JP3169926B2 - 電子源の製造方法 - Google Patents

電子源の製造方法

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JP3169926B2 JP02993099A JP2993099A JP3169926B2 JP 3169926 B2 JP3169926 B2 JP 3169926B2 JP 02993099 A JP02993099 A JP 02993099A JP 2993099 A JP2993099 A JP 2993099A JP 3169926 B2 JP3169926 B2 JP 3169926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子放出素
を備えた電子源の製造方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来より電子放出素子には大別して熱電
子放出素子と冷陰極電子放出素子を用いた2種類のもの
が知られている。冷陰極電子放出素子には電界放出型
(以下、「FE型」という。)、金属/絶縁層/金属型
(以下、「MIM型」という。)や表面伝導型電子放出
素子等がある。FE型の例としてはW.P.Dyke
&W.W.Doran“Field Emissio
n”,Advance inElectron Phy
sics,8,89(1956)あるいは、C.A.S
pindt“Physical Properties
of thin−film field emiss
ion cathodes with molybde
niumcones”,J.Appl.Phys.,4
7,5248(1976)等に開示されたものが知られ
ている。
【0003】MlM型ではC.A.Mead,“Ope
ration of Tunnel−Emission
Devices”,J.Appl.Phys.,3
2,646(1961)等に開示されたものが知られて
いる。
【0004】表面伝導型電子放出素子型の例としては、
M.I.Elinson,Radio Eng.Ele
ctron Phys.,10,1290(1965)
等に開示されたものがある。
【0005】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に膜面に平行に電流を流すことによ
り、電子放出が生ずる。この表面伝導型電子放出素子と
しては、前記エリンソン等によるSnO2 薄膜を用いた
もの、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:Th
in Solid Fi1ms,9,317(197
2)]、In23 /SnO2 薄膜によるもの[M.H
artwe11 andC.G.Fonstad:IE
EE Trans.ED Conf.,519(197
5)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久他:真空、第
26巻、第1号、22頁(1983)]等が報告されて
いる。
【0006】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な例として前述のM.ハートウェルの素子構成を図17
に模式的に示す。同図において1は基板、2および3は
素子電極である。4は導電性薄膜で、H型形状のパター
ンにスパッタで形成された金属酸化物薄膜等からなり、
後述の通電フォーミングと呼ばれる通電処理により電子
放出部5が形成される。尚、図中の素子電極間隔Lは
0.5〜1mm、W’は0.lmmで設定されている。
なお、電子放出部5の位置および形状は、不確定なため
模式的に表わしてある。
【0007】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4を予め通電
フォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部5
を形成するのが一般的であった。即ち、通電フォーミン
グとは通電により電子放出部を形成するものであり、例
えば前記導電性薄膜4両端に直流電圧あるいは非常にゆ
っくりとした昇電圧を印加通電、例えば1V/分程度を
印加通電し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形もしくは
変質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部5
を形成することである。尚、電子放出部5は導電性薄膜
4の一部に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行
われる。前記通電フォーミング処理をした表面伝導型電
子放出素子は、上述導電性薄膜4に電圧を印加し、素子
に電流を流すことにより上述の電子放出部5より電子を
放出せしめるものである。
【0008】上述の表面伝導型放出素子は構造が単純で
製造も容易であることから、大面積にわたって多数の素
子を配列形成できる利点がある。そこでこの特徴を生か
せるような色々な応用が研究されている。例えば、荷電
ビーム源、画像表示装置等の表示装置があげられる。
【0009】図18は、特開平2−56822号公報に
開示されている電子放出素子の構成を示す。同図におい
て1は基板、2および3は素子電極、4は導電性薄膜、
5は電子放出部である。この電子放出素子基板の製造方
法としては、様々な方法があるが、例えば基板1に一般
的な真空蒸着技術や、フォトリソグラフィ技術により素
子電極2、3を形成する。次いで導電性薄膜4は分散塗
布法によって形成する。その後、素子電極2、3に電圧
を印加し通電処理を施すことによって電子放出部5を形
成する。
【0010】また、従来、多数の表面伝導型電子放出素
子を配列形成した例としては、並列に表面伝導型電子放
出素子を配列し、個々の表面伝導型電子放出素子の両端
(両素子電極)を配線(共通配線とも呼ぶ)にて夫々結
線した行を多数行配列(梯子型配置とも呼ぶ)した電子
源が挙げられる(例えば、特開昭64−31332号公
報、特開平1−283749号公報、同2−25755
2号公報)。
【0011】また、特に表示装置においては、液晶を用
いた表示装置と同様の平板型表示装置とすることが可能
で、しかもバックライトが不要な自発光型の表示装置と
して、表面伝導型電子放出素子を多数配置した電子源
と、この電子源からの電子線の照射により可視光を発光
する蛍光体とを組み合わせた表示装置が提案されている
(アメリカ特許第5066883号明細書)。
【0012】また、本出願人は、表面伝導型電子放出素
子の製造方法において、大面積に有利な製造方法とし
て、真空を用いたスパッタ法や蒸着法によらず導電性膜
を形成する方法を提案している。その一例は、有機金属
含有溶液をスピンナーによって基体上に塗布後、所望の
形状にパターニングし、有機金属を熱分解し導電性膜を
得る電子放出素子の製造方法である。さらに、特開平8
−171850号公報においては、前記導電性膜を所望
の形状にパターニングする工程において、フォトリソグ
ラフィ法を用いず、バブルジェット法やピエゾジェット
法等のインクジェット法によって、基体上に、有機金属
含有溶液の液滴を付与し、所望の形状の導電性膜を形成
する製造方法を提案している。
【0013】特開平8−171850号公報等に記載の
従来のインクジェット方式では、基板を作成する際にお
のおのの配線、絶縁層、素子電極が設計値どおりに作製
することができた場合電子放出部を形成する位置は電子
源基板上における基準位置に対して決められた周期で配
置されていることになり、液滴を設計値通りに一定周期
にて吐出させることによって容易に電子源基板81上に
付与することができる。しかし、実際には基板内及び基
板間についてスクリーン印刷で作製された配線の幅、位
置、絶縁層の幅、位置等がばらつくことが有るため、設
計値通りに液滴を付与すると絶縁層や配線に液滴がふ
れ、液滴が吸い込まれてしまったりして電子源が形成さ
れず、それが欠陥となり本来の電子源基板として十分機
能しなくなる場合があった。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
膜の形成において、精度よく、また効率よく行える膜の
形成方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
本発明は、電子放出部を有する導電性膜を一対の
素子電極間に有する電子放出素子を基板上に複数備える
電子源の製造方法において、基板上に複数の素子電極対
形成するステップと、前記基板上の構造物配置状態
を検出するステップと、前記検出した結果に基づいて前
導電性膜の材料を付与する位置に関する位置情報を、
導電性を形成する複数の素子電極対それぞれの素子電
極間の置について、その設計値と前記検出結果に基づ
く実測値との比較から、算出するステップと、前記位
情報を算出した後、前記位置情報に基づいて、前記複数
素子電極間に前記導電性膜の材料をインクジェット装
置により液滴の状態で付与するステップとを有すること
を特徴とする。この方法により、導電性膜の形成を効率
よく行うことができる。
【0016】また、この発明は、前記導電性膜が表面伝
導型電子放出素子を構成する導電性膜の材料であるとき
に好適に用いることができる。
【0017】
【0018】また、基板上の構造物の配置状態の検出
は、基板の画像情報に基づいて行われる。より具体的に
はCCDカメラ等の画像入力手段を用いて検出すること
ができる。
【0019】また、検出される構造物は、基板上の素子
電極である事ができる。例えば、該素子電極が導電性膜
と電気的に接続されるものである時に好適に用いる事が
できる。
【0020】
【0021】
【0022】また、前記構造物は、導電性膜が電気的に
接続される共通配線、もしくは該共通配線に付随する部
材の配置状態の検出であったりする。共通配線もしくは
その付随物の配置状態を検出して、その結果に基づい
て、該共通配線に接続されることになる複数の導電性膜
の材料を付与する位置に関する位置情報を算出すること
により、該共通配線に接続されることになる複数の導電
性膜のそれぞれが付与される位置に関する状況を全て検
出しなくても、必要な位置情報を得ることができる。ま
た、ここで言う共通配線に付随する部材とは、例えば共
通配線の複数を互いに絶縁する絶縁部材である事ができ
る。
【0023】また、前記基板は絶縁性を有するものであ
ったりする。また、前記位置情報の算出は、前記材料が
付与されるべき位置に関する情報の算出を含むものであ
ったりする。
【0024】また、前記複数の位置それぞれについての
位置情報の算出は、該複数の位置の数よりも少ない数の
位置に関する基板の状態の検出結果から、前記複数の位
置それぞれについての位置情報を算出するステップを含
むものであったりする。例えば、基板の状態を検出して
いない位置に関する位置情報を、他の位置に関する検出
結果に基づいて算出する構成を取ることが出来る。
【0025】また、前記位置情報の算出は、前記材料が
付与される位置を制御する制御値を補正する補正値の算
出を含むものであったりする。ここで、該制御値とは前
記基板と前記材料を付与する付与部との相対位置を制御
するための制御値であったりする。また、該補正値は、
前記材料が付与されるべき位置と前記補正がなされなか
ったときに材料が付与される位置とのずれを補正するた
めの補正値であったりする。
【0026】また、前記材料は有機金属の溶液であった
りする。また、前記材料はインクジェット装置により付
与される構成を取りうる。ここで、インクジェット装置
としては、熱エネルギーにより液体を出力するもの、た
とえば熱エネルギーにより液体に気泡を発生させ、この
気泡の生成に基づいて液体を出力するものであったり、
力学的エネルギーにより液体を出力するもの、たとえば
ピエゾ素子を使って液体を出力するものであったりす
る。また、前記複数の位置への前記材料の付与は順次行
われる構成を取りうる。また、前記複数の位置への前記
材料の付与は同一の付与部 例えば単一のノズルから行
われる構成を取りうる。
【0027】また、前記複数の位置への前記材料の付与
は複数の付与部 例えば複数個のノズルを用いて行われ
る構成を取りうる。
