JP3620873B2 - 樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は軟質金属との摩擦摩耗特性良好な樹脂組成物である。
【0002】
【従来の技術】
最近になって特に盛んに金属材料から樹脂材料への代替検討が行われてきている。その中でも、樹脂は金属部品との摺動部に用いられることが多く、金属に対する樹脂の摺動特性が重要視されてきている。それは、SUS,鋼といった硬質の金属に対する摺動特性、アルミニウム,銅といった軟質の金属に対する摺動特性と大別することができるが、特に後者の軟質の金属に対する、良好な摺動特性を有する樹脂材料を設計することは困難であった。さらに、これらはオイル潤滑下にて使用される場合が多く、使用雰囲気が複雑になり、最適使用材料の設計が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、アルミニウム、銅、錫、鉛又は亜鉛並びにそれらの少なくとも1種以上を含有する合金、好ましくはアルミニウムまたはその合金を含む軟質金属との摩擦摩耗特性良好な樹脂組成物を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記の目的を達成するために鋭意検討した結果、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン及び/又はポリアリレートから選ばれる加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60〜99重量部と炭素繊維40〜1重量部を含有する樹脂組成物に対し、フッ素樹脂及び黒鉛の総量1〜50重量部を含有することを特徴とする樹脂組成物が、無潤滑下又はオイル潤滑下、軟質金属との摩擦摩耗特性良好であることを見いだし、本発明を完成した。
【0005】
即ち、本発明は、(1) ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン及び/又はポリアリレートから選ばれる加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60〜99重量部と炭素繊維40〜1重量部からなる樹脂組成物100重量部に対し、フッ素樹脂及び黒鉛の総量1〜50重量部を含有してなる樹脂組成物であり、該フッ素樹脂と黒鉛の総量10重量部中に、1〜9重量部のフッ素樹脂を含むことを特徴とする軟質金属との摩擦摩耗特性良好な樹脂組成物である。
【0006】
本発明に用いられる加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂としては、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、及び/又はポリアリレートから選ばれるものである。
本発明に用いられるポリイミドとしては、次式(1)〔化1〕
【0007】
【化1】
(式中、Xは直結、イオウ、炭素数1〜10の二価の炭化水素基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル基、チオ基、スルホニル基、エーテル基から成る群より選ばれた少なくとも一種の基を表わし、Y1 、Y2 、Y3 およびY4 はそれぞれ水素、炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜6の低級アルコキシ基、塩素または臭素から成る群より選ばれた少なくとも一種の基を表わし、またR1 は炭素数4〜9の脂肪族基、炭素数4〜10の単環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接又は架橋員より相互に連結された非縮合多環式芳香族基から成る群より選ばれた4価の基を表わす。)
で表わされる繰り返し単位を基本骨格として有するポリイミドが特に有効に適用され、具体的には、本ポリイミドの原料として用いるジアミン成分は、式(4)〔化2〕に示すエーテルジアミンと、
【0008】
【化2】
(式中、Xは前記に同じ)
式(5)〔化3〕
【0009】
【化3】
(式中、R1 は前記に同じ)
に示す1種以上のテトラカルボン酸二無水物とを有機溶媒の存在下または不存在下において反応させ、得られたポリアミド酸を化学的にまたは熱的にイミド化して製造することができる。反応温度は通常250℃以下であり、反応圧力は特に限定されず、常圧で充分実施できる。また反応時間は使用するテトラカルボン酸二無水物、溶剤の種類、反応温度により異なり、通常中間生成物であるポリアミド酸の生成が完了するのに充分な時間反応させる。反応時間は24時間、場合によっては1時間以内で充分である。
このような反応により式(1)の繰り返し単位に対応するポリアミド酸が得られ、ついでこのポリアミド酸を100〜400℃に加熱脱水するか、または通常用いられるイミド化剤を用いて化学イミド化することにより式(1)の繰り返し構造単位を有するポリイミドが得られる。また、ポリアミド酸の生成と熱イミド化反応を同時に行ってポリイミドを得ることもできる。
【0010】
この方法て使用される式(4)のエーテルジアミンとしては、式(4)中のXが脂肪族基であるものとして、
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2−〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−2−〔4−(3−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニル〕プロパン、2−〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−2−〔4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
式中のXが直接結合のものとして、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3−メチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−ジメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−ジクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テトラクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−ジブロモビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジブロモビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テトラブロモビフェニル、
