JP3416987B2 - 操作ワイヤ−の着脱機構 - Google Patents

操作ワイヤ−の着脱機構

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JP3416987B2
JP3416987B2 JP13074293A JP13074293A JP3416987B2 JP 3416987 B2 JP3416987 B2 JP 3416987B2 JP 13074293 A JP13074293 A JP 13074293A JP 13074293 A JP13074293 A JP 13074293A JP 3416987 B2 JP3416987 B2 JP 3416987B2
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裕之 新山
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仁史 山崎
神谷  寿
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、操作ワイヤ−の着脱
機構に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的に、操作ワイヤ−の着脱機構は、
操作ワイヤ−のインナ−の一端部に設けた係合部を操作
具のワイヤ−取付け部に係脱して着脱する構成となって
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記構成によると、操
作具により操作ワイヤ−のインナ−が戻し操作されたと
き、該インナ−の引張力が緩められるために、操作具の
ワイヤ−取付け部からインナ−に設けた係合部が脱落す
るおそれがある。そのため、前記係合部が簡単に脱落し
ないようにするべく、前記ワイヤ−取付け部から前記係
合部が脱落するのを防止する格別の構造を要し、操作ワ
イヤ−の操作具への着脱構造が複雑なものとなって、そ
の結果操作ワイヤ−の操作具への着脱を容易に行えない
ものとなって、着脱頻度の多い操作ワイヤ−においては
この着脱が面倒なものとなる。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、操作ワイヤ−W2’のインナ−W
2’aの一端部に係合部110a・110aを備える係
合部材110・110を設ける一方、前記係合部材11
0・110に弾性部材111・111を設け、前記係合
部110a・110aを操作具L5’R・L5’Lのワ
イヤ−取付け部90’Rb・90’Lbに係合したと
き、前記弾性部材111・111が前記操作具L5’R
・L5’Lに当接してひずむように前記係合部110a
・110aと前記弾性部材111・111との間隔を構
成したことを特徴とする操作ワイヤ−の着脱機構とし
た。 【0005】 【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1〜図15には、本発明の一実施例と
しての4条植え歩行型田植機の各部の構成が示されてい
る。まず、この田植機の全体構成は、以下のようになっ
ている。 【0006】走行ミッションケース1の前部にはエンジ
ンEが固着連結され、後側面には後方に向けて延出する
円筒状のフレーム2の前端が固着されている。そのフレ
ーム2の後端には植付伝動ケース3の前側面が固着さ
れ、更に植付伝動ケース3の後側面には後方斜上方に湾
曲して延びるハンドル支持フレーム4の前端が固着され
ている。そして、ハンドル支持フレーム4の上端部に操
縦ハンドル5の基部が取り付けられている。 【0007】植付伝動ケース2には、4条分の苗植付具
6…が駆動回転される回転ア−ムと遊転自在の揺動アー
ムとで装着され、苗載台7から苗を一株づつ分離保持し
て圃場に植え付けるように作動する。また、植付伝動ケ
ース2から両端部が左右に突出し左右往復移動する往復
移動棒8の両端部に連結部材9・9で苗載台7が連結さ
れ、前記苗植付具6…の植付作動に合わせて苗載台7が
左右に往復作動する。尚、苗載台7は、ハンドル支持フ
レーム4の上部に固着の上部支持具7aと、苗載台50
に載置された苗の下側を受ける側面視L字状の苗受支枠
7cが一体に形成された下部支持具7bにより左右摺動
自在に支持されている。苗受支枠7cには苗植付具6…
の苗分離体が通過する苗分割口7c’…が設けられてい
る。 【0008】車輪10・10は、走行ミッションケース
1の左右両側に突出するボス部1a・1aに伝動チェン
ケース12・12に一体のボス12a・12aが回動自
在に外嵌し、その伝動チェンケース12・12の後端側
外側に突出する車軸11・11に軸支されている。ま
た、車輪10・10は油圧シリンダー14の作動により
伝動チェンケース12・12が上下動されるように設け
られている。その油圧シリンダー14の基部は走行ミッ
ションケース1上に固着された油圧ケース15に固着さ
れ、油圧シリンダー14のピストン14aの後端部はス
プリングSPを介して天秤装置16の天秤体18の左右
中央部に連結されている。その天秤装置16の天秤体1
8は、ピストン14aに対してスプリングSPの伸縮範
囲で摺動可能に連結され、且つ縦軸17回りに回動自在
に連結されている。また、天秤体18の左右両端部は、
前端部が前記ボス12a・12aに一体のアーム13・
13の上端部に枢着された連結ロッド20・20の後端
部が縦軸19・19にて枢着されている。よって、油圧
シリンダー14のピストン14aが突出作動すると左右
の車輪10・10は下動し、引っ込み作動すると左右の
車輪10・10は上動する。また、天秤体18がその左
右中央部の縦軸17回りに回動すると、左右の車輪10
・10が背反的に上下動するようになっている。更に、
右側の連結ロッド20は直接右側のアーム13と回動自
在に枢着され、左側の連結ロッド20はその中途部にロ
ーリング作動用油圧シリンダー21が設けられていて、
その油圧シリンダー21のピストン21aが突出・引込
み作動すると天秤体18とアーム13との連結長が変更
でき、右側の車輪10に対して左側の車輪10を強制的
に上下動できるようにもなっている。 【0009】中央整地フロート22は、機体底部側で左
右の車輪10・10の内側に取付けられていて、その左
右両側で左右の車輪10・10の外側に左右整地フロー
ト23a・23bが取り付けられている。各フロ−ト後
部は機体に支軸24…で回動自在に支持され、前部は長
孔25a・25’a・25”aを有する遊動連結部材2
5・25’・25”で連結され上下揺動自在に支持され
ている。 【0010】ところで、油圧シリンダー14の作動は、
ロ−タリ−バルブ型の油圧バルブ26で切り換えられ
る。その油圧バルブ26のスプール26aには、第1油
圧操作レバ−L1と連結する第1バルブ操作ア−ムA1
が一体回転するように取り付けられ、その外側に第2油
圧操作レバ−L2と連結する第2バルブ操作ア−ムA2
が遊転自在に取り付けられ、更にその外側に中央整地フ
ロート22の前部とロッド27で連結する第3バルブ操
作ア−ムA3が遊転自在に取り付けられている。よっ
て、油圧バルブ26は、第1油圧操作レバ−L1或は第
2油圧操作レバ−L2を操縦者が操作することによって
切り換え作動し、また、表土面を滑走する中央整地フロ
ート22の前部の機体に対する上下動によって切り替え
作動して、油圧シリンダー14が作動し、車輪10・1
0が上下動するように構成されている。尚、ロッド27
は、上部ロッド27aと下部ロッド27bに分割され、
その間にロッドを収縮可能とするためのスプリング収縮
部27cを介装させている。 【0011】この田植機の機体姿勢制御は、以下のよう
になっている。(図3参照)まず、機体の上下制御は、
中央整地フロート22をセンサフロ−トとして、左右一
対の車輪10・10を昇降作動させて表土面に対する機
