JP3487481B2 - 田植機の苗載装置 - Google Patents

田植機の苗載装置

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JP3487481B2
JP3487481B2 JP20532596A JP20532596A JP3487481B2 JP 3487481 B2 JP3487481 B2 JP 3487481B2 JP 20532596 A JP20532596 A JP 20532596A JP 20532596 A JP20532596 A JP 20532596A JP 3487481 B2 JP3487481 B2 JP 3487481B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植
付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機の苗載装置
に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】苗載台との苗を上方よ
り押えて案内する苗マット押えにあっては、例えば苗マ
ット押えの下端側のみが苗載台に固定保持された構成の
ものがあるが、この場合苗マット押えとしての剛性が不
足し適正な苗マット押え力の確保が困難なばかりでな
く、苗マットの上端側程苗の押え力が低減して、バラン
スのとれた略均一の苗マット押え力を苗マットに作用さ
せての作業は困難なものであった。 【0003】 【課題を解決するための手段】したがって本発明は、苗
載台上の苗の複数条を上方より一体的に押える苗マット
押えを備え、苗マット押え下端側の回動支点を苗載台の
苗取出し側に設けると共に、苗マット押え上端側の左右
略中央を、苗載台リブ上に設けるロック部材によって係
脱自在に固定させる田植機の苗載装置において、苗載台
本体を跨いで略平行に横設する2本の本体側苗台フレー
ムと、分割台を跨いで略平行に横設する2本の分割側苗
台フレームと、リブに基端を固設する本体及び分割側苗
台フレーム・の基端部間をそれぞれ連結する縦フレーム
と、本体側苗台フレームの左右外側の間を連結する本体
側回動支点フレームと、分割側苗台フレームの左右内側
の間を連結する分割側回動支点フレームと、前記支点フ
レーム間をカム部材・を介して連結する回動フレームと
を設けると共に、苗台フレームに回動支点を介して苗マ
ット押えを設け、苗載台のリブ上に配置する縦フレーム
のロック部材に苗マット押えを係合させるもので、苗マ
ット押えの剛性を向上させると共に、苗押え時には押え
力のバランスした各条略均等の押え力を苗に作用させて
押え性能を向上させ、またロック操作性も良好とさせる
ものである。 【0004】 【0005】 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は苗マット押えの平面説明図、図
2は全体の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)
は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車
体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ミッションケー
ス(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して
水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変
速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連
設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪
(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆
うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付け
ると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭乗する
車体カバー(12)によって前記ミッションケース
(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席
(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボ
ンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。 【0007】また、図中(15)は8条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、一方向に等速回転させるロータリケース
