以下、本発明の作業機1について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態において、作業機1の運転席4に着座した作業者(運転者)OPの前側(図1等の矢印A1方向)を前方、作業者OPの後側(図1等の矢印A2方向)を後方、作業者OPの左側(図2等の矢印B1方向)を左方、作業者OPの右側(図2等の矢印B2方向)を右方として説明する。また、前後方向に直交する水平方向を幅方向として説明する。また、寸法は、幅方向の長さ(幅)をWで、上下方向の長さ(高さ)をTで示す。
図1に示すように、作業機1は、走行車両2と、運転席4と、操作装置10と、枝葉収集装置30と、を備えている。走行車両2は、走行可能な車体であり、当該車体に推進力を付与する走行装置5が設けられている。走行装置5は、回転駆動する装置であって、左側の前輪5FL、右側の前輪5FR、左側の後輪5RL、及び右側の後輪5RRを有している。
図1、図2に示すように、走行車両2には、原動機8が設けられている。本実施形態の場合、原動機8は、エンジンであるが、電力によって駆動する電気モータであってもよい。原動機8は、走行車両2の後部に設けられている。原動機8の上方及び側方は、原動機カバー20により覆われている。
運転席4は、走行車両2に設けられており、原動機8の前方に配置されている。運転席4は、座部4aと背もたれ部4bとを有している。図1に示すように、運転席4の座部4aは、走行車両2の高さ方向(上下方向)において、原動機8とオーバラップしている。運転席4の座部4aの上面(座面)は、原動機8の上端部よりも下方に位置している。
操作装置10は、運転席4の周辺に配置され走行車両2を操作する装置であり、運転席4の前方に配置されている。操作装置10は、操縦台10a、操舵装置(ステアリングハンドル)10b、アクセルペダル(走行ペダル)10c、ブレーキペダル10dと、を含んでいる。
図1、図2に示すように、操舵装置10bは、操縦台10aに支持されている。操舵装置10bは、前後方向において、前輪5FL,5FRとオーバラップしている。アクセルペダル10cは、操縦台10aの側方(右方)に設けられている。アクセルペダル10c
は、前進用ペダル10c1と後進用ペダル10c2とを含む。前進用ペダル10c1は、後進用ペダル10c2の前方に配置されている。ブレーキペダル10dは、操縦台10aの側方(左方)に設けられている。
図1、図2に示すように、アクセルペダル10cの前方及びブレーキペダル10dの前方は、カバー等により遮られておらず、開放されている。このため、運転席4に着座した作業者OPは、走行車両2の前方からアクセルペダル10c及びブレーキペダル10dの前方方向(走行車両2の前下方)を視認することができる(図7参照)。操縦台10aの前方は、前カバー21により覆われている。図1に示すように、前カバー21の上面は、側面視において、前方に向かうにつれて下方に移行するように傾斜している。また、図2に示すように、前カバー21の幅W1は、運転席4の幅W2よりも狭い。
図3、図4に示すように、走行車両2は、車体フレーム11を備えている。車体フレーム11は、ベースフレーム11A、前フレーム11B、後フレーム11C、連結部材11D、支持板11Eを有している。連結部材11Dは、第1連結部材11D1、第2連結部材11D2、第3連結部材11D3、第4連結部材11D4を含む。
図4に示すように、ベースフレーム11Aは、第1ベースフレーム11ALと第2ベースフレーム11ARとを含む。第1ベースフレーム11ALは、走行車両2の左下部に配置されており、前後方向に延びている。第2ベースフレーム11ARは、走行車両2の右下部に配置されており、前後方向に延びている。
図4に示すように、前フレーム11Bは、平面視にてC字状に形成されている。前フレーム11Bの一端部は、第1ベースフレーム11ALの左側面の前部に接続されている。前フレーム11Bの他端部は、第2ベースフレーム11ARの右側面の前部に接続されている。前フレーム11Bは、ベースフレーム11Aから前上方に向けて立ち上がった後、ベースフレーム11Aの前端部よりも前方まで延びている。第1ベースフレーム11ALの前端部と前フレーム11Bの前部とは、第1連結部材11D1により連結されている。第2ベースフレーム11ARの前端部と前フレーム11Bの前部とは、第2連結部材11D2により連結されている。
図3に示すように、第1連結部材11D1は、第1ベースフレーム11ALの前端部から前方に延びた後、屈曲して上方に延びている。第2連結部材11D2は、第2ベースフレーム11ARの前端部から前方に延びた後、屈曲して上方に延びている。
図4に示すように、後フレーム11Cは、後部位11CBと、左部位11CLと、右部位11CRと、を有している。後部位11CBは、走行車両2の後部に配置されており、幅方向に延びている。左部位11CLは、後部位11CBの左端部から前方に向けて屈曲している。右部位11CRは、後部位11CBの右端部から前方に向けて屈曲している。後フレーム11Cは、平面視にてU字状を呈している。左部位11CLの前端部は、第3連結部材11D3により第1ベースフレーム11ALの前後方向の中途部と連結されている。右部位11CRの前端部は、第4連結部材11D4により第2ベースフレーム11ARの前後方向の中途部と連結されている。左部位11CLの後部寄りの部分と右部位11CRの後部寄りの部分とは、支持板11Eにより接続されている。支持板11Eは、原動機8の下部を支持している。
図1、図2に示すように、作業機1Aは、足置き部(第1足置き部12及び第2足置き部13)を有している。第1足置き部12は、操縦台10aの両側(左側と右側)に位置する。また、第1足置き部12は、前カバー21の両側(左側と右側)に位置する。第1足置き部12は、操舵装置10bよりも前方まで延びている。第1足置き部12は、前輪5FL,5FRの上方に配置されている。前輪5FLの左端は、左側の第1足置き部12の左端よりも左方に位置している。前輪5FRの右端は、右側の第1足置き部12の右端よりも右方に位置している。
図2に示すように、第1足置き部12の前方は開放されている。言い換えれば、走行車両2の前方から第1足置き部12を視認することができる(図7参照)。第2足置き部13は、第1足置き部12の後方に設けられている。第2足置き部13は、操縦台10aと運転席4との間に配置されている。
図1、図3に示すように、走行車両2には、原動機8の動力によって駆動する草刈装置15が設けられている。草刈装置15は、走行車両2の下方に設けられている。草刈装置15は、走行車両2の運転席4の下方に配置されている。草刈装置15は、ベースフレーム11Aの下部に取り付けられている。草刈装置15は、上下方向に延びる回転軸15aと、回転軸15aに取り付けられた刈刃15bと、を有している。刈刃15bの上方及び側方は、刈刃カバー16により覆われている。
枝葉収集装置30は、果樹等の剪定後の圃場Gに散乱している枝葉Eを収集する装置である。枝葉Eは、少なくとも葉が残っている枝、葉が残っていない枝、及び葉のみのいずれかを含む。枝葉収集装置30は、走行車両2の前部又は後部に装着され、走行車両2の前進に伴い枝葉Eをかき集めることで枝葉収集作業を行う。本実施形態において、枝葉収集装置30は、走行車両2の前部に装着されている(以下、走行車両2の前部に装着される枝葉収集装置30を「枝葉収集装置30A」と記す)。図2に示すように、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3は、走行車両2の幅方向の長さW4と略一致しており、図1に示すように、走行車両2に装着された枝葉収集装置30Aの高さT1は、走行車両2の高さ(原動機カバー20の高さ)T2よりも低い。
図1、図2、図5A~図7に示すように、枝葉収集装置30Aは、フレーム部31と、複数の枝葉フォーク部40と、取付ブラケット51Aと、昇降装置50Aと、を有している。フレーム部31は、枝葉収集装置30Aが有する構造体や部品を支持するフレームであり、例えば昇降装置50Aに対して複数の枝葉フォーク部40を支持する。本実施形態においてフレーム部31は、横部材32と、一対の縦部材33と、第1支持部材34と、第2支持部材35と、を含んでいる。
図2、図5Bに示すように、横部材32は、フレーム部31の基端側(後側)を構成し、幅方向に延びる長尺の部材である。横部材32の一端(左端)は、走行車両2の幅方向の一方側(左側)と略一致している。一方、横部材32の他端(右端)は、走行車両2の幅方向の他方側(右側)と略一致している。
図2、図5Bに示すように、一対の縦部材33は、フレーム部31の基端側(後側)から先端側(前側)を構成し、前後方向に延びる部材である。一対の縦部材33は、幅方向に間隔をあけて離反して配置されている。一対の縦部材33のうち、幅方向の一方側(左側)の縦部材33Lは、横部材32の左側に配置され、一対の縦部材33のうち、幅方向の他方側(右側)の縦部材33Rは、横部材32の右側に配置されている。一対の縦部材33の後端は、横部材32と、ボルト等の締結部材により連結されており、横部材32の下側から前方に延設されている。
