JP2002209408A - 複数条植苗移植機 - Google Patents

複数条植苗移植機

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JP2002209408A
JP2002209408A JP2001009806A JP2001009806A JP2002209408A JP 2002209408 A JP2002209408 A JP 2002209408A JP 2001009806 A JP2001009806 A JP 2001009806A JP 2001009806 A JP2001009806 A JP 2001009806A JP 2002209408 A JP2002209408 A JP 2002209408A
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planting
transplanter
transmission
transplanting
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JP2001009806A
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English (en)
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Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
Tamaki Kubo
環 久保
Shiro Katsuno
勝野  志郎
Masami Muranami
村並  昌実
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の苗供給装置と苗植付装置を備えた苗移
植機であっても、苗供給装置と苗植付装置を単一の支持
機構で走行部上に強固に支持させ、しかも容易に複数条
植え付けの幅を変更できる苗移植機を提供すること。 【解決手段】 複数の苗植付部1b(R)、1b(L)
を並列配置して走行部支持フレーム14上に設けた複数
条植苗移植機において、複数の苗植付部1b(R)、1
b(L)の間隔を調整可能な苗植付部支持構造を設け
る。苗植付部支持構造は、一方の苗植付部1b(R)の
駆動機構部(第一植付伝動ケース31a)に他の苗植付
部1b(L)の駆動機構部(第一植付伝動ケース31
b)を中間伝動部(植付伝動パイプ36)を介して連結
し、該中間伝動部(植付伝動パイプ36)を二つの苗植
付部1b(R)、1b(L)の支持部と兼用する構成と
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪等の走行推進
体で機体を推進させながら苗を植付ける苗移植機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】野菜苗用の苗移植機として、畝の両側を
通る車輪等の走行推進体で機体を推進させながら畝に苗
を植付ける構成のものがある。この種の苗移植機は一条
植え構成のものが多かったが、最近、一畝に二条の苗を
植付けることができる苗供給装置と苗植付装置を備えた
二条植苗移植機が用いられるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記二条植苗移植機
は、二条分の苗供給装置と苗植付装置をそれぞれ走行部
に支持する構成である。しかし、従来の二条植苗移植機
では、苗供給装置と苗植付装置が走行部上に固定支持さ
れているために、二条植え付けの幅を変更することはで
きなかった。また、二条植え付けの幅を変更できる苗移
植機が既に市販されているが、この苗移植機の一対の苗
供給装置と苗植付装置はそれぞれ別々の伝動軸で二条植
え付け幅を変更する構成からなっている。本発明の課題
は、複数条用の苗供給装置と苗植付装置を備えた苗移植
機であっても、複数の苗供給装置と苗植付装置を単一の
支持機構で走行部上に強固に支持させ、しかも容易に複
数条植え付けの幅を変更できる苗移植機を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は複数
の苗植付部(1b(R)、1b(L))を並列配置して
走行部支持フレーム(メインフレーム14)上に設けた
複数条植苗移植機において、複数の苗植付部(1b
(R)、1b(L))の間隔を調整可能な苗植付部支持
構造を設けた複数条植苗移植機により解決される。
【0005】本発明の複数条植苗移植機の苗植付部支持
構造は、一つの苗植付部(1b(R))の駆動機構部