体の高さを所定の高さに維持するよう作動する。即ち、
表土面を滑走する中央整地フロート22の前部と機体と
の相対的な上下間隔が変化すると、ロッド27を介して
昇降制御用油圧バルブ26のスプールが切り替え操作さ
れるようになっている。例えば、中央整地フロート22
の前部が所定範囲を超えて機体に対して相対的に上動す
ると、前記油圧バルブ26は油圧ポンプPからの圧油を
油圧シリンダー14内へ送り込むように切り替わる。こ
れにより、ピストン14aがシリンダ内から押し出され
ると、天秤体18、連結ロッド20・20を介して左右
のアーム13・13が後方に引っ張られて伝動チェンケ
ース12・12が回動し、そして、左右の車輪10・1
0が下降しようとし、相対的に機体がその分上昇する。
機体が上昇するとともに中央整地フロート22の前部が
機体に対して相対的に下動し、所定範囲内に戻れば油圧
バルブ26のスプ−ルは中立に戻って、表土面に対する
機体の高さを所定の高さに復帰する。反対に、中央整地
フロート22の前部が所定範囲を超えて機体に対して相
対的に下動すると、前記油圧バルブ26は油圧シリンダ
ー14内の圧油がタンク(ミッションケ−ス1内)に戻
れるように切り替わる。これにより、ピストン14aは
車輪10・10が地面から反作用として受ける接地荷重
を受けてシリンダ内に押し込まれる。よって、伝動チェ
ンケース12・12が回動して機体に対して左右の車輪
10・10が上昇しようとし、相対的に機体がその分下
降する。機体が下降するとともに中央整地フロート22
の前部が機体に対して相対的に上動し、所定範囲内に戻
れば油圧バルブ26のスプ−ルは中立に戻って、表土面
に対する機体の高さを所定の高さに復帰する。 【0012】次に、機体の左右水平制御は、水平面に対
する機体の左右傾斜を検出する水平センサ29と左右整
地フロート23a・23bにより、機体に対して車輪1
0・10の上下位置を左右異ならしめて機体の左右方向
が表土面に対して平行を維持するよう作動する。具体的
に、まず、水平センサ29は、下端に錘29aを固着し
た揺動アーム29bの上端部が前後方向の枢支軸により
揺動可能に吊下げられ、その揺動アーム29bが機体の
左右傾斜に伴って左右に揺動できるように構成した振子
形態となっている。この水平センサ29の揺動ア−ム2
9bの中途部とローリング制御用油圧バルブ30のスプ
ール30aの先端とを枢支ピンにて連結し、揺動アーム
29bの左右揺動によりローリング制御用油圧バルブ3
0のスプール30aが切換えられるようになっている。
表土面が水平な場合、水平面に対して機体の左側が右側
に対し低くなるよう傾むくと、揺動アーム29bにより
スプール30aが押され、油圧バルブ30がローリング
用油圧シリンダー21のピストン21aが引き込むよう
に切り替わる。すると、左側の天秤体18とアーム13
との連結長が短くなって左側の車輪10が下動し、低く
なった左側が上昇する。そして、機体が左右水平状態に
なるまで上昇すると、油圧バルブ30のスプール30a
は揺動アーム29bにより中立状態に引き戻され、ロー
リング用油圧シリンダー21の作動が停止し、機体が左
右水平状態に復帰する。反対に、水平面に対して機体の
右側が左側に対し低くなるよう傾むくと、揺動アーム2
9bによりスプール30aが引き出され、油圧バルブ3
0がローリング用油圧シリンダー21のピストン21a
が突出するように切り替わる。すると、左側の天秤体1
8とアーム13との連結長が長くなって左側の車輪10
が上動し、高くなった左側が下降する。そして、機体が
左右水平状態になるまで上昇すると、油圧バルブ30の
スプールは揺動アーム29bにより中立状態に押し戻さ
れ、ローリング用油圧シリンダー21の作動が停止し、
機体が左右水平状態に復帰する。よって、水平な表土面
に対して機体は平行状態になるよう制御される。また、
表土面が傾斜している場合は、水平センサ29により水
平制御されると表土面に対して平行状態とならないが、
このときは左右整地フロート23a・23bにより機体
の左右方向が表土面に対して平行となるように修正され
る。即ち、表土面に対して機体が所定範囲以上傾いて、
左右整地フロート23a・23bの一方の前部が所定範
囲以上上動すると、上動した側に水平センサ29の揺動
ア−ム29bを揺動するように連動して、機体の左右方
向が表土面に対して平行となるようになっている。 【0013】また、この田植機の伝動機構は、以下のよ
うになっている(図4参照)。まず、エンジンEの出力
軸31が走行部ミッションケース1内の入力ギヤ32に
嵌合して動力入力される。入力ギヤ32の回転は、減速
ギヤ33を介し、伝動軸34に遊転自在に組まれた伝動
ギヤ35に伝動され、そして爪式の主クラッチ36を経
て伝動軸34に伝動される。36aは主クラッチ36を
入り切りするシフタで、主クラッチワイヤW3を介し
て、主クラッチレバ−L3に連結し、操作されるように
なっている。伝動軸34に伝動された動力は、そこから
走行部系と植付部系に分かれて伝動していく。 【0014】走行部系への伝動は、伝動軸34と一体回
転する走行速ギヤ(前進2速)34a・34b或は株間
切換軸38に遊転自在に組まれて伝動軸34に一体の伝
動ギヤ34cと噛み合って伝動回転している伝動ギヤ3
9と一体のバックギヤ39a(後進1速)とに、変速軸
40上の変速ギヤ41が択一的に噛み合って変速され、
伝動ギヤ42を介して走行駆動軸43と一体回転するよ
うに組まれている走行ギヤ43aに伝動される。そし
て、走行駆動軸43の左右両端部に組付けられた摩擦式
クラッチ構成のサイドクラッチ44・44を経て、チェ
ンケ−ス12・12内のチェン伝動機構を経て車輪10
・10に伝動される。尚、変速ギヤ41のシフト操作
は、主変速レバ−L4により操作されるようになってい
る。また、左右のサイドクラッチ44・44は、サイド
クラッチシフタ45・45とサイドクラッチワイヤW5
R・W5Lを介してそれぞれ連結するサイドクラッチレ
バーL5R・L5Lで操作される。 【0015】植付部系への伝動は、株間切換軸38のス
プライン溝に嵌合して一体回転且つ摺動可能に組付けら
れた株間切換ギヤ47が、伝動軸34と一体回転する株
間切換ギヤ48、又は49に噛み合うか、或は、株間切
換軸38に遊動回転する伝動ギヤ39の爪に噛み合って
変速され出力軸50に伝動し、前記伝動軸51を介して
植付部入力軸52に動力入力され、定位置停止クラッチ
構成の植付クラッチ53を介して植付駆動軸53に伝動
される。そして、植付駆動軸54から各条の苗植付具6
…の回転クランクを駆動するクランク軸55…にチェン
を介して伝動し、苗植付具6…が作動する。また、植付
駆動軸54と一体回転する苗横送りギヤ56・57に横
送り量切換ギヤ58が択一的に噛合い、横送りカム軸5
9が伝動回転し、そのカム軸59にリ−ドされて往復移
動棒8が左右に往復移動して苗載台7が左右往復動す
る。尚、植付クラッチ53は、植付クラッチ作動ピン5
3aと植付クラッチワイヤW6を介して連結する植付ク
ラッチレバ−L6で操作される。尚、61はエンジン始
動用のリコイルノブ、62は機体の上部を覆うボンネッ
ト、63は予備苗載台、64はスタンド兼用バンパ−で
ある。 【0016】ところで、前記の各種操作レバ−L1〜L
6は、ハンドル5を握る操縦者が操作しやすいような位
置に設けられている(図5参照)。まず、第1油圧操作
レバ−L1と主クラッチレバ−L3は、ハンドル5の基
部後側に固着されたレバ−支軸70に回動自在に取り付
けられ、レバ−ボックス71のガイド溝内でレバ−操作
されるようになっている。各レバ−L1・L3の基部の
レバ−支軸70に外嵌するボス部にはワイヤ−取付け片
72a・72bが固着されていてレバ−と一体回動する
ようになっている。そして、第1油圧操作レバ−L1の
ワイヤ−取付け片72aにはワイヤ−W1の一端が連結
され、そのワイヤ−W1の他端にはロッドRが連結し、
