JP3626077B2 - ヘッドランプクリーナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なヘッドランプクリーナーに関する。詳しくは、複数の筒体を互いに摺動可能に嵌合させて伸縮可能に形成した外殻筒体の先端部に洗浄液を噴射する噴射ノズルを設け、使用時に外殻筒体が伸張するようにしたヘッドランプクリーナーにおいて、不使用時に外殻筒体を構成する筒体の間に塵埃が侵入するのを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の筒体が互いに摺動可能に嵌合されて伸縮可能に形成された外殻筒体と、該外殻筒体の先端部に設けられ洗浄液を噴射する噴射ノズルを有するノズル配置部と、上記外殻筒体の内部に配置され収縮力により外殻筒体を収縮させるバネ部材とを備え、上記外殻筒体内に供給される洗浄液の液圧によりバネ部材が伸張して外殻筒体が伸張し、且つ、上記噴射ノズルから洗浄液が噴射されるようにしたヘッドランプクリーナーがある。
【0003】
上記したヘッドランプクリーナーは、不使用時は外殻筒体を収縮させた状態にしておくことにより、嵩張らず、狭いスペースでも取り付けることができるという利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のヘッドランプクリーナーにあっては、外殻筒体を構成する各筒体の間に塵埃が侵入すると、筒体間の摺動動作がスムーズでなくなるという問題が生じる。
【0005】
そして、筒体の間に塵埃が侵入する危険性は不使用時において多く存在する。すなわち、ヘッドランプクリーナーの使用はヘッドランプの前面カバーを洗浄する必要性が生じたときに限られ、洗浄液を噴射してヘッドランプの前面カバーがきれいになれば、洗浄液の噴射は必要なく、従って、外殻筒体が伸張した状態は短時間で終了することになる。
【0006】
そこで、本発明は、外殻筒体が収縮している不使用時において外殻筒体を構成する筒体の間に塵埃が侵入するのを防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明ヘッドランプクリーナーは、上記した課題を解決するために、互いに摺動自在に嵌合されて伸縮自在な外殻筒体を構成している複数の筒体のうち最も外側に位置する筒体の先端部にダストカバーを取り付け、このダストカバーは最も外側に位置する筒体の先端部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部と該筒部の先端から内方へ突出したフランジ部とから成り、該フランジ部の内径は内側の筒体の外径とほぼ等しく、且つノズル配置部の外周面の外径より僅かに小さくされ、フランジ部の内縁は外殻筒体の伸長時には外殻筒体の外面に沿って摺動すると共に、外殻筒体の収縮時にはノズル配置部の外周面に接し、外殻筒体は、外殻筒体内に供給される洗浄液の液圧によりバネ部材が伸張して外殻筒体が伸張し、且つ、噴射ノズルから洗浄液が噴射されるものである。
【0008】
従って、本発明ヘッドランプクリーナーにあっては、外殻筒体が収縮した状態にある不使用時に、最外周に位置している筒体と外殻筒体の先端部に設けられたノズル配置部との間を、互いに摺動自在に嵌合されて伸縮自在な外殻筒体のうち最も外側に位置する筒体の先端部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部と該筒部の先端から内方へ突出したフランジ部とから成るダストカバーが覆った状態となるので、互いに摺動自在に嵌合している筒体の間に侵入しようとする塵埃は上記ダストカバーによって該侵入を妨げられ、従って、互いに摺動自在に嵌合している筒体の間に塵埃が侵入してしまうことが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明ヘッドランプクリーナーの実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0010】
ヘッドランプクリーナー1は外殻筒体2を有する。外殻筒体2は3つの筒体が互いに摺動自在に嵌合されて全体として伸縮可能にされている。
【0011】
基端側の筒体3が最も太く、且つ、車体に固定されるシリンダとなる。シリンダ3の内周面には軸方向に延びる複数の案内溝4、4、・・・が形成されている。また、シリンダ3の基端部の外周面には周方向に間隔をあけて複数の係合突起5、5、・・・が突設されている。さらに、シリンダ3の先端部の外周面にも周方向に間隔をあけて複数の係合突起6、6、・・・が突設されている。
