JP2004105156A - 野菜移植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれで昇降リンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪及び後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整するための植深調整手段を廉価に構成して、野菜移植機のコスト低減を図ることを課題とする。
【解決手段】前記野菜移植機1の植深調整手段は、シャーシを昇降させるための植深操作レバー70と、シャーシに回動自在に支持される畝センサローラ50と、該植深操作レバー70と、該畝センサローラ50の回転軸55と、前記油圧シリンダ28の切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】前記野菜移植機1の植深調整手段は、シャーシを昇降させるための植深操作レバー70と、シャーシに回動自在に支持される畝センサローラ50と、該植深操作レバー70と、該畝センサローラ50の回転軸55と、前記油圧シリンダ28の切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行型の野菜移植機に関し、詳しくは、機体本体を昇降させるとともに、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、機体後部に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入し、該移植爪を畝中へ移動して該苗の移植を行う野菜移植機が知られている。この野菜移植機には、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを苗の種類や大きさ等に応じて可変とするために、機体本体を昇降制御させる機構が備えられている。苗を植付ける移植爪(移植開孔器)は機体本体に取り付けられており、機体本体を昇降させることで移植爪の畝中への突入量が変化して、植付け深さが変化する。
【0003】
具体的には、特開2002−125417号公報において、野菜移植機に自動高さ制御機構が設けられており、以下のようにして機体本体を昇降させる技術が開示されている。
同号公報の図1に示すように、この自動高さ制御機構は、畝の高さを検出する畝高検出手段106と、苗を植付ける植付部31を上下動させるための駆動手段44とから構成されている。
【0004】
まず、畝高検出手段106から説明すると、同号公報の図18に示すように、植付フレーム33の前部からはセンサフレーム107が前下方へ延設され、該センサフレーム107の下端には支持体108が固設されている。該支持体108には枢軸111が設けられ、該支持体108の左右で該枢軸111は後方へローラアーム109・109を延設し、該枢軸111は前方へ支持アーム112を延設している。センサフレーム107はプレート113を下方に向けて延設しており、該プレート113と前記支持アーム112とを付勢ばね114が連結している。
ローラアーム109後端には、該ローラアーム109・109間にセンサローラ110が枢設されている。該センサローラ110は前記付勢ばね114の付勢により一定高さに支持されており、該センサローラ110が畝上面Uに当接するようにしている。
【0005】
前記プレート113下部にはポテンショメータ115が配設されており、該ポテンショメータ115は回動部より検出アーム116を延出している。また、前記ローラアーム109・109は「コ」字形のセンサフレーム117を垂設しており、該センサフレーム117上端が該検出アーム116下端に当接するようにしている。
前記畝上面Uの凹凸により、前記センサローラ110が上下回動するとき、該センサフレーム117及び該検出アーム116も連動して上下動し、前記ポテンショメータ115が回転する。つまり、該センサローラ110の上下回動の回動幅に応じて、該ポテンショメータ115が回転させられることになる。
【0006】
以上のように、センサローラ110及びポテンショメータ115により、畝高検出手段106を構成している。そして、該センサローラ110の上下回動を該ポテンショメータ115の回転に変換して、該ポテンショメータ115が畝高の変化を自らの回転角として与えるようにしている。
【0007】
次に、自動高さ制御機構を構成する駆動手段44であるが、同号公報の図19に示すように、該駆動手段44は機体本体に設けられて、電動モータ44aと、シリンダ体44bと、該シリンダ体44bに対して伸縮を行う伸縮ロッド44cとから構成される。該電動モータ44aの駆動により、該伸縮ロッド44cは該シリンダ44bbに対して伸縮を行うものである。
【0008】
機体本体を昇降させる昇降リンク機構21は、左右一対の前リンク22L・22Rと、左右一対の後リンク23L・23Rとを備えた平行リンク機構で構成されており、該前リンク22Lに、前記シリンダ体44bの一端が枢支されて、一方前記伸縮ロッド44cの一端は、前記支持プレート40・41下端部に枢支されている。そして、前記駆動手段44が駆動して、該伸縮ロッド44cが該シリンダ体44bに対して伸縮することで、前記昇降リンク機構21を機体本体に対して回動させ、前記植付フレーム33を上下動させるようにしている。
【0009】
そして、野菜苗植付機1は制御装置を備えており、該制御装置は前記畝高検出手段106と前記駆動手段44とに接続されている。該制御装置は該畝高検出手段106で得られた検出信号、すなわち畝高の変化により与えられた前記ポテンショメータ115の回転角の大きさに応じて、該駆動手段44を駆動させる。そして野菜苗植付機1は、該制御装置が、畝上面と前記植付フレーム33との距離を一定とする制御を行うように構成されている。
【0010】
【特許文献】
特開2002−125417号公報(図1、図18、図19)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを電子制御により一定に保つ野菜移植機では、制御装置やポテンショメータなどを構成する電子部品が中々高価であるために、生産コストが上昇する結果、市場では価格的に不利になるという問題点があった。
そこで、本発明ではこの点を鑑みて、機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整する野菜移植機の植深調整手段を廉価に構成することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1に記載のように、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれで昇降リンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪及び後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、前記野菜移植機には機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整するための植深調整手段が設けられ、該植深調整手段は、シャーシを昇降させるための操作手段と、シャーシに回動自在に支持される畝センサローラと、該操作レバーと、該畝センサローラの回転軸と、前記油圧シリンダの切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構と、を備える。
【0013】
また、請求項2に記載のように、前記植深リンク機構は、前記操作手段の基部が取り付けられる回動支軸と、該回動支軸に一端部が取り付けられる第1アームと、前記畝センサローラの回転軸に一端部が取り付けられる第2アームと、前記油圧シリンダの切換バルブに取り付けられるレバー部材と、該レバー部材に一端部が取り付けられる第3アームと、該第1アームの他端部と、該第2アームの他端部と、該第3アームの他端部とがそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケットと、を備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例である歩行型野菜移植機1について説明する。
