JP3453972B2 - レーザ溶接方法および装置 - Google Patents

レーザ溶接方法および装置

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JP3453972B2 JP34045795A JP34045795A JP3453972B2 JP 3453972 B2 JP3453972 B2 JP 3453972B2 JP 34045795 A JP34045795 A JP 34045795A JP 34045795 A JP34045795 A JP 34045795A JP 3453972 B2 JP3453972 B2 JP 3453972B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接方法お
よびレーザ溶接装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の被接合部材を突き合わせて接合
する方法の一つとして、レーザ光をそれらの突き合わさ
れた界面近傍に集光しつつ、その界面すなわち溶接線に
沿って相対移動させるレーザ溶接法が知られている。こ
のようなレーザ溶接法においては、例えば、図1に示さ
れるように、レーザ光源8から射出された炭酸ガスレー
ザ等のレーザ光10がトーチヘッド12を経由して被溶
接部材である一対の鋼板14a,14bの界面16近傍
に集光させられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記のような
レーザ溶接においては、レーザ光10は、その集光点が
上記の界面16を挟む所定の幅で、その界面16を交差
して所定周期で繰り返し通過するように往復移動(すな
わち揺動)させられる。そのため、例えば、上記のトー
チヘッド12内には、レーザ光10を鋼板14の表面で
集光させるための反射凹面18aを有するパラボリック
ミラー18と、例えば界面16に平行な回動軸20回り
の所定の角度範囲内で回動可能に設けられてそのパラボ
リックミラー18によって反射されたレーザ光10を鋼
板14の表面に向かわせるスキャニングミラー22とが
備えられている。
【0004】上記のスキャニングミラー22は、レーザ
光10の照射中すなわちレーザ光10の集光点と鋼板1
4が界面16に沿って相対移動させられている間は、所
定の速度で往復回動させられ、レーザ光10の反射方向
が周期的に変化させられる。これにより、図2(a) に示
されるように、レーザ光10の鋼板14表面での集光点
は界面16からそれぞれ所定距離離隔した範囲w内で揺
動させられつつ、それら鋼板14a,14bとその界面
16に沿った方向に相対移動させられ、その移動軌跡2
4は、図2(b) に示されるように、サインカーブを描く
こととなる。
【0005】したがって、上記のようなトーチヘッド1
2を用いたレーザ溶接においては、溶接される鋼板14
a,14bの溶融範囲が広がることとなり、それらの厚
さが異なる場合にも、単に界面16のみにレーザ光10
が集光される場合に比較して、例えば、図3に示される
ようにその厚さの差に起因して溶接部近傍に稜線が形成
されることが抑制され、滑らかな接合部が得られるので
ある。なお、図3において、破線はレーザ光10の集光
点が揺動させられない場合の接合部形状を示すものであ
る。
【0006】ところで、このようなレーザ光10の集光
点を揺動させつつ鋼板14と相対移動させるレーザ溶接
方法では、上記の図2(b) からも明らかなように、その
レーザ光10の集光点の揺動に起因して、界面16に沿
った方向の各線上においてレーザ光10の集光点が不連
続になる。そのため、その各線上においてはレーザ光1
0による加熱が不均一となるが、レーザ溶接において高
い溶接の信頼性を得るためには、両鋼板14a,14b
が何れも界面16近傍の裏面においても十分な幅で連続
的に溶融させられていること(すなわち所謂裏ビードが
連続であること)が必要であることから、上記の各線上
の集光間隔すなわちサインカーブの波長は、最も溶融さ
れない部分に合わせて、裏面における溶融幅が十分に大
きくなるように決定される。
【0007】この場合において、レーザ溶接における被
溶接部材の溶融は主に熱伝導によって生じるものである
ことから、上記の裏面の溶融幅は、鋼板14の厚さ、レ
ーザ光10の出力、揺動周期によって決定される界面1
6に沿った方向の各線上におけるレーザ光10の集光間
隔、或いはレーザ光10の集光点と鋼板14との相対移
動速度等によって決定され、鋼板14の厚さが薄く、レ
ーザ光10の出力が大きく、揺動周期が短く、且つ相対
移動速度が遅い程溶融幅が大きくなる。
【0008】しかしながら、上記の各条件のうち、レー
ザ光10の出力および揺動周期は、レーザ溶接のコスト
を可及的に低くするために、高くしないことが望まれ
る。そのため、鋼板14の裏面における溶融幅を十分に
得るために、溶接すべき鋼板14の厚さによって、実質
的にレーザ光10の集光点と鋼板14との相対移動速度
限(限界速度)が比較的い値に決定されるという
問題があった。
【0009】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的とするところは、レーザ光の
出力および揺動周期を高めることなく、レーザ光の集光
点と被溶接部材との相対移動速度を高めることが可能な