図1、図2、図5A~図7に示すように、第1支持部材34及び第2支持部材35は、複数の枝葉フォーク部40が取り付けられる部分であり、前後方向に離反して配置されている。第1支持部材34及び第2支持部材35は、幅方向に延びている長尺の板状部材である。第1支持部材34及び第2支持部材35の一端(左端)は、走行車両2の幅方向の一方側(左側)と略一致している。一方、第1支持部材34及び第2支持部材35の他端(右端)は、走行車両2の幅方向の他方側(右側)と略一致している。第1支持部材34及び第2支持部材35は、取付部36を介して一対の縦部材33に取り付けられる。
図1、図2、図5A~図7に示すように、取付部36は、第1支持部材34及び第2支持部材35が前後方向に離反し且つ第1支持部材34が第2支持部材35よりも前方に位置するよう、当該第1支持部材34及び第2支持部材35を一対の縦部材33に取り付ける。詳しくは、取付部36は、幅方向の一方側(左側)の縦部材33Lの前側及び前後方向に中央部と、幅方向の他方側(右側)の縦部材33Rの前側及び前後方向の中央部と、にそれぞれ取り付けられている。
図5Bに示すように、左側の縦部材33Lの前側に取り付けられた取付部(第1ブラケット)36Aと、右側の縦部材33Rの前側に取り付けられた取付部(第2ブラケット)36Bと、は対応しており、第1ブラケット36Aは、第1支持部材34の左側を支持し、第2ブラケット36Bは、第1支持部材34の右側を支持している。
図5Bに示すように、左側の縦部材33Lの前後方向の中央部に取り付けられた取付部
(第3ブラケット)36Cと、右側の縦部材33Rの前後方向の中央部に取り付けられた取付部(第4ブラケット)36Dと、は対応しており、第3ブラケット36Cは、第2支持部材35の左側を支持し、第4ブラケット36Dは、第2支持部材35の右側を支持している。
図1、図5A~図7に示すように、取付部36は、鋼板等を曲げ加工することで形成された部材であり、側面視で内角が鈍角を形成する略V字形状である。図5Aに示すように、取付部36は、縦部材33に取り付けられる第1部分37と、縦部材33の後端から後方に移行するにつれて当該縦部材33から離れる方向に延設された第2部分38と、を含んでいる。第2部分38の板面には、ボルトやナット等の締結部材によって第1支持部材34又は第2支持部材35が取り付け固定されており、第2部分38は、第1支持部材34及び第2支持部材35のいずれか一方を支持する。詳しくは、第2部分38は、複数の枝葉フォーク部40を第1支持部材34及び第2支持部材35に取り付けるボルトやナット等の締結部材によって第1支持部材34又は第2支持部材35と共締めされることで、当該第1支持部材34又は第2支持部材35と取り付け固定される。これにより、第1ブラケット36A及び第2ブラケット36Bは、第1支持部材34の板面が前下方を向くように当該第1支持部材34を支持する。第3ブラケット36C及び第4ブラケット36Dは、第2支持部材35の板面が前下方を向くように当該第2支持部材35を支持する。
図5Aに示すように、複数の枝葉フォーク部40は、走行車両2の前進に伴い、圃場Gの枝葉Eをかき集める部分である。複数の枝葉フォーク部40は、比較的細い長尺の部材であって、本実施形態においては断面円形状の丸パイプ材により構成されている。図2や図5Bに示すように、複数の枝葉フォーク部40は、それぞれ幅方向に離反して配置され、図1や図5Aに示すように、フレーム部31から下方に延設されている。本実施形態においては、複数の枝葉フォーク部40は、第1支持部材34において幅方向に16つ離反して配置され、第2支持部材35において幅方向に16つ離反して配置されている。複数の枝葉フォーク部40は、第1支持部材34又は第2支持部材35に支持され、フレーム部31(第1支持部材34又は第2支持部材35)から走行車両2に向かって傾斜している。以下の説明において、第1支持部材34に支持される枝葉フォーク部40を前側フォーク40Fとして説明し、第2支持部材35に支持される枝葉フォーク部40を後側フォーク40Rとして説明する。
図5Aに示すように、前側フォーク40Fは、基端側(上側)が第1支持部材34に取り付けられており、図5Bに示すように、それぞれ幅方向に離反し且つ第1支持部材34の幅方向の一方側(左側)から他方側(右側)に亘って配置されている。言い換えると、第1支持部材34は、複数の枝葉フォーク部40(前側フォーク40F)を幅方向に離反して支持する。また、前側フォーク40Fの幅方向の一方側(左側)は、走行車両2の幅方向の一方側(左側)と略一致している。一方、前側フォーク40Fの幅方向の他方側(右側)は、走行車両2の幅方向の他方側(右側)と略一致している。
図5Bに示すように、第1支持部材34に取り付けられた前側フォーク40Fは、幅方向に延びる列を形成し、前側フォーク40Fの先端側(下側)は、枝葉Eをかき集める枝葉集部(第1レーキ部40a)を形成する。また、前側フォーク40Fは、第1支持部材34の板面に沿って下方に延設されている。即ち、前側フォーク40Fは、図5Aに示すように、第1支持部材34から後方に移行するにつれて当該縦部材33から離れる方向、つまり下後方に向かって傾斜している。前側フォーク40Fの先端側(下側)は、下方に向かって屈曲しており、圃場Gの上面と略直交する。
図5Aに示すように、後側フォーク40Rは、基端側(上側)が第2支持部材35に取り付けられており、図5Bに示すように、それぞれ幅方向に離反し且つ第2支持部材35の幅方向の一方側(左側)から他方側(右側)に亘って配置されている。言い換えると、第2支持部材35は、複数の枝葉フォーク部40(後側フォーク40R)を幅方向に離反して支持する。また、後側フォーク40Rの幅方向の一方側(左側)は、走行車両2の幅方向の一方側(左側)と略一致している。一方、後側フォーク40Rの幅方向の他方側(右側)は、走行車両2の幅方向の他方側(右側)と略一致している。
図5Bに示すように、第2支持部材35に取り付けられた後側フォーク40Rは、幅方向に延びる列を形成し、後側フォーク40Rの先端側(下側)は、枝葉Eをかき集める枝葉集部(第2レーキ部40b)を形成する。また、後側フォーク40Rは、第2支持部材35の板面に沿って下方に延設されている。即ち、後側フォーク40Rは、図5Aに示すように、第2支持部材35から後方に移行するにつれて当該縦部材33から離れる方向、つまり下後方に向かって傾斜している。後側フォーク40Rの先端側(下側)は、下方に向かって屈曲しており、圃場Gの上面と略直交する。
上記構成によれば、複数の枝葉フォーク部40は、前側フォーク40Fと後側フォーク40Rとで、幅方向に並ぶ複数の枝葉フォーク部40の列を前後方向に離反して2列形成し、前後方向に離反する枝葉集部を2つ(第1レーキ部40a及び第2レーキ部40b)形成する。このため、後側フォーク40Rは、前側フォーク40Fがかき集めることができなかった枝葉Eをかき集めることができる。言い換えると、後側フォーク40Rは、前側フォーク40Fの枝葉収集作業の補助を行う。
取付ブラケット51Aは、走行車両2に取り付けられ、且つフレーム部31を支持する構造体である。本実施形態においては、走行車両2の前部に取り付けられ、昇降装置50Aを介してフレーム部31を間接的に支持する。具体的には、取付ブラケット51Aは、前フレーム11Bの前部に形成された前方装着部11bに取り付けられる。
図5A、図5Bに示すように、取付ブラケット51Aは、被装着部52Aと、接続部53Aと、第1支持体54と、を有している。被装着部52Aは、前方装着部11bに取り付けられる部分であり、板面が前後方向を向いて配置された板状の部材である。被装着部52Aには、貫通孔等が形成されており、ボルト及びナット等の締結部材によって前方装着部11bと着脱可能に接続されている。
図5A、図5Bに示すように、接続部53Aは、被装着部52Aと、第1支持体54と、を接続する部分である。接続部53Aは、被装着部52Aの上部から前方に延設されている。本実施形態において、接続部53Aは、幅方向に離反した一対の板状部材から構成されている。接続部53Aの前部には、第1支持体54が取り付けられる。
図5A、図5Bに示すように、第1支持体54は、昇降フレーム55Aを上下方向に揺動自在に支持する部分であり、接続部53Aの前部に取り付けられている。第1支持体54は、第1縦壁54aと、第1支持壁54bと、第2支持壁54cと、支持柱54dと、を有している。第1縦壁54aは、板面が前後方向を向くように配置された板状の部材である。第1縦壁54aの後面には、接続部53Aの前部が取り付けられる。
図5Bに示すように、第1支持壁54b及び第2支持壁54cは、幅方向において対応しており、幅方向に離反して配置されている。第1支持壁54bは、第1縦壁54aの幅方向の一方側(左側)から前方に延設された部分である。図5Aに示すように、第1支持壁54bは、板面が幅方向を向いた上下方向に長尺の板状部分であり、上側と下側とにそれぞれ貫通された孔(支持孔)が形成されている。支持孔は、幅方向に貫通された孔である。
図5Bに示すように、第2支持壁54cは、第1縦壁54aの幅方向の他方側(右側)から前方に延設された部分である。即ち、第1縦壁54a、第1支持壁54b、及び第2支持壁54cは、平面視において略門形状を形成する。図5Aに示すように、第2支持壁54cは、板面が幅方向を向いた上下方向に長尺の板状部分であり、上側と下側とにそれぞれ貫通された孔(支持孔)が形成されている。支持孔は、幅方向に貫通された孔である。
