JP3492880B2 - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JP3492880B2
JP3492880B2 JP09911197A JP9911197A JP3492880B2 JP 3492880 B2 JP3492880 B2 JP 3492880B2 JP 09911197 A JP09911197 A JP 09911197A JP 9911197 A JP9911197 A JP 9911197A JP 3492880 B2 JP3492880 B2 JP 3492880B2
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克之 町田
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高密度なLSI
の多層配線における薄膜形成に関し、特に多層配線上に
平坦な絶縁膜を形成する薄膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】より高密度な電子部品を実現するために
は多層配線技術は不可欠である。実装技術においては、
セラミックス基板の作製法(特開平4−356997号
公報)にみられるように、高い温度で加熱・加圧して多
層配線を実現するようにしている。しかしながら、LS
Iにおいて多層配線を実現する場合、素子が搭載されて
いるために高温の処理を行うことができない。このた
め、LSIにおいて、多層配線構造を実現するために
は、配線層間に形成する絶縁膜の表面を完全に平坦化す
る必要がある。これまでに、この平坦化法の代表的な技
術として、SOG(Spin−On−Glass)法
や、PIQ法(K.Sato,S.Harada,A.Saiki,T.Kitamura,
T.Okubo,and K.Mukai,"A Novel Planar Multilevel Int
erconnection Technology Utilizing Polyimide",IEEE
Trans.Part Hybrid Package.,PHP-9,176(1973))などが
ある。
【0003】また、エッチバック法(P.Elikins,K.Rein
hardt,and R.Layer,"A planarization process for dou
ble metal CMOS using Spin-on Glass as a sacrificia
l layer,"Proceeding of 3rd International IEEE VMIC
Conf.,100(1986))や、リフトオフ法(K.Ehara,T.Mori
moto,S.Muramoto,and S.Matsuo,"Planar Interconnecti
on Technology for LSI Fabrication Utilizing Lift-o
ff Process",J.Electrochem Soc.,Vol.131,No.2,419(19
84).)などもある。
【0004】一方、簡便な平坦化法として、バイアスス
パッタ法が提案されている(C.Y.Ting, V.J.Vivalda,an
d H.G.Schaefer,"Study of Planarized Sputter-Deposi
ted-SiO2",J.Vac.Sci.Technol.15,1105(1978).)。ま
た、より微細な配線層に適用するため、バイアスECR
法による平坦化の技術が提案されている(K.Machida an
d H.Oikawa,"SiO2 Planarization Technology With Bia
sing and Electron Cyclotoron Resonance Plasma Depo
sition for Submicron Interconnections",J.Vac.Sci.T
echnol.B4,818(1986))。
【0005】これらの方法は、スパッタ法やECRプラ
ズマCVD法で成膜を行う中で、基板にRFバイアスを