図1は歩行型野菜移植機1の左側面図、図2は機体昇降リンク機構の構成を示す平面図、図3は本発明に係る植深調整手段の構成を示す左側面図、図4は同じく後面図である。
【0015】
まず、野菜移植機1の全体構成から説明する。
図1に示すように、野菜移植機1は、機体後部に設けた苗供給部7より苗46が移植爪49内に投入され、該移植爪49を畝45中へ移動して該苗46の移植を行う農作業機であり、シャーシの前部を構成するエンジンフレーム24上にエンジン3が載置され、シャーシの前後中央部上にミッションケース4が配置されて、シャーシ後部上から後方に向けてハンドル部材となるハンドルフレーム6が水平方向に連設され、該ハンドルフレーム6の中途部上に苗供給部7が配置されて、該ハンドルフレーム6後部が運転操作部9として構成され、主クラッチレバーや機体昇降レバー80、植深操作レバー70等の操作レバーが配置されている。
【0016】
シャーシの前部には前輪回動支軸10が左右水平方向に横架されて、該前輪回動支軸10の左端部と右端部とにそれぞれ前輪支持体となる前輪支持アーム11・11の上端部が取り付けられている。この左右の前輪支持アーム11・11は、シャーシに対して回動可能に構成されていて、各前輪支持アーム11の下端部に従動輪である前輪12が回転自在に取り付けられている。
【0017】
また、ミッションケース4より後輪駆動軸15・15が左右両側方に突出されている(図2参照)。各後輪駆動軸15の外側には、それぞれ後輪支持パイプ21が配置されて、各後輪支持パイプ21の外端部に後輪支持体となるチェーンケース16の上端部が固設されている。この左右のチェーンケース16・16はシャーシに対して回動可能に構成されていて、各チェーンケース16の下端部に駆動輪である後輪17が支持されている。
【0018】
そして、苗供給部7の下方に移植部40が配置され、該移植部40は移植爪49を昇降して、最上位置で苗供給部7より苗46を受け取り、下端位置で移植爪49を開いて畝45中に苗を落下させて、その後方に配置した覆土輪22により苗46の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。
【0019】
苗供給部7には、長円状に連結した苗搬送体を連続的に回転駆動する構成を設けている。該苗搬送体は苗挿入用ポット48とポット取付基部41より構成され、苗46の挿入される苗挿入用ポット48をポット取付基部41が保持して回転駆動させる。そして、苗搬送体の長円状となる移動軌跡の適宜位置より苗46を落下させて、移植部40の移植爪49に苗46が投入される。
【0020】
次に、野菜移植機1の機体を昇降可能とする機体昇降リンク機構について説明する。
機体昇降リンク機構は、機体本体に対して前輪12・12及び後輪17・17の支持部を傾倒させることで、機体本体を昇降可能としており、この機体昇降リンク機構は、前輪12・12の回動支軸と後輪17・17の回動支軸とを連動して回動させる前後輪昇降リンク機構と、油圧シリンダ28の駆動により後輪17・17の回動支軸を回動させる往復クランク機構とを備えている。ここで、前輪12・12の回動支軸は前記前輪回動支軸10であり、後輪17・17の回動支軸は前記後輪支持パイプ21・21である。
【0021】
そして、エンジンフレーム24の下部内には、前記機体昇降リンク機構の駆動手段として、油圧シリンダ28が取り付けられている。
図1に示すように、油圧シリンダ28の本体からは前方へピストンロッド28aが進退自在に設けられていて、該ピストンロッド28aの前端に、左右一対のスライドローラ29・29が設けられている。詳述すると、図2に示すように、ピストンロッド28aの前端には、軸心を左右方向に向けた支持軸28bの左右中央部がフランジを介して固設されており、該支持軸28bの左端部と右端部とに、それぞれスライドローラ29・29が回動自在に取り付けられている。
【0022】
図1に示すように、エンジンフレーム24の左右の側部フレームは、それぞれ側面視、「コ」字状に形成されていて、前方側が開口しており、この開口内部24cに前記スライドローラ29が前後にスライド自在に配置される。
そして、機体の左右両側で、前記油圧シリンダ28と後輪回動支軸である後輪支持パイプ21・21とは、往復クランク機構を介して連結されている。
【0023】
図2に示すように、ミッションケース4の左右両側で、後輪支持パイプ21・21にはそれぞれリンクアーム30・30が固設されていて、該リンクアーム30と前記スライドローラ29とがリンクロッド31により連結されている。このリンクロッド31の前端部と後端部とは、それぞれリンクアーム30とスライドローラ29とに対して回転自在に取り付けられている。
【0024】
このように機体の左右それぞれで、油圧シリンダ28の駆動により前後動するスライドローラ29、後輪回動支軸に固設して回動自在のリンクアーム30、スライドローラ29とリンクアーム30を連結するリンクロッド31により、往復クランク機構が構成されている。ここで、リンクアーム30及びリンクロッド31は、該往復クランク機構に備えられるリンクである。
【0025】
以上のような構成で往復クランク機構が左右に一対設けられて、油圧シリンダ28を作動させてスライドローラ29を前後方向に移動させると、リンクロッド31及びリンクアーム30を介して、後輪支持パイプ21に固設したチェーンケース16が回動する。このチェーンケース16の回動により、該チェーンケース16の下部に支持される後輪17が上下動し、これにより該後輪17・17に支持されるシャーシの後部が昇降する。
【0026】
こうしてシャーシの後部が昇降すると、前記前後輪昇降リンク機構によって、前輪支持アーム11・11が、後輪支持パイプ21・21の回動に連動して回動し、このシャーシの後部の昇降と同時に、シャーシの前部も昇降するように構成されている。
【0027】
図2に示すように、この前後輪昇降リンク機構は、ミッションケース4の左右両側に一対設けられていて、該前後輪昇降リンク機構により前輪回動支軸10と後輪回動支軸である後輪支持パイプ21とが連結されている。
前輪回動支軸10の左端部と右側部とはそれぞれ前輪支持パイプ20・20に固設されて、この前輪回動支軸10と前輪支持パイプ20・20とは一体的に回転するように構成されている。この左右一対の前輪支持パイプ20・20に、それぞれ前リンクブラケット33・33の一端部が固設されるとともに、前記左右の後輪支持パイプ21・21に、それぞれ後リンクブラケット32・32の一端部が固設される。
【0028】
そして、前リンクブラケット33の他端部と、後リンクブラケット32の他端部とは、それぞれ連結リンク34の前端部と後端部とに回動自在に取り付けられて、該前リンクブラケット33と該後リンクブラケット32とは連結リンク34を介して連結される。
【0029】
以上のような構成で、油圧シリンダ28の作動によって後輪支持パイプ21が回動し、該後輪支持パイプ21に固設のチェーンケース16が回動するとともに、この後輪支持パイプ21の回動に連動して、後リンクブラケット32、連結リンク34、前リンクブラケット33を介して、前輪支持パイプ20が回動し、該前輪支持パイプ20に固設の前輪支持アーム11が回動する。このように、後輪17を支持するチェーンケース16と、前輪12を支持する前輪支持アーム11とが平行リンク式に構成されて、このため前輪12・12と後輪17・17とを同期させて昇降させることができ、機体本体をほぼ地面と平行に昇降させることができる。
【0030】
