JP3835804B2 - 加熱調理器及び加熱調理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱室に蒸気を供給して加熱調理する加熱調理器及び加熱調理方法に関する。
従前、電子レンジの高周波加熱により食品を加熱調理する場合に、加熱によって食品から蒸気が発生し、その蒸気によって加熱室の開閉扉の窓ガラスが曇ってしまい、調理の進行状況が確認できなくなる不具合があった。その対策として、開閉扉の窓ガラスに向けて、給気口から加熱室内に供給される風を吹き当てる構成とすることが広く採用されている。このときの風は、外気を直接導入して吹き当てるのでは加熱室内温度が大きく低下するため、マグネトロンを冷却した後の温風を用いている。また、食品から発生する蒸気は開閉扉の窓ガラスに近い位置で上昇するため、給気口は開閉扉に近い加熱室上方に設け、上方から窓ガラスへ風を吹き当てている。また、給気口から供給した風を排気するための排気口も加熱室内に設けてある。
しかし、オーブン加熱においては、給気口及び排気口による風の導入及び蒸気の排出作用は、熱くなった加熱室内の空気を追い出すこととなり、加熱効率が低下する。このため、給気口と排気口の配置位置を変更したり、流路の途中にシャッタ等を設けるといった工夫が必要となる。一般的には、コスト低減のため、排気口の配置位置で対応しており、排気口を加熱室の奥側で下寄りに配置することが多い。このように、現在では、加熱室の側壁面の上部に給気口、下部に排気口を設けた構成のオーブン機能付きの電子レンジが広く用いられている。
ところで、この種の電子レンジに蒸気発生機能を付加することで、高周波加熱と蒸気加熱とが同時あるいは独立して実施可能になる。蒸気加熱を主とした調理の場合、理想的には蒸気密度が100%に近い状態で、かつ、食品に適した温度(例えば卵の場合は80℃、肉まんの場合は98℃、蒸かし芋の場合は100℃以上)に保つことが調理を迅速かつ確実に成功させる上で重要となる。
蒸し調理専用の蒸し器では、水を大量に沸騰させることで蒸気密度を高めているが、電子レンジの場合では、蒸気密度を上げるために加熱室を仕切板(食品載置用のトレイ)で上下に分割することで、加熱室の上側に小さな空間を画成し、この上側の空間に蒸気を供給する構成とすることにより、蒸気密度を増加させた状態で被加熱物を加熱することが可能となる。
また、卵料理等のように、正確な温度管理が調理上重要となる加熱調理を行う際、加熱室内の蒸気分圧(蒸気の占める体積比率)を調整することで加熱室内の雰囲気温度を設定する蒸気加熱調理器が例えば特許文献1に開示されている。
特開昭63−254320号公報
ところが、食品の調理内容によっては、加熱室に一旦供給された蒸気が、調理の間中、常に必要でないこともある。その場合には、加熱室に残存する蒸気が食品の出来映えに悪影響を及ぼすことがあり、如何にして調理に必要なくなった蒸気を速やかに排出するかが課題となっていた。
また、蒸気を供給して被加熱物を加熱する場合には、供給した蒸気が加熱室上方に集まり、そこに排気用の排気口があると、蒸気は排気口から加熱室外に抜け出てしまうことになる。同様に加熱室上方に外気取り入れ用の給気口があると、給気停止時に蒸気はこの給気口から抜け出てしまうことになる。蒸気が排気口や給気口から抜け出ると、給気経路に結露が生じて不衛生な状況となるばかりか、装置の電子部品に滴り落ちてショートの要因となることがある。さらに、給気口から外気が供給されると、折角加熱室上部に集まった蒸気が一気に抜け出てしまうこととなる。
そこで、このような問題を解決するために、加熱室の下方に給気口と排気口とを設け、蒸気を仕切板上方の加熱室上側から供給する構成が考えられる。しかし、この構成にあっては、仕切板上に載置された被加熱物の至近距離から蒸気が直接供給されることとなり、被加熱物に蒸気が吹き当てられて被加熱物の温度が局所的に高くなる不均一な温度分布を呈する傾向になる。
例えば、図16に示すように、被加熱物として4〜6個位の複数個の茶碗蒸し202(202A,202B)を加熱室201内のトレイ203に載せて同時に調理する場合、蒸気供給口204に近い茶碗蒸し202Aは100℃に近い蒸気Sを吹き当てられて過加熱状態となる一方、蒸気供給口204から遠い茶碗蒸し202Bは加熱不足状態となり、配置場所によるムラが発生し易くなる。
また、加熱室201に供給した蒸気Sを排出するにも、給気口と排気口が加熱室下側空間201B内に存在することから、蒸気Sが加熱室上側空間201A内にのみ滞留して換気効率が低下する虞があった。
さらに、図17に示すように、加熱室201内に高温の熱風を循環させるオーブン加熱により茶碗蒸し202を調理する場合には、蒸気加熱により調理する場合より長い時間を要し、また、仕上がり状態も思わしくない。つまり、150℃に加熱温度を設定した状態で仕上がり温度を96℃〜98℃程度にして調理したとき(F1)は、蒸気加熱により調理したとき(F0)(図7参照)と比較して約2倍もの時間を要し、しかも、その仕上がり状態は、F1の場合では、図18に示すように器206の周辺部205aが巣立ち状態となってしまう。一方、仕上がり温度を70℃〜75℃程度と低く設定して調理したとき(F2)は、図19に示すように、中心部205bが固まっていない状態となり、加熱不足となる。このように、オーブン加熱では、空気を伝熱媒体にして加熱を行うため、被加熱物202への伝熱量を大きくすることに限りがあり、被加熱物202の表面と内部とでは大きな温度差が発生し、被加熱物202をいち早く均一に加熱することが困難な場合が多い。
そして、上記特許文献1の上記加熱調理器においては、加熱室内の雰囲気温度を、外気と100℃の蒸気とを混合することで、90℃等の100℃より低い温度に設定している。しかし、外気の導入は加熱室の一部に設けられた孔(外気連通部)から行い、蒸気との拡散は、供給された蒸気の上昇作用に伴う拡散だけなので、その拡散効果は実際には小さく、十分な拡散状態が得にくい構成であった。従って、加熱室内を所望の雰囲気温度に迅速かつ正確に設定するまでには至っていなかった。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、加熱室内に供給した蒸気を速やかに加熱室から排出可能にし、また、加熱室内の蒸気を調理に適した温度にして、被加熱物を均一な蒸気加熱で調理可能とする加熱調理器及び加熱調理方法を提供することを目的としている。