そのロッドRの末端部Raは「字状に折れ曲がって油圧
バルブ26のスプ−ル26aに取り付けられた第1油圧
操作ア−ムA1の長孔A1aに係合している(図6)。
また、主クラッチレバ−L3のワイヤ−取付け片72b
下端部にはワイヤ−W3の一端が連結され、そのワイヤ
−W3の他端は主クラッチシフタ36aに取り付けられ
ている。 【0017】よって、第1油圧操作レバ−L1をガイド
溝LG1の上端位置(D)に位置させたときは、ワイヤ
−W1が緩み、スプリングRSによりロッドRの末端部
R’が第1油圧操作ア−ムA1の長孔A1aの前端位置
(D)まで移動し、更に第1油圧操作ア−ムA1をスプ
リングAS1の引っ張り方向に回動可能とし中央整地フ
ロ−ト22による昇降作動可能な状態となる(図7
(a))。即ち、中央整地フロ−ト22が昇降制御の標
準位置より下側に位置して、ロッド27を介して第3油
圧操作ア−ムA3の一端側の係合部A3aが第1油圧操
作ア−ムA1の折れ曲がった係合部A1bから上側に離
れた状態となっているならば、且つ、第2油圧操作レバ
−L2がフロ−ト22による昇降作動可能な状態に操作
されて、第2油圧操作ア−ムA2の一端側の係合部A2
aが第1油圧操作ア−ムA1の係合部A1bから上側に
離れた状態となっているならば、第1油圧操作ア−ムA
1がスプリングAS1の引っ張りにより回動し、それと
一体的に油圧バルブ26のスプ−ル26aが回動し、油
圧シリンダ14のピストン14aが引っ込んで車輪10
・10が上昇し機体が下降する(図7(b))。そし
て、中央整地フロ−ト22が接地して昇降制御の標準位
置になれば、第3油圧操作ア−ムA3の係合部A3aが
第1油圧操作ア−ムA1の係合部A1bに係合して回動
し、それと一体的に油圧バルブ26のスプ−ル26aが
中立状態に戻り機体の昇降作動は停止する(図7
(a))。また、中央整地フロ−ト22が昇降制御の標
準位置より上側に上動すれば、第3油圧操作ア−ムA3
の係合部A3aが第1油圧操作ア−ムA1の係合部A1
bに係合した状態で回動し、それと一体的に油圧バルブ
26のスプ−ル26aが回動し油圧シリンダ14のピス
トン14aが突出して車輪10・10が下降し機体が上
昇する(図7(c))。次に、第1油圧操作レバ−L1
をガイド溝LG1の上端位置(U)に位置させたとき
は、ワイヤ−W1がレバ−側に引っ張られ、それに伴い
ロッドRの末端部R’が第1油圧操作ア−ムA1の長孔
A1aの前端位置(F)まで移動し、更に第1油圧操作
ア−ムA1をスプリングAS1の引っ張り方向とは逆に
回動させる。その第1油圧操作ア−ムA1の回動と一体
的に油圧バルブ26のスプ−ル26aが回動し、油圧シ
リンダ14のピストン14aが突出して車輪10・10
が下降し機体が上昇する(図7(d))。そして、第1
油圧操作レバ−L1をガイド溝LG1中間の係止部
(F)に係合させたときは、ロッドRの末端部R’が第
1油圧操作ア−ムA1の長孔A1aの前端位置(F)に
位置し、その状態から第1油圧操作ア−ムA1をスプリ
ングAS1の引っ張り方向に回動させない状態、即ち機
体を下降可能とする側へ油圧バルブ26のスプ−ル26
aを回動させない機体下降規制状態となる。(図7
(e))。 【0018】また、主クラッチレバ−L3をガイド溝L
G2の上端位置(ON)に位置させたときは、ワイヤ−
W3が緩んで主クラッチが伝動状態となる方向に主クラ
ッチチフタ36aを作動させ主クラッチ入りとする。主
クラッチレバ−L3をガイド溝LG2の下端位置(OF
F)に位置させたときは、ワイヤ−W3がレバ−側に引
っ張られ主クラッチが非伝動状態となる方向に主クラッ
チシフタ36aを作動させ主クラッチ切りとする。 【0019】主変速レバ−L4は、ミッションケース1
の後部から後方に延出させて、その後端部の把持部が苗
載台7の上側に位置するように設けられている。この主
変速レバ−L4を操作することで、ミッションケース1
内の変速ギヤ41が変速軸40上でシフト操作されて、
走行速が前進2段(高速/低速)・後進1段・前後進中
立に変速される。 【0020】次に、第2油圧操作レバ−L2、及びサイ
ドクラッチレバ−L5R・L5L、植付クラッチレバ−
L6はハンドル5の把持部5a・5aの近傍に設けられ
ている。第2油圧操作レバ−L2は、ハンドル5の左側
の把持部5aの左右内側近傍に設けられている。具体的
な構成は、図8・図9に示されるように、ハンドル5の
把持部5a付近下側にサイドクラッチレバ−L5Lの取
付け部材73Lが固着されていて、この取付け部材73
Lに左右に貫通した状態でレバ−支持筒73Laが固着
され、そのレバ−支持筒73Laに第2油圧操作レバ−
L2の回動軸74aが挿通されて回動可能に支持されて
いる。第2油圧操作レバ−L2の回動軸74aの一端部
にはワイヤ−取付けア−ム74bが固着し、そのア−ム
74bの左右内側にコ字状の支持部材74cが固着して
いて、その支持部材74c内でレバ−L2のレバ−体7
5の基部が揺動軸76で連結されてレバ−L2が左右に
揺動可能に支持され、更に、コイルスプリング77が設
けられてレバ−L2が前記取付け部材73L側に揺動す
るよう付勢する。また、レバ−体75の前記取付け部材
73L側には係合ピン75aが固着されていて、取付け
部材73Lの設けられた長孔73Lbに係合できるよう
になっている。レバ−体75の後端部には指操作用グリ
ップ78が外嵌されて取り付けられている。尚、レバ−
L2の上動範囲を規制するストッパ−ピン73Lcが取
付け部材73Lに固着されていて、レバ−L2が上限位
置まで上動すると、ワイヤ−取付けア−ム74bのワイ
ヤ取付け部74b’側とは反対側の端部74b”が当た
ってそれ以上の上動が阻止される。ワイヤ−取付けア−
ム74bのワイヤ取付け部74b’には、第2油圧操作
ワイヤ−W2のインナ−W2aの先端部が連結され、ア
ウタ−W2bはハンドル5に固着のアウタ−取付け片7
9に取付け固定されている。そして、第2油圧操作ワイ
ヤ−W2の他端側のインナ−W2aは、油圧バルブ26
のスプ−ル26aに取り付けられた第2油圧操作ア−ム
A2に連結され、アウタ−W2bは機体側に取付け固定
されている。また、第2油圧操作ア−ムA2にはスプリ
ングAS2が取り付けられていて、そのスプリングAS
2により第2油圧操作ワイヤ−W2のインナ−W2aが
油圧バルブ側に引かれ、第2油圧操作レバ−L2の末端
部(指操作用グリップ78部)が上方に回動する方向に
引っ張られるようになっている。 【0021】よって、第2油圧操作レバ−L2は、レバ
−体75の係合ピン75aを長孔73Lbに係合せずス
プリングAS2によりワイヤ−取付けア−ム74bの端
部74b”がストッパ−ピン73Lcに当たるまでレバ
−体75が上方に回動した姿勢Aと、スプリングAS2
の引っ張りに抗して押し下げてレバ−体75の係合ピン
75aを長孔73Lbの上端部に係合させた姿勢Bに切
替ることができる。更に、レバ−体75の係合ピン75
aを長孔73Lbに係合させた状態のまま係合ピン75
aが長孔73Lbの下端部まで移動した姿勢Cまでレバ
−体75を押し下げることができるようになっている。
第2油圧操作レバ−L2の姿勢Aと姿勢Bは指を離して
もその姿勢は保持される。姿勢Aから姿勢Bへの切替
は、ハンドル5の把持部5aを握っていた手の親指を指
操作用グリップ78の上側に延ばしその親指でグリップ
78を押し下げ操作する。その押し下げ操作により、レ
バ−体75の係合ピン75aが長孔73Lb位置まで押
し下げられれば、レバ−体75がコイルスプリング77
の付勢により揺動軸76回り長孔73Lb側に揺動して
係合ピン75aが長孔73Lbに係合しレバ−体75が
姿勢Bに係止される。姿勢Bから姿勢Aへの切替は、ハ
ンドル把持部5aと先細り形状になった指操作用グリッ
プ78の後端部78aとの間に形成されたV字状の隙間
Sにクサビを打ち込むように親指を突っ込ませてレバ−
体75が把持部5aから離れる方向に揺動するよう操作
