JP4796440B2 - 移植機 - Google Patents

移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP4796440B2
JP4796440B2 JP2006147103A JP2006147103A JP4796440B2 JP 4796440 B2 JP4796440 B2 JP 4796440B2 JP 2006147103 A JP2006147103 A JP 2006147103A JP 2006147103 A JP2006147103 A JP 2006147103A JP 4796440 B2 JP4796440 B2 JP 4796440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transplanting
rail
claw
depth
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006147103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007312711A (ja
Inventor
紀彦 宗好
哲也 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2006147103A priority Critical patent/JP4796440B2/ja
Publication of JP2007312711A publication Critical patent/JP2007312711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796440B2 publication Critical patent/JP4796440B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Description

本発明は、移植爪を左右一側に設けたアーム及び駆動ケースの回動により昇降駆動するとともに、左右他側にレールを配置して移植爪の前後一側端に設けた摺動体の昇降をガイドする移植機に関する。
従来から、機体に上下昇降する移植爪(移植開孔器)を備え、該移植爪を畝に挿入させた際に開口させて、移植爪が保持する苗を畝中に移植するようにした移植機が知られている。このような移植機では、植付深さを調節するために、高さ検出用のローラを設けて油圧昇降バルブと接続するとともに、該ローラを植深調節レバーと連動連結して、植深調節レバーを回動調節して植付深さを設定するようにしていた。
一方、移植爪は、左右一側に設けたアーム及び駆動ケースの回動により昇降駆動されるとともに、左右他側にレールを配置して移植爪の前後一側端に設けた摺動体の昇降をガイドするように構成し、該レールの傾斜角度を変更することで、移植爪が畝に挿入する角度を変えて、移植爪による開口幅を調節する構成としていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−113075号公報
しかし、一条植えの移植機では、植深調節レバーを調節することで、植付深さを調節できるが、多条植えの場合、畝上面が傾斜していると左右の植付深さが異なることがある。このような場合、左右の移植爪の植付け深さを調節することができず、左右一側の苗が土に埋まったり、浅過ぎて活着が不十分となったりして、作物の生育に悪影響を与えることがあり、また、収穫量が減少したり、品質の低下を招いたりしていた。
そこで本発明は、簡単な構成で左右方向一側に位置する移植爪の植付深さを調節可能とするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、移植爪(151)を、左右一側に設けたアーム(157)及び駆動ケース(152)の回動により昇降駆動するとともに、左右他側にレール(153)を配置して、該移植爪(151)の前後一側端に設けた摺動体(171)の昇降をガイドする構成の移植機において、前記レール(153)は上部の支持軸(351)を支点として、下部を深さ調節の為に前後方向に回動可能に支持し、該レール(153)の下部外側面にはボス(355)を固設し、該ボス(355)にボルト(354)の一端を螺装し、該ボルト(354)の他端にナット体(357)を直交方向に配置して固設し、該ナット体(357)に、ネジ杆(360)の前端部に形成されたネジ部(360a)を螺装して、深さ調節部材(358)を構成し、前記ネジ杆360を機体後側である運転操作部(109)側に延設して、後端に操作用ハンドル(365)を連結し、該操作用ハンドル(365)を運転操作部(109)から操作可能に構成したものである。
請求項2においては、請求項1記載の移植機において、前記移植爪(151・151)を左右に一対を設け、左右一側のレール(153)にのみ、前記深さ調節部材(358)を設けたものである。
