JP2003009621A - 草刈機 - Google Patents

草刈機

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JP2003009621A JP2001194753A JP2001194753A JP2003009621A JP 2003009621 A JP2003009621 A JP 2003009621A JP 2001194753 A JP2001194753 A JP 2001194753A JP 2001194753 A JP2001194753 A JP 2001194753A JP 2003009621 A JP2003009621 A JP 2003009621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 草刈作業車体やハンドルを反転させることを
要さないで、往復刈りを行なえるとともに、作業性、操
作性の向上を図れ、高畔法面等でも、効率良く草刈作業
を行なうことができて、作業者の労力負担を可及的に軽
減できるようにされた草刈機を提供する。 【解決手段】 刈刃(37)、該刈刃(37)を駆動す
る原動機(30)、前記刈刃(37)の一部又は全部を
覆うシールドカバー(10)、及び、前記刈刃(37)
を所定の地上高に保持する接地部材(21、21、2
2、22)を有する、前後方向(F−R)に草刈作業可
能な草刈作業車体(5)に、ハンドル(50)が連結さ
れてなる草刈機(1)において、前記草刈作業車体
(5)は、概ね前後対称形状とされ、その一側中央に、
前記ハンドル(50)が任意の揺動位置でロックできる
ようにされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力で容易に移動
させることができる、比較的小型軽量の携帯型草刈機に
係り、特に、高畔の法面等に生えている草を効率良く刈
り取るのに好適な草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畔用草刈機としては、例えば、特
公昭62−61290号公報等にも見られるように、原
動機が搭載された車輪付きの機体と、畔の上面(平面)
に生えている草を刈り取るためのメイン刈刃と、畔の斜
面(法面)に生えている草を刈り取るためのサイド刈刃
と、を備え、前記原動機の動力を減速機や伝動軸等から
なる動力伝達機構を介して前記メイン刈刃及びサイド刈
刃に伝達して、それらを同時に回転駆動させながら、前
記機体を畔の上面を走行させることにより、畔の上面及
び法面に生えている草を同時に刈り取るようにしたもの
が一般的である。
【0003】かかる従来の一般的な畔用草刈機において
は、機体を畔の上面に位置させて走行させることを前提
としており、また、前記サイド刈刃による法面の刈幅
は、そのサイド刈刃の回転直径のみに依存しているた
め、通常の畔(低畔)には対応できても、段差の大きな
高畔においては法面の刈幅が不足する。この場合、メイ
ン刈刃とサイド刈刃とを同一平面上に位置させて、機体
を高畔の法面に沿って走行させれば、高畔法面の草刈を
行えないこともないが、高畔の法面は、傾斜がきつく、
足場も悪いので、その作業は極めて危険である。
【0004】また、二つの刈刃を備えていること、原動
機を搭載した車輪付きの機体を備えていること、及び、
原動機の動力を前記両刈刃に伝達するために比較的長大
で複雑な動力伝達機構を必要としていること、等のた
め、装置構成が複雑で重量も重く、装置コストが高くな
るとともに、作業性、操作性も良いとはいえず、高畔の
法面の草刈に使用するのは、実際には無理があった。
【0005】そこで、本発明の発明者等は、前記した如
くの従来の畔用草刈機に伴う問題を解消すべく、先に、
刈刃、該刈刃を駆動する空冷2サイクルガソリンエンジ
ン等の原動機、前記刈刃の一部又は全部を覆うシールド
カバー、及び、地面を前後滑走可能な接地部材を有し、
前記シールドカバー上に前記原動機が搭載保持されてな
る草刈作業車体に、ハンドルを上下方向に揺動自在に連
結した構成の携帯型畔用草刈機を提案した(特願200
0−139081号等を参照)。
【0006】かかる提案の携帯型畔用草刈機において
は、高畔の法面の草刈を行う際には、通常、作業者がハ
ンドルを持って高畔の上面に立ち、原動機により刈刃を
回転駆動しながら、該刈刃やシールドケース等からなる