式中のXが−CO−基のものとして、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フェニル〕ケトン、
式中のXが−S−基のものとして、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3−メトキシフェニル〕スルフィド、〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕〔4−(3−アミノフェノキシ)3,5−ジメトキシフェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメトキシフェニル〕スルフィド、
式中のXが−SO2 −基のものとして、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フェニル〕スルホン、
式中のXが−O−基のものとして、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、
式中のXがその他のものとして、
1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェノキシ〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、ビス〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フェニル〕スルホンなどが挙げられ、これらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
【0011】
また、上記熱可塑性ポリイミド樹脂の溶融流動性を損なわない範囲で他のジアミンを混合して用いることもできる。混合して用いることのできるジアミンとしてはm−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン等が挙げられ、これらのジアミンは通常30重量%以下、好ましくは5重量%以下混合して用いられる。
【0012】
また、式(1)で表されるポリイミドを製造するのに用いられる一方の原料であるテトラカルボン酸二無水物の具体例としては、式(5)において式中のR1 が、次の(a)〜(e)からなる群より選ばれた少なくとも1種のものと定義される。
(a)炭素数4〜9の脂肪族基
(b)炭素数4〜9の環式脂肪族基
(c)次式〔化4〕であらわされる単環式芳香族基
【0013】
【化4】
(d)次式〔化5〕であらわされる縮合多環式芳香族基
【0014】
【化5】
(e)次式〔化6〕であらわされる芳香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族基。
【0015】
【化6】
具体的には式中のR1 が脂肪族基であるエチレンテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、
式中のR1 が環式脂肪族基であるものとしてはシクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、
式中のR1 が単環式脂肪族基であるものとしてはピロメリット酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、
式中のR1 が上式〔化6〕で表され、同式中のX1 が−CO−基である3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
同式中のX1 が直接結合である3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
同式中のX1 が脂肪族基である2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
同式中のX1 が−O−基であるビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、
同式中のX1 が−SO2 −基であるビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、
また、式(5)中の
R1 が縮合多環式芳香族基である2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物、
同式中のR1 がその他のものとして、ビス(3,4ジカルボキシ)(p−フェニレンジオキシ)二無水物
などであり、これらテトラカルボン酸二無水物は単独または2種以上混合して用いられる。
【0016】
また、本発明に用いられる式(1)で表されるポリイミド樹脂は、このポリイミドを製造する際に一般式(2)〔化7〕
【0017】
【化7】
及び/または一般式(3)〔化8〕
【0018】
【化8】
(式中Z及びVはそれぞれ炭素数6〜15であり、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族からなる群より選ばれた少なくとも1種の2価の基を表す。)で表される芳香族ジカルボン酸無水物および/または芳香族モノアミンを共存化に反応させて得られるポリマーの分子末端を封止したポリイミド樹脂を含む。
【0019】
