JP3681624B2 - 充電回路、充放電回路、及び電池パック - Google Patents

充電回路、充放電回路、及び電池パック Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池の充電回路、充放電回路及び電池パックに係り、特にノート型パソコン等の各種携帯電子機器に使用される二次電池に好適な充電回路、充放電回路、及び電池パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種携帯電子機器の高性能化に伴いその携帯電子機器に搭載される二次電池の大容量化が強く要求されている。そして、二次電池の大容量化に対応してリチウムイオン電池が広く二次電池として採用されている。
【0003】
図3は、ノート型パソコンに搭載される電池パックに内蔵された充放電回路を示す。この充放電回路は電池パックに内蔵されたバッテリの充放電制御する。バッテリ1は組電池であって、複数個(図では3個)の第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cが直列に接続されて構成されている。
【0004】
そのバッテリ1のプラス側電極はPチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタ)よりなる放電制御スイッチ2及び同じくPMOSトランジスタよりなる充電制御スイッチ3を介してプラス側入出力端子t1に接続されている。一方、バッテリ1のマイナス側電極はマイナス側入出力端子t2に接続されている。そして、プラス側及びマイナス側入出力端子t1,t2は、バッテリ1に電荷を充電するとき入力端子となってパソコン本体から直流電圧が印加され、バッテリ1の電荷を放電するとき出力端子となってパソコン本体に駆動電源を供給する。
【0005】
ちなみに、バッテリ1に電荷を充電するときには、放電制御スイッチ2はオフしていても充電制御スイッチ3がオンされることにより、充電制御スイッチ3及び放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタ)の寄生ダイオードD2を介してパソコン本体からバッテリ1に電流(充電電流)が流れる。反対に、バッテリ1の電荷を放電するときには、放電制御スイッチ2はオンされ充電制御スイッチ3がオフしていても、放電制御スイッチ2及び充電制御スイッチ3(PMOSトランジスタ)の寄生ダイオードD3を介してバッテリ1からパソコン本体に電流(放電電流)が流れる。
【0006】
バッテリ1に対してバランス電流設定回路4が設けられている。バランス電流設定回路4は、バッテリ1を構成する各リチウムイオン電池1a〜1cに対して並列に接続された第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cとから構成されている。各充電電流制御回路部4a〜4cはそれぞれ抵抗5a〜5cとNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)6a〜6cとから構成されている。そして、第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cは、NMOSトランジスタ6a〜6cがオンされることによって対応する第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの電荷を放電する。
【0007】
また、バッテリ1に対して充電電流制御手段としての充放電制御回路7が設けられている。充放電制御回路7はセル電圧検出回路8、過充電検出手段としての過充電検出回路9及び過放電検出手段としての過放電検出回路10とから構成されている。セル電圧検出回路8は、各リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcをそれぞれ検出する増幅率が「1」のオペアンプよりなる第1〜第3セル電圧アンプ8a〜8cとから構成されている。
【0008】
詳述すると、第1セル電圧アンプ8aは、その非反転入力端子が第1リチウムイオン電池1aのプラス電極に、反転入力端子が第1リチウムイオン電池1aのマイナス電極(第2リチウムイオン電池1bのプラス電極)にそれぞれ接続されて、その時の第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧(セル電圧)Vaを出力端子から過充電検出回路9に出力するようになっている。
【0009】
第2セル電圧アンプ8bは、その非反転入力端子が第2リチウムイオン電池1bのプラス電極に、反転入力端子が第2リチウムイオン電池1bのマイナス電極(第3リチウムイオン電池1cのプラス電極)にそれぞれ接続されて、その時の第2リチウムイオン電池1bの端子間電圧(セル電圧)Vbを出力端子から過充電検出回路9に出力するようになっている。
【0010】
第3セル電圧アンプ8cは、その非反転入力端子が第3リチウムイオン電池1cのプラス電極に、反転入力端子が第3リチウムイオン電池1cのマイナス電極にそれぞれ接続されて、その時の第3リチウムイオン電池1cの端子間電圧(セル電圧)Vcを出力端子から過充電検出回路9に出力するようになっている。
【0011】
過充電検出回路9は、3個の第1〜第3コンパレータ9a〜9cと1個のオア回路9dを備えている。第1コンパレータ9aは、その非反転入力端子に第1セル電圧Vaを入力し、反転入力端子に第2の基準電圧としての第2基準電圧VTHを入力する。そして、第1コンパレータ9aは第1セル電圧Vaが第2基準電圧VTH未満の時Lレベルの検出信号をオア回路9dに出力し第2基準電圧VTH以上になった時Hレベルの検出信号をオア回路9dに出力する。つまり、第1コンパレータ9aは、第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧(セル電圧)Vaが第2基準電圧VTHまで充電されるとHレベルの検出信号をオア回路9dに出力する。
【0012】
尚、第1コンパレータ9aは、ヒステリシスを有し、第1セル電圧Vaが一度第2基準電圧VTH以上になった後は、第2基準電圧VTHより低い予め定めた電圧VTLまで第1セル電圧Vaが下がらないと検出信号はLレベルにならないようになっている。
【0013】
第2コンパレータ9bは、その非反転入力端子に第2セル電圧Vbを入力し、反転入力端子に第2基準電圧VTHを入力する。そして、第2コンパレータ9bは第2セル電圧Vbが第2基準電圧VTH未満の時Lレベルの検出信号をオア回路9dに出力し、第2基準電圧VTH以上になった時Hレベルの検出信号をオア回路9dに出力する。つまり、第2コンパレータ9bは、第2リチウムイオン電池1bの端子間電圧(セル電圧)Vbが第2基準電圧VTHまで充電されるとHレベルの検出信号をオア回路9dに出力する。
【0014】
尚、第2コンパレータ9bは、ヒステリシスを有し、第2セル電圧Vbが一度第2基準電圧VTH以上になった後は、第2基準電圧VTHより低い予め定めた電圧VTLまで第2セル電圧Vbが下がらないと検出信号はLレベルにならないようになっている。
【0015】
