JP3584502B2 - 充電制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、いわゆる−△Vが現れない2次電池を有するバッテリパックなどに用いて好適な充電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2次電池のうちの、例えばリチュウムイオン電池などに代表される非水系電池では、例えばNicdやNiMH、あるいは鉛電池などに代表される水系電池と異なり、満充電時における電池電圧の特異点が現れない。このため、非水系電池と水系電池とは、異なった充電方法で充電される。
【0003】
即ち、非水系電池の充電方法としては、例えば充電電圧を、所定の一定の値にし、充電電流が充分小さくなった時点で充電を終了するものが一般的であり、リチュウムイオン電池などに対して行われる定電流定電圧方式などが、その代表的なものである。また、水系電池の充電方法としては、例えば満充電時における特異点を検出して充電を終了するものが一般的であり、Nicd電池やNiMH電池に対して行われる、いわゆる−△V方式などが、その代表的なものである。
【0004】
非水系電池においては、水系電池のように電気化学的な自己保護作用がないので、非水系電池を内蔵するバッテリパックには、過充電保護のための電気回路が設けられるのが一般的である。この過充電保護のための電気回路は、通常、大きく分けて、電池電圧を検出するブロック(検出ブロック)と、その電池電圧に対応して、電池に流れる充電電流をスイッチング(オン/オフ)するブロック(スイッチブロック)とから構成される。スイッチブロックは、スイッチング素子を有し、このスイッチング素子としては、電池に直列に配置され、充電電流が流れる回路系を開放状態にすることにより、充電電流を遮断するようになされているものや、電池に並列に配置され、充電電流をバイパスさせることにより、電池に流れる充電電流を制御(オン/オフを含む)して、電池電圧をある設定電圧に収斂させるようになされているものなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、非水系電池と水系電池では、以上のように充電方法が異なるので、それらを充電する充電器も異なるが、例えば水系電池を充電する充電器(以下、水系充電器という)で、非水系電池の充電を行うことができれば便利である。
【0006】
しかしながら、水系充電器は、−△Vを検出することにより充電を終了するようになされていたので、これを用いて、非水系電池の充電を、安全に、かつ充分に行うことは困難であった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、水系電池を充電する充電器で、非水系電池の充電を、安全に、かつ充分に行うことができるようにするものである。
【0008】
本発明の第1の充電制御装置は、充電中の非水系の2次電池の電圧が所定の基準電圧以上になった場合、所定の充電時間だけ2次電池に充電電流を強制的に流して充電を停止し、充電停止後の2次電池の電圧が基準電圧以下に降下した場合、充電電流を流して充電を開始することを繰り返す間欠充電、または、充電時間が経過するまでの強制的な充電を除く充電が行われている最中の2次電池の電圧が基準電圧以上になった場合、充電を停止し、充電停止後の2次電池の電圧が基準電圧以下に降下した場合、再び、充電を開始し、2次電池の電圧が基準電圧以上になっても、充電時間が経過するまでは、充電電流を強制的に流すことを繰り返す間欠充電の制御を行う制御手段と、制御手段により制御され、充電電流をオン/オフするスイッチング手段とを有する2次電池パック内を備え、−△V方式の充電の制御を行う充電制御装置であって、充電停止後、2次電池の電圧が基準電圧に降下するまでの電圧降下時間を計時し、電圧降下時間が所定の基準時間以上であるか否かを判定する判定手段を備え、制御手段は、電圧降下時間が基準時間以上になった後の充電時間が、電圧降下時間が基準時間以上になる前の充電時間より長くなるように、スイッチング手段を制御するようにすることを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の充電装置は、充電中の非水系の2次電池の電圧が所定の基準電圧以上になった場合、所定の充電時間だけ2次電池に充電電流を強制的に流して充電を停止し、充電停止後の2次電池の電圧が基準電圧以下に降下した場合、充電電流を流して充電を開始することを繰り返す間欠充電、または、充電時間が経過するまでの強制的な充電を除く充電が行われている最中の2次電池の電圧が基準電圧以上になった場合、充電を停止し、充電停止後の2次電池の電圧が基準電圧以下に降下した場合、再び、充電を開始し、2次電池の電圧が基準電圧以上になっても、充電時間が経過するまでは、充電電流を強制的に流すことを繰り返す間欠充電の制御を行う制御手段と、制御手段により制御され、充電電流をオン/オフするスイッチング手段とを有する2次電池パックを備え、−△V方式の充電の制御を行う充電制御装置であって、充電停止後、2次電池の電圧が基準電圧に降下するまでの電圧降下時間を計時し、電圧降下時間が所定の基準時間以上であるか否かを判定する判定手段を備え、制御手段は、電圧降下時間が基準時間以上になった後の充電時間が、電圧降下時間が基準時間以上になる前の充電時間より短くなるように、スイッチング手段を制御した後、所定の周期ごとに、一定時間だけスイッチング手段をオフ状態にすることを特徴とする。
【0013】
上記構成の第1の充電制御装置においては、電圧降下時間が基準時間以上になった後の充電時間が、電圧降下時間が基準時間以上になる前の充電時間より長くなるように、充電電流のオン/オフが制御される。また、上記構成の第1の充電制御装置においては、電圧降下時間が基準時間以上になった後の充電時間が、電圧降下時間が基準時間以上になる前の充電時間より短くなるように、充電電流のオン/オフが制御された後、所定の周期ごとに、一定時間だけ充電電流がオフにされる。従って、この装置を有するバッテリパックを、水系充電器で充電した場合、その充電器によって、充電が充分に進行した時点で、擬似的な−△Vが検出されることになり、その結果、非水系電池の充電を、水系充電器によって、安全に、かつ充分に行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明するが、まず、その前段階の準備として、本発明の前提となる技術について説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用するバッテリパックの構成例を示している。2次電池1は、例えばリチュウムイオン系の電池で、その+端子は、バッテリパックの端子EB+に接続されており、また−端子は、2次電池1に直列に接続された過電流検出回路6、並びにFET3および4で構成されるスイッチング回路10を介して、バッテリパックの端子EB−に接続されている。
【0016】
制御回路2は、2次電池1の+端子と、その−端子との間に接続されており、その間の電圧、即ち2次電池1の電圧(以下、適宜、電池電圧という)を検出するようになされている。また、制御回路2は、端子DOとCOを有し、それぞれは、ゲートコントローラ5を介して、FET(NチャネルMOS FET)3またはFET(NチャネルMOS FET)4のゲート(G)に接続されている。ゲートコントローラ5は、放電用ゲートコントローラ5Aと充電用ゲートコントローラ5Bとから構成されている。放電用ゲートコントローラ5Aまたは充電用ゲートコントローラ5Bは、制御回路2の端子DOまたはCOから出力される信号を、必要ならばグランドシフトして、FET3またはFET4のゲートそれぞれに印加するようになされている。
【0017】
FET3のソース(S)は、過充電検出回路6を介して、制御回路2と2次電池1の−端子との接続点に接続されており、そのドレイン(D)は、FET4のドレインと接続されている。FET4のソースは、端子EB−と接続されている。
【0018】
FET3には、そのソースとドレインとの間に、2次電池1の充電電流が流れる方向に(2次電池1の放電電流が流れない方向に)、寄生ダイオード3Aが形成されている。また、FET4には、そのソースとドレインとの間に、2次電池1の放電電流が流れる方向に(2次電池1の充電電流が流れない方向に)、寄生ダイオード4Aが形成されている。
【0019】
制御回路2は、通常(検出している2次電池1の電圧が、所定の範囲の電圧である場合)、その端子DOおよびCOからLおよびHレベルのうちの、例えばHレベルを出力している。このHレベルは、ゲートコントローラ5(放電用ゲートコントローラ5A、充電用ゲートコントローラ5B)でFET3および4をオンにするレベル(Hレベル)にされて、FET3および4のゲートに印加され、これによりFET3および4は、通常、オン状態にされる。
【0020】
従って、端子EB+とEB−との間に、負荷(図示せず)が接続された場合、2次電池1、端子EB+、負荷、端子EB−,FET4(FET4のソースおよびドレイン)、FET3(FET3のドレインおよびソース)、過電流検出回路6の経路で、放電電流が流れる。
【0021】
このとき、制御回路2は、電池電圧を検出しており、これが、所定の第1の基準電圧(2次電池1が過放電状態になるおそれがある電圧)より小さくなると、その端子DOの出力レベルを、HレベルからLレベル(グランドレベル)にする。これにより、FET3のゲートには、Lレベルが印加され、FET3はオフにされる。FET3の寄生ダイオード3Aは、充電電流が流れる方向、即ち放電電流が流れない方向に接続されているため、FET3がオフにされると、放電電流は遮断される。これにより、過放電が防止される。
【0022】
そして、この状態において、端子EB+とEB−との間に、充電器(図示せず)が接続され、2次電池1に対する充電が開始された場合、充電器、端子EB+、2次電池1、過電流検出回路6、寄生ダイオード3A,FET4の経路で、充電電流が流れる。しかしながら、この場合、寄生ダイオード3Aでは、FET3のソース・ドレイン間に比較して(FET3(FET4も同様)に、ある程度のレベル以上の電圧がゲートに印加されている場合、そのオン抵抗が微小値になるので、そのソース・ドレイン間の電圧降下は微小なものである)、例えば約0.6乃至0.8V程度の大きな電圧降下が生じるので、効率的な充電を行うことができない。
【0023】
そこで、制御回路2は、充電が開始されると、即ち充電器が接続されると、例えばそれにより生じる電圧降下(例えば、0.1乃至0.4V程度の電圧降下)を検出し、その後、端子DOの出力レベルを、強制的にLレベルからHレベルにする。これにより、FET3のゲートには、Hレベルが印加され、FET3はオンにされる。そして、充電器、端子EB+、2次電池1、過電流検出回路6、FET3,FET4の経路で、充電電流が行われる。
【0024】
充電が行われている間、制御回路2は、やはり電池電圧を検出しており、これが、所定の第2の基準電圧(2次電池1が過充電状態になるおそれがある電圧)より大きくなると、その端子COの出力レベルを、HレベルからLレベル(グランドレベル)にする。これにより、FET4のゲートには、Lレベルが印加され、FET4はオフにされる。FET4の寄生ダイオード4Aは、放電電流が流れる方向、即ち充電電流が流れない方向に接続されているため、FET4がオフにされると、充電電流は遮断される。これにより、過充電が防止される。
【0025】
そして、この状態において、端子EB+とEB−との間に、再び負荷が接続され、2次電池1の放電が開始された場合、2次電池1、端子EB+、負荷、寄生ダイオード4A,FET3、過電流検出回路6の経路で、放電電流が流れる。しかしながら、この場合、寄生ダイオード4Aでは、上述した寄生ダイオード3Aと同様に大きな電圧降下が生じるので、効率的な放電を行うことができない。
