JP3410927B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3410927B2
JP3410927B2 JP13723797A JP13723797A JP3410927B2 JP 3410927 B2 JP3410927 B2 JP 3410927B2 JP 13723797 A JP13723797 A JP 13723797A JP 13723797 A JP13723797 A JP 13723797A JP 3410927 B2 JP3410927 B2 JP 3410927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行しながら野菜
等の苗を圃場に植え付ける移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、走行体の後方に、苗を畝に植え付
ける植付手段と、多数のソイルブロック苗が育苗された
苗トレイを載置する苗載せ台と、苗トレイから植付手段
に苗を搬送する苗分送手段とから主構成された移植装置
を備え、走行しながら苗を畝に植え付けるようにしたも
のがある。この種の移植機にあっては、2条植え、3条
植え及び4条植えを1台の移植機で行うには、1条植え
用の移植機の移植装置を左右方向に移動可能とし、畝を
長手方向に一往復することによって2条植えを行い、一
往復半で3条植えを行い、2往復で4条植えを行うよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、畝の長手方向に走行する回数が多く、植付能率が
悪く、圃場(枕地、畝間等)を荒らす等の問題がある。
本発明は、1台の移植機によって2条植え、3条植え及
び4条植えを行うに際し、植付作業の効率の良い移植機
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、請求項1では、走行機
体を支持する左右の車輪を間隔調節可能に設け、走行機
体の後方側に、苗を圃場に植え付ける植付体と、この植
付体の後方側に配置されていて苗を多数備えた苗トレイ
を載置して左右方向に移動する苗載せ台と、苗トレイか
ら苗を植付体に搬送する苗分送装置とを左右一対備え、
3条植えの際において、中央側の1条を植え付け可能と
すべく、左右他方側の植付体及び苗分送装置に対して、
左右一方側の植付体及び苗分送装置と、左右の苗載せ台
とを一体的に左右他方側の植付体及び苗分送装置側へと
移動調節可能とすると共に、該他方側の植付体及び苗分
送装置への動力をクラッチによって断接自在に切断可能
としたことを特徴とする。
【0005】また、請求項2では、走行機体を支持する
左右の車輪の、一方の車輪を走行機体及び他方の車輪に
対して左右方向に位置調節可能とし、走行機体の後方側
に備えた移植装置を、苗を圃場に植え付ける植付体と、
この植付体の後方側に配置されていて苗を多数備えた苗
トレイを載置して左右方向に移動する苗載せ台と、苗ト
レイから苗を植付体に搬送する苗分送装置とを左右一対
備えて構成し、左右一方側の植付体,苗載せ台,苗分送
装置を走行機体から前記一方の車輪側に配置すると共
に、他方側の植付体,苗載せ台,苗分送装置を走行機体
の後方に配置し、3条植えの際において、中央側の1条
を植え付け可能とすべく、左右他方側の植付体及び苗分
送装置に対して、左右一方側の植付体及び苗分送装置
と、左右の苗載せ台とを一体的に左右他方側の植付体及
び苗分送装置側へと移動調節可能とすると共に、該他方
側の植付体及び苗分送装置への動力をクラッチによって
断接自在に切断可能としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2において、1は野菜
等のソイルブロック苗を移植する歩行型の移植機を示
し、この移植機1は、走行体2の後方に移植装置3およ
び操縦ハンドル4を有する歩行型であって、畝5を跨い
でその長手方向に走行しながら、ソイルブロック苗を畝
5に所定間隔をおいて自動的に植付けるものである。な
お、移植機1の進行方向を前後方向といい、進行方向に
直交する横方向を左右方向という。
【0007】走行体2は、ミッションケース6の前部に
機体フレーム7を前方突出状に取付固定すると共に、こ
の機体フレーム7上にエンジン8等を搭載して主構成さ
れてなる走行機体2Aを備え、この走行機体2Aは、左