草刈作業車体を高畔の最上部に位置させるとともに、接
地部材を高畔の法面に着地させ、続いて、前記ハンドル
で前記草刈作業車体を軽く押して、前記草刈作業車体
(接地部材)が法面の最上部から底部に向けて滑走させ
る。このとき、前記回転駆動されている刈刃により、法
面の草が縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取ら
れる。
【0007】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、続いて、前記草
刈作業車体を次に刈り取るべき草が生えている部分(横
隣)に移動させて、前記操作棹で前記草刈作業車体を法
面の最底部から上部に向けて引き上げ滑走させ、以下、
同様にして、法面に生えている草を縦方向に前記刈刃の
回転直径に相当する幅分ずつ刈り取るようにする。
【0008】このように、前記提案の携帯型畔用草刈機
を使用すれば、作業者は高畔の上面を横移動するだけで
よく、法面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈作
業を、安全かつ容易に、しかも、迅速に行える。また、
草刈作業車体全体の重量を接地部材を介して地面(草刈
面)で受けるようにされているので、作業者の負担が少
なくなるとともに、自走式ではないので、作業を必要に
応じて任意に休み休み行え、その結果、草刈作業に要す
る労力が軽減される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した如くの草刈機
においては、通常、ハンドルが前記草刈作業車体の後部
側に配在され、作業者は前記ハンドルを介して前記草刈
作業車体を押し引きしながら(高畔法面の下方には重力
を利用して滑走させながら)草を刈り取る、所謂押し引
き刈りを行うようにされている。
【0010】このような押し刈り式の草刈機では、往復
刈りを行なう際には、前記草刈作業車体のハンドルを反
転(180°旋回)させる必要があり、また、高畔法面
の草刈を行なう場合には、前記草刈作業車体を前進させ
て押し刈りを行った後、横隣の草は車体を引き上げる際
に刈ることになり、畦畔が長い場合には、前記押し刈り
と引き上げ刈りを何十回も繰り返さなければならないの
で、作業効率が良いとはいえず、作業者の労力負担が大
きなものとなっていた。
【0011】本発明は、前記した如くの問題を解消すべ
くなされたもので、その目的とするところは、草刈作業
車体のハンドルを反転させることを要さないで、往復刈
りを行なえるとともに、作業性、操作性の向上を図れ、
高畔法面等でも、効率良く草刈作業を行なうことができ
て、作業者の労力負担を可及的に軽減できるようにされ
た草刈機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る携帯型畔用草刈機は、基本的には、刈
刃、該刈刃を駆動する原動機、前記刈刃の一部又は全部
を覆うシールドカバー、及び、前記刈刃を所定の地上高
に保持する接地部材を有する、前後方向に草刈作業可能
な草刈作業車体に、ハンドルが連結されてなる。そし
て、前記草刈作業車体は、概ね前後対称形状とされ、そ
の一側部中央に、前記ハンドルが任意の揺動位置でロッ
クできるように連結される。
【0013】本発明の好ましい態様では、前記ハンドル
は、該ハンドルを地面に平行な第一揺動軸線及び地面に
交差する第二揺動軸線の回りで揺動させるそれぞれの支
軸を持つ位置調節装置を介して、前記草刈作業車体に連
結される。
【0014】前記位置調節装置は、好ましくは、所要個
数の係止部が前記軸線回りに所定角度間隔をもって形成
されてなる揺動位置調節部材と、前記係止部に対して係
合脱離可能に配在されたロックピン機構と、を備える。
この場合、前記ロックピン機構の係脱操作を行なうため
の操作部材を、前記ハンドルのグリップ部近傍に配設す
ることが好ましい。
【0015】また、別の好ましい態様では、前記接地部
材は、複数個の遊転輪からなる。さらに別の好ましい態
様では、前記ハンドルの上端部に矩形枠状のグリップ部
が設けられる。
【0016】前記した如くの構成とされた本発明に係る
草刈機においては、草刈作業を押し刈り、引き刈りのい
ずれの形態でも行なえるが、通常は、操作性、操向性の
良い引き刈りで行なうようにされる。この場合、平面
(高畔の上面)の草刈を行なう場合も、高畔の法面の草
