JPH11187710A - 歩行型移植機 - Google Patents

歩行型移植機

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JPH11187710A
JPH11187710A JP36066497A JP36066497A JPH11187710A JP H11187710 A JPH11187710 A JP H11187710A JP 36066497 A JP36066497 A JP 36066497A JP 36066497 A JP36066497 A JP 36066497A JP H11187710 A JPH11187710 A JP H11187710A
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JP
Japan
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ridge
planting
seedling
seedlings
frame
Prior art date
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Application number
JP36066497A
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English (en)
Inventor
Kazuo Shimazumi
和夫 島隅
Yasushi Fukutaka
恭史 福高
Hitoshi Fukumoto
仁志 福本
Yutaka Kaizu
裕 海津
Nobuhide Yanagawa
信英 柳川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多条植え可能な歩行型移植機にあって、1条
植え専用の移植機との構造的な共通化を図りながら、圃
場を荒らすことなく2条植え以上の多条植えが効率良く
行え、且つハンドル操作も好適に行えるようにする。 【解決手段】 エンジン2及びミッションケース3を備
えた本体部4と、ミッションケース3から伝達される動
力によって苗を畝Rに植付ける第1の移植部5Aと、操
向用のハンドル6とを順次前後方向に並設して作業機体
7を構成し、該作業機体7を左右車輪9,10を有する
走行体11に左右方向位置調節自在に支持し、第1の移
植部5Aの左右側方に、該第1の移植部5Aに同期して
苗を畝に植付ける第2の移植部5Bを並設し、該第2の
移植部5Bを作業機体7に同行して走行体11に対して
左右移動するべく作業機体7に連動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜等の苗の多条
植えを可能とした歩行型移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多条植えを可能とした歩行型移植
機として、特開平9−238516号公報に記載されて
いるように、エンジンを搭載した機枠と、該機枠の後部
に設けた移植部と、機枠から後方に延伸したハンドルと
で構成した機体を、左右車輪を有するフレームに左右移
動自在に支持したものがある(第1従来技術)。
【0003】また、実用新案登録第2502747号公
報に記載されているように、機体の前部にエンジン、ミ
ッションケースよりなる駆動源を設け、機体の後部に左
右一対の移植装置を左右振り分け状に設け、機体後部か
ら後方へ操向用のハンドルを設け、機体の前部中央に車
輪を設け、左右の移植装置を個別に左右外方側へ左右位
置調整可能にしたものがある(第2従来技術)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来技術で
は、左右車輪で畝を跨ぎ且つ移植部を畝の中心に配置し
た状態で畝長手方向に片道走行することで1条植えを行
い、また、植付装置の左右位置を畝中心から左右に偏位
させ、畝を1往復走行させることで2条植えを行うよう
にしている。そして、上記の1条植えの動作と2条植え
の動作を組み合わせることで3条植えが可能で、2条植
え動作を偏位量を変えて繰り返すことで4条植えも可能
としている。
【0005】そして、機体を機枠、移植部及びハンドル
を前後方向に並べて構成しているため、一般的な一条植
え専用の移植機と略同様の機体を用いることができると
ともに移植部への動力伝達なども同様の構成を採用する
ことができ、1条植え用と多条植え用との間で構造的な
共通化を図ることが可能であった。しかし、この移植機
では1つの移植部しか備えていないため、1つの畝に対
して植付ける条数が増えるごとに畝長手方向に走行する
回数も増えて作業能率が悪くなるとともに、左右車輪が
通過する畝間や移植機を旋回させる枕地で地面を荒らし
てしまうという問題が生じていた。
【0006】一方、第2従来技術では移植装置を左右一
対設けており、畝長手方向に沿って片道走行するだけで
左右2条分の苗を同時に植付けることが可能であり、ま
た、左右各移植装置を左右位置変更して畝を往復するこ
とで左右4条分の苗を植付可能である。しかし、機体の
左右中央に車輪を設けているために上記のような2条
分、4条分の苗植付けは車輪を挟んで左右2つの畝に対
して行われることとなり、結局のところ1つの畝に対し
てはその条数分だけ長手方向に走行する必要があり、駆
動源及びハンドルが機体の左右中央に配置されているの
に対し、左右移植部が中央から左右に振り分けて配置さ
れているため、1条植え専用の移植機に対して構造的な
共通化がなされるものではなかった。
【0007】また、左右中央の車輪に代えて第1従来技
術のような畝を跨ぐ左右車輪を設け、1つの畝に対する
2条植え、4条植えを往復回数を少なくして効率良く行
えるようにすることも考えられるが、この場合、左右振
り分け状の移植装置を個別に左右外方側に位置調整自在
としていることから畝の中央に苗を植付けることが困難
で3条植えには適さず、またハンドルが機体の左右中央
に配置されていることから畝間を歩く作業者からハンド
ルが遠ざかって操作性に劣るものとなってしまう。
【0008】本発明は、多条植え可能な歩行型移植機に
あって、1条植え専用の移植機との構造的な共通化を図
りながら、圃場を荒らすことなく2条植え以上の多条植
えが効率良く行え、且つハンドル操作も好適に行えるよ
うにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明は、エンジン2及びミッションケース3を備
えた本体部4と、ミッションケース3から伝達される動
力によって苗を畝Rに植付ける第1の移植部5Aと、操
向用のハンドル6とを順次前後方向に並設して構成した
作業機体7を備え、該作業機体7を、左右車輪9,10
を有して畝Rを跨いで走行する走行体11に左右方向位
置調節自在に支持し、前記第1の移植部5Aの左右側方
に、該第1の移植部5Aに同期して苗を畝に植付ける第
2の移植部5Bを並設し、この第2の移植部5Bを作業
機体7に同行して走行体11に対して左右移動可能とす
るべく作業機体7に連動連結したことを特徴としてい
る。
【0010】これによれば、走行体11で畝Rを跨いで
片道走行しながら第1,第2移植部5A,5Bによって
1つの畝に左右2条の苗植え付けが行え、作業機体7
(第1移植部5A)及び第2移植部5Bを走行体17に
対して左右位置調節することで3条植え,4条植えも可
能となる。そして、これらの多条植えは、左右2つの移
植部5A,5Bを備えることで畝長手方向に往復する回
数を少なくして行え、圃場を荒らすことなく効率の良い
苗植え付けが可能である。更に、作業機体7を、本体部
4、第1の移植部5A及びハンドル6を前後に並設して