【0012】
中間の筒体7は上記シリンダ3よりやや細い筒状を為し、シリンダ3内に摺動自在に内嵌されており、これを第1のピストンという。該第1のピストン7の基端部外周面には被案内突起8、8、・・・が突設され、該被案内突起8、8、・・・がシリンダ3の案内溝4、4、・・・に摺動自在に係合されている。そして、第1のピストン7がシリンダ3から最も突出した状態では、その被案内突起8、8、・・・がシリンダ3の案内溝4、4、・・・の先端4a、4a、・・・に衝合し、それ以上シリンダ3から突出しないようになっている(図3参照)。第1のピストン7の内周面には軸方向に延びる複数の案内溝9、9、・・・が形成されている。
【0013】
先端の筒体10は上記第1のピストン7よりやや細い筒状を為し、第1のピストン7内に摺動自在に内嵌されており、これを第2のピストンという。該第2のピストン10の基端部外周面には被案内突起11、11、・・・が突設され、該被案内突起11、11、・・・が第1のピストン7の案内溝9、9、・・・に摺動自在に係合されている。そして、第2のピストン10が第1のピストン7から最も突出した状態では、その被案内突起11、11、・・・が第1のピストン7の案内溝9、9、・・・の先端9a、9a、・・・に衝合し、それ以上第1のピストン7から突出しないようになっている(図3参照)。
【0014】
第2のピストン10の先端部12は他の部分に比較して外径が小さくされ、その外周面には周方向に延びる係合突条13、13が軸方向に間隔をあけて形成されている。また、該先端部12の内周面には内フランジ14が突設され、該内フランジ14の内縁には基端方向に突出した環状部15が一体に形成され、また、内フランジ14の基端と内縁とのほぼ中間の位置には前端方向へ突出した環状部16が形成されている。
【0015】
17はゴム、合成ゴム等の弾性材料で形成されたブーツであり、蛇腹状の円筒状をした主部18の基端には外方へ突出したフランジ19が形成され、また、主部18の先端には筒状部20が連設され、該筒状部20の先端には外方へ突出したフランジ21が形成されている。
【0016】
22はバックキャップであり、短い円筒状を為し基端が閉塞された主部23と、該主部23の開口縁に連設され主部23より大きな径を有し短い円筒状をした連結部24と主部23の側面から突出した連結管部25とが一体に形成されて成り、連結部24の側壁部には周方向に間隔をおいて係合孔26、26、・・・が形成され、また、主部23の底部内面の中央にはバネ掛け部27が形成されている。
【0017】
そして、上記ブーツ17が外殻筒体2内に挿入され、ブーツ17の基端側のフランジ19の先端側面に環状の押えプレート28が当接され、該押えプレート28の周縁部がシリンダ3の基端に当接された状態でバックキャップ22がシリンダ3の基端部に外嵌され、シリンダ3の基端部外周面の係合突起5、5、・・・がバックキャップ22の係合孔26、26、・・・に嵌合され、これによって、シリンダ3の基端がバックキャップ22によって閉塞され、ブーツ17の基端部のフランジ19が押えプレート28を介してシリンダ3の基端とバックキャップ22とによって挟持される。
【0018】
第2のピストン10の先端部にはトップキャップ29が取り付けられる。該トップキャップ29は軸方向長さが短い筒状部29aの先端からフランジ29bが外方に突設されて成り、筒状部29aの互いに対向した内面間に架け渡されるようにバネ掛け部29cが一体に形成されている。
【0019】
そして、上記ブーツ17の筒状部20が第2のピストン10の先端部内側に形成された環状部15に内嵌状に位置され、筒状部20の先端に形成されたフランジ21が第2のピストン10の先端部に形成された内フランジ14の環状部16から内側の部分に載置され、その状態のまま、上記トップキャップ29の筒状部29aが上記環状部15に内嵌される。これによって、ブーツ17の筒状部20はトップキャップ29の筒状部29aと環状部15との間で挟持され、また、ブーツ17のフランジ21は上記内フランジ14とトップキャップ29のフランジ29bとの間で挟持された状態となる。このようにして、ブーツ17の先端部は第2のピストン10の先端部に固定される。
【0020】