【0026】
そこで、制御回路2は、放電が開始されると、即ち負荷が接続されると、例えばそれにより生じる電圧降下(例えば、0.1乃至0.4V程度の電圧降下)を検出し、その後、端子COの出力レベルを、強制的にLレベルからHレベルにする。これにより、FET4はオンにされ、効率的な放電が行われる。
【0027】
以上から、FET3または4は、それぞれ過放電防止用または過充電防止用ののFETということができる。
【0028】
過電流検出回路6は、そこに流れる電流を検出し、その電流値が所定の値より大きいと、放電用ゲートコントローラ5AにLレベルを出力させるようになされている。これにより、即ち過大電流が流れている場合には、FET3はオフにされ、電流(放電電流)が遮断される。なお、過電流検出回路6には、過大電流が流れている場合、放電用ゲートコントローラ5Aだけでなく、充電用ゲートコントローラ5BにもLレベルを出力させるようにすることができる。この場合、放電および充電のいずれの場合であっても、過大電流が流れた場合には、FET3および4の両方がオフにされるので、放電電流および充電電流のいずれも遮断されることになる。
【0029】
パワーダウン制御回路8には、放電用ゲートコントローラ5Aの出力が供給されるようになされており、そこで、Lレベルが受信された場合、即ちバッテリパックが過放電状態にある場合(または過電流が流れた場合)、制御回路2やゲートコントローラ5などの動作モードを、それらにおける消費電流を小さくするパワーダウンモードとし、これにより2次電池1の放置可能期間を長期間化するようになされている。なお、パワーダウン制御回路8は、その後、充電器が端子EB+とEB−との間に接続されると、それによる端子EB−の電圧レベルの変化を検出し、制御回路2やゲートコントローラ5などの動作モードを元に戻すようになされている。
【0030】
図1に示した場合においては、スイッチング回路10は、バッテリパックのグランド側に設けてあるので、放電時または充電時のグランドは、図中、放電GNDまたは充電GNDでそれぞれ示す点のレベルとなる。
【0031】
なお、スイッチング回路10は、図1に示したものの他、例えば図2に示すように構成することが可能である。即ち、図2(a)は、FET3および4のゲートに共通に、放電ゲートコントローラ5Aと充電用ゲートコントローラ5Bの出力の論理和が供給されるようになされている。従って、このスイッチング回路10においては、過放電(過電流)および過充電のいずれの場合でも、FET3および4は、両方ともオフにされることになる。
【0032】
但し、この場合、FET3および4のゲートに印加する信号のグランドレベルは、それらを正常にオフさせるために、放電時は放電GNDに、充電時は充電GNDに、それぞれする必要がある。そこで、スイッチング回路10を、図2(a)に示したように構成する場合には、図1に示すように、グランドセレクト(GS)回路7を設ける必要がある。このGS回路7は、放電時または充電時は、放電GNDまたは充電GNDを選択し、それをゲートコントローラ5のグランドとするようになされている。ゲートコントローラ5は、放電GNDおよび充電GNDのうちの、GS回路7で選択されている方のレベルに、出力する信号のグランドレベルをシフトするようになされており、その結果、FET3および4は正常にオフすることとなる。
【0033】
なお、GS回路7は、例えば放電GNDおよび充電GNDのレベルを、コンパレータなどで比較し、そのうちの低い方を選択するように構成したり、あるいは、放電用ゲートコントローラ5Aまたは充電用ゲートコントローラ5BがLレベルを出力しようとしているときに(過放電状態(過電流が流れている状態)または過充電状態)、それぞれ放電GNDまたは充電GNDを選択するように構成することができる。
【0034】
次に、スイッチング回路10は、図2(b)に示すように、内部に寄生ダイオードが形成されていないバイラテラルFETを用い、そのゲートに、放電ゲートコントローラ5Aと充電用ゲートコントローラ5Bの出力の論理和が供給されるように構成することも可能である。
【0035】
ここで、バイラテラルFETは、そのサブストレートが、その端子T1またはT2に接続された場合、それぞれFET3または4の寄生ダイオード3Aまたは4Aと同様の寄生ダイオードが、その内部に形成される。従って、放電時または充電時に、サブストレートが、端子T1またはT2にそれぞれ接続されるようにすることにより、図1で説明したように過放電または過充電の防止が可能となる。
【0036】
但し、バイラテラルFETのゲートに印加する信号のグランドレベルは、図2(a)における同様に、放電時は放電GNDに、充電時は充電GNDに、それぞれする必要がある。そこで、スイッチング回路10を、図2(b)に示したように構成する場合には、やはりGS回路7を設ける必要がある。従って、放電時または充電時に、サブストレートが、端子T1またはT2にそれぞれ接続されるようにするには、サブストレートを、GS回路7の出力端子(ゲートコントローラ5とGS回路7との接続点)に接続しておくようにすれば良い。
【0037】
ところで、以上のようなリチュウムイオン電池などでなる2次電池1を含むバッテリパックは、前述したように、いわゆる−△Vを検出することができないので、例えば次のようにして充電が行われていた。即ち、まず定電流により充電が行われ、2次電池1の電圧が、満充電電圧に等しくなると、定電圧により充電が行われる。これにより、2次電池1の電圧が満充電電圧を超えないように、そこに流れる電流(充電電流)が徐々に抑制される。そして、充電電流が、所定値以下になったとき、充電が終了される。
【0038】
しかしながら、2次電池は、実際には、理想的な電池と内部抵抗から構成されるため、2次電池の充電を停止(終了)すると、その電圧は、内部抵抗のドロップ電圧(内部抵抗値と電流との積)(IRロス)だけ低下する。さらに、その後、2次電池1の電圧は、その電極の分極(IRPロス)により徐々に低下する。
【0039】
そこで、定電圧での充電時間を長くし、ドロップ電圧や分極により降下した後の電池電圧が満充電電圧となるようにする方法がある。
【0040】
しかしながら、この方法では、充電時間が長くなることになる。
【0041】
そこで、最近では、間欠充電により、バッテリパックの充電が行われるようになされている。
【0042】
ここで、図3および図4を参照して、間欠充電について説明する。
【0043】
図3は、第1の間欠充電方法により充電を行った場合の電池電圧(2次電池1の端子間電圧E)、充電電流、充電器の端子間電圧を示している。
【0044】
第1の間欠充電方法では、充電電流が流れ、電池電圧が上昇して、前述した第2の基準レベル(2次電池1が過充電になるおそれがある電圧)(以下、適宜、過充電検出レベルという)になると、その後、所定の時間Td経過後に、充電電流がオフにされる。そして、充電電流がオフにされている場合に、電池電圧が、前述した内部抵抗や分極によって低下し、再び、過充電検出レベルになると、即座に充電電流がオンにされる。以下、同様の処理が繰り返される。
【0045】
図3においては、2次電池1が定電流(充電電流)で充電されることにより(図3(b))、電池電圧Eが上昇して(図3(a))、過充電検出レベルとなり、その後、さらに充電が続けられ、電池電圧が上昇している。そして、電池電圧が過充電検出レベルに等しくなってから、所定の時間Tdが経過すると、充電電流がオフにされている。この場合、電池電圧は、その内部抵抗による電圧降下によって、過充電検出レベル以下に瞬時に下がるため、即座に充電電流はオンにされている。
【0046】
ここで、この場合、電池電圧の電圧降下は、ほとんどその内部抵抗によるものであるから、電池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、それがオフされる前の電圧になる。
【0047】
従って、充電電流がオンされると、電池電圧は、即座に過充電検出レベルを超えるので、それから所定の時間Td経過後、充電電流は、再びオフされる。
【0048】
以上の繰り返しにより、2次電池1に対するエネルギ(充電電流の時間積分値)の供給、即ち充電がほぼ充分に行われ、充電中の電池電圧が、過充電検出レベルに比較して内部抵抗による電圧降下分より大きくなると、充電電流がオフされても、電池電圧は、即座には、過充電検出レベル以下に下がらず、その後に徐々に現れる分極による電圧降下によって、充電検出レベルに下がる。即ち、2次電池の充電がほぼ充分に行われた場合には、充電電流のオフ時間が長くなる。
【0049】
従って、充電電流が長時間流れなくなった場合、例えばタイマなどを動作させるなどして、所定の時間を計時後、充電を終了することによって、2次電池1の充電を充分行うことができる。
【0050】
次に、図4は、第2の間欠充電方法により充電を行った場合の電池電圧(2次電池1の端子間電圧E)、充電電流、充電器の端子間電圧を示している。
【0051】
第2の間欠充電方法においては、2次電池1に充電電流が流れている場合に、電池電圧が上昇して、過充電検出レベルになると、即座に、充電電流がオフされるようになされている。そして、充電電流がオフされている場合に、電池電圧が、前述した内部抵抗や分極によって低下し、過充電検出レベル以下になると、即座に充電電流がオンされ、その後所定の時間Tdが経過するまでは、電池電圧に関わらず、充電電流がオンのままにされるようになされている。
【0052】
図4においては、2次電池1が定電流(充電電流)で充電されることにより(図4(b))、電池電圧が上昇して(図4(a))、過充電検出レベルに等しくなると、充電電流が即座にオフされている。この場合、電池電圧は、その内部抵抗による電圧降下によって、過充電検出レベル以下に瞬時に下がるため、即座に充電電流はオンにされている。この場合においては、上述した第1の間欠充電方法における場合と同様に、電池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、それがオフされる前の電圧に戻る。
【0053】
従って、充電電流がオンされると、電池電圧は、即座に過充電検出レベルを超えるが、いまの場合は、充電電流がオフしている間に、電池電圧が低下して過充電検出レベル以下になり、充電電流がオンされた場合であるから、それから所定の時間Tdが経過するまでは、電池電圧に関わらず、充電電流はオン状態のままとされる。
【0054】
よって、電池電圧は、過充電検出レベルを超え、さらに上昇する。そして、所定の時間Tdが経過すると、電池電圧は、過充電検出レベルを超えているから、充電電流は、再び即座にオフされる。
【0055】
以上の繰り返しにより、2次電池1の充電がほぼ充分に行われると、上述した第1の間欠充電方法における場合と同様に、電池電圧が、過充電検出レベル以下に低下するまでに時間がかかるようになり、その結果、充電電流のオフ時間が長くなる。
【0056】
従って、第2の間欠充電方法による場合においても、充電電流が長時間流れなくなったとき、例えばタイマなどを動作させるなどして、所定の時間を計時後、充電を終了することによって、2次電池1の充電を充分行うことができる。
【0057】
なお、充電器(非水系電池用の充電器、水系充電器)の端子間電圧は、第1および第2の間欠充電方法のいずれの場合であっても、図3(c)または図4(c)それぞれに示すように、充電電流がオフのときは、高い電圧(オープン電圧HV)になり、充電電流がオンのときは、バッテリパックの端子間電圧に等しい電圧(電池電圧にほぼ等しい電圧)となる。
【0058】
次に、図5乃至図10を参照して、以上の説明した間欠充電方法を、図1のバッテリパックに適用した場合について説明する。なお、図5、図7、および図9において、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。また、図1のバッテリパックを構成するブロックのうち、充電に直接関係ないものは、図示を省略してある。
