JP2779363B2 - ポリイミドの製造方法 - Google Patents
ポリイミドの製造方法Info
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- JP2779363B2 JP2779363B2 JP2408620A JP40862090A JP2779363B2 JP 2779363 B2 JP2779363 B2 JP 2779363B2 JP 2408620 A JP2408620 A JP 2408620A JP 40862090 A JP40862090 A JP 40862090A JP 2779363 B2 JP2779363 B2 JP 2779363B2
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- diamine
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- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融成形用ポリイミドに
関する。更に詳しくは、熱安定性の良好な、成形加工性
に優れたポリイミドの製造方法に関する。
関する。更に詳しくは、熱安定性の良好な、成形加工性
に優れたポリイミドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からテトラカルボン酸二無水物とジ
アミンの反応によって得られるポリイミドはその高耐熱
性に加え、力学的強度、寸法安定性が優れ、難燃性、電
気絶縁性などを併せ持つために、電気電子機器、宇宙航
空用機器、輸送機器などの分野で使用されており、今後
共耐熱性が要求される分野に広く用いられることが期待
されている。
アミンの反応によって得られるポリイミドはその高耐熱
性に加え、力学的強度、寸法安定性が優れ、難燃性、電
気絶縁性などを併せ持つために、電気電子機器、宇宙航
空用機器、輸送機器などの分野で使用されており、今後
共耐熱性が要求される分野に広く用いられることが期待
されている。
【0003】従来優れた特性を示すポリイミドが種々開
発されている。しかしながら耐熱性に優れていても、明
瞭なガラス転移温度を有しないために、成形材料として
用いる場合に焼結成形などの手法を用いて加工しなけれ
ばならないとか、また加工性は優れているが、ガラス転
移温度が低く、しかもハロゲン化炭化水素に可溶で、耐
熱性、耐溶剤性の面からは満足がゆかないとか、性能に
一長一短があった。
発されている。しかしながら耐熱性に優れていても、明
瞭なガラス転移温度を有しないために、成形材料として
用いる場合に焼結成形などの手法を用いて加工しなけれ
ばならないとか、また加工性は優れているが、ガラス転
移温度が低く、しかもハロゲン化炭化水素に可溶で、耐
熱性、耐溶剤性の面からは満足がゆかないとか、性能に
一長一短があった。
【0004】一方、本発明者らはさきに機械的性質、熱
的性質、電気的性質、耐溶剤性などに優れ、かつ耐熱性
を有するポリイミドとして下記式(5)(化5)
的性質、電気的性質、耐溶剤性などに優れ、かつ耐熱性
を有するポリイミドとして下記式(5)(化5)
【0005】
【化5】
【0006】〔式中、Xは直結、炭素数1乃至10の二
価の炭化水素基、六フッ素価されたイソプロピリデン
基、カルボニル基、チオ基またはスルホニル基から成る
群より選ばれた基を表わし、Y1〜Y4は夫々独立に水
素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩素または臭
素からなる群より選ばれた基を表わし、またRは炭素数
2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮
合多環式芳香族基、芳香族基が直接または架橋員により
相互に連結された非縮合多環式芳香族基から成る群より
選ばれた4価の基を表わす。〕で表される繰り返し単位
を有するポリイミドを見い出した(特開昭61−143
478、特開昭62−68817、特開昭62−860
21、特開昭62−235381、特開昭63−128
025等)。上記のポリイミドは、多くの良好な物性を
有する新規な耐熱性樹脂である。
価の炭化水素基、六フッ素価されたイソプロピリデン
基、カルボニル基、チオ基またはスルホニル基から成る
群より選ばれた基を表わし、Y1〜Y4は夫々独立に水
素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩素または臭
素からなる群より選ばれた基を表わし、またRは炭素数
2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮
合多環式芳香族基、芳香族基が直接または架橋員により
相互に連結された非縮合多環式芳香族基から成る群より
選ばれた4価の基を表わす。〕で表される繰り返し単位
を有するポリイミドを見い出した(特開昭61−143
478、特開昭62−68817、特開昭62−860
21、特開昭62−235381、特開昭63−128
025等)。上記のポリイミドは、多くの良好な物性を
有する新規な耐熱性樹脂である。
【0007】しかしながら、上記ポリイミドは優れた流
動性を示し、加工性の良好なポリイミドではあるけれど
も、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリ
フェニレンスルフィドなどに代表されるエンジニアリン
グプラスチックスに比較すると、上記のポリイミドは耐
熱性やその他の特性においてははるかに優れているもの
の、分子量が大きくなると溶融流動性が低下し、成形加
工性は上述のエンジニアリングプラスチックスに未だ及
ばない。
動性を示し、加工性の良好なポリイミドではあるけれど
も、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリ
フェニレンスルフィドなどに代表されるエンジニアリン
グプラスチックスに比較すると、上記のポリイミドは耐
熱性やその他の特性においてははるかに優れているもの
の、分子量が大きくなると溶融流動性が低下し、成形加
工性は上述のエンジニアリングプラスチックスに未だ及
ばない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
イミドが本来有する優れた特性に加え、さらに熱安定性
が良好で溶融流動性に優れ、長時間高温に保っても成形
加工性が低下しないポリイミドを提供することにある。
イミドが本来有する優れた特性に加え、さらに熱安定性
が良好で溶融流動性に優れ、長時間高温に保っても成形
加工性が低下しないポリイミドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を達成し
た。
解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を達成し
た。
【0010】すなわち本発明は、下記式(1)(化6)
【化6】 〔式中、Y1、Y2、Y3およびY4は夫々独立に水素、メ
チル基、メトキシ基、塩素および臭素からなる群より選
ばれた基を表わす。〕で表わされるジアミン、または上
記ジアミンのその一部を から選ばれるジアミンで代替したジアミン成分、2)下
記式(2)(化7)
チル基、メトキシ基、塩素および臭素からなる群より選
ばれた基を表わす。〕で表わされるジアミン、または上
記ジアミンのその一部を から選ばれるジアミンで代替したジアミン成分、2)下
記式(2)(化7)
【化7】 〔式中、Rは から成る群より選ばれた4価の基を表わす。〕で表わさ
れるテトラカルボン酸二無水物、3)下記式(3)(化
8)
れるテトラカルボン酸二無水物、3)下記式(3)(化
8)
【化8】 〔式中、Zは から成る群より選ばれた2価の基を表わす。〕で表わさ
れるジカルボン酸無水物、及び下記式(4)(化9)
