JP3403498B2 - 摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成物 - Google Patents

摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成物

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JP3403498B2
JP3403498B2 JP11245494A JP11245494A JP3403498B2 JP 3403498 B2 JP3403498 B2 JP 3403498B2 JP 11245494 A JP11245494 A JP 11245494A JP 11245494 A JP11245494 A JP 11245494A JP 3403498 B2 JP3403498 B2 JP 3403498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動特性に優れたポリイ
ミド系樹脂組成物である。
【0002】
【従来の技術】従来開発されたポリイミドには優れた特
性を示すものが多いが、優れた耐熱性を有するけれども
加工性にとぼしいとか、また加工性向上を目的として開
発された樹脂は耐熱性、耐溶剤性に劣るなど性能に一長
一短があり、さらに結晶化に伴う熱処理過程での寸法変
化が大きいなどの欠点を有している。これらの欠点を解
決すべく、本出願人は特開昭62−236858号公報
および特開昭62−253655号公報等に、本発明の
構成要素のひとつである式(1)〔化4〕
【化4】 で表わされる繰り返し単位を有するポリイミド樹脂を開
発した。そして、本発明者らは、上記ポリイミド樹脂を
用いた摺動材用樹脂組成物は優れた摺動特性を有するこ
とを見出した(特開昭62−265350号公報,特開
昭63−008455号公報等)。しかし、本摺動材用
樹脂組成物は、摩擦・摩耗特性が優れているが、高圧
力、高速度条件下では摩耗が多く使用が難しいとされて
いた。 さらに、筆者らは、上記ポリイミド樹脂を用い
た摺動材用樹脂組成物を開発した(特願平04−068
063号)。これらは、上記ポリイミド樹脂にフェノー
ル硬化物、固体潤滑剤、潤滑油を含有することを特色と
しており、高速度下の条件では良好な摺動特性を示す
が、やはり高荷重、高速度の摺動条件下では、使用が難
しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高荷
重、高速度条件下で使用できる摺動特性良好なポリイミ
ド系樹脂組成物を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、特定の対数粘度を
有する式(1)で表わされる繰り返し単位を70重量%
より多く有するポリイミド樹脂であって、製造する際に
一般式(2)及び/または一般式(3)で表される芳香
族ジカルボン酸無水物および/または芳香族モノアミン
を共存下に反応させて得られるポリマーの分子末端を封
止したポリイミド樹脂であるか該ポリマーの分子末端を
封止したポリイミド樹脂100重量部に対し、繊維強化
材1〜80重量部とシリコンオイル0.1〜11重量部
を含むことを特徴とするポリイミド系樹脂組成物が高荷
重、高速度条件下で使用できる摺動特性良好な摺動材用
含油ポリイミド系樹脂組成物であることを見いだし、本
発明を完成した。即ち、本発明は(1) 式(1)〔化
5〕で表わされる繰り返し単位を70重量%より多く
するポリイミド樹脂であって、製造する際に一般式
(2)〔化6〕及び/または一般式(3)〔化7〕で表
される芳香族ジカルボン酸無水物および/または芳香族
モノアミンを共存化に反応させて得られるポリマーの分
子末端を封止したポリイミド樹脂であるか該ポリマーの
分子末端を封止したポリイミド樹脂100重量部に対
し、繊維強化材1〜80重量部とシリコンオイル0.1
〜11重量部を含むことを特徴とする摺動材用含油ポリ
イミド系樹脂組成物、
【0005】
【化5】 (式中、Xは直結、イオウ、炭素数1〜10の二価の炭
化水素基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カル
ボニル基、チオ基、スルホニル基および/またはエーテ
ル基を表わし、Y1 、Y2 、Y3 およびY4 はそれぞれ
水素、炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜6の
低級アルコキシ基、塩素基および/または臭素基を表わ
し、またR1 は炭素数が2〜27であり、脂肪族基、単
環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基お
よび/または芳香族基が直接又は架橋員より相互に連結
された非縮合多環式芳香族基である4価の基を表わ
す。
【0006】
【化6】
【0007】
【化7】 (式中Z及びVはそれぞれ炭素数6〜15であり、単環
式芳香族基、縮合多環式芳香族基および/または芳香族
基が直接または架橋員により相互に連結された非縮合多
環式芳香族基である2価および1価の基を表す。) ()前記の一般式(1)で表される繰り返し構造単位
を有するポリイミドの対数粘度が、0.45〜1.0d
l/gであることを特徴とする(1)項記載の摺動材用
含油ポリイミド系樹脂組成物、 ()繊維強化材が炭素繊維、ガラス繊維、チタン酸カ
リウム繊維、セラミック繊維、金属繊維、ボロン繊維、
炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維および/またはロック
ウール繊維を含有することを特徴とする(1)項記載
摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成物、 ()ポリイミド系樹脂組成物に含有されているシリコ
ンオイルが、熱重量減量測定において、300℃におけ
る熱重量減量が、10重量%以下であることを特徴とす
