JP3909857B2 - インテリジェントデジタルオーディオビジュアル再生システムのための通信方法 - Google Patents

Description

本発明は、聴取料支払により起動するオーディオビジュアル再生システムのための通信方法に関する。
このようなオーディオビジュアル再生システムは通常、喫茶店またはパブなどで見かけるものである。実際にはこの種のシステムは、ビデオ画像またはビデオクリップの表示を行うモニタに結合された通常ジュークボックスと呼ばれる音声再生機械から成る。ジュークボックスはこのために、ビデオコンパクトディスク再生装置とビデオコンパクトディスク保管部とを備え、選択する曲の題名を示すプリセットボタンを含む。適切な聴取料の支払いの後、単数または複数のプリセットを行うことにより、システムの起動が許可され、選択された曲があるディスクが再生装置内に自動的にロードされ、所望するオーディオビジュアルの再生を開始することができる。
これらのシステムは忠実かつ高品質な再生が可能であるものの、大きな欠点を有する。第一の欠点は、ディスクの保管のために必要な体積に関するものであり、結果として、システムは大寸法となり従って空間占有体積が大きい。また、複雑な技術を利用する特に機械的機器を使用するこれらのシステムは顕著な故障率を示すので、別の欠点となる。また、ディスクの全曲が定期的に聴かれるのはまれであり、ほとんど聴かれない曲もあるが、かと言って取り除くことはできない。この欠点に加え、これらのシステムの管理および販売を行う会社は有限数の同一ディスクを流通させ、その顧客間である種のローテーションを強いることによる別の欠点があり、そのため顧客は、ディスクが入手できない時に不愉快な待機が必要となることがある。
また、ＰＣＴ特許出願ＰＣＴ／Ｗ０９３１８４６５号により、遠隔通信ネットワークと、ジュークボックスをネットワークに接続するモデムとを介して、ジュークボックスの大容量メモリ内にダウンロードされる歌または楽曲となるデジタル化情報を受信することができる情報機器化されたジュークボックスが知られている。また通信システムは、デジタル化されたグラフィック情報を示すファイルのダウンロードにも使用され、歌およびグラフィックファイルはネットワークに送信する前に圧縮される。次にジュークボックスのプロセッサは、これらのファイルを解凍し、グラフィックデータをビデオ回路に送信し歌のデータを音声回路に送信することにより、これらのファイルを活用する。
しかしながら、プロセッサはマン−マシンインタフェースも管理し、これらの種々の要素の管理は、歌を示すグラフィック画像を表示し、次にユーザによるキーの動作に応答し、次いで、必要とされる金額をユーザが払ったかどうかを検索し、最後に、必要金額が支払われた時点で、後で演奏するために選択曲をファイルに登録するというように順を追って行われる。また、このシステムは、まずグラフィック画像を表示し、次に歌の演奏を開始するというようにしか作動できない。なぜなら、フローチャートによれば、プロセッサは二つの作業を同時に実行することができないからである。最後に、グラフィック表示は、歌のアルバムの表紙のスキャナテーブルによってデジタル化されたデータに過ぎない。いずれにせよ、このようなジュークボックスは、歌または音楽の放送と同時に動画の表示を行うことはできない。また、プロセッサはデジタル情報を解凍および処理して音声データに変換するために使われるので、新しく選曲使用とするユーザの新規操作を考慮することができない。このことは、特にＰＣＴ出願の１２ページの２５行目から３７行目において明らかに示されている。新規の歌の選曲は、ジュークボックスがアトラクションモードにある時、すなわちジュークボックス内に記憶されている種々の歌のグラフィック画像を連続して表示する時しか行うことができない。
また、米国特許４９５６７６８号により、他方のバッファメモリがフルのとき、Ａのバッファメモリがユーザにたとえば音楽データを供給するのに使われる、二つのバッファメモリＡおよびＢ式交互アクセスモードを管理する追加ローカルプロセッサによりそれぞれ制御されるハードディスクおよび出力カードとの間で、ＤＭＡチャンネルを介して通信を行う主プロセッサから成る、音楽または画像送信用広域サーバが知られている。各出力カードはコンサルテーションステーションに接続されるが、コンサルテーションステーションはローカルであってサーバと同じ建物内にあっても、あるいは遠隔にあって音声または映像通信ネットワークにより接続してもよい。サーバはブロック毎にデータを受信し、サンプルのパリティーが正しいことを確認し、不正な信号を二つ以上連続して含むブロックは拒否する。当然のことながら各ブロックは一つの番号で指定する。ブロックが許可されると、ハードディスク上の物理的アドレスとは何ら関係のない順序番号を登録することにより、ローカルハードディスク上にブロックを保存することができる。コンサルテーションステーションは、スピーカまたはヘッドホン、およびコンサルテーションステーション内に含まれる端末から受け取った要求に応答して音楽の聴取または画像の表示を行うことができるテレビモニタなどの音声および映像出力を有する。このようなシステムにおいては、コンサルテーションステーションまたは第一通信プロセッサは、曲または画像選択要求の専用管理ソフトウェアを持たなければならない。広域サーバは、要求が実行されて広域サーバのプロセッサに送られてからでないと、ローカルプロセッサの許可を受けて、データをバッファメモリに転送し、ローカルプロセッサがデータをコンサルテーションステーションに送ることができるようにすることはできない。さらに、出力カードおよびバッファメモリへの入力は、カードのローカルプロセッサの許可を受けてからでないと行われないことは十分明確である。
