JP3397202B2 - コンバインの乗降装置 - Google Patents

コンバインの乗降装置

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JP3397202B2
JP3397202B2 JP2000392757A JP2000392757A JP3397202B2 JP 3397202 B2 JP3397202 B2 JP 3397202B2 JP 2000392757 A JP2000392757 A JP 2000392757A JP 2000392757 A JP2000392757 A JP 2000392757A JP 3397202 B2 JP3397202 B2 JP 3397202B2
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threshing
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繁夫 小林
尋正 菊沢
康治 奥本
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Iseki and Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの操
縦部に乗り降りするための補助ステップを設けたコンバ
インの乗降装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、実開昭63−72134号公報に
示されるように、コンバインの操縦部のステップの外側
下方に乗降用の補助ステップを、機体側面に添わせる収
納状態と機体側面から張出す張出状態とに切換自在に設
けたものがある。この補助ステップを張出状態にすれ
ば、操縦者がその補助ステップを利用してステップ上へ
楽に乗り降りでき、しかも、走行中は補助ステップを収
納状態にしておけば、障害 物と接触して損傷することが
生じ難い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、補助
ステップを機体側面から外方へ突出する取付け部に回動
自在に取付けて、補助ステップを機体側面に添わせる収
納状態と機体側面から張出す張出状態とに切換自在に設
けたものであり、収納状態では、補助ステップ自体と補
助ステップの取付け部とが機体側面から突出した状態と
なっている。 このため、高畦や塀の近くで刈取作業走行
をする場合、補助ステップを収納していても補助ステッ
プとその取付け部が機体側面から外側方に突出している
ので、それが邪魔になって機体を畦や塀に近寄せて刈取
り作業走行することができにくく、よって、刈り残しが
生じることがある。また、作物の間を割って入って刈取
作業走行をする場合には、機体側面から外側方に突出す
る補助ステップとその取付け部に作物をひっかけてしま
い、適確な刈取作業走行が行い難い問題がある。また、
補助ステップを収納状態と張出状態とに切換操作する操
作具、及び該操作具と補助ステップとの連動連結部につ
いても、機体側面から外側方に突出するように配置され
ていると上記と同様な問題が生じる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題
解決するために次のような技術的手段を講じた。即ち、
無限軌道帯式の走行装置6,6の上方に機台7を設け、
機台7上部に脱穀装置8と穀物貯留装置9と操縦部
10を設け、前記脱穀装置8の前方に刈取装置3を設
け、前記操縦部10の座席32の前側下方で前記機台7
より上方にステップ69を形成し、該ステップ69の外
側下方に乗降用の補助ステップ83を設けたコンバイン
において、前記ステップ69の外端部下方で機台7より
上方の外側面84に開口部85を形成し、該外側面84
より機体内側に設けた取付け部に回動自在に補助ステッ
プ83を取付けて該補助ステップ83を前記開口部85
内に入り込んで収納される収納状態と開口部85の外側
下位で前記機台7より下方に張出す張出状態とに切換自
在に設け、該補助ステップ83を前記収納状態と前記張
出状態とに切換操作する操作具89,87を前記ステッ
プ69より上方で座席 32より下方にあって前記ステッ
プ69の外端側付近に設け、該操作具89,87と補助
ステップ83は該補助ステップ83の収納状態において
前記ステップ69の下方であって前記外側面84より機
体内側において連動連結する構成としたことを特徴とす
