JP2011179792A - 加熱調理器 - Google Patents

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義人 福田
Katsuaki Hayamizu
克明 速水
Takaaki Hyodo
孝昭 兵頭
Tatsuya Fuchizaki
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Abstract

【課題】加熱室内の上下に配置されたヒータに対し、弁を用いずに蒸気をバランス良く供給することができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器1は、正面が扉21で閉ざされる開口部となっている加熱室20と、加熱室20の中に配置された食品支持部27と、加熱室20の天井面の下に配置された上部ヒータ30と、加熱室20の床面の上に配置された下部ヒータ31と、加熱室20の外に配置された蒸気発生装置40と、蒸気発生器40で発生した蒸気を加熱室20の中に吹き込む蒸気噴出口44を備える。蒸気噴出口44は加熱室20の背面側壁に配置され、その前面には、蒸気噴出口44から噴出する蒸気が当たる反射板51が配置される。反射板51は、それに当たった蒸気の一部を上部ヒータ30に向かわせ、残部を下部ヒータ31に向かわせる、蒸気分配機能を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は加熱調理器に関する。
オーブンタイプの調理器において、最近では、蒸気による調理、特に過熱蒸気による調理の可能なものが多くなっている。そのような調理器の例を特許文献1〜3に見ることができる。
特許文献1には過熱蒸気調理器が記載されている。この過熱蒸気調理器は、内部を所定の温度に加熱するヒータを備えた加熱庫の中に、加熱庫外の過熱蒸気発生器で発生した過熱蒸気を吹き込んで物品の調理を行う。この際、過熱蒸気が直接物品に接触して、物品が過度に加熱されることを防止するため、過熱蒸気発生器の蒸気排出部に蒸気カバーが設置されている。過熱蒸気発生器から排出された蒸気は蒸気カバーに当たり、蒸気カバーの両側や下側などを回って加熱庫内部の全体に分散され、加熱庫に収容された物品を均一に加熱する。
特許文献2にも過熱蒸気調理器が記載されている。この過熱蒸気調理器も、調理室の外に配置した過熱蒸気発生装置より調理室に過熱蒸気を供給するものであるが、食品の調理を均一にするため、調理室内部の蒸気供給口に蒸気分散部材が設けられ、過熱蒸気が調理室の全域にかけて均一に分散されるようになっている。
特許文献3に記載された加熱調理器は、加熱室内に電気ヒータを備え、加熱室の外側で発生させた飽和蒸気を電気ヒータに噴き付けて過熱蒸気を生成する仕組みになっている。
特開2006−58003号公報(国際特許分類:F24C1/00、F24C7/04) 特開2005−83735号公報(国際特許分類:F24C1/00、A47J27/04、F22B1/28) 特開2007−232270号公報(国際特許分類:F24C1/00、A47J37/06、F24C7/04)
特許文献3に記載された加熱調理器は、過熱蒸気による加熱と電気ヒータによる加熱を組み合わせて被調理物を調理することができる。過熱蒸気の生成は、被調理物の下に配置された下電気ヒータまたは被調理物の上に配置された上電気ヒータの一方または両方に飽和蒸気を噴き付けて行う。
上記の通り特許文献3には、加熱室に入れられた食品の上下にヒータを配置し、上下のヒータの飽和蒸気を供給する構成が開示されている。食品に蒸気を均等に当てるためには、加熱室の上部と下部にバランス良く蒸気を供給することが求められる。この要請には、上方に向かう蒸気量と下方に向かう蒸気量を弁で調節する構成で応えることができる。しかしながら、弁を用いる構成はコスト高であり、長期にわたる使用で弁内部にスケールが堆積すると、それによって弁機能が阻害されるおそれもある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、ヒータによる加熱と蒸気による加熱を組み合わせて調理を行う加熱調理器において、加熱室内の上下に配置されたヒータに対し、弁を用いずに蒸気をバランス良く供給することができる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の好ましい実施形態によれば、加熱調理器は、正面が扉で閉ざされる開口部となっている加熱室と、前記加熱室の、床面より上の位置に配置された食品支持部と、前記加熱室の天井面の下であって、前記食品支持部より上の位置に配置された上部ヒータと、前記床面の上であって、前記食品支持部より下の位置に配置された下部ヒータと、前記加熱室の外に配置された蒸気発生装置と、前記蒸気発生器で発生した蒸気を前記加熱室の中に吹き込む蒸気噴出口を備え、前記蒸気噴出口は前記加熱室の背面側壁に配置され、その前には、当該蒸気噴出口から噴出する蒸気が当たる反射板が配置され、前記反射板は、自身の断面形状により、当たった蒸気の一部を前記上部ヒータに向かわせ、残部を前記下部ヒータに向かわせる、蒸気分配機能を備えている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記反射板と前記加熱室の背面側壁の間に形成される蒸気通路は、前記上部ヒータに向かう側よりも、前記下部ヒータに向かう側の方が広く設定されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記反射板は、それ自身と前記加熱室の背面側壁の間に形成される蒸気通路が、上下の一方に向かう側よりも他方に向かう側の方が広くなる断面形状を備え、上下反転して取り付けることが可能である。