請求項3においては、請求項2に記載の移植機において、前記左右一対の移植爪(151・151)を有する植付機体は、走行輪のトレッドに対して左右一側に偏位して配設し、一往復走行で一つの畝の移植作業を行う移植機であって、前記深さ調節部材(358)を植付機体を偏位して配設した側に配置して、機体外側から深さ調節する構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、移植爪(151)を、左右一側に設けたアーム(157)及び駆動ケース(152)の回動により昇降駆動するとともに、左右他側にレール(153)を配置して、該移植爪(151)の前後一側端に設けた摺動体(171)の昇降をガイドする構成の移植機において、前記レール(153)は上部の支持軸(351)を支点として、下部を深さ調節の為に前後方向に回動可能に支持し、該レール(153)の下部外側面にはボス(355)を固設し、該ボス(355)にボルト(354)の一端を螺装し、該ボルト(354)の他端にナット体(357)を直交方向に配置して固設し、該ナット体(357)に、ネジ杆(360)の前端部に形成されたネジ部(360a)を螺装して、深さ調節部材(358)を構成し、前記ネジ杆360を機体後側である運転操作部(109)側に延設して、後端に操作用ハンドル(365)を連結し、該操作用ハンドル(365)を運転操作部(109)から操作可能に構成したので、運転操作部109側に配置した操作用ハンドル365を回転操作してネジ杆360を一体的に回転させることでナット体357の螺合位置が前後に移動することになり、該ナット体357の移動にともなってボルト354を介して連結されたレール153が支持軸351を中心として前後に回動し、操作用ハンドル365の操作量に応じた任意の傾斜角度に傾倒させることができる。
こうして、レール153は前記支持軸351を支点として側面視で傾倒させて、移植爪151の下端の高さを容易に調整できる。
また、前記深さ調節部材を操作してレールを前後回動して移植爪が畝の上面に挿入する高さを変更することができ、簡単な構成で移植爪の植付深さを調節することができる。
また、移植爪の駆動部を昇降調節する必要はないので、移植タイミングがずれたりすることがない。
また、前記運転操作部側から操作用ハンドルを操作して、移植作業を継続しながらでも移植爪が畝の上面に挿入する高さを簡単に調節することができる。さらに、ネジ式の調節機構を回動して高さを調節するため、微調節が容易にできる。
請求項2においては、請求項1記載の移植機において、前記移植爪(151・151)を左右に一対を設け、左右一側のレール(153)にのみ、前記深さ調節部材(358)を設けたので、左右一側の移植爪のみの植付深さは深さ調節部材にて調節することが可能であるため、移植時に左右の移植爪を挿入させる畝の上面が傾斜していても、その傾斜に合わせて移植爪の植付深さを容易に調節することができる。
請求項3においては、請求項2に記載の移植機において、前記左右一対の移植爪(151・151)を有する植付機体は、走行輪のトレッドに対して左右一側に偏位して配設し、一往復走行で一つの畝の移植作業を行う移植機であって、前記深さ調節部材(358)を植付機体を偏位して配設した側に配置して、機体外側から深さ調節する構成としたので、畝と畝の間の作業者が位置する側から深さ調節部材を操作用ハンドルにて操作しながら、操作後の状態を視認できるため、植付深さの調節が容易となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は移植機の全体的な構成を示す側面図、図2は同じく平面図である。
図3は移植部の構成を示す平面図、図4は同じく側面図である。
図5は移植爪の昇降機構を示す側面図、図6は左側移植爪のレールの取付構成を示す左側面図、図7は右側移植爪のレールの取付構成を示す右側面図である。
図8は右側移植爪のレールと深さ調節部材の連結部を示す右側面図、図9は同じく一部断面平面図である。
移植機101の全体構成から説明する。
図1、図2において、移植機101は、シャーシフレーム102上の前後に、エンジン103、ミッションケース104を配置し、ミッションケース104上部から後方に、ハンドル部材となるハンドルフレーム106をシャーシフレーム102から水平方向に連設している。該ハンドルフレーム106の中途部上には、苗供給部107が配置され、苗供給部107の下方には移植部120が配置され、苗供給部107および移植部120により苗植付けのための作業部が構成される。また、ハンドルフレーム106後部には、植付クラッチレバーや植深調節レバー110やサイドクラッチレバー等が配置されて、ここが運転操作部109とされている。
移植機101の機体フレームは、シャーシフレーム102と、シャーシフレーム102に固設するミッションケース104と、ミッションケース104の上部に取り付けるハンドルフレーム106とを備えている。そして、ミッションケース104の下部とハンドルフレーム106の中途部とは、作業部支持フレーム105により連結される。
