JPH10127117A - 歩行型田植機 - Google Patents

歩行型田植機

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JPH10127117A
JPH10127117A JP30721296A JP30721296A JPH10127117A JP H10127117 A JPH10127117 A JP H10127117A JP 30721296 A JP30721296 A JP 30721296A JP 30721296 A JP30721296 A JP 30721296A JP H10127117 A JPH10127117 A JP H10127117A
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JP
Japan
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rice transplanter
wheel
machine body
planting
shaft
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Application number
JP30721296A
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English (en)
Inventor
Hisashi Kamiya
神谷  寿
Kazuhiro Takegawa
和弘 竹川
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行型田植機の格納時等に機体を前後水平に
停止させるためのスタンドの配置。 【解決手段】 機体の左右両側に先端側が上下動するよ
うに回動自在に設けた車輪支持体6,6の先端部に左右
の走行車輪7,7がそれぞれ取り付けられ、左右いずれ
かの車輪支持体6を油圧アクチュエータ126で回動さ
せることにより、その車輪支持体6に取り付けられてい
る走行車輪7の機体に対する高さを変更し、機体の左右
傾斜を調節する歩行型田植機において、機体の左右重心
よりも前記機体の左右傾斜調節時に回動させる車輪支持
体6の側に、前記左右の走行車輪7,7と共に機体を地
面に支持するスタンド200を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体の左右両側に
走行車輪を備え、機体の進行に合わせて歩行する操縦者
が機体の後側に設けたハンドルを握って操縦する構成の
歩行型田植機等の水田用農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記歩行型田植機の走行車輪は、先端側
が上下動するように回動自在に機体の左右両側に設けた
伝動用チエンケース等の車輪支持体の先端部にそれぞれ
取り付けられている。そして、左右の車輪支持体を同時
に同じ角度回動させることにより機体の対地高さを調節
し、また左右一方の車輪支持体を回動させることにより
機体の左右傾斜を調節する構成となっている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】上記歩行型田植機は、
接地輪として機体の左右両側に走行車輪が一輪づつ設け
られているだけであるので、ハンドルから手を離すと、
左右の走行車輪の接地部を結ぶ線を支点にして機体が前
後に傾斜する。したがって、格納時等には、機体の一部
もしくは機体の下方に設けられているフロートの一部を
適当な高さの台に支持させて、機体が前後に傾斜しない
ようにしていた。本発明は、このような支持台を必要と
せず、どこにでも前後水平のまま歩行型田植機を静止さ
せられるようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかる歩行型田植機は、機体の左右両側に先端側が上
下動するように回動自在に設けた車輪支持体の先端部に
左右の走行車輪がそれぞれ取り付けられ、左右いずれか
の車輪支持体を油圧アクチュエータで回動させることに
より、その車輪支持体に取り付けられている走行車輪の
機体に対する高さを変更し、機体の左右傾斜を調節する
歩行型田植機において、機体の左右重心よりも前記機体
の左右傾斜調節時に回動させる車輪支持体の側に、前記
左右の走行車輪と共に機体を地面に支持するスタンドを
設けたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図10に例示され
ている2条植の歩行型田植機について説明する。
【0006】この歩行型田植機1は、機体の前部にミッ
ションケース2、エンジン3、油圧ユニット4、油圧ポ
ンプ5等が配設され、前記ミッションケース2の側面部
