JP3572468B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、例えば野菜の苗などを畝上に移植するために使用される移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種移植機は、例えば特開平4ー173005号公報に示されているように、エンジンなどを搭載した機体の前後方向両側に、それぞれ左右一対の前輪及び後輪を支持すると共に、前記機体の後方側には、複数の苗収容部を備えた苗トレイを搬送する苗搬送部と、該搬送部で搬送される苗トレイの苗収容部からポット苗を取出す苗取出爪と、この苗取付爪で取出されたポット苗を受け取って畝上に植付ける開閉可能な移植爪から成る移植部を設けている。
【0003】
前記移植爪は機体の幅方向中間部位に配設され、また、この移植爪は、機体幅方向への移動は不能で、上下方向への所定軌跡に沿った往復移動のみ可能とされており、つまり、前記苗取出爪が前記トレイの苗収容部から取出したポット苗を閉鎖状態で受け取る上方側の苗受取位置と、苗受取後に該苗受取位置から下降して畝内に突入し、その突入時に開放状態とされて前記移植爪内に収容されたポット苗を畝に植え付ける苗植付位置との範囲で移動するようになっている。
【0004】
そして、前記ポット苗を畝上に植付けるときには、前記前輪及び後輪を畝間に形成される溝又は畝の側壁面に沿って走行させながら、前記移植爪を機体の幅方向中間部位において前記苗受取位置と苗植付位置との範囲で上下移動させ、前記移植爪が閉鎖状態とされて前記苗受取位置に上昇待機されているとき、前記苗取出爪により前記搬送部で搬送される苗トレイの苗収容部からポット苗を取出して前記移植爪内に放出し、この後該移植爪を前記苗植付位置へと下降させて畝内へと突入させ、このとき前記移植爪を開放させて内部のポット苗を前記畝に植付けるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、野菜の種類などによっては、比較的幅広の一条の畝上にポット苗を多数列状に密状に植付ける場合があるが、前記した従来の移植機では一条植えになっていて、左右の車輪を左右の畝溝に位置させて、一条の畝を跨ぐように機体を畝上に臨ませ、機体の幅方向中間部位に前記移植爪を位置させて植付けを行なう構成となっているため、一条の幅広の畝上に多数列状に植付けが行なえない問題があった。
【0006】
即ち、従来の移植機では、移植爪は機体の幅方向中間部に常時位置されており、植え付け作業時には、前輪及び後輪を畝間に形成される畝溝や畝の側壁面に沿って走行させるが、この畝壁による規制により前記機体が畝幅方向へ移動するのも不能な状態であって、この機体を畝に沿って走行させるときの前記移植爪による畝幅方向の苗植付軌跡は決まってしまうのである。このため、たとえ前記機体を畝に対し往復移動させても、該機体の往復移動時における前記移植爪の苗植付軌跡が重複することとなり、この結果、前述したように、一条の畝上に複数列状のポット苗を植付けようとしも、前記畝上に前記機体に備えた移植爪の整数倍条数のポット苗を植付けることはできなかったのである。
【0007】
本発明の目的は、比較的幅広の一条の畝に対して多数列状にポット苗を植付けることができ、しかも、このような幅広の畝に対する作業時に、畝溝を歩く作業者からハンドルが遠退くこととなる場合に生じる作業のし辛さをも回避でき、全体として操作性を向上できながら多列植えに良好に対応できる移植機を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、一対の前輪と後輪とで支持されるフレームに、エンジン及び移植部を有する機体が機体幅方向にスライド可能に支持されている移植機において、前記機体に、ハンドル操作部が機体幅方向にスライド可能に支持されており、該ハンドル操作部に支持される操作レバーと、前記機体に支持される操作連動部とを連結する連結部が前記ハンドル操