印加し、試料基板上でスパッタリングを起こすようにし
ている。この薄膜形成方法は、基板上でのスパッタリン
グの角度依存性を利用して、凸部をエッチングしながら
成膜を行い、平坦化を実現するものである。これらの技
術の特徴として、膜質は低温で形成されていても良質で
あることや、平坦化プロセスが容易で簡単であることな
どが挙げられる。
【0006】そして、1990年代に入って、層間膜の
表面平坦化法として、研磨法が提案された(W.J.Patric
k, W.L.Guthrie, C.L.Standley, P.M.Schiable,"Applic
ation of Chemical Mechanical Polishing to the Fabr
ication of VLSI Circutit Interconnections",J.Elect
rochem.Soc.,Vol.138,No.6,June,1778(1991).)。この
研磨法は、良好な平坦性を得られることで注目された技
術である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体装置を形成する基板(ウエハ)の径が、8インチから
12インチへと大口径化の一途を辿っている。そして、
このような大口径なウエハに上述の平坦化技術を適用す
る場合、従来の薄膜形成方法では、広い範囲で制御性よ
く平坦性や膜厚の均一性を確保することが困難になって
きている。まず、SOG法に関しては、容易に薄膜を形
成できるが、例えば微細な配線間の局部的な埋め込み
や、部分的な平坦化にしか対応できない。また、エッチ
バック法は、もっとも多く用いられている技術である
が、レジストと絶縁膜を同時にエッチングすることによ
るダストの発生の問題がある。このため、ダスト管理の
点で容易な技術ではなく、制御性の観点で問題がある。
【0008】一方、リフトオフ法は、使用するステンシ
ル材がリフトオフ時に完全に溶解しないために、リフト
オフできないなどの問題を生じ、制御性や歩留りが不十
分なために実用化に至っていない。また、バイアススパ
ッタ法やバイアスECR法による平坦化の技術では、こ
の技術だけで完全に平坦化をしようとすると、スループ
ット(生産性)が低いことや、素子へのダメージの問題
などが生じてしまう。そして、研磨法においては、絶縁
膜の膜質が悪いと良好な研磨特性が得られないため、低
温で形成できる良質の絶縁膜が必要となる。また、この
研磨法においては、研磨特性が不安定であるなど制御性
に問題がある。
【0009】この発明は、以上に示したような問題点を
解消するためになされたものであり、半導体装置を形成
するウエハ径の大型化に対応して、制御性よく平坦性や
膜厚の均一性が確保でき、加えて、低コストでダスト発
生などがない状態で、配線層間の絶縁膜が形成できるよ
うにすることを目的とする。
【0010】この発明の薄膜形成方法は、半導体装置に
おける多層配線構造を構成する配線層間の絶縁膜を形成
する方法であって、配線層が形成された半導体基板の配
線間および配線上に高密度プラズマを用いた化学気相成
長法により堆積薄膜を形成し、次いで、貼り合わせ薄膜
が形成された基材と半導体基板とを、堆積薄膜と貼り合
わせ薄膜とが向かい合うように貼り合わせ、引き続いて
半導体基板を第1の温度に加熱して貼り合わせ薄膜を堆
積薄膜上に形成し、この後、基材を貼り合わせ薄膜より
剥離することで、堆積薄膜表面の凹凸を吸収して表面が
平坦となった貼り合わせ薄膜を形成するようにした。以
上示したように貼り合わせることで貼り合わせ薄膜を堆
積薄膜上に形成すると、堆積薄膜上の凹凸が貼り合わせ
薄膜により埋め込まれる。
【0011】また、この発明の薄膜形成方法は半導体
装置における多層配線構造を構成する配線層間の絶縁膜
を形成する方法であって、配線層を含む半導体基板の上
に高密度プラズマを用いた化学気相成長法により配線層
の厚さより薄く堆積薄膜を形成し、加えて堆積薄膜上に
塗布により塗布薄膜を形成し、次いで、貼り合わせ薄膜
が形成された基材と半導体基板とを、塗布薄膜と貼り合