第3コンパレータ9cは、その非反転入力端子に第3セル電圧Vcを入力し、反転入力端子に第2基準電圧VTHを入力する。そして、第3コンパレータ9cは第3セル電圧Vcが第2基準電圧VTH未満の時Lレベルの検出信号をオア回路9dに出力し、第2基準電圧VTH以上になった時Hレベルの検出信号をオア回路9dに出力する。つまり、第3コンパレータ9cは、第3リチウムイオン電池1cの端子間電圧(セル電圧)Vcが第2基準電圧VTHまで充電されるとHレベルの検出信号をオア回路9dに出力する。
【0016】
尚、第3コンパレータ9cは、ヒステリシスを有し、第3セル電圧Vcが一度第2基準電圧VTH以上になった後は、第2基準電圧VTHより低い予め定めた電圧VTLまで第3セル電圧Vcが下がらないと検出信号はLレベルにならないようになっている。
【0017】
第1〜第3コンパレータ9a〜9cからの検出信号を入力するオア回路9dは、その出力端子が前記充電制御スイッチ3(PMOSトランジスタのゲート端子)に接続されている。オア回路9dは、第1〜第3コンパレータ9a〜9cの検出信号のうち少なくとも1つの検出信号がHレベルのとき、充電制御スイッチ3をオフ状態にする。つまり、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの少なくとも1つがその端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが第2基準電圧VTH以上になると充電制御スイッチ3をオフして充電を停止させる。
【0018】
又、第1〜第3コンパレータ9a〜9cの検出信号は、それぞれ対応する第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cに設けられたNMOSトランジスタ6a〜6cのゲート端子に出力される。従って、第1〜第3コンパレータ9a〜9cの検出信号がHレベルになると、対応するNMOSトランジスタ6a〜6cはオンされる。つまり、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが第2基準電圧VTH以上になると、対応するNMOSトランジスタ6a〜6cがオンしそのNMOSトランジスタ6a〜6cを介して対応する第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの電荷を放電し第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcを前記電圧VTLまで下げるようにする。そして、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが前記電圧VTLまで下がると、再び充電を開始する。
【0019】
尚、過放電検出回路10は、第1〜第3セル電圧アンプ8a〜8cから各リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcを入力し、その少なくとも1つが第3の基準電圧としての予め定めた基準電圧以下になった時、放電制御スイッチ2をオフしてバッテリ1の放電を停止させる。つまり、バッテリ1がパソコン本体に駆動電源を供給している状態で、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの少なくとも1つがその端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが予め定めた基準電圧以下になった時、パソコン本体への駆動電源の供給を停止する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cには個体差があるため、充電を開始時の端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが相違したり、第2基準電圧VTHまで充電されるに要する時間が第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cによって相違する。従って、同時に各リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが第2基準電圧VTHになることはない。その結果、上記したように、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cのうちの1つ(例えば第1リチウムイオン電池1a)が第2基準電圧VTHになると、一旦充電を停止し、該第1リチウムイオン電池1aの充電電荷を放電させてその端子間電圧(セル電圧)Vaを電圧VTLまで下げる。そして、充電を再開する。つまり、上記した充放電回路では、充電及び放電を繰り返すことによって第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧(セル電圧)Va〜Vc全てが均等に充電されるようにしている。
【0021】
しかしながら、充電及び放電を繰り返して均等に各リチウムイオン電池1a〜1cを充電する従来方法では、リチウムイオン電池の寿命を短くしていた。充電及び放電が繰り返されるリチウムイオン電池はその回数だけストレスが他より余分に加わることになり寿命を縮める。前記したように、一般にバッテリ1を構成する各リチウムイオン電池には個体差があるため、その中で1つのリチウムイオン電池が集中して充電及び放電を繰り返す傾向がある。集中して充電及び放電を繰り返すリチウムイオン電池はさらに他のリチウムイオン電池より劣化が早い。従って、パソコンに搭載する電池パックとしての寿命は非常に短くなっていた。
【0022】
又、特開平7−87673号公報には、充電及び放電が繰り返されない充電制御方式が提案されている。この充電制御方式は、各リチウムイオン電池毎に該電池の端子間電圧を検出する検出器を設けるとともに各リチウムイオン電池毎にバイパス回路を並列に接続する。そして、検出器が検出したリチウムイオン電池の端子間電圧が予め定めた電圧に到達したとき、対応するバイパス回路を導通させることにより、個別に端子間電圧が予め定めた電圧に到達したリチウムイオン電池について充電を終了させるようにしたものである。
【0023】
しかしながら、この制御方式では、各リチウムイオン電池の端子間電圧に関係なく予め定めた電圧に到達した電池のバイパス回路から導通するため、端子間電圧のバラツキが大きい各リチウムイオン電池を充電する場合、最初に予め定めた電圧に到達した電池のバイパス回路は長時間導通状態になる。その結果、バイパス回路の耐久性に問題が生じるとともに、消費電力の低減を図る上で問題が生じる。
【0024】
又、特開平7−87673号公報には、2個のリチウムイオン電池の端子間電圧が常に等しい状態で充電させるようにした充電制御方式も提案している。この充電制御方式は、抵抗よりなる分圧回路で組電池全体の電圧の二分の一となる電圧を作り、その二分の一の電圧を増幅率が1の増幅器に出力する。増幅器の出力端は2個のリチウムイオン電池の接続点に接続する。そして、プラス電極側のリチウムイオン電池の端子間電圧がマイナス電極側のリチウムイオン電池の端子間電圧より高い場合には、増幅率を介してマイナス電極側のリチウムイオン電池の充電が行われ、プラス電極側のリチウムイオン電池の端子間電圧がマイナス電極側のリチウムイオン電池の端子間電圧より低い場合には、プラス電極側のリチウムイオン電池の充電が行われるようにしたものである。
【0025】