従ってこのようなシステムは、マルチプロセッサ装置の範囲内でしか動作することができず、マルチタスク環境で動作する単一のプロセッサによって制御されるジュークボックスについては、このようなサーバの使用は全く考えられない。従って米国特許が提案するこのようなシステムは、複数のコンサルテーションステーションにサービスを提供することができる複雑な設備を使用する。従ってこの複雑な設備は高価であり、原価を可能な限り低くしなければならないジュークボックスシステムには適さない。
さらに、デジタル化音声または映像ファイルの中央サーバによるローカルサーバへのダウンロードプロセスは、ローカルサーバのＶ３５インタフェースにより単方向で通信を行い６４キロビットのフレームを通すことができる専用回線を通して行われる。従って、サービス情報の交換を行えるようにするためにシリアルインタフェースにより切り換えられる電話ネットワークを通して、第二のパラレル通信を確立する必要がある。日中、ユーザがシステムを使えるようにするため、新曲は夜間に広帯域サーバに送信するのが好ましいとの規定があり、送信は、ローカルサーバが連続的すなわち好ましくは夜間にすることを条件として、ローカルサーバ全てについて連続的かつ同時に行うことができる。
このような装置は、中央サーバがホストで、ローカルサーバがスレーブである場合しか動作することができない。従って必然的に、通信の確立時、ローカルサーバは使用可能でなければならないが、これは、ローカルサーバが、充分な時間、通信プロセッサを開放することができる二つのプロセッサを使用することによって可能になる。従って、単一プロセッサアーキテクチャ内では、ジュークボックスの管理者によって行われる選択後の音楽または映像のダウンロードなどの遠隔操作、中央サーバへの統計の送信、ユニットの請求書発行または安全管理に関する情報の回収、または分析の回収、および調査の配布を行えるようにするために、ジュークボックスの数が変わる中でこの所与のプロトコルに従って通信を開始できるかどうかは微妙である。
本発明は、先行技術によるシステムの上記に示す種々の欠点を解消することを目的とし、オーディオビジュアルデジタル情報の再生および表示ができるジュークボックスユニットと、種々の機能のうち、これらの情報のダウンロード機能を行う中央サーバとの間の通信システムを提供する。
この目的は、通信方法が、会議モードで動作し、
− ターゲットの識別、発信者の識別、およびパケットサイズを含む一切のトランザクションの前にヘッダを送る段階と、
− データパケットの形態でサーバから応答する段階−ここでサーバによって送られる各パケットは、ジュークボックスのソフトウェアの識別コードを使用して暗号化される−と、
− 解読するジュークボックスがデータパケットを受信する段階−パケットは同時に、ＣＲＣ方法で受信したデータのチェックを行い、サーバがユニット宛ての新しいパケットを準備し送信できるようにするために、受信情報が正しいことを示す受信確認をサーバに送る−と
を含むことによって達成される。
別の特徴によれば、サーバは、複数のパケットを含むストリームで情報を送ることができ、受信ユニットが後に復号および保存を行い、最終パケットのフラッグの受信後、サーバが受信した不良パケットを知らせる。
別の特徴によれば、各パケットは、売り手の識別を行うことができる第一フィールドと、用途の識別、すなわち、デジタルの歌であるか、デジタル映像であるか、静止画であるか、ソフトウェアの更新であるか、統計の更新であるか、請求書発行であるか、あるいはユニットのデータベースの更新であるかを明らかにすることができる３２ビットの第二フィールドと、製品の識別番号、請求書発行の種別、ＭＩＤＩ規格の歌とデジタルの歌との違い、ブロックエンドであることを示す表示など一種類の適用例の識別を示す第三フィールドと、送信におけるブロックの連番を示す第四フィールドと、このブロックのバイト長を示す第五フィールドと、可変長データから成る第六フィールドと、サイクリック冗長度チェックデータから成る第七フィールドとを含む。
本発明は、先行技術によるシステムの上記に示す種々の欠点を解消することを目的とし、性能および高レベルの再生品質を維持しつつ、製作が実用的であり、場所を取らず、題名の保存、ならびに聞かない曲および所望する曲をそれぞれ簡単に削除、挿入することができるインテリジェントデジタルオーディオビジュアル再生システムを提供する。
本発明の別の目的は、前記に説明した可能性に加え、後にソフトウェアの遠隔更新を行うことができる標準プロトコルを提供することである。
この目的は、ソフトウェアの遠隔更新に対応するコードを検出し、ソフトウェアのバージョン番号がユニット上にインストールされているバージョンよりも大きいことを確認した後、ジュークボックス上で実行中の活動がないことを確認するためにシステムの状態のチェック手順を起動する通信パケットの第二フィールドの解釈ソフトウェアをジュークボックスユニットが含むことによって達成される。実行中の活動がない場合、ユニットはソフトウェアの新規バージョンが画面上で受信される間、待機メッセージを表示し、ユニット上にインストールされているバージョンのバックアップコピーを行い、バックアップバージョンで起動するためにシステムの起動ファイルを変更し、次にソフトウェアの新規バージョンの実行を起動し、この新規バージョンの実行後、システムの状態を確認し、新規バージョンで起動するためにシステムの起動ファイルを初期化し、状態がＯＫでない場合、旧バージョンでシステムを初期化し、受信異常を中央サーバに警告する。
別の特徴によれば、各オーディオビジュアル再生システムは、主マイクロプロセッサで映像タスクと、音声タスクと、遠隔送信タスクと、入力（キーボード、タッチスクリーン）タスクとを管理するマルチタスクオペレーティングシステムを含み、タスクが動作中であるか動作中でないかを示す状態バッファが各タスクに結合される。