する。その操作により、係合ピン75aの長孔73Lb
への係合が外れればスプリングAS2の引っ張りにより
レバ−体75は姿勢Aまで引き戻される(図10)。ま
た、姿勢Bから姿勢Cへの操作は、姿勢Bにある指操作
用グリップ78の上側に親指を延ばしその親指でグリッ
プ78を押し下げ操作する。この押し下げ操作は、係合
ピン75aが長孔73Lbに係合した状態のままで操作
されるので、係合ピン75aが長孔73Lbの下端部ま
で移動するとレバ−体75のそれ以上の下動は規制され
る。姿勢Cでレバ−体75は係止されないのでその姿勢
を保持するにはグリップ78の押し下げ作用を継続す
る。押し下げ作用している親指をグリップ78から外せ
ば、スプリングAS2の引っ張りによりレバ−体75は
姿勢Bに戻る。 【0022】第2油圧操作レバ−L2を姿勢Aに位置さ
せているときは、第2油圧操作ワイヤ−W2のインナ−
W2aがスプリングAS2により油圧バルブ側に引か
れ、第2油圧操作ア−ムA2の一端側の係合部A2aが
第1油圧操作ア−ムA1の係合部A1bから上側に離れ
た状態となっている。よって、このときは、第1油圧操
作レバ−L1のレバ−位置により、車輪10・10の下
降作動させて機体を上昇作動させる状態(図7(d))
や、中央整地フロ−ト22の上下動によって車輪10・
10の昇降作動を可能とする状態(図7(a)〜
(c))、また、機体を下降可能とする側へ油圧バルブ
26のスプ−ル26aを回動させない機体下降規制状態
(図7(e))の、いずれかの状態に切り替えることが
できる。次に、第2油圧操作レバ−L2を姿勢Bに位置
させると、第2油圧操作ワイヤ−W2のインナ−W2a
がレバ−側に引かれて第2油圧操作ア−ムA2が回動
し、第2油圧操作ア−ムA2の一端側の係合部A2aが
第1油圧操作ア−ムA1の係合部A1bに係合した状態
となる。この状態は、第1油圧操作ア−ムA1がスプリ
ングAS1の引っ張り方向に回動しようとするのを規制
する状態、即ち、車輪10・10を上昇作動させて機体
を下降させる側へ油圧バルブ26のスプ−ル26aを回
動させない機体下降規制状態となる(図8(f))。更
に、第2油圧操作レバ−L2を姿勢Cに位置させると、
第2油圧操作ワイヤ−W2のインナ−W2aがレバ−側
に更に引かれて第2油圧操作ア−ムA2が回動し、それ
とともに第2油圧操作ア−ムA2の係合部A2aに係合
部A1bが係合状態にある第1油圧操作ア−ムA1が一
体的に回動し、油圧バルブ26のスプ−ル26aが車輪
10・10を下降作動させて機体を上昇作動させる状態
に切り替わる(図8(g))。 【0023】この第2油圧操作レバ−L2は、圃場内で
の作業中において以下のように使用される。即ち、圃場
内を植付走行するときは、レバ−L2を姿勢Aの状態に
しておく。そして、枕地に至って旋回するときは、その
旋回に入る前に右側の把持部5a近傍に設けた植付クラ
ッチレバ−L6を右手の指で押し下げて植付クラッチ5
3を切り状態に切替ると共に、左側に設けた第2油圧操
作レバ−L2を左手の指で押し下げて姿勢Bに操作し機
体下降規制状態に切替る。そして、ハンドル5を若干持
ち上げて中央整地フロ−ト22の前部を上動させてその
フロ−トの上動によって機体を若干上昇作動させる。適
当な高さに上昇させたら素早くハンドル5を通常操作す
る高さまで下げて、サイドクラッチレバ−L5R(或は
L5L)を操作して旋回操作する。旋回が終われば、レ
バ−L2を姿勢Aの状態に戻し、植付クラッチレバ−L
6を入り操作して次行程の植付走行を開始する。尚、こ
の間、第1油圧操作レバ−L1をガイド溝LG1の上端
位置(D)にしている。よって、旋回時における上記油
圧操作がハンドルの把持部5aから手を離すことなく素
早く且つ容易に行えるので旋回時のレバ−操作が容易と
なり、また、その操作によってハンドル5の高さが大き
く変動することないのでハンドル5の旋回操作が容易に
で、更に、整地フロ−ト22・23a・23bが泥土面
から上方へ若干離れた状態にして旋回できるので、フロ
−トを泥土中に突っ込んで旋回しにくくなったり整地フ
ロ−トの上に泥を載せてしまうことがない。 【0024】尚、この第2油圧操作レバ−L2は、次の
ようにも使用できる。即ち、圃場内を植付走行するとき
は、レバ−L2を姿勢Aの状態にしておく。そして、枕
地に至って旋回するときは、その旋回に入る前に右側の
把持部5a近傍に設けた植付クラッチレバ−L6を右手
の指で押し下げて植付クラッチ53を切り状態に切替る
と共に、左側に設けた第2油圧操作レバ−L2を左手の
指で押し下げて姿勢Cまで操作し機体を若干上昇作動さ
せる。適当な高さに上昇したらレバ−L2を押し下げて
た指を離してレバ−L2を姿勢Bに戻し機体下降規制状
態にする。そして、サイドクラッチレバ−L5R(或は
L5L)を操作して旋回操作する。旋回が終われば、レ
バ−L2を姿勢Aの状態に戻し、植付クラッチレバ−L
6を入り操作して次行程の植付走行を開始する。尚、こ
の間、第1油圧操作レバ−L1をガイド溝LG1の上端
位置(D)にしている。よって、旋回時における上記油
圧操作がハンドルの把持部5aから手を離すことなく素
早く且つ容易に行えるので旋回時のレバ−操作が容易と
なり、また、その操作によってハンドル5の高さが大き
く変動することないのでハンドル5の旋回操作が容易に
でき、更に、整地フロ−ト22・23a・23bが泥土
面から上方へ若干離れた状態にして旋回できるので、フ
ロ−トを泥土中に突っ込んで旋回しにくくなったり整地
フロ−トの上に泥を載せてしまうことがない。また、旋
回時の機体上昇操作をハンドル5を持ち上げる操作なし
に行なえるから更に旋回時の操作が容易となる。 【0025】よって、この第2油圧操作レバ−L2を、
ハンドル5の把持部5aの左右内側近傍位置に設け、そ
のレバ−L2で、中央整地フロ−ト22の上下動による
車輪10・10の昇降作動を可能とする状態と、中央整
地フロ−ト22の下動による車輪10・10の上昇作動
を規制する状態とに、切り換え操作できる構成としたの
で、旋回時の油圧切替操作がハンドルの把持部5aから
手を離すことなく素早く且つ容易に行え、また、その操
作によってハンドル5の高さが大きく変動することない
のでハンドル5の旋回操作が容易にでき、更に、整地フ
ロ−ト22・23a・23bが泥土面から上方へ若干離
れた状態にして旋回できるので、フロ−トを泥土中に突
っ込んで旋回しにくくなったり整地フロ−トの上に泥を
載せてしまうことがない。 【0026】従来のものは、特開平4−304811号
公報に開示されているように、車輪を下降作動を可能と
する状態と車輪を上昇作動させる状態とに切り換え操作
可能な操作レバ−をハンドルの把持部の左右内側近傍に
設けた歩行型田植機の操作レバ−が、圃場内枕地におい
て旋回するとき、ハンドルの把持部を握った手の指で操
作レバ−を操作して機体を上昇させ、旋回が終わったら
操作レバ−を操作して機体を下降させる、というように
使用されるものであるので、機体を必要以上に上昇作動
させてしまうことが起り、そのためにハンドルの把持位
置が高くなり過ぎて操縦しにくくなったり、また、そう
ならないようにするには操縦者がハンドルを押し下げな
ければならず旋回時のハンドル保持に力を必要とする問
題があった。 【0027】左右のサイドクラッチレバ−L5R・L5
Lは、ハンドル5の左右の把持部5a・5a付近下側に
設けられている。即ち、サイドクラッチレバ−L5R・
L5Lのレバ−体90R・90Lがハンドル5の左右把
持部5a・5a近傍下側に固着された取付け部材73R
・73Lにレバ−回動ピン91・91で回動可能に取り
付けられ、そのレバ−体90R・90Lにサイドクラッ
チワイヤ−W5R・W5LのインナーW5Ra・W5L
a先端部が連結している。ワイヤ−のアウターは、右側
(W5La)では植付クラッチレバ−L6のレバ−取付
け部材92のアウタ−取付け部92cに取り付け固定さ