(第一植付伝動ケース31a)に他の苗植付部(1b
(L))の駆動機構部(第一植付伝動ケース31b)を
中間伝動部(植付伝動パイプ36)を介して連結し、該
中間伝動部(植付伝動パイプ36)を複数の苗植付部
(1b(R)、1b(L))の支持部と兼用する構成と
することができる。
【0006】又、本発明の複数条植苗移植機の苗植付部
支持構造は、苗植付部(1b(R)、1b(L))を挟
んで、その両側に苗植付部の伝動機構部(第一植付伝動
ケース31a、31b、第二植付伝動ケース32a、3
2b及び植付伝動パイプ36)及び支持部(スライド軸
52の外軸52a、内軸52b)をそれぞれ設けた構成
とすることができる。
【0007】
【発明の効果】上記苗移植機により複数の苗供給装置4
a、4bと苗植付装置5a、5bが並列配置され、しか
も一つの畝に植付間隔が調整できる複数条の苗の植付作
業を容易に行える。また、両側から苗植付部1b
(R)、1b(L)を支持する構造(図4)でも苗植付
幅の調整が容易にでき、かつ耐久性が高い苗移植機が得
られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
と共に説明する。図1、図2は本発明の一実施の形態の
苗移植機の一例の構成図である。苗移植機1は、走行推
進体として走行車輪2、2、3、3を設けた走行部1a
と、苗供給装置4、苗植付装置5等からなる二つの苗植
付部1b(R)、1b(L)を備え、走行部1aによっ
て畝Uを跨いだ状態で機体を進行させながら、苗植付部
1b(R)、1b(L)で野菜のポット苗などを畝Uの
上面に植付ける構成となっている。作業者は、機体後方
に設けた操縦ハンドル6で適宜機体を操向すると共に、
植付作業時には苗植付部1b(R)、1b(L)の側方
を歩行しながらそれぞれの苗供給装置4a、4bへ苗を
補給する。以下、各部の構成について説明する。
【0009】走行部1aは、走行部ミッションケース7
の前側にエンジン9が配置されている。エンジン9の左
側面部には該エンジン9の動力で駆動する油圧ポンプ1
0が設けられている。また、エンジン9の上側には燃料
タンク11等が設けられ、その上側をボンネット12が
覆っている。走行部ミッションケース7の背面部に前フ
レーム13が一体に設けられており、この前フレーム1
3の背面右端部に走行部1aと操縦ハンドル6をつなぐ
メインフレーム14の前端部が固着連結されている。メ
インフレーム14は、右側の苗植付部1b(R)の下方
を通って後方に延び、途中で斜め上向きに湾曲し、その
まま苗植付部1b(R)の後方位置まで延びている。そ
して、その後端部に操縦ハンドル6が固着して取り付け
られている。
【0010】走行部ミッションケース7の左右側面部か
ら、内部に後輪伝動用シャフトが挿通された回動自在な
後輪伝動パイプ15が左右側方に突出している。左側の
後輪伝動パイプ15Lの方が右側の後輪伝動パイプ15
Rよりも長くなっている。これら後輪伝動パイプ15
L、15Rの先端部近傍は、前記前フレーム13に固定
の支持パイプ15a、15aに取り付けた軸受部15
b、15bによって回転自在に支持されている。そし
て、左右両後輪伝動パイプ15L、15Rの先端部に走
行チェーンケース16が一体に取り付けられ、その走行
チェーンケース16、16の先端部に設けた後輪車軸に
駆動車輪である後輪2、2が取り付けられている。後輪
伝動パイプ15L、15R内のシャフトと走行チェーン
ケース16、16内のチェーン(図示せず)を介して、
走行部ミッションケース7から後輪車軸(図示せず)へ
動力が伝達される。
【0011】エンジン9の下側には、前輪支持パイプ1
7が前後方向のピボット軸17aを支点にして揺動自在
に設けられている。この前輪支持パイプ17は、ピボッ
ト軸17aに対し左側の部分の方が右側の部分よりも長
くなっている。前輪支持パイプ17は、エンジン9の下
部に設けたエンジン取付ベース8に支持されている。前
輪支持パイプ17の左右両端部に前輪支持軸17a、1
7aが摺動自在に嵌合しており、その前輪支持軸17
a、17aの先端部に前輪支持ロッド18、18が高さ
調節可能に取り付けられ、該ロッド18、18の下端部
に従動車輪である前輪3、3が軸支されている。
【0012】走行部1aには機体に対して後輪2、2を
上下動させて機体位置を制御する機体制御機構が設けら
れている。この機体制御機構は、走行部ミッションケー
ス7の上に配置した油圧バルブユニット20から後方に
向けて昇降シリンダ21が設けられ、該昇降シリンダ2
1のピストンロッド21aの先端部に天秤杆22が上下
方向の軸まわりに回動自在に取り付けられている。昇降