本発明の他の長所および特徴は、本発明の非限定的例として示した添付の図面を参照して行う以下の図面を読むことにより明らかになろう。
第１図は、本発明を構成するハードウェアの電気回路図である。
第２図は、あるタスクに特有でマルチタスクオペレーティングシステムを使用して管理されるサービスモジュールであって、全体が記憶手段内に保管されるライブラリ内に含まれるモジュールを明らかにするフローチャートである。
第３図は、ハードウェアおよびソフトウェア手段の全体を管理するマルチタスクシステムの構成を示す図である。
第４図は、マルチタスク管理システムの動作の説明用フローチャートである。
第５図は、タスクの活動の確認用フローチャートである。
第６図は、データベースの構造の略図である。
第７図は、通信プロトコル内で使われるパケットの構造を示す図である。
第８図は、本発明のプロトコルにより実現することができるソフトウェアの更新手順を示す図である。
オーディオビジュアル再生システムは以下に列記し符号を付けたハードウェア要素を使用するのが好ましいが、それに限定されるものではない。
マイクロプロセッサ中央処理装置１は高性能ＰＣコンパチブルシステムであり、実施時は、記憶手段および以下の仕様を有するインテル８０４８６ＤＸ／２型のシステムを採用した。
− Ｖｅｓａローカルバスとの適合性
− プロセッサのキャッシュメモリ：２５６ｋＢｙｔｅ
− ＲＡＭ：３２Ｍｂｙｔｅ
− 高性能シリアルおよびパラレルポート
− マイクロプロセッサＳＶＧＡ型グラフィックアダプタ
− ＳＣＳＩ／２型バスコントローラ
− リードライトメモリ自動給電スタティックＲＡＭ
同等またはそれ以上の性能を有する他の中央処理装置は本発明において使用することができる。
この中央処理装置は、音声制御回路（５）と、遠隔通信制御回路（４）と、入力制御回路（３）と、大容量記憶制御回路（２）と、表示手段制御回路（６）とを制御し管理する。表示手段の主要な構成要素は、高精細度低放射ＳＶＧＡ型非インターレースの１４インチ（３５．５６ｃｍ）フラットスクリーン式ビデオモニタ（６２）であり、グラフィックまたはビデオクリップの画像（例えば選択した音楽のアルバムのカバー）の再生に使われるのはこのモニタである。
同じく記憶手段の一部を構成する、高速および大容量ＳＣＳＩ型ハードディスクを使用する記憶モジュール（２１）は、マイクロプロセッサ装置内に既に存在する記憶手段に結合される。これらのモジュールはオーディオビジュアル情報の保存に使用される。
中央サーバによって制御されるオーディオビジュアル情報配給ネットワークとの結合を行えるようにするために２８．８ｋｂｐｓ高速通信モデムアダプタ（４１）が内蔵される。
選択した音楽の音声情報を再生するために、システムは、後記する目的のために二つのバッファメモリ（５６、５７）が追加された例えばＣｒｅａｔｉｖｅ Ｌａｂｓ Ｉｎｃ社のＳＢＰ３２ＡＷＥ「Ｓｏｕｎｄ Ｂｌａｓｔｅｒ」カード型マイクロプロセッサ内蔵マルチメディア音声アダプタなどのＣＤ（コンパクトディスク）型の音質を有する出力を提供しつつ、多数の入力音源をサポートするようにされた音楽シンセサイザ型電子回路（５）に接続されたアンプ−チューナー（５３）から信号を受け取るスピーカー（５４）を含む。
同様に、表示手段制御回路も、後記する目的のために二つのバッファメモリ（６６、６７）を含む。
送風され、温調された２４０ワットの電源によりシステムにエネルギーが供給される。この電源は、過電流および過振動から保護されている。
オーディオビジュアル再生システムはその入力制御回路（３）を介して、「先進表面波技術」を使用するガラス被覆パネルおよびＡＴ型バスコントローラを含むＥｌｏ Ｔｏｕｃｈ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｉｎｃ，．社の１４インチ（３５．５６ｃｍ）「Ｉｎｔｅｌｌｉ Ｔｏｕｃｈ」タッチスクリーン（３３）を管理する。このタッチスクリーンにより、ビデオモニタ（６２）またはテレビ（６１）の画面上に表示した後、顧客が使用する種々の選択情報、ならびにシステムの管理者または所有者が使用する制御および管理チェック情報が得られる。このタッチスクリーンは、インタフェース回路（３）を通じてキーロック（３２）によって管理されるキーボードコネクタを有するシステムに接続することができる外部キーボード（３４）と組み合わせて、メンテナンスの用途にも使用される。
入力回路（３）はシステムとともに、例えば
− マイクロプロセッサシステム用として１５個の制御キーと投射装置として８個の制御キーとを有する発信器であるＭｉｎｄ Ｐａｔｈ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ Ｉｎｃ．社の赤外線リモートコントロールと、
− Ｍｉｎｄ Ｐａｔｈ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ Ｉｎｃ．社のシリアルアダプタ付き赤外線受信器と
から成る遠隔制御アセンブリ（３１）との間のインタフェースになる。
Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｒｅｊｅｃｔｏｒｓ Ｉｎｃ．，社の聴取料支払いシステム（３５）も入力インタフェース回路（３）に接続される。また、硬貨、札、メタル、チップ磁気カード、あるいは複数の支払い手段の組合せなどあらゆる支払い方法による受領ができる全く別の装置を使用することも可能である。
システムを収納するために、カスタム化が可能な外側パッキンをもつ鋼鉄製シャーシまたはベッドがさらに設けられる。