本発明の加熱調理器は、被加熱物を収容する加熱室に蒸気を供給して被加熱物を加熱する加熱調理器であって、前記加熱室に蒸気を供給する蒸気供給手段と、前記加熱室に供給された蒸気を該加熱室から排気する排気手段と、前記加熱室の空間を上下に分割する仕切板とを備え、前記排気手段は、外気を吸引して風を生成する送風手段と、前記送風手段からの風を前記加熱室に導く給気用通風路と、前記加熱室の中の空気を排出する排気用通風路と、前記加熱室への外気の供給量を制御する制御部とを有し、前記加熱室と前記仕切板との間には前記上下の空間を接続する連通部が形成され、前記蒸気供給手段が前記加熱室の下側空間から蒸気を供給し、前記給気用通風路が前記加熱室に接続される給気口を、該加熱室の下側空間に配設したことを特徴とする。
また、本発明の加熱調理器は、前記排気用通風路が前記加熱室に接続される排気口を、該加熱室の下側空間に配設したことを特徴とする。
また、本発明の加熱調理器は、前記給気用通風路の前記加熱室との接続位置より流路上流側に通過流量を制限するための給気側シャッタと、前記排気用通風路の前記加熱室との接続位置より流路下流側に通過流量を制限するための排気側シャッタとを備え、前記制御部は、前記給気側シャッタと排気側シャッタの開閉を制御する。
また、本発明の加熱調理器は、前記制御部は、前記下側空間において、前記蒸気と前記外気が混合して100℃以下の混合気体が生成するように前記給気側シャッタと排気側シャッタの開閉を制御する。
また、本発明の加熱調理方法は、仕切板によって上下に分割された加熱室に蒸気を供給して被加熱物を加熱する加熱調理方法であって、前記加熱室の下側空間に蒸気と外気を供給して混合気体を生成するステップと、前記被加熱物が載置される前記加熱室の上側空間に、前記加熱室と前記仕切板との間に設けられた前記上下の空間を接続する連通部を介して前記混合気体を供給するステップとを有する。
本発明の加熱調理器及び加熱調理方法によれば、加熱室内に供給した蒸気を、速やかに加熱室から排出可能にし、また、加熱室内の蒸気を調理に適した温度にして、被加熱物を均一な蒸気加熱で調理することが可能となる。
以下、本発明の加熱調理器の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る加熱調理器の開閉扉を開けた状態を示す正面図、図2は加熱調理器の基本動作説明図、図3は加熱調理器を制御するための制御系のブロック図である。
この加熱調理器100は、被加熱物を収容する加熱室11に、高周波(マイクロ波)と蒸気Sとの少なくともいずれかを供給して被加熱物を加熱処理する加熱調理器であって、高周波を発生する高周波発生部12としてのマグネトロン13と、加熱室11内で蒸気Sを発生する蒸気供給部15と、加熱室11の上方に配置された上部加熱ヒータ16と、加熱室11内の空気を撹拌・循環させる循環ファン17と、加熱室11内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとしてのコンベクションヒータ19と、加熱室11の壁面に設けた検出用孔を通じて加熱室11内の温度を測定する温度センサである赤外線センサ18と、加熱室11の壁面に配置されて被加熱物Mの温度を測定するサーミスタ20と、加熱室11の底面から所定間隔をあけた上方に着脱自在に配置され、加熱室11を上下に分割する仕切板としての被加熱物載置用トレイ22とを備えている。
図1及び図2に示すように、加熱室11は、前面開放の箱形の本体ケース10内部に形成されており、本体ケース10の前面に、加熱室11の被加熱物取出口を開閉する透光窓21a付きの開閉扉21が設けられている。開閉扉21は、下端が本体ケース10の下縁にヒンジ結合されることで、上下方向に開閉可能となっている。加熱室11と本体ケース10との壁面間には所定の断熱空間が確保されており、必要に応じてその空間には断熱材が装填されている。
マグネトロン13は、例えば加熱室11の下側の空間に配置されており、マグネトロン13より発生した高周波を受ける位置には電波撹拌手段としてのスタラー羽根33(或いは回転アンテナ等)が設けられている。そして、マグネトロン13からの高周波を、回転するスタラー羽根33に照射することにより、該スタラー羽根33によって高周波を加熱室11内に撹拌しながら供給するようになっている。なお、マグネトロン13やスタラー羽根33は、加熱室11の底部に限らず、加熱室11の上面や側面側に設けることもできる。
図2に示すように、加熱室11の背後の空間には、循環ファン17及びその駆動モータ23を収容した循環ファン室25が配置されており、加熱室11の後面の壁が、加熱室11と循環ファン室25とを画成する奥側壁面27となっている。奥側壁面27には、加熱室11側から循環ファン室25側への吸気を行う吸気用通風孔29と、循環ファン室25側から加熱室11側への送風を行う送風用通風孔31とが形成エリアを区別して設けられている。各通風孔29,31は、多数のパンチ孔として形成されている。
熱風発生部14は、循環ファン17とコンベクションヒータ19とによって構成されている。即ち、循環ファン17は、矩形の奥側壁面27の略中央位置に配置されている。循環ファン室25内には、この循環ファン17を取り囲むようにして矩形環状のコンベクションヒータ19が設けられている。そして、奥側壁面27に形成された吸気用通風孔29は循環ファン17の前面に配置され、送風用通風孔31は矩形環状のコンベクションヒータ19に沿った位置に配置されている。
循環ファン17を回転駆動すると、発生する風は循環ファン17の前面側から駆動モータ23のある後面側に流れる。すると、加熱室11内の空気が、吸気用通風孔29を通して循環ファン17のあるコンベクションヒータ19の中心位置に吸い込まれ、放射状に拡散し、コンベクションヒータ19の近傍を通過して加熱され、送風用通風孔31から加熱室11内に送り出される。従って、この流れにより、加熱室11内の空気が、撹拌されつつ循環ファン室25を経由して循環されるようになっている。
