JPH104731A - 田植機の苗載装置 - Google Patents

田植機の苗載装置

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Publication number
JPH104731A
JPH104731A JP17756496A JP17756496A JPH104731A JP H104731 A JPH104731 A JP H104731A JP 17756496 A JP17756496 A JP 17756496A JP 17756496 A JP17756496 A JP 17756496A JP H104731 A JPH104731 A JP H104731A
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JP
Japan
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seedling
seedling mounting
folding
frame
rice transplanter
Prior art date
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Pending
Application number
JP17756496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Doi
井 邦 夫 土
Kazuhisa Shiotani
谷 和 久 塩
Kazunori Yamamoto
本 二 教 山
Toshiaki Kasahara
原 敏 章 笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折畳み自在に設ける苗載台にあって折
畳み強度の向上と作業性の向上を図る。 【解決手段】 苗載台(16)左右両端の複数条を、
苗載台本体(16b)側に折畳みする田植機の苗載装置
において、苗載台本体(16b)の左右両端の作用面側
に設ける支点フレーム(44)に、折畳み側苗載台(1
6a)の本体側端の作用面側に設ける支点フレーム(4
5)を、折畳みフレーム(50)(51)を介して折畳
み自在に連結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植
付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機にあって、
苗載台の左右全幅を縮小させるようにした田植機の苗載
装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えば8条以上
の多条苗載台にあって、左右最外端部の1条分の苗載台
を略90度前方向に折畳みする手段があるが、左右全幅
をより縮小させるべく左右最端部の2条分の苗載台をこ
の方法で折畳みすると、折畳みされた苗載台の最下部が
植付部の最下部より突出して地面に干渉するなどの不都
合がある。また、斯る折畳み方法の場合折畳みを行うフ
レームなどは、苗載台裏側の本機との間の余剰スペース
に配備された状態となるため、三点リンク機構など他の
機構や本機後部に施肥タンクを装備させたものにおいて
は施肥ホースなどとの干渉を回避させる必要がある。
【0003】一方、折畳みされた苗載台を本体側に接合
させて使用状態とする場合、折畳み側の苗載台の位置決
め及び固定を行う位置決め部材及び固定部材はそれぞれ
別個の部品で形成されていて、その一体接合時にはこれ
ら部材をそれぞれ操作する必要があり、取扱い操作で煩
雑なものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、苗
載台左右両端の複数条を、苗載台本体側に折畳みする田
植機の苗載装置において、苗載台本体の左右両端の作用
面側に設ける支点フレームに、折畳み側苗載台の本体側
端の作用面側に設ける支点フレームを、折畳みフレーム
を介して折畳み自在に連結させて、充分なスペースを有
する苗載台の作用面側に高強度に折畳みフレームを配設
して、この折畳み構造の苗載台全体の剛性を向上させる
と共に、本機側に設ける施肥タンクからの施肥ホースや
植付部を連結するリンク機構などとの干渉も回避させて
機能に秀れた折畳みを可能とさせるものである。
【0005】また、各支点フレームに対し折畳みフレー
ムを上下移動可能に連結させて、苗載台の本体側と折畳
み側の一体接合時に、位置ずれ等がある場合でもこれを
吸収した正確な一体接合を可能とすると共に、苗載台の
折畳み時においては折畳み側の苗載台を上方移動させる
ことによって、この折畳み側苗載台を支持する支持シュ
ーを回避させた支障のない折畳みを容易に可能とさせる
ものである。
【0006】さらに、苗載台左右両端の複数条を、苗載
台本体側に折畳みする田植機の苗載装置において、苗載
台の本体側と折畳み側の一体接合時に、折畳み側の位置
決めを行う位置決め部材と、折畳み側の位置固定を行う
位置固定部材とを単一の操作レバーに設けて、単一のレ
バー操作によって折畳み側苗載台の位置決めと固定の両
方を可能とさせるように設けて、折畳み苗載台の本体側
への一体接合時を単一の操作レバーのみで容易に可能と