わせ薄膜とが向かい合うように貼り合わせ、次いで、
導体基板を第1の温度に加熱して貼り合わせ薄膜を塗布
薄膜上に形成し、この後、基材を貼り合わせ薄膜より剥
離することで、塗布膜表面の凹凸を吸収して表面が平坦
となった貼り合わせ薄膜を形成するようにした。以上示
したように塗布薄膜を堆積薄膜上に形成すると、堆積
薄膜上の凹部が塗布薄膜により埋め込まれ、また、貼り
合わせることで、塗布薄膜の凹凸が貼り合わせ薄膜で平
坦化される。また、上述のことに加えて、堆積薄膜上に
形成された貼り合わせ薄膜を第1の温度より高温の第2
の温度に加熱したあと、貼り合わせ薄膜上に高密度プラ
ズマを用いた化学気相成長法により堆積薄膜を形成する
ようにした。このように、新たに堆積薄膜を備えること
で、貼り合わせ薄膜が保護される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 図1は、この発明の実施の形態1における薄膜形成を示
す説明図である。まず、図1(a)に示すように、半導
体基板1上にAl電極配線層2を形成する。このAl電
極配線層2は、半導体基板1上にAlをスパッタ法で膜
厚0.5μmに形成し、この後、フォトリソグラフィ技
術とドライエッチング技術によりそのAl膜に配線パタ
ンを転写することで形成した。
【0013】次に、図1(b)に示すように、Al電極
配線層2が形成された半導体基板1上に、高密度プラズ
マCVD法を用いて絶縁膜3(堆積薄膜)を形成した。
この実施の形態では、高密度プラズマCVD法として、
電子サイクロトロン共鳴(ECR)法によりプラズマを
生成するようにした。そして、半導体基板1にRFバイ
アスを印加しながら薄膜を形成するようにした。以上の
ことにより、絶縁膜3をAl電極配線層2の膜厚分であ
る0.5μm形成した。この絶縁膜3形成では、シラン
と酸素ガスを用い、ガス圧1.0mTorr、マイクロ
波パワー900W、RFパワー密度0.5W/cm2
条件とした。
【0014】上述した方法によりシリコン酸化膜を形成
することで、Al電極配線層2の間に絶縁膜3が容易に
形成できる。そして、上述のことによる成膜を用いれ
ば、膜形成の形状としてAl電極配線層2などの突部上
では、形成される絶縁膜3表面の凸部形状が傾斜もしく
は三角形の形状となり、下層の段差をある程度低減でき
る。さらに、ECRプラズマCVD法による絶縁膜は、
膜質が良好であるため、AlからなるAl電極配線層2
が、その絶縁膜により被覆されることで、次の貼り付け
工程中に生じる加重から保護され、配線としての信頼性
を確保することが可能である。
【0015】その後、図2に示すような、表面にあらか
じめ絶縁膜4(貼り合わせ薄膜)が形成されたシートフ
ィルム(基材)5を用い、絶縁膜3上に絶縁膜4を形成
する。このシートフィルム5としては、熱可塑性合成樹
脂フィルムを用いる。また、絶縁膜4は、シリカ系絶縁
膜形成用塗布液をシートフィルム5上に塗布することで
約2μmに形成した。この塗布液は、以下の化1で示さ
れるSOG材料としてのポリシラザンの1種または2種
を含むものである。
【0016】
【化1】
【0017】ここで、上記化1において、R1,R2,
R3は、それぞれ独立した水素原子または炭素原子数1
〜8のアルキル基もしくはアリール基またはアルコキシ
ル基である。
【0018】なお、上述では、基材として熱可塑性合成
樹脂フィルムによるシートフィルム5を用いるようにし
たが、これに限るものではなく、金属系フィルムや平板
などでもよいことはいうまでもない
【0019】ところで、絶縁膜4を絶縁膜3上に形成す
るためのシートフィルム5の貼り合わせは、図3に示す
ようにして行う。この貼り合わせに関して説明すると、
まず、図3(a)に示すように、半導体基板1を加熱手
段を有する試料台6上に固定し、次いで、絶縁膜4が形
成された面が半導体基板1表面に対向するようにして、
シートフィルム5を配置する。そして、図3(b)に示
すように、シートフィルム5裏面より、すなわち、積み
重ねた状態でシートフィルム5上より、おもりを置くな
どにより約5kgの加重をかけて、シートフィルム5の