構成することで、1条植え専用の移植機との間で構造の
共通化を図ることができ、また、ハンドル6が第1,第
2移植部5A,5Bのうち第1移植部5A側に偏位して
配置されているため、第1移植部5A側の畝間を作業者
が歩くようにすることでハンドル操作も好適に行える。
【0011】本発明は、前記ミッションケース3に、第
1,第2の移植部5A,5Bに亘って左右方向に延伸し
てこれら第1,第2の移植部5A,5Bに動力を伝達す
る動力伝達軸47を備えていることを特徴としている。
これによれば、動力伝達軸47によって、第1移植部5
Aだけでなくミッションケース3から左右方向に離れた
第2移植部5Bへも直接的に動力伝達が行え、第2移植
部5Bへの動力伝達ロスも殆どなくなって第1,第2移
植部5A,5Bを確実に同期して駆動できるようにな
り、動力伝達構造も簡素化できる。
【0012】本発明は、第1,第2移植部5A,5Bの
それぞれに、苗の植付深さを所定に設定する植付深さ設
定手段101を設けたことを特徴としており、これによ
れば、畝の左右両側で高さが異なるようなことがあって
も、各移植部5A,5Bでは植付深さ設定手段101に
より各々植付深さを一定にしての苗植付けが可能とな
る。
【0013】本発明は、前記走行体11における左右車
輪9のうち作業機体7側のものを左右方向内向きに設け
たことを特徴としている。これによれば、移植機1が畝
Rを跨いで長手方向に走行するとき、左右内向きに配置
した作業機体7側の車輪9が畝Rの側壁に向かって回転
し、この車輪9及び移植機1全体が常に畝に沿うように
なる。これにより、重量側である作業機体7側に移植機
1が自然に曲がるのを抑制することができ、作業者が頻
繁にハンドル操作をして軌道修正するようなこともな
く、畝長手方向に沿って苗を整列して植付けることがで
きるようになる。
【0014】本発明は、前記作業機体7の走行体11に
対する左右方向の位置調整量を表示する表示部32を前
記走行体11と作業機体7との間に設けたことを特徴と
し、これによれば、2〜4条植え等に作業を切換えると
き、作業機体7(第1移植部5A)及び第2移植部5B
の左右位置の調整量を明確に把握することができ、上記
切換えを迅速且つ確実に行えるようになる。
【0015】本発明は、前記走行体11は、左右方向に
延伸して前記作業機体7を左右移動自在に支持する前後
横フレーム15,16と、作業機体7の本体部4の左右
側方に位置して前後横フレーム15,16の両側を連結
する左右縦フレーム12,13とを有し、該左右縦フレ
ーム12,13は、本体部4の前部側方に位置する部分
が低位置となり、本体部4の後部側方に位置する部分が
高位置となるように形成されていることを特徴とし、こ
れによれば、本体部4の前部側にエンジン2等を搭載す
ることで縦フレーム12,13の側方からのメンテナン
ス等を行いやすくしながら、後部側の第1,第2移植部
5A,5Bの支持を高い位置で行うことができ、後方の
該移植部5A,5Bの配置空間を広く確保することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2において、1は野菜
等のソイルブロック苗を圃場に移植する歩行型移植機を
示し、この移植機1は、エンジン2及びミッションケー
ス3等を備えた本体部4と、畝Rに苗を植付ける移植部
(第1の移植部)5Aと、操向用のハンドル6とを順次
前後方向に並設してなる作業機体7を有し、この作業機
体7と、前記第1の移植部5Aの左右側方に配置されて
いて該第1移植部5Aと同期して苗を植付ける第2の移
植部5Bと、左右一対の前輪9及び後輪10を備えて前
記作業機体7及び第2の移植部5Bを走行可能に支持す
る走行体11とを備えて主構成されており、畝Rを跨い
でその長手方向に走行しながら、ソイルブロック苗を畝
Rに所定間隔をおいて自動的に植付けるものである。
【0017】なお、移植機1の進行方向を前後方向とい
い、進行方向に直交する横方向を左右方向という。図1
〜図3に示すように、前記走行体11は、平面視矩形状
のフレーム体17と、該フレーム体17の左右側部に設
けた左右一対の前後輪9,10とを有し、フレーム体1
7は、前記本体部4の左右側方で前後方向に配置された
第1,第2縦フレーム(左右縦フレーム)12,13
と、第2縦フレーム13の右方で略平行に配置された第
3縦フレーム14と、第1,第2縦フレーム12,13
の前端を連結する第1横フレーム(前横フレーム)15
と、第1,第2及び第3縦フレーム12,13,14の
後端を連結する第2横フレーム(後横フレーム)16と
で構成されている。
【0018】前記第1,第2及び第3縦フレーム12,
13,14の前部下側には左右方向の前輪支軸20が架
け渡されている。この前輪支軸20は、外筒体20a
と、該外筒体20aに右側から左右方向摺動自在で左右
方向の軸心周りに一体回動自在に挿入された内軸体20
bとから構成されていて伸縮自在とされており、外筒体
20aの両端部は第1,第2縦フレーム12,13の前
部に軸受体を介して左右軸心周りに回動自在に支持さ
れ、内筒体20bの右端部は第3縦フレーム14の前部
に軸受体を介して左右軸心周りに回動自在に支持されて
いる。
【0019】外筒体20aの第1縦フレーム12から左
方に突出した部分、及び内筒体20bの第3縦フレーム
14から右方に突出した部分には、取付筒を介して前輪
支持アーム21が設けられており、この前輪支持アーム
21の下端部に左右前輪9がそれぞれ回動自在に取付け
られている。第1,第3縦フレーム12,14の後部に
は、後上傾斜状の支持ブラケット12a,14aを備え
ており、この支持ブラケット12a,14aの上端部
は、第1,第3縦フレーム12,14の前後中途部より
も高位置に配置され、支持ブラケット12a,14aの
下端部は第1,第3縦フレーム12,14の前後中途部
よりも低位置に配置されている。また第2縦フレーム1
3の後端は、支持ブラケット12a,14aの上端部と
同一高さとなるように後上傾斜状に屈曲形成されてい
る。
【0020】前記第2横フレーム16は円筒状に形成さ
れており、外筒体16aと、該外筒体16aの右側から
左右方向摺動自在に挿入された内筒体16bとから構成
されて伸縮自在とされている。また外筒体16aの左右
両端部は、第1縦フレーム12の後端(支持ブラケット
12aの上端)及び第2縦フレーム13の後端に連結さ
れ、内筒体16bの右端部は第3縦フレーム14の後端
(支持ブラケット14aの上端)に連結されている。
【0021】前記支持ブラケット12a,14aの下端
部には支持筒22が左右方向の軸心周りに回動自在に支
持され、これら左右の支持筒22には伝動ケース23の
上部が固定され、左右各伝動ケース23の下部には前記
後輪10が回転自在に支持されている。前輪支軸20の
外筒体20aの左側及び内筒体20bの右側には、上方
突出状に連係ブラケット24が固定され、前記左右各支
持筒22にも上方突出状に連係ブラケット25が固定さ
れ、それぞれ左右同じ側にある前後の連係ブラケット2
4,25が連結ロッド26によって連結されている。
【0022】また、左側の支持筒22には、他の連係ブ
ラケット27が上方突出状に固定され、第1縦フレーム
12に取付けられた油圧シリンダからなる昇降シリンダ
28のピストンロッド28aの先端が連係リンク35を
介して連結されている。したがって、昇降シリンダ28
のピストンロッド28aを出退させることにより、左側
の伝動ケース23が支持筒22の軸心廻りに上下揺動す
るとともに、左側の連結ロッド26を介して左右の前輪
支持アーム21が前輪支軸20の軸心廻りに上下揺動
し、さらに右側の連結ロッド26を介して右側の伝動ケ
ース23が支持筒22の軸心廻りに上下揺動し、フレー
ム体17が上下に昇降する。このフレーム体17の昇降