れるジカルボン酸無水物、及び下記式(4)(化9)
【化9】 〔式中、Z’は から成る群より選ばれた1価の基を表わす。〕で表わさ
れる芳香族モノアミンを、4)テトラカルボン酸二無水
物の量はジアミン1モル当り0.9乃至1.0モル比で
あり、且つジカルボン酸無水物の量はジアミン1モル当
り0.001乃至1.0モル比であり、且つ芳香族モノ
アミンの量はジアミン1モル当り0.001乃至1.0
モル比で反応させ得られたポリアミド酸をイミド化する
成形安定性の良好なポリイミドの製造方法である。
れる芳香族モノアミンを、4)テトラカルボン酸二無水
物の量はジアミン1モル当り0.9乃至1.0モル比で
あり、且つジカルボン酸無水物の量はジアミン1モル当
り0.001乃至1.0モル比であり、且つ芳香族モノ
アミンの量はジアミン1モル当り0.001乃至1.0
モル比で反応させ得られたポリアミド酸をイミド化する
成形安定性の良好なポリイミドの製造方法である。
【0011】本発明の方法で用いられる式(1)(化
6)で表わされるジアミンとしては、4,4’− ビス
(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’− ビ
ス(3−アミノフェノキシ)−3−メチルビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−
ジメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジメチルビフェニル、4,4’−
ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−
テトラメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−3,3’−ジクロロビフェニル、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジクロ
ロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−3,3’,5,5’−テトラクロロビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−
ジブロモビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジブロモビフェニル、4,4’−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テ
トラブロモビフェニルなどが挙げられ、これらは単独あ
るいは2種以上混合して用いられる。
6)で表わされるジアミンとしては、4,4’− ビス
(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’− ビ
ス(3−アミノフェノキシ)−3−メチルビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−
ジメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジメチルビフェニル、4,4’−
ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−
テトラメチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−3,3’−ジクロロビフェニル、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジクロ
ロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−3,3’,5,5’−テトラクロロビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−
ジブロモビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジブロモビフェニル、4,4’−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テ
トラブロモビフェニルなどが挙げられ、これらは単独あ
るいは2種以上混合して用いられる。
【0012】なお、本発明の方法のポリイミドの良好な
物性を損なわない範囲で、上記ジアミンの一部を他のジ
アミンで代替して用いることは何ら差支えない。
物性を損なわない範囲で、上記ジアミンの一部を他のジ
アミンで代替して用いることは何ら差支えない。
【0013】一部代替して用いることができるジアミン
としては、例えばm−フェニレンジアミン、o−フェニ
レンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベ
ンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、ビス (3
−アミノフェニル)エーテル、(3−アミノフェニル)
(4−アミノフェニル)エーテル、ビス (4−アミノ
フェニル)エーテル、ビス (3−アミノフェニル)ス
ルフィド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニ
ル)スルフィド、ビス (4−アミノフェニル)スルフ
ィド、ビス (3−アミノフェニル)スルホキシド、
(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホ
キシド、ビス (4−アミノフェニル)スルホキシド、
ビス (3−アミノフェニル)スルホン、(3−アミノ
フェニル)(4−アミノフェニル)スルホン、ビス
(4−アミノフェニル)スルホン、3,3’−ジアミノ
ベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、
4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ビス〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、1,1−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、
1,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕エタン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス−〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,3−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテ
ル、1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベン
ゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼンなどが挙げられる。
としては、例えばm−フェニレンジアミン、o−フェニ
レンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベ
ンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、ビス (3
−アミノフェニル)エーテル、(3−アミノフェニル)
(4−アミノフェニル)エーテル、ビス (4−アミノ
フェニル)エーテル、ビス (3−アミノフェニル)ス
ルフィド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニ
ル)スルフィド、ビス (4−アミノフェニル)スルフ
ィド、ビス (3−アミノフェニル)スルホキシド、
(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホ
キシド、ビス (4−アミノフェニル)スルホキシド、
ビス (3−アミノフェニル)スルホン、(3−アミノ
フェニル)(4−アミノフェニル)スルホン、ビス
(4−アミノフェニル)スルホン、3,3’−ジアミノ
ベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、
4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ビス〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、1,1−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、
1,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕エタン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス−〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,3−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテ
ル、1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベン
ゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼンなどが挙げられる。
【0014】また、本発明の方法で用いられる式(2)
(化7)で表わされるテトラカルボン酸二無水物として
は、例えばエチレンテトラカルボン酸二無水物、ブタン
テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカル
ボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1,1−ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無
水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビス(2,
3−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2’3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物、3,3’4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物、2,2’3,3’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ
ーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物、4,4’−(p−フェニレ
ンジオキシ)ジフタル酸二無水物、4,4’−(m−フ
ェニレンジオキシ)ジフタル酸二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、
3,4,9,10−ぺリレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボ
ン酸二無水物などであり、これらテトラカルボン酸二無
水物は単独あるいは2種以上混合して用いられる。
(化7)で表わされるテトラカルボン酸二無水物として
は、例えばエチレンテトラカルボン酸二無水物、ブタン
テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカル
ボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1,1−ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無
水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビス(2,
3−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2’3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物、3,3’4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物、2,2’3,3’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ
ーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物、4,4’−(p−フェニレ
ンジオキシ)ジフタル酸二無水物、4,4’−(m−フ
ェニレンジオキシ)ジフタル酸二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、
3,4,9,10−ぺリレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボ
ン酸二無水物などであり、これらテトラカルボン酸二無
水物は単独あるいは2種以上混合して用いられる。
【0015】また、本発明の方法で用いられる式(3)
(化8)で表わされるジカルボン酸モノ無水物としては
例えば、無水フタル酸、2,3−ベンゾフェノンジカル
ボン酸無水物、3,4−ベンゾフェノンジカルボン酸無
水物、2,3−ジカルボキシフェニルフェニルエーテル
無水物、3,4−ジカルボキシフェニルフェニルエーテ
ル無水物、2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、
3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、2,3−ジカ
ルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、3,4−ジ
カルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、2,3−
ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、3.
4−ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、
1,2−ナフタレンジカルボン酸無水物、2,3−ナフ
タレンジカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジカル
ボン酸無水物、1,2−アントラセンジカルボン酸無水
物、2,3−アントラセンジカルボン酸無水物、1,9
−アントラセンジカルボン酸無水物などが挙げられ、こ
れらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
(化8)で表わされるジカルボン酸モノ無水物としては
例えば、無水フタル酸、2,3−ベンゾフェノンジカル
ボン酸無水物、3,4−ベンゾフェノンジカルボン酸無
水物、2,3−ジカルボキシフェニルフェニルエーテル
無水物、3,4−ジカルボキシフェニルフェニルエーテ
ル無水物、2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、
3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、2,3−ジカ
ルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、3,4−ジ
カルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、2,3−
ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、3.
