JP3178561B2 - 田植機の苗載せ台折り畳み構造 - Google Patents
田植機の苗載せ台折り畳み構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗植付け部に設けた苗
載せ台を、その左右両側のものをフェンス位置から上方
に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにした田植機
の苗載せ台折り畳み構造に関する。
載せ台を、その左右両側のものをフェンス位置から上方
に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにした田植機
の苗載せ台折り畳み構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行機体に苗植付け部を装着し、
この苗植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェン
スにより縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設ける
と共に、この苗載せ台の左右両側のものをフェンス位置
から上方に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにし
た田植機が周知である。そして、折り畳み側苗載せ台を
固定側苗載せ台に対してほぼ90度回転させて折り畳む
ようにしたもの、また180度回転させて折り畳むよう
にしたもの等がある。180度回転させて折り畳むよう
にしたものとしては、例えば特開昭57−50810号
公報、実公昭60−2727号公報等に開示されてい
る。
この苗植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェン
スにより縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設ける
と共に、この苗載せ台の左右両側のものをフェンス位置
から上方に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにし
た田植機が周知である。そして、折り畳み側苗載せ台を
固定側苗載せ台に対してほぼ90度回転させて折り畳む
ようにしたもの、また180度回転させて折り畳むよう
にしたもの等がある。180度回転させて折り畳むよう
にしたものとしては、例えば特開昭57−50810号
公報、実公昭60−2727号公報等に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のうち、折
り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ90度
回転させて折り畳むようにした場合には、図6に示すよ
うに、乗用4輪形式の走行機体の後輪に補助車輪を設け
ると、折り畳んだ苗載せ台部分が補助車輪と干渉すると
いう問題点があった。また、折り畳み側苗載せ台を固定
側苗載せ台に対してほぼ180度回転させて折り畳むよ
うにした先行技術においては、折り畳んだ苗載せ台の支
持手段が開示されておらず、支持手段に問題点があっ
た。さらに、上記支持手段のほか各種の実用上の問題点
があった。本発明は、上記の各種問題点を解決すること
を目的になされたものである。
り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ90度
回転させて折り畳むようにした場合には、図6に示すよ
うに、乗用4輪形式の走行機体の後輪に補助車輪を設け
ると、折り畳んだ苗載せ台部分が補助車輪と干渉すると
いう問題点があった。また、折り畳み側苗載せ台を固定
側苗載せ台に対してほぼ180度回転させて折り畳むよ
うにした先行技術においては、折り畳んだ苗載せ台の支
持手段が開示されておらず、支持手段に問題点があっ
た。さらに、上記支持手段のほか各種の実用上の問題点
があった。本発明は、上記の各種問題点を解決すること
を目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、(1) 走行機体に苗植付け部を装着し、こ
の苗植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェンス
により縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設けると
共に、この苗載せ台の左右両側のものをフェンス位置か
ら上方に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにした
田植機において、上記苗載せ台の固定側苗載せ台と折り
畳み側苗載せ台のそれぞれの隣接部分にフェンスと一体
的のフェンス部材を設け、この両フェンス部材の上端部
を回動自在に枢着して折り畳み側苗載せ台を固定側苗載
せ台に対してほぼ180度回転させて折り畳めるように
し、かつ折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台のフェン
ス上で支持するように構成したことを特徴としている。
めに本発明は、(1) 走行機体に苗植付け部を装着し、こ
の苗植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェンス
により縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設けると
共に、この苗載せ台の左右両側のものをフェンス位置か
ら上方に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにした
田植機において、上記苗載せ台の固定側苗載せ台と折り
畳み側苗載せ台のそれぞれの隣接部分にフェンスと一体
的のフェンス部材を設け、この両フェンス部材の上端部
を回動自在に枢着して折り畳み側苗載せ台を固定側苗載
せ台に対してほぼ180度回転させて折り畳めるように
し、かつ折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台のフェン
ス上で支持するように構成したことを特徴としている。
【0005】(2) 上記折り畳み側苗載せ台を折り畳むと
きにフェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下
端部に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に
所定長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着