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記蒸気噴出口は、上下方向に間隔を置いて複数形成され、前記反射板は、上方に位置する前記蒸気噴出口から噴出する蒸気は主に前記上部ヒータに向かわせ、下方に位置する前記蒸気噴出口から噴出する蒸気は主に前記下部ヒータに向かわせる。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記反射板の正面形状は、下縁が下方に凸となっている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記加熱室の背面側壁に、前記蒸気噴出口と前記反射板を配置する凹部が形成され、前記凹部の上部内側壁と下部内側壁は、前記上部ヒータと前記下部ヒータの方向にそれぞれ蒸気を誘導する斜面となっている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記上部ヒータは棒状のガラス管ヒータからなり、前記加熱室の左右方向に軸線を整列させて配置されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記加熱室の左右側壁の一方に、当該加熱室内の空気を循環させるコンベクションファンが配置され、前記上部ヒータは、前記コンベクションファンの吸気口と上下に並ぶ位置に配置されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記加熱室の左右側壁の一方に、当該加熱室内の空気を循環させるコンベクションファンが配置され、前記コンベクションファンから吐出される空気の少なくとも一部は、前記扉に設けられた覗き窓に向かう。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記上部ヒータの発生熱量、または前記上部ヒータの発生熱量と前記下部ヒータの合計発生熱量は、当該加熱調理器をコンベクションオーブンとして機能させるに足るものである。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記加熱室の、前記コンベクションファンが配置されている側壁に、前記コンベクションファンが吐出する空気を当該加熱室内に戻す空気吹出口が形成され、前記空気吹出口は多数の小孔の集合からなるものであって、前記小孔は、前記コンベクションファンの中心よりも上に多く配分されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記加熱室の側壁外面に前記コンベクションファンのファンケーシングが固定されるものであり、当該側壁には、前記ファンケーシングの内部空間の最下部に連通する貫通孔が形成されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記食品支持部は前後方向にスライド可能なトレイにより構成され、前記扉は下端を支点として開閉し、開閉に連動して前記トレイをスライドさせるよう前記トレイに連結しており、前記扉が閉鎖状態となったとき、前記トレイの後端と前記加熱室背面側壁の間に蒸気の通過を可能とする間隙が生じる。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記食品支持部はトレイにより構成され、前記トレイは、前記加熱室のコーナー部との間に蒸気の通過を可能とする間隙が生じる平面形状である。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記下部ヒータの下に受皿が配置され、前記加熱室の背面側壁、左側壁、右側壁の少なくともいずれかは下端が前記受皿の上に位置する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記筐体と前記扉との間の気密を保つパッキンは、前記筐体の側に取り付けられる。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記蒸気発生装置は、ケーシングの一端近くに給水口、他端近くに温度検知装置取付部を有する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の加熱調理器において、前記蒸気発生装置のケーシングは、下部に蒸気発生ヒータ、上部に蒸気噴出口を備え、その間に、液体の水が前記蒸気噴出口に到達するのを防ぐラビリンス通路が設けられる。
