JP7315171B2 - 枝収集装置及び作業機 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1の作業機では、枝フォーク部に収集された枝葉が所定以上を超えると、当該収集された枝葉が他の枝葉の収集を妨げるため、収集できる枝葉の量が比較的少ないという問題があった。
また、フレーム部は、複数の枝フォーク部を幅方向に離反して支持する第1支持部材と、複数の枝フォーク部のうち、第1支持部材とは別の複数の枝フォーク部を幅方向に離反して支持し且つ第1支持部材と走行車両の前後方向に離反して配置される第2支持部材と、を有している。
また、走行車両は、運転席の下側且つ走行車両の前輪の上方に足置き部が配置され、足置き部の前方は開放されている。
また、枝収集装置の高さは、走行車両の高さよりも低い。
また、作業機は、操作可能な操作具を備え、昇降装置は、取付ブラケットに上下方向に揺動自在に支持され且つフレーム部に連結される昇降フレームと、操作具の操作によって操作され且つ電力によって昇降フレームを上下方向に揺動させる電動昇降機構と、を有し、操作具は、運転席の前方に配置されている。
[第1実施形態]
本発明の実施形態において、作業機1の運転席4に着座した作業者OP(運転者)の前側(図1等の矢印A1方向)を前方、作業者OPの後側(図1等の矢印A2方向)を後方、作業者OPの左側(図2等の矢印B1方向)を左方、作業者OPの右側(図2等の矢印B2方向)を右方として説明する。また、前後方向に直交する水平方向を幅方向として説明する。また、寸法は、幅方向の長さ(幅)をWで、上下方向の長さ(高さ)をTで示す。
運転席4は、走行車両2に設けられており、原動機8の前方に配置されている。運転席4は、座部4aと背もたれ部4bとを有している。図1に示すように、運転席4の座部4aは、走行車両2の高さ方向(上下方向)において、原動機8とオーバラップしている。運転席4の座部4aの上面(座面)は、原動機8の上端部よりも下方に位置している。
図1、図2に示すように、操舵装置10bは、操縦台10aに支持されている。操舵装置10bは、前後方向において、前輪5FL,5FRとオーバラップしている。アクセルペダル10cは、操縦台10aの側方(右方)に設けられている。アクセルペダル10cは、前進用ペダル10c1と後進用ペダル10c2とを含む。前進用ペダル10c1は、後進用ペダル10c2の前方に配置されている。ブレーキペダル10dは、操縦台10aの側方(左方)に設けられている。
図4に示すように、ベースフレーム11Aは、第1ベースフレーム11ALと第2ベースフレーム11ARとを含む。第1ベースフレーム11ALは、走行車両2の左下部に配置されており、前後方向に延びている。第2ベースフレーム11ARは、走行車両2の右下部に配置されており、前後方向に延びている。
図4に示すように、後フレーム11Cは、後部位11CBと、左部位11CLと、右部位11CRと、を有している。後部位11CBは、走行車両2の後部に配置されており、幅方向に延びている。左部位11CLは、後部位11CBの左端部から前方に向けて屈曲している。右部位11CRは、後部位11CBの右端部から前方に向けて屈曲している。後フレーム11Cは、平面視にてU字状を呈している。左部位11CLの前端部は、第3連結部材11D3により第1ベースフレーム11ALの前後方向の中途部と連結されている。右部位11CRの前端部は、第4連結部材11D4により第2ベースフレーム11ARの前後方向の中途部と連結されている。左部位11CLの後部寄りの部分と右部位11CRの後部寄りの部分とは、支持板11Eにより接続されている。支持板11Eは、原動機8の下部を支持している。
図1、図3に示すように、走行車両2には、原動機8の動力によって駆動する草刈装置15が設けられている。草刈装置15は、走行車両2の下方に設けられている。草刈装置15は、走行車両2の運転席4の下方に配置されている。草刈装置15は、ベースフレーム11Aの下部に取り付けられている。草刈装置15は、上下方向に延びる回転軸15aと、回転軸15aに取り付けられた刈刃15bと、を有している。刈刃15bの上方及び側方は、刈刃カバー16により覆われている。