(1)項記載の摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成
物、である。 ()上記の樹脂組成物より成形された射出成形体、 ()250〜350℃の温度下に熱処理された(
項記載の射出成形体。本発明に用いられるポリイミド系
樹脂組成物における式(1)で表わされる繰り返し単位
70重量%より多く基本骨格として有するポリイミド
樹脂の原料として用いるジアミン成分は、式(4)〔化
8〕
【0008】
【化8】 (式中、Xは前記に同じ)に示すエーテルジアミンと式
(5)〔化9〕
【0009】
【化9】 (式中、R1 は前記に同じ)に示す1種以上のテトラカ
ルボン酸二無水物とを有機溶媒の存在下または不存在下
において反応させ、得られたポリアミド酸を化学的にま
たは熱的にイミド化して製造することができる。反応温
度は通常250℃以下であり、反応圧力は特に限定され
ず、常圧で充分実施できる。また反応時間は使用するテ
トラカルボン酸二無水物、溶剤の種類、反応温度により
異なり、通常中間生成物であるポリアミド酸の生成が完
了するのに充分な時間反応させる。反応時間は24時
間、場合によっては1時間以内で充分である。このよう
な反応により式(1)の繰り返し単位に対応するポリア
ミド酸が得られ、ついでこのポリアミド酸を100〜4
00℃に加熱脱水するか、または通常用いられるイミド
化剤を用いて化学イミド化することにより式(1)の繰
り返し構造単位を有するポリイミドが得られる。また、
ポリアミド酸の生成と熱イミド化反応を同時に行ってポ
リイミドを得ることもできる。
【0010】この方法て使用される式(4)のエーテル
ジアミンとしては、式(4)中のXが脂肪基であるも
のとして、〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕
メタン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)
フェニル〕エタン、1,2−ビス〔4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕エタン、2,2−ビス〔4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2−〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−2−〔4−(3
−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニル〕プロパ
ン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3
−メチルフェニル〕プロパン、2−〔4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル〕−2−〔4−(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジメチルフェニル〕プロパン、2,
2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジ
メチルフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−
アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2−ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、式中のXが
直接結合のものとして、4,4’−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)−3−メチルビフェニル、4,4’−ビス
(3−アミノフェノキシ)−3,3’−ジメチルビフェ
ニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,
5−ジメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフ
ェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−
3,3’−ジクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−
アミノフェノキシ)−3,5−ジクロロビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,
5,5’−テトラクロロビフェニル、4,4’−ビス
(3−アミノフェノキシ)−3,3’−ジブロモビフェ
ニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,
5−ジブロモビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−3,3’,5,5’−テトラブロモビフ
ェニル、式中のXが−CO−基のものとして、ビス〔4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス
〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フ
ェニル〕ケトン、式中のXが−S−基のものとして、ビ
ス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフィ
ド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3−メトキ
シフェニル〕スルフィド、〔4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル〕〔4−(3−アミノフェノキシ)3,5
−ジメトキシフェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−