しかしながら、この制御方式では、2個のリチウムイオン電池よりなる組電池が放電使用される場合においても、前記増幅器及び分圧回路は組電池からの電源電圧によって活性化されていて無駄な電力が消費される。その結果、電池パックの使用時間の長時間化を図る上で問題であった。しかも、この制御方式では、3個以上のリチウムイオン電池よりなる組電池に応用することは、回路構成が非常に複雑となり、実質不可能であった。
【0026】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は充電によって二次電池の寿命を縮めることなく、しかも、充電時及び放電使用時には無駄な電力消費を低減するようにした充電回路、充放電回路、及び電池パックを提供することにある。
【0027】
又、本発明の第2の目的は、3個以上の二次電池よりなる組電池において、充電することによって二次電池の寿命を縮めることなく、しかも、耐久性があり充電時における電力消費の低減を図ることができる充電回路を提供するにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、2以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池を充電する充電回路において、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、前記各二次電池毎に設けられ、何れか1つの二次電池の電池電圧を基準オフセット電圧を介して入力するとともに他の二次電池の電池電圧を入力し、前記何れか1つの二次電池の電圧が前記他の二次電池の電池電圧よりも前記基準オフセット電圧の電位以上の差を有しているか否かを検出する電位差比較手段と、前記電位差比較手段から出力される出力信号に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる制御手段と、前記組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ前記電位差比較手段の検出動作を活性化する充電検出手段とを設けたことをその要旨とする。
【0029】
請求項2に記載の発明は、2以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池の各二次電池毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が過充電状態となる予め定めた第2の基準電圧以上になったとき、前記組電池への充電を停止させる過充電検出手段を有するとともに、前記各二次電池毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が過放電となる予め定めた第3の基準電圧以下になったとき、放電を停止させる過放電検出手段を有した充放電回路において、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、前記各二次電池毎に設けられ、何れか1つの二次電池の電池電圧を第1の基準電圧を介して入力するとともに他の二次電池の電池電圧を入力し、前記何れか1つの二次電池の電圧が前記他の二次電池の電池電圧よりも前記第1の基準電圧の電位以上の差を有しているか否かを検出する電位差比較手段と、前記電位差比較手段から出力される出力信号に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる制御手段と、前記組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ前記電位差比較手段の検出動作を活性化する充電検出手段とを設けたことをその要旨とする。
【0031】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の充放電回路において、前記電位差比較手段は、前記何れか1つの二次電池の電圧が前記他の二次電池の電池電圧よりも前記第1の基準電圧以上の差を有しているとき、前記充電電流制御手段を非導通状態から導通状態に制御する出力信号を出力することをその要旨とする。
【0033】
請求項に記載の発明は、請求項2に記載の充放電回路において、前記過充電検出手段からの出力信号に基づいてオン・オフ制御される充電制御スイッチと前記過放電検出手段からの出力信号に基づいてオン・オフ制御される放電制御スイッチを直列に接続し、その直列回路を前記組電池に対して直列に接続するとともに、充電時において前記充電検出手段からの検出信号に基づいて前記過放電検出手段からの出力信号を無効化し前記放電制御スイッチをオン状態にするゲート回路を設けたことをその要旨とする。
【0034】
請求項に記載の発明は、請求項2〜のいずれか1に記載の充放電回路を備えた電池パックをその要旨とする
【0035】
(作用)
請求項1,2及びに記載の発明によれば、電位差比較手段は各二次電池毎に設けられ、何れか1つの二次電池の電池電圧が他の二次電池の電池電圧よりも基準オフセット電圧の電位以上の差を有しているか否かを検出する。そして、制御手段はその電位差に基づいて充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる。充電検出手段は組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ電位差比較手段の検出動作を活性化する。
【0036】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、電位差比較手段は、何れか1つの二次電池の電圧が他の二次電池の電池電圧よりも第1の基準電圧の電位以上の差を有しているとき、充電電流制御手段を非導通状態から導通状態に制御する。
【0038】
請求項に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、ゲート回路は充電時において充電検出手段からの検出信号に基づいて過放電検出手段からの出力信号を無効化し放電制御スイッチをオン状態にする。
【0039】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1に従って説明する。尚、本実施形態は、図3で説明した従来の充放電回路に新たな構成要件を加えた充放電回路であるので、説明の便宜上、同一の構成部分は同一名称及び同一符号を付して詳細な説明は省略する。又、図1における過充電検出回路9を構成する3個の第1〜第3コンパレータ9a〜9cも図3で説明した従来の第1〜第3コンパレータ9a〜9cとはヒステリシスを持たない点が相違するだけなので、その詳細な説明は省略する。つまり、図1の第1〜第3コンパレータ9a〜9cは、第2基準電圧VTH以上になった時Hレベル、第2基準電圧VTH未満の時Lレベルの検出信号を出力する。
【0040】
図1において、バッテリ1のプラス側電極と放電制御スイッチ2の間には、充電検出用抵抗RSが接続されている。又、充放電制御回路7には、セル電圧検出回路8、過充電検出回路9及び過放電検出回路10の他に、充電検出手段としての充電検出回路21、ゲート回路22及び電位差検出手段としてのバランス電流制御回路23を備えている。
【0041】