によって、これに支持されている作業機体7(第1移植
部5A)及び第2移植部5Bが共に上下に昇降して畝R
に対する高さを所定に保つことができるようになってい
る。
【0023】なお、図2及び図11に示すように、前記
昇降シリンダ28の連係リンク35には前後2か所の取
付孔35aが設けられ、この取付孔35aに選択的に連
係ブラケット27の上端が連結されるようになってお
り、これによってフレーム体17に対する後輪の揺動範
囲を上下に変更可能であり、高畝、低畝など、苗植付け
を行う畝の高さに応じてフレーム体17の昇降範囲を変
更できるようにしている。
【0024】なお、上記のように後輪10のフレーム体
17に対する揺動範囲を変えると、これに追従して前輪
9の揺動範囲も変わることとなるが、伝動ケース23が
前輪支持アーム21よりも長く形成されているために、
前輪と後輪の上下バランスが変化する。そこで、連結ロ
ッド26にターンバックル26aを設けて長さ調整自在
とし、前輪支持アーム21を伸縮可能にして長さ調整自
在とすることで前後輪9,10の上下バランスを適正に
調整できるようにしている。
【0025】前記作業機体7の本体部4は、ミッション
ケース3の前部に機体フレーム4aを前方突出状に取付
固定すると共に、この機体フレーム4a上にエンジン2
等を搭載して主構成されており、これらの上方はボンネ
ット4bで覆われている。前記本体部4の機体フレーム
4aの前部は、ローラ等を介して第1横フレーム15に
左右移動自在に支持されている。また、ミッションケー
ス3の後上部には取付ブラケット29が設けられてお
り、この取付ブラケット29の左右両側はローラ30を
介して第2横フレーム16の外筒体16aに左右移動自
在に支持されている。
【0026】前記フレーム体17の第1乃至第3縦フレ
ーム12,13,14は、それぞれ本体部4前部のエン
ジン2搭載部分の側方で一段低く、本体部4後部の第
1,第2移植部5A,5Bの取付部の側方では一段高く
形成されており、これによってエンジン等のメンテナン
ス等を各縦フレーム12,13,14側方から容易に行
え、縦フレーム12,13,14の後部側では高い位置
で第1,第2移植部5A,5Bの前部を支持できるよう
にして後方の第1,第2移植部5A,5Bの配置空間を
広く形成できるようにしている。
【0027】前記取付ブラケット29には、左右方向に
配置された油圧シリンダよりなる調節シリンダ31のシ
リンダチューブが連結され、調節シリンダ31のシリン
ダロッドの先端が第2横フレーム16の内筒体16bに
連結されている。また、第2横フレーム16の外筒体1
6aと内筒体16bとの間には両者の伸縮をロックする
第1ロック手段が設けられ、第2横フレーム16の外筒
体16aと作業機体7との間には、第2横フレーム16
上の作業機体7の左右移動をロックする第2のロック手
段が設けられている。
【0028】したがって、第2ロック手段を介して第2
横フレーム16に作業機体7をロックした状態で調整シ
リンダ31を伸縮させると、第3縦フレーム14が左右
方向に移動し、前輪支軸20、第2横フレーム16が伸
縮し、右側の前後輪9,10が左右方向に移動するよう
になっており、畝幅に合わせた左右車輪9,10の間隔
調整が行えるようになっている。
【0029】また、第1ロック手段を介して第2横フレ
ーム16の伸縮をロックした状態で調整シリンダ31を
伸縮させることで、取付ブラケット29を介してミッシ
ョンケース3が左右に移動し、作業機体7全体及び第2
移植部5Bが左右に移動して走行体11に対する左右の
位置調整が行えるようになっている。なお、図3に示す
ように、走行体11と作業機体7との間には、作業機体
7の左右方向の位置調整量を表示する第1の表示部32
が設けられ、前記走行体11のフレーム体17には、右
側の前後車輪9,10の左右移動量を表示する第2の表
示部33が設けられている。
【0030】第1表示部32は、第1横フレーム15の
上面に張りつけた目盛り部材32aと、本体部4の前部
に取りつけられていて目盛り部材32aの目盛りを指し
示す指針部材32bとを有する。第2表示部33は、右
端部が第3縦フレーム14に固定された左右方向の目盛
り部材33aを有し、この目盛り部材33aの左端部
は、第1,第2縦フレーム12,13間に架け渡された
レール部材33cに摺動部材33dを介して連結され、
レール部材33cには目盛り部材33aの目盛りを指し
示す指針部材33bが設けられている。
【0031】前記第1表示部32を備えることで、走行
体11に対する作業機体7の左右位置を明確に把握する
ことができ、また第2表示部33によって左右の車輪間
隔を明確に把握することができる。これらによって、1
〜4条植え等を切り換えておこなう場合に迅速且つ確実
に作業機体7の位置調節、左右車輪9,10の間隔調節
が行えるようになっている。
【0032】なお、右側の前後輪9,10が最外端位置
まで達したとき、レール部材33cに設けた指針部材3
3bと目盛り部材33aに設けた摺動部材33dとが干
渉し、右側前後輪9,10の右方への移動が規制される
ようになっており、これによって前輪支軸20及び第2
横フレーム16の外筒体20a,16aから内筒体16
b,20bが外れるのを防止している。
【0033】図1及び図3に示すように、前記ミッショ
ンケース3には、走行系出力軸34が左右に突出してお
り、左右の出力軸34から伝動ケース23内の動力伝達
機構を介して後輪10に動力が伝達され、左右後輪10
が駆動されるように構成されている。また、左右の出力
軸34は左右方向に伸縮自在とされていて、左右の前後
車輪9,10の間隔調節及びミッションケース3の左右
移動に対応するように構成されており、左右の出力軸3
4に伝動される動力は個別のクラッチによって左右独立
して断接されるようになっている。
【0034】図1,図2,図4及び図5に示すように、
前記第1移植部5Aは、主フレーム37Aと、植付フレ
ーム38Aと、苗を畝Rに植付ける植付装置39Aと、
多数のポット部Pに苗が育苗された苗トレイTを載置す
る苗載せ台40Aと、苗トレイTから苗を一つずつ取り
出して植付装置39Aに搬送する苗分送装置41Aと、
覆土・鎮圧輪42Aを備えている。
【0035】前記主フレーム37Aは平面視矩形枠状に
形成されており、その前端が、ミッションケース3の後
上部に設けられた前記取付ブラケット29に固定されて
いる。この主フレーム37A上には前記苗分送装置41
Aが搭載されている。また、主フレーム37Aの後部左
右側面には後上傾斜状に延伸する一対の支持杆43を設
けており、該支持杆43の後端部に略門型の操向用ハン
ドル6が取付けられている。
【0036】そして、主フレーム37A上及び支持杆4
3上には前後一対の支持レール44が設けられており、
該支持レール44に前記苗載せ台40Aが左右移動自在
に支持されている。前記ミッションケース3には、左右
両側に突出した第1PTO軸(動力伝達軸)47と、ミ
ッションケース3内で第1PTO軸47からベベルギヤ
を介して動力が分岐される後方突出状の第2PTO軸4
8とが設けられ、エンジン2の動力がミッションケース
3内の動力伝達機構を介して第1,第2のPTO軸4
7,48から取り出されるようになっている。そして、
前記植付フレーム38Aは、左右一対の側枠材と後枠材
とからなる平面視コ字状に形成されており、その前端部
が軸受を介して前記左右第1PTO軸47に上下揺動自
在に枢支され、この植付フレーム38Aに、前記植付装
置39Aが支持されている。
【0037】図1,図4及び図6に示すように、前記第
2の移植部5Bは、主フレーム37Bと、植付フレーム
38Bと、苗を畝Rに植付ける植付装置39Bと、多数
の苗が育苗された苗トレイTを載置する苗載せ台40B