部の軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交
させるように構成したことを特徴としている。
きにフェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下
端部に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に
所定長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着
部の軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交
させるように構成したことを特徴としている。
【0006】(3) 上記折り畳み側苗載せ台を折り畳んだ
状態から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と
折り畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするよう
にし、このボルトをノックピンによって抜け止めするよ
うに構成したことを特徴としている。
状態から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と
折り畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするよう
にし、このボルトをノックピンによって抜け止めするよ
うに構成したことを特徴としている。
【0007】(4) 走行機体に苗植付け部を装着し、この
苗植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェンスに
より縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設け、フェ
ンスにより仕切られた各苗載せ台に、苗載せ台上に供給
された苗を押さえる苗押え体を設けると共に、苗載せ台
の左右両側のものをフェンス位置から上方に向け折り畳
んで機体幅を狭くし得るようにした田植機において、上
記苗載せ台の固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそ
れぞれの隣接部分にフェンスと一体的のフェンス部材を
設け、この両フェンス部材の上端部を回動自在に枢着し
て折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ1
80度回転させて折り畳めるようにすると共に、上記苗
押え体の上部支点をフェンス部材に支持させて設けたこ
とを特徴としている。
苗植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェンスに
より縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設け、フェ
ンスにより仕切られた各苗載せ台に、苗載せ台上に供給
された苗を押さえる苗押え体を設けると共に、苗載せ台
の左右両側のものをフェンス位置から上方に向け折り畳
んで機体幅を狭くし得るようにした田植機において、上
記苗載せ台の固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそ
れぞれの隣接部分にフェンスと一体的のフェンス部材を
設け、この両フェンス部材の上端部を回動自在に枢着し
て折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ1
80度回転させて折り畳めるようにすると共に、上記苗
押え体の上部支点をフェンス部材に支持させて設けたこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】上記の構成によって本発明の田植機の苗載せ台
折り畳み構造は、以下の作用を行う。 苗載せ台の固
定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそれぞれの隣接部
分にフェンスと一体的のフェンス部材を設け、この両フ
ェンス部材の上端部を回動自在に枢着して折り畳み側苗
載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ180度回転させ
て折り畳めるようにしたので、両フェンス部材が回動部
材及び支持部材を兼ねることになって構成が簡略化さ
れ、折り畳み,展開の際の操作性がよい。また、折り畳
み側苗載せ台を折り畳んだときに固定側苗載せ台のフェ
ンス上で支持するので、折り畳み側苗載せ台を安定よ
く、十分な強度で支持する。
折り畳み構造は、以下の作用を行う。 苗載せ台の固
定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそれぞれの隣接部
分にフェンスと一体的のフェンス部材を設け、この両フ
ェンス部材の上端部を回動自在に枢着して折り畳み側苗
載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ180度回転させ
て折り畳めるようにしたので、両フェンス部材が回動部
材及び支持部材を兼ねることになって構成が簡略化さ
れ、折り畳み,展開の際の操作性がよい。また、折り畳
み側苗載せ台を折り畳んだときに固定側苗載せ台のフェ
ンス上で支持するので、折り畳み側苗載せ台を安定よ
く、十分な強度で支持する。
【0009】 折り畳み側苗載せ台を折り畳むときに
フェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下端部
に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に所定
長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着部の
軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交させ
るようにしたので、折り畳み側苗載せ台を折り畳むとき
に苗受け板を移動させることなく折り畳むことができ
て、迅速な折り畳み作業が行える。
フェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下端部
に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に所定
長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着部の
軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交させ
るようにしたので、折り畳み側苗載せ台を折り畳むとき
に苗受け板を移動させることなく折り畳むことができ
て、迅速な折り畳み作業が行える。
【0010】 折り畳み側苗載せ台を折り畳んだ状態
から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と折り
畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするように
し、このボルトをノックピンによって抜け止めするの
で、固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台との連結が確
実に行われ、苗載せ台全体が精度よく左右方向に所定の
ストロークで往復移動することができ、精度のよい苗植
付け作業が行われる。また、固定側苗載せ台と折り畳み
側苗載せ台とを連結した状態でボルトが緩んだり、折り
畳み側苗載せ台を折り畳んだ状態でボルトが抜け落ちた
りするのが防止される。
から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と折り
畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするように
し、このボルトをノックピンによって抜け止めするの
で、固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台との連結が確
実に行われ、苗載せ台全体が精度よく左右方向に所定の
ストロークで往復移動することができ、精度のよい苗植
付け作業が行われる。また、固定側苗載せ台と折り畳み
側苗載せ台とを連結した状態でボルトが緩んだり、折り
畳み側苗載せ台を折り畳んだ状態でボルトが抜け落ちた
りするのが防止される。
【0011】 苗載せ台上に供給された苗を押さえる
苗押え体の上部支点を、固定側苗載せ台及び折り畳み側
苗載せ台のフェンス部材に支持させて設けたので、苗押
え体の支持部材を別に設ける必要がなく、部品点数が削
減される。
苗押え体の上部支点を、固定側苗載せ台及び折り畳み側
苗載せ台のフェンス部材に支持させて設けたので、苗押
え体の支持部材を別に設ける必要がなく、部品点数が削
減される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照し
て具体的に説明する。図3ないし図5において、乗用型
田植機1は、前輪3及び後輪4を装備し、この前,後輪
3,4を駆動して走行する4輪駆動形式の乗用車体2の
後部に、油圧シリンダ5により作動する昇降リンク6を
介して苗植付け部7を昇降可能に装着している。後輪4
には、必要に応じて補助車輪4aが装着されるようにな
っている。また、乗用車体2と苗植付け部7との間の乗
用車体2の後部位置には、施肥装置8が配設されてい
る。この施肥装置8は、肥料ホッパ9の下側に繰出装置
9aが設けられ、その繰出装置9aから肥料が施肥管1
0内に繰り出され、また一方で施肥管10内にはモータ
Mにより駆動されるブロア12によってエアチャンバー
13に吹き込まれる圧風が、施肥管10の下端部に設け
られた作溝器10a側に向けて吹き込まれ、この圧風に
より肥料を作溝器10aに向け圧送するようにしてい
る。乗用車体2から苗植付け部7及び施肥装置8に動力
が伝達されて、苗植付け部7では所定の間隔で苗が圃場
に植え付けられ、この植え付けられた苗の側方近傍の土
中に施肥装置8により繰り出された肥料が施肥管10の
終端から、作溝器10aにより作溝された施肥溝に施肥
されるようになっている。
て具体的に説明する。図3ないし図5において、乗用型
田植機1は、前輪3及び後輪4を装備し、この前,後輪
3,4を駆動して走行する4輪駆動形式の乗用車体2の
後部に、油圧シリンダ5により作動する昇降リンク6を
介して苗植付け部7を昇降可能に装着している。後輪4
には、必要に応じて補助車輪4aが装着されるようにな
っている。また、乗用車体2と苗植付け部7との間の乗
用車体2の後部位置には、施肥装置8が配設されてい
る。この施肥装置8は、肥料ホッパ9の下側に繰出装置
9aが設けられ、その繰出装置9aから肥料が施肥管1
0内に繰り出され、また一方で施肥管10内にはモータ
Mにより駆動されるブロア12によってエアチャンバー
13に吹き込まれる圧風が、施肥管10の下端部に設け
られた作溝器10a側に向けて吹き込まれ、この圧風に
より肥料を作溝器10aに向け圧送するようにしてい
る。乗用車体2から苗植付け部7及び施肥装置8に動力
が伝達されて、苗植付け部7では所定の間隔で苗が圃場
に植え付けられ、この植え付けられた苗の側方近傍の土
中に施肥装置8により繰り出された肥料が施肥管10の
終端から、作溝器10aにより作溝された施肥溝に施肥
されるようになっている。
【0013】乗用車体2の運転座席14の下側にはエン
ジン15が搭載され、運転座席14の前側の車体前部に
ステアリングハンドル16が設けられ、エンジン15の
動力は、ベルト伝動系を介して一旦油圧ポンプPに伝達
され、そして、その油圧ポンプPからトランスミッショ
ン18にベルト式無段変速機Cを介して伝動されて、副
変速レバーにより無段変速操作されるようになってい
る。ハンドルポスト17の左右両側で、乗用車体2から
左右両側に張り出す位置に、上下各4段の予備苗載せ台
19が設けられ、乗用車体2の前端部中央位置にはセン
ターマーカ20が設けられている。トランスミッション
18内で変速された動力は、前輪3を駆動すると共に後
輪4に伝達され、また、苗植付け部7及び施肥装置8に
も伝達されるようになっている。
ジン15が搭載され、運転座席14の前側の車体前部に
ステアリングハンドル16が設けられ、エンジン15の
動力は、ベルト伝動系を介して一旦油圧ポンプPに伝達
され、そして、その油圧ポンプPからトランスミッショ
ン18にベルト式無段変速機Cを介して伝動されて、副
変速レバーにより無段変速操作されるようになってい
る。ハンドルポスト17の左右両側で、乗用車体2から
左右両側に張り出す位置に、上下各4段の予備苗載せ台
19が設けられ、乗用車体2の前端部中央位置にはセン
ターマーカ20が設けられている。トランスミッション
18内で変速された動力は、前輪3を駆動すると共に後
輪4に伝達され、また、苗植付け部7及び施肥装置8に
も伝達されるようになっている。
【0014】上記苗植付け部7は、従来周知のものと同
様に、センター(センサ)フロート21、サイドフロー
ト22,22、苗載せ台23、苗受け板24、ロータリ