(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケー
ス(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケー
ス(植付アーム)(22)(22)を配設し、その爪ケ
ース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を
取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリ
ング支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設
け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を
含むリンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支
持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(2
7)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ
(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後
輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右
に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付
爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行う
ように構成する。 【0008】また、図中(29)は走行変速レバー、
(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、
(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッ
チペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、
(34)は均平用センターフロート、(35)は均平用
サイドフロート、(36)は8条用の側条施肥部であ
る。 【0009】図4乃至図12にも示す如く、前記苗載台
(16)は左右最外端の2条分の苗載台(16)を分割
して折畳み自在な分割台(16a)に形成し、機体中央
の4条用苗載台本体(16b)に並行折畳み機構(屏風
折り機構)(37)を介して分割台(16a)を連結さ
せて、苗載台本体(16b)の作用面上方に略平行に分
割台(16a)を折畳みするように設けている。 【0010】前記折畳み機構(37)は、4条用苗載台
本体(16b)のうち中央2条の苗載台本体(16)を
跨いで左右両側のリブ(38)間上方で上下略平行に横
設する門形状の本体側上下苗台フレーム(39)(4
0)と、分割台(16a)の左右2条分を跨いで左右両
側のリブ(38)間上方で上下略平行に横設する門形状
の分割側上下苗台フレーム(41)(42)と、リブ
(38)に基端を固設する本体及び分割側苗台フレーム
(39)(40)・(41)(42)の各リブ(38)
位置上方で上下基端部間をそれぞれ相互に連結する上下
縦フレーム(43)(1対の苗台フレーム(39)(4
0)・(41)(42)に対し3本)と、本体側の上下
苗台フレーム(39)(40)の左右外側の各上端間を
連結する左右の本体側回動支点フレーム(44)と、分
割側の上下苗台フレーム(41)(42)の左右内側の
各上端間を連結する左右の分割側回動支点フレーム(4
5)と、前記支点フレーム(44)(45)間をフレー
ム(44)(45)に嵌合する上下回転カム体(46)
(47)・(48)(49)を介して連結する門形状の
回動フレーム(50)(51)とを備え、分割台(16
a)の作用面を上方に臨ませた状態で苗載台本体(16
b)の上方に分割台(16a)を2段に折畳みするよう
に構成している。 【0011】図9乃至図12に示す如く、各苗台フレー
ム(39)(40)・(41)(42)は、苗載台(1
6)の本体(16b)及び分割台(16a)のリブ(3
8)にボルト(52)を介し取外し自在に固定する上下
フレームホルダ(53)(54)に、セットボルト(5
5)でもって着脱自在に固定させるもので、各苗台フレ
ーム(39)(40)・(41)(42)の上下方向に
固設するホルダ(56)にボルト(57)を介し縦フレ
ーム(43)の両端を取外し自在に嵌合固定するように