るコンバインの乗降装置としたものである。 【0005】 【作用】上記構成としたコンバインの乗降装置は、ステ
ップ69より上方で座席32より下方にあって前記ステ
ップ69の外端側付近に設けられた操作具89,87を
操縦者が乗車或は降車した状態で操作することで、補助
ステップ83が収納状態と張出状態とに切換わる。補助
ステップ83は、外側面84より機体内側に設けた取付
け部に回動自在に取付けられていて、収納状態では、ス
テップ69の外端部下方で機台7より上方の外側面84
に形成した開口部85内に入り込んで収納され、張出状
態では、開口部85の外側下位で機台7より下方に張出
す。また、操作具89,87と補助ステップ83は、補
助ステップ83の収納状態においてステップ69の下方
であって前記外側面84より機体内側において連動連結
する。 【0006】 【発明の効果】この発明は、上記のように、無限軌道帯
式の走行装置6,6の上方に機台7を設け、該機台7の
上部に脱穀装置8と穀物貯留装置9と操縦部10を設
け、脱穀装置8の前方に刈取装置3を設け、前記操縦部
10の座席32の前側下方で前記機台7より上方にステ
ップ69を形成し、該ステップ69の外側下方に乗降用
の補助ステップ83を設けたコンバインにおいて、補助
ステップ83を収納状態と張出状態とに切換自在に設
け、該補助ステップ83を前記収納状態と前記張出状態
とに切換操作する操作具89,87を設けたものなの
で、補助ステップ83を張出状態にすれば、操縦者がそ
の補助ステップ83を利用してステップ69上へ楽に乗
り降りでき、走行中は補助ステップ83を収納状態にし
ておけば、障害物と接触して損傷することが生じ難い。 【0007】また、前記ステップ69の外端部下方で機
台7より上方の外側面84に開口部85を形成し、該外
側面84より機体内側に設けた取付け部に回動自在に補
助ステップ83を取付けて該補助ステップ83を前記開
口部85内に入り込んで収納される収納状態と開口部8
5の外側下位で前記機台7より下方に張出す張出状態と
に切換自在に設けたものなので、補助ステップ83を張
出状態にしたときには、補助ステップ83が開口部85
の外側下位に張り出し、且つ、機台7より下方に張出す
ので、地面から補助ステップ83への乗り降りが容易に
行える。しかも、そのように設けたものでありながら、
補助ステップ83は外側面84より機体内側に設けた取
付け部に回動自在に取付けて、補助ステップ83の収納
時には、ステップ69と機台7との間の外側面84に形
成した開口部85内に入り込んで収納されるので、従来
技術のように補助ステップとその取付け部が機体側面か
ら外側方に大きく突出しないので、高畦や塀の近くで刈
取作業走行をする場合に、機体を畦や塀に近寄せて刈取
り作業走行することができ、また、作物の間を割って入
って刈取作業走行をする場合に、補助ステップとその取
付け部に作物がひっかかりにくくなって、刈取作業走行
が適確に行える。 【0008】しかも、操作具89,87を前記ステップ
69より上方で座席32より下方にあって前記ステップ
69の外端側付近に設け、該操作具89,87と補助ス
テップ83は該補助ステップ83の収納状態において前
記ステップ69の下方であって前記外側面84より機体
内側において連動連結する構成としたので、補助ステッ
プ83の収納状態と張出状態との切換操作が地面上から
もステップ69上に乗り込んでからも容易に行えるとと
もに、補助ステップ83を収納状態にしたとき、操作具
89,87及び該操作具89,87と補助ステップ83
との連動連結部が機体側面から外側方に突出せず、高畦
や塀の近くで刈取作業走行をする場合や作物の間を割っ
て入って刈取作業走行をする場合に、刈取作業走行が適
確に行えるものとなる。そして、そのように設けたこと
は、操作具89,87と補助ステップ83との連動連結
部をコンパクトに構成できるとの効果も奏するものとな
っている。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図に基づいて、この発明の
実施例を説明する。コンバインの機体は、無限軌道帯式
走行装置6,6を左右に設けた構成の走行装置1の上
方に機台7を設け、該機台7の上部に、脱穀装置8と穀
粒貯留装置9とを並設し、更に操縦部10、エンジン1
1等を設けて構成する。前記脱穀装置8の前方には刈取
装置3を昇降自在に設ける。 【0010】前記走行装置6,6は、転輪フレーム12
に軸着した複数の転輪13群、及び走行ミッションケー
