JP3559918B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜などの苗を圃場に移植する移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種移植機は、苗台を備え、この苗台に、多数のポット苗を収容した苗トレイを搬送可能に支持し、この苗トレイにより搬送するポット苗を1株ずつ移植するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の移植機では、苗台は往復動機構により苗トレイの幅に見合う範囲内で往復動可能になっているに過ぎないから、例えば、運転席をもった走行機体の後方側に苗台を配設した乗用形移植機の場合、苗台に対し運転席が前方側に遠く離れることになる。この結果、走行機体の運転席位置で苗台に苗継ぎすることが困難となる不具合があった。
【0004】
本発明は、苗台に対し作業者位置が遠く離れることになる移植機であっても苗台への苗継ぎを簡易に行うことができる移植機を提供することをその主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、苗台の上方部に、前記苗台に苗を受継ぐ苗継ぎ位置と、この苗継ぎ位置に対して側方に変位した位置で苗を補給する苗補給位置とにわたり横移動可能とした延長苗台が設けられている移植機において、前記苗台は、前記延長苗台を横移動可能に支持する苗台ガイドが設けられた苗台フレームを有しており、前記延長苗台は該延長苗台よりも前記横移動の方向へ延出された操作体を有することを特徴とする。
【0006】
【発明の作用効果】
請求項1記載の発明では、図1に示すように、延長苗台を、苗台に苗を受継ぐ苗継ぎ位置に対して側方に変位した苗補給位置に横移動させて苗を補給することができ、しかも、この苗補給後の延長苗台を苗継ぎ位置に横移動させることにより苗台に苗を受継ぐことができるので、苗台に対し作業者位置が遠く離れることになる移植機であっても苗台への苗継ぎを簡易に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図5〜7は、移植機として、トラクタから成る走行機体1の後方側に、ユニット形とされた左右一対の植付ユニットA,Aを連結して成る2条植乗用タイプのものを示している。前記走行機体1は、既知のものであって、機体1の前方上部にエンジンを搭載し、該エンジンの後方側に、PTO軸10をもった走行ミッションケース11を備え、この走行ミッションケース11の両側に一対の左右駆動車輪12を設けると共に、走行ミッションケース11の上方に油圧型昇降シリンダ13と運転席14とを設ける一方、機体1の後部に、前記昇降シリンダ13により上下に揺動される左右一対のリフトアーム15と、上下動可能な左右一対のロワリンク16と、油圧型リンクシリンダから成る一つのトップリンク17とを設けている。
【0008】
そして、各リフトアーム15に連結されたリフトリンク18の先端を各ロワリンク16の中間部に枢着すると共に、各ロワリンク16の先端部間に、左右方向に延びる四角筒形のツールバー20と、後方に延びる略コ字形のヒッチフレーム(図示せず)とを取付け、更に、上方に延びる一対のリンクフレーム21を枢着し、このリンクフレーム21の上端部を、前記トップリンク17の先端部に枢着すると共に、各リンクフレーム21の上端間に、左右方向に延びるガイドレール22を取付けている。
【0009】
また、前記ヒッチフレームの端部に、自在軸継手を介して前記PTO軸10に連動するギヤを内装したT形ギヤケース23を取付け、このギヤケース23に、左右方向に延びるPTO横軸24を回転自由に支持すると共に、前記ツールバー20の左右両端部に一対の軸受筒25,25をもった摺動体26,26をスライド自由に支持し、これら摺動体26,26に前記各植付ユニットA,Aのユニットフレーム30,30を一対のヒッチ板3a,3aを介して支持すると共に、各軸受筒25,25に前記PTO横軸24の両端部を回転自由に支持している。
【0010】