これらの要素の他にも、ワイヤレスマイクロフォン（５５）が音声コントローラ（５）に接続され、それにより音声コントローラを、高出力一般向け連絡情報システム、あるいは場合によってはカラオケマシンに変えることができる。また、システムはワイヤレススピーカシステムを使用することもできる。
遠隔制御アセンブリ（３１）により管理者は例えばカウンタの後方から、
− マイクロフォンの入／切スイッチ
− スピーカのミュートスイッチ
− 音量の調節スイッチ
− 演奏中の音楽選択のキャンセルスイッチ
などのコントロールにアクセスしそれらを制御することができる。
広くマルチメディア環境のオーディオビジュアル領域を指向するツールおよびサービスライブラリの周囲に、システムの運用ソフトウェアがつくられた。このライブラリは、多くのコードフラグメントを効果的に同時実行することができる高性能マルチタスクオペレーティングシステムを含むのが有利である。この運用ソフトウェアにより、表示手段および音声再生手段上で行われる操作を、コンフリクトが一切おこらないようにして整然と同時実行することができるとともに、配給ネットワークを通して遠隔通信リンクの管理を行うことができる。さらにこのソフトウェアは高い柔軟性を有する。
デジタル化され圧縮されたオーディオビジュアルデータは記憶手段（２１）に保存される。
各選択曲は、二つのデジタル化フォーマット、すなわちハイファイ品質またはＣＤ品質、にすることができる。
第２図のこのフローチャートの説明および解釈を行う前に、個別に説明するこれらモジュールは一見逐次使われるように思われるが、実際にはこれらのモジュールに特有なタスクは、マルチタスクオペレーティングシステムを使用する環境内で同時に実行されることに留意する必要がある。従ってフローチャートは、あるモジュールが実行すべき特有な作業を示すものであって、他のモジュールによって実行される作業を全て無効化するこのモジュールへの分岐を示すものではない。
ＳＳＭの符号を付した第一モジュールはシステム起動モジュールである。このモジュールは一つのサービスしか提供しない。従ってこのモジュールはシステムの電源入り時に自動的にロードされる。システムが正しい登録番号で起動されれば、システムは直接、ＲＭＭモジュールの「運転中」モードに入る。
ＲＥＧモジュールは、最初に起動された時あるいは新規登録のための承認が必要な時、ソフトウェアのシリアル番号を示し、ユーザがその会社名、住所、電話番号などの連絡先を入力するよう要求する登録モードモジュールである。
ＲＭＭモジュールは、システムの登録番号が有効化された時点でシステムが入る動作モードである「運転中」モードのモジュールである。このモードではシステムは、例えば、
− 画面に触れる顧客：顧客またはユーザが画面に触れると、システムはフォワグラウンドのセッションの制御を顧客選択および検索モードのＣＢＳＭモジュールに移す。
− 遠隔通信ネットワークのサーバ呼び出し要求：システムは、電話回線上でループを検出すると、バックグラウンドの非同期手順、すなわちＴＳＭモジュールのテレコムサービスモードを発信する。
− キースイッチ（３２）に関する要求：管理者がキースイッチを回すと、システムはそのフォワグラウンドセッションの制御を管理モードＳＭＭモジュールに与える。
− リモートコントロールの信号の受信：あるコマンドが受信されると、そのコマンドはシステム制御ＳＭＭモジュールによってバックグラウンドセッション内で処理される一方、他の作業のためにフォワグラウンドセッションは依然として使用可能である。
− システムの非動作を示すタイマ時間終了の出現：種々のタイマのうちのいずれかが作動すると、制御が臨時処理用の非動作ルーチンＩＲＭモジュールに渡される。
のようにあらかじめ定義された種々のイベントによって起動することができる要求を操作する準備ができている。
システムは前記に記載のイベントのうちの一つが発生するまで「運転中」モードのままである。
ＩＲＭモジュールは非動作ルーチンモジュールである。このモジュールは、アルバムのカバーの表示、システム内にある曲の一部の放送、内部宣伝用の曲全体の再生、外部宣伝用の音声再生、新曲の言葉による宣伝用広告、システムが非動作状態にあって、タイマ時間に相当するあらかじめ決められてはいるが調節可能な時間が経過した時、使用可能な補助音源への回避などの所与の機能を実行するルーチンを含む。
ＳＭＭモジュールはシステム制御モジュールである。このモジュールにより、外線リモートコントロール装置が要求する入力をシステムが受け入れるよう命令する機能を実行することができ、これらの機能は、現在実行中のプロセスを停止することなくすぐに処理される。非常に多くのこのような機能が可能であるので、そのうちのいくつかを非限定的な例として以下に列記する。
− 演奏選択曲の音量の調節
− 演奏補助音源の音量の調節
− マイクロフォンの入／切制御
− マイクロフォンの音量の調節
− バランス、右側音量、左側音量の調節
− 低音の周波数のレベルの制御
− 高音の周波数のレベルの制御
− 音楽選択曲の範囲のキャンセルまたはスキップ制御
− パノラマ効果、前側ズーム、後側ズームの制御
− ソフトウェアプログラムのリセット起動
ＭＭＭモジュールはコマンドモードモジュールである。このモジュールは、管理者によってキースイッチが回された時に起動される。通常画面の表示は、システムの管理に特有な表示に変わる。この新しい表示により、管理者はリモートコントロールで実行可能な設定を全てチェックすることができる。また、管理者は、例えばリモートコントロール上で有効化または無効化すべきコマンドを定義することができる下位追加コマンドの制御を行うこともできる。また、システムの各出力源について、リモートコントロール上で使用可能な範囲を定義する限度となる上位および下位の最大値を定義することもできる。管理者はこの画面から、ＮＳＡＭ統計モジュールの実行を開始するタッチスクリーン上に示されるボタンに触れることにより、新規選択入力モードにアクセスすることができる。管理者がこれらのコマンドおよびシステム構成を定義し終えたら、キーを抜くだけで、システムは自動的に「運転中」モードに復帰する。