また、本発明に係る野菜移植機1には植深調整手段が設けられており、該植深調整手段は、機体後部に設けられる植深操作レバー70と、エンジンフレーム24に回動自在に支持される畝センサローラ50と、該植深操作レバー70と、該畝センサローラ50の回転軸55と、前記油圧シリンダ28の切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構を備えて、該植深操作レバー70の操作により油圧シリンダ28を作動させて機体本体を機械的機構により昇降させるとともに、畝45上面から機体本体下面までの高さが一定に保たれるように機械的機構により機体本体高さが調整されるように構成されている。
【0031】
前記畝センサローラ50は左右の後輪17・17間に配置され、機体左右中央に配置され、側面視で重複するように配置されている。詳しくは、畝センサローラの回転軸は後輪17の回転軸よりも前方に配置され、作業時において植え付け位置の前近傍に位置するように配置され、機体の前後方向において略中央に配置されている。そして、後輪17・17が昇降回動された状態においても畝センサローラ50は側面視において後輪17と重複するように配設されている。このように配置して、機体がピッチングやローリングで傾倒したり、昇降した場合であっても、畝センサローラ50の傾倒や昇降はできるだけ小さくなるようにするとともに、植え付け位置の近傍の高さを検知することによって、植え付け精度の向上を図っている。更に、植え付け直前の畝上面をバネ64で付勢された畝センサローラ50で押さえつけることにより、均平化することができる。
【0032】
次に、本発明に係る野菜移植機1の植深調整手段について説明する。
図3に示すように、前記の植深リンク機構は、植深操作レバー70の基部材71が取り付けられる回動支軸74と、該回動支軸74に一端部が取り付けられる第1アーム61と、畝センサローラ50の回転軸55に一端部が取り付けられる第2アーム62と、油圧シリンダ28の切換バルブに取り付けられるレバー部材67と、該レバー部材67に一端部が取り付けられる第3アーム63と、そして、これら3本のアーム61・62・63の他端部がそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケット65とを備えている。
【0033】
具体的に説明すると、図3、図4に示すように、エンジンフレーム24の左右の側部フレームの下端部間に回動支軸51が横架され、該回動支軸51の左端部と右端部とにそれぞれブラケット52・52の上端部が回動自在に取り付けられている。この一対のブラケット52・52の下端部に、畝センサローラ50の支持体となる支持アーム53の水平部位53aが軸支されている。
【0034】
前記支持アーム53は平面視「L」字型の部材で、水平部位53aと、該水平部位53aと直交する斜部位53bとを備え、水平部位53aは軸心を左右水平方向に向けて配置されて、該水平部位53aの左右外側端部から後斜方へ向けて斜部位53bが延出されている。この支持アーム53の水平部位53aにおける左端部と右端部とがそれぞれブラケット52・52の下端部に回動自在に取り付けられている。そして、該水平部位53aと畝センサローラ50の回転軸55とが前後に平行に配置されて、該回転軸55の左右外側端部が支持アーム53の斜部位53bの先端部に固設されている。つまり、支持アーム53と、回転軸55とは平面視で「コ」字型に構成されて、該回転軸55の左右内側部に畝センサローラ50が回転自在に取り付けられている。
【0035】
また、畝センサローラ50の回転軸55には、支持アーム53の斜部位53bとの取付位置よりもさらに左右外側位置で、植深リンク機構を構成する第2アーム62の下端部が回動自在に取り付けられている。この第2アーム62は、本体62Bと、該本体62Bから下方に延出されるアジャスト部62Aとから成り、該アジャスト部62Aには上下に複数箇所(本実施例では3箇所)取付孔62e・62e・・・が設けられて、該取付孔62e・62e・・・の一つに前記畝センサローラ50の回転軸55の左右外側端部が取り付けられる。
【0036】
このように第2アーム62がアジャスト部62Aを備える構成では、必要に応じて、回転軸55を取り付ける取付孔62e・62e・・・を変更することで、植深リンク機構を介して伝達される油圧シリンダ28の切換バルブの開閉量を微調整することができる。
【0037】
また、第2アーム62の本体62Bは、軸体62dと、該軸体62dの上部が挿通される上部体62cとを備えて、該軸体62dにはスプリング64が外嵌され、該スプリング64の下端部は軸体62dの下部に固定されるとともに、該スプリング64の上端部は上部体62cの下端部に固定されている。この第2アーム62の上部体62cがブラケット65に回動自在に取り付けられ、軸体62dの下端部がアジャスタ部62Aの上端部に固設されて、第2アーム62の本体62Bは長手方向に伸縮可能に構成されている。
【0038】
このスプリング64にはバネ定数が大きなものが用いられて、油圧シリンダ28の作動等によって、畝センサローラ50が静かに昇降するときには、該スプリング64はほとんど伸縮せずに第2アーム62の本体62Bを略一定の長さに保ち、畝45上面の局部的な盛り上がりなどにより、畝センサローラ50が急激に跳ね上げられるなどしたときに、その衝撃が該スプリング64によって緩衝され、植深リンク機構の保護を図るように構成されている。
【0039】
前記ブラケット65は「L」字型に形成されて、第1腕部と、該第1腕部と直交する第2腕部とを備え、該第1腕部と該第2腕部とが交差する角部に第1アーム61の前端部が、該第1腕部の先端部に第2アーム62の本体62Bの上端部が、該第2腕部の先端部に第3アーム63の後端部が、それぞれ回動自在に取り付けられている。
【0040】
第1アーム61の後端部は前記の回動支軸74に固設されており、該回動支軸74は軸心を左右方向に向けて機体後部のフレームに回転自在に支持されている。また、回動支軸74には基部材71が固設されていて、該基部材71から斜後方へ向けて植深操作レバー70が延設され、該植深操作レバー70の後端部は、ハンドルフレーム6から垂設されたレバーガイド75に挿着されている。
【0041】
レバーガイド75には上下方向に長孔が形成されており、該長孔に沿って複数の係止孔が形成されている。この係止孔は長孔から左右方向へ向けて形成されていて、植深操作レバー70を上下に回動した後、左右方向に軽く押し込み、所望の係止孔に係合させるように構成されている。この植深操作レバー70を係合させる係止孔を変更することで、機体本体の昇降量を微調整することができるように構成されている。
【0042】
このような構成で、植深操作レバー70はハンドルフレーム6の直下方に配置されており、この位置では他の作業操作とともに操作がし易くなり、操作性が向上する。
なお、操作手段たる植深操作レバー70については、上記のような構成に限定せず、他の機構で構成してもよい。
【0043】
また、第3アーム63の前端部は前記のレバー部材67の下端部に回動自在に取り付けられている。レバー部材67の上端部は油圧シリンダ28の切換バルブの開閉摘み68に取り付けられていて、該レバー部材67を前後に回動させることで、開閉摘み68が回転して切換バルブが開閉するように構成されている。
【0044】
以上のように、野菜移植機1の植深調整手段が構成され、次に該植深調整手段の操作について説明する。
なお、以下では植深調整手段の操作の一例を説明し、その操作と逆方向の操作については、各部材の運動方向を括弧書きで記載することとする。また、各部材の回転方向(時計方向、または反時計方向)等については、図3に示す左側面視の植深調整手段によるものとする。
【0045】