レーザ溶接方法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明のレーザ溶接方法の要旨とするとこ
ろは、(a)互いに突き合わされた被溶接部材表面の界面
近傍に複数のレーザ光をそれぞれ集光し、それら複数の
レーザ光の集光点をそれぞれその界面を交差して所定周
期で繰り返し通過するように往復移動させつつ、それら
複数のレーザ光の集光点とそれら被溶接部材とをその界
面に沿った方向に相対移動させると共に、前記被溶接部
材表面における前記複数のレーザ光の集光点の走行軌跡
がその往復周期に同期して互いに交差するように、その
集光点をその被溶接部材に対して往復移動および相対移
動させることにより、それら被溶接部材を互いに溶接す
ることにある。
【0011】
【第1発明の効果】このようにすれば、被溶接部材表面
の界面近傍にそれぞれ集光された複数のレーザ光の集光
点をその界面を交差して所定周期でそれぞれ繰り返し通
過するように往復移動(すなわち揺動)させつつ、それ
ら複数のレーザ光の集光点と被溶接部材とをその界面に
沿った方向に相対移動させることにより、被溶接部材が
互いに溶接される。そのため、レーザ光のエネルギの総
量が同様な場合には、特に揺動周期を高めることなく、
単一のレーザ光で溶接が行われていた従来に比較して、
レーザ光の集光点と被溶接部材との相対移動速度すなわ
ち溶接速度を高めることが可能である。このとき、被溶
接部材表面における前記複数のレーザ光の集光点の走行
軌跡がその往復周期に同期して互いに交差するように、
それらの集光点がそれら被溶接部材に対して往復移動お
よび相対移動させられることから、レーザ光の集光点の
走行軌跡が相互に重なっていないため、集光間隔が小さ
くされて加熱の均一性が高められる。しかも、交差した
点において高い照射量(すなわち高いエネルギの注入
量)が得られることから、例えば、それぞれのレーザ光
による加熱が最も低くなる点で交差させることにより、
その部分に与えられる熱量の不足を補うことが可能であ
る。
【0012】上記の作用は、例えば、複数のレーザ光が
それぞれ集光されることによって、以下のように生じる
ものと考えられる。第1に、複数のレーザ光のそれぞれ
の集光点の走行軌跡がサインカーブ状の曲線を描くこと
から、界面に沿った方向の各線上におけるレーザ光の集
光間隔が小さくなって、その各線上における加熱の均一
性が高められると考えられる。第2に、被溶接部材の界
面近傍に複数のレーザ光が順次集光されることによって
エネルギの吸収効率が高くなることから、その界面近傍
の加熱効率が向上すると考えられる。したがって、加熱
の均一性が高められて被溶接部材の裏面における溶融幅
のバラツキが小さくなると共に、加熱効率が高められて
比較的少ない集光時間でその裏面における溶融幅が十分
に大きくなって、レーザ光のエネルギや揺動周期を高め
ることなく、従来よりもレーザ光の集光点と被溶接部材
の界面に沿った方向の相対移動速度を高めることができ
るのである。
【0013】なお、複数のレーザ光の集光点の走行軌跡
が相互に重なる場合には、集光間隔は従来と同様となる
が、順次集光されることによる加熱効率の向上効果が一
層高まることとなり、反対に、走行軌跡が相互に最も離
隔した場合(すなわち、例えば2つのレーザ光が集光さ
せられる際には、それらの集光点のサインカーブ状の走
行軌跡が半波長の奇数倍だけずれている場合)には、順
次集光することによる加熱効率の向上は殆ど期待できな
いが、集光間隔が最も短くなって加熱の均一性が一層高
まることとなる。したがって、何れの場合にも、本発明
の効果が十分に得られることとなる。
【0014】
【課題を解決するための第2の手段】 また、前記目的を
達成するための第2発明のレーザ溶接方法の要旨とする
ところは、(a)互いに突き合わされた被溶接部材表面の
界面近傍に複数のレーザ光をそれぞれ集光し、それら複
数のレーザ光の集光点をそれぞれその界面を交差して所
定周期で繰り返し通過するように往復移動させつつ、そ
れら複数のレーザ光の集光点とそれら被溶接部材とをそ
の界面に沿った方向に相対移動させると共に、前記界面
に沿った方向において所定距離だけ隔てた2点に相互に
異なるエネルギ値を有する第1のレーザ光および第2の
レーザ光を集光することにより、それら被溶接部材を互
いに溶接することにある。
【0015】
【第2発明の効果】 このようにすれば、被溶接部材表面
の界面近傍にそれぞれ集光された複数のレーザ光の集光
点をその界面を交差して所定周期でそれぞれ繰り返し通
過するように往復移動(すなわち揺動)させつつ、それ
ら複数のレーザ光の集光点と被溶接部材とをその界面に
沿った方向に相対移動させることにより、被溶接部材が
互いに溶接される。そのため、レーザ光のエネルギの総
量が同様な場合には、特に揺動周期を高めることなく、
単一のレーザ光で溶接が行われていた従来に比較して、
レーザ光の集光点と被溶接部材との相対移動速度すなわ
ち溶接速度を高めることが可能である。このとき、前記
界面に沿った方向において所定距離だけ隔てた2点に、
レーザ光による加熱特性に合わせて相互にエネルギ値の
異なる第1および第2のレーザ光がそれぞれ集光される
ことから、溶接精度を向上させることが可能である。
【0016】
【第2発明の他の態様】ここで、 好適には、前記のレー
ザ溶接方法は、前記界面に沿う相対移動方向において、