ＮＳＡＭモジュールは新規選択入力モードモジュールである。
ＣＢＳＭモジュールは顧客選択および検索モードモジュールである。このモジュールへのアクセスは、顧客が画面に触れた時、「運転中」モードから起動される。表示によりユーザは曲の選択における案内をするためのデジタル化音声メッセージ支援強力検索のために用意されたメニューを視覚化することができる。
ＴＳＭモジュールは、中央サーバとオーディオビジュアル再生システム間の遠隔通信サービスモードモジュールである。このモジュールにより、配給ネットワーク上で使用可能な管理サービスを全て管理することができる。遠隔通信に固有なタスクは全て、システムのバックグラウンドタスクとして管理される。これらのタスクは常に、システムがそのフォワグラウンドタスクを全て終了した時点で残っている処理時間の部分のみを使用する。従って、システムがより優先度の高いタスクのうちの一つに占有されると、遠隔通信タスクは、システムのリソースに関する制約を自動的に軽減しようとするとともに、まだ使用可能なマイクロプロセッサの処理時間を回収しようとする。
ＳＳＣモジュールはシステムのセキュリティ管理モジュールである。このモジュールによりセキュリティの管理が行われ、各システムは、システムの作動を許可する登録番号の形態の承認信号取得のためにあらかじめ設定されたタイミングに従い、ローカルコントローラシステムと関係をもつ。また、不正が確認された場合、あるいはシステムがネットワークを通じて通信することができなくなった場合には、前記システムは自動的に動作を停止する。
ＳＰＭＭモジュールにより、選択順に演奏するためにシステムにより待ち行列にされる歌またはビデオの選択曲の管理を行うことができる。
最後に、ＳＭＭモジュールにより、管理者はリモートコントロールを使用してシステムの設定を遠隔管理することができる。
マルチタスクオペレーティングシステムは、多くのコードフラグメントを同時に実行できるようにし、起動される種々のタスク間の優先度を管理するためにはなくてはならない要素である。
このマルチタスクオペレーティングシステムは、第３図に示すように、タスク間の優先度決定モジュール（１１）を含む核と、タスクスーパーバイザモジュール（１２）と、使用ハードウェアの系列化モジュール（１３）およびプロセス通信モジュール（１４）との周囲に編成される。各モジュールは、アプリケーションのプログラミングインタフェース（１５）およびデータベース（１６）との間で通信を行う。アプリケーションと同数のプログラミングインタフェースが存在する。例えばモジュール（１５）は、キースイッチ（３２）用のプログラミングの第一インタフェース（１５１）と、遠隔制御（３１）用のプログラミングの第二インタフェース（１５２）と、タッチスクリーン（３３）用のプログラミングの第三インタフェース（１５３）と、キーボード（３４）用のプログラミングの第四インタフェース（１５４）と、支払装置（３５）用のプログラミングの第五インタフェース（１５５）と、音声制御回路（５）用のプログラミングの第六インタフェース（１５６）と、映像制御回路（６）用のプログラミングの第七インタフェース（１５７）と、遠隔通信制御回路（４）用のプログラミングの最終インタフェース（１５８）とを含む。
優先度の高い順に並べられる五つのタスクは、オペレーティングシステムの核（カーネル）によって管理され、映像入出力用の第一タスク（７６）は最も高い優先度を有し、第二レベルの第二タスク（７５）は音声に関し、第三レベルの第三タスク（７４）は遠隔通信に関し、第四レベルの第四タスク（７３）はインタフェースに関し、第五レベルの第五タスク（７０）は管理に関する。これらの優先順位は、タスクの出現および消失に応じて、優先度決定モジュール（１１）によって考慮される。従って、映像タスクが現れると実行中の他のタスクは一時停止され、このタスクに優先度が与えられ、システムのリソースは全て映像タスクに割り当てられる。出力側における映像タスク（７６）は、大容量メモリ（２１）から映像ファイルを二つのバッファ（６６、６７）の一つに交互にアンロードすることを目的とするが、この時、他方のバッファ（６７または６６）は、映像コントローラ回路（６）により、データの解凍後、表示を行うために使用される。入力側では映像タスク（７６）は、遠隔通信バッファ（４６）内に受信したデータを大容量メモリ（２１）に転送することを目的とする。入力側における遠隔通信バッファ（４６）と大容量メモリ（２１）のバッファ（２６）との間も、出力側における大容量メモリ（２１）のバッファ（２６）と音声コントローラ回路（５）の二つのバッファ（５６、５７）のうちのいずれかの間も同様である。
次に第４図を参照しながらタスクスーパーバイザモジュールについて説明する。このモジュールは、映像タスクがアクティブであるかどうかを判定するために、優先順位に従い、第一テスト（７６１）を行う。答えが否定であった場合には、タスクスーパーバイザモジュールは、音声タスクがアクティブであるかどうかを判定するために、第二テスト（７５１）である次のテストに移る。答えが否定であった場合には、第三テスト（７４１）が、通信タスクがアクティブであるかどうかを判定する。テストの一つにおいて答えが肯定であった場合には、タスクスーパーバイザモジュール（１２）はステップ（１３１）でメモリアクセス要求待ち行列（１３）に投入し、ステップ（１３２）で、大容量メモリ（２１）とアクティブなタスクに対応するバッファとの間においてこの読み込みまたは書き込み要求を実行し、次に第一テストに再ループする。