作業時には、運転操作部9のハンドルフレーム6に配置した機体昇降レバー80を「下げ」位置に回動すると、図示せぬワイヤーを介して油圧シリンダ28の切換バルブが中立位置から下降側に切り換えられて、油圧シリンダ28から作動油が流出され(油圧シリンダ28へ圧油が供給され)始める。このように油圧シリンダ28が作動して、ピストンロッド28aが退入(進出)すると、スライドローラ29が後方(前方)へスライドして、リンクロッド31及びリンクアーム30を介して、後輪支持パイプ21に固設したチェーンケース16が反時計方向(時計方向)に回動する。このチェーンケース16の回動により、該チェーンケース16の下部の後輪17が機体本体に対して後上方(前下方)へ回動し、これにより該後輪17・17に支持されるシャーシの後部が下降(上昇)する。
【0046】
また、前記後輪支持パイプ21の回動に連動して、後リンクブラケット32、連結リンク34、前リンクブラケット33を介して、前輪支持パイプ20が反時計方向(時計方向)に回動し、該前輪支持パイプ20に固設の前輪支持アーム11が反時計方向(時計方向)に回動する。この前輪支持アーム11の回動により、該前輪支持アーム11の下部の前輪11も機体本体に対して後上方(前下方)へ回動し、該前輪11・11に支持されるシャーシの前部も下降(上昇)する。この機体の下降により畝センサローラ50が畝上面に接地し、植深操作レバー70で設定した高さで昇降が停止する。
【0047】
すなわち、オペレータは、作業前に移植する苗46の植深に合わせて機体本体高さを適宜高さにセットすべく、植深操作レバー70を上下に回動操作して、レバーガイド75の所望の高さの係止孔に係合させる。この時の植深操作レバー70の上方回動操作(下方回動操作)によって、回動支軸74が反時計方向(時計方向)に回転し、該回転支軸74を支点として第1アーム61が反時計方向(時計方向)に回動する。これにより第1アーム61の前端部が下がり(上がり)、ブラケット65が時計方向に回動しながら下降(反時計方向に回動しながら上昇)し、第3アーム63は斜後方へ引っ張られて(斜前方へ押されて)、該第3アーム63の前端部に取り付けられたレバー部材67が反時計方向(時計方向)に回転する。このレバー部材67の回転により、開閉摘み68が反時計方向(時計方向)に回される。
【0048】
このような構成において、前輪11・11または後輪17・17が走行する地表面に凹凸が存在したり、畝上面に凹凸があって、畝センサローラ50が畝45上面に当接している状態で、畝センサローラ50が機体本体に対して相対的に下降(上昇)すると、機体が上昇して浅く(深く)植え付けられることになり、第2アーム62が下方に引っ張られて(上方に押されて)、ブラケット65が反時計方向に回動しながら下降(時計方向に回動しながら上昇)し、第3アーム63は斜前方へと押される(斜後方へと引っ張られる)。これにより、第3アーム63の前端部に取り付けられたレバー部材67が時計方向(反時計方向)に回転し、開閉摘み68が時計方向(反時計方向)に回されて切換バルブが中立位置から下降(上昇)側に切り換えられて、油圧シリンダ28からの油量が流出(油圧シリンダ28へ圧油が供給)されて、機体が下降(上昇)する。そして、設定高さまで畝センサローラ50が上昇(下降)すると、レバー部材67が反時計方向(時計方向)に回転し、開閉摘み68が反時計方向(時計方向)に回されて切換バルブが中立位置となって油圧シリンダ28の作動が停止されて、その結果、機体本体の昇降も停止する。
【0049】
以上のようにして畝45上面から機体本体下面までの高さが所定の高さに保たれる。その後、畝45の高さが変化しても、畝センサローラ50が機体本体に対して上昇、または下降する結果、油圧シリンダ28が作動して、機体本体が上昇、または下降する。
【0050】
以上のように本発明に係る野菜移植機1には機械的機構による植深調整手段が設けられて、従来の電子制御により畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つ植深調整手段を備えた野菜移植機に比べて廉価になり、野菜移植機1のコスト低減を図ることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏するのである。
まず、請求項1に記載の発明では、野菜移植機の機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つための植深調整手段を、シャーシを昇降させるための操作手段と、シャーシに回動自在に支持される畝センサローラと、該操作レバーと、該畝センサローラの回転軸と、油圧シリンダの切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構とで機械的機構により構成した結果、従来の電子制御により畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つ植深調整手段に比べて廉価となり、野菜移植機のコスト低減を図ることができる。
【0052】
また、請求項2に記載の発明では、野菜移植機の機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つための植深調整手段の植深リンク機構を、操作手段の基部が取り付けられる回動支軸と、該回動支軸に一端部が取り付けられる第1アームと、畝センサローラの回転軸に一端部が取り付けられる第2アームと、油圧シリンダの切換バルブに取り付けられるレバー部材と、該レバー部材に一端部が取り付けられる第3アームと、該第1アームの他端部と、該第2アームの他端部と、該第3アームの他端部とがそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケットとで機械的機構により構成した結果、従来の電子制御により畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つ植深調整手段に比べて廉価となり、野菜移植機のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型野菜移植機1の左側面図。
【図2】機体昇降リンク機構の構成を示す平面図。
【図3】本発明に係る植深調整手段の構成を示す左側面図。
【図4】同じく後面図。
【符号の説明】
1 野菜移植機
4 ミッションケース
6 ハンドルフレーム
12 前輪
17 後輪
28 油圧シリンダ
29 スライドローラ
30 リンクアーム
31 リンクロッド
34 連結リンク
45 畝
50 畝センサローラ
53 支持アーム
61 第1アーム
62 第2アーム
63 第3アーム
65 ブラケット
67 レバー部材
68 開閉摘み
70 植深操作レバー
75 レバーガイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行型の野菜移植機に関し、詳しくは、機体本体を昇降させるとともに、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、機体後部に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入し、該移植爪を畝中へ移動して該苗の移植を行う野菜移植機が知られている。この野菜移植機には、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを苗の種類や大きさ等に応じて可変とするために、機体本体を昇降制御させる機構が備えられている。苗を植付ける移植爪(移植開孔器)は機体本体に取り付けられており、機体本体を昇降させることで移植爪の畝中への突入量が変化して、植付け深さが変化する。
【0003】
具体的には、特開2002−125417号公報において、野菜移植機に自動高さ制御機構が設けられており、以下のようにして機体本体を昇降させる技術が開示されている。
同号公報の図1に示すように、この自動高さ制御機構は、畝の高さを検出する畝高検出手段106と、苗を植付ける植付部31を上下動させるための駆動手段44とから構成されている。
【0004】
