用いる場合は、エッチングガスとしては、例えばCF4 ガス又はCHF3 ガスのようにフロンを含むガス、フロンを含むガスと酸素ガスとの混合ガス、又はアンモニアガスなどを用いることができ、均一性に優れた膜厚調整が可能である。
【0165】
第7の実施形態によると、所望の厚さよりも大きい厚さを持つ固化膜5を形成しておいてから、薄膜化処理により、固化膜5を所定の厚さに調整できるので、より安定し且つプロセスウインドウの広いプロセスを提供することができる。
【0166】
(第8の実施形態)
以下、第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図17(a)〜(c)、図18(a)〜(d)及び図19(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0167】
まず、図17(a)に示すように、半導体基板61の上に下層の層間絶縁膜62を形成した後、図示は省略しているが、下層の層間絶縁膜62にプラグを形成し、その後、下層の層間絶縁膜62の上に金属配線60を形成する。
【0168】
次に、図17(b)に示すように、第1の実施形態同様、回転塗布法、微視的吹付け法又は回転ローラ法などにより、半導体基板61の上に全面に亘って液状又はジェル状の流動性を有する絶縁性物質を供給して流動性絶縁膜63を形成する。流動性絶縁膜63の厚さとしては適当に設定することができる。
【0169】
流動性絶縁膜63としては、第1の実施形態において説明したような絶縁膜、つまり、有機膜、無機膜、有機無機混成膜又はポーラス膜等を用いることができ、緻密であると共に通常のシリコン酸化膜よりも低い誘電率を有する絶縁膜を得ることができるので、100nm以下の微細加工が施された半導体装置に適した膜を実現できる。特に、ポーラス膜を用いると、2以下の極めて低い誘電率を持った絶縁膜を実現できる。
【0170】
次に、図17(c)に示すように、平坦な押圧面を有する押圧部材64を流動性膜63の表面に当接させた後、図18(a)に示すように、押圧部材64に圧力を加えて流動性絶縁膜63の表面を平坦化する。つまり、流動性絶縁膜63の半導体基板61の表面からの高さを全体に亘って均一にする。
【0171】
次に、図18(b)に示すように、半導体基板61ひいては流動性絶縁膜63を加熱して、絶縁性物質に熱化学反応を起こさせることにより、流動性絶縁膜63を固化させて、平坦化された上層の層間絶縁膜65を形成する。
【0172】
次に、加熱を停止して半導体基板61を室温にまで下げた後、図18(c)に示すように、押圧部材64を上層の層間絶縁膜65から離脱させて、図18(d)に示すように、平坦化された上層の層間絶縁膜65を露出させる。
【0173】
次に、図19(a)に示すように、周知のリソグラフィ技術を用いて、上層の層間絶縁膜65の上に、レジストパターン又はハードマスクからなり、開口部を有するマスクパターン66を形成した後、上層の層間絶縁膜65に対してマスクパターン66をマスクとしてドライエッチングを行なって、図19(b)に示すように、上層の層間絶縁膜65にプラグ用開口部67を形成する。
【0174】
次に、マスクパターン66を除去した後、図19(c)に示すように、上層の層間絶縁膜65の上に全面に亘って金属膜68をプラグ用開口部67が充填されるように堆積した後、CMP法により、金属膜68における上層の層間絶縁膜65の上に存在する不要な部分を除去して、金属膜68からなる接続プラグ69を形成する。
【0175】
尚、上層の層間絶縁膜65に、プラグ用開口部67に代えて、配線用溝を形成してもよい。このようにすると、上層の層間絶縁膜65には、接続プラグ69に代えて、埋め込み配線が形成される。
【0176】
図示は省略しているが、前述の各工程を繰り返し行なうと、各層に平坦な上層の層間絶縁膜65を有する多層配線構造を形成することができる。
【0177】
第8の実施形態によると、グローバル段差を有しない上層の層間絶縁膜65を形成することができるので、リソグラフィ技術により上層の層間絶縁膜65の上にマスクパターン66を形成する工程において、段差に起因する焦点深度マージンの低下を抑制することができる。このため、従来に比べて、加工マージン(プロセスウインドウ)を大きく増大できるので、高精度な半導体装置を製造することができる。
【0178】
尚、本発明は、接続プラグと埋め込み配線とを同時に形成するデュアルダマシン法に適用できることは言うまでもない。
【0179】
【発明の効果】
第1の半導体装置の製造方法によると、グローバル段差が発生しないと共に、アスペクト比の高い凹部が完全に埋まり欠如部が形成されない膜を実現できる。
【0180】
第2の半導体装置の製造方法によると、グローバル段差を有しない絶縁膜を形成することができるので、リソグラフィ技術により絶縁膜の上にマスクパターンを形成する工程において、段差に起因する焦点深度マージンの低下を抑制することができる。このため、従来に比べて、加工マージン(プロセスウインドウ)を大きく増大できるので、高精度な半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を説明する断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を説明する断面図である。
【図3】(a)は従来の半導体装置の製造方法によりえら得たシートフィルム状の膜を示す断面図であり、(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法により得られた固化膜を示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は、第1の実施形態の第1の実施例の各工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、第1の実施形態の第2の実施例の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、第1の実施形態の第3の実施例の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、第1の実施形態の第4の実施例の各工程を示す断面図ある。
【図8】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】(a)、(b)は、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図11】(a)、(b)は、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図12】(a)、(b)は、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図13】(a)、(b)は、第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図14】(a)、(b)は、第6の実施形態の第1の実施例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図15】(a)、(b)は、第6の実施形態の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図16】(a)、(b)は、第7の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図17】(a)〜(c)は、第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図18】(a)〜(d)は、第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図19】(a)〜(d)は、第8の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図20】(a)〜(d)は、従来の半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 段差を有する層