本発明によると、加熱室に吹き込まれる蒸気は一旦反射板に当たり、反射板の形状によって定まる分配比率に従って上部ヒータと下部ヒータに振り分けられるものであるから、構成が簡単で安価な反射板を用いて、蒸気の分配を適切に行うことができる。また反射板は、例えスケールが付着したとしても機能に支障をきたすようなことはないから、長期間メンテナンス不要で使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る加熱調理器の斜視図で、扉を開いた状態を示している。 第1実施形態に係る加熱調理器の正面図で、扉を取り除いた状態を示している。 第1実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図で、扉を開いた状態を示している。 第1実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図で、扉を閉じた状態を示している。 第1実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図で、扉を閉じ、且つ図4と逆の方向に見た状態を示している。 第1実施形態に係る加熱調理器の水平断面図である。 第1実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図で、図4あるいは図5と直角の方向に断面が設定されている。 図7の部分拡大図である。 図5と同様の断面図であり、扉を取り除いた状態を示している。 図9の部分拡大図である。 蒸気発生装置の側面図である。 蒸気発生装置の正面図である。 蒸気発生装置の背面図である。 蒸気発生装置の分解斜視図である。 蒸気発生装置のケーシングの内部構造を示す正面図である。 加熱室の下部の構造を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図である。 第2実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図で、図17と異なる状態を示すものである。 本発明の第3実施形態に係る加熱調理器の垂直断面図である。 本発明の第4実施形態に係る加熱調理器の正面図で、扉を取り除いた状態を示している。 食品を支持するトレイの改良形状を示す斜視図で、扉を取り除き、要部を断面した形となっている。 食品を支持するトレイの他の改良形状を示す斜視図で、加熱調理器の正面側から見た形になっている。 蒸気発生装置の他例を示す分解斜視図である。 図23の蒸気発生装置の垂直断面図である。 加熱室の下部の構造例を示す部分拡大断面図である。 加熱室の下部の他の構造例を示す部分拡大断面図である。
以下、図1から図16までの図に基づき第1実施形態に係る加熱調理器の構造と動作を説明する。
加熱調理器1はレンジ台やテーブル等の水平な支持面の上に置いて用いられるものであり、板金を主材料とする直方体形状の筐体10を備える。筐体10の内部には、同じく板金(好ましくはステンレススチールのような錆びにくい板金)により、加熱室20が形成されている。加熱室20は筐体10の正面に向かって開口し、この開口を開閉自在な扉21が覆う。
加熱室20は正面から見て左寄りに配置されており、その右隣にあたる筐体正面は操作部11となっている。操作部11には各種形状の操作スイッチ12やダイヤル13の他、液晶パネル等により構成される表示部14が配置される。操作部11の下には扉15が設けられる。扉15は、後述する蒸気発生装置に水を供給する給水タンクを出し入れするためのものである。
扉21は下端を支点として垂直面内で回動するタイプのものであり、加熱室20を閉ざす垂直位置から、図1に示す水平位置まで、約90°の回動を行う。扉21の自由端にはハンドル22が設けられ、扉21の中央には耐熱ガラスをはめ込んだ覗き窓23が設けられる。
加熱室20の左右側壁には、互いに向き合う形のラックガイド24がプレス成型で形成される。ラックガイド24はステンレス鋼線からなるワイヤーラック25を水平に、且つ前後方向にスライド可能に支持するものである。扉21の内面にはワイヤーラック25の前端を引っ掛けるフック26が形成されている。フック26は、扉21を開くときはワイヤーラック25を加熱室20から引き出し、扉21を閉ざすときはワイヤーラック25を加熱室20の中に押し込む働きをする。
加熱室20における調理は、その中に配置された電熱ヒータと、加熱室20の外側から供給される蒸気によって行われる。最初に、ヒータによる加熱の仕組みを説明する。
加熱室20の内部において、ワイヤーラック25自身、またはその上に載置されるトレイ等が、加熱室20の床面の上で食品を支持する食品支持部27を構成する。食品支持部27より上の位置に上部ヒータ30が配置され、食品支持部27より下の位置に下部ヒータ31が配置される。
上部ヒータ30は、石英ガラスの管の中に発熱線を入れた、棒状のガラス管ヒータにより構成される。上部ヒータ30は、加熱室20の天井面の下に、天井面からやや距離を置いて水平に配置される。上部ヒータ30の軸線方向は加熱室20の左右方向に整列している。
下部ヒータ31は、金属管の中に発熱線を入れたシースヒータにより構成される。下部ヒータ31は所定の形状に曲げられ、加熱室20の床面の上、且つ食品支持部27より下の位置に配置される。