右両側に備えた前輪10および後輪11によって走行可
能に支持されている。図3にも示すように、機体フレー
ム7の前部には前輪支軸12が左右方向に配置されてい
る。この前輪支軸12は、外筒体12aと、この外筒体
12aに右側から左右方向摺動自在で左右方向の軸心廻
りに一体回動自在に挿入された内軸体12bとから構成
されていて伸縮自在とされている。外筒体12aは、機
体フレーム7の前部及び機体フレーム7の左右両側に前
後方向に配置した第1,第2サイドフレーム13,14
の前部に軸受体を介して左右方向の軸心廻りに回動自在
に支持されている。また、第2サイドフレーム14の右
方には第3サイドフレーム15が平行状に配置され、こ
の第3サイドフレーム15の前部に軸受体を介して内軸
体12bが左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されて
おり、第1,第2サイドフレーム13,14の前端はフ
ロントフレーム16によって相互に連結されている。
【0008】外筒体12aの左端側には軸17が固定さ
れ、この軸17及び内軸体12bには、取付筒18を介
して前輪支持アーム19が取り付けられており、左右各
前輪支持アーム19の下端側に前輪10が左右方向の軸
心廻りに回動自在に支持されている。機体フレーム7の
後方にはリヤフレーム20が左右方向に配置されてい
る。このリヤフレーム20はパイプ体からなる外筒体2
0aと、外筒体20aの右側から左右方向摺動自在に挿
入された内軸体20bとから構成されていて伸縮自在と
されている。外筒体20aは第1,第2サイドフレーム
13,14の後部に連結され、内軸体20bは第3サイ
ドフレーム15の後部に連結されている。また、ミッシ
ョンケース6は外筒体20aに連結されている。
【0009】ミッションケース6の左側及び第1サイド
フレーム13には支持筒21が左右方向の軸心廻りに回
動自在に支持され、第3サイドフレーム15にも支持筒
22が左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、これ
ら左右の支持筒21,22には伝動ケース23の上部が
固定され、左右各伝動ケース23の下部には後輪11が
回転自在に支持されている。前記前輪支軸12の外筒体
12aの左側及び内軸体12bには、上方突出状に前ブ
ラケット24L,24Rが固定され、左右各支持筒2
1,22にも上方突出状に後ブラケット25L,25R
が固定され、左右同側に在る前ブラケット24L,24
Rと後ブラケット25L,25Rとは連結ロッド26
L,26Rによって連結されている。また、左側の支持
筒21には、他のブラケット27が上方突出状に固定さ
れ、このブラケット27には、第1サイドフレーム13
に取付支持された油圧シリンダからなる昇降シリンダ2
8のピストンロッド28aが連結されている。
【0010】したがって、昇降シリンダ28のピストン
ロッド28aを出退させることによって、左側の伝動ケ
ース23が支持筒21の軸心廻りに上下揺動すると共
に、左側の連結ロッド26Lを介して左右の前輪支持ア
ーム19が前輪支軸12の軸心廻りに上下揺動し、さら
に右側の連結ロッド26Rを介して右側の伝動ケース2
3が支持筒21の軸心廻りに上下揺動し、これらによっ
て、走行機体2Aに対して左右の前後輪10,11が四
輪同時に昇降して、走行機体2Aを畝5に対して昇降で
きるように構成されている。
【0011】そして、ミッションケース6の下方側に設
けられて畝上面を転動する接地ローラ(接地部材)によ
って、畝5の高さ変化を検出し、それに対応して走行機
体2Aの昇降制御ができるように構成されている。ミッ
ションケース6と第2サイドフレームとの間には油圧シ
リンダからなるトレッド調節シリンダ29が配置され、
このトレッド調節シリンダ29のシリンダチューブ29
aはリヤフレーム20の外筒体20aに支持固定され、
ピストンロッド29bは第3サイドフレーム15の後部
に連結されている。
【0012】したがって、トレッド調節シリンダ29の
シリンダロッド29bを出退させることによって、第3
サイドフレーム15が左右方向に移動され、前輪支軸1
2及びリヤフレーム20が伸縮し、右側の前後輪10,
11が左右方向に移動されて、畝幅に合わせてトレッド
調節が可能となる。前記エンジン8の回転動力はベルト
巻掛け伝動機構等を介してミッションケース6内の動力
