JP3565352B2 - 移動農機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、圃場における耕耘または苗植え等の各種対地作業を行う移植機を備える移動農機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特願平5−343825号明細書に示す如く、トラクタで構成する走行車に、野菜苗の移植機を装備させ、野菜の苗を圃場面に連続的に植付ける技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、移植機前部にツールバーを設け、走行車の左右後輪の間で昇降リンク後端のヒッチにツールバーを取付けていたが、移植機の前後幅内に昇降リンクを延設させて後端のヒッチを駆動入力部より後方に設ける構造であったから、前記ヒッチ及びツールバー及び駆動入力部が移植機の前後幅内で集中して配置され、走行車に対して可及的に接近させて移植機を支持させる構造の簡略化を容易に行い得ず、移植機を装着または取外す作業、並びに走行車に搭乗する作業者が移植機に予備苗を補給する作業などの作業性向上などを容易に図り得ない等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、運転席と、左右後輪及び左右フェンダとにより、中央部を前方側に窪ませた平面視凹形にトラクタ後側を形成し、トラクタに昇降リンクを介して移植機を取付けるツールバーを、トラクタの左右後輪の間に配置させ、前記移植機の植付ミッションケースを前記ツールバーに連結させると共に、左右植付ユニットによって移植機を構成し、ユニットフレームと、該フレームにレールを介して前後方向に往復摺動させる苗載台と、苗載台上面の苗トレイから1株分のポット苗を取出す取出爪と、該取出爪からポット苗を受取って圃場面に植付ける植付爪と、植付爪によって植付けられたポット苗の覆土を行う培土ローラと、植付ミッションケースを、前記各植付ユニットに備える移動農機において、トラクタの後側に配置させた左右植付ユニットのユニットフレームの移動農機左右方向の中央部寄りに前方に突出させて植付ミッションケースを配置させ、かつ植付ミッションケースよりもさらに前方にツールバーを取付け、植付ミッションケース及びツールバーを前方側に突出させた平面視凸形に移植機前側を形成するもので、移植機の前方側に植付ミッションケースを突出させて左右後輪間に入り込ませることにより、ツールバー及び植付ミッションケースを利用する移植機の支持構造を簡略化し、かつトラクタに対して移植機を可及的に接近させて支持し得ると共に、重量物であるツールバー及び植付ミッションケースを最前部に位置させ、移植機の重心位置を可及的に前寄りとし、移植機装着時のトラクタ重心位置の後方移動量を小さくし得るものである。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の平面図、図2は移植機の側面説明図、図3は同平面説明図、図4は同背面説明図である。図中(1)は作業者が搭乗する走行車であるトラクタであり、走行ミッションケース(2)両側に左右リヤアクスルケース(3)(3)を介して左右後輪(4)(4)を設け、前記ミッションケース(2)上側に運転席(5)を取付け、運転席(5)下面のミッションケース(2)上面に油圧昇降シリンダ(6)を配設させ、該シリンダ(6)によって揺動させる左右リフトアーム(7)(7)を支点軸(8)に回転自在に軸支させると共に、前記運転席(5)前方に操向ハンドル(9)を設け、該ハンドル(9)前側のボンネット(図示省略)両側に補充苗載せ用の左右予備苗台(10)(10)を配設させる。なお、従来のトラクタと同様に、前記ボンネットにエンジンを内設させ、ボンネット両側下方に左右前輪を装設し、前輪及び後輪(4)をエンジンによって駆動して前後進させると共に、操向ハンドル(9)によって前輪を方向転換させて走行進路を変更するように構成している。また左右一対の走行クローラを装設させた車体によって走行車を構成してもよいと共に、走行進路を自動的に検出する操向センサと、前輪を方向転換させるアクチュエータと、操向センサの検出結果に基づきアクチュエータを作動させるコントローラを設け、操向センサによって検出する畦などに沿って自動的に走行させる自動操向機能を持たせることも行える。
【0007】
さらに、図5乃至図9に示す如く、前記ミッションケース(2)両側に左右一対の支点板(11)(11)前端側をボルト止め固定させ、支点板(11)後端側に軸受板(12)を溶接固定させ、軸受板(12)にヒッチピン(13)を着脱自在に差込むと共に、支点板(11)を介してミッションケース(2)に連結させる左右一対の昇降リンク(14)(14)を備え、昇降リンク(14)前端側面に支点軸(15)を溶接固定させ、前記ヒッチピン(13)を抜出した状態で軸受板(12)に支点軸(15)を後方から着脱自在に嵌着させ、軸受板(12)とヒッチピン(13)によって支点軸(15)を回転自在に取付け、支点板(11)に昇降リンク(14)前端を回転自在に連結させ、支点軸(15)を中心に昇降リンク(14)後端側を上下に揺動させるように構成している。
【0008】
また、短い円筒を長い円筒の中間に一体固定させたT形のギヤケース(16)を左右昇降リンク(14)(14)後端間に溶接固定させると共に、前記ギヤケース(16)にフック形下端部を係止させる左右一対のリフトリンク(17)(17)を備え、U形バンド体(18)と締付ボルト(19)を前記リフトリンク(17)のフック形下端部に設け、前記ボルト(19)によってバンド体(18)をギヤケース(16)に着脱自在に半周巻き固定させ、リフトリンク(17)のフック形下端部にギヤケース(16)を回転自在に取付け、前記リフトリンク(17)上端と前記リフトアーム(7)先端をピン(20)によって着脱自在に連結させる。そして、前記昇降シリンダ(6)のラム形ピストンロッドを突出させることにより、リフトアーム(7)先端を上方に揺動させ、リフトリンク(17)を介してギヤケース(16)を上方に持上げる一方、昇降シリンダ(6)のピストンロッド退入によってギヤケース(6)を下降させるように構成している。
【0009】
さらに、前記昇降リンク(14)の中間下側縁に四角筒形のツールバー(21)を溶接固定させ、前記ツールバー(21)の両端を左右方向に延設させ、左右後輪(4)(4)の間に略水平にツールバー(21)を横架させる。また、トラクタ(1)後側に昇降リンク(14)を介して昇降自在に取付ける対地作業機である野菜苗の移植機(22)を備え、前記ツールバー(21)を介して装設させる左右一対の植付ユニット(23)(23)によって2条植え構造の移植機(22)を構成するもので、ユニットフレーム(24)と、該フレーム(24)に上下レール(25)(26)を介して前後方向に往復摺動させる苗載台(27)と、苗載台(27)上面の苗トレイ(28)から1株分のポット苗を取出す箸形取出爪(29)と、該取出爪(29)からポット苗を受取って圃場面に植付けるホッパ形植付爪(30)と、植付爪(30)の苗植付部前方の圃場面を鎮圧する均平ローラ(31)と、植付爪(30)の苗植付部に相当する位置のマルチフィルム(移植作業前に敷設)を切開するマルチカッタ(32)と、植付爪(30)によって植付けられたポット苗の覆土を行う左右一対の培土ローラ(33)(33)と、植付ミッションケース(34)と、植付爪駆動ケース(35)(36)(37)と、取出爪駆動ケース(38)と、苗載台駆動ケース(39)を、前記各植付ユニット(23)(23)に夫々備えている。
【0010】
そして、前記植付ミッションケース(34)から各駆動ケース(35)〜(39)に駆動力を伝え、取出爪(29)及び植付爪(30)を所定軌跡上で苗取出及び苗植付の各動作を夫々行わせると共に、苗載台(27)の前後方向往復移動による苗横送り並びに苗載台(27)傾斜下端側への苗トレイ(28)移動による苗縦送りの各動作を夫々行わせ、所定植付け間隔でポット苗を圃場面に連続的に植付けるように構成している。
【0011】
さらに、前記ツールバー(21)に締結板(40)をボルト(41)(41)によって固定させ、ボルト(41)を緩めることによって締結板(40)を左右摺動させて位置調節及び着脱の各操作を行うと共に、前記締結板(40)に軸受板(42)(42)前端側を溶接固定させ、軸受板(42)後端部に筒体(43)を溶接固定させ、前記筒体(43)に円筒形軸受(44)を回転自在に取付け、前記ユニットフレーム(24)の一部を構成するヒッチ板(45)を、前記軸受(44)に溶接固定したフランジ(46)にボルト(47)止め固定させ、左右一対の軸受(44)(44)間に前記植付ミッションケース(34)を回転自在に挾持させる。
【0012】
また、前記ツールバー(21)と略平行な同一直線上に前記ギヤケース(16)の長い円筒部と前記軸受(44)…を配置させ、中軸(48)及び左右軸(49)(49)からなるPTO横軸(50)をギヤケース(16)及び軸受(44)…に回転自在に軸支させるもので、ギヤケース(16)の長い円筒部に中軸(48)を軸支させ、ギヤケース(16)の短い円筒部の入力軸(51)にベベルギヤ(52)(53)を介して中軸(48)を連動連結させ、前記走行ミッションケース(2)後面に突出させるPTO軸(54)に自在継手軸(55)を介して入力軸(51)を連動連結させ、トラクタ(1)のエンジン出力を中軸(48)に伝えると共に、中軸(48)両端にピン(56)(56)を介して左右軸(49)(49)を分離自在に一体連結させ、植付ミッションケース(34)及びこの両側の軸受(44)(44)に左右軸(49)(49)を軸芯方向に摺動自在に貫挿させ、左右軸(49)(49)を軸受(44)…に回転自在に軸支させ、植付ミッションケース(34)内部の変速入力軸(57)に六角柱形の左右軸(49)(49)を嵌挿させて二重軸構造とし、前記各軸(49)(57)を介して植付ミッションケース(34)内部に入力軸(51)からのPTO駆動力を伝えるように構成している。このように、昇降リンク(14)にPTO横軸(50)を設けることにより、トラクタ(1)と移植機(22)の間隔が昇降リンク(14)長さとなり、移植機側にPTO横軸を設けるのに比べてトラクタ(1)に対する移植機(22)取付け間隔を縮小させ移植機(22)のユニットフレーム(24)構造を簡略にし、また軽量小型化などを行えると共に、上昇位置の移植機(22)をPTO横軸(50)回りに前傾させ、移植機(22)上昇時の機体前後長短縮などを行える。
【0013】
上記から明らかなように、昇降リンク(14)の前後幅中間部にツールバー(21)の中央部を一体固定させ、ツールバー(21)の左右両側部に締結板(40)(40)を介して左右植付ユニット(23)(23)を取付け間隔(苗の植付け条間)調節自在に固定させると共に、PTO横軸(50)の一部を形成する左右軸(49)(49)回りに、ユニットフレーム(24)及び植付ミッションケース(34)を含む左右植付ユニット(23)(23)を夫々独立して回転させるもので、作物の種類または苗を植付ける畦幅などに応じて左右植付ユニット(23)(23)の間隔を調節し、2条分の左右植付爪(30)(30)の植付け条間を無段階に変更すると共に、圃場の凹凸などに追従させてPTO横軸(50)を支点にしてトラクタ(1)本機に対する植付爪(30)支持高さを変化させ、植付爪(30)の対地高さを略一定に保ち、植付爪(30)の苗植付け深さを略一定に保つように構成している。
【0014】
また、走行車であるトラクタ(1)に前端部(基端側)を揺動自在に設ける昇降リンク(14)中間にツールバー(21)を固定させ、ツールバー(21)を左右方向に延設させ、対地作業機ユニットである植付ユニット(23)を前記ツールバー(21)に左右位置調節自在に取付けると共に、トラクタ(1)の駆動力を植付ユニット(23)に伝達させるギヤケース(16)を前記昇降リンク(14)後端部(先端側)に取付け、ギヤケース(16)に中央部を軸支させるPTO横軸(50)を左右方向に延設させ、PTO横軸(50)両端部から左右植付ユニット(23)(23)に駆動力を入力させるもので、ツールバー(21)とPTO横軸(50)を略平行にかつ略同長に取付け、またPTO横軸(50)より前方にツールバー(14)を配設させ、ツールバー(14)に対し植付ユニット(23)を摺動させる苗植付け条間調節並びに植付ユニット(23)の着脱を、昇降リンク(14)側方から容易に行えると共に、移植機(22)を下降させたとき、ツールバー(14)及びギヤケース(16)などが平面的な配置になり、ギヤケース(16)及び植付ミッションケース(34)の周辺の保守作業などを容易に行えるように構成している。
【0015】
さらに、前記軸受板(42)に1軸(58)を介して規制アーム(59)下端を回転自在に連結させ、前記ヒッチ板(45)と規制アーム(59)中間に2軸(60)及び3軸(61)を介して連動リンク(62)両端を回転自在に連結させると共に、前記1軸(58)と略同一軸芯線上に設ける4軸(63)(63)を介し、昇降リンク中間(14)に左右一対の姿勢変更板(64)(64)下端を連結させ、前記ツールバー(21)と略平行に設ける一組2本の左右一対のパイプ形規制バー(65)(66)機内側を前記姿勢変更板(64)に溶接固定させ、姿勢変更手段である油圧前傾シリンダ(67)中間を各姿勢変更板(64)(64)間に5軸(68)を介してトラニオン型に回転自在に連結させ、前記走行ミッションケース(2)後部にボルト止め固定させるヒッチブラケット(69)に6軸(70)を介して前記シリンダ(67)のピストンロッド(71)先端を回転自在に連結させる。
【0016】
また、前記一組2本の規制バー(65)(66)の間に前記規制アーム(59)上端側を遊嵌挿入させ、各バー(65)(66)に当接する範囲内で1軸(58)を支点に規制アーム(59)を揺動させ、規制アーム(59)と規制バー(65)(66)によって制限する角度内でPTO横軸(50)回りにユニットフレーム(24)を揺動させるもので、昇降リンク(14)に対して移植機(22)を所定範囲内で上下に揺動可能に取付け、圃場の凹凸またはトラクタ(1)のローリングなどに追従させて左右植付ユニット(22)(23)を各別に昇降させるフローティング動作を行わせ、圃場の凹凸またはトラクタ(1)のローリングなどによって植付爪(30)の苗植付け深さが変化するのを防ぐように構成している。
【0017】
また、前記PTO横軸(50)及び1軸(58)の軸芯間距離と、前記2軸(60)及び3軸(61)の軸芯間距離を略等しく形成し、軸受板(42)と連動リンク(62)によって平行リンク機構を形成させると共に、前記支点軸(15)及び1軸(58)の軸芯間距離と、前記前傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)を最大伸長させたときの5軸(68)及び6軸(70)の軸芯間距離を略等しく形成し、昇降リンク(14)と前傾シリンダ(67)及びピストンロッド(71)によって平行リンク機構を形成させる。そして、前記昇降シリンダ(6)を制御して昇降リンク(14)を上下に揺動させたとき、前記の二組の平行リンク機構を介し、ユニットフレーム(24)を含む二組の植付ユニット(23)(23)を備えた移植機(22)を、略一定姿勢(苗植付け姿勢)を保ち乍ら昇降させるように構成している。また、規制アーム(59)を含む二組の平行リンク機構は、昇降リンク(14)の略前後幅内にコンパクトに取付けている。
【0018】
なお、前記の二組の平行リンク機構を介して昇降リンク(14)にユニットフレーム(24)を連結させる構造において、前記リフトリンク(17)と同様の強度を姿勢変更板(64)に持たせ、姿勢変更板(64)をリフトアーム(7)に連結させ、リフトリンク(17)を省くことも行えると共に、前記リフトリンク(17)下端側を昇降リンク(14)に回転自在に直接連結させてもよいもので、上記実施例における左右一対の昇降リンク(14)(14)は、従来トラクタの作業機牽引用二点リンク機構を形成しているが、左右一対の昇降リンク(14)(14)と前傾シリンダ(67)を用い、従来トラクタの二点リンク機構のロワーリンクを昇降リンク(14)によって形成し、三点リンク機構のトップリンクを前傾シリンダ(67)によって形成し、この三点リンク機構に前記した平行リンク機構の作用を持たせ、移植機(22)を略一定姿勢で昇降させることも行える。
【0019】
さらに、前記ヒッチブラケット(69)と同様に走行ミッションケース(2)に固定させる吊下フレーム(72)に吊下バネ(73)を介してユニットフレーム(24)を連結させるもので、走行ミッションケース(2)に吊下フレーム(72)を立設固定させ、ハンドル(74)の手動回転操作によって伸縮するネジ軸(75)を吊下フレーム(72)上端側に取付け、ユニットフレーム(24)上端側とネジ軸(75)の間に吊下バネ(73)を張設させ、ハンドル(74)操作によって吊下バネ(73)力を調節し、PTO横軸(50)回りに回転するユニットフレーム(24)を吊下バネ(73)によって上方に引張り、圃場面の硬度または土質などに応じて培土ローラ(33)の接地圧力を調節し、培土ローラ(33)の覆土作用を適正に得るように構成している。なお、培土ローラ(33)は、ハンドル(76)の回転によって昇降させてユニットフレーム(24)に対する支持高さを調節自在に取付けていると共に、前記吊下バネ(73)は左右一対とし、左右のユニットフレーム(24)(24)を一対のバネ(73)(73)によってトラクタ(1)機体に各別に連結させ、左右の植付ユニット(23)(23)の各培土ローラ(33)(33)を各別に接地圧調節し、培土機能を向上させ植付精度を高めるように構成している。
【0020】
さらに、図6に示す如く、昇降シリンダ(6)制御によって前記移植機(22)を地上に持上げることにより、規制アーム(59)が後方の規制バー(65)に当接すると共に、この状態で前傾シリンダ(67)を制御してピストンロッド(71)を退入させることにより、規制バー(65)を介して姿勢変更板(64)と規制アーム(59)が軸(58)(63)を支点に前方に揺動し、連動リンク(62)を介してヒッチ板(45)をPTO横軸(50)回りに回転させ、ユニットフレーム(24)を含む移植機(22)全体をPTO横軸(50)回りに回転させて前傾させ、トラクタ(1)に移植機(22)を接近させた前傾姿勢で支持する一方、移植機(22)を圃場面に下降時、前傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)を伸長させ、移植機(22)を対地作業姿勢に戻した後、昇降シリンダ(6)制御によって移植機(22)を地上に下降させるもので、対地作業機である移植機(22)を対地作業姿勢乃至前傾姿勢に切換える姿勢変更手段である前傾シリンダ(67)を設け、上昇時に移植機(22)を前傾姿勢にして機体重心を前方移動させ、また移植機(22)の後方突出量を対地作業時よりも縮小させるように構成している。また、各規制バー(65)(66)で設定する移植機(22)のフローティング範囲よりもピストンロッド(71)の伸縮ストロークを大きくし、対地作業時の前傾よりも上昇位置の前傾角度を大きくしている。
【0021】
さらに、図10に示す如く、前記ユニットフレーム(24)の前部下側に支点軸(77)を介して植深センサアーム(78)前端を回転自在に軸支させ、前記センサアーム(78)の後端側に軸(79)を介して前記均平ローラ(31)を回転自在に設け、ユニットフレーム(24)に対して均平ローラ(31)を昇降自在に取付けると共に、前記センサアーム(78)に結合バー(80)の一端を溶接固定させ、ユニットフレーム(24)にアウタ受(81)を介して設ける植深センサワイヤ(82)の一端を前記結合バー(80)他端の複数の孔(83)…のいずれかに連結させる。前記センサワイヤ(82)を連結させる孔(83)を代えることにより、均平ローラ(31)の昇降量に対するセンサワイヤ(82)の押引量を変化させ、均平ローラ(31)の昇降量に基づくセンサワイヤ(82)の植深変化の検出感度を切換えるように構成している。
【0022】
また、前記昇降シリンダ(6)を作動させる油圧切換昇降バルブ(84)を設け、運転席(5)右側に設ける昇降レバー(85)を前後に手動操作して昇降バルブ(84)を切換え、トラクタ(1)のエンジンによって油圧ポンプ(86)を駆動し、作動油タンクを兼用する走行ミッションケース(2)の作動油を昇降シリンダ(6)に圧送し、リフトアーム(7)を上方に揺動させて移植機(22)を持上げる一方、昇降シリンダ(6)の作動油を走行ミッションケース(2)に戻して移植機(22)を下降させる。また、伸長ソレノイド(87)及び縮小ソレノイド(88)を有する電磁式油圧切換姿勢バルブ(89)を備え、中立位置の昇降バルブ(84)を介して油圧ポンプ(86)に姿勢バルブ(89)を油圧接続させ、昇降バルブ(84)が中立のとき、縮小ソレノイド(88)の励磁によって姿勢バルブ(89)を切換えると、油圧ポンプ(86)の圧油が前傾シリンダ(67)に供給され、前傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)が退入して縮小されると共に、伸長ソレノイド(87)の励磁によって姿勢バルブ(89)を切換えると、昇降バルブ(84)の全ての切換位置で、前傾シリンダ(67)の作動油が走行ミッションケース(2)に戻り、前傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)が進出して伸長されるように構成している。
【0023】
また、前記移植機(22)が最上昇位置に持上げられたとき、リフトアーム(7)の上方揺動によってオンになるリミットスイッチ型最上センサ(90)を設け、移植機(22)を最上昇位置に支持している状態を最上センサ(90)によって検出させると共に、前傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)出入動作と連動して抵抗値を変化させるポテンショメータ型の伸縮センサ(91)を設け、ピストンロッド(71)が伸長状態であるかまたは縮小状態であるかを伸縮センサ(91)によって検出させるように構成している。
【0024】
さらに、図11に示す如く、マイクロコンピュータで構成するコントローラ(92)を備え、前記各センサ(90)(91)をコントローラ(92)に入力接続させると共に、前記コントローラ(92)に前記各ソレノイド(87)(88)を出力接続させ、移植機(22)が最上昇したときに自動的に前傾姿勢に支持する一方、移植機(22)が最上昇位置よりも低いときに自動的に対地作業姿勢に戻すもので、移植機(22)の支持姿勢を自動的に切換える植付前傾制御を行わせるように構成している。
【0025】
そして、図12のフローチャートに示す如く、最上センサ(90)入力により、移植機(22)の最上位置支持が検出されたとき、伸縮センサ(91)入力によって前傾シリンダ(67)の縮小位置検出が行われるまで、縮小ソレノイド(88)動作により前傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)を退入させ、移植部(22)を前傾姿勢に支持させ、縮小ソレノイド(88)をオフにして姿勢バルブ(89)を中立に戻す。一方、最上センサ(90)入力により、移植機(22)が最上位置ではないことが検出され、また伸縮センサ(91)によってピストンロッド(71)が伸長位置ではないことが検出されたとき、前傾シリンダ(67)の伸長位置検出が行われるまで、伸長ソレノイド(87)動作によりピストンロッド(71)を進出させ、移植部(22)を対地作業姿勢に支持され、伸長ソレノイド(87)をオフにして姿勢バルブ(89)を中立に戻す。
【0026】
なお、前記移植機(22)の前側に、耕耘作業機、カルチベータ、マルチ作業機を取付けることも行える。また、前記昇降バルブ(84)を電磁油圧切換型とし、センサワイヤ(82)をポテンショメータまたはマイクロスイッチによって形成し、均平ローラ(31)の苗植付け深さ検出を電気的に行って昇降バルブ(84)を切換え、昇降シリンダ(6)制御による移植機(22)の苗植付け深さ自動制御を行うこともできる。
【0027】
さらに、図1、図13、図14に示す如く、走行車であるトラクタ(1)の後側に移植機(22)を昇降自在に装設させると共に、トラクタ(1)に昇降リンク(14)を介して前記移植機(22)を取付けるツールバー(21)を、トラクタ(1)の左右後輪(4)(4)の間に配設させると共に、前記移植機(22)前部の駆動入力部である植付ミッションケース(34)を前記ツールバー(21)に連結させる。また、トラクタ(1)の後輪(4)(4)を覆うフェンダ(93)上面に足載せステップ(94)を形成し、移植機(22)の苗載台(27)を前記足載せステップ(94)の後方に配置させている。
【0028】
このように、運転席(5)と、左右後輪(4)(4)及び左右フェンダ(93)(93)とにより、中央部を前方側に窪ませた平面視凹形にトラクタ(1)後側を形成すると共に、左右植付ユニット(23)(23)の各植付ミッションケース(34)(34)を中央寄りに配置させ、また前記ミッションケース(34)前部をユニットフレーム(24)より前方に位置させ、かつミッションケース(34)よりもさらに前方にツールバー(21)を取付け、左右ユニットフレーム(24)(24)前面中央部のミッションケース(34)及びツールバー(21)を前方側に突出させた平面視凸形に移植機(22)前側を形成する。
【0029】
そして、トラクタ(1)後部の平面視凹形部に移植機(22)前部の平面視凸形部を合体させた状態で、トラクタ(1)の後側に移植機(22)を昇降自在に装設させるもので、移植機(22)の前方側に植付ミッションケース(34)を突出させて左右後輪(4)(4)間に入り込ませることにより、ツールバー(21)及び植付ミッションケース(34)を利用する移植機(22)の支持構造を従来よりも簡略化し、かつトラクタ(1)に対して移植機(22)を可及的に接近させて支持でき、トラクタ(1)の小型化または移植機(22)の多条植え大型化を容易に図ることができるものである。しかも、前記足載せステップ(94)の利用によって前記フェンダ(93)周辺の作業者の移動可能範囲を広く形成でき、また前記苗載台(27)と足載せステップ(94)を近接させ、トラクタ(1)からの予備苗補給作業を容易に行える構造に構成できる。さらに、重量物であるツールバー(21)及び植付ミッションケース(34)を最前部に位置させ、移植機(22)の重心位置を可及的に前寄りとし、移植機(22)装着時のトラクタ(1)重心位置の後方移動量が小さくなるように構成している。
【0030】
さらに、前記トラクタ(1)の前後方向中心線を中心にして左右植付ユニット(23)(23)の各苗載台(27)(27)を左右対称に対向配置させ、図4のように左右苗載台(27)(27)の傾斜上端部を左右機外側方に延設させ、後輪(4)及び足載せステップ(94)の後方に苗載台(27)の傾斜下端部を位置させるもので、運転席(5)の斜後方に左右の足載せステップ(94)(94)を位置させ、さらに斜後方に左右の苗載台(27)(27)傾斜上端部を位置させ、運転席(5)を中心とする平面視ハの字形配置に構成している。
【0031】
また、走行クラッチペダル(95)及び左右ブレーキペダル(96)(96)を前側に設ける左右の乗降ステップ(97)(97)を運転席(5)の斜前方に位置させ、さらに斜前方に左右の予備苗台(10)(10)を位置させ、運転席(5)を中心とする平面視逆ハの字形配置に構成するもので、運転席(5)より後方の平面視ハの字形配置と、運転席(5)より前方の平面視逆ハの字形配置により、運転席(5)の作業者が左右いずれか一側に向くと、作業者が向いた側の前方の予備苗台(10)と後方の苗載台(27)傾斜上端部を作業者の視界に容易に入れることができ、予備苗確認並びに苗載台(27)苗残量確認を容易に行え、また予備苗台(10)から予備苗を取出して苗載台(27)に補給する作業を能率良くスムーズに行えるものである。
【0032】
さらに、図1、図13に示す如く、トラクタ(1)の前輪(98)の前後に渡って延設させる基フレーム(99)両端をトラクタ(1)シーシ側面にボルト止め固定させ、基フレーム(99)中間を前輪(98)よりも高位置とし、ボンネット(100)側面下部外側の基フレーム(99)中間部に前後支柱(101)(102)を略平行に立設させ、苗トレイ(28)を載せる複数の予備苗台(10)…を上下多段に前記支柱(101)(102)間に取付けるもので、乗降ステップ(97)上の作業者によって予備苗台(10)から予備苗である苗トレイ(28)を取出し、作業者が後向きになって片足を足載せステップ(94)に載せ、前記の取出した苗トレイ(28)を苗載台(27)に傾斜上端側から装着させ、苗の補給を行うものである。
【0033】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、運転席(5)と、左右後輪(4)及び左右フェンダ(93)とにより、中央部を前方側に窪ませた平面視凹形にトラクタ(1)後側を形成し、トラクタ(1)に昇降リンク(14)を介して移植機(22)を取付けるツールバー(21)を、トラクタ(1)の左右後輪(4)の間に配置させ、前記移植機(22)の植付ミッションケース(34)を前記ツールバー(21)に連結させると共に、左右植付ユニット(23)によって移植機(22)を構成し、ユニットフレーム(24)と、該フレーム(24)にレール(25)(26)を介して前後方向に往復摺動させる苗載台(27)と、苗載台(27)上面の苗トレイ(28)から1株分のポット苗を取出す取出爪(29)と、該取出爪(29)からポット苗を受取って圃場面に植付ける植付爪(30)と、植付爪(30)によって植付けられたポット苗の覆土を行う培土ローラ(33)と、植付ミッションケース(34)を、前記各植付ユニット(23)に備える移動農機において、トラクタ(1)の後側に配置させた左右植付ユニット(23)のユニットフレーム(24)の移動農機左右方向の中央部寄りに前方に突出させて植付ミッションケース(34)を配置させ、かつ植付ミッションケース(34)よりもさらに前方にツールバー(21)を取付け、植付ミッションケース(34)及びツールバー(21)を前方側に突出させた平面視凸形に移植機(22)前側を形成するもので、移植機(22)の前方側に植付ミッションケース(34)を突出させて左右後輪(4)間に入り込ませることにより、ツールバー(21)及び植付ミッションケース(34)を利用する移植機(22)の支持構造を簡略化することができ、かつトラクタ(1)に対して移植機(22)を可及的に接近させて支持できると共に、重量物であるツールバー(21)及び植付ミッションケース(34)を最前部に位置させ、移植機(22)の重心位置を可及的に前寄りとし、移植機(22)装着時のトラクタ(1)重心位置の後方移動量を小さくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の平面図。
【図2】移植機の側面説明図。
【図3】同平面説明図。
【図4】同背面説明図。
【図5】ツールバー部の平面図。
【図6】昇降リンク部の側面図。
【図7】リフトリンク部の側面図。
【図8】規制バー部の側面図。
【図9】PTO横軸部の平面図。
【図10】油圧系統図。
【図11】前傾シリンダの制御回路図。
【図12】前図のフローチャート。
【図13】図1の側面図。
【図14】運転席部の平面図。
【符号の説明】
(1) トラクタ(走行車)
(4) 後輪
(14) 昇降リンク
(21) ツールバー
(22) 移植機
(34) 植付ミッションケース(駆動入力部)
(93) フェンダ
(94) 足載せステップ
Claims (1)
- 運転席(5)と、左右後輪(4)及び左右フェンダ(93)とにより、中央部を前方側に窪ませた平面視凹形にトラクタ(1)後側を形成し、トラクタ(1)に昇降リンク(14)を介して移植機(22)を取付けるツールバー(21)を、トラクタ(1)の左右後輪(4)の間に配置させ、前記移植機(22)の植付ミッションケース(34)を前記ツールバー(21)に連結させると共に、左右植付ユニット(23)によって移植機(22)を構成し、ユニットフレーム(24)と、該フレーム(24)にレール(25)(26)を介して前後方向に往復摺動させる苗載台(27)と、苗載台(27)上面の苗トレイ(28)から1株分のポット苗を取出す取出爪(29)と、該取出爪(29)からポット苗を受取って圃場面に植付ける植付爪(30)と、植付爪(30)によって植付けられたポット苗の覆土を行う培土ローラ(33)と、植付ミッションケース(34)を、前記各植付ユニット(23)に備える移動農機において、トラクタ(1)の後側に配置させた左右植付ユニット(23)のユニットフレーム(24)の移動農機左右方向の中央部寄りに前方に突出させて植付ミッションケース(34)を配置させ、かつ植付ミッションケース(34)よりもさらに前方にツールバー(21)を取付け、植付ミッションケース(34)及びツールバー(21)を前方側に突出させた平面視凸形に移植機(22)前側を形成することを特徴とする移動農機。
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JP (1) | JP3565352B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP09576894A patent/JP3565352B2/ja not_active Expired - Fee Related
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