【0059】
図5は、第1の間欠充電方法により充電が行われるバッテリパックの構成例を示している。コンパレータ11は、その非反転入力端子(+端子)が、2次電池1の+端子とバッテリパックの端子EB+との接続点に接続され、その反転入力端子(−端子)が、基準電圧電源11Aを介して、2次電池1の−端子とバッテリパックの端子EB−との接続点に接続されている。なお、基準電圧電源11Aは、その+端子が、コンパレータ11に、その−端子が2次電池1の−端子に、それぞれ接続されており、過充電検出レベルに等しい電圧を、コンパレータ11の−端子に印加している。
【0060】
コンパレータ11は、その非反転入力端子に印加される電圧が、その反転入力端子に印加される電圧(過充電検出レベル)以上のとき、Hレベルを出力し、その非反転入力端子に印加される電圧が、その反転入力端子に印加される電圧(過充電検出レベル)未満のとき、Lレベルを出力するようになされている。
【0061】
なお、コンパレータ11および基準電圧電源11Aは、図1の制御回路2に相当するものである。
【0062】
遅延回路12は、コンパレータ11の出力を所定の時間Tdだけ遅延して、ドライバ13に出力するようになされている。ドライバ13は、遅延回路12の出力に対応して、FET4をオン/オフ(ドレインとソースとの間に流れる電流(充電電流)をオン/オフ)させるようになされている。なお、遅延回路12およびドライバ13は、図1の充電用ゲートコントローラ5Bに相当するものである。また、ドライバ13は、そこから出力する信号のグランドレベルを、充電GNDにシフトするようになされており、これによりFET4を、確実にオフさせることができるようになされている。
【0063】
次に、図6を参照して、その動作について説明する。まず、端子EB+とEB−に充電器(図示せず)が接続され、そこから充電電流が、2次電池1に供給されることにより充電が開始される。これにより、電池電圧が上昇し(図3(a))、コンパレータ11の−端子に印加されている基準電圧、即ち過充電検出レベルになると、コンパレータ11の出力が、図6(a)に示すように、LレベルからHレベルになる。
【0064】
遅延回路12は、例えば抵抗とコンデンサのいわゆるCR回路を含み、このCR回路においては、Hレベルが印加されると、その出力は、所定の時定数をもって徐々に上昇し、図6(b)に示すように、所定の時間Td経過後に、閾値Sに達するようになされている。なお、このCR回路の出力は、コンパレータ11の出力がLレベルになると、即座にLレベルになるようになされている。
【0065】
遅延回路12では、CR回路の出力が、閾値S以上(図6(b)において、斜線を付してある部分)になると、Hレベルが出力される。従って、コンパレータ11からHレベルが出力されてから、所定の時間Tdが経過すると、遅延回路12は、ドライバ13にHレベルを出力する。なお、遅延回路12は、CR回路の出力が、閾値S未満の場合には、Lレベルを出力する。
【0066】
ドライバ13は、図6(c)に示すように、遅延回路12の出力がLまたはHレベルの場合、HまたはLレベルを、FET4のゲートにそれぞれ印加し、これによりFET4をオンまたはオフにするようになされている。よって、いまの場合、FET4は、オフにされる。
【0067】
従って、電池電圧が上昇し(図3(a))、過充電電圧に等しくなると、それから所定の時間Td経過後に、FET4がオフにされ、これにより充電電流がオフされる。
【0068】
この場合、電池電圧は、上述したように、その内部抵抗による電圧降下によって、基準電圧電源11Aが、コンパレータ11の−端子に印加する過充電検出レベル以下に瞬時に下がる。
【0069】
すると、コンパレータ11の出力はHレベルからLレベルになり(図6(a))、これにより遅延回路12の出力もHレベルからLレベルになる(図6(b))。従って、ドライバ13の出力は、LレベルからHレベルになり(図6(c))、これによりFET4はオンにされ、2次電池1に対する充電電流の供給が、即座に再開されることになる(図3(b))。
【0070】
上述したように、この場合においては、電池電圧の低下は、ほとんどその内部抵抗によるものであるから、電池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、それがオフされる前の電圧になる(図3(a))。
【0071】
従って、充電電流がオンされると、電池電圧は、即座に基準電圧電源11Aの基準電圧である過充電検出レベルを超えるので、コンパレータ11の出力も、即座にLレベルからHレベルになり(図6(a))、それから所定の時間Td経過後、遅延回路12の出力はLレベルからHレベルになる(図6(b))。遅延回路12の出力がHレベルになると、ドライバ13の出力はLレベルになり(図6(c))、FET4はオフにされる。従って、充電電流はオンにされてから、所定の時間Td経過後、再びオフされることになる。
【0072】
以上の繰り返しにより、2次電池1の充電が進行すると、上述したように、電池電圧が、過充電検出レベル以下に低下するまでに時間がかかるようになる。
【0073】
従って、コンパレータ11の出力(図6(a))、または遅延回路12の出力(図6(b))それぞれはHレベルの状態が長く続くようになり、ドライバ13の出力(図6(c))は、Lレベルの状態が長く続くようになる。これにより、充電電流のオフ時間も長くなる(図3(b))。
【0074】
次に、図7は、第2の間欠充電方法により充電が行われるバッテリパックの構成例を示している。なお、図中、図5における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0075】
このバッテリパックにおいては、コンパレータ11の出力は、ドライバ13に直接供給されるようになされている。また、コンパレータ11の出力は、遅延回路21にも供給されるようになされている。遅延回路21は、通常はLレベルを出力しており、コンパレータ11の出力がHレベルからLレベルになったときのみ、即ち電池電圧が降下して、過充電検出レベルになったときのみ、その時点から所定の時間TdだけHレベルを出力するようになされている。
【0076】
抵抗Rは、その一端が、2次電池1の+端子とバッテリパックの端子EB+との接続点と接続されており、他端がコンパレータ11の非反転入力端子に接続されている。抵抗Rは、その一端が、抵抗Rとコンパレータ11との接続点に接続されており、その他端が、スイッチSW1を介して2次電池1の−端子に接続されている。スイッチSW1は、遅延回路21の出力に対応して、オン/オフするようになされている。
【0077】
即ち、スイッチSW1は、遅延回路21の出力がHレベルのとき、即ち電池電圧が降下して過充電検出レベルになってから所定の時間Tdだけオンし、遅延回路21の出力がLレベルのとき、オフするようになされている。
【0078】
次に、図8を参照して、その動作について説明する。まず、端子EB+とEB−に充電器が接続され、そこから充電電流が、2次電池1に供給されることにより充電が開始される。これにより、電池電圧が上昇し(図4(a))、コンパレータ11の−端子に印加されている基準電圧、即ち過充電検出レベルになると、コンパレータ11の出力が、図8(a)に示すように、LレベルからHレベルになる。このHレベルは、ドライバ13に供給される。
【0079】
従って、ドライバ13の出力は、図8(c)に示すように、Lレベルとなり、FET4は、オフにされる。
【0080】
従って、電池電圧が上昇し(図4(a))、過充電検出レベルに等しくなると、FET4は即座にオフにされ、これにより充電電流がオフされる。
【0081】
この場合、電池電圧は、上述したように、その内部抵抗による電圧降下によって、基準電圧電源11Aが、コンパレータ11の−端子に印加する過充電検出レベル以下に瞬時に下がる。
【0082】
すると、コンパレータ11の出力はHレベルからLレベルになり(図8(a))、これによりドライバ13の出力はLレベルからHレベルになる(図8(c))。従って、FET4はオンにされ、2次電池1に対する充電電流の供給が、即座に再開されることになる(図4(b))。
【0083】
ここで、上述したように、この場合においては、電池電圧の低下は、ほとんどその内部抵抗によるものであるから、電池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、それがオフされる前の電圧、即ち過充電検出レベル以上の電圧となる(図4(a))。
【0084】
しかしながら、コンパレータ11の出力は、ドライバ13だけでなく、遅延回路21にも供給されている。遅延回路21は、上述したように、コンパレータ11の出力がHレベルからLレベルになってから、即ち電池電圧が降下して、過充電検出レベルになってから、所定の時間TdだけHレベルを出力する(図8(b))。
【0085】
従って、電池電圧が降下して、過充電検出レベルになってから、所定の時間Tdの間、スイッチSW1はオンにされることになる。
【0086】
コンパレータ11の非反転入力端子には、スイッチSW1がオフのときには、抵抗RおよびRに電流が流れないため、電池電圧が印加され、充電電流がオンのときには、抵抗RおよびRに電流が流れるため、電池電圧から、抵抗Rによる電圧降下分を差し引いた電圧(E×R/(R+R))が印加されることになる。
【0087】
これにより、コンパレータ11の検出レベル(コンパレータ11がHレベルを出力する電池電圧)は、図8(d)に示すように、電池電圧が降下して、過充電検出レベルになってから、所定の時間Tdの間は、それ以外の期間の検出レベルに比べてが高くなる。
【0088】
その結果、上述したように、電池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、過充電検出レベルを超えるが(図4(a))、その後、所定の時間Tdが経過するまでは、コンパレータ11では、その電圧は検出されず、従ってその出力はLレベルのままとなる。
【0089】
そして、その所定の時間Tdが経過後、遅延回路12の出力はLレベルになるから(図8(b))、コンパレータ11の検出レベルも下がり(図8(d))、従ってコンパレータ11では、過充電検出レベルを超えている電池電圧が検出され、その出力は、再びHレベルになる(図8(a))。
【0090】
以上の繰り返しにより、2次電池1の充電が進行すると、上述したように、電池電圧が、過充電検出レベル以下に低下するまでに時間がかかるようになる。
【0091】
従って、コンパレータ11の出力(図8(a))は、Hレベルの状態が長く続くようになり、さらにドライバ13の出力(図6(c))も、Lレベルの状態が長く続くようになる。これにより、充電電流のオフ時間も長くなる(図4(b))。
【0092】
次に、図9は、第2の間欠充電方法により充電が行われるバッテリパックの他の構成例を示している。なお、図中、図7における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0093】
即ち、このバッテリパックは、遅延回路21またはコンパレータ11に代えて、それぞれ遅延回路32またはコンパレータ(ヒステリシスコンパレータ)31が設けられている他は、図7のバッテリパックと同様に構成されており、従って、コンパレータ31の非反転入力端子には、スイッチSW1がオフのときには、抵抗RおよびRに電流が流れないため、電池電圧が印加され、スイッチSW1がオンのときには、抵抗RおよびRに電流が流れるため、電池電圧から、抵抗Rによる電圧降下分を差し引いた電圧(E×R/(R+R))が印加されるようになされている。
【0094】