ハンドルフレーム106は前側に開口する平面視コ字状であり、作業部支持フレーム105は後側に開口する平面視E字状である。また、平面視コ字状であるハンドルフレーム106の内側略中央には、ミッションケース104上部より後方に向けて、上支持フレーム323が延設されている。ハンドルフレーム106および上支持フレーム323により、苗供給部107が支持される。
移植機101は、シャーシに設けた苗供給部107より苗を移植爪151内に投入して、該移植爪151を畝中へ移動して移植を行う移植機である。苗供給部107には、長円状に連結した苗搬送体を連続的に回転駆動する構成を設けている。該苗搬送体は苗挿入用ポット148とポット取付基部140より構成され、苗の挿入される苗挿入用ポット148をポット取付基部140が保持して回転駆動させる。そして、苗搬送体の長円状となる移動軌跡の適宜位置より苗を落下させて、移植部120の移植爪151に苗が投入される。
また、機体の左右にそれぞれ苗載置台131・131が配置され、中央にも苗載置台132が配置されて、これらの苗載台上に苗供給部107へ供給するための苗を載置可能としている。
ミッションケース104の後部で苗供給部107の下方に移植部120が配置される。移植部120には、左右一対の移植爪151・151が備えられており、該移植爪151は上下昇降するとともに、開口して保持する苗126を落下させるように構成されている。
各移植爪151は、最上位置で苗供給部107より苗126を受け取り、下端位置では開口して開いて畝125中に苗を落下させる。そして、移植爪151・151の後方に配置した覆土輪122により、苗126の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。
シャーシフレーム102の構成について説明する。
図1、図2に示すように、シャーシフレーム102は、前側の左右に設けられるパイプフレーム220R・220Lと、後側の左右に設けられるパイプフレーム221R・221Lと、左右で前後の両パイプフレームを連結する連結フレーム222・222とを備えている。
前側のパイプフレーム220R・220Lにはそれぞれ、前輪112を枢設する前輪支持アーム111が固設されて、上下回動する前輪112の回動支点となっている。同じく後側のパイプフレーム221R・221Lにはそれぞれ、後輪117を設けるチェーンケース116が固設されて、上下回動する後輪117の回動支点となっている。
前後のパイプフレーム220R・221R(パイプフレーム220L・221L)の軸方向外側にはそれぞれ、これらのパイプフレームに対して回動自在に回動ボスが設けられている。そして、前後の回動ボス間を連結フレーム222で連結して、該連結フレーム222により前後のパイプフレームが支持されるようにしている。左右で同様の構成であり、連結フレーム222は左右一対設けられ、機体の左右で前後のパイプフレームが支持される。また、左右の連結フレーム222・222間は、橋架フレーム223により連結されている。
前側のパイプフレーム220R・220L間にはパイプフレーム220Mが配置されており、該パイプフレーム220Mは左右のパイプフレーム220R・220Lに対して回動自在となっている。そして、パイプフレーム220Mと前記橋架フレーム223との間に、エンジンフレーム224が配置される。エンジンフレーム224には、エンジン103およびミッションケース104が載置される。このような各パイプフレームによりシャーシフレーム102が構成される。
また、エンジンフレーム224の下部には、機体フレームを昇降させる駆動源として油圧シリンダ228が設けられている。油圧シリンダ228と後部のパイプフレーム221R・221Lとの間と、前後のパイプフレーム間とはそれぞれリンクを介して接続され、油圧シリンダ228の駆動により機体が昇降するようにしている。
前記油圧シリンダ228は制御バルブと接続され、該制御バルブが昇降レバー118の操作及びセンサローラ119と接続したワイヤにより切り換えられて、本機の昇降が行われる。植付作業時の高さは植深調節レバー110により設定される。つまり、作業時は昇降レバー118を操作して本機を下降させる。このとき、センサローラ119が畝125の上面に当接すると設定高さで下降が停止され、その設定高さは植深調節レバー110により設定される。そして、作業時に、センサローラ119が畝上面の凹凸により昇降すると、センサローラ119の上下移動がワイヤを介して制御バルブを切り換えて、その凹凸に追随するように本機を油圧シリンダ228にて昇降し、植付深さを一定に保つようにしている。
次に、図1、図2、図3、図4を用いて、移植部120に設ける一対の移植爪151・151の昇降機構について説明する。
図1、図2に示すように、ミッションケース104の後方に位置する前記移植部120には、機体内部の左右に配置して苗供給部107から畝125へ搬送する一対の移植爪151・151と、該移植爪151・151の昇降機構とが備えられている。