と、苗トレイTから苗を一つずつ取り出して植付装置3
9Bに搬送する苗分送装置41Bと、覆土・鎮圧輪43
Bとを備えている。
【0038】第2移植部5Bの各構成は、第1移植部5
Aと略同様に形成されおり、第2移植部5Bの主フレー
ム37Bは、その前部が、ミッションケース3に設けた
取付ブラケット29から右方に延伸した取付杆49に取
付固定されている。そして、この取付杆49の前下方に
ブラケット50を介してギヤケース51が設けられ、前
記第1PTO軸47は右方向に延伸してギヤケース51
に連結する延長部47aを有し、この延長部47aの右
端部がギヤケース51から右方に突出し、植付フレーム
38Bの前端部が延長部47aに対しギヤケース51の
左右両側で軸受を介して上下揺動自在に支持されてい
る。
【0039】なお、前記取付杆49は、第1,第2移植
部5A,5Bの主フレーム37A,37B間で第2横フ
レーム16の外筒体16aにローラ52を介して左右移
動自在に支持されている。第2移植部5Bにおいても、
主フレーム37B上に苗分送装置41Bが搭載され、植
付フレーム38Bに植付装置39Bが支持されている。
また、主フレーム37Bの後部右側面から後上傾斜状の
支持杆53が延設されており、前記前後支持レール44
が右方に延設されて、この支持杆53と、第2移植部5
Bの主フレーム37Bによっても支持され、第2移植部
5Bの苗載せ台40Bが、第1移植部5Aの苗載せ台4
0Aとともに前後支持レール44によって左右移動自在
に支持されている。
【0040】なお、図1に示すように、前後支持レール
44の左右両端部は連結部材45によって連結され、平
面視矩形枠状の支持枠46を形成している。前記ギヤケ
ース51の後部には、該ギヤケース51内で延長部47
aからベベルギヤを介して動力が分岐される後部出力軸
54が突出している。この後部出力軸54及び前記第2
PTO軸48には、それぞれユニバーサルジョイントを
介して伝動軸55の前端部が連結されており、この伝動
軸55の後端は、第1,第2移植部5A,5Bの各主フ
レーム37A,37B上に設けたギヤボックス56A,
56Bに連結されて動力が伝達されるようになってい
る。
【0041】そして、前記第1,第2移植部5A,5B
の苗分送装置41A,41Bはこのギヤボックス56
A,56Bに支持され、ギヤボックス56A,56Bか
ら突出した駆動軸57によって駆動されるようになって
いる。各苗分送装置41A,41Bは、苗取出爪58
と、該苗取出爪58の動作機構59とを有し、駆動軸5
7の回転動力により動作機構59を介して苗取出爪58
で苗載せ台40A,40B上の苗トレイTから一つずつ
苗を取り出し、取出した苗を植付装置39A,39Bの
植付体94まで搬送して受け渡す動作を繰り返し行うよ
うにしている。
【0042】第2移植部5Bのギヤボックス56Bには
右方向に突出する伝動軸60が設けられ、該伝動軸60
から巻掛伝動機構61を介して左右の苗載せ台(第1,
第2移植部の苗載せ台)40A,40Bを駆動する横送
り軸62に動力が伝達されるようになっている。左右の
苗載せ台40A,40Bは、この横送り軸62の回転に
よって左右方向に横送りされ、苗トレイTの横一列の苗
を苗取出爪58により一つずつ取り出し可能にするとと
もに、左右方向の端部位置まで左右苗載せ台40A,4
0Bが横送りされたときに左苗載せ台40Aに設けた縦
送り機構を作動して左右苗載せ台40A,40B上の苗
トレイTを1ピッチ縦送りするように構成されている。
【0043】図4〜図6に示すように、第1、第2移植
部5A,5Bの植付装置39A,39Bは、それぞれ揺
動リンク機構93と、該揺動リンク機構93の後端に設
けた植付体94とで主構成されている。植付体94は、
上部が上下開口状の筒体からなり、下部に前後に開閉自
在なくちばし状の開孔器を備えている。揺動リンク機構
93は、植付フレーム38A,38B上に左右方向に配
置されたクランク軸95の回転によって動作し、この動
作によって植付体94は上下に長い略楕円軌跡を描いて
運動し、上昇した際に前記苗分送装置41A,41Bか
ら苗が供給され、下降した際に開孔器を畝Rに突き刺し
て開くことで内部に保持した苗を植付けるようにしてい
る。
【0044】第1移植部5Aの前記クランク軸95は植
付フレーム38Aよりも左方に突出しており、この突出
部分と、ミッションケース3から左側に突出した第1P
TO軸47とがチェーン伝動機構96によって連結され
て動力伝達がなされている。第2移植部5Bのクランク
軸95についても植付フレーム38Bよりも左方に突出
しており、この突出部分と、ミッションケースから右側
に突出する第1PTO軸47の延長部47aとがチェー
ン伝動機構96によって連結されて動力伝達がなされて
いる。
【0045】前記したように、前記第1PTO軸(動力
伝達軸)47は、第1,第2移植部5A,5Bに亘るよ
うに左右方向に延伸しているため、ミッションケース3
から離れた位置にある第2移植部5A,5Bにも伝達ロ
スなく動力を伝達し、確実に、第1,第2移植部5A,
5Bを同期して駆動できるようになっている。また、第
1PTO軸47を第2移植部5Bに至るまで延伸して第
1,第2移植部5A,5Bを1本の伝動軸で駆動するた
め、動力伝達構造が簡素化できるようになっている。
【0046】図4に示すように、前記第2移植部5Bの
植付装置39Bでは、チェーン伝動機構96の駆動スプ
ロケット96aがクラッチ97を介して延長部47aに
設けられており、このクラッチ97の断接によって第2
移植部5Bの植付装置39への動力の断接が行えるよう
になっている。これは、3条植えを行う場合に、第1移
植部5Aを用いて畝Rの中央に苗植付作業を行うとき、
第2移植部5Bの植付体94が無用に畝Rに突き刺さる
のを防止するためである。この3条植え作業の詳細につ
いては後述する。
【0047】図4〜図6に示すように、第1,第2移植
部5A,5Bの覆土・鎮圧輪42A,42Bは、それぞ
れ植付装置39A,39Bの後方に左右一対配置され、
植付フレーム38A,38Bから下方突出状に固定され
たブラケットに前部が左右軸廻りに回動自在に枢支され
たフレーム98に取り付けられている。このフレーム9
8の後部には係止板99が固定され、該係止板99が植
付フレーム39A,39Bに固定の操作ハンドル100
に係止されている。
【0048】覆土・鎮圧輪42A,42Bが畝R上を転
動すると、苗植付部分の株際に左右両側から土寄せする
とともに該株際を鎮圧し、また、覆土・鎮圧輪42A,
42Bによって植付フレーム38A,38Bの後部が畝
R上面の高さ変化(凹凸)に追従するように支持されて
いる。また、操作ハンドル100の係止板99に対する
上下方向の係止位置は変更自在とされていて、覆土・鎮
圧輪42A,42Bと植付フレーム38A,38Bとの
上下方向の間隔が調節可能とされ、これにより苗の植付
深さの調節が行えるようになっている。すなわち、覆土
・鎮圧輪42A,42B、フレーム98、係止板99、
固定レバー100等によって苗の植付深さを設定する植
付深さ設定手段101を構成している。
【0049】前記第1移植部5A側には、畝Rの高さを
検出して作業機体7(第1移植部5A)及び2移植部5
Bを畝Rに追従させるための畝高さ検出手段102が設
けられている。この畝高さ検出手段102は、ミッショ
ンケース3に揺動アーム103を介して上下揺動自在に
設けられた接地ローラ104を有し、前記接地ローラ1
04が、畝Rの上面に接地して転動すると畝Rの凹凸に
追従して上下揺動するようになっている。
【0050】揺動アーム103の先端には連動アーム1
05が設けられ、この連動アーム105は、畝Rに追従
する接地ローラ104の上下揺動でミッションケース3
上の昇降用制御弁106のスプールを操作するようにな