刈を行なう場合も、基本的な操作方法は同じであるの
で、以下に高畔の法面の草刈を行なう場合を代表して説
明する。
【0017】高畔の法面の草刈は、従来の携帯型畔用草
刈機では、草刈作業車体を法面の上下方向に移動(縦移
動)させること(押し刈りと引き上げ刈り)を繰り返す
ことにより行なうようにしていたが、本発明の草刈機で
は、前記草刈作業車体を等高線に沿って移動(横移動)
させることにより行なうようにされる。より詳しくは、
例えば、最初は、法面の最上部(最上段)に生えている
草を刈り、以下、順次、その下側(下段)の草を往復刈
りにより刈るようにされる。
【0018】この場合、本発明の草刈機では、ハンドル
が、任意の方向に揺動可能とされるとともに、選定した
任意の揺動位置でロックできるようにされているので、
前記のように、等高線に沿って法面の草刈作業を行なう
際には、予め、前記ハンドルの前後方向及び上下方向の
位置を作業状態に合わせて調節しておく。ここでは、ま
ず、前記ハンドルを法面の上面側(作業者側)にした状
態で前記草刈作業車体を法面の最上部の草刈開始地点に
置き、その最上部の草を引き刈りで刈るのに適するよう
に、前記ハンドルを前記草刈作業車体の進行方向に直交
する面より適宜の角度だけ進行方向前側に揺動させて、
その位置でロックし、また、前記ハンドルが法面の傾斜
角度に合うように、上下方向の揺動位置も調節してロッ
クしておく。
【0019】このハンドル位置の調節は、前記ハンドル
の前記グリップ部近傍に配在されたロックピン機構の係
脱操作を行なうためのレバー等の操作部材を操作しなが
ら前記ハンドルを揺動させることで、至極簡単に行なえ
る。このようにして、前記ハンドルの位置調節を行なっ
た後、作業者は、前記ハンドルを手で引きながら、高畔
の上面を草刈方向に移動する。これにより、前記草刈作
業車体は、作業者の後を追うように法面最上部を等高線
に沿って横移動(平行移動)し、法面最上部の草が刈ら
れる。
【0020】前記草刈作業車体が法面の草刈終了地点に
到達して、法面最上部の草が刈り終わると、次は、その
すぐ下側(次段)の草を刈るべく、前記草刈作業車体を
そのまま草刈幅(車体幅)分だけ下側に降ろし、そこの
草を刈るのに適するように、前記ハンドルを前記草刈作
業車体の進行方向に直交する面より適宜の角度だけ、前
記最上部の草を刈ったときとは逆方向に揺動させて、そ
の位置でロックし、また、前記ハンドルが法面の傾斜角
度に合うように、上下方向の揺動位置も調節してロック
する。そして、作業者は、前記ハンドルを手で引きなが
ら、高畔の上面を前記最上部の草を刈ったときとは逆方
向に移動する。これにより、前記草刈作業車体は、作業
者の後を追うように法面の最上部の下側(次段)を等高
線に沿って横移動(平行移動)し、その段の草が刈られ
る。このようにして、法面最上部とその下側の段の草は
往復刈りにより刈られる。以後、同様にして、上側から
順次、法面の草を往復刈りにより刈るようにされる。
【0021】このように、本発明の草刈機においては、
ハンドルが、任意の方向に揺動可能とされるとともに、
任意の揺動位置でロックできるようにされているので、
草刈作業車体を反転させることを要さないで、往復刈り
を行なえるとともに、作業性、操作性の向上を図れ、高
畔法面等に生えている草を、草刈作業車体を等高線に沿
うように横移動させることによって刈るようにされるの
で、従来のもののように、草刈作業車体を法面の上下方
向に移動(縦移動)させること(押し刈りと引き上げ刈
り)を繰り返すことにより行なう場合に比して、効率良
く草刈作業を行なうことができて、作業者の労力負担を
大幅に軽減できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1、図2及び図3は、それ
ぞれ本発明に係る草刈機の一実施形態の平面図、正面
図、及び右側面図を示している。図示実施形態の草刈機
1は、基本的には、短冊状の刈刃37と、該刈刃37を
回転駆動する原動機としての、比較的小型軽量(排気量
は約20mL)の空冷2サイクルガソリンエンジン30
(以下、内燃エンジン30と称する)と、該内燃エンジ
ン30を搭載保持するとともに、前記刈刃37を覆う平
面視矩形のシールドカバー10と、前記刈刃37を所定
の地上高に保持する接地部材としての遊転輪21、2
1、22、22と、を有する前後方向F−Rに走行可能
な草刈作業車体5の左側部中央に、ハンドル50が連結
