JP3740485B2 - 電子放出素子、電子源、画像表示装置の製造方法及び駆動方法 - Google Patents

電子放出素子、電子源、画像表示装置の製造方法及び駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は表面伝導型の電子放出素子、電子源、並びに画像表示装置の製造方法及び駆動方法に関する。
電子放出素子の一つとして表面伝導型電子放出素子があるが、その製造方法としては、例えば特許文献1〜10などに開示されているように、導電性膜の一部に間隙を形成する「フォーミング工程」を行い、さらに必要に応じて、「活性化工程」と呼ばれる処理を施す。
「活性化工程」は、炭素含有ガスを含む雰囲気下で、「フォーミング工程」と同様、「フォーミング工程を終えた導電性膜にパルス電圧の印加を繰り返すことで行うことができる。この処理により、雰囲気中に存在する炭素含有ガスから、炭素或いは炭素化合物からなる炭素膜が「フォーミング工程」により形成された間隙内及び間隙近傍に堆積する。これにより、素子電流If,放出電流Ieが著しく変化し、より良好な電子放出特性を得ることができるようになる。尚、素子電流Ifとは、後述する一対の電極間に電圧を印加した際に、一対の電極間に流れる電流である。また、放出電流Ieは、後述する一対の電極間に電圧を印加した際に、電子放出素子から放出される電流を指す。
上記特許文献に開示されている「活性化工程」を行って形成した電子放出素子の構成を図2に模式的に示す。図2(a)は該電子放出素子の平面図であり、(b)は(a)のA−A’断面図である。図中、1は基板、2,3は対向する一対の素子電極、4は導電性膜、5は第2の間隙、6はカーボン膜、7は第1の間隙である。一対の素子電極3,4との間に電圧を印加することで、第1の間隙7を含むその近傍の領域(電子放出部)から電子が放出される。
図2に示した構造の電子放出素子の作製工程の一例を図3に模式的に示す。
工程(a)
先ず、基板1上に一対の素子電極2,3を形成する〔図3(a)〕。
工程(b)
続いて、素子電極2,3間を接続する導電性膜4を形成する〔図3(b)〕。
工程(c)
素子電極2,3間に電流を流し、導電性膜4の一部に第2の間隙5を形成する「フォーミング工程」を行う〔図3(c)〕。
工程(d)
さらに、炭素化合物ガスを含有する雰囲気中にて、前記素子電極2,3間に電圧を印加して、第2の間隙5内の基板1上、及びその近傍の導電性膜4上にカーボン膜6を形成する「活性化工程」を行い、電子放出素子が形成される〔図3(d)〕。
このような処理を経て作製された電子放出素子は、例えばフラットパネルディスプレイ等の画像形成装置に適用可能な電子源として十分な電子放出特性を有する。従って、上述の電子放出素子を同一基板上に複数個形成してなる大面積の電子源基板を作製することによって、例えば大画面のフラットパネルディスプレイ(平板型画像表示装置)を実現することができる。
特開平8−264112号公報 特開平8−321254号公報 特開平10−228867号公報 特開2000−306500号公報 特開2001−319564号公報 特開平1−279538号公報 特開2000−243225号公報 特開平9−265900号公報 特開2000−311593号公報 特開2000−030605号公報
十分な電子放出量と、十分な寿命、安定性を有する表面伝導型電子放出素子を均一に作製したり、また均一に大面積の電子源基板を形成する場合、以下に述べるような問題があった。尚、ここでいう均一とは、所望の印加電圧に対して、均一性の高い素子電流If、放出電流Ieを具備している状態を示している。
表面伝導型電子放出素子は通常基板としてガラス基板が用いられ、その電子放出部がガラス基板表面に接して形成される。そのため、ガラス基板として、例えばソーダライムガラスが用いられた場合、表面伝導型電子放出素子を駆動した時に生じる熱や電界がソーダライムガラス表面にも伝わり、基板の熱的な変形やナトリウムイオンの移動、ナトリウム金属やナトリウム化合物の析出等が生じやすい。その結果、電子放出特性の変動や劣化の原因となる。
そのため、ガラス基板としてソーダライムガラスを用いるのではなく、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下であるガラス基板を用いることで、ナトリウムイオンの移動を抑制することが検討されている。また、上記ガラス基板表面上に、さらに、前述した活性化工程による電子放出特性の向上のために、SiO2を主体とする膜を設けた基板が検討されている。
しかしながら、上記した、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、Na2Oに対しK2Oがモル比で0.5以上2.0以下であるガラス基板の表面上に、SiO2を主体とする膜を設けた基板を用いた表面伝導型電子放出素子においては以下に述べるような問題が生じる場合があることがわかった。
即ち、上記基板上に配置された表面伝導型電子放出素子は、前記したように、その駆動時或いは製造時において、素子電極2,3間に電圧を印加して導電性膜4に電流を流す必要がある〔図3(c)〕。そして、電子放出部は基板1近傍に存在する。その結果、駆動時或いは製造時において、電子放出部近傍では基板1の変形などが生じ、印加したパルス電圧に対する素子電流Ifの応答波形が歪んで観測される場合がある(真の値にノイズが重畳される)ことがわかった。
典型的には、同一(同一波形)のパルス電圧を、素子電極2,3間に繰り返し印加しているにもかかわらず、休止時間(連続して印加される2つのパルス電圧の間隔)が短いと、休止時間前後における素子電流Ifの応答波形に相違が生じてしまう(素子電流Ifの応答波形が真の値からずれてしまう)。
このように、素子電流Ifが変動すると、表面伝導型電子放出素子の電子放出部においては、流れる電流による影響をその形状などに受けることになり、その結果、製造時においては再現性の低下や、均一性の低下につながる。また、駆動時においては、電子放出電流Ieの変動などの原因の一つにもなるので、電子放出特性の経時的な不均一性につながる。
さらには、前述した特開2000−311593号公報や特開2000−306500号公報では、「活性化工程」などの通電工程において、配線抵抗などにより各素子に実効的に印加される電圧が所望の値からずれてしまうことが教示されている。そして、各電子放出素子に流れる素子電流If(或いは各電子放出素子に接続する配線に流れる電流)を測定し、その測定値に基づいて、各電子放出素子(或いは各電子放出素子に接続する配線)に印加する電圧の補償を行うことが教示されている。しかしながら、前述したSiO2を主体とする膜を設けた基板を用いた場合、「活性化工程」などの通電工程においては、上記のような補償を行おうとしても、休止時間によっては、素子電流Ifの応答波形が変動するので、測定される値が真の値からずれてしまい、結果、適切な補償を行うことができなくなる場合があった。その結果、均一性の高い電子放出素子や電子源を得ることが困難となる。
本発明の課題は、上述したSiO2を主体とする膜を設けた特定の基板を用いた表面伝導型電子放出素子において、製造時の素子電流Ifの変動を抑制し、均一性の高い電子放出素子を製造しうる製造方法を提供することにあり、さらには、かかる電子放出素子を用いた電子源、画像表示装置の製造方法を提供することにある。またさらには、上記電子放出素子、電子源、画像表示装置において、均一な電子放出特性を実現する駆動方法を提供することにある。
本発明の第1は、SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを配置する第1の工程と、前記第1の導電体と第2の導電体間に、パルス電圧を休止時間をおいて繰り返し印加する第2の工程と、を有する電子放出素子の製造方法であって
前記休止時間が10msec以上であることを特徴とする電子放出素子の製造方法である。
本発明の第2は、SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを配置する第1の工程と、前記第1の導電体と第2の導電体間に、パルス電圧を休止時間をおいて繰り返し印加する第2の工程と、を有する電子放出素子の製造方法であって
前記パルス電圧は、休止時間が10msec以上の電流測定用パルス電圧を前記第1の導電体と前記第2の導電体との間に印加することによって測定される電流値に基づいて設定されることを特徴とする電子放出素子の製造方法である。
さらに、本発明の第3は、SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを配置する第1の工程と、
前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに、休止時間をおいてパルス電圧を繰り返し印加する第2の工程と、を有する、複数の電子放出素子からなる電子源の製造方法であって
前記ユニットに印加されるパルス電圧は、休止時間が10msec以上の電流測定用パルス電圧を前記ユニットに印加することによって測定される電流値に基づいて設定されることを特徴とする電子源の製造方法である。
さらに、本発明の第4は、SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを配置する第1の工程と、
前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに、休止時間をおいてパルス電圧を繰り返し印加する第2の工程と、を有する、複数の電子放出素子からなる電子源の製造方法であって
前記休止時間が10msec以上であることを特徴とする電子源の製造方法である。