させて、取扱い操作性を向上させると共に、部品点数を
削減して経済性にも秀れるものである。
【0007】またさらに、左右折畳み側苗載台の最外側
端に操作レバーをそれぞれ設けて、左右折畳み苗載台の
本体側への接合を、操作容易にして確実に行うことを可
能とさせたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は苗載台の折畳み部の説明図、図
2は全体の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)
は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車
体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ミッションケー
ス(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して
水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変
速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連
設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪
(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆
うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付け
ると共に、ステップ(11)を介して作業者が搭乗する
車体カバー(12)によって前記ミッションケース
(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席
(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボ
ンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0009】また、図中(15)は8条植え用の苗載台
(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植
付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(1
6)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を
介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持さ
せると共に、一方向に等速回転させるロータリケース
(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケー
ス(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケー
ス(植付アーム)(22)(22)を配設し、その爪ケ
ース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を
取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリ
ング支点軸(23)を介して支持フレーム(24)を設
け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を
含むリンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支
持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(2
7)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ
(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後
輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右
に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付
爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行う
ように構成する。
【0010】また、図中(29)は走行変速レバー、
(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、
(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッ
チペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、
(34)は均平用センターフロート、(35)は均平用
サイドフロート、(36)は8条用の側条施肥部であ
る。
【0011】図4乃至図12にも示す如く、前記苗載台
(16)は左右最外端の2条分の苗載台(16)を分割
して折畳み自在な分割台(16a)に形成し、機体中央
の4条用苗載台本体(16b)に並行折畳み機構(屏風