図2、図5Bに示すように、一対の縦部材33は、フレーム部31の基端側(後側)から先端側(前側)を構成し、前後方向に延びる部材である。一対の縦部材33は、幅方向に間隔をあけて離反して配置されている。一対の縦部材33のうち、幅方向の一方側(左側)の縦部材33Lは、横部材32の左側に配置され、一対の縦部材33のうち、幅方向の他方側(右側)の縦部材33Rは、横部材32の右側に配置されている。一対の縦部材33の後端は、横部材32と、ボルト等の締結部材により連結されており、横部材32の下側から前方に延設されている。
図5Bに示すように、左側の縦部材33Lの前後方向の中央部に取り付けられた取付部(第3ブラケット)36Cと、右側の縦部材33Rの前後方向の中央部に取り付けられた取付部(第4ブラケット)36Dと、は対応しており、第3ブラケット36Cは、第2支持部材35の左側を支持し、第4ブラケット36Dは、第2支持部材35の右側を支持している。
図5A、図5Bに示すように、第1支持体54は、昇降フレーム55Aを上下方向に揺動自在に支持する部分であり、接続部53Aの前部に取り付けられている。第1支持体54は、第1縦壁54aと、第1支持壁54bと、第2支持壁54cと、支持柱54dと、を有している。第1縦壁54aは、板面が前後方向を向くように配置された板状の部材である。第1縦壁54aの後面には、接続部53Aの前部が取り付けられる。
図5A、図5Bに示すように、第2支持体56は、フレーム部31を支持する部分であり、取付ブラケット51Aの前方に配置されている。図5Bに示すように、第2支持体56は、第2縦壁56aと、第3支持壁56bと、第4支持壁56cと、を有している。第2縦壁56aは、板面が前後方向を向くように配置された板状の部材である。第2縦壁56aの前面には、フレーム部31が取り付けられる。具体的には、第2縦壁56aの前面には、横部材32の幅方向の中央部が取り付けられている。
電動昇降機構70は、作業機1Aに設けられた操作具75の操作によって操作され且つ電力によって昇降フレーム55Aを上下方向に揺動する機構である。本実施形態において、電動昇降機構70は、供給された電力によって伸縮駆動を行う電動シリンダ70Aである。図5Bに示すように、電動シリンダ70Aは、支持柱54dの上部と連結軸62とを上下方向に揺動自在に連結しており、当該支持柱54dの上部と連結軸62との間の距離を伸縮させることで、昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させる。図5A、図5Bに示すように、電動シリンダ70Aは、筒体(シリンダチューブ)71と、電動モータ73と、伝達機構(図示略)と、筒体71内に収容され且つ軸心廻りに回転駆動するボールねじ(図示略)と、ボールねじの回転駆動により軸方向移動されるロッド72と、有している。筒体71は、長尺の筒状の部材であり、ボールねじを収容している。
操作具75は、制御装置76を介して電動モータ73と接続されている。制御装置76は、電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成された装置である。制御装置76は、操作具75から入力された信号に基づいて、電動モータ73に入力するパルス信号を変更する。
以下、主に図6を用いて、昇降装置50Aによるフレーム部31の昇降、即ち電動昇降機構70による昇降フレーム55Aの揺動について説明する。まず、昇降装置50Aがフレーム部31を下降させて、作業状態に切り換える場合について説明すると、運転席4に着座した作業者OPが操作具75を操作し、制御装置76が電動モータ73に入力するパルス信号を変更する。電動モータ73は、制御装置76から入力されたパルス信号によって回転駆動(正回転)し、伝達機構がボールねじを軸心廻りに回転駆動させる。ボールねじが回転駆動すると、ボールねじに形成された螺子溝と螺子孔とによってロッド72が他端側に移動することで、図6の上図に示すように電動シリンダ70Aが伸長する。電動シリンダ70Aが伸長すると、支持柱54dの上部と連結軸62との間の距離を伸長され、連結軸62が下方に移動される。