本発明の第5は、電子源と、該電子源から放出された電子線の照射によって発光する発光体基板とを有する画像表示装置の製造方法であって、前記電子源が前記本発明第3または第4の電子源の製造方法により製造されることを特徴とする画像表示装置の製造方法である。
本発明の第6は、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO2を主体とする膜とからなる基板と、該基板上に配置された第1の導電体と第2の導電体とを有する電子放出素子の駆動方法であって、
前記第1の導電体と第2の導電体間に印加するパルス電圧の休止時間を10msec以上とすることを特徴とする電子放出素子の駆動方法。
本発明の第7は、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO2を主体とする膜とからなる基板と、該基板上に配置された第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを有する電子源の駆動方法であって、
前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに印加するパルス電圧の休止時間を10msec以上とすることを特徴とする電子源の駆動方法である。
本発明の第8は、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO2を主体とする膜とからなる基板と、該基板上に配置された第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを有する電子源と、該電子源から放出された電子線の照射によって発光する発光体基板とを有する画像表示装置の駆動方法であって、
前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに印加するパルス電圧の休止時間を10msec以上とすることを特徴とする画像表示装置の駆動方法である。
本発明の製造方法によれば、印加するパルス電圧に応じた素子電流Ifを再現性よく観測することができるため、結果的に所望の素子電流Ifを得るために印加するパルス電圧値を正しく設定可能にすることが可能となる。よって、均一な電子放出部を形成することができ、その結果、寿命と安定性に優れ、且つ素子特性のばらつきの少ない電子放出素子、該素子を用いた電子源、さらには画像表示装置を提供することが可能となる。また、本発明の駆動方法によれば、安定した均一な電子放出を実現し、表示品位の良い画像表示が可能となる。
以下、本発明の製造方法及び駆動方法について以下に詳細に説明する。
先ず、SiO2を主成分としNa2OとK2Oとを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下であるガラス基板上に、SiO2を主体とする膜が積層された基板上に配置された表面伝導型電子放出素子にパルス電圧を印加した際に、素子電流Ifの応答波形が歪んで観測される様子を図1を用いてより詳しく説明する。
図1(a)は、図2の構成を備えた表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極2,3間に印加するパルス電圧の波形(電源からの出力波形)を示している。ここでは、電圧値がVf、パルス幅がT1のパルス電圧を、休止時間T3をはさんで2回印加する場合を示している。尚、T2は1周期である。
図1(b)は、上記休止時間T3を短くしたパルス電圧を電子放出素子に2回印加した場合における、素子電流Ifの応答波形を模式的に示すものである。図1(b)で、1回目のパルス電圧印加時における素子電流Ifの応答波形と、2回目のパルス電圧印加時における素子電流Ifの応答波形とに違いが生じていることがわかる。これは、1回目のパルス電圧の印加により生じる基板1の熱的な変形などの影響が、休止時間T3が短いために十分に緩和しきれず、2回目のパルス電圧に対する素子電流Ifの応答波形に影響を与えるためと考えられる。
これに対して、図1(c)は、上記休止時間T3を10msec以上に長くしたパルス電圧を電子放出素子に2回印加した場合における、素子電流Ifの応答波形を模式的に示すものである。図1(c)で、1回目のパルス電圧印加時における素子電流Ifの応答波形と、2回目のパルス電圧印加時における素子電流Ifの応答波形とが一致している。これは休止時間T3が基板の熱的な変形などの影響の緩和が十分であるためと考えられる。
従って、本発明においては、前記特定の構成の基板上に配置された表面伝導型電子放出素子の製造時に、パルス電圧を複数回印加する工程を採用する場合には、続けて印加される2つのパルス電圧間のパルス間隔(休止時間)を10msec以上に設定する。この様にすることで、素子に印加される電流波形のバラツキが低減され、その結果、再現性が高く安定な製造を行うことができる。
また、駆動時においても、続けて印加される2つのパルス電圧間のパルス間隔(休止時間)を10msec以上に設定することにより、バラツキの少ない安定な電子放出電流を実現することができ、結果、均一性の高い電子源、画像表示装置を実現することができる。
また、一方で、「活性化工程」などの通電工程において(特には、配線に共通に接続された複数の素子に、当該配線を介して同時に電圧を印加する場合において)、配線抵抗などによって各素子に実効的に印加される電圧が、経時的にも及び素子の位置によっても変動する。この電圧の変動を、各素子に流れる素子電流If(或いは各素子を共通に接続する配線に流れる電流)から算出し、その算出結果に基づいて、各素子(或いは各素子を共通に接続する配線)に印加する電圧の補償を行うことが、大面積の電子源を均一に形成する上で好ましい。しかしながら、前述した基板を用いた「活性化工程」などの通電工程においては、上記のような補償を行おうとしても、休止時間T3によっては、適切な補償を行うことができない場合がある。これは、同じ波形のパルス電圧を繰り返し印加しても、その都度、測定される素子電流Ifの応答波形が変動するためである。そのため、前述した基板上に配置された表面伝導型電子放出素子の「活性化工程」などの通電工程において、素子電流Ifを測定するためのパルス電圧の印加を、当該パルス電圧の直前のパルス電圧の終了時から10msec以上経過した後に一対の素子電極間に印加する。
このようにすることで、素子に印加される電流波形のバラツキが低減され、その結果、精度の高い素子電流Ifの値を求めることができる。その結果、再現性が高く安定な製造を行うことができる。
尚、ここでは、素子電流Ifを測定するための専用のパルス電圧を印加する場合を述べたが、勿論、測定専用ではなく、「活性化工程」などの製造時に用いるパルス電圧そのものが、測定用のパルス電圧を兼ねることもできる。従って、本発明は、測定用、製造用、駆動用を問わず、素子に続けて印加される2つのパルス電圧の間隔を10msec以上に設定するものである。
以下に、本発明の具体的な製造方法について、図3を用いてその一例を説明する。
工程(1)
先ず、基板1を用意し、この上に第1の素子電極2及び第2の素子電極3とからなる一対の電極を形成する〔図3(a)〕。
基板1としては、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材(ガラス基板)上に、SiO2を主体とする膜が積層された基板を用いる。尚、上記ガラス基板においては、SiO2の占める割合が、モル比換算で50%よりも多い。実用的には、上記ガラス基板中におけるSiO2の占める割合は、モル比換算で60%以上であれば良い。また、上記「SiO2を主体とする膜」は、SiO2のみで構成される膜であることが好ましい。しかしながら、「活性化工程」を良好に行うためには、実用的には、モル比換算で、SiO2が80%以上を占める膜であればよい。また、SiO2を主体とする膜の厚みは50nm以上1μm以下が好ましい。
上記一対の素子電極2,3は例えば、基板1を洗剤、純水及び有機溶剤等を用いて十分に洗浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により電極材料を堆積後,フォトリソグラフィー技術を用いて形成することができる。電極材料としては、金属や半導体や金属化合物などの一般的な導電性材料を用いることができる。
尚、本発明においては、上記第1の電極2を第1の導電体と呼び、上記第2の電極3を第2の導電体と呼ぶ場合もある。
工程(2)
一対の素子電極2,3間を接続する導電性膜4を形成する〔図3(b)〕。
導電性膜4は、例えば以下のようにして形成することができる。
先ず、素子電極2,3を設けた基板1上に、有機金属溶液を塗布して、有機金属薄膜を形成する。有機金属溶液には、導電性膜4を構成する金属を主元素とする有機金属化合物の溶液を用いることができる。有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチング等によりパターニングし、導電性膜4を形成する。
ここでは,有機金属溶液の塗布法を挙げて説明したが、導電性膜4の形成法はこれに限られるものでなく、真空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディッピング法、スピンナー法等を用いることもできる。また、導電性膜4の材料としては、金属や半導体や金属化合物などの一般的な導電性材料を用いることができる。好ましくは、パラジウム或いは酸化パラジウムを用いる。
工程(3)
導電性膜4に第2の間隙5を形成する「フォーミング工程」を行う〔図3(c)〕。
「フォーミング工程」は例えば以下のような通電工程により行うことができる。
素子電極2,3間に、不図示の電源を用いて通電を行うと、導電性膜4の一部に第2の間隙5が形成される。そのため、「フォーミング工程」は、2つの導電性膜、或いは、一部で繋がった2つの導電性膜を形成する工程と考えることもでき、「フォーミング工程」を終えた後においては、一方の素子電極と該一方の電極と接続する一方の導電性膜とを1つの導電体と見なすこともできる。従って、「フォーミング工程」は、第1の導電体と第2の導電体とを基板1上に形成する工程と言うこともできる。