【0028】また、前記複数の位置への前記材料の付与
は、付与部と基板との相対位置を変化させて順次行われ
る構成を取りうる。
【0029】また、前記複数の位置への前記材料の付与
は、前記複数の位置のうちの一部であ複数の位置毎に
順次行われる構成を取りうる。
【0030】また、前記複数の位置は、列もしくは行状
に並ぶものが好適である。ここで、前記列もしくは行を
複数有する物である時に特に好適に本発明を用いること
ができる。
【0031】また更に、付与された材料を焼成するステ
ップを有しており、該焼成により前記導電性膜を安定な
物とする構成を取ってもよい。
【0032】
【0033】
【0034】また、前記導電性膜それぞれの少なくとも
一部に電子放出部を設けるステップを更に有したりす
る。
【0035】上に述べた電子源の製造方法に関わる発明
においては、更に、前記電子放出部を設けるステップ
が、前記導電性膜に通電するステップを有するものであ
ったりする。また、前記電子放出素子が表面伝導型電子
放出素子であったりする。
【0036】
【実施例】実施例1 以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
平面型表面伝導型電子放出素子について図9で説明す
る。図9は、本発明の一実施例に係わる平面型表面伝導
型電子放出素子の基本的な構成を示す模式的平面図、A
−A’断面図である。図9において1は基板、2と3は
素子電極、4は導電性薄膜、5は電子放出部である。
【0037】基板1としては、石英ガラス、Na等の不
純物含有量を低減させたガラス、青板ガラス、スパッタ
法等によりSiO2 を堆積させたガラス基板及びアルミ
ナ等のセラミックス基板等を用いることができる。
【0038】対向する素子電極2、3の材料としては、
一般的な導電材料を用いられ、例えばNi、Cr、A
u、Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属
或は合金、Pd、As、Ag、Au、RuO2 、Pd−
Ag等の金属或は金属酸化物とガラス等から構成される
印刷導体、In23 −SnO2 等の透明導電体及びポ
リシリコン等の半導体導体材料等から選択することがで
きる。
【0039】素子電極2、3間の間隔Lは好ましくは数
百Åないし百μmである。また素子電極2、3間に印加
する電圧は低い方が望ましく再現良く作成することが要
求されるため、好ましい素子電極間隔Lは数μmないし
数十μmである。素子電極2、3の長さW1は電極の抵
抗値および電子放出特性から、数μmないし数百μmで
あり、また素子電極2、3の膜厚dは、数百Åないし数
μmが好ましい。さらに好ましくは素子電極の形状、間
隔は導電性薄膜4の膜厚分布によって適宜設定される。
【0040】電子放出部を含む部位である導電性薄膜4
は、良好な電子放出特性を得るために微粒子で構成され
た微粒子膜が特に好ましくその膜厚は、素子電極2、3
および後述する通電フォーミング条件等によって適宜設
定されるが、好ましくは数Åないし数千Åで、特に好ま
しくは10Åないし500Åである。そのシート抵抗値
は、102 〜107 Ω/□である。
【0041】導電性薄膜4を構成する材料は、Pd、P
t、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、F
e、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、PdO、S
nO2、In23 、PbO、Sb23 等の酸化物、
HfB2 、ZrB2 、LaB6、CeB6 、YB4 、G
dB4 等の硼化物、TiC、ΖrC、HfC、TaC、
SiC、WC等の炭化物、TiN、ΖrN、HfN等の
窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等があげられ
る。
【0042】ここで述べる微粒子膜とは複数の微粒子が
集合した膜であり、その微細構造として、微粒子が個々
に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接、
あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を指して
おり、微粒子の粒径は、数Åから数千Åであり、好まし
くは10Åから200Åである。
【0043】以下、本発明の一実施形態に係る表面伝導
型電子放出素子の導電性薄膜形成方法を述べる。図1、
2は導電性薄膜形成用溶液の液滴付与位置の補正に用い
る装置の概略図、図3は吐出ヘッドユニットの概略構成
図である。図1、2、3において、2、3は素子電極、
6は吐出ヘッドユニット、7はCCDカメラ、8はイン
クジェットヘッド、9は液滴、14は画像処理装置、8
1は電子源基板(配線や絶縁層等は不図示)、12はヘ
ッドアライメント微動機構、15はXY方向走査機構
(不図示)を具備したステージ、16は位置検出機構
(ステージ位置の検出をレーザ変位計等を用いて行な
う)、17はヘッドアライメント微動機構を制御する位
置補正制御機構、18はインクジェット制御・駆動機
構、19は制御コンピュータ、28は補正行列テーブル
である。
【0044】吐出ヘッドユニット6としては、任意の液
滴を形成できる装置であればどのような装置でもかまわ
ないが、特に十数ngから数十ng程度の範囲で制御が
可能で、且つ数十ng程度以上の微少量の液滴が容易に
形成できるインクジェット方式の装置がよい。インクジ
ェット方式には、熱エネルギーを利用して溶液に気泡を
発生させ、この気泡の生成に基づいて溶液を吐出する方
式(バブルジェット方式)や、力学的エネルギーを利用
して溶液を吐出する方式(ピエゾジェット方式)が含ま
れる。
【0045】また、液滴9の材料としては、液滴が形成
できる状態であればどのような状態でもかまわないが、
水、溶剤等に前述の金属等を分散、溶解した、溶液、有
機金属溶液等を用いることができる。たとえば、導電性
薄膜となる元素あるいは化合物がパラジウム系の例を取
ると、酢酸パラジウム−エタノールアミン錯体(PA−
ME)、酢酸パラジウム−ジエタノール錯体(PA−D
E)、酢酸パラジウム−トリエタノールアミン錯体(P
A−TE)、酢酸パラジウム−ブチルエタノールアミン
錯体(PA−BE)、酢酸パラジウム−ジメチルエタノ
ールアミン錯体(PA−DME)等のエタノールアミン
錯体を含んだ水溶液等が挙げられる。こうした液滴9を
インクジェットヘッド8により素子電極2、3上の所望
の位置に付与するが、本発明においては、配線、絶縁
層、素子電極が形成された基板の設計値からのずれに対
する補正を加えている。補正の方法を図20に示したフ
ローチャートにしたがって説明する。1.CCDカメラ
7で取り込んだ画像を画像処理装置14を用いて液滴を
付与すべき領域のパターンの重心位置を求める。2.X
Y方向走査機構を具備したステージ15の位置を検出す
る位置検出機構16よりの位置情報と、上記液滴付与パ
ターンの重心位置情報とをあわせて、装置上でのパター
ンの重心位置を求めて、その位置をもとに塗布目標位置
(実測値)の検出を制御用コンピュータ19で行う。次
に、塗布目標位置の実測値と設計値を比較して、制御用
コンピュータ19で補正行列テーブル28を作成する
(図1)。3.その後、補正行列テーブル28にしたが
って基板に対してインクジェットヘッド8を相対移動
し、所望の位置に液滴9を電子源基板81上の素子電極
間に付与する。この際、補正行列テーブル28に基づい
た位置補正は、制御用コンピュータ19から補正行列テ
ーブル28の値を位置補正制御機構17に送り、へッド
アライメント微動機構12を駆動してヘッドの位置を微
調節することで行なう(図2)。画像処理装置14とし
ては、一定範囲の画像を二値化しその重心位置を求める
もの、一定範囲の画像を微分処理し、部材の輪郭を抽出
して所定位置を求めるもの、理想画像(本来の設計通り
にできた場合のパターン)とのパターンマッチングによ
り所定位置を求めるもの等で対応でき、それぞれ市販の
装置で実現可能である。
【0046】また、素子電極間への液滴の塗布を行なう
前に、試し打ちを行ない(基板中の試し打ち可能なエリ
アもしくはステージ上基板外に設けられた試し打ち部を
使用して行なう)、インクジェットヘッド8の位置と基
板に対する液滴の吐出位置の関係を測定しておくことに
より、正確な液滴の付与がおこなえる。この後、電子源
基板81を300〜400℃で焼成することによって導
電性薄膜4をそれぞれ形成する。
【0047】電子放出部5は導電性薄膜4の一部に形成
された高抵抗の亀裂であり、通電フォーミング等により
形成される。また、亀裂内には数Åないし数百Åの粒径
の導電性微粒子が存在することもある。この導電性微粒
子は導電性薄膜4を構成する物質の少なくとも一部の元
素を含んでいる。また、電子放出部5およびその近傍の
導電性薄膜4は、炭素あるいは炭素化合物を有すること
もある。
【0048】通電フォーミングは素子電極2、3間に不
図示の電源より通電を行ない、導電性薄膜4を局所的に
破壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させた部位
を形成させるものである。この局所的に構造変化させた
部位を電子放出部5と呼ぶ。通電フォーミングの電圧波
形の例を図10に示す。
【0049】電圧波形はパルス波形が好ましく、パルス
波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合(図
10(a))とパルス波高値を増加させながら、電圧パ
ルスを印加する場合(図10(b))について説明す
る。
【0050】図10(a)におけるT1およびT2は電
圧波形のパルス幅とパルス間隔であり、T1をlμ秒〜
10m秒、T2を10μ秒〜100m秒とし、三角波の
波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は表面伝導
型電子放出素子形態に応じて適宜選択し、適当な真空
度、例えば10-5Torr程度の真空雰囲気下で、数秒
から数十分間電圧を印加する。なお、素子電極間に印加
する波形は三角波に限定されるものではなく矩形波など
所望の波形を採用することができる。
【0051】図10(b)におけるT1およびT2は、
図10(a)と同様であり、三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ
程度づつ増加させ適当な真空雰囲気下で印加する。
【0052】なお、この場合の通電フォーミング処理は
パルス間隔T2中に、導電性薄膜4を局所的に破壊、変
形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧で素子
電流を測定して抵抗値を求め、その抵抗値が例えば1M
Ω以上の抵抗を示した時に通電フォーミング終了とす
る。
【0053】フォーミングを終えた素子には活性化工程
と呼ばれる処理を施す。活性化工程とは、この工程を施
すことにより、素子電流If 、放出電流Ie が著しく変
化する工程である。
【0054】活性化工程は、有機物質のガスを含有する
雰囲気下で、パルスの印加を繰り返すことで行うことが
できる。この雰囲気は、十分に排気した真空中に適当な
有機物質のガスを導入することによっても得られる。適
当な有機物質としては、アルカン、アルケン、アルキン
の脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコール
類、アルデヒド類、ケトン類、アミン類、フェノール、
カルボン酸、スルホン酸等の有機酸類等を挙げることが
出来る。この処理により雰囲気中に存在する有機物質か
ら炭素あるいは炭素化合物が通電フォーミング工程で形
成した亀裂の内側にあらたに炭素あるいは炭素化合物か
らなる亀裂を形成する。
【0055】活性化工程を経て得られた電子放出素子
は、安定化工程を行うことが好ましい。この工程は真空
容器内の有機物質を排気する工程である。真空容器を排
気する真空排気装置は、装置から発生するオイルが素子
の特性に影響を与えないように、オイルを使用しないも
のを用いるのが好ましい。具体的にはソープションポン
プ、イオンポンプ等の真空排気装置を挙げることが出来
る。さらに真空容器内を排気するときには、真空容器全
体を加熱して真空容器内壁や電子放出素子に吸着した有