されてなる構成となっている。
【0023】詳細には、前記シールドカバー10は、前
後左右が対称形状をしており、前記内燃エンジン30が
載置される平坦な上面部11と、この上面部11の左右
両端に下向きに連設された逆台形状の左右一対の側板部
12、12と、前記上面部11の前後に溶接あるいはリ
ベット止め等により接合されて斜め上に伸びる前後一対
の傾斜面部14、14と、を有し、該傾斜面部14、1
4の前端及び後端下方には、大きく開いた前後一対の草
刈口15、15が画成されている。このように、前記シ
ールドカバー10の前後両方に、前記草刈取口15、1
5が形成されていることにより、前記草刈作業車体5を
前後方向F−Rのいずれの方向に走行させても、草刈作
業を行なえる。
【0024】前記傾斜面部14、14の前端及び後端に
は、その下方に形成される前記前後の草刈取口15、1
5を塞ぐように、矩形ゴム薄板からなる前後一対の可撓
性防護カバー17、17が垂れ下がるように取り付けら
れ、また、前記傾斜面部14、14の左右両端にも、前
記前後一対の防護カバー17と前記左右一対の側板部1
2、12との間に形成される隙間を塞ぐように、三角形
状の前後左右一対ずつの防護カバー18、18、18、
18が垂れ下がるように取り付けられている。
【0025】前記内燃エンジン30は、その出力軸32
が、前記シールドカバー10の中央、すなわち、該シー
ルドカバー10を前後方向に二分割する垂直面E上で、
かつ、前記シールドカバー10のセンターラインC上に
位置するように、適宜のマウント部材を介して前記上面
部11に搭載保持されている。また、前記内燃エンジン
30は、開閉式又は着脱式の、パンチングメタル等の通
気性を有する板材で形成された防塵カバー35で覆われ
ている。
【0026】前記シールドカバー10の左右両側には、
その回転軸線が前記垂直面E上に位置するように、左右
一対の遊転輪22、22が配設されている。前記右側の
遊転輪22は、前記シールドカバー10の右側板部12
に直接取り付けられ、前記左側の遊転輪22は、前記シ
ールドカバー10における左側板部12の前後方向中央
部に固着されたL形連結板25に取り付けられている。
前記シールドカバー10の前後にも、支持アーム24、
24を介して、前記左右の遊転輪22、22より小径の
前後一対の遊転輪21、21が、前記センターラインC
上に位置するように配設されている。
【0027】なお、前記シールドカバー10における前
記前後一対の傾斜面部14、14上には、コ字形バー2
6、26が、前記シールドカバー10の前後端よりそれ
ぞれ前方及び後方に若干突出した状態で配設されてい
る。このコ字形バー26、26は、前記刈刃37の回転
領域に作業者の足が入り込まないように防護する安全バ
ーの役目の他、前記草刈機1全体を持ち上げる際等の取
手の役目も担う。
【0028】前記ハンドル50は、真っ直ぐなロッド部
54と、このロッド部54の上端部に固着された矩形枠
状のグリップ部55と、からなっており、該クリップ部
55の一側部には、前記内燃エンジン30を制御するた
めのスロットル操作レバー58が設けられている。ま
た、前記ロッド部54の上端部には、前記グリップ部5
5の下辺部に沿うように、後述するロックピン機構8
0、90の係脱操作を手元で行なうための、係脱操作レ
バー56、57が配設されている。前記ハンドル50
は、該ハンドル50を地面Gに平行な第一揺動軸線Oa
及び垂直に交差する第二揺動軸線Obの回りで揺動させ
るためのそれぞれの支軸51、52を持つ位置調節装置
40を介して、前記草刈作業車体5の左側中央部に連結
されている。
【0029】詳細には、前記位置調節装置40は、図4
に示される如くに、地面Gに垂直となるように、前記L
形連結板材25上に立設された前記第二揺動軸線(O
b)に沿って伸びる前後揺動用支軸52と、該前後揺動
用支軸52に回動自在に外嵌される外嵌筒状部46と該
外嵌筒状部46から側方に突出する横辺部47からなる
側面視L形状のロック用回動部材45と、このロック用
回動部材45と前記L形連結板材25との間に固定され
た、平面視扇状の前後揺動位置調節部材70と、前記ロ
ック用回動部材45の前記外嵌筒状部46の上部に固着
された前後一対の支持板48、48と、地面Gと平行と
なるように前記支持板48、48間に架設されて前記ハ
ンドル50の前記ロッド部54の下端部付近を回動自在
に支持する前記第一揺動軸線Oaに沿って伸びる上下揺