折り機構)(37)を介して分割台(16a)を連結さ
せて、苗載台本体(16b)の作用面上方に略平行に分
割台(16a)を折畳みするように設けている。
【0012】前記折畳み機構(37)は、4条用苗載台
本体(16b)のうち中央2条の苗載台本体(16)を
跨いで左右両側のリブ(38)間上方で上下略平行に横
設する門形状の本体側上下苗台フレーム(39)(4
0)と、分割台(16a)の左右2条分を跨いで左右両
側のリブ(38)間上方で上下略平行に横設する門形状
の分割側上下苗台フレーム(41)(42)と、リブ
(38)に基端を固設する本体及び分割側苗台フレーム
(39)(40)・(41)(42)の各リブ(38)
位置上方で上下基端部間をそれぞれ相互に連結する上下
縦フレーム(43)(1対の苗台フレーム(39)(4
0)・(41)(42)に対し3本)と、本体側の上下
苗台フレーム(39)(40)の左右外側の各上端間を
連結する回動支点である左右の本体側回動支点フレーム
(44)と、分割側の上下苗台フレーム(41)(4
2)の左右内側の各上端間を連結する回動支点である左
右の分割側回動支点フレーム(45)と、前記支点フレ
ーム(44)(45)間をフレーム(44)(45)に
嵌合するカム部材である上下回転カム体(46)(4
7)・(48)(49)を介して連結する門形状の回動
フレーム(50)(51)とを備え、分割台(16a)
の作用面を上方に臨ませた状態で苗載台本体(16b)
の上方に分割台(16a)を折畳みするように構成して
いる。
【0013】図10乃至図13に示す如く、各苗台フレ
ーム(39)(40)・(41)(42)は、苗載台
(16)の本体(16b)及び分割台(16a)のリブ
(38)にボルト(52)を介し取外し自在に固定する
上下フレームホルダ(53)(54)に、セットボルト
(55)でもって着脱自在に固定させるもので、各苗台
フレーム(39)(40)・(41)(42)の上下方
向に固設するホルダ(56)にボルト(57)を介し縦
フレーム(43)の両端を取外し自在に嵌合固定するよ
うに構成している。
【0014】また、前記カム体(46)(47)・(4
8)(49)は支点フレーム(44)(45)側に固定
する固定カム(46a)(47a)・(48a)(49
a)と、該フレーム(44)(45)の軸方向に摺動自
在な可動カム(46b)(47b)・(48b)(49
b)とを備えるもので、本体及び分割側の上下苗台フレ
ーム(39)(40)・(41)(42)に固設する上
下筒軸(58)(59)・(60)(61)に各ボルト
(62)を介し支点フレーム(44)(45)を取外し
自在に固定させ、各支点フレーム(44)(45)に可
動カム(46b)(47b)・(48b)(49b)を
摺動自在に嵌合させると共に、本体側の固定カム(46
a)(47a)を支点フレーム(44)と筒軸(58)
(59)に、また分割側の固定カム(48a)(49
a)を支点フレーム(45)と筒軸(60)(61)と
に一体連結させて、回動フレーム(50)(51)を略
180度回動させての分割台(16a)の折畳み時、各
カム体(46)(47)・(48)(49)のカム凸面
を相互に接触させて、上下カム体(46)(47)・
(48)(49)の作用長さだけ分割台(16a)を上
方に移動させて、この苗載台(16)の後方に薬剤散布
機など他の作業機装備させた場合にも分割台(16a)
とこれら作業機との干渉を防止するように構成してい
る。
【0015】また、分割側の支点フレーム(45)は苗
載台(16)の底面に対し上端側の間隔を小とさせる一
定角度(α)の傾斜を有して、分割台(16a)の折畳
み時にこの後方に装備する作業機とのスペースを充分に
確保すると共に、分割台(16a)の折畳み時の横幅
を、爪ケース(植付アーム)(22)の横幅より少なく
とも1条(30cm)以上短く形成し、折畳んだ状態で
も苗載台(16)の横送りを可能に、また何れの横送り
位置でも折畳みを可能とさせるように構成している。
【0016】さらに、苗マット押え(63)を苗載台
(16)に備えるもので、苗載台(16)の2条毎に1
組とし、1条の苗載台(16)の左右リブ(38)間に
2本の苗押え棒(64)を配置させ、苗台フレーム(4
2)など苗載台(16)に固設する押えホルダ(65)
に回動支点(66a)を介し基端ロッド(66)を上下
位置調節自在に保持すると共に、苗押え棒(64)先端
の横軸(67)の略中央を、この2条毎苗載台(16)
中央のリブ上に配置する縦フレーム(43)のロック板
(68)に係合させて、1つの苗マット押え(63)に
対し1箇所のロックでこの取付保持を図るように構成し
ている。
【0017】図18乃至図19に示す如く、前記分割台
(16a)の折畳み時にあっては、前記下部レール(1
8)を嵌合する苗取出板(69)の左右最外側部及び左
右サイドバンパ(70)も折畳み可能に設けたもので、
植付作業時植付部(15)を畔などから保護するサイド
バンパ(70)を先端に固着するバンパフレーム(7
1)基端を、左右最外側の植付ケース(20)外側に固
設するパイプフレーム(72)に略90度上方向に取付
金具(73)及び支点軸(74a)及び位置決めピン
(74b)を介して折畳み可能に連結させている。
【0018】また、前記苗取出板(69)の左右両端部