機物質分子を排気しやすくするのが好ましい。このとき
の加熱した状態での真空排気条件は、150〜300℃
で数時間以上が望ましいが、特にこの条件に限るもので
はなく、真空容器の大きさや形状、電子放出素子の構成
などの諸条件により適宜選ばれる条件により行なう。真
空容器内の圧力は極力低下することが必要で、1〜3×
10-7Torr以下が好ましく、さらに1×10-8To
rr以下が特に好ましい。
【0056】次に本発明の画像形成装置の製造方法につ
いて述べる。画像形成装置に用いられる電子源基板は複
数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列することに
より形成される。表面伝導型電子放出素子の配列の方式
には表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素
子の両端を配線で接続するはしご型配置(以下、はしご
型配置電子源基板と呼ぶ)や、表面伝導型電子放出素子
の一対の素子電極にそれぞれX方向配線、Y方向配線を
接続した単純マトリクス配置(以下、マトリクス型配置
電子源基板と呼ぶ)が挙げられる。なお、はしご型配置
電子源基板を有する画像形成装置には電子放出素子から
の電子の飛翔を制御する電極である制御電極(グリッド
電極)を必要とする。図8は、表面伝導型電子放出素子
を用いたマトリクス型配置電子源基板の一例を示す平面
図である。図8において、図1等と同じ数字は同じもの
を示し、81は電子源基板、82はX方向配線、83は
Y方向配線、84は表面伝導型電子放出素子である。
【0057】以下、本発明の製造方法によって得られる
電子源の構成について、図11を用いて説明する。図1
1において、図8と同じ数字は同じものを示すものと
し、85は結線である。
【0058】図11において電子源基板81に用いる基
板は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が
適宜設定される。m本のX方向配線82は、Dx1、D
x2、..Dxmからなり、Y方向配線83は、Dy
1、 Dy2..Dynのn本の配線よりなる。
【0059】配線は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法
等を用いて形成された導電性金属等で構成することがで
き、また、多数の表面伝導型電子放出素子にほぼ均等な
電圧が供給されるように配線の材料、膜厚、配線幅が適
宜設計される。これらm本のX方向配線82とn本のY
方向配線83との間は不図示の層間絶縁層により電気的
に分離されてマトリクス配線を構成する(m、nは共に
正の整数)。
【0060】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2 等で構成
される。例えば、X方向配線82を形成した基板81の
全面或は一部に所望の形状で形成され、特にX方向配線
72とY方向配線83の交差部の電位差に耐え得るよう
に膜厚、材料、製法が設定される。X方向配線82とY
方向配線83は、それぞれ外部端子として引き出され
る。
【0061】さらに表面伝導型電子放出素子84がm本
のX方向配線82とn本のY方向配線83と結線85に
よって電気的に接続されている。
【0062】配線82と配線83を構成する材料、結線
85を構成する材料および一対の素子電極を構成する材
料は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であって
も、また夫々異なっていてもよい。これらの材料は、例
えば前述の素子電極の材料により適宜選択される。素子
電極を構成する材料と配線材料が同一である場合には、
素子電極に接続した配線は素子電極ということもでき
る。
【0063】表面伝導型電子放出素子は基板あるいは不
図示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよい。また、
詳しくは後述するが、前記X方向配線82には、X方向
に配列する表面伝導型電子放出素子84の行を入力信号
に応じて走査するための不図示の走査信号印加手段と電
気的に接続されている。
【0064】一方、Y方向配線83にはY方向に配列す
る表面伝導型電子放出素子84の各列を入力信号に応じ
て、変調するための変調信号を印加するための不図示の
変調信号発生手段と電気的に接続されている。
【0065】さらに表面伝導型電子放出素子の各素子に
印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給されるものである。上記
構成において、単純なマトリクス配線だけで個別の素子
を選択して独立に駆動可能になる。
【0066】次に以上のようにして作成した単純マトリ
クス配置の電子源を用いた画像形成装置について、図1
2と図13及び図14を用いて説明する。図12は画像
形成装置の表示パネルの基本構成図であり、図13は、
図12の画像形成装置に使用される蛍光膜の模式図であ
る。図14はNTSC法のテレビ信号に応じて表示を行
なうための駆動回路のブロック図を示し、その駆動回路
を含む画像形成装置を表わす。図12において81は表
面伝導型電子放出素子を複数配した電子源基板、121
は電子源基板81を固定したリアプレート、126はガ
ラス基板123の内面に蛍光膜124とメタルバック1
25等が形成されたフェースプレートである。122は
支持枠であり、リアプレート121、支持枠122およ
びフェースプレート126をフリットガラス等を塗布
し、大気中あるいは窒素中で400〜500度で10分
以上焼成することで封着して外囲器128を構成する。
【0067】図12において5は図1における電子放出
部に相当する。82、83は、表面伝導型電子放出素子
の一対の素子電極と接続されたX方向配線及びY方向配
線である。外囲器128は、上述の如くフェースプレー
ト126、支持枠122、リアプレート121で構成さ
れる。リアプレート121は主に電源基板81の強度を
補強する目的で設けられるため、電子源基板81自体で
十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート121は不
要であり、電子源基板81に直接支持枠122を封着
し、フェースプレート126、支持枠122及び電子源
基板81にて外囲器128を構成しても良い。またさら
には、フェースプレート126、リアプレート121間
に、スペーサーとよばれる耐大気圧支持部材を設置する
ことで大気圧に対して十分な強度をもつ外囲器128を
構成することもできる。図13中、132は蛍光体であ
る。
【0068】蛍光膜124(図12)はモノクロームの
場合は蛍光体132のみから構成することができる。カ
ラーの蛍光膜の場合は蛍光体の配列によってブラックス
トライプあるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒
色導電材131と蛍光体132とで構成される。ブラッ
クストライプ、ブラックマトリクスを設ける目的は、カ
ラー表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体1
32間の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たな
くすることと蛍光膜124における外光反射によるコン
トラストの低下を抑制することである。ブラックストラ
イプの材料としては、通常良く用いられている黒鉛を主
成分とする材料だけでなく、光の透過及び反射が少ない
材料であればこれに限るものではない。ガラス基板に蛍
光体を塗布する方法はモノクローム、カラーによらず沈
澱法、印刷法等が用いられる。
【0069】また蛍光膜124(図12)の内面側には
通常メタルバック125が設けられる。メタルバックを
設ける目的は蛍光体の発光のうち内面側への光をフェー
スプレート126側へ鏡面反射させることにより輝度を
向上させること、電子ビーム加速電圧を印加するための
電極として作用させること、外囲器内で発生した負イオ
ンの衝突によるダメージからの蛍光体の保護等である。
メタルバックは、蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の
平滑化処理(通常、「フィルミング」と呼ばれる)を行
い、その後Alを真空蒸着等を用いて堆積させることで
作製できる。
【0070】フェースプレート126には、更に蛍光膜
124の導電性を高めるため蛍光膜124の外面側に透
明電極(不図示)を設けてもよい。前述の封着を行う
際、カラーの場合は各色蛍光体と表面伝導型電子放出素
子とを対応させなくてはならず十分な位置合わせを行な
う必要がある。
【0071】外囲器128は不図示の排気管を通じ、1
-7Torr程度の真空度にされ、封止が行なわれる。
また外囲器128の封止後の真空度を維持するためにゲ
ッター処理を行なう場合もある。これは、外囲器128
の封止を行う直前あるいは封止後に抵抗加熱あるいは高
周波加熱等を用いた加熱法により、外囲器128内の所
定の位置(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸
着膜を形成する処理である。ゲッターは通常Ba等が主
成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、たとえば1×
10-5ないし1×10-7Torrの真空度を維持するも
のである。なお、表面伝導型電子放出素子のフォーミン
グ以降の工程は適宜設定される。
【0072】次に、単純マトリクス配置型基板を有する
電子源を用いて構成した画像形成装置に、NTSC法の
テレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うための駆動
回路の概略構成を図14のブロック図を用いて説明す
る。図14において、141は画像表示パネル、142
は走査回路、143は制御回路、144はシフトレジス
タである。145はラインメモリ、146は同期信号分
離回路、147は変調信号発生器、VxおよびVaは直
流電圧源である。
【0073】以下、各部の機能を説明する。まず表示パ
ネル141は、端子Dox1ないしDoxmおよび端子
Doy1ないしDoynおよび高圧端子Hvを介して外
部の電気回路と接続している。
【0074】このうち端子Dox1ないしDoxmには
前記表示パネル内に設けられている電子源、即ち、m行
n列の行列状にマトリクス配線された表面伝導型電子放
出素子群を一行(n素子)ずつ順次駆動してゆくための
走査信号が印加される。
【0075】一方、端子Doy1ないしDoynには前
記走査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出
素子の各素子の出力電子ビームを制御する為の変調信号
が印加される。高圧端子Hvには、直流電圧源Vaよ
り、例えば10K[V]の直流電圧が供給されるが、こ
れは表面伝導型電子放出素子から放出される電子ビーム
に蛍光体を励起するのに十分なエネルギーを付与するた
めの加速電圧である。
【0076】次に走査回路142について説明する。同
回路は、内部にm個のスイッチング素子を備えたもので
(図中、S1ないしSmで模式的に示している)ある。
各スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もし
くは0[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択
し、それを表示パネル141の端子DoxlないしDo
xmと電気的に接続するものである。S1ないしSmの
各スイッチング素子は制御回路143が出力する制御信
号Tscanに基づいて動作するものであり、実際には
例えばFETのようなスイッチング素子を組み合わせる
ことにより構成することが可能である。
【0077】なお、直流電圧源Vxは、前記表面伝導型
電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基づき
走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出
しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力するよう