まず、畝高検出手段106から説明すると、同号公報の図18に示すように、植付フレーム33の前部からはセンサフレーム107が前下方へ延設され、該センサフレーム107の下端には支持体108が固設されている。該支持体108には枢軸111が設けられ、該支持体108の左右で該枢軸111は後方へローラアーム109・109を延設し、該枢軸111は前方へ支持アーム112を延設している。センサフレーム107はプレート113を下方に向けて延設しており、該プレート113と前記支持アーム112とを付勢ばね114が連結している。
ローラアーム109後端には、該ローラアーム109・109間にセンサローラ110が枢設されている。該センサローラ110は前記付勢ばね114の付勢により一定高さに支持されており、該センサローラ110が畝上面Uに当接するようにしている。
【0005】
前記プレート113下部にはポテンショメータ115が配設されており、該ポテンショメータ115は回動部より検出アーム116を延出している。また、前記ローラアーム109・109は「コ」字形のセンサフレーム117を垂設しており、該センサフレーム117上端が該検出アーム116下端に当接するようにしている。
前記畝上面Uの凹凸により、前記センサローラ110が上下回動するとき、該センサフレーム117及び該検出アーム116も連動して上下動し、前記ポテンショメータ115が回転する。つまり、該センサローラ110の上下回動の回動幅に応じて、該ポテンショメータ115が回転させられることになる。
【0006】
以上のように、センサローラ110及びポテンショメータ115により、畝高検出手段106を構成している。そして、該センサローラ110の上下回動を該ポテンショメータ115の回転に変換して、該ポテンショメータ115が畝高の変化を自らの回転角として与えるようにしている。
【0007】
次に、自動高さ制御機構を構成する駆動手段44であるが、同号公報の図19に示すように、該駆動手段44は機体本体に設けられて、電動モータ44aと、シリンダ体44bと、該シリンダ体44bに対して伸縮を行う伸縮ロッド44cとから構成される。該電動モータ44aの駆動により、該伸縮ロッド44cは該シリンダ44bbに対して伸縮を行うものである。
【0008】
機体本体を昇降させる昇降リンク機構21は、左右一対の前リンク22L・22Rと、左右一対の後リンク23L・23Rとを備えた平行リンク機構で構成されており、該前リンク22Lに、前記シリンダ体44bの一端が枢支されて、一方前記伸縮ロッド44cの一端は、前記支持プレート40・41下端部に枢支されている。そして、前記駆動手段44が駆動して、該伸縮ロッド44cが該シリンダ体44bに対して伸縮することで、前記昇降リンク機構21を機体本体に対して回動させ、前記植付フレーム33を上下動させるようにしている。
【0009】
そして、野菜苗植付機1は制御装置を備えており、該制御装置は前記畝高検出手段106と前記駆動手段44とに接続されている。該制御装置は該畝高検出手段106で得られた検出信号、すなわち畝高の変化により与えられた前記ポテンショメータ115の回転角の大きさに応じて、該駆動手段44を駆動させる。そして野菜苗植付機1は、該制御装置が、畝上面と前記植付フレーム33との距離を一定とする制御を行うように構成されている。
【0010】
【特許文献】
特開2002−125417号公報(図1、図18、図19)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、畝に植付ける野菜苗の植付け深さを電子制御により一定に保つ野菜移植機では、制御装置やポテンショメータなどを構成する電子部品が中々高価であるために、生産コストが上昇する結果、市場では価格的に不利になるという問題点があった。
そこで、本発明ではこの点を鑑みて、機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整する野菜移植機の植深調整手段を廉価に構成することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1に記載のように、前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体をシャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれで昇降リンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪及び後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、前記野菜移植機には機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整するための植深調整手段が設けられ、該植深調整手段は、シャーシを昇降させるための操作手段と、シャーシに回動自在に支持される畝センサローラと、該操作レバーと、該畝センサローラの回転軸と、前記油圧シリンダの切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構と、を備える。
【0013】
また、請求項2に記載のように、前記植深リンク機構は、前記操作手段の基部が取り付けられる回動支軸と、該回動支軸に一端部が取り付けられる第1アームと、前記畝センサローラの回転軸に一端部が取り付けられる第2アームと、前記油圧シリンダの切換バルブに取り付けられるレバー部材と、該レバー部材に一端部が取り付けられる第3アームと、該第1アームの他端部と、該第2アームの他端部と、該第3アームの他端部とがそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケットと、を備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例である歩行型野菜移植機1について説明する。
図1は歩行型野菜移植機1の左側面図、図2は機体昇降リンク機構の構成を示す平面図、図3は本発明に係る植深調整手段の構成を示す左側面図、図4は同じく後面図である。
【0015】
まず、野菜移植機1の全体構成から説明する。
図1に示すように、野菜移植機1は、機体後部に設けた苗供給部7より苗46が移植爪49内に投入され、該移植爪49を畝45中へ移動して該苗46の移植を行う農作業機であり、シャーシの前部を構成するエンジンフレーム24上にエンジン3が載置され、シャーシの前後中央部上にミッションケース4が配置されて、シャーシ後部上から後方に向けてハンドル部材となるハンドルフレーム6が水平方向に連設され、該ハンドルフレーム6の中途部上に苗供給部7が配置されて、該ハンドルフレーム6後部が運転操作部9として構成され、主クラッチレバーや機体昇降レバー80、植深操作レバー70等の操作レバーが配置されている。
【0016】
シャーシの前部には前輪回動支軸10が左右水平方向に横架されて、該前輪回動支軸10の左端部と右端部とにそれぞれ前輪支持体となる前輪支持アーム11・11の上端部が取り付けられている。この左右の前輪支持アーム11・11は、シャーシに対して回動可能に構成されていて、各前輪支持アーム11の下端部に従動輪である前輪12が回転自在に取り付けられている。
【0017】
また、ミッションケース4より後輪駆動軸15・15が左右両側方に突出されている(図2参照)。各後輪駆動軸15の外側には、それぞれ後輪支持パイプ21が配置されて、各後輪支持パイプ21の外端部に後輪支持体となるチェーンケース16の上端部が固設されている。この左右のチェーンケース16・16はシャーシに対して回動可能に構成されていて、各チェーンケース16の下端部に駆動輪である後輪17が支持されている。
【0018】
そして、苗供給部7の下方に移植部40が配置され、該移植部40は移植爪49を昇降して、最上位置で苗供給部7より苗46を受け取り、下端位置で移植爪49を開いて畝45中に苗を落下させて、その後方に配置した覆土輪22により苗46の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。