また、枝収集装置30Aの幅方向の長さは、走行車両2の幅方向の長さと略一致している。上記構成によれば、走行車両2に枝収集装置30Aを取り付けた状態であっても、枝収集装置30Aが走行車両2の旋回を妨げることを抑止し、良好な旋回性能を維持できる。
また、作業機1Aは、操作可能な操作具75を備え、昇降装置50Aは、取付ブラケット51Aに上下方向に揺動自在に支持され且つフレーム部31に連結される昇降フレーム55Aと、操作具75の操作によって操作され、且つ電力によって昇降フレーム55Aを上下方向に揺動させる電動昇降機構70と、を有し、操作具75は、運転席4の前方に配置されている。上記構成によれば、作業者OPは、運転席4に着座して、枝収集装置30Aが収集する枝葉Eを確認しながら操作具75を操作し、当該枝収集装置30Aを操作できる。これにより、枝収集装置30Aの操作性を向上させることができる。
[第2実施形態]
図8~図11は、作業機1の別の実施形態(第2実施形態)を示す。本実施形態において、枝収集装置30は、走行車両2の後部に装着されている。以下、第2実施形態の作業機1(以下、「作業機1B)と記す)について、上述した実施形態(第1実施形態)と異なる構成を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図8~図11に示すように、一対の縦部材33は、フレーム部31の基端側(前側)から先端側(後側)を構成し、前後方向に延びる部材である。一対の縦部材33は、幅方向に間隔をあけて離反して配置されている。図9、図10Bに示すように、一対の縦部材33のうち、幅方向の一方側(左側)の縦部材33Lは、横部材32の左側に配置され、一対の縦部材33のうち、幅方向の他方側(右側)の縦部材33Rは、横部材32の右側に配置されている。一対の縦部材33の前端は、横部材32と、ボルト等の締結部材により連結されており、横部材32の下側から後方に延設されている。
図10Aに示すように、前後方向の中央部の取付部36(第5ブラケット36E及び第6ブラケット36F)は、第1支持部材34の板面が前下方を向くように当該第1支持部材34を支持する。後側の取付部36(第7ブラケット36G及び第8ブラケット36H)は、第2支持部材35の板面が前下方を向くように当該第2支持部材35を支持する。
図8~図11に示すように、昇降フレーム55Bは、取付ブラケット51Bに上下方向に揺動自在に支持され且つフレーム部31に連結される部材である。図10A、図10Bに示すように、昇降フレーム55Bは、一対の上部リンク60Bと、一対の下部リンク61Bと、一対の連結リンク83と、伝達リンク84と、を有している。
具体的には、左側の連結リンク83Lの一端側(上側)は、幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに左側の上部リンク60BLの後側に上下方向に揺動自在に取り付けられ、他端側(下側)は、幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに左側の下部リンク61BLの後側に上下方向に揺動自在に取り付けられている。また、右側の連結リンク83Rの一端側(上側)は、幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに右側の上部リンク60BRの後側に上下方向に揺動自在に取り付けられ、他端側(下側)は、幅方向に延びる揺動軸の軸心廻りに右側の下部リンク61BRの後側に上下方向に揺動自在に取り付けられている。
以下、昇降装置50Bによるフレーム部31の昇降、即ち電動昇降機構70による昇降フレーム55Bの揺動について説明する。まず、昇降装置50Bがフレーム部31を下降させて、作業状態に切り換える場合について説明すると、運転席4に着座した作業者OPが操作具75を操作して、電動シリンダ70Bが伸長すると、伝達リンク84の他端側と架設軸80との間の距離を伸長され、伝達リンク84の他端側が上方に移動される。