動用支軸51と、該上下揺動用支軸51に外嵌されると
ともに、前記ロッド部54の下端部に一体に固着され
た、正面視扇形の上下揺動位置調節部材60と、を備え
る。
【0030】該上下揺動位置調節部材60は扇(半円)
形をしており、その外周に、所要個数の係止溝62、6
2、…が前記第一揺動軸線Oa回りに所定角度間隔をも
って形成されており、また、前記前後揺動位置調節部材
70も扇(半円)形をしており、その外周近くに、所要
個数の係止穴72、72、…が前記第二揺動軸線Ob回
りに所定角度間隔をもって形成されている。
【0031】そして、前記ロック用回動部材45におけ
る前記外嵌筒状部46の上端部近くには、前記ハンドル
50と一体の前記上下揺動位置調節部材60を任意の上
下揺動位置にて係止すべく、前記所要個数の係止溝6
2、62、…に対して係合脱離可能に第一ロックピン機
構80が配設され、また、前記ロック用回動部材45に
おける前記横辺部47には、前記ハンドル50を任意の
前後揺動位置にて係止すべく、前記前後揺動位置調節部
材70に設けられた前記所要個数の係止穴72、72、
…に対して係合脱離可能に第二ロックピン機構90が配
設されている。
【0032】前記第一ロックピン機構80は、筒状筐体
81内にロックピン85が摺動自在に嵌挿されるととも
に、該ロックピン85を前記係止溝62、62、…に係
合する方向に付勢する圧縮コイルばね82が内蔵されて
おり、前記グリップ部55近傍に配設された前記上下方
向係脱操作用レバー56を握ることにより、前記ロック
ピン85がボーデンケーブル65を介して引込められて
前記係止溝62から離脱し、その係合ロック状態が解除
される。したがって、前記上下方向係脱操作用レバー5
6を握っているときには、前記ハンドル50を上下方向
U−V(図2参照)に自由に揺動させることが可能とな
り、前記係脱操作用レバー56を解放すると、前記圧縮
コイルばね82の付勢力により前記ロックピン85がそ
の対面に位置する前記係止溝62の一つに嵌まり込んで
係合し、前記ハンドル50がその上下方向揺動位置にて
ロックされる。これにより、前記ハンドル50の上下方
向U−Vの揺動位置を任意に調節することができること
になる。この場合、前記ハンドル50は、図6において
仮想線で示される如くに、地面Gに沿うように寝かせら
れた位置から前記草刈作業車体5の上に被さる位置まで
揺動させることができるようになっている。なお、前記
ハンドル50を前記草刈作業車体5の上に被さる位置ま
で揺動させることができるようにされているのは、運搬
保管等の便宜を図るためである。
【0033】また、前記第二ロックピン機構90も、筒
状筐体91内にロックピン95が摺動自在に嵌挿される
とともに、該ロックピン95を前記係止穴72、72、
…に係合する方向に付勢する圧縮コイルばね92が内蔵
されており、前記グリップ部55近傍に配設された前記
前後方向係脱操作用レバー57を握ることにより、前記
ロックピン95がボーデンケーブル75を介して引込め
られて前記係止穴72から離脱し、その係合ロック状態
が解除される。したがって、前記前後方向係脱操作用レ
バー57を握っているときには、前記ハンドル50を前
後方向F−R(図5参照)に自由に揺動させることが可
能となり、前記前後方向係脱操作用レバー57を解放す
ると、前記圧縮コイルばね92の付勢力により前記ロッ
クピン95がその対面に位置する前記係止穴72に嵌ま
り込んで係合し、前記ハンドル50がその前後方向揺動
位置にてロックされる。これにより、前記ハンドル50
の前後方向F−Rの揺動位置を任意に調節することがで
きることになる。この場合、前記ハンドル50は、図5
において仮想線で示される如くに、前記草刈作業車体5
に沿う、言い換えれば、前後方向(走行方向)F又はR
に沿うように180°反転可能となっている。
【0034】前記した如くの構成とされた本実施形態の
草刈機1においては、草刈作業を押し刈り、引き刈りの
いずれの形態でも行なえるが、通常は、操作性、操向性
の良い引き刈りで行なうようにされる。この場合、平面
(高畔の上面)の草刈を行なう場合も、高畔の法面の草
刈を行なう場合も、基本的な操作方法は同じであるの
で、以下に高畔の法面の草刈を行なう場合を代表して説
明する。
【0035】図7、図8を参照すればよくわかるよう
に、高畔の法面Nの草刈は、従来の携帯型畔用草刈機で
は、草刈作業車体を法面の上下方向に移動(縦移動)さ