アミノフェノキシ)−3,5−ジメトキシフェニル〕ス
ルフィド、式中のXが−SO2 −基のものとして、ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキ
シ}フェニル〕スルホン、式中のXが−O−基のものと
して、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕
エーテル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕エーテル、式中のXがその他のものとして、1,4
−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェノキシ〕ベ
ンゼン、1,4−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)
フェノキシ〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−(3−アミ
ノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼ
ン、ビス〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノ
キシ}フェニル〕スルホンなどが挙げられ、これらは単
独あるいは2種以上混合して用いられる。
【0011】また、上記熱可塑性ポリイミド樹脂の溶融
流動性を損なわない範囲で他のジアミンを混合して用い
ることもできる。混合して用いることのできるジアミン
としてはm−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジ
ルアミン、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェ
ニルスルフィド、3,4’−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,
3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニル
スルホン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,
4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベ
ンゾフェノン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)
ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−アミノフェノキシ)
フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕スルホン等が挙げられ、これらのジア
ミンは通常30重量%以下、好ましくは5重量%以下混
合して用いられ、またこれらは単独でまたは2種以上混
合して使用される。
【0012】また、式(1)で表されるポリイミドを製
造するのに用いられる一方の原料であるテトラカルボン
酸二無水物の具体例としては、式(5)において式中の
1は炭素数が2〜27であり、次の(a)〜(e)か
らなる群より選ばれた少なくとも1種のものと定義され
る。 (a)炭素数2〜9の脂肪族基 (b)炭素数2〜9の環式脂肪族基 (c)次式〔化10〕であらわされる単環式芳香族基
【0013】
【化10】 (d)次式〔化11〕であらわされる縮合多環式芳香族
【0014】
【化11】 (e)次式〔化12〕であらわされる芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
【0015】
【化12】 具体的には式中のR1 が脂肪族基であるエチレンテトラ
カルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水
物、式中のR1 が環式脂肪族基であるものとしてはシク
ロペンタンテトラカルボン酸二無水物、式中のR1 が単
環式脂肪族基であるものとしてはピロメリット酸二無水
物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水
物、式中のR1 が次式〔化13〕で表され、
【0016】
【化13】 同式中のX1 が−CO−基である3,3’,4,4’−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,
3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
同式中のX1 が直接結合である3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,
3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、同式中の
1 が脂肪族基である2,2−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,
3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1
−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水
物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二
無水物、同式中のX1 が−O−基であるビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、同式中のX
1 が−SO2 −基であるビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物、また、式(5)中のR1
縮合多環式芳香族基である2,3,6,7−ナフタレン
テトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタ
レンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペ
リレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ア
ントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8
−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物、同式中の
1 がその他のものとして、ビス(3,4ジカルボキ
シ)(p−フェニレンジオキシ)二無水物などであり、
これらテトラカルボン酸二無水物は単独または2種以上
混合して用いられる。また、本発明に用いられる式
(1)で表されるポリイミド樹脂は、このポリイミドを
製造する際に一般式(2)及び/または一般式(3)で
表される芳香族ジカルボン酸無水物および/または芳香
族モノアミンを共存に反応させて得られるポリマーの
分子末端を封止したポリイミド樹脂である。
【0017】一般式(2)で表される芳香族ジカルボン
酸無水物としては、例えば、無水フタル酸、 2,3−ベン
ゾフェノンジカルボン酸無水物、 3,4−ベンゾフェノン
ジカルボン酸無水物、 2,3−ジカルボキシフェニルフェ
ニルエーテル無水物、 3,4−ジカルボキシフェニルフェ
ニルエーテル無水物、 2,3−ビフェニルジカルボン酸無
水物、 3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、 2,3−ジ
カルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、 3,4−ジ
カルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、2,3−ジ
カルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、 3,4−
ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、 1,2
−ナフタレンジカルボン酸無水物、 2,3−ナフタレンジ
カルボン酸無水物、 1,8−ナフタレンジカルボン酸無水
物、 1,2−アントラセンジカルボン酸無水物、 2,3−ア
ントラセンジカルボン酸無水物、1,9 −アントラセンジ
カルボン酸無水物等のジカルボン酸無水物である。これ
らは単独、もしくはに2種以上混合して用いても何等差
し支えない。
【0018】これらのジカルボン酸無水物の中で無水フ
タル酸が、得られるポリイミドの性能面及び実用面から
最も好ましい。ジカルボン酸無水物を用いる場合、その
量は、前記の一般式(4)であらわされるジアミン1モ
ルあたり、0.001〜1.0モル比である。0.00
1モル比未満では、高温成形時に粘度の上昇がみられ成
形加工性の低下の原因となる。また、1.0モルを超え
ると機械的特性が低下する。好ましい使用量は0.01
〜0.5モルの割合である。
【0019】また、一般式(3)で示される芳香族モノ
アミンとしては、例えば、アニリン、o−トルイジン、
m−トルイジン、p−トルイジン、2,3−キシリジ
ン、2,6−キシリジン、3,4−キシリジン、3,5
−キシリジン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリ
ン、p−クロロアニリン、o−ブロモアニリン、m−ブ
ロモアニリン、p−ブロモアニリン、o−ニトロアニリ
ン、m−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−ア
ミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、o−アニシジン、m−アニシジン、p−アニ
シジン、o−フェネチジン、m−フェネチジン、p−フ
ェネチジン、o−アミノベンズアルデヒド、m−アミノ
ベンズアルデヒド、p−アミノベンズアルデヒド、o−
アミノベンズニトリル、m−アミノベンズニトリル、p
−アミノベンズニトリル、2−アミノビフェニル、3−
アミノビフェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノ
フェニルフェニルエーテル、3−アミノフェニルフェニ
ルエーテル、4−アミノフェニルフェニルエーテル、2
−アミノベンゾフェノン、3−アミノベンゾフェノン、
4−アミノベンゾフェノン、2−アミノフェニルフェニ
ルスルフィド、3−アミノフェニルフェニルスルフィ
ド、4−アミノフェニルフェニルスルフィド、2−アミ
ノフェニルフェニルスルホン、3−アミノフェニルフェ
ニルスルホン、4−アミノフェニルフェニルスルホン、
α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、1−アミノ
−2−ナフトール、2−アミノ−1−ナフトール、4−
アミノ−1−ナフトール、5−アミノ−2−ナフトー
ル、7−アミノ−2−ナフトール、8−アミノ−1−ナ
フトール、8−アミノ−2−ナフトール、1 アミノア
ントラセン、2−アミノアントラセン、9−アミノアン
トラセン等が挙げられる。これら芳香族モノアミンは、
アミンまたはジカルボン酸無水物と反応性を有しない基
で置換されていても差し支えないし、単独もしくは2種
以上混合して用いても何等差し支えない。
【0020】 芳香族モノアミンを用いる場合、その量は
前記の一般式(5)であらわされるテトラカルボン酸二
無水物1モル当たり0.001〜1.0モル比である。
0.001モル未満では、高温成形時に粘度の上昇がみ
られ成形加工性の低下の原因となる。また、1.0モル
を超えると機械的特性が低下する。好ましい使用量は
0.01〜0.5モルの割合である。本樹脂組成物は、
特定の対数粘度を有する式(1)で表わされる繰り返し
単位を70重量%より多く有する分子末端を封止した
リイミド樹脂100重量部に対し、繊維強化材1〜80