式苗植付け体25,25,…等を具備している。ロータ
リ式苗植付け体25は、回転伝動ケースに取り付けられ
て所定の軌跡を描いて垂直方向に回動し、苗載せ台23
上の苗を苗受け板24の苗取出し口26から1株ずつ取
り出して圃場に植え付けるようにしている。上記予備苗
載せ台19は乗用車体2への支持部が水平方向に回動し
て、ハンドルポスト17の左右両側位置から苗植付け部
7に近づく位置まで移動できるようになっている。乗用
車体2の左右両側の前端部から後端部にかけて、作業者
が移動できるステップ27,27が設けられ、このステ
ップ27,27の後側両外側には補助ステップ27a,
27aが設けられ、また、その補助ステップ27a,2
7aの後側両外側に折り畳みステップ27b,27bが
設けられている。
様に、センター(センサ)フロート21、サイドフロー
ト22,22、苗載せ台23、苗受け板24、ロータリ
式苗植付け体25,25,…等を具備している。ロータ
リ式苗植付け体25は、回転伝動ケースに取り付けられ
て所定の軌跡を描いて垂直方向に回動し、苗載せ台23
上の苗を苗受け板24の苗取出し口26から1株ずつ取
り出して圃場に植え付けるようにしている。上記予備苗
載せ台19は乗用車体2への支持部が水平方向に回動し
て、ハンドルポスト17の左右両側位置から苗植付け部
7に近づく位置まで移動できるようになっている。乗用
車体2の左右両側の前端部から後端部にかけて、作業者
が移動できるステップ27,27が設けられ、このステ
ップ27,27の後側両外側には補助ステップ27a,
27aが設けられ、また、その補助ステップ27a,2
7aの後側両外側に折り畳みステップ27b,27bが
設けられている。
【0015】上記苗載せ台23は、従来周知のものと同
様に、左右方向に所定のストロークで往復移動するよう
に支持されていると共に機体の左右方向に長く延びてい
て、フェンス28,28…及び折り畳みフェンス29,
29により縦方向に8列に仕切られており、この仕切ら
れた苗載せ台の左右両側端の一列分のもの及び苗受け板
24が、フェンス29,29位置から上方に向け180
度回転して折り畳まれて、機体幅を狭くし得るようにな
っている。また、苗載せ台23には、図1及び図2にも
示すように、苗載せ台23が左右の移動端に達したとき
に作動する駆動機構30’により一定距離回動して苗を
送り出す苗縦送りベルト30、苗感知センサ(スイッ
チ)31、各フェンス29の上面に立設された支柱3
2、苗押え支柱33、苗押え具34、抵抗棒35、延長
苗載せ台36等が設けられている。
様に、左右方向に所定のストロークで往復移動するよう
に支持されていると共に機体の左右方向に長く延びてい
て、フェンス28,28…及び折り畳みフェンス29,
29により縦方向に8列に仕切られており、この仕切ら
れた苗載せ台の左右両側端の一列分のもの及び苗受け板
24が、フェンス29,29位置から上方に向け180
度回転して折り畳まれて、機体幅を狭くし得るようにな
っている。また、苗載せ台23には、図1及び図2にも
示すように、苗載せ台23が左右の移動端に達したとき
に作動する駆動機構30’により一定距離回動して苗を
送り出す苗縦送りベルト30、苗感知センサ(スイッ
チ)31、各フェンス29の上面に立設された支柱3
2、苗押え支柱33、苗押え具34、抵抗棒35、延長
苗載せ台36等が設けられている。
【0016】折り畳みフェンス29は、苗載せ台23の
固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそれぞれの隣接
部分にフェンス部29aと一体的のフェンス部材29b
を、上記支柱32とほぼ同じ高さに設け、この両フェン
ス部材29b,29bの上端部にヒンジ部37を設けて
回動自在に枢着している。そして、折り畳み側苗載せ台
及び苗受け板24を固定側苗載せ台に対してヒンジ部3
7の回動軸37’を中心にほぼ180度回転させて折り
畳めるようにし、かつ折り畳み側苗載せ台の支柱32の
上端と固定側苗載せ台の支柱32の上端とを対接させ
て、ここに設けた固定具38により固定し、折り畳み側
苗載せ台を、折り畳みフェンス29と固定側苗載せ台の
フェンス28上で安定よく支持するようにしている。
固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそれぞれの隣接
部分にフェンス部29aと一体的のフェンス部材29b
を、上記支柱32とほぼ同じ高さに設け、この両フェン
ス部材29b,29bの上端部にヒンジ部37を設けて
回動自在に枢着している。そして、折り畳み側苗載せ台
及び苗受け板24を固定側苗載せ台に対してヒンジ部3
7の回動軸37’を中心にほぼ180度回転させて折り
畳めるようにし、かつ折り畳み側苗載せ台の支柱32の
上端と固定側苗載せ台の支柱32の上端とを対接させ
て、ここに設けた固定具38により固定し、折り畳み側
苗載せ台を、折り畳みフェンス29と固定側苗載せ台の
フェンス28上で安定よく支持するようにしている。
【0017】上記折り畳み側苗載せ台は、そのヒンジ部
37に設けた間隙37aの範囲で図1において矢印方向
に移動可能であり、折り畳み側苗載せ台の折り畳み開始
時に図面で左方に移動させて折り畳み回動させることに
より、フェンス部29aの下端部が苗受け板24のエプ
ロン部24aに接触することなく移動できるようになっ
ている。また、図8に示すように、フェンス部材29
b,29bの枢着部(ヒンジ部37)の軸線と苗受け板
24のエプロン部24aの接線とがほぼ直交するように
構成することで、フェンス部29aの下端部を苗受け板
24のエプロン部24aに接触することなく移動できる
ようになる。
37に設けた間隙37aの範囲で図1において矢印方向
に移動可能であり、折り畳み側苗載せ台の折り畳み開始
時に図面で左方に移動させて折り畳み回動させることに
より、フェンス部29aの下端部が苗受け板24のエプ
ロン部24aに接触することなく移動できるようになっ
ている。また、図8に示すように、フェンス部材29
b,29bの枢着部(ヒンジ部37)の軸線と苗受け板
24のエプロン部24aの接線とがほぼ直交するように
構成することで、フェンス部29aの下端部を苗受け板
24のエプロン部24aに接触することなく移動できる
ようになる。
【0018】折り畳み側苗載せ台を回転させて折り畳み
フェンス29,29を対接させ、使用状態に展開したと
きには、折り畳み側苗載せ台に設けた第1のグリップ付
ネジ杆39と第2のグリップ付ネジ杆40とを、固定側
苗載せ台に設けた第1のネジ筒41と第2のネジ筒42
とに、それぞれ螺着するようにしている。第1のグリッ