図5Bに示すように、支持柱54dは、第1縦壁54aの幅方向の中央部に位置しており、当該第1縦壁54aの下側から上方に延設され、第1縦壁54aの上端から上方に突出している柱状の部分である。図1に示すように、支持柱54dの高さT1は、走行車両2の高さT2よりも低く、詳しくは、前カバー21の上端よりも低い。図5A、図5Bに示すように、支持柱54dの上部には、前方に延設された保持部54d1が形成されている。図5Bに示すように、保持部54d1は、支持柱54dから二股状に突出して形成されており、保持部54d1には、幅方向に貫通された貫通孔が形成されている。貫通孔は
、第1支持壁54bに形成された支持孔及び第2支持壁54cに形成された支持孔よりも上方に位置している。
昇降装置50Aは、取付ブラケット51Aに対してフレーム部31を昇降自在に支持する装置である。昇降装置50Aは、フレーム部31を下降させて枝葉フォーク部40が収集作業を行う作業状態と、フレーム部31を上昇させて枝葉フォーク部40が収集作業を行わない非作業状態と、に切り換えることができる。なお、本実施形態において、昇降装置50Aは取付ブラケット51Aと別体であるものとして説明するが、昇降装置50Aは、走行車両2に対してフレーム部31を昇降できればよく、昇降装置50Aが取付ブラケット51Aを含むような構成であってもよい。
図2に示すように、昇降装置50Aの幅W5は、運転席4の幅W2よりも狭く、本実施形態においては、前カバー21の幅W1よりも狭い。図1、図2、図5A~図7に示すように、昇降装置50Aは、昇降フレーム55Aと、電動昇降機構70と、有している。
図1、図2、図5A~図7に示すように、昇降フレーム55Aは、取付ブラケット51Aに上下方向に揺動自在に支持され且つフレーム部31に連結される部材である。昇降フレーム55Aは、第2支持体56と、一対の上部リンク60Aと、一対の下部リンク61Aと、連結軸62と、を有している。
図5A、図5Bに示すように、第2支持体56は、フレーム部31を支持する部分であり、取付ブラケット51Aの前方に配置されている。図5Bに示すように、第2支持体56は、第2縦壁56aと、第3支持壁56bと、第4支持壁56cと、を有している。第2縦壁56aは、板面が前後方向を向くように配置された板状の部材である。第2縦壁56aの前面には、フレーム部31が取り付けられる。具体的には、第2縦壁56aの前面には、横部材32の幅方向の中央部が取り付けられている。
図5Bに示すように、第3支持壁56b及び第4支持壁56cは、幅方向において対応しており、幅方向に離反して配置されている。第3支持壁56bは、第2縦壁56aの幅方向の一方側(左側)から後方に延設された部分である。図5Aに示すように、第3支持壁56bは、板面が幅方向を向いた上下方向に長尺の板状部分であり、上側と下側とにそれぞれ貫通された孔(支持孔)が形成されている。支持孔は、幅方向に貫通された孔である。
図5Bに示すように、第4支持壁56cは、第2縦壁56aの幅方向の他方側(右側)から後方に延設された部分である。即ち、第2縦壁56a、第3支持壁56b、及び第4支持壁56cは、平面視において略門形状を形成する。図5Aに示すように、第4支持壁56cは、板面が幅方向を向いた上下方向に長尺の板状部分であり、上側と下側とにそれぞれ貫通された孔(支持孔)が形成されている。支持孔は、幅方向に貫通された孔である。
図5A、図5Bに示すように、一対の上部リンク60A及び一対の下部リンク61Aは、前後方向に延び且つ第1支持体54と第2支持体56とを上下方向に揺動自在に連結するリンクである。一対の上部リンク60Aは、幅方向に離反して配置され、幅方向の一方側(左側)と他方側(右側)とで、それぞれ第1支持体54の上側と第2支持体56の上側とを上下方向に揺動自在に連結する。具体的には、左側の上部リンク60ALの後側は、第1支持壁54bの上側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。一方、左側の上部リンク60ALの前側は、第3支持壁56bの上側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。また、右側の上部リンク60ARの後側は、第2支持壁54cの上側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。一方、右側の上部リンク60ARの前側は、第4支持壁56cの上側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。
一対の下部リンク61Aは、幅方向に離反して配置され、幅方向の一方側(左側)と他方側(右側)とで、それぞれ第1支持体54の下側と第2支持体56の下側とを上下方向に揺動自在に連結する。具体的には、左側の下部リンク61ALの後側は、第1支持壁54bの下側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付け
られている。一方、左側の下部リンク61ALの前側は、第3支持壁56bの下側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。また、右側の下部リンク61ARの後側は、第2支持壁54cの下側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。一方、右側の下部リンク61ARの前側は、第4支持壁56cの下側の支持孔に幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに上下方向に揺動自在に取り付けられている。
図5Bに示すように、連結軸62は、一対の下部リンク61Aの中途部を連結する軸状部材である。連結軸62の幅方向の一方側(左側)は、左側の下部リンク61Aの前後方向の中央部と連結されている。また、連結軸62の幅方向の他方側(右側)は、右側の下部リンク61Aの前後方向の中央部と連結されている。
電動昇降機構70は、作業機1Aに設けられた操作具75の操作によって操作され且つ電力によって昇降フレーム55Aを上下方向に揺動する機構である。本実施形態において、電動昇降機構70は、供給された電力によって伸縮駆動を行う電動シリンダ70Aである。図5Bに示すように、電動シリンダ70Aは、支持柱54dの上部と連結軸62とを上下方向に揺動自在に連結しており、当該支持柱54dの上部と連結軸62との間の距離を伸縮させることで、昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させる。図5A、図5Bに示すように、電動シリンダ70Aは、筒体(シリンダチューブ)71と、電動モータ73と、伝達機構(図示略)と、筒体71内に収容され且つ軸心廻りに回転駆動するボールねじ(図示略)と、ボールねじの回転駆動により軸方向移動されるロッド72と、有している。筒体71は、長尺の筒状の部材であり、ボールねじを収容している。
電動モータ73は、供給された電力によって駆動力を発生させる機器である。本実施形態において、電動モータ73は、ステッピングモータであり、走行車両2に設けられたバッテリ(図示略)から供給された電力によって駆動軸(図示略)を回転させる。また、図5A、図5Bに示すように、電動モータ73は、筒体71の外周面に取り付け固定されている。伝達機構は、電動モータ73が発生させた駆動力をボールねじに伝達する。伝達機構は、例えば複数のギヤ等を含んでおり、駆動軸の回転駆動力の変速等を行う。ボールねじは、長尺の軸状部材であり、一端側には伝達機構が連結されており、他端側には螺子溝が形成されている。ロッド72は、長尺の軸状部材であり、一端側にはボールねじの螺子溝が対応する螺子孔が形成されており、他端側は連結軸62に上下方向に揺動自在に連結されている。また、ロッド72は、軸心廻りに回転不動に筒体71に支持されており、ボールねじの回転駆動によりロッド72が摺動して、電動シリンダ70Aが伸縮する。
即ち、例えば、電動モータ73が正回転する場合、電動モータ73の駆動力が伝達機構を介してボールねじに伝達され、ボールねじの回転駆動によりロッド72が他端側に移動することで、電動シリンダ70Aが伸長する。一方、電動モータ73が逆回転する場合、電動モータ73の駆動力が伝達機構を介してボールねじに伝達され、ボールねじの回転駆動によりロッド72が一端側に移動することで、電動シリンダ70Aが収縮する。
操作具75は、電動昇降機構70を操作する機器であり、図5Aに示すように運転席4の前方に配置されている。操作具75は、電動モータ73に入力するパルス信号を変更操作することで電動モータ73の回転角度を任意に操作する。詳しくは、操作具75は、前カバー21の後上部に取り付けられており、操縦台10aの上方に配置されている。
操作具75は、制御装置76を介して電動モータ73と接続されている。制御装置76は、電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成された装置である。制御装置76は、操作具75から入力された信号に基づいて、電動モータ73に入力するパルス信号を変更する。
なお、電動昇降機構70は、電力によって駆動してフレーム部31を昇降することができればよく、その構成は上記構成に限定されない。