「フォーミング工程」における電圧波形の例を図4に示す。印加する電圧は、パルス電圧が好ましい。パルス電圧としては、波高値を一定としたパルス電圧を繰り返し印加する図4(a)に示した手法と、波高値を増加させながら、パルス電圧を繰り返し印加する図4(b)に示した手法がある。
図4(a)におけるT1及びT2は電圧波形のパルス幅とパルス間隔である。通常T1は1μsec〜10msec、T2は10μsec〜100msecの範囲で適宜設定される。そして本発明においては、連続するパルス電圧間の間隔(休止時間)を10msec以上に設定する。三角波の波高値(パルス電圧の最大電圧値)は、電子放出素子形態に応じて適宜選択される。このような条件のもと、例えば、数秒から数十分の間、パルス電圧を繰り返し印加する。パルス形状は図4に示すような三角波に限定されるものではなく、矩形波や、或いは台形波など所望のパルス形状を採用することができる。
図4(b)におけるT1及びT2は、図4(a)に示したものと同様とすることができる。また、三角波の波高値(パルス電圧の最大電圧値)は、例えば0.1V程度ずつ増加させることができる。
「フォーミング工程」の終了は、パルス間隔T2中に、例えば0.1V程度の電圧印加により流れる素子電流Ifを測定し、抵抗値を求めて、1MΩ以上の抵抗を示した時にとする。この素子電流Ifを測定するために用いるパルス電圧においては、休止時間が10msec以上とする。このような休止時間を採用することで、再現性が高く、信頼性の高い、素子電流Ifの測定を行うことができる。
工程(4)
「フォーミング工程」の後に、好ましくは「活性化工程」を施し、カーボン膜6を形成する〔図3(d)〕。
「活性化工程」は、例えば、有機物質のガスを含有する雰囲気下で、「フォーミング工程」と同様に、パルス電圧の印加を繰り返すことで行うことができる。この雰囲気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポンプなどを用いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内に残留する有機ガスを利用して形成することができる他、イオンポンプなどにより一旦十分に排気した真空中に適当な有機物質のガスを導入することによっても得られる。この時の好ましい有機物質のガス圧は、前述の応用の形態、真空容器の形状や、有機物質の種類などにより異なるため場合に応じ適宜設定される。適当な有機物質としては、アルカン、アルケン、アルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン類、フェノール、カルボン、スルホン酸等の有機酸類等を挙げることができ、具体的には、メタン、エタン、プロパンなどCn2n+2で表される飽和炭化水素、エチレン、プロピレンなどCn2n等の組成式で表される不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミン、エチルアミン、フェノール、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等或いはこれらの混合物が使用できる。
「活性化工程」により、炭素及び/或いは炭素化合物からなる、カーボン膜6が、前述した「フォーミング工程」により形成した第2の間隙5内及び間隙5近傍の導電性膜4上に堆積する。そのため、「活性化工程」は、2つのカーボン膜、或いは、一部で繋がった2つのカーボン膜を形成する工程と考えることもでき、「活性化工程」を終えた後においては、一方の電極と該一方の電極と接続する一方の導電性膜と、該一方の導電性膜に接続する一方のカーボン膜とを1つの導電体と見なすこともできる。従って、「活性化工程」は、第1の導電体と第2の導電体とを基板1上に形成する工程と言うこともできる。
「活性化工程」により、素子電流If,放出電流Ieが、著しく変化するようになる。炭素及び炭素化合物とは、例えばグラファイト(いわゆるHOPG,PG,GCを包含する、HOPGはほぼ完全なグラファイトの結晶構造、PGは結晶粒が20nm程度で結晶構造がやや乱れたもの、GCは結晶粒が2nm程度になり結晶構造の乱れがさらに大きくなったものを指す。)、非晶質カーボン(アモルファスカーボン及び、アモルファスカーボンと前記グラファイトの微結晶の混合物を指す)であり、その膜厚は、50nm以下の範囲とするのが好ましく、30nm以下の範囲とすることがより好ましい。
尚、カーボン膜6は、「フォーミング工程」により形成した第2の間隙5内において、該第2の間隙5より狭い第1の間隙7を有する。そのため、カーボン膜6は、第1の間隙7を挟んで対向する一対のカーボン膜ということもできる。「活性化工程」の終了判定は、素子電流If及び/または放出電流Ieを測定しながら、適宜行うことができる。
尚、「活性化工程」では、パルスの休止時間を「フォーミング工程」以上に適切に選択することが重要となる。先述の休止時間T3を10msec以上とすることにより、基板1の熱的な変形等の緩和を十分に行うことができる。そのため、一対の素子電極2,3間には、再現性の高い電流の印加が行われる。その結果、カーボン膜6の堆積及び第1の間隙7の形状の制御性が向上すると考えられる。また、「活性化工程」時における素子電流Ifの測定も正確に行うことができる。従って、再現性の高い、電子放出素子の製造を行うことができる。
また、前記した補償技術(特開2000−311593号公報、特開2000−306500号公報参照)を、本発明に適用した場合においても、パルスの休止時間T3を10msec以上とすることにより、各電子放出素子に流れる素子電流If(或いは配線に流れる電流)を高精度にモニタすることができる。その結果、精度の高い補償値を算出することができ、均一性の高い電子源、画像表示装置を形成することができる。
工程(5)
以上の各工程を経て得られた電子放出素子は、安定化工程を行うことが好ましい。
この工程は、真空容器内の有機物質を排気する工程である。真空容器内を排気する時には、真空容器全体を加熱するのが好ましい。この時の加熱条件は、80〜250℃が好ましく、さらに好ましくは150℃以上である。真空容器内の圧力は極力低くすることが必要で、1×10-6Pa以下が好ましい。この結果、電子放出素子への、新たな炭素或いは炭素化合物の堆積を抑制でき、素子電流If,放出電流Ieが、安定する。
工程(6)
電子源などのように複数の電子放出素子の均一性が必要な場合は、さらに、「特性調整工程」を行う。
表面伝導型電子放出素子は、特開平10−228867号公報に開示されてるように、新たな炭素或いは炭素化合物が実質的に堆積しない上述した圧力下において、電子放出特性を記憶する機能(以下、「電子放出特性のメモリ機能」と記す)を有する。この機能は、それ以前に印加されたパルス電圧値の最大値によって決定される特性カーブ(電子放出特性)を、それ以後に今まで印加された(経験した)電圧値よりも大きな電圧値のパルス電圧〔特性シフト電圧(Vshift)〕を印加されない限り、保持し続けることである。
このメモリ機能を利用すれば、電子放出特性を変更したい素子に特性シフト電圧(Vshift)を適切に選択して印加することにより、駆動電圧(Vdrv)において所望の放出電流Ieが得られる電子放出素子にすることが可能となる。その結果、同じ駆動電圧を印加した際に、同じ放出電流Ieを放出する多数の電子放出素子から構成される電子源及び画像表示装置を形成することができる。
また、放出電流Ieと素子電流Ifとの間に強い相関があることに着目すると、所望の放出電流Ieを得るために、所望の素子電流Ifが得られるように調整することで電子放出特性を調整することが可能となる。
そこで、先ずは、「特性調整工程」が必要かどうかを知るために、上述した「活性化工程」の後(特には、上述した安定化工程の後)に、素子電流Ifを測定するためのパルス電圧(測定用駆動電圧)を印加する必要がある。尚、上記測定用駆動電圧をVfmeasureと表したとき、Vfmeasure<Vshiftの関係を満たす。また、この時のVshiftは、「活性化工程」において、印加した電圧の最大値に相当すると考えて差し支えない。そして、上記測定用駆動電圧Vfmeasureに対応した素子電流Ifを計測する。そして計測された素子電流Ifに基づき、特性調整が必要であると判断された電子放出素子に対しては、特性シフト電圧Vshiftを決定し、この特性シフト電圧を印加する。
そして、この「特性調整工程」においては、上述のパルス電圧(測定用駆動電圧)に対応した素子電流Ifを正確に計測することが不可欠である。そのため、測定用駆動電圧に応じた素子電流を計測する際には、測定用駆動電圧を印加する前の電圧の印加を終了した時点から、10msec以上の休止時間T3が経過してから、測定用駆動電圧を印加する。また、測定用駆動電圧を複数回印加する必要がある場合には、測定用駆動電圧の間隔(休止時間T3)を、10msec以上とする。この様にすることにより、基板の熱的な変形等の緩和を十分に進めることができ、測定用のパルス電圧に応じた素子電流Ifを正確に測定することが可能となる。その結果、各電子放出素子に必要な特性シフト電圧を正確に算定することができ、結果、再現性の高い電子放出素子の製造、及び、均一性の高い電子源並びに画像表示装置の製造を実現することができる。
また、上記「特性調整工程」においては、「活性化工程」において既に詳述した、配線などの抵抗に起因する電圧変動の補償技術を適用することができる。即ち、上記「特性調整工程」において、特性調整が必要な電子放出素子に特性シフト電圧を複数回に渡って印加する場合においては、素子電流Ifを定期的もしくは所望のタイミングにて計測し、その計測値に応じて特性シフト電圧にフィードバックすれば、より均一性を向上することができる。