シリンダ21のピストンロッド21aは、前後両端が油
圧バルブユニット20とメインフレーム14に取り付け
た取付部材23とで支持されたガイド軸24に沿って摺
動するようになっている。天秤杆22の左右両端部と、
後輪伝動パイプ15L、15Rに固着したスイングアー
ム25、25とが、連結ロッド26、26を介して連結
されている。左側の連結ロッド26は、ローリングシリ
ンダ27が組み込まれており、該シリンダ27を伸縮作
動させることにより長さを変えられるようになってい
る。
【0013】昇降シリンダ21及びローリングシリンダ
27は、前記油圧ポンプ10から供給される作動油を油
圧バルブユニット20内の制御バルブ(図示せず)で制
御して作動する。昇降シリンダ21の伸縮作動で、左右
の後輪2、2が同方向に同量だけ機体に対して上下動
し、機体が昇降する。また、ローリングシリンダ27を
伸縮作動させると、左側の後輪2が右側の後輪2に対し
て上下動し、機体が左右に傾斜する。
【0014】苗植付部1b(L)、1b(R)は左右並
列に配置され、右側苗植付部1b(R)は平面視で走行
部ミッションケース7の後方に位置し、左側苗植付部1
b(L)はその左側方に位置している。両苗植付部1b
(R)、1b(L)はほぼ同じ構成である。
【0015】図2の平面図に示すように、前フレーム1
3の上面に走行部ミッションケース7内のミッションか
ら伝動される苗植付部ミッションケース30の下部が固
着され、該苗植付部ミッションケース30の上部から左
側方に植付伝動パイプ36が設けられている。この植付
伝動パイプ36の基部に右側の苗植付部1b(R)の第
一植付伝動ケース31aの基部が固着され、植付伝動パ
イプ36の先端部に左側の苗植付部1b(L)の第一植
付伝動ケース31bの基部がそれぞれ固着されている。
更に該第一植付伝動ケース31a、31bの先端部に第
二植付伝動ケース32a、32bの基部がそれぞれ固着
している。
【0016】そして、第一植付伝動ケース31a、31
bと第二植付伝動ケース32a、32bにそれぞれ苗植
付装置5a、5b(図1には左側苗植付装置5bのみが
見えている)の作動機構が連結されている。
【0017】図2の一部を拡大し、かつ植付伝動パイプ
36を覆う蛇腹部材37を透視して見た図である図3に
示すように、前記植付伝動パイプ36は互いに摺動自在
な外軸36aと内軸36bから成る二重軸構造を備えて
おり、第一植付伝動ケース31aには植付部ミッション
ケース30内から駆動力を伝達し、第一植付伝動ケース
31bには植付部ミッションケース30内から植付伝動
パイプ36内のスプライン結合により伸縮可能な伸縮軸
33から駆動力を伝達する。
【0018】この植付伝動パイプ36の上方には該植付
伝動パイプ36を支持し、かつ植付伝動パイプ36を伸
縮するための二重管から成るスライド軸38が設けられ
ている。該スライド軸38は、内筒軸38bと、その外
周部に設けた外筒軸38aからなり、外筒軸38aの基
部はミッションケース30の側面に固着支持されてお
り、内筒軸38bの先端部は第一植付伝動ケース31b
の側面に固着支持されている。前記スライド軸38を摺
動させると、前記植付伝動パイプ36の外軸36aと内
軸36bの摺動位置が変化する。
【0019】またスライド軸38の内筒軸38bには右
側の苗植付部1b(R)のターンテーブル41aを支持
する支持フレーム14aに類似した形状のターンテーブ
ル41bを支持する支持フレーム14bが取り付けられ
ている。このスライド軸38は外筒軸38a内を内筒軸
38bが摺動する構成である。また植付伝動パイプ36
のスライドは第一植付伝動ケース31bに設けられたク
ラッチレバー39を手動で操作して行う。このレバー3
9は一条分だけ苗を植えたい時にも使用できる。すなわ
ち、クラッチレバー39により第一植付伝動ケース31
b内の伝動を断って左側の苗植付部16(L)のみの作
動を停止することができる。
【0020】クラッチレバー39を操作して植付伝動パ
イプ36がスライドすることで、ターンテーブル41b
をはじめとして左側の植付部1b(L)を機体の幅方向
に移動させることができる。二つの植付部1b(R)、
1b(L)の間隔が適宜の幅に成ったら、スライド軸に
設けられたロックレバー51を締めてスライド軸38の
外筒軸38aと内筒軸38bを動かないように固定す
る。植付部1b(L)は二つの植付部1b(R)、1b
(L)の間隔がL1とL2の間でスライドできる。
【0021】また、図4には二条植付用の苗移植機の第
二の実施の形態の要部平面図を示す。苗植付部ミッショ
ンケース30の下部が固着され、該苗植付部ミッション