4−ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、
1,2−ナフタレンジカルボン酸無水物、2,3−ナフ
タレンジカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジカル
ボン酸無水物、1,2−アントラセンジカルボン酸無水
物、2,3−アントラセンジカルボン酸無水物、1,9
−アントラセンジカルボン酸無水物などが挙げられ、こ
れらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
【0016】また、本発明の方法で用いられる式(4)
(化9)で表される芳香族モノアミンとしては、例えば
アニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トル
イジン、2,3−キシリジン、2,4−キシリジン、
2,5−キシリジン、2,6−キシリジン、3,4−キ
シリジン、3,5−キシリジン、o−クロロアニリン、
m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、 o−ブロ
モアニリン、m−ブロモアニリン、p−ブロモアニリ
ン、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニ
トロアニリン、o−アミノフェノール、m−アミノフェ
ノール、p−アミノフェノール、o−アニシジン、 m
−アニシジン、p−アニシジン、o−フェネチジン、m
−フェネチジン、p−フェネチジン、o−アミノベンツ
アルデヒド、m−アミノベンツアルデヒド、p−アミノ
ベンツアルデヒド、o−アミノベンゾトリフルオリド、
m−アミノベンゾトリフルオリド、p−アミノベンゾト
リフルオリド、o−アミノベンゾニトリル、m−アミノ
ベンゾニトリル、p−アミノベンゾニトリル、2−アミ
ノビフェニル、3−アミノビフェニル、4−アミノビフ
ェニル、2−アミノフェニルフェニルエーテル、3−ア
ミノフェニルフェニルエーテル、4−アミノフェニルフ
ェニルエーテル、2−アミノベンゾフェノン、3−アミ
ノベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、2−ア
ミノフェニルフェニルスルフィド、3−アミノフェニル
フェニルスルフィド、4−アミノフェニルフェニルスル
フィド、2−アミノフェニルフェニルスルホン、3−ア
ミノフェニルフェニルスルホン、4−アミノフェニルフ
ェニルスルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルア
ミン、1−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1−
ナフトール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミ
ノ−1−ナフトール、5−アミノ−2−ナフトール、7
−アミノ−2−ナフトール、8−アミノ−1− ナフト
ール、8−アミノ−2−ナフトール、1−アミノアント
ラセン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラ
センなどが挙げられる。
(化9)で表される芳香族モノアミンとしては、例えば
アニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トル
イジン、2,3−キシリジン、2,4−キシリジン、
2,5−キシリジン、2,6−キシリジン、3,4−キ
シリジン、3,5−キシリジン、o−クロロアニリン、
m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、 o−ブロ
モアニリン、m−ブロモアニリン、p−ブロモアニリ
ン、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニ
トロアニリン、o−アミノフェノール、m−アミノフェ
ノール、p−アミノフェノール、o−アニシジン、 m
−アニシジン、p−アニシジン、o−フェネチジン、m
−フェネチジン、p−フェネチジン、o−アミノベンツ
アルデヒド、m−アミノベンツアルデヒド、p−アミノ
ベンツアルデヒド、o−アミノベンゾトリフルオリド、
m−アミノベンゾトリフルオリド、p−アミノベンゾト
リフルオリド、o−アミノベンゾニトリル、m−アミノ
ベンゾニトリル、p−アミノベンゾニトリル、2−アミ
ノビフェニル、3−アミノビフェニル、4−アミノビフ
ェニル、2−アミノフェニルフェニルエーテル、3−ア
ミノフェニルフェニルエーテル、4−アミノフェニルフ
ェニルエーテル、2−アミノベンゾフェノン、3−アミ
ノベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、2−ア
ミノフェニルフェニルスルフィド、3−アミノフェニル
フェニルスルフィド、4−アミノフェニルフェニルスル
フィド、2−アミノフェニルフェニルスルホン、3−ア
ミノフェニルフェニルスルホン、4−アミノフェニルフ
ェニルスルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルア
ミン、1−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1−
ナフトール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミ
ノ−1−ナフトール、5−アミノ−2−ナフトール、7
−アミノ−2−ナフトール、8−アミノ−1− ナフト
ール、8−アミノ−2−ナフトール、1−アミノアント
ラセン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラ
センなどが挙げられる。
【0017】本発明の方法において使用されるジアミ
ン、テトラカルボン酸二無水物およびジカルボン酸無水
物、芳香族モノアミンのモル比は、ジアミン1モル当
り、テトラカルボン酸二無水物は0.9乃至1.0モ
ル、ジカルボン酸無水物は0.001乃至1.0モルで
あり、芳香族モノアミンは0.001乃至1.0モルで
ある。
ン、テトラカルボン酸二無水物およびジカルボン酸無水
物、芳香族モノアミンのモル比は、ジアミン1モル当
り、テトラカルボン酸二無水物は0.9乃至1.0モ
ル、ジカルボン酸無水物は0.001乃至1.0モルで
あり、芳香族モノアミンは0.001乃至1.0モルで
ある。
【0018】ポリイミドの製造に当たって、生成ポリイ
ミドの分子量を調製するために、テトラカルボン酸二無
水物と芳香族ジアミンの量比を調節することは通常行わ
れている。本発明の方法においては、溶融流動性の良好
なポリイミドを得るためにはテトラカルボン酸二無水物
のモル比は0.9乃至1.0を使用する。
ミドの分子量を調製するために、テトラカルボン酸二無
水物と芳香族ジアミンの量比を調節することは通常行わ
れている。本発明の方法においては、溶融流動性の良好
なポリイミドを得るためにはテトラカルボン酸二無水物
のモル比は0.9乃至1.0を使用する。
【0019】また、共存させるジカルボン酸無水物及び
芳香族モノアミンはジアミンに対して0.001乃至
1.0モル比の量が使用される。もし0.001モル比
以下であれば、本発明の目的とする高温時の熱安定性及
び良好な成形加工性が得られない。また、1.0モル比
以上では機械的特性が低下する。好ましい使用量は0.
