JPS60215024A - 芳香族ポリアミド類の製造方法 - Google Patents

芳香族ポリアミド類の製造方法

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JPS60215024A
JPS60215024A JP7161184A JP7161184A JPS60215024A JP S60215024 A JPS60215024 A JP S60215024A JP 7161184 A JP7161184 A JP 7161184A JP 7161184 A JP7161184 A JP 7161184A JP S60215024 A JPS60215024 A JP S60215024A
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JP
Japan
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aromatic
acid
carbon atoms
amino groups
acids
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Application number
JP7161184A
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English (en)
Inventor
Shoji Ueno
上野 捷二
Kenji Nagaoka
長岡 健二
Akira Miyashita
朗 宮下
Satoshi Hiruko
蛭子 聡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族ポリアミド類の製法に関し、更に詳しく
は安価なプロセスによって溶融時の熱安定性が改善され
た芳香族ポリアミド類を製造する方法に関する。ここに
、芳香族ポリアミな ド類〆る単語は通常の芳香族ポリアミド、芳香族ポリア
ミドイミド、芳香族ポリイミドおよびこれらの共重合体
を総称するものとする。
一般にポリアミド類は優れた諸性質を備え、樹脂製品と
して多方面に用途を有しているが、中でも芳香族の残基
を主体とする芳香族ポリアミド類は優れた機械特性、電
気特性、耐薬品性、耐熱性等を有しており、重要な工業
用素材として近年注目されている。
従来、かかる芳香族ポリアミド類の製造法としでは活性
化モノマーを用いる方法が一般的であった。即ち、それ
らはポリカルボン酸側を酸無水物化、塩化アシル化、あ
るいはフェニルエステル化等により活性化する方法、ア
ミン側をイソシアネート化等により活性化する方法等で
ある。しかしこれらの方法にあっては、一旦取り扱いの
難しい活性化モノマーを経由しなければならないという
、迂回法に固有の欠点を有しており経済的不利益は免れ
ない。一方、かかる不都合を解決する方法の1つとして
活性化モノマーを経ない、所謂直接法が提案された(仏
国特許第1,515,066号公報、日本国特公昭49
−4077号公報等)。この方法は触媒量の脱水触媒の
存在下にトリカルボン酸無水物とジアミンとを高温で直
接反応せしめるというもので、モノマーに対して当量以
上の脱水剤を必要とする直接法(日本国特公昭52−7
034号公報、同特公昭52−7471号公報、米国特
許4.045.417号公報等)とは区別されるべき経
済的に有利な方法である。
しかし、従来提案されている該方法には、そこで得られ
る芳香族ポリアミド類を溶融成形に供した場合、溶融状
態での滞留時に増粘し、安定な加工が困難であったり、
あるいは劣悪な物Il・麓 虜の成形品しか得られない等の該芳香族ポリアミド類の
熱安定性の低くさに起因する種々の問題に出会うという
欠点があった。かかる欠点を克服する方法として水を含
んだ有機極性溶媒を反応中に連続的に添加する方法(特
公昭57−14822号公報)等が提案されたがなお工
業的に満足な方法が確立していないというのが現状であ
る。
かかる状況下にあって本発明者らは、経済的に利益の大
きい脱水触媒を用いる直接法に基礎を置く芳香族ポリア
ミド類の製造法に於いて、上記のごとき欠点の無い方法
を確立すべく鋭意研究を行った結果、重縮合反応を特定
の量の単官能性化合物の存在下に行った場合に溶融時の
熱安定性が顕著に改善された芳香族ポリアミド類が得ら
れることを見い出し本発明を完成する薯こ至った。従来
、直接法は本質的に分子量の上りにくい遅い反応に基づ
いている為、重縮合反応の初期段階を特別に高濃度の条
件で行う(特公昭49−4077号公報、特公昭57−