以下、主に図6を用いて、昇降装置50Aによるフレーム部31の昇降、即ち電動昇降機構70による昇降フレーム55Aの揺動について説明する。まず、昇降装置50Aがフレーム部31を下降させて、作業状態に切り換える場合について説明すると、運転席4に着座した作業者OPが操作具75を操作し、制御装置76が電動モータ73に入力するパ
ルス信号を変更する。電動モータ73は、制御装置76から入力されたパルス信号によって回転駆動(正回転)し、伝達機構がボールねじを軸心廻りに回転駆動させる。ボールねじが回転駆動すると、ボールねじに形成された螺子溝と螺子孔とによってロッド72が他端側に移動することで、図6の上図に示すように電動シリンダ70Aが伸長する。電動シリンダ70Aが伸長すると、支持柱54dの上部と連結軸62との間の距離を伸長され、連結軸62が下方に移動される。
これにより、一対の下部リンク61Aが第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図6の上図に示すように反時計回り)に下方へ押し下げられ、一対の下部リンク61Aの下方移動に応じて、第2支持体56が下方に移動する。また、第2支持体56の下方移動により、一対の上部リンク60Aが一対の下部リンク61Aと平行を保ちつつ、第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図6の上図に示すように反時計回り)に下方へ押し下げられる。このため、第2支持体56は、第1支持体54と平行を保ちつつ下方へ移動して、フレーム部31及び複数の枝葉フォーク部40が下方へ移動され、昇降装置50Aは作業状態に切り換わる。
つぎに、昇降装置50Aがフレーム部31を上昇させて、非作業状態に切り換える場合について説明すると、運転席4に着座した作業者OPが操作具75を操作し、制御装置76が電動モータ73に入力するパルス信号を変更する。電動モータ73は、制御装置76から入力されたパルス信号によって回転駆動(逆回転)し、ボールねじが回転駆動してロッド72が一端側に移動することで、図6の下図に示すように電動シリンダ70Aが収縮する。電動シリンダ70Aが収縮すると、支持柱54dの上部と連結軸62との間の距離を収縮され、連結軸62が上方に移動される。
これにより、一対の下部リンク61Aが第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図6の下図に示すように時計回り)に上方へ押し上げられ、一対の下部リンク61Aの上方移動に応じて、第2支持体56が上方に移動する。また、第2支持体56の上方移動により、一対の上部リンク60Aが一対の下部リンク61Aと平行を保ちつつ、第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図6の下図に示すように時計回り)に上方へ押し上げられる。このため、第2支持体56は、第1支持体54と平行を保ちつつ上方へ移動して、フレーム部31及び複数の枝葉フォーク部40が上方へ移動され、昇降装置50Aは非作業状態に切り換わる。
図7に破線矢印で示すように、作業者OPは、運転席4に着座した状態で、複数の枝葉フォーク部40を視認することができる。特に、作業者OPは、運転席4に着座した状態で、アクセルペダル10cの前方及びブレーキペダル10dの前方の開放された部分から複数の枝葉フォーク部40の上側を視認することができる。これにより、作業者OPは、複数の枝葉フォーク部40がかき集めた枝葉Eの量を視認することができ、作業状況を容易に把握することができる。さらに、図1に示すように、昇降装置50Aの幅は、運転席4の幅よりも狭く、本実施形態においては、前カバー21の幅よりも狭いため、昇降装置50Aが複数の枝葉フォーク部40の視認性を妨げることを抑制できる。
なお、上述した実施形態において、昇降装置50Aは、電動昇降機構70を備え、当該電動昇降機構70が電力によって昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させるが、電動昇降機構70とは別の機構によって、昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させてもよい。例えば、図8に示すように、昇降装置50Aは、操作可能なレバー部95を備え、当該レバー部95の操作に応じて昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させるような構成であってもよい。
具体的には、図8に示すように、レバー部95は、昇降フレーム55Aから運転席4に向かって延設され、且つ昇降フレーム55Aを上下方向に揺動操作可能である。レバー部95の先端側95aは、昇降フレーム55Aと揺動可能に連結されており、幅方向に延びる軸心廻りに揺動することで昇降フレーム55Aを上下方向に揺動操作できる。詳しくは、レバー部95は、昇降フレーム55A側から後方に延び、走行車両2から離れるように運転席4に向かって延びている。本実施形態においては、レバー部95は、中途部95bで上側に向かって屈曲しており、例えば側面視で略逆V字形状である。これにより、レバ
ー部95は、下方に揺動した状態において、ステップ12と接触することを回避することができる。
レバー部95の先端側95a、中途部95b、及び基端側95cについて詳しく説明すると、レバー部95の先端側95aには、長孔が形成されている。当該長孔は、幅方向に貫通された孔であり、連結軸62の上部に設けられたブラケットと揺動軸によって揺動自在に連結されている。また、レバー部95の中途部95bは、昇降装置50Aよりも後方において、幅方向に延びる軸心廻りに揺動可能に取り付けられている。本実施形態においては、レバー部95の中途部95bは、取付ブラケット51Aの接続部53Aに揺動可能に取り付けられている。レバー部95の基端側95cは、中途部95bからステップ12の上方を通って運転席4に向かって延びており、作業者OPが把持するグリップ96が設けられている。なお、好ましくは、レバー部95は、中途部95bと基端側95cとの間の長さが、先端側95aと中途部95bとの間の長さよりも長くなっている。これにより、作業者OPは、比較的小さな力でレバー部95を操作することができる。
なお、レバー部95は、昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させることができればよく、その構成は上述した構成に限定されず、例えば、本実施形態においてレバー部95は、略V字形状であるが、側面視においてステップ12の形状に沿って湾曲しているような形状であってもよい。また、レバー部95は、当該レバー部95の揺動を規制及び許容の切換操作が可能なロック機構を有していてもよい。斯かる場合、ロック機構の操作具75は、グリップ96に設けられる。
以下、主に図8を用いて、昇降装置50Aによるフレーム部31の昇降、即ちレバー部95による昇降フレーム55Aの揺動について説明する。まず、昇降装置50Aがフレーム部31を上昇させて、作業状態に切り換える場合について説明すると、運転席4に着座した作業者OPがレバー部95のグリップ96を上方に向かって操作すると、レバー部95の先端側が揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図8の上図に示すように時計回り)に押し下げられ、一対の下部リンク61Aが第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図8の上図に示すように反時計回り)に下方へ押し下げられる。これにより、一対の下部リンク61Aの下方移動に応じて、第2支持体56が下方に移動する。また、第2支持体56の下方移動により、一対の上部リンク60Aが一対の下部リンク61Aと平行を保ちつつ、第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図8の上図に示すように反時計回り)に下方へ押し下げられる。このため、第2支持体56は、第1支持体54と平行を保ちつつ下方へ移動して、フレーム部31及び複数の枝葉フォーク部40が下方へ移動され、昇降装置50Aは作業状態に切り換わる。
つぎに、昇降装置50Aがフレーム部31を上昇させて、非作業状態に切り換える場合について説明すると、運転席4に着座した作業者OPがレバー部95のグリップ96を下方に向かって操作すると、レバー部95の先端側が揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図8の下図に示すように時計回り)に押し上げられ、一対の下部リンク61Aが第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図8の下図に示すように時計回り)に上方へ押し上げられる。これにより、一対の下部リンク61Aの上方移動に応じて、第2支持体56が上方に移動する。また、第2支持体56の上方移動により、一対の上部リンク60Aが一対の下部リンク61Aと平行を保ちつつ、第1支持体54の揺動軸の軸心廻り(左側面視においては、図8の下図に示すように時計回り)に上方へ押し上げられる。このため、第2支持体56は、第1支持体54と平行を保ちつつ上方へ移動して、フレーム部31及び複数の枝葉フォークが上方へ移動され、昇降装置50Aは非作業状態に切り換わる。