構成している。 【0012】また、前記カム体(46)(47)・(4
8)(49)は支点フレーム(44)(45)側に固定
する固定カム(46a)(47a)・(48a)(49
a)と、該フレーム(44)(45)の軸方向に摺動自
在な可動カム(46b)(47b)・(48b)(49
b)とを備えるもので、本体及び分割側の上下苗台フレ
ーム(39)(40)・(41)(42)に固設する上
下筒軸(58)(59)・(60)(61)に各ボルト
(62)を介し支点フレーム(44)(45)を取外し
自在に固定させ、各支点フレーム(44)(45)に可
動カム(46b)(47b)・(48b)(49b)を
摺動自在に嵌合させると共に、本体側の固定カム(46
a)(47a)を支点フレーム(44)と筒軸(58)
(59)に、また分割側の固定カム(48a)(49
a)を支点フレーム(45)と筒軸(60)(61)と
に一体連結させて、回動フレーム(50)(51)を略
180度回動させての分割台(16a)の折畳み時、各
カム体(46)(47)・(48)(49)のカム凸面
を相互に接触させて、上下カム体(46)(47)・
(48)(49)の作用長さだけ分割台(16a)を上
方に移動させて、この苗載台(16)の後方に薬剤散布
機など他の作業機装備させた場合にも分割台(16a)
とこれら作業機との干渉を防止するように構成してい
る。 【0013】また、分割側の支点フレーム(45)は苗
載台(16)の底面に対し上端側の間隔を小とさせる一
定角度(α)の傾斜を有して、分割台(16a)の折畳
み時にこの後方に装備する作業機とのスペースを充分に
確保すると共に、分割台(16a)の折畳み時の左右全
横幅を、左右最外側の爪ケース(植付アーム)(22)
間の横幅より少なくとも1条(30cm)つまり左右で
それぞれ半条(15cm)以上短く形成し、折畳んだ状
態でも左右最外側の爪ケース(22)間で苗載台(1
6)の横送りを可能に、また左右最外側の爪ケース(2
2)より内側の何れの横送り位置でも折畳みを可能とさ
せるように構成している。 【0014】さらに図1及び図19にも示す如く、苗マ
ット押え(63)を苗載台(16)に備えるもので、苗
載台(16)の2条毎に1組とし、1条の苗載台(1
6)の左右リブ(38)間に2本の苗押え棒(64)を
配置させ、苗台フレーム(42)など苗載台(16)に
固設する押えホルダ(65)に回動支点である横軸(6
6a)を介し左右の基端ロッド(66)を上下位置調節
自在に保持すると共に、苗押え棒(64)先端の横軸
(67)の略中央を、この2条毎苗載台(16)中央の
リブ上に配置する縦フレーム(43)のロック部材であ
るロック板(68)に係合させて、1つの苗マット押え
(63)に対し1箇所のロックでこの取付保持を図るよ
うに構成している。 【0015】図20乃至図22に示す如く、前記分割台
(16a)の折畳み時にあっては、前記下部レール(1
8)を嵌合する下部案内レールである苗取出板(69)
の左右最外側部及び左右サイドバンパ(70)も折畳み
可能に設けたもので、植付作業時植付部(15)を畔な
どから保護するサイドバンパ(70)を先端に固着する
バンパフレーム(71)基端を、左右最外側の植付ケー
ス(20)外側に固設するパイプフレーム(72)に略
90度上方向に取付金具(73)及び支点軸(74a)
及び位置決めピン(74b)を介して折畳み可能に連結
させている。 【0016】また、前記苗取出板(69)の左右両端部
の一定長さを分割して分割取出体(69a)に形成し、
該取出体(69a)のブラケット(75)を中央の取出
板本体(69b)側のブラケット(76)に折畳み支点
軸(77)を介して略90度内側に折畳み可能に連結さ
せ、折畳みされるバンパフレーム(71)の外側にこの
取出板(69a)を折畳みするように構成している。 【0017】そして前記苗載台(16)の折畳みされる
分割台(16a)に対し、苗取出板(69)及びサイド
フレーム(70)を左右でそれぞれ略半条(略15c
m)以上折畳み長さを小さく形成して、分割取出体(6
9a)及びサイドフレーム(70)を折畳んだときに
も、これら左右の取出し体(69a)及びサイドフレー
ム(70)間で折畳みした苗載台(16)を干渉させる
ことなく移動可能とせるように構成している。つまり苗
載台(16)の左右何れの移動位置における折畳みにあ
っても、苗取出板(69)及びサイドフレーム(70)
の干渉のない折畳みを可能とさせることができるもの
で、折畳み作業の都度苗載台(16)を中央に寄せる作
業の煩わしさ、このための安全スイッチの設置の必要も
なく、常に折畳みされた左右の苗取出板(69)及びサ
イドフレーム(70)間に安全に保護されるものであ
る。 【0018】さらに、前記バンパフレーム(71)の先