の一定長さを分割して分割取出体(69a)に形成し、
該取出体(69a)のブラケット(75)を中央の取出
板本体(69b)側のブラケット(76)に折畳み支点
軸(77)を介して略90度内側に折畳み可能に連結さ
せ、折畳みされるバンパフレーム(71)の外側にこの
取出板(69a)を折畳みするように構成している。
【0019】さらに、前記バンパフレーム(71)の先
端部に支点軸(78)及びマーカ取付板(79)を介し
て左右の筋引マーカ(80)の基端を起伏自在に支持し
て、前記バンパフレーム(71)の折畳み収納時にあっ
ては、前記マーカ(80)のマーカワイヤ(81)を引
張り操作することによって、該マーカ(80)を後方な
どにはみ出させることなく苗載台(16)の側方に沿う
状態に収納保持するように構成している。
【0020】ところで、上部の回動フレーム(50)の
左右フレーム(50a)(50b)のうち、右フレーム
(50b)に固設する支軸(82)にフック(83)を
回動自在に取付けていて、左右両端の分割台(16a)
の折畳み時には左フレーム(50a)に右フレーム(5
9b)のフック(83)を係合させて、機体の左右略中
央で左右分割台(16a)の相互を単一のフック(8
3)でもって直接的に固定させて、これら分割台(16
a)の折畳み位置での保持を図るもので、作業者は苗載
台(16)の略中央1箇所位置で左右分割台(16a)
の折畳み時の固定と拡張時の固定解除を可能にできて、
作業性を向上させることができると共に、固定のための
機構も部品数の少ない簡潔なものとさせることができ
て、コストダウンも図れて経済的なものである。
【0021】また、前記回動フレーム(50)(51)
の両端を固定させる可動カム(46b)(47b)・
(48b)(49b)に対し、回動フレームの回動支点
近傍部となる両端取付部(50c)(51c)は前後方
向に巾広で左右方向に巾狭の偏平細身形状に形成してい
て、苗縦送りなどにおける苗の引掛りを防止すると共
に、左右方向の溶接代など増大させ可能とさせてこの連
結強度を向上させるように構成している。
【0022】また、上下の回動フレーム(50)(5
1)の長さは略1条の長さ(略30cm)とし、分割台
(16a)の折畳み時には、左右それぞれで略2条分内
側に移動する状態に設けると共に、回動フレーム(5
0)(51)を苗載台(16)の作用面上方に設けて、
施肥ホースなどの干渉を回避させて、苗載台(16)の
剛性を向上させるものである。
【0023】さらに前記回動アーム(50)(51)は
苗マット押え(63)と干渉することなく上下に配設さ
れると共に、回動アーム(50)(51)の門形形状に
よって苗が引っ掛からない高さを確保し、苗マットのガ
ードともなって苗を保護(苗載台(16)に苗を載せた
ままでもシートカバーをかぶせることが可能)するもの
である。
【0024】またさらに、前記回動フレーム(50)
(51)を連結する支点フレーム(44)(45)は他
の縦フレーム(45)などより高強度のものを用いてこ
れらフレーム全体の強度バランスを向上させると共に、
苗載台(16)に底面に対し本体側の支点フレーム(4
4)を高位置に、分割側の支点フレーム(45)を低位
置に設けて、分割台(16a)の折畳みや、分割台(1
6a)及び取出体(69a)合体時の位置合わせ作業な
どの操作性を向上させるものである。
【0025】また、上下の苗台フレーム(39)(4
0)・(41)(42)を剛性の高いガイドレール(1
9)及び下部レール(18)上にボルト(52)を介し
取付けて、この取付強度を向上させると共に、これら苗
台フレーム(39)(40)間を連結する縦フレーム
(43)や支点フレーム(44)(45)をリブ(3
8)上でリブ(38)に沿う状態に設けて、苗との干渉
を良好に防止するものである。
【0026】さらに図9に示す如く、苗載台(16)に
横設する各レール(18)(19)と、苗載台(16)
の各リブ(38)位置裏面に配設する縦フレーム(8
4)とをそれぞれ連結して、剛性の高いフレーム構造に
形成し、また縦フレーム(84)で分割台(16a)を
分割して、縦フレーム(84)に継ぎ目を形成してこの
剛性を向上させると共に、各レール(18)(19)と
縦フレーム(84)の交点部に各苗台フレーム(39)
(40)・(41)(42)の基端部を取付固定させ
て、折畳み構造の強度を向上させるものである。
【0027】なお(85)は前記ガイドレール(19)
に嵌合させて苗載台(16)の上部を左右摺動自在に支
持する苗台支持シュー、(86)は苗載台(16)の1
条毎に2つ並設する苗縦送り体である。
【0028】図8に示す如く、前記苗台支持シュー(8
5)は、苗載台(16)の本体(16b)側に2つ、ま
た左右の分割台(16a)側にそれぞれ1つ配設し、前
記支持フレーム(24)にローリング自在に連結させる
植付ケース(20)の左右立設支柱(87)に、U形状
の支持体(88)を解し本体(16)側の2つの支持シ
ュー(85a)を固定支持させると共に、分割台(16
a)側の左右各1つの支持シュー(85b)を左右支柱
(87)先端に折畳み自在に連結支持させている。
【0029】前記支持体(88)は、左右支柱(87)
間を連結する連杆(89)に基端を固定させ、支持体