本発明においては、上記した電子放出素子の製造方法、駆動方法を、該電子放出素子を複数個形成してなる電子源、さらには該電子源と、該電子源から放出された電子線の照射によって発光する発光体基板とを有する画像表示装置に対しても適用することができる。
図10に、本発明による画像表示装置の一実施形態の表示パネルの構成を模式的に示す。図10は、該表示パネルの一部を切り欠いて概略構成を示した斜視図であり、図中、91はリアプレート、94はY方向配線、96はX方向配線、100は外囲器、102はフェースプレート、103はガラス基板、104は蛍光膜、105はメタルバック、106は支持枠、107は電子放出素子、である。
図10の表示パネルは、リアプレート91上に複数の電子放出素子107を備えた電子源と、支持枠106と、ガラス基板103の内面に蛍光膜104及びメタルバック105とを備えてなるフェースプレート(発光体基板)102とを、フリットガラスを400〜500℃で10分以上焼成することにより封着し、気密性の外囲器100を形成してなる。尚、この封着工程を全て真空チャンバー中で行う事で、リアプレート91、支持枠106及びフェースプレート102の接合と同時に、外囲器100内部を真空にすることが可能となる。
以下に、本発明の電子源の製造方法について図9(a)〜(d)により説明する。尚、図9中、91は基板(リアプレート)、92,93は素子電極(図2の素子電極2,3に相当)、94はY方向配線、95は絶縁性膜、96はX方向配線である。
工程(1)
先に説明した電子放出素子の製造工程(1)と同様にして、基板91上に、各々が一対の素子電極92,93からなるユニットを複数個形成する〔図9(a)〕。基板91、素子電極92,93は、先に説明した電子放出素子の基板1、素子電極2,3にそれぞれ相当する。
工程(2)
Y方向の各ユニットの素子電極3を共通に接続するY方向配線94を形成する〔図9(b)〕。Y方向配線94(及び後述するX方向配線96)の材料に関しては、低抵抗である事が望まれ、材料、膜厚、配線幅等が適宜設定される。具体的には、例えば、銀粒子を含有する感光性ペーストを用い、スクリーン印刷した後、乾燥させてから、所定のパターンに露光、現像し、焼成して形成することができる。
工程(3)
Y方向配線94と後述するX方向配線96とを絶縁するために、層間絶縁層95を形成する〔図9(c)〕。尚、層間絶縁層95は、Y方向配線94に交差するように、且つ後述するX方向配線96と素子電極92とが接続するように、当該接続部にコンタクトホールを開けて形成する。層間絶縁層95は例えば、PbOを主成分とする感光性のガラスペーストをスクリーン印刷した後、露光−現像し、焼成して形成することができる。
工程(4)
次に、X方向配線96を、Y方向配線94に交差するように、層間絶縁層95上に形成する〔図9(d)〕。具体的には、例えば、層間絶縁層95の上に、銀(Ag)粒子を含有するペーストをスクリーン印刷した後乾燥させ、焼成して形成することができる。また、この時、層間絶縁層95のコンタクトホール部分で素子電極92と、X方向配線96とが接続される。
引き続き、前記電子放出素子の製造工程(2)以降の工程と同様の工程により、導電性膜を形成し、フォーミング工程、活性化工程、安定化工程、特性調整工程を行い、電子源を得ることができる。尚、電子源の製造においては、複数のユニットに対してパルス電圧を印加する工程となるため、各ユニットに一定の電圧が印加されるように制御を行う必要がある。
(実施例1)
図2に示す構成の電子放出素子を作製した。図2(a)は本素子の平面図を、図2(b)は(a)のA−A’断面図を示している。図2において、1は基板、2、3は素子電極(一対の電極)、4は導電性膜、5は第2の間隙、6はカーボン膜、7は第1の間隙である。
本実施例においては、5つの電子放出素子を、以下の工程に従い作製した。
工程(a)
ガラス基板と該ガラス基板を覆うSiO2を主体とする膜とから構成され、該ガラス基板は、モル比でSiO2を67%と、K2Oを4.4%と、Na2Oを4.5%含む基板1を用いた。尚、ガラス基板の歪み点は570℃であり、SiO2を主体とする膜としては、上記ガラス基板上にSiO2をスパッタリング蒸着法で約380nmの厚さに形成した。
工程(b)
上記基板1上に、スパッタリング蒸着法により、Tiを厚さ5nmに、Ptを厚さ50nmに順次堆積した。素子電極2,3及び素子電極間隔Lとなるべきパターンをホトレジストで形成し、次にドライエッチングを行い、素子電極間隔L:20μm、電極幅W:800μmとした素子電極2,3を形成した。
工程(c)
一対の素子電極2,3間を繋ぐように、有機Pd溶液をスピンナーにより回転塗布し、温度300℃で12分間の加熱焼成処理を行った。また、こうして形成した導電性膜4(主元素をPdとした薄膜)の膜厚は10nmであり、シート抵抗値は2×104Ω/□であった。
工程(d)
焼成後の導電性膜4を、レーザーにより直接に描画するパターニングを行って所定のパターンに形成した。素子幅W’は600μmとした。
工程(e)
上述の工程(a)〜(d)を終えた基板1を図5に示す測定評価装置(真空チャンバー)内にセットした。図中、50は電流計、51は電源、52は電流計、53は高圧電源、54はアノード電極、55は真空装置、56は排気ポンプである。排気ポンプ56により装置55内部を1×10-3Paの真空度に達するまで排気した。その後、電源51により、素子電極2,3間に電圧を印加し、フォーミング工程を行った。本実施例では、パルス幅T1を1msec、パルス間隔T2を50msecとし、矩形波の波高値(フォーミング時のピーク電圧)は0.1Vステップで昇圧させてフォーミング工程を行った。このあと、装置内部を1×10-6Paの真空環境に保持した。
工程(f)
続いて、トルニトリルをアンプルに封じたものをスローリークバルブを通して装置55内に導入し、1.3×10-4Paを維持した。次に、フォーミング工程を施した素子に、図7に示した波形で波高値を18Vとして活性化工程を行った。ここでパルス幅T1は1msec、T2を20msecとし、パルス間隔T3は19msecとした。時間は60分間とした。T4は1周期である。活性化工程終了後に、スローリークバルブを閉め、装置内部を排気した。
工程(g)
真空装置55及び電子放出素子をヒーターにより加熱して約250℃に維持しながら真空装置55内の排気を続けた。20時間後、ヒーターによる加熱をやめ、室温に戻したところ、真空装置内の圧力は、6×10-8Pa程度に達した。
工程(h)
上述の工程で作製した5つの電子放出素子のうち、一つの素子Aを用いて以下の電子放出特性の測定を実施した。
素子電極2,3間に、図1(a)に示したパルス電圧を印加した。具体的には、パルス幅T1が1msec、パルス波高値が17.5Vの波形を休止時間T3をおいて2回印加した。この時、休止時間T3を変化させて、その時の素子電流Ifの応答波形を観察した。そしてこの時の1パルス目の素子電流Ifの大きさと、2パルス目の素子電流の大きさを比較した。比較は、パルスの立ち上がりから100μsecの間に流れた電流の積分値、即ち電荷量を各々求め、その変化量を求めることにより実施した。2つの応答波形が一致すれば、変化量は0となる。また、変化率として、上記変化量を、1パルス目の立ち上がりから100μsecの間に流れた電流、即ち電荷量で割ったものとして定義した。2つの応答波形が一致すれば、変化率は0となる。
表1に、休止時間T3を変えたときの変化率(パーセント)を示す。
Figure 0003740485
表1から、休止時間T3が10msec以上であれば、素子電流Ifの応答波形が一致することが読み取れる。これは、休止時間T3を10msec以上とすることにより、1パルス目の素子電流による基板の熱などによる変形が、休止時間T3の間に緩和し、その結果、2パルス目の応答波形に影響を与えなくなるためだと考えられる。
次に、残りの4つの素子B〜Eを用いて特性調整工程を行った。この特性調整工程においては、図8に示したパルス電圧を印加した。特性シフト電圧のパルス幅であるT1を1msec、測定用駆動電圧のパルス幅であるT1’を100μsec、休止時間T3を15.5msecとした。また測定用のパルス電圧(測定用駆動電圧)の電圧値V2を15Vに固定した。
つまり、先ず、電圧値V1のパルス電圧(特性シフト電圧)を印加した後に、電圧値V2のパルス電圧(測定用駆動電圧)を印加して該パルス電圧(測定用駆動電圧)における素子電流Ifを計測する。この時、計測される素子電流Ifの値の目標値を2.50mAとし、計測された素子電流Ifが上記目標値であれば、この工程と終了する。しかしながら、目標値よりも高い場合には、該目標値に近づくように、次に印加するパルス電圧(特性シフト電圧)の電圧値V1を制御した。
尚、パルス電圧(測定用駆動電圧)の印加による素子電流Ifの計測にあたり、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。また、波高値V1の制御に関して、具体的には、波高値を17Vから開始して、上述の計測を行った後に素子電流Ifが目標値よりも大きい場合には、波高値V1を0.02V上昇させる制御を行う。この制御を繰り返すことで、目標値と同じか、下回った場合には、パルス電圧(特性シフト電圧)の印加を終了する制御を行った。
尚、4つの素子B〜E全て、1回目の特性シフト電圧印加時(V1の波高値が17Vの時)には、目標値である2.50mAよりも大きかった。この特性調整工程は、特定の電圧における素子電流の値を揃えることを目的とするものである。
結果を表2に示す。
Figure 0003740485