2 走行車両
4 運転席
4a 座部
5FL 前輪
5FR 前輪
8 原動機
10 操作装置
12 ステップ(第1足置き部)
13 ステップ(第2足置き部)
30A 枝収集装置
31 フレーム部
34 第1支持部材
35 第2支持部材
40 枝フォーク部
50A 昇降装置
51A 取付ブラケット
55A 昇降フレーム
70 電動昇降機構
75 操作具
E 枝葉
OP 作業者
Claims (8)
- 走行車両と、
前記走行車両に設けられた運転席と、
前記運転席の周辺に配置され前記走行車両を操作する操作装置と、
枝葉を収集する枝収集装置と、
を備え、
前記枝収集装置は、
フレーム部と、
それぞれ幅方向に離反して配置され且つ前記フレーム部から下方に延設された複数の枝フォーク部と、
前記走行車両に取付けられる取付ブラケットを含み且つ前記フレーム部を昇降可能に支持する昇降装置と、を有し、
前記複数の枝フォーク部のそれぞれは、前記走行車両の進行方向の前方側から後方側に向かうにつれて下後方に向かって傾斜するとともに、前記下後方にある前記枝フォーク部の先端側が圃場の上面と略直交するように下方に向かって屈曲し、
前記昇降装置は、前記フレーム部及び前記複数の枝フォーク部の姿勢を一定に保ちつつ前記フレーム部及び前記複数の枝フォーク部を昇降させる作業機。 - 前記取付ブラケットは、前記走行車両の前部に取付けられ、
前記複数の枝フォーク部のそれぞれは、断面円形状の丸パイプ材により構成され、前記フレーム部から前記走行車両に向かって傾斜している請求項1に記載の作業機。 - 前記フレーム部は、
前記複数の枝フォーク部を前記幅方向に離反して支持する第1支持部材と、
前記複数の枝フォーク部のうち、前記第1支持部材とは別の前記複数の枝フォーク部を前記幅方向に離反して支持し且つ前記第1支持部材と前記走行車両の前後方向に離反して配置される第2支持部材と、
を有している請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記走行車両は、前記運転席の下側且つ前記走行車両の前輪の上方に足置き部が配置され、前記足置き部の前方は開放されている請求項2に記載の作業機。
- 前記枝収集装置の幅方向の長さは、前記走行車両の幅方向の長さと略一致している請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記枝収集装置の高さは、前記走行車両の高さよりも低い請求項1~5のいずれかに1項に記載の作業機。
- 操作可能な操作具を備え、
前記昇降装置は、
前記取付ブラケットに上下方向に揺動自在に支持され且つ前記フレーム部に連結される昇降フレームと、
前記操作具の操作によって操作され且つ電力によって前記昇降フレームを上下方向に揺動させる電動昇降機構と、を有し、
前記操作具は、前記運転席の前方に配置されている請求項1~6のいずれか1項に記載の作業機。 - フレーム部と、
それぞれ幅方向に離反して配置され且つ前記フレーム部から下方に延設された複数の枝フォーク部と、
走行車両に取り付けられる取付ブラケットを含み且つ前記フレーム部を昇降可能に支持する昇降装置と、を備え、
前記複数の枝フォーク部のそれぞれは、前記フレーム部から前記取付ブラケットに向かうにつれて下後方に向かって傾斜するとともに、前記下後方にある前記枝フォーク部の先端側が圃場の上面と略直交するように下方に向かって屈曲し、
前記フレーム部は、
前記複数の枝フォーク部を前記幅方向に離反して支持する第1支持部材と、
前記複数の枝フォーク部のうち、前記第1支持部材とは別の前記複数の枝フォーク部を前記幅方向に離反して支持し且つ前記第1支持部材と前記走行車両の前後方向に離反して配置される第2支持部材と、を有し、
前記昇降装置は、前記フレーム部及び前記複数の枝フォーク部の姿勢を一定に保ちつつ前記フレーム部及び前記複数の枝フォーク部を昇降させる枝収集装置。
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