図2に示すように、蒸気供給部15は、加熱により蒸気Sを発生する水溜凹所35aを有した蒸発皿35と、蒸発皿35の下側に配設され、蒸発皿35を加熱する蒸発皿加熱ヒータ37とを有して構成している。蒸発皿35は、例えばステンレス製の板材に凹部を形成した細長形状のもので、加熱室11の被加熱物取出口とは反対側の奥側底面に、長手方向を奥側壁面27に沿わせた向きで配設されている。なお、蒸発皿加熱ヒータ37としては、図示は省略するが、シーズヒータ等の発熱体を埋設したアルミダイカスト製のヒートブロックを蒸発皿35に接触させた構成としている。この他にも、ガラス管ヒータ、シーズヒータによる輻射熱で蒸発皿35を加熱してもよく、プレートヒータ等を蒸発皿35に貼り付けた構成としてもよい。
また、図1に示すように、本体ケース10内には、蒸発皿35に供給する水を貯留するための水貯留タンク53、送水ポンプ55、及び吐出口が蒸発皿35に対向して配置された給水管路57とが配設されている。水貯留タンク53に貯留された水は、給水管路57を介して蒸発皿35に所望の水量で適宜供給される。なお、水貯留タンク53は、装置に組み込んだときに装置自体が大型化しないように、本体ケース10の比較的高温になりにくい側壁部にコンパクトに埋設してある。この水貯留タンク53は、本体ケース10の側面側から外側に引き出すことで着脱自在に取り付けられている。なお、水貯留タンク53は、この他にも、断熱処理を施して装置の上面側に配設してもよく、下面側に配設する構成としてもよい。
上部加熱ヒータ16は、グリル調理のための加熱や加熱室11を予熱する例えばマイカヒータ等のプレートヒータであって、加熱室11の上方に配置される。また、プレートヒータの代わりにシーズヒータで構成することもできる。サーミスタ20は、加熱室11の壁面に設けられており、加熱室11内の温度を検出するようになっている。加熱室11の壁面には更に、複数箇所(例えば8箇所)の温度を同時に測定可能な赤外線センサ18が揺動自在に配置されている。赤外線センサ20を揺動させるスキャン動作により、加熱室11内の複数の測定点の温度を測定することができ、さらに、測定点の温度を経時的に監視することで被加熱物Mの載置位置を知ることもできる。
仕切板としての被加熱物載置用トレイ22は、加熱室11の側壁面11a,11bに形成した係止部26に着脱自在に支持される。係止部26は、加熱室11の複数の高さ位置で被加熱物載置用トレイ22を支持可能に複数段設けられている。係止部26に被加熱物載置用トレイ22を係止させることにより、加熱室11は上側空間11Aと下側空間11Bとに2分割される。
図3は、加熱調理器100の制御系のブロック図であり、この制御系は、例えばマイクロプロセッサを備えてなる制御部501を中心に構成されている。制御部501は、主に入力操作部507、表示パネル509、高周波発生部12、蒸気供給部15、熱風発生部14、上部加熱ヒータ16、シャッタ開閉駆動部50等との間で信号の授受を行い、これら各部を制御する。
入力操作部507には、スタートスイッチ、加熱方法の切換スイッチ、自動調理スイッチ等の各種キーが備えられており、表示パネル509で確認しながら、加熱内容に応じて適宜キー操作して加熱調理を行う。
高周波発生部12には、マグネトロン13やスタラー羽根33を駆動する図示しないモータ等が接続されており、さらには、マグネトロン冷却用の冷却ファン32も接続されている。蒸気供給部15には、蒸発皿加熱ヒータ37や送水ポンプ55が接続され、熱風発生部14には、循環ファン17やコンベクションヒータ19が接続されている。また、シャッタ開閉駆動部50には、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52が接続されている。
次に、加熱調理器100の基本動作について説明する。
図2に示すように、先ず、被加熱物Mである食品を皿等に載せて加熱室11内に入れ、開閉扉21を閉じる。入力操作部507を操作して加熱方法、加熱時間、加熱温度等の諸設定を行い、スタートボタンを押下すると、制御部501の動作によって自動的に加熱調理が行われる。
例えば、「蒸気発生+循環ファンON」のモードが選択された場合には、蒸発皿加熱ヒータ37がONされることで、蒸発皿35の水が加熱され蒸気Sが発生する。蒸発皿35から上昇する蒸気Sは、奥側壁面27の略中央部に設けた吸気用通風孔29から循環ファン17の中心部に吸引され、循環ファン室25を経由して、奥側壁面27の周部に設けた送風用通風孔31から、加熱室11内へ向けて吹き出される。吹き出された蒸気は、加熱室11内において撹拌されて、再度、奥側壁面27の略中央部の吸気用通風孔29から循環ファン室25側に吸引される。これにより加熱室11内と循環ファン室25に循環経路が形成される。そして、図中白抜き矢印で示すように、蒸気Sが加熱室11を循環することによって、被加熱物Mに蒸気が吹き付けられる。
この際、コンベクションヒータ19をONにすることによって、加熱室11内の蒸気Sを加熱できるので、加熱室11内を循環する蒸気Sの温度をさらに高温に設定することができる。従って、いわゆる過熱蒸気が得られて、被加熱物Mの表面に焦げ目を付けた加熱調理も可能となる。また、高周波加熱を行う場合は、マグネトロン13をONにし、スタラー羽根33を回転することで、高周波を加熱室11内に均一に撹拌しながら供給して、ムラのない高周波加熱調理を行うことができる。
上記したように、加熱調理器100は、マグネトロン13、熱風発生部14、蒸気供給部15、上部加熱ヒータ16を夫々単独で、或いは組み合わせて用いることにより、調理に最適な加熱方法で被加熱物M(食品)を加熱することが可能となる。