端部に支点軸(78)及びマーカ取付板(79)を介し
て左右の筋引マーカ(80)の基端を起伏自在に支持し
て、前記バンパフレーム(71)の折畳み収納時にあっ
ては、前記マーカ(80)のマーカワイヤ(81)を引
張り操作することによって、該マーカ(80)を後方な
どにはみ出させることなく苗載台(16)の側方に沿う
状態に収納保持するように構成している。 【0019】ところで図13及び図14にも示す如く、
上部の回動フレーム(50)の左右フレーム(50a)
(50b)のうち、右フレーム(50b)に固設する支
軸(82)にフック(83)を回動自在に取付けてい
て、左右両端の分割台(16a)の折畳み時には左フレ
ーム(50a)に右フレーム(59b)のフック(8
3)を係合させて、機体の左右略中央で左右分割台(1
6a)の相互を単一のフック(83)でもって直接的に
固定させて、これら分割台(16a)の折畳み位置での
保持を図るもので、作業者は苗載台(16)の略中央1
箇所位置で左右分割台(16a)の折畳み時の固定と拡
張時の固定解除を可能にできて、作業性を向上させるこ
とができると共に、固定のための機構も部品数の少ない
簡潔なものとさせることができて、コストダウンも図れ
て経済的なものである。 【0020】また、前記回動フレーム(50)(51)
の両端を固定させる可動カム(46b)(47b)・
(48b)(49b)に対し、回動フレームの回動支点
近傍部となる両端取付部(50c)(51c)は前後方
向に巾広で左右方向に巾狭の偏平細身形状に形成してい
て、苗縦送りなどにおける苗の引掛りを防止すると共
に、左右方向の溶接代など増大させ可能とさせてこの連
結強度を向上させるように構成している。 【0021】また、上下の回動フレーム(50)(5
1)の長さは略1条の長さ(略30cm)とし、分割台
(16a)の折畳み時には、左右それぞれで略2条分内
側に移動する状態に設けると共に、回動フレーム(5
0)(51)を苗載台(16)の作用面上方に設けて、
施肥ホースなどの干渉を回避させて、苗載台(16)の
剛性を向上させるものである。 【0022】さらに前記回動アーム(50)(51)は
苗マット押え(63)と干渉することなく上下に配設さ
れると共に、回動アーム(50)(51)の門形形状に
よって苗が引っ掛からない高さを確保し、苗マットのガ
ードともなって苗を保護(苗載台(16)に苗を載せた
ままでもシートカバーをかぶせることが可能)するもの
である。 【0023】またさらに、前記回動フレーム(50)
(51)を連結する支点フレーム(44)(45)は他
の縦フレーム(45)などより高強度のものを用いてこ
れらフレーム全体の強度バランスを向上させると共に、
苗載台(16)に底面に対し本体側の支点フレーム(4
4)を高位置に、分割側の支点フレーム(45)を低位
置に設けて、分割台(16a)の折畳みや、分割台(1
6a)及び取出体(69a)合体時の位置合わせ作業な
どの操作性を向上させるものである。 【0024】また、上下の苗台フレーム(39)(4
0)・(41)(42)を剛性の高いガイドレール(1
9)及び下部レール(18)上にボルト(52)を介し
取付けて、この取付強度を向上させると共に、これら苗
台フレーム(39)(40)間を連結する縦フレーム
(43)や支点フレーム(44)(45)をリブ(3
8)上でリブ(38)に沿う状態に設けて、苗との干渉
を良好に防止するものである。 【0025】さらに図7に示す如く、苗載台(16)に
横設する各レール(18)(19)と、苗載台(16)
の各リブ(38)位置裏面に配設する縦フレーム(8
4)とをそれぞれ連結して、剛性の高いフレーム構造に
形成し、また縦フレーム(84)で分割台(16a)を
分割して、縦フレーム(84)に継ぎ目を形成してこの
剛性を向上させると共に、各レール(18)(19)と
縦フレーム(84)の交点部に各苗台フレーム(39)
(40)・(41)(42)の基端部を取付固定させ
て、折畳み構造の強度を向上させるものである。 【0026】なお(85)は前記ガイドレール(19)
に嵌合させて苗載台(16)の上部を左右摺動自在に支
持する苗台支持シュー、(86)は苗載台(16)の1
条毎に2つ並設する苗縦送り体である。 【0027】図8に示す如く、前記苗台支持シュー(8
5)は、苗載台(16)の本体(16b)側に2つ、ま
た左右の分割台(16a)側にそれぞれ1つ配設し、前
記支持フレーム(24)にローリング自在に連結させる
植付ケース(20)の左右立設支柱(87)に、U形状
の支持体(88)を解し本体(16)側の2つの支持シ
ュー(85a)を固定支持させると共に、分割台(16
a)側の左右各1つの支持シュー(85b)を左右支柱