コンパレータ31は、その検出レベルがヒステリシスを有するものとされている。即ち、コンパレータ31は、その非反転入力端子に印加される電圧が上昇し、その反転入力端子に印加される電圧に等しくなったとき、Hレベルを出力するようになされているが、Lレベルは、非反転入力端子に印加される電圧が降下し、その反転入力端子に印加される電圧に等しくなったときではなく、その電圧より幾分低い電圧に等しくなったときに出力されるようになされている。
【0095】
即ち、いま基準電圧電源11Aより供給される電圧、即ち過充電検出レベルをVREFとした場合、VOFF=VREF−ε(但し、εは、コンパレータ31のヒステリシスに対応する正の電圧)なる電圧VOFFを定義すると、コンパレータ31の出力は、その非反転入力端子に印加される電圧が上昇し、電圧VREFに等しくなったとき、LレベルからHレベルになり、非反転入力端子に印加される電圧が降下し、電圧VOFFに等しくなったとき、HレベルからLレベルになるようになされている。ここで、以下、コンパレータ31の出力が、LレベルからHレベルになるとき、またはHレベルからLレベルになるときそれぞれの電池電圧を、検出レベルまたは解除(検出解除)レベルという。
【0096】
遅延回路32は、コンパレータ31の出力が、HレベルからLレベルになったとき、コンパレータ31が出力していたHレベルを所定の時間Tdだけ保持するようになされている。
【0097】
次に、図10を参照して、その動作について説明する。まず充電器より充電電流が、2次電池1に供給されることにより充電が開始されると、電池電圧が上昇し(図4(a))、コンパレータ31の−端子(反転入力端子)に印加されている電圧、即ちこの場合においては過充電検出レベルとなると(SW1はオフにされている)、コンパレータ31の出力が、図10(a)に示すように、LレベルからHレベルになる。
【0098】
コンパレータ31の出力が、Hレベルになると、ドライバ13の出力は、図10(c)に示すように、Lレベルになり、FET4は、オフにされる。従って、電池電圧が上昇し(図4(a))、過充電検出レベルとなると、即座にFET4がオフにされ、これにより充電電流がオフされる。
【0099】
一方、コンパレータ31の出力は、ドライバ13だけでなく、遅延回路32にも供給される。遅延回路32は、例えば抵抗とコンデンサのいわゆるCR回路を含み、このCR回路においては、コンパレータ31からHレベルが印加されると、その出力は、図10(b)に示すように、瞬時に所定の電圧になり、その後、Hレベルの印加が停止されると(コンパレータ31の出力がHレベルからLレベルになると)、所定の時定数をもって徐々に降下し、所定の時間Td経過後に、閾値Sになるようになされている。なお、このCR回路の出力は、コンパレータ31の出力がHレベルの間は、所定の電圧(Hレベル)を保持するようになされている。
【0100】
遅延回路32では、CR回路の出力が、閾値Sより大きい(図10(b)において、斜線を付してある部分)場合にはHレベルが出力され、閾値S以下の場合にはLレベルが出力されるようになされている。従って、遅延回路32は、コンパレータ31の出力がLレベルからHレベルになると、即座にHレベルを、スイッチSW1に出力し、またコンパレータ31の出力がHレベルからLレベルになると、その後所定の時間Tdが経過してから、Lレベルを、スイッチSW1に出力する。
【0101】
よって、いまの場合、スイッチSW1はオンになり、抵抗R,R、およびスイッチSW1に電流が流れ、図7における場合と同様に、コンパレータ31の解除レベル(検出レベル(図10(d)において実線で示す)も同様)は、図10(d)において点線で示すように上昇する。ここで、図10においては、抵抗Rにより降下する電圧が、コンパレータ31のヒステリシスに対応する電圧、即ちコンパレータ31の検出レベルと解除レベルとの差に等しくなるように、抵抗値RおよびRが設定されており、これにより、高くなったときの解除レベルと、元の(抵抗R,R、およびスイッチSW1に電流が流れていないときの)検出レベルとが等しくなるようになされている。
【0102】
但し、抵抗値RおよびRは、高くなったときの解除レベルと、元の検出レベルとが等しくなるようにではなく、いずれか一方が、他方より大きくなるように設定することも可能である。なお、高くなったときの解除レベルと、元の検出レベルとの関係をどのようにしても、電池電圧は、高くなったときの解除レベルに収束する。
【0103】
充電電流がオフになると、電池電圧は、上述したように、その内部抵抗による電圧降下によって、高くなった検出解除レベル以下に瞬時に下がる。すると、コンパレータ31の出力はHレベルからLレベルになるので(図10(a))、ドライバ13の出力は、LレベルからHレベルになり(図10(c))、これによりFET4はオンにされ、2次電池1に対する充電電流の供給が、即座に再開されることになる(図4(b))。
【0104】
上述したように、この場合においては、電池電圧の低下は、ほとんどその内部抵抗rによるものであるから、電池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、それがオフされる前の電圧になる(図4(a))。
【0105】
一方、遅延回路32は、コンパレータ31の出力がHレベルからLレベルになってから、所定の時間Tdを経過するまでは、Hレベルを出力し、その後Lレベルを出力するようになるので、充電電流の供給が開始されてから、所定の時間Tdを経過するまでは、抵抗R,R、およびスイッチSW1に電流が流れており、その後スイッチSW1がオフにされ、そこに流れる電流が遮断される。
【0106】
従って、充電電流の供給が開始されてから、所定の時間Tdを経過するまでは、コンパレータ31の検出レベルは高くなっており、その後、元の値に下がる(図10(d))。
【0107】
よって、充電電流がオンされてから、所定の時間Tdを経過するまでは、電池電圧が、高くなっているコンパレータ31の検出レベルにはならず、その後、コンパレータ31の検出レベルが元の値に戻ると(コンパレータ31の検出レベルが下がると)、電池電圧は、その検出レベル以上となり、コンパレータ31の出力はLレベルからHレベルになる(図10(a))。
【0108】
すると、ドライバ13の出力はLレベルになり(図10(c))、FET4はオフにされるので、この場合、充電電流はオンにされてから、所定の時間Td経過後、再びオフされる。
【0109】
以上の繰り返しにより、2次電池1の充電が進行すると、上述したように、電池電圧が、高くされたコンパレータ31の解除レベル以下に低下するまでに時間がかかるようになる。
【0110】
従って、コンパレータ31の出力(図10(a))は、Hレベルの状態が長く続くようになり、ドライバ13の出力(図10(c))は、Lレベルの状態が長く続くようになる。これにより、充電電流のオフ時間も長くなる(図4(a))。
【0111】
次に、図11は、図9に示したバッテリパックのより詳細な構成例を示している。この図11におけるバッテリパックにおいては、遅延回路32がインバータ41,PNPトランジスタ42、抵抗RX、コンデンサCX、およびバッファ43で構成されているとともに、スイッチSW1がFET(NチャネルMOS FET)44で構成されている。また、ドライバ13に代えて、ドライバ45が設けられている。なお、ドライバ45は、そこに入力されるレベルの信号を、そのままのレベルで(ドライバ13のように反転せずに)、FET4のゲートに印加する他は、ドライバ13と同様に構成されている。
【0112】
FET44のドレインは、抵抗R2の、抵抗R1と接続されていない方の一端に接続されており、そのソースは、2次電池1の−端子に接続されている。また、FET44のゲートは、バッファ43の出力端子と接続されている。
【0113】
遅延回路32を構成するインバータ41の入力端子は、コンパレータ31の出力端子と接続されている。また、インバータ41の出力端子は、ドライバ45およびトランジスタ42のベースに接続されている。トランジスタ42のエミッタは、2次電池1の+端子と接続されており、またそのコレクタは、抵抗RXの一端に接続されている。
【0114】
抵抗RXの他端は、2次電池1の−端子と接続されている。また、抵抗RXとトランジスタ42のコレクタとの接続点は、コンデンサCxの一端およびバッファ43の出力端子に接続されている。コンデンサCXの他端は、2次電池1の−端子に接続されている。
【0115】
なお、このバッテリパックにおいては、所定の時間Tdは、抵抗RXおよびコンデンサCXで決まる時定数により設定されるようになされている。
【0116】
以上のように構成されるバッテリパックでは、充電が開始され、電池電圧が上昇して、過充電検出レベルを超えると、上述したように、コンパレータ31の出力レベルは、LレベルからHレベルになる。この信号は、インバータ41を介して、Lレベルとされ、さらにドライバ45を介して、FET4のゲートに印加されるから、充電電流はオフされる。
【0117】
一方、インバータ41から出力されたLレベルは、トランジスタ42のベースにも印加されるから、トランジスタ42は、オン状態になる。その結果、トランジスタ42のエミッタからコレクタに電流が流れ、コンデンサCXが、即座にチャージされる。
【0118】
これにより、点P1の電圧は高くなり、バッファ43から、FET44のゲートに対し、Hレベルが出力される。従って、FET44はオンし、抵抗R1およびR2に電流が流れるようになるので、図10で説明したように、コンパレータ31の検出レベルおよび検出解除レベルは上昇することになる。
【0119】
ここで、バッファ43は、その入力端子に印加されるレベルが、図10に示した閾値S2以上であるとき、または閾値S2以下であるとき、それぞれHレベルまたはLレベルを出力するようになされている。
【0120】
図9および図10で説明したように、充電電流がオフにされることにより、電池電圧は、高くなった検出解除レベル以下に瞬時に下がるから、コンパレータ31の出力は、HレベルからLレベルになり、その結果、FET4はオンにされ、2次電池1に対する充電電流の供給が、即座に再開されることになる。
【0121】
充電電流の供給が開始されると、上述したように、電池電圧は、即座に上昇するが、この場合、コンパレータ31の検出レベルは高くなっているので、コンパレータ31の出力レベルはLレベルのままとされる。
【0122】
そして、その後、コンデンサCXがディスチャージされ、点P1の電圧が、閾値S2以下となると、即ちコンパレータ31の出力レベルが、HレベルからLレベルにされた後、所定の時間Tdだけ経過すると、バッファ43の出力はLレベルとなり、これによりFET44はオフにされ、抵抗R1およびR2に電流が流れなくなり、その結果、コンパレータ31の検出レベルおよび検出解除レベルが元のレベルに戻される。
【0123】
従って、コンパレータ31では、過充電検出レベルを超えている電池電圧が検出されるようになり、以下、同様にして充電が行われていく。
【0124】
次に、以上説明したバッテリパックを充電するのに、水系充電器を用いた場合について説明するが、その前に、水系充電器による充電方法(−△V方式による充電方法)について説明する。
【0125】
前述したように、Nicd電池などの水系電池の充電にあたっては、満充電時に−△Vを検出することができるから、水系充電器は、その−△Vを検出して充電を終了する。
【0126】
即ち、水系電池を水系充電器で充電する場合、図12に示すように、充電の進行とともに、水系充電器の端子間電圧(水系電池を水系充電器で充電する場合、水系充電器の端子間電圧は、水系電池の端子間電圧に等しい)は上昇していき、ある点でピークとなって、その後下降していく。水系充電器では、ピーク点における電圧(ピーク電圧)を検出すると、そのピーク電圧と、それ以降の下降していく端子間電圧とを比較する。そして、その差が所定の電圧△Vdとなった時刻t1から、所定の時間Taが経過するまでの端子間電圧が、時刻t1における端子間電圧以下であれば、その所定の時間Taが経過した時点で、−△Vを検出(確定)することができたとして、充電を終了するようになされている。