伝達機構に入力され、ミッションケース6の左右に突出
する出力軸30L,30Rから走行系動力が出力され
る。そして、左右の出力軸30L,30Rから伝動ケー
ス23内の動力伝達機構31を介して後輪11に動力が
伝達され、左右後輪11が駆動されるように構成されて
いる。
【0013】なお、右側の出力軸30Rはトレッド調節
に対応して伸縮自在とされており、また、左右の出力軸
30L,30Rに伝動される動力は個別のクラッチによ
って左右独立して断接されるようになっている。前記移
植装置3は、主フレーム32と、植付フレーム33と、
苗を畝5に植付ける植付装置34と、多数の苗が育苗さ
れた苗トレイTを載置する苗載せ台35と、苗トレイT
から苗を一つずつ取り出して植付手段34に搬送する苗
分送装置36と、覆土・鎮圧輪37を左右一対備えると
共に、左右の苗載せ台35を支持する支持枠38を備え
て主構成されている。
【0014】主フレーム32は平面視矩形状に形成され
ていて、左側の主フレーム32の前部はミッションケー
ス6(及びリヤフレーム20の外筒体20a)に取付固
定されており、この左側の主フレーム32の後部に前記
操縦ハンドル4の前下部が固定されている。右側の主フ
レーム32の前部は上下及び左右一対のローラ39を介
してリヤフレーム20の外筒体20aに左右方向移動自
在に支持され、この右側の主フレーム32の後部は支持
枠38に連結されている。前記支持枠38は左右方向に
配置された前後一対の第1レール体40A,40Bと、
左右方向に配置された前後一対の第2レール体41A,
41Bと、第1レール体40A,40Bと第2レール体
41A,41Bとの間に配置された第3レール体42
と、前後第1レール体40A,40Bと前第2レール体
41Aと第3レール体42との左右端部を連結する左右
一対の連結材43とから主構成されている。
【0015】前第2レール体41Aは左側の主フレーム
32の後部左右両側に設けた支持ローラ44によって左
右方向移動自在に支持され、後第2レール体41Bはハ
ンドル4の中途部左右両側に設けた支持ローラ45によ
って左右方向移動自在に支持され、第3レール体42は
ハンドル4の前部左右両側に設けた支持ローラ46によ
って左右方向移動自在に支持されている。また、前後第
1レール体40A,40Bには、左右の苗載せ台35が
支持ローラ47,48を介して左右方向移動自在に支持
されている。
【0016】ミッションケース6の後方には回転軸49
が左右方向に配置され、この回転軸49は右側の主フレ
ーム32及びリヤフレーム20の外筒体20bに左右方
向の軸心廻りに回転自在に支持されている。この回転軸
49の左右両側にベベルギヤ50L,50Rが設けら
れ、左側のベベルギヤ50Lは回転軸49に固定され、
右側のベベルギヤ50Rは回転軸49に左右方向移動自
在にスプライン嵌合されている。また、左側のベベルギ
ヤ50Lには、ミッションケース6の後面側から突出し
たPTO軸51に固定されたベベルギヤ52が噛合して
いて、エンジン8からミッションケース6内の動力伝動
機構を経て回転軸49に動力が伝達されて、該回転軸4
9が回転駆動されるように構成されている。
【0017】左右の植付フレーム33はそれぞれ左右の
主フレーム32の下方に位置し、前部が前記回転軸49
に軸受体を介して軸心廻りに相対回動自在に支持され、
特に、右側の植付フレーム33は回転軸49に左右方向
に移動可能に支持されていると共に、右側の主フレーム
32と同行移動可能に連結されている。そして、前記植
付装置34及び覆土・鎮圧輪37は植付フレーム33に
取り付けられ、苗分送装置36は主フレーム32に取り
付けられており、右側の植付装置34、右側の苗分送装
置、右側の覆土・鎮圧輪37及び左右の苗載せ台35が
右側の主フレーム、右側の植付フレーム33及び支持枠
38と共に、左右方向に一体的に移動可能とされてい
る。
【0018】左右の各植付装置34は、図6にも示すよ
うに、植付体53と、揺動リンク機構54とから主構成
されている。植付体53は上部が上下開口状の筒体から
なり、下部に前後に開閉自在なくちばし状の開孔器が備
えられてなる。揺動リンク機構54は、上端部が植付フ
レーム32に固定のブラケット55に軸支されて前後揺
動する第1平行リンク56と、第1平行リンク56の下
端部に枢結された中継プレート57と、中継プレート5
7に前端部が軸支されて上下揺動する第2平行リンク5
8とから構成され、この第2平行リンク58の後端部に