より側方に突出する筒部2a,2aに車輪支持体である
チエンケース6,6の基部6a,6aが回動自在に嵌合
し、該チエンケースの後端部に水田用の走行車輪7,7
を軸支されている。ミッションケース2の背面部には、
後方に延びるメインフレーム9の前端部が固着連結され
ている。メインフレーム9は中間部で上側に湾曲してお
り、その湾曲部よりも若干前側の位置に、苗載台13と
植付装置14,14に伝動する伝動ケース12が設けら
れている。また、メインフレーム9の後端部には操縦用
ハンドル17とレバーガイド18が取り付けられてい
る。
【0007】苗載台13は、前部が低位となるよう傾斜
させて設けてあり、支持レール20とローラ21によっ
て左右にスライド自在に支持され、伝動ケース12内の
横送り機構により左右に往復動するようになっている。
支持レール20に一体成形された側面視L形の苗受板2
2に苗載台13の最下段の苗が受け止められ、苗載台1
3が左右に往復動することにより苗受板22の苗取出口
23,23に苗が一株分づつ供給される。最下段の苗が
すべて供給されると、苗載台13の下部に設けられてい
るベルト式の苗送り装置24,24が駆動し、台上の苗
を1段分だけ下方に送る。
【0008】植付装置14,14は、伝動ケース12の
左右両側にそれぞれ設けられている。植付装置14は、
クランク30とリンク31によって支持された植込具3
2を備え、クランク30が回転することにより、植込具
32の先端部に設けた植込爪33が所定の軌跡を描いて
上下運動を行い、前記苗取出口23に供給される苗載台
13の苗を圃場表土面に植え付ける。
【0009】ハンドル17は、平面視略U字状をしてお
り、その左右の先端部にグリップ40,40が取り付け
られている。グリップ40,40の下側には、後記サイ
ドクラッチ95,95を切操作するサイドクラッチレバ
ー41,41が設けられている。右側のグリップ40の
内側には、後記主クラッチ75を入・切操作する親指操
作式の主クラッチレバー42が設けられている。左側の
グリップ40の内側には、後記植付クラッチ111の入
・切操作と機体の昇降操作をする親指操作式の植付・昇
降レバー43が設けられている。また、レバーガイド1
8には、メインスイッチ、後記昇降制御とローリング制
御の感度を調節する感度調節レバー等が設けられてい
る。
【0010】ハンドル17の取付部は図5に示す構成と
なっている。すなわち、メインフレーム9の後端部に固
着された半割筒状の第一支持部材50と、レバーガイド
18に一体で前記第一支持部材50に接合される半割筒
状の第二支持部材51とでハンドル支持部材が構成さ
れ、そのハンドル支持部材の内周部に形成されているス
プライン穴52に、ハンドル17の中央部に形成されて
いるスプライン軸部53が嵌合する。第一支持部材50
に取り付けた固定用棒材55をスプライン軸部53の穴
53a,53aと第二支持部材51の穴51aに挿通
し、その先端を第二支持部材51の外周に突出させ、そ
の先端部に形成されているねじ部55aに締付ねじ56
を螺着することにより、第一支持部材50と第二支持部
材51を接合する。これにより、スプライン穴52とス
プライン軸部53とが互いに噛み合った状態で嵌合し、
ハンドル17が一定の角度に固定される。
【0011】スプライン軸部53の穴53a,53aは
円周方向に所定角度を有する長穴になっているので、そ
の穴53aの範囲内でスプライン穴52とスプライン軸
部53の噛み合い位置を変えることができる。スプライ
ン穴52とスプライン軸部53の噛み合い位置を変える
と、ハンドル17の角度が変更され、グリップ40,4
0の高さが調節される。言い換えれば、穴53aの範囲
内でしかハンドル17の角度が調節されないようになっ
ており、固定用棒材55は上限位置P1と下限位置P2
でのストッパとなっている。
【0012】機体の下方には、植付装置14,14によ
る苗植付条を整地するフロート60が設けられている。
このフロート60は、後部がフロート支持アーム61の
前端部に枢支軸62にて支持され、表土面の凹凸に応じ
て前部が上下動するようになっている。フロート支持ア
ーム61は回動自在なフロート支持棒63に一体に取り
付けられおり、植付深さ調節レバー64によってフロー
ト支持棒63を回動させることにより、フロート60の
支持高さが変更され、それにより苗の植付深さが調節さ
れる。フロート60の前部に取り付けた吊下げリンク6
5の長穴65aにミッションケース2の外側面に設けた
ピン66が遊嵌してあり、フロート60の前部が一定角
度(図2に示す角度)よりも下がらないようになってい
る。
【0013】次に、この歩行型田植機1の伝動構成につ
いて説明する(図6参照)。
【0014】エンジン出力軸70に取り出されるエンジ
ン出力は、該出力軸のギヤ71から2連ギヤ72を介し
