JPH1085641A - 液体塗布方法および液体塗布装置 - Google Patents

液体塗布方法および液体塗布装置

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JPH1085641A
JPH1085641A JP23932196A JP23932196A JPH1085641A JP H1085641 A JPH1085641 A JP H1085641A JP 23932196 A JP23932196 A JP 23932196A JP 23932196 A JP23932196 A JP 23932196A JP H1085641 A JPH1085641 A JP H1085641A
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JP
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coating
liquid
wafer
roller
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JP23932196A
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English (en)
Inventor
Hajime Shiyaura
浦 肇 社
Nobuhito Nunotani
谷 伸 仁 布
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルからの塗布液のぼた落ちを防ぐととも
に、ウェーハ上での液接触圧を均一化でき、それにより
ウェーハ表面に均一に塗布液を塗布することが可能な液
体塗布方法および液体塗布装置を提供することである。 【解決手段】 内部に中空部を有し、表面に前記中空部
と連通した塗布液しみ出し用の多数の微細な開口を設け
た塗布ローラの前記中空部に塗布液を供給して、前記塗
布液を前記連通孔及び前記開口を介して塗布ローラの表
面上にしみ出させることにより、塗布ローラの表面上に
塗布液の膜を形成し、前記ウェーハの表面に前記塗布ロ
ーラの表面自体は接触させずに塗布液のみを接触させた
状態で前記塗布ローラを回転させ、前記塗布ローラの表
面に形成された前記塗布液の膜を前記ウェーハの表面に
塗布するものとして構成された液体塗布方法を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体塗布方法およ
び液体塗布装置に関し、より詳しくは、半導体ウェーハ
表面に現像液やレジスト等の各種の液体を塗布するのに
用いて好適なプロセスを有する液体塗布方法および液体
塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造過程において、ウェー
ハ表面に各種の液体を塗布する工程は、頻繁に用いら
れ、重要な位置をしめる。ここでは、半導体装置の製造
過程のうちで、フォトレジストを用いた、フォトリソグ
ラフィを例にとり説明する。
【0003】フォトリソグラフィは、大別すると、レジ
スト塗布工程、露光工程、現像液塗布工程、ポストベー
ク工程という一連の工程から構成される。これらの工程
のうちで、レジスト塗布工程および現像液塗布工程にお
いては、ウェーハ表面にそれぞれ、所定の量のレジスト
または現像液を均一に塗布することが必要とされる。こ
のために、従来はスピンコータが広く用いられてきた。
図9に、従来のスピンコータの概念図を示す。同図にお
いて、ウェーハ4の載置台11は、モータ12により回
転可能とされている。また、ノズル13は、所定量の現
像液等の塗布液をウェーハ表面に供給する。
【0004】その動作を簡単に説明すると、ウェーハ4
は、載置台11に真空チャック等の手段により固定さ
れ、モータ12により回転させられる。一方、レジスト
や現像液等の塗布液は、上方からノズル13を介してウ
ェーハ表面に吹き付けられる。レジスト等の塗布膜圧
は、その粘度とウェーハの回転速度で決まる。通常は、
回転数として、2000rpm〜6000rpmの範囲
が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のスピンコータでは、ノズルから、現像液等がぼた落