れ、左側(W5Lb)ではサイドクラッチレバ−L5L
の取付け部材73Lに固定されている。そして、サイド
クラッチワイヤ−W5R・W5Lの他端側は、左右のサ
イドクラッチシフタ45・45に連結され、レバ−体9
0R・90Lが把持部5a・5a側に回動操作される
と、サイドクラッチシフタ45・45がサイドクラッチ
44・44を非伝動状態にするように作動して車輪10
・10の駆動が解除される。また、レバ−体90R・9
0Lが把持部5a・5a側から離れて非操作状態になる
と、サイドクラッチ44・44が伝動状態(車輪10・
10は駆動状態)に復帰してサイドクラッチシフタ45
・45が押し戻され、ワイヤ−W5R・W5Lのインナ
ーW5Ra・W5Laがシフタ−側に引き戻される。
尚、このサイドクラッチレバーL5R・L5Lは、例え
ば、圃場内において旋回走行する場合に操作される。そ
のレバ−操作は、旋回する方向にある左右一方のレバ−
体90R(或は90L)を把持部5a側に引き寄せるよ
うに手で回動させる操作となる。そうすると、旋回内側
の車輪が非駆動状態となり、一方、旋回外側の車輪は駆
動状態のままだから、小回りで旋回することが可能とな
る。 【0028】植付クラッチレバ−L6は、ハンドル5の
右側の把持部5aの左右内側近傍に設けられている。具
体的な構成は、図11・図12に示されるように、ハン
ドル5の下側にレバ−取付け部材92が固着されてい
て、この取付け部材92には左右内側に突出した状態で
レバ−支持軸92aが固着され、そのレバ−支持軸92
aにレバ−体93の基部に固着のボス93aが外嵌され
て植付クラッチレバ−L6が回動可能に支持されてい
る。そして、右側のサイドクラッチレバ−L5Rの取付
け部材73Rにピン73Raが固着されていて、そのピ
ン73Raにボス部94aが外嵌してクランクア−ム9
4が回動自在に取り付けられ、そのクランクア−ム94
の先端部に固着のピン94bに植付クラッチワイヤ−W
6のインナ−W6aの先端部が係合し、更に、ピン94
bの端部にブッシュ95を回転自在に外嵌させ、そのブ
ッシュ95をレバ−体93の下側に固着のプレ−ト93
bの長孔部93b’に係合させている。また、クランク
ア−ム94のボス部94aには、レバ−取付け部材92
側に折れ曲がったストッパ−片94cが固着されてい
て、レバ−体93をレバ−支持軸92a回りに上側に回
動させたとき、それに連動してストッパ−片94cが回
動し、レバ−取付け部材92の上動時レバ−係止部73
Raにストッパ−片94cが当たるとレバ−体93のそ
れ以上の上動を止める。反対に、レバ−体93をレバ−
支持軸92a回りに下側に回動させたとき、それに連動
してストッパ−片94cが回動し、レバ−取付け部材9
2の下動時レバ−係止部92cにストッパ−片94cが
当たるとレバ−体93のそれ以上の下動を止める。よっ
て、これによりレバ−体93の回動範囲が設定されてい
る。尚、植付クラッチワイヤ−W6のアウタ−W6b
は、レバ−取付け部材92のアウタ−取付け部73Rb
に取り付け固定されている。また、植付クラッチワイヤ
−W6の他端側は、そのインナ−W6aが植付クラッチ
53を入り切り操作する植付クラッチ作動ピン53aと
連結していて、植付クラッチレバ−L6のレバ−体93
が上側に位置させているときは、植付クラッチワイヤ−
のインナ−W6aはレバ−側に引かれて植付クラッチ作
動ピン53aが植付クラッチ53のクラッチ体から離れ
植付クラッチ53が入り状態(伝動状態)となる。反対
に、植付クラッチレバ−L6のレバ−体93が下側に位
置させているときは、植付クラッチワイヤ−のインナ−
W6aはスプリング53bにより植付クラッチ側に引か
れて植付クラッチ作動ピン53aが植付クラッチ53の
クラッチ体に作用し植付クラッチ53が切り状態(非伝
動状態)となる。 【0029】ところで、植付クラッチレバ−L6のレバ
−体93を、上側位置と下側位置とに切替え操作すると
きは、ハンドル5の右側の把持部5aを握る手で操作す
る。植付クラッチ53を切り状態から入り状態に切替る
べくレバ−体93を下側位置から上側位置に操作すると
きは、把持部5aを握っていた手の指(把持部5a下側
に位置させていた人指指から小指)をレバ−体93の末
端部に取り付けた指操作用グリップ93aの下側へ延ば
し、その指操作用グリップ93aを上方に向けて突き上
げる(図13(b))。レバ−体93の上動とともにク
ランクア−ム94が回動し植付クラッチワイヤ−のイン
ナ−W6aがピン73Raの軸心位置を越えると、スプ
リング53bによるインナ−W6aの植付クラッチ側へ
の引っ張り作用がレバ−体93を下側に回動付勢する状
態から上側に回動付勢する状態へと切り替わる。更に、
レバ−体93が上動してストッパ−片94cが上動時レ
バ−係止部73Raに当たると、レバ−体93は操縦者
による保持操作なしにその位置を維持する状態となり、
植付クラッチ53が切り状態から入り状態に切替る。反
対に、植付クラッチ53を入り状態から切り状態に切替
るべくレバ−体93を上側位置から下側位置に操作する
ときは、把持部5aを握っていた手の親指をレバ−体9
3の指操作用グリップ93aの上側へ延ばし、その指操
作用グリップ93aを下方に向けて押し下げる(図13
(a))。レバ−体93の下動とともにクランクア−ム
94が回動し植付クラッチワイヤ−のインナ−W6aが
ピン73Raの軸心位置を越えると、スプリング53b
によるインナ−W6aの植付クラッチ側への引っ張り作
用がレバ−体93を上側に回動付勢する状態から下側に
回動付勢する状態へと切り替わる。更に、レバ−体93
が下動してストッパ−片94cが上動時レバ−係止部7
3Rbに当たると、レバ−体93は操縦者による保持操
作なしにその位置を維持する状態となり植付クラッチ5
3を入り状態から切り状態に切替る。 【0030】尚、植付クラッチレバ−L6のレバ−体9
3は、その下動時にサイドクラッチレバ−L5Rのレバ
−体90R側に接近するように設けられている(図1
3)。これにより、植付クラッチ53を切り状態から入
り状態に切替るべくレバ−体93を下側位置から上側位
置に操作するときに指がレバ−に届きやすく操作がより
やり易くなっている。更に、レバ−体93に取り付けた
指操作用グリップ93aは、その上面位置が、レバ−を
上側に移動させたとき、ハンドル把持部5aの上面位置
と略同高さとしているから、レバ−体93を押し下げ操
作するときに親指を指操作用グリップ93a上面に移動
させやすい。また、レバ−を下側に移動させたときは、
サイドクラッチレバ−L5Rのレバ−体90R下面位置
より上側に位置させているので、レバ−体93を押し上
げ操作するときに指を指操作用グリップ93a下面に移
動させやすい。よって、このレバ−の指での操作が容易
に且つ素早くできる。 【0031】この植付クラッチレバ−L6は圃場内の植
付作業において以下のように使用される。即ち、圃場内
を植付走行に入るときは、右側の把持部5a近傍に設け
た植付クラッチレバ−L6を右手の指で引き上げて、植
付クラッチ53を切り状態から入り状態に切替る。そし
て、枕地に至って旋回するときは、その旋回に入る前に
植付クラッチレバ−L6を右手の指で押し下げて植付ク
ラッチ53を切り状態に切替ると共に、左側に設けた第
2油圧操作レバ−L2を左手の指で押し下げて機体を若
干上昇作動させる。そして、サイドクラッチレバ−L5
R(或はL5L)を把持部5a側に握り込んで旋回操作
する。旋回が終われば、第2油圧操作レバ−L2を姿勢
Aの状態に戻し、植付クラッチレバ−L6を再び入り操
作して次行程の植付走行を開始する。尚、この間、第1
油圧操作レバ−L1をガイド溝LG1の上端位置(D)
に位置させている。 【0032】よって、この植付クラッチ53は、その入
り切り操作を操縦者がハンドルの把持部5aから手を離
すことなく素早く且つ容易に行える。また、それによ