ス14から駆動されるホイルスプロケット15,15に
クローラ16,16を巻き掛けて構成する。前記操縦部
10は前記機台7前部一側上に配置し、該操縦部10後
方下部に前記エンジン11を配置する。 【0011】そして、前記エンジン11の出力軸より駆
動される二重プーリ型のメイン出力プーリ17と、前記
走行ミッションケース14内側面から機体内側方へ突出
する入力軸18に設ける走行入力プーリ19とにわたっ
て走行伝動ベルト20を巻回する。また、前記機台7上
には、前記操縦部10と間隔を置いた他側部位に刈取支
持台21を立設する。該刈取支持台21上端部には前記
刈取装置3を上下回動自在に横軸支承する。この状態
で、前記刈取装置3の駆動入力源である刈取入力プーリ
22は、前記刈取支持台21より機体内側方に配置され
る。 【0012】そして、前記走行ミッションケース14外
側面から機体外側方へ突出する刈取出力軸23に設ける
刈取出力プーリ24と、前記刈取入力プーリ22とにわ
たって刈取伝動ベルト25を巻き掛ける。更に、該刈取
伝動ベルト25の張力を緩緊させることにより駆動力の
伝達を入り切りする刈取テンションローラ26を配設
し、これによって刈取クラッチ27を構成する。 【0013】また、前記脱穀装置8前方上部には、該脱
穀装置8各部への駆動入力源となる脱穀入力プーリ28
を配置する。そして、該脱穀入力プーリ28と前記メイ
ン出力プーリ17とにわたって脱穀伝動ベルト29を巻
き掛ける。更に、該脱穀伝動ベルト29の張力を緩緊さ
せることにより駆動力の伝達を入り切りする脱穀テンシ
ョンローラ30を配設し、これによって脱穀クラッチ3
1を構成する。 【0014】一方、前記操縦部10においては、座席3
2の前方に前部操作パネル33を設け、該前部操作パネ
ル33上に操向レバー34、及びハンドル35を立設す
る。前記操向レバー34は、左右方向の傾動により、前
記走行ミッションケース14内の左右サイドクラッチギ
ヤ(図示せず)をセンターギヤ(図示せず)に対して係
合、離脱操作するもので、これによって、前記左右のホ
イルスプロケット15,15の駆動を入り切りして機体
の操向を行うものである。また、該操向レバー34を前
後方向に傾動することによって、前記刈取装置3を機台
7に対して上下動させるよう構成するものである。 【0015】また、前記操縦部10における前記座席3
2の機体内側側方には、側部操作パネル36を設ける。
そして、該側部操作パネル36には、走行変速レバー
2、刈取クラッチレバー4、脱穀クラッチレバー37を
立設する。前記走行変速レバー2は、前記操縦部10の
機体内側壁38に固着したステー39に前後方向及び左
右方向に回動自在に軸着し、該変速レバー2と一体のア
ーム40を、前記走行ミッションケース14の無段変速
装置の変速アーム41に長さ調整可能ロッド42連結す
る。この構成により、前記走行変速レバー2を、略直立
状態の中立位置から前方へ傾動させるほど前記無段変速
装置が前進高速側に操作され、また、中立位置から後方
へ傾動させるほど前記無段変速装置が後進高速側に操作
されるものである。 【0016】また、前記刈取クラッチレバー4は、前記
側部操作パネル36に一体のステー43に前後方向回動
自在に軸着し、該刈取クラッチレバー4に一体のアーム
44を、前記刈取クラッチ27の刈取テンションローラ
26の支持アーム45に、長さ調整可能ロッド46及び
引張スプリング47を介して連結する。この構成によ
り、前記刈取クラッチレバー4を後方へ切り換え傾動す
ると、前記刈取クラッチ27が切り操作されて刈取装置
3が停止し、また、前記刈取クラッチレバー4を前方へ
切り換え傾動すると、前記刈取クラッチ27が入り操作
されて刈取装置3が駆動するものである。 【0017】また、前記脱穀クラッチレバー37は、前
記側部操作パネル36に一体のステー43に対して、前
記刈取クラッチレバー4と同軸に前後方向回動自在に軸
着し、該脱穀クラッチレバー37に一体のアーム48
を、前記脱穀クラッチ31の脱穀テンションローラ30
の支持アーム49に、長さ調整可能ロッド50及び引張
スプリング51を介して連結する。この構成により、前
記脱穀クラッチレバー37を後方へ切り換え傾動する
と、前記脱穀クラッチ31が切り操作されて脱穀装置8
が停止し、また、前記脱穀クラッチレバー37を前方へ
切り換え傾動すると、前記脱穀クラッチ31が入り操作
されて脱穀装置8が駆動するものである。 【0018】一方、前記側部操作パネル36には、前後