(87)先端に折畳み自在に連結支持させている。 【0028】前記支持体(88)は、左右支柱(87)
間を連結する連杆(89)に基端を固定させ、支持体
(88)の水平部両側に調節ボルト(90)を介し取付
高さ調節自在に本体支持シュー(85a)を固定させて
いる。また、ローリング制御用の油圧シリンダ(91)
のピストンロッド(92)両側を前記連杆(89)に連
結させ、シリンダ(91)操作によってピストンロッド
(92)を左右に移動させるときローリング支点軸(2
3)を中心として植付部(15)を左右に傾動させて、
植付部(15)の水平維持を図るもので、油圧シリンダ
(91)やこのシリンダ(91)の切換弁(93)など
ローリング制御用の油圧装置を、支持体(88)のU形
状内側に配設して、支持体(88)でシリンダ(91)
及び切換弁(93)など油圧装置を保護して、これらの
寿命を延命化させるように構成している。 【0029】一方、分割台(16a)側の支持シュー
(85b)は、左右支柱(87)上端に固設する固定台
(94)に回動板(95)を介し下方に略90度折畳み
可能に支持させて、前記分割台(16a)の折畳み時に
は回動板(95)に設けるハンドル(96)操作によっ
てこの支持シュー(85b)も折畳んで左右全巾を縮小
させるように構成している。 【0030】前記上下フレームホルダ(53)(54)
は各苗台フレーム(39)(40)・(41)(42)
とは別体とし、各リブ(38)を貫通するボス(97)
を有して苗載台(16)裏側の各レール(19)(1
8)と連結させることによって、各苗台フレーム(3
9)(40)・(41)(42)を苗載台(16)に取
付時の寸法誤差などを吸収してこじれ等の応力を低減さ
せると共に、ボス(97)による苗との干渉を防止しな
がら苗載台(16)右側のフレーム(39)(40)・
(41)(42)などと裏側のレール(19)(18)
を一体的なものとさせて、その取付精度と強度の向上を
図るように構成したものである。 【0031】図7、図15乃至図18に示す如く、前記
分割台(16a)を使用状態に拡張時に、本体(16
b)との位置決め及び固定の両方を行うロック操作レバ
ー(98)を左右分割台(16a)の最外側で上下レー
ル(19)(18)位置の2箇所にそれぞれ設けるもの
で、前記レバー(98)は回動枢支軸(99)を介し、
分割台(16a)裏面のガイド体(100)に左右摺動
自在に案内されるスライド軸(101)に連結させ、本
体(16b)裏面に固設する位置決め案内部材(10
2)に前記スライド軸(101)先端のガイド軸部(1
01a)を挿入させるように構成している。 【0032】前記案内部材(102)は上部ガイドレー
ル(19)と本体(16b)間の間隙に介挿され、円形
の貫通孔部(103a)と、貫通孔(103)の円形対
向面に形成する一対の長溝部(103b)とからなる軸
係合孔(103)を有し、また前記スライド軸(10
1)はガイド軸部(101a)に隣接して前記長溝(1
03b)に係合する位置固定部材である平板部(101
b)を有し、これら長溝部(103b)と平板部(10
1b)とを係合させることによって、平板部(101
b)を案内部材(102)の反対側に挿通可能とさせる
ように設けている。 【0033】また前記操作レバー(98)の基端をカム
部(98a)に設けていて、該レバー(98)の固定操
作時には分割台(16a)に固定するレバー保持部材
(104)に、該カム部(98a)を係合保持させるよ
うに設ける一方、係止部材(104)に接触するカム部
(98a)の下部外周面をカム面(98b)に形成し
て、枢支軸(99)とカム面(98b)間の最大距離
(a)と最小距離(b)の差(a−b)分、レバー(9
8)操作でもってスライド軸(101)を後退可能とさ
せるように設けている。そして分割台(16a)の拡張
時にあっては前記貫通孔部(103a)とガイド軸部
(101a)とを係合させることによって分割台(16
a)の位置決めを行い、次にレバー(98)を軸(10
1)回りに回動して長溝部(103a)と平板部(10
1b)とを合致させ、レバー(98)の傾倒押し込み操
作で平板部(101b)を案内部材(102)の反対側
に突出させる状態のとき、長溝部(103b)に対し平
板部(101b)を略90度回転させて平板部(101
b)の後面と案内部材(102)の反対側面(102
a)とを干渉状態とさせ、その後レバー(98)を傾倒
姿勢より立設姿勢に操作するときカム面(98b)のカ
ム作用でもって、本体(16b)側に分割台(16a)
を押着させてその位置固定を図るように構成している。 【0034】このように前記分割台(16a)の使用拡
張時には、単一のレバー(98)操作によって、位置決
めと固定の両方が行えて、これらをそれぞれ別個に備え