ケース30の上部から左側方に植付伝動パイプ36が設
けられている。この植付伝動パイプ36の基部に右側の
苗植付部1b(R)の第一植付伝動ケース31aの基部
が固着され、植付伝動パイプ36の先端部に左側の苗植
付部1b(L)の第一植付伝動ケース31bの基部がそ
れぞれ固着されている。更に該第一植付伝動ケース31
a、31bの先端部に第二植付伝動ケース32a、32
bの基部がそれぞれ固着している。そして、第一植付伝
動ケース31a、31bと第二植付伝動ケース32a、
32bにそれぞれ苗植付装置5a、5bの作動機構が連
結されている。
【0022】植付伝動パイプ36は互いに相対回転不
能、摺動自在な外軸36aと内軸36bから成る二重軸
構造を備えたスライド構造であり、第一植付伝動ケース
31aに植付部ミッションケース30内から駆動力を伝
達し、第一植付伝動ケース31bには植付部ミッション
ケース30内から植付伝動パイプ36内のスプライン結
合により伸縮可能な伸縮軸33から駆動力を伝達する構
成である。以上の構成は図2、図3に示す実施の形態と
ほぼ同一であるが、図4に示す実施の形態が図2、図3
に示すそれと異なる所は苗植付部1b(R)、1b
(L)の支持を前記植付伝動パイプ36だけでなく、タ
ーンテーブル41a、41bを挟んで植付伝動パイプ3
6の反対側に補助の外軸52aと内軸52bから成るス
ライド軸52を設けたことである。前記スライド軸52
の外軸52aは支持フレーム14aに支持され、スライ
ド軸52の内軸52bはサブフレーム14bに支持され
ている。
【0023】このように図4に示す例ではターンテーブ
ル41a、41bの両側から苗植付部1b(R)、1b
(L)を支持して苗植付部1b(L)を強固に支持でき
ると共に該苗植付部1bの位置も安定し、かつ苗植付幅
の調整が容易にできるので、耐久性が高い苗移植機が得
られる。
【0024】上記苗移植機1により2つの苗供給装置4
a、4bと苗植付装置5a、5bが並列配置され、しか
も一つの畝に植付間隔が調整できる二条の苗の植付作業
を容易に行える。
【0025】なお、エンジン駆動力はミッションケース
30内のミッションを介して植付伝動パイプ36、第一
植付伝動ケース31a、31b及び第二植付伝動ケース
32a、32bを経由して植付部1b(R)、1b
(L)に伝達される。
【0026】苗植付部ミッションケース30の上端部と
ブラケット35に固定された苗載台フレーム34に両苗
植付部1b(R)、1b(L)共用の苗載台55が支持
されている。
【0027】苗供給装置4a、4bは、複数の苗供給カ
ップ40(図4)を円周上に等間隔で配置したターンテ
ーブル41a、41bをそれぞれ備えており、該ターン
テーブル41a、41bには図示しないラチェットアー
ムなどの回転規制用部材が設けられており、ラチェット
アームと、前リンク支持アーム67Bと一体に作動する
苗供給駆動アーム49とが苗供給駆動ロッド50を介し
て連結されている。そして苗供給駆動アーム49が揺動
することにより、このアーム49と一体的にラチェット
アーム等が回動してターンテーブル41a、41bが所
定角度だけ回転する。
【0028】こうして苗植付装置5a、5bの作動と同
期して苗供給カップ40(図4)の取付間隔分づつター
ンテーブル41a、41bが間欠的に回転するが、ター
ンテーブル41a、41b上の各苗供給カップ40の配
置位置の底部には開閉自在なシャッタが設けられてい
て、所定の部位のシャッタが開くと苗植付装置5a、5
bの苗植付具60、60の中に苗供給カップ40が落下
する。
【0029】作業時には、機体の進行に合わせて作業者
が左側の後輪2の後方を歩きながら、苗載台55に載置
されている育苗トレイのポット苗を各苗供給カップ40
に補給する。ターンテーブル41a、41bの回転によ
り苗の入った苗供給カップ40が苗供給位置まで移動す
ると、シャッタが開き苗が苗植付装置5a、5bの苗植
付具60、60の中に落下する。
【0030】以下、苗植付装置5a、5bなどの部材は
一方のみを苗植付装置5として説明する。苗植付装置5
は、図1に示すように、その側面視では下端が尖ったカ
ップ状の苗植付具60を備えている。この苗植付具60
は、前側部材60aと後側部材60bとからなり、苗植
付具60がその移動軌跡X(図1)の下死点付近にある
位置から上昇する行程で、苗植付具60の前側部材60
aと後側部材60bが互いに連動して、それぞれの下端
が閉じるように回動する。苗植付具60が図1の一点鎖
線Xで示す軌跡の上死点にある時に、苗供給装置4から
苗が苗植付具60内に落下供給される。苗植付具60内
に供給された苗は、苗を保持した苗植付具60が下降