(88)の水平部両側に調節ボルト(90)を介し取付
高さ調節自在に本体支持シュー(85a)を固定させて
いる。また、ローリング制御用の油圧シリンダ(91)
のピストンロッド(92)両側を前記連杆(89)に連
結させ、シリンダ(91)操作によってピストンロッド
(92)を左右に移動させるときローリング支点軸(2
3)を中心として植付部(15)を左右に傾動させて、
植付部(15)の水平維持を図るもので、油圧シリンダ
(91)やこのシリンダ(91)の切換弁(93)など
ローリング制御用の油圧装置を、支持体(88)のU形
状内側に配設して、支持体(88)でシリンダ(91)
及び切換弁(93)など油圧装置を保護して、これらの
寿命を延命化させるように構成している。
【0030】一方、分割台(16a)側の支持シュー
(85b)は、左右支柱(87)上端に固設する固定台
(94)に回動板(95)を介し下方に略90度折畳み
可能に支持させて、前記分割台(16a)の折畳み時に
は回動板(95)に設けるハンドル(96)操作によっ
てこの支持シュー(85b)も折畳んで左右全巾を縮小
させるように構成している。
【0031】前記上下フレームホルダ(53)(54)
は各苗台フレーム(39)(40)・(41)(42)
とは別体とし、各リブ(38)を貫通するボス(97)
を有して苗載台(16)裏側の各レール(19)(1
8)と連結させることによって、各苗台フレーム(3
9)(40)・(41)(42)を苗載台(16)に取
付時の寸法誤差などを吸収してこじれ等の応力を低減さ
せると共に、ボス(97)による苗との干渉を防止しな
がら苗載台(16)右側のフレーム(39)(40)・
(41)(42)などと裏側のレール(19)(18)
を一体的なものとさせて、その取付精度と強度の向上を
図るように構成したものである。
【0032】図8、図14乃至図17に示す如く、前記
分割台(16a)を使用状態に拡張時に、本体(16
b)との位置決め及び固定の両方を行うロック操作レバ
ー(98)を左右分割台(16a)の最外側で上下レー
ル(19)(18)位置の2箇所にそれぞれ設けるもの
で、前記レバー(98)は回動枢支軸(99)を介し、
分割台(16a)裏面のガイド体(100)に左右摺動
自在に案内されるスライド軸(101)に連結させ、本
体(16b)裏面に固設する位置決め案内部材(10
2)に前記スライド軸(101)先端の位置決め部材で
あるガイド軸部(101a)を挿入させるように構成し
ている。
【0033】前記案内部材(102)は上部ガイドレー
ル(19)と本体(16b)間に介設され、円形の貫通
孔部(103a)と、貫通孔(103)の円形対向面に
形成する一対の長溝部(103b)とからなる軸係合孔
(103)を有し、また前記スライド軸(101)はガ
イド軸部(101a)に隣接して前記長溝(103b)
に係合する位置固定部材である平板部(101b)を有
し、これら長溝部(103b)と平板部(101b)と
を係合させることによって、平板部(101b)を案内
部材(102)の反対側に挿通可能とさせるように設け
ている。
【0034】また前記操作レバー(98)の基端をカム
部(98a)に設けていて、該レバー(98)の固定操
作時には分割台(16a)に固定するレバー保持部材
(104)に、該カム部(98a)を係合保持させるよ
うに設ける一方、係止部材(104)に接触するカム部
(98a)の下部外周面をカム面(98b)に形成し
て、枢支軸(99)とカム面(98b)間の最大距離
(a)と最小距離(b)の差(a−b)分、レバー(9
8)操作でもってスライド軸(101)を後退可能とさ
せるように設けている。そして分割台(16a)の拡張
時にあっては前記貫通孔部(103a)とガイド軸部
(101a)とを係合させることによって分割台(16
a)の位置決めを行い、次にレバー(98)を軸(10
1)回りに回動して長溝部(103a)と平板部(10
1b)とを合致させ、レバー(98)の傾倒押し込み操
作で平板部(101b)を案内部材(102)の反対側
に突出させる状態のとき、長溝部(103b)に対し平
板部(101b)を略90度回転させて平板部(101
b)の後面と案内部材(102)の反対側面(102
a)とを干渉状態とさせ、その後レバー(98)を傾倒
姿勢より立設姿勢に操作するときカム面(98b)のカ
ム作用でもって、本体(16b)側に分割台(16a)
を押着させてその位置固定を図るように構成している。
【0035】このように前記分割台(16a)の使用拡
張時には、単一のレバー(98)操作によって、位置決
めと固定の両方が行えて、これらをそれぞれ別個に備え
る構造に比べて、構造簡単で操作性にも極めて秀れるも
のである。
【0036】なお前記分割台(16a)の使用拡張時に
あっては、分割台(16a)の中間部と下端部の位置合
わせを前記スライド軸(101)のガイド軸部(101
a)で行う以外に、分割台(16a)の上端部で本体
(16b)の上部側面に突出させる位置決めピン(10
5)と分割台(16a)側のピン孔との係合によって位
置合わせを行うものである。
【0037】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、苗載台(16)左右両端の複数条を、苗載台本体