設定されている。
【0078】制御回路143は、外部より入力する画像
信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の動
作を整合させる働きをもつものである。次に説明する同
期信号分離回路146より送られる同期信号Tsync
に基づいて各部に対してTscan、TsftおよびT
mryの各制御信号を発生する。
【0079】同期信号分離回路146は外部から入力さ
れるNTSC法のテレビ信号から同期信号成分と輝度信
号成分とを分離するための回路で周波数分離(フィルタ
ー)回路を用いれば構成できるものである。同期信号分
離回路146により分離された同期信号は良く知られる
ように垂直同期信号と水平同期信号よりなるが、ここで
は説明の便宜上Tsync信号として図示した。一方、
前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分を便
宜上DATA信号と表わすが同信号はシフトレジスタ1
44に入力される。
【0080】シフトレジスタ144は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を画像の1ライン毎
にシリアル/パラレル変換するためのもので前記制御回
路143より送られる制御信号Tsftに基づいて動作
する(即ち、制御信号Tsftは、シフトレジスタ14
4のシフトクロックであるということもできる。)。シ
リアル/パラレル変換された画像1ライン分(表面伝導
型電子放出素子Nn素子分の駆動データに相当する)の
データは、Id1ないしIdnのn個の並列信号として
前記シフトレジスタ144より出力される。
【0081】ラインメモリ145は画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路143より送られる制御信号Tmryに従
って適宜IdlないしIdnの内容を記憶する。記憶さ
れた内容はIdlないしIdnとして出力され変調信号
発生器147に入力される。
【0082】変調信号発生器147は、前記画像データ
Id1ないしIdnの各々に応じて表面伝導型電子放出
素子の各々を適切に駆動変調するための信号源であり、
その出力信号は端子DoylないしDoynを通じて表
示パネル141内の表面伝導型電子放出素子に印加され
る。
【0083】前述したように本発明に関わる表面伝導型
電子放出素子は放出電流Ie に対して以下の基本特性を
有している。即ち前述したように電子放出には明確なし
きい値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加され
た時のみ電子放出が生じる。また電子放出しきい値以上
の電圧に対しては素子への印加電圧の変化に応じて放出
電流も変化してゆく。なお、電子放出素子の材料や構
成、製造方法を変えることにより電子放出しきい値Vt
hの値や印加電圧に対する放出電流の変化の度合が変わ
る場合もあるが、いずれにしても以下のようなことがい
える。
【0084】このことから、本素子にパルス状の電圧を
印加する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加し
ても電子放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を
印加する場合には電子ビームが出力される。その際、第
一にはパルスの波高値Vmを変化させる事により出力電
子ビームの強度を制御することが可能である。
【0085】第二には、パルスの幅Pwを変化させるこ
とにより出力される電子ビームの電荷の総量を制御する
事が可能である。従って、入力信号に応じて、表面伝導
型電子放出素子を変調する方式としては、電圧変調方式
およびパルス幅変調方式等があげられ、電圧変調方式を
実施するには変調信号発生器147として、一定長さの
電圧パルスを発生し、入力されるデータに応じて適宜パ
ルスの波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用
いる。
【0086】またパルス幅変調方式を実施するには、変
調信号発生器147として、一定の波高値の電圧パルス
を発生し、入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの
幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるも
のである。
【0087】以上に説明した一連の動作により本発明の
画像表示装置は表示パネル141を用いてテレビジョン
の表示を行なうことができる。なお、上記説明中特に記
載しなかったがシフトレジスタ144やラインメモリ1
45はデジタル信号式のものでもアナログ信号式のもの
でも差し支えなく、要は画像信号のシリアル/パラレル
変換や記憶が所定の速度で行なわれれば良い。
【0088】デジタル信号式を用いる場合には同期信号
分離回路146の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これは146の出力部にA/D変換器
を備えれば可能である。また、これと関連してラインメ
モリ145の出力信号がデジタル信号かアナログ信号か
により、変調信号発生器147に用いられる回路が若干
異なったものとなる。
【0089】まず、デジタル信号の場合について述べ
る。電圧変調方式において変調信号発生器147には、
例えば良く知られるD/A変換回路を用い、必要に応じ
て増幅回路などを付け加えればよい。またパルス幅変調
方式の場合、変調信号発生器147は、例えば高速の発
振器および発振器の出力する波数を計数する計数器(カ
ウンタ)および計数器の出力値と前記メモリの出力値を
比較する比較器(コンパレータ)を組み合せた回路を用
いることにより構成できる。必要に応じて比較器の出力
するパルス幅変調された変調信号を表面伝導型電子放出
素子の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け
加えてもよい。
【0090】次にアナログ信号の場合について述べる。
電圧変調方式においては変調信号発生器147には、例
えばよく知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用
いればよく必要に応じてレベルシフト回路などを付け加
えてもよい。またパルス幅変調方式の場合には、例えば
よく知られる電圧制御型発振回路(VCO)を用いれば
よく必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧ま
で電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0091】このような構成をとり得る本発明の画像表
示装置において、各表面伝導型電子放出素子に、容器外
端子DoxlないしDoxm、DoylないしDoyn
を通じて、電圧を印加することにより電子放出させ、高
圧端子Hvを通じて、メタルバック125、あるいは透
明電極(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速
し、蛍光膜124に衝突させ、励起・発光させることで
画像を表示することができる。
【0092】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなくPAL、SECAM
方式などの諸方式でもよく、これよりも、多数の走査線
からなるTV信号(例えば、MUSE法をはじめとする
高品位TV)方式でもよい。
【0093】次に、はしご型配置の電子源及び画像形成
装置について図15及び図16を用いて説明する。図1
5は、はしご型配置の電子源の一例を示す模式図であ
る。図15において、151は電子源基板、152は表
面伝導型電子放出素子、153のDx1〜Dx10は、
前記表面伝導型電子放出素子152に接続する共通配線
である。表面伝導型電子放出素子152は、基板151
上に、X方向に並列に複数個配されている(これを素子
行と呼ぶ)。この素子行が複数個配置したものが、はし
ご型電子源基板である。
【0094】各素子行の共通配線間に適宜駆動電圧を印
加することで、各素子行を独立に駆動させることができ
る。即ち、電子ビームを放出させる素子行には、電子放
出しきい値以上の電圧を、電子ビームを放出させない素
子行には、電子放出しきい値以下の電圧を印加すればよ
い。また、各素子行間の共通配線Dx2〜Dx9を、D
x2とDx3、Dx4とDx5のように互いに隣接する
配線同士を一本に接続して、同一配線とするようにして
も良い。
【0095】図16は、はしご型配置の電子源を備えた
画像形成装置の構造を示すための図である。166はグ
リッド電極、162は電子が通過するため空孔、163
はDoxl,Dox2,...Doxmよりなる容器外
端子である。164は、グリッド電極166と接続され
たG1、G2、....Gnからなる容器外端子、16
5は前述のように各素子行間の共通配線を同一配線とし
た電子源基板である。図16においては、図12、図1
3と同一の符号は同一の部材を示す。前述の単純マトリ
クス配置の画像形成装置(図12)との違いは、電子源
基板81とフェースプレート126の間にグリッド電極
166を備えているか否かである。
【0096】グリッド電極166は、表面伝導型放出素
子から放出された電子ビームを変調するためのものであ
り、はしご型配置の素子行と直交して設けられたストラ
イプ状の電極に電子ビームを通過させるため、各素子に
対応して1個ずつ円形の開口162が設けられている。
グリッドの形状や設置位置は図16に示したものに限定
されるものではない。例えば、開口としてメッシュ状に
多数の通過口を設けることもできる。
【0097】容器外端子163およびグリッド容器外端
子164は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
【0098】本例の画像形成装置では、素子行を1列ず
つ順次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極
列に画像1ライン分の変調信号を同時に印加する。これ
により、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像
を1ラインずつ表示することができる。
【0099】本発明の製造方法によって得られる画像形
成装置は、テレビジョン放送の表示装置、テレビ会議シ
ステムやコンピュータ等の表示装置の他、感光性ドラム
等を用いて構成された光プリンターとしての画像形成装
置等としても用いることもできる。
【0100】図1および2は、本実施例の特徴を最もよ
く表す図であり、本発明の一実施例に係る液滴付与位置
の補正を用いた液滴付与装置を示している。また、図3
は図1および2の吐出ヘッドユニット6を拡大して示し
た概略構成図である。以下、これらの装置構成及びこれ
らの装置を用いた電子源基板の作製方法について説明す
る。
【0101】まず図1において、15は電子源基板を
X、Y方向に移動させるXY方向走査機構(不図示)を
具備したステージであり、その上に電子源基板81が載
置してある。電子源基板上の表面伝導型電子放出素子
は、図8の物と同じ構成であり(ただし、X、Y方向配
線は不図示)、単素子としては図9に示したのと同様、
基板1、素子電極2および3、導電性薄膜4によりなっ
ている。この電子源基板81上方の、基板を観察できる
位置にCCDカメラ7が設置されており、さらに液滴を
付与する吐出へッドユニット6が位置している。
【0102】本実施例においては、吐出ヘッドユニット
6は液滴付与装置に固定されており、電子源基板を、X
Y方向走査機構を具備したステージ15により任意の位
置に移動させることにより、吐出へッドユニット6と電
子源基板81との相対移動が実現される。吐出へッドユ
ニット6(インクジェットヘッド8)の位置と基板に対
する液滴の吐出位置の関係は素子電極部への液滴付与前
にあらかじめ測定しておいた。CCDカメラ7から入力
された画像は画像処理装置14に送られ、そこで画像処
理されることにより液滴9を塗布するのに最適な重心位
置を各素子について検出する事ができる。最適な位置を