図9Aに示すように、枝葉収集装置30Aは、変更機構100を有している。変更機構100は、枝葉収集装置30Aと走行車両2との水平方向の位置関係を変更可能な構造体である。具体的には、変更機構100は、枝葉収集装置30Aのうち少なくとも複数の枝葉フォーク部40と走行車両2との水平方向の位置関係を変更する。例えば、図9Aに示すように、変更機構100は、オフセット機構101を有しており、オフセット機構101は、複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して幅方向にオフセットさせる。以下
、説明の都合上、図9Aに示すオフセット機構101を第1オフセット機構111として説明する。
第1オフセット機構111は、第2縦壁56aに対する横部材32の位置を変更して複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して幅方向にオフセットさせる。第1オフセット機構111は、例えば横部材32において幅方向に並んで配置された複数の第1取付孔111aと、第2縦壁56aに形成された複数の第2取付孔111bと、第1取付孔111a及び第2取付孔111bに挿通される締結具111cと、を含んでいる。
複数の第1取付孔111aは、例えば前後方向に向いて貫通しており、横部材32の中央部から幅方向の一方側及び他方側に亘って、それぞれ所定間隔をあけて形成されている。本実施形態においては、第1取付孔111aは、図9Aに示すように、横部材32に16つ形成されている。
複数の第2取付孔111bは、第1取付孔111aの貫通方向と同じ方向に貫通しており、本実施形態においては前後方向に向いて貫通しており、横部材32の中央部から幅方向の一方側及び他方側に亘って、所定間隔をあけて形成されている。本実施形態においては、第2取付孔111bは、図9Aに示すように、第2縦壁56aに2つ形成されている。また、第2取付孔111bには、螺子溝が形成されている。
締結具111cは、例えばボルトやナットを含んでおり、第1取付孔111a及び第2取付孔111bに挿通されて、横部材32と第2縦壁56aとを固定する。締結具111cの数は、第1取付孔111a及び第2取付孔111bのいずれか少ない方と一致している。締結具111cは、第2取付孔111bと対応しており、本実施形態においては、締結具111cは、2組のボルトを含んでいる。
第1オフセット機構111による複数の枝葉フォーク部40のオフセットについて説明すると、複数の第1取付孔111aのうち締結具111cを挿通する第1取付孔111aを選択し、締結具111cをそれぞれ複数の第2取付孔111bに螺合させることで、第2縦壁56aに対する横部材32の位置を変更できる。例えば、図9Aの中図に示すように、締結具111cを複数の第1取付孔111aのうち中央部に配置されている第1取付孔111aに挿通すると、横部材32の中央部と第2縦壁56aの中央部とが一致して、横部材32が走行車両2の幅方向の中央部に配置される。
図9Aの上図に示すように、締結具111cを複数の第1取付孔111aのうち幅方向の他方側(右側)に配置されている第1取付孔111aに挿通すると、横部材32の右側と第2縦壁56aの中央部とが一致して、横部材32が走行車両2の幅方向の一方側(左側)にオフセットして配置される。
また、図9Aの下図に示すように、締結具111cを複数の第1取付孔111aのうち幅方向の一方側(左側)に配置されている第1取付孔111aに挿通すると、横部材32の左側と第2縦壁56aの中央部とが一致して、横部材32が走行車両2の幅方向の他方側(右側)にオフセットして配置される。なお、横部材32が走行車両2の幅方向の中央部に位置している場合(図9Aの中図)、横部材32が走行車両2の左側にオフセットしている場合(図9Aの上図)、横部材32が走行車両2の右側にオフセットしている場合(図9Aの下図)を例に説明したが、本実施形態においては、複数の第1取付孔111aが幅方向に16つ形成されているため、第1オフセット機構111では、複数の枝葉フォーク部40の走行車両2に対する幅方向の位置を15段階に分けて切り換えることができる。
これによって、第1オフセット機構111は、第2縦壁56aに対する横部材32の位置を変更して複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して幅方向にオフセットさせる。上記構成によれば、低い枝の樹木の下方など走行車両2が走行できない場所に枝葉Eが散乱している場合であっても、複数の枝葉フォーク部40を幅方向にオフセットさせて、樹木の下方などに散乱している枝葉Eを収集することができる。これにより、枝葉収集装置30Aによる枝葉収集作業の効率性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態において、複数の第1取付孔111aのほうが複数の第2取付孔111bよりも多く形成され、複数の第1取付孔111aのうち締結具111cを挿通
する第1取付孔111aを選択することで、複数の枝葉フォーク部40を幅方向にオフセットさせるが、複数の第2取付孔111bのほうが複数の第1取付孔111aよりも多く形成してもよいし、締結具111cを複数の第2取付孔111bに挿通し、第1取付孔111aに螺合させてもよい。また、オフセット機構101は、複数の枝葉フォーク部40を幅方向にオフセットできればよく、第1取付孔111a及び/又は第2取付孔111bを幅方向に延びる長孔に形成してもよいし、オフセット機構101の構成は上述した構成に限定されない。
例えば、図9Bに示すように、オフセット機構101は、幅方向の伸びるスライドレール112aと、スライドレール112aに対して摺動可能なスライド部112bと、スライド部112bの摺動を規制する規制具112cと、を含んでいる。以下、説明の都合上、図9Bに示すオフセット機構101を第2オフセット機構112として説明する。
スライドレール112aは、横部材32及び第2縦壁56aのいずれか一方側に取り付けられており、本実施形態においては、横部材32の後側に取り付けられている。スライド部112bは、横部材32及び第2縦壁56aの他方側に取り付けられており、本実施形態においては、第2縦壁56aの前側に第2縦壁56aと一体として形成されている。規制具112cは、スイッチ等を操作して、スライドレール112aとスライド部112bの摺動を規制する状態と、規制を解除する解除状態と、に切り換え可能である。
なお、規制具112cは、スライドレール112aとスライド部112bを固定するクラッチ機構や、ボルト等の締結部材、又はスライドレール112a及びスライド部112bに形成された孔に挿入、抜去が可能なピン状の部材であってもよいし、既存の技術を適用可能である。
例えば、図9Bの中図に示すように、スライド部112bがスライドレール112aの幅方向の中央部に位置している場合、規制具112cを解除状態に切り換え、スライドレール112aに沿って横部材32を幅方向の一方側(左側)に移動させることで、図9Bの上図に遷移するように、第2オフセット機構112は、複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して左側にオフセットさせることができる。
また、例えば、図9Bの中図に示すように、スライド部112bがスライドレール112aの幅方向の中央部に位置している場合、規制具112cを解除状態に切り換え、スライドレール112aに沿って横部材32を幅方向の他方側(右側)に移動させることで、図9Bの下図に遷移するように、第2オフセット機構112は、複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して右側にオフセットさせることができる。
なお、上述した実施形態において、規制具112cが解除状態である場合、スライド部112bは、スライドレール112aを無段階で摺動することができるが、クラッチ機構によって複数段ごとに摺動するような構成であってもよい。また、上述した実施形態において、第2オフセット機構112は、横部材32と第2縦壁56aとを連結する部材から構成されているが、オフセット機構101は、複数の枝葉フォーク部40を幅方向にオフセットできればよく、一対の縦部材33と第1支持部材34及び第2支持部材35とを連結する部材から構成されていてもよい。
具体的には、例えば、図9Cに示すように、オフセット機構101は、一対の縦部材33の間に配置された補助縦部材113aと、補助取付部113bと、を有している。以下、説明の都合上、図9Cに示すオフセット機構101を第3オフセット機構113として説明する。
補助縦部材113aは、フレーム部31の基端側(後側)から先端側(前側)を構成し、前後方向に延びる部材である。本実施形態においては、フレーム部31は、一の補助縦部材113aを有しており、横部材32の幅方向の中央部に配置され、横部材32の下側から前方に延設されている。
補助取付部113bは、取付部36とともに、第1支持部材34及び第2支持部材35が前後方向に離反し且つ第1支持部材34が第2支持部材35よりも前方に位置するよう支持する部材である。また、補助取付部113bは、当該第1支持部材34及び第2支持部材35を補助縦部材113aに取り付ける。補助取付部113bは、補助縦部材113
aの前側に取り付けられた第5ブラケット36Eと、補助縦部材113aの後側に取り付けられた第6ブラケット36Fと、を含んでいる。第5ブラケット36Eは、前後方向において第1ブラケット36A及び第2ブラケット36Bと対応しており、第6ブラケット36Fは、前後方向において第3ブラケット36C及び第4ブラケット36Dと対応している。