通信の動作についてのテスト（７４１）が肯定であると、スーパーバイザ（１２）は、メモリの情報の読み込みまたは書き込みを行うのかどうかを判定するためのテスト（７４２）を実行する。肯定であれば、ステップ（１３１）で、書き込みまたは読み込み要求が行列に投入される。肯定でない場合には、スーパーバイザはステップ（７４３）で、送信であるのか受信であるのかを判定し、送信の場合には、ステップ（７４４）で、情報ブロックを中央サーバに送る。受信の場合には、スーパーバイザはステップ（７４６）で、カーネルのバッファにアクセスがないことを確認し、肯定であれば、ステップ（７４７）でデータブロックの受信に同意するために中央サーバにメッセージを送る。ブロックの受信後、サイクリック冗長度チェックＣＲＣ型のエラーチェック（７４８）が行われる。所与の番号をもつブロックが拒否または許可されたことを示す対応するメッセージを中央サーバに送信することにより、エラーの場合にはステップ（７４０）でブロックが拒否され、そうでない場合にはステップ（７４９）で許可され、当初のテストに再ループする。上位レベルのタスクが一切アクティブでない場合には、スーパーバイザはステップ（７３１または７０１）で、インタフェースまたは管理タスクの処理を行う。
アクティブまたは準備ができているタスクの検出は、第５図に示すように、中央処理装置（１）に接続された各ハードウェア装置の各コントローラ回路（２、３、４、５、６）に結合された、ハードディスクのハードウェアまたはソフトウェアバッファ（２６）、インタフェースバッファ（３６）、遠隔通信バッファ（４６）、音声バッファ（５６および５７）、映像バッファ（６６および６７）上の各テスト（７２１ないし７６１）によって行われる。テスト（７２１）により、ディスクの入出力メモリのバッファ内にデータが存在するかどうかがわかり、テスト（７３１）により、顧客インタフェース装置のハードウェアまたはソフトウェアメモリバッファ内にデータが存在するかどうかがわかり、テスト（７４１）により、遠隔通信装置のハードウェアまたはソフトウェアメモリバッファ内にデータが存在するかどうかがわかり、テスト（７５１）により、音声用ハードウェアまたはソフトウェアメモリバッファ内にデータが存在するかどうかがわかり、テスト（７６１）により、映像装置のハードウェアまたはソフトウェアメモリバッファ内にデータが存在するかどうかがわかる。これらのバッファのうちの単数または複数にデータがある場合には、スーパーバイザ（１２）は、動作を示すロジック状態にあるハードウェアに相当する単数または複数の、ハードディスク用状態バッファ（８２１）、インタフェース用状態バッファ（８３１）、遠隔通信用状態バッファ（８４１）、音声用状態バッファ（８５１）、映像用状態バッファ（８６１）の位置決めを行う。データがない場合には、スーパーバイザの状態バッファはステップ（８００）で、非動作を示す値に戻される。
映像タスクに最も高い優先度を割り当てることによるタスク管理モードであることと、データを一時的に記憶するために各タスクに割り当てられたハードウェアまたはソフトウェアバッファが存在すること、ならびに各タスクに関する状態バッファが存在することにより、これらのタスク全てを、処理すべき情報の複雑性が低いグラフィック表示とは異なり、映像表示すなわち動画の可能性を提供するマルチタスクオペレーティングシステムを有するただ一つの中央処理装置で管理することができる。また、音声の処理中に音声データの次の転送を待つ間、映像のバッファ（６６、６７）のうちの一つへの映像データの転送ができるようにするのに充分な量の圧縮データを記憶するのに充分な容量のバッファを音声コントローラ回路（５）が有するため、音声処理を犠牲にすることなくこのような映像表示を行うことができる。
さらに、一式のツールおよびサービスを含むライブラリを有するマルチタスクオペレーティングシステムは、それが記憶手段内に組み込まれ、そのようにして得られる柔軟性がきわめて高いため、運用を非常に著しく容易にすることができる。特に、これにより、音声の再生、画像およびグラフィックスの表示、動画映像を同時に、簡単かつ効果的に管理することにより、マルチメディア環境を作り出すことが可能である。さらに、オーディオビジュアル情報がデジタル化され記憶手段内に保存されることから、従来のオーディオビジュアル再生システムと比べ使われるスペースは大幅に少なく、その結果、本発明によるシステムの所要体積ははるかに小さい。
データベース（１６）は、第６図に示すように、複数のデータから成る。すなわち、オーディオビジュアル作品の題名に関する第一ベース（１６１）と、アーティストに関する第二ベース（１６２）と、レーベルに関する第三ベース（１６３）と、アルバムに関する第四ベース（１６４）と、ロイヤリティに関する第五ベース（１６５）である。第一ベース（１６１）は、作品の題名を示す第一情報（１６１１）と、製品のユニーク識別を示す第二情報（１６１２）を含む。第三情報（１６１３）により、例えばジャズ、クラシック、歌謡曲などのカテゴリを知ることができる。第四情報（１６１４）により更新日を知ることができる。第五情報（１６１５）により、作品を演奏表示するのに必要な秒数を単位とする時間を知ることができる。
第六情報（１６１６）はロイヤリティベースとのリンクである。第七情報（１６１７）はアルバムとのリンクである。第八情報（１６１８）はレーベルとのリンクである。第九情報（１６１９）は、ジュークボックスの管理者に関する取得費用を示す
第十情報（１６２０）は、作品の演奏表示毎の
ロイヤリティの料金を示す。