検出する手法としてはいくつかあるが、本実施例におい
てはこの素子の素子電極2、3の画像を取り込んだ後、
画像のコントラストを二値化し、その二値化した特定コ
ントラスト部分の重心位置を算出することによって実現
した。その際二値化した画像の精度を増すために、二値
化した際に画像の膨張及び縮小、画像の埋め込み処理を
挿入してもよい。画像処理装置14としては、上述した
処理が可能な(株)ファースト社製の汎用画像処理装置
CS−902を用いたが、所望の画像処理のできる装置
であれば何でもよい。
【0103】この装置によって得られた画像情報(重心
位置)と、XY方向走査機構を具備したステージ15の
位置を検出する位置検出機構16より得られた位置情報
をあわせることにより、XY方向走査機構を具備したス
テージ15上にある電子源基板81上の個々の素子の装
置上での重心位置情報を求めた。この情報は制御用コン
ピュータ19に送られた。
【0104】次に図3により吐出ヘッドユニット6の構
成を説明する。電子源基板81に液滴9を付与するイン
クジェットヘッド8は、ヘッドアライメント微動機構1
2を介して装置に接続されており、位置補正制御機構1
7を通じてその位置を精密に移動させることができるよ
うになっている。へッドアライメント微動機構12は
X、Y双方に駆動される圧電素子を用いて形成されてお
り、その両方向について精密な移動が可能となってい
る。
【0105】また、インクジェットヘッド8の駆動はイ
ンクジェットヘッド制御・駆動機構18によって制御す
ることにより、任意のタイミングでインクジェットヘッ
ド8より液滴を吐出させることができ、インクジェット
ヘッド制御・駆動機構18は制御用コンピュータ19に
よってコントロールされている。なお、インクジェット
ヘッドとしてはピエゾジェット方式のものを用いた。
【0106】次に図4、5について説明する。図4は設
計値通りに形成された配線等と、設計値からのずれが生
じた配線等を示す平面図であり、図5は本実施例におけ
る処理画像、補正行列テーブルおよび電子源基板の概略
図である。
【0107】図4において、(a)は設計値どおりに形
成された素子電極及び配線であり、(c)は設計値から
外れた状態で形成された、より実際に近い素子電極及び
配線である。
【0108】図5において27は、画像処理によって得
られた液滴付与パターンの重心位置であり、28は、位
置検出機構16によって得られたステージの位置情報
と、CCDカメラ7によって得られた画像情報(重心位
置)とから算出した塗布目標位置(実測値)と、塗布目
標位置(設計値)とを制御用コンピュータ19を用いて
比較して得られた補正行列テーブルであり、9は実際に
位置補正されて付与した液滴である。なお、図4および
5において41は絶縁層である。
【0109】図1〜5および図9を用いて本装置を用い
た電子源基板の作製方法について説明する。絶縁基板1
として青板ガラス基板を用い、これを有機溶剤等により
充分に洗浄後、120℃で乾燥させた。該基板上に真空
成膜技術およびフォトリソグラフィ技術を用いてPtか
らなる電極ギャップ間隔20μmの一対の素子電極を複
数個形成した。その後にスクリーン印刷法により、素子
電極に電圧を付加するためのX、Y配線82、83及び
絶縁層41を形成した。この配線の配置は、マトリクス
型配置とした。
【0110】この際、おのおのの素子が設計値どおりに
作製することができた場合(図4(a))、電子放出部
を形成する位置は電子源基板上における基準位置に対し
て決められた周期で配置されていることになり、基板を
移動させるXY方向走査機構を具備したステージ15を
一定スピードで走査し、それに同期したかたちでインク
ジェットヘッド制御・駆動機構18によって液滴を一定
周期にて吐出させることによって容易に電子源基板81
上に付与する事ができる(図4(b))。しかし、実際
には基板内及び基板間についてスクリーン印刷で作製さ
れた配線、絶縁層の幅、位置はばらついており(図4
(c))、本発明のような補正を行うことなく、前述と
同じ方法で設計値どおりに液滴9を付与すると、絶縁層
や配線に液滴がふれ、液滴が吸い込まれてしまったりし
て電子源が形成されず、それが欠陥となり本来の電子源
基板として十分機能しなかった(図4(d))。
【0111】本発明は以上のような問題点を以下の手順
によって解決している。それを図5にしたがって説明す
る。また、図20に一連の手順のフローチャートを示
す。 1.図4(c)同様、設計値からずれた形で作製された
電子源基板について、まずCCDカメラ7によって基板
上の個々の素子の画像を取り込み、取り込まれた画像
に、画像処理装置14によって基板上に露出している素
子電極部の画像を抽出する処理を施した。本実施例にお
いては得られた画像を二値化することによってかかる画
像抽出を実現した(図5(a))。
【0112】2.上記画像処理によって得られた液滴付
与パターンの重心位置27と、位置検出機構16によっ
て得られたステージ15の位置情報とをもとに、制御用
コンピュータ19を用いて塗布目標位置(実測値)を算
出した。さらに、この実測値と設計値を比較して、制御
用コンピュータ19を用いて補正行列テーブル28を作
成した(図5(b))。
【0113】3.XY方向走査機構を具備したステージ
15およびインクジェット制御・駆動機構18を同期さ
せて走査し、液滴9を塗布する。その際、図5(b)で
求めた補正行列テーブル28の値を位置補正制御機構1
7に送り、へッドアライメント微動機構12をそれにあ
わせて駆動させることにより、液滴9の塗布位置を制御
させることができ、個々の素子について最適な位置に導
電性薄膜が形成された。
【0114】このようにして導電性薄膜となる液滴を計
4回塗布した。液滴の原料溶液としては、酢酸パラジウ
ム−エタノール−アミン錯体0.2%、イソプロピルア
ルコール15%エチレングリコール1%、ポリビニルア
ルコール0.05%の水溶液を用いた。塗布後、塗布さ
れた液滴にさらに350℃で10分間の加熱処理を行っ
て、膜厚100Åの酸化パラジウム(PdO)微粒子か
らなる微粒子膜を形成し導電性薄膜4とした。
【0115】さらに素子電極2・3の間に電圧を印加
し、導電性薄膜4を通電処理(通電フォーミング)する
ことにより、導電性薄膜4に電子放出部5を形成し、引
き続き、活性化工程、安定化工程を行なって電子源基板
とした。
【0116】こうして作製された電子源基板を用いて、
図12に示すようにフェースプレート126、支持枠1
22、リアプレート121とで外枠器128を形成し、
封止を行って表示パネル、さらには図14に示すような
NTSC方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を
行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製した。
【0117】本実施例の製造方法により以上の如く作製
した電子源基板は、基板内及び基板間についてスクリー
ン印刷で作製された配線、絶縁層の幅、位置のばらつき
があったにも関わらず、導電性薄膜が基板内で小さなば
らつきでかつ良好に形成され、配線、絶縁層の幅、位置
のばらつきが無かった場合と同程度の、素子特性のばら
つきの小さい、良好な画像形成装置を歩留まりよく得る
ことができた。
【0118】実施例2 本発明の製造方法によって得られた電子源基板を有する
画像形成装置の製造方法について図6を用いて説明す
る。本実施例では、素子電極2・3を、素子電極を形成
する材料を含む液滴を基板上に付与することによって作
製した以外は、実施例1と同様に画像形成装置を製造し
た。
【0119】本実施例においては、素子電極作製にフォ
トリソグラフィ法を用いないので、より低コストな電子
源基板を提供することができる一方で、素子電極の位
置、形状が設計値とずれてしまうことで、導電性薄膜と
なる液滴がうまく付与できないという欠点を有していた
が、本発明による液滴付与装置を用いることにより、こ
のような基板上にでも導電性薄膜を所望の位置に付与す
ることができ、得られた電子源基板を用いて、実施例1
と同様の方法でフェースプレート126、支持枠12
2、リアプレート121とで外枠器128を形成し、封
止を行って表示パネル、さらには図14に示すようなN
TSC方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行
うための駆動回路を有する画像形成装置を作製した。そ
の結果、実施例1と同様の良好な画像形成装置を得るこ
とができた。本発明により、より低コストな画像形成装
置を得ることが可能となった。
【0120】実施例3 液滴の付与パターンの重心位置を検出する際の画像処理
法を、図7(a)のようにある一方向での境界を検出す
るようにしたこと以外は、実施例1と同様な方法で電子
源基板および画像形成装置を製造した。
【0121】電子源基板上の導電性薄膜を付与する領域
の形状は長方形をなしている場合が多いので、X、Y方
向のうち長辺となる方向については設計値を満たしてい
る場合が多い。そこで、本実施例においては、各素子の
画像を微分処理し、高い位置度を要求される方向につ
いてその境界を求め、境界間の中心位置の位置情報をも
とに一方向のみの補正行列テーブル28を作成している
(図7(b))。その値をもとに本発明の実施例1と同
じ方法で導電性薄膜を所望の位置に付与することがで
き、得られた電子源基板を用いて、実施例1と同様の方
法でフェースプレート126、支持枠122、リアプレ
ート121とで外囲器128を形成し、封止を行って表
示パネル、さらには図14に示すようなNTSC方式の
テレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うための駆動
回路を有する画像形成装置を作製した。その結果、実施
例1と同様の良好な画像形成装置を得ることができた。
【0122】本実施例によれば、補正行列テーブル28
がX、Yのどちらか一方向のみで作成することができる
ので、補正行列テーブル作成時の時間の短縮及び装置全
体の簡略化を図ることができた。
【0123】実施例4 液滴の付与パターンの重心位置を検出する際の画像処理
法として、絶縁層および配線の画像のみ抽出し、その設
計値からのずれ量を画像処理により検出することによ
り、補正行列テーブル28を作成した。それ以外は、実
施例1と同様な方法で電子源基板および画像形成装置を
製造した。
【0124】実施例1で述べたように、本発明にて使用
している電子源基板の場合、素子電極2・3をフォトリ
ソグラフィ法ではじめに絶縁性基板に作製した後、フォ
トリソグラフィ法よりも精度の低いスクリーン印刷法に
より配線および絶縁層を形成している。そのため、素子
電極2・3が比較的設計値に近く作製されるのに対し、
配線82、83、絶縁層41はその作製時の位置あわせ
のずれから全体的にX、Y方向およびθ方向にシフトし
て作製されることが多い。
【0125】そこで、本実施例においては、電子源基板
上の配線82、83および絶縁層41の画像をCCDカ
メラ7で取り込み(図19(a))、画像処理装置14
によって液滴付与パターンの重心位置を求め、位置検出
機構16によって得られたステージ15の位置情報とこ
の重心位置をもとに制御用コンピュータ19を用いて塗
布目標位置(実測値)を算出した。
【0126】この実測値と設計値を比較して、制御用コ
ンピュータ19を用いてX、Y、θ方向のずれを補正す
る補正行列テーブル28を作成した(図19(b))。
【0127】その値をもとに本発明の実施例1と同じ方
法で導電性薄膜を所望の位置に付与することができ、得
られた電子源基板を用いて、実施例1と同様の方法でフ
ェースプレート126、支持枠122、リアプレート1
21とで外枠器128を形成し、封止を行って表示パネ
ル、さらには図14に示すようなNTSC方式のテレビ
信号に基づき、テレビジョン表示を行うための駆動回路
を有する画像形成装置を作製した。その結果、実施例1
と同様の良好な画像形成装置を得ることができた。
【0128】本実施例によれば、電子基板上のすべての
素子についてその画像を取り込む必要が無いので、補正
行列テーブル作成時の時間の短縮を大幅に図ることがで
きる。
【0129】以上説明したように、上記各実施例の電子
源基板製造方法によれば、スクリーン印刷によって形成