て主クラッチ軸73のギヤ74に伝えられる。ギヤ74
はクラッチ軸73に回転自在に取り付けられており、主
クラッチ75によってギヤ74から主クラッチ軸73へ
の伝動を入切できるようになっている。主クラッチ75
を切り替える切替アーム76は、前記主クラッチレバー
42とワイヤ77で結ばれている
【0015】主クラッチ軸73には2枚の走行変速ギヤ
80,81とバックギヤ82が取り付けられている。走
行変速ギヤ80と走行ギヤ軸84のギヤ85を噛み合わ
せると高速前進速となり、走行変速ギヤ81と走行ギヤ
軸84のギヤ86を噛み合わせると低速前進速となり、
また植付ギヤ軸88のカウンタギヤ89を経由させてバ
ックギヤ82と前記ギヤ85を間接的に噛み合わせると
後進速となる。走行ギヤ軸84の回転はギヤ91,92
によって車輪駆動軸93に伝えられる。チエンケース
6,6内に突出している車輪駆動軸93の左右両端部か
ら、チエンケース6,6内のチエン98,99,98,
99を介して走行車輪7,7の車軸7a,7aに伝動さ
れる。車輪駆動軸93とチエン98,98のスプロケッ
ト98a,98aとの間にサイドクラッチ95,95が
設けられており、左右の走行車輪7,7の駆動を個別に
入・切できるようになっている。サイドクラッチ95,
95を切り替える切替アーム96,96は、前記サイド
クラッチレバー41,41とサイドクラッチワイヤ9
7,97で結ばれている。
【0016】また、主クラッチ軸73には、前記ギヤ8
0,81,82とは別に、2枚の株間変速ギヤ102,
103が取り付けられている。この株間変速ギヤ10
2,103に植付ギヤ軸88の2連ギヤ104を選択的
に噛み合わせることにより、苗植付の株間が2段階に切
り替えられるようになっている。植付ギヤ軸88に取り
出される植付出力は、ユニバーサルジョイント105,
105によって連結された第1、第2、第3植付伝動軸
106,107,108を介して伝動ケース12内の伝
動機構へ伝動される。
【0017】伝動ケース12内に入力された植付出力
は、まず植付駆動軸110に伝えられる。この伝動部に
は植付クラッチ111が設けられている。植付クラッチ
111は定位置停止クラッチであり、駆動を停止させる
と、植付駆動軸110が所定の回転位置で停止させられ
る。植付クラッチ111のクラッチピン112はワイヤ
113を介して前記植付・昇降レバー43とつながって
いる。植付駆動軸110の左右両端には、前記植付装置
14,14のクランク30,30が取り付けられてい
る。
【0018】植付駆動軸110から、チエン115を介
してリードカム軸116で伝動される。リードカム軸1
16は外周面に螺旋状の溝116aが形成された軸であ
って、このリードカム軸の溝116aにリードメタル1
17の爪117aが係合している。リードメタル117
が取り付けられている横移動棒118は、軸方向に摺動
自在に支持されており、その左右両端部が連結部材11
9,119を介して苗載台13の下端側面部に連結され
ている。リードカム軸116が回転すると、リードメタ
ル117の爪117aがリードカム軸116の溝116
aに沿って移動することにより、横移動棒118が左右
に往復動し、横移動棒118と一体に苗載台13も左右
に往復動する。
【0019】この田植機1は、車輪支持体であるチエン
ケース6,6を油圧によって回動させることにより、機
体の昇降制御およびローリング制御を行う。次に、その
機構について説明する(図7参照)。
【0020】油圧ユニット4の後部から機体昇降用のピ
ッチングシリンダ120が後方に向けて設けられ、その
ピストンロッド先端部に、スプリング121によって後
向きに付勢されたリンク板122が左右水平に取り付け
られている。リンク板122の左右端部は、チエンケー
ス6,6の基部6a,6aに上向きに突設したスイング
アーム124,124の上端部に連結杆125L,12
5Rを介して連結されている。左側の連結杆125L
は、ローリングシリンダ126によって長さを変えられ
るようになっている。
【0021】ピッチングシリンダ120を伸縮作動させ
ると、左右のスイングアーム124,124が同角度前
後に回動し、左右の車輪7,7が同時に同量だけ機体に
対し上下動することにより、機体が昇降する。また、ロ
ーリングシリンダ126を伸縮作動させて連結杆125
Lの長さを変えると、左側のスイングアーム124が回
動し、左側の車輪7のみが機体に対し上下動することに
より、機体の左右傾斜を調節する。
【0022】油圧ユニット4には、ピッチングシリンダ
120の制御弁130、ローリングシリンダ126の制
御弁131、ポンプ5から送られてくる油を上記制御弁
130,131に分配して供給する分流弁132等が設
けられている。
【0023】図8は上記ピッチング制御弁130の切替
機構は表している。