3 流動性を有する膜(流動性膜)
4 押圧部材
5 固化された膜(固化膜)
20 ステージ
21 段差基板
22 流動性膜
23 流動性を有する物質
24 滴下ノズル
25 噴射ノズル
26 流動性を有する物質
27 滴下ノズル
28 流動性を有する物質
29 回転ローラ
30 流動性を有する物質
31 第1のノズル
32 第2のノズル
33 剥離液
34 剥離液
35 光照射装置
36 光
37 溶液
51 基板
52 流動性膜
53 押圧部材
54 距離センサ
60 金属配線
61 半導体基板
62 下層の層間絶縁膜
63 流動性絶縁膜
64 押圧部材
65 上層の層間絶縁膜
66 マスクパターン
67 プラグ用開口部
68 金属膜
69 接続用プラグ

Claims (21)

  1. 基板の表面に流動性を有する物質を供給して流動性を有する膜を形成する膜形成工程と、
    押圧部材の平坦な押圧面により前記流動性を有する膜を前記基板に押圧して、前記流動性を有する膜の表面を平坦化する平坦化工程と、
    表面が平坦化された前記流動性を有する膜を固化する固化工程と
    前記平坦化工程は、前記基板の表面と前記押圧面との間の複数の距離を測定すると共に、前記複数の距離が等しくなるように前記押圧面により前記流動性を有する膜を押圧する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 基板の表面に流動性を有する物質を供給して流動性を有する膜を形成する膜形成工程と、
    押圧部材の平坦な押圧面により前記流動性を有する膜を前記基板に押圧して、前記流動性を有する膜の表面を平坦化する平坦化工程と、
    表面が平坦化された前記流動性を有する膜を固化する固化工程とを備え、
    前記平坦化工程は、前記基板が載置されているステージの表面と前記押圧面との間の複数の距離を測定すると共に、前記複数の距離が等しくなるように前記押圧面により前記流動性を有する膜を押圧する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 基板の表面に流動性を有する物質を供給して流動性を有する膜を形成する膜形成工程と、
    押圧部材の平坦な押圧面により前記流動性を有する膜を前記基板に押圧して、前記流動性を有する膜の表面を平坦化する平坦化工程と、
    表面が平坦化された前記流動性を有する膜を固化する固化工程とを備え、
    前記固化工程は、前記平坦化工程において前記押圧面により前記流動性を有する膜を押圧した状態で、前記流動性を有する膜に光を照射することにより行なわれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 基板の表面に流動性を有する物質を供給して流動性を有する膜を形成する膜形成工程と、
    押圧部材の平坦な押圧面により前記流動性を有する膜を前記基板に押圧して、前記流動性を有する膜の表面を平坦化する平坦化工程と、
    表面が平坦化された前記流動性を有する膜を固化する固化工程とを備え、
    前記固化工程は、前記平坦化工程において前記押圧面により前記流動性を有する膜を押圧した状態で、前記流動性を有する膜に光を照射すると共に前記流動性を有する膜を加熱することにより行なわれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記押圧部材の押圧面は疎水性を有していることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記流動性を有する物質は、絶縁性物質であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記流動性を有する物質は、液状又はジェル状であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記膜形成工程は、前記基板を回転させながら行なわれることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記膜形成工程は、前記流動性を有する物質が供給された前記基板を回転させる工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記膜形成工程は、前記基板を回転させながら前記流動性を有する物質をシャワー状又はスプレー状に供給することにより行なわれることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記膜形成工程は、微小な噴射口を有するノズルと前記基板とを平面方向に相対移動させながら、前記流動性を有する物質を前記噴射口から前記基板の表面に供給することにより行なわれることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記膜形成工程は、ローラの表面に付着した前記流動性を有する物質を前記ローラを回転しながら前記基板の表面に供給することにより行なわれることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記膜形成工程よりも後に、前記流動性を有する膜の周縁部を選択的に除去する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記流動性を有する膜の周縁部を除去する工程は、前記基板を回転させながら前記流動性を有する膜の周縁部に前記流動性を有する物質を溶解させる溶液を供給することにより行なわれることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記流動性を有する膜の周縁部を除去する工程は、前記流動性を有する膜の周縁部に光を照射して前記周縁部を改質した後、改質された前記周縁部を除去することにより行なわれることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記複数の距離を測定する工程は、測定部位における単位面積当たりの静電容量を計測することにより行なわれることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記固化工程は、前記平坦化工程において前記押圧面により前記流動性を有する膜を押圧した状態で、前記流動性を有する膜を加熱することにより行なわれることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記流動性を有する膜に光を照射する工程は、前記流動性を有する膜を冷却しながら行なわれるか、又は前記流動性を有する膜を冷却により仮に固化させた後に行なわれることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記固化工程の後に、前記流動性を有する膜を全体に亘って薄膜化する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記流動性を有する膜を薄膜化する工程は、プラズマエッチング法により行なわれることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記流動性を有する膜を薄膜化する工程は、化学機械研磨法により行なわれることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
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