された配線の幅・位置、絶縁層の幅・位置が一定の周期
で形成されず、ばらつく場合でも、導電性薄膜形成用溶
液の液滴付与位置を補正して適宜付与できるため、配線
や絶縁層に液滴がふれることなく、導電性薄膜を安定的
かつ歩留まりよく形成できる。従って、低コストかつ容
易に大面積の電子源基板および画像形成装置を製造する
ことができる。
【0130】実施例5 以下の実施例では、位置情報を補完する例を示す。 工程−1 基板81を洗剤、純水及び有機溶剤等を用いて十分に洗
浄し、真空蒸着法、スパッタ法等により導電性材料を堆
積後、例えばフォトリソグラフィー技術を用いて基板8
1上に素子電極2、3及び配線82、83を形成する。
【0131】工程−2 次に、吐出ベットユニット6から導電性膜形成材料を含
む溶液の液滴9を所定の位置に吐出して、素子電極2、
3間にこれらを連絡する導電性膜を形成する。その手順
を以下に説明する。
【0132】CCDカメラ7とそれに接続された画像処
理装置14、およびXY走査機構15を用いて、特定位
置の素子における液滴を付与するに最適な位置の検出を
行う。検出を行なう素子の位置は、以下に説明するよう
に、基板上のその他の素子における最適な液滴付与位置
を求めるに十分な位置であれば何箇所でも良いし、任意
の位置で構わない。
【0133】ここでは代表的な手法として、基板の四隅
を占める4点と、その4点の中間点で構成される9点に
ついてその位置を求めている。このようにして求めた9
点の間にある素子における最適な液滴付与位置を、9点
間を適当な曲線で補完することによって求める。
【0134】補完時の曲線形状および補完に必要な位置
情報を求める素子の数については、基板ごとに適宜変更
することによって、より歩留まりを向上させることがで
きる。ここでは先に示した9点間を一次曲線(直線)で
補完することによって、その間にある素子の液滴付与位
置を求めている。
【0135】その後、求めた各素子での液滴付与位置に
従って基板に対して吐出ヘッドユニット6を相対移動し
たり、液滴付与のタイミングを補正することによって、
基板71上の所望の位置に液滴9を付与する。
【0136】画像処理装置14としては、一定範囲の画
像を二値化してその重心位置を求めるもの、一定範囲の
画像を微分処理し部材の輪郭を抽出して所定位置を求め
るもの、理想画像とのパターンマッチングにより所定位
置を求めるもの等で対応することができ、それぞれ市販
の装置で実現可能である。その後、基板81を300〜
400℃に加熱し、液摘9を焼成することにより、導電
性膜4を形成する。
【0137】工程−3 次に、通電フォーミング処理を施す。素子電極2、3間
に通電を行うと、導電性膜4の部位に電子放出部5が形
成される。
【0138】フォーミング工程においては、瞬間的に導
電性膜4の一部に局所的に熱エネルギーが集中し、その
部位に構造の変化した電子放出部5が形成される。
【0139】フォーミング処理以降の電気的処理は、例
えば図21に示すように真空処理装置内で行うことがで
きる。この真空処理装置は測定評価装置としての機能を
も兼ね備えている。図21において、図1に示した部位
と同じ部位には図1に付いた符号と同一の符号を付して
いる。
【0140】図21において、55は真空容器であり、
56は排気ポンプである。真空容器55内には電子放出
素子が配されている。また、51は電子放出素子に素子
電圧Vf を印加するための電源、50は素子電極2,3
間を流れる素子電流If を測定するための電流計、54
は素子の電子放出部5より放出される放出電流Ie を捕
捉するためのアノード電極、53はアノード電極54に
電圧を印加するための高圧電源、52は電子放出部5よ
り放出される放出電流Ie を測定するための電流計であ
る。一例として、アノード電極54の電圧を1kV〜1
0kVの範囲とし、アノード電極54と電子放出素子と
の距離Hを2mm〜8mmの範囲として測定を行うこと
ができる。
【0141】真空容器55内には、不図示の真空計等の
真空雰囲気下での測定に必要な機器が設けられていて、
所望の真空雰囲気下での測定評価を行えるようになって
いる。
【0142】排気ポンプ56は、ターボポンプ、ロータ
リーポンプ等からなる通常の高真空装置系と、イオンポ
ンプ等からなる超高真空装置系とにより構成されてい
る。ここに示した電子放出素子基板を配した真空処理装
置の全体は、不図示のヒーターにより加熱できる。
【0143】工程−4 次に、フォーミングを終えた素子に活性化処理を施すこ
とが望ましい。活性化工程は、例えば、有機物質のガス
を含有する雰囲気下で、通電フォーミングと同様に、素
子電極2,3間にパルスの印加を繰り返すことで行うこ
とができ、この処理により、素子電流If 、放出電流I
e が、著しく変化するようになる。
【0144】活性化工程における有機物質のガスを含有
する雰囲気は、例えば油拡散ポンプやロータリーポンプ
などを用いて真空容器内を排気した場合に雰囲気内に残
留する有機ガスを利用して形成することができる他、オ
イルを使用しないイオンポンプなどにより一旦十分に排
気した真空中に適当な有機物質のガスを導入することに
よっても得られる。このときの好ましい有機物質のガス
圧は、前述の素子の形態、真空容器の形状や、有機物質
の種類などにより異なるため、場合に応じ適宜設定され
る。適当な有機物質としては、アルカン、アルケン、ア
ルキンの脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、アルコ
ール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン類、フェノー
ル、カルボン、スルホン酸等の有機酸類等を挙げること
が出来、具体的には、メタン、エタン、プロパンなどC
n2n+2で表される飽和炭化水素、エチレン、プロピレ
ンなどCn2n等の組成式で表される不飽和炭化水素、
べンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、ホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルアミン、エチルアミン、フェノール、
蟻酸、酢酸、プロピオン酸等が使用できる。
【0145】この処理により、雰囲気中に存在する有機
物質から、炭素あるいは炭素化合物が素子上に堆積し、
素子電流If 、放出電流Ie が、著しく変化するように
なる。
【0146】炭素あるいは炭素化合物とは、例えばグラ
ファイト(いわゆるHOPG、PG、GCを包含するも
ので、HOPGはほぼ完全なグラファイト結晶構造、P
Gは結晶粒が20nm程度で結晶楕造がやや乱れたも
の、GCは結晶粒が2nm程度になり結晶構造の乱れが
さらに大きくなったものを指す。)、非晶質カーボン
(アモルファスカーボン及び、アモルファスカーボンと
前記グラファイトの微結晶の混合物を指す。)であり、
その膜厚は、50nm以下の範囲とするのが好ましく、
30nm以下の範囲とすることがより好ましい。活性化
工程の終了判定は、素子電流If と放出電流Ie を測定
しながら、適宣行うことができる。
【0147】こうして作成した電子放出素子は、フォー
ミング工程および活性化工程における真空度よりも高い
真空度の雰囲気下において動作駆動させるのが良い。ま
たさらに高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃の
加熱後動作駆動させることが望ましい。なお、フォーミ
ング工程および活性化工程における真空度よりも高い真
空度とは、例えば1.3×10-4Paよりも高い真空度
であり、より好ましくは超高真空系であり、新たに炭素
あるいは炭素化合物が導電性膜上にほとんど堆積しない
真空度である。こうすることによって素子電流If およ
び放出電流Ieを安定化させることが可能になる。
【0148】上述した工程を経て得られた本発明に適用
される電子放出素子の基本特性について、図22を参照
しなが説明する。図22は、図21に示した真空処理装
置を用いて測定された放出電流Ie 及び素子電流If
と、素子電圧Vf との関係を模式的に示した図である。
図22においては、放出電流Ie が素子電流If に比べ
て著しく小さいので、任意単位で示している。尚、縦・
横軸ともリニアスケールである。図22からも明らかな
ように、本発明に適用可能な電子放出素子は、放出電流
e に関しで次の3つの特徴的性質を有する。(i)本
素子はある電圧(閾値電圧と呼ぶ;図22中のVth)以
上の素子電圧を印加すると急激に放出電流Ie が増加
し、一方、闇値電圧Vth以下では放出電流Ie が殆ど検
出されない。つまり、放出電流Ie に対する明確な閾値
電圧Vthを持った非線形素子である。(ii)放出電流
e が素子電圧Vf に単調増加依存するため、放出電流
eは素子電圧Vf で制御できる。(iii)アノード
電極54(図21参照)に捕捉される放出電荷は、素子
電圧Vf を印加する時間に依存する。つまり、アノード
電極54に捕捉される電荷量は、素子電圧Vf を印加す
る時間により制御できる。
【0149】以上の説明より理解されるように、本発明
に適用される電子放出素子は、入力信号に応じて、電子
放出特性を容易に制御できることになる。この性質を利
用すると複数の電子放出素子を配して構成した電子源、
画像形成装置等、多方面への応用が可能となる。
【0150】図22においては、素子電流If が素子電
圧Vf に対して単調増加する(MI特性)例を示した
が、素子電流If が素子電圧Vf に対して電圧制御型負
性抵抗特性(VCNR特性)を示す場合もある(不図
示)。これらの特性は、前述の工程を制御することで制
御できる。以下、順を追って本実施例を説明する。本実
施例では、吐出へッドユニット6は装置本体に固定され
ており、XY方向走査機構15により基板81を任意の
位置に移動させることにより、吐出ヘッドユニット6と
基板81との相対移動が実現される。
【0151】CCDカメラ7から入力された画像は画像
処理装置14に送られ、そこで画像処理することによ
り、指定された電子放出素子における液滴9を塗布する
に最適な位置を検出する事ができる。最適な位置を検出
する手法としては種々あるが、本実施例においては電子
放出素子の素子電極2、3の画像を取り込んだ後、画像
のコントラストを二値化し、その二値化した特定コント
ラスト部分の重心位置を算出することによって実現して
いる。その際、二値化した画像の精度を向上させるため
に、二値化した際に画像の拡張及び縮小、画像の埋込み
処理を挿入してもよい。
【0152】画像処理装置としては、(株)ファースト
社製の画像処理装置CS−902を用いているが、所望
の画像処理ができる装置であれば何でもよい。
【0153】この装置によって得られ画像情報と、XY
方向走査機構15の位置を検出する位置検出機構16と
をあわせることにより、XY方向走査機構15上にある
基板81における、ある指定された素子の位置情報を求
めることができる。この情報は制御用コンピュータ19
に送られる。
【0154】次に、図23ないし図26を参照しつつ、
上記の装置を用いて実施される本実施例の電子源の製造
方法を説明する。図23は素子電極2、3及び配線8
2、83が設計値通りに形成された場合、図24は素子
電極2、3及び配線82、83が設計値から外れた状態
で形成された場合(より実際に近い)を示しており、こ
れらに対して液滴を素子電極2、3上に付与する様子を
摸式的に示している。
【0155】図25は本装置での液滴付与方法を示す摸
式図であり、(a)は画像計測によって読み込む特定位
置27の素子について、液滴の最適な付与位置を示して
おり、(b)は特定位置27の素子の最適位置情報を基
に基板81上にあるすべての素子における液滴付与位置
を求めるために作成されたトポロジ図である。また、図
26に、図25(b)のトポロジ図を基に本実施例にお
いて付与された液滴を示している。
【0156】工程−a 基板81として青板ガラス基板を用い、これを有機溶剤
等により充分に洗浄後、120℃で乾燥させた。該基板
上に真空成膜技術およびフォトリソグクフィ技術を用い
てPtからなる電極ギャップ間隔20μmの一対の素子
電極2、3を複数個形成した。その後、スクリーン印刷
法により、素子電極に電圧を付加するためのX方向配線