補助取付部113bは、取付部36と同様に、鋼板等を曲げ加工することで形成された部材であり、側面視で内角が鈍角を形成する略V字形状である。補助取付部113bは、複数の枝葉フォーク部40を第1支持部材34及び第2支持部材35に取り付けるボルトやナット等の締結部材によって第1支持部材34又は第2支持部材35と共締めされる。なお、補助取付部113bについて、取付部36同様の構成については説明を省略する。
図9Cに示すように、第1支持部材34及び第2支持部材35を支持する取付部36及び補助取付部113b、並びにその取り付け位置を選択することで、一対の縦部材33と第1支持部材34及び第2支持部材35との位置を変更できる。例えば、図9Cの中図に示すように、第1ブラケット36A~第6ブラケット36Fの全てで第1支持部材34及び第2支持部材35を支持すると、走行車両2の幅方向の中央と、第1支持部材34及び第2支持部材35の中央部とが一致して、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の幅方向の中央部に配置される。
図9Cの上図に示すように、第1ブラケット36A、第3ブラケット36C、第5ブラケット36E、及び第6ブラケット36Fで、第1支持部材34の右側及び第2支持部材35の右側を支持すると、走行車両2の幅方向の中央と、第1支持部材34及び第2支持部材35の右側とが一致し、走行車両2の幅方向の左端と、第1支持部材34及び第2支持部材35の中央部とが一致して、第1支持部材34及び第2支持部材35が走行車両2の幅方向の一方側(左側)にオフセットして配置される。これにより、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の左側にオフセットして配置される。
図9Cの下図に示すように、第2ブラケット36B、第4ブラケット36D、第5ブラケット36E、及び第6ブラケット36Fで第1支持部材34の左側及び第2支持部材35の左側を支持すると、走行車両2の幅方向の中央と、第1支持部材34及び第2支持部材35の左側とが一致し、走行車両2の幅方向の右端と、第1支持部材34及び第2支持部材35の中央部とが一致して、第1支持部材34及び第2支持部材35が走行車両2の幅方向の他方側(右側)にオフセットして配置される。これにより、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の右側にオフセットして配置される。
なお、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の幅方向の中央部に位置している場合(図9Cの中図)、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の左側にオフセットしている場合(図9Cの上図)、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の右側にオフセットしている場合(図9Cの下図)を例に説明したが、本実施形態においては、第1支持部材34及び第2支持部材35には、それぞれ複数の枝葉フォーク部40を固定する締結部材が16つ配置されているため、第3オフセット機構113では、複数の枝葉フォーク部40の走行車両2に対する幅方向の位置を16段階に分けて切り換えることができる。
なお、オフセット機構101は、複数の枝葉フォーク部40を幅方向にオフセットできればよく、オフセット機構101は、補助縦部材113a及び補助取付部113bに加えて、図9Dに示すように、前側レール114a、後側レール114b、前側スライダ114c、後側スライダ114d、規制具114eと、を含むような構成であってもよい。以下、説明の都合上、図9Dに示すオフセット機構101を第4オフセット機構114として説明する。
図9Dに示すように、前側レール114aは、幅方向に伸びて配置されたレール部材であり、前側の取付部36(第1ブラケット36A及び第2ブラケット36B)と、前側の補助取付部113b(第5ブラケット36E)とに亘って取り付けられている。図9Dに示すように、本実施形態において、前側レール114aは、第1ブラケット36A、第2ブラケット36B、及び第5ブラケット36Eと一体成形されている。
後側レール114bは、幅方向に伸びて配置されたレール部材であり、後側の取付部3
6(第3ブラケット36C及び第4ブラケット36D)と、後側の補助取付部113b(第6ブラケット36F)とに亘って取り付けられている。図9Dに示すように、本実施形態において、後側レール114bは、第3ブラケット36C、第4ブラケット36D、及び第6ブラケット36Fと一体成形されている。
前側スライダ114cは、前側レール114aに対して摺動可能であり、一対の縦部材33の前側及び補助縦部材113aの前側に亘って取り付けられた幅方向に長尺の部材である。また、後側スライダ114dは、後側レール114bに対して摺動可能であり、一対の縦部材33の後側及び補助縦部材113aの後側に亘って取り付けられた幅方向に長尺の部材である。
なお、本実施形態において、前側スライダ114c及び後側スライダ114dは、幅方向に長尺な部材であるが、それぞれ前側レール114a、後側レール114bに対して摺動可能であればよく、その構成は上述した構成に限定されない。例えば、第4オフセット機構114は、前側スライダ114c及び後側スライダ114dを複数有しており、一対の縦部材33及び補助縦部材113aにそれぞれ設けられているような構成であってもよい。斯かる場合、一対の縦部材33の前側及び補助縦部材113aの前側に設けられた前側スライダ114cは、それぞれ前後方向において一致しており、一対の縦部材33の後側及び補助縦部材113aの後側に設けられた後側スライダ114dは、それぞれ前後方向において一致している。
規制具114eは、スイッチ等を操作して、前側スライダ114cと前側レール114aとの摺動及び後側スライダ114dと後側レール114bとの摺動の少なくともいずれか一方を規制する状態と、規制を解除する解除状態と、に切り換え可能である。規制具114eは、例えば補助縦部材113aに設けられている。なお、規制具114eは、例えば、前側スライダ114c及び前側レール114a、並びに/又は後側スライダ114d及び後側レール114bを固定するクラッチ機構や、ボルト等の締結部材、ピン状の部材であってもよいし、既存の技術を適用可能である。
また、図9Dに示すように、本変形例において、フレーム部31は、第1支持部材34及び第2支持部材35を連結する連結具114fを備え、第1支持部材34及び第2支持部材35は、一体となっている。具体的には、連結具114fは、前側レール114a及び後側レール114bを連結することで第1支持部材34及び第2支持部材35を間接的に連結する。なお、本実施形態において連結具114fは、第1支持部材34及び第2支持部材35を間接的に連結するが、第1支持部材34及び第2支持部材35を直接的に連結するような構成であってもよい。
図9Dに示すように、前側レール114aを前側スライダ114cに対して摺動させ、且つ後側レール114bを後側スライダ114dに対して摺動させることで、一対の縦部材33と第1支持部材34及び第2支持部材35との位置を変更できる。図9Dの中図に示すように、第1支持部材34の中央部及び第2支持部材35の中央部が走行車両2の幅方向の中央部に位置している場合、規制具114eを解除状態に切り換え、前側レール114a及び後側レール114bに沿って第1支持部材34及び第2支持部材35を幅方向の一方側(左側)に移動させることで、図9Dの上図に遷移するように、オフセット機構101は、複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して左側にオフセットさせることができる。
また、例えば、図9Dの中図に示すように、スライド部112bがスライドレール112aの幅方向の中央部に位置している場合、規制具114eを解除状態に切り換え、前側レール114a及び後側レール114bに沿って第1支持部材34及び第2支持部材35を幅方向の他方側(右側)に移動させることで、図9Dの下図に遷移するように、オフセット機構101は、複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して右側にオフセットさせることができる。
図10Aに示すように、変更機構100は、上述したオフセット機構101に代えて、或いは加えて延長収集部125を着脱可能な取付具121を有していてもよい。延長収集部125は、前側フォーク40Fの第1レーキ部40a及び後側フォーク40Rの第2レ
ーキ部40bとともに枝葉Eをかき集める枝葉集部(第3レーキ部)125aを形成する構造体である。延長収集部125は、フレーム部31及び複数の枝葉フォーク部40と近似している形状である。具体的には、延長収集部125は、延長フレーム126と、複数の延長フォーク部129と、を有している。延長フレーム126は、延長フォーク部129を支持する部材であり、第3支持部材127と、第4支持部材128と、を有している。