充電検出回路21はコンパレータ21aであって、その非反転入力端子が充電検出用抵抗RSと放電制御スイッチ2との接続点に接続され、反転入力端子が第2基準オフセット電圧VTH2を介して充電検出用抵抗RSとバッテリ1との接続点に接続されている。第2基準オフセット電圧VTH2は、充電時において充電検出用抵抗RSに流れる電流に基づく同充電検出用抵抗RSの端子間電圧より低い電圧値に設定されている。
【0042】
従って、充電時においては、コンパレータ21aの非反転入力端子の入力電圧が反転入力端子の入力電圧より高くなり、コンパレータ21aはHレベルの出力信号を出力する。反対に、放電使用時においては、非反転入力端子の入力電圧が反転入力端子の入力電圧より低くなり、コンパレータ21aはLレベルの出力信号を出力する。つまり、充電検出回路21は、充電時にはHレベルの出力信号を、放電使用時にはLレベルの出力信号を出力する。
【0043】
充電検出回路21の出力信号はゲート回路22に出力される。ゲート回路22は、アンド回路22aとインバータ回路22bを有している。アンド回路22aは2入力端子のアンド回路であって、一方の入力端子はインバータ回路22bを介して充電検出回路21の出力信号を入力するとともに、他方の入力端子は過放電検出回路10からの出力信号を入力する。又、アンド回路22aの出力端子は、放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタのゲート端子)に接続されている。
【0044】
従って、過放電検出回路10からLレベルの出力信号及び充電検出回路21からHレベルの出力信号が出力されると、アンド回路22aはLレベルの出力信号を放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタのゲート端子)に出力して同放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタ)をオン状態にする。また、放電使用時であって第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの少なくとも1つがその端子間電圧(セル電圧)Va〜Vcが予め定めた基準電圧以下、即ち過放電電圧になった時、充電状態になく、充電検出回路21からLレベルの出力信号が出力されれば放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタ)はオフ状態となる。
【0045】
バランス電流制御回路23は、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cに対応して3個の第1〜第3電位差比較用コンパレータ24a〜24cと同じく3個の第1〜第3アンド回路25a〜25cを備えている。
【0046】
第1〜第3電位差比較用コンパレータ24a〜24cは、1つの非反転入力端子と、2つの反転入力端子を有している。各コンパレータ24a〜24cは、非反転入力端子に入力される入力電圧と、2つの反転入力端子に入力される入力電圧のうち低い電圧の入力電圧と比較するようになっている。そして、各コンパレータ24a〜24cは、非反転入力端子に入力される入力電圧が低い電圧の反転入力端子の入力電圧以上高くなると、Hレベルの出力信号を出力する。反対に、各コンパレータ24a〜24cは、非反転入力端子に入力される入力電圧が低い電圧の反転入力端子の入力電圧未満になると、Lレベルの出力信号を出力する。
【0047】
尚、本実施形態では、第1〜第3電位差比較用コンパレータ24a〜24cは、前記充電検出回路21の出力信号を入力し、Hレベルの出力信号に基づいて活性化される。各コンパレータ24a〜24cは、差動増幅型のコンパレータであって、定電流源を構成するトランジスタを充電検出回路21の出力信号によってオン・オフさせている。ちなみに、充電検出回路21の出力信号がHレベルの時(充電の時)、トランジスタはオンし、各コンパレータ24a〜24cは活性化され比較動作を行う。反対に、充電検出回路21の出力信号がLレベルの時(放電使用の時)、トランジスタはオフし、各コンパレータ24a〜24cは非活性化され比較動作をしない。従って、放電使用の時には、各コンパレータ24a〜24cは非活性化となり電力を消費することはない。
【0048】
第1電位差比較用コンパレータ24aは、その非反転入力端子が第1の基準電圧としての第1基準オフセット電圧VDを介してセル電圧検出回路8に設けた第1セル電圧アンプ8aの出力端子に接続されている。第1電位差比較用コンパレータ24aの2つの反転入力端子は、それぞれセル電圧検出回路8に設けた第2セル電圧アンプ8bと第3セル電圧アンプ8cの出力端子に接続されている。第1基準オフセット電圧VDは、予め定めた電圧である。
【0049】
従って、第1電位差比較用コンパレータ24aは、第1セル電圧アンプ8aの出力電圧(第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧Va)が、第2又は第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcのいずれかよりも第1基準オフセット電圧VD以上高くなると、Hレベルの出力信号を第1アンド回路25aに出力する。
【0050】
又、第2電位差比較用コンパレータ24bは、その非反転入力端子が第1基準オフセット電圧VDを介して第2セル電圧アンプ8bの出力端子に接続されている。第2電位差比較用コンパレータ24bの2つの反転入力端子は、それぞれ第1セル電圧アンプ8aと第3セル電圧アンプ8cの出力端子に接続されている。
【0051】
従って、第2電位差比較用コンパレータ24bは、第2セル電圧アンプ8bの出力電圧(第2リチウムイオン電池1bの端子間電圧Vb)が、第1又は第3リチウムイオン電池1a,1cの端子間電圧Va,Vcのいずれかよりも第1基準オフセット電圧VD以上高くなると、Hレベルの出力信号を第2アンド回路25bに出力する。
【0052】
さらに、第3電位差比較用コンパレータ24cは、その非反転入力端子が第1基準オフセット電圧VDを介して第3セル電圧アンプ8cの出力端子に接続されている。第3電位差比較用コンパレータ24cの2つの反転入力端子は、それぞれ第1セル電圧アンプ8aと第2セル電圧アンプ8bの出力端子に接続されている。
【0053】
従って、第3電位差比較用コンパレータ24cは、第3セル電圧アンプ8cの出力電圧(第3リチウムイオン電池1cの端子間電圧Vc)が、第1又は第2リチウムイオン電池1a,1bの端子間電圧Va,Vbのいずれかよりも第1基準オフセット電圧VD以上高くなると、Hレベルの出力信号を第3アンド回路25cに出力する。
【0054】
第1〜第3アンド回路25a〜25cは、それぞれ対応する第1〜第3電位差比較用コンパレータ24a〜24cからの出力信号を入力するとともに、前記充電検出回路21の出力信号を入力する。そして、充電検出回路21の出力信号がHレベルの時(充電の時)、第1〜第3アンド回路25a〜25cはそれぞれ対応する第1〜第3電位差比較用コンパレータ24a〜24cの出力信号をそれぞれ対応する第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cに設けたNMOSトランジスタ6a〜6cのゲート端子に出力する。
【0055】