ちすることにより、ウェーハ上の半導体素子の不良の原
因となるいう問題が生じていた。
【0006】また、ノズルからウェーハの中心付近に供
給された現像液等の塗布液は、ウェーハの回転運動に伴
う遠心力により、ウェーハ表面上で引きのばされ、拡げ
られる。従って、均一な厚さに塗布するためには、遠心
力が一定していることが必要とされる。つまり、ウェー
ハの回転数の精密な制御が必要とされる。例えば、ウェ
ーハ上の塗布液の塗布膜圧を±5%以内に維持するため
には、±20〜50rpmの回転精度が必要とされる。
そのような高精度の高速回転を実現するためには、装置
の回転機構が複雑化する。従って、コストが高く、ま
た、維持管理も容易でない。
【0007】また、ノズルから供給された塗布液の一部
は、遠心力により、ウェーハ上から周囲に飛散して、周
囲を汚染するとともに、塗布液の消費にも無駄を生じて
いる。周囲に飛散した塗布液は、跳ね返って、ウェーハ
を逆汚染するという問題も生じていた。
【0008】一方、ノズルから吐出した塗布液がウェー
ハの中央部分に供給されてから、遠心力により、ウェー
ハの端部に到達するまでには、一定の時間を要する。従
って、このようなスピンコータを現像液の塗布に用いた
場合には、着液点から先に現像反応が進行し、現像むら
が発生して、歩留まり低下の原因となっていた。
【0009】図10は、このような同一ウェーハ上での
塗布時間のずれによる現像むらを防ぐために、従来用い
られている方法の説明図である。同図のノズル15は、
その先端に多数の細孔16が形成されたシャワーヘッド
状とされている。従って、現像液は多数の細流17に分
割され、ウェーハ4上に散布される。しかし、ウェーハ
上に形成される半導体素子サイズが微細化するにつれ、
かかる方法では、現像むらを十分に抑制できなくなって
いる。その理由は、現像液がウェーハ表面に衝突した時
の液接触圧にある。すなわち、液接触圧が高い程、現像
反応が速く進行するという現象が存在する。しかも、こ
の現象は、レジストの厚さが薄くなるほど、顕著に表れ
る傾向がある。ここで、図10のようなシャワーヘッド
状ノズルの場合について考えてみると、現像液は多数の
細流とされるが、それぞれの細流がウェーハに衝突した
箇所、すなわち、着液点では、それ以外の箇所より、液
接触圧が高い。従って、ウェーハ上では、それぞれの細
流が衝突した箇所から、優先的に現像反応が進行し、結
果として、微細な現像むらを生ずる。一方、半導体素子
サイズが微細化するにつれて、レジスト厚さを薄くする
必要がある。従って、このような微細な現像むらが顕著
に発生する。そして、その結果として、素子歩留まりの
低下が生じている。
【0010】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のである。すなわち、その目的は、ノズルからの塗布液
のぼた落ちを防ぐとともに、ウェーハ上での液接触圧を
均一化でき、それによりウェーハ表面に均一に塗布液を
塗布することが可能な液体塗布方法および液体塗布装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の液体塗布方法
は、内部に中空部を有し、表面に前記中空部と連通した
塗布液しみ出し用の多数の微細な開口を設けた塗布ロー
ラの前記中空部に塗布液を供給して、前記塗布液を前記
連通孔及び前記開口を介して塗布ローラの表面上にしみ
出させることにより、塗布ローラの表面上に塗布液の膜
を形成し、前記ウェーハの表面に前記塗布ローラの表面
自体は接触させずに塗布液のみを接触させた状態で前記
塗布ローラを回転させ、前記塗布ローラの表面に形成さ
れた前記塗布液の膜を前記ウェーハの表面に塗布するも
のとして構成される。
【0012】また、本発明の液体塗布装置は、ウェーハ
の表面に塗布液を塗布する液体塗布装置であって、ウェ
ーハを載置するウェーハ台と、このウェーハの表面に塗
布液を塗布するための塗布ローラであって、内部に塗布
液溜めとしての中空部を有し、この塗布液溜めにおける
塗布液を微細な連通孔を介してこの塗布ローラの表面の
開口にしみ出させてその塗布ローラの表面に塗布液の膜