重量部とシリコンオイル0.1〜11重量部を含むこと
を特徴とする摺動用含油ポリイミド系樹脂組成物であ
る。
【0021】 式(1)であらわされる繰り返し単位を
0重量%より多く有する分子末端を封止したポリイミド
樹脂の対数粘度は0.45〜1.0dl/g、好ましく
は0.45〜0.95dl/gである。本発明に用いら
れるポリイミドは低分子タイプの使用は出来ない。もし
対数粘度が0.45を下回ると、たとえ繊維強化材を含
むポリイミド組成物であっても、靱性が不十分であり、
摺動特性も悪く、高荷重、高速度の条件での使用が難し
い。一方、対数粘度が1.0を上回ると射出成形が困難
になる。但し、可塑剤(流動化剤)として、低分子ポリ
イミドを混合して使用することはなんら問題ない。即
ち、実施例3の如く、高溶融粘度ポリイミドの流動化剤
として、低分子ポリイミドを使用することができる。対
数粘度はパラクロロフェノール/フェノール(90/1
0重量比)の混合溶媒中、濃度0.5g/100mlの
溶媒で加熱溶解した後、35℃に冷却して測定される。
【0022】使用する繊維強化材であるが、炭素繊維、
ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミック繊維、
金属繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊
維、ロックウール繊維および/またはアラミド繊維から
なる群より選ばれる少なくとも一種を含有する。使用す
る繊維強化材の量であるが、式(1)で表わされる繰り
返し単位を70重量%より多く有するポリイミド樹脂1
00重量部に対し、繊維強化材1〜80重量部、好まし
くは1〜70重量部、より好ましくは1〜60重量部で
ある。繊維強化材の量が1重量部を下回ると、摺動特性
が十分ではない。また、80重量部を越えると、組成物
の溶融粘度が増大し、成形性が著しく悪くなり、たとえ
成形でき製品を得ることができても、樹脂成分に比べ繊
維の占める割合が著しく大きいことにより、摩擦摩耗試
験中に繊維が破断し易くなり、摺動部の相手材(金属で
あることが多いが)に破断繊維が付着し、摺動特性に悪
影響を及ぼす。
【0023】 本発明の樹脂組成物に含有されるシリコン
オイルは熱重量減量測定において、300℃における
熱重量減量が、10重量%以下である但し、これらの
シリコンオイルは耐熱性の優れたオイルであることが当
然であるが、本樹脂組成物の増粘を促進しないものであ
ることが条件である。耐熱性の劣るオイルを使用する
と、オイルの分解より発生するガスボイドが成形品内に
残存し、その結果、摩耗特性等に悪影響を及ぼす。
【0024】 また、シリコンオイルの添加量は、式
(1)で表わされる繰り返し単位を70重量%より多く
有する末端封止されたポリイミド樹脂100重量部に対
し、シリコンオイル0.1〜11重量部、好ましくは
0.2〜10重量部、より好ましくは0.5〜8重量
部、さらに好ましくは0.5〜5重量部である。シリコ
ンオイ の量が、0.1重量を下回ると、摺動特性が十
分ではない。また、シリコンオイルの量が11重量部を
上回ると、式(1)で表わされる繰り返し単位を有する
ポリイミド樹脂と強化繊維を含有する系では、熱による
ゲル化現象が発生しやすくなり、熱可塑性樹脂の特性が
著しく損なわれる。
【0025】本発明物は、高荷重、高速下での摺動部に
使われることができるが、当然の事ながら、低速度高荷
重、高速度低荷重、低速度低荷重の条件下でも使用でき
る。また、本明に用いられる、ポリイミド樹脂は耐薬品
性に優れているため、本樹脂組成物は溶剤存在下の摺動
部(例えば、オイル、グリース、有機溶剤等)にも、使
うことができる。本発明物の成形品の摺動部の相手材と
しては、金属類、樹脂、セラミックス、ガラス、コンク
リート(アスファルト)等が特に好ましいが、それらに
限定はされない。
【0026】本樹脂組成物には、必要に応じて、フッ素
樹脂、グラファイト、炭酸カルシウム、マイカ、ガラス
ビーズ、グラファイト、二硫化モリブデン、クレー、シ
リカ、アルミナ、タルク、ケイソウ土、水和アルミナ、
シラスバルーン等の充填剤、滑剤、離型剤、安定剤、着
色剤、結晶核剤の他、他の非晶性樹脂(例えば、ポリエ
ーテルスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リスルホン、ポリカーボネート、ポリアリレートな
ど)、他の結晶性樹脂(例えば、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリエーテルニトリル、ナイロン、ポリエーテル
ケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケ
トンエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンケト
ン、ポリエーテルエーテルケトンケトンなど)、液晶ポ
リマー、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポ
リベンゾイミダゾール樹脂等)を併用してもよい。ま
た、本樹脂組成物を用いた成形品は250℃〜350℃
の温度下にて熱処理する事によりさらに摺動特性を向上
させることができる。即ち、熱処理により本樹脂組成物
中のポリイミド樹脂が結晶化し、結晶性ポリマーの性能
が発現されてくる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を詳細に
説明する。 実施例1 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分
子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50d
l/gのポリイミド100重量部とシリコンオイル1重
量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二軸
押出機を用いて、25重量部のPAN系炭素繊維をサイ