前記第1のレーザ光の集光点は前記第2のレーザ光の集
光点よりも先行させられるものであり、その第2のレー
ザ光は、その第1のレーザ光よりも高いエネルギ値を有
するものである。このようにすれば、順次集光される第
1および第2のレーザ光のうち、先行する第1のレーザ
光のエネルギ値が比較的低くされていることから、その
第1のレーザ光に予熱機能を与えられる一方、後行する
第2のレーザ光のエネルギ値が比較的高くされているこ
とから、その第2のレーザ光に本溶接機能を与えられ
る。そのため、その後行する第2のレーザ光の高い吸収
効率によって裏面における溶融幅を一層大きくすること
が可能である。
【0017】
【第1,第2発明の他の態様】 また、好適には、前記の
レーザ溶接方法は、前記複数のレーザ光が前記界面に沿
った方向の一直線上の複数点にそれぞれ集光されるもの
である。このようにすれば、複数のレーザ光の集光点の
揺動範囲すなわち集光幅(界面に垂直な方向の長さ)が
相互に一致することとなるため、揺動範囲を最も小さく
することが可能となって、一層効率的にレーザ溶接を行
うことができる。
【0018】また、好適には、前記のレーザ溶接方法
は、前記複数のレーザ光の集光点を前記被溶接部材の界
面に対して直角を為す方向に往復移動させつつその界面
に沿った方向に相対移動させるものである。このように
すれば、界面に沿った方向の相対移動速度が一定である
場合には、それぞれのレーザ光の集光点の被溶接部材上
における走行速度が一定となるため、一層均一な加熱が
可能となる。
【0019】
【課題を解決するための第3の手段】また、前記目的を
達成するための第発明のレーザ溶接装置の要旨とする
ところは、互いに突き合わされた被溶接部材表面の界面
近傍にレーザ光を集光することによりそれら被溶接部材
を互いに接合するためのレーザ溶接装置であって、(a)
複数のレーザ光を前記被溶接部材表面にそれぞれ集光さ
せる集光装置と、(b)それら複数のレーザ光の集光点と
被溶接部材とを、それら集光点がそれぞれ前記界面を交
差して所定周期で繰り返し通過するように往復移動させ
る往復移動装置と、(c)それら複数のレーザ光の集光点
と被溶接部材とを、前記界面に沿った方向にそれぞれ相
対移動させる相対移動装置と、(d)前記被溶接部材表面
における前記複数のレーザ光のそれぞれの集光点の走行
軌跡がその往復周期に同期して互いに交差するように、
その走行軌跡を制御する制御装置とを、含むことにあ
る。
【0020】
【第3発明の効果】 このようにすれば、複数のレーザ光
を被溶接部材表面にそれぞれ集光させる集光装置と、複
数のレーザ光の集光点が界面を交差して所定周期で繰り
返し通過するように往復移動(揺動)させる往復移動装
置と、それらの集光点と被溶接部材とを界面に沿った方
向にそれぞれ相対移動させる相対移動装置とを含んで、
レーザ溶接装置が構成される。そのため、レーザ溶接を
行うに際しては、被溶接部材表面の界面近傍にそれぞれ
集光された複数のレーザ光の集光点がその界面を交差し
て所定周期でそれぞれ繰り返し通過するように往復移動
(すなわち揺動)させられつつ、その界面に沿った方向
に相対移動させることにより、被溶接部材が互いに溶接
される。したがって、レーザ光のエネルギの総量が同様
な場合には、特に揺動周期を高めることなく、単一のレ
ーザ光で溶接が行われていた従来に比較して、レーザ光
の集光点と被溶接部材との相対移動速度すなわち溶接速
度を高めることが可能である。
【0021】このとき、レーザ溶接装置は、前記被溶接
部材表面における前記複数のレーザ光のそれぞれの集光
点の走行軌跡がその往復周期に同期して互いに交差する
ように、それぞれの軌跡を制御する制御装置を更に含む
ものであることから、レーザ光をその集光点の走行軌跡
が相互に重ならないように集光できるため、集光間隔を
小さくできて加熱の均一性が高められる。しかも、交差
した点において高い照射量(すなわち高いエネルギの注
入量)が得られることから、例えば、それぞれのレーザ
光による加熱が最も低くなる点で走行軌跡を交差させる
ことにより、その部分に与えられる熱量の不足を補うこ
とが可能である。
【0022】
【課題を解決するための第4の手段】また、前記目的を
達成するための第4発明のレーザ溶接装置の要旨とする
ところは、互いに突き合わされた被溶接部材表面の界面
近傍にレーザ光を集光することによりそれら被溶接部材
を互いに接合するためのレーザ溶接装置であって、(a)
複数のレーザ光を前記被溶接部材表面にそれぞれ集光さ
せる集光装置と、(b)それら複数のレーザ光の集光点と
被溶接部材とを、それら集光点がそれぞれ前記界面を交
差して所定周期で繰り返し通過するように往復移動させ
る往復移動装置と、(c)それら複数のレーザ光の集光点
と被溶接部材とを、前記界面に沿った方向にそれぞれ相
対移動させる相対移動装置と、(d)それら第1のレーザ
光および第2のレーザ光を相互に異なるエネルギ値に設
定するエネルギ値設定装置とを、含むことにある。
【0023】
【第4発明の効果】このようにすれば、複数のレーザ光
を被溶接部材表面にそれぞれ集光させる集光装置と、複
数のレーザ光の集光点が界面を交差して所定周期で繰り
返し通過するように往復移動(揺動)させる往復移動装
置と、それらの集光点と被溶接部材とを界面に沿った方
向にそれぞれ相対移動させる相対移動装置とを含んで、
レーザ溶接装置が構成される。そのため、レーザ溶接を