り、旋回に入る前の植付切り操作が素早く安定した姿勢
で行えるので旋回走行直前まで植付走行させられ枕時幅
を狭くできる。また、植付開始時において機体を直進状
態にしてハンドル5を両手で保持しながら植付入り操作
ができるから植付ラインを左右に乱すことがない。 【0033】ところで、第2油圧操作レバ−L2は、旋
回終了後、姿勢Bから姿勢Aの状態に戻さなければなら
ないが、この操作を忘れると機体下降規制状態となった
ままで植付走行してしまい適正な植付深さで植付ができ
なくなってしまう。この第2油圧操作レバ−L2の戻し
忘れを防止するため、旋回終了後、再び植付開始すべく
植付クラッチレバ−L6を入り操作するとそれに連動し
て第2油圧操作レバ−L2が姿勢Bから姿勢Aの状態に
戻るように構成するとよい。図14・図15にその構成
を開示している。即ち、植付クラッチレバ−L6の操作
に連動する連動ア−ム100をハンドル5の下側に固着
の回動軸101に回動可能に取付け、その連動ア−ム1
00の一端側をサイドクラッチレバ−L5Lの取付け部
材73Lの内側に入り込ませてその先端部100aを長
孔73Lbに臨ませる。一方、連動ア−ム100の他端
側100bは、その先端部100bに連動ワイヤ−10
2のインナ−102aの一端を連結する。そして、連動
ア−ム100の回動軸101への取付け部にはコイルス
プリング103を取り付けて、そのコイルスプリング1
03により連動ア−ム100は、その先端部100aが
長孔73Lb内に入り込む方向に回動するよう付勢され
る。連動ワイヤ−102のインナ−102aの他端部
は、植付クラッチレバ−L6のレバ−体93基部のボス
93aに上側斜め前方に向けて固着されたア−ム93
a’に取り付けられている。連動ワイヤ−102のアウ
タ−102bの両端部はそれぞれハンドル5に固着のア
ウタ−取付け片104a・104bに取り付けられてい
る。これにより、レバ−体93を上動させて植付クラッ
チレバ−L6を入り操作すると、連動ワイヤ−102の
インナ−102aは植付クラッチレバ−L6側に引っ張
られているのが緩んで、コイルスプリング103の付勢
方向へ連動ア−ム100が回動し、連動ア−ム100の
先端部100aが長孔73Lb内に入り込む。もしこの
とき、第2油圧操作レバ−L2を姿勢Bから姿勢Aの状
態に戻し忘れていて係合ピン75aが長孔73Lbに係
合していれば、連動ア−ム100の先端部100aによ
り外側に突き出されてその係合状態が外され、第2油圧
操作レバ−L2が姿勢Bから姿勢Aの状態に戻るように
なっている。 【0034】また、枕地に至って旋回するときに、その
旋回に入る前に植付クラッチレバ−L6を右手の指で押
し下げて植付クラッチ53を切り状態に切替ると共に、
左側に設けた第2油圧操作レバ−L2を左手の指で押し
下げるが、これを連動させると操作がより簡単になる。
その連動構成は、図17に示されるように設ける。即
ち、植付クラッチレバ−L6のレバ−体93基部のボス
93aに下側斜め後方に向かう連動ア−ム93a”を固
着し、その先端に連動ワイヤ−105の一端側のインナ
−105a先端部を取付け、他端側のインナ−105a
先端部を第2油圧操作レバ−L2のワイヤ−取付けア−
ム74bのワイヤ取付け部74b’に、第2油圧操作ワ
イヤ−W2とともに取付ける。よって、第2油圧操作レ
バ−L2を左手の指で押し下げて姿勢Aから姿勢Bの状
態に操作すると、連動ワイヤ−105のインナ−105
aが第2油圧操作レバ−L2側に引かれる。このとき、
植付クラッチレバ−L6が上側位置にあって植付クラッ
チ入り状態にあると、連動ア−ム104を前方に回動さ
せて植付クラッチレバ−L6を下側位置に下動させ植付
クラッチ切り状態に戻すようになっている。 【0035】第2油圧操作レバ−L2のレバ−体75と
植付クラッチレバ−L6のレバ−体93には、指操作用
グリップ78・93aが外嵌して取り付けられている。
これら指操作用グリップ78・93aは、合成樹脂製で
あり、同じ型を用いて成形され色のみを異ならせたもの
である。そして、このグリップ78・93aの上面と下
面には操作用の案内記号S1・S2を隆起させて表示し
てある。上面には第2油圧操作レバ−L2用の案内記号
S1を、下面には植付クラッチレバ−L6用の案内記号
S2を表示させていて、第2油圧操作レバ−L2のレバ
−体75に取り付けるときは案内記号S1が上側になる
ように取付け、植付クラッチレバ−L6のレバ−体93
に取り付けるときは案内記号S2が上側になるように取
付ける。これにより、これらグリップ成形用の型費を節
約することができる。 【0036】ところで、4条植え歩行型田植機は、その
車輪10・10が2条またぎのトレッドに設けられ、2
条植え歩行型田植機の2条またぎのトレッドと同じであ
る。そのため旋回時において、前行程の隣接植付条に対
して所定の条間隔となる位置に合うよう旋回するとなる
と、4条植え歩行型田植機では旋回半径を大きく(条間
30cm間隔にすると4条植えの場合旋回半径は略々1
25cm)とり、2条植え歩行型田植機では旋回半径を
小さく(条間30cm間隔にすると2条植えの場合旋回
半径は略々60cm)とることになる。即ち、4条植え
歩行型田植機では、前行程で次行程側の車輪が通過した
条間に対して1条間開けて(車輪通過位置の間隔として
は2条間分の間隔を開けて)次行程を走行することにな
るので、4条植え歩行型田植機の旋回時サイドクラッチ
操作は、旋回内側になる車輪側のサイドクラッチ41の
レバ−L5R(或はL5L)を旋回開始時に切り操作
し、機体が90度方向転換できたら一端入り状態に戻
し、約2条間分の間隔を直進走行し、そして、再び旋回
内側になる車輪側のサイドクラッチ41のレバ−L5R
(或はL5L)を切り操作して次行程植付開始位置まで
旋回走行する。一方、2条植え歩行型田植機では、前行
程で次行程側の車輪が通過した条間を次行程で再び通過
することになるので、2条植え歩行型田植機の旋回時サ
イドクラッチ操作は、旋回内側になる車輪側のサイドク
ラッチ41のレバ−L5R(或はL5L)を旋回中ずっ
と切り状態にして旋回する。よって、2条植え歩行型田
植機においては、サイドクラッチレバ−L5R・L5L
の切り操作に連動させて油圧バルブ26を切替し機体を
上昇させるように構成すると、簡単な構成で機体を上昇
させた状態での旋回ができる。この2条植え歩行型田植
機におけるサイドクラッチ操作と油圧操作の連動構成
は、図21・図22に示される構成となっている。 【0037】即ち、左右のサイドクラッチレバ−L5’
R・L5’Lは、ハンドル5の左右の把持部5a・5a
付近下側に設けられている。サイドクラッチレバ−L
5’R・L5’Lのレバ−体90’R・90’Lがハン
ドル5の左右把持部5a・5a近傍下側に固着された取
付け部材73’R・73’Lにレバ−回動ピン91’・
91’で回動可能に取り付けられ、そのレバ−体90’
R・90’Lにサイドクラッチワイヤ−W5R・W5L
のインナーW5Ra・W5La先端部が連結している。
ワイヤ−のアウターは、右側(W5La)では植付クラ
ッチレバ−L6’のレバ−取付け部材92’のアウタ−
取付け部92’bに取り付け固定され、左側(W5L
b)ではハンドル5の固着のアウタ−取付け部材92’
cに固定されている。そして、サイドクラッチワイヤ−
W5R・W5Lの他端側は、左右のサイドクラッチシフ
タ45・45に連結されている。 【0038】そして、サイドクラッチレバ−L5’R・
L5’Lのレバ−体90’R・90’Lのサイドクラッ
チワイヤ−取付け部90’Ra・90’La下側の油圧
ワイヤ−取付け部90’Rb・90’Lbには、第2バ
ルブ操作ア−ムA2に連結する第2油圧操作ワイヤ−W
2’のインナ−W2’aの一端部が係脱可能に連結され
ている。そのインナ−W2’aの端部には、図22に示
されるように、油圧ワイヤ−取付け部90’Rb・9
0’Lbに係合させる係合部材110・110が取り付