【0127】
ところで、水系充電器においては、ノイズなどの影響を避けるため、実際の端子間電圧を、所定の平均化幅Tabで移動平均したものが、−△Vを検出するための電圧として用いられる。
【0128】
ここで、データを、所定の平均化幅Tabで移動平均した値とは、平均化幅Tabが時刻の進行方向に移動していくことを考えた場合、新たなデータが平均化幅Tabに取り込まれるとき、既に取り込まれているデータの総和から、その平均値(既に、平均化幅Tab内にあるデータの総和を、平均化幅Tabで除算した値)を減算した値に、新たなデータを加算した値を、平均化幅Tabで除算した値である。
【0129】
この移動平均値は、データを、時間Tabのタイムコンスタントの、抵抗とコンデンサでなるローパスフィルタ(RCフィルタ)を通過させて得られる値と等価である。図13に、Tabを16秒とした場合の、ステップ関数の移動平均値を示す。
【0130】
以上説明したバッテリパックを充電するのに、水系充電器を用いた場合、その端子間電圧(水系充電器の端子間電圧)は、図3(c)(図4(c))に示したようになるが、この移動平均値を考えてみると、それは図14に示すようになる。
【0131】
即ち、図14(a)は、非水系電池を内蔵するバッテリパックを充電したときのある期間の充電器の端子間電圧を示しており、図14(b)は、その移動平均値を示している。なお、充電器の端子間電圧は、実際には、図3(c)(図4(c)に示したように、その下部が、電池電圧に相当し、従って充電の進行とともに徐々に上昇するが、図14(a)(以下に示す充電器の端子間電圧も同様)においては、下部のレベルを一定値にし、簡略化して図示してある。
【0132】
充電器の端子間電圧の移動平均値(図14(b))は、充電電流がオフの期間(電圧降下時間)Toffに徐々に上昇し、また充電電流がオンの期間(充電時間)Tdに徐々に下降する。また、移動平均値は、過去の(平均化幅Tab内の)充電器の端子間電圧が徐々に反映されていくから、その全体について見れは、充電の進行とともに徐々に上昇していく。従って、図14(b)に示すように、ToffからTdの期間に変わるときに現れるピーク点における移動平均値より、△Vdだけ小さい移動平均値となる点t1と、その点t1における移動平均値に等しい移動平均値となる点t2との期間Ta’が、図12で説明したTa以上であれば、非水系電池を内蔵するバッテリパックを、水系充電器で充電した場合であっても、いわば疑似的な−△Vが検出されることになる。
【0133】
そこで、次に、移動平均値を求める際のパラメータとなる平均化幅Tab、充電電流をオフしている期間Toff、充電電流をオンしている期間Td、および−△Vを検出するのに必要なピーク点からの電圧降下△Vd、−△Vが検出されるのに必要な期間Taの関係を考えてみる。
【0134】
まず、Tabが非常に小さいとき、即ち、例えばTabが0のとき、移動平均値は、図15(a)に示すように、充電器の端子間電圧そのものとなる。この場合、ToffからTdの期間に変わるときの移動平均値(充電器の端子間電圧)の変化は大きく、従って、ToffからTdの期間に変わるときのタイミングで、毎回△Vdだけの電位差が生じると考えることができる。従って、Td>Taならば、ToffからTdの期間に変わった後は、基本的に、毎回、−△Vが検出されるが、Td≦Taのときは、ピーク点(ToffからTdの期間に変わる点)より、電圧が△Vd以上低い点が、Ta以上連続することはないから、−△Vは、永久に検出されることはない。
【0135】
次に、図15(b)または図15(c)は、それぞれTabを比較的小さくまたは大きくしたときの、図15(a)に示す充電器の端子間電圧の移動平均値を示している。図15(b)および図15(c)からわかるように、移動平均値は、Tabが小さいほど急峻に変化し、またTabが大きいほど滑らかに変化する。また、ピーク点に対して、ある程度の電位差(移動平均値の差)(△Vd)が生じる点は、Toffがある程度大きくならないと現れない。そして、ピーク点に対して、ある程度の電位差(移動平均値の差)(△Vd)がある点は、Tabが大きくなるほど、移動平均値の変化が滑らかになるから、Toffが大きくならなければ現れない。但し、Tabが0でない場合は、TdからToffの期間に変わった後の移動平均値は徐々に上昇していくから、Td>Taのときだけでなく、Td≦Taであっても、−△Vが検出されることがある。
【0136】
また、−△Vを検出するのに必要なピーク点からの電圧降下△Vdについては、その値が小さいときは、Toffが小さい時点で、即ち移動平均値の上昇がそれほど大きくない時点で、−△Vを検出することができるが、△Vdの値が大きいときは、Toffが大きくならないと、即ち移動平均値が大きく上昇するようにならないと、−△Vを検出することができない。また、△Vdが小さければ、ピーク点に対して△Vdだけの電位差がある期間は長くなるので、Tdが小さくても、−△Vを検出することができる。
【0137】
以上のように、水系充電器における−△Vの検出には、Tab,Toff,Td,Ta,△Vdが関係してくる。また、−△Vの検出には、上述のパラメータの他、水系充電器のオープン電圧HVや、過充電検出レベルLVも関係してくる。
【0138】
以上のパラメータのうち、Tab,Ta,△Vd,HVは、水系充電器ごとに、あらかじめ定まっており、Td,Toff、およびLVについては、バッテリパックで定めることができる。また、Td,Toff、およびLVのうち、Toffは、基本的には、2次電池1に対する充電の進行具合によって決まるものであり、LVは2次電池1として用いる2次電池によって決まるものであるから、Tdを適当な値にすることによって、非水系電池である2次電池1を有するバッテリパックを、水系充電器で充電した場合に、−△Vが検出され、正常に充電が終了することになる。
【0139】
ここで、Tab=16秒、△Vd=80mV,Ta=60秒、HV=10V,LV=8.4Vとした場合に、−△Vが検出されるのに必要な最低限のTdを、シミュレーションによって求めた結果、このTdは、Toff:Tdに関係しており、次のようになることがわかった。
【0140】
即ち、ToffがTdに比較して充分大きい場合(Toff:Td≒∞:1)、移動平均値は、図16に示すようになり、−△Vが検出されるのに必要な最低限のTdは、約20秒であった。また、ToffとTdとがほぼ等しい場合(Toff:Td≒1:1)、移動平均値は、図17に示すようになり、−△Vが検出されるのに必要な最低限のTdは、約33秒であった。さらに、ToffがTdのほぼ半分である場合(Toff:Td≒1:2)、移動平均値は、図18に示すようになり、−△Vが検出されるのに必要な最低限のTdは、約43秒であった。
【0141】
従って、上述したようなスペックの水系充電器によって、非水系のバッテリパック(非水系の2次電池を有するバッテリパック)を、充分に充電し、かつその時点で、水系充電器に−△Vを検出させるには、即ちToffが充分大きくなった時点で、水系充電器に−△Vを検出させるには、Tdを、約20秒以上とする必要がある。
【0142】
ところで、上述したようなスペックの水系充電器によっては、Tdを、約20秒以上とすることにより、非水系のバッテリパックを適切に行う(非水系のバッテリパックを充分に充電し、かつその時点で、−△Vの検出を確実に行う)ことができるが、その他のスペックの水系充電器でも、この非水系のバッテリパックを適切に行うことができるとは限らない。
【0143】
即ち、ある水系充電器に対して適切なTdを決めたとしても、そのTdが、その他の水系充電器に対して適切であるとは限らない。つまり、従来の非水系のバッテリパックでは、Tdは固定値とされるが、この場合、非水系のバッテリパックを充分に、かつ安全に充電することができるとは限らない。
【0144】
具体的には、例えば、ある水系充電器では、充電が充分になされていない時点で、−△Vが検出され、充電が終了されてしまう場合がある。さらに、他の水系充電器では、充電が充分になされても、−△Vを検出することができず、従ってその後も充電が続けられてしまう場合があり、このようなことは、安全性の面から好ましくない。また、水系充電器によっては、長時間、−△Vを検出することができないと、充電を中断し、充電エラーを表示するものがあるが、この場合、充電が充分になされているのにも関わらず、使用者は、充電が正常に行われていないと勘違いすることになる。
【0145】
そこで、水系充電器によって、非水系のバッテリパックを充分に、かつ安全に充電するには、充分な充電がなされた時点でのみ−△Vが検出されるように、Tdを、2次電池1に対する充電の進行具合に対応して変化させれば良い。
【0146】
図19は、本発明の第1の原理について説明するための図である。第1の原理では、同図(a)に示すように、充電器の端子間電圧において、充電開始時はTdを、水系充電器で−△Vが検出されない程度に小さくしておき、充電が進行することによりToffが大きくなるのに併せて、Tdも大きくするようにする。なお、充電開始時から、Toffがある程度の長さになるまでは、Tdを小さくしておき、Toffがある程度の長さになった後に、Tdを、いわば離散的に大きくするようにしても良い。
【0147】
以上のように、Tdを変化させた場合の充電器の端子間電圧の移動平均値は、図19(b)に示すようになる。同図からわかるように、Toffが小さい間は、Tdも小さく、従って、ピーク点に対して、△Vdだけの電位差がある点は、基本的に現れず、またそのような点が現れたとしても、ピーク点に対して、△Vdだけの電位差がある期間は短いから、−△Vは検出されない。そして、充電が進行して、充電が充分なされ、Toffがある程度の長さになると、その後のTdが大きくされることにより、ピーク点に対して、△Vdだけの電位差がある点が現れ、さらにピーク点に対して、△Vdだけの電位差がある期間は長くなるから、−△Vが検出されることになる。
【0148】
図20は、以上の第1の原理によって充電がなされるバッテリパックの構成例(本発明を適用したバッテリパックの第1実施例の構成)を示している。なお、図中、図11における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、このバッテリパックは、抵抗RXおよびコンデンサCXに代えて、抵抗R3乃至R5、コンデンサC1、およびダイオードDが設けられている他は、図11のバッテリパックと同様に構成されている。
【0149】
抵抗R4の一端は、トランジスタ42のコレクタに接続されており、その他端は、抵抗R5を介して、2次電池1の−端子に接続されている。抵抗R4とR5との接続点は、ダイオードDのアノードに接続されており、そのカソードは、抵抗R3の一端に接続されている。抵抗R3の他端は、トランジスタ42と抵抗R4との接続点に接続されている。コンデンサC1の一端は、ダイオードDと抵抗R3との接続点に接続されており、その他端は、2次電池1の−端子に接続されている。そして、抵抗R3とコンデンサC1との接続点と、バッファ43の出力端子とが接続されている。
【0150】
以上のように構成されるバッテリパックでは、図11で説明したように、電池電圧が過充電検出レベルを超えて、コンパレータ31がHレベルを出力し、これによりトランジスタ42がオンすると、トランジスタ42、抵抗R4、ダイオードD、コンデンサC1の経路W1と、トランジスタ42、抵抗R3、コンデンサC1の経路W2とで、コンデンサC1に電流が流れる。2次電池1に対する充電が充分でないときは、上述したように、コンパレータ31の出力は、Hレベルになっても即座にLレベルに戻るが、このような短い時間では、経路W2で電流はほとんど流れず、従って、この場合、コンデンサC1は、ダイオードDを有する経路W1で流れる電流によってチャージされる。