ドフィーダーより供給し370〜400℃で押出して造
粒し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度
370〜410℃、射出圧力2300kg/cm2 、金
型温度190℃)に供給し、後述する各試験法に定めら
れた試験片を成形した。なお、各試験方法は次の通りで
ある。試験の結果を第1表に示す。 1)摩擦係数(1) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてSUS30
4を用い、室温下、1時間後の摩擦係数を求めた。この
時の、面圧及び速度は50kg/cm2 ,50m/mi
nである。 2)摩耗量(1) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてSUS30
4を用い、室温下、1時間の摩耗量を測定した。面圧は
50kg/cm2 、速度は50m/minにて行った。 3)摩擦係数(2) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてSUS30
4を用い、室温下、ミッションオイル潤滑下、1時間経
過後の摩擦係数を求めた。面圧は80kg/cm2 、速
度は80m/minにて行った。 4)摩耗量(2) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてSUS30
4を用い、室温下、ミッションオイル潤滑下、1時間の
摩擦量を求めた。面圧は80kg/cm2 、速度は80
m/minにて行った。 5)摩擦係数(3) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてAl(AD
C5052)を用い、室温下、1時間経過後の摩擦係数
を求めた。面圧は80kg/cm2 、速度は80m/m
inにて行った。 6)引張強度 ASTM D−638に準じて測定した。
【0028】実施例2 第1表の実施例2に示す組成物を用いる以外は、実施例
1と同様な方法によって行った。結果を第1表に示す。
【0029】実施例3 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分
子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.70d
l/gのポリイミド100重量部と対数粘度0.15の
ポリイミド10重量部を用いる以外は、実施例2と同様
な方法により行った。
【0030】実施例4〜6 第1表の実施例6に示す組成物を用いる以外(強化材と
してガラス繊維を用いた)は、実施例1と同様な方法に
よって行った。
【0031】実施例7 第1表の実施例7に示す組成物を用いる以外(強化材と
してチタン酸カリウム繊維を用いた)は、実施例1と同
様な方法によって行った。
【0032】実施例8 第1表の実施例8に示す組成物を用いる以外(強化材と
してアラミド繊維を用いた)は、実施例1と同様な方法
によって行った。
【0033】実施例9 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分
子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50d
l/gのポリイミド100重量部とシリコンオイル1.
5重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、さらに
フッ素樹脂(PTFE)を13重量部を添加しミキサー
を用いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用い
て、20重量部のアラミド系炭素繊維をサイドフィーダ
ーより供給し370〜400℃で押出して造粒し、得ら
れたペレットを射出成形機(シリンダー温度370〜4
10℃、射出圧力1800kg/cm2 、金型温度19
0℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片
を成形した。評価方法は実施例1と同様に行った。
【0034】実施例10 第1表の実施例10に示す組成物を用いる以外(強化材
としてPAN系炭素繊維を用いた)は、実施例9と同様
な方法によって行った
【0035】実施例11 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつアニリンを分子末
端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50dl/
gのポリイミドを用いる以外は実施例2と同様に行っ
た。
【0036】実施例12 第2表の実施例12に示す組成物を用いる以外(強化繊
維としてピッチ系炭素繊維を用いた)は、実施例2と同
様な方法によって行った。
【0037】実施例13 実施例2にて得られた成形品を280℃×5時間にて熱
処理を行い、実施例1と同様な評価方法にて評価した。
【0038】比較例1 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分
子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50d
l/gのポリイミドを二軸押出機を用いて、370〜4
00℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形
機(シリンダー温度370〜410℃、射出圧力120
0kg/cm2 、金型温度190℃)に供給し、各試験
法に定められた試験片を成形した。評価方法は実施例1
と同様に行った。
【0039】比較例2 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分
子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50d
l/gのポリイミド100重量部とシリコンオイル1.