行うに際しては、被溶接部材表面の界面近傍にそれぞれ
集光された複数のレーザ光の集光点がその界面を交差し
て所定周期でそれぞれ繰り返し通過するように往復移動
(すなわち揺動)させられつつ、その界面に沿った方向
に相対移動させることにより、被溶接部材が互いに溶接
される。したがって、レーザ光のエネルギの総量が同様
な場合には、特に揺動周期を高めることなく、単一のレ
ーザ光で溶接が行われていた従来に比較して、レーザ光
の集光点と被溶接部材との相対移動速度すなわち溶接速
度を高めることが可能である。このとき、 集光装置は、
前記界面に沿った方向において所定距離だけ隔てた2点
に第1のレーザ光および第2のレーザ光をそれぞれ集光
するものであり、前記レーザ溶接装置は、それら第1の
レーザ光および第2のレーザ光を相互に異なるエネルギ
値に設定するエネルギ値設定装置を更に含むことから、
レーザ光による加熱特性に合わせて、界面に沿った方向
において所定距離だけ隔てた2点に相互に異なるエネル
ギ値を有する第1および第2のレーザ光をそれぞれ集光
できることとなって、溶接精度を向上させることが可能
である。
【0024】
【第4発明の他の態様】ここで、 好適には、前記集光装
置は、前記界面に沿う相対移動方向において、前記第1
のレーザ光の集光点を前記第2のレーザ光の集光点より
も先行させるものであり、前記エネルギ値設定装置は、
その第2のレーザ光がその第1のレーザ光よりも高いエ
ネルギ値を有するように設定するものである。このよう
にすれば、界面に沿う相対移動方向において、高いエネ
ルギ値を有する第2のレーザ光の集光点よりも第1のレ
ーザ光の集光点が先行させられる。そのため、順次集光
される第1および第2のレーザ光のうち、先行する第1
のレーザ光のエネルギ値が比較的低く設定されることと
なってその第1のレーザ光に予熱機能が与えられる一
方、後行する第2のレーザ光のエネルギ値が比較的高く
設定されることとなってその第2のレーザ光に本溶接機
能が与えられる。したがって、その後行する第2のレー
ザ光の高い吸収効率によって裏面における溶融幅を一層
大きくすることが可能である。
【0025】
【第3,第4発明の他の態様】また、好適には、前記の
集光装置は、前記複数のレーザ光を前記界面に沿った方
向の一直線上の複数点にそれぞれ集光するものである。
このようにすれば、複数のレーザ光の集光点の揺動範囲
すなわち集光幅(界面に垂直な方向の長さ)が相互に一
致することとなるため、揺動範囲を最も小さくすること
が可能となって、一層効率的にレーザ溶接を行うことが
できる。 また、好適には、前記の往復移動装置は、前記
複数のレーザ光の集光点を前記被溶接部材の界面に対し
て直角を為す方向に往復移動させるものである。このよ
うにすれば、相対移動装置による界面に沿った方向の相
対移動速度が一定である場合には、それぞれのレーザ光
の集光点のその界面に沿った方向の走行速度が一定とな
るため、一層均一な加熱が可能となる。
【0026】また、好適には、前記の集光装置は、所定
のレーザ光源から入射されたレーザ光を反射しつつ集光
するための反射凹面を備えた反射集光部材と、互いに所
定の角度で交わる複数の分割反射面を有してその反射集
光部材によって反射されたレーザ光を複数のレーザ光に
分割しつつそれぞれ前記被溶接部材の界面近傍に向かう
ように反射する反射分割部材とを、含むものである。こ
のようにすれば、レーザ光源を複数用いることなく、被
溶接部材に複数のレーザ光を集光することができると共
に、上記分割反射面の相互の角度に応じて複数のレーザ
光のそれぞれの集光位置が決定されるため、その位置の
制御を精度良く設定できる。
【0027】また、好適には、前記の往復移動装置は、
上記の反射分割部材を所定の回動軸回りの回動可能に設
けることにより構成される。このようにすれば、往復移
動装置が比較的簡単に構成されると共に、被溶接部材表
面で容易に複数のレーザ光の集光点を同期的に走行させ
得るため、被溶接部材が一層均一に加熱されることとな
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。なお、以下の説明において、各部の
寸法比等は必ずしも正確に描かれていない。
【0029】図4は、本発明の一実施例のレーザ溶接装
置28のトーチヘッド30周辺の要部構成を示す図であ
る。図において、レーザ溶接装置28は、レーザ光源3
1から射出された平行光である炭酸ガスレーザ等のレー
ザ光32を集光しつつ反射するためのパラボリックミラ
ー34と、そのパラボリックミラー34により反射され
たレーザ光32を2つに分割し且つ被溶接部材である鋼
板14a,14bの界面16近傍に向かわせるための、
その界面16に平行な回動軸38回りの所定の角度範囲
内で回動可能とされたツインフォーカスミラー36とを
トーチヘッド30内に備えており、更に、そのツインフ
ォーカスミラー36を回動軸38回りに回動させるため
のガルバノメータ40と、そのガルバノメータの振動数
および振幅を制御することによりツインフォーカスミラ
ー36の回動速度および回動角度を制御するための制御
装置42と、被溶接部材14a,14bを固定し且つそ
の被溶接部材14a,14bへのレーザ光32の入射方
向と直交する2方向(X方向およびY方向)へ移動させ
るX−Y駆動テーブル43とを備えている。本実施例に
おいては、トーチヘッド30が集光装置に相当する。