絶縁膜4を絶縁膜3表面に接着させる。このとき同時
に、半導体基板1を試料台6に固定した状態で、150
℃に加熱する。加熱は10分間おこなった。
【0020】そして、この後、図3(c)に示すよう
に、シートフィルム5を剥離し、水蒸気雰囲気中で30
分間400℃に加熱するアニール処理をおこなった。こ
の結果、前述した図1(c)に示すように、下層の絶縁
膜3表面の凹凸を吸収して、表面が平坦となった絶縁膜
4が形成された。絶縁膜3表面の凹凸は、貼り付け時の
加熱と加重とにより、絶縁膜4に吸収される。なお、絶
縁膜4の厚さは厚い部分で1μmとなった。
【0021】以上示したように、この実施の形態によれ
ば、まず、高密度プラズマCVD法を用いて配線間およ
び配線上に絶縁膜(堆積薄膜)を形成し、ある程度の段
差緩和と配線の保護をおこなう。このため、スループッ
トが低いことや、素子へのダメージの問題などが発生し
ない。そして、シートフィルムの貼り合わせを用いてそ
の上に形成した絶縁膜(貼り合わせ薄膜)を転写するよ
うにしたので、上述のCVD絶縁膜上に絶縁膜が容易に
形成でき、かつ、その表面を平坦に形成できる。
【0022】このように、この実施の形態では、従来の
絶縁膜形成後のエッチングや研磨を用いた平坦化の概念
とは大きく異なり、平坦化された絶縁膜などの薄膜を容
易に形成することが可能となる。そして、シートフィル
ムなどの基材の面積は容易に大きくすることが可能であ
り、したがって、この実施の形態によれば、薄膜を形成
する基板の大型化に制御性よく容易に対応できる。
【0023】実施の形態2 以下、この発明の実施の形態2について説明する。とこ
ろで、上記実施の形態1で説明した絶縁膜4(図1)上
に、新たにより膜質のよい絶縁膜を形成するようにして
もよい。図4は、この実施の形態2における薄膜形成を
示す断面図である。この実施の形態2においては、上記
実施の形態1の図1に示した絶縁膜4の形成後に、高密
度プラズマCVD法により堆積した絶縁膜7を形成する
ようにした。この絶縁膜7の形成は、ECRプラズマを
用いたCVD法により、膜厚200nmのSiO2 膜を
堆積することでおこなった。この堆積条件は、CVDの
原料としてシランと酸素ガスとを用い、それらガス圧を
1.0mTorrとし、プラズマ生成のためのマイクロ
波パワーは900Wとした。ここで、RFバイアスを印
加するようにしてもよい。
【0024】以上示したことにより絶縁膜7を形成する
ことで、絶縁膜4は絶縁膜3と絶縁膜7に挾まれた構成
となる。このときこれら絶縁膜の膜厚は、厚いところで
1.2μmとなった。ここで、絶縁膜4は、平坦化のた
めに加熱時に流動するような材料として、例えば、上記
実施の形態1では、化1で示されるSOG材料としての
ポリシラザンの1種または2種を含むものとした。この
ため、絶縁膜4は雰囲気に存在する水分を吸湿して劣化
する場合がある。しかし、上述したように、この実施の
形態2では、絶縁膜4は絶縁膜3と絶縁膜7に挾まれた
構成となり、絶縁膜3,7は水分を通さない良質な膜で
あるため、絶縁膜4の劣化を防ぐことができる。
【0025】そして、この実施の形態2においても、図
4に示すように、上記実施の形態1と同様に、絶縁膜7
上は下層のAl電極配線層2の凹凸がない平坦な状態に
形成される。以上のことにより、この実施の形態2によ
れば、この絶縁膜7上に電極配線などを形成する後の工
程を再現性よく実施することが可能となる。また、配線
2上の絶縁膜としての膜厚をより厚くしたい場合など、
この絶縁膜7の膜厚を制御することで膜厚の補正を行う
ことも可能である。
【0026】実施の形態3 以下、この発明の実施の形態3について説明する。上記
実施の形態1および2においては、電極配線層上に形成
する絶縁膜を、その電極配線層が埋まるように厚く形成
するようにしたが、これに限るものではない。図5に示
すように、アルミニウム電極配線層2を含む半導体基板
1上に、その配線層厚より薄く絶縁膜3aを形成するよ
うにしてもよい。この絶縁膜3aは、高密度プラズマと
してECRプラズマを用いたCVD法により、約200