【0151】
この場合、コンデンサC1にチャージされる電荷の量は、抵抗R4とR5との分圧比によって決まる。図20のバッテリパックでは、以上のようにしてコンデンサC1にチャージされる電荷の量が少なくなるように、抵抗R4およびR5の抵抗値が設定されており、従ってコンデンサC1は短い時間でディスチャージされる。その結果、図10(b)に示した遅延回路32の出力に相当するバッファ43がHレベルである時間、即ち電池電圧が過充電検出レベルを超えた後のFET4がオンしている期間であるTdは、充電開始後しばらくの間は、短く(小さく)なる。
【0152】
そして、充電が進行し、Toffが大きくなると、即ち、コンパレータ31がHレベルを出力している時間が長くなると、トランジスタ42がオンしている時間も長くなる。その結果、コンデンサC1は、経路W1で流れる電流によりチャージされるだけでなく、経路W2で流れる電流によってもチャージされるようになる。
【0153】
以上から、Toffが大きくなると、バッファ43がHレベルである時間、即ち電池電圧が過充電検出レベルを超えた後のFET4がオンしている期間であるTdは、充電が充分なされると長くなることになる。従って、図19で説明したように、充電が充分なされると、水系充電器において、−△Vが検出されることになる。
【0154】
ところで、図3および図4で説明した間欠充電においては、電池電圧が過充電検出レベルを超えてもなお、充電電流を強制的に流すことから、2次電池1の容量に対し、充電電流が大きいときには(2次電池の容量が小さいのに、水系充電器の充電電流が、例えば1C(Charge)(1Cとは、例えば1000mAHの容量の電池に、1000mA流すこと)となっているときなど)、2次電池1の性能劣化が生じることになる。これを防止するためには、Tdの期間において、充電電流を高周波数でオン/オフさせ、電池電圧が過充電検出レベルを超えた後の充電電流の等価平均電流値を下げてやれば良い。ここで、図21(a)または図21(b)に、Tdの期間において、充電電流を高周波数でオン/オフさせたときの電池電圧または充電器の端子間電圧を、それぞれ示す。
【0155】
充電電流を高周波数でオン/オフさせるには、FET4を、高周波数でオン/オフさせれば良いことから、バッテリパックは、図22に示すように構成すれば良い。
【0156】
即ち、図22は、本発明を適用したバッテリパックの第2実施例の構成を示している。なお、図中、図20における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、このバッテリパックは、オシレータ(OSC)51およびANDゲート52が新たに設けられている他は、図20のバッテリパックと同様に構成されている。
【0157】
オシレータ51には、バッファ43の出力が供給されるようになされている。そして、オシレータ51は、バッファ43の出力がLレベルのときは動作を停止してHレベルを、またバッファ43の出力がHレベルのときは動作して、所定の高周波数のパルスを、それぞれANDゲート52の一方の入力端子に供給するようになされている。従って、Tdの期間においてのみ、オシレータ51からANDゲート52の一方の入力端子に、高周波数のパルスが供給され、それ以外では、Hレベルが供給される。
【0158】
ANDゲートの他方の入力端子は、インバータ41に接続され、その出力端子は、ドライバ45に接続されている。従って、ANDゲート52からは、Td以外の期間では、インバータ41を介したコンパレータ31の出力がそのまま出力され、Tdの期間では、インバータ41を介したコンパレータ31の出力がHレベルなので、オシレータ51が出力するパルスに対応してレベルの変化する信号が出力される。その結果、FET4は、Tdの期間において、オシレータ51が出力するパルスに対応してオン/オフすることになり、充電電流も高周波数でオン/オフすることになる。よって、上述したように、2次電池1の性能劣化を防止することができる。
【0159】
次に、2次電池1の性能劣化を防止するためには、上述したように、Tdの期間において、充電電流を高周波数でオン/オフさせる他、電池電圧が過充電検出レベルを超えた後、充電電流を一旦オフしたときは(充電を停止したときは)、電池電圧に関わらず、少なくとも所定の一定期間は、そのまま充電電流を停止するようにしても良い。即ち、Toffが、所定の一定期間以上となるようにしても、充電電流の等価平均電流値を下げることができる(電池電圧が過充電検出レベルを超えているときは、充電電流が、例えば0.5C以下となるように、そのデューティー比を設定するのが好ましい)。ここで、図23(a)または図23(b)に、Toffが、所定の一定期間以上となるようにしたときの電池電圧または充電器の端子間電圧を、それぞれ示す。
【0160】
図24は、以上のようにして充電が行われるバッテリパックの構成例(本発明を適用したバッテリパックの第3実施例の構成)を示している。なお、図中、図20における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、このバッテリパックは、ダイオードDが取り除かれている他は、図20のバッテリパックと同様に構成されている。
【0161】
従って、このバッテリパックでは、コンデンサC1のチャージは、抵抗R3を介して流れる電流(上述した経路W2を流れる電流)によってのみ行われるので、そのチャージには時間がかかることになる。その結果、電池電圧が過充電検出レベルを超え、コンパレータ31の出力がHレベルになっても、FET44は、即座にオンされず、所定の時間が経過して、コンデンサC1に所定量のチャージがなされた後オンされる。
【0162】
以上から、電池電圧が過充電レベルを超え、FET4がオフにされて、電池電圧が瞬時に降下しても、コンパレータ31の検出解除レベルは、電池電圧が過充電レベルを超えてから、所定の時間が経過しなければ、上昇しない。従って、その間は、コンパレータ31の出力はHレベルのままにされることになり、即ちFET4はオフのままにされることになり、上述したように、Toffは、所定の一定期間以上となる。
【0163】
次に、図25を参照して、本発明の第2の原理について説明する。第2の原理では、同図(a)に示すように、充電器の端子間電圧において、充電開始時は、第1の原理における場合と同様に、水系充電器で−△Vが検出されない程度にTdを小さくしておき、充電が充分になさて、Toffがある程度大きくなったのを検出して、Tdを、さらに極端に小さくするようにする。なお、Tdを、極端に小さくする期間は、Taより大きな期間とする。
【0164】
以上のように、Tdを変化させた場合の充電器の端子間電圧の移動平均値は、図25(b)に示すようになる。同図からわかるように、Toffが小さい間は、図19(b)で説明したように、−△Vは検出されない。そして、充電が進行して、充電が充分なされ、Toffがある程度の長さになると、その後のTdが、極端に小さくされることにより、即ち充電電流がオンされている時間が極端に短くされることにより、電池電圧が過充電検出レベルにまで降下する時間であるToffも小さくなる。
【0165】
従って、この場合、Toffがある程度の長さになった後の充電器の端子間電圧は、図25(a)に示したように、周期の短いパルス波形となる。ある程度の長さのToffの後、短いTdとToffが繰り返されると、充電器の端子間電圧の移動平均値には、図25(b)に示すように、ある程度の長さのToffの終了時にピーク点が現れ、その後の移動平均値は、そのピーク点における移動平均値より小さな値をジグザグに変動しながら、TdとToffの比によって定まるある値に下降していくようになる。従って、この場合、ピーク点に対して、△Vdだけの電位差がある点が現れるようになり、また、Tdを、極端に小さくする期間は、Taより大きな期間であるから、ピーク点に対して、△Vdだけの電位差がある期間も、Taより大きな期間となるようになり、その結果、−△Vが検出されることになる。
【0166】
なお、TdがToffに対して大きいほど、移動平均値は、図25(b)に点線で示すように、大きな傾きで下降していく。
【0167】
図26は、以上の第2の原理によって充電がなされるバッテリパックの構成例(本発明を適用したバッテリパックの第4実施例の構成)を示している。なお、図中、図11における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、このバッテリパックは、Toff検出回路55、スイッチSW2、およびコンデンサC2が新たに設けられている他は、図11のバッテリパックと同様に構成されている。
【0168】
Toff検出回路55には、インバータ41の出力が供給されるようになされている。Toff検出回路55は、インバータ41の出力がHレベルからLレベルになると、時間の計時を開始し、インバータ41の出力が連続してLレベルになっている時間、即ち電池電圧が、過充電検出レベルに降下するまでの時間であるToffを検出する。そして、Toffが基準時間以上であるか否かを判定し、Toffが基準時間以上である場合、即ち2次電池1の充電が充分になされている場合はHレベルを、Toffが基準時間以上でない場合、即ち2次電池1の充電が充分になされていない場合はLレベルを、それぞれスイッチSW2に出力する。
【0169】
コンデンサCXまたはC2の一端は、それぞれスイッチSW2の端子bまたはaを介して、トランジスタ42と抵抗RXとの接続点に接続されている。また、それぞれの他端は、2次電池1の−端子に接続されている。スイッチSW2は、Toff検出回路55の出力に応じて端子aまたはbを選択するようになされている。即ち、スイッチSW2は、Toff検出回路55の出力がHレベルまたはLレベルのとき、それぞれ端子aまたはbを選択するようになされている。
【0170】
なお、コンデンサCXの容量は、Tdが、水系充電器で−△Vが検出されない程度の大きさとなるような値とされており、コンデンサC2の容量は、コンデンサCXの容量より充分小さなものとされている。
【0171】
以上のように構成されるバッテリパックでは、充電開始時後しばらくの間は、Toffが短いから、Toff検出回路55の出力はLレベルであり、スイッチSW2は端子bを選択する。従って、この場合、水系充電器において、−△Vは検出されず、間欠充電が進行していく。
【0172】
そして、2次電池1に対する充電が充分になされ、Toffが基準時間以上となると、Toff検出回路55の出力は、LレベルからHレベルとなり、スイッチSW2は、端子aを選択する。コンデンサC2の容量は、コンデンサCXの容量より充分小さいから、トランジスタ42がオンされたときに、コンデンサC2にチャージされる電荷は、コンデンサCXにチャージされていた電荷より少なくなる。その結果、スイッチSW2が端子aを選択した後は、FET44がオンしている期間に相当するTdは、スイッチSW2が端子bを選択しているときよりも極端に小さくなる。
【0173】
従って、図25で説明したように、充分な充電がなされた後、水系充電器では、−△Vが検出されることになる。
【0174】
なお、図25では、Toffが基準時間以上となった後のToffが、所定の一定の微小幅となるように図示したが、図26に示したバッテリパックでは、2次電池1の充電が進むにつれ、Toffは、実際には徐々に大きくなる。
【0175】
また、コンデンサC2の容量は、コンデンサCXの容量より充分小さなものするのではなく、それとは逆に、コンデンサCXの容量より充分大きなものするようにしても良い。この場合、充分な充電がなされた後に、Tdは離散的に大きくなるから、このようにした場合でも、図19で説明した第1の原理に基づいて、やはり充分な充電がなされた後、水系充電器で−△Vが検出されることになる。
【0176】