また、各植付ユニットA,Aは、上下部位にガイドレール30a,30bをもったユニットフレーム30,30と、上下方向に延び前記ガイドレール30a,30b間に前後往復動可能に支持された苗台4,4と、この苗台4,4の苗受面41に支持され、多数のポット苗を収容した苗トレイから1株分のポット苗を取出す箸形の苗取爪31,31と、該苗取爪31,31に連動して所定の植付軌跡を描きながら上下往復動され、その上部の苗受取位置で前記苗取爪31から放出するポット苗を受取り、下部の植付位置でポット苗を圃場に植付ける2つ割とされた植付カップ32,32と、前記PTO横軸24からの回転動力を前記苗取爪31,31及び植付カップ32,32に伝える一対の植付駆動機構33,33と、各苗台4,4をガイドレール30a,30bに沿って前後方向に往復動させる往復動機構(図示せず)と、苗台4,4が往復動方向の終端位置に移動したとき、該苗台4,4に支持した苗トレイを下方に向かって1ピッチ縦送りする縦送機構34,34とを設けている。
【0011】
前記各植付駆動機構33,33は、各ユニットフレーム30,30に固定された植付駆動ケース35,35を備え、この植付駆動ケース35,35における第1出力軸と前記苗取爪31,31との間に、該苗取爪31,31を苗トレイからの苗取位置と植付カップ32の真上側における放出位置との範囲で往復移動させる爪作動機構(図示せず)を設け、第2出力軸と植付カップ32,32との間に、該植付カップ32,32をポット苗の苗受取位置と圃場内に突入される植付位置との範囲で所定の植付軌跡を描きながら上下移動させるカップ作動機構36,36を設けている。
【0012】
更に、各苗台4,4は、図2に示すように苗受面41と、該苗受面41の両側から起立する立上片42,43及び苗受面41の左右方向中央部から起立し、苗トレイにおける幅方向中央部のコップ状セル間に介入するセンターリブ44とを備え、これら苗台4,4に、上端部から上方に向かって延び、かつ、その先端を連結した逆U字形の苗台フレーム5,5を設け、これら苗台フレーム5,5に、上下に所定スパン隔てて一側方に延びる一対の杆状部材から成る苗台ガイド51,52を設け、これら苗台ガイド51,52に、前記苗台4,4と同形状の延長苗台6,6を、苗台4,4に苗を受継ぐ苗継ぎ位置(図1位置)と、この苗継ぎ位置に対して側方に変位した位置で苗を補給する苗補給位置(図3位置)とにわたり横移動可能に支持するのである。また、前記各苗台ガイド51,52の両端には、前記延長苗台6,6の移動範囲を規制するストッパ53,53を設けている。
【0013】
前記延長苗台6,6は、図2に示すように前記苗台4,4と同様、苗受面61と、該苗受面61の両側から起立する立上片62,63及び苗受面61の左右方向中央部から起立し、苗トレイにおける幅方向中央部のコップ状セル間に介入するセンターリブ64とを備え、これら延長苗台6,6の裏面に、前記苗台ガイド51,52に着脱可能に掛止する凹状の掛止体65,66を上下に所定スパン隔てて設けると共に、一方の立上片62から側方に向かって延び、かつ、その先端を連結した略コ字形の引手から成る操作体67と、各立上片62,63及びセンターリブ64を貫通して前記苗受面61に載せる苗トレイの滑りを規制する規制部68a及び該規制部68aの一端から前記操作対67の方向に延びる摘み部68bをもったトレイ受体68とを設け、このトレイ受体68を、前記操作体67の方向に横移動可能にしている。また、前記操作体67の中間部には、前記トレイ受体68の中間部を支持する板状の支持体69を設けて、トレイ受体68を操作体67方向に横移動させて苗トレイの規制を解除したとき、トレイ受体68の離脱を防止するようにしている。
【0014】