nmの膜厚で形成した。この成膜では、半導体基板1に
RFバイアスを印加しながらSiO2 を堆積することで
形成した。このとき、原料ガスとしてはシランと酸素ガ
スを用い、そのガス圧は1.0mTorrとし、マイク
ロ波のパワーは900Wとした。また、RFパワー密度
は0.5W/cm2とした。
【0027】すなわち、この実施の形態3においては、
絶縁膜3aはAl配線電極層2を保護するために形成す
るものであり、Al配線電極層2を被覆することを目的
としている。このため、上述したように、この実施の形
態3における絶縁膜3aは、前述した実施の形態1,2
とは異なり、薄いものとなっている。そして、この実施
の形態3では、この薄い絶縁膜3aが形成されている状
態の上より、上記実施の形態1と同様に、図2に示した
ような絶縁膜4が形成されたシートフィルム5を貼り合
わせることで、絶縁膜3a上に絶縁膜4を形成するよう
にした。この結果、この実施の形態3においても、実施
の形態1と同様に、貼り合わせ時の加熱により絶縁膜4
は下層の凹凸を吸収してその表面は平坦化され、表面が
平坦となった絶縁膜4が形成された。このことにより、
形成された絶縁膜の膜厚は、厚いところで1.2μmと
なった。
【0028】以上説明したように、この実施の形態3で
は、平坦化のための絶縁膜4が貼り合わせにより形成さ
れても、Al配線電極層2は、絶縁膜3aで覆われてい
るため、配線としての信頼性を確保できる。すなわち、
絶縁膜3aは、薄くても高密度プラズマにより形成され
た良質の絶縁膜である。このため、これに被覆されたA
l配線電極2は、貼り合わせの工程中に生じる加重など
から保護されることになり、また、貼り合わせ後で行う
水蒸気中のアニール処理においても、水蒸気がAl配線
電極2まで到達するのを防ぎ、Al配線電極2が腐食さ
れるのを防ぐことができる。なお、絶縁膜3aの膜厚
は、例えば、水蒸気中のアニール処理でのAl配線電極
2の腐食が防げる膜厚があればよく、上述した200n
mに限るものではない。
【0029】実施の形態4 以下この発明の実施の形態4について説明する。上記実
施の形態1〜3においては、高密度プラズマを用いたC
VD法による絶縁膜上に、貼り合わせにより平坦化のた
めの絶縁膜を形成するようにしたが、これに限るもので
はない。高密度プラズマを用いたCVD法による絶縁膜
上に、塗布により形成するSOG(Spin on Glass )膜
などを形成し、この上より、貼り合わせにより平坦化の
ための絶縁膜を形成してもよい。絶縁膜下の配線電極層
の配線間隔が狭い場合など、そのSOG膜を形成してお
くことで、その狭い間隔が埋め込まれるようになる。
【0030】図6は、この実施の形態4における薄膜形
成状態を示す断面図である。この実施の形態4では、図
6に示すように、Al配線電極2が形成された半導体基
板1上に絶縁膜3aが形成されている。この絶縁膜3a
の形成は、上記実施の形態3と同様である。そして、こ
こでは、この絶縁膜3a上に、SOG膜3bを形成し
た。これは、次に示すようにおこなった。まず、絶縁膜
3aまでが形成されている半導体基板1上に、スピンコ
ートなどによりそのSOG材料を約膜厚0.5μmに塗
布する。そして、これを窒素雰囲気中で400℃に加熱
して焼成する。この結果、絶縁膜3a上に、SOG膜3
bが形成される。そして、このSOG膜3bが形成され
た上に、前述した実施の形態と同様にして、平坦化のた
めの絶縁膜4を貼り合わせにより形成した。
【0031】この結果、図6に示すように、配線間隔の
狭い間でもSOG膜3bは形成され、SOG膜3bが形
成された段階である程度の平坦化がなされている。そし
て、この上に絶縁膜4が貼り合わせにより形成されてい
るので、広い配線間隔部のなだらかな段差などが吸収さ
れ、その表面はより平坦化がなされた状態となってい
る。このとき、最終的に得られた絶縁膜の膜厚は、厚い
部分で1.4μmであった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、ま
ず、配線層が形成された半導体基板の配線間および配線