なお、上記した調理時の加熱室11内の温度は、赤外線センサ18やサーミスタ20によって測定されており、この測定結果に基づいて制御部501がマグネトロン13、上部加熱ヒータ16、コンベクションヒータ19等を適宜制御する。複数箇所(例えば8箇所)の温度を同時に測定可能な赤外線センサ18を用いると、赤外線センサ18を揺動させて加熱室11内をスキャンすることによって、加熱室11内の複数の測定点の温度を短時間で精度良く測定することができる。なお、赤外線センサ18は、加熱室11内に蒸気Sが充満しているときに加熱室11内の正しい温度を測定しないことがあるが、その場合には、サーミスタ20により温度測定を行う。
本発明の加熱調理器100は、上記した基本的な構成要素に加えて、図4に示すように、外気を加熱室11に導くための給気用通風路81、加熱室11内の空気を排気するための排気用通風路85、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52、シャッタ開閉駆動部50(図3参照)とを備えている。つまり、加熱室11に供給された蒸気を加熱室11から排気する排気手段を備えた構成となっている。
図1及び図4に示すように、本実施形態の加熱調理器100は、給気用通風路81に接続される給気口82が、加熱室11左側の側壁面11aの、開閉扉21に近い下方に設けられて、加熱室11の下側空間11Bに開口している。また、排気口86が、加熱室11右側の側壁面11bの、加熱室11の奥側下端に設けられて、加熱室11の下側空間11Bに開口している。
給気口82は、本体ケース10外側面と加熱室11の側壁面11aとの間、及び本体ケース10外側面と奥側壁面27との間に確保した給気用通風路81に連通されており、その給気用通風路81の途中には、開閉自在な給気側シャッタ51が配設されている。そして、マグネトロン13に一体に設けられたマグネトロン冷却用の冷却ファン32からの風を給気側シャッタ51の切り替えにより、給気用通風路81を介して給気口82から加熱室11内に吹き出せるようになっている。
なお、冷却ファン32は、マグネトロン冷却用のファンに限定されることなく、図3のブロック図に示すように、別途に送風ファン60を設けて使用してもよい。送風ファン60によって外気を直接加熱室11に給気すると、加熱室11内の温度が急速に冷却される虞がある場合には、送風ファン60に加熱手段を取り付けたり、マグネトロン冷却用ファン32を用いてマグネトロン13を冷却することで暖められた空気を加熱室11に給気する。
排気口86は、本体ケース10外側面と加熱室11の側壁面11bとの間に確保した排気用通風路85に連通されており、その排気用通風路85の途中には、開閉自在な排気側シャッタ52が配設されている。排気用通風路85は、吐出口87によって外部に連通している。そして、排気側シャッタ52を開くことにより、加熱室11内への給気に伴って、加熱室11内の空気を外部に排気できるようになっている。
給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52は、例えば、ばねなどにより常時一方向に付勢されたダンパで構成され、電磁力等によってダンパを揺動させて給気用通風路81及び排気用通風路85を開放又は遮蔽した状態で選択的に保持可能としている。或いは、風圧によりダンパを閉状態から開状態とする構成としてもよく、この場合には、シャッタ機構の更なる簡略化が図られる。給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52は、加熱室11内の蒸気が外部に不意に抜け出ることを防止するため、給気・排気の必要時以外は閉状態とされる。
冷却ファン32によって外部から吸引された外気は、給気用通風路81、給気側シャッタ51を介して給気口82から加熱室11内に吹き出される。給気口82からの給気によって、加熱室11内の空気は排気口86から排気用通風路85、排気側シャッタ52、吐出口87を介して外部に排気される。このとき、加熱室11内の空気は、加熱室11の略対角線上を流れるので、効率よく攪拌、換気される。
次に、図5を参照して本実施形態の加熱調理器100による蒸気加熱の作用を説明する。
図5に示すように、水貯留タンク53から送水ポンプ55によって蒸発皿35に水を供給した後、蒸発皿加熱ヒータ37をONすると、蒸発皿35の水が加熱され蒸気Sが発生して加熱室11の下側空間11B内に拡散する。これと同時に給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52を開状態とし、冷却ファン32(或いは送風ファン60)を作動させて外気を給気口82から加熱室11内に矢印A方向に吹き出す。これによって、加熱室11の下側空間11B内に充満した蒸気Sは、給気口82からの気流によって積極的に攪拌されると共に、加熱室11の下側空間11B内の空気の一部は、排気口86から排気用通風路85、排気側シャッタ52、吐出口87を介して矢印B方向に排気される。
加熱室11は、仕切板である被加熱物載置用トレイ22によって上下に2分割されているので、被加熱物載置用トレイ22を設けない場合に比較して狭くなっている。従って、下側空間11Bで発生した蒸気Sは、給気口82から矢印A方向に吹き出される空気によって十分に攪拌され、蒸気密度が均一となった混合気体Gが生成される。ここで蒸気密度とは、蒸発皿35から発生する水蒸気と、空気との混合気体に対する水蒸気の占有密度を意味する。蒸気密度が高くなると水蒸気の単位体積当たりの存在量が増加し、その結果、混合気体Gの温度が100℃に近くなる。逆に蒸気密度が低くなると水蒸気の単位体積当たりの存在量が減少して混合気体Gの温度が低くなる。
この蒸気密度は、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52を適宜開閉して加熱室11内に導入する外気の量を調整することにより任意に制御することができる。蒸発皿35から発生する蒸気Sは、水を沸騰させて取り出しているため、その温度は約100℃であるが、蒸気Sと外気との混合気体Gの温度は、100℃以下の温度となる。従って、混合気体Gの蒸気密度を任意の値に調整することにより、混合気体Gの温度を100℃以下の調理に最適な所望の温度に制御することができる。