14622号公報)等の高分子量化の為の工夫が重要視
され、高分子量化を阻害すると考えられる単官能性化合
物の重縮合系への添加は常識の外であったが限られた範
囲の量の単官能性化合物の使用が実用的な分子量を達成
する上で障害とならないはかりでなく、溶融時の熱安定
性の優れた芳香族ポリアミド類を与えるという驚くべき
事実を発見したのである。単官能性化合物の限られた使
用が熱安定性改良に著効を示す理由は必ずしも定かでは
ないが、分岐等の好ましくない反応に対する活性点をブ
ロックするものと推察される。
本発明は芳香族ポリカルボン酸類と芳香族ジアミン類と
の混合物および/または芳香族アミノカルボン酸類を有
機極性溶媒中に於いて脱水触媒の存在下に加熱重縮合反
応せしめる方法に於いて、該反応を芳香族ジアミン類の
アミノ基と芳香族アミノカルボン酸類の7ミノ基を合せ
たアミノ基1モル当り約0.001〜約0.05モル6
 ′ の炭素数がメ以上のモノカルボン酸、炭素数が4以上の
酸無水物、および炭素数が6以上の第1級モノアミンか
ら成る群より選はれる一種または二種以上め単官能性化
合物の存在下に行うことを特徴とする芳香族ポリアミド
類の製造方法を提供するものである。
本発明に於ける芳香族ポリカルボン酸類とはトリメリッ
ト酸、1,2.3−ベンゼントリカルボン酸等の芳香族
トリカルボン酸、トリメリット酸無水物、1,2.3−
ベンゼントリカルボン酸無水物、ナフタレントリカルボ
ン酸無水物、ベンゾフェノントリカルボン酸無水物、ジ
フェニルエーテルトリカルボン酸無水物等の芳香族トリ
カルボン酸無水物、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、ベンゾフェノンジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルスル
ホンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボンビフェ
ニルテトラカルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸等
の芳香族テトラカルボン酸、ピロメリット酸無水物、ビ
フェニルテトラカルボン酸無水物、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸無水物、ナフタレンテトラカルボン酸無水
物等の芳香族テトラカルボン酸無水物、並びにこれらの
核置換体およびこれらのうちでカルボキシル基を有する
ものの対応するエステル化物を指す。好ましい芳香族ポ
リカルボン酸類はトリメリット酸、トリメリット酸無水
物、イソフタル酸、およびこれらの低級アルコールエス
テルであり、更に好ましくはトリメリット酸無水物であ
る。
なお、重縮合反応の円滑な進行、あるいは芳香族ポリア
ミド類の持つ優れた特性を損わない範囲で上記芳香族ポ
リカルボン酸類の一部をアダマンタンジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族の多価カルボン酸
,あるいはその誘導体に置き換えてもよい。
本発明に於ける芳香族ジアミン類とはP−フェニレンジ
アミン、m−フェニレンジアミン、O−フェニレンジア
ミン、4 、 4’−ジアミノジフェニルエーテル、3
 、 4’−ジアミノジフェニルエーテル、ベンジジン
、4 、 4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3 
、 3’−ジアミノジフェニルスルホン、4 、 4’
−ジアミノジフェニルスルホン、2,6−ジアミツナフ
タレン、4 、 4’−ジアミノジフェニルメタン、4
 、 4’−ジアミノジフェニルプロパン、 3 、 
3’−スルホニルビス(p−フェニレンオキシ)ジアニ
リン、P−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン等の
芳香族ジアミン、並びにこれらの核置換体およびこれら
のアシル化物を指す。仁れらのうちで好ましい芳香族ジ
アミン類はm−フェニレンジアミン、4 、 4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、および3,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテルである。。
゛なお、ここでも不都合の生じない範′囲で上記芳香族
ジアミン類の一部をシクロヘキシレンジアミン、キシリ
レンジアミン、2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキ
シル)−ブロノくン等の脂肪族ジアミンで置き換えても
よい。
本発明に於ける芳香族アミノカルボン酸類とはm−アミ
ノ安息香酸、P−アミノ安息香酸、m − ( 4−ア
ミノフェノキシ)安息香酸、1 −アミノナフタレンカ
ルボン酸等の芳香族アミノカルボン酸、並びに仁れらの
アシル化物およびエステル化物を指す。ξれらのうちで
好ましい芳香族アミノカルボン酸類はm−アミノ安息香
酸である。
なお、不都合を生じない範囲での上記芳香族アミノカル
ボン酸類の脂肪族アミノカルボン酸による置き換えは可
能である。
本発明に於ける単官能性化合物とは炭素数が6以上のモ
ノカルボン酸、炭素数が4以上の酸無水物、および炭素
数が6以上の第1級モノアミンから成る群から選ばれる
化合物のことであるが、ここに該群を構成する要素91
つである炭素数が6以上のモノカルボン酸の具体例とし
てはヘプタン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ステアリン
酸等の脂肪族モノカルボン酸、並びに安息香酸、ビフェ
ニルカルボン酸、ナフタレンカルボン酸等の芳香族モノ
カルボン酸を列挙することができる。好ましい炭素数が
6以上のモノカルボン酸は芳香族モノカルボン酸であり
、更に好ましくは安息香酸である。
上記群の第2番目の構成要素である炭素数が4以上の酸
無水物の具体例としては無水コハク酸、無水マレイン酸
、シクロヘキサンジカルボン酸無水物等の脂肪族酸無水
物、並びにフタル酸無水物、安息香酸無水物等の芳香族
酸無水物が挙げられる。好ましい炭素数が4以上の酸無
水物は芳香族酸無水物であり、更に好ましくはフタル酸
無水物である。
第3番目の構成要素である炭素数が6以上の第1級モノ
アミンの具体例としてはシクロヘキシルアミン、ラウリ
ルアミン等の脂肪族第1級モノアミンが挙げられる。好
ま°しい炭素数が6以上の第1級モノアミンは芳香族第
1級モノアミンであり、更に好ましくはアニリンである
なお、上記各構成要素について指定されている炭素数よ
り少ない炭素数の単官能性化合物は本発明の目的とする
効果が得られないか、あるいは悪影響があるので本発明
の範囲から除かれる。
本発明に於ける特に好ましい単官能性化合物は炭素数が
6以上のモノカルボン酸および炭素数が4以上の酸無水
物から成る群から選ばれる単官能性化合物である。
実用的な分子量を有し、しかも熱安定性の顕著に優れた
芳香族ポリアミド類を得るという本発明の目的は上記特
定の単官能化合物を限られた特定の割合で使用すること
によって初めて達成されるのであるが、ここにその割合
とは、重縮合反応に供されるべき前記芳香族ジアミン類
、芳香族アミノカルボン酸類、もしくは芳香族ジアミン
類と芳香族アミノカルボン酸類との混合物のアミノ基、
即ち単量体のアミノ基、1モル当り約0.001〜約0
.05モル、好ましくはo、oos〜0.04モルの割
合である。単官能性化合物の使用割合が上記単量体のア
ミノ基1モル当り0.001モルより少ない場合には生
成芳香族ポリアミド類の熱安定性が充分良好ではない為
、また0、05モルより多い場合には実用的な分子量が
達せられない為共に好ましくない。
本発明に於ける脱水触媒とは、アミド化反応、エステル
化反応あるいはエーテル化反応等の脱水縮合反応に用い
られる触媒類のことであり、例として各種のリン化合物
、ホウ素化合物、ヘテロポリ酸等が挙げられる。リン化
合物の例としてはトリメチルホスファイト、トリエチル
ホスファイト、トリブチルホスファイト、トリフェニル
ホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリシクロ
ヘキシルホスファイト、ジエチルホスファイト、ジフェ
ニルホスファイト、O−メチルーs 、 s’−ジフェ
ニルジチオホスファイト等の亜リン酸エステル類、トリ
ブチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、エチ
ルフェニルホスフェート、エチレンフェニルホスフェー
ト等のリン酸エステル類、リン酸、亜リン酸、ピロリン
酸、メタリン酸、テトラポリリン酸、トリメタリン酸、
エチルメタリン酸等のリン酸類、フェニルホスホン酸等
のホスホン酸類、トリフェニルホスフィン、トリオクチ
ルホスフィン等のホスフィン類、トリフェニルホスフィ
ンオキシト、1−フェニルホスホリン−3−オキシド等
のホスフィンオキシト類、その他五酸化リン、リン酸二
水素アンモニウム、P−ジエチルトリメチルシリルホス
フェート、N eN′ターヘキサメチルホスホラストリ
アミド、テトラブチルピロホスファイト、フェニルホス