以上の構成において、移植作業の開始時は、苗台4,4と延長苗台6,6とに苗トレイを介して苗を載せるのである。そして、移植作業の進行に伴い、苗台4,4及び延長苗台6,6の苗が空になると、図5のように走行機体1の運転席14位置から延長苗台6,6を苗継ぎ位置に対して運転席14側に変位した苗補給位置に横移動させるのである。このように延長苗台6,6を運転席14に近寄せることができるから、走行機体1の前部などに予め搭載した予備苗を、運転席14位置から延長苗台6,6に容易に補給することができる。次に、図1に示すように操作体67を摘んで苗補給位置の延長苗台6,6を後方の苗継ぎ位置に横移動させた後、トレイ受体68を運転席14側に引張って苗トレイの滑り規制を解除することにより、延長苗台6,6上の苗トレイが自重で滑り、苗台4,4に苗を受継ぐことができる。このように運転席14位置から延長苗台6,6への苗補給及び苗台4,4への苗継ぎが行えるから、苗台4,4に対し作業者位置が遠く離れることになる例えば乗用形移植機であっても苗台4,4への苗継ぎを簡易に行うことができるのである。尚、苗台4,4に苗を受継いだ後、前記延長苗台6,6を再び苗補給位置に横移動させることにより、この延長苗台6,6に苗を補給することができるのである。
【0015】
また、前記延長苗台6,6は、苗台ガイド51,52に着脱可能に掛止しているから、苗台ガイド51,52から取外すことにより、この延長苗台6,6を、苗の運搬台として利用することができるのである。
【0016】
尚、前記操作体67としては、例えばアクチュエータを用い、このアクチュエータへの流体経路を切換える切換弁の操作部を運転席14の近くに配置してもよい。
【0017】
また、図4に示した実施形態の苗台4,4には、両側立上片42,43から上方に向かって延びる一対の支持棒71,71と、これら支持棒71,71の上端部間に回転自由に架設するローラ72とから成る葉押え体7,7を高さ調整可能に設けている。この葉押え体7,7は、苗取爪31,31による苗取り位置に対しローラ72が若干上方となるように配置して、苗取爪31,31で取出されるポット苗に対し一つ上方側ポット苗と干渉させ、この上方側ポット苗の葉が、苗取爪31,31で取出されるポット苗の葉とからみあうのを防止するようにしている。またこの葉押え体7,7の高さ調整は、苗台4,4に設ける取付筒体73,73に、半径方向に貫通して支持棒71,71を押圧する締付ねじ74,74を螺着し、この締付ねじ74,74の操作で支持棒71,71の固定位置を変更することにより調整するのである。図4の如く構成することにより、苗取爪31,31による苗取り時の苗の共抜けを確実に防止できるのであり、また、苗台4,4に設けているから、往復動機構により苗台4,4が往復動しても、苗受面41,41との相対位置が変わることなく葉押えを安定でき、また、ローラ72を用いているから、縦送り機構34,34による苗トレイの縦送り時、葉との引掛かりをなくして苗をスムーズに送ることができ、更に、高さを調整できるようにしているから、移植作業毎に苗長さが異なるとしても、苗の長さに応じた高さに調整できるのである。
【0018】
また一方、前記カップ作動機構36,36の伝動ケース36a,36aは、植付駆動ケース35,35における第2出力軸の周りに上下に揺動自由に支持され、この伝動ケース36a,36aに、前後方向に延びる支持フレーム8,8を介して鎮圧輪80,80と覆土輪81,81を転動自由に支持している。
【0019】
尚、図1〜図3において45,45は苗台における立上片42,43とセンターリブ44との間に立設した中間リブ、図4において46,46は苗台4,4の苗受面41,41から苗トレイが傾いて脱落するのを防止する棒状のトレイ押え、47,47はポット苗が取出された後の空トレイを苗台の裏面側から上方に向かって搬出するトレイガイド、図5において19,19は各ユニットフレーム30,30の前部上方位置と機体1との間に張設したコイルバネ、82は各植付ユニットA,Aの高さを調節するゲージ輪、83,83は前記鎮圧輪80の前方側に位置して、植付カップ32の苗植付部に相当する位置の畝上面を切開するカッター、84,84はこのカツター83,83と前記鎮圧輪80,80との間に位置して前記カッターで切開した土壌を均平にする均平板でである。
【0020】
又、本発明の移植機は実施形態で示したように多条植形である他、一条植形であってもよいし、また、トラクタに搭載する乗用タイプである他、歩行タイプであってもよい。
【0021】