次に、図27は、本発明を適用したバッテリパックの第5実施例の構成を示している。なお、図中、図11または図26における場合と対応する部分については同一の符号を付してある。また、このバッテリパックは、図25で説明した第2の原理にしたがって充電が行われるようになされている。
【0177】
図27に示したバッテリパックは、コンデンサCXに代えて可変コンデンサC3が設けられ、さらにToff検出回路55およびカウンタ61が新たに設けられている他は、図11のバッテリパックと同様に構成されている。
【0178】
カウンタ61は、Toff検出回路55からHレベルを受信すると、その後、図示せぬ回路から供給されるクロックのカウントを開始し、そのカウント値に基づいて、所定の周期ごとに、コンデンサC3を制御し、その容量を変化させるようになされている。
【0179】
以上のように構成されるバッテリパックでは、Toffが基準時間以上になることにより、Toff検出回路55からHレベルが出力される。カウンタ61は、Toff検出回路55からHレベルを受信すると、クロックのカウントを開始するとともに、図28に示すように、Tdが極端に小さくなるように、コンデンサC3の容量を変化させる(小さくする)。従って、その後は、図26で説明した場合と同様にして、水系充電器で−△Vが検出されることになる。
【0180】
ところで、第2の原理では、図25(b)に示すように、ある程度の長さのToffの終了時にピーク点が現れ、その後の移動平均値は、そのピーク点における移動平均値より小さな値の範囲をジグザグに変動するようになるが、この移動平均値がジグザグに変動している範囲内で、水系充電器が−△Vの検出に失敗することが考えられる。
【0181】
図26で説明したように、Tdを極端に小さくした直後は、Toffも小さくなるが、2次電池1の充電が進むにつれ、Toffは徐々に大きくなるから、移動平均値がジグザグに変動している範囲内で、水系充電器が−△Vの検出に失敗すると、その後は、疑似的な−△Vが出現しないこととなる。
【0182】
従って、疑似的な−△Vは、繰り返し出現するようにしておく方が好ましい。そこで、図27のバッテリパックでは、充電器の端子間電圧に、図28においてXで示す区間の波形が繰り返し出現するようになされている。
【0183】
即ち、カウンタ61は、Toff検出回路55からHレベルを受信すると、上述したようにクロックのカウントを開始し、そのカウント値に基づいて、Toff検出回路55からHレベルを受信してから、時間T1(但し、T1は、Taより大きい値)だけ経過したか否かを判定する。そして、Toff検出回路55からHレベルを受信してから、時間T1だけ経過すると、カウンタ61は、コンデンサC3を元の容量に戻す。これにより、図28に示すように、Tdも元に戻るから、充電電流はいままでより長い時間流れるようになる。その結果、電池電圧が、充電電流がオフされてから、過充電検出レベルにまで降下する時間であるToffも長くなる。
【0184】
長いToffの出現後、カウンタ61は、カウント値をリセットして、再度、クロックのカウントを開始すると同時に、Tdが極端に小さくなるように、コンデンサC3の容量を変化させる。
【0185】
以下、同様の動作が、水系充電器で充電が終了されるまで繰り返される。従って、この場合、水系充電器に、確実に−△Vを検出させることができる。
【0186】
なお、上述した場合においては、基準時間以上のToffの後は、Tdを極端に小さくし、その後、時間T1が経過するまでは、そのままの値とするようにしたが、この他、Tdを極端に小さくした後は、時間の経過とともに、その値を徐々に元の値に変化させるようにすることも可能である。これは、カウンタ61のカウント値の増加にしたがって、コンデンサC3の容量を大きくするようにすれば良い。
【0187】
また、この場合、基準時間以上のToffの後は、Tdを極端に大きくし、その後、時間の経過とともに、その値を徐々に小さい値に変化させるようにすることも可能である(この場合、Toffも徐々に小さくなる)。これは、カウンタ61のカウント値が0のとき、コンデンサC3の容量を大きくし、以後、カウント値の増加にしたがって、コンデンサC3の容量を小さくするようにすれば良い。この場合は、図19で説明した第1の原理によって、−△Vが確定される。
【0188】
次に、図29は、本発明を適用したバッテリパックの第6実施例の構成を示している。なお、図中、図11または図27における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。また、このバッテリパックは、図25で説明した第2の原理にしたがって充電が行われるようになされている。
【0189】
図29に示したバッテリパックは、コンデンサC4、スイッチSW3、Toff検出回路55、パルス発生回路71、ANDゲート72、およびカウンタ73が新たに設けられている他は、図11のバッテリパックと同様に構成されている。
【0190】
コンデンサC4は、その一端が、トランジスタ42と抵抗RXとの接続点に接続されており、その他端は、スイッチSW3を介して、2次電池1の−端子と接続されている。スイッチSW3は、Toff検出回路55がLレベルまたはHレベルのとき、それぞれオンまたはオフにされるようになされている。
【0191】
カウンタ73は、Toff検出回路55からHレベルを受信すると、その後、図示せぬ回路から供給されるクロックのカウントを開始し、そのカウント値に基づいて、所定の周期毎に、パルス発生回路71を制御するようになされている。
【0192】
パルス発生回路71は、通常はHレベルを出力しており、カウンタ73から制御信号を受信すると、そのときだけ、所定の時間幅のLレベルを出力するようになされている。ANDゲート72は、その一方の入力端子がパルス発生回路71に、その他端がインバータ41に接続されている。そして、ANDゲート72は、パルス発生回路71の出力とインバータ41の出力の論理和をとって、ドライバ45に出力するようになされている。従って、パルス発生回路71が所定の時間幅のLレベルを出力しているときは、FET4はオフにされ、それ以外では、インバータ41を介したコンパレータ31の出力に応じて、FET4はオン/オフされる。
【0193】
なお、コンデンサCXとC4の並列に接続したときの容量(以下、並列容量という)は、Tdが水系充電器で−△Vが検出されない程度の大きさとなるような値とされており、コンデンサCXの容量は、コンデンサCXとC4の並列容量より充分小さなものとされている。
【0194】
次に、その動作について、図30に示す充電器(水系充電器)の端子間電圧波形を参照して説明する。充電開始時後しばらくの間は、Toffが短いから、Toff検出回路55の出力はLレベルであり、スイッチSW3はオンになっている。また、この場合、パルス発生回路71は、Hレベルを出力しているから、ANDゲート72からは、インバータ41を介したコンパレータ31の出力がそのまま、ドライバ45に出力される。従って、この場合、水系充電器において、−△Vは検出されず、間欠充電が進行していく。
【0195】
そして、2次電池1に対する充電が充分になされ、Toffが基準時間以上となると、Toff検出回路55の出力は、LレベルからHレベルとなり、スイッチSW3はオフになる。上述したように、コンデンサCXの容量は、コンデンサCXとC4の並列容量より充分小さいから、図26で説明した場合と同様に、スイッチSW3オフになった後は、FET44がオンしている期間に相当するTdは、スイッチSW3がオンしているときよりも極端に小さくなる。
【0196】
従って、基準時間以上のToffが出現した後は、充電器の端子間電圧は、図28で説明した場合と同様となる。
【0197】
一方、カウンタ73は、Toff検出回路55の出力がLレベルからHレベルとなると、クロックのカウントを開始し、そのカウント値に基づいて、Toff検出回路55の出力がHレベルになってから、時間T2(但し、T2は、Taより大きい値)だけ経過したか否かを判定する。そして、Toff検出回路55の出力がHレベルになってから、時間T2だけ経過すると、カウンタ73は、パルス発生回路71に、所定の時間幅T3のLレベルを出力させる。
【0198】
従って、その時間幅の間は、ANDゲート72の出力は、コンパレータ31の出力に関わらずLレベルとなり、その間、FET4はオフにされる。その結果、充電器の端子間電圧には、図30に示すように、基準時間以上のToffが検出されてから時間T2経過後に、所定の時間幅T3と同じ長さのToffが現れることになる。
【0199】
その後、カウンタ73は、カウント値をリセットして、再度、クロックのカウントを開始する。
【0200】
以下、同様の動作が、水系充電器で充電が終了されるまで繰り返される。従って、この場合、基準時間以上のToffが出現した後は、図30においてYで示す区間の波形が繰り返されるので、このバッテリパックによっても、図27における場合と同様に、水系充電器に、確実に−△Vを検出させることができる。
【0201】
次に、図31は、本発明を適用したバッテリパックの第7実施例の構成を示している。なお、図中、図29における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。また、このバッテリパックは、図25で説明した第2の原理にしたがって充電が行われるようになされている。
【0202】
このバッテリパックにおいては、ORゲート82の一方の入力端子に、Toff検出回路55の出力が供給されるようになされており、その他方の入力端子には、インバータ41の出力が供給されるようになされている。またORゲート82の出力端子は、3入力のANDゲート83の第1の入力端子に接続されている。
【0203】
オシレータ81には、Toff検出回路55の出力が供給されるようになされている。そして、オシレータ81は、Toff検出回路55からHレベルを受信すると、即ち基準時間以上のToffが出現すると、動作を開始し、高周波数の、パルス幅の小さいパルスを出力するようになされている。なお、オシレータ81の出力は、ANDゲート83の第2の入力端子に供給されるようになされている。また、オシレータ81の出力は、Toff検出回路55からLレベルを受信している間は、Hレベルにされている。
【0204】
ANDゲート83の第3の入力端子には、パルス発生回路71の出力が供給されるようになされており、またその出力端子は、ドライバ45に接続されている。
【0205】
なお、コンデンサCXの容量は、Tdが、水系充電器で−△Vが検出されない程度の大きさとなるような値とされている。
【0206】
次に、その動作について、図32に示す充電器(水系充電器)の端子間電圧波形を参照して説明する。充電開始時後しばらくの間は、Toffが短いから、Toff検出回路55の出力はLレベルであり、従って、ORゲート82からは、インバータ41を介したコンパレータ31の出力がそのまま、ANDゲート83に供給される。また、この場合、上述したように、パルス発生回路71およびオシレータ81の出力はHレベルであるから、ANDゲート83の出力は、ORゲート82の出力そのものとなる。
【0207】
以上から、ドライバ45には、インバータ41を介したコンパレータ31の出力が供給される。そして、コンデンサCXの容量は、Tdが、水系充電器で−△Vが検出されない程度の大きさとなるような値とされているから、Toffが基準時間を超えるまでは、水系充電器において、−△Vは検出されず、間欠充電が進行していく。
【0208】
そして、2次電池1に対する充電が充分になされ、Toffが基準時間以上となると、Toff検出回路55の出力は、LレベルからHレベルとなり、これにより、ORゲート82からは、コンパレータ31の出力とは無関係に、常にHレベルが出力されるようになる。
【0209】