一般式(2)で表される芳香族ジカルボン酸無水物としては、例えば、無水フタル酸、 2,3−ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、 3,4−ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、 2,3−ジカルボキシフェニルフェニルエーテル無水物、 3,4−ジカルボキシフェニルフェニルエーテル無水物、 2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、 3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、 2,3−ジカルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、 3,4−ジカルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、 2,3−ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、 3,4−ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、 1,2−ナフタレンジカルボン酸無水物、 2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物、 1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物、 1,2−アントラセンジカルボン酸無水物、 2,3−アントラセンジカルボン酸無水物、1,9 −アントラセンジカルボン酸無水物等のジカルボン酸無水物である。これらは単独、もしくはに2種以上混合して用いても何等差し支えない。
これらのジカルボン酸無水物の中で無水フタル酸が、得られるポリイミドの性能面及び実用面から最も好ましい。ジカルボン酸無水物を用いる場合、その量は、前記の一般式(4)であらわされるジアミン1モルあたり、0.001〜1.0モル比である。0.001モル比未満では、高温成形時に粘度の上昇がみられ成形加工性の低下の原因となる。また、1.0モルを超えると機械的特性が低下する。好ましい使用量は0.01〜0.5モルの割合である。
【0020】
また、一般式(3)で示される芳香族モノアミンとしては、例えば、アニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、2,3−キシリジン、2,6−キシリジン、3,4−キシリジン、3,5−キシリジン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、o−ブロモアニリン、m−ブロモアニリン、p−ブロモアニリン、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、o−アニシジン、m−アニシジン、p−アニシジン、o−フェネチジン、m−フェネチジン、p−フェネチジン、o−アミノベンズアルデヒド、m−アミノベンズアルデヒド、p−アミノベンズアルデヒド、o−アミノベンズニトリル、m−アミノベンズニトリル、p−アミノベンズニトリル、2−アミノビフェニル、3−アミノビフェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノフェニルフェニルエーテル、3−アミノフェニルフェニルエーテル、4−アミノフェニルフェニルエーテル、2−アミノベンゾフェノン、3−アミノベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、2−アミノフェニルフェニルスルフィド、3−アミノフェニルフェニルスルフィド、4−アミノフェニルフェニルスルフィド、2−アミノフェニルフェニルスルホン、3−アミノフェニルフェニルスルホン、4−アミノフェニルフェニルスルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、1−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1−ナフトール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミノ−2−ナフトール、7−アミノ−2−ナフトール、8−アミノ−1−ナフトール、8−アミノ−2−ナフトール、1 アミノアントラセン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラセン等が挙げられる。これら芳香族モノアミンは、アミンまたはジカルボン酸無水物と反応性を有しない基で置換されていても差し支えないし、単独もしくは2種以上混合して用いても何等差し支えない。
芳香族モノアミンを用いる場合、その量は前記の一般式(5)であらわされるテトラカルボン酸二無水物1モル当たり0.001〜1.0モル比である。0.001モル未満では、高温成形時に粘度の上昇がみられ成形加工性の低下の原因となる。また、1.0モルを超えると機械的特性が低下する。好ましい使用量は0.01〜0.5モルの割合である。
【0021】
式(1)であらわされる繰り返し単位を有するポリイミド樹脂の対数粘度は0.35〜1.0dl/gである。好ましくは0.40〜0.90dl/g、より好ましくは0.40〜0.80、さらにより好ましくは、0.40〜0.70である。もし対数粘度が0.35を下回ると、樹脂の靭性が不十分であり、摺動特性も悪く、高荷重、高速度の条件での使用が難しい。一方、対数粘度が1.0を上回ると射出成形が困難になる。但し、可塑剤(流動化剤)として、低分子ポリイミドを用いる場合は問題ない。
対数粘度はパラクロロフェノール/フェノール(90/10重量比)の混合溶媒中、濃度0.5g/100mlの溶媒で加熱溶解した後、35℃に冷却して測定される。
【0022】
本発明に使用される加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂としては、上記のポリイミドのみならず、次式〔化9〕で表されるポリアミドイミド、
【0023】
【化9】
次式〔化10〕で表されるポリエーテルスルホン、
【0024】
【化10】
次式〔化11〕で表されるポリスルホン、
【0025】
【化11】
次式〔化12〕で表されるポリアリレート、
【0026】
【化12】
【0027】
次式〔化13〕で表されるポリイミド、
【0028】
【化13】
次式〔化14〕で表されるポリエーテルイミド、
【0029】
【化14】
次式〔化15〕で表されるポリエーテルニトリル、
【0030】
【化15】
次式〔化16〕で表されるポリエーテルケトン、
【0031】
【化16】
次式〔化17〕で表されるポリエーテルエーテルケトン、
【0032】
【化17】
次式〔化18〕で表されるポリエーテルケトンケトン、
【0033】
【化18】
次式〔化19〕で表されるポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、
【0034】
【化19】
などがあげられる。
【0035】