01乃至0.5モル比である。反応方法は特に限定され
ないが、有機溶媒中で行うのが好ましい方法である。
芳香族モノアミンはジアミンに対して0.001乃至
1.0モル比の量が使用される。もし0.001モル比
以下であれば、本発明の目的とする高温時の熱安定性及
び良好な成形加工性が得られない。また、1.0モル比
以上では機械的特性が低下する。好ましい使用量は0.
01乃至0.5モル比である。反応方法は特に限定され
ないが、有機溶媒中で行うのが好ましい方法である。
【0020】この反応に用いる有機溶媒としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルメトキシアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
N−メチルカプロラクタム、1,2−ジメトキシエタ
ン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビ
ス(2−メトキシエトキシ)エタン、ビス〔2−(2−
メトキシエトキシ)エチル〕エーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、ピリ
ジン、ピコリン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスル
ホン、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミ
ド、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、p
−クロロフェノール、アニソールなどが挙げられる。ま
た、これらの有機溶剤は単独でも或いは2種以上混合し
て用いても差し支えない。
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルメトキシアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
N−メチルカプロラクタム、1,2−ジメトキシエタ
ン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビ
ス(2−メトキシエトキシ)エタン、ビス〔2−(2−
メトキシエトキシ)エチル〕エーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、ピリ
ジン、ピコリン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスル
ホン、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミ
ド、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、p
−クロロフェノール、アニソールなどが挙げられる。ま
た、これらの有機溶剤は単独でも或いは2種以上混合し
て用いても差し支えない。
【0021】本発明の方法で有機溶媒に、出発原料のジ
アミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸無水
物、芳香族モノアミンを添加、反応させる方法として
は、 1) ジアミンとテトラカルボン酸二無水物を反応させ
た後に、ジカルボン酸無水物を添加して反応を続け、そ
の後芳香族モノアミンを添加する方法、 2) ジアミンにジカルボン酸無水物を加えて反応させ
た後、テトラカルボン酸二無水物を添加し、反応を継続
し、しかるのち芳香族モノアミンを添加し、さらに反応
を続ける方法、 3) ジアミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボ
ン酸無水物を同時に添加、反応させ、しかるのちに芳香
族モノアミンを添加し、さらに反応させる方法、など、
いずれの添加、反応をとっても差し支えない。
アミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸無水
物、芳香族モノアミンを添加、反応させる方法として
は、 1) ジアミンとテトラカルボン酸二無水物を反応させ
た後に、ジカルボン酸無水物を添加して反応を続け、そ
の後芳香族モノアミンを添加する方法、 2) ジアミンにジカルボン酸無水物を加えて反応させ
た後、テトラカルボン酸二無水物を添加し、反応を継続
し、しかるのち芳香族モノアミンを添加し、さらに反応
を続ける方法、 3) ジアミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボ
ン酸無水物を同時に添加、反応させ、しかるのちに芳香
族モノアミンを添加し、さらに反応させる方法、など、
いずれの添加、反応をとっても差し支えない。
【0022】反応温度は0乃至250℃で行われる。通
常は100℃以下の温度で行われる。反応圧力は特に限
定されず、常圧で十分実施できる。 反応時間は、使用
するジアミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン
酸無水物、芳香族モノアミン溶剤の種類および反応温度
により異なるが、通常4〜24時間で十分である。
常は100℃以下の温度で行われる。反応圧力は特に限
定されず、常圧で十分実施できる。 反応時間は、使用
するジアミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン
酸無水物、芳香族モノアミン溶剤の種類および反応温度
により異なるが、通常4〜24時間で十分である。
【0023】このような反応により、下記式(6)(化
10)の繰り返し単位を基本骨格としてポリアミド酸が
生成される。
10)の繰り返し単位を基本骨格としてポリアミド酸が
生成される。
【0024】
【化10】
【0025】〔式中、Y1、Y2、Y3、Y4およびRは前
記と同じである。〕 このポリアミド酸を100〜400℃に加熱脱水する
か、または通常用いられるイミド化剤、例えばトリエチ
ルアミンと無水酢酸などを用いて化学イミド化すること
により下記式(7)(化11)の繰り返し単位を基本骨