また、この場合、オシレータ81は、高周波数の、パルス幅の小さいパルスの出力を開始する。さらに、カウンタ73では、クロックのカウントが開始されるが、Toff検出回路55の出力がHレベルになってから、時間T2が経過するまでは、パルス発生回路71を動作させないから、パルス発生回路71の出力は、Hレベルのままとされる。
【0210】
従って、ANDゲート83からは、オシレータ81が出力する信号がそのまま出力され、この信号にしたがって、FET4がドライブされる。その結果、Toff検出回路55の出力がHレベルになってから、時間T2が経過するまでは、充電器の端子間電圧は、図32に示すように、オシレータ81が出力する高周波数の、パルス幅の小さいパルスに対応した波形となる。
【0211】
以上から、基準時間以上のToffが検出された後は、図25で説明したように、疑似的な−△Vが検出されることになる。
【0212】
仮に、ここで−△Vの検出に失敗したとした場合、Toff検出回路55の出力がHレベルになってから、時間T2だけ経過すると、図29で説明したように、カウンタ73は、パルス発生回路71に、所定の時間幅T3のLレベルを出力させる。
【0213】
従って、その時間幅の間は、ANDゲート83の出力は、オシレータ81の出力に関わらずLレベルとなり、その間、FET4はオフにされる。その結果、充電器の端子間電圧には、図32に示すように、基準時間以上のToffが検出されてから時間T2経過後に、所定の時間幅(基準時間以上のToffと同じ程度)T3と同じ長さのToffが出現することになる。
【0214】
その後、カウンタ73は、カウント値をリセットして、再度、クロックのカウントを開始する。
【0215】
以下、同様の動作が、水系充電器で充電が終了されるまで繰り返される。従って、この場合、基準時間以上のToffが出現した後は、図32においてZで示す区間の波形が繰り返されるので、このバッテリパックによっても、図27における場合と同様に、水系充電器に、確実に−△Vを検出させることができる。
【0216】
以上のようにバッテリパックを構成して、次のようなスペックの水系充電器を用いて充電実験を行ったところ、いずれも、充分な充電がなされた後、−△Vが検出されて充電が終了されたことが確認された。
【0217】
(1)AC−V30(ソニー(株)製)
充電電流:1.1A
無負荷電圧:10V
△Vd:80mV
平均化幅Tab:16秒
Ta:60秒
【0218】
(2)AC−S10,BC−S10(ソニー(株)製)
充電電流:1.3A
無負荷電圧:10V
△Vd:60mV
平均化幅Tab:16秒
Ta:30秒
【0219】
(3)AC−S25(ソニー(株)製)
充電電流:1.1A
無負荷電圧:10V
△Vd:60mV
平均化幅Tab:16秒
Ta:30秒
【0220】
以上、本発明をバッテリパックに適用した場合について説明したが、本発明は、バッテリパックの他、バッテリパックと充電器とを接続するためのアダプタなどに適用可能である。
【0221】
なお、本実施例においては、バッテリパック内に設ける2次電池を1つとしたが、バッテリパック内には、複数の2次電池を設けるようにすることができる。また、その際の過充電検出などは、2次電池ごとに行うようにすることが可能である。
【0222】
さらに、第1の原理による充電の応用例として、図21乃至図24で説明した方式は、第2の原理による充電にも適用可能である。
【0223】
また、本実施例では、本発明を、図11(図9)に示す構成のバッテリパックに適用した場合について説明したが、本発明は、この他、図5や図7に示した構成のバッテリパックなどにも適用可能である。
【0224】
さらに、本実施例においては、バッテリパックを、コンパレータや、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオードなどの素子によって構成するようにしたが、上述した機能をソフトウェア化するようにすることも可能である。この場合、バッテリパックは、例えば図33に示すように構成するようにすれば良い。
【0225】
このバッテリパックにおいては、2次電池1の電圧が、A/D変換器91でA/D変換され、CPU92に供給される。CPU92では、上述した過充電検出や、Toffの検出、FET4をオン/オフすることによる充電電流制御などが、所定のプログラムにしたがって行われる。この場合、図中、点線で示すように、バッテリパックに信号端子を設け、水系充電器から、そのスペックを供給させるようにすることにより、CPU92では、水系充電器ごとの−△V検出方式の違い、充電電流の大小などに対応して、より適切なFET4のオン/オフ制御(FET4をオン/オフさせる信号(パルス)の周波数や、デューティー比などの設定)や、Tdを大きくまたは小さくするタイミングの設定が可能となる。
【0226】
さらに、この場合、2次電池1の容量や、バッテリパックの構成に適した処理を行うことなども容易に可能となる。
【0227】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、2次電池の充電が充分になされた時点で、疑似的な−△Vが検出されるので、2次電池の充電を、いわゆる−△V方式の充電器によって、安全に、かつ充分に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するバッテリパックの構成例を示す図である。
【図2】図1のスイッチング回路10の他の構成例を示す図である。
【図3】第1の間欠充電方法を説明する図である。
【図4】第2の間欠充電方法を説明する図である。
【図5】第1の間欠充電方法により充電が行われるバッテリパックの構成例を示す図である。
【図6】図5のバッテリパックの動作を説明するための図である。
【図7】第2の間欠充電方法により充電が行われるバッテリパックの構成例を示す図である。
【図8】図7のバッテリパックの動作を説明するための図である。
【図9】第2の間欠充電方法により充電が行われるバッテリパックの他の構成例を示す図である。
【図10】図9のバッテリパックの動作を説明するための図である。
【図11】図9のバッテリパックのより詳細な構成を示す図である。
【図12】−△Vの検出方法を説明する図である。
【図13】ステップ関数の移動平均値を示す図である。
【図14】バッテリパックを間欠充電した場合の充電器の端子間電圧とその移動平均値を示す波形図である。
【図15】種々の平均化幅に対する移動平均値を示す図である。
【図16】充電器の端子間電圧の移動平均値を示す図である。
【図17】充電器の端子間電圧の移動平均値を示す図である。
【図18】充電器の端子間電圧の移動平均値を示す図である。
【図19】本発明の第1の原理を説明するための図である。
【図20】本発明を適用したバッテリパックの第1実施例の構成を示す図である。
【図21】図22のバッテリパックを充電したときの2次電池1の電圧と、水系充電器の端子間電圧とを示す波形図である。
【図22】本発明を適用したバッテリパックの第2実施例の構成を示す図である。
【図23】図24のバッテリパックを充電したときの2次電池1の電圧と、水系充電器の端子間電圧とを示す波形図である。
【図24】本発明を適用したバッテリパックの第3実施例の構成を示す図である。
【図25】本発明の第2の原理を説明する図である。
【図26】本発明を適用したバッテリパックの第4実施例の構成を示す図である。
【図27】本発明を適用したバッテリパックの第5実施例の構成を示す図である。
【図28】図27のバッテリパックの動作を説明するための図である。
【図29】本発明を適用したバッテリパックの第6実施例の構成を示す図である。
【図30】図29のバッテリパックの動作を説明するための図である。
【図31】本発明を適用したバッテリパックの第7実施例の構成を示す図である。
【図32】図31のバッテリパックの動作を説明するための図である。
【図33】本発明を適用したバッテリパックの第8実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 2次電池
2 制御回路
3 FET
3A 寄生ダイオード
4 FET
4A 寄生ダイオード
5 ゲートコントローラ
5A 放電用ゲートコントローラ
5B 充電用ゲートコントローラ
6 過電流検出回路
7 グランドセレクト(GS)回路
8 パワーダウン制御回路
10 スイッチング回路
11 コンパレータ
12 遅延回路
13 ドライバ
21 遅延回路
31 コンパレータ
32 遅延回路
41 インバータ
42 トランジスタ
43 バッファ
44 FET
45 ドライバ
51 オシレータ(OSC)
52 ANDゲート
55 Toff検出回路
61 カウンタ
71 パルス発生回路
72 ANDゲート
73 カウンタ
81 オシレータ(OSC)
82 ORゲート
83 ANDゲート
91 A/D変換器
92 CPU

Claims (2)

  1. 充電中の非水系の2次電池の電圧が所定の基準電圧以上になった場合、所定の充電時間だけ前記2次電池に充電電流を強制的に流して充電を停止し、充電停止後の前記2次電池の電圧が前記基準電圧以下に降下した場合、前記充電電流を流して充電を開始することを繰り返す間欠充電、
    または、前記充電時間が経過するまでの強制的な充電を除く充電が行われている最中の前記2次電池の電圧が前記基準電圧以上になった場合、充電を停止し、充電停止後の前記2次電池の電圧が前記基準電圧以下に降下した場合、再び、充電を開始し、前記2次電池の電圧が前記基準電圧以上になっても、前記充電時間が経過するまでは、前記充電電流を強制的に流すことを繰り返す間欠充電
    の制御を行う制御手段と、
    前記制御手段により制御され、前記充電電流をオン/オフするスイッチング手段とを有する2次電池パックを備え、−△V方式の充電の制御を行う充電制御装置において、
    充電停止後、前記2次電池の電圧が前記基準電圧に降下するまでの電圧降下時間を計時し、前記電圧降下時間が所定の基準時間以上であるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記電圧降下時間が前記基準時間以上になった後の前記充電時間が、前記電圧降下時間が前記基準時間以上になる前の前記充電時間より長くなるように、前記スイッチング手段を制御する
    ことを特徴とする充電制御装置。
  2. 充電中の非水系の2次電池の電圧が所定の基準電圧以上になった場合、所定の充電時間だけ前記2次電池に充電電流を強制的に流して充電を停止し、充電停止後の前記2次電池の電圧が前記基準電圧以下に降下した場合、前記充電電流を流して充電を開始することを繰り返す間欠充電、
    または、前記充電時間が経過するまでの強制的な充電を除く充電が行われている最中の前記2次電池の電圧が前記基準電圧以上になった場合、充電を停止し、充電停止後の前記2次電池の電圧が前記基準電圧以下に降下した場合、再び、充電を開始し、前記2次電池の電圧が前記基準電圧以上になっても、前記充電時間が経過するまでは、前記充電電流を強制的に流すことを繰り返す間欠充電
    の制御を行う制御手段と、
    前記制御手段により制御され、前記充電電流をオン/オフするスイッチング手段とを有する2次電池パックを備え、−△V方式の充電を制御する充電制御装置において、
    充電停止後、前記2次電池の電圧が前記基準電圧に降下するまでの電圧降下時間を計時し、前記電圧降下時間が所定の基準時間以上であるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記電圧降下時間が前記基準時間以上になった後の前記充電時間が、前記電圧降下時間が前記基準時間以上になる前の前記充電時間より短くなるように、前記スイッチング手段を制御した後、所定の周期ごとに、一定時間だけ前記スイッチング手段をオフ状態にする
    ことを特徴とする充電制御装置。
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