【0024】ピッチング制御弁130はロータリ弁であ
って、弁軸170をU方向に回動させると機体が上昇、
D方向に回動させると機体が下降する。弁軸170は基
部側の角軸部170aと先端側の丸軸部170bとから
なり、角軸部170aには操作プレート171が一体回
転するように取り付けられ、丸軸部170bには第一油
圧アーム172と第二油圧アーム173がそれぞれ回転
自在に取り付けられている。
【0025】そして、操作プレート171の円弧状長穴
175に遊嵌するフック176が、第一油圧ワイヤ17
7を介して植付・昇降レバー43と結ばれている。第一
油圧アーム172は、フロート60に取り付けた上下動
検出ロッド178の上端部と連結されている。上下動検
出ロッド178はスプリング179が介装してあり、フ
ロート60前部の上下動を弾性的に第一油圧アーム17
2に伝えるようになっている。また、第二油圧アーム1
73は、サイドクラッチレバー41,41の操作に連動
するように、第二油圧ワイヤ180等を介して前記サイ
ドクラッチワイヤ97,97の中間部と結ばれている。
操作プレート171には弁軸170の先端方向に屈曲す
る係合部181が形成されており、この係合部181が
第一、第二油圧アーム172,173に係合し得るよう
になっている。なお、図中の183は操作プレート17
1の戻しスプリング、184は第一油圧アーム172の
戻しスプリング、185は第二油圧アーム173の戻し
スプリング、186はフック176の戻しスプリングで
ある。
【0026】図9はサイドクラッチワイヤ97,97と
第二油圧ワイヤ180の連係部分を示す図であって、メ
インフレーム9の上側に支持板190,190によって
回動自在に支持された軸191に3つの連係アーム19
2,192,193が一体に取り付けられ、アーム19
2,192の先端部にサイドクラッチワイヤ97,97
の中間部が連結され、アーム193の先端部に第二油圧
ワイヤ180の第二油圧アーム173と反対側端部が連
結されている。これにより、左右いずれかのサイドクラ
ッチレバー41を操作すると、第二油圧アーム173が
回動させられる。この構成とすると、第二油圧ワイヤ1
80をサイドクラッチレバー41,41に直接つなぐ構
成に比べ、第二油圧ワイヤ180の長さを短くすること
ができ、特に機体後部の重量が軽くなり、ハンドル操作
が容易になる。
【0027】この油圧操作部は以下の挙動を示す(図1
0参照)。
【0028】植付・昇降レバー43が「植付位置」にあ
る時は、フック176が図の(1)(2)(3)に示す
位置にあり、フロート60の上下回動に基づく自動昇降
制御を行う。すなわち、フロート60が所定角度である
場合は、フック176が長穴175aのA端に位置し、
第一油圧アーム172によって操作プレート171のD
方向への回動が拘束されているため、ピッチング制御弁
130が中立位置にある(1)。フロート60が下動す
ると、第一油圧アーム172が反時計回りに回動するこ
とにより操作プレート171の拘束が解除されるので、
戻しスプリング183に引かれて操作プレート171が
D方向に回動し、機体が下降する(2)。フロート60
が上動すると、第一油圧アーム172が時計回りに回動
し、それに押されて操作プレート171がU方向に回動
し、機体が上昇する(3)。このように、圃場表土面の
高低によるフロート60の上下回動に基づいて機体を昇
降させることにより、苗の植付深さが一定に維持する。
【0029】植付・昇降レバー43を「上げ位置」に操
作すると、フック176が長穴175aのB端に係合
し、操作プレート171をU方向に大きく回動させるの
で、機体が最上位置まで上昇する(4)。
【0030】植付・昇降レバー43を「固定位置」に操
作すると、フック176が長穴175aのB端で静止
し、ピッチング制御弁130が中立位置に保たれるの
で、機体が現状高さに固定される(5)。
【0031】植付・昇降レバー43が「植付位置」にあ
る状態で左右いずれかのサイドクラッチレバー41を操
作すると、サイドクラッチワイヤ97に連動して第二油
圧ワイヤ180が引かれ、第二油圧アーム173が操作
プレート171をU方向に回動させることにより機体を
少し上昇させ、その高さに固定する(6)。その固定高
さは、フロート60の先端が表土面に接地する程度であ
る。サイドクラッチレバー41の操作に連動して機体を
上昇させるのは、圃場内で機体を旋回させる場合である
ので、あまり機体を高く上昇させる必要はなく、むしろ
上げ幅を小さくすることにより旋回動作を迅速にでき
る。なお、場合によっては、サイドクラッチレバー41
の操作に連動して機体を最上位置まで上昇させる構成と
してもよい。
【0032】また、ローリング制御弁131は、機体左
右傾斜検出用の振子センサ188の回動に連動して切り
替わる。振子センサ188によって検出される機体の左