を形成させる、塗布ローラと、前記ウェーハと前記塗布
液の膜とは接触させるが、前記ウェーハと前記塗布ロー
ラとは接触させない間隔をもって保持した状態で前記塗
布ローラを回転させる、回転保持機構と、前記塗布ロー
ラと前記ウェーハとを相対的に移動させる移動機構とを
備えるものとして構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を使って、本発明の実施の形
態を説明する。
【0014】図1は、本発明による液体塗布装置の要部
斜視図、図2は、その一部断面図である。本発明による
液体塗布装置は、図1または図2に示すように、ウェー
ハを載置するウェーハ載置台1と、それを回転させる載
置台駆動装置2を有する。さらに、このウェーハ4に各
種塗布液を塗るための塗布ローラ3と、それに対して塗
布液を例えば連続的に供給可能な塗布液供給装置8を有
する。これにより、ウェーハ4は、載置台1に、真空チ
ャック等の手段により固定された状態で、載置台駆動装
置2により面内回転されることになる。塗布ローラ3
は、多孔質材料によって中心に中空部5を有するものと
して形成され、その中空部に連通した多数の微細な連通
孔を有し表面に微細口3aを開口している。この塗布ロ
ーラ3は、モータを有する回転駆動装置7により、塗布
ローラ3の中心軸のまわりに回転可能とされている。こ
のローラ3の部分について詳しくみると、回転駆動装置
7はモータで回転する、ほぼ筒状の回転軸7aを有し、
この回転軸7aにローラ3が着脱可能に取り付けられて
いる。この状態において、回転軸7aの液導入孔7bと
ローラ3の中空部5とは連通している。塗布液供給装置
8からの塗布液が、この液導入孔7bを介してローラ3
の中空部5に供給される。塗布液Loは、ローラ3の連
通孔を介して微細口3aにしみ出し、表面に連続的な液
体の膜9を形成する。また、塗布ローラ3は、図示しな
い、移動装置により、ウェーハ4の表面に対してXYZ
方向に移動可能であり、ウェーハ4の表面上にウェーハ
面に対して1mm以下の間隔をもって配置されている。
また、載置台1及び載置台駆動装置2をXYZ方向に移
動可能とすることもできる。次に、本発明による液体塗
布装置の作用について説明する。ウェーハ4は、載置台
1に、真空チャック等の手段により、固定され、載置台
駆動装置2により面内回転される。一方、レジストや現
像液等の塗布液は、塗布液供給装置8により、外部か
ら、塗布ローラ3の中空部5に供給され、塗布ローラの
連通孔および開口3aを介して塗布ローラ表面にしみ出
す。ここで、塗布ローラ表面への塗布液の供給速度は、
塗布液供給機構8による塗布液の供給圧力、連通孔と開
口の直径および形状、塗布液の粘性等の各種パラメータ
により、決定される。塗布ローラ3の表面にしみ出した
塗布液は、塗布ローラ表面上で、連続的な塗布液の膜9
を形成する。それぞれの開口3aからしみ出した塗布液
が、塗布ローラ表面上で互いに結合して、連続的な塗布
液の膜が形成されるか否かは、塗布液の表面張力、塗布
ローラ3と塗布液のぬれ性、塗布ローラの開口3aの密
度や分布等のパラメータにより、決定される。その塗布
液の膜は、重力の作用により、鉛直下方にやや垂れ下が
って、その厚さが増加するような分布を有する。図3
は、この様子を模式的に示す、塗布ローラ3の断面図で
ある。
【0015】塗布液の塗布に際しては、塗布ローラ3
は、回転しているウェーハ4の表面上で、塗布液の膜厚
以下の間隔をもって配置され、ウェーハ4の回転に合わ
せて回転する。ただし、塗布ローラ3は、ウェーハ面と
は接触しない。塗布ローラ面上に形成されている塗布液
の膜とウェーハ4が接触することにより、順次、ウェー
ハ表面上に塗布液が塗布される。そして、ウェーハ4が
所定の回転数だけ回転することにより、塗布が完了す
る。このように、塗布ローラ3を、回転しているウェー
ハ4から一定の間隔をおいて配置し、ウェーハ表面に順
次塗布液を塗布することにより、ウェーハ表面での液む
らやぼた落ちがなくなる。
【0016】また、本発明による液体塗布装置では、塗
布液の塗布に際して、遠心力が必要とされない。従っ
て、従来のスピンコータと比較して、ウェーハの回転数
をはるかに低く抑えることが可能であり、載置台駆動装
置2の簡素化が図れる。また、本発明による液体塗布装