バネ部材30は引張コイルバネとして形成されている。そして、該バネ部材30の両端にそれぞれフック30a、30bが形成されている。そして、基端のフック30aがバックキャップ22のバネ掛け部27に係止され先端のフック30bがトップキャップ29のバネ掛け部29cに係止される。従って、バネ部材30の収縮力により各ピストン7、10はシリンダ3内に収納されるように引っ張られ、非作動時には、図1及び図2に示すように、2つのピストン7、10がシリンダ3内に収納された状態となっている。
【0021】
第2のピストン10の先端部に噴射ノズル配置部31が設けられる。
【0022】
上記噴射ノズル配置部31はチェックバルブ部32とノズルホルダ33とから成る。
【0023】
チェックバルブ部32はトップハーフ34とバックハーフ35とで形成されたバルブケース36内に所要の要素が配置されてチェックバルブ37が形成されて成る。
【0024】
トップハーフ34はほぼ円筒状を為し、先端には内方へ突出した内フランジ38が形成され、該内フランジ38の内縁からは基端側へ向かって円筒状の筒部39が突設され、該筒部39の外側に環状の空間40が形成される。トップハーフ34の基端部41はその径がその他の部分より大きくされた連結部とされている。そして、この連結部41の外径は上記した第1のピストン7の外径とほぼ同じに形成されている。
【0025】
バックハーフ35は上面部42の周縁部から円筒部43が基端側に突設された形状を為し、該バックハーフ35の先端部がトップハーフ34の連結部41に内嵌されることによって、トップハーフ34とバックハーフ35とが結合一体化されてバルブケース36が形成される。また、上記円筒部43の内周面には周方向に延びる係合凹条44、44が軸方向に間隔をあけて形成されている。
【0026】
チェックバルブ37はバルブケース36の基端側での液圧が所定の値以上となったときに開いてバルブケース36の基端から先端までの通路が開通するものであればどのようなものでも良い。例えば、特願平6−24942号や特願平6−216796号に記載された閉止弁のようなものを採用することができる。その特徴を述べれば、チェックバルブ37はバルブケース36の基端から先端までの液通路を途中で仕切る弾性材料から成るダイヤフラム45を有し、該ダイヤフラム45を閉塞位置に保持する圧縮コイルバネ状の閉塞バネ46が上記環状空間40内に配置されている。しかして、バルブケース36の基端側での液圧が所定の値以上になると、閉塞バネ46が圧縮され、ダイヤフラム45が変形して該ダイヤフラム45によって閉止されていた通路が開通する。
【0027】
上記のようなチェックバルブ部32は、バックハーフ35の円筒部43が上記第2のピストン10の先端部12に外嵌されることによって、第2のピストン10の先端部に結合される。そして、第2のピストン10の先端部12の外周面に形成された係合突条13、13がバックハーフ35の円筒部43の内周面に形成された係合凹条44、44と係合される。
【0028】
チェックバルブ部32の先端部にノズルホルダ33が取着される。
【0029】
ノズルホルダ33は連結管47の先端に該連結管47より大径の円筒状をした収納部48が一体に形成されて成り、収納部48に噴射ノズル49が傾動可能に内嵌されている。そして、連結管47と収納部48との間には外方へ突出したフランジ50が形成されている。
【0030】
上記したノズルホルダ33はその連結管47が上記バルブケース36のトップハーフ34の筒部39に内嵌され、フランジ50がトップハーフ34の内フランジ38に当接される。そして、連結管47と筒部39との間にはオーリング51が介挿される。
【0031】
上記シリンダ3の先端部にはダストカバー52が取着される。ダストカバー52はゴム、合成ゴム等の弾性を有する材料、例えば、EPDM(ethylen−propylene−dienomethylene rubber)で形成され、シリンダ3の先端部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部53と該筒部53の先端から内方へ突出したフランジ部54とが一体に形成されて成り、フランジ部54の内径は上記トップハーフ34の連結部41の外径より僅かに小さくされている。また、筒部53には複数の係合孔53a、53aが周方向に間隔を置いて形成されている。
【0032】
そして、上記ダストカバー52は、筒部53がシリンダ3の先端部に外嵌され、シリンダ3の先端部外面に形成された係合突起6、6、・・・が筒部53の係合孔53a、53a、・・・に係合されて、シリンダ3の先端部に取着される。
【0033】