図3、図4に示すように、左右の各移植爪151の一側(本実施例では左側)には、駆動ケースとしてロータリケース152が配置され、各移植爪151の左右他側には、移植爪151の昇降をガイドするレール153が上下方向に設けられ、これらを連結するアーム157やリンク等とともに設けられている。ロータリケース152・152とレール153・153は作業部支持フレーム105に固定され、ロータリケース152とレール153の間に移植爪151が配設され、該移植爪151・151は前記苗供給部107の下方で側面視楕円状の軌跡で昇降するように構成されている。
図3、図4に示すように、ロータリケース152の側面にはスプロケット155が固設されており、該スプロケット155と前記ミッションケース104の内部から延出する作業部駆動軸114Lに固設されたスプロケット127との間には、チェーン331が巻回されて、作業部駆動軸114Lよりロータリケース152に動力が伝達される。
なお、スプロケット155の中心を回動自在に支持する支点軸154が、ロータリケース152内に挿入されている。該支点軸154は、作業部支持フレーム105に支持プレート121および支持フレーム328を介して固定されている。
したがって、ロータリケース152が、スプロケット155とともに支点軸154回りに回動する一方で、支点軸154に対してロータリケース152が相対回転する。そして、該ロータリケース152の回転によりロータリケース152内のギヤや軸などが回転されて、ロータリケース152の一端部に設けるアーム157が回転駆動される。
図4、図5、図6に示すように、移植爪151は、くちばし状となる前後一対の爪体128・129を備えており、爪体128・129は枢支軸164により枢支されて、開閉自在である。
移植爪151は移植爪支持体160により支持されるものとなっており、該移植爪支持体160には前記レール153に案内されるガイドローラ171や、開閉カム161等が設けられている。該開閉カム161は、ロータリケース152と移植爪支持体160とを連結する前記アーム157に固定されており、移植爪151の昇降に伴って回転する。そして、開閉カム161の回転により、該開閉カム161と爪体128・129とを連結するリンクが作動して、爪体128・129の開閉が行われるようになっている。
移植爪151の上方には、漏斗状のカップ160aが配置され、前記苗供給部107よりカップ160aに苗が入り易くし、カップ160aより爪体128・129間に苗が受け渡される。
図3、図6に示すように、ミッションケース104上部より後方に向けて、上支持フレーム323が延設されている。該上支持フレーム323は、平面視コ字状である前記ハンドルフレーム106の内側略中央に位置する。また、図3に示すように、作業部支持フレーム105の左右中央部より後方に向けて、下支持フレーム324が延設されている。上支持フレーム323と下支持フレーム324とは、支柱327により連結される。
そして、左右一対の移植爪151・151が配置される移植部120の左側においては、図6に示すように、進行方向左側の移植爪151の昇降をガイドするレール153が、上支持フレーム323と下支持フレーム324とに上下で支持される。レール153の上部には、上支持フレーム323側に突出する支持軸325が固設されており、該支持軸325は、上支持フレーム323に固設する取付ブラケット326に回動自在に設けられている。
下支持フレーム324と支柱327の下部には、レール153の下部を取り付ける支持プレート138が固設されており、該支持プレート138の下端部には、前記支持軸325を中心とする円弧状の長孔138aが開口されている。また、レール153の下端部には、ボルト329を挿通可能とする挿通孔が形成されている。そして、該挿通孔および前記長孔138aにボルト329を挿通して、ナットで締結することで、レール153が支持プレート138に固定可能となっている。
前記レール153下端部の締結固定位置は、前記長孔138aの形成長さの範囲で可変である。したがってレール153は、前記支持軸325を支点として、側面視で傾倒させて機体フレームに取り付けて固定することができる。
一方、移植部120の右側においては、図7、図8、図9に示すように、移植爪151の昇降をガイドするレール153が、機体側のハンドルフレーム106と作業部支持フレーム105の右側部とに上下で支持される。レールフレーム153の上部には、ハンドルフレーム106の右側部側に突出する支持軸351が固設されており、該支持軸351は、ハンドルフレーム106の右側部に固設するブラケット352に回動自在に設けられている。つまり、上下方向に配置したレール153の上部は機体フレームに回動自在に枢支され、下部は後述する深さ調節部材により前後回動される。
作業部支持フレーム105右側部の下部には、レール153の下端部を取り付ける支持プレート353が固設されており、該支持プレート353には、前記支持軸351を中心とする円弧状の長孔353aが開口されている。また、レール153の下部の外側面(本実施例では右側面)にはボス355が固設され、これにボルト354の一端が螺装されている。該ボルト354は前記支持プレート353の長孔353aを貫通し、ロックナット356・356を螺装して、該ナット356とボス355の間で支持プレート353にガイドされるとともに、長孔353aによりレール153の前後回動範囲を規制するように構成されている。