(16b)側に折畳みする田植機の苗載装置において、
苗載台本体(16b)の左右両端の作用面側に設ける支
点フレーム(44)に、折畳み側苗載台(16a)の本
体側端の作用面側に設ける支点フレーム(45)を、折
畳みフレーム(50)(51)を介して折畳み自在に連
結させたものであるから、充分なスペースを有する苗載
台(16)の作用面側に高強度に折畳みフレーム(5
0)(51)を配設して、この折畳み構造の苗載台全体
の剛性を良好に向上させることができると共に、本機側
に設ける施肥タンクからの施肥ホースや植付部(15)
を連結するリンク機構(27)などとの干渉も回避させ
て機能に秀れた折畳みを可能とさせることができるもの
である。
【0038】また、各支点フレーム(44)(45)に
対し折畳みフレーム(50)(51)を上下移動可能に
連結させたものであるから、苗載台(16)の本体側と
折畳み側の一体接合時に、位置ずれ等がある場合でもこ
れを吸収した正確な一体接合を可能とすることができる
と共に、苗載台(16)の折畳み時においては折畳み側
の苗載台(16a)を上方移動させることによって、こ
の折畳み側苗載台(16a)を支持する支持シュー(8
5b)を回避させた支障のない折畳みを容易に可能とさ
せることができるものである。
【0039】さらに、苗載台(16)左右両端の複数条
を、苗載台本体(16b)側に折畳みする田植機の苗載
装置において、苗載台(16)の本体側と折畳み側の一
体接合時に、折畳み側の位置決めを行う位置決め部材
(101a)と、折畳み側の位置固定を行う位置固定部
材(101b)とを単一の操作レバー(98)に設け
て、単一のレバー操作によって折畳み側苗載台の位置決
めと固定の両方を可能とさせるように設けたものである
から、折畳み苗載台(16a)の本体(16b)側への
一体接合を、単一のレバー操作のみで容易に可能とさせ
て取扱い操作性を向上させることができると共に、部品
点数を削減して経済性も向上させることができるもので
ある。
【0040】またさらに、左右折畳み側苗載台(16
a)の最外側端に操作レバー(98)をそれぞれ設けた
ものであるから、左右折畳み苗載台(16a)の本体
(16b)側への接合を、操作容易にして確実に行うこ
とが可能にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗載台の折畳み部の説明図である。
【図2】田植機の全体側面図である。
【図3】田植機の全体平面図である。
【図4】苗載台の側面図である。
【図5】折畳み機構の側面図である。
【図6】苗載台の折畳み状態を示す説明図である。
【図7】苗載台の折畳み固定状態を示す説明図である。
【図8】苗載台の背面説明図である。
【図9】苗台支持シューの取付説明図である。
【図10】折畳み機構の下部側面説明図である。
【図11】折畳み機構の上部側面説明図である。
【図12】折畳み苗載台の折畳み固定部の正面説明図で
ある。
【図13】折畳み苗載台の折畳み固定部の底面説明図で
ある。
【図14】苗載台の拡張固定部の説明図である。
【図15】操作レバー部の説明図である。
【図16】スライド軸と係合孔の関係を示す説明図であ
る。
【図17】位置決め用案内部材の説明図である。
【図18】苗取出し板の折畳み状態を示す正面説明図で
ある。
【図19】苗取出し板の折畳み状態を示す平面説明図で
ある。
【符号の説明】
(16)(16a)(16b) 苗載台 (44)(45) 支点フレーム (50)(51) 折畳みフレーム (98) 操作レバー (101a) ガイド軸部(位置決め部材) (101b) 平板部(位置固定部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠 原 敏 章 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗載台左右両端の複数条を、苗載台本体
    側に折畳みする田植機の苗載装置において、苗載台本体
    の左右両端の作用面側に設ける支点フレームに、折畳み
    側苗載台の本体側端の作用面側に設ける支点フレーム
    を、折畳みフレームを介して折畳み自在に連結させたこ
    とを特徴とする田植機の苗載装置。
  2. 【請求項2】 各支点フレームに対し折畳みフレームを
    上下移動可能に連結させたことを特徴とする請求項1記
    載の田植機の苗載装置。
  3. 【請求項3】 苗載台左右両端の複数条を、苗載台本体
    側に折畳みする田植機の苗載装置において、苗載台の本
    体側と折畳み側の一体接合時に、折畳み側の位置決めを
    行う位置決め部材と、折畳み側の位置固定を行う位置固
    定部材とを単一の操作レバーに設けて、単一のレバー操
    作によって折畳み側苗載台の位置決めと固定の両方を可
    能とさせるように設けたことを特徴とする田植機の苗載
    装置。
  4. 【請求項4】 左右折畳み側苗載台の最外側端に操作レ
    バーをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項3記載の
    田植機の苗載装置。
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