5重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後
二軸押出機を用いて、370〜400℃で押出して造粒
し、得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度3
70〜410℃、射出圧力1000kg/cm2 、金型
温度190℃)に供給し、後述する各試験法に定められ
た試験片を成形した。評価方法は実施例1と同様に行っ
た。
【0040】比較例3 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつ無水フタル酸を分
子末端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50d
l/gのポリイミド100重量部を二軸押出機を用い
て、42重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダー
より供給し、370〜400℃で押出して造粒し、得ら
れたペレットを射出成形機(シリンダー温度370〜4
10℃、射出圧力2200kg/cm2 、金型温度19
0℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片
を成形した。評価方法は実施例1と同様に行った。10
0重量部第1表の実施例4に示す組成物を用い、成形物
の熱処理を260℃×4hにて行った以外は、実施例1
と同様な方法によって行った。結果を第2表に示す。
【0041】比較例4 4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルと
ピロメリット酸二無水物を原料、かつアニリンを分子末
端封止剤として用いて得られた対数粘度0.50dl/
gのポリイミド100重量部を二軸押出機を用いて、4
2重量部のPAN系炭素繊維をサイドフィーダーより供
給し、370〜400℃で押出して造粒し、得られたペ
レットを射出成形機(シリンダー温度370〜410
℃、射出圧力2200kg/cm2 、金型温度190
℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を
成形した。評価方法は実施例1と同様に行った。
【0042】比較例5 対数粘度0.40dl/gのポリイミドを用いる以外
は、実施例1と同様な方法によって行った。結果を第2
表に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】以上のことから明らかなようにこの発明
の摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成物は、高荷重、高
速度における摺動特性良好であり、ギア、ワッシャー、
シールリング、ピストンリング、ウエアリング、ガイド
ローラー、リテーナー、搬送用機具その他種々の摺動部
材に広く使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 嘉康 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (72)発明者 滝沢 信宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−292856(JP,A) 特開 平5−271538(JP,A) 特開 平7−53982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 79/00 - 79/08 C08K 3/00 - 13/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)〔化1〕で表わされる繰り返し
    単位を70重量%より多く有するポリイミド樹脂であっ
    て、製造する際に一般式(2)〔化2〕及び/または一
    般式(3)〔化3〕で表される芳香族ジカルボン酸無水
    物および/または芳香族モノアミンを共存下に反応させ
    て得られるポリマーの分子末端を封止したポリイミド樹
    脂であるか該ポリマーの分子末端を封止したポリイミド
    樹脂100重量部に対し、繊維強化材1〜80重量部と
    シリコンオイル0.1〜11重量部を含むことを特徴と
    する摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成物。 【化1】 (式中、Xは直結、イオウ、炭素数1〜10の二価の炭
    化水素基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カル
    ボニル基、チオ基、スルホニル基および/またはエーテ
    ル基を表わし、Y1 、Y2 、Y3 およびY4 はそれぞれ
    水素、炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数1〜6の
    低級アルコキシ基、塩素基および/または臭素基を表わ
    し、またR1 は炭素数が2〜27であり、脂肪族基、単
    環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基お
    よび/または芳香族基が直接又は架橋員より相互に連結
    された非縮合多環式芳香族基である4価の基を表わ
    す。) 【化2】 【化3】 (式中Z及びVはそれぞれ炭素数6〜15であり、単環
    式芳香族基、縮合多環式芳香族基および/または芳香族
    基が直接または架橋員により相互に連結された非縮合多
    環式芳香族基である2価および1価の基を表す。)
  2. 【請求項2】 前記の一般式(1)で表される繰り返し
    構造単位を70重量%より多く有するポリイミドの対数
    粘度が、0.45〜1.0dl/gであることを特徴と
    する請求項記載の摺動材用含油ポリイミド系樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 繊維強化材が炭素繊維、ガラス繊維、チ
    タン酸カリウム繊維、セラミック繊維、金属繊維、ボロ
    ン繊維、炭化ケイ素繊維、アスベスト繊維、ロックウー
    ル繊維および/またはアラミド繊維を含有することを特
    徴とする請求項記載の摺動材用含油ポリイミド系樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 ポリイミド系樹脂組成物に含有されてい
    シリコンオイルが、熱重量減量測定において、300
    ℃における熱重量減量が、10重量%以下であることを
    特徴とする請求項記載の摺動材用含油ポリイミド系樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 上記の請求項1〜記載の樹脂組成物よ
    り成形された射出成形体。
  6. 【請求項6】 250〜350℃の温度下に熱処理され
    た請求項記載の射出成形体。
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