蒸気Sは外気と比較して比重が軽いため、上方に移動する傾向がある。加熱室11の下側空間11Bで生成された蒸気密度が均一の混合気体Gは、被加熱物載置用トレイ22の縁部と加熱室11の内壁(側壁面11a,11b及び奥側壁面27)間の隙間を通って上側空間11Aに集まる。従って、被加熱物載置用トレイ22の上方の上側空間11Aには、外気との撹拌により100℃より低い所定温度の混合気体Gが集まり、所定の一定温度の雰囲気となる。即ち、下側空間11Bが蒸気Sと外気との撹拌用空間として機能し、上側空間11Aが均一温度に維持される調理空間となる。しかも、上側空間11Aには、下側空間11Bで蒸気密度が均一にされた混合気体Gが、被加熱物載置用トレイ22と加熱室内壁との間の隙間に沿って均等に供給されるので、上側空間11A内の温度は、均一な所定の温度となる。
図6は、茶碗蒸し90等の食品を被加熱物載置用トレイ22に載置して蒸気密度が均一な混合気体Gが供給される上側空間11Aに入れて加熱調理する調理途中の様子を示している。図6に示すように、調理空間である上側空間11Aには、下側空間11Bで蒸気Sと外気とが十分に攪拌され、蒸気密度が均一にされた混合気体Gが被加熱物載置用トレイ22の周囲から集中することなく略均等に供給される。従って、上側空間11Aは全体がまんべんなく混合気体Gで満たされて、温度分布も均一となるので、茶碗蒸し90等の食品は、被加熱物載置用トレイ22への載置位置に関係なく均一に加熱され、加熱ムラのない調理が行われる。
本実施形態の加熱調理器100によれば、加熱室11内に蒸気Sが供給される一方、加熱室11内に冷却ファン32や送風ファン60等の送風手段からの風を給気用通風路81を通じて導入するとともに、排気用通風路85から加熱室11内の空気を排出するため、加熱室11内に供給された蒸気Sが外気により積極的に撹拌されて、加熱室11内を所望の雰囲気温度にすることができる。つまり、加熱室11内の空気に蒸気Sが十分に拡散された混合気体Gが生成され、この混合気体Gは、供給された蒸気Sの温度よりも低くなる。従って、加熱室11を調理に適した任意の温度に設定することが可能となり、正確な温度設定を必要とする卵調理等の加熱調理を迅速かつ確実に行うことが可能となる。
例えば、100℃近い蒸気で加熱するときには、加熱時間を正確に設定しなければ、特に卵料理等の温度管理が難しい調理時に、調理が失敗に終わることになる。しかし、蒸気Sの温度を予め調理に適した温度に設定しておけば、仮に予定より長く調理を続けてしまっても、調理が失敗に終わることはない。
また、この加熱調理器100では、加熱室11を上下に分割する仕切板(被加熱物載置用トレイ)22を設け、この仕切板22より下方の下側空間11Bに蒸気Sを供給することで、下側空間11Bに供給された蒸気Sが上昇し、仕切板22と加熱室11壁面との間の連通部を通じて上側空間11Aに集まる。この作用により蒸気Sの撹拌が一層促進され、加熱室11の上側空間11Aにおける蒸気密度が均一化される。
さらに、この加熱調理器100では、給気口82が加熱室11の下側空間11Bに配設されているため、送風された外気が、同じ下側空間11Bに供給される蒸気Sと効率良く撹拌されて均一な混合気体Gとなる。また、排気口86が加熱室11の下側空間11Bに配設されているため、上側空間11Aの空気が急激に入れ替わることを防止でき、蒸気加熱に支障をきたすことなく排気することが可能となる。また、蒸気自体が上昇する流れを有するため、加熱室11の上側空間11Aにも風の流れが作用して、上側空間11Aに対する換気作用が損なわれることもない。
そして、この加熱調理器100では、加熱室11内に配設された蒸発皿35から蒸気Sを加熱室11内に供給するため、加熱室11外にボイラ装置を設ける場合と比較して構成を簡略化でき、蒸発皿35に付着するスケール等の汚れを簡単に払拭することができ、衛生的な環境を容易に維持できる。
そしてさらに、この加熱調理器100では、給気用通風路81の流路上流側に給気側シャッタ51を設けることにより、給気用通風路81の流量を変更でき、加熱室11への外気供給量を変更できる。また、排気用通風路85の流路下流側に排気側シャッタ52を設けることにより、排気用通風路85の流量を変更でき、加熱室11からの排気量を変更できる。
また、このようなシャッタ51,52を、簡単な構成で開閉制御を可能とし、例えばシャッタ51,52の開閉動作をデューティ制御等することにより、流路を流れる気体の流量を任意に設定することができる。従って、調理空間となる加熱室11の上側空間11Aにおける雰囲気温度や蒸気密度を細かに、かつ正確に設定することができる。
そして、調理終了直前等の加熱室11内の蒸気が不要となる場合に、排気用通風路85から蒸気を積極的に排出することにより、被加熱物の取り出しが加熱室11内の蒸気によって妨げられることが防止でき、結露の発生を抑えることができる。
なお、蒸気の排出は調理途中であっても、排出の必要があれば任意のタイミングで行うことができる。これにより、加熱途中までしか蒸気を必要としない場合であっても、加熱室11に供給した蒸気を短時間で排出することが可能となる。もって、食品の表面に過剰に蒸気が付着して、食品の出来映えを悪くすることなく、蒸気供給と組み合わせた加熱調理を自在に行うことができ、蒸気加熱機能の一層の向上が図られる。
例えば、揚げ物(フライ)は、必要以上の時間、蒸気雰囲気中で加熱すると、蒸気によって表面の衣が水分を含みすぎ、見栄えや食感が悪くなる。そこで、蒸気が不要のときは、加熱室11に残った蒸気を一旦排出することで、余分な水分が食品に付かないようにした。つまり、加熱室11を上部加熱ヒータ11等で加熱し、この加熱により水分が奪われて食品が乾燥することを、加熱室11内へ蒸気を供給して防止するとともに、食品の水分量が十分になった場合に加熱室11内の蒸気を排出することによって、適度な出来映えに仕上げることが可能になる。