82及びY方向配線83及び絶縁層41を形成した。こ
の配線としては、マトリクス配置のものを採用してい
る。
【0157】その際、各々の素子電極を設計値通りに作
製することができた場合(図23(a))、電子放出部
を形成する位置は基板上における基準位置に対して決め
られた周期で配置されていることになり、基板を移動さ
せるXY走査機構15を一定スピードで走査し、それに
同期した形でインクジェットヘッド制御一駆動機構18
によって液滴を一定周期にて吐出させることにより、容
易に基板81上に付与することができる(図23
(b))。
【0158】しかし実際には、スクリーン印刷工程にお
いて300℃を超える熱工程を余儀なくされるので、基
板全体が熱によって変形を起こすなどして、図24
(a)に示すように基板の各場所について設計された形
状とは異なった形で作製される場合がほとんどである。
特に熱ひずみ量については、基板内および各基板間でそ
の量は異なっており、前述と同じ方法で設計値通りに液
滴9を付与すると絶縁層41や配線82、83に液滴9
が触れ、液滴が吸い込まれてしまったりして所望の導電
性膜が形成されず、それが欠陥となり本来の電子源基板
として十分機能しなくなる(図24(b))。このよう
な方法での液滴付与工程における歩留りは、これまで1
0%以下であった。
【0159】工程−b 本実施例では、以上のような問題点を以下の手順1〜4
によって解決している。それを図27のフローチャート
および図25および図26に基づいて説明する。
【0160】手順1 図24(a)に示したような設計値からずれた形で素子
電極等が作製された基板において、まず基板上の指定さ
れた座標に形成すべき電子放出素子について、導電性膜
を形成する液滴を付与する目標位置の絶対座標を求め
る。絶対座標を求める手法はいくつかあるが、ここでは
以下のようにしてそれを実現している。
【0161】まず、基板81を載置しているステージ1
5を移動させ、指定された座標にある素子周辺をCCD
カメラ7によって観察する。その際、ステージ15の絶
対位置とCCDカメラ7の各画素との位置関係を明確に
しておく。
【0162】次に、CCDカメラ7によって取り込んだ
画像から、液滴を付与する目標位置の絶対座標を設定す
る。設定する手法としては、手動で目標位置となるC
CD上の画素座標を提示し、その座標とステージ15の
位置から目標位置の絶対座標を算出する手法と、素子
周辺の画像を二値化処理することによって素子電極の部
位を抽出し、X方向についてはギャップ位置の中心を、
Y方同については抽出した画像の中心をもって目標位置
とし、その画素座標を元に上記と同様にして目標位置
の絶対座標を算出する手法とがある。
【0163】手順2 手順1に示した手法により、基板上の指定位置における
位置情報を算出する。手順1、2において位置情報を求
める電子放出素子の位置および数については、後述の方
法により他の電子放出素子の位置情報を求めるのに十分
な数を選択する必要がある。その数は多ければ多い程良
いが、位置情報を求める電子放出素子の数が不必要に多
いと工程時間が長くなり、コストの上昇にも繋がるの
で、本実施例では基板の4隅を占める4点と、その中間
の素子で構成される計9点について手順1、2を実行し
ている(図25(a))。
【0164】手順3 手順1、2で求めた位置情報について、隣接する素子間
を直線で連結したトポロジ図を作成する(図25
(b))。そして、基板上にあるその他の電子放出素子
が、そのトポロジ図によって表現される位置にあるもの
と仮定し、そのすべての電子放出素子の位置情報を求め
る。
【0165】手順4 XY走査機構15及びインクジェット制御・駆動機構1
8を同期させて走査し、液滴9を付与する(図26)。
その際、手順3で求めた基板上の全素子の位置情報を位
置補正制御装置17に送り、ヘッドアライメント微動機
構12をそれにあわせて駆動させることにより、液滴9
の付与位置を制御することができ、個々の素子について
最適な位置に電子放出部形成用の導電性膜を形成するこ
とができる。
【0166】このようにして液滴を計4回付与し、さら
に300℃で10分間の加熱処理を行つて、膜厚100
Åの酸化パラジウム(PdO)微粒子からなる微粒子膜
を形成し、導電性膜4とした。
【0167】工程−c さらに素子電極2、3間に電圧を印加し、導電性膜4を
通電処理(通電フォーミング)することにより、電子放
出部5を形成した。こうして作製された電子源基板を用
いて、図12に示すようにフェースプレート126、支
持枠122およびリアプレート121により外囲器12
8を形成し、封止を行って表示パネル、さらには図14
に示すようなNTSC方式のテレビ信号に基づきテレビ
ジョン表示を行うための駆動回路を有する画像形成装置
を作製した。
【0168】本実施例の製造方法により以上の如く作製
した電子源は何ら問題のない良好な特性を示し、導電性
膜が基板内で均一かつ良好に実現された。また本発明に
より、それまで10%に満たなかった歩留りが、上記9
点の位置情報およびその間を直線で連結するという非常
に短い工程の追加のみにより、フォトリソグラフィ法で
作成されたのと同程度の素子特性のばらつきの小さい、
良好な画像形成装置を歩留り良く得ることができた。
【0169】本実施例において、図25(b)に示すト
ポロジ図を求めるのに基板の四隅を含む9点を基準にし
ているが、その点数が多ければ多いほど実際の基板の変
形量を正確に表わすのは言うまでもない。本発明におけ
るトポロジ図を求める節点数は基板の変形状態に応じて
増減させており、本実施例の数に限られるものではな
く、実施時に自由に増減して良い。また、本実施例に示
した製造装置については、任意の個数に対応しうるよう
になっている。
【0170】実施例6 実施例6に係る電子源を有する画像形成装置の製造方法
について、図28および図29を用いて説明する。
【0171】図28は本装置での液滴付与方法を示す摸
式図であり、(a)は液滴付与装置を用いて形成された
素子電極の形態を示しており、(b)は特定位置27の
素子の最適位置情報を基に基板81上にあるすべての素
子における液滴付与位置を求めるために作成されたトポ
ロジ図である。また、図29は、図28(b)のトポロ
ジ図を基に本実施例において付与された液滴を示してい
る。
【0172】本実施例は、素子電極2、3を素子電極を
形成する材料を含む液滴を基板上に付与することによっ
て作製されていること以外は、実施例5と全く同様であ
る。本実施例においては、素子電極作製にフォトリソグ
ラフィー技術を用いないのでより低コストな電子源を提
供することができる一方で、素子電極の位置、形状が設
計値とずれてしまうことで、電子放出部形成用の導電性
膜となる液滴がうまく付与できないという欠点を有して
いたが、本発明における液滴付与装置を用いることによ
り、このような基板上にでも電子放出部形成用の導電性
膜となる液滴を所望の位置に付与することができる。
【0173】以上のようにして得られた電子源基板を用
いて、実施例5と同様の方法でフェースプレート、支持
枠及びリアプレートにより外囲器を形成し、封止を行っ
て表示パネル、さらには図14に示すようなNTSC方
式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うための
駆動回路を有する画像形成装置を作製した。その結果、
実施例5と同様の良好な画像形成装置を得ることができ
た。本発明により、より低コストな画像形成装置を得る
ことが可能となつた。
【0174】実施例7 実施例7に係る電子源を有する画像形成装置の製造方法
について、図30を用いて説明する。図30は、特定位
置27の素子の最適位置情報を基に電子源基板上にある
すべての素子における液滴付与位置を求めるために作成
されたトポロジ図である。
【0175】本実施例は、電子源基板上の液滴付与位置
を求めるトポロジ図を基板の4隅の位置情報と、その間
を二次曲線で連結することによって求めている以外は、
実施例5と全く同様である。
【0176】このように基板の変形が多次の曲線でより
有効に表現されている場合は、トポロジ図における各節
点の連結方法は必ずしも直線で表現されるものではな
く、本実施例のように多次曲線で表現したほうが実際の
基板の変形量を正確に表わす場合が少なくない。本実施
例はこの連結を二次曲線で表現することにより、事前に
画像処理によって求める特定の電子放出素子における液
滴塗布位置を求める点数を減らし、工程の短縮化を図っ
ている。
【0177】このようにトポロジ図の作成方法について
は、配線等の作製手法が変更されるたびに吟味し、それ
によって更なる歩留りの向上、素子特性の均一化を実現
することができた。
【0178】実施例8 実施例8に係る電子源を有する画像形成装置の製造方法
について、図31乃至図33を用いて説明する。本実施
例は、実施5の手法を用い、複数個の液滴を同時に付与
することによって、工程時間の短縮を図っている。
【0179】図32は、実施例8において用いられる作
製装置の構成図である。以下、この装置構成および当該
装置を用いた電子源基板の作製方法について説明する。
図32の装置は実施例5とほぼ同じ構成をしており、複
数個の液滴を同時に付与することができるように、複数
個の吐出ヘッドユニット6(図中では二個)を備えてい
る。また、吐出ヘツドユニット6は、図33に示すよう
に複数個のノズルを有しており、インクジェットヘッド
制御・駆動装置18は吐出へッドユニット6内の複数の
ノズルから液滴を吐出できるよう設計されている。
【0180】本装置についても実施例5と同様な手法に
より、液滴の付与位置を補正することができる。ただ
し、一つの吐出ヘッドユニット6について複数のノズル
を同時に使用したり、同時に複数個のヘッドユニットを
使用しているので、前述の実施例5に示した手法のみで
は適正な位置に液滴を付与することはできない。
【0181】そこで、以下に示す手法により同時に付与
する液滴の塗布位置を求め、補正を加えることにより、
この問題点を解決している。 a)吐出ヘッドユニット6の中の複数のノズルについ
て、素子の配列されているピッチと同じ、もしくは整数
倍の距離になるようなノズルの組み合わせを選択し、液
滴付与に用いるノズルとする。
【0182】本実施例においては、ノズル20のピッチ
dと設計上の素子のピッチが同じ距離になるようにヘッ
ドユニットを設計しており、また、一つのヘッドユニッ
トについて、4個のノズルを使用している (図33参
照)。 b)選択されたノズルについて、電子源基板の画像エリ
ア外の部位に液滴を付与する。 c)上記b)で塗布された液滴の着弾位置を計測する。
理想的には液滴はノズルのピッチ(=電子放出素子のピ
ッチ)と同間隔で、かつ同軸上に形成されるはずである
が、実際には吐出ヘッドユニットの作製誤差、ノズル間
の吐出特性のばらつきにより、それとは離れた位置に着
弾される(図31参照)。そこで、4つのノズルについ
て理想位置からの、ずれ量を測定しその平均を求める。 d)実施例5と同様な手法にて基板の変形量を求め、補
正に必要なトポロジ図を作成する。 e)上記d)で求めたトポロジ図を基に、補正を加えな
がら選択した複数のノズル、複数のヘッドから同時に液
滴を付与することによって基板上に電子放出部形成用の
導電性膜を形成する。このとき、上記b)で求めた平均
の着弾位置のずれを補正量に加えることにより、同時に
付与される液滴を基板の目標位置に平均的に付与させる
ことができる。
【0183】以上の手法により、基板上に同時に複数個
の液滴を付与することができるので、工程時間を大幅に
短縮することができる。
【0184】本実施例においては使用する吐出ヘッドユ
ニットの数を2個、吐出へッドユニット内にて使用する
ノズル数を4個としたが、これらの数はこれに限るもの
ではない。ただし、上記a)、b)で求める平均の着弾
位置からのずれ量を、電子源基板作製時の作製許容範囲
内に収めることが必要なのは言うまでもない。
【0185】以上説明したように、本発明によれば、フ
ォトリソグラフィー技術を用いておらず、液滴付与によ
り導電性膜を安定的かつ歩留り良く形成しているので、
従来の製造方法と比較して工程数を減少させて製造コス
トの低減を図ることができ、低コストかつ容易に多数の
電子放出素子を配列形成した大面積化を達成しうる電子
源を提供することができる。