置は、従来のスピンコータと比較して、短時間に塗布を
完了することができる。従って、本発明による液体塗布
装置を現像工程に用いた場合には、塗布の時間のずれに
起因するウェーハ面上での現像むらをほぼ無くすことが
可能となる。
【0017】本発明において塗布ローラ3を回転させる
のは、以下の理由による。すなわち、塗布ローラ表面の
塗布液膜9とウェーハ4の接触部において、液接触圧が
最も高い箇所は、開口3aの直下である。何故ならば、
開口3aからは塗布液が噴出しているからである。図4
は、この様子を説明する説明図である。同図(a) は、塗
布ローラおよびウェーハの断面図である。また、同図
(b) は、ウェーハ面上での液接触圧の分布を模式的に表
すグラフである。図4(b) に示されているように、液接
触圧は、塗布ローラ3の開口3aの直下で高くなり、そ
の傾向は、塗布液の噴出速度が速いほど、顕著となる。
従って、開口3aからの塗布液の噴出速度が速いと、開
口3a直下の液接触圧が周囲よりも顕著に高くなり、そ
の部分で現像反応が速く進行して、現像むらを生ずるこ
ととなる。このような現像むらを防ぐためには、開口3
aからの塗布液の噴出速度を十分に低下させることが必
要とされる。そこで、塗布ローラ3を回転させることに
より、開口3aが、所定量の塗布液を噴出するための猶
予時間を設けた。すなわち、塗布ローラ表面のそれぞれ
の開口3aは、ウェーハ上に塗布液を供給してから、塗
布ローラ3が一回転して次にウェーハ面上に来るまでの
間に、一定量の塗布液を噴出すればよい。すなわち、一
定量の塗布液を噴出するために猶予される時間が与えら
れ、結果として、塗布液の噴出速度を低下することがで
きる。このことにより、液接触圧を均一化でき、現像む
らを防ぐことができる。
【0018】次に、本発明に用いる塗布ローラ3につい
て、詳細に説明する。塗布ローラ3のサイズは、例え
ば、外形の直径が20mm前後で、中空部の直径が10
mm前後とすることが出来る。但し、そのサイズは、処
理するウェーハのサイズ等によって適宜決めることが出
来る。塗布ローラ3は、多孔質の材料により構成するこ
とができる。そのような多孔質材料としては、例えば、
多孔質樹脂、多孔質セラミック、多孔質金属等が挙げら
れる。多孔質樹脂の一例としては、例えば、CKD株式
会社から供給されている商標名「FPM(FINE P
OROUS MEDIA)」が挙げられる。「FPM」
は、フッ素樹脂に直径0.1mm程度の微細な空孔が、
1平方センチメートルあたり約5100個設けられたも
のであり、その気孔率は40%以上である。フッ素樹脂
やテフロン(商品名)樹脂を用いた場合は、酸、アルカ
リをはじめとする多くの塗布液に侵されず、反応もしな
い。従って、塗布ローラ3の材質として用いた場合は、
ウェーハを汚染する可能性が低いという点で、有利であ
る。
【0019】また、多孔質でない材料を円筒状に整形
し、多数の連通孔を設けても、本発明における塗布ロー
ラとして用いることができる。図5は、そのような塗布
ローラの模式断面図である。その材料としては、例え
ば、テフロン(商品名)樹脂やフッ素樹脂、また、酸化
アルミニウムや窒化シリコン等を挙げることができる。
また、連通孔6としては、例えば、直径0.2mm前後
の穴を、1mm前後のピッチで全面に設けたものが挙げ
られる。ただし、連通孔6の形状や大きさ、ピッチは、
塗布する塗布液の粘度や表面張力、比重等の値により、
適宜変える必要がある。
【0020】次に、本発明による液体塗布装置の変形例
について説明する。
【0021】図6は、本発明による液体塗布装置の第2
の例を表す要部斜視図である。同図の液体塗布装置で
は、塗布ローラ31の全長が、ウェーハ4の直径と同一
またはそれより長くなるようにされている。塗布ローラ
31の表面は、図1乃至図2に示されている塗布ローラ
と同様に、多数の微細な開口が設けられた材料により構
成され、多孔質材料を用いることもできる。また、塗布
ローラ31の内部には、図1に示したものと同様に、中
空部が設けられている。この液体塗布装置による塗布液
の塗布の方法には、以下に説明する2通りの方法があ
る。
【0022】第1の方法は、図6(a) に示されている。
第1の方法は、塗布ローラ31を矢印Aの方向に回転さ