ーフォナス酸、テトラキス−(2,4−ジターシャリー
ブチルフ再ニール)−4,4’−ビフェニレンジホスホ
ナイト、ジステアリールペンタエリスリトールジホスフ
ァイト等の化合物が挙げられる。これらのうちで好まし
い脱水触媒は亜リン酸、亜リン酸エステル類およびホウ
酸であり、特番ζ好ましくはトリフェニルホスファイト
および亜リン酸である。
本発明に於いて用いられる極性溶媒とは所謂非プロトン
性有機極性溶媒のことであり、その具体例としては、N
−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−エチ
ルピペリドン、N−メチルカプロラクタム等のN置換ラ
クタム類、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジ
メチルアセトアミド等のN置換アミド類、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミド等のリン酸アミド類、ジメチル
スルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン等のスル
ホン類、並びにこれらの混合物が挙げられる。これらの
うちで特に好ましい極性溶媒はスルホランである。
上記極性溶媒は実用的分子量達成の阻害等の不都合の無
い範囲で他の溶媒と一緒に用いることができる。該併用
可能な他の溶媒の例としてはベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、ヘプタン、ナフサ等の炭化水素
類、0−ジクロロベンゼン、トリクレン等のハロゲン化
炭゛化水素類、ニトロベンゼン、ニトロトルエン等のニ
トロ化炭化水素類、ベンゾニトリル等のニトリル類、ア
セトフェノン、T−ブチロラクトン等のケトン類、ジフ
ェニルエーテル等のエーテル類、フェノール、クレゾー
ル等のフェノール類等を挙げることができる。該他の溶
媒の併用可能な割合は通常50重量%以下である。
また、上記極性溶媒は通常含んでいることのある5重量
−以下量程度の水分を含んでいても何んら差支えない。
本発明方法の実施に際して反応温度は約160℃以上、
好ましくは200℃以上が選はれる。
反応温度が160℃より低い場合には実用的な重合速度
が得られない為好ましくない。選び得る反応温度の上限
は分解やゲル化等の不都合な副反応が起らない範囲の任
意の高い温度であるが通常320℃、好ましくは280
℃である。
本発明方法の実施に当り、上記芳香族ポリカルボン酸類
と上記芳香族ジアミン類とは略当モルの混合物として用
いられ、該混合物および/または上記芳香族アミノカル
ボン酸類は上記単官能性化合物と脱水触媒の存在下に上
記極性溶媒中にて、上記反応温度で加熱反応せしめられ
る。
上記単官能性化合物の反応系への供給は最初に使用量の
全量を一括して、または一部を何回カ月こ分けて反応途
中に継続的あるいは連続的に行われる。
本発明方法の実施に当り上記脱水触媒は通常、用いられ
る芳香族ジアミン類および/または芳香族アミノカルボ
ン酸類1モル当りo 、oooiモル以上の割合で用い
られる。量の多い側は特に不都合は無いので制限されな
いが、経済性等も加味した好適な範囲は芳香族ジアミン
類および/または芳香族アミノカルボン酸類1モル当り
0.001〜0.2モルである。使用割合が0.000
1モル1モルより小さい場合には実用的な重縮合速度が
得られないので好ましくない。
本発明方法の実施に当り上記極性溶媒は最初から全量を
反応系に存在せしめても良いし、あるいは一部を反応途
中に加えても良く、更に反応゛途中に加える溶媒が前記
他の溶゛媒であっても良い。該極性溶媒の単量体原料に
対する使用割合は特に制限されないが、通常生成する芳
香族ポリアミド類の濃度が4〜60重量%になるような
範囲で選ばれる。好ましい濃度範囲は6〜40重鳳チで
ある。
本発明方法に於いては重縮合反応の進行に伴って水その
他の脱離成分が反応系に生成するのであるが、該脱離成
分は実用的な分子量と実用素等の不活性ガスを流通させ
ながら加熱反応せ1しめる方法あるいは反応溶媒の一部
を留出させながら加熱反応せしめる方法等が適用される
本発明の実用的な分子量の芳香族ポリアミド類を得る為
の反応時間は採用される他の諸条件によってその好適な
範囲が異るが、通常1〜20時間である。
また、重縮合反応の操作様式としてはバッチ式、流通式
等積々の通常知られている様式を採用できる。
かくして本発明方法Cζおいては、均一な溶液状態、あ
る、いは選択された単量体原料の種類によっては生成芳
香族ポリアミドが析出したスラリー状態で重縮合反応が