次にこの歩行タイプの移植機の実施形態を図8〜図10に基づいて説明する。
【0022】
図8〜図10に示した移植機は、前後左右両側に一対の前輪101,101及び後輪102,102を備え、これら各輪101,102で支持されるフレーム100と、エンジン201や移植部Aなどを備えた機体200とから成り、この機体200を前記フレーム100に機体幅方向にスライド可能に支持させて構成している。
【0023】
前記フレーム100は、図9のように、機体前後方向に延び、幅方向左右両側に機体幅寸法より広い間隔を置いて配置される第1及び第2杆体103,104と、該各杆体103,104の中間部位で第2杆体104寄りに配置される機体前後方向の第3杆体105と、これら各杆体103,104,105の長さ方向前端側に固定される直杆状の第1スライドレール106と、前記各杆体103,104,105の長さ方向後端側に固定され、前記第1スライドレール106と平行状に延びる第2スライドレール107とから枠状に構成している。
【0024】
前記各杆体103,104,105は、その長さ方向前端側から後方に向かって水平状に延びる形状としており、その前端側には、前部側板108をそれぞれ固着して、これら各側板108間に前記第1スライドレール106を貫通させて架設支持し、また、後端側には後部側板109を固着して、これら後部側板109間に前記第2スライドレール107を固定支持し、これら第1,第2スライドレール106,107と各杆体103,104,105とを一体状に結合して枠組している。
【0025】
さらに、前記第1杆体103の前端側に固着される前記前部側板108の前記第1スライドレール106における支持部位下方側には、機体幅方向外方に延びる支持部110を突設し、この支持部110を介して、前記左側前輪101を支持する支持アーム111の上端側ボス部を支持している。また、前記第2及び第3杆体104,105の前端側に固着される前記前部側板108の前記第1スライドレール106における支持部位下方側には、前記支持部110と同心状に機体幅方向外方に延びる支持部112を突設し、この支持部112を介して、前記右側前輪101を支持する支持アーム113の上端側ボス部を支持している。これら左右の前輪101,101は、図10に示すように、各支持部110,112に対するボス部の受け入れ方向を反転変更することにより、そのトレッドを変更できるようにしている。
【0026】
一方、前記第1杆体103の後端側に固着される後部側板109の下方側には、前記左側後輪102の伝動ケース114の端部連結部115を受入れて支持しており、この左側後輪102にフレキシブルチューブ116を套嵌した出力軸117の左側端部を連動させている。また、前記第2杆体104の後端側に固着される後部側板109の下方側には、前記右側後輪102の伝動ケース118の端部連結部119を受け入れて支持しており、この右側後輪102に、伸縮自在な内外筒部102,121をもつトレッド調整部122を介して出力軸117の右側端部を連動させている。各伝動ケース114,118には、車軸123を内外に突出させて設けており、各後輪102,102の受入れ方向を反転可能にしている。こうして、右側後輪102のトレッド調整部122での突出長さの調整と相俟って、前輪側と同様にトレッドの調整を適宜行なえるようにしており、前記前後各輪101,102のフレ−ム100に対する機体幅方向の位置を変更することにより、そのトレッドを畝溝幅に応じて自由に変更することができるようにしている。
【0027】
さらに、前記機体200におけるエンジン201の前部側には、下部側が開放された概略コ形状の第1ブラケット203を前記機体200から前方に延びる連結体204を介して取付け、前記ブラケット203の内部で左右上下部位に前記第1スライドレール106の外周上下部に摺接される複数の転動体205を回転自由に支持すると共に、前記機体200の後部側には、略箱形状の第2ブラケット206を取付け、このブラケット206の内部に前記第2スライドレール107の外周上下部に摺接される複数の転動体207を回転自由に支持して、これら第1,第2ブラケット203,206に設ける各転動体205,207を前記各スライドレール106,107に沿って転動させながら、前記機体200を機体幅方向にスライドさせるようになすのであり、斯くすることにより前記機体200全体を前記フレーム100に対し機体幅方向に安定よく、円滑に往復移動させることができるのである。