【0030】上記のパラボリックミラー34は、放物面
を為す反射凹面44を例えばレーザ光32の入射方向に
対して45°程度の傾き角度で備えたものである。そのた
め、トーチヘッド30の界面16に垂直な断面を表す図
5(a) に示されるように、上方から入射されたレーザ光
32は、その反射凹面44でツインフォーカスミラー3
6に向かって略直角方向に反射される際に集光させら
れ、更に、そのツインフォーカスミラー36で反射され
ることにより鋼板14の表面で焦点を結ぶ(すなわちそ
の表面に集光させられる)こととなる。
【0031】また、ツインフォーカスミラー36は、図
6(a) 〜(d) に平面図,正面図、左側面図、および右側
面図がそれぞれ示されるように、略円板状の98%程度の
反射率を有する反射鏡であり、上記パラボリックミラー
34側の一面すなわち反射面46は、その円板状の軸心
方向に垂直な平面(すなわちパラボリックミラー34と
は反対側のツインフォーカスミラー36の裏面と平行な
平面)に対してそれぞれ所定角度θ1 ,θ2 を為す一対
の平面から成る分割反射面46a,46bから構成さ
れ、それら一対の分割反射面46a,46bとの境界に
は、上記平面と平行な分割線48が形成されている。す
なわち、反射面46は、その分割線48で折れ曲がるよ
うに形成されている。この分割線48は、ツインフォー
カスミラー36の軸心よりも分割反射面46a側となる
位置に形成されており、これにより、図に示されるよう
に、分割反射面46aは分割反射面46bよりも小面積
とされている。
【0032】そのため、上記のツインフォーカスミラー
36にレーザ光32が入射させられると、上記の分割線
48を境界として、レーザ光32がその分割線48の位
置に応じた分割比で分割反射面46a,46bにそれぞ
れ対応する2つのレーザ光32a,32bに分割される
こととなる。したがって、トーチヘッド30から射出さ
れるレーザ光32は、例えば図4に示されるように、鋼
板14a,14bの界面16近傍の2位置に集光され
る。このとき、本実施例においては、ツインフォーカス
ミラー36が界面16と平行な回動軸38回りに回動可
能に設けられているが、上記分割線48はその回動軸心
に対して垂直な面内に位置するように設けられている。
そのため、図4、図5等に示されるように、分割された
レーザ光32a,32bは、界面16に平行な一直線上
にそれぞれ集光されることとなり、それらレーザ光32
a,32bの集光点は、図5(b) に示される距離dだけ
相互に離隔させられる。
【0033】そして、前記のガルバノメータ40によっ
て上記ツインフォーカスミラー36が回動させられる
と、分割されたレーザ光32a,32bは、それぞれの
集光点が相互の間隔dを保ったまま、図4に矢印で範囲
を示されるwの幅で揺動させられる。すなわち、本実施
例においては、ツインフォーカスミラー36,回動軸3
8,およびガルバノメータ40によって往復移動装置が
構成されている。なお、分割されたレーザ光32a,3
2bは、それぞれのエネルギ量が分割反射面46a,4
6bの面積比によって決定されており、本実施例におい
ては、レーザ光32aのエネルギ量がレーザ光32bの
エネルギ量よりも小さくなっている。したがって、本実
施例においては、ツインフォーカスミラー36によって
エネルギ値設定装置が構成されている。
【0034】また、前記のX−Y駆動テーブル43は、
界面16に沿った方向と略平行なX方向に鋼板14a,
14bを駆動するためのX方向駆動装置54と、そのX
方向と直交するY方向に鋼板14a,14bを駆動する
ためのY方向駆動装置56とを備えており、制御装置4
2或いは別に備えられた図示しない制御装置の駆動信号
に従ってそれらX方向駆動装置54およびY方向駆動装
置56が駆動されることにより、レーザ光32の集光点
がその界面16に沿って相対移動させられる。すなわ
ち、本実施例においては、このX−Y駆動テーブル43
が相対移動装置に相当し、レーザ光32の集光点は、ト
ーチヘッド30とX−Y駆動テーブル43とが相対移動
させられることにより、そのX−Y駆動テーブル43と
相対移動させられている。なお、トーチヘッド30に
は、レーザ光32が鋼板14aの表面で焦点を結ぶよう
に、そのトーチヘッド30全体の高さを調節するための
Z方向駆動装置が備えられているが、図においては省略
されている。但し、そのZ方向駆動装置は、例えば、X
−Y駆動テーブル43に備えられていても差し支えな
い。
【0035】以上のように構成されたレーザ溶接装置2
8を用いて一対の鋼板14a,14bをその端面におい
て溶接するに際しては、それら一対の鋼板14a,14
bをX−Y駆動テーブル43上に固定し、そのX−Y駆
動テーブル43によって鋼板14a,14bをその界面
16に沿った図4に矢印Fで示される方向に移動させつ
つ、その界面16近傍にレーザ光32を集光する。これ
により、レーザ光32によってその界面16近傍が溶融
させられて、鋼板14a,14bが相互に溶接される。
【0036】このとき、同時に制御装置42に設定され
た振動数および振幅に従って駆動されるガルバノメータ
40によって、ツインフォーカスミラー36が揺動させ
られる。このため、鋼板14a,14b上のレーザ光3
2a,32bの集光点の走行軌跡は、例えば図7に実線
50,破線52でそれぞれ示されるように、それぞれ同
様な波長および振幅のサインカーブを描くこととなる。