けられ、更に、それを覆うようにゴム等の弾性部材から
なるキャップ111・111が取付けられている。係合
部材110・110を油圧ワイヤ−取付け部90’Rb
・90’Lbに係合させたら、キャップ111・111
の先端部と係合部材110・110の係合ピン部110
a・110aとで油圧ワイヤ−取付け部90’Rb・9
0’Lbをはさみ込むようにキャップ111・111を
油圧ワイヤ−取付け部90’Ra・90’La側に寄
せ、係合部材110・110の係合が外れにくくする
(図22(a))。尚、サイドクラッチレバ−L5R・
L5Lの切り操作に機体を上昇させる油圧操作を連動さ
せない状態に切替るときは、係合部材110・110を
引っ張って油圧ワイヤ−取付け部90’Rb・90’L
への係合を外し(図22(b))、外した後はキャッ
プ111・111を第2油圧操作ワイヤ−W2’のアウ
タ−W2’bを固定している6角軸状のナット112・
112にかぶせて、外した第2油圧操作ワイヤ−W2’
のインナ−W2’aの先端側のブラつきを防止する(図
22(c))。尚、ワイヤ−のアウターの取付け固定部
は、外周がネジ加工されていてそれにネジ込ませたナッ
ト114・114と6角軸状のナット112・112と
でアウタ−取付け部92’b・92’cへはさみ込んで
締め付け固定する。サイドクラッチワイヤ−W5側の取
付け固定部の固定も同様である。また、アウタ−末端部
となるナット112・112の先端部にはアウタ−内へ
の泥水の侵入を防ぐゴムキャップ113が取り付けられ
ている。サイドクラッチワイヤ−W5側のアウタ−末端
部も同様にゴムキャップ113が取り付けられている。 【0039】よって、このサイドクラッチレバ−L5’
R・L5’Lは、旋回時においてレバ−体90’R(9
0’L)が把持部5a側に回動操作されると、サイドク
ラッチシフタ45がサイドクラッチ44を非伝動状態に
するように作動して車輪10の駆動が解除されるととも
に、第2油圧操作ワイヤ−W2のインナ−W2aがレバ
−側に更に引かれて第2油圧操作ア−ムA2が回動し、
それとともに第2油圧操作ア−ムA2の係合部A2aに
係合部A1bが係合状態にある第1油圧操作ア−ムA1
が一体的に回動し、油圧バルブ26のスプ−ル26aが
車輪10・10を下降作動させて機体を上昇作動させる
状態に切り替わる(図8(c))。機体が上昇上限位置
まで上昇作動した後は、リリ−フバルブRVにより圧油
がタンク側に逃げる状態となる。そして、旋回が終わっ
て、レバ−体90’R(90L)が把持部5a側から離
れた非操作状態に戻すと、サイドクラッチ44が伝動状
態(車輪10は駆動状態)に復帰してサイドクラッチシ
フタ45が押し戻され、ワイヤ−W5R(W5L)のイ
ンナーW5Ra(W5La)がシフタ−側に引き戻され
るとともに、第2油圧操作ワイヤ−W2のインナ−W2
aがスプリングSP2により油圧バルブ側に引かれ、第
2油圧操作ア−ムA2の一端側の係合部A2aが第1油
圧操作ア−ムA1の係合部A1bから上側に離れ、中央
整地フロ−ト22の上下動によって車輪10・10の昇
降作動を可能とする状態となる。(図8(a)) 【0040】尚、この2条植え歩行型田植機には、前記
4条植え歩行型田植機に設けられていていた第1油圧操
作レバ−L1、主クラッチレバ−L3、主変速レバ−L
4、植付クラッチレバ−L6が同様な構成で設けられて
いる。 【0041】また、2条植え歩行型田植機の全体構成は
図18〜図20の通りである。即ち、走行ミッションケ
ース1の前部にはエンジンEが固着連結され、後側面に
は後端部が斜め後方上方に湾曲した円筒状のフレーム2
の前端が固着されている。そのフレーム2の略水平部位
後側の上側には植付伝動ケース3が馬乗り状にまたがっ
て取り付けられ、湾曲して斜上する部位の上端部には操
縦ハンドル5の基部が取り付けられている。 【0042】植付伝動ケース2には、2条分の苗植付具
6…が駆動回転される回転ア−ムと遊転自在の揺動アー
ムとで装着され、苗載台7から苗を一株づつ分離保持し
て圃場に植え付けるように作動する。また、植付伝動ケ
ース2から両端部が左右に突出し左右往復移動する往復
移動棒8の両端部に連結部材9・9で苗載台7が連結さ
れ、前記苗植付具6…の植付作動に合わせて苗載台7が
左右に往復作動する。尚、苗載台7は、ハンドル支持フ
レーム4の上部に固着の上部支持具7aと、苗載台50
に載置された苗の下側を受ける側面視L字状の苗受支枠
7cが一体に形成された下部支持具7bにより左右摺動
自在に支持されている。苗受支枠7cには苗植付具6…
の苗分離体が通過する苗分割口7c’…が設けられてい
る。 【0043】車輪10・10は、走行ミッションケース
1の左右両側に突出するボス部1a・1aに伝動チェン
ケース12・12に一体のボス12a・12aが回動自
在に外嵌し、その伝動チェンケース12・12の後端側
外側に突出する車軸11・11に軸支されている。ま
た、車輪10・10は油圧シリンダー14の作動により
伝動チェンケース12・12が上下動されるように設け
られている。その油圧シリンダー14の基部は走行ミッ
ションケース1上に固着された油圧ケース15に固着さ
れ、油圧シリンダー14のピストン14aの後端部はス
プリングSPを介して連結ア−ム18’の左右中央部に
連結されている。その連結ア−ム18’は、ピストン1
4aに対してスプリングSPの伸縮範囲で摺動可能に連
結され、且つ上下軸心回りの回動は不能に連結されてい
る。また、連結ア−ム18’の左右両端部は、前端部が
前記ボス12a・12aに一体のアーム13・13の上
端部に枢着された連結ロッド20・20の後端部が連結
されている。よって、油圧シリンダー14のピストン1
4aが突出作動すると左右の車輪10・10は下動し、
引っ込み作動すると左右の車輪10・10は上動する。
尚、右側の連結ロッド20は直接右側のアーム13と回
動自在に枢着され、左側の連結ロッド20はその中途部
にローリング作動用油圧シリンダー21が設けられてい
て、その油圧シリンダー21のピストン21aが突出・
引込み作動すると連結ア−ム18’とアーム13との連
結長が変更でき、右側の車輪10に対して左側の車輪1
0を強制的に上下動できるようにもなっている。 【0044】中央整地フロート22は、機体底部側で左
右の車輪10・10の内側に取付けられている。フロ−
ト後部は機体に支軸24で回動自在に支持され、前部は
長孔25aを有する遊動連結部材25で連結され上下揺
動自在に支持されている。ところで、油圧シリンダー1
4の作動は、ロ−タリ−バルブ型の油圧バルブ26で切
り換えられる。その油圧バルブ26のスプールには、第
1油圧操作レバ−L1と連結する第1バルブ操作ア−ム
A1が一体回転するように取り付けられ、その外側に第
2油圧操作レバ−L2と連結する第2バルブ操作ア−ム
A2が遊転自在に取り付けられ、更にその外側に中央整
地フロート22の前部とロッド27で連結する第3バル
ブ操作ア−ムA3が遊転自在に取り付けられている。よ
って、油圧バルブ26は、第1油圧操作レバ−L1或は
第2油圧操作レバ−L2を操縦者が操作することによっ
て切り換え作動し、また、表土面を滑走する中央整地フ
ロート22の前部の機体に対する上下動によって切り替
え作動して、油圧シリンダー14が作動し、車輪10・
10が上下動するように構成されている。 【0045】この2条植え歩行型田植機の機体姿勢制御
は、以下のようになっている。(図20参照)まず、機
体の上下制御は、中央整地フロート22をセンサフロ−
トとして、左右一対の車輪10・10を昇降作動させて
表土面に対する機体の高さを所定の高さに維持するよう
作動する。即ち、表土面を滑走する中央整地フロート2
2の前部と機体との相対的な上下間隔が変化すると、ロ
ッド27を介して昇降制御用油圧バルブ26のスプール
が切り替え操作されるようになっている。例えば、中央
整地フロート22の前部が所定範囲を超えて機体に対し