せること(押し刈りと引き上げ刈り)を繰り返すことに
より行なうようにしていたが、本草刈機1では、前記草
刈作業車体5を等高線に沿って移動(横移動)させるこ
とにより草刈作業を行なうようにされる。より詳しく
は、例えば、最初は、法面Nの最上部(最上段)に生え
ている草を刈り、以下、順次、その下側(下段)の草を
往復刈りにより刈るようにされる。
【0036】この場合、本草刈機1では、ハンドル50
が、上下方向U−V及び前後方向F−Rに揺動可能とさ
れるとともに、任意の揺動位置でロックできるようにさ
れているので、前記のように、引き刈りで法面の草刈作
業を行なう際には、予め、前記ハンドル50の前後方向
F−R及び上下方向U−Vの位置を調節しておく。ここ
では、まず、前記ハンドル50を法面Nの上面M側(作
業者側)にした状態で前記草刈作業車体5を法面Nの最
上部の草刈開始地点に置き、その最上部の草を引き刈り
で刈るのに適するように、前記ハンドル50を前記草刈
作業車体5の進行方向に直交する前記垂直面Eより適宜
の角度だけ進行方向F前側に揺動させて、その位置で前
記位置調節装置40の前記第二ロックピン機構90でロ
ックし、また、前記ハンドル50が法面Nの傾斜角度に
合うように、前記位置調節装置40で上下方向の揺動位
置も調節して前記第二ロックピン機構90でロックして
おく。
【0037】このハンドル位置の調節は、前記ハンドル
50の前記グリップ部55近傍に配在された前記二つの
係脱操作用レバー56、57を操作しながら前記ハンド
ル50を揺動させることで、至極簡単に行なえる。この
ようにして、前記ハンドル50の位置調節を行なった
後、作業者は、前記ハンドル50を手で引きながら、高
畔の上面Mを草刈方向Fに移動する。これにより、前記
草刈作業車体5は、作業者の後を追うように法面N最上
部を等高線に沿って横移動(平行移動)し、法面最上部
の草が刈られる。
【0038】前記草刈作業車体5が法面の草刈終了地点
に到達して、法面N最上部の草が刈り終わると、次は、
そのすぐ下側(次段)の草を刈るべく、前記草刈作業車
体5をそのまま草刈幅(車体幅)分だけ下側に降ろし、
そこの草を刈るのに適するように、前記ハンドル50を
前記草刈作業車体5の進行方向に直交する面Eより適宜
の角度だけ、前記最上部の草を刈ったときとは逆方向R
に揺動させて、その位置でロックし、また、前記ハンド
ル50が法面Nの傾斜角度に合うように、上下方向U−
Vの揺動位置も調節してロックする。そして、作業者
は、前記ハンドル50を手で引きながら、高畔の上面M
を前記最上部の草を刈ったときとは逆方向Rに移動す
る。これにより、前記草刈作業車体5は、作業者の後を
追うように法面Nの最上部の下側(次段)を等高線に沿
って横移動(平行移動)し、その段の草が刈られる、こ
のうにして、法面N最上部とその下側の段の草は往復刈
りにより刈られる。以後も、同様にして、上側から順
次、法面Nの草を往復刈りにより刈るようにされる。
【0039】このように、本実施形態の草刈機1におい
ては、ハンドル50が、上下方向U−V及び前後方向F
−Rに揺動可能とされるとともに、任意の揺動位置でロ
ックできるようにされているので、草刈作業車体5やハ
ンドル50を反転させることを要さないで、往復刈りを
行なえるとともに、作業性、操作性の向上を図れ、高畔
法面N等に生えている草を、草刈作業車体5を等高線に
沿うように横移動させることによって刈るようにされる
ので、従来のもののように、草刈作業車体を法面Nの上
下方向に移動(縦移動)させること(押し刈りと引き上
げ刈り)を繰り返すことにより行なう場合に比して、効
率良く草刈作業を行なうことができて、作業者の労力負
担を大幅に軽減できる。
【0040】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。例えば、前記実施形態では、接地部材として、前後
左右の計四個の遊転輪21、21、22、22が用いら
れているが、遊転輪に代えてクローラやそり状部材等も
使用でき、これらの場合は左右一対でもよい。また、前
記ハンドル50を、例えば釣り竿の如くの多段伸縮式に
すれば、より大きな高畔(法面の長い高畔)にも対応可
能となる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の草刈機は、草刈作業車体やハンドルを反転させるこ
とを要さないで、往復刈りを行なえるとともに、作業