本実施例においては、レーザ光32aの集光点が先行す
るように構成されていると共に、例えば、前記のレーザ
光32a,32bの集光点の相互の間隔dが、例えば上
記サインカーブの半波長に等しくなるように、その間隔
d,鋼板14の移動速度(すなわちX−Y駆動テーブル
43の移動速度),ツインフォーカスミラー36の回動
速度(すなわちガルバノメータ40の振動数)が設定さ
れていることから、走行軌跡50,52は、半波長だけ
位相が異なり界面16上で交差するように形成される。
すなわち、一対のレーザ光32a,32bは、鋼板14
a,14b表面における集光点の走行軌跡50,52
が、その往復周期に同期して互いに交差するようになっ
ている。
【0037】更に、ツインフォーカスミラー36の一対
の分割反射面46a,46bは、相互に異なる面積に設
けられているが、それら一対の分割反射面46a,46
bのうち、面積の小さい一方(分割反射面46a)にお
いて反射されるレーザ光32a(すなわちエネルギ値が
比較的低くされた一方)の集光点が先行するように、一
対のレーザ光32a,32bが鋼板14a,14bにそ
れぞれ集光される。そのため、界面16すなわち溶接線
上においては、レーザ光32a,32bが順次集光され
て、その後行するエネルギ量の大きなレーザ光32bの
吸収効率が高められて十分に加熱されることとなる一
方、界面16から離隔する鋼板14a,14bの内側位
置では、単一のレーザ光32のみが集光された場合に比
較して界面16に沿った方向の各線上における集光間隔
が小さくなって、加熱の均一性が高められる。したがっ
て、鋼板14に対する入射エネルギ量を比較的低くして
も十分且つ比較的均一にその界面16近傍が溶融させら
れることとなって、鋼板14の移動速度すなわち溶接速
度を従来よりも高めることが可能となる。
【0038】要するに、本実施例においては、一対のレ
ーザ光32a,32bを鋼板14a,14b表面にそれ
ぞれ集光させる集光装置として機能するトーチヘッド3
0と、一対のレーザ光32a,32bの集光点の走行軌
跡が界面16を交差して所定周期で繰り返し通過するよ
うに揺動させる往復移動装置として機能するツインフォ
ーカスミラー36,回動軸38,およびガルバノメータ
40と、一対のレーザ光32a,32bの集光点と鋼板
14a,14bとを界面16に沿った方向にそれぞれ相
対移動させる相対移動装置として機能するX−Y駆動テ
ーブル43とを、含んでレーザ溶接装置28が構成され
る。そのため、レーザ溶接を行うに際しては、被溶接部
材である鋼板14a,14bの表面の界面16近傍にそ
れぞれ集光された一対のレーザ光32a,32bの集光
点がその界面16を交差して所定周期でそれぞれ繰り返
し通過するように揺動させられつつ、鋼板14a,14
bを移動させてその界面16に沿った方向に相対移動さ
せることにより、それら鋼板14a,14bが互いに溶
接される。そのため、レーザ光32のエネルギの総量が
同様な場合には、特に揺動周期を高めることなく、単一
のレーザ光32で溶接が行われていた従来に比較して、
レーザ光32の集光点と鋼板14a,14bの移動速度
すなわち溶接速度を高めることが可能である。
【0039】また、本実施例においては、鋼板14a,
14bの表面における一対のレーザ光32a,32bの
それぞれの集光点の走行軌跡50,52がその往復周期
に同期して互いに交差するように、揺動速度を制御する
制御装置42を更に含むものである。そのため、鋼板1
4a,14b表面における走行軌跡50,52が互いに
交差するように、一対のレーザ光32a,32bの集光
点がそれら鋼板14a,14bに対して揺動および界面
16に沿った方向に相対移動させられる。したがって、
レーザ光32a,32bの集光点の走行軌跡が相互に重
なっていないことから、界面16に沿った方向の各線上
の集光間隔が小さくされて加熱の均一性が高められる。
しかも、交差した点(本実施例においては界面16上)
において高い照射量(すなわち高いエネルギの注入量)
が得られることから、その界面16に与えられる熱量の
不足を補うことが可能である。
【0040】また、本実施例においては、トーチヘッド
30に備えられているツインフォーカスミラー36は、
その分割線48が界面16に垂直な方向となるように設
けられていることから、そのトーチヘッド30によって
一対のレーザ光32a,32bが界面16に沿った方向
の一直線上の2点にそれぞれ集光される。そのため、一
対のレーザ光32a,32bの集光点の揺動範囲すなわ
ち集光幅(界面16に垂直な方向の長さ)wが相互に一
致することとなって、集光幅wに等しい揺動範囲を最も
小さくすることが可能となり、一層効率的にレーザ溶接
を行い得る。
【0041】また、本実施例においては、集光装置とし
て機能するトーチヘッド30は、界面16に沿った方向
において所定距離dだけ隔てた2点に第1のレーザ光に
対応するレーザ光32aおよび第2のレーザ光に対応す
るレーザ光32bをそれぞれ集光するものであり、それ
らレーザ光32a,32bは、分割反射面46a,46
bの面積比に応じた相互に異なるエネルギ値に設定され
る。すなわち、本実施例においては、界面16に沿った
方向において所定距離dだけ隔てた2点に相互に異なる
エネルギ値を有するレーザ光32a,32bを集光する
ことによりレーザ溶接が行われる。そのため、レーザ光
32による加熱特性に合わせて異なるエネルギ値のレー