っている。接地ローラ104が下がると、連動アーム1
05を介して昇降用制御弁106のスプールが作業機体
7を下降させる方向に操作され、昇降シリンダ28のピ
ストンロッド28aが退避方向に作動し、昇降用制御弁
106のスプールが中立位置に戻るまで作業機体7が下
降するようになっている。
【0051】また、接地ローラ104が上がると、連動
アーム105を介して昇降用制御弁106のスプールが
作業機体7を上昇させる方向に操作され、昇降シリンダ
28のピストンロッド28aが突出方向に作動し、スプ
ールが中立位置に戻るまで作業機体7が上昇するように
なっている。なお、前記接地ローラ104は、畝上面を
転動することで苗植付装置39A,38Bの前方で畝面
を整地する整地ローラとしての役割も担っている。
【0052】第2移植部5B側には、上記のような畝高
さ検出手段102は設けられておらず、畝上面を整地す
る整地ローラ107のみが設けられている。図6に示す
ように、整地ローラ107は、ギヤケース51から前方
に突出したブラケットに、左右軸心廻りに上下揺動自在
に支持されており、畝上面を整地ローラ107が転動す
ると、畝Rの凹凸に追従して整地ローラ107が上下に
揺動するようになっている。なお、接地ローラ107と
植付フレーム39Bとの間には、所定の接地圧で整地ロ
ーラを畝Rに押しつける圧縮スプリング108が設けら
れている。
【0053】上記のような畝高さ検出手段102にあっ
ては第1,第2移植部5A,5Bの両方に設けることも
考えられるが、畝Rの左右で高さが異なるような場合
に、双方の検出状態のバランスを考慮して適切な機体高
さを制御する手段等が別途必要となり、構造も複雑化す
る。また、第1移植部5A側でなく第2移植部5B側に
畝高さ検出手段を設けることも考えられるが、この場
合、昇降用制御弁106からの距離が離れ、該制御弁1
06を操作するための連動部材の構造が複雑化するとと
もに、離れた位置からの操作であるため感度も悪くなっ
てしまう。
【0054】その点本実施形態によれば、第1移植部5
A側のみ畝高さ検出手段102を設けて制御構造の複雑
化を回避するとともに、昇降用制御弁106の操作部材
も簡素化でき、検出感度も良好なものとしている。な
お、第1移植部5A側の畝高さを基準として作業機体7
及び第2移植部5B全体を上下昇降しているが、第1,
第2移植部5A,5Bの間で畝高さの違いがあるような
場合には、第1,第2移植部5A,5Bの覆土・鎮圧輪
42A,42Bを介して植付フレーム38A,38Bを
個別に上下に揺動することでそれぞれ畝Rに追従し、一
定の植付深さで苗植付が行えるようになっている。
【0055】以下、左右苗載せ台(第1,第2苗載せ
台)40A,40Bの詳細について説明する。左右苗載
せ台40A,40Bは、それぞれ前下傾斜状に配置され
ており、図1に示すように、苗トレイTの底部を支持す
る底板63と、該底板63の左右側部に固定した左右側
板64とを有する。
【0056】そして、図7に示すように、左右苗載せ台
40A,40Bの左右側板64の上部間には、それぞれ
縦送り従動軸65が設けられ、左右側板64の下部間に
は、左右の苗載せ台40A,40Bに亘る縦送り駆動軸
66が設けられ、各苗載せ台40A,40Bの縦送り駆
動軸66には左右一対の駆動スプロケット67が固定さ
れ、縦送り従動軸65には左右一対の従動スプロケット
68が固定されている。
【0057】駆動スプロケット67と従動スプロケット
68との間にはエンドレスチェーン69が巻装され、こ
のチェーン69には苗トレイTの縦方向のポット部P間
に隙間に係合する搬送ピン70が左右内方側に突設さ
れ、縦送り駆動軸66の矢示A方向の回動によって苗ト
レイTが搬送ピン70を介して縦送りされるようになっ
ている。
【0058】前記横送り軸62は、左右苗載せ台40
A,40Bの側板64を左右方向に貫通して設けられ、
右端部が前記巻掛伝動機構61に連結し、左端部が前記
支持枠46の左連結部材45にブラケット71を介して
回動自在に支持されている。横送り軸62において、右
側の苗載せ台40Bの左右側板64間にはエンドレス状
の螺旋溝62aが形成されており、この横送り軸62の
螺旋溝形成部分には、螺旋溝62aに係合するスライダ
72が外嵌されている。
【0059】このスライダ72の左側には横送り軸62
の外周を包囲する連動筒73が固定されており、該連動
筒73の左端部は右苗載せ台40Bの左側板64を貫通
して左方に突出し、左側の苗載せ台40Aの右側板64
に連結されている。また、右側の苗載せ台40Bと連動
筒73との間には、両者を互いに連結する連結手段74
が設けられている。
【0060】前記横送り軸62が回転駆動すると、螺旋
溝62aによってスライダ72が左右方向に移動すると
ともに、スライダ72が螺旋溝62aの端部で折り返し
て往復移動するようになっている。そして、スライダ7
2が左右移動することによって連動筒73を介して左右
の苗載せ台40A,40Bが同期して左右方向に横送り
されるようになっている。
【0061】前記横送り軸62は、苗分送装置41A,
41Bによって苗をポット部Pから取り出す際には停止
されており、苗をポット部Pから取り出した後に回転し
てポット部Pの横配列方向(左右方向)1ピッチだけ苗
載せ台40A,40Bを移動させるように間欠回転する
ようになっている。図7及び図9に示すように、左側の
苗載せ台40Aの左右側板64間における前記横送り軸
62上には縦送りカム75が設けられている。また左苗
載せ台40Aの左右側板64には、左右方向の縦送り作
動軸76が軸心廻り回動自在に支持されており、この縦
送り作動軸76両端部の左右側板64内側には、前記縦
送りカム75が係合するホロワ77が左右一対設けられ
ている。
【0062】縦送り作動軸76は左側の苗載せ台40A
の左側板64から左方に突出しており、該作動軸76の
左端部には第1リンク78aが固定され、該第1リンク
78aには第2リンク78bが枢着され、第2リンク7
8bには係合ピン79aを備えたロック解除レバー79
が枢着されている。ロック解除レバー79は、左側の苗
載せ台40Aから左方に突出する縦送り駆動軸66の端
部にワンウェイクラッチ80を介して固定されており、
ロック解除レバー79の下端は引張りコイルバネ81に
よって矢示A方向(縦送り方向)に回転するように付勢
されている。
【0063】縦送り駆動軸66には、ピッチの異なる係
合歯を備えた第1,第2縦送りギヤ82a,82bが設
けられており、第1,第2の縦送りギヤ82a,82b
は、矢示A方向にのみ同行回転するようにワンウェイク
ラッチ80に連動連結されている。第1,第2縦送りギ
ヤ82a,82bの上方には、これら縦送りギヤ82
a,82bの係合歯に係合して縦送りギヤ82a,82
bの回転を規制する第1,第2のラチェットアーム83
a,83bが配置され、この第1,第2のラチェットア
ーム83a,83bはそれぞれ支軸84に枢支されて上
下揺動自在とされ、各々引張りコイルバネ85によって
第1,第2の縦送りギヤ82a,82bに係合する方向
に付勢されている。また、第1,第2の縦送りギヤ82
a,82bの上方に、第1,第2のラチェットアーム8
3a,83bのいずれか一方を対応する第1,第2縦送
りギヤ82a,82bに選択的に係合させる選択部材8
6が設けられている。
【0064】前記縦送りカム75は内カム75aと外カ
ム75bとを有しており、前記横送り軸62とともに矢
示B方向に間欠回転している。内カム75aは横送り軸
62に外嵌されていて左右方向に所定の幅を有し、側面
視略卵形状に形成されている。前記外カム75bは、内
カム75aと略同じ左右幅を有し、その左右中央部が、
内カム75aの左右中央から径外方向に突出した連結腕
75cの先端部に連結されており、これによって内カム