プ付ネジ杆39及び第2のグリップ付ネジ杆40のそれ
ぞれの支持筒39a,40aには、それぞれノックピン
ケース39b,40bが設けられていて、第1のグリッ
プ付ネジ杆39及び第2のグリップ付ネジ杆40を、第
1のネジ筒41及び第2のネジ筒42にそれぞれ螺着し
たとき、あるいは螺着を解除して折り畳み側苗載せ台を
折り畳んだとき、第1のグリップ付ネジ杆39及び第2
のグリップ付ネジ杆40を、バネにより付勢されたノッ
クピン39c及びノックピン40c(図示せず)により
抜け止めするようにしている。
フェンス29,29を対接させ、使用状態に展開したと
きには、折り畳み側苗載せ台に設けた第1のグリップ付
ネジ杆39と第2のグリップ付ネジ杆40とを、固定側
苗載せ台に設けた第1のネジ筒41と第2のネジ筒42
とに、それぞれ螺着するようにしている。第1のグリッ
プ付ネジ杆39及び第2のグリップ付ネジ杆40のそれ
ぞれの支持筒39a,40aには、それぞれノックピン
ケース39b,40bが設けられていて、第1のグリッ
プ付ネジ杆39及び第2のグリップ付ネジ杆40を、第
1のネジ筒41及び第2のネジ筒42にそれぞれ螺着し
たとき、あるいは螺着を解除して折り畳み側苗載せ台を
折り畳んだとき、第1のグリップ付ネジ杆39及び第2
のグリップ付ネジ杆40を、バネにより付勢されたノッ
クピン39c及びノックピン40c(図示せず)により
抜け止めするようにしている。
【0019】折り畳みフェンス29,29の対向部分に
位置する苗縦送りベルト30,30の駆動プーリ30
a,30aの軸端には、ドッククラッチ43,43が設
けられていて、折り畳みフェンス29,29を対接させ
たとき噛み合って動力伝達状態になり、折り畳んだとき
には離間して動力が伝達されなくなる。また、苗縦送り
ベルト30の遊動プーリ30b側は、バネ44により上
方に向け引っ張られていて、図9及び図10に示すよう
に、必要に応じて、遊動プーリ30bの回転軸に設けた
突起付ロール30cに、固定側苗載せ台側に設けたスト
ッパ45を係合させたときに、遊動プーリ30bを移動
させて苗縦送りベルト30の駆動を停止して苗を縦送り
しないようになっている。
位置する苗縦送りベルト30,30の駆動プーリ30
a,30aの軸端には、ドッククラッチ43,43が設
けられていて、折り畳みフェンス29,29を対接させ
たとき噛み合って動力伝達状態になり、折り畳んだとき
には離間して動力が伝達されなくなる。また、苗縦送り
ベルト30の遊動プーリ30b側は、バネ44により上
方に向け引っ張られていて、図9及び図10に示すよう
に、必要に応じて、遊動プーリ30bの回転軸に設けた
突起付ロール30cに、固定側苗載せ台側に設けたスト
ッパ45を係合させたときに、遊動プーリ30bを移動
させて苗縦送りベルト30の駆動を停止して苗を縦送り
しないようになっている。
【0020】上記苗押え具34は、その上端部をフェン
ス部材29b,29b及び支柱32に支持させると共
に、下端部を苗押え支柱33により上下調節可能に支持
させている。特に、本発明においては、折り畳みフェン
ス29,29を回動して折り畳み,展開可能にしている
ので、苗押え具34の上端部を、フェンス部材29b,
29bに支持させることにより、別に支持部材を設ける
ことなく苗押え具34の上端部を支持できるようにし、
構成の簡略化を図っている。
ス部材29b,29b及び支柱32に支持させると共
に、下端部を苗押え支柱33により上下調節可能に支持
させている。特に、本発明においては、折り畳みフェン
ス29,29を回動して折り畳み,展開可能にしている
ので、苗押え具34の上端部を、フェンス部材29b,
29bに支持させることにより、別に支持部材を設ける
ことなく苗押え具34の上端部を支持できるようにし、
構成の簡略化を図っている。
【0021】上記折り畳み側苗載せ台に対応する苗受け
板24’は、折り畳み側苗載せ台と共に折り畳まれ、展
開されるように、固定側苗載せ台側の苗受け板24と分
離し、対接されるようになっている。また、苗受け板2
4’の折り畳み側苗載せ台から外側に突出する部分は、
折り畳み側苗載せ台側に折り畳めるようになっている。
さらに、折り畳み側苗載せ台の苗受け板24’は、図1
1及び図12に示すように、折り畳み側苗載せ台に対し
て苗受け板24’をスライダ46により長さ方向にスラ
イド可能に支持され、該苗受け板24’と固定側苗載せ
台側の苗受け板24の対向端部に固定具47を設けて、
固定、固定解除できるようにしている。
板24’は、折り畳み側苗載せ台と共に折り畳まれ、展
開されるように、固定側苗載せ台側の苗受け板24と分
離し、対接されるようになっている。また、苗受け板2
4’の折り畳み側苗載せ台から外側に突出する部分は、
折り畳み側苗載せ台側に折り畳めるようになっている。
さらに、折り畳み側苗載せ台の苗受け板24’は、図1
1及び図12に示すように、折り畳み側苗載せ台に対し
て苗受け板24’をスライダ46により長さ方向にスラ
イド可能に支持され、該苗受け板24’と固定側苗載せ
台側の苗受け板24の対向端部に固定具47を設けて、
固定、固定解除できるようにしている。
【0022】上記苗感知センサ(スイッチ)31,31
…には、+リード線48と−アース線49とがそれぞれ
接続,配線され、折り畳みフェンス29,29の対向面
にメカニカルスイッチ50,50が設けられていて、折
り畳みフェンス29,29を対接させたときメカニカル
スイッチ50,50が接続状態になり、折り畳んだとき
にはメカニカルスイッチ50,50が離間して断状態に
なるようになっている。そして本発明においては、図1
3に示すように、上記−アース線49のうちの固定側苗
載せ台側と折り畳み側苗載せ台の間のものを、カールア
ース線49aにより接続,配線しており、折り畳み側苗
載せ台を折り畳んだ際に、カールアース線49aが延び
て切損を防止するようにしている。
…には、+リード線48と−アース線49とがそれぞれ
接続,配線され、折り畳みフェンス29,29の対向面
にメカニカルスイッチ50,50が設けられていて、折
り畳みフェンス29,29を対接させたときメカニカル
スイッチ50,50が接続状態になり、折り畳んだとき
にはメカニカルスイッチ50,50が離間して断状態に
なるようになっている。そして本発明においては、図1
3に示すように、上記−アース線49のうちの固定側苗
載せ台側と折り畳み側苗載せ台の間のものを、カールア
ース線49aにより接続,配線しており、折り畳み側苗
載せ台を折り畳んだ際に、カールアース線49aが延び
て切損を防止するようにしている。
【0023】上記実施例では、苗載せ台23の左右両側