ザ光32a,32bをそれぞれ集光できることとなっ
て、溶接精度を向上することが可能である。
【0042】また、本実施例においては、集光装置とし
て機能するトーチヘッド30は、界面16に沿う相対移
動方向において、レーザ光32aの集光点をレーザ光3
2bの集光点よりも先行させるものであり、エネルギ値
設定装置として機能するツインフォーカスミラー36
は、そのレーザ光32bがレーザ光32aよりも高いエ
ネルギ値を有するように設定するものであることから、
界面16に沿う相対移動方向において、高いエネルギ値
を有するレーザ光32bの集光点よりもレーザ光32a
の集光点が先行させられる。そのため、順次集光される
レーザ光32a,32bのうち、先行するレーザ光32
aのエネルギ値が比較的低く設定されることとなってそ
のレーザ光32aにより予熱効果が得られる一方、後行
するレーザ光32bのエネルギ値が比較的高く設定され
ることとなってそのレーザ光32bに本溶接効果が得ら
れる。したがって、その後行するレーザ光32bが高い
吸収効率で吸収されることによって鋼板14の裏面にお
ける溶融幅を一層大きくすることが可能である。
【0043】また、本実施例においては、往復移動装置
に対応するツインフォーカスミラー36,回動軸38,
ガルバノメータ40によって、一対のレーザ光32a,
32bの集光点が一対の鋼板14a,14bの界面16
に対して直角を為す方向に往復移動させられる。そのた
め、界面16に沿った方向の相対移動速度が一定である
場合には、それぞれのレーザ光32a,32bの鋼板1
4a,14b上の集光点の走行速度が一定となるため、
一層均一な加熱が可能となる。
【0044】また、本実施例においては、集光装置を構
成するトーチヘッド30は、レーザ光源31から入射さ
れた平行光であるレーザ光32を反射しつつ集光するた
めの反射凹面44を備えた反射集光部材であるパラボリ
ックミラー34と、互いに所定の角度で交わる一対の分
割反射面46a,46bを有してそのパラボリックミラ
ー34によって反射されたレーザ光32を一対のレーザ
光32a,32bに分割しつつそれぞれ鋼板14a,1
4bの界面16近傍に向かうように反射する反射分割部
材であるツインフォーカスミラー38とを、含むもので
ある。このようにすれば、レーザ光源31を複数用いる
ことなく、鋼板14に一対のレーザ光32a,32bを
集光することができると共に、分割反射面46a,46
bの相互の角度に応じて一対のレーザ光32a,32b
のそれぞれの集光位置が決定されるため、その位置の制
御を精度良く設定できる。
【0045】また、本実施例においては、前述のように
往復移動装置が、ツインフォーカスミラー36を所定の
回動軸38回りの回動可能に設けることにより構成され
る。そのため、往復移動装置が比較的簡単に構成される
と共に、鋼板14の表面で容易に一対のレーザ光32
a,32bの集光点が同期的に走査されることとなるた
め、鋼板14a,14bが一層均一に加熱されることと
なる。
【0046】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0047】例えば、前述の実施例においては、ツイン
フォーカスミラー36の反射面46は、一対の分割反射
面46a,46bから構成されていたが、3つ以上の分
割反射面から反射面46を構成しても良い。そのように
すれば、レーザ光32が3つ以上に分割されることとな
って、一層均一な加熱が可能となる。
【0048】また、実施例においては、分割反射面46
a,46bは何れも平面から構成されていたが、例えば
凹面から構成しても差し支えない。
【0049】また、実施例においては、分割反射面46
a,46bの面積比が異なるものとされていたが、同様
な面積に構成することもできる。
【0050】また、実施例においては、レーザ光32
a,32bが鋼板14a,14bの界面16に沿って分
割されるように構成されていたが、界面16に対し所定
角度を為す方向に分割されても良い。
【0051】また、実施例においては、回動軸38の軸
心方向が界面16と平行に設けられてレーザ光32の集
光点の揺動方向がその界面16に対して垂直な方向とさ
れていたが、その揺動方向は界面16に沿った方向と一
致しない範囲で適宜変更し得る。
【0052】また、実施例においては、一対のレーザ光
32a,32bの集光点の走行軌跡50,52が界面1
6上で交差するように回動軸38の回動速度等が定めら
れていたが、必ずしも界面16上で交差しなくとも良
く、例えば、集光点の走行軌跡50,52が完全に一致
するように構成されても良い。
【0053】また、実施例においては、トーチヘッド3
0に入射されたレーザ光32をツインフォーカスミラー
36で分割することにより、複数(一対)のレーザ光3
2a32bを鋼板14に集光していたが、例えば、ハー
フミラー等を用いてレーザ光32を分割し、或いは、レ
ーザ光源31を複数用意して分割することなく集光して
も良い。
【0054】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザ溶接装置のトーチヘッドを示す図
である。
【図2】(a),(b) は図1のトーチヘッドにより集光され
るレーザ光の集光範囲および軌跡をそれぞれ説明するた
めの図である。
【図3】図2に示されるようにレーザ光を集光した場合