図10Aに示すように、第3支持部材127及び第4支持部材128は、複数の延長フォーク部129が取り付けられる部分であり、前後方向に離反して配置されている。第3支持部材127及び第4支持部材128は、幅方向に延びている長尺の板状部材である。
複数の延長フォーク部129は、走行車両2の前進に伴い、複数の枝葉フォーク部40とともに圃場Gの枝葉Eをかき集める部分である。図10A及び図10Bに示すように、複数の延長フォーク部129は、比較的細い長尺の部材であって、本実施形態においては断面円形状の丸パイプ材により構成されている。また、複数の延長フォーク部129は、複数の枝葉フォーク部40と共通の部材である。複数の延長フォーク部129は、それぞれ幅方向に離反して配置され、第3支持部材127及び第4支持部材128から下方に延設されている。具体的には、複数の延長フォーク部129は、第3支持部材127又は第4支持部材128に支持され、第3支持部材127又は第4支持部材128から走行車両2に向かって傾斜している。詳しくは、複数の延長フォーク部129は、第3支持部材127又は第4支持部材128の板面に沿って下方に延設され、当該第3支持部材127又は第4支持部材128から後方に移行するにつれて下後方に向かって傾斜している。延長フォーク部129の先端側(下側)は、下方に向かって屈曲しており、圃場Gの上面と略直交する。
図10Aに示すように、取付具121は、延長収集部125を取り付けるブラケット部材である。取付具121は、第1支持部材34及び第2支持部材35の幅方向の一方側(左側)、並びに第1支持部材34及び第2支持部材35の幅方向の他方側(右側)の少なくとも一方に取り付けられている。取付具121は、例えば鋼板等を曲げ加工して形成されている。
第1支持部材34及び第2支持部材35の左側に取り付けられた取付具121(第1取付具121L)は、例えば第1支持部材34の左端部及び第2支持部材35の左端部を連結しており、ボルト等の締結部材を介して延長フォーク部129を着脱可能である。本実施形態においては、第1取付具121Lは、複数の枝葉フォーク部40を第1支持部材34及び第2支持部材35に取り付けるボルトやナット等の締結部材のうち、左端の締結部材によって第1支持部材34又は第2支持部材35と共締めされる。
第1支持部材34及び第2支持部材35の右側に取り付けられた取付具121(第2取付具121R)は、例えば第1支持部材34の右端部及び第2支持部材35の右端部を連結しており、ボルト等の締結部材を介して延長フォーク部129を着脱可能である。本実施形態においては、第2取付具121Rは、複数の枝葉フォーク部40を第1支持部材34及び第2支持部材35に取り付けるボルトやナット等の締結部材のうち、右端の締結部材によって第1支持部材34又は第2支持部材35と共締めされる。
図10Aの中図は、第1取付具121L及び第2取付具121Rの両方に延長フォーク部129を取り付けていない状態を示している。ここで、図10Aの上図に示すように、第1取付具121Lに延長フォーク部129を取り付け、第2取付具121Rに延長フォーク部129を取り付けない場合、第1レーキ部40a及び第2レーキ部40bに加えて、左側に第3レーキ部125aを追加することができ、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長することができる。これにより、枝葉収集装置30Aが枝葉Eを収集可能な範囲を走行車両2の左側に突出させることができる。
また、図10Aの下図に示すように、第2取付具121Rに延長フォーク部129を取り付け、第1取付具121Lに延長フォーク部129を取り付けない場合、第1レーキ部40a及び第2レーキ部40bに加えて、右側に第3レーキ部125aを追加することができ、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長することができる。これにより、枝
葉収集装置30Aが枝葉Eを収集可能な範囲を走行車両2の右側に突出させることができる。
なお、図10Aにおいては、第1取付具121L及び第2取付具121Rのうち、いずれか一方に延長フォーク部129を取り付け、他方に延長フォーク部129を取り付けない場合を示しているが、図10Bに示すように、第1取付具121L及び第2取付具121Rの両方に延長フォーク部129を取り付けてもよい。これによって、第1レーキ部40a及び第2レーキ部40bに加えて、両側に第3レーキ部125aを追加することができ、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長できる。このため、枝葉収集装置30Aが枝葉Eを収集可能な範囲を走行車両2の両側に突出させることができる。
また、図10A及び図10Bに示すように、延長フォーク部129のうち、複数の枝葉フォーク部40の反対側の端部は、第3支持部材127の端部及び第4支持部材128の端部を連結する架設部材125bが設けられていてもよい。
また、上述した例において、取付具121は、第1支持部材34及び第2支持部材35の左側、並びに第1支持部材34及び第2支持部材35の右側に取り付けられているが、延長収集部125を左側及び右側のいずれか一方に取り付けることができればよく、第1支持部材34及び第2支持部材35の左側、並びに第1支持部材34及び第2支持部材35の右側のいずれか一方に取り付けられるような構成であってもよい。
また、上述した例において、取付具121は、締結部材を介して延長フォーク部129が着脱可能に取り付けられるが、延長フォーク部129の取付方法は、締結部材による締結ではなく、締結部材とは別にワイヤ等から構成された固定具によって固定されてもよく、その取付方法は上述した方法に限定されない。
また、上述した実施形態においては、変更機構100は、取付具121によって延長収集部125を着脱することで枝葉収集装置30Aの幅方向の長さ(複数の枝葉フォーク部40の幅方向の一方側から他方側までの長さ)を変更するが、変更機構100は、複数の枝葉フォーク部40の幅方向の一方側から他方側までの長さを変更できればよく、その構成は上記構成に限定されない。例えば、図11Aに示すように、変更機構100は、取付具121に代えて、或いは加えて切換機構130を有していてもよい。
図11Aに示すように、切換機構130は、第1支持部材34を取付ブラケット51Aに対して幅方向の一方側に摺動させ、第2支持部材35を取付ブラケット51Aに対して幅方向の他方側に摺動させ、複数の枝葉フォーク部40の幅方向の一方側から他方側までの長さを変更する。図11Aに示すように、切換機構130は、図9Dに示す第4オフセット機構114と同様に、前側レール114a、後側レール114b、前側スライダ114c、後側スライダ114d、及び規制具112cを有している。以下、第4オフセット機構114と同一の構成について説明を省略する。なお、図11Aに示すように、第1支持部材34と、第2支持部材35と、は連結されておらず、第1支持部材34と、第2支持部材35と、は独立して摺動可能である。つまり、図11Aに示すように、前側レール114aを前側スライダ114cに対して摺動させ、且つ後側レール114bを後側スライダ114dに対して摺動させることで、一対の縦部材33、第1支持部材34、及び第2支持部材35のそれぞれの位置を変更できる。
例えば、図11Aの中図に示すように、第1支持部材34の中央部及び第2支持部材35の中央部が走行車両2の幅方向の中央部に位置している場合、図11Aの上図に示すように、規制具112cを解除状態に切り換え、前側レール114aに沿って第1支持部材34を幅方向の一方側(左側)に移動させることで、左側に第1レーキ部40aを移動することができ、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長することができる。これにより、枝葉収集装置30Aが枝葉Eを収集可能な範囲を走行車両2の左側に突出させることができる。なお、図11Aの上図においては、第1支持部材34を左側に移動させているが、図11Bの上図に示すように、後側レール114bに沿って第2支持部材35を左側に移動させることで、左側に第2レーキ部40bを移動し、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長してもよい。
一方、図11Aの下図に示すように、規制具112cを解除状態に切り換え、前側レー
ル114aに沿って第1支持部材34を幅方向の他方側(右側)に移動させることで、右側に第1レーキ部40aを移動することができ、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長することができる。これにより、枝葉収集装置30Aが枝葉Eを収集可能な範囲を走行車両2の右側に突出させることができる。なお、図11Aの下図においては、第1支持部材34を右側に移動させるが、図11Bの下図に示すように、後側レール114bに沿って第2支持部材35を右側に移動させることで、右側に第2レーキ部40bを移動し、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長してもよい。