上部ヒータ30と下部ヒータ31が発生する熱は、輻射だけでなく、対流(コンベクション)によっても食品に伝えられる。そのため、筐体10と加熱室20の間で、操作部11の裏側にあたる空間に、コンベクションファン32が配置される。コンベクションファン32は遠心ファン33とそれを回転させるモータ34により構成され、モータ34は、加熱室20の側壁外面に溶接等の手段で固定されたファンケーシング35に、軸を水平にする形で支持されている。
加熱室20の側壁(右側壁)には、ファンケーシング35の内部に連通する小孔が多数打ち抜かれている。小孔は数群の集合を形成する。第1の集合は吸気口36を形成し、これは遠心ファン33の真正面の位置に配置されている。吸気口36を囲むように小孔の集合が3群配置される。それらはいずれも空気吹出口37であり、扉21に近い側を前、それと反対の側を後とした場合、2群は吸気口36を前後から挟む形で配置され、残る1群は吸気口36の上に配置されている。
上部ヒータ30と吸気口36は上下に並ぶ位置に配置されている。また吸気口36とそれを前後から挟む空気吹出口37は、下端の小孔が遠心ファン33の中心にほぼ並ぶ高さとなるように位置設定がなされている。
小孔の中で、吸気口36と空気吹出口37を構成しなかったものは、ファンケーシング35の内部空間の最下部に連通する貫通孔38となる。
コンベクションファン32を駆動したときの空気の流れは後で説明する。上部ヒータ30の発生熱量、または上部ヒータ30と下部ヒータ31の合計発生熱量は、加熱調理器1をコンベクションオーブンとして機能させるに足る数値が設定されている。
続いて蒸気による加熱の仕組みを説明する。蒸気は、加熱室20の背面側壁の外側に配置された蒸気発生装置40より供給される。図11から図15に蒸気発生装置40の構造を示す。
蒸気発生装置40は、背面側が全面的に開口した金属製の正面側ケーシング41と、正面側ケーシング41の背面開口を閉ざす金属製の背面側ケーシング42を有する。正面側ケーシング41の下部を蒸気発生ヒータ43が水平に貫通する。正面側ケーシング41の正面上部には、図12に示す通り、計4個の蒸気噴出口44が横一列に並ぶ形で形成されている。この蒸気噴出口44を加熱室20の内部に露出させ、加熱室20に蒸気を吹き込む。
背面側ケーシング42には、図13に示す通り、給水口45と温度検知装置取付部46が形成される。給水口45は背面側ケーシング42の右端近くに配置されており、温度検知装置取付部46は背面側ケーシング42の左端近くに配置されている。
正面側ケーシング41Fの内面には、図14、15に示す通り、蒸気噴出口44より少し下の位置に、3個のリブ47が形成される。リブ47はいずれもほぼ水平に延び、左右に間隔を置いて配置された2個のリブ47から上方に間隔を置いて、これら2個のリブ47にまたがる形で、残る1個のリブ47が形成されている。これら3個のリブ47は液体の水が蒸気噴出口44に到達するのを防ぐラビリンス通路48を構成する。給水口45と温度検知装置取付部46は下側のリブ47よりも下の位置に存在する。正面側ケーシング41の内部空間の底面には、左に向かって下がる、緩やかな傾斜がつけられている。
正面側ケーシング41と背面側ケーシング42は、合わせ目から水や蒸気が漏れないよう、合わせ目にシリコン接着剤を塗布した上で、図示しないねじにより締め付け固定される。
加熱室20の背面側壁には、正面から見て矩形をなす凹部50がプレス成型で形成されている。蒸気発生装置40は凹部50の外面に取り付けられるものであり、蒸気噴出口44は凹部50に形成された貫通孔から加熱室20内に突き出す。
凹部50の、蒸気噴出口44の前面にあたる箇所に、反射板51が固定される。反射板51は横長の金属板であり、蒸気噴出口44の前に、所定の間隔を置いて立ち塞がる。
反射板51は図3に示す断面形状とされている。すなわち、反射板51と加熱室20の背面側壁の間に蒸気通路52が形成されるが、蒸気通路52の幅は、蒸気噴出口44より上の箇所よりも、蒸気噴出口44より下の箇所の方が広く設定されている。また反射板51の上端は前方に折り曲げられ、蒸気を斜め上方に誘導するようになっている。
凹部50の内側壁は奥に向かってテーパ状にすぼまる。これにより、凹部50の上部内側壁は上部ヒータ30の方向に蒸気を誘導する斜面53となり、凹部50の下部内側壁は下部ヒータ31の方向に蒸気を誘導する斜面54となる。
図9に示すように、加熱室20の開口部の周囲にパッキン60が取り付けられる。パッキン60は耐熱性を備えたゴムまたは合成樹脂からなり、図10に示す断面形状に形成される。パッキン60は、一体成型されたピン61を筐体10に形成された貫通孔に押し込むことにより取り付けられている。パッキン60は閉鎖状態の扉21の内面に当たり、加熱室20の開口部周囲と扉21の間の気密を保つ。図10に示す通り、パッキン60は加熱室20の内部に向かって開いた断面形状を有しており、加熱室20の内圧が高まるにつれ、扉21への密着度も高まる構成になっている。
加熱室20の床面の上、下部ヒータ31の下という位置に、前方から受皿62が挿入される。受皿62は、落下した食品の一部や、食品から滴り落ちる油脂、水分等を受け止める。
調理中や調理後に加熱室20の側壁が冷えると、加熱室20内の気体に含まれていた水分が結露する。結露した水滴を受け止めるのも受皿62の役目である。水滴が受皿62の外にこぼれないよう、加熱室20の側壁と受皿62の間には図16に示すような工夫が施される。すなわち、加熱室20の側壁28は、それが背面側壁、左側壁、右側壁のいずれであってもよいが、受皿62の上に位置している。且つ、側壁28の下の角には、受皿62に向かって下向きに突き出す鋭角部28aが形成されている。