格として有する対応するポリイミドが得られる。
記と同じである。〕 このポリアミド酸を100〜400℃に加熱脱水する
か、または通常用いられるイミド化剤、例えばトリエチ
ルアミンと無水酢酸などを用いて化学イミド化すること
により下記式(7)(化11)の繰り返し単位を基本骨
格として有する対応するポリイミドが得られる。
【0026】
【化11】
【0027】〔式中、Y1、Y2、Y3、Y4およびRは前
記と同じである。〕 一般的には低い温度でポリアミド酸を生成させた後に、
さらにこれを熱的または化学的にイミド化することが行
われる。しかし60乃至250℃の温度でこのポリアミ
ド酸の生成と熱イミド化反応を同時に行ってポリイミド
を得ることもできる。
記と同じである。〕 一般的には低い温度でポリアミド酸を生成させた後に、
さらにこれを熱的または化学的にイミド化することが行
われる。しかし60乃至250℃の温度でこのポリアミ
ド酸の生成と熱イミド化反応を同時に行ってポリイミド
を得ることもできる。
【0028】すなわち、ジアミン、テトラカルボン酸二
無水物、芳香族ジカルボン酸無水物を有機溶媒中に懸濁
または溶解させた後加熱下に反応を行い、ポリアミド酸
の生成と脱水イミド化とを同時に行わせ、しかるのち芳
香族モノアミンを添加して反応を継続する方法。ジアミ
ン、テトラカルボン酸二無水物を有機溶媒中に懸濁また
は溶解させた後加熱下に反応を行い、しかるのちさらに
ジカルボン酸無水物、芳香族モノアミンを添加して反応
を続ける方法。またはジアミン、テトラカルボン酸二無
水物、ジカルボン酸無水物、芳香族モノアミンを有機溶
媒中に懸濁または溶解させた後加熱下に反応を行わせる
方法等により上記式(7)(化11)の繰り返し単位を
基本骨格として有するポリイミドを得ることもできる。
無水物、芳香族ジカルボン酸無水物を有機溶媒中に懸濁
または溶解させた後加熱下に反応を行い、ポリアミド酸
の生成と脱水イミド化とを同時に行わせ、しかるのち芳
香族モノアミンを添加して反応を継続する方法。ジアミ
ン、テトラカルボン酸二無水物を有機溶媒中に懸濁また
は溶解させた後加熱下に反応を行い、しかるのちさらに
ジカルボン酸無水物、芳香族モノアミンを添加して反応
を続ける方法。またはジアミン、テトラカルボン酸二無
水物、ジカルボン酸無水物、芳香族モノアミンを有機溶
媒中に懸濁または溶解させた後加熱下に反応を行わせる
方法等により上記式(7)(化11)の繰り返し単位を
基本骨格として有するポリイミドを得ることもできる。
【0029】本発明のポリイミドを溶融成形に供する場
合、本発明の目的を損なわない範囲で他の熱可塑性樹
脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、ポリアリレート、ポリアミド、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイ
ミド、変性ポリフェニレンオキシドなどを目的に応じて
適当量を配合することも可能である。またさらに通常の
樹脂組成物に使用する次のような充填剤などを、発明の
目的を損なわない程度で用いてもよい。
合、本発明の目的を損なわない範囲で他の熱可塑性樹
脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、ポリアリレート、ポリアミド、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイ
ミド、変性ポリフェニレンオキシドなどを目的に応じて
適当量を配合することも可能である。またさらに通常の
樹脂組成物に使用する次のような充填剤などを、発明の
目的を損なわない程度で用いてもよい。
【0030】すなわち、グラファイト、カーボランダ
ム、珪石粉、二硫化モリブデン、フッ素樹脂などの耐摩
耗性向上剤、ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、
炭化珪素繊維、カーボンウィスカー、アスベスト、金属
繊維、セラミック繊維などの補強剤、三酸化アンチモ
ン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの難燃性向
上剤、クレー、マイカなどの電気的特性向上剤、アスベ
スト、シリカ、グラファイトなどの耐トラッキング向上
剤、硫酸バリウム、シリカ、メタ珪酸カルシウムなどの
耐酸性向上剤、鉄粉、亜鉛粉、アルミニウム粉、銅粉な
どの熱伝導度向上剤、その他ガラスビーズ、ガラス球、
タルク、珪藻土、アルミナ、シラスバルン、水和アルミ
ナ、金属酸化物、着色料などである。
ム、珪石粉、二硫化モリブデン、フッ素樹脂などの耐摩
耗性向上剤、ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、
炭化珪素繊維、カーボンウィスカー、アスベスト、金属
繊維、セラミック繊維などの補強剤、三酸化アンチモ
ン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの難燃性向
上剤、クレー、マイカなどの電気的特性向上剤、アスベ
スト、シリカ、グラファイトなどの耐トラッキング向上
剤、硫酸バリウム、シリカ、メタ珪酸カルシウムなどの
耐酸性向上剤、鉄粉、亜鉛粉、アルミニウム粉、銅粉な
どの熱伝導度向上剤、その他ガラスビーズ、ガラス球、
タルク、珪藻土、アルミナ、シラスバルン、水和アルミ
ナ、金属酸化物、着色料などである。
【0031】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例により具
体的に説明する。 実施例1 かきまぜ機、還流冷却器および窒素導入管を備えた反応
容器に、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフ
ェニル368g(1.0モル)と、N,N−ジメチルア
セトアミド5215gを装入し、室温で窒素雰囲気下
に、無水ピロメリット酸211.46g(0.97モ
ル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割して加え、室
温で約20時間かきまぜた。