端の一列分のもの及び苗受け板24を、折り畳みフェン
ス29,29位置から上方に向け180度回転して折り
畳んで機体幅を狭くし得るようにしているが、図14及
び図15に示すように、苗載せ台23の左右両側端の一
列分のフェンスをヒンジ付フェンス51により構成し、
苗載せ台23の左右両側端の一列分のものをほぼ90度
折曲げた状態で、折曲げた苗載せ台のフェンス28と固
定側苗載せ台のフェンス28との間を、支持棒52によ
り支持するようにしてもよいものである。支持棒52
は、その基端部を折り畳み側苗載せ台のフェンス28に
回動可能に支持し、フック状の先端を固定側苗載せ台の
フェンス28に設けた係合孔53に係脱するようにして
いる。支持棒52を使用しないときは、折り畳み側苗載
せ台のフェンス28に設けた固定用バネ板54に固定す
るようにしている。この構成においては、苗載せ台23
の左右両側端の一列分のものをほぼ90度折曲げた状態
でも、機体外側への突出部分が少なく、補助車輪4aの
邪魔になることがない。
端の一列分のもの及び苗受け板24を、折り畳みフェン
ス29,29位置から上方に向け180度回転して折り
畳んで機体幅を狭くし得るようにしているが、図14及
び図15に示すように、苗載せ台23の左右両側端の一
列分のフェンスをヒンジ付フェンス51により構成し、
苗載せ台23の左右両側端の一列分のものをほぼ90度
折曲げた状態で、折曲げた苗載せ台のフェンス28と固
定側苗載せ台のフェンス28との間を、支持棒52によ
り支持するようにしてもよいものである。支持棒52
は、その基端部を折り畳み側苗載せ台のフェンス28に
回動可能に支持し、フック状の先端を固定側苗載せ台の
フェンス28に設けた係合孔53に係脱するようにして
いる。支持棒52を使用しないときは、折り畳み側苗載
せ台のフェンス28に設けた固定用バネ板54に固定す
るようにしている。この構成においては、苗載せ台23
の左右両側端の一列分のものをほぼ90度折曲げた状態
でも、機体外側への突出部分が少なく、補助車輪4aの
邪魔になることがない。
【0024】このように構成された本発明の一実施例の
乗用型田植機1は、水田圃場に導入されて、乗用車体2
の走行と共に、昇降リンク6により苗植付け部7を下降
させてフロート21、22,22を田面に接した状態で
苗植付け部7を滑走させ、乗用車体2から伝達される動
力で苗植付け部7及び施肥装置8を駆動させ、苗植付け
部7ではロータリ式苗植付け体25,25,…により、
フロート21、22,22によって整地された跡に所定
の間隔で苗が圃場に植え付けられ、この植え付けられた
苗の側方近傍の土中に、施肥装置8の施肥管10から繰
り出された肥料が施肥される。
乗用型田植機1は、水田圃場に導入されて、乗用車体2
の走行と共に、昇降リンク6により苗植付け部7を下降
させてフロート21、22,22を田面に接した状態で
苗植付け部7を滑走させ、乗用車体2から伝達される動
力で苗植付け部7及び施肥装置8を駆動させ、苗植付け
部7ではロータリ式苗植付け体25,25,…により、
フロート21、22,22によって整地された跡に所定
の間隔で苗が圃場に植え付けられ、この植え付けられた
苗の側方近傍の土中に、施肥装置8の施肥管10から繰
り出された肥料が施肥される。
【0025】そして、乗用型田植機1の機体幅を狭くし
ようとするときには、補助ステップ27a,27aを内
側に折り畳み、苗植付け部7の苗載せ台23の左右両側
端の一列分のもの及び苗受け板24’を、折り畳みフェ
ンス29位置から上方に向け180度回転させて折り畳
むのである。このときには、まず第1のグリップ付ネジ
杆39及び第2のグリップ付ネジ杆40を手前に引きな
がら回動して、第1のネジ筒41及び第2のネジ筒42
との螺着を解除し、第1のグリップ付ネジ杆39及び第
2のグリップ付ネジ杆40を引いた状態で、苗載せ台2
3の左右両側端の一列分のもの及び苗受け板24を、折
り畳みフェンス29の位置からヒンジ部37を中心にほ
ぼ180度回転させて折り畳む。すると、折り畳み側苗
載せ台の支柱32の上端と固定側苗載せ台の支柱32の
上端とが対接して、ここに設けられている固定具38に
より固定する。なお、折り畳み側苗載せ台を使用状態に
展開するときは、折り畳むときと逆の順序で行えばよ
い。
ようとするときには、補助ステップ27a,27aを内
側に折り畳み、苗植付け部7の苗載せ台23の左右両側
端の一列分のもの及び苗受け板24’を、折り畳みフェ
ンス29位置から上方に向け180度回転させて折り畳
むのである。このときには、まず第1のグリップ付ネジ
杆39及び第2のグリップ付ネジ杆40を手前に引きな
がら回動して、第1のネジ筒41及び第2のネジ筒42
との螺着を解除し、第1のグリップ付ネジ杆39及び第
2のグリップ付ネジ杆40を引いた状態で、苗載せ台2
3の左右両側端の一列分のもの及び苗受け板24を、折
り畳みフェンス29の位置からヒンジ部37を中心にほ
ぼ180度回転させて折り畳む。すると、折り畳み側苗
載せ台の支柱32の上端と固定側苗載せ台の支柱32の
上端とが対接して、ここに設けられている固定具38に
より固定する。なお、折り畳み側苗載せ台を使用状態に
展開するときは、折り畳むときと逆の順序で行えばよ
い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の田植機の苗
載せ台折り畳み構造によれば、以下の効果を奏する。
苗載せ台の固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそ
れぞれの隣接部分にフェンスと一体的のフェンス部材を
設け、この両フェンス部材の上端部を回動自在に枢着し
て折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ1
80度回転させて折り畳めるようにしたので、両フェン
ス部材が回動部材及び支持部材を兼ねることになって構
成が簡略化され、折り畳み側苗載せ台の折り畳み,展開
の際の操作性が良好となる。また、折り畳み側苗載せ台
を折り畳んだときに固定側苗載せ台のフェンス上で支持
するので、折り畳み側苗載せ台を両フェンス部材と対向
するフェンス間で安定よく支持すると共に、十分な強度
を有して支持することができる。
載せ台折り畳み構造によれば、以下の効果を奏する。
苗載せ台の固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台のそ
れぞれの隣接部分にフェンスと一体的のフェンス部材を
設け、この両フェンス部材の上端部を回動自在に枢着し