て相対的に上動すると、前記油圧バルブ26は油圧ポン
プPからの圧油を油圧シリンダー14内へ送り込むよう
に切り替わる。これにより、ピストン14aがシリンダ
内から押し出されると、連結ア−ム18’、連結ロッド
20・20を介して左右のアーム13・13が後方に引
っ張られて伝動チェンケース12・12が回動し、そし
て、左右の車輪10・10が下降しようとし、相対的に
機体がその分上昇する。機体が上昇するとともに中央整
地フロート22の前部が機体に対して相対的に下動し、
所定範囲内に戻れば油圧バルブ26のスプ−ル26aは
中立に戻って、表土面に対する機体の高さを所定の高さ
に復帰する。反対に、中央整地フロート22の前部が所
定範囲を超えて機体に対して相対的に下動すると、前記
油圧バルブ26は油圧シリンダー14内の圧油がタンク
(ミッションケ−ス1内)に戻れるように切り替わる。
これにより、ピストン14aは車輪10・10が地面か
ら反作用として受ける接地荷重を受けてシリンダ内に押
し込まれる。よって、伝動チェンケース12・12が回
動して機体に対して左右の車輪10・10が上昇しよう
とし、相対的に機体がその分下降する。機体が下降する
とともに中央整地フロート22の前部が機体に対して相
対的に上動し、所定範囲内に戻れば油圧バルブ26のス
プ−ルは中立に戻って、表土面に対する機体の高さを所
定の高さに復帰する。 【0046】次に、機体の左右水平制御は、水平面に対
する機体の左右傾斜を検出する水平センサ29により、
機体に対して車輪10・10の上下位置を左右異ならし
めて機体の左右方向が水平を維持するよう作動する。具
体的に、まず、水平センサ29は、下端に錘29aを固
着した揺動アーム29bの上端部が前後方向の枢支軸に
より揺動可能に吊下げられ、その揺動アーム29bが機
体の左右傾斜に伴って左右に揺動できるように構成した
振子形態となっている。この水平センサ29の揺動ア−
ム29bの中途部とローリング制御用油圧バルブ30の
スプールの先端とを枢支ピンにて連結し、揺動アーム2
9bの左右揺動によりローリング制御用油圧バルブ30
のスプールが切換えられるようになっている。水平面に
対して機体の左側が右側に対し低くなるよう傾むくと、
揺動アーム29bによりスプールが押され、油圧バルブ
30がローリング用油圧シリンダー21のピストン21
aが引き込むように切り替わる。すると、左側の連結ア
−ム18’とアーム13との連結長が短くなって左側の
車輪10が下動し、低くなった左側が上昇する。そし
て、機体が左右水平状態になるまで上昇すると、油圧バ
ルブ30のスプールは揺動アーム29bにより中立状態
に引き戻され、ローリング用油圧シリンダー21の作動
が停止し、機体が左右水平状態に復帰する。反対に、水
平に対して機体の右側が左側に対し低くなるよう傾むく
と、揺動アーム29bによりスプールが引き出され、油
圧バルブ30がローリング用油圧シリンダー21のピス
トン21aが突出するように切り替わる。すると、左側
の連結ア−ム18’とアーム13との連結長が長くなっ
て左側の車輪10が上動し、高くなった左側が下降す
る。そして、機体が左右水平状態になるまで上昇する
と、油圧バルブ30のスプールは揺動アーム29bによ
り中立状態に押し戻され、ローリング用油圧シリンダー
21の作動が停止し、機体が左右水平状態に復帰する。
よって、機体は水平状態になるよう制御される。 【0047】また、2条植え歩行型田植機は、植付伝動
ケ−ス3が2条分の植付装置6・6を駆動する構成なっ
ている他は、図4に示される4条型歩行型田植機の伝動
機構と同様の構成である。 【0048】 【発明の作用及び効果】以上により、操作ワイヤ−W
2’のインナ−W2’aの一端部に係合部110a・1
10aを操作具L5’R・L5’Lのワイヤ−取付け部
90’Rb・90’Lbに係合したとき、前記係合部材
110・110に設けた弾性部材111・111が前記
操作具L5’R・L5’Lに当接してひずむように構成
しているので、前記弾性部材111・111がひずむこ
とにより、前記係合部110a・110a及びワイヤ−
取付け部90’Rb・90’Lbにインナ−W2’aの
装着荷重が生じ、前記係合部110a・110aがワイ
ヤ−取付け部90’Rb・90’Lbから簡単に脱落し
ないようにできるばかりでなく、インナ−W2’aのワ
イヤ−取付け部90’Rb・90’Lbへの着脱の構成
を単純なものとすることができて、弾性部材111・1
11をひずませながらこの操作ワイヤ−W2’の操作具
L5’R・L5’Lへの着脱をワンタッチで容易に行
え、着脱頻度の多い操作ワイヤ−W2’においてこの着
脱が面倒なものとならない。
【図面の簡単な説明】 【図1】歩行型田植機の側面図。 【図2】歩行型田植機(ボンネット取外し状態)の平面
図。 【図3】歩行型田植機の機体姿勢制御機構を示す油圧回
路図。 【図4】歩行型田植機の伝動機構図。 【図5】ハンドル周辺の操作レバ−装置を示す斜視図。 【図6】油圧バルブ操作ア−ムの構成を示す(a)側面
図、(b)断面平面図。 【図7】油圧バルブ操作ア−ムの各種状態(a)〜
(g)を示す簡略側面図。 【図8】第2油圧操作レバ−の構成を示す側面図。 【図9】図8の一部断面底面図。 【図10】第2油圧操作レバ−の一操作状態を示す平面
図。 【図11】植付クラッチレバ−の構成を示す側面図。 【図12】図11の一部断面底面図。 【図13】植付クラッチレバ−の操作状態を示す背面
図。 【図14】第2油圧操作レバ−と植付クラッチレバ−の
一連動例を示す斜視図。 【図15】図14における第2油圧操作レバ−部の構成
を示す平面図。 【図16】第2油圧操作レバ−と植付クラッチレバ−の
別連動例を示す斜視図。 【図17】第2油圧操作レバ−と植付クラッチレバ−の
指操作用グリップを示す平面図。 【図18】2条植え歩行型田植機の側面図。 【図19】2条植え歩行型田植機(ボンネット取外し状
態)の平面図。 【図20】2条植え歩行型田植機の機体姿勢制御機構を
示す油圧回路図。 【図21】2条植え歩行型田植機におけるハンドル近傍
の操作レバ−装置を示す側面図。 【図22】図21における(a)第2油圧操作ワイヤ−
連結状態の部分断面側面図、(b)同ワイヤ−取外し時
の部分断面側面図、(c)同ワイヤ−取外し後の収容状
態を示す部分断面側面図。 【符号の説明】 L5R・L5L:サイドクラッチレバ− W2’:ワイヤ− W2’a:インナ− 110・110:係合部材 110a・110a:係合ピン部 111・111:キャップ90’Rb ・90’Lb:ワイヤ−取付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 大内 建之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 実開 昭56−150696(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 B62L 3/02 B62K 23/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 操作ワイヤ−W2’のインナ−W2’a
    の一端部に係合部110a・110aを備える係合部材
    110・110を設ける一方、前記係合部材110・1
    10に弾性部材111・111を設け、前記係合部11
    0a・110aを操作具L5’R・L5’Lのワイヤ−
    取付け部90’Rb・90’Lbに係合したとき、前記
    弾性部材111・111が前記操作具L5’R・L5’
    Lに当接してひずむように前記係合部110a・110
    aと前記弾性部材111・111との間隔を構成したこ
    とを特徴とする操作ワイヤ−の着脱機構。
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