そして、前記ボルト354の他端にナット体357が軸心をボルト354の軸心と直交方向に配置して固設し、該ナット体357にネジ杆360の前端部に形成されたネジ部360を螺装して、ネジ式調節機構358が構成されている。該ネジ式調節機構358が深さ調節部材であり、レール153と後述するハンドル365等の操作部材との間にこれらを連動連結して配置されている。
前記ネジ杆360は機体後側、即ち運転操作部109側に延設されて、後端部で作業部支持フレーム105右側部に下方へ突出するように設けられた支持プレート363に回動自在に貫通支持されている。そして、ネジ杆360の後端にハンドル365が連結されて、該ネジ杆360とハンドル365とが一体的に回転するようになっている。ハンドル365は、本実施例では本機右側の運転操作部109の下方に配置されるが、該ハンドル365をネジ杆360の後端にユニバーサルジョイントやロッド等を介して連結し、これを更に後方の運転操作部109のグリップ近傍に配置して、容易に操作できるようにすることも可能である。
このように構成することによって、運転操作部109側に配置したハンドル365を回転操作してネジ杆360を一体的に回転させることでナット体357の螺合位置が前後に移動することになり、該ナット体357の移動にともなってボルト354を介して連結されたレール153が支持軸351を中心として前後に回動し、ハンドル365の操作量に応じた任意の傾斜角度に傾倒させることができる。こうして、レール153は前記支持軸351を支点として側面視で傾倒させて、後述する移植爪151の下端の高さを容易に調整できるようになっている。
前記レール153下端部のボルト354の位置は、支持プレート353に形成した長孔353aの形成長さの範囲で可変である。なお、該長孔353aの周囲には、目盛りを設けて、調節位置が容易に分かるようにしてもよい。
ここで、左右の各移植爪151の前後一側(本実施例では前部)の上下は、レール153により案内されるガイドローラ171と、アーム157と移植爪支持体160とを枢設する移植爪支持軸159とにより、二点支持される。該移植爪支持軸159は、ロータリケース152およびアーム157の駆動により、上下動する移動体である。また、ロータリケース152およびアーム157等の移植爪151の昇降機構は、エンジン103からの動力をミッションケース104を介して得て駆動される。
そして、移植爪151は、移植爪支持軸159の上下動に連動して上下動するとともに、ガイドローラ171の移動が規制されることで、姿勢が制御されている。即ち、移植爪支持軸159とガイドローラ171との位置関係により、移植爪151の姿勢が決定される。ガイドローラ171と移植爪支持軸159とが側面視同一の鉛直線上にあるとき、移植爪151は鉛直下方を向くものとなる。また、ガイドローラ171に対して移植爪支持軸159が後方に位置すると、移植爪151は後下方を向くものとなる。また、ガイドローラ171に対して移植爪支持軸159が前側に位置すると、移植爪151は前下方を向くものとなる。
図6に示すように、レール153の下端部を前記長孔138aの後側で固定して、レール153が前高後低となるように傾倒させると、移植爪151が下死点側へ下降されたとき、移植爪151は上下方向を向き、移植爪支持体160は水平方向を向いている。そして、移植爪151が下死点側へ下降された同じ時に、レール153の下端部を前記長孔138aの前側で固定して、レール153が前低後高となるように傾倒させると、移植爪支持体160は後下がりに傾倒して、移植爪151は前下方を向き、移植爪151の下端は前記よりも下方に位置することになる。
同様に、移植部120右側では、前記ハンドル365を回動することにより、レール153が前後に移動されて傾倒させることができ、この傾倒により移植爪151の下端の高さ、つまり、植付け深さを調整することが可能となる。
こうして、移植部120においては、レール153の側面視での傾斜角度を調整可能とすることで、左右の移植爪151・151の畝125への植付け深さを調節することができるようになっている。したがって、移植部120の上下高さを植深調節レバー110により調節して、左右の移植爪151・151の一方(本実施例では左側)を基準として植付け深さを設定する。そして、畝125の上面が傾斜している場合には、他方の移植爪151の高さを変更するのである。本実施例では、左側の移植爪151の植付け深さは、支持プレート138の長孔138aの中央部分でボルト329とナットにより固定して調節可能に、右側は移植爪151の植付け深さは、ハンドル365を操作して運転操作部109から容易に調節可能になっている。