前記植付体53の筒部分が枢結されている。
【0019】第2平行リンク58の上側リンク58aに
は軸受59が固定され、この軸受59には、植付フレー
ム32に左右軸廻りに回動自在に支持されたクランク軸
60のクランクアーム60a間のクランクピン60bが
挿通されている。したがって、クランク軸60が図6に
おいて反時計回りに回転することで、第1,第2平行リ
ンク56,58の揺動により植付体53が上下に揺動し
ながら前後にも揺動して、該植付体53が走行体2に対
して縦長の略楕円状の軌道を描くように運動する。そし
て、植付体53にはその軌道の上端側で苗が落下供給さ
れ、植付体53は下部の開孔器を閉じた状態で下降され
て開孔器が畝5に突入し、突入後連動具61によって開
孔器が前後に開かされて、畝5に植え穴が形成されると
共に、該植え穴に植付体53内部に収納していた苗が放
出されることにより、苗が畝5に植え付けられる。
【0020】なお、前記クランク軸60には前記回転軸
49から図示省略の動力伝達機構によって動力が伝達さ
れて、該クランク軸60が回転駆動されるようになって
おり、右側の動力伝達機構は右側の植付装置34と共に
左右方向に移動する。また、左側の、回転軸49からク
ランク軸60への動力伝達系には、クラッチK2が介装
されており、左側の植付装置34への動力伝達が断接で
きるよう構成されている。覆土・鎮圧輪37は各植付装
置34の後方に左右一対配置され、植付フレーム32か
ら下方突出状に固定されたブラケット62に前部が左右
軸廻りに回動自在に枢支されたフレーム63に取り付け
られており、フレーム63の後部は、該後部に固定され
た係止板64が植付フレーム32に固定のレバー65に
係止されている。
【0021】したがって、覆土・鎮圧輪37が畝5上を
転動して苗植付部分の株際に左右両側から土寄せすると
共に該株際を鎮圧し、また、覆土・鎮圧輪37によって
植付フレーム32の後部が畝5上面の高さ変化(凹凸)
に追従するように支持されている。また、前記係止板6
4のレバー65に対する上下方向の係止位置は変更自在
とされていて、覆土・鎮圧輪37と植付フレーム32と
の上下方向の間隔が調節可能とされ、これにより苗の植
付深さの調節が行えるようになっている。なお、この植
付深さの調節は移植機1後部の左側から、左右の植付装
置34に対し連動して行えるように構成されている。こ
れは、作業者は移植機1後部の左側を歩行するので、作
業者から遠い方の植付深さの調節を容易に行えるように
考慮したものである。
【0022】左右各苗載せ台35は前述したように支持
枠38に左右方向移動自在に支持されており、苗トレイ
Tを後傾状に載置支持し、図7に示すように、苗載せ台
35は苗トレイTの底部を支持する載置板66を有し、
この載置板66は左右一対の側板67間に配置固定され
ている。左右側板67間下部には、左右の苗載せ台35
に亘る左右方向の縦送り駆動軸68が設けられ、左右側
板67間上部には、それぞれ左右方向の縦送り従動軸6
9が設けられ、駆動軸68には左右一対の駆動スプロケ
ット70が固定され、従動軸69には左右一対の従動ス
プロケット71が固定されている。
【0023】また、駆動スプロケット70と従動スプロ
ケット71との間には、これらに亘ってエンドレスチェ
ーン72が掛装され、このチェーン72には、苗トレイ
Tの縦方向(上下方向)のポット部P間の間隙に係合す
る搬送ピン73が左右方向内方突出状に取付けられてい
る。したがって、駆動軸68が、図7に矢示Aで示す方
向に回動動作することによって苗トレイTが搬送ピン7
3によって押動されて縦送り可能とされている。支持枠
38の左右連結材43間には、左右苗載せ台35を貫通
すると共に同ピッチで切られた左右ネジの谷部を結合し
た特殊ネジ(ナピヤネジ)が形成された横送り軸74が
左右軸廻り回転自在に支持され、この横送り軸74に
は、その軸上の特殊ネジに係合するスライダ75が外嵌
されている。このスライダ75は、苗載せ台35の載置
板66の背面に設けられた左右一対の係合片76に連結
されている。
【0024】前記横送り軸74は間欠的に回転駆動さ
れ、この横送り軸74が間欠的に回転駆動すると、スラ
イダ75が間欠的に左右方向に移動すると共に横送り軸
74に形成されたネジの端部で折り返して、左右の苗載
せ台35が同期して左右方向に往復移動されるようにな
っている。そして、横送り軸74は、苗分送装置36に