本樹脂組成物は、熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60〜99重量部と炭素繊維40〜1重量部からなる樹脂組成物の総量100重量部に対し、フッ素樹脂及び黒鉛の総量1〜50重量部を含有することを特徴とする軟質金属との摩擦摩耗特性良好な樹脂組成物である。
【0036】
熱変形温度が100℃を下回る樹脂を用いると、摩擦摩耗試験時に摺動面に蓄積された熱により樹脂が容易に変形されやすくなり、その結果樹脂自身の摩耗が急速に促進される。
熱変形温度は高ければ高いほど好ましいが、100℃以上であれば十分使用可能である。しかし、好ましくは、120℃以上、さらに好ましくは140℃以上である方が良い。
【0037】
本樹脂組成物においては、炭素繊維とフッ素樹脂と黒鉛を含有することが必須である。また、それぞれの最適組成内でないと本特性は発現されない。
炭素繊維が所定量より下回ると、摺動時に樹脂組成物の摩耗が激しくかつ相手金属を著しく傷つける。また、炭素繊維の添加量が所定量を上回ると、摺動時に樹脂組成物中の炭素繊維が相手金属を著しく摩耗させ好ましくない。炭素繊維の添加量は、40〜1重量部であるが、好ましくは35〜1重量部、さらに好ましくは30〜3重量部、である。
フッ素樹脂及び黒鉛添加量が1重量部を下回ると、摺動特性は著しく悪く、摩擦係数が高く、かつ樹脂組成物及び相手金属の摩耗が激しい。フッ素樹脂及び黒鉛添加量が50重量部を越えると樹脂の摩耗が著しく増大し好ましくない。フッ素樹脂及び黒鉛添加量は、1〜50重量部であるが、好ましくは5〜45重量部、さらに好ましくは10〜40重量部である。
上記と同様の理由で、本発明においては、特定量のフッ素樹脂と黒鉛の併用が必須であり、両者のどちらかの不存在では摺動特性が著しく低下する。その意味において、フッ素樹脂と黒鉛の総量10量部中にフッ素樹脂1〜9重量部を含有せしめることが必要で、好ましくは2〜8重量部である。
【0038】
本発明の対象となる軟質金属は、アルミニウム、銅、錫、鉛又は亜鉛並びにそれらの少なくとも1種以上を含有する合金、好ましくはアルミニウムまたはその合金を含むもので、本発明はこれらの軟質金属に対して摩擦摩耗特性良好な樹脂組成物を得ることができる。
本樹脂組成物には必要に応じて、本樹脂組成物の特性を損なわない範囲内で、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミック繊維、金属繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ロックウール繊維、アラミド繊維からなる群より選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
【0039】
さらに、本樹脂組成物には、必要に応じて、炭酸カルシウム、マイカ、ガラスビーズ、グラファイト、二硫化モリブデン、クレー、シリカ、アルミナ、タルク、ケイソウ土、水和アルミナ、シラスバルーン等の充填剤、滑剤、離型剤、安定剤、着色剤、結晶核剤など)、液晶ポリマー、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂等)を本樹脂組成物の特性を損なわない範囲ないで併用してもよい。
以下、実施例にて用いた樹脂の熱変形温度(18.6kg/cm2:規格ASTM D648)は以下の如くである。
ポリイミド:238℃、ポリエーテルイミド:200℃、ポリエーテルニトリル:165℃、ポリエーテルエーテルケトン:152℃、ポリエーテルスルホン:210℃、ポリアミドイミド:275℃
【0040】
【実施例】
【比較例】
以下、本発明の実施例および比較例を詳細に説明する。
実施例1
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルとピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50dl/gのポリイミド95重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、5重量部のPAN系炭素繊維(東邦レーヨン社製:HTA−C6)をサイドフィーダーより供給し370〜400℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度370〜410℃、射出圧力2300kg/cm2 、金型温度190℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。
なお、各試験方法は次の通りである。試験の結果を第1表に示す。
1)摩擦係数
鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてAl材(ADC5052)を用い、室温下、オイル中(トランスミッションフルード)、6時間後の摩擦係数を求めた。この時の、面圧及び速度は20kg/cm2, 250m/min である。
2)摩耗量(自材の摩耗量、相手材の摩耗量)
鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてAl材(ADC5052)を用い、室温下、オイル中(トランスミッションフルード)、6時間の摩耗量を測定した。面圧は20kg/cm2、速度は250m/min にて行った。
3)限界PV値
鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてAl材(ADC5052)を用い、室温下、速度V250m/min 、オイル中(トランスミッションフルード)、6時間試験を行い樹脂組成物が座屈しない上限の面圧Pを求め、そのときのP×Vの値を求めた。
【0041】
4)引張強度
ASTM D−638に準じて測定した。
【0042】
実施例2〜4
第1表の実施例2〜4に示す組成物を用いる以外は、実施例1と同様な方法によって行った。結果を第1表に示す。
【0043】
実施例5
第1表の実施例5に示す組成物を用い、かつ炭素繊維としてピッチ系炭素繊維(クレハ化学社製:M107)を用いる以外は実施例1と同様な方法によった。
実施例6
第1表の実施例6に示す組成物を用いる以外は、実施例5と同様な方法によって行った。結果を第1表に示す。
【0044】
実施例7〜12
第1,2表の実施例7〜12に示す組成物を用いる以外は、実施例1と同様な方法によって行った。結果を第1,2表に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