ワイヤーラック25には図5に示すトレイ63が載置される。トレイ63は食品支持部27を構成するものであり、ワイヤーラック25と共に、扉21の開閉に連動して前後にスライドする。ワイヤーラック25の後端には、上方に向かって突き出すストッパ25aが形成されている。ストッパ25aはトレイ63を背後から支え、トレイ63がワイヤーラック25に対しそれ以上後方へ相対移動しないようにする。
続いて加熱調理器1の動作を説明する。まず扉21を開け、ワイヤーラック25と、その上に載置されたトレイ63を前方に引き出す。トレイ63の上に食品を載せ、扉21を閉じる。扉21が閉鎖状態になると、それまで後方に移動していたワイヤーラック25が停止する。トレイ63は慣性で後方に移動しようとするが、ストッパ25aが背後から支えているので、ワイヤーラック25に対するトレイ63の後方への相対移動は生じない。これにより、トレイ63の後端と加熱室20の背面側壁の間に蒸気の通過を可能とする間隙が確保される。
加熱室20の中に食品を収納し終わった後、操作部11の操作スイッチ12やダイヤル13を操作して、調理に関する様々な設定を行う。設定完了後、「スタート」(この通りの言葉が用いられるとは限らないが、その意味を伝える表示。これ以外の表示についても同様とする)の操作スイッチ12を押せば、調理が開始される。
設定した調理内容が「蒸気調理」であった場合は、図示しない給水タンクから図示しないポンプで蒸気発生装置40に対し給水が行われ、また蒸気発生ヒータ43に対し通電が行われ、蒸気の生成が開始される。この時、蒸気発生装置40の中の水位はリブ47よりも下に設定されている。
水は蒸気発生装置40の中で沸騰して飽和蒸気となり、蒸気噴出口44から噴出する。噴出した飽和蒸気は反射板51に当たり、反射板51の断面形状により、一部は上方に向かい、残部は下方に向かう。蒸気には上昇する性質があるので、もしも反射板51が垂直な平板であったとすると、上方に向かう蒸気の方が多くなる。しかしながら前述の通り、反射板51の断面形状は、蒸気通路52の幅が、蒸気噴出口44より上の箇所よりも、蒸気噴出口44より下の箇所の方が広くなるようにされているので、上方と下方にバランス良く蒸気を分配することができる。すなわち反射板51は、自身の断面形状により、当たった蒸気の一部を上部ヒータ30に向かわせ、残部を下部ヒータ31に向かわせる、蒸気分配機能を備えている。
図5に矢印で示す通り、反射板51で反射して上方に向かった飽和蒸気は、凹部50の上部の斜面53に当たり、上部ヒータ30の方向に向きを変える。反射板51で反射して下方に向かった飽和蒸気は、凹部50の下部の斜面54に当たり、下部ヒータ31の方向に向きを変える。この時点で上部ヒータ30と下部ヒータ31は、通電により発熱状態にあり、ここに飽和蒸気が吹き付けられることにより、飽和蒸気は過熱蒸気となる。上下で発生した過熱蒸気が食品を包み込むことにより、食品は効率よく加熱される。
上部ヒータ30の軸線方向は加熱室20の左右方向に整列している。すなわち上部ヒータ30の長手方向は加熱室20の背面側壁と平行である。この上部ヒータ30に、加熱室20の背面側壁に横一列に並んだ蒸気噴出口44からの飽和蒸気が当たるから、上部ヒータ30に飽和蒸気がムラなく当たり、飽和蒸気から過熱蒸気への転換が効率良く行われる。
蒸気噴出口44の前に反射板51が存在するので、調理中または調理後において、蒸気噴出口44から蒸気が噴出している間に扉21が開けられても、使用者の方に蒸気が噴出することがなく、安全である。
反射板51により上方と下方に蒸気を分配するものであるから、安価な構造で、蒸気の分配を適切に行うことができる。蒸気の分配を弁で行っていたりすると、スケールの堆積で弁の機能に障害が生じることがあるが、反射板51であれば、スケールが付着したとしても機能には影響がないから、長期間メンテナンス不要で使用することができる。
蒸気発生中、蒸気発生装置40には給水口45から給水が行われ、温度検知装置取付部46に取り付けられた図示しないサーミスタが蒸気発生装置40の内部温度を監視する。
そしてサーミスタの検知した温度に基づき、蒸気発生ヒータ43のON−OFF制御が行われる。冷水が流入する給水口45と温度検知装置取付部46の位置が接近していると、サーミスタは蒸気発生装置40の中で最も温度の低い部分の温度を測定することになり、蒸気発生ヒータ43のON時間の割合が多くなる。これにより、給水口45から離れた箇所の温度が上がりすぎ、正面側ケーシング41と背面側ケーシング42の合わせ目に塗布されているシリコン接着剤の耐熱温度を超える場合がある。しかしながら本実施形態では、給水口45と温度検知装置取付部46が離れた位置にあるので、サーミスタは冷水の影響を受けにくく、蒸気発生装置43を過度にONにすることがない。このため、シリコン接着剤は耐熱温度以下に保たれる。
正面側ケーシング41の内部空間の底面には左に向かって下がる傾斜が設けられているから、給水口45から流入した冷水は底面の傾斜に沿って左方に流れ、底面全体にムラなく行き渡る。このため、蒸気発生ヒータ43の発生する熱が効率良く水に伝わる。