し、一点鎖線Xで示す軌跡の下死点では苗植付具60の
下部が畝の表土部に突き刺さり、苗移植用穴を形成す
る。これとほぼ同期して苗植付具60の前側部材60a
と後側部材60bの下端部が開き、保持していた苗を上
記苗移植用穴の中に解放する。そのまま苗植付具60が
上昇し、上死点付近まで上昇すると苗植付具60が閉じ
る。
【0031】また、図1、図2に示すように、苗植付位
置の後方には、各植付部に左右一対の鎮圧輪80、80
が設けられている。この鎮圧輪80、80は、下部ほど
互いの間隔が狭くなるように斜めに取り付けられ、ロッ
ド93に遊嵌させた重り81によって下向きに付勢され
ており、機体の進行に伴って畝面を転動し、苗が植付け
られた後の苗移植穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻
すと共に、その跡を軽く鎮圧するようになっている。
【0032】また、上記ロッド93はメインフレーム1
4の前後中間部に固着した支持枠86に上下に揺動自在
に支持された揺動フレーム87の後端部に取り付けられ
ている。畝面の凹凸に応じて右側の苗植付部1b(R)
の鎮圧輪80、80が機体に対し上下動すると、その鎮
圧輪80、80の上下動による接地プレート90が畝の
上面を検出して感知リンク機構29を介して油圧バルブ
ユニット20内の昇降用油圧バルブ(図示せず)に伝え
られ、揺動フレーム87の角度が元に戻る方向に昇降シ
リンダ21を作動させる。これにより、畝の上面から機
体までの高さを一定に維持するように機体を昇降制御す
る。なお、左側の苗植付部1b(L)の鎮圧輪80、8
0のみが上下動しても、機体は昇降制御されないように
なっている。
【0033】更に、メインフレーム14の後部には鎮圧
輪固定レバー91が回動自在に支持され、鎮圧輪固定レ
バー91は鎮圧輪80、80を非接地状態まで上昇させ
た位置で固定するものである。本実施の形態の苗植付部
1b(R)、1b(L)の苗植え付け幅の調整ができる
構成で、鎮圧輪80、80の幅の調整が同時に行える。
【0034】操縦ハンドル6は両端が後方に延びる平面
視略コ字形をしており、その両端部にグリップ6a、6
aが取り付けられている。旋回時や路上走行時には、作
業者がグリップ6a、6aを握って操縦する。操縦ハン
ドル6は機体の左右中心から右側にずらせて設けられて
いるので、畝の右側の溝を歩行しながらハンドル操作や
苗補給作業を行いやすく、また、機体の左側を歩行しな
がら苗補給作業を行う時に邪魔にならない。
【0035】グリップ6a、6aの下側にはサイドクラ
ッチレバー100、100が設けられている。また、操
縦ハンドル6の基部には操作パネル101が設けられ、
該操作パネル101に、苗供給装置4及び苗植付装置5
へ伝動する植付クラッチの入・切操作と機体の昇降操作
をする植付昇降レバー102、メインクラッチの入・切
操作をするメインクラッチレバー103等が設けられて
いる。
【0036】メインフレーム14には、畝面の凹凸に応
じて上下に回動する接地体90が取り付けられている。
この接地体90の動きが連動機構88を介して油圧バル
ブユニット20内の昇降用油圧バルブに伝えられ、畝の
上面に対する機体高さが一定になるように前記昇降シリ
ンダ21を作動させる。これにより、苗の植付深さを一
定に維持する。植付深さ調節レバー92で接地体90の
取付角度を変えると、苗の植付深さが調節される。
【0037】また、左右傾斜検出用の振り子95の動き
に連動して油圧バルブユニット20内のローリング用油
圧バルブが切り替わるようになっており、機体が左右に
傾斜するとローリングシリンダ27が適宜作動し、機体
を左右水平に戻すように制御する。
【0038】また、本実施の形態の苗植付部1b
(R)、1b(L)の苗植え付け幅の調整ができる構成
を備えた二条植えの苗移植機は一条植えの苗移植機より
植え付け幅が広くなるので、図5(a)、(平面図)、
図5(b)(図5(a)のA−A線矢視図)に示すよう
に、幅広の一つの畦において中寄り側の植付部に苗を供
給しやすくするために、人が乗るステップ(斜線部)5
6を苗移植機の全幅にわたり掛けわたす。このようなス
テップ56を設けることで、作業者が畝Uを崩さずに、
中寄りの植付部1bに苗を供給しやすくすることができ
る。また、作業者が左右反対側の畝の溝へ容易に移動す
ることができる。ステップ56が設けられたことによ
り、それを支える補助輪57、57を設ける必要があ
る。
【0039】また、図2、図5に示す苗移植機はハンド
ル6を機体の中央より片側に寄せた構成であるが、図
6、図7に示すようにハンドル6を機体の中央に配置