の溶接状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施例のレーザ溶接装置の要部構成
を示す図である。
【図5】図4のレーザ溶接装置のトーチヘッドの構成を
示す断面図であり、(a) は溶接方向に垂直な断面を、
(b) は、(a) におけるb−b断面をそれぞれ示す図であ
る。
【図6】(a) 〜(d) は、ぞれぞれ図5のトーチヘッドに
用いられているツインフォーカスミラーの平面図、正面
図、左側面図、右側面図である。
【図7】図5のレーザ溶接装置のレーザ光の軌跡を示す
図である。
【符号の説明】
28:レーザ溶接装置 30:トーチヘッド(集光装置) 32:レーザ光 {36:ツインフォーカスミラー(分割反射装置),3
8:回動軸,40:ガルバノメータ}(往復移動装置) 42:制御装置 43:X−Y駆動テーブル(相対移動装置)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−199089(JP,A) 特開 平7−60470(JP,A) 特開 平8−108289(JP,A) 特開 昭54−121249(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/24 - 26/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに突き合わされた被溶接部材表面の
    界面近傍に複数のレーザ光をそれぞれ集光し、該複数の
    レーザ光の集光点をそれぞれ該界面を交差して所定周期
    で繰り返し通過するように往復移動させつつ、該複数の
    レーザ光と該被溶接部材とを該界面に沿った方向に相対
    移動させると共に、前記被溶接部材表面における前記複
    数のレーザ光の集光点の走行軌跡がその往復周期に同期
    して互いに交差するように、該集光点を該被溶接部材に
    対して往復移動および相対移動させることにより、該被
    溶接部材を互いに溶接することを特徴とするレーザ溶接
    方法。
  2. 【請求項2】 互いに突き合わされた被溶接部材表面の
    界面近傍に複数のレーザ光をそれぞれ集光し、該複数の
    レーザ光の集光点をそれぞれ該界面を交差して所定周期
    で繰り返し通過するように往復移動させつつ、該複数の
    レーザ光と該被溶接部材とを該界面に沿った方向に相対
    移動させると共に、前記界面に沿った方向において所定
    距離だけ隔てた2点に相互に異なるエネルギ値を有する
    第1のレーザ光および第2のレーザ光を集光することに
    より、該被溶接部材を互いに溶接することを特徴とする
    レーザ溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記界面に沿う相対移動方向において、
    前記第1のレーザ光の集光点は前記第2のレーザ光の集
    光点よりも先行させられるものであり、該第2のレーザ
    光は、該第1のレーザ光よりも高いエネルギ値を有する
    ものである請求項のレーザ溶接方法。
  4. 【請求項4】 互いに突き合わされた被溶接部材表面の
    界面近傍にレーザ光を集光することにより該被溶接部材
    を互いに接合するためのレーザ溶接装置であって、 複数のレーザ光を前記被溶接部材表面にそれぞれ集光さ
    せる集光装置と、 該複数のレーザ光の集光点と該被溶接部材とを、該集光
    点がそれぞれ前記界面を交差して所定周期で繰り返し通
    過するように往復移動させる往復移動装置と、 該複数のレーザ光の集光点と該被溶接部材とを、前記界
    面に沿った方向にそれぞれ相対移動させる相対移動装置
    前記被溶接部材表面における前記複数のレーザ光のそれ
    ぞれの集光点の走行軌 跡がその往復周期に同期して互い
    に交差するように、該走行軌跡を制御する制御装置と
    を、含むことを特徴とするレーザ溶接装置。
  5. 【請求項5】 互いに突き合わされた被溶接部材表面の
    界面近傍にレーザ光を集光することにより該被溶接部材
    を互いに接合するためのレーザ溶接装置であって、 前記界面に沿った方向において所定距離だけ隔てた前記
    被溶接部材表面の2点に第1のレーザ光および第2のレ
    ーザ光をそれぞれ集光させる集光装置と、 該複数のレーザ光の集光点と該被溶接部材とを、該集光
    点がそれぞれ前記界面を交差して所定周期で繰り返し通
    過するように往復移動させる往復移動装置と、 該複数のレーザ光の集光点と該被溶接部材とを、前記界
    面に沿った方向にそれぞれ相対移動させる相対移動装置
    と、 該第1のレーザ光および該第2のレーザ光を相互に異な
    るエネルギ値に設定するエネルギ値設定装置とを、含む
    ことを特徴とするレーザ溶接装置。
  6. 【請求項6】 前記集光装置は、前記界面に沿う相対移
    動方向において、前記第1のレーザ光の集光点を前記第
    2のレーザ光の集光点よりも先行させるものであり、前
    記エネルギ値設定装置は、該第2のレーザ光が該第1の
    レーザ光よりも高いエネルギ値を有するように設定する
    ものである請求項のレーザ溶接装置。
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