また、赤外線センサ18により食品の温度を検出する場合には、蒸気を加熱室11内から排出することにより、正確な温度検出が可能となる。さらに、本構成では、仕切板となるトレイ22の下側で蒸気を排出するので、食品に直接風を当てずに済み、食品が冷やされることを防止できる。また、食品が載置されるトレイ22の下方の加熱室空間に蒸気を供給するため、蒸気による結露が直接食品に付着することが防止される。つまり、蒸気が加熱室11の下側空間11Bに供給されると、下側空間11B内の空気との撹拌により蒸気が冷やされて露点に達する。すると、蒸気中の飽和水蒸気量を超える水分が結露して、加熱室11の底面や壁面等に付着する。食品がこの結露に触れる位置に置かれた場合には、食品にダメージが残り、調理が失敗に終わることとなる。しかし、トレイ22の上面に食品を載置することで、加熱室11の上側空間11Aに食品が配置されることになり、下側空間11Bへの蒸気供給による結露の影響を受けることがなくなる。これにより、食品の出来映えが良好となる。
ここで、本実施形態の加熱調理器100を用いて茶碗蒸し90を加熱調理する調理例について説明する。
図7は、「蒸気供給+ヒータ加熱」による茶碗蒸しの加熱調理パターンを示す。ここでは、シャッタ51,52は開放状態で固定されており、給気、排気の制御を特に行わない調理例を示す。
まず、被加熱物Mである材料の入れられた茶碗を被加熱物載置用トレイ22(仕切板)上に載せて加熱室11内に入れて開閉扉21を閉じる。入力操作部507を操作して加熱方法、加熱時間、加熱温度等を設定し、スタートボタンを押下して調理をスタートさせる。
制御部501からの指令に基づいて、予熱工程としてコンベクションヒータ19を発熱させながら、循環ファン17を回転させて熱風を加熱室11内に所定時間(例えば1分)循環させる。なお、マイクロ波発熱体を有する被加熱物載置用トレイ22を用いる場合には、循環ファン17及びコンベクションヒータ19による熱風循環に代えて、或いは併用してマグネトロン13により予熱を行うこともできる。続いて、上部加熱ヒータ16を発熱させて所定時間(例えば30秒)維持する。これにより、加熱室11内が45℃〜50℃の予熱温度に昇温される。その後、蒸発皿加熱ヒータ37を発熱させて、蒸発皿35の水溜凹所35a内の水を加熱し蒸発させて、蒸気Sを発生させる。加熱室11に供給された蒸気Sにより、加熱室11内は徐々に昇温して、被加熱物Mである茶碗の温度もこれに追従して次第に上昇される。
やがて、加熱室11内の温度が予め設定されている設定温度に到達すると、蒸気Sの供給量を減少させて、代わりに上部加熱ヒータ16を発熱させる。これにより蒸気量が過剰となって扉や加熱室壁面に結露を生じさせることが防止される。また、蒸気供給量の低下分を上部加熱ヒータ16からの発熱により補うことで、加熱室11内が所定の設定温度に維持される。このとき、蒸気供給の給電量は、上部加熱ヒータ16への給電量との総和が定格電力の範囲を超えないように設定される。このように、上部加熱ヒータ16による加熱と蒸気Sによる加熱を併用して加熱を続け、加熱室11内の温度を設定温度に維持する。卵の凝固点温度は概ね78℃〜82℃であり、茶碗蒸し90の温度が凝固点領域を越えたところで調理を終了する。茶碗蒸し90の加熱調理終了までの時間は約20分程度である。
このように、蒸気加熱により調理する場合には、主な熱伝達媒体が蒸気Sであるため、オーブン加熱時のような熱伝達媒体が空気の場合よりも伝達されるエネルギー量が大きくなる。従って、被加熱物Mをより早く加熱することができる。また、熱交換作用が良いために、被加熱物Mの周辺から内部にかけて均一に加熱でき、特に茶碗蒸し90の加熱調理においては、巣立ちの発生や加熱不足によって凝固不十分となることを防止できる。
次に、図8を参照して、シャッタ51,52を用いて給気と排気を制御した蒸気供給による茶碗蒸し90の加熱調理例を示す。図8は制御された蒸気供給による加熱調理パターンである。
まず、被加熱物Mである材料の入れられた茶碗を用意して、前述同様に調理をスタートさせる。
制御部501からの指令に基づいて、蒸発皿加熱ヒータ37を発熱させ、蒸発皿35の水溜凹所35aに供給された水を加熱し蒸発させる。この蒸気Sを、加熱室11に飽和状態となるまで満たす。この蒸気が充満するまでの間は、給気側シャッタ51と排気側シャッタ52を閉じておき、加熱室11を密閉空間とする。そして、蒸気供給に伴って加熱室11の温度が次第に上昇し、加熱室11の温度が設定された所定の温度に達した時間ta以降は、給気側シャッタ51と排気側シャッタ52の開閉制御を開始する。即ち、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52を開き、冷却ファン32(或いは送風ファン60)を作動させて外気を給気口82から加熱室11内に吹き出させる(図4参照)。下側空間11B内に充満している蒸気Sは、給気口82からの気流によって積極的に攪拌されて均一化される。また、下側空間11B内の空気の一部は排気口86から排気されるため、撹拌効果が一層強まる。従って、下側空間11Bには、蒸気密度が均一の混合気体Gが生成され、この混合気体Gが上側空間11Aに集まることとなる。
混合気体Gの温度は、100℃以下の温度であり、蒸気密度を制御することにより、調理空間となる上側空間11Aの雰囲気温度を任意の温度に調節可能となる。この温度調節の原理を図9に基づいて説明する。図9は、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52の開閉サイクル時間t2(図8参照)に対する給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52を開いている時間t1のデューティ比R(t1/t2)と、蒸気密度及び加熱室温度との関係を示すグラフである。図9から、例えば、加熱室温度をT1に設定したい場合には、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52をデューティ比R1で開閉制御することで、蒸気密度がD1となり、所望の加熱室温度T1にすることができる。また、加熱室温度をT2に上げる場合には、デューティ比をR2にすることで、蒸気密度がD2となって所望の加熱室温度T2が得られる。