よって苗をポット部Pから取出す際にあっては停止され
ており、苗をポット部Pから取出した後に回転して、ポ
ット部Pの横配列方向(左右方向)に1ピッチだけ苗載
せ台35を移動させるように間欠回転するように構成さ
れている。
【0025】また、横送り軸74上の、左側の苗載せ台
35の左右両側には縦送りカム77が固定され、左側の
苗載せ台35には縦送り作動軸78が設けられ、この縦
送り作動軸78には縦送りカム77に係合するホロワ7
9が左右一対設けられている。そして、苗載せ台35が
左右の端部まで移動したときに、ホロワ79が縦送りカ
ム77によって押されて縦送り作動軸78が回動し、リ
ンク等を介して縦送り手段80が作動されて縦送り駆動
軸68が、苗トレイTをポット部Pの縦配列方向(左右
方向に直交する配列方向)にポット部Pの1ピッチだけ
移送するように回動される。
【0026】これによって、横一列のポット部Pからの
ソイルブロック苗Sの取出しを終えた時点で、苗トレイ
Tがポット部Pの縦方向の間隔に相当する分縦送りされ
るようになっている。なお、苗トレイTの苗が取り出さ
れた後の部分は、駆動スプロケット70に沿って載置板
66の下面側へと折り返されるようになっている。ま
た、苗トレイTは、プラスチック製で、薄肉に形成され
て可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列さ
れた多数のポット部Pを備え、ポット部Pの開口縁部が
相互に平面状に連結されて構成されている。そして、ポ
ット部Pに床土を充填し、そこへ播種し育苗することで
ソイルブロック苗Sが育成されている。
【0027】左右の各苗分送装置36は、図8に示すよ
うに、苗取出爪81及び駆動軸82を有し、図8に示す
状態から、駆動軸82が反時計方向に回転すると、クラ
ンク体83が同行回転してクランクピン84に嵌合され
たローラ85がカム板86を押動して押出リンク87が
苗トレイT側へと揺動され、これによって、保持体88
に対して爪支持体90が苗トレイT側へ向けて押動さ
れ、スプリング91,92を圧縮する。これにより、苗
取出爪81は突出して苗Sのブロック土を突き刺し、か
つ爪支持体90が後退するための復元力が保有されるこ
とになる。
【0028】この状態から、さらに駆動軸82が反時計
方向に回転すると、ローラ85が揺動アーム93の溝カ
ム94内を摺動することで揺動アーム93が揺動軸93
A廻りに苗トレイTから離反する方向に揺動して、爪支
持体90,爪ガイド95及び保持体88と共に苗取出爪
81が苗トレイTに対して後退し、苗Sのブロック土が
ポット部Pから取り出される。その後、さらに駆動軸8
2が反時計方向に回転すると、爪支持体90,爪ガイド
95及び保持体88と共に苗取出爪81が苗トレイTか
ら離反する方向に移動すると共に、ローラ85がカム溝
94の前上がり状部分を摺動して、苗取出爪81等が略
下向き姿勢に変更し、苗Sを下向き姿勢にすると共に、
苗Sを植付体53の上方に位置させる。
【0029】そして、苗取出爪81が略下向き姿勢にさ
れた状態に移動してきたときにスプリング92の付勢力
によって爪ガイド95が突出して、苗取出爪81に保持
されている苗Sを苗取出爪81から押し出し離脱させ、
植付体53に上方から落下投入する。その後は、駆動軸
軸82の、図8反時計方向の回転によって、図8に示す
状態に移動し、前記動作を繰り返す。図2、図4及び図
5に示すように、苗分送装置36は、主フレーム32に
固定されたギヤボックス96に支持され、ギヤボックス
96の入力軸97はベベルギヤ50L,50Rに噛合さ
れたベベルギヤ98にユニバーサルジョイント99を介
して連動連結されており、入力軸97に伝達された動力
は、ギヤボックス96内の動力伝達機構を介して苗分送
装置36の駆動軸82に連動連結されており、回転軸4
9からの動力によって、苗分送装置36が駆動されるよ
うになっている。
【0030】また、右側のギヤボックス96から右方に
出力軸100が突出され、該出力軸100は支持枠38
の右側に固定した伝動ケース101内の動力伝達機構1
02を介して横送り軸74に連動連結されており、回転
軸49から、ギヤボックス96内の間欠動力伝達機構を
介して横送り軸74に間欠的に動力が伝達されるように
構成されている。さらに、左側のギヤボックス96には
クラッチK1が設けられており、入力軸97から駆動軸