進行し、所定時間の反応操作後それぞれ芳香族ポリアミ
ドの溶液またはスラリーを与える。該溶液またはスラリ
ーは直接成形に、あるいは非溶剤沈澱等の固体状芳香族
ポリアミド類を単離するプロセス化供される。非溶剤沈
澱を適用する場合には通常非溶剤としてアセトン、′メ
タノール、水等が用いられる。得られた固体状芳香族ポ
リアミド類は必要に応じてアセトン、メタノール、水等
による洗浄、スチームストリッピング等の処理が施され
た後、真空乾燥、流動乾燥等の通常の乾燥処理に供され
、製品である粉末状あるいは粒状の芳香族ポリアミド類
が得られる。
以上詳述した本発明方法ζこよれば、芳香族ポリカルボ
ン酸類、芳香族ジアミン類、あるいは芳香族アミノカル
ボン酸類といった安価で取り扱いの容易な単量体原料と
単純なプロセスから極めて経済的に実用的な分子量と優
れた熱安定性を有する芳香族ポリアミド類を製造するこ
とができる。かくしてなる本発明の芳香族ポリアミド類
はその高い溶融時の熱安定性を生かして射出成形や押出
し成形といった経済的な溶融成形法によって加工するこ
とができ、極めて経済的に優れた物性を有する各種成形
品を世に供給できるのであり、本発明の工業的価値は頗
る大なるものである。
以下実施例を挙げて本発明方法を更に詳しく説明するが
、本発明方法はかかる実施例によりその範囲を限定され
るものではない。
尚、実施例中に於ける還元粘度(ηsp/C)はN−メ
チルピロリドン中0.5 f/100−の濃度、25℃
の条件で測定した値である。
増粘度とは溶融時の熱安定性の程度を表わす尺度であり
、次のようにしてめた。即ち、まず島津製作所@)製フ
ローテスター、CFT−500を用いて圧力400 E
l//−2、ノズル径/ノズル長さ−1m / 10 
m及び昇温速度6℃/ m i nの条件で温度と見掛
けの溶融粘度との関係をめ、該関係をアレニウスプロッ
トする。次いで見掛けの溶融粘度が5 X 10’ポイ
ズと5 X 10’ボイズを示す各点を結ぶ直線をめ、
樹脂がシリンダーからの流れ終る温度6ζ於ける実測の
見掛けの溶融粘度と該直線上の該温度に対応する見掛け
の溶融粘度との隔りを下式で表わされる数値、即ち増粘
度として評価する。
増粘度=I!Og(実測の見掛は溶融粘度、ポイズ)’
 −I!Og(直線から計算される見掛は溶融粘度、ポ
イズン 該値が0に近い程溶融時の熱安定性が高いことを示す。
えた500−セパラブルフラスコ中にトリメリット酸無
水物38.49 (0,2モル)、4.4−ジアミノジ
フェニルエーテル28.Og(0,14モル)、m−フ
ェニレンジアミン6.5F(0,06モル)、フタル酸
無水物1.48f 4(0,01モル)、亜リン酸0.
41F(0,005モル)、およびスルホラン210−
をとり、奔素を該混合物中に吹き込みながら攪拌し、外
部て重縮合応を実質的に完結せしめた。この間、生成水
は若干のスルホランと一緒に留出せしめ連続的に反応系
外へ取り出した。反応操作終了後、粘稠な溶液として得
られる反応混合物をミキサーで激しく攪拌されたII!
のイオン交換水中に投入し、生成重合体を沈澱せしめた
。該重合体をf別し、煮沸アセトン50〇−で洗浄した
後、戸別し、180℃で24時間減圧乾燥した。
重合体の収量は65.3f (収率97.2チ)であり
、該重合体のηs p/Cは0.672dl/fであり
だ。なお、該重合体は赤外吸収スペクトを示す仁とから
芳香族ポリアミドイミド共重合体である仁とが確認され
た。
該芳香族qリアミドイミド共重合体の増粘性を測ったと
ξろ増粘性はほとんど無く(増粘度−0,04)、溶融
時の熱安定性が優れた重合体であることがわかった。な
お、この測定で得られたストランドは表面性状の良好な
強靭なものであった。
比較例1 フタル酸無水物を使用せず、分子量を調節する目的で反
応時間を2時間にした以外は実施例1と同様に重合操作
及び後処理を実施して芳香族ポリアミドイミド共重合体
63.4g(96,5’16)を得た。
該芳香族ポリアミドイミド共重合体の ηs p/C値は0.641dl/fであ抄、激しい増
粘性(増粘度=1.2)を示した。また得られたストラ
ンドは脆いものであった。
実施例2 フタル酸無水物1.489を安息香酸1.229(0,
01モル)に替えた以外は実施例1と全く同様に重合操
作と後処理を行い芳香族ポリアミド共重合体64.7F
(96,7%)ヲ得り。
該芳香族ポリアミドイミド共重合体のη@p/、C値は
0.625 dl/fであり、増粘性はほとんど示さな
かった(増粘度=0.07)。 また、ストランドは強
靭であった。
実施例3 実施例1に於けると同様のフラスコに4゜4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル28.09(0,14m7)、m