詳述すると、第1アンド回路25aの出力端子は、第1充電電流制御回路部4aに設けたNMOSトランジスタ6aのゲート端子に接続されている。つまり、第1セル電圧アンプ8aの出力電圧(第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧Va)が、第2又は第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcのいずれかよりも第1基準オフセット電圧VD以上高くなると、NMOSトランジスタ6aはオンされる。
【0056】
又、第2アンド回路25bの出力端子は、第2充電電流制御回路部4bに設けたNMOSトランジスタ6bのゲート端子に接続されている。つまり、第2セル電圧アンプ8bの出力電圧(第2リチウムイオン電池1bの端子間電圧Vb)が、第1又は第3リチウムイオン電池1a,1cの端子間電圧Va,Vcのいずれかよりも第1基準オフセット電圧VD以上高くなると、NMOSトランジスタ6bはオンされる。
【0057】
さらに、第3アンド回路25cの出力端子は、第3充電電流制御回路部4cに設けたNMOSトランジスタ6cのゲート端子に接続されている。つまり、第3セル電圧アンプ8cの出力電圧(第3リチウムイオン電池1cの端子間電圧Vc)が、第1又は第2リチウムイオン電池1a,1bの端子間電圧Va,Vbのいずれかよりも第1基準オフセット電圧VD以上高くなると、NMOSトランジスタ6cはオンされる。
【0058】
次に、上記のように構成した充放電回路の作用について説明する。
説明の便宜上、過充電検出回路9を構成する第1〜第3コンパレータ9a〜9cにかかる第2基準電圧VTHを4.2ボルト、第1基準オフセット電圧VDを0.2ボルトとする。
【0059】
さて、入出力端子t1,t2に充電器等を接続してバッテリ1に対して充電を行うと、充電検出回路21はHレベルの出力信号を出力してバランス電流制御回路23を活性化させる。
【0060】
このとき、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧Va〜Vcが共に、例えば3.8ボルトであるとき、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧Va〜Vcには、お互いに0.2ボルト(第1基準オフセット電圧VD)の電位差がないとして、バランス電流制御回路23の第1〜第3電位差比較用コンパレータ24a〜24cは、Lレベルの出力信号を次段の第1〜第3アンド回路25a〜25cに出力する。従って、バランス電流設定回路4の第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cは非導通状態となっており、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cに対して4.2ボルトに向かって均等に充電がなされている。
【0061】
又、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧Va〜Vcの間に0.2ボルト(第1基準オフセット電圧VD)以上の電位差がある場合、例えば第1〜第3リチウムイオン電池1aの端子間電圧Vaが3.8ボルト、第2及び第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcが3.5ボルトのとき、バランス電流制御回路23の第1電位差比較用コンパレータ24aは、Hレベルの出力信号を次段の第1アンド回路25aに出力する。一方、バランス電流制御回路23の第2及び第3電位差比較用コンパレータ24b,24cは、Lレベルの出力信号を次段の第2及び第3アンド回路25b,25cに出力する。
【0062】
従って、バランス電流設定回路4の第1充電電流制御回路部4aだけが導通状態となり、第2及び第3リチウムイオン電池1b,1cに対してまず3.8ボルトに向かって均等に充電がなされている。このとき、従来と相違して充電が継続されているため第1充電電流制御回路部4aが導通状態になっても第1リチウムイオン電池1aは第1充電電流制御回路部4aを介して充電電荷を放電することはない。
【0063】
やがて、第2及び第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcと第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧Vaとの電位差が0.2ボルト(第1基準オフセット電圧VD)未満に縮まると、バランス電流制御回路23の第1電位差比較用コンパレータ24aは、Lレベルの出力信号を次段の第1アンド回路25aに出力する。その結果、第1充電電流制御回路部4aは、第2及び第3充電電流制御回路部4b,4cとともに非導通状態となる。
【0064】
つまり、第2及び第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcと第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧Vaとの電位差が0.2ボルト(第1基準オフセット電圧VD)未満であって第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cに対して均等に充電がなされるとして、各リチウムイオン電池1a〜1cに対して4.2ボルトに向かって充電がなされる。
【0065】
やがて、0.2ボルト(第1基準オフセット電圧VD)未満の電位差で均等に充電がなされ、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cのうち1つが4.2ボルトになると(第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cがほぼ4.2ボルトになると)充電制御スイッチ3がオフされて充電が終了する。
【0066】
この時、充電検出回路21はLレベルの出力信号を出力してバランス電流制御回路23を非活性となり次の充電まで待つ。
次に、上記のように構成した充放電回路の特徴を以下に記載する。
【0067】
(1)本実施形態では、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cが均等に4.2ボルトになるまでの間、真っ先に4.2ボルトになって電池が充電と放電を繰り返すといったことがない。従って、充電時において充電と放電とが繰り返されることとによるリチウムイオン電池の劣化はなく、電池及び電池パックの長寿命化に貢献することができる。
【0068】
(2)本実施形態では、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cが均等に4.2ボルトになるまでの間、充電動作が継続されるため、従来の充電と放電とが繰り返される際のその放電時に充電動作が停止されるのにくらべて充電時間を短縮することができる。
【0069】
(3)又、本実施形態では、真っ先に4.2ボルトになったリチウムイオン電池に対する充電電流制御回路部が、他のリチウムイオン電池が4.2ボルトになるまでの間導通状態になることはない。従って、長時間にわたって充電電流制御回路部に電流が流れることによる耐久性の問題や無駄な電力の消費はない。
【0070】
(4)本実施形態では、充電検出回路21を設け、放電使用時にはバランス電流制御回路23を非活性にした。従って、放電使用時にはリチウムイオン電池の無駄な電力消費を低減させることができる。