蒸気発生装置40の中の水は沸騰して躍り上がるので、そのままでは蒸気噴出口44から水滴が噴出する。しかしながら本実施形態では、水面と蒸気噴出口44の間にリブ47によるラビリンス通路48が設けられているので、蒸気は蒸気噴出口44まで流れるものの、液体の水はリブ47に邪魔されて蒸気噴出口44まで到達しない。このため、蒸気噴出口44から水滴が飛び出して食品に付着するといった事態は発生しない。
リブ47の上面に水が多少飛び上がったとしても、それが速やかに下方の水面に戻るよう、下方のリブ47には正面側ケーシング41の中央方向に下がる傾斜がつけられており、上方のリブ47には、中央が高く両端が低い、山形形状が与えられている。
蒸気調理に用いられる蒸気や、食品から発生する蒸気は、加熱室20の側壁に付着して冷却されると結露する。結露した水滴は、もし加熱室20に何の工夫も施されていなければ、図26に示すように加熱室20の底面に流れる。水滴には油脂等が含まれていることが多いので、それが加熱室20の底面に流れることをそのままにしておくと、加熱室20の内部が不潔になる。しかしながら前述の通り、加熱室20の側壁28は受皿62の上に位置しているので、側壁28を伝って流下する水滴は受皿62に受け止められ、加熱室20の底面には流れない。受皿62は取り出して洗うことができるから、加熱室20の内部を清潔に保つことができる。
なお、側壁28が受皿62の上に位置しているといっても、側壁28の下の角が単に直角に折り曲げられていたのでは、図25に示すように、水滴が側壁28の下面の方へ風圧で吹き流され、受皿62に入らないということもあり得る。図16に示すように、角に鋭角部28aを形成しておけば、側壁28の下面の方へ水滴が吹き流されるということはなくなり、確実に受皿62で水滴を受け止めることができる。
結露が生じるのは加熱室20の内部に限られない。ファンケーシング35の内部にも生じる。ファンケーシング35を固定した側壁には、ファンケーシング35の内部空間の最下部に連通する貫通孔38が形成されているから、ファンケーシング35に生じた水滴は貫通孔38を通って加熱室20の内部に流れ出し、受皿62に受けられる。このため、ファンケーシング35の中に水が溜まることがない。従って、ファンケーシング35の中に溜まった水がファンケーシング35と加熱室20の側壁の合わせ目から漏れ出して筐体10内の電装部品を濡らしたり、ファンケーシング35を腐食させたりすることを心配する必要がない。
扉21の内面にも結露が生じたり、油が付着したりする。パッキン60が扉21の側に設けられていると、扉21を開閉した時にパッキン60の襞部分に水や油が垂れ落ち、不潔になる。本実施形態では扉21でなく筐体10の側にパッキン60を取り付けたので、上記のような不都合を避けることができる。また、筐体10を構成する板金部材のうち、加熱室20の開口部周囲を構成する部材と、加熱室20の内部を構成する部材は、ビス締めやスポット溶接等の手法で接合されるが、それらの接合痕をパッキン60で隠すことができるので、念入りな塗装を施したり、飾り部品を取り付けたりするというコスト高な手段で接合痕を隠す必要がなくなる。
蒸気調理が終了すれば、そのことが音声または表示部14の表示で報知される。これを受けて使用者は扉21を開け、調理済みの食品を取り出す。給水タンクの中の水が減っていれば補給し、次回の蒸気調理に備える。
設定した調理内容が「熱風調理」であった場合は、蒸気は供給されない。上部ヒータ30と下部ヒータ31に通電した状態で、コンベクションファン32を稼働して、調理が進められる。
コンベクションファン32を運転すると、吸気口36から加熱室20内の空気が吸い込まれる。上部ヒータ30とコンベクションファン32は軸線方向が一致し、また上部ヒータ30は吸気口36と上下に並ぶ位置に配置されているので、上部ヒータ30で加熱された空気は真っ直ぐ吸気口36に吸い込まれる。その空気が空気吹出口37から吹き出されて加熱室20全体に回るものであるから、上部ヒータ30の直下とそれ以外の箇所との温度差が小さくなり、加熱ムラを低減することができる。
吸気口36を通り、遠心ファン33に吸い込まれた空気は、遠心ファン33から放射方向に吐出される。その空気が空気吹出口37から吹き出されるため、加熱室20の内部を上から見ると、図6に示すような気流が生じることになる。吸気口36より前方にある空気吹出口37から吹き出される空気は覗き窓23の方に向かい、覗き窓23を掃くように流れるので、覗き窓23の結露や曇りを一掃することができる。熱風調理の場合のみならず、蒸気調理の際もコンベクションファン32を運転すれば、覗き窓23が蒸気で曇ることがなくなり、加熱室20の内部の状況を目で確認することができる。
前述の通り、吸気口36を前後から挟む空気吹出口37は、下端の小孔が遠心ファン33の中心にほぼ並ぶ高さとなるように位置設定がなされている。すなわち、空気吹出口37を構成する小孔は、コンベクションファン32の中心よりも上の側に多く配分されている。これにより、コンベクションファン32が吐出する空気は主として加熱室20の上方に向かって多く吹き出されることになる。熱気は加熱室20の上部に溜まりやすいが、その熱気を吹き飛ばし、加熱室20の下部へ送ることができるので、加熱室20内の熱気配分を上下方向で均等化することができる。熱風調理の場合のみならず、蒸気調理の際にもコンベクションファン32を運転することにより、同様の効果が得られる。