第十一情報（１６１０）は、アーティストデータベースとのリンクである。このリンクはアーティストの識別から成る。アーティストデータベースはさらに、第一情報（１６２１）と、アーチスト名またはグループ名とで構成される第二情報（１６２２）とから成るアーティスト識別を含む。レーベルベースは、題名ベースの第八情報（１６１８）とのリンクを確立するレーベルの識別から成る第一情報（１６３１）と、レーベル名から成る第二情報（１６３２）を含む。アルバム情報ベースは、題名ベースの第七情報（１６１７）とのリンクとなるアルバムの識別（１６４１）である第一情報を含む。第二情報（１６４２）は題名となり、第三情報（１６４３）はアルバムの更新日から成り、第四情報（１６４４）はレーベル識別から成る。ロイヤリティベースは、ロイヤリティの識別を与える第一情報（１６５１）から成り、題名ベースの第六情報（１６１６）に相当する。第二情報（１６５２）は、ロイヤリティの受取人の名称になる。第三情報（１６５３）は、ロイヤリティの送付先住所である。第四情報（１６５４）は電話番号であり、第五情報（１６５５）は、ファックスがあればその番号となる。
従って、通信プロトコルにより歌をロードすることができ、ロードされた歌に応じてデータベースの内容を変えることができ、かつ、これらのロードを行う中央サーバに、これらの情報を通信することができれば、このデータベース（１６）により、管理者にかかるコスト、歌または映像が演奏された各アーティストまたはアーティストグループに支払うべき歌の料金またはロイヤリティを常に最新のものにすることができることが容易に理解できよう。この通信プロトコルは、通信先となるユニットに中央サーバが通信を要求する第一段階から成る。ユニットは中央サーバから発信されたヘッダを復号し、ヘッダと認められれば、システムの状態に応じて前記に説明した方法により、中央サーバに、それが使用可能であるかどうか知らせる。使用不可能である場合、中央サーバは後で新規の要求を出す。使用可能である場合、中央サーバは第一ブロックの情報の送信を開始し、引き続いて、以降のブロックを送信する。各ブロックは、第７図に示すように、複数のフィールドで構成される。第一フィールド（８１０）は売り手の識別番号を示し、それにより、中央サイトとの単一の通信リンクを共有する多数の売り手を設定することができる。第二フィールド（８１１）は、用途の識別を示し、それにより、デジタルの歌、デジタル動画映像、静止映像またはデジタル静止グラフィック像、ソフトウェアの更新、統計の送信、データベースの更新、請求書発行、あるいは統計調査の送信の区別を行うことができる。第三フィールド（８１２）により、製品の識別番号、請求書発行の種別、ＭＩＤＩ規格の歌とデジタルの歌との違い、ブロックエンドであることを示す表示など一用途の下位の種類を識別することができる。次のフィールド（８１３）により、この送信においてブロックに順次割り当てられる連番を知ることができる。第四フィールド（８１４）により、各送信ブロックのバイト長を知ることができる。第五フィールド（８１５）により、送信の可変長データを知ることができ、第六フィールド（８１６）はサイクリック冗長度チェックデータを含み、これによりジュークボックスは、受信データから情報の値を再計算することにより、送信においてエラーがなかったことを確認することができる。データは、受信局の識別番号すなわちジュークボックスで符号化され、これにより、別の局がロイヤリティを払わずにこの情報を受け取るということが防止される。このことは本発明の別の長所である。なぜなら、先行技術によるプロセスにおいては、どの局がメッセージを受け取ったかわからず、最悪の場合には、不正者が、ロイヤリティの支払いを免れる目的から、情報が正しく受けとられなかった言うこともあり得るからである。本発明では、機械側からしか知り得ない識別番号を不正者が入手することはなく、この秘密識別番号を使用して行われる暗号化により、この情報を受け取る資格がない他のユニットによる不正行為および受信が防止されることから、このような操作はありえない。また、このプロトコルは、ブロックが含む情報により、映像またはデジタル化された歌を送信する場合、さらには、第８図のプロセスにより後述するように、ソフトウェアの更新を行う場合特に、きわめて柔軟な使用方法が可能である。
ソフトウェアの更新の場合、中央システムはステップ（８２１）で、識別番号によってジュークボックスが認識でき、このジュークボックスにソフトウェアのバージョン番号を示すことができる開始第一信号を送信する。ジュークボックスは、ソフトウェアのバージョン番号がユニット上にインストールされているバージョンよりも大きいことを確認した後、ステップ（８０１）に示すシステムの状態のチェックプロセスを起動する。このチェックプロセスは第７図を参照して既に説明した。ステップ（８２２）において、システムの活動が一切ない場合、ジュークボックスはステップ（８２３）においてユーザが通信を中断しないよう待機メッセージを表示し、この間に、インストールすべき新規ソフトウェアから成るデータを受け取る。ステップ（８２４）で、ユニットは、現バージョンのバックアップコピーを行い、ステップ（８２５）でバックアップバージョンで起動するためにシステムの起動ファイルを変更する。ユニットは、この変更を行った後、ステップ（８２６）で、受信したソフトウェアをシステムのソフトウェアに適用し、ステップ（８２７）で、ソフトウェアを再起動する。システムの再起動後、再度状態の確認を行い（８０１）、ステップ（８２８）で、システムの状態が有効であるかどうか判定する。エラーの検出がない場合、ユニットはステップ（８２９）で、新着のバージョンにより起動ファイル更新し、待機状態に復帰する。エラーが検出された場合、ユニットはステップ（８３０）でシステムを初期化する。インストールが実行された後は、ユニットは、タスクを示すイベントが発生するのを待機し、次いで、前記に説明したようにしてタスクを展開する。