体的に説明する。 実施例1 かきまぜ機、還流冷却器および窒素導入管を備えた反応
容器に、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフ
ェニル368g(1.0モル)と、N,N−ジメチルア
セトアミド5215gを装入し、室温で窒素雰囲気下
に、無水ピロメリット酸211.46g(0.97モ
ル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割して加え、室
温で約20時間かきまぜた。
【0032】このポリアミド酸溶液に、室温で窒素雰囲
気下に無水フタル酸13.3g(0.09モル)を加
え、さらに2時間かきまぜた。しかるのちこのポリアミ
ド酸溶液にアニリン12.6g(0.135モル)を加
え、2時間攪拌を続けた。
気下に無水フタル酸13.3g(0.09モル)を加
え、さらに2時間かきまぜた。しかるのちこのポリアミ
ド酸溶液にアニリン12.6g(0.135モル)を加
え、2時間攪拌を続けた。
【0033】次いで、この溶液に404g(4モル)の
トリエチルアミンおよび306g(3モル)の無水酢酸
を滴下した。滴下終了後約1時間で黄色のポリイミド粉
が析出し始めた。さらに室温で10時間かきまぜて濾過
した。
トリエチルアミンおよび306g(3モル)の無水酢酸
を滴下した。滴下終了後約1時間で黄色のポリイミド粉
が析出し始めた。さらに室温で10時間かきまぜて濾過
した。
【0034】さらにメタノールに分散洗浄し、濾別、1
80℃で2時間乾燥して、545gのポリイミド粉を得
た。このポリイミド粉のガラス転移温度は256℃、融
点は389℃(DSCによる。以下同じ。)であった。
80℃で2時間乾燥して、545gのポリイミド粉を得
た。このポリイミド粉のガラス転移温度は256℃、融
点は389℃(DSCによる。以下同じ。)であった。
【0035】また、このポリイミド粉の対数粘度は0.
53dl/gであった。ここに対数粘度はパラクロロフ
ェノール:フェノール(重量比90:10)の混合溶媒
を用い、濃度0.5g/100ml溶媒で、35℃で測
定した値である。
53dl/gであった。ここに対数粘度はパラクロロフ
ェノール:フェノール(重量比90:10)の混合溶媒
を用い、濃度0.5g/100ml溶媒で、35℃で測
定した値である。
【0036】本実施例で得られたポリイミド粉末を用
い、高化式フローテスター(島津製作所製、CFT−5
00)で、直径0.1cm、長さ1cmのオリフィスを
用いて、溶融粘度の繰り返し測定を行った。420℃の
温度に5分間保った後、100kg/cm2の圧力で押
し出した。得られたストランドを粉砕し、さらに同一条
件で押し出すというテストを5回連続して行った。繰り
返し回数と溶融粘度の関係を図1に示す。繰り返し回数
が増えても溶融粘度の変化は殆どなく、熱安定性の良好
なことがわかる。
い、高化式フローテスター(島津製作所製、CFT−5
00)で、直径0.1cm、長さ1cmのオリフィスを
用いて、溶融粘度の繰り返し測定を行った。420℃の
温度に5分間保った後、100kg/cm2の圧力で押
し出した。得られたストランドを粉砕し、さらに同一条
件で押し出すというテストを5回連続して行った。繰り
返し回数と溶融粘度の関係を図1に示す。繰り返し回数
が増えても溶融粘度の変化は殆どなく、熱安定性の良好
なことがわかる。
【0037】比較例1 実施例1と全く同様に、但し無水フタル酸及びアニリン
を反応させるという操作を行わずに、529gのポリイ
ミド粉末を得た。得られたポリイミド粉の対数粘度は
0.52dl/gであった。
を反応させるという操作を行わずに、529gのポリイ
ミド粉末を得た。得られたポリイミド粉の対数粘度は
0.52dl/gであった。
【0038】このポリイミド粉を用い、実施例1と同様
にフローテスターにて溶融粘度の繰り返しテストを行
い、図1に示す結果を得た。繰り返し回数が増えると、
溶融粘度が上昇し、実施例1で得られたポリイミドに比
較して、熱安定性の劣ったものであった。
にフローテスターにて溶融粘度の繰り返しテストを行
い、図1に示す結果を得た。繰り返し回数が増えると、
溶融粘度が上昇し、実施例1で得られたポリイミドに比
較して、熱安定性の劣ったものであった。
【0039】比較例2 実施例1と全く同様に、但しアニリンを反応させるとい
う操作を行わずに、536gのポリイミド粉末を得た。
得られたポリイミド粉の対数粘度は0.53dl/gで
あった。このポリイミド粉を用い、実施例1と同様にフ
ローテスターにて溶融粘度の繰り返しテストを行い、図
1に示す結果を得た。繰り返し回数が増えても溶融粘度
の変化は殆ど無く、熱安定性は良好であるが、溶融粘度
が実施例1のポリイミド粉に比較して高く、成形加工性
に劣っている。
う操作を行わずに、536gのポリイミド粉末を得た。
得られたポリイミド粉の対数粘度は0.53dl/gで
あった。このポリイミド粉を用い、実施例1と同様にフ
ローテスターにて溶融粘度の繰り返しテストを行い、図
1に示す結果を得た。繰り返し回数が増えても溶融粘度
の変化は殆ど無く、熱安定性は良好であるが、溶融粘度
が実施例1のポリイミド粉に比較して高く、成形加工性
に劣っている。
【0040】実施例2〜4 無水ピロメリット酸、無水フタル酸、アニリンの量を表
1のように変えた他は、全て実施例1と同様の操作を行
い、ポリイミド粉を得た。得られたポリイミドのガラス
転移温度、融点、対数粘度を表1に併せて記す。次にこ
れらのポリイミドを用い実施例1と同様にフローテスタ
ーにて繰り返し押し出して夫々溶融粘度を測定したとこ
ろ、測定回数による粘度の変化は殆ど見られなかった。
結果を図2に示す。
1のように変えた他は、全て実施例1と同様の操作を行
い、ポリイミド粉を得た。得られたポリイミドのガラス
転移温度、融点、対数粘度を表1に併せて記す。次にこ
れらのポリイミドを用い実施例1と同様にフローテスタ
ーにて繰り返し押し出して夫々溶融粘度を測定したとこ
ろ、測定回数による粘度の変化は殆ど見られなかった。
結果を図2に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の方法によれば、機械的性質、熱