以上のように、移植爪151を左右一側に設けたアーム157及びロータリケース(駆動ケース)152の回動により昇降駆動するとともに、左右他側にレール153を配置して移植爪151の前後一側端に設けたガイドローラ(摺動体)171の昇降をガイドする移植機101において、前記レール153の上部を支点として下部を前後方向に回動可能に支持し、該レール153を機体側に設けた深さ調節部材と連動連結したことにより、該深さ調節部材の操作にてレール153を前後回動して移植爪151が畝125の上面に挿入する高さを変更することができ、簡単な構成で移植爪151の植付深さを容易に調節することができる。また、移植爪151の駆動部を昇降調節する必要はないので、移植タイミングがずれたりすることがない。
そして、前記移植機101において、前記深さ調節部材をネジ式調節機構358で構成し、該深さ調節部材にハンドル365を連結し、該ハンドル365を運転操作部109から操作可能に構成したことにより、該運転操作部109側からハンドル365を操作して、移植作業を継続しながらでも移植爪151が畝125の上面に挿入する高さを簡単に調節することができる。さらに、ネジ式の調節機構を回動して高さを調節するため、微調節が容易にできる。
また、前記深さ調節部材はネジ式調節機構358の代わりにモータやシリンダなどのアクチュエータから構成することも可能であり、該アクチュエータの作動によりレール153を傾動させるのである。また、ネジ式調節機構358に設けたハンドル365をモータで回動するように構成することも可能である。この場合、アクチュエータの操作手段を運転操作部109に設けて、該操作手段とアクチュエータとを制御回路を介して接続し、操作手段の操作によりアクチュエータを動作させて、レール153を前後に回動させることができるように構成される。よって、遠隔操作によりレール153の側面視での傾斜角度を変更して、移植爪151の植付深さを容易に調節することができる。
また、前記深さ調節部材は左右一対の移植爪151・151の両レール153・153に設けることも可能であるが、前記構成のように、左右一側(右側)のレール153にのみ設けることもある。この場合であっても、左右一側の移植爪151の植付深さは深さ調節部材にて調節することが可能であるため、移植時に左右の移植爪を挿入させる畝125の上面が傾斜していても、その傾斜に合わせて移植爪151の植付深さを容易に調節することができる。
また、この移植機101は前記前後のパイプフレーム220・221は伸縮可能として、トレッドが変更可能に構成されており、前輪112及び後輪117からなる走行輪に対して本機(植付機体)が左右へ偏位可能に構成されている。そして、本機が左右の走行輪の中央に位置させる場合は畝125を跨いで畝125上に二条植え付ける。また、畝125上に四条植え付ける場合には、パイプフレーム220・221を伸長させて、本機を一側(本実施例では右側)に偏位させ、往復で四条植え付けるようにしている。この場合、畝125の上面は中央が高く両側が低くなるように傾倒させて水はけをよくしている。この状態で、左右の移植爪151・151の高さが同じ高さで植え付けると、左右一方は深く、他方は浅くなってしまうので、本実施例では、右側の移植爪151の植付深さを調節できるようにしている。
すなわち、深さ調節部材が左右一方(右側)のレール153にのみ設けられる場合であって、植付機体が走行輪のトレッドに対して左右一側に偏位して配設され、一往復走行で一つの畝125の移植作業を行うように構成されるときには、深さ調節部材は偏位側、即ち右側に配置され、運転操作部109の機体側部から操作する構成とされる。よって、畝125と畝125の間の作業者が位置する側からハンドル365にて操作しながら、操作後の状態を視認できるため、植付深さの調節が容易となる。なお、三条や四条の多条植えの場合には、中央を基準として両側の移植爪151・151の植付深さを深さ調節部材で調節できるように構成する。
移植機の全体的な構成を示す側面図。 同じく平面図。 移植部の構成を示す平面図。 同じく側面図。 移植爪の昇降機構を示す側面図。 左側移植爪のレールの取付構成を示す左側面図。 右側移植爪のレールの取付構成を示す右側面図。 右側移植爪のレールと深さ調節部材の連結部を示す右側面図。 同じく一部断面平面図。
101 移植機
151 移植爪
152 ロータリケース(駆動ケース)
153 レール
157 アーム
171 ガイドローラ(摺動体)
358 ネジ式調節機構(深さ調節部材)
365 ハンドル

Claims (3)

  1. 移植爪(151)を、左右一側に設けたアーム(157)及び駆動ケース(152)の回動により昇降駆動するとともに、左右他側にレール(153)を配置して、該移植爪(151)の前後一側端に設けた摺動体(171)の昇降をガイドする構成の移植機において、前記レール(153)は上部の支持軸(351)を支点として、下部を深さ調節の為に前後方向に回動可能に支持し、該レール(153)の下部外側面にはボス(355)を固設し、該ボス(355)にボルト(354)の一端を螺装し、該ボルト(354)の他端にナット体(357)を直交方向に配置して固設し、該ナット体(357)に、ネジ杆(360)の前端部に形成されたネジ部(360a)を螺装して、深さ調節部材(358)を構成し、前記ネジ杆360を機体後側である運転操作部(109)側に延設して、後端に操作用ハンドル(365)を連結し、該操作用ハンドル(365)を運転操作部(109)から操作可能に構成したことを特徴とする移植機。