し、ターンテーブル41a、41bの後方にそれぞれ座
席58、58を設け、作業時は作業者はこれに座って苗
植え付けのための作業を行えるようにすることができ
る。この構成では、左右座席の間にハンドル6が配置さ
れているのでバランスが良く、2人で能率良く作業がで
きる。また、左右どちらの座席に座っていても、ハンド
ル6が近いので、緊急時等にハンドル6乃至操作パネル
101の操作具をすぐに操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の苗移植機の側面図であ
る。
【図2】 図1の苗移植機の平面図である。
【図3】 図2の一部拡大図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態の苗移植機の一部拡
大平面図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態の苗移植機の平面図
(図5(a))と図5(a)のA−A線矢視図(図5
(b))である。
【図6】 本発明の他の実施の形態の苗移植機の平面図
である。
【図7】 図6の苗移植機の側面図である。
【符号の説明】
1 苗移植機 1a 走行部 1b 植付部 2 後輪 3 前輪 4 苗供給装置 5 苗植付装置 6 操縦ハンドル 6a グリップ 7 走行部ミッショ
ンケース 8 エンジン取付ベース 9 エンジン 10 油圧ポンプ 11 燃料タンク 12 ボンネット 13 連結フレーム 14 メインフレーム 14a、14b 支
持フレーム 15 回動筒部 16 走行伝動ケー
ス 17 前輪支持フレーム 17a 前輪支持軸 18 前輪支持ロッド 20 油圧バルブユ
ニット 21 昇降シリンダ 21a ピストンロ
ッド 22 天秤杆 23 取付部材 24 ガイド軸 25 スイングアー
ム 26 連結ロッド 27 ローリングシ
リンダ 29 感知リンク機構 30 植付部ミッシ
ョンケース 31 第一植付伝動ケース 32 第二植付伝動
ケース 33 伸縮軸 34 苗載台フレー
ム 35 ブラケット 36 植付伝動パイ
プ 36a 外軸 36b 内軸 37 蛇腹部材 38 スライド軸 38a 外筒軸 38b 内筒軸 39 クラッチレバー 40 苗供給カップ 41 ターンテーブル 49 苗供給駆動ア
ーム 50 苗供給駆動ロッド 51 ロックレバー 52 スライド軸 52a 外軸 52b 内軸 55 苗載台 56 ステップ 57 補助輪 58 座席 60 カップ状苗植
付具 60a 前側部材 60b 後側部材 67B 前リンク支持アーム 80 鎮圧輪 81 重り 86 支持枠 87 揺動フレーム 88 連動機構 90 接地プレート 91 鎮圧輪固定レ
バー 92 植付深さ調節レバー 93 ロッド 95 左右傾斜検出用の振り子 100 サイドクラ
ッチレバー 101 操作パネル 102 植付昇降レ
バー 103 メインクラッチレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝野 志郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 村並 昌実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大久保 嘉彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AA08 AC01 AD05 BA03 BA09 BB05 CB05 CC05 2B062 AA01 AB04 BA04 BA13 BA68

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の苗植付部を並列配置して走行部支
    持フレーム上に設けた複数条植苗移植機において、 複数の苗植付部の間隔を調整可能な苗植付部支持構造を
    走行部支持フレーム上に設けたことを特徴とする複数条
    植苗移植機。
  2. 【請求項2】 苗植付部支持構造は、一つの苗植付部の
    駆動機構部に他の苗植付部の駆動機構部を中間伝動部を
    介して連結し、該中間伝動部を複数の苗植付部の支持部
    と兼用することを特徴とする請求項1記載の複数条植苗
    移植機。
  3. 【請求項3】 苗植付部支持構造は苗植付部を挟んで、
    その両側に苗植付部の駆動機構部と支持部をそれぞれ設
    けたことを特徴とする請求項2記載の複数条植苗移植
    機。
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