75aと外カム75bとが一体的に形成されている。
【0065】そして、左側の苗載せ台40Aが左端位置
まで横送りされると、内カム75a及び外カム75bに
おける連結腕75cよりも左側の部分に左側のホロワ7
7が係合し、左側の苗載せ台40Aが右端位置まで横送
りされると、内カム75a外カム75bの右側の部分に
右側のホロワ77に係合するように構成されている。左
側の苗載せ台40Aが横送りの左右端位置まで移動する
と、ホロワ77が外カム75bに係合してホロワ77を
横送り軸62側に引き寄せ(図9(a),(b)参
照)、縦送り作動軸76を矢示C方向に回転させる。こ
の縦送り作動軸76の回転によって第1,第2リンク7
8を介してロック解除レバー79が反縦送り方向(矢示
Aの反対方向)に回動し、選択部材86によって選択さ
れた一方のラチェットアーム(図例では第1ラチェット
アーム)83aに係合ピン79aが係合し、この第1ラ
チェットアーム83aを上方に押し上げて第1縦送りギ
ヤ82aのと係合を離脱する。
【0066】そして、横送り軸62が更に矢示B方向に
回転すると、外カム75bとホロワ77との係合が外れ
るとともにホロワ77と内カム75aとが係合し(図9
(c)参照)、ホロワ77を横送り軸62から離れる方
向に押し戻して縦送り作動軸76を矢示D方向に回転さ
せ、第1,第2リンク78a,78bを介してロック解
除レバー79を矢示A方向に回動する。
【0067】このとき、ワンウェイクラッチ80を介し
て縦送りギヤ82aが係合歯1ピッチ分回転し、これに
ともなって縦送り駆動軸66を回転させるとともに第1
ラチェットアーム83aが再び第1縦送りギヤ82aに
係合して回転を所定に規制し、この縦送り駆動軸66の
回転によって、左右苗載せ台40A,40B上の苗トレ
イTが、エンドレスチェーン69、搬送ピン70を介し
て1ピッチ分だけ縦送りされる。
【0068】上記のように、縦送りカム75を内カム7
5aと外カム75bとの2種類で構成することで、縦送
り作動軸76の矢示C,D方向の回動をともにカム操作
によって行え、ロック解除レバー79と縦送りギヤ82
a,82bとの係脱操作、及び縦送り駆動軸66の縦送
り操作等を確実に行えるようになっている。なお、ロッ
ク解除レバー79の回動による縦送り軸66の縦送り操
作は、引張りコイルバネ81の付勢力によっても補助的
に行われるようになっているが、内カム75aを備える
ことで引張りコイルバネ81のバネ力を小さくすること
が可能となり、ロック解除レバー79の回動操作を手動
でも容易に行えるようになっている。
【0069】図7及び図8に示すように、前記連動筒7
3と右側の苗載せ台40Bとを連結する連結手段74
は、連動筒73の外周に設けられた縦方向の係合溝87
と、該係合溝87に係合する係合片88と、該係合片8
8を係合溝87に対して係脱操作するためのレバー89
とを有する。前記係合溝87は、左右の苗載せ台40
A,40B間で左右方向に離れた2か所に設けられてい
る。前記係合片88は側面視略扇形に形成され、右側の
苗載せ台40Bの左側板64外側面に突出した左右方向
の支軸90にボス部91を介して回動自在に取付けら
れ、前記レバー89も、ボス部91を介して支軸90に
回動自在に取り付けられており、レバー89と係合片8
8とはボス部91を挟んで対向する位置に一体的に形成
されている。
【0070】また、レバー89と苗載せ台40Bの左側
板64との間には、前記係合片88を係合溝87に係合
させる方向に付勢する引張りバネ92が設けられてい
る。植付作業を行う場合には、右側の係合溝87に対し
て係合片88を係合させた状態とし、左右苗載せ台40
A,40Bの間隔を苗植え付けに適した間隔に保持する
ようになっている。また、右側の苗載せ台40Bに苗ト
レイTを補給する場合、レバー89の操作によって係合
片88を支軸廻りに回動させて右側の係合溝87から離
脱し、レバー89を持ったまま右苗載せ台40Bを左方
向に引き寄せ、レバー操作または引張りバネ92の付勢
力によって係合片88を左側の係合溝87に係止させ
る。
【0071】このようにすることで、作業者が移植機1
のハンドル6側である畝Rの左側を歩きながら作業を行
うとき、作業者から離れた位置にある右側の苗載せ台4
0Bを容易に作業者に近づけることが可能となり、苗ト
レイTの補給を行いやすくしている。なお、左右の苗載
せ台40A,40Bに亘って設けられている縦送り駆動
軸66は、右側の苗載せ台40Bの左右移動を許容する
べく伸縮自在に構成されている。
【0072】図2及び図11に示すように、前記走行体
11の昇降シリンダ28は、正面コ字状で左方が開放し
た支持枠109に固定されており、この支持枠109に
は、昇降シリンダ28のシリンダロッド28を所定の伸
長位置でロックするロック手段110が設けられてい
る。このロック手段110は、支持枠109の上壁内側
に設けた前後方向の支軸111と、該支軸111に上端
が枢支された平板状のロック片112と、ロック片11
2を作用状態と非作用状態とに切り換える操作部材11
3とを有する。
【0073】操作部材113は、ロック片112の先端
部に垂直に貫通した基部113aと、該基部113aの
上端から横方向に屈曲したレバー部113bと、レバー
部113bより下側で且つレバー部113bと同方向に
突出した係止部113cとを有し、係止部113cを支
持枠109の上壁の上面に係止することでロック片11
2を前記上壁に沿わせた状態に保持することができるよ
うになっている。また、基部113aの下端とロック片
112の下面との間には圧縮バネ114が設けられてお
り、係止部113cを上壁上面に押しつける方向へ付勢
し、両者の係合が外れるのを防止している。
【0074】そして、レバー部113bを持って係止部
113cを圧縮バネ114に抗して上方に引き上げ、且
つレバー部113b及び係止部113cを基部113a
廻りに回動することで係止部113cと上壁との係合を
解き、そのままロック片112を支軸111を支点に揺
動して左下傾斜姿勢とすることで、シリンダロッド28
aの先端部に設けた係合板115とロック片112の後
端面とが係合し、シリンダロッド28aの短縮が規制で
きるようになっている。
【0075】通常の植付作業時においては、ロック片1
12を上壁に沿わせた退避状態とすることで昇降シリン
ダ28の伸縮を許容し、第1,第2移植部5A,5Bを
畝Rに追従して高さ調整可能とし、移植機1の保管時や
運搬時には、ロック手段110を介してシリンダ28の
短縮を規制し、移植機1の高さを所定に保持できるよう
にしている。このようにすることで、運搬時等の振動で
シリンダ28に負荷がかかるようなことが殆どなく損傷
を防止できるとともに、油漏れ等で移植機1が自然に下
降するのを防いで移植部5A,5Bの損傷を防止できる
ようになっている。
【0076】図1,図2に示すように、前記走行体11
の第1横フレーム15の両端には左右一対の前スタンド
116が設けられている。また、前記作業機体7の後
部、及び第2移植部5Bの前部右側には左右後スタンド
117A,117Bが設けられている。これらのスタン
ド装置は、左右の車輪間隔を調整する際に、右側の前後
車輪9.10と地面との間の抵抗を少なくするため、走
行体11のフレーム体17、作業機体7及び第2移植部
5Bの重量を支えるものである。
【0077】左右前スタンド116は、パイプ材等の棒
材で形成され、第1横フレーム15の左右両端下側に設
けた前後方向の支軸118によって揺動自在に支持され
ている。そして、左右前スタンド116の自由端を左右
内方側に持ち上げて第1横フレーム15に沿わせること
で折り畳み状態とされ、この状態から下方に揺動して起
立させることで地面に接地してスタンドとしての機能を