せながら、ウェーハ4の表面上でウェーハ面と所定の間
隔をもって、矢印Bの方向に移動させるものである。こ
の方法の場合は、塗布ローラ31がウェーハ4の一端か
ら他端まで移動することにより、塗布液の塗布が完了す
る。この時に、塗布ローラ31の回転に伴う塗布ローラ
表面での周速度と、塗布ローラ31の移動速度を同一と
することもできる。すなわち、塗布ローラ表面とウェー
ハ面の間で、「すべり」が生じないようにすることもで
きる。また、塗布ローラ31を移動させるかわりに、ウ
ェーハ4を反対方向に移動させてもよい。
【0023】第2の方法は図6(b) に示されている。第
2の方法は、塗布ローラ31を、ウェーハ4の表面上で
ウェーハ面と所定の間隔をもって、ウェーハ4の直径上
に配置して矢印A方向に回転させながら、ウェーハ4を
矢印C方向に回転させるものである。この方法の場合
は、塗布ローラ31がウェーハ4の直径全体にわたって
接触しているので、所定量の塗布液を塗布するために必
要とされるウェーハ4の回転数が、図1の装置の場合と
比較して、半分で済む。例えば、ウェーハ4が半回転す
るだけで塗布を完了することも可能である。
【0024】次に、図7は、本発明による液体塗布装置
の第3の例を表す説明図である。図7(a) は、本発明に
よる液体塗布装置の要部斜視図であり、図7(b) は、そ
れに用いる塗布ローラ32の断面図である。この例で
は、円錐状の塗布ローラ32が、頂点をウェーハ4の中
心に合わせて、ウェーハ4の半径上に配置されている。
塗布ローラ32の内部には、中空部が設けられ、塗布す
る塗布液は、中空部から、塗布ローラの連通孔および開
口を介して、塗布ローラ表面に供給される。塗布液の塗
布に際しては、ウェーハ4の表面上でウェーハ面と所定
の間隔をもって、ウェーハ4を矢印Aの方向に回転し、
塗布ローラ32を矢印Bの方向に回転させて、塗布ロー
ラ表面上の塗布液をウェーハ面に順次、塗布する。この
装置では、塗布ローラ32が、円錐状の形状を有するの
で、塗布ローラ32の回転に伴う塗布ローラ表面での周
速度と、ウェーハ4の回転に伴うウェーハ表面での周速
度のずれが、減少する。従って、両者の周速度が異なる
と、塗布する塗布液の性質等により、ウェーハ上での塗
布量が均一でなくなるような場合に有効である。
【0025】また、図8は、本発明による液体塗布装置
の別の変形例を表す要部斜視図である。この例では、塗
布ローラの替わりに、平板状の塗布部材33が用いられ
る。平板状の塗布部材33は、その内部に中空部を有す
る。また、塗布面には、中空部と連結する多数の微細な
開口が設けられている。前述の塗布ローラの場合と同様
に、塗布面を多孔質の材料で形成してもよい。塗布すべ
き塗布液は、図示しない供給装置により、部材の中空部
に導入され、連通孔および開口を介して塗布面に供給さ
れ、塗布面上に連続した塗布液の膜を形成する。塗布に
際しては、塗布部材の塗布面と、ウェーハ面が所定の間
隔をもって接近する。そして、ウェーハ表面が、塗布面
上に形成されている塗布液の膜と接触することにより、
ウェーハ表面に塗布液が順次、塗布される。塗布の際に
は、ウェーハ4は、適宜、回転、または、平行移動す
る。この方法の場合は、ウェーハ全面にわたって、同時
に塗布液を塗布することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】まず、従来のスピンコータで問題となって
いた、ノズルからの現像液等のぼた落ちを防ぐことがで
きる。従って、そのようなぼた落ちにより生ずる、素子
不良等を防ぐことができる。
【0028】次に、ウェーハへの塗布液の塗布に際し
て、塗布液の接触圧力を均一にすることができ、接触圧
力のむらにより生ずる現像むらを防ぐことができる。従
って、素子サイズの微細化に伴ってレジスト厚さを薄く
しても、現像むらによる歩留まりの低下を防ぐことがで
きる。
【0029】また、必要量の塗布液のみを効率的にウェ
ーハ上に塗布することにより、塗布液の消費に無駄が生
じない。従って、半導体装置の製造コストを下げること
ができる。
【0030】また、従来のスピンコータと比較して、ウ
ェーハの回転数をはるかに低くすることが可能であり、
装置のコストを低減し、保守管理も容易にすることがで
きる。また、塗布液をウェーハ周囲に飛散させることも
ない。従って、周囲に飛散した塗布液の跳ね返りによる
ウェーハの逆汚染を防ぐことができる。
【0031】さらに、ウェーハへの塗布液の塗布が短時
間に完了するので、同一ウェーハ面内での塗布時間のず
れにより生ずる現像むらを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体塗布装置の要部斜視図であ
る。
【図2】本発明による液体塗布装置の要部断面図であ
る。
【図3】本発明による液体塗布装置に用いる塗布ローラ
の断面図である。
【図4】本発明による液体塗布装置における、液体塗布
部の拡大断面図である。
【図5】本発明による液体塗布装置に用いる他の塗布ロ
ーラの断面図である。
【図6】本発明による液体塗布装置の第2の例を表す説
明図である。
【図7】本発明による液体塗布装置の第3の例を表す説
明図である。
【図8】本発明による液体塗布装置の変形例を表す要部
斜視図である。
【図9】従来のスピンコータを表す、要部斜視図であ
る。
【図10】従来のスピンコータを表す、要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ウェーハ載置台 2 載置台回転機構 3、31、32 塗布ローラ 4 ウェーハ 5 中空部 6 連通孔 7 回転駆動機構 8 塗布液供給機構 9 塗布液の膜 11 ウェーハ載置台 12 モータ 13 ノズル 15 ノズル 16 細孔 17 細流 33 平板状の塗布部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に中空部を有し、表面に前記中空部と
    連通した塗布液しみ出し用の多数の微細な開口を設けた
    塗布ローラの前記中空部に塗布液を供給して、前記塗布
    液を前記連通孔及び前記開口を介して塗布ローラの表面
    上にしみ出させることにより、塗布ローラの表面上に塗
    布液の膜を形成し、 前記ウェーハの表面に前記塗布ローラの表面自体は接触
    させずに塗布液のみを接触させた状態で前記塗布ローラ
    を回転させ、前記塗布ローラの表面に形成された前記塗
    布液の膜を前記ウェーハの表面に塗布する、 液体塗布方法。
  2. 【請求項2】前記塗布ローラとして、円柱状の外形を有
    するものを用いることを特徴とする、請求項1載の液体
    塗布方法。
  3. 【請求項3】前記塗布ローラとして、円錐状の外形を有
    するものを用いることを特徴とする、請求項1記載の液
    体塗布方法。
  4. 【請求項4】前記塗布ローラを、その円錐の頂点を前記
    ウェーハの中心上に合わせて前記ウェーハの半径上に配
    置することを特徴とする請求項3記載の液体塗布方法。
  5. 【請求項5】ウェーハの表面に塗布液を塗布する液体塗
    布装置であって、 ウェーハを載置するウェーハ台と、 このウェーハの表面に塗布液を塗布するための塗布ロー
    ラであって、内部に塗布液溜めとしての中空部を有し、
    この塗布液溜めにおける塗布液を微細な連通孔を介して
    この塗布ローラの表面の開口にしみ出させてその塗布ロ
    ーラの表面に塗布液の膜を形成させる、塗布ローラと、 前記ウェーハと前記塗布液の膜とは接触させるが、前記
    ウェーハと前記塗布ローラとは接触させない間隔をもっ
    て保持した状態で前記塗布ローラを回転させる、回転保
    持機構と、 前記塗布ローラと前記ウェーハとを相対的に移動させる
    移動機構と、を備える、液体塗布装置。
  6. 【請求項6】前記塗布ローラは、円柱状の外形を有す
    る、請求項5記載の液体塗布装置。
  7. 【請求項7】前記塗布ローラは、円錐状の外形を有す
    る、請求項5記載の液体塗布装置。
  8. 【請求項8】前記ウェーハ載置台は、回転機構を備え、 前記塗布ローラは、前記塗布液の塗布に際して、その円
    錐の頂点を前記ウェーハの中心上に合わせて、前記ウェ
    ーハの半径上に配置される、請求項7記載の液体塗布装
    置。
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