そして、ヘッドランプクリーナー1が使用されていない状態、すなわち、外殻筒体2が収縮している状態では、ダストカバー52のフランジ部54の内縁が噴射ノズル配置部31のトップハーフ34の連結部41の外面に圧接した状態となり、該連結部41とシリンダ3の先端との間から外殻筒体2の内部に塵埃が侵入することが防止される(図1、図2参照)。
【0034】
しかして、シリンダ3が車体55に支持され(図4参照)、車体の一部、例えばバンパー56に形成された開口部57からノズルホルダ33が出入りするようにされる。
【0035】
そして、収納状態において、図1及び図2に示すように、各ピストン7、10はバネ部材30の収縮による引張力によってシリンダ3内に収納され、ノズルホルダ33は図示しないバンパーの開口部の内側に位置され、図示しないカバーがバンパーの開口部を覆った状態となっている。尚、シリンダ3の基端部に設けられた連結管部25は図示しないモータポンプと連結され、作動時にモーターポンプによって洗浄液が該連結管部25を介してシリンダ3内に供給されるようになっている。そして、供給された洗浄液はブーツ17内を通ってチェックバルブ部32の基端部に達する。
【0036】
そして、シリンダ3内に洗浄液が供給され、その液圧が高まってくると、該液圧によってバネ部材30が伸張されて第1及び第2のピストン7、10がシリンダ3から突出していく。これによって、ピストン7、10が図3に示す状態まで伸張し、噴射ノズル49がヘッドランプの前面カバー58を洗浄するに適した位置に達することができる。このとき、上記噴射ノズル配置部31のトップハーフ34の連結部41の外径と第1のピストン7の外径とがほぼ同じにされているので、ダストカバー52のフランジ部54の内縁は第1のピストン7の外面に沿って摺動し、ダストカバー52がピストン7の動きを邪魔するようなことがない。
【0037】
それから、チェックバルブ部32の基端部分における洗浄液の液圧、即ち、ダイヤフラム45にかかる液圧が所定以上になると、閉塞バネ46が圧縮され、ダイヤフラム45が変形してチェックバルブ37が開き洗浄液がノズルホルダ33を経て噴射ノズル49からヘッドランプの前面カバー57に向けて噴射される。
【0038】
このように、洗浄液が供給されると、先ず、外殻筒体2が伸張し、それからチェックバルブ37が開いて噴射ノズル49から洗浄液が噴射される。このために、バネ部材30のバネ力を閉塞バネ46のバネ力より小さくしてある。なお、必ずしも外殻筒体2が完全に伸張しきってから洗浄液の噴射が為されるようようにする必要はなく、外殻筒体2が伸張しながら洗浄液の噴射が始まっても特に差し支えはない。
【0039】
洗浄液の供給が停止すると、液圧が下がるので、チェックバルブ37が閉じ、且つ、外殻筒体2が収縮して、図1及び図2に示す収納状態になる。そして、バンパー56の開口部57がノズルホルダ33に設けられたカバー59によって閉じられる。
【0040】
上記したヘッドランプクリーナー1にあっては、外殻筒体2が収縮した状態にある不使用時に、最外周に位置している筒体であるシリンダ3と外殻筒体2の先端部に設けられたノズル配置部31との間をダストカバー52が覆った状態となるので、互いに摺動自在に嵌合している筒体であるシリンダ3及びピストン7、10の間に侵入しようとする塵埃は上記ダストカバー52によって該侵入を妨げられ、従って、互いに摺動自在に嵌合している筒体であるシリンダ3及びピストン7、10の間に塵埃が侵入してしまうことが防止される。
【0041】
なお、外殻筒体2が伸張状態にあるとき(図3参照)、すなわち、使用状態にあるときは、第1のピストン7の外周面のほとんどが外気に曝され、また、第1のピストン7と第2のピストン10との間を覆うものはないが、ヘッドランプクリーナー1の使用は短時間で終わるものであり、第1のピストン7と第2のピストン10との間に塵埃が侵入する惧れはそれほど大きなものではない。また、仮に第1のピストン7の外面に塵埃が付着したとしても、外殻筒体2が収縮するときに、ダストカバー52のフランジ部54の内縁が第1のピストン7の外周面を基端側から先端に向かって払拭するので、使用中に第1のピストンの外周面に付着した塵埃はダストカバー52によって第1のピストン7の外周面から除去されることになる。
【0042】
なお、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造は、いずれも本発明を実施する際に行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるようなことがあってはならないものである。
【0043】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明ヘッドランプクリーナーは、複数の筒体が互いに摺動可能に嵌合されて伸縮可能に形成された外殻筒体と、該外殻筒体の先端部に設けられ洗浄液を噴射する噴射ノズルを有するノズル配置部と、上記外殻筒体の内部に配置され収縮力により外殻筒体を収縮させるバネ部材と、上記複数の筒体のうち最も外側に位置する筒体の先端部に取り付けられるダストカバーとを備え、上記ダストカバーは最も外側に位置する筒体の先端部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部と該筒部の先端から内方へ突出したフランジ部とから成り、該フランジ部の内径は内側の筒体の外径とほぼ等しく、且つ上記ノズル配置部の外周面の外径より僅かに小さくされ、上記フランジ部の内縁は上記外殻筒体の伸長時には外殻筒体の外面に沿って摺動すると共に、上記外殻筒体の収縮時には上記ノズル配置部の外周面に接し、上記外殻筒体は、外殻筒体内に供給される洗浄液の液圧によりバネ部材が伸張して外殻筒体が伸張し、且つ、上記噴射ノズルから洗浄液が噴射されることを特徴とする。
【0044】
従って、本発明ヘッドランプクリーナーにあっては、外殻筒体が収縮した状態にある不使用時に、最外周に位置している筒体と外殻筒体の先端部に設けられたノズル配置部との間を、互いに摺動自在に嵌合されて伸縮自在な外殻筒体のうち最も外側に位置する筒体の先端部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部と該筒部の先端から内方へ突出したフランジ部とから成るダストカバーが覆った状態となるので、互いに摺動自在に嵌合している筒体の間に侵入しようとする塵埃は上記ダストカバーによって該侵入を妨げられ、従って、互いに摺動自在に嵌合している筒体の間に塵埃が侵入してしまうことが防止される。
【0045】
請求項2に記載した発明にあっては、上記複数の筒体のうち最外周から2番目に位置する筒体の外径と上記ノズル配置部の外径とがほぼ同じに形成されたので、外殻筒体が伸張する際に、最外周から2番目に位置する筒体の摺動をダストカバーが邪魔することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明ヘッドランプクリーナーの実施の形態を示すものであり、本図は非作動時における縦断面図である。
【図2】外殻筒体が収縮した状態を噴射ノズルを除去して示す斜視図である。
【図3】動作時における縦断面図である。
【図4】使用状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…ヘッドランプクリーナー、2…外殻筒体、3…シリンダ(最も外側に位置する筒体)、7…第1のピストン(最外周から2番目に位置する筒体)、10…第2のピストン(筒体)、30…バネ部材、31…噴射ノズル配置部、49…噴射ノズル、52…ダストカバー、53…筒部、54…フランジ部
Claims (2)
- 複数の筒体が互いに摺動可能に嵌合されて伸縮可能に形成された外殻筒体と、
該外殻筒体の先端部に設けられ洗浄液を噴射する噴射ノズルを有するノズル配置部と、
上記外殻筒体の内部に配置され収縮力により外殻筒体を収縮させるバネ部材と、
上記複数の筒体のうち最も外側に位置する筒体の先端部に取り付けられるダストカバーとを備え、
上記ダストカバーは最も外側に位置する筒体の先端部の外径とほぼ等しい内径を有する筒部と該筒部の先端から内方へ突出したフランジ部とから成り、該フランジ部の内径は内側の筒体の外径とほぼ等しく、且つ上記ノズル配置部の外周面の外径より僅かに小さくされ、上記フランジ部の内縁は上記外殻筒体の伸長時には外殻筒体の外面に沿って摺動すると共に、上記外殻筒体の収縮時には上記ノズル配置部の外周面に接し、
上記外殻筒体は、外殻筒体内に供給される洗浄液の液圧によりバネ部材が伸張して外殻筒体が伸張し、且つ、上記噴射ノズルから洗浄液が噴射される
ことを特徴とするヘッドランプクリーナー。 - 上記複数の筒体のうち最外周から2番目に位置する筒体の外径と上記ノズル配置部の外径とがほぼ同じに形成されたことを特徴とする請求項1に記載のヘッドランプクリーナー。
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