右傾斜に応じてローリング制御弁131が切り替わり、
機体の左右傾斜を修正する。これにより、機体が常に左
右水平に維持され、左右の植付装置14,14の苗植付
深さが等しい状態に維持される。
【0033】更に、この田植機1には、格納時等に機体
を前後水平に固定するスタンド200が設けられてい
る。このスタンド200は、ローリング制御時に回動さ
せる側すなわち左側のチエンケース6の前端部下側に回
動自在に取り付けられており、作業時には図1に示すよ
うにチエンケース6の下面に接する位置に収納し、機体
格納時には図2に示すように下方に回動させ、左右の走
行車輪7,7とスタンド200とで機体を水平状態に3
点支持するようになっている。
【0034】機体の左右中央下側には大きなフロート6
0が設けられているため、左右中心付近にはスタンドを
設けることができず、左右の走行車輪とスタンドで3点
支持する場合、スタンドを左右片側に設けることとな
る。その場合、ローリング制御時に回動させる左側のチ
エンケース6にスタンド200を設けることにより、油
圧アクチュエータであるローリングシリンダ126にか
かる負荷を小さく抑えることができる。仮に、右側のチ
エンケース6にスタンド200を設けるとすると、ロー
リングシリンダ126に大きな負荷がかかり、該シリン
ダ内の油が徐々に漏れて、機体がスタンド200が設け
られいる側と反対側に傾斜してしまう虞があるのであ
る。
【0035】なお、この田植機1の場合、機体を最下位
置へ下降させた状態で格納する構成であるので、ピッチ
ングシリンダ120の油漏れについては問題ない。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
歩行型田植機は、左右の走行車輪とスタンドによって格
納時に機体を水平に静止させられるようにした構成であ
って、機体の左右重心よりも前記機体の左右傾斜調節時
に回動させる車輪支持体の側にスタンドを設けることに
より、機体の左右傾斜を調節する油圧アクチュエータの
負荷を小さくし、格納中に機体が左右に傾いてしまう事
態を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型田植機の作業状態の側面図である。
【図2】歩行型田植機の格納状態の側面図である。
【図3】歩行型田植機の平面図である。
【図4】ハンドルの斜視図である。
【図5】ハンドルの取付部の側面断面図である。
【図6】伝動機構図である。
【図7】ピッチング制御及びローリング制御の機構を示
す図である。
【図8】ピッチング制御弁の切替機構の(a)側面図、
及び(b)一部断面平面図である。
【図9】サイドクラッチワイヤと第二油圧ワイヤの連係
部分の(a)側面図、及び(b)背面図である。
【図10】ピッチング制御弁の切替機構の動作を示す図
である。
【符号の説明】
1 歩行型田植機 2 ミッションケース 3 エンジン 4 油圧ユニット 6 チエンケース(車輪支持体) 7 走行車輪 13 苗載台 14 植付装置 17 ハンドル 120 ピッチングシリンダ 126 ローリングシリンダ(油圧アクチュエータ) 200 スタンド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の左右両側に先端側が上下動するよ
    うに回動自在に設けた車輪支持体の先端部に左右の走行
    車輪がそれぞれ取り付けられ、左右いずれかの車輪支持
    体を油圧アクチュエータで回動させることにより、その
    車輪支持体に取り付けられている走行車輪の機体に対す
    る高さを変更し、機体の左右傾斜を調節する歩行型田植
    機において、機体の左右重心よりも前記機体の左右傾斜
    調節時に回動させる車輪支持体の側に、前記左右の走行
    車輪と共に機体を地面に支持するスタンドを設けたこと
    を特徴とする歩行型田植機。
JP30721296A 1996-10-31 1996-10-31 歩行型田植機 Pending JPH10127117A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142176A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Kubota Corp 歩行型田植機の伝動構造
JP2009142177A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Kubota Corp 一輪式歩行型田植機
KR101326714B1 (ko) * 2009-10-23 2013-11-08 얀마 가부시키가이샤 보행형 이앙기

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