【0028】
前記フレーム100と前記機体200との間には、該機体200を前記フレーム100側に対し機体幅方向に移動させるための往復動装置300を設けている。
【0029】
この往復動装置300は、前記機体200におけるエンジン201の取付部近くに配設される油圧ポンプ301に油圧配管を介して接続される油圧シリンダ302、並びに、前記フレーム100に取付ける取付体124と機体200に取付ける長穴状受入体303との間に介装され、前記シリンダ302から延びるピストンロッド304の往復動作で揺動される揺動アーム305から構成している。尚、長穴状受入体303は前記機体200のほぼ重心位置に配置している。
【0030】
そして、前記油圧ポンプ301から圧力油を前記シリンダ302内に給排させて前記ピストンロッド304を進退出させることにより、前記揺動アーム305を揺動させ、前記フレーム100の左側に配設された第1杆体103に寄った側方位置と、このフレーム100の幅方向中間部に配設された第3杆体105に寄った位置、つまり、前記フレ−ム100のセンタ−位置との2位置にわたって前記機体200が機体幅方向にスライドさせられるのである。
【0031】
尚、機体200のスライドによるエンジン201の幅方向変位を吸収して左右後輪102,102に出力軸117を伝達するため、エンジン201の動力を入力する駆動ギヤ208をもつ連動ユニット209と、出力軸117を構成する左右の内軸210,211とを、スプライン部をもつスリーブ212,213を介して連動させている。尚、駆動ギヤ208の左右には、左右の後輪への動力伝達をそれぞれ独立して入切する左右のサイドクラッチ214,215を配設している。
【0032】
前記機体200がスライドされない前記フレーム100の第2杆体104と第3杆体105との間に形成される空間には、前記油圧ポンプ301により前記往復動装置300の油圧シリンダ302と共に作動される昇降シリンダ306を設けており、該シリンダ306に設けるピストンロッド307の往復動作で前記前後各輪101,102の高さを上下調整できるようにしている。
【0033】
即ち、前記フレーム100における第2スライドレール107の後部側に、該スライドレール107と平行に延びる軸杆125を架設支持して、この軸杆125の長さ方向一端で前記ピストンロッド307との対向部位に、該ロッド307の先端側が連結される連結杆126を固定すると共に、前記軸杆125の両端にそれぞれ第1,第2杆体127,128を設けて、該各杆体127,128を、前後輪101,102の揺動支持軸上に突設する前後左右の各揺動片129,130,131,132に連結ロッド133,134,135,136を介して連結し、前後輪101,102を図8中実線で示した作業走行等を想定した下方側使用位置と想像線で示した格納及びメンテナンス等を想定した上方側非使用位置との間の範囲内で、任意の高さに、上下昇降可能にしている。
【0034】
前記機体200に設ける前記移植部Aは、図1〜図7に示した実施形態の移植機と同様であるから同じ符号を用い、詳細な説明は省略するが、左右往復動可能に支持された苗台4と、この苗台4の苗受面41に支持され、多数のポット苗を収容した苗トレイから1株分のポット苗を取出す箸形の苗取爪31と、該苗取爪31に連動して所定の植付軌跡を描きながら上下往復動され、その上部の苗受取位置で前記苗取爪31から放出するポット苗を受取り、下部の植付位置でポット苗を圃場に植付ける2つ割とされた植付カップ32と、前記機体200の後部側に設けた植付駆動ケース35からの回転動力を前記苗取爪31及び植付カップ32に伝える植付駆動機構と、苗台4を左右方向に往復動させる往復動機構と、苗台4が往復動方向の終端位置に移動したとき、該苗台4に支持した苗トレイを下方に向かって1ピッチ縦送りする縦送機構34とを備えている。また、前記苗台4には、図1〜図3に示したものと同じく前記苗台ガイド51,52を設けると共に、これら苗台ガイド51,52に前記延長苗台6を、苗台4に苗を受継ぐ苗継ぎ位置(図1位置)と、この苗継ぎ位置に対して側方に変位した位置で苗を補給する苗補給位置(図3位置)とにわたり横移動可能に支持している。