性、操作性の向上を図れ、高畔法面等に生えている草
を、草刈作業車体を等高線に沿うように横移動させるこ
とによって刈るようにされるので、従来のもののよう
に、草刈作業車体を法面の上下方向に移動(縦移動)さ
せること(押し刈りと引き上げ刈り)を繰り返すことに
より行なう場合に比して、効率良く草刈作業を行なうこ
とができて、作業者の労力負担を大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る草刈機の一実施形態を示す平面
図。
【図2】図1に示される草刈機の正面図。
【図3】図1に示される草刈機の左側面図。
【図4】図1に示される草刈機の主要部(位置調節装
置)を示す部分拡大断面図。
【図5】図1に示される草刈機のハンドルの前後方向揺
動位置を調節する際の説明に供される平面図。
【図6】図1に示される草刈機のハンドルの上下方向揺
動位置を調節する際の説明に供される正面図。
【図7】図1に示される草刈機で高畔の法面の草刈作業
を行なっている様子を進行方向に直交する方向から示し
た図。
【図8】図1に示される草刈機で高畔の法面の草刈作業
を行なっている様子を進行方向後側から示した図。
【符号の説明】
1 草刈機 5 草刈作業車体 10 シールドカバー 21、22 遊転輪(接地部材) 30 空冷2サイクルガソリンエンジン(原動機) 37 刈刃 40 位置調節装置 50 ハンドル 51、52 支軸 55 グリップ部 56、57 係脱操作用レバー(係脱操作部材) 60 上下揺動位置調節部材 62 係止溝(係止部) 70 前後揺動位置調節部材 72 係止穴(係止部) 80、90 ロックピン機構 Oa、Ob 第一及び第二の揺動軸線 G 地面 F−R 前後方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈刃(37)、該刈刃(37)を駆動す
    る原動機(30)、前記刈刃(37)の一部又は全部を
    覆うシールドカバー(10)、及び、前記刈刃(37)
    を所定の地上高に保持する接地部材(21、21、2
    2、22)を有する、前後方向(F−R)に草刈作業可
    能な草刈作業車体(5)に、ハンドル(50)が連結さ
    れてなる草刈機(1)において、前記草刈作業車体
    (5)は、概ね前後対称形状とされ、その一側部中央
    に、前記ハンドル(50)が任意の揺動位置でロックで
    きるように連結されていることを特徴とする草刈機。
  2. 【請求項2】 前記ハンドル(50)は、該ハンドル
    (50)を地面(G)に平行な第一揺動軸線(Oa)及
    び地面(G)に交差する第二揺動軸線(Ob)の回りで
    揺動させるそれぞれの支軸(51、52)を持つ位置調
    節装置(40)を介して、前記草刈作業車体(5)に連
    結されていることを特徴とする請求項1に記載の草刈
    機。
  3. 【請求項3】 前記位置調節装置(40)は、所要個数
    の係止部(62、62、…、72、72、…)が前記そ
    れぞれの揺動軸線(Oa、Ob)回りに所定角度間隔を
    もって形成されてなる揺動位置調節部材(60、70)
    と、前記係止部(62、62、…、72、72、…)に
    対して係合脱離可能に配在されたそれぞれのロックピン
    機構(80、90)と、を備えていることを特徴とする
    請求項2に記載の草刈機。
  4. 【請求項4】 前記ロックピン機構(80、90)の係
    脱操作を行なうための操作部材(56、57)が、前記
    ハンドル(50)のグリップ部(55)近傍に配設され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の草刈機。
  5. 【請求項5】 前記接地部材は、複数個の遊転輪(2
    1、21、22、22)からなっていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか一項に記載の草刈機
  6. 【請求項6】 前記ハンドルの上端部に矩形枠状のグリ
    ップ部(55)が設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれか一項に記載の草刈機。
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