【0071】
しかも、放電使用時にバランス電流制御回路23が非活性になることによって、バランス電流設定回路4の各充電電流制御回路4a〜4cはNMOSトランジスタ6a〜6cがオフして非導通状態に制御される。従って、放電使用時に、各充電電流制御回路4a〜4cを介して各リチウムイオン電池1a〜1cの充電電荷が放電されることはない。つまり、放電使用時には、充電電流制御回路4a〜4cによる無用な電力消費はない。
【0072】
(5)本実施形態では、充電検出回路21とゲート回路22を設け、バッテリ1の充電時において第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの少なくとも1つが過放電電圧になっていても過放電検出回路10の検出結果に関係なく放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタ)をオン状態にした。従って、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの少なくとも1つが過放電電圧になっている充電においては、従来のように放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタ)の寄生ダイオードD2を介して充電電流が流れるといったことはない。その結果、寄生ダイオードD2を介して充電電流が流れ放電制御スイッチ2(PMOSトランジスタ)が発熱するといったことがない。
【0073】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図2に従って説明する。尚、本実施形態では、前記第1実施形態で説明したバランス電流制御回路23を変更したものである。そのため、説明の便宜上、その変更部分について詳細に説明し、第1実施形態と同一の構成部分は同一名称及び同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0074】
図2において、バランス電流制御回路31は、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cに対応して3個の第1〜第3差電圧アンプ32a〜32cと同じく3個の第1〜第3優先回路33a〜33cを備えている。第1〜第3差電圧アンプ32a〜32cは、非反転入力端子と反転入力端子を有し、非反転入力端子に入力される入力電圧から反転入力端子に入力される入力電圧を引いた電圧(差電圧)を増幅するようになっている。尚、各差電圧アンプ32a〜32cは、差電圧が0ボルト以下になるときはその出力電圧が予め定めた最低値に固定されるようになっている。この最低値は、本実施形態では、第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cに設けたNMOSトランジスタ6a〜6cのゲート端子に入力したとき、NMOSトランジスタ6a〜6cがオフ状態となる電圧値である。
【0075】
又、本実施形態では、差電圧アンプ32a〜32cは、前記充電検出回路21の出力信号を入力し、Hレベルの出力信号に基づいて活性化される。各差電圧アンプ32a〜32cは、差動増幅型のアンプであって、定電流源を構成するトランジスタを充電検出回路21の出力信号によってオン・オフさせている。そして、第1実施形態と同様に、充電検出回路21の出力信号がHレベルの時(充電の時)、トランジスタはオンし、各差電圧アンプ32a〜32cは活性化され比較動作を行う。反対に、充電検出回路21の出力信号がLレベルの時(放電使用の時)、トランジスタはオフし、各差電圧アンプ32a〜32cは非活性化され比較動作をしない。従って、放電使用の時には、各差電圧アンプ32a〜32cは非活性化となり電力を消費することはない。
【0076】
第1差電圧アンプ32aは、その非反転入力端子がセル電圧検出回路8に設けた第1セル電圧アンプ8aの出力端子に接続されている。第1差電圧アンプ32aの反転入力端子は、第1優先回路33aの出力端子に接続されている。第1優先回路33aは、セル電圧検出回路8に設けた第2セル電圧アンプ8bと第3セル電圧アンプ8cの出力端子に接続され、第2又は第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcのいずれか低い電圧のほうを第1差電圧アンプ32aの反転入力端子に入力電圧として出力する。
【0077】
従って、第1差電圧アンプ32aは、第1セル電圧アンプ8aの出力電圧(第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧Va)と、第2又は第3リチウムイオン電池1b,1cの端子間電圧Vb,Vcのいずれか低いほうの電圧との差電圧を増幅してその差電圧に相対した増幅電圧値の出力電圧を出力する。
【0078】
第1差電圧アンプ32aの出力電圧は、第1充電電流制御回路部4aに設けたNMOSトランジスタ6aのゲート端子に出力される。つまり、NMOSトランジスタ6aは、第1差電圧アンプ32aの出力電圧、すなわち、差電圧に応じた大きさの出力電圧に応じてNMOSトランジスタ6aのオン抵抗が相対的に変更される。
【0079】
つまり、第1差電圧アンプ32aの出力電圧の値が大きいほど、NMOSトランジスタ6aのオン抵抗が小さくなり、第1充電電流制御回路部4a、即ち、抵抗5a及びNMOSトランジスタ6aを介して流れる電流を増大させることができる。
【0080】
第2差電圧アンプ32bは、その非反転入力端子がセル電圧検出回路8に設けた第2セル電圧アンプ8bの出力端子に接続されている。第2差電圧アンプ32bの反転入力端子は、第2優先回路33bの出力端子に接続されている。第2優先回路33bは、セル電圧検出回路8に設けた第1セル電圧アンプ8aと第3セル電圧アンプ8cの出力端子に接続され、第1又は第3リチウムイオン電池1a,1cの端子間電圧Va,Vcのいずれか低い電圧のほうを第2差電圧アンプ32bの反転入力端子に入力電圧として出力する。
【0081】
従って、第2差電圧アンプ32bは、第2セル電圧アンプ8bの出力電圧(第2リチウムイオン電池1bの端子間電圧Vb)と、第1又は第3リチウムイオン電池1a,1cの端子間電圧Va,Vcのいずれか低いほうの電圧との差電圧を増幅してその差電圧に相対した増幅電圧値の出力電圧を出力する。
【0082】
第2差電圧アンプ32bの出力電圧は、第2充電電流制御回路部4bに設けたNMOSトランジスタ6bのゲート端子に出力される。同様に、NMOSトランジスタ6bは、第2差電圧アンプ32bの出力電圧、すなわち、差電圧に応じた大きさの出力電圧に応じてNMOSトランジスタ6bのオン抵抗が相対的に変更される。
【0083】
つまり、第2差電圧アンプ32bの出力電圧の値が大きいほど、NMOSトランジスタ6bのオン抵抗が小さくなり、第2充電電流制御回路部4b、即ち、抵抗5b及びNMOSトランジスタ6bを介して流れる電流を増大させることができる。
【0084】
第3差電圧アンプ32cは、その非反転入力端子が第3セル電圧アンプ8cの出力端子に接続されている。第3差電圧アンプ32cの反転入力端子は、第3優先回路33cの出力端子に接続されている。第3優先回路33cは、第1セル電圧アンプ8aと第2セル電圧アンプ8bの出力端子に接続され、第1又は第2リチウムイオン電池1a,1bの端子間電圧Va,Vbのいずれか低い電圧のほうを第3差電圧アンプ32cの反転入力端子に入力電圧として出力する。