る構造に比べて、構造簡単で操作性にも極めて秀れるも
のである。 【0035】なお前記分割台(16a)の使用拡張時に
あっては、分割台(16a)の中間部と下端部の位置合
わせを前記スライド軸(101)のガイド軸部(101
a)で行う以外に、分割台(16a)の上端部で本体
(16b)の上部側面に突出させる位置決めピン(10
5)と分割台(16a)側のピン孔との係合によって位
置合わせを行うものである。 【0036】ところで図4にも示す如く、前記植付ケー
ス(20)の後端にバンパー(106)を取外し自在に
固定させていて、機体最後端となる該バンパー(10
6)より折畳みした分割台(16a)の下部最後端を一
定寸法(T)前方に位置させるように設けて、分割台
(16a)を折畳んだ状態においても、機体全長が長く
なるのを防止し前後バランスを良好に保って、この田植
機の移動や輸送時での安定性を確保すると共に、屋内な
どに収納時の収納スペースの縮小化を図るように構成し
ている。 【0037】また、前記苗載台(16)の上端に基端を
取付けて先端を上方に延設させる延長苗台(107)
は、各分割台(16a)及び本体(16b)にボルト
(108)を介し突出長さ調節自在に取付けて、分割台
(16a)の折畳み時施肥部(36)の施肥ホッパ(3
6a)の最上端面より下方に位置させる状態に延長苗台
(17)を下動調節することによって、この田植機を運
搬車に搭載させての輸送時などには全高を最低限に抑え
て2段車への搭載も可能とすると共に、シートカバーを
機体にかぶせての保管時には延長苗台を損傷から防止す
るように構成したものである。 【0038】図1及び図19にも示す如く、前記苗押え
棒(64)の上下両端側を上方に折曲げ形成するもの
で、上端側を迎え角(θ)及び後退角(β)を有する2
回折り部(64a)に、また下端側を略90度以上に折
曲げた1回折り部(64b)に形成し、これら折り部
(64a)(64b)両端の苗の引っ掛からない充分の
高さ位置に左右方向の横軸(67)(66a)を一体的
に固設し、苗マット押え(63)を上側を開放した側面
視略凵形状に形成して、この苗マット押え(63)の剛
性を向上させると共に、前記迎え角(θ)によって苗継
ぎを良好とさせ、苗の根元近傍位置からの後退角(β)
によって苗継ぎ側で早期に分草して、苗をスムーズに縦
送りするように構成している。 【0039】また、前記支点横軸(66a)の左右両端
をロッド(66)先端の軸受(109)に揺動自在に支
持し、前記苗台フレーム(42)の基端に固設する左右
の押えホルダ(65)に、ネジ(110)を介し取付高
さ調節自在に前記ロッド(66)基端を固定すると共
に、縦フレーム(43)上に基端筒部(68a)を摺動
自在に嵌合させる前記ロック板(68)の上端に、取付
高さ調節用の複数のノッチ(111)を形成し、該ノッ
チ(111)の1つに苗マット押え(63)上側の横軸
(67)を係合させて、下端側左右の軸受(109)と
上端側中央のロック板(68)との3点で、苗マット押
え(63)を強度良好に、また押え力のバランスを良好
に苗載台(16)に支持するように構成している。また
この場合、前記ロック板(68)から離れた苗マット押
え(63)上端側の左右両側位置では、苗マット押え
(63)に若干撓みを発生させて、苗継ぎを一層容易と
させるように設けている。 【0040】さらに、前記ロック板(68)は縦フレー
ム(43)のガイドピン(112)に筒部(68a)の
長孔(113)を摺動自在に係合させると共に、筒部
(68a)とこの下方側で縦フレーム(43)に設置す
るバネ座(114)間にロックバネ(115)を介設し
て、該バネ(115)に抗しロック板(68)を下方側
に後退させるとき、横軸(67)とのロック解除を図る
もので、1つの苗マット押え(63)に対し1箇所位置
のロック板(68)のみによって、苗マット押え(6
3)のロック及びロック解除を可能とさせて、この操作
性を向上させるように構成している。 【0041】またさらに、前記苗マット押え(63)に
対し上苗台フレーム(41)(42)を上方位置に配設
して、苗だフレーム(41)(42)を邪魔とさせるこ
となく、苗マット押え(63)を開放操作して苗継ぎや
残り苗の取除き作業を容易とさせるように設けている。 【0042】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、苗載台(16)上の苗の複数条を上方より一体的に
押える苗マット押え(63)を備え、苗マット押え(6
3)下端側の回動支点(66a)を苗載台(16)の苗
取出し側に設けると共に、苗マット押え(63)上端側
の左右略中央を、苗載台リブ(38)上に設けるロック
部材(68)によって係脱自在に固定させる田植機の苗