【0019】
苗供給部7には、長円状に連結した苗搬送体を連続的に回転駆動する構成を設けている。該苗搬送体は苗挿入用ポット48とポット取付基部41より構成され、苗46の挿入される苗挿入用ポット48をポット取付基部41が保持して回転駆動させる。そして、苗搬送体の長円状となる移動軌跡の適宜位置より苗46を落下させて、移植部40の移植爪49に苗46が投入される。
【0020】
次に、野菜移植機1の機体を昇降可能とする機体昇降リンク機構について説明する。
機体昇降リンク機構は、機体本体に対して前輪12・12及び後輪17・17の支持部を傾倒させることで、機体本体を昇降可能としており、この機体昇降リンク機構は、前輪12・12の回動支軸と後輪17・17の回動支軸とを連動して回動させる前後輪昇降リンク機構と、油圧シリンダ28の駆動により後輪17・17の回動支軸を回動させる往復クランク機構とを備えている。ここで、前輪12・12の回動支軸は前記前輪回動支軸10であり、後輪17・17の回動支軸は前記後輪支持パイプ21・21である。
【0021】
そして、エンジンフレーム24の下部内には、前記機体昇降リンク機構の駆動手段として、油圧シリンダ28が取り付けられている。
図1に示すように、油圧シリンダ28の本体からは前方へピストンロッド28aが進退自在に設けられていて、該ピストンロッド28aの前端に、左右一対のスライドローラ29・29が設けられている。詳述すると、図2に示すように、ピストンロッド28aの前端には、軸心を左右方向に向けた支持軸28bの左右中央部がフランジを介して固設されており、該支持軸28bの左端部と右端部とに、それぞれスライドローラ29・29が回動自在に取り付けられている。
【0022】
図1に示すように、エンジンフレーム24の左右の側部フレームは、それぞれ側面視、「コ」字状に形成されていて、前方側が開口しており、この開口内部24cに前記スライドローラ29が前後にスライド自在に配置される。
そして、機体の左右両側で、前記油圧シリンダ28と後輪回動支軸である後輪支持パイプ21・21とは、往復クランク機構を介して連結されている。
【0023】
図2に示すように、ミッションケース4の左右両側で、後輪支持パイプ21・21にはそれぞれリンクアーム30・30が固設されていて、該リンクアーム30と前記スライドローラ29とがリンクロッド31により連結されている。このリンクロッド31の前端部と後端部とは、それぞれリンクアーム30とスライドローラ29とに対して回転自在に取り付けられている。
【0024】
このように機体の左右それぞれで、油圧シリンダ28の駆動により前後動するスライドローラ29、後輪回動支軸に固設して回動自在のリンクアーム30、スライドローラ29とリンクアーム30を連結するリンクロッド31により、往復クランク機構が構成されている。ここで、リンクアーム30及びリンクロッド31は、該往復クランク機構に備えられるリンクである。
【0025】
以上のような構成で往復クランク機構が左右に一対設けられて、油圧シリンダ28を作動させてスライドローラ29を前後方向に移動させると、リンクロッド31及びリンクアーム30を介して、後輪支持パイプ21に固設したチェーンケース16が回動する。このチェーンケース16の回動により、該チェーンケース16の下部に支持される後輪17が上下動し、これにより該後輪17・17に支持されるシャーシの後部が昇降する。
【0026】
こうしてシャーシの後部が昇降すると、前記前後輪昇降リンク機構によって、前輪支持アーム11・11が、後輪支持パイプ21・21の回動に連動して回動し、このシャーシの後部の昇降と同時に、シャーシの前部も昇降するように構成されている。
【0027】
図2に示すように、この前後輪昇降リンク機構は、ミッションケース4の左右両側に一対設けられていて、該前後輪昇降リンク機構により前輪回動支軸10と後輪回動支軸である後輪支持パイプ21とが連結されている。
前輪回動支軸10の左端部と右側部とはそれぞれ前輪支持パイプ20・20に固設されて、この前輪回動支軸10と前輪支持パイプ20・20とは一体的に回転するように構成されている。この左右一対の前輪支持パイプ20・20に、それぞれ前リンクブラケット33・33の一端部が固設されるとともに、前記左右の後輪支持パイプ21・21に、それぞれ後リンクブラケット32・32の一端部が固設される。
【0028】
そして、前リンクブラケット33の他端部と、後リンクブラケット32の他端部とは、それぞれ連結リンク34の前端部と後端部とに回動自在に取り付けられて、該前リンクブラケット33と該後リンクブラケット32とは連結リンク34を介して連結される。
【0029】
以上のような構成で、油圧シリンダ28の作動によって後輪支持パイプ21が回動し、該後輪支持パイプ21に固設のチェーンケース16が回動するとともに、この後輪支持パイプ21の回動に連動して、後リンクブラケット32、連結リンク34、前リンクブラケット33を介して、前輪支持パイプ20が回動し、該前輪支持パイプ20に固設の前輪支持アーム11が回動する。このように、後輪17を支持するチェーンケース16と、前輪12を支持する前輪支持アーム11とが平行リンク式に構成されて、このため前輪12・12と後輪17・17とを同期させて昇降させることができ、機体本体をほぼ地面と平行に昇降させることができる。
【0030】
また、本発明に係る野菜移植機1には植深調整手段が設けられており、該植深調整手段は、機体後部に設けられる植深操作レバー70と、エンジンフレーム24に回動自在に支持される畝センサローラ50と、該植深操作レバー70と、該畝センサローラ50の回転軸55と、前記油圧シリンダ28の切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構を備えて、該植深操作レバー70の操作により油圧シリンダ28を作動させて機体本体を機械的機構により昇降させるとともに、畝45上面から機体本体下面までの高さが一定に保たれるように機械的機構により機体本体高さが調整されるように構成されている。
【0031】
前記畝センサローラ50は左右の後輪17・17間に配置され、機体左右中央に配置され、側面視で重複するように配置されている。詳しくは、畝センサローラの回転軸は後輪17の回転軸よりも前方に配置され、作業時において植え付け位置の前近傍に位置するように配置され、機体の前後方向において略中央に配置されている。そして、後輪17・17が昇降回動された状態においても畝センサローラ50は側面視において後輪17と重複するように配設されている。このように配置して、機体がピッチングやローリングで傾倒したり、昇降した場合であっても、畝センサローラ50の傾倒や昇降はできるだけ小さくなるようにするとともに、植え付け位置の近傍の高さを検知することによって、植え付け精度の向上を図っている。更に、植え付け直前の畝上面をバネ64で付勢された畝センサローラ50で押さえつけることにより、均平化することができる。
【0032】
次に、本発明に係る野菜移植機1の植深調整手段について説明する。
図3に示すように、前記の植深リンク機構は、植深操作レバー70の基部材71が取り付けられる回動支軸74と、該回動支軸74に一端部が取り付けられる第1アーム61と、畝センサローラ50の回転軸55に一端部が取り付けられる第2アーム62と、油圧シリンダ28の切換バルブに取り付けられるレバー部材67と、該レバー部材67に一端部が取り付けられる第3アーム63と、そして、これら3本のアーム61・62・63の他端部がそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケット65とを備えている。
【0033】