に高密度プラズマを用いた化学気相成長法により堆積
薄膜を形成する。次に、貼り合わせ薄膜が形成された基
材と半導体基板とを、堆積薄膜と貼り合わせ薄膜とが向
かい合うように貼り合わせる。次に、半導体基板を第1
の温度に加熱して貼り合わせ薄膜を堆積薄膜上に形成す
る。次に、基材を貼り合わせ薄膜より剥離し、堆積薄膜
表面の凹凸を吸収して表面が平坦となった貼り合わせ薄
膜を形成することで、半導体装置における多層配線構造
を構成する配線層間の絶縁膜を形成するようにした。以
上示したように貼り合わせることで貼り合わせ薄膜を堆
積薄膜上に形成すると、堆積薄膜上の凹凸が貼り合わせ
薄膜により埋め込まれ、その表面は平坦化される。この
結果、この発明によれば、半導体装置を形成するウエハ
径の大型化に容易に対応することが可能となり、大きな
径のウエハであっても、制御性よく平坦性や膜厚の均一
性が確保でき、加えて、低コストでダスト発生などがな
い状態で薄膜が形成できるようになる。
【0033】また、本発明では、配線層を含む半導体基
板の上に高密度プラズマを用いた化学気相成長法により
配線層の厚さより薄く堆積薄膜を形成し、この上に塗布
により塗布薄膜を形成する。次に、貼り合わせ薄膜が形
成された基材と半導体基板とを、塗布薄膜と貼り合わせ
薄膜とが向かい合うように貼り合わせる。次に、半導体
基板を第1の温度に加熱して貼り合わせ薄膜を塗布薄膜
上に形成する。次に、基材を貼り合わせ薄膜より剥離
し、塗布膜表面の凹凸を吸収して表面が平坦となった貼
り合わせ薄膜を形成することで、半導体装置における多
層配線構造を構成する配線層間の絶縁膜を形成するよう
にした。以上示したように塗布薄膜を堆積薄膜上に形
成すると、堆積薄膜上の凹部が塗布薄膜により埋め込ま
れ、また、貼り合わせることで、塗布薄膜の凹凸が貼り
合わせ薄膜で平坦化される。この結果、この発明によれ
ば、半導体装置を形成するウエハ径の大型化に容易に対
応することが可能となり、大きな径のウエハであって
も、制御性よく平坦性や膜厚の均一性が確保でき、加え
て、低コストでダスト発生などがない状態で薄膜が形成
できるようになる。また、半導体基板に微細な凹部が存
在しても、これを平坦に埋め込むことが可能となる。
【0034】また、本発明では、上述のことに加えて、
堆積薄膜上に形成された貼り合わせ薄膜を第1の温度よ
り高温の第2の温度に加熱したあと、貼り合わせ薄膜上
に高密度プラズマを用いた化学気相成長法により堆積薄
膜を形成するようにした。このように、張り合わせ薄膜
を形成することで、大きな径のウエハであっても、制御
性よく平坦性や膜厚の均一性が確保でき、また、低コス
トでダスト発生などがない状態で薄膜が形成できる。加
えて、新たに堆積薄膜を備えることで、貼り合わせ薄膜
上に形成された堆積薄膜形成以降の工程で受けるストレ
スより、張り合わせ薄膜が保護されて高い品質が保持で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における薄膜形成方法
を示す説明図である。
【図2】 絶縁膜4が形成されたシートフィルム5の構
成を示す断面図である。
【図3】 シートフィルム5上に形成した絶縁膜4の貼
り合わせの状態を示す説明図である。
【図4】 実施の形態2における薄膜形成を示す断面図
である。
【図5】 実施の形態3における薄膜形成を示す断面図
である。
【図6】 実施の形態4における薄膜形成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…Al電極配線層、3,4…絶縁
膜、5…シートフィルム、6…試料台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−182138(JP,A) 特開 平9−199493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/312 - 21/318

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置における多層配線構造を構成
