JPH09289808A - 移植機 - Google Patents

移植機

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Publication number
JPH09289808A
JPH09289808A JP10576996A JP10576996A JPH09289808A JP H09289808 A JPH09289808 A JP H09289808A JP 10576996 A JP10576996 A JP 10576996A JP 10576996 A JP10576996 A JP 10576996A JP H09289808 A JPH09289808 A JP H09289808A
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JP
Japan
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traveling
machine body
main clutch
seedling
traveling machine
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Application number
JP10576996A
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English (en)
Inventor
Kenkichi Nosaka
健吉 野坂
Masashi Izuhara
政司 出原
Hitoshi Fukumoto
仁志 福本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移植装置に苗トレイを補給する場合の作業性
を考慮する。 【解決手段】 エンジン,ミッションケース9を備えた
走行機体5の左右両側に畝R間の溝を転動する駆動輪7
を備え、畝Rを跨いで走行しながら走行機体5の後方に
設けた移植装置3によって畝Rに苗を植え付けるように
すると共に、予備の苗トレイTを載せておくための複数
の予備苗載せ台82を備えた移植機において、走行系動
力を断接する主クラッチを操作する主クラッチレバー8
0を走行機体5の左右方向一側に配置し、その主クラッ
チレバー80を配置した側にすべての予備苗載せ台82
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畝を跨いで走行し
ながら苗を植え付ける移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機にあっては、エンジン,ミ
ッションケースを備えた走行機体の左右両側に畝間の溝
を転動する前後輪を備えると共に後輪を駆動させ、畝を
跨いで走行しながら走行機体の後方に設けた移植装置に
よって畝に苗を植え付けるようにしたものがある。
【0003】そして、移植装置として、多数のソイルブ
ロック苗が育苗された苗トレイを苗載せ台に載置装着
し、そこから1つずつ苗を取り出して植付手段へと搬送
するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記移植機にあって
は、苗載せ台上に載置装着した苗トレイの苗がなくなる
前にかわりの苗トレイを補給しなければならないので、
この補給用の予備の苗トレイを載置保持させておくため
の予備苗載せ台を設ける必要があり、また、できるだけ
多くの予備苗を移植機に備えるために予備苗載せ台は複
数備えられる。
【0005】これら予備苗載せ台を、走行機体の左右両
側に振り分けて設けると、作業者は畝の左右一方側の溝
部を歩行するため、作業者から遠い側に配置された予備
苗載せ台上の苗トレイを取る場合、畝を跨いで隣の溝部
に行かなければならなく、面倒であるという問題があ
る。また、特に、左右前後輪によって支持される支持フ
レームに走行機体及び移植装置を左右方向位置調節可能
に支持して、3条,4条植えに対応させた移植機におい
ては、それだけ畝幅が広くなるので、作業者から遠い側
に配置された予備苗載せ台上の苗トレイを取る場合に困
難であると共に、多条植えする場合は、通常、作業者が
歩行する側に走行機体及び移植装置を寄せることで植付
手段を畝の中央部からオフセットさせ、そして、移植機
を畝の長手方向に往復させて多条植えを行うことから、
作業者から遠い側に配置された予備苗載せ台上の苗トレ
イを取る場合に中腰となるので、さらに困難になる。
【0006】また、前記支持フレームに走行機体及び移