て折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ1
80度回転させて折り畳めるようにしたので、両フェン
ス部材が回動部材及び支持部材を兼ねることになって構
成が簡略化され、折り畳み側苗載せ台の折り畳み,展開
の際の操作性が良好となる。また、折り畳み側苗載せ台
を折り畳んだときに固定側苗載せ台のフェンス上で支持
するので、折り畳み側苗載せ台を両フェンス部材と対向
するフェンス間で安定よく支持すると共に、十分な強度
を有して支持することができる。
【0027】 折り畳み側苗載せ台を折り畳むときに
フェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下端部
に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に所定
長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着部の
軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交させ
るようにしたので、折り畳み側苗載せ台を折り畳むとき
に、苗受け板を移動させることなくそのまま折り畳むこ
とができ、迅速な折り畳み作業を行うことができる。
フェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下端部
に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に所定
長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着部の
軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交させ
るようにしたので、折り畳み側苗載せ台を折り畳むとき
に、苗受け板を移動させることなくそのまま折り畳むこ
とができ、迅速な折り畳み作業を行うことができる。
【0028】 折り畳み側苗載せ台を折り畳んだ状態
から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と折り
畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするように
し、このボルトをノックピンによって抜け止めするよう
にしたので、固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台との
連結が確実に行われ、苗載せ台全体が精度よく左右方向
に所定のストロークで往復移動することができる。その
結果、精度のよい苗植付け作業を行うことができる。ま
た、固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台とを連結した
状態でボルトが緩んだり、折り畳み側苗載せ台を折り畳
んだ状態でボルトが抜け落ちたりするのを防止すること
ができる。
から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と折り
畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするように
し、このボルトをノックピンによって抜け止めするよう
にしたので、固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台との
連結が確実に行われ、苗載せ台全体が精度よく左右方向
に所定のストロークで往復移動することができる。その
結果、精度のよい苗植付け作業を行うことができる。ま
た、固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台とを連結した
状態でボルトが緩んだり、折り畳み側苗載せ台を折り畳
んだ状態でボルトが抜け落ちたりするのを防止すること
ができる。
【0029】 苗載せ台上に供給された苗を押さえ
る苗押え体の上部支点を、固定側苗載せ台及び折り畳み
側苗載せ台のフェンス部材に支持させて設けたので、苗
押え体の支持部材を別に設ける必要がなく、構成が簡略
化されて部品点数を削減することができる。
る苗押え体の上部支点を、固定側苗載せ台及び折り畳み
側苗載せ台のフェンス部材に支持させて設けたので、苗
押え体の支持部材を別に設ける必要がなく、構成が簡略
化されて部品点数を削減することができる。
【図1】本発明の要部の側面図である。
【図2】図1のA−A,B−B線に沿う展開平面図であ
る。
る。
【図3】本発明を適用した乗用型田植機全体の側面図で
ある。
ある。
【図4】同平面図である。
【図5】乗用車体の概略平面図である。
【図6】機体幅を狭くした状態の乗用型田植機全体の平
面図である。
面図である。
【図7】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図8】折り畳みフェンス部の他の実施例の側面図であ
る。
る。
【図9】苗縦送りベルトのストッパ部の平面図である。
【図10】同側面図である。
【図11】苗受け板の折り畳み部の側面図である。
【図12】図11のD−D線に沿う断面図である。
【図13】図2に対応する苗感知センサの配線を示す展
開平面図である。
開平面図である。
【図14】苗載せ台折り畳み部の他の実施例の側面図で
ある。
ある。
【図15】同平面図である。
1 乗用型田植機 2 乗用車体 3 前輪 4 後輪 4a 補助車輪 5 油圧シリンダ 6 昇降リンク 7 苗植付け部 8 施肥装置 9 肥料ホッパ 10 施肥管 10a 開溝器 11 送風管 12 モータ 13 ブロワ 14 運転座席 15 エンジン 16 ステアリングハンドル 17 ハンドルポスト 18 トランスミッション 19 予備苗載せ台 20 センターマーカ 21 センター(センサ)フロート 22 サイドフロート 23 苗載せ台 24 苗受け板 24a エプロン部 25 ロータリ式苗植付け体 26 苗取り出し口 27 ステップ 27a 補助ステップ 28 フェンス 29 折り畳みフェンス 29a フェンス部 29b
フェンス部材 30 苗縦送りベルト 30a 駆動プーリ 30b
遊動プーリ 31 苗感知センサ(スイッチ) 32 支柱 33 苗押え支柱 34 苗押え具 35 抵抗棒 36 延長苗載せ台 37 ヒンジ部 38,47 固定具 39 第1のグリップ付ネジ杆 39a 支持筒 39
b ノックピンケース 39c ノックピン 40 第2のグリップ付ネジ杆 40a 支持筒 40