実施例13
ICI社製PEEK450Pを85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し370〜400℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度370〜400℃、射出圧力2000kg/cm2 、金型温度170℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0048】
実施例14
出光石油化学社製ポリエーテルニトリル(PEN)を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し350〜380℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度350〜380℃、射出圧力2000kg/cm2 、金型温度160℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0049】
実施例15
BASF社製PESグレードE2010を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し330〜370℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度340〜370℃、射出圧力2000kg/cm2 、金型温度170℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0050】
実施例16
アモコ社製ポリアミドイミドであるトーロン樹脂を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し300〜370℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度320〜370℃、射出圧力2000kg/cm2 、金型温度200℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0051】
実施例17
実施例1にて用いたポリイミド樹脂50重量部、BASF社製PES(E2010)35重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し370〜400℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度370〜400℃、射出圧力1800kg/cm2 、金型温度170℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0052】
実施例18
実施例1にて用いたポリイミド樹脂50重量部、GE社製ウルテムE100035重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し370〜400℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度370〜400℃、射出圧力1800kg/cm2 、金型温度160℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0053】
比較例1〜6
第3表の比較例1〜6に示す組成物を用いる以外は、実施例1と同様な方法によって行った。結果を第3表に示す。
【0054】
比較例7
第3表の比較例7に示す組成物を用いる以外は、実施例13と同様な方法によって行った。結果を第3表に示す。
【0055】
比較例8
第3表の比較例8に示す組成物を用いる以外は、実施例14と同様な方法によって行った。結果を第3表に示す。
【0056】
【表3】
比較例9
第4表の比較例9に示す組成物を用いる以外は、実施例17と同様な方法によって行った。結果を第4表に示す。
【0057】
【表4】
【0058】
比較例10
旭化成社製ナイロン66を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(ICI旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し270〜295℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度270〜295℃、射出圧力1800kg/cm2 、金型温度80℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0059】
比較例11
帝人社製PBTを85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(ICI旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し220〜255℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度220〜255℃、射出圧力1800kg/cm2 、金型温度60℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0060】
【発明の効果】
以上のことから明らかなようにこの発明の軟質金属との摩擦摩耗特性良好な樹脂組成物は、軟質金属との良好な摩擦摩耗特性を必要とする部品に広く使用が可能である。即ち、ギア、ワッシャー、シールリング、ピストンリング、ウエアリング、ガイドローラー、リテーナー、搬送用機具その他種々の摺動部材に広く使用が可能であり、特に自動車等の自動変速機の回転軸のシールリングとして使用できる。
Claims (1)
- ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン及び/又はポリアリレートから選ばれる加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60〜99重量部と炭素繊維40〜1重量部からなる樹脂組成物100重量部に対し、フッ素樹脂及び黒鉛の総量1〜50重量部を含有してなる樹脂組成物であり、該フッ素樹脂と黒鉛の総量10重量部中に、1〜9重量部のフッ素樹脂を含むことを特徴とする樹脂組成物。
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