 −7、二L/ yジアミン6.59(0,06モル)
、およびスルホラン210−をとり、攪拌しながらここ
へ無水酢酸42.9 fl(0,42d)を添加した。
激しい発熱反応の後、反応系は上記ジアミン混合物のア
セチル化物がスルホラン中に分散したスラリーと化した
。ここヘトーリメリット酸無水物38.49(0,2モ
ル)、フタル酸無水物0.7411 (0,005モル
)、およびトリフェニルホスファイト1.559 (0
,005モル)を加え、窒素を該混合物中に吹き込みな
がら攪拌し、外部からの加熱によって内温を250℃ま
で高めた。該温度で5時間反応操作を続けた後、実施例
1と同様に後処理を行い緑黄色の芳香族ポリアミドイミ
ド共重合体63.9F(96,2% )を得た。
該芳香族ポリアミドイミド共重合体のηsp/C値は0
.555 dl/fであり、増粘度は0.01であった
。また、ストランドは飴色半透明の良好な性状のもので
あり、充分強度を有していた。
比較例2 フタル酸無水物0.749を3.559 (0,024
−)に替えた以外は実施例3と同様にアセチル化、重縮
合および後処理を行い芳香族ポリアミドイミド共重合体
58.8 f (85,0% )を得た。
該芳香族ポリアミドイミド共重合体のηsp/C値は0
.214d//fと低いものであり、ストランドは自己
支持性を有さなかった。
実施例4 ・ 実施例1に於けると同様のフラスコにイソフタル酸
27.19 (0,163モル)、3,4′−シア・ミ
ノジフェニルエーテル32 、Of (0,16モル)
、m−アミノ安息香酸5.48F(0,04モル)、ア
ニリン0.74F(0,008モル)、トリフェニルホ
スファイト1.51(0,005モル)およびスルホラ
ン140−をとり、重合時間が5時間である以外は実施
例1と同様に重合操作及び後処理を行い、ベージユ色の
芳香族ポリアミド共重合体56.2g(96,7%)を
得た。
該芳香族ポリアミド共重合体のηsp/C値は0.71
2dr/fであり、増粘度は0.30であった。ストラ
ンドは飴色透明の強靭なものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)芳香族ポリカルボン酸類と芳香族ジアミン類との
    混合物および/または芳香族アミノカルボン酸類を有機
    極性溶媒中に於いて脱水触媒の存在丁番と加熱重縮合反
    応せしめる方法1こ於いて、該反応を芳香族ジアミン類
    のアミノ基と芳香族アミノカルボン酸類のアミノ基を合
    わせたアミン基1モル当り約0.001〜約0.05モ
    ルの炭素数が6以上のモノカルボン酸、炭素数が4以上
    の酸無水物、および炭素数が6以上の第1級モノアミン
    から成る群より選ばれる一種または二種以上の単官能性
    化合物の存在下に行うことを特徴とする芳香族ポリアミ
    ド類の製造方法。 (2)単官能性化合物が炭素数6以上のモノカル敬ン酸
    、および炭素数が4以上の酸無水物かことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の芳香族ポリアミド類の製造
    方法。 (31半盲ml性化合物が芳香族モノカルボン酸および
    芳香族酸無水物から成る群より選ばれる単官能性化合物
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の芳
    香族ポリアミド類の製造方法。 (4)単官能性化合物の使用割合が芳香族ジアミン類の
    アミノ基と芳香族アミノカルボン酸類のアミノ基を合わ
    せたアミノ基1モル当り0.0O5〜0.04モルの割
    合であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    芳香族ポリアミド類の製造方法。 (5) 単官能性化合物の使用割合が芳香族ジアミン類
    のアミノ基と芳香族アミノカルボン酸類のアミノ基を合
    わせたアミノ基1モル当り0.005〜0.04モルの
    割合であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    の芳香族ポリアミド類の製造方法。 (61m官能性化合物−b(フタル酸缶索物曾たは安息
    香酸であることを特徴とする特許請求の範囲81項記載
    の芳香族ポリアミド類の製造方法。
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