的性質、電気的性質、耐溶剤性に優れ、しかも耐熱性で
ある上に熱的に長時間安定で、成形加工性に優れたポリ
イミドを提供することができる。
的性質、電気的性質、耐溶剤性に優れ、しかも耐熱性で
ある上に熱的に長時間安定で、成形加工性に優れたポリ
イミドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリイミドの溶融繰り返し回数と溶融
粘度の関係を示す例図である。
粘度の関係を示す例図である。
【図2】本発明のポリイミドの溶融繰り返し回数と溶融
粘度の関係を示す例図である。
粘度の関係を示す例図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 治 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 小林 忠 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化 学株式会社内 審査官 安藤 達也 (56)参考文献 特開 昭60−215024(JP,A) 特開 平1−242622(JP,A) 特開 平1−110530(JP,A) 特開 平1−123830(JP,A) 特開 昭59−170122(JP,A) 特公 昭38−5997(JP,B1) 特表 昭63−500870(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 73/10 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】下記式(1)(化1) 【化1】 〔式中、Y1、Y2、Y3およびY4は夫々独立に水素、メ
チル基、メトキシ基、塩素および臭素からなる群より選
ばれた基を表わす。〕で表わされるジアミン、または上
記ジアミンのその一部を から選ばれるジアミンで代替したジアミン成分、 2)下記式(2)(化2) 【化2】 〔式中、Rは から成る群より選ばれた4価の基を表わす。〕で表わさ
れるテトラカルボン酸二無水物、 3)下記式(3)(化3) 【化3】 〔式中、Zは から成る群より選ばれた2価の基を表わす。〕で表わさ
れるジカルボン酸無水物、及び下記式(4)(化4) 【化4】 〔式中、Z’は から成る群より選ばれた1価の基を表わす。〕で表わさ
れる芳香族モノアミンを、 4)テトラカルボン酸二無水物の量はジアミン1モル当
り0.9乃至1.0モル比であり、且つジカルボン酸無
水物の量はジアミン1モル当り0.001乃至1.0モ
ル比であり、且つ芳香族モノアミンの量はジアミン1モ
ル当り0.001乃至1.0モル比で反応させ得られた
ポリアミド酸をイミド化する成形安定性の良好なポリイ
ミドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2408620A JP2779363B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ポリイミドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2408620A JP2779363B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ポリイミドの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32845697A Division JP2931804B2 (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ポリイミドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04233944A JPH04233944A (ja) | 1992-08-21 |
JP2779363B2 true JP2779363B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18518052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2408620A Expired - Lifetime JP2779363B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ポリイミドの製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2779363B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5520672B2 (ja) * | 2010-04-15 | 2014-06-11 | 株式会社カネカ | 難燃性付与方法、イミド難燃剤、樹脂溶液、フィルム、及び、その製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59170122A (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-26 | イ−・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニ− | 溶融−融合可能なポリイミド |
JPS60215024A (ja) * | 1984-04-09 | 1985-10-28 | Sumitomo Chem Co Ltd | 芳香族ポリアミド類の製造方法 |
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-
1990
- 1990-12-28 JP JP2408620A patent/JP2779363B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04233944A (ja) | 1992-08-21 |
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