即ち、蒸気供給部15から蒸気Sを連続して発生させながら、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52を目的のデューティ比で開閉制御して外気の導入量を調節することにより、蒸気密度が変化して、加熱室温度が所望の温度に設定される。なお、開閉サイクル時間t2をあまり長くすると、平均温度は設定温度範囲内にあったとしても、温度の変動幅が大きくなってしまう。また、開閉サイクル時間t2を短くすると、温度の変動幅は少なくなるが、頻繁に給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52が開閉するので、制御部における開閉制御の負担が大きくなるとともに、シャッタ機構に対する耐久性が低下する等の問題が生じる。このため、概ね1秒から30秒適度で開閉サイクル時間t2を設定することが望ましい。つまり、前述した図9の横軸をデューティ比Rの代わりに、開閉サイクル時間として制御することも可能である。
このようにして、下側空間11Bで生成された蒸気密度が均一の混合気体Gは、被加熱物載置用トレイ22の縁と加熱室11の内壁(側壁面11a,11b及び奥側壁面27)間の隙間を通って上側空間11Aに集まり、上側空間11Aを所定の一定温度の雰囲気とする。従って、被加熱物載置用トレイ22に載置された茶碗蒸し90には、蒸気密度が均一にされた混合気体Gが、集中することなく略均等に供給されるので、各茶碗蒸し90、及びそれぞれの茶碗蒸し90の内部が均一に加熱される。
ここで、給気側シャッタ51及び排気側シャッタ52は、開放状態又は遮蔽状態に保持されるものに限らず、給気用通風路81及び排気用通風路85の開度を任意に設定できるものであってもよい。
次に、開度を自在に設定可能としたシャッタ開閉駆動部の実施形態について説明する。
図10は、シャッタ開閉駆動部の要部斜視図である。このシャッタ開閉駆動部54は、軸59を回転中心として揺動可能に構成された扇形シャッタ56、扇形シャッタ56を揺動駆動するモータ61,扇形シャッタ56の揺動角度を検出するエンコーダ58、及びエンコーダ58からの検出信号が入力されてモータ61の回転を制御する制御部501とから構成されている。給気用通風路81(排気用通風路85)の途中には、スリット81a(85a)が形成されており、扇形シャッタ56を揺動させてスリット81a(85a)に挿入して、給気用通風路81(排気用通風路85)を開閉するようになっている。扇形シャッタ56の開閉角度は、エンコーダ58からの回転角検出信号に基づいて任意の角度に制御することができる。従って、本実施形態のシャッタ開閉駆動部54によれば、赤外線センサ18やサーミスタ20等による温度測定結果をフィードバックして扇形シャッタ56の開閉角度を制御することにより、加熱室11内の温度を、より高い精度で管理することができる。つまり、前述の図9における横軸を、デューティ比Rの代わりに送風路の開口度として制御することができる。
次に、被加熱物載置用トレイの変形例を図11及び図12を参照して説明する。
図11は被加熱物載置用トレイの変形例を示す斜視図、図12は被加熱物載置用トレイが加熱室に収容された状態を示す横断面図である。図11及び図12に示すように、仕切板である被加熱物載置用トレイ40は、加熱室11に収容したときに、奥側と手前側となる縁部40aに上下を貫通する複数の開口孔40bが形成されている。開口孔40bは、蒸気供給部15に対向する位置に設けられていればよく、奥側と手前側の双方に形成する必要は必ずしも無いが、開口孔40bを双方に設けることにより被加熱物載置用トレイ40の向きを意識することなく加熱室11に取り付けることができ、取り扱い性が向上する。
また他の変形例としては、図13に示すように、矩形状の被加熱物載置用トレイ41の四隅に開口孔41bが形成されている。開口孔41bの位置についても、四隅に設けることにより、被加熱物載置用トレイ41の取り扱い性が向上するとともに、奥行き方向に載置スペースが増えるため、器の形状によって器の載置数が大きく制限される不具合を緩和することができる。
このように、被加熱物載置用トレイ40,41に、それぞれ開口孔40b,41bを形成することにより、加熱室11を被加熱物載置用トレイ40,41(仕切板)により上下に分割して、加熱室11の上側空間11Aを蒸気加熱用の空間として利用する構成において、加熱室11の下側空間11Bに給気口82及び排気口86を設け、かつ、被加熱物載置用トレイ40,41を奥側壁面27に突き当てた状態で加熱室11内に配置しても、上側空間11Aと下側空間11Bとの連通状態は開口孔40b,41bによって確実に確保される。
これにより、加熱室11の下側空間11Bで蒸気と外気とが撹拌されて生成した混合気体Gが被加熱物載置用トレイ40、41の開口孔40b、41bを通じて上側空間11Aに確実に供給される。従って、被加熱物載置用トレイ40,41上に載置された被加熱物Mに対し、混合気体Gを局所的に強く吹き当てることなく、被加熱物M全体が蒸気Sに包まれるような雰囲気で加熱されることが可能となる。また、上昇する蒸気Sの流れが被加熱物載置用トレイ40,41の開口孔40b,41bにより、上下空間を貫く流れとなって、上側空間11Aでの蒸気Sの滞留がなくなり、換気効率も良好となる。
このように、被加熱物Mへの蒸気加熱を、蒸気流れの勢いを抑えることで、蒸気加熱時の被加熱物Mの温度分布を均一化し、かつ、上側空間11Aに供給される蒸気温度が均一となるように下側空間11Bで予め外気と撹拌させておくことで、安定した一定温度の蒸気供給が実現できる。
また、図14に示す加熱室11は、板金のプレス加工等により、奥側壁面27に垂直方向に沿って凹溝部27aが2ヶ所形成されている。これによって、開口孔が形成されていない被加熱物載置用トレイ22を加熱室11内に配置しても、上側空間11Aと下側空間11Bとは凹溝部27aにより連通される。従って、この場合も上記同様の効果が得られることとなる。
次に、給気口82及び排気口86の配置位置のバリエーションについて、図15を参照して説明する。