【0085】
従って、第3差電圧アンプ32cは、第3セル電圧アンプ8cの出力電圧(第3リチウムイオン電池1cの端子間電圧Vc)と、第1又は第2リチウムイオン電池1a,1bの端子間電圧Va,Vbのいずれか低いほうの電圧との差電圧を増幅してその差電圧に相対した増幅電圧値の出力電圧を出力する。
【0086】
第3差電圧アンプ32cの出力電圧は、第3充電電流制御回路部4cに設けたNMOSトランジスタ6cのゲート端子に出力される。同様に、NMOSトランジスタ6cは、第3差電圧アンプ32cの出力電圧、すなわち、差電圧に応じた大きさの出力電圧に応じてNMOSトランジスタ6cのオン抵抗が相対的に変更される。
【0087】
つまり、第3差電圧アンプ32cの出力電圧の値が大きいほど、NMOSトランジスタ6cのオン抵抗が小さくなり、第3充電電流制御回路部4c、即ち、抵抗5c及びNMOSトランジスタ6cを介して流れる電流を増大させることができる。
【0088】
次に、上記のように構成した充放電回路の作用について説明する。
さて、入出力端子t1,t2に充電器等を接続してバッテリ1に対して充電を行うと、充電検出回路21はHレベルの出力信号を出力してバランス電流制御回路31を活性化させる。
【0089】
このとき、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧Va〜Vcが共に、例えば3.8ボルトであるとき、差電圧は0ボルトであるため、各差電圧アンプ32a〜32cの出力電圧は最低値となる。従って、第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cのNMOSトランジスタ6a〜6cは、オフ状態となり、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cに対して4.2ボルトに向かって均等に充電がなされている。
【0090】
又、例えば第1リチウムイオン電池1aの端子間電圧Vaが3.8ボルト、第2リチウムイオン電池1bの端子間電圧Vbが3.6ボルト、第3リチウムイオン電池1cの端子間電圧Vcが3.5ボルトの場合、第1差電圧アンプ32aは0.3ボルトの差電圧、第2差電圧アンプ32bは0.1ボルトの差電圧、第3差電圧アンプ32cはマイナス0.1ボルトの差電圧をそれぞれ入力する。
【0091】
従って、第1差電圧アンプ32aは最も大きな値の出力電圧を出力し、第2差電圧アンプ32bはその次に大きな値の出力電圧を出力し、第3差電圧アンプ32cはさらに小さい最低値の出力電圧を出力する。
【0092】
従って、第1及び第2充電電流制御回路部4a,4bが導通状態で、第3充電電流制御回路部4cが非導通状態となる。さらに、第1充電電流制御回路部4aは第2充電電流制御回路部4bよりオン抵抗が小さいので電流が多く流れる。つまり、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cのうち端子間電圧Va〜Vcが小さい順に充電電流が大きくなるようにしている。その結果、次第に、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧Va〜Vcが等しくなる。
【0093】
やがて、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cの端子間電圧Va〜Vcが等しくなると、前記と同様に、第1〜第3充電電流制御回路部4a〜4cのNMOSトランジスタ6a〜6cは、オフ状態となり、第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cに対して4.2ボルトに向かって均等に充電がなされている。
【0094】
次に、上記のように構成した充放電回路の特徴を以下に記載する。
本実施形態は前記第1実施形態に記載した(1)〜(5)の特徴に加えて、各リチウムイオン電池1a〜1cの電位差が大きいときには、その電位差に応じた充電電流が各リチウムイオン電池1a〜1cに流れるように制御できる。従って、各リチウムイオン電池1a〜1cのセル電圧Va〜Vcを均等化する時間をさらに短縮することができる。
【0095】
尚、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
・前記実施形態では、携帯電子機器としてのノートパソコンの充放電回路に具体化したが、例えばデジタルカメラ、デジタルビデオ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の携帯電子機器に具体化してもよい。
【0096】
・前記各実施形態では、3個の第1〜第3リチウムイオン電池1a〜1cよりなるバッテリ1に具体化したが、2又は4個以上のリチウムイオン電池よりなるバッテリの充放電回路に具体化してもよい。
【0097】
・前記各実施形態では、二次電池としてリチウムイオン電池に具体化したが、それ以外の二次電池の充放電回路に具体化してもよい。
・前記各実施形態では、過充電検出回路9を設けたが、パソコン本体側に設けた又は単独に電池パックに充電電流を供給する充電器が確実に定電流定電圧制御が確実にできる場合には過充電検出回路9を省略して実施してもよい。
【0098】
・前記第1実施形態では、第1基準オフセット電圧VDを0.2ボルトに設定したが、この値に限定されず任意に設定してもよい。即ち、第1基準オフセット電圧VDを0.2ボルトより小さな値にすることで、さらに各リチウムイオン電池1a〜1cのセル電圧Va〜Vcを均等化させることが可能となる。
【0099】
以上の様々な実施形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1) 3以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池を充電する充電回路において、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池の電池電圧と他の二次電池の電池電圧との電位差を検出し、その電位差に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる電位差検出手段とを設けたことを特徴とする充電回路。(1)
(付記2) 2以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池を充電する充電回路において、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池の電池電圧と他の二次電池の電池電圧との電位差を検出し、その電位差に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる電位差検出手段と、前記組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ前記電位差検出手段の検出動作を活性化する充電検出手段とを設けたことを特徴とする充電回路。(2)