表2から読み取れるように、素子B〜Eの4つの素子について、V1の最大値は異なるものの、V2における電流値は(最大値−最小値)/平均値で約1.6%と、極めて特性のそろった素子とすることができた。
尚、本実施例において行った方法以外にも、例えば、一つの素子に対して上述の測定を行うことにより、V1の電圧とその時に観測される電流値、及びV2における電流値の関係をテーブルとして作成して、該テーブルを参照して他の電子放出素子の特性調整工程におけるV1の電圧を直接決定する方法を採用することもできる。いずれの方法にしても、V2における電流値を、その前に印加されるV1の影響を受けることなく測定することが重要である。
次に、この素子B〜Eの4つの素子について、駆動耐久の評価を行った。具体的には、駆動電圧を15Vとし、駆動パルス幅を100μsec、駆動周波数を60Hz、駆動時間を200時間とした。駆動パルス幅と、駆動周波数の関係から、休止時間が10msec以上の条件である。まず、駆動の初期に、素子B〜Eが、表2で示される電流値であるか確認を行った。計測の手法は、上述の手法と同じく、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。結果は、素子B〜E全ての素子が、表2に示す値と極めてよい一致を示すものであった。
次に、アノードに1kV印加して、駆動耐久中の素子電流と放出電流の値を計測した。計測を簡便に行うために、パルスの立ち上がりから90μsec経過後における素子電流と放出電流の値を読み取り実施した。その結果、駆動耐久中も、素子B〜E全ての素子が安定した素子電流及び放出電流の値を示した。
尚、本実施例では、6×10-8Paの真空度で実施したが、有機物質が十分除去されていれば、1×10-6Pa以上の真空度で十分安定な特性を維持することができる。このような真空雰囲気を採用することにより、新たな炭素或いは炭素化合物の堆積を抑制でき、また真空容器や基板などに吸着したH2O,O2なども除去でき、結果として素子電流If,放出電流Ieが安定する。
本実施例では、4つの素子の素子電流が駆動電圧においてよくそろっており、また、駆動耐久中の変化も微小で、極めて安定なものであった。これは、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である基体上に、SiO2を主体とする膜が積層された基板を用いたこと、そして、パルスの印加に際して、10msec以上の休止時間を設定して、特性を調整した結果もたらされたものである。
尚、本実施例では、休止時間を15.5msecとしたが、表1からもわかるように、10msec以上であればよいことがわかる。この休止時間を長くしすぎると、工程に要する時間が長くなり、あまり好ましくなく100msec以下とするのが好適である。
(比較例1)
比較例1として、ガラス基板としてソーダライムガラスを使用した以外は、実施例1と同様にして工程(g)まで行った。本比較例で使用したソーダライムガラスは、SiO2を74%と、K2Oを3%とNa2Oを12%含むものである。
しかしながら、活性化工程において、実施例1と比較して、素子電流に不安定な挙動が見られ、また、素子電流の値も小さなものとなった。これは基板からナトリウムイオンが拡散してきたためだと思われる。続いて、工程(g)に相当する安定化工程を行った後に、電子放出特性の測定を行った。
実施例1と同様に、図8に示したパルス電圧を印加した。T1を1msec、T1’を100μsec、T3を15.5msecとして、測定用駆動電圧V2の波高値を15Vに固定し、測定用駆動電圧印加時の素子電流を計測し、該素子電流の目標値を2.50mAとし、該目標値になるように特性シフト電圧V1の波高値を制御しようとした。しかしながら、V1の波高値を17Vとしたときに、該T2のパルス幅における素子電流の大きさは2.50mAに達せず、極めて小さなものであった。
これは、工程(g)の活性化工程で、素子電流に不安定な挙動が見られ、また、素子電流の値も小さなものであったことに由来すると考えられる。本比較例の素子は、素子電流の絶対値において実施例1の素子よりもきわめて劣っており、そのため、駆動耐久の評価は行わなかった。
本比較例1から、ナトリウムイオンの拡散を効果的に抑制することが重要であることがわかる。
(実施例2)
実施例2として、上述の実施例1で用いた基板1の代わりに、モル比でSiO2を66%と、K2Oを5.4%とNa2Oを5.0%含み、歪み点が582℃であるガラス基板上に、スパッタリング蒸着法により厚み380nmのSiO2を主体とする膜を形成した基板1を使用した以外は、実施例1と同様にして工程(g)まで行った。本例においても、実施例1と同様に、5つの電子放出素子A〜Dを作製した。
実施例1と同様に、工程(g)の安定化工程を行った後に、(h)の電子放出特性の測定を行った。
先ず、5つの素子のうちの一つの素子Aを用いて、素子電極2,3間に、図1(a)に示したパルス電圧を印加した。具体的には、パルス幅T1が1msec、パルス波高値が17.5Vの波形を休止時間T3をおいて2回印加した。この時、休止時間T3を変化させて、その時の素子電流Ifの応答波形を観察した。そしてこの時の1パルス目の素子電流Ifの大きさと、2パルス目の素子電流の大きさを比較した。比較は、パルスの立ち上がりから100μsecの間に流れた電流値の積分値を各々求め、その変化量を求めることにより実施した。2つの応答波形が一致すれば、変化量は0となる。また、変化率として、上記変化量を、1パルス目の立ち上がりから100μsecの間に流れた電流値で割ったものとして定義した。2つの応答波形が一致すれば、変化率は0となる。
その結果、休止時間T3を10msec以上とすることにより、1パルス目の素子電流による基板の熱的な変形などに起因すると推測される変動が、休止時間T3の間に緩和し、2パルス目の応答波形に影響を与えなくなることが確認できた。
続いて、残りの4つの素子B〜Eを用いて、前述した特性調整工程を行った。この特性調整工程においては、図8に示したパルス電圧を印加した。特性シフト電圧のパルス幅であるT1を1msec、測定用駆動電圧のパルス幅であるT1’を100μsec、休止時間T3を15.5msecとした。また、測定用のパルス電圧(測定用駆動電圧)の電圧値V2を15Vに固定した。
つまり、先ず、電圧値V1のパルス電圧(特性シフト電圧)を印加した後に、電圧値V2のパルス電圧(測定用駆動電圧)を印加して該パルス電圧(測定用駆動電圧)における素子電流Ifを計測する。この時、計測される素子電流Ifの値の目標値を2.50mAとし、計測された素子電流Ifが上記目標値であれば、この工程を終了する。しかしながら、目標値よりも高い場合には、該目標値に近づくように、次に印加するパルス電圧(特性シフト電圧)の電圧値V1を制御した。
尚、パルス電圧(測定用駆動電圧)の印加による素子電流Ifの計測にあたり、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。また、波高値V1の制御に関して、具体的には、波高値を17Vから開始して、上述の計測を行った後に素子電流Ifが目標値よりも大きい場合には、波高値V1を0.02V上昇させる制御を行う。この制御を繰り返すことで、目標値と同じか、下回った場合には、パルス電圧(特性シフト電圧)の印加を終了する制御を行った。
尚、4つの素子全て、1回目の特性シフト電圧印加時(V1の波高値が17Vのとき)には、目標値である2.50mAよりも大きかった。この特性調整工程は、特定の電圧における素子電流の値を揃えることを目的とするものである。
結果を表3に示す。
Figure 0003740485
表3から読み取れるように、素子B〜Eについて、V1の最大値は異なるものの、V2における電流値は(最大値−最小値)/平均値で約1.6%と、極めて特性のそろった素子とすることができた。
尚、本実施例において行った方法以外にも、例えば、一つの素子に対して上述の測定を行うことにより、V1の電圧とその時に観測される素子電流及び、V2における電流値の関係をテーブルに作成して、該テーブルを参照してV1の電圧を直接決定する方法を採用することもできる。いずれの方法にしても、V2における電流値を、その前に印加されるV1の影響を受けることなく測定することが重要である。
次に、この素子B〜Eについて駆動耐久の評価を行った。具体的には、駆動電圧を15Vとし、駆動パルス幅を100μsec、駆動周波数を60Hz、駆動時間を200時間とした。駆動パルス幅と、駆動周波数の関係から、休止時間が10msec以上の条件である。まず、駆動の初期に、素子B〜Eがそれぞれ、表3で示される電流値であるか確認を行った。計測の手法は、上述の手法と同じく、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。結果は、素子B〜E全ての素子が、表3に示す値と極めてよい一致を示すものであった。
次に、アノードに1kV印加して、駆動耐久中の素子電流と放出電流の値を計測した。具体的には、パルスの立ち上がりから90μsec経過後における素子電流と放出電流の値を読み取った。その結果、駆動耐久中も、素子B〜E全てが安定した素子電流及び放出電流の値を示した。
これは、SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である基板上に、SiO2を主体とする膜が積層された基板を用いたこと、そして、パルスの印加に際して、10msec以上の休止時間を設定して、特性を調整した結果もたらされたものである。
尚、本実施例では、特定の電圧における素子電流の値を揃える工程で休止時間を15.5msecとしたが、10msec以上であればよいことはいうまでもない。
本実施例では、モル比において、SiO2を66%と、K2Oを5.4%とNa2Oを5.0%含むガラス基板上にSiO2をスパッタリング蒸着法で約380nmの厚さに形成した基板を用いたが、スパッタリング蒸着法で形成したSiO2を主体とする膜の膜厚は、これに限られるものではない。
SiO2を主体とする膜の膜厚を変化させて同様の実験を行ったところ、50nm以上の膜厚であれば、本実施例と同等の特性が得られることがわかった。また、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下であれば、本実施例と同等の特性が得られる。ここでいう特性とは、具体的には、パルスの印加に際して、10msec以上の休止時間を設定して特性を調整することにより、素子電流が駆動電圧に対して再現性良く設定可能であり、また、駆動耐久中の変化も微小で、極めて安定な特性を実現することができることである。
尚、該SiO2の膜厚は50nm以上であれば良いが、1μmを超えると、形成に要する時間がかかったり、膜応力に由来すると思われる基板のそりや、ひどい場合には、クラックが発生する場合があり好ましくない。故に、SiO2を主体とする膜の実効的な膜厚は50nm以上1μm以下である。
(実施例3)
実施例3として、上述の実施例1で用いた、モル比でSiO2を67%と、K2Oを4.4%とNa2Oを4.5%含むガラス基板上に、スパッタリング蒸着法でSiO2を主体とする膜を約380nmの厚みで形成した基板を使用した。本実施例においては、1つの電子放出素子を作製した。
本実施例においては、素子電極2とパルス電圧印加用の電源との間に、300Ωの抵抗を挿入した。これは、複数の電子放出素子が並列に接続された場合を想定したものであり、大きな素子電流が流れた場合に、電圧印加用の電源と素子電極間の配線等による電圧降下が大きく影響する状況を想定して作り出すためのものである。
例えば、活性化工程において、素子電流Ifが活性化工程の進行に伴って変化する場合に、上述の配線等による抵抗と素子電流Ifの積で表される電圧降下が生じる。素子電流Ifの値が小さかったり、上述の抵抗が小さかったりして、該電圧降下の影響が無視しうる場合なら問題ないが、素子電流Ifの値が大きかったり、上述の抵抗が大きい場合には該電圧降下が大きく影響し、結果的に、素子電極2,3間に印加される電圧に大きな変化がもたらされてしまう。そこで、本実施例では、活性化工程を次のように実施した。
工程(e)までは、実施例1と同様に実施した。続いて実施例1の工程(f)以降の工程の代わりに、以下の(f)’以降の工程を実施した。
工程(f)’
トルニトリルをアンプルに封じたものをスローリークバルブを通して真空内に導入し、1.3×10-4Paを維持した。
次に、図7に示した波形で、波高値の初期値を18Vとして活性化工程を行った。ここでパルス幅T1は1msec、T2を20msecとし、パルス間隔T3は19msecとした。活性化工程に要する時間(パルス電圧の印加時間)は60分間とした。この時、パルスの立ち上がりから950μsec経過後における素子電流Ifを計測し、素子電極2とパルス電圧印加用の電源の間に挿入した300Ωの抵抗との積、即ち電圧降下に相当する電圧を、波高値の初期値に上乗せするように制御を行った。
具体的には、連続して印加されるパルス電圧に対して、それに対応して計測される素子電流Ifの値を32回サンプリングして平均し、その値と上述の抵抗により計算される電圧降下分を加えるようにパルス電圧の波高値を変更する制御を行った。この制御を3秒間隔で実施することにより、素子電極2,3間に印加される電圧を、概ね18Vに保つようにした。
実施例1の結果からもわかるとおり、パルス間隔T3を19msecとすることにより、この期間において、基板の熱的な変形等の緩和を十分に進めることができ、印加電圧パルスに応じた素子電流Ifの波形を正確に測定することができる。ひいては、素子電極2、3間に印加される電圧を正確に設定することが可能となる。ここでは、活性化工程に用いるパルス電圧自体が、電流測定用のパルス電圧をかねている。尚、上記方法による活性化工程を60分間行った後の素子電流Ifの値は9.8mAであった。そして、活性化工程終了後に、スローリークバルブを閉め、装置内部を排気した。
工程(g)’
次に、安定化工程を行った。具体的には、真空装置及び電子放出素子をヒーターにより加熱して約250℃に維持しながら真空装置内の排気を続けた。20時間後、ヒーターによる加熱をやめ、室温に戻したところ、真空装置内の圧力は、6×10-8Pa程度に達した。
工程(h)’
次に、特性調整工程を行った。この特性調整工程においては、図8に示したパルス電圧を印加した。特性シフト電圧のパルス幅であるT1を1msec、測定用駆動電圧のパルス幅であるT1’を100μsec、休止時間T3を15.5msecとした。また測定用のパルス電圧(測定用駆動電圧)の電圧値V2を15.75Vに固定した。つまり、先ず、電圧値V1のパルス電圧(特性シフト電圧)を印加した後に、電圧値V2のパルス電圧(測定用駆動電圧)を印加して該パルス電圧(測定用駆動電圧)における素子電流Ifを計測する。この時、計測される素子電流Ifの値の目標値を2.50mAとし、計測された素子電流Ifが上記目標値であれば、この工程と終了する。しかしながら、目標値よりも高い場合には、該目標値に近づくように、次に印加するパルス電圧(特性シフト電圧)の電圧値V1を制御した。
尚、パルス電圧(測定用駆動電圧)の印加による素子電流Ifの計測にあたり、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。測定用駆動電圧V2を15.75Vに設定したのは、本素子に300Ωの抵抗が挿入されているためであり、100μsecの間に平均2.50mAの素子電流が流れることによる電圧降下分を加味したからである。また、活性化工程のときに計測された素子電流Ifの値を参考にして、特性シフト電圧V1を20Vから開始した。上述の計測を行った後に、素子電流Ifが目標値よりも大きい場合には、波高値V1を0.04V上昇させる制御を行う。この制御を繰り返すことで、目標値と同じか、下回った場合には、パルス電圧(特性シフト電圧)の印加を終了する制御を行った。尚、本素子は、1回目の特性シフト電圧印加時(V1の波高値が20Vのとき)に測定用駆動電圧V2で計測される電流値は2.50mAよりも大きかった。
本素子においては、測定用駆動電圧V2で計測される電流値が2.44mAとなったところで上述の制御(特性調整工程)を完了した。
次に、この素子を用いて、駆動耐久の評価を行った。具体的には駆動電圧を15.75Vとし、駆動パルス幅を100μsec、駆動周波数を60Hz、駆動時間を200時間とした。駆動パルス幅と、駆動周波数の関係から、休止時間が10msec以上の条件である。まず、駆動の初期に、本素子の素子電流を計測した。計測の手法は、上述の手法と同じく、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。結果は、素子電流値が2.44mAであり、先に測定した値と一致するものであった。
また、アノードに1kV印加して、駆動耐久中の素子電流と放出電流の値を計測した。具体的には、パルスの立ち上がりから90μsec経過後における素子電流と放出電流の値を読み取った。その結果、駆動耐久中も、安定した素子電流及び放出電流の値を示した。
本実施例の素子の特性は、実施例1と比較して、素子電流はもちろんのこと、放出電流の値も概ね一致するものであった。これは、上述の活性化工程(f)’が効果的に作用し、電圧降下による影響を排除できたためであると考えられる。また、(h)’において、駆動電圧における電流値を実施例1と同様に、精度よく設定することができたためだと考えられる。
(実施例4)
本実施例は、実施例1で用いた基板1上に複数の電子放出素子を配列形成することで電子源を作製し、さらに、この電子源を用いた画像表示装置を作製した。尚、それぞれの電子放出素子の製造方法は、実施例1と同様である。
本例において、電子源は図9(a)〜(e)の工程に従って作成した。尚、図9(e)における97は導電性膜である。以下に各工程を説明する。
工程(a)
実施例1で用いた基板1で用いた基板1と同様の基板91上に、各々が一対の素子電極92,93からなるユニットを多数形成した〔図9(a)〕。素子電極92,93は、基板91上に、スパッタ法によって先ず下引き層として厚さ5nmのTi、その上に厚さ40nmのPtを成膜した後、ホトレジストを塗布し、露光、現像、エッチングという一連のフォトリソグラフィー法によってパターニングして形成した。
本例では素子電極92,93との間隔〔図2(a)におけるL〕を10μm、対応する長さ〔図2(a)におけるW〕を100μmとした。
工程(b)
次に、Y方向の複数の素子電極93を共通に接続する、複数本のY方向配線94を形成した〔図9(b)〕。Y方向配線94は、銀(Ag)粒子を含有する感光性ぺーストを用い、スクリーン印刷した後、乾燥させてから、所定のパターンに露光、現像し、この後480℃前後の温度で焼成して形成した。
工程(c)
Y方向配線94に交差するように、且つ後述するX方向配線96と素子電極92とが接続するように、当該接続部にコンタクトホールを開けて、層間絶縁層95を形成した〔図9(c)〕。層間絶縁層95は、PbOを主成分とする感光性のガラスペーストをスクリーン印刷した後、露光、現像し、これを480℃前後の温度で焼成して形成した。
工程(d)
次に、X方向配線96を、Y方向配線94に交差するように、層間絶縁層95上に形成した〔図9(d)〕。具体的には、先に形成した層間絶縁層95の上に、銀(Ag)粒子を含有するぺーストをスクリーン印刷した後乾燥させ、480℃前後の温度で焼成した。層間絶縁層95のコンタクトホール部分で素子電極92と、X方向配線96とが接続された。
X方向配線96は、走査信号が印加される配線として用いられる。
このようにしてXYマトリクス配線を有する基板が形成された。
工程(e)
次に、各素子電極92,93間を繋ぐように、液滴付与手段により、導電性膜97を構成する材料を塗布した。具体的には、導電性膜97としてPd膜を得る目的で、有機Pd含有溶液を用いた。この溶液の液滴を液滴付与手段として、ピエゾ素子を用いたインクジェット噴射装置を用い、ドット径が60μmとなるように調整して電極間に付与した。その後この基板を空気中にて、350℃で10分間の加熱焼成処理をして酸化パラジウム(PdO)とした。ドットの直径は約60μm、厚みは最大で10nmの膜が得られた。以上の工程により、PdOからなる導電性膜97が形成された〔図9(e)〕。
工程(f)
次に、フォーミング工程を行った。
具体的な方法は、図5に示した装置と同様の構成の真空装置内に上記基板を配置し、電源から、X方向配線96及びY方向配線94を介して各素子電極92,93間に通電する事によって、各導電性膜97に第2の間隙〔図2(a)の第2の間隙5に相当〕を形成した。この時、若干の水素ガスを含む真空雰囲気下でフォーミング工程を行うことが好ましい。尚、フォーミング処理に用いた電圧波形は図4(b)に示した、パルス波高値を増加させながら印加する方法で、T1=1msec、T2=50msec、T3=49msecとし、短形波の波高値は0.1Vステップで上昇させた。
工程(g)
次に活性化工程を行った。
前記のフォーミング工程と同様に真空装置内において、不図示の電源からX方向配線及びY方向配線を通じてパルス電圧を素子電極92,93間に繰り返し印加することによって行った。この工程により、前記第2の間隙内及び近傍の導電性膜97上にカーボン膜を堆積させた。
本工程ではカーボン源としてp−トルニトリルを用い、スローリークバルブを通して真空空間内に導入し、1.3×10-4Paを維持した。本例においては、実施例3で示したのと同様に、該活性化工程において、素子電極92,93間に概ね一定の電圧が印加されるように制御を行った。以下に、詳細に述べる。
まず、X方向配線96の中から1本の配線Xnを選択し、該配線の片側から、図7に示した波形で波高値が18Vとなるように電圧を印加する準備を行う。本例では、パルス幅T1は1msec、T2を20msecとし、パルス間隔T3は19msecとした。時間は60分間とした。
実際にはX方向配線96や、Y方向配線94は有限の抵抗を有しており、並列に接続された複数の素子に対して、X方向配線96への給電部から遠ざかるに従って、電圧降下の影響が大きく作用する。そこで、X方向配線96の中から選択した1本の配線に印加するパルス電圧とタイミングを同期させて、X方向配線96における電圧降下分を補償するように、Y方向配線94にパルス電圧を印加した。
この時、Y方向配線94の全ての配線に対して、各々のY方向配線96に接続され、且つX方向配線96の中から選ばれた1本の配線Xnに接続された電子放出素子に略一定の電圧が印加されるように、補償電圧を印加した。
尚、X方向配線96の中から選ばれた1本の配線Xnには、該配線に接続された素子数に応じた電流が流れる。そのため、該配線の電圧降下は、配線の抵抗によるものが支配的となる。
本例においては、予めX方向配線96の抵抗を測定しており、該抵抗値、並びにY方向配線94のピッチ、配線Xnに接続された素子数を考慮して、上述の制御(補償)を行った。
具体的には、X方向配線96の中から選ばれた1本の配線Xnに流れる素子電流を計測し、該素子電流に基づいて上述の制御(補償)を行った。さらに具体的には32周期分に相当する素子電流の値を32回計測し、該値を平均化したものを用いて各Y方向配線94に印加する電圧(補償電圧)を更新した。この更新は5秒おきに実施した。
本例においては、パルス幅T1は1msec、T2を20msecとし、パルス間隔T3は19msecとした。パルス間隔T3を19msecとすることにより、この期間において、基板91の熱的な変形等の緩和を十分に進めることができる。その結果、印加したパルス電圧に応じた素子電流Ifの波形を正確に測定することができる。この素子電流Ifを正しく測定することにより、ひいては、素子電極92,93間に印加する電圧(補償電圧)を正確に設定することが可能となる。
上述の説明は、X方向配線96の中から1本の配線Xnを選択した場合であったが、実際には、複数のX方向配線96に対して、印加パルス電圧のタイミングをずらして実行することも可能である。本例ではこの方法を採用して、全ての素子に対して活性化工程を行った。
その後、スローリークバルブを閉め、活性化工程を終了した。以上の工程で、電子源を有する基板を作製する事ができた。
工程(h)
次に、上記工程で作製した電子源を用いて、図10に示す構成の画像表示装置を作製した。
工程(i)
上述の工程で製造した画像表示装置に対して、実施例1で実施した特性調整工程を実施した。
具体的には、X方向配線96及びY方向配線94から各々1本のX方向配線XnとY方向配線Ymを選択し、図8に示したパルス電圧が、選択したX方向配線とY方向配線に接続された電子放出素子に印加されるようにした。特性シフト電圧のパルス幅であるT1を1msec、測定用駆動電圧のパルス幅であるT1’を100μsec、休止時間T3を15.5msecとした。また測定用のパルス電圧(測定用駆動電圧)の電圧値V2を15Vに固定した。つまり、先ず、電圧値V1のパルス電圧(特性シフト電圧)を印加した後に、電圧値V2のパルス電圧(測定用駆動電圧)を印加して該パルス電圧(測定用駆動電圧)における素子電流Ifを計測した。この時、計測される素子電流Ifの値の目標値を0.25mAとし、計測された素子電流Ifが上記目標値であれば、この工程を終了し、目標値よりも高い場合には、該目標値に近づくように、次に印加するパルス電圧(特性シフト電圧)の電圧値V1を制御した。
尚、パルス電圧(測定用駆動電圧)の印加による素子電流Ifの計測にあたり、パルスの立ち上がりから10μsec〜90μsec経過後までを10μsecの間隔で9ポイント計測し、平均した値を読み取った。また、特性シフト電圧V1の波高値の制御に関して、具体的には、V1の波高値を17Vから開始して、上述の計測を行った後に目標値よりも大きい場合には、V1の波高値を0.02V上昇させる制御を行い、目標値と同じか、下回った場合には、パルス電圧(特性シフト電圧)の印加を終了する制御を行った。
尚、X方向配線XnとY方向配線Ymに接続された電子放出素子にV1並びにV2の電圧を印加するにあたり、該方向配線Xnには各々波高値が8.5V、7.5Vの電圧パルスを印加し、Y方向配線Ymには極性の異なる、−(V1−8.5)V、−7.5Vの電圧を印加した。
また、素子電流を計測するにあたり、Y方向配線に流れる電流を測定した。また、X方向配線XnとY方向配線Ym以外の配線はグランド電位とした。
上述の制御(特性調整工程)を、全ての素子について実施して、本工程を終了した。
尚、本例ではY方向配線94に流れる電流を測定したが、X方向配線96に流れる電流を測定しても一向に構わない。
以上の工程により本例の画像表示装置を形成した。そして、この画像表示装置は、例えば図11に示す表示パネル101に当てはめることで所望の画像を表示することができる。
図11では、NTSC方式のテレビ信号に基づいたテレビジョン表示用の画像表示装置の構成例を示している。図12中、111は表示パネル、112は走査回路、113は制御回路、114はシフトレジスタ、115はラインメモリ、116は同期信号分離回路、117は情報信号発生器、118はフェースプレート、119は電子源基板、Vx及びVaは直流電圧源である。
前述のX方向配線96には、走査線信号を印加するXドライバー112が、Y方向配線94には情報信号が印加されるYドライバーの情報信号発生器117が接続される。
電圧変調方式を実施するには、情報信号発生器117として、一定の長さの電圧パルスを発生するが入力されるデータに応じて、適宜パルスの波高値を変調するような回路を用いる。また、パルス幅変調方式を実施するには、情報信号発生器117としては、一定の波高値の電圧パルスを発生するが入力されるデータに応じて、適宜電圧パルスの幅を変調するような回路を用いる。
制御回路113は、同期信号分離回路116より送られる同期信号Tsyncに基づいて、各部に対してTscan,Tsft及びTmryの各制御信号を発生する。
同期信号分離回路116は、外部から入力されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分と輝度信号成分とを分離するための回路である。この輝度信号成分は、同期信号に同期してシフトレジスタ114に入力される。
シフトレジスタ114は、時系列的にシリアルに入力される前記輝度信号を、画像の1ライン毎にシリアル/パラレル変換して、制御回路113より送られるシフトクロックに基づいて動作する。シリアル/パラレル変換された画像1ライン分のデータ(電子放出素子n素子分の駆動データに相当)は、n個の並列信号として前記シフトレジスタ114より出力される。
ラインメモリ115は、画像1ライン分のデータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であり、記憶された内容は、情報信号発生器117に入力される。
情報信号発生器117は、各々の輝度信号に応じて、電子放出素子107の各々を適切に駆動するための信号源である。その出力信号は、Y方向配線94を介して、当該Y方向配線94と選択中の走査ライン(X方向配線96)との交点にある各々の電子放出素子107に印加される。
このようにして、X方向配線96を順次走査し、同時に輝度信号(変調信号)をY方向配線94に印加する事によって、電子放出素子107を線順次駆動する事が可能になる。そして、電子放出素子107を駆動している間、高圧端子Hvを通じ、アノード電極であるメタルバック105に高圧を印加することで、駆動された電子放出素子107から放出された電子ビームを蛍光膜104に衝突させ、1画面を表示することができる。
ここで述べた画像形成装置の構成は、本発明による画像形成装置の一例であり、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。
こうして、画像を表示させたところ、極めて滑らかな画像を表示することができた。これは、隣接する画素の輝度にばらつき(各電子放出素子の電子放出特性の差)が少ないためである。さらに、この状態で数百時間の耐久評価を行ったところ、上述の滑らかな画像を維持していた。これは、各画素に対応する電子放出素子の特性が、極めて安定であることに由来するものと考えられる。
本発明にかかる、電子放出素子の製造時及び駆動時の印加電圧波形並びに素子電流応答波形を模式的に示す図である。 本発明により製造される表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法の一例の工程図である。 本発明の電子放出素子の製造において、フォーミング工程で用いる電圧パルス波形を説明する図である。 電子放出素子の電子放出特性を測定装置の模式図である。 電子放出素子の電子放出特性を説明するための模式図である。 本発明の電子放出素子の製造方法において、活性化工程で用いるパルス電圧の波形の例を説明するための図である。 本発明の電子放出素子の製造方法で使用する印加電圧波形の一例を示す模式図である。 本発明の電子源の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の電子源の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の電子源の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の電子源の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の実施例における電子源の製造工程の一工程図である。 本発明による画像形成装置の一例の表示パネルの構成を示す模式図である。 本発明による画像形成装置の構成の一例を示すシステムブロック図である。
符号の説明
1 ガラス基板
2,3 素子電極
4 導電性膜
5 第2の間隙
6 カーボン膜
7 第1の間隙
50 電流計
51 電源
52 電流計
53 高圧電源
54 アノード電極
55 真空装置
56 排気ポンプ-
91 基板-
92、93 素子電極
94 Y方向配線
95 層間絶縁層
96 X方向配線
97 導電性膜
100 外囲器
102 フェースプレート
103 ガラス基板
104 蛍光膜
105 メタルバック
106 支持枠
107 電子放出素子
111 表示パネル
112 走査回路
113 制御回路
114 シフトレジスタ
115 ラインメモリ
116 同期信号分離回路
117 情報信号発生器
118 フェースプレート
110 電子源基板

Claims (18)

  1. SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを配置する第1の工程と、前記第1の導電体と第2の導電体間に、パルス電圧を休止時間をおいて繰り返し印加する第2の工程と、を有する電子放出素子の製造方法であって
    前記休止時間が10msec以上であることを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  2. 前記電圧パルスの休止時間が、100msec以下である請求項1に記載の電子放出素子の製造方法。
  3. 前記第1及び第2の導電体は、それぞれカーボン膜を含み、前記第2の工程は、1×10-6Pa以上の真空度のもとで行われる請求項1または2に記載の電子放出素子の製造方法。
  4. 前記第2の工程は、炭素化合物ガスを含む雰囲気中にて行われる請求項1または2に記載の電子放出素子の製造方法。
  5. 前記SiO2を主体とする膜は厚さが50nm以上1μm以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の電子放出素子の製造方法。
  6. SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを配置する第1の工程と、前記第1の導電体と第2の導電体間に、パルス電圧を休止時間をおいて繰り返し印加する第2の工程と、を有する電子放出素子の製造方法であって
    前記パルス電圧は、休止時間が10msec以上の電流測定用パルス電圧を前記第1の導電体と前記第2の導電体との間に印加することによって測定される電流値に基づいて設定されることを特徴とする電子放出素子の製造方法
  7. SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを配置する第1の工程と、
    前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに、休止時間をおいてパルス電圧を繰り返し印加する第2の工程と、を有する、複数の電子放出素子からなる電子源の製造方法であって
    前記ユニットに印加されるパルス電圧は、休止時間が10msec以上の電流測定用パルス電圧を前記ユニットに印加することによって測定される電流値に基づいて設定されることを特徴とする電子源の製造方法。
  8. SiO 2 を主成分としNa 2 OとK 2 Oを含有し、且つ、Na 2 Oに対するK 2 Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO 2 を主体とする膜とから構成された基板上に第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを配置する第1の工程と、
    前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに、休止時間をおいてパルス電圧を繰り返し印加する第2の工程と、を有する、複数の電子放出素子からなる電子源の製造方法であって
    前記休止時間が10msec以上であることを特徴とする電子源の製造方法
  9. 前記第1及び第2の導電体の各々はカーボン膜を含み、前記第2の工程は、1×10-6Pa以上の真空度のもとで行われる請求項に記載の電子源の製造方法。
  10. 前記第2の工程は、炭素化合物ガスを含む雰囲気中にて行われることを特徴とする請求項に記載の電子源の製造方法。
  11. 前記パルス電圧は、前記選択された1以上のユニットの各々に、前記選択されたX方向配線の抵抗値に依存する電圧降下を補償する電圧値を加えたパルス電圧である請求項乃至10のいずれかに記載の電子源の製造方法。
  12. 前記選択されたX方向配線の抵抗値に依存した電圧降下を補償する電圧は、前記Y方向配線を介して印加される請求項11に記載の電子源の製造方法。
  13. 前記第2の工程におけるパルス電圧が、前記電流測定用パルス電圧を兼ねる請求項8乃至12のいずれかに記載の電子源の製造方法。
  14. 電子源と、該電子源から放出された電子線の照射によって発光する発光体基板とを有する画像表示装置の製造方法であって、前記電子源が請求項乃至13のいずれかに記載の電子源の製造方法により製造されることを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  15. SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO2を主体とする膜とからなる基板と、該基板上に配置された第1の導電体と第2の導電体とを有する電子放出素子の駆動方法であって、
    前記第1の導電体と第2の導電体間に印加するパルス電圧の休止時間を10msec以上とすることを特徴とする電子放出素子の駆動方法。
  16. 前記SiO2を主体とする膜は厚さが50nm以上1μm以下である請求項15に記載の電子放出素子の駆動方法。
  17. SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO2を主体とする膜とからなる基板と、該基板上に配置された第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを有する電子源の駆動方法であって、
    前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに印加するパルス電圧の休止時間を10msec以上とすることを特徴とする電子源の駆動方法。
  18. SiO2を主成分としNa2OとK2Oを含有し、且つ、Na2Oに対するK2Oのモル比が0.5以上2.0以下である部材と、該部材上に積層されたSiO2を主体とする膜とからなる基板と、該基板上に配置された第1の導電体と第2の導電体とを有する複数個のユニットと該ユニットの一方の導電体に接続する複数本のX方向配線と該ユニットの他方の導電体に接続する複数本のY方向配線とを有する電子源と、該電子源から放出された電子線の照射によって発光する発光体基板とを有する画像表示装置の駆動方法であって、
    前記複数のX方向配線の中から所望のX方向配線を選択すると共に、該選択されたX方向配線に接続する複数のユニットの中から選択された1以上のユニットに接続するY方向配線を選択し、前記選択されたX方向配線とY方向配線とを通じて前記選択された1以上のユニットに印加するパルス電圧の休止時間を10msec以上とすることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
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