具体的に説明すると、図3、図4に示すように、エンジンフレーム24の左右の側部フレームの下端部間に回動支軸51が横架され、該回動支軸51の左端部と右端部とにそれぞれブラケット52・52の上端部が回動自在に取り付けられている。この一対のブラケット52・52の下端部に、畝センサローラ50の支持体となる支持アーム53の水平部位53aが軸支されている。
【0034】
前記支持アーム53は平面視「L」字型の部材で、水平部位53aと、該水平部位53aと直交する斜部位53bとを備え、水平部位53aは軸心を左右水平方向に向けて配置されて、該水平部位53aの左右外側端部から後斜方へ向けて斜部位53bが延出されている。この支持アーム53の水平部位53aにおける左端部と右端部とがそれぞれブラケット52・52の下端部に回動自在に取り付けられている。そして、該水平部位53aと畝センサローラ50の回転軸55とが前後に平行に配置されて、該回転軸55の左右外側端部が支持アーム53の斜部位53bの先端部に固設されている。つまり、支持アーム53と、回転軸55とは平面視で「コ」字型に構成されて、該回転軸55の左右内側部に畝センサローラ50が回転自在に取り付けられている。
【0035】
また、畝センサローラ50の回転軸55には、支持アーム53の斜部位53bとの取付位置よりもさらに左右外側位置で、植深リンク機構を構成する第2アーム62の下端部が回動自在に取り付けられている。この第2アーム62は、本体62Bと、該本体62Bから下方に延出されるアジャスト部62Aとから成り、該アジャスト部62Aには上下に複数箇所(本実施例では3箇所)取付孔62e・62e・・・が設けられて、該取付孔62e・62e・・・の一つに前記畝センサローラ50の回転軸55の左右外側端部が取り付けられる。
【0036】
このように第2アーム62がアジャスト部62Aを備える構成では、必要に応じて、回転軸55を取り付ける取付孔62e・62e・・・を変更することで、植深リンク機構を介して伝達される油圧シリンダ28の切換バルブの開閉量を微調整することができる。
【0037】
また、第2アーム62の本体62Bは、軸体62dと、該軸体62dの上部が挿通される上部体62cとを備えて、該軸体62dにはスプリング64が外嵌され、該スプリング64の下端部は軸体62dの下部に固定されるとともに、該スプリング64の上端部は上部体62cの下端部に固定されている。この第2アーム62の上部体62cがブラケット65に回動自在に取り付けられ、軸体62dの下端部がアジャスタ部62Aの上端部に固設されて、第2アーム62の本体62Bは長手方向に伸縮可能に構成されている。
【0038】
このスプリング64にはバネ定数が大きなものが用いられて、油圧シリンダ28の作動等によって、畝センサローラ50が静かに昇降するときには、該スプリング64はほとんど伸縮せずに第2アーム62の本体62Bを略一定の長さに保ち、畝45上面の局部的な盛り上がりなどにより、畝センサローラ50が急激に跳ね上げられるなどしたときに、その衝撃が該スプリング64によって緩衝され、植深リンク機構の保護を図るように構成されている。
【0039】
前記ブラケット65は「L」字型に形成されて、第1腕部と、該第1腕部と直交する第2腕部とを備え、該第1腕部と該第2腕部とが交差する角部に第1アーム61の前端部が、該第1腕部の先端部に第2アーム62の本体62Bの上端部が、該第2腕部の先端部に第3アーム63の後端部が、それぞれ回動自在に取り付けられている。
【0040】
第1アーム61の後端部は前記の回動支軸74に固設されており、該回動支軸74は軸心を左右方向に向けて機体後部のフレームに回転自在に支持されている。また、回動支軸74には基部材71が固設されていて、該基部材71から斜後方へ向けて植深操作レバー70が延設され、該植深操作レバー70の後端部は、ハンドルフレーム6から垂設されたレバーガイド75に挿着されている。
【0041】
レバーガイド75には上下方向に長孔が形成されており、該長孔に沿って複数の係止孔が形成されている。この係止孔は長孔から左右方向へ向けて形成されていて、植深操作レバー70を上下に回動した後、左右方向に軽く押し込み、所望の係止孔に係合させるように構成されている。この植深操作レバー70を係合させる係止孔を変更することで、機体本体の昇降量を微調整することができるように構成されている。
【0042】
このような構成で、植深操作レバー70はハンドルフレーム6の直下方に配置されており、この位置では他の作業操作とともに操作がし易くなり、操作性が向上する。
なお、操作手段たる植深操作レバー70については、上記のような構成に限定せず、他の機構で構成してもよい。
【0043】
また、第3アーム63の前端部は前記のレバー部材67の下端部に回動自在に取り付けられている。レバー部材67の上端部は油圧シリンダ28の切換バルブの開閉摘み68に取り付けられていて、該レバー部材67を前後に回動させることで、開閉摘み68が回転して切換バルブが開閉するように構成されている。
【0044】
以上のように、野菜移植機1の植深調整手段が構成され、次に該植深調整手段の操作について説明する。
なお、以下では植深調整手段の操作の一例を説明し、その操作と逆方向の操作については、各部材の運動方向を括弧書きで記載することとする。また、各部材の回転方向(時計方向、または反時計方向)等については、図3に示す左側面視の植深調整手段によるものとする。
【0045】
作業時には、運転操作部9のハンドルフレーム6に配置した機体昇降レバー80を「下げ」位置に回動すると、図示せぬワイヤーを介して油圧シリンダ28の切換バルブが中立位置から下降側に切り換えられて、油圧シリンダ28から作動油が流出され(油圧シリンダ28へ圧油が供給され)始める。このように油圧シリンダ28が作動して、ピストンロッド28aが退入(進出)すると、スライドローラ29が後方(前方)へスライドして、リンクロッド31及びリンクアーム30を介して、後輪支持パイプ21に固設したチェーンケース16が反時計方向(時計方向)に回動する。このチェーンケース16の回動により、該チェーンケース16の下部の後輪17が機体本体に対して後上方(前下方)へ回動し、これにより該後輪17・17に支持されるシャーシの後部が下降(上昇)する。
【0046】
また、前記後輪支持パイプ21の回動に連動して、後リンクブラケット32、連結リンク34、前リンクブラケット33を介して、前輪支持パイプ20が反時計方向(時計方向)に回動し、該前輪支持パイプ20に固設の前輪支持アーム11が反時計方向(時計方向)に回動する。この前輪支持アーム11の回動により、該前輪支持アーム11の下部の前輪11も機体本体に対して後上方(前下方)へ回動し、該前輪11・11に支持されるシャーシの前部も下降(上昇)する。この機体の下降により畝センサローラ50が畝上面に接地し、植深操作レバー70で設定した高さで昇降が停止する。
【0047】
すなわち、オペレータは、作業前に移植する苗46の植深に合わせて機体本体高さを適宜高さにセットすべく、植深操作レバー70を上下に回動操作して、レバーガイド75の所望の高さの係止孔に係合させる。この時の植深操作レバー70の上方回動操作(下方回動操作)によって、回動支軸74が反時計方向(時計方向)に回転し、該回転支軸74を支点として第1アーム61が反時計方向(時計方向)に回動する。これにより第1アーム61の前端部が下がり(上がり)、ブラケット65が時計方向に回動しながら下降(反時計方向に回動しながら上昇)し、第3アーム63は斜後方へ引っ張られて(斜前方へ押されて)、該第3アーム63の前端部に取り付けられたレバー部材67が反時計方向(時計方向)に回転する。このレバー部材67の回転により、開閉摘み68が反時計方向(時計方向)に回される。
【0048】
このような構成において、前輪11・11または後輪17・17が走行する地表面に凹凸が存在したり、畝上面に凹凸があって、畝センサローラ50が畝45上面に当接している状態で、畝センサローラ50が機体本体に対して相対的に下降(上昇)すると、機体が上昇して浅く(深く)植え付けられることになり、第2アーム62が下方に引っ張られて(上方に押されて)、ブラケット65が反時計方向に回動しながら下降(時計方向に回動しながら上昇)し、第3アーム63は斜前方へと押される(斜後方へと引っ張られる)。これにより、第3アーム63の前端部に取り付けられたレバー部材67が時計方向(反時計方向)に回転し、開閉摘み68が時計方向(反時計方向)に回されて切換バルブが中立位置から下降(上昇)側に切り換えられて、油圧シリンダ28からの油量が流出(油圧シリンダ28へ圧油が供給)されて、機体が下降(上昇)する。そして、設定高さまで畝センサローラ50が上昇(下降)すると、レバー部材67が反時計方向(時計方向)に回転し、開閉摘み68が反時計方向(時計方向)に回されて切換バルブが中立位置となって油圧シリンダ28の作動が停止されて、その結果、機体本体の昇降も停止する。
【0049】
以上のようにして畝45上面から機体本体下面までの高さが所定の高さに保たれる。その後、畝45の高さが変化しても、畝センサローラ50が機体本体に対して上昇、または下降する結果、油圧シリンダ28が作動して、機体本体が上昇、または下降する。
【0050】
以上のように本発明に係る野菜移植機1には機械的機構による植深調整手段が設けられて、従来の電子制御により畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つ植深調整手段を備えた野菜移植機に比べて廉価になり、野菜移植機1のコスト低減を図ることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏するのである。
まず、請求項1に記載の発明では、野菜移植機の機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つための植深調整手段を、シャーシを昇降させるための操作手段と、シャーシに回動自在に支持される畝センサローラと、該操作レバーと、該畝センサローラの回転軸と、油圧シリンダの切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構とで機械的機構により構成した結果、従来の電子制御により畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つ植深調整手段に比べて廉価となり、野菜移植機のコスト低減を図ることができる。
【0052】
また、請求項2に記載の発明では、野菜移植機の機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つための植深調整手段の植深リンク機構を、操作手段の基部が取り付けられる回動支軸と、該回動支軸に一端部が取り付けられる第1アームと、畝センサローラの回転軸に一端部が取り付けられる第2アームと、油圧シリンダの切換バルブに取り付けられるレバー部材と、該レバー部材に一端部が取り付けられる第3アームと、該第1アームの他端部と、該第2アームの他端部と、該第3アームの他端部とがそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケットとで機械的機構により構成した結果、従来の電子制御により畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に保つ植深調整手段に比べて廉価となり、野菜移植機のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型野菜移植機1の左側面図。
【図2】機体昇降リンク機構の構成を示す平面図。
【図3】本発明に係る植深調整手段の構成を示す左側面図。
【図4】同じく後面図。
【符号の説明】
1 野菜移植機
4 ミッションケース
6 ハンドルフレーム
12 前輪
17 後輪
28 油圧シリンダ
29 スライドローラ
30 リンクアーム
31 リンクロッド
34 連結リンク
45 畝
50 畝センサローラ
53 支持アーム
61 第1アーム
62 第2アーム
63 第3アーム
65 ブラケット
67 レバー部材
68 開閉摘み
70 植深操作レバー
75 レバーガイド
Claims (2)
- 前輪と後輪をそれぞれ支持する支持体を、シャーシに対して上下回動自在に設け、該支持体をそれぞれで昇降リンク機構を介して油圧シリンダと接続して左右の前輪及び後輪を上下回動可能とする野菜移植機において、
前記野菜移植機には機体本体を昇降させるとともに畝に植付ける野菜苗の植付け深さを一定に調整するための植深調整手段が設けられ、
該植深調整手段は、
シャーシを昇降させるための操作手段と、
シャーシに回動自在に支持される畝センサローラと、
該操作レバーと、該畝センサローラの回転軸と、前記油圧シリンダの切換バルブとをそれぞれ連結する植深リンク機構と、
を備えたことを特徴とする野菜移植機。 - 前記植深リンク機構は、
前記操作手段の基部が取り付けられる回動支軸と、
該回動支軸に一端部が取り付けられる第1アームと、
前記畝センサローラの回転軸に一端部が取り付けられる第2アームと、
前記油圧シリンダの切換バルブに取り付けられるレバー部材と、
該レバー部材に一端部が取り付けられる第3アームと、
該第1アームの他端部と、該第2アームの他端部と、該第3アームの他端部とがそれぞれ回動自在に取り付けられるブラケットと、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の野菜移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002276181A JP2004105156A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 野菜移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002276181A JP2004105156A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 野菜移植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004105156A true JP2004105156A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32272154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002276181A Pending JP2004105156A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 野菜移植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004105156A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107041188A (zh) * | 2017-03-06 | 2017-08-15 | 何云涛 | 一种三驱动自升式水稻插秧机的传动组件 |
CN111315600A (zh) * | 2018-12-21 | 2020-06-19 | 深圳市大疆创新科技有限公司 | 悬挂机构、升降装置以及车辆 |
CN112868337A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-06-01 | 沈阳农业大学 | 一种茄果类蔬菜穴盘苗多功能移栽机械手和轻简化移栽装置 |
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2002
- 2002-09-20 JP JP2002276181A patent/JP2004105156A/ja active Pending
Cited By (4)
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