植装置を左右方向位置調節可能に支持したものにおい
て、予備苗載せ台を走行機体に取り付けると、植付手段
を畝の中央に寄せた場合、作業者側に配置された予備苗
載せ台上の苗トレイを取る場合にも困難であるという問
題が生じる。そこで本発明は、移植装置に苗トレイを補
給する場合の作業性を考慮した移植機を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
請求項1記載の発明は、エンジン11,ミッションケー
ス9を備えた走行機体5の左右両側に畝R間の溝を転動
する駆動輪7を備え、畝Rを跨いで走行しながら走行機
体5の後方に設けた移植装置3によって畝Rに苗Sを植
え付けるようにすると共に、予備の苗トレイTを載せて
おくための複数の予備苗載せ台82を備えた移植機にお
いて、走行系動力を断接する主クラッチ60を操作する
主クラッチレバー80を走行機体5の左右方向一側に配
置し、その主クラッチレバー80を配置した側にすべて
の予備苗載せ台82を備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、エンジン1
1,ミッションケース9を備えた走行機体5の左右両側
に畝R間の溝を転動する駆動輪7を備え、畝Rを跨いで
走行しながら走行機体5の後方に設けた移植装置3によ
って畝Rに苗Sを植え付けるようにすると共に、予備の
苗トレイTを載せておくための複数の予備苗載せ台82
を備えた移植機において、左右両側の駆動輪7によって
支持される支持フレーム8に走行機体5を左右位置調整
自在に支持すると共に、走行系動力を断接する主クラッ
チ60を操作する主クラッチレバー80を走行機体5の
左右方向一側に配置し、その主クラッチレバー80を配
置した側に予備苗載せ台82を配置すると共に、該予備
苗載せ台82を支持フレーム8側に取付固定したことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図4において、野菜移植機
1は、野菜移植機1は、走行体2の後方に移植装置3お
よび操縦ハンドル4を有する歩行型であって、畝Rを跨
いでその長手方向に走行しながら、ソイルブロック苗S
を畝Rに所定間隔をおいて植付けるものである。
【0010】なお、移植機1の進行方向を前後方向とい
い、進行方向に直交する横方向を左右方向という。走行
体2は、左右両側に備えた前輪6及び後輪(駆動輪)7
によって走行可能に支持された支持フレーム8に走行機
体5を左右移動自在に支持してなり、走行機体5は、ミ
ッションケース9の前部に前方突出状に架台10を取付
固定すると共に、この架台10上にエンジン11等を搭
載して主構成されている。
【0011】支持フレーム8は、左側前後輪6,7が取
付けられる前後方向に長尺な左側メインフレーム8L
と、右側前後輪6,7が取付けられる前後方向に長尺な
右側メインフレーム8Rとが、伸縮二重軸状に構成され
た前後の連結フレーム12,13により左右に拡縮可能
に連結一体化されることで構成されており、前後の連結
フレーム12,13を伸縮させて左右フレーム8L,8
Rを左右に拡縮させることによって、左右車輪6,7の
輪距調節を行えるようになっている。
【0012】前後の連結フレーム12,13は、円筒状
の筒軸12A,13Aと、該筒軸12A,13A内に挿
通保持される中軸12B,13Bとを備えてなる。筒軸
12A,13Aは左側メインフレーム8Lに対して軸受
体14を介して回転自在で且つ軸方向相対移動不能に保
持され、中軸12B,13Bは、右側メインフレーム8
Rに対して軸受体15を介して回転自在で且つ軸方向相
対移動不能に保持されている。
【0013】なお、筒軸12A,13Aと中軸12B,
13Bの左右方向相対位置関係は逆にしてもよい。前側
の連結フレーム12は図6及び図7に示すように、筒軸
12Aは円筒部材によって構成され、該筒軸12Aの左
右方向内端側には六角筒の支持筒16が内嵌されて一部
突出状に固定されており、この支持筒16に丁度嵌合す
るよう中軸12Bは六角筒軸に構成されていて、中軸1
2Bが支持筒16にに軸方向相対移動自在で且つ回転不
能に挿通保持されている。
【0014】また、中軸12Bには軸方向に複数の固定
孔17が並設されており、支持筒16を貫通して所要の
固定孔17に挿通される固定ピン18により中軸12B
を任意の軸方向位置で支持筒16に対して固定可能とな
されており、固定ピン18は抜き差し自在となされてい
る。さらに、中軸12Bの左右方向内端側には、ナット
部材19が溶接等によって固定され、このナット部材1
9には、取付ボルト20を介して、中軸12B内面形状
と合致する断面六角形状に形成されており、且つ、中軸