各ジュークボックスユニットは、マルチタスクシステムが柔軟性に富むことと通信プロトコルがフレキシブルであることにより、ネットワークに接続されるユニットとは独立して選択され、ネットワークの他のユニットの動作に影響を与えることなく、またはネットワークの全ユニットが使用可能になるまで待つことなく、データベース、所望する歌のバージョン、さらにはソフトウェアのバージョンの更新を行うことができる。このことは使用するモデムとは無関係であり、使用するモデムは、標準電話回線用の高速モデムであっても、専用データ回線用の特殊モデムであっても、さらには、光ファイバ伝送用ＳＤＮモデムであっても、衛星接続用ＩＲＤモデムであってもよい。
送信中、あるジュークボックスが単数または複数のパケットを正常に受け取らなかった場合、他のジュークボックスも通信中であることがあるため、このジュークボックスは送信を中断することはない。ただし、中央サーバによって通信が停止した時には、異常が発生した各ジュークボックスは回線をつなぎ、未受信パケットの番号を中央サーバに知らせる。これにより中央サーバは未受信パケットを再度送信することができる。ディスク上または保存手段上に充分な空きスペースがないため、単数または複数の歌あるいは映像、あるいは歌または映像の一部の記録が行われなかった場合、それが歌または映像の一部である場合には、各ジュークボックスのシステムは、表示または音声メッセージにより、パケットの番号を管理者に知らせるか、空きスペースがなくて記録されなかった歌または映像の番号を知らせる。これにより、管理者は、ハードディスクからの歌または映像の消去を決定した後も、中央サーバに、このような歌または映像あるいは未受信部分を送るように再度要求することができる。
当業者にとって可能なあらゆる変更も本発明の一部となる。従って、バッファが問題になる場合、バッファがそれが割り当てられる回路上に物理的に存在するか、あるいはシステムのメモリ内に記憶領域を確保することによりソフトウェアによってつくることができることに留意されたい。

Claims (5)

1. 中央サーバと情報化ジュークボックスとの間の通信方法であって、会議モードで動作し、
   一切のトランザクションの前に、宛先ターゲットの識別、発信者の識別、およびパケットサイズを含むヘッダを、サーバから通信先となるジュークボックスに送る段階と、
   通信先の前記ジュークボックスによって、ヘッダを復号する段階と、
   ヘッダと認められたならば、前記ジュークボックスからサーバに、ジュークボックスが使用可能かどうかの表示を送信する段階と、
   前記表示を受信した後、ジュークボックスが使用可能であると示されていたならば、データパケットの形態でサーバから応答する段階−ここでサーバによって送られる各パケットは、ジュークボックスのソフトウェアの識別コードを使用して暗号化される−と、
   ジュークボックスがデータパケットを受信する段階−ジュークボックスはパケットを解読し、同時に、ＣＲＣ方法で受信したデータのチェックを行い、サーバがユニット宛ての新しいパケットを準備し送信できるようにするために、受信情報が正しいことを示す受信確認をサーバに送る−と
   を含むことを特徴とする通信方法。
2. サーバが、複数のパケットを含むストリームで情報を送ることができ、受信ユニットが後に復号および保存を行い、最終パケットのフラッグの受信後、サーバが受信した不良パケットを知らせることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の通信方法。
3. 各パケットが、売り手の識別を行うことができる第一フィールドと、用途の識別、すなわち、デジタルの歌であるか、デジタル映像であるか、静止画であるか、ソフトウェアの更新であるか、統計の更新であるか、請求書発行であるか、あるいはユニットのデータベースの更新であるかを明らかにすることができる３２ビットの第二フィールドと、製品の識別番号、請求書発行の種別、ＭＩＤＩ規格の歌とデジタルの歌との違い、ブロックエンドであることを示す表示など一種類の用途の識別を示す第三フィールドと、送信におけるブロックの連番を示す第四フィールドと、このブロックのバイト長を示す第五フィールドと、可変長データから成る第六フィールドと、サイクリック冗長度チェックデータから成る第七フィールドとを含むことを特徴とする請求の範囲第２項に記載の通信方法。
4. ソフトウェアの遠隔更新に対応するコードを検出し、ソフトウェアのバージョン番号がユニット上にインストールされているバージョンよりも大きいことを確認した後、ジュークボックス上で実行中の活動がないことを確認するためにシステムの状態のチェック手順を起動する通信パケットの第二フィールドの解釈ソフトウェアをジュークボックスユニットが含み、実行中の活動がない場合、ユニットはソフトウェアの新規バージョンが画面上で受信される間、待機メッセージを表示し、ユニット上にインストールされているバージョンのバックアップコピーを行い、バックアップバージョンで起動するためにシステムの起動ファイルを変更し、次にソフトウェアの新規バージョンの実行を起動し、この新規バージョンの実行後、システムの状態を確認し、新規バージョンで起動するためにシステムの起動ファイルを初期化し、状態がＯＫでない場合、旧バージョンでシステムを初期化し、受信異常を中央サーバに警告することを特徴とする請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項に記載の通信方法。
5. 各オーディオビジュアル再生システムが、主マイクロプロセッサで映像タスクと、音声タスクと、遠隔送信タスクとを管理するマルチタスクオペレーティングシステムを含み、タスクが動作中であるか動作中でないかを示す状態バッファが各タスクに結合されることを特徴とする請求の範囲第１項から第４項のいずれか一項に記載の通信方法。

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