(付記3) 2以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池の各二次電池毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が過充電状態となる予め定めた第2の基準電圧以上になったとき、前記組電池への充電を停止させる過充電検出手段を有するとともに、前記各二次電池毎に設けられそれぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が過放電となる予め定めた第3の基準電圧以下になったとき、放電を停止させる過放電停止手段を有した充放電回路において、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池の電池電圧と他の二次電池の電池電圧との電位差を検出し、その電位差に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる電位差検出手段と、前記組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ前記電位差検出手段の検出動作を活性化する充電検出手段とを設けたことを特徴とする充放電回路。(3)
(付記4) 付記3に記載の充放電回路において、前記電位差検出手段は、前記電位差が予め定めた第1の基準電圧以上高くなったとき、前記充電電流制御手段を非導通状態から導通状態に制御する出力信号を出力することを特徴とする充放電回路。(4)
(付記5) 付記3に記載の充放電回路において、前記電位差検出手段は、前記電位差に応じて前記充電電流制御手段のバイパスする電流値を制御する出力信号を出力することを特徴とする充放電回路。(5)
(付記6) 付記3に記載の充放電回路において、前記過充電検出手段からの出力信号に基づいてオン・オフ制御される充電制御スイッチと前記過放電検出手段からの出力信号に基づいてオン・オフ制御される放電制御スイッチを直列に接続し、その直列回路を前記組電池に対して直列に接続するとともに、充電時において前記充電検出手段からの検出信号に基づいて前記過放電検出手段からの出力信号を無効化し前記放電制御スイッチをオン状態にするゲート回路を設けたことを特徴とする充放電回路。(6)
(付記7) 付記3〜付記6のいずれか1に記載の充放電回路を備えた電池パック。(7)
(付記8) 付記1に記載の充電回路において、各二次電池に毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が予め定めた第2の基準電圧以上になったとき、組電池への充電を停止させる過充電検出手段を設けた充電回路。
【0100】
(付記9) 付記2に記載の充電回路において、各二次電池に毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が予め定めた第2の基準電圧以上になったとき、組電池への充電を停止させる過充電検出手段を設けた充電回路。
【0101】
【発明の効果】
請求項1〜に記載の発明によれば、二次電池の寿命を縮めることなく、しかも、充電時及び放電使用時には無駄な電力消費の低減を図ることができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を説明するための電池パックに内蔵された充放電回路図である。
【図2】第2実施形態を説明するための電池パックに内蔵された充放電回路図である。
【図3】従来の電池パックに内蔵された充放電回路図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 放電制御スイッチ
3 充電制御スイッチ
4 バランス電流設定回路
7 充放電制御回路
8 セル電圧検出回路
9 過充電検出回路
10 過放電検出回路
21 充電検出回路
22 ゲート回路
23,31 バランス電流制御回路

Claims (5)

  1. 2以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池を充電する充電回路において、
    前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、
    前記各二次電池毎に設けられ、何れか1つの二次電池の電池電圧を基準オフセット電圧を介して入力するとともに他の二次電池の電池電圧を入力し、前記何れか1つの二次電池の電圧が前記他の二次電池の電池電圧よりも前記基準オフセット電圧の電位以上の差を有しているか否かを検出する電位差比較手段と、
    前記電位差比較手段から出力される出力信号に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる制御手段と、
    前記組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ前記電位差比較手段の検出動作を活性化する充電検出手段と
    を設けたことを特徴とする充電回路。
  2. 2以上の二次電池が直列に接続されてなる組電池の各二次電池毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が過充電状態となる予め定めた第2の基準電圧以上になったとき、前記組電池への充電を停止させる過充電検出手段を有するとともに、前記各二次電池毎に設けられ、それぞれ当該二次電池の電池電圧を検出し当該二次電池の電池電圧が過放電となる予め定めた第3の基準電圧以下になったとき、放電を停止させる過放電検出手段を有した充放電回路において、
    前記各二次電池毎に設けられ、当該二次電池に対して並列に接続されて当該二次電池に充電電流をバイパス制御する充電電流制御手段と、
    前記各二次電池毎に設けられ、何れか1つの二次電池の電池電圧を第1の基準電圧を介して入力するとともに他の二次電池の電池電圧を入力し、前記何れか1つの二次電池の電圧が前記他の二次電池の電池電圧よりも前記第1の基準電圧の電位以上の差を有しているか否かを検出する電位差比較手段と、
    前記電位差比較手段から出力される出力信号に基づいて前記充電電流制御手段を介して当該二次電池への充電電流をバイパスさせる制御手段と、
    前記組電池に対して充電中か否かを検出し、充電中のときのみ前記電位差比較手段の検出動作を活性化する充電検出手段と
    を設けたことを特徴とする充放電回路。
  3. 請求項2に記載の充放電回路において、
    前記電位差比較手段は、前記何れか1つの二次電池の電圧が前記他の二次電池の電池電圧よりも前記第1の基準電圧以上の差を有しているとき、前記充電電流制御手段を非導通状態から導通状態に制御する出力信号を出力することを特徴とする充放電回路。
  4. 請求項2に記載の充放電回路において、
    前記過充電検出手段からの出力信号に基づいてオン・オフ制御される充電制御スイッチと前記過放電検出手段からの出力信号に基づいてオン・オフ制御される放電制御スイッチを直列に接続し、その直列回路を前記組電池に対して直列に接続するとともに、充電時において前記充電検出手段からの検出信号に基づいて前記過放電検出手段からの出力信号を無効化し前記放電制御スイッチをオン状態にするゲート回路を設けたことを特徴とする充放電回路。
  5. 請求項2〜4のいずれか1に記載の充放電回路を備えた電池パック。
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