載装置において、苗載台本体(16b)を跨いで略平行
に横設する2本の本体側苗台フレーム(39)(40)
と、分割台(16a)を跨いで略平行に横設する2本の
分割側苗台フレーム(41)(42)と、リブ(38)
に基端を固設する本体及び分割側苗台フレーム(39)
(40)・(41)(42)の基端部間をそれぞれ連結
する縦フレーム(43)と、本体側苗台フレーム(3
9)(40)の左右外側の間を連結する本体側回動支点
フレーム(44)と、分割側苗台フレーム(41)(4
2)の左右内側の間を連結する分割側回動支点フレーム
(45)と、前記支点フレーム(44)(45)間をカ
ム部材(46)(47)・(48)(49)を介して連
結する回動フレーム(50)(51)とを設けると共
に、苗台フレーム(42)に回動支点(66a)を介し
て苗マット押え(63)を設け、苗載台(16)のリブ
(38)上に配置する縦フレーム(43)のロック部材
(68)に苗マット押え(63)を係合させるもので、
苗マット押え(63)の剛性を向上させることができる
と共に、苗押え時には押え力のバランスした各条略均等
の押え力を苗に作用させて押え性能を向上させることが
でき、またロック操作性も良好とさせることができるも
のである。 【0043】 【0044】
【図面の簡単な説明】 【図1】苗マット押えの平面説明図である。 【図2】田植機の全体側面図である。 【図3】田植機の全体平面図である。 【図4】植付部の側面説明図である。 【図5】苗載台の折畳み状態を示す説明図である。 【図6】苗載台の折畳み固定状態を示す説明図である。 【図7】苗載台の背面説明図である。 【図8】苗台支持シューの取付説明図である。 【図9】折畳み機構の側面図である。 【図10】折畳み機構の下部側面説明図である。 【図11】折畳み機構の上部側面説明図である。 【図12】苗載台の折畳みを示す説明図である。 【図13】折畳み苗載台の折畳み固定部の正面説明図で
ある。 【図14】折畳み苗載台の折畳み固定部の底面説明図で
ある。 【図15】苗載台の拡張固定部の説明図である。 【図16】操作レバー部の説明図である。 【図17】スライド軸と係合孔の関係を示す説明図であ
る。 【図18】位置決め用案内部材の説明図である。 【図19】苗マット押えの側面説明図である。 【図20】植付ケース部の平面説明図である。 【図21】苗取出し板部の正面説明図である。 【図22】苗取出し板部の平面説明図である。 【符号の説明】 (16) 苗載台 (38) リブ (63) 苗マット押え (66a)(67) ロッド (θ) 迎え角 (β) 後退角
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−303811(JP,A) 特開 平7−241113(JP,A) 特開 平8−89032(JP,A) 実開 昭62−134319(JP,U) 実開 昭55−60727(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 苗載台(16)上の苗の複数条を上方よ
    り一体的に押える苗マット押え(63)を備え、苗マッ
    ト押え(63)下端側の回動支点(66a)を苗載台
    (16)の苗取出し側に設けると共に、苗マット押え
    (63)上端側の左右略中央を、苗載台リブ(38)上
    に設けるロック部材(68)によって係脱自在に固定さ
    る田植機の苗載装置において、苗載台本体(16b)
    を跨いで略平行に横設する2本の本体側苗台フレーム
    (39)(40)と、分割台(16a)を跨いで略平行
    に横設する2本の分割側苗台フレーム(41)(42)
    と、リブ(38)に基端を固設する本体及び分割側苗台
    フレーム(39)(40)・(41)(42)の基端部
    間をそれぞれ連結する縦フレーム(43)と、本体側苗
    台フレーム(39)(40)の左右外側の間を連結する
    本体側回動支点フレーム(44)と、分割側苗台フレー
    ム(41)(42)の左右内側の間を連結する分割側回
    動支点フレーム(45)と、前記支点フレーム(44)
    (45)間をカム部材(46)(47)・(48)(4
    9)を介して連結する回動フレーム(50)(51)と
    を設けると共に、苗台フレーム(42)に回動支点(6
    6a)を介して苗マット押え(63)を設け、苗載台
    (16)のリブ(38)上に配置する縦フレーム(4
    3)のロック部材(68)に苗マット押え(63)を係
    合させることを特徴とする田植機の苗載装置。
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