82への動力伝達が断接可能とされている。
【0031】前記構成の移植機1によって3条植えを行
う場合、先ずトレッドを3条用の畝幅に対応する間隔に
調節すると共に、図5に示すように、支持枠38、右側
の主フレーム32及び植付フレーム33等を動かして右
側の植付装置34の植付体53を畝5の左右方向(長手
方向に直交する方向)中央部に位置させる。このとき、
左側のギヤボックス96のクラッチK1及び回転軸49
から左側の植付装置34への動力伝達系のクラッチK2
は切断し、左側の苗分送装置36及び植付装置34を停
止させておく。そして、移植機1を長手方向に走行させ
ながら畝5の中央部に苗を植え付ける。
【0032】次いで、畝5の端部(枕地)でターンをす
ると共に、図4に示すように、支持枠38等を動かして
右側の植付装置34の植付体53を畝5の左右方向中央
部から右側にオフセットした位置に移動させて、左側の
植付体53の畝中央部からの距離と同じ距離の位置に移
動させる。そして、左側のギヤボックス96のクラッチ
K1及び回転軸49から左側の植付装置34への動力伝
達系のクラッチK2を接続させて、移植機1を長手方向
に走行させながら、左右両側の植付装置34によって畝
5の中央部の既移植苗の左右両側に苗を植え付けること
により3条植えが行われる。
【0033】したがって、畝5を長手方向に一往復させ
ることで、3条植えが行え、植付作業の効率がよい。な
お、先に左右両側の2条を植え付けて、後に畝中央部を
植え付けるようにしてもよい。2条植えを行う場合に
は、トレッドを2条用の畝幅に対応する間隔に調節する
と共に、右側の植付体53の畝中央部からの位置を、左
側の植付体53の畝中央部からの距離と同じ距離の位置
にセットして行う。また、4条植えを行う場合には、ト
レッドを4条用の畝幅に対応する間隔に調節すると共
に、右側の苗植付位置と左側の苗植付位置との間に苗が
植え付けられるように間隔をおいて、右側の植付体53
の位置を決め、移植機1を畝5の長手方向に往復させて
行う(したがって、右側の植付体53で畝中央部の2条
を植え、左側の植付体53で畝上の左右両端の2条を植
え付ける)。
【0034】前記構成のものにあっては、トレッド調節
は左側の前後輪10,11に対して右側の前後輪10,
11を左右移動するものであり、左側の植付装置34は
走行機体2に対して固定状であることから、左側の植付
体53の畝の左右方向の端部からの距離がかわらないの
で、トレッド調節しても左側の植付体53の位置を調節
する必要がないという利点を有する。図9は移植装置の
他の例を示し、右側の苗載せ台35にはスライダ75が
設けられておらず、左右の苗載せ台35を連結杆103
によって連結することによって、左右の苗載せ台35が
一体的に左右移動するようにしたものであって、連結杆
103の右端側は右側の苗載せ台35に固定されてお
り、連結杆103の右側は、右側の苗載せ台35に固定
の支持部材104に左右方向移動可能に支持されると共
に、ピン、ボルト等の固定手段105によって、該支持
部材104に左右方向移動可能に固定されるように構成
されている。また、連結杆103の左端側には、レバー
106が設けられている。
【0035】したがって、固定手段105による固定を
解除して、レバー106を右方に引けば、作業者から遠
い方(右側)の苗載せ台35に苗トレイTを載置する場
合に、作業者がわざわざ畝の反対側の畝間の溝に移動し
なくても、苗トレイTの交換等を行うことができるよう
になっている。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1では、走行機
体を支持する左右の車輪を間隔調節可能に設け、走行機
体の後方側に、苗を圃場に植え付ける植付体と、苗を多
数備えた苗トレイを載置して左右方向に移動する苗載せ
台と、苗トレイから苗を植付体に搬送する苗分送装置と
を左右一対備え、左右一方側の植付体及び苗分送装置
と、左右の苗載せ台とを一体的に左右移動調節可能と
し、他方側の植付体及び苗分送装置への動力を断接する
クラッチを設けたので、先ず、畝の長手方向に走行しな
がら畝上の左右両側に苗を植え付け、前記とは逆方向に
走行する際に、一方側の植付体及び苗分送装置と、左右
の苗載せ台とを一体的に左右移動して、該一方側の植付
体を畝の中央部に位置させると共に、他方側の植付体及
び苗分送装置への動力をクラッチによって切断すること
によって、畝の中央部に植え付けることができ、これに