熱風調理が終了すれば、そのことが音声または表示部14の表示で報知される。これを受けて使用者は扉21を開け、調理済みの食品を取り出す。
続いて、図17から図23までの図に基づき、第2実施形態から第4実施形態までと、各種変形態様を説明する。いずれにおいても、それ以前に説明した構成要素と機能的に共通する構成要素には前と同じ符号を付すものとする。
図17と図18に第2実施形態を示す。第2実施形態では、反射板51は、自身と加熱室20の背面側壁の間に形成される蒸気通路52が、上下の一方に向かう側よりも他方に向かう側の方が広くなる断面形状を備えているとともに、上下反転して取り付けることが可能であることとされている。このため、蒸気噴出口44から噴出する蒸気は、反射板51を図17のように取り付けた場合は多くが上部ヒータ30に吹き付けられ、反射板51を図18のように取り付けた場合は多くが下部ヒータ31に吹き付けられることになる。ちなみに、食品を「焼く」調理の場合は図17のように上部ヒータ30に大量の蒸気を送って過熱蒸気化するのがよく、食品を「蒸す」調理の場合は図18のように下部ヒータ31に大量の蒸気を送って食品を底面から蒸気で包むようにするのがよい。
図19に第3実施形態を示す。第3実施形態では、蒸気噴出口44が左右方向だけでなく上下方向にも複数個ずつ形成されている。ここでは上下に2個の蒸気噴出口44が並ぶものとしている。そして反射板51は、上方に位置する蒸気噴出口44が向き合う部分は斜め上方に折り曲げられ、下方に位置する蒸気噴出口44が向き合う部分は斜め下方に折り曲げられている。このため、上方に位置する蒸気噴出口44から噴出する蒸気は主に上部ヒータ30に向かい、下方に位置する蒸気噴出口44から噴出する蒸気は主に下部ヒータ31に向かうことになる。
図20に第4実施形態を示す。第4実施形態は反射板51の正面形状に特徴を有する。すなわち反射板51は、正面から見たとき、下縁が下方に凸である形状とする。これは、図20に示す通り、反射板51の下縁を円弧状にすることで達成される。このような形状にしておくことにより、反射板51に当たった蒸気は左右両側に分散するので、食品に上下方向のみならず左右方向からも均等に蒸気を当てることができる。
図21には食品支持部27として用いられるトレイ63の改良形状を示す。このトレイ63の平面形状は四隅をカットした八角形になっており、トレイ63の四隅と加熱室20のコーナー部の間に、蒸気の通過を可能とする大きな間隙が生じている。これにより、蒸気の回りが良くなり、蒸気調理の所要時間を短縮することができる。熱風調理の場合にもこの構造は有利である。
図22にはトレイ63の他の改良形状を示す。このトレイ63の平面形状は隅丸四角形であり、トレイ63の四隅と加熱室20のコーナー部の間に大きな間隙が生じている。それによる効果は図21の改良形状と同様である。
図23と図24に蒸気発生装置40の他例を示す。図11から図15までに示した形態との違いは、ラビリンス通路48の形成の仕方である。すなわちここでは、正面側ケーシング41の内部空間に、それを横断するリブ49aを上下に間隔を置いて2個形成し、背面側ケーシング42の側には、同様に正面側ケーシング41の内部空間を横断するリブ49bを、2個のリブ49aの中間の高さのところに1個形成している。これにより、図24に示すラビリンス通路48が形成される。この形状の場合、リブ49a、49bの高さを、図11から図15までに示した形態のリブ47より低くできるので、ダイキャスト成型金型の製造が容易であるという利点がある。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は加熱調理器に利用可能である。
1 加熱調理器
10 筐体
11 操作部
20 加熱室
21 扉
23 覗き窓
25 ワイヤーラック
25a ストッパ
26 フック
27 食品支持部
30 上部ヒータ
31 下部ヒータ
32 コンベクションファン
35 ファンケーシング
36 吸気口
37 空気吹出口
38 貫通孔
40 蒸気発生装置
41 正面側ケーシング
42 背面側ケーシング
43 蒸気発生ヒータ
44 蒸気噴出口
45 給水口
46 温度検知装置取付部
50 凹部
51 反射板
52 空気通路
53、54 斜面
60 パッキン
62 受皿
63 トレイ

Claims (18)

  1. 正面が扉で閉ざされる開口部となっている加熱室と、
    前記加熱室の、床面より上の位置に配置された食品支持部と、
    前記加熱室の天井面の下であって、前記食品支持部より上の位置に配置された上部ヒータと、
    前記床面の上であって、前記食品支持部より下の位置に配置された下部ヒータと、
    前記加熱室の外に配置された蒸気発生装置と、
    前記蒸気発生器で発生した蒸気を前記加熱室の中に吹き込む蒸気噴出口を備え、