    する配線層間の絶縁膜を形成する薄膜形成方法であっ
    て、 配線層が形成された半導体基板の配線間および配線上
    高密度プラズマを用いた化学気相成長法により堆積薄膜
    を形成する第1の工程と、 貼り合わせ薄膜が形成された基材と前記半導体基板と
    を、前記堆積薄膜と前記貼り合わせ薄膜とが向かい合う
    ように貼り合わせる第2の工程と、 引き続いて前記半導体基板を第1の温度に加熱して前記
    貼り合わせ薄膜を前記堆積薄膜上に形成する第3の工程
    と、 前記基材を前記貼り合わせ薄膜より剥離する第4の工程
    とを備え 前記堆積薄膜表面の凹凸を吸収して表面が平坦となった
    前記貼り合わせ薄膜を形成する ことを特徴とする薄膜形
    成方法。
  2. 【請求項2】 半導体装置における多層配線構造を構成
    する配線層間の絶縁膜を形成する薄膜形成方法であっ
    て、 配線層を含む半導体基板の上 に高密度プラズマを用いた
    化学気相成長法により前記配線層の厚さより薄く堆積薄
    膜を形成し、加えて前記堆積薄膜上に塗布により塗布薄
    膜を形成する第1の工程と、 り合わせ薄膜が形成された基材と前記半導体基板と
    を、前記塗布薄膜と前記貼り合わせ薄膜とが向かい合う
    ように貼り合わせる第2の工程と、 前記半導体基板を第1の温度に加熱して前記貼り合わせ
    薄膜を前記塗布薄膜上に形成する第3の工程と、 前記基材を前記貼り合わせ薄膜より剥離する第4の工程
    とを備え 前記塗布膜表面の凹凸を吸収して表面が平坦となった前
    記貼り合わせ薄膜を形成する ことを特徴とする薄膜形成
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の薄膜形成方法において、 前記堆積薄膜上に形成された前記貼り合わせ薄膜を前記
    第1の温度より高温の第2の温度に加熱する第5の工程
    と、 前記貼り合わせ薄膜上に高密度プラズマを用いた化学気
    相成長法により堆積薄膜を形成する第6の工程とを備え
    たことを特徴とする薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載の薄膜形
    成方法において、 前記第3の工程で、前記第1の温度に加熱している時に
    前記基材と前記半導体基板との間に加重を加えることを
    特徴とする薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項記載の薄膜形
    成方法において、 前記基材表面に形成された前記貼り合わせ薄膜は、前記
    第1の温度で流動性を発現することを特徴とする薄膜形
    成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項記載の薄膜形
    成方法において、 前記基材表面に形成された前記貼り合わせ薄膜の膜厚
    は、前記凹凸以上であることを特徴とする薄膜形成方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の薄膜形成方法におい
    て、 前記第1の温度は、前記基材の耐熱温度より低いことを
    特徴とする薄膜形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか1項記載の薄膜形
    成方法において、 前記貼り合わせ薄膜は、絶縁物から構成されていること
    を特徴とする薄膜形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8いずれか1項記載の薄膜形
    成方法において、 前記高密度プラズマは電子サイクロトロン共鳴法により
    生成し、 前記半導体基板にRFバイアスを印加して前記堆積薄膜
    を形成することを特徴とする薄膜形成方法。
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