b ノックピンケース 40cノックピン 41 第1のネジ筒 42 第2のネジ筒 43 ドッククラッチ 44 バネ 45 ストッパ 46 スライダ 48 +リード線 49 −アース線 49a カールアース線 50 メカニカルスイッチ 51 ヒンジ付フェンス 52 支持棒 53 係合孔 54 固定バネ板
フェンス部材 30 苗縦送りベルト 30a 駆動プーリ 30b
遊動プーリ 31 苗感知センサ(スイッチ) 32 支柱 33 苗押え支柱 34 苗押え具 35 抵抗棒 36 延長苗載せ台 37 ヒンジ部 38,47 固定具 39 第1のグリップ付ネジ杆 39a 支持筒 39
b ノックピンケース 39c ノックピン 40 第2のグリップ付ネジ杆 40a 支持筒 40
b ノックピンケース 40cノックピン 41 第1のネジ筒 42 第2のネジ筒 43 ドッククラッチ 44 バネ 45 ストッパ 46 スライダ 48 +リード線 49 −アース線 49a カールアース線 50 メカニカルスイッチ 51 ヒンジ付フェンス 52 支持棒 53 係合孔 54 固定バネ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (56)参考文献 特開 昭57−50810(JP,A) 実開 昭56−8114(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 350 - 353
Claims (4)
- 【請求項1】 走行機体に苗植付け部を装着し、この苗
植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェンスによ
り縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設けると共
に、この苗載せ台の左右両側のものをフェンス位置から
上方に向け折り畳んで機体幅を狭くし得るようにした田
植機において、 上記苗載せ台の固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台の
それぞれの隣接部分にフェンスと一体的のフェンス部材
を設け、この両フェンス部材の上端部を回動自在に枢着
して折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ
180度回転させて折り畳めるようにし、かつ折り畳み
側苗載せ台を固定側苗載せ台のフェンス上で支持するよ
うに構成したことを特徴とする田植機の苗載せ台折り畳
み構造。 - 【請求項2】 上記折り畳み側苗載せ台を折り畳むとき
にフェンス部材の枢着部において、苗載せ台の傾斜下端
部に設けた苗受け板とは反対側に、枢着部の軸方向に所
定長さ移動可能にするか、またはフェンス部材の枢着部
の軸線と苗受け板のエプロン部との接線とをほぼ直交さ
せるように構成したことを特徴とする請求項1記載の田
植機の苗載せ台折り畳み構造。 - 【請求項3】 上記折り畳み側苗載せ台を折り畳んだ状
態から使用状態に展開したときに、固定側苗載せ台と折
り畳み側苗載せ台とをボルトによりネジ止めするように
し、このボルトをノックピンによって抜け止めするよう
に構成したことを特徴とする請求項1記載の田植機の苗
載せ台折り畳み構造。 - 【請求項4】 走行機体に苗植付け部を装着し、この苗
植付け部に、機体の左右方向に長く延び、フェンスによ
り縦方向に複数列に仕切られた苗載せ台を設け、フェン
スにより仕切られた各苗載せ台に、苗載せ台上に供給さ
れた苗を押さえる苗押え体を設けると共に、苗載せ台の
左右両側のものをフェンス位置から上方に向け折り畳ん
で機体幅を狭くし得るようにした田植機において、 上記苗載せ台の固定側苗載せ台と折り畳み側苗載せ台の
それぞれの隣接部分にフェンスと一体的のフェンス部材
を設け、この両フェンス部材の上端部を回動自在に枢着
して折り畳み側苗載せ台を固定側苗載せ台に対してほぼ
180度回転させて折り畳めるようにすると共に、上記
苗押え体の上部支点をフェンス部材に支持させて設けた
ことを特徴とする田植機の苗載せ台折り畳み構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35123992A JP3178561B2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 田植機の苗載せ台折り畳み構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35123992A JP3178561B2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 田植機の苗載せ台折り畳み構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06169614A JPH06169614A (ja) | 1994-06-21 |
JP3178561B2 true JP3178561B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18415998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35123992A Expired - Fee Related JP3178561B2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 田植機の苗載せ台折り畳み構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3178561B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6209816B2 (ja) * | 2012-12-20 | 2017-10-11 | 井関農機株式会社 | 苗移植機 |
JP6213593B2 (ja) * | 2016-02-29 | 2017-10-18 | 井関農機株式会社 | 苗移植機 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP35123992A patent/JP3178561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06169614A (ja) | 1994-06-21 |
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JPS63222606A (ja) | 苗植機 |
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