12B内に軸方向摺動自在に内嵌されたスライドシュー
21が取付固定されている。
【0015】したがって、中軸12Bは前記支持筒16
及びスライドシュー21によって支持されるので、左右
の前後輪6,7の輪距を広く採ったときでも中軸12B
がしなるのが防止されると共に、中軸12Bの筒軸挿通
部分が全般に亘って接触するものに比べ接触部分が少な
くスムーズに伸縮するように構成されている。なお、後
側の連結フレーム13も前記前側の連結フレーム12と
同様に構成されている。
【0016】前側の連結フレーム12の筒軸12Aの左
右方向外端側に固定の支軸部23は左側メインフレーム
8Lから突出しており、中軸12Bの左右方向外端側は
右側メインフレーム8Rから突出しており、これら突出
部分に前輪支持アーム22の上端側が左右方向位置調節
自在に取り付けられており、この前輪支持アーム22の
下端側に前輪6が支持されている。
【0017】また、左右メインフレーム8L,8Rの後
部には左右方向に突出状に固定筒24が固定され、左右
各固定筒24には、左右伝動ケース25の上端部に固定
の回動筒26が左右軸回りに回動自在に支持され、左右
各伝動ケース25の下端側に後輪7が左右軸回りに回転
で且つ左右方向位置調節自在に支持されている。前後の
連結フレーム12,13の筒軸12A,13Aにはそれ
ぞれ可動筒27F,27Rが左右方向摺動自在に外嵌さ
れ、これら可動筒27F,27R前後方向に長尺な補強
フレーム28によって連結され、この補強フレーム28
に前記架台10が取付固定されると共に、架台10の前
部が前側の可動フレーム27Fに取付固定され、さら
に、後側の可動フレーム27Rにミッションケース9が
支持され、前記構成によって、走行機体5が支持フレー
ム8に左右方向移動自在に支持されている。
【0018】移植装置3は、苗Sを畝Rに植付ける植付
手段29と、苗Sを植付手段29に供給する苗供給装置
30と、覆土輪31とから主構成されている。植付手段
29は、前端部がミッションケース6の左右両側に左右
軸廻りに回動自在に枢支された揺動フレーム32に、平
行リンク機構を介して前後移動しながら昇降するように
支持され、その軌跡の上端部で植付手段29に上方から
苗Sが落下供給され、軌跡の下部で植付手段29の下部
が畝Rに突入するようになっている。そして、植付手段
29は、下部に前後に開閉するくちばし形のオープナを
備えており、オープナは植付手段29が畝Rに突入した
ときに連動具によって前後に開き、畝Rに移植孔を形成
すると共に、該移植孔に苗を植付け得るようになってい
る。
【0019】覆土輪31は揺動フレーム32の後部に取
り付けられて畝R上を転動し、揺動フレーム32の後部
を支持すると共に、植え付け後の苗Sの左右両側の土を
押圧し、移植孔を埋めると共に苗Sの根本部分を鎮圧す
る。苗供給装置30は、前部が後側可動筒27R及びミ
ッションケース6に取付固定された固定フレーム33上
に装着されており、多数のソイルブロック苗Sを縦横に
収容した苗トレイTを縦横に間欠送りする苗トレイ送り
装置34と、この苗トレイ送り装置34の前方側に配置
されていて苗トレイTから苗Sを一つずつ取出して植付
手段29へと搬送する苗分送装置35とから構成されて
いる。
【0020】なお、苗トレイTは、図5に示すように、
プラスチック製で、薄肉に形成されて可撓性を有し、縦
横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポット部
Pを備え、ポット部Pの開口縁部が相互に平面状に連結
されて構成されている。そして、ポット部Pに床土を充
填し、そこへ播種し育苗することでソイルブロック苗S
が育成されている。
【0021】苗トレイ送り装置34は、固定フレーム3
3及びハンドル4に設けられたガイドレール36に左右
方向移動自在に支持されると共に、苗トレイTを載置支
持する苗載せ台37を備えている。苗載せ台37は苗分
送装置35により苗Sが1つ取り出されるとポット部P
の横方向の間隔に相当する分横移動するように駆動され
る。また、苗載せ台37には、横一列のポット部Pから
の苗Sの取出しを終えた時点で、苗トレイTをポット部
Pの縦方向の間隔に相当する分縦送りする縦送り機構が
設けられている。
【0022】前記支持フレーム8の右側メインフレーム
8Rと、補強フレーム28との間には、パンタグラフ式
平行リンク機構により主構成された調節手段38が設け
られ、この調節手段38により、支持フレーム8を伸縮
又は走行機体5及び移植装置3を左右移動させることが
できると共に、調節手段38を停止させているときには
該調節手段38により、右側メインフレーム8Rと補強
フレーム28との左右方向間隔を保持し得るように構成
されている。
【0023】この調節手段38は、平面視でX状に交差
された2つの長尺棒状のリンク39,40を有し、これ
らリンク39,40は交差部分において縦軸回り回動自
在に連結されている。一方のリンク39の後端部は右側
メインフレーム8Rに縦軸を介して回動自在に連結され
ており、該リンク39の前端部は補強フレーム28に固
定の支持板42Aに前後方向移動自在かつ相対回転自在
に取付支持されている。また、他方のリンク40の後端
部は補強フレーム28に縦軸を介して回動自在に連結さ
れており、該リンク40の前端部は右側メインフレーム
8Rに固定の支持板42Bに前後方向移動自在かつ相対
回転自在に取付支持されている。
【0024】前記他方のリンク40の中途部と補強フレ
ーム28との間には、油圧又は空圧式の複動型流体圧シ
リンダ41が配設され、このシリンダ41のピストンロ
ッドの出退動作はロック可能とされている。そして、こ
のシリンダ29を伸縮させることにより、他方のリンク
40の傾斜角度を調節変更でき、これに伴って一方のリ
ンク39も同様に傾斜角度が変更されると共に、前後の
連結フレーム12,13が伸縮し、右側のメインフレー
ム8Rと補強フレーム28とが左右方向に相対的に平行
移動するように構成されている。
【0025】この移植機1にあっては、走行機体5及び
移植装置3を地面に対して昇降させる昇降手段が設けら
れており、この昇降手段は、図4に示すように、左側メ
インフレーム8Lに取付固定された油圧シリンダ43
と、該シリンダ43の伸縮により左右の前後輪6,7を
一様に昇降すべくシリンダ43の伸縮動を左右の前輪支
持アーム22及び左右の伝動ケース25に伝動するリン
ク機構44とにより構成される。
【0026】リンク機構44は、後側連結フレーム13
の筒軸13Aに固定された揺動リンク45を備え、この
揺動リンク45の中途部に前記油圧シリンダ43のピス
トンロッド先端部が枢結され、また、後側連結フレーム
13の中軸13Bにも同様の形状の揺動リンク45が設
けられている。左右のメインフレーム8L,8Rの前後
方向略中途部には、その内面側に位置する中継リンク4
4の中途部が横軸47を介して左右軸廻りに回動自在に
取付けられ、この中継リンク44の下端部と揺動リンク
45の下端部とが第1ロッド48を介して連結されてい
る。横軸47は左右のメインフレーム8L,8Rを外方
に貫通して、その外端部には後輪昇降アーム49が上方
に向けて延設されており、該アーム49が伝動ケース1
9に固定のブラケット50に第2ロッド51を介して連
動連結されている。
【0027】また、前側連結フレーム12の筒軸12A
及び中軸12Bにも、それぞれブラケット52が上方に
延設されており、該ブラケット52の上端部と中継リン
ク44の上端部とが第3ロッド53を介して連動連結さ
れている。従って、油圧シリンダ34を伸縮動させるこ
とにより、左右の前輪支持アーム22及び左右の後輪伝
動ケース25を同時にかつ一様に揺動させることがで
き、これによって走行機体5及び移植装置3が昇降され
ることになる。
【0028】前記補強フレーム28には、該フレーム2
8に沿って収納可能なスタンド54が設けられており、
このスタンド54を下方に回動させて略鉛直状に立設さ
せて適宜の固定手段で固定することにより、左側の前後
輪6,7を接地させ且つ右側の前後輪6,7を浮かせた
姿勢で移植機1を保持できる。前記姿勢で調節手段38
のシリンダ41のピストンロッドを出退させると、走行
機体5はスタンド54を介して地面に対する左右移動が
規制され、左側メインフレーム8Lは右側車輪2Rを介
して地面に対する左右移動が規制されているので、右側
メインフレーム8Rのみが左右方向に移動調節され、左
右の輪距調節がなされるようになっている。
【0029】そして、所要の輪距とした後に、右側の前
後輪6,7を接地させ、固定ピン18を装着して左右の
メインフレーム8L,8Rの拡縮を規制して、調節手段
38のシリンダ41を作動させれば、走行機体5及び移
植装置3の左右方向位置調節を行うことができる。な
お、該シリンダ41の油圧ロックにより走行機体5の左
右位置を固定するようにしておけば、支持フレーム8に
対して走行機体5を固定する固定ピンが必要ではなくな
り、構造の簡素化を図ることができるとともに、移植機
体4の左右位置調節作業や、輪距調節作業時にそのよう
な固定ピンの抜き差し作業が不要となり、作業性の向上
を図り得る。
【0030】なお、スタンド54を立てるには、作業者
が支持フレーム8の右側を持ち上げるか、昇降手段によ
って走行機体5を持ち上げればよい。ここで、走行系及
びPTO系の動力伝達系統を説明すると、図8におい
て、エンジン11の動力は巻掛伝動手段55によりミッ
ションケース9の入力軸56に伝達され、入力軸56上
のギヤ57は回転軸58上の遊転ギヤ59と咬合してお
り、この遊転ギヤ59から、噛合い式の主クラッチ60
を介して回転軸58へ断接自在に動力伝達が可能とされ
ている。
【0031】前記回転軸58とこれと平行な中間軸61
との間には、1速(F1 )、2速(F2 )、3速
(F3 )、ニュートラル(N)、後進(R)に変速切換
操作可能な変速装置62が設けられ、中間軸61上には
伝動ギヤ63が設けられ、伝動ギヤ62は出力軸64に
固設された大ギヤ65と噛合している。そして、出力軸
64から左右方向伸縮自在な走行伝動軸66を介して伝
動ケース25内のチェーン巻掛け伝動機構67に動力が
伝達され、チェーン巻掛け伝動機構67から後輪7に動
力が伝達されて該後輪7が回転駆動される。
【0032】前記回転軸58は一端がミッションケース
9から突出していて、その外端に電磁クラッチからなる
植付クラッチ68が固定されており、また、回転軸58
の外端部を包囲するように筒軸状のカップリング軸69
がミッションケース9に回転自在に支持されており、こ
のカップリング軸69に固定したギヤ70が中間軸61
に遊嵌したアイドラギヤ71と噛合し、このアイドラギ
ヤ71が第1PTO軸72上のギヤ73と噛合して、P
TO系動力を伝達可能にしている。
【0033】第1PTO軸72には第2PTO軸74上
のベベルギヤ75と噛合するベベルピニオン76が固定
され、PTO系動力を2系統に分岐して、第1PTO軸
72と第2PTO軸74とから取出し可能となってお
り、植付クラッチ68を消磁することで出力軸64の回
転動力を止めることなく第1、第2PTO軸72,74
の回転動力を停止可能となっている。
【0034】第1PTO軸72からは、巻掛伝動機構7
7を介してクランク軸78に動力が伝達されて、植付手
段29が駆動され、第2PTO軸74の動力によって苗
供給装置30が駆動されるようになっている。前記操縦
ハンドル4はパイプ等の棒材によって平面視矩形状に形
成され、その後部の左右側部間には、操作パネル79が
取付固定され、この操作パネル70の左側(したがって
走行機体5の左側後方)には、主クラッチ60を断接す
べく、該主クラッチ60にボーデンワイヤ,リンクその
他の伝動機構を介して連動連結された主クラッチレバー
80が設けられている。また、操作パネル79の右側に
は、植付クラッチ68を断接すべく、該植付クラッチ6
8にボーデンワイヤ,リンクその他の伝動機構を介して
連動連結された植付クラッチレバー81が設けられてい
る。
【0035】なお、主クラッチレバー80は左右後輪7
を制動するブレーキ装置を操作するブレーキレバーに兼
用されており、主クラッチ60を切断した後においてブ
レーキ装置を操作できる構造とされている。また、ハン
ドル4の左側には、変速装置62の変速操作をする変速
レバー、走行機体5の昇降操作をする昇降レバー等が設
けられている。
【0036】したがって、作業者は、通常、畝Rの左側
の通路(畝間の溝部)の主クラッチレバー80の後方を
歩行して移植機1の操作を行う。また、この移植機1の
左側、すなわち主クラッチレバー80が設けられている
側には、予備の苗トレイTを載置して保持させておくた
めの予備苗載せ台82が複数(図例では4つ)設けられ
ている。この予備苗載せ台82はパイプ等の棒材から形
成され、平面視略矩形状に形成され、支持フレーム8の
左側メインフレーム8Lの前部に立設固定された門型状
のサポート部材83に上下方向に所定間隔をおいて配置
されて固定されている。
【0037】この予備苗載せ台82は苗トレイTのポッ
ト部P間に挿入可能な径に形成されていて、予備苗載せ
台82が苗トレイTのポット部P間に挿入されるよう
に、該予備苗載せ台82に苗トレイTが載置される。そ
して、苗トレイ送り装置34の苗載せ台37に載置され
た苗トレイTの苗Sが残り少なくなると、予備苗載せ台
82上の苗トレイTを補給するのであるが、このとき、
予備苗載せ台82が作業者が歩行する側に設けられてお
り、しかも、走行機体5を左右移動させても動かない場
所に設けられていることから、予備苗載せ台82上の苗
トレイTを取るのに何ら困難性はなく、楽に苗トレイT
の補給が行え、予備苗載せ台82上に空の苗トレイTを
載置させるのも楽に行える。
【0038】また、前記ハンドル4には、該ハンドル4
の把持部の下方側に配置された補植用苗載せ台84が設
けられている。この補植用苗載せ台84は、ハンドル4
に固定された支持杆85に左右軸廻りに回動自在に取り
付けられると共に、図2に実線で示す後方突出状の使用
姿勢と、仮想線で示すハンドル4に沿う収納姿勢とに姿
勢変更自在となるように、各姿勢の位置で支持杆85に
ピン等によって固定される。
【0039】この補植用苗載せ台84には前記と同様の
苗トレイTが載置され、移植作業中に欠株が生じたとき
に移植機1を停止させ、補植用苗載せ台84上に載せた
苗トレイTから苗Sを取り出し、該欠株が生じたところ
に苗Sを植え付ける。本発明にあっては、前記構成の移
植機に限定されることはなく、請求項1記載の発明にあ
っては、走行機体5が支持フレーム8に対して、左右位
置調節可能なものでなくてもよい。また、伸縮する支持
フレーム8によって左右の前後輪6,7のトレッド調整
ができるものでなくてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明にあっては、走行系動力を断接す
る主クラッチ60を操作する主クラッチレバー80を走
行機体5の左右方向一側に配置し、その主クラッチレバ
ー80を配置した側にすべての予備苗載せ台82を備え
たことによって、通常、作業者は主クラッチレバー80
配置した側の溝部を歩行するので、予備苗載せ台82か
ら移植装置3に苗トレイTを補給する場合の作業性がよ
い。
【0041】また、左右両側の駆動輪7によって支持さ
れる支持フレーム8に走行機体5を左右位置調整自在に
支持すると共に、走行系動力を断接する主クラッチ60
を操作する主クラッチレバー80を走行機体5の左右方
向一側に配置し、その主クラッチレバー80を配置した
側に予備苗載せ台82を配置すると共に、該予備苗載せ
台82を支持フレーム8に取付固定することによって、
走行機体5の左右方向中央に寄せても、予備苗載せ台8
2がそれにつれて動くことがなく、前記構成のものに対
して、予備苗載せ台82から移植装置3に苗トレイTを
補給する場合の作業性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の平面図である。
【図2】移植機の側面図である。
【図3】移植機の斜視図である。
【図4】支持フレームの斜視図である。
【図5】苗載せ台及び苗トレイの斜視図である。
【図6】前側連結フレームの断面図である。
【図7】図6のA−A線矢示断面図である。
【図8】動力伝達系統を示す概略図である。
【符号の説明】
3 移植装置 5 走行機体 7 後輪(駆動輪) 9 ミッションケース 11 エンジン 60 主クラッチ 82 予備苗載せ台 R 畝 S 苗 T 苗トレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(11),ミッションケース
    (9)を備えた走行機体(5)の左右両側に畝(R)間
    の溝を転動する駆動輪(7)を備え、畝(R)を跨いで
    走行しながら走行機体(5)の後方に設けた移植装置
    (3)によって畝(R)に苗(S)を植え付けるように
    すると共に、予備の苗トレイ(T)を載せておくための
    複数の予備苗載せ台(82)を備えた移植機において、 走行系動力を断接する主クラッチ(60)を操作する主
    クラッチレバー(80)を走行機体(5)の左右方向一
    側に配置し、その主クラッチレバー(80)を配置した
    側にすべての予備苗載せ台(82)を備えたことを特徴
    とする移植機。
  2. 【請求項2】 エンジン(11),ミッションケース
    (9)を備えた走行機体(5)の左右両側に畝(R)間
    の溝を転動する駆動輪(7)を備え、畝(R)を跨いで
    走行しながら走行機体(5)の後方に設けた移植装置
    (3)によって畝(R)に苗(S)を植え付けるように
    すると共に、予備の苗トレイ(T)を載せておくための
    複数の予備苗載せ台(82)を備えた移植機において、 左右両側の駆動輪(7)によって支持される支持フレー
    ム(8)に走行機体(5)を左右位置調整自在に支持す
    ると共に、走行系動力を断接する主クラッチ(60)を
    操作する主クラッチレバー(80)を走行機体(5)の
    左右方向一側に配置し、その主クラッチレバー(80)
    を配置した側に予備苗載せ台(82)を配置すると共
    に、該予備苗載せ台(82)を支持フレーム(8)側に
    取付固定したことを特徴とする移植機。
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