  2. 請求項1記載の移植機において、前記移植爪(151・151)を左右に一対を設け、左右一側のレール(153)にのみ、前記深さ調節部材(358)を設けたことを特徴とする移植機。
  3. 請求項2に記載の移植機において、前記左右一対の移植爪(151・151)を有する植付機体は、走行輪のトレッドに対して左右一側に偏位して配設し、一往復走行で一つの畝の移植作業を行う移植機であって、前記深さ調節部材(358)を植付機体を偏位して配設した側に配置して、機体外側から深さ調節する構成としたことを特徴とする移植機。
JP2006147103A 2006-05-26 2006-05-26 移植機 Expired - Fee Related JP4796440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006147103A JP4796440B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006147103A JP4796440B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 移植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007312711A JP2007312711A (ja) 2007-12-06
JP4796440B2 true JP4796440B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=38847150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006147103A Expired - Fee Related JP4796440B2 (ja) 2006-05-26 2006-05-26 移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4796440B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7195873B2 (ja) * 2018-10-26 2022-12-26 株式会社クボタ 作業機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62164713U (ja) * 1986-04-08 1987-10-20
JPH04100317U (ja) * 1991-01-21 1992-08-31
JPH11187710A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Kubota Corp 歩行型移植機
JP2004113075A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Seirei Ind Co Ltd 野菜移植機
JP2005058085A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Seirei Ind Co Ltd 自走式歩行型野菜移植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007312711A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6428807B2 (ja) 移植機
JP6090414B2 (ja) 移植機
JP4796440B2 (ja) 移植機
JP5119752B2 (ja) 作業車体
JP4826757B2 (ja) 苗植機
JP4872271B2 (ja) 苗移植機
JP3956054B2 (ja) 歩行型の苗移植機
JP2008301761A5 (ja)
JP2010226982A (ja) 乗用苗植機
JP2007295816A (ja) 苗植機
JP5617953B2 (ja) 苗移植機
JP2007312674A (ja) 苗植機
JP3936807B2 (ja) 野菜移植機のローリング制御装置
JP3719011B2 (ja) 苗移植機
JP2005058085A (ja) 自走式歩行型野菜移植機
JP5245663B2 (ja) 苗移植機
JP4810723B2 (ja) 苗移植機
JP3678001B2 (ja) 苗移植機
JP5846274B2 (ja) 移植機
JP3942749B2 (ja) 野菜移植機の移植装置
JP3860891B2 (ja) 苗移植機
JP4543462B2 (ja) 苗移植機
JP4088173B2 (ja) 野菜移植機
JP4160423B2 (ja) 移植機
JPH119039A (ja) 歩行型野菜移植機の移植爪駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees