JPH07274625A - 移動農機 - Google Patents

移動農機

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JPH07274625A
JPH07274625A JP9576594A JP9576594A JPH07274625A JP H07274625 A JPH07274625 A JP H07274625A JP 9576594 A JP9576594 A JP 9576594A JP 9576594 A JP9576594 A JP 9576594A JP H07274625 A JPH07274625 A JP H07274625A
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machine
link
posture
transplanter
ground
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JP9576594A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kondo
藤 忠 司 近
Hideo Nakajima
島 英 夫 中
Tadayuki Shinko
古 忠 之 新
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 対地作業機を圃場面に追従させて上下動させ
ると共に、上昇時に対地作業機を前傾姿勢にして機体重
心の前方移動並びに対地作業機の後方突出量の縮小など
を行える。 【構成】 走行車に昇降リンク14を介して対地作業機
を昇降自在に取付ける移動農機において、前記昇降リン
ク14に対して対地作業機を所定範囲内で上下に揺動可
能に取付けると共に、前記対地作業機を対地作業姿勢乃
至前傾姿勢に切換える姿勢変更手段67を設けたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圃場における耕耘また
は播種または苗植えまたは収穫等の各種対地作業を行う
対地作業機を備える移動農機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−343825号明細書
に示す如く、トラクタで構成する走行車に、対地作業機
である野菜苗の移植機を装備させ、野菜の苗を圃場面に
連続的に植付ける技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、移植
機を圃場の凹凸(高低)に追従させて昇降させる場合、
昇降リンクを上下に揺動自在な状態に保つ必要があり、
昇降リンクを揺動させるアクチュエータ(油圧シリンダ
など)による苗植付け深さ制御などの自動制御に不具合
が生じると共に、対地作業姿勢を保ち乍ら移植機を昇降
させる場合、上昇時の機体前後長を容易に短縮し得ず、
移植機を上昇させたとき、機体重心が後方寄りになって
不安定になり易く、また走行車後方の機体突出幅が大き
く、圃場枕地または路上における方向転換場所を広く必
要とし、前記移植機後部を畦などに衝突させ易い等の問
題があった。
【0004】また、移植機によって2条以上の苗を略同
時に植付ける構造において、左右方向に複数組の移植ユ
ニットを並設させるが、走行車の駆動力を伝えるPTO
横軸を移植機に設けることにより、PTO横軸を設ける
ベースフレームに各移植ユニットを左右移動自在に取付
ける必要があり、移植機のフレーム構造の簡略化並びに
軽量小型化を容易に図り得ないと共に、例えば移植機を
上昇時にPTO横軸回りに移植機を前方に傾けて機体前
後長を短くし得ない等の問題があった。
【0005】また、昇降リンク後端にヒッチを設け、該
ヒッチに移植機前部を連結させていたから、昇降リンク
による移植機揚程量を充分に得られたが、走行車機体と
移植機の間隔を容易に縮小し得ず、走行車に対して移植
機を接近させて重心の前方移動並びに移植機の後方突出
量の減縮などを容易に図り得ない等の不具合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、走行
車に昇降リンクを介して対地作業機を昇降自在に取付け
る移動農機において、前記昇降リンクに対して対地作業
機を所定範囲内で上下に揺動可能に取付けると共に、前
記対地作業機を対地作業姿勢乃至前傾姿勢に切換える姿
勢変更手段を設けたもので、昇降リンクを略一定位置に
固定支持させた状態で対地作業機を圃場面に追従させて
上下に揺動させるから、圃場面の凹凸に精密に追従させ
る対地作業並びに対地作業機の地上高(対走行車高さ)
を略一定に保つ自動制御などを容易に行い得ると共に、
上昇時に対地作業機を前傾姿勢にして機体重心の前方移
動並びに対地作業機の後方突出量の縮小などを容易に行
い得、対地作業性能の向上並びに機体前後長のコンパク
ト化などを容易に図り得るものである。
【0007】また、走行車の駆動力を伝えるPTO横軸
を昇降リンクに設け、左右方向に延設させる前記PTO
横軸回りに前記対地作業機を揺動自在に取付けたもの
で、昇降リンクにPTO横軸を設けることにより、走行
車と対地作業機の間隔が昇降リンク長さとなり、走行車
に対する対地作業機取付け間隔の縮小並びに対地作業機
フレーム構造の簡略化及び軽量小型化などを容易に図り
得ると共に、上昇位置の対地作業機をPTO横軸回りに
前傾させ得、対地作業機上昇時の機体前後長短縮などを
容易に行い得るものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は昇降リンク部の側面図、図2は全体側面説
明図、図3は同平面説明図、図4は同背面説明図であ
る。図中(1)は作業者が搭乗する走行車であるトラク
タであり、走行ミッションケース(2)両側に左右リヤ
アクスルケース(3)(3)を介して左右後輪(4)
(4)を設け、前記ミッションケース(2)上側に運転
席(5)を取付け、運転席(5)下面のミッションケー
ス(2)上面に油圧昇降シリンダ(6)を配設させ、該
シリンダ(6)によって揺動させる左右リフトアーム
(7)(7)を支点軸(8)に回転自在に軸支させると
共に、前記運転席(5)前方に操向ハンドル(9)を設
け、該ハンドル(9)前側のボンネット(図示省略)両
側に補充苗載せ用の左右予備苗台(10)(10)を配
設させる。なお、従来のトラクタと同様に、前記ボンネ
ットにエンジンを内設させ、ボンネット両側下方に左右
前輪を装設し、前輪及び後輪(4)をエンジンによって
駆動して前後進させると共に、操向ハンドル(9)によ
って前輪を方向転換させて走行進路を変更するように構
成している。また左右一対の走行クローラを装設させた
車体によって走行車を構成してもよいと共に、走行進路
を自動的に検出する操向センサと、前輪を方向転換させ
るアクチュエータと、操向センサの検出結果に基づきア
クチュエータを作動させるコントローラを設け、操向セ
ンサによって検出する畦などに沿って自動的に走行させ
る自動操向機能を持たせることも行える。
【0009】さらに、図5乃至図8にも示す如く、前記
ミッションケース(2)両側に左右一対の支点板(1
1)(11)前端側をボルト止め固定させ、支点板(1
1)後端側に軸受板(12)を溶接固定させ、軸受板
(12)にヒッチピン(13)を着脱自在に差込むと共
に、支点板(11)を介してミッションケース(2)に
連結させる左右一対の昇降リンク(14)(14)を備
え、昇降リンク(14)前端側面に支点軸(15)を溶
接固定させ、前記ヒッチピン(13)を抜出した状態で
軸受板(12)に支点軸(15)を後方から着脱自在に
嵌着させ、軸受板(12)とヒッチピン(13)によっ
て支点軸(15)を回転自在に取付け、支点板(11)
に昇降リンク(14)前端を回転自在に連結させ、支点
軸(15)を中心に昇降リンク(14)後端側を上下に
揺動させるように構成している。
【0010】また、短い円筒を長い円筒の中間に一体固
定させたT形のギヤケース(16)を左右昇降リンク
(14)(14)後端間に溶接固定させると共に、前記
ギヤケース(16)にフック形下端部を係止させる左右
一対のリフトリンク(17)(17)を備え、U形バン
ド体(18)と締付ボルト(19)を前記リフトリンク
(17)のフック形下端部に設け、前記ボルト(19)
によってバンド体(18)をギヤケース(16)に着脱
自在に半周巻き固定させ、リフトリンク(17)のフッ
ク形下端部にギヤケース(16)を回転自在に取付け、
前記リフトリンク(17)上端と前記リフトアーム
(7)先端をピン(20)によって着脱自在に連結させ
る。そして、前記昇降シリンダ(6)のラム形ピストン
ロッドを突出させることにより、リフトアーム(7)先
端を上方に揺動させ、リフトリンク(17)を介してギ
ヤケース(16)を上方に持上げる一方、昇降シリンダ
(6)のピストンロッド退入によってギヤケース(6)
を下降させるように構成している。
【0011】さらに、前記昇降リンク(14)の中間下
側縁に四角筒形のツールバー(21)を溶接固定させ、
前記ツールバー(21)の両端を左右方向に延設させ、
左右後輪(4)(4)の間に略水平にツールバー(2
1)を横架させる。また、トラクタ(1)後側に昇降リ
ンク(14)を介して昇降自在に取付ける対地作業機で
ある野菜苗の移植機(22)を備え、前記ツールバー
(21)を介して装設させる左右一対の植付ユニット
(23)(23)によって2条植え構造の移植機(2
2)を構成するもので、ユニットフレーム(24)と、
該フレーム(24)に上下レール(25)(26)を介
して前後方向に往復摺動させる苗載台(27)と、苗載
台(27)上面の苗トレイ(28)から1株分のポット
苗を取出す箸形取出爪(29)と、該取出爪(29)か
らポット苗を受取って圃場面に植付けるホッパ形植付爪
(30)と、植付爪(30)の苗植付部前方の圃場面を
鎮圧する均平ローラ(31)と、植付爪(30)の苗植
付部に相当する位置のマルチフィルム(移植作業前に敷
設)を切開するマルチカッタ(32)と、植付爪(3
0)によって植付けられたポット苗の覆土を行う左右一
対の培土ローラ(33)(33)と、植付ミッションケ
ース(34)と、植付爪駆動ケース(35)(36)
(37)と、取出爪駆動ケース(38)と、苗載台駆動
ケース(39)を、前記各植付ユニット(23)(2
3)に夫々備えている。
【0012】そして、前記植付ミッションケース(3
4)から各駆動ケース(35)〜(39)に駆動力を伝
え、取出爪(29)及び植付爪(30)を所定軌跡上で
苗取出及び苗植付の各動作を夫々行わせると共に、苗載
台(27)の前後方向往復移動による苗横送り並びに苗
載台(27)傾斜下端側への苗トレイ(28)移動によ
る苗縦送りの各動作を夫々行わせ、所定植付け間隔でポ
ット苗を圃場面に連続的に植付けるように構成してい
る。
【0013】さらに、前記ツールバー(21)に締結板
(40)をボルト(41)(41)によって固定させ、
ボルト(41)を緩めることによって締結板(40)を
左右摺動させて位置調節及び着脱の各操作を行うと共
に、前記締結板(40)に軸受板(42)(42)前端
側を溶接固定させ、軸受板(42)後端部に筒体(4
3)を溶接固定させ、前記筒体(43)に円筒形軸受
(44)を回転自在に取付け、前記ユニットフレーム
(24)の一部を構成するヒッチ板(45)を、前記軸
受(44)に溶接固定したフランジ(46)にボルト
(47)止め固定させ、左右一対の軸受(44)(4
4)間に前記植付ミッションケース(34)を回転自在
に挾持させる。
【0014】また、前記ツールバー(21)と略平行な
同一直線上に前記ギヤケース(16)の長い円筒部と前
記軸受(44)…を配置させ、中軸(48)及び左右軸
(49)(49)からなるPTO横軸(50)をギヤケ
ース(16)及び軸受(44)…に回転自在に軸支させ
るもので、ギヤケース(16)の長い円筒部に中軸(4
8)を軸支させ、ギヤケース(16)の短い円筒部の入
力軸(51)にベベルギヤ(52)(53)を介して中
軸(48)を連動連結させ、前記走行ミッションケース
(2)後面に突出させるPTO軸(54)に自在継手軸
(55)を介して入力軸(51)を連動連結させ、トラ
クタ(1)のエンジン出力を中軸(48)に伝えると共
に、中軸(48)両端にピン(56)(56)を介して
左右軸(49)(49)を分離自在に一体連結させ、植
付ミッションケース(34)及びこの両側の軸受(4
4)(44)に左右軸(49)(49)を軸芯方向に摺
動自在に貫挿させ、左右軸(49)(49)を軸受(4
4)…に回転自在に軸支させ、植付ミッションケース
(34)内部の変速入力軸(57)に六角柱形の左右軸
(49)(49)を嵌挿させて二重軸構造とし、前記各
軸(49)(57)を介して植付ミッションケース(3
4)内部に入力軸(51)からのPTO駆動力を伝える
ように構成している。このように、昇降リンク(14)
にPTO横軸(50)を設けることにより、トラクタ
(1)と移植機(22)の間隔が昇降リンク(14)長
さとなり、移植機側にPTO横軸を設けるのに比べてト
ラクタ(1)に対する移植機(22)取付け間隔を縮小
させ移植機(22)のユニットフレーム(24)構造を
簡略にし、また軽量小型化などを行えると共に、上昇位
置の移植機(22)をPTO横軸(50)回りに前傾さ
せ、移植機(22)上昇時の機体前後長短縮などを行え
る。
【0015】上記から明らかなように、昇降リンク(1
4)の前後幅中間部にツールバー(21)の中央部を一
体固定させ、ツールバー(21)の左右両側部に締結板
(40)(40)を介して左右植付ユニット(23)
(23)を取付け間隔(苗の植付け条間)調節自在に固
定させると共に、PTO横軸(50)の一部を形成する
左右軸(49)(49)回りに、ユニットフレーム(2
4)及び植付ミッションケース(34)を含む左右植付
ユニット(23)(23)を夫々独立して回転させるも
ので、作物の種類または苗を植付ける畦幅などに応じて
左右植付ユニット(23)(23)の間隔を調節し、2
条分の左右植付爪(30)(30)の植付け条間を無段
階に変更すると共に、圃場の凹凸などに追従させてPT
O横軸(50)を支点にしてトラクタ(1)本機に対す
る植付爪(30)支持高さを変化させ、植付爪(30)
の対地高さを略一定に保ち、植付爪(30)の苗植付け
深さを略一定に保つように構成している。
【0016】さらに、前記軸受板(42)に1軸(5
8)を介して規制アーム(59)下端を回転自在に連結
させ、前記ヒッチ板(45)と規制アーム(59)中間
に2軸(60)及び3軸(61)を介して連動リンク
(62)両端を回転自在に連結させると共に、前記1軸
(58)と略同一軸芯線上に設ける4軸(63)(6
3)を介し、昇降リンク中間(14)に左右一対の姿勢
変更板(64)(64)下端を連結させ、前記ツールバ
ー(21)と略平行に設ける一組2本の左右一対のパイ
プ形規制バー(65)(66)機内側を前記姿勢変更板
(64)に溶接固定させ、姿勢変更手段である油圧前傾
シリンダ(67)中間を各姿勢変更板(64)(64)
間に5軸(68)を介してトラニオン型に回転自在に連
結させ、前記走行ミッションケース(2)後部にボルト
止め固定させるヒッチブラケット(69)に6軸(7
0)を介して前記シリンダ(67)のピストンロッド
(71)先端を回転自在に連結させる。
【0017】また、前記一組2本の規制バー(65)
(66)の間に前記規制アーム(59)上端側を遊嵌挿
入させ、各バー(65)(66)に当接する範囲内で1
軸(58)を支点に規制アーム(59)を揺動させ、規
制アーム(59)と規制バー(65)(66)によって
制限する角度内でPTO横軸(50)回りにユニットフ
レーム(24)を揺動させるもので、昇降リンク(1
4)に対して移植機(22)を所定範囲内で上下に揺動
可能に取付け、圃場の凹凸またはトラクタ(1)のロー
リングなどに追従させて左右植付ユニット(22)(2
3)を各別に昇降させるフローティング動作を行わせ、
圃場の凹凸またはトラクタ(1)のローリングなどによ
って植付爪(30)の苗植付け深さが変化するのを防ぐ
ように構成している。
【0018】また、前記PTO横軸(50)及び1軸
(58)の軸芯間距離と、前記2軸(60)及び3軸
(61)の軸芯間距離を略等しく形成し、軸受板(4
2)と連動リンク(62)によって平行リンク機構を形
成させると共に、前記支点軸(15)及び1軸(58)
の軸芯間距離と、前記前傾シリンダ(67)のピストン
ロッド(71)を最大伸長させたときの5軸(68)及
び6軸(70)の軸芯間距離を略等しく形成し、昇降リ
ンク(14)と前傾シリンダ(67)及びピストンロッ
ド(71)によって平行リンク機構を形成させる。そし
て、前記昇降シリンダ(6)を制御して昇降リンク(1
4)を上下に揺動させたとき、前記の二組の平行リンク
機構を介し、ユニットフレーム(24)を含む二組の植
付ユニット(23)(23)を備えた移植機(22)
を、略一定姿勢(苗植付け姿勢)を保ち乍ら昇降させる
ように構成している。また、規制アーム(59)を含む
二組の平行リンク機構は、昇降リンク(14)の略前後
幅内にコンパクトに取付けている。
【0019】なお、前記の二組の平行リンク機構を介し
て昇降リンク(14)にユニットフレーム(24)を連
結させる構造において、前記リフトリンク(17)と同
様の強度を姿勢変更板(64)に持たせ、姿勢変更板
(64)をリフトアーム(7)に連結させ、リフトリン
ク(17)を省くことも行えると共に、前記リフトリン
ク(17)下端側を昇降リンク(14)に回転自在に直
接連結させてもよいもので、上記実施例における左右一
対の昇降リンク(14)(14)は、従来トラクタの作
業機牽引用二点リンク機構を形成しているが、左右一対
の昇降リンク(14)(14)と前傾シリンダ(67)
を用い、従来トラクタの二点リンク機構のロワーリンク
を昇降リンク(14)によって形成し、三点リンク機構
のトップリンクを前傾シリンダ(67)によって形成
し、この三点リンク機構に前記した平行リンク機構の作
用を持たせ、移植機(22)を略一定姿勢で昇降させる
ことも行える。
【0020】さらに、前記ヒッチブラケット(69)と
同様に走行ミッションケース(2)に固定させる吊下フ
レーム(72)に吊下バネ(73)を介してユニットフ
レーム(24)を連結させるもので、走行ミッションケ
ース(2)に吊下フレーム(72)を立設固定させ、ハ
ンドル(74)の手動回転操作によって伸縮するネジ軸
(75)を吊下フレーム(72)上端側に取付け、ユニ
ットフレーム(24)上端側とネジ軸(75)の間に吊
下バネ(73)を張設させ、ハンドル(74)操作によ
って吊下バネ(73)力を調節し、PTO横軸(50)
回りに回転するユニットフレーム(24)を吊下バネ
(73)によって上方に引張り、圃場面の硬度または土
質などに応じて培土ローラ(33)の接地圧力を調節
し、培土ローラ(33)の覆土作用を適正に得るように
構成している。なお、培土ローラ(33)は、ハンドル
(76)の回転によって昇降させてユニットフレーム
(24)に対する支持高さを調節自在に取付けていると
共に、前記吊下バネ(73)は左右一対とし、左右のユ
ニットフレーム(24)(24)を一対のバネ(73)
(73)によってトラクタ(1)機体に各別に連結さ
せ、左右の植付ユニット(23)(23)の各培土ロー
ラ(33)(33)を各別に接地圧調節し、培土機能を
向上させ植付精度を高めるように構成している。
【0021】さらに、図1に示す如く、昇降シリンダ
(6)制御によって前記移植機(22)を地上に持上げ
ることにより、規制アーム(59)が後方の規制バー
(65)に当接すると共に、この状態で前傾シリンダ
(67)を制御してピストンロッド(71)を退入させ
ることにより、規制バー(65)を介して姿勢変更板
(64)と規制アーム(59)が軸(58)(63)を
支点に前方に揺動し、連動リンク(62)を介してヒッ
チ板(45)をPTO横軸(50)回りに回転させ、ユ
ニットフレーム(24)を含む移植機(22)全体をP
TO横軸(50)回りに回転させて前傾させ、トラクタ
(1)に移植機(22)を接近させた前傾姿勢で支持す
る一方、移植機(22)を圃場面に下降時、前傾シリン
ダ(67)のピストンロッド(71)を伸長させ、移植
機(22)を対地作業姿勢に戻した後、昇降シリンダ
(6)制御によって移植機(22)を地上に下降させる
もので、対地作業機である移植機(22)を対地作業姿
勢乃至前傾姿勢に切換える姿勢変更手段である前傾シリ
ンダ(67)を設け、上昇時に移植機(22)を前傾姿
勢にして機体重心を前方移動させ、また移植機(22)
の後方突出量を対地作業時よりも縮小させるように構成
している。また、各規制バー(65)(66)で設定す
る移植機(22)のフローティング範囲よりもピストン
ロッド(71)の伸縮ストロークを大きくし、対地作業
時の前傾よりも上昇位置の前傾角度を大きくしている。
【0022】さらに、図9に示す如く、前記ユニットフ
レーム(24)の前部下側に支点軸(77)を介して植
深センサアーム(78)前端を回転自在に軸支させ、前
記センサアーム(78)の後端側に軸(79)を介して
前記均平ローラ(31)を回転自在に設け、ユニットフ
レーム(24)に対して均平ローラ(31)を昇降自在
に取付けると共に、前記センサアーム(78)に結合バ
ー(80)の一端を溶接固定させ、ユニットフレーム
(24)にアウタ受(81)を介して設ける植深センサ
ワイヤ(82)の一端を前記結合バー(80)他端の複
数の孔(83)…のいずれかに連結させる。前記センサ
ワイヤ(82)を連結させる孔(83)を代えることに
より、均平ローラ(31)の昇降量に対するセンサワイ
ヤ(82)の押引量を変化させ、均平ローラ(31)の
昇降量に基づくセンサワイヤ(82)の植深変化の検出
感度を切換えるように構成している。
【0023】また、前記昇降シリンダ(6)を作動させ
る油圧切換昇降バルブ(84)を設け、運転席(5)右
側に設ける昇降レバー(85)を前後に手動操作して昇
降バルブ(84)を切換え、トラクタ(1)のエンジン
によって油圧ポンプ(86)を駆動し、作動油タンクを
兼用する走行ミッションケース(2)の作動油を昇降シ
リンダ(6)に圧送し、リフトアーム(7)を上方に揺
動させて移植機(22)を持上げる一方、昇降シリンダ
(6)の作動油を走行ミッションケース(2)に戻して
移植機(22)を下降させる。また、伸長ソレノイド
(87)及び縮小ソレノイド(88)を有する電磁式油
圧切換姿勢バルブ(89)を備え、中立位置の昇降バル
ブ(84)を介して油圧ポンプ(86)に姿勢バルブ
(89)を油圧接続させ、昇降バルブ(84)が中立の
とき、縮小ソレノイド(88)の励磁によって姿勢バル
ブ(89)を切換えると、油圧ポンプ(86)の圧油が
前傾シリンダ(67)に供給され、前傾シリンダ(6
7)のピストンロッド(71)が退入して縮小されると
共に、伸長ソレノイド(87)の励磁によって姿勢バル
ブ(89)を切換えると、昇降バルブ(84)の全ての
切換位置で、前傾シリンダ(67)の作動油が走行ミッ
ションケース(2)に戻り、前傾シリンダ(67)のピ
ストンロッド(71)が進出して伸長されるように構成
している。
【0024】また、前記移植機(22)が最上昇位置に
持上げられたとき、リフトアーム(7)の上方揺動によ
ってオンになるリミットスイッチ型最上センサ(90)
を設け、移植機(22)を最上昇位置に支持している状
態を最上センサ(90)によって検出させると共に、前
傾シリンダ(67)のピストンロッド(71)出入動作
と連動して抵抗値を変化させるポテンショメータ型の伸
縮センサ(91)を設け、ピストンロッド(71)が伸
長状態であるかまたは縮小状態であるかを伸縮センサ
(91)によって検出させるように構成している。
【0025】さらに、図10に示す如く、マイクロコン
ピュータで構成するコントローラ(92)を備え、前記
各センサ(90)(91)をコントローラ(92)に入
力接続させると共に、前記コントローラ(92)に前記
各ソレノイド(87)(88)を出力接続させ、移植機
(22)が最上昇したときに自動的に前傾姿勢に支持す
る一方、移植機(22)が最上昇位置よりも低いときに
自動的に対地作業姿勢に戻すもので、移植機(22)の
支持姿勢を自動的に切換える植付前傾制御を行わせるよ
うに構成している。
【0026】そして、図11のフローチャートに示す如
く、最上センサ(90)入力により、移植機(22)の
最上位置支持が検出されたとき、伸縮センサ(91)入
力によって前傾シリンダ(67)の縮小位置検出が行わ
れるまで、縮小ソレノイド(88)動作により前傾シリ
ンダ(67)のピストンロッド(71)を退入させ、移
植部(22)を前傾姿勢に支持させ、縮小ソレノイド
(88)をオフにして姿勢バルブ(89)を中立に戻
す。一方、最上センサ(90)入力により、移植機(2
2)が最上位置ではないことが検出され、また伸縮セン
サ(91)によってピストンロッド(71)が伸長位置
ではないことが検出されたとき、前傾シリンダ(67)
の伸長位置検出が行われるまで、伸長ソレノイド(8
7)動作によりピストンロッド(71)を進出させ、移
植部(22)を対地作業姿勢に支持され、伸長ソレノイ
ド(87)をオフにして姿勢バルブ(89)を中立に戻
す。
【0027】なお、上記実施例において、対地作業機と
して移植機(22)を例示したが、耕耘作業機、畦立マ
ルチ作業機、播種機、大根またはジャガイモなどの堀取
り収穫機などの支持にも同様に利用できる。また、前記
昇降バルブ(84)を電磁油圧切換型とし、センサワイ
ヤ(82)をポテンショメータまたはマイクロスイッチ
によって形成し、均平ローラ(31)の苗植付け深さ検
出を電気的に行って昇降バルブ(84)を切換え、昇降
シリンダ(6)制御による移植機(22)の苗植付け深
さ自動制御を行うこともできる。
【0028】さらに、図2、図4に示す如く、植付爪駆
動ケース(35)を上下に揺動させて植付爪(30)の
苗植付け深さを手動調節する植深調節レバー(93)を
備え、植付部(22)のユニットフレーム(24)前側
内方位置に前記レバー(93)を配設させ、運転席
(5)の作業者の手動操作により前記レバー(93)に
よって植付爪(30)の植深を無段階に変更させるよう
に構成している。なお、前記レバー(93)はネジ機構
によって植付爪(30)の最下降位置高さを変化させる
が、有段リンクによって多段的に植深調節してもよく、
また電動シリンダによって遠隔操作スイッチにより無段
階に植深調節してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、走行車(1)に昇降リンク(14)を介して対地作
業機(22)を昇降自在に取付ける移動農機において、
前記昇降リンク(14)に対して対地作業機(22)を
所定範囲内で上下に揺動可能に取付けると共に、前記対
地作業機(22)を対地作業姿勢乃至前傾姿勢に切換え
る姿勢変更手段(67)を設けたもので、昇降リンク
(14)を略一定位置に固定支持させた状態で対地作業
機(22)を圃場面に追従させて上下に揺動させるか
ら、圃場面の凹凸に精密に追従させる対地作業並びに対
地作業機(22)の地上高(対走行車高さ)を略一定に
保つ自動制御などを容易に行うことができると共に、上
昇時に対地作業機(22)を前傾姿勢にして機体重心の
前方移動並びに対地作業機(22)の後方突出量の縮小
などを容易に行うことができ、対地作業性能の向上並び
に機体前後長のコンパクト化などを容易に図ることがで
きるものである。
【0030】また、走行車(1)の駆動力を伝えるPT
O横軸(50)を昇降リンク(14)に設け、左右方向
に延設させる前記PTO横軸(50)回りに前記対地作
業機(22)を揺動自在に取付けたもので、昇降リンク
(14)にPTO横軸(50)を設けることにより、走
行車(1)と対地作業機(22)の間隔が昇降リンク
(14)長さとなり、走行車(1)に対する対地作業機
(22)取付け間隔の縮小並びに対地作業機(22)フ
レーム構造の簡略化及び軽量小型化などを容易に図るこ
とができると共に、上昇位置の対地作業機(22)をP
TO横軸(50)回りに前傾させることができ、対地作
業機(22)上昇時の機体前後長短縮などを容易に行う
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降リンク部の側面図。
【図2】全体の側面説明図。
【図3】同平面説明図。
【図4】同背面説明図。
【図5】ツールバー部の平面図。
【図6】リフトリンク部の側面図。
【図7】規制バー部の側面図。
【図8】PTO横軸部の平面図。
【図9】油圧系統図。
【図10】前傾シリンダの制御回路図。
【図11】前図のフローチャート。
【符号の説明】
(1) トラクタ(走行車) (14) 昇降リンク (22) 移植機(対地作業機) (50) PTO横軸 (67) 前傾シリンダ(姿勢変更手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車に昇降リンクを介して対地作業機
    を昇降自在に取付ける移動農機において、前記昇降リン
    クに対して対地作業機を所定範囲内で上下に揺動可能に
    取付けると共に、前記対地作業機を対地作業姿勢乃至前
    傾姿勢に切換える姿勢変更手段を設けたことを特徴とす
    る移動農機。
  2. 【請求項2】 走行車の駆動力を伝えるPTO横軸を昇
    降リンクに設け、左右方向に延設させる前記PTO横軸
    回りに前記対地作業機を揺動自在に取付けたことを特徴
    とする上記請求項1に記載の移動農機。
JP9576594A 1994-04-07 1994-04-07 移動農機 Pending JPH07274625A (ja)

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