図15(a)は、給気口82を下側空間11Bに配置すると共に、排気口86を上側空間11Aに配置したものである。この配置例の加熱室11によると、給気口82から下側空間11Bに外気を導入して蒸発皿35から発生する蒸気Sを積極的に攪拌して蒸気密度が均一な混合気体Gが生成されると共に、調理完了後において、調理空間である上側空間11A内の熱い混合気体Gを排気口86から早急に排気することができ、調理完了後直ちに被加熱物Mを加熱室11から取り出すことができる。
図15(b)は、給気口82を上側空間11Aに配置すると共に、排気口86を下側空間11Bに配置したものである。この配置例によると、調理完了後において調理室である上側空間11A内の熱い混合気体Gを、先ず下側空間11Bに移した後、排気口86から排気するようにしたので、上側空間11A内の温度を急速に低下させることができ、調理完了後の被加熱物Mの取り出しが容易となる。
図15(c)は、給気口82、排気口86を共に上側空間11Aに配置したものである。この配置例によると、調理空間である上側空間11Aに直接外気を導入し、直ちに排気口86から排気するようにしたので、熱い混合気体Gの排気効率が高く、容易に調理完了後の被加熱物Mを取り出すことができる。
本発明に係る加熱調理器の開閉扉を開けた状態を示す正面図である。 加熱調理器の基本動作説明図である。 加熱調理器の制御系のブロック図である。 加熱調理器の給排気機構の概略構成を示す平面図である。 蒸気供給部から供給された蒸気が下側空間で均一に攪拌された後、上・BR>、空間に集められる状態を示す説明図である。 被加熱物載置用トレイ上に載置された茶碗蒸しが上側空間で均一に加熱調理される状態を示す説明図である。 シャッタの開閉制御を行わない加熱調理例を示す説明図である。 シャッタの開閉制御を行い給気と排気を制御した加熱調理例を示す説明図である。 給気側シャッタ及び排気側シャッタの開閉デューティ比と、蒸気密度及び加熱室温度との関係を示すグラフである。 シャッタ開閉量を可変としたシャッタ開閉駆動部の概念的な要部斜視図である。 被加熱物載置用トレイの変形例を示す斜視図である。 図11の被加熱物載置用トレイが加熱室に収容された状態を示す要部横断面図である。 他の変形例の被加熱物載置用トレイの平面図である。 奥側壁面に凹溝部が設けられた加熱室に被加熱物載置用トレイが収容された状態を示す要部横断面図である。 給気口及び排気口の配置位置のバリエーションであり、(a)は給気口を下側空間に配置すると共に、排気口を上側空間に配置した加熱室の斜視図、(b)は給気口を上側空間に配置すると共に、排気口を下側空間に配置した加熱室の斜視図、(c)は給気口、排気口を共に上側空間に配置した加熱室の斜視図である。 蒸気供給口から供給される蒸気を、直接茶碗蒸しに吹き付けて加熱調理する状態を示す従来の加熱室の説明図である。 加熱室内に高温の熱風を循環させて加熱調理する従来の調理パターン例を示す図である。 従来の加熱調理によって器の周辺が巣立ち状態となった茶碗蒸しの平面図である。 従来の加熱調理によって中心部が加熱されずに固まっていない状態の茶碗蒸しの平面図である。
符号の説明
11 加熱室
11A 加熱室の上側空間
11B 加熱室の下側空間
15 蒸気供給部(蒸気供給手段)
22,40,41 被加熱物載置用トレイ(仕切板)
32 冷却ファン(送風手段)
35 蒸発皿
37 蒸発皿加熱ヒータ(蒸発皿加熱手段)
51 給気側シャッタ
52 排気側シャッタ
60 送風ファン(送風手段)
81 給気用通風路
82 給気口
85 排気用通風路
86 排気口
90 茶碗蒸し(被加熱物)
100 加熱調理器
501 制御部
M 被加熱物
S 蒸気

Claims (5)

  1. 被加熱物を収容する加熱室に蒸気を供給して被加熱物を加熱する加熱調理器であって、
    前記加熱室に蒸気を供給する蒸気供給手段と、前記加熱室に供給された蒸気を該加熱室から排気する排気手段と、前記加熱室の空間を上下に分割する仕切板とを備え、
    前記排気手段は、外気を吸引して風を生成する送風手段と、前記送風手段からの風を前記加熱室に導く給気用通風路と、前記加熱室の中の空気を排出する排気用通風路と、前記加熱室への外気の供給量を制御する制御部とを有し、
    前記加熱室と前記仕切板との間には前記上下の空間を接続する連通部が形成され、前記蒸気供給手段が前記加熱室の下側空間から蒸気を供給し、
    前記給気用通風路が前記加熱室に接続される給気口を、該加熱室の下側空間に配設したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記排気用通風路が前記加熱室に接続される排気口を、該加熱室の下側空間に配設したことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記給気用通風路の前記加熱室との接続位置より流路上流側に通過流量を制限するための給気側シャッタと、前記排気用通風路の前記加熱室との接続位置より流路下流側に通過流量を制限するための排気側シャッタとを備え、
    前記制御部は、前記給気側シャッタと排気側シャッタの開閉を制御する請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記制御部は、前記下側空間において、前記蒸気と前記外気が混合して100℃以下の混合気体が生成するように前記給気側シャッタと排気側シャッタの開閉を制御する請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 仕切板によって上下に分割された加熱室に蒸気を供給して被加熱物を加熱する加熱調理方法であって、
    前記加熱室の下側空間に蒸気と外気を供給して混合気体を生成するステップと、
    前記被加熱物が載置される前記加熱室の上側空間に、前記加熱室と前記仕切板との間に設けられた前記上下の空間を接続する連通部を介して前記混合気体を供給するステップと、
    を有する加熱調理方法。
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