また、図11Aにおいては、第1支持部材34及び第2支持部材35のうち、第1支持部材34を移動させている場合を示しているが、第1支持部材34と第2支持部材35の両方をそれぞれ離反する方向に移動させてもよい。例えば、図11Bの中図に示すように、規制具112cを解除状態に切り換え、前側レール114aに沿って第1支持部材34を幅方向の一方側(左側)に移動させ、後側レール114bに沿って第2支持部材35を幅方向の他方側(右側)に移動させる。これにより、第1レーキ部40aと第2レーキ部40bを幅方向に並べて配置することができ、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長できる。このため、枝葉収集装置30Aが枝葉Eを収集可能な範囲を走行車両2の両側に突出させることができる。なお、図11Bの中図においては、第1支持部材34を左側に移動させ、第2支持部材35を右側に移動させているが、第1支持部材34を右側に移動させ、第2支持部材35を左側に移動させて、枝葉収集装置30Aの幅方向の長さW3を延長してもよい。
図12に示すように、変更機構100は、上述したオフセット機構101、取付具121、及び切換機構130に代えて、或いは加えて回動部131を有していてもよい。回動部131は、フレーム部31を走行車両2に対して上下方向に延びる回転軸心廻りに回動させる構造体である。回動部131は、例えばフレーム部31と昇降装置50Aとを回動可能に連結しており、本実施形態においては横部材32の上部と第2縦壁56aの前面とを連結する。回動部131は、駆動モータ132とギヤケース133とを有している。駆動モータ132は、供給された電力によって駆動力を発生させる機器である。本実施形態において、駆動モータ132は、ステッピングモータであり、走行車両2に設けられたバッテリ(図示略)から供給された電力によって回動軸(図示略)を回転させる。駆動モータ132の操作は、操作具75により行う。具体的には、駆動モータ132は、制御装置76と接続されており、制御装置76は、操作具75から入力された信号に基づいて、駆動モータ132に入力するパルス信号を変更し、駆動モータ132の制御を行う。
ギヤケース133は、駆動モータ132の回動軸から動力を伝達され、当該伝達された動力の変速を行う。図12に示すように、ギヤケース133は、昇降装置50Aの幅方向の中央部に配置されている。ギヤケース133は、複数のギヤと、当該複数のギヤを枢支する枢支軸と、出力軸と、を有している。複数のギヤは、例えばベベルギヤを含んでおり、駆動モータ132の回動軸から入力された動力の変速及び伝達を行う。詳しくは、複数のギヤは、回動軸から入力された動力を上下方向の回転軸心廻りの動力に変換する。出力軸は、上下方向に向いて配置されており、複数のギヤによって変換された動力により駆動する。出力軸は、横部材32の上部と連結されている。
即ち、例えば、作業者OPが操作具75を操作して駆動モータ132が正回転する場合、駆動モータ132の駆動力が複数のギヤを介して出力軸に伝達されることで、図12の上図に示すように、平面視において出力軸が時計回りに回動する。これにより、横部材32が出力軸と供回りして平面視において回転軸心廻りに時計回りに回動する。
一方、作業者OPが操作具75を操作して駆動モータ132が逆回転する場合、駆動モータ132の駆動力が複数のギヤを介して出力軸に伝達されることで、図12の下図に示すように、平面視において出力軸が反時計回りに回動する。これにより、横部材32が出力軸と供回りして平面視において回転軸心廻りに反時計回りに回動する。
上記構成によれば、作業者OPは、操作具75を操作して複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の旋回方向に向くように、フレーム部31、即ち第1レーキ部40a及び第2レーキ部40bが向く方向を回動させることができる。これによって、作業機1は、走行
車両2が旋回している場合であっても枝葉Eを確実に収集することができる。このため、走行車両2が走行できる範囲が制限されているような環境においても枝葉収集装置30Aによる枝葉収集作業の効率を維持できる。
なお、上述した実施形態において、回動部131は、フレーム部31と昇降装置50Aとを回動可能に連結しているが、フレーム部31を走行車両2に対して上下方向に延びる回転軸心廻りに回動させることができればよく、例えば昇降装置50Aと取付ブラケット51Aとを回動可能に連結してもよいし、取付ブラケット51Aと走行車両2とを回動可能に連結してもよい。また、回動部131は、駆動モータ132を有し、当該駆動モータ132が出力した駆動力によってフレーム部31を走行車両2に対して回動させるが、回動部131は、フレーム部31を走行車両2に対して回動させることができればよく、例えば作業者OPが手動でフレーム部31を走行車両2に対して回動させるような構成であってもよいし、その構成は上述した構成に限定されない。
上述した作業機1は、走行車両2と、走行車両2に設けられた運転席4と、運転席4の周辺に配置され走行車両2を操作する操作装置と、枝葉Eを収集する枝葉収集装置30Aと、を備え、枝葉収集装置30Aは、フレーム部31と、それぞれ幅方向に離反して配置され且つフレーム部31から下方に延設された複数の枝葉フォーク部40と、走行車両2に取付けられ、フレーム部31を支持する取付ブラケット51Aと、枝葉収集装置30Aと走行車両2との水平方向の位置関係を変更可能な変更機構100と、を有している。上記構成によれば、走行車両2が走行できる範囲が比較的狭い圃場Gや広い圃場G、枝葉Eが奥まった位置に散乱している等、枝葉収集作業を行う環境に左右されず、枝葉収集装置30Aは、柔軟に枝葉収集作業を行うことができる。
また、変更機構100は、複数の枝葉フォーク部40を走行車両2に対して幅方向にオフセットさせるオフセット機構101を有している。上記構成によれば、走行車両2が走行できない場所に枝葉Eが散乱している場合であっても、複数の枝葉フォーク部40を幅方向にオフセットさせて、枝葉Eを収集することができる。これにより、枝葉収集装置30Aによる枝葉収集作業の効率性を向上させることができる。
また、変更機構100は、延長フレーム126と、それぞれ幅方向に離反して配置され且つ延長フレーム126から下方に延設された複数の延長フォーク部129と、を有する延長収集部125をフレーム部31の幅方向の一方側又は他方側に着脱可能な取付具121を有している。上記構成によれば、比較的広範囲に枝葉Eが散乱している場合であっても、短時間で枝葉収集を行うことができる。また、枝葉Eが比較的狭い範囲で散乱している場合には、延長収集部125を取り外すことで、枝葉収集装置30Aの重量を低減し、作業機1の取り回しを向上させることができる。
また、フレーム部31は、複数の枝葉フォーク部40を幅方向に離反して支持する第1支持部材34と、複数の枝葉フォーク部40のうち、第1支持部材34とは別の複数の枝葉フォーク部40を幅方向に離反して支持し且つ第1支持部材34と走行車両2の前後方向に離反して配置される第2支持部材35と、を有し、変更機構100は、第1支持部材34を取付ブラケット51Aに対して幅方向の一方側に摺動させ、第2支持部材35を取付ブラケット51Aに対して幅方向の他方側に摺動させ、複数の枝葉フォーク部40の幅方向の一方側から他方側までの長さを変更する切換機構130を有している。上記構成によれば、枝葉収集作業の最中であっても簡単に、複数の枝葉フォーク部40の幅方向の長さを変更することができる。これにより、比較的広範囲に枝葉Eが散乱している場合、及び枝葉Eが比較的狭い範囲で散乱している場合のいずれの場合であっても、枝葉Eを的確に収集することができる。
また、変更機構100は、フレーム部31を走行車両2に対して上下方向に延びる回転軸心廻りに回動させる回動部131を有している。上記構成によれば、複数の枝葉フォーク部40が走行車両2の旋回方向に向くように、フレーム部31を回動させることができる。これにより、作業機1は、走行車両2が旋回している場合であっても枝葉Eを確実に収集することができる。このため、走行車両2が走行できる範囲が制限されているような環境においても枝葉収集装置30Aによる枝葉収集作業の効率を維持できる。
また、枝葉収集装置30Aは、取付ブラケット51Aに対してフレーム部31を昇降可能に支持する昇降装置50Aを有している。上記構成によれば、昇降装置50Aがフレーム部31を下降させ、複数の枝葉フォーク部40が収集作業を行う作業状態と、昇降装置50Aがフレーム部31を上昇させ、複数の枝葉フォーク部40が収集作業を行わない非作業状態と、に切り換えることができる。これにより、非作業状態において、複数の枝葉フォーク部40が圃場Gにある障害物と接触することを回避することができる。
また、枝葉収集装置30Aは、フレーム部31と、それぞれ幅方向に離反して配置され且つフレーム部31から下方に延設された複数の枝葉フォーク部40と、走行車両2に取付けられ、フレーム部31を支持する取付ブラケット51Aと、フレーム部31と取付ブラケット51Aとを連結し、枝葉収集装置30Aと走行車両2との水平方向の位置関係を変更可能な変更機構100と、を有している。上記構成によれば、走行車両2が走行できる範囲が比較的狭い圃場Gや広い圃場G、枝葉Eが奥まった位置に散乱している等、枝葉収集作業を行う環境に左右されず、枝葉収集装置30Aは、柔軟に枝葉収集作業を行うことができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。