果たすようになっている。なお、図示は省略するが、ス
タンド116と第1横フレーム15との間にはスタンド
の起立状態と折り畳み状態とを保持する保持手段が設け
られている。
【0078】図1、図5及び図12に示すように、前記
左後スタンド117Aは、パイプ材等の棒材を平面視コ
字状に屈曲して形成されており、この左後スタンド11
7Aの両端部にボス部119を設け、該ボス部119
を、第1移植部5Aの左右支持杆43に架け渡した左右
方向の支持パイプ120に回動自在に連結している。前
記支持パイプ120には側面視扇形の係止板121が設
けられ、後左スタンド117Aには係止板121に形成
した2か所の係止溝121aに係合するストッパ122
が設けられ、後左スタンド117Aを支持杆43に略沿
う後上傾斜状に持ち上げた折り畳み状態、又は後左スタ
ンド117Aを立てて地面に接地するスタンド作用状態
で係止溝121aにストッパが係合し、各状態を保持す
るようになっている。
【0079】前記ボス部119は、ガタがある状態で支
持パイプ120に連結されており、ストッパ122と支
持パイプ120の間には引張りコイルバネ123が設け
られていて、この引張りコイルバネ123によってスト
ッパ122が支持パイプ120側に引き寄せられて係止
溝121aに係合するようになっている。したがって、
スタンド部材117Aを引張りコイルバネ123の付勢
力に抗して支持パイプ120から離反する方向に引くこ
とによって、ストッパ122と係止板121との係合が
解除されるようになっている。
【0080】図1,図2,図6,図13に示すように、
後右スタンド117Bはパイプ材等の棒材で形成されて
おり、第1,第2移植部5A,5Bを連結する取付杆4
9の右端部に左右方向の保持筒124が固定され、この
保持筒124に回動軸125が貫通され、この回動軸1
25の右端に後右スタンド117Bの上端が固定されて
いる。したがって、後右スタンド117Bは回動軸12
5を支点に前後に揺動自在とされている。
【0081】前記保持筒124の右端には側面視扇形の
規制板126が設けられ、この規制板には2か所の保持
孔126aが設けられている。また、後右スタンド11
7Bの上部には、該後右スタンド117Bを上方に持ち
上げた折り畳み状態、又は後右スタンド117Bを立て
て地面に接地させたスタンド作用状態で、前記係合孔1
26aに係合する係止ピン127が設けられており、保
持孔126aに係合ピン127を係合することで後右ス
タンド117Bの各状態を保持可能としている。
【0082】なお、前記回動軸125先端のバネ受け1
25aと保持筒124との間には圧縮コイルバネ128
が介装されていて、保持孔126aに係止ピン127が
挿入する方向に付勢されており、後右スタンド部材11
7Bを回動軸125の軸心方向外側へ移動することで保
持孔126aと係止ピン127との係合が解け、後右ス
タンド117Bを揺動できるようになっている。
【0083】前記前スタンド116の右側のものは、前
輪支軸20における外筒体20aと内筒体20bとの入
れ子部分(外筒体20aの右端部)の近傍に配置されて
おり、前輪支軸20が伸縮する際に、外筒体20aと内
筒体20bとの間で拗れが生じるのを防止し、円滑な左
右車輪9,10の間隔調整が行えるようになっている。
【0084】また、後右スタンド117Bについても、
第2横フレーム16における外筒体16aと内筒体16
bとの入れ子状部分(外筒体16aの右端部)の近傍に
配置されており、第2横フレーム16が伸縮する際に、
外筒体16aと内筒体16bとの間で拗れが生じるのを
防止し、円滑な左右車輪9,10の間隔調整が行えるよ
うになっている。
【0085】前記後左スタンド117Aは、重量の大き
い作業機体7の後部側(第1移植部5A側)を支持して
いるが、略コ字状に形成することで地面との接地面積を
大きくしており、これによって地面への接地圧を小さく
して後左スタンド117Aが地面に沈み込むようなこと
を防止し、作業機体7の確実な支持ができるようになっ
ている。
【0086】また、図2の側面視で示すように、左右の
前後スタンド116,117A,117Bは、移植機1
の前部,後部及び前後略中央部に略等間隔で配置されて
おり、移植機1を前後に亘ってバランス良く支持できる
ようになっている。図10に示すように、走行体11に
おいて、左側の前輪9は前輪支持アーム21に対して上
下方向の軸129廻りに回動自在に設けられており、軸
129を挟んで前後に設けられた調整ボルト130によ
って左前輪9の指向角度を変更可能としている。
【0087】上記のような移植機1では、作業機体7の
ある左側で重量が大きくなっているため、畝長手方向に
走行して苗を植付ける際に次第に移植機全体が左側へ曲
がろうとし、畝Rに沿って苗を整列して植付けるために
は、作業者が頻繁にハンドル操作して軌道修正を行う必
要があった。そこで、上記のように左前輪9の指向角度
を変更可能とし、左前輪9を左右内向きに指向させるこ
とで、該前輪9が常に畝Rの左側壁に沿って回転し、移
植機全体が左側に曲がることなく確実に畝長手方向に沿
って走行できるようになり、作業者が頻繁にハンドル操
作しなくても苗を整列させて植付けることが可能とな
る。
【0088】前記構成の移植機1によって2条植えを行
う場合、図14に示すように、先ず左右の前後輪9,1
0の間隔を畝幅に対応するように調節し、次に、畝Rの
左右方向中央部から左右両側に同距離に苗S1,S2が
植え付けられるように、第1,第2移植部5A,5Bの
左右方向の位置調節(作業機体7の位置調整)を行う。
【0089】そして、移植機1を畝長手方向に片道走行
させながら畝R上の左右両側に苗S1,S2を植え付け
るようにする。このとき、移植機1のハンドル6が第1
移植部5Aの後方に配置されて左側に偏心していること
から、作業者が畝Rの左側を歩くようにすることでハン
ドル操作を行いやすくなっている。
【0090】3条植えを行う場合は、左右の前後車輪
9.10間隔を3条植え用の畝Rに対応するように調節
し、2条植えの場合と同様、畝Rの左右方向中央部から
左右両側に同距離に苗が植え付けられるように第1,第
2移植部5A,5Bの左右方向の位置調節を行い、移植
機1を畝長手方向に片道走行させながら畝上の左右両側
に2条の苗S1,S2を植付ける。
【0091】次いで、畝Rの端部(枕地)でターンをす
ると共に、図15に示すように、第1,第2移植部5
A,5Bを右方に動かして、第1移植部5Aの植付装置
39Aを畝Rの左右方向中央位置に移動させる。そし
て、移植機1を畝長手方向に前記とは逆の方向に走行さ
せながら、第1移植部5Aの植付装置39Aによって畝
Rの中央部に苗S3を植え付けることにより3条植えが
行われる。
【0092】したがって、畝Rを長手方向に1往復させ
るだけで3条植えが行えるようになり植付作業の効率を
良くするとともに、畝間の走行回数及び枕地での旋回回
数が減り、圃場を荒らすようなことも防止している。さ
らに、第1移植部5A側で畝中央部の苗を植付けるよう
にしているので、接地ローラ104が畝上から外れず畝
Rに追従した機体高さ調整も好適に行え、重量側である
作業機体7の第1移植部を畝Rの中央に配置して畝中央
の苗S3を植付けるようにすることで移植機1の左右の
バランスを保つことができるようにしている。
【0093】なお、往路で畝Rの中央部に苗を植え、復
路で畝Rの左右両側に苗を植え付けるようにしてもよ
い。上記のように3条植えを行う際には、苗植付けに用
いない第2移植部5Bの植付装置39Bを、チェーン伝
動装置96のクラッチ97を断つことで駆動しないよう
にするのが好ましく、これによって畝Rに無用に穴を開
けるのを防止できる。
【0094】なお、1条植えを行う場合は、上記のよう