方向長孔形状の走行変速レバー案内溝52、刈取クラッ
チレバー案内溝53、脱穀クラッチレバー案内溝54を
設ける。該走行変速レバー案内溝52、刈取クラッチレ
バー案内溝53、脱穀クラッチレバー案内溝54は、こ
の順序で前記座席32に近い順に、互いに近接して、互
いに平行に設ける。 【0019】また、前記走行変速レバー案内溝52は、
平面視において、前後方向中間部の前進低速域変速溝5
5が、これより前方部の前進高速域変速溝56及びこれ
より後方の後進変速域57よりも前記座席32寄りに偏
位した屈曲形状に構成する。そして、該走行変速レバー
案内溝52下方から前記走行変速レバー2を上方へ突出
させて設ける。これにより、前記走行変速レバー2を、
前記前進低速域変速溝55後部の中立位置とすると、前
記走行ミッションケース14の無段変速装置は駆動停止
状態となり、機体の走行は停止される。また、前記走行
変速レバー2を前記中立位置から前方へ傾動していく
と、これに従い、該走行変速レバー2と一体のアーム4
0、長さ調整可能ロッド42を介して前記走行ミッショ
ンケース14の無段変速装置の変速アーム41が前進高
速側に回動操作され、この結果、機体は前進走行を増速
していくこととなる。また、前記走行変速レバー2を、
前記中立位置から後方へ傾動していくと、これに従い、
該走行変速レバー2と一体のアーム40、長さ調整可能
ロッド42を介して前記走行ミッションケース14の無
段変速装置の変速アーム41が低速側に回動操作され、
この結果、機体は後進走行を増速していくこととなる。
前記走行変速レバー2が、前記走行変速レバー案内溝5
2前後端部にまで傾動された状態が、前進及び後進の最
高速となる。このような走行変速操作において、前記走
行変速レバー2は、前記前進低速域変速溝55から、前
記前進高速域変速溝56へ回動操作されると、これに伴
い、前記走行変速レバー案内溝52の屈曲形状により、
前記刈取クラッチレバー案内溝53側へ傾倒、接近す
る。 【0020】一方、前記刈取クラッチレバー案内溝53
は、平面視直線形状に構成し、下方から前記刈取クラッ
チレバー4を上方へ突出させる。前記刈取クラッチレバ
ー4を前記刈取クラッチレバー案内溝53後端部に切り
換え傾動した状態においては、前記刈取クラッチ27は
切り状態となり、刈取装置3は停止状態となる。また、
前記刈取クラッチレバー4を前記刈取クラッチレバー案
内溝53前端部に切り換え傾動すると、該刈取クラッチ
レバー4に一体のアーム44、長さ調整可能ロッド46
及び引張スプリング47を介して前記支持アーム45が
強制回動される。そして、前記刈取テンションローラ2
6が前記刈取伝動ベルト25に伝動張力を付与する状態
となる。これにより、前記刈取クラッチ27が入り状態
となり、前記刈取装置3が駆動されるのである。 【0021】また、前記脱穀クラッチレバー37、脱穀
クラッチレバー案内溝54においても、前記刈取クラッ
チレバー4、刈取クラッチレバー案内溝53と同様に構
成するものである。しかして、前記刈取クラッチレバー
4の先端部には、把持部を兼ねると共に、前記座席32
側、即ち前記走行変速レバー2側へ屈曲した係合部5を
取り付ける。また、該係合部5は、固定ピンPによる位
置変更式又は螺子Vによる螺合式により、刈取クラッチ
レバー4に対してその長手方向に取付け位置調節可能に
構成し、これにより、前記刈取クラッチレバー4を伸縮
調節可能とする。この構成により、前記刈取クラッチレ
バー4を前記刈取クラッチレバー案内溝53前端部に切
り換え傾動した状態において、前記係合部5は、前記走
行変速レバー案内溝52の前進高速域変速溝56上方に
配置される。また、前記刈取クラッチレバー4先端部に
対する前記係合部5の取付け位置を変更調節することに
より、前記前進高速域変速溝56上方における該係合部
5の配置位置を前後方向に変更調節することができる。 【0022】以上の構成による、コンバインの刈取作業
について説明する。作業開始にあたり、エンジン11を
駆動して、刈取クラッチレバー4及び脱穀クラッチレバ
ー37を前端部へ切り換え傾動し、刈取装置3及び脱穀
装置8を駆動する。そして、この状態で走行変速レバー
2を徐々に前方へ傾動して機体を前進増速し、未刈穀稈
列に侵入し、刈取を開始する。前記刈取装置3によって
刈り取られた穀稈は前記脱穀装置8へ投入されて脱穀処
理を受け、脱粒した穀粒は穀粒貯留装置9へ投入され、
排藁は脱穀装置8後部から外方へ排出される。 【0023】このような刈取作業中には、前述のように
前記刈取クラッチレバー4が前端部へ切り換え傾動され
ている。このため、該刈取クラッチレバー4先端部に設
ける係合部5は、前記走行変速レバー2の前進高速域変
速溝56上方に配置されることになる。従って、前記走
行変速レバー2を前進高速側へ傾動していく際、該走行
変速レバー2は、前記係合部5との当接によりその前方
最大傾動角度を規制される。これによって、過大な前進
増速を防ぐことができる。また、前記刈取クラッチレバ
ー4に対する係合部5の取付け位置を変更調節すること
により、前記前進高速域変速溝56上方における前記係
合部5の配置位置を前後方向に変更調節し、前述の前方
最大傾動角度を変更調節することができる。即ち、規制
最高速度を任意に変更設定できるのである。 【0024】また、前記走行ミッションケース14内に
は、前記無段変速装置から駆動されるセンターギヤ58
を、サイドクラッチ軸59に取付ける。そして、前記セ
ンターギヤ58に対して左右両側から係合可能なサイド
クラッチギヤ60,60を、前記サイドクラッチ軸59
に回転自在、及び軸心方向摺動自在に設ける。 【0025】更に、カウンタ軸61に対して左右のカウ
ンタギヤ62,62を回転自在に設け、該左右のカウン
タギヤ62,62を前記左右のサイドクラッチギヤ6
0,60に常時噛み合わせる。そして、左右のホイル軸
63,63内端部に取り付ける左右のホイル駆動ギヤ6
4,64を、前記左右のカウンタギヤ62,62に常時
噛み合わせる。前記左右のホイル軸63,63外端部に
は前記左右のホイルスプロケット15,15を取り付け
る。 【0026】また、前記左右のサイドクラッチギヤ6
0,60には、左右のスライドシフタ65,65を係合
させる。該左右のスライドシフタ65,65は、前記走
行ミッションケース14外部へ突出する左右のシフタ軸
66,66内端部に取り付けたシフトアーム67,67
に軸着する。また、前記左右のシフタ軸66,66外端
部にはサイドクラッチ操作アーム68,68を取り付け
る。 【0027】一方、前記操縦部10のステップ69上に
は、ブレーキペダル70を配置する。該ブレーキペダル
70は、踏込面71とアーム72とから成り、該アーム
72の基部を前記ステップ69下側面に横軸軸着し、上
下回動自在に構成する。前記アーム72中間部側面に
は、第1プーリ73を横軸軸着する。また、前記ステッ
プ69下側面において、前記アーム72上方且つ前記第
1プーリ73後方に該当する部位に、第2プーリ74を
横軸軸着する。また、前記ステップ69下側面におい
て、前記第1プーリ73上方部位には、係止ステー75
を固着して設ける。更に、前記機台7側の固定部にカウ
ンタ部材76を横軸軸着して設ける。該カウンタ部材7
6は、上側アーム77、下側アーム78、及び横側アー
ム79を放射方向に一体的に有する。 【0028】そして、前記係止ステー75に操作ワイヤ
80の一端部を係止し、該操作ワイヤ80を、前記第1
プーリ73の下側に巻き掛けた後、前記第2プーリ74
の上側に巻き掛けて垂下し、前記カウンタ部材76の横
側アーム79先端部に係止する。また、前記カウンタ部
材76の上側アーム77先端部と前記左のサイドクラッ
チ操作アーム68先端部との間、及び前記カウンタ部材
76の下側アーム78先端部と前記右のサイドクラッチ
操作アーム68先端部との間を、夫々、連動ロッド8
1,81によって連結する。 【0029】また、前記サイドクラッチ軸59両側端部
には、前記左右のサイドクラッチギヤ60,60外側部
が係合可能なサイドブレーキ82,82を設ける。以上
の構成により、前記ブレーキペダル70を踏み込み操作
すると、前記アーム72の下方回動により前記第1プー
リ73が下降し、該第1プーリ73と前記第2プーリ7
4とが離間する。このとき、前記操作ワイヤ80の一端
部と、第2プーリ74は前記機台7に対して位置不動で
あるので、結果として、前記操作ワイヤ80の他端部が
引き上げられることとなる。これにより、前記横側アー
ム79が上方回動せられ、これに一体の前記上側アーム
77及び下側アーム78が回動し、前記連動ロッド8
1,81を介して前記サイドクラッチ操作アーム68,
68を回動させる。これによって、前記左右のスライド
シフタ65,65が互いに逆方向へスライドし、前記左
右のサイドクラッチギヤ60,60を、前記センターギ
ヤ58から離脱させた後、前記サイドブレーキ82,8
2に係合させる。この結果、前記左右のサイドクラッチ
ギヤ60,60以下の伝動が絶たれ、前記走行装置6,
6の駆動は停止される。このようなブレーキ操作は、前
述のように、第1プーリ73、第2プーリ74を介した
操作ワイヤ80の引き力によって行われるため、軽い操
作力により、前記ブレーキペダル70を踏み込み操作で
きる。 【0030】また、前記操縦部10には、図9、図10
に示す構成の乗降装置を設けている。即ち、操縦部10
への乗り降りを容易にするために、補助ステップ83を
設ける。該補助ステップ83は、その基部を前記ステッ
プ69外側面84の内壁に軸着し、該外側面84に形成
する開口部85から出し入れ回動自在とする。そして、
前記補助ステップ83は、中間部に連結した収納ワイヤ
86の引き操作により上方回動し、前記ステップ69下
方に収納される。また、該補助ステップ83収納位置に
おいて、該補助ステップ83回動端部には、張出し操作
レバー87の下端部外側を当接させる。該張出し操作レ
バー87は、中間部を前記ステップ69下面に横軸軸着
し、戻しスプリング88の引き力に抗して機体外側方へ
回動操作可能に構成する。該張出し操作レバー87の機
体外側方への回動操作により、該張出し操作レバー87
下端部外側に当接していた前記補助ステップ83を外側
へ押し、前記開口部85より外方へ張出し回動させる。
これによって、該補助ステップ83は使用状態となる。
尚、前記補助スッテプ83収納状態において、前記収納
ワイヤ86のノブ89は、前記ステップ69より上方に
設ける係止部材90に係止しておく。 【0031】以上の構成により、作業者が操縦部10に
搭乗したままで、前記補助ステップ83を容易に出し入
れ操作できるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例における要部の説明用側面
図である。 【図2】この発明の一実施例における要部の説明用正面
図である。 【図3】この発明の一実施例における要部の作用説明用
平面図である。 【図4】この発明の一実施例における一部の部分説明図
である。 【図5】この発明の一実施例における一部の部分説明図
である。 【図6】この発明の一実施例におけるコンバインの側面
図である。 【図7】この発明の一実施例におけるコンバインの平面
図である。 【図8】この発明の実施例における一部の説明用斜視図
である。 【図9】この発明の実施例における一部の説明用正面図
である。 【図10】この発明の実施例における一部の説明用側面
図である。 【符号の説明】1 走行装置 3 刈取装置 6,6 無限軌道帯式の走行装置 7 機台 8 脱穀装置 9 穀物貯留装置 10 操縦部 32 座席 69 ステップ 83 補助ステップ 84 外側面 86 収納ワイヤ 87 張出し操作レバー(操作具) 89 ノブ(操作具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 67/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】無限軌道帯式の走行装置6,6の上方に機
    台7を設け、機台7上部に脱穀装置8と穀物貯留装
    置9と操縦部10を設け、前記脱穀装置8の前方に刈取
    装置3を設け、前記操縦部10の座席32の前側下方で
    前記機台7より上方にステップ69を形成し、該ステッ
    プ69の外側下方に乗降用の補助ステップ83を設けた
    コンバインにおいて、前記ステップ69の外端部下方で
    機台7より上方の外側面84に開口部85を形成し、該
    外側面84より機体内側に設けた取付け部に回動自在に
    補助ステップ83を取付けて該補助ステップ83を前記
    開口部85内に入り込んで収納される収納状態と開口部
    85の外側下位で前記機台7より下方に張出す張出状態
    とに切換自在に設け、該補助ステップ83を前記収納状
    態と前記張出状態とに切換操作する操作具89,87を
    前記ステップ69より上方で座席32より下方にあって
    前記ステップ69の外端側付近に設け、該操作具89,
    87と補助ステップ83は該補助ステップ83の収納状
    態において前記ステップ69の下方であって前記外側面
    84より機体内側において連動連結する構成としたこと
    を特徴とするコンバインの乗降装置。
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