よって、畝の長手方向に1往復させることで3条植えが
行え、また、2条植えは勿論のこと、畝の長手方向に1
往復させることで4条植えが行え、2条植え、3条植え
及び4条植えを1台の移植機によって効率良く行える移
植機を提供することができる。
【0037】また、請求項2では、走行機体を支持する
左右の車輪の、一方の車輪を走行機体及び他方の車輪に
対して左右方向に位置調節可能とし、走行機体の後方側
に備えた移植装置を、苗を圃場に植え付ける植付体と、
苗を多数備えた苗トレイを載置して左右方向に移動する
苗載せ台と、苗トレイから苗を植付体に搬送する苗分送
装置とを左右一対備えて構成し、左右一方側の植付体,
苗載せ台,苗分送装置を走行機体から前記一方の車輪側
に配置すると共に、他方側の植付体,苗載せ台,苗分送
装置を走行機体の後方に配置し、左右一方側の植付体及
び苗分送装置と、左右の苗載せ台とを一体的に左右移動
調節可能とし、他方側の植付体及び苗分送装置への動力
を断接するクラッチを設けたので、前記と同様、2条植
え、3条植え及び4条植えを1台の移植機によって効率
良く行える移植機を提供することができると共に、2条
用畝、3条用畝、4条用畝に対応させてトレッド調節し
ても、走行機体の後方に配置した植付体53の位置を調
節する必要がないという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の全体平面図である。
【図2】移植機の全体側面図である。
【図3】走行体の平面図である。
【図4】移植装置の平面図である。
【図5】移植装置の平面図である。
【図6】植付装置等の側面図である。
【図7】苗載せ台及び苗トレイ移送機構の正面概略断面
図である。
【図8】苗分送装置の側面図である。
【図9】他の例を示す移植装置の平面図である。
【符号の説明】
2 走行体 35 苗載せ台 36 苗分送装置 53 植付体 T 苗トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−26(JP,A) 特開 平9−107737(JP,A) 特開 平7−284312(JP,A) 特開 平7−16003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体を支持する左右の車輪を間隔調
    節可能に設け、走行機体の後方側に、苗を圃場に植え付
    ける植付体と、この植付体の後方側に配置されていて
    を多数備えた苗トレイを載置して左右方向に移動する苗
    載せ台と、苗トレイから苗を植付体に搬送する苗分送装
    置とを左右一対備え、3条植えの際において、中央側の
    1条を植え付け可能とすべく、左右他方側の植付体及び
    苗分送装置に対して、左右一方側の植付体及び苗分送装
    置と、左右の苗載せ台とを一体的に左右他方側の植付体
    及び苗分送装置側へと移動調節可能とすると共に、該
    方側の植付体及び苗分送装置への動力をクラッチによっ
    て断接自在に切断可能としたことを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 走行機体を支持する左右の車輪の、一方
    の車輪を走行機体及び他方の車輪に対して左右方向に位
    置調節可能とし、走行機体の後方側に備えた移植装置
    を、苗を圃場に植え付ける植付体と、この植付体の後方
    側に配置されていて苗を多数備えた苗トレイを載置して
    左右方向に移動する苗載せ台と、苗トレイから苗を植付
    体に搬送する苗分送装置とを左右一対備えて構成し、左
    右一方側の植付体,苗載せ台,苗分送装置を走行機体か
    ら前記一方の車輪側に配置すると共に、他方側の植付
    体,苗載せ台,苗分送装置を走行機体の後方に配置し、
    3条植えの際において、中央側の1条を植え付け可能と
    すべく、左右他方側の植付体及び苗分送装置に対して、
    左右一方側の植付体及び苗分送装置と、左右の苗載せ台
    とを一体的に左右他方側の植付体及び苗分送装置側へと
    移動調節可能とすると共に、該他方側の植付体及び苗分
    送装置への動力をクラッチによって断接自在に切断可能
    としたことを特徴とする移植機。
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