に畝R中央に第1移植部5Aを配置して畝長手方向に片
道走行を行えばよい。4条植えを行う場合には、図16
に示すように、左右車輪間隔を4条用の畝幅に対応する
間隔に調節すると共に、第1,第2移植部5A,5Bを
畝Rの左右方向左側にオフセットし、移植機1を畝長手
方向に往復させて行う。したがって、右側の植付体94
で畝Rの中央部の2条の苗S2,S4を植え、左側の植
付体94で畝R上の左右両端側の2条の苗S1,S3を
植え付けるようになる。
【0095】このようにすることで、4条植えも畝Rを
1往復するだけで行え植付作業の効率が良くなるととも
に、畝間の走行回数や枕地での旋回回数が減り、圃場を
荒らすようなことも防止し、更に、左右一方側に偏位し
たハンドル6によって作業者が好適にハンドル操作を行
える。本発明は上記実施形態に限ることなく適宜設計変
更可能である。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、走行体で畝を跨いで走
行しながら第1,第2移植部によって左右2条の苗植え
付けが可能になるとともに、作業機体(第1移植部)及
び第2移植部を左右位置調整することで3又は4条植え
等も畝長手方向に少ない走行回数で行え、圃場を荒らす
ことなく効率の良い苗植え付けが可能である。また、作
業機体を、本体部、第1の移植部及びハンドルを前後に
並設して構成することで、1条植え専用の移植機との間
で構造の共通化を図ることができ、さらに、ハンドルが
第1移植部側に偏位して配置されることとなって作業者
のハンドル操作も容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の全体平面図である。
【図2】移植機の全体側面図である。
【図3】走行体の平面図である。
【図4】移植装置の平面図である。
【図5】第1移植部の左側面図である。
【図6】第2移植部の右側面図である。
【図7】苗載せ台及び苗トレイ移送機構の正面概略断面
図である。
【図8】連結手段を示す側面図である。
【図9】(a)は、苗トレイの縦送り機構を示す側面
図、(b)(c)は要部の側面図である。
【図10】(a)は、左側の前輪を示す平面図、(b)
は、同正面図である。
【図11】(a)は、昇降シリンダのロック手段を示す
側面図、(b)は(a)のE−E矢示断面図、(c)は
(a)のF矢示図である。
【図12】後左スタンドの保持部を示す側面図である。
【図13】(a)は、後右スタンドの保持部を示す平面
図、(b)は同右側面図である。
【図14】2条植え作業を示す背面図である。
【図15】3条植え作業を示す背面図である。
【図16】4条植え作業を示す背面図である。
【符号の説明】
1 移植機 2 エンジン 3 ミッションケース 4 本体部 5A 第1移植部 5B 第2移植部 6 ハンドル 7 作業機体 9 前輪 12 第1縦フレーム 13 第2縦フレーム 15 第1横フレーム 16 第2横フレーム 32 第1表示部 47 動力伝達軸(第1PTO軸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海津 裕 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 柳川 信英 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(2)及びミッションケース
    (3)を備えた本体部(4)と、ミッションケース
    (3)から伝達される動力によって苗を畝(R)に植付
    ける第1の移植部(5A)と、操向用のハンドル(6)
    とを順次前後方向に並設して構成した作業機体(7)を
    備え、該作業機体(7)を、左右車輪(9,10)を有
    して畝(R)を跨いで走行する走行体(11)に左右方
    向位置調節自在に支持し、前記第1の移植部(5A)の
    左右側方に、該第1の移植部(5A)に同期して苗を畝
    に植付ける第2の移植部(5B)を並設し、この第2の
    移植部(5B)を作業機体(7)に同行して走行体(1
    1)に対して左右移動可能とするべく作業機体(7)に
    連動連結したことを特徴とする歩行型移植機。
  2. 【請求項2】 前記ミッションケース(3)に、第1,
    第2の移植部(5A,5B)に亘って左右方向に延伸し
    てこれら第1,第2の移植部(5A,5B)に動力を伝
    達する動力伝達軸(47)を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の歩行型移植機。
  3. 【請求項3】 第1,第2移植部(5A,5B)のそれ
    ぞれに、苗の植付深さを所定に設定する植付深さ設定手
    段(101)を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の歩行型移植機。
  4. 【請求項4】 前記走行体(11)における左右車輪
    (9)のうち作業機体(7)側のものを左右方向内向き
    に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の歩行型移植機。
  5. 【請求項5】 前記作業機体(7)の走行体(11)に
    対する左右方向の位置調整量を表示する表示部(32)
    を前記走行体(11)と作業機体(7)との間に設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歩行
    型移植機。
  6. 【請求項6】 前記走行体(11)は、左右方向に延伸
    して前記作業機体(7)を左右移動自在に支持する前後
    横フレーム(15,16)と、作業機体(7)の本体部
    (4)の左右側方に位置して前後横フレーム(15,1
    6)の両側を連結する左右縦フレーム(12,13)と
    を有し、該左右縦フレーム(12,13)は、本体部
    (4)の前部側方に位置する部分が低位置となり、本体
    部(4)の後部側方に位置する部分が高位置となるよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の歩行型移植機。
JP36066497A 1997-12-26 1997-12-26 歩行型移植機 Pending JPH11187710A (ja)

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JP36066497A JPH11187710A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 歩行型移植機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143424A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Iseki & Co Ltd 複数条植えの苗植機
JP2007312711A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Yanmar Co Ltd 移植機
CN102239763A (zh) * 2011-05-17 2011-11-16 湖南农业大学 一种烟苗垄高自适应自动导向移栽机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007312711A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Yanmar Co Ltd 移植機
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