【0186】また、かかる電子源を用いた画像形成装置
においては、輝点ずれ及び輝度のバラツキの少ない高品
位な画像形成装置、例えばカラーフラットテレビが実現
される。
【0187】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、膜もしくは導電性膜を精度よく、また歩留りよく、
また効率良く形成することができる。また、電子源を精
度よく、また歩留りよく、また、効率良く製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液滴付与位置の補正に用いる装置の概略図で
ある。
【図2】 液滴付与位置の補正に用いる装置の概略図で
ある。
【図3】 吐出ヘッドユニットの概略構成図である。
【図4】 設計値通りに形成された配線等と、設計値か
らのずれが生じた配線等を示す平面図である。
【図5】 実施例1の処理画像、補正行列テーブルおよ
び電子源基板の概略図である。
【図6】 実施例2の補正行列テーブルおよび電子源基
板の概略図である。
【図7】 実施例3の処理画像、補正行列テーブルおよ
び電子源基板の概略図である。
【図8】 マトリクス型配置の電子源基板の模式図であ
る。
【図9】 本発明で形成される表面伝導型電子放出素子
の構成を示す模式的平面および断面図である。
【図10】 フォーミング工程で印加する駆動パルスの
例を示す図である。
【図11】 マトリクス型配置の電子源を表す別の模式
図である。
【図12】 マトリクス型配置の電子源を用いた画像形
成装置の概略構成図である。
【図13】 蛍光膜のパターン図である。
【図14】 画像形成装置にNTSC方式のテレビ信号
に応じて表示を行なうための駆動回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図15】 はしご型配置の電子源基板を表す模式図で
ある。
【図16】 はしご型配置の電子源を用いた画像形成装
置の概略構成図である。
【図17】 従来の電子放出素子の模式的平面図であ
る。
【図18】 従来の他の電子放出素子の模式的斜視図で
ある。
【図19】 実施例4の処理画像、補正行列テーブルお
よび電子源基板の概略図である。
【図20】 本発明の液滴の付与位置を補正する方法を
説明するための流れ図である。
【図21】 本発明に適用可能な電子放出素子の製造に
用いることのできる真空処理装置(測定評価装置)の一
例を示す概略構成図である。
【図22】 本発明に適用可能な電子放出素子の電子放
出特性を示す図である。
【図23】 実施例において、液滴を素子電極上に付与
する様子を示す模式図である。
【図24】 実施例において、液滴を素子電極上に付与
する様子を示す模式図である。
【図25】 実施例における液滴付与方法を示す模式図
である。
【図26】 実施例において付与された液滴を示す模式
図である。
【図27】 実施例における導電性膜の形成手順を示す
図である。
【図28】 実施例における液滴付与方法を示す模式図
である
【図29】 実施例において付与された液滴を示す模式
図である。
【図30】 実施例における液滴付与方法を説明するた
めのトポロジ図である。
【図31】 実施例における液滴付与位置の補正を説明
するための図である。
【図32】 実施例において電子源の作製に用いられる
液滴付与装置の構成図である。
【図33】 実施例における液滴付与装置の吐出ヘッド
ユニットの構成図である。
【符号の説明】
1:基板、2、3:素子電極、4:導電性薄膜、5:電
子放出部、6:吐出ヘッドユニット、7:CCDカメ
ラ、8:インクジェットヘッド、9:液滴、12:へッ
ドアライメント微動機構、14:画像処理装置、15:
XY方向走査機構(不図示)を具備したステージ、1
6:位置検出機構、17:位置補正制御機構、18:イ
ンクジェット制御・駆動機構、19:制御コンピュー
タ、20:ノズル、27:特定位置、28:補正行列テ
ーブル、41:絶縁層、50:If 測定用電流計、5
1:印加電源、52:Ie 測定用電流計、53:高圧電
源、54:アノード電極、55:真空容器、56:排気
ポンプ、81:電子源基板、82:X方向配線、83:
Y方向配線、84:表面伝導型電子放出素子、85:結
線、121:リアプレート、122:支持枠、123:
ガラス基板、124:蛍光膜、125:メタルバック、
126:フェースプレート、127:高圧端子、12
8:外囲器、131:黒色導電材、132:蛍光体、1
41:表示パネル、142:走査回路、143:制御回
路、144:シフトレジスタ、145:ラインメモリ、
146:同期信号分離回路、147:変調信号発生器、
151,165:電子源基板、152,161:電子放
出素子、153:(Dx1〜Dx10)電子放出素子を
配線するための共通配線、163:容器外端子、16
4:グリッド電極と接続された容器外端子、166:グ
リッド電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 光利 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−213212(JP,A) 特開 平9−277571(JP,A) 特開 平4−67696(JP,A) 特開 平3−71690(JP,A) 特開 平9−33710(JP,A) 特公 平7−95263(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 B41J 2/07 H05K 3/12

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出部を有する導電性膜を一対の素
    子電極間に有する電子放出素子を基板上に複数備える電
    子源の製造方法において、基板上に複数の素子電極対を
    形成するステップと、前記基板上の構造物の配置状態を
    検出するステップと、前記検出した結果に基づいて前記
    導電性膜の材料を付与する位置に関する位置情報を、導
    電性膜を形成する複数の素子電極対それぞれの素子電極
    間の位置について、その設計値と前記検出結果に基づく
    実測値との比較から、算出するステップと、前記位置情
    報を算出した後、前記位置情報に基づいて、前記複数の
    素子電極間に前記導電性膜の材料をインクジェット装置
    により液滴の状態で付与するステップとを有することを
    特徴とする電子源の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基板上の構造物の配置状態の検出
    は、基板の画像情報に基づいて行われる請求項1に記載
    の電子源の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記構造物が、前記素子電極である請求
    項1または2に記載の電子源の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記構造物は、複数の前記導電性膜が電
    気的に接続される共通配線、もしくは該共通配線に付随
    する部材である請求項1または2に記載の電子源の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記共通配線に付随する部材は、前記共
    通配線の複数を互いに絶縁する絶縁部材である請求項4
    に記載の電子源の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基板は絶縁性を有するものである請
    求項1乃至のいずれか1つに記載の電子源の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記位置情報の算出は、前記材料が付与
    されるべき位置に関する情報の算出を含む請求項1乃至
    のいずれか1つに記載の電子源の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記導電性膜を形成する複数の位置それ
    ぞれについての位置情報の算出は、該複数の位置の数よ
    りも少ない数の位置に関する基板上構造物の配置状態の
    検出結果から、前記複数の位置それぞれについての位置
    情報を算出するステップを含む請求項1乃至のいずれ
    か1つに記載の電子源の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記位置情報の算出は、前記材料が付与
    される位置を制御する制御値を補正する補正値の算出を
    含む請求項1乃至のいずれか1つに記載の電子源の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記補正値は、前記材料が付与される
    べき位置と前記補正がなされなかったときに材料が付与
    される位置とのずれを補正するための補正値である請求
    に記載の電子源の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記材料は有機金属の溶液である請求
    項1乃至10のいずれか1つに記載の電子源の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記導電性膜を形成する複数の位置へ
    の前記材料の付与は順次行われる請求項1乃至11のい
    ずれか1つに記載の電子源の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記導電性膜を形成する複数の位置へ
    の前記材料の付与は同一の付与部により行われる請求項
    1乃至12のいずれか1つに記載の電子源の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記導電性膜を形成する複数の位置へ
    の前記材料の付与は複数の付与部により行われる請求項
    1乃至12のいずれか1つに記載の電子源の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記導電性膜を形成する複数の位置へ
    の前記材料の付与は、付与部と基板との相対位置を変化
    させて順次行われる請求項1乃至14のいずれか1つに
    記載の電子源の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記導電性膜を形成する複数の位置へ
    の前記材料の付与は、前記複数の位置のうちの一部をな
    す複数の位置毎に順次行われる請求項1乃至15のいず
    れか1つに記載の電子源の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記導電性膜を形成する複数の位置
    は、列もしくは行状に並ぶ請求項1乃至16のいずれか
    1つに記載の電子源の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記列もしくは行を複数有するものを
    用いる請求項17に記載の電子源の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記付与された材料を焼成するステッ
    プを更に有する請求項1乃至18のいずれか1つに記載
    の電子源の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記導電性膜それぞれの少なくとも一
    部に前記電子放出部を設けるステップを更に有する請求
    項1乃至19のいずれか1つに記載の電子源の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記電子放出部を設けるステップが、
    前記導電性膜に通電するステップを有する請求項20
    記載の電子源の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記電子放出素子が表面伝導型電子放
    出素子である請求項1乃至21のいずれか1つに記載の
    電子源の製造方法。
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