    前記蒸気噴出口は前記加熱室の背面側壁に配置され、その前には、当該蒸気噴出口から噴出する蒸気が当たる反射板が配置され、前記反射板は、自身の断面形状により、当たった蒸気の一部を前記上部ヒータに向かわせ、残部を前記下部ヒータに向かわせる、蒸気分配機能を備えていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記反射板と前記加熱室の背面側壁の間に形成される蒸気通路は、前記上部ヒータに向かう側よりも、前記下部ヒータに向かう側の方が広く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記反射板は、それ自身と前記加熱室の背面側壁の間に形成される蒸気通路が、上下の一方に向かう側よりも他方に向かう側の方が広くなる断面形状を備え、上下反転して取り付けることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記蒸気噴出口は、上下方向に間隔を置いて複数形成され、前記反射板は、上方に位置する前記蒸気噴出口から噴出する蒸気は主に前記上部ヒータに向かわせ、下方に位置する
    前記蒸気噴出口から噴出する蒸気は主に前記下部ヒータに向かわせることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 前記反射板の正面形状は、下縁が下方に凸となっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記加熱室の背面側壁に、前記蒸気噴出口と前記反射板を配置する凹部が形成され、前記凹部の上部内側壁と下部内側壁は、前記上部ヒータと前記下部ヒータの方向にそれぞれ蒸気を誘導する斜面となっていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記上部ヒータは棒状のガラス管ヒータからなり、前記加熱室の左右方向に軸線を整列させて配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 前記加熱室の左右側壁の一方に、当該加熱室内の空気を循環させるコンベクションファンが配置され、前記上部ヒータは、前記コンベクションファンの吸気口と上下に並ぶ位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 前記加熱室の左右側壁の一方に、当該加熱室内の空気を循環させるコンベクションファンが配置され、前記コンベクションファンから吐出される空気の少なくとも一部は、前記扉に設けられた覗き窓に向かうことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 前記上部ヒータの発生熱量、または前記上部ヒータの発生熱量と前記下部ヒータの合計発生熱量は、当該加熱調理器をコンベクションオーブンとして機能させるに足るものであることを特徴とする請求項8または9に記載の加熱調理器。
  11. 前記加熱室の、前記コンベクションファンが配置されている側壁に、前記コンベクションファンが吐出する空気を当該加熱室内に戻す空気吹出口が形成され、前記空気吹出口は多数の小孔の集合からなるものであって、前記小孔は、前記コンベクションファンの中心よりも上に多く配分されていることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  12. 前記加熱室の側壁外面に前記コンベクションファンのファンケーシングが固定されるものであり、当該側壁には、前記ファンケーシングの内部空間の最下部に連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  13. 前記食品支持部は前後方向にスライド可能なトレイにより構成され、前記扉は下端を支点として開閉し、開閉に連動して前記トレイをスライドさせるよう前記トレイに連結しており、前記扉が閉鎖状態となったとき、前記トレイの後端と前記加熱室背面側壁の間に蒸気の通過を可能とする間隙が生じることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  14. 前記食品支持部はトレイにより構成され、前記トレイは、前記加熱室のコーナー部との間に蒸気の通過を可能とする間隙が生じる平面形状であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  15. 前記下部ヒータの下に受皿が配置され、前記加熱室の背面側壁、左側壁、右側壁の少なくともいずれかは下端が前記受皿の上に位置することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  16. 前記筐体と前記扉との間の気密を保つパッキンは、前記筐体の側に取り付けられることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  17. 前記蒸気発生装置は、ケーシングの一端近くに給水口、他端近くに温度検知装置取付部を有することを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  18. 前記ケーシングは、下部に蒸気発生ヒータ、上部に蒸気噴出口を備え、その間に、液体の水が前記蒸気噴出口に到達するのを防ぐラビリンス通路が設けられることを特徴とする請求項17に記載の加熱調理器。
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