【0035】
また、前記機体200の後方には左右のハンドルフレーム137,137を前記苗台4を迂回するように延設しており、これら左右のハンドルフレーム137,137の後端部に断面コ字形の受部138をそれぞれ結合して、該各受部138に、ハンドル操作部400の前方基端側バー401を構成する角パイプを挿嵌し、ボルト402の締め込み操作及び緩め操作より、ハンドル操作部400の全体を機体200に対して左右中央部位置と左右一方側のオフセット位置との2位置にスライド可能にしている。
【0036】
ハンドル操作部400は、その後方に操作端側バー402をループ状に備えていると共に、左右のサイドクラッチレバー403,403、エンジン201の取出し出力を入切する主クラッチ兼ブレーキレバー404、植付駆動ケース35の動力を入切する植付クラッチレバー405、昇降シリンダ306を作動させて前後車輪101,102を上下昇降させる昇降レバー406を支持している。
【0037】
ハンドル操作部400のスライドに応じて上記各レバー403〜406も機体200の左右に変位するが、これらのうち、油圧回路と結ばれる昇降レバー406の操作連動部407は、ワイヤ式ではなくロッド式連動部で構成しており、この操作連動部407は、機体200から延びるハンドルフレーム137に支持している。他のレバー403〜405はワイヤ式の連動部を介して各部と結んでおり、ハンドル操作部400のスライド位置の変化を吸収してその各レバー操作を確実に伝達できるようになっている。
【0038】
こうして、昇降レバー406を構成する操作レバーとその連動部407とは、互いに相対変位する2部材間において連結するものであるから、これら操作レバー406と連動部407との間は、ハンドル操作部400のスライド位置に応じて位置変更自在に連結している。
【0039】
尚、一回の走行作業中つまり畝の端から端まで行く一行程作業中においては比較的使用頻度の少ない、走行主変速レバー408、機体200のスライド操作レバー409、株間調節レバー410は、スライド可能なハンドル操作部400ではなく、機体200側に直接支持している。
【0040】
ところで、以上の構成で前後輪4つの車輪101,101,102,102は、トレッド変更可能に設けていると共に、下方側使用位置と上方側格納位置との間で上下昇降可能に支持しているのである。こうして特にトレッド変更等のメンテナンスや格納時のストッパ機能を向上させるため、車輪101及び102を上方側格納位置に位置させたとき接地する前方側及び後方側スタンド500,501をそれぞれ接地位置と起立位置とに切換え可能に設けると共に、これらスタンド500,501を接地位置と起立位置との一方に選択的に固定保持する固定レバー502,503を設けており、また、前方側スタンド500には、機体200のフレーム100に対するスライド位置を示す目盛D1を設けていると共に、機体200側と共にスライドするブラケット203にはその目盛D1を指し示す垂直なロッドから成る表示器D2を設けており、これら目盛D1と表示器D2とによりスライド位置検出器Dを構成している。こうして、前方側スタンド500を起立状態にして作業を行なうとき、ハンドル操作する作業者側から機体200のスライド位置を確認できるようにしている。
【0041】
以上のように図8〜図10に示した実施形態では、エンジン201や移植部Aを備えた機体200を、前後輪101,102で支持されるフレーム100に機体幅方向にスライド可能に支持したから、前記機体200を前記フレ−ム100の幅方向一側に寄せて、このフレ−ム100を一条の畝間溝に沿って往復移動させ、前記畝上に前記移植部Aにより苗の植付けを行うことにより、この移植部Aによる植付条数の整数倍数の苗を一条の畝上に植付けることができるのである。
【0042】
例えば前記移植部Aに1つの移植爪を設けた一条植え構成とした場合には、前記機体200のフレーム100に対するスライド位置を変えて、機体200をフレーム100の幅方向一側に寄せることにより、畝上における畝幅方向一方側に一列に植付けることができ、更に、進行方向を反転して畝上における畝幅方向他方側に苗の植付列を重複させることなく一列に植え付けることができ、一条の畝に前記移植爪の整数倍数である2条の苗を植付けることができるのであり、また、複数の移植爪を設ける場合には、該各移植爪の整数倍条数の苗を進行方向の反転によって植付けることができるのである。
【0043】
更に、上述したように畝上における畝幅方向両方側に植付け後に、前記機体200のフレーム100に対するスライド位置を変え、機体200をフレーム100の幅方向中央部に位置させると、既に植付けた左右の苗列の中央に更に苗を植付けることができるのであって、一条の畝上における前記機体200の相対位置を変更することにより、一条の畝に複数列の苗を植付けることができるのである。
【0044】
そして、機体200がフレーム100の幅方向中央部寄りに位置され、畝溝から機体200までの距離が遠退いても、ハンドル操作部400は機体200に対し幅方向にスライド可能に支持しているから、作業者の居る畝溝側にハンドル操作部400を近付けることができ、畝溝を歩く作業者のハンドル操作もし易くできるのであり、操作のし辛さも回避できるのである。
【0045】
このように機体200がフレーム100の幅方向中央部寄りに位置され、作業者の居る畝溝から機体200ひいては苗台4及び延長苗台6までの距離が遠退いた場合においても、苗台4及び延長苗台6の苗が空になると、図10のようにハンドル操作部400を操作する位置から延長苗台6をフレーム100の幅方向中央部寄り苗継ぎ位置に対してハンドル操作部400側に変位した苗補給位置に横移動させるのであって、このように延長苗台6をハンドル操作部400の操作位置すなわち作業者の居る側に近寄せることができるから、予備苗を、ハンドル操作部400の操作位置から延長苗台6に容易に補給することができる。尚、この延長苗台6の移動操作は図1〜図7の場合と同様であるから、その説明を省略する。
【0046】
また、図4に示した実施形態は、図8〜図10の実施形態に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明移植機の苗台部分のみの斜視図。
【図2】同苗台部分のみの分解斜視図。
【図3】同延長苗台を苗補給位置に移動させた状態の斜視図。
【図4】同苗台に葉押え体を設けた例を示す説明図。
【図5】同移植機の一部を省略した側面図。
【図6】同移植機の一部を省略した平面図。
【図7】同移植機の背面図。
【図8】同移植機の別の実施形態を示す側面図。
【図9】同図8の機体に搭載したエンジンなどを省略した平面図。
【図10】同図8の正面図。
【符号の説明】
4……苗台
6……延長苗台
Claims (1)
- 苗台の上方部に、前記苗台に苗を受継ぐ苗継ぎ位置と、この苗継ぎ位置に対して側方に変位した位置で苗を補給する苗補給位置とにわたり横移動可能とした延長苗台が設けられている移植機において、前記苗台は、前記延長苗台を横移動可能に支持する苗台ガイドが設けられた苗台フレームを有しており、前記延長苗台は該延長苗台よりも前記横移動の方向へ延出された操作体を有することを特徴とする移植機。
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-
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- 1995-10-26 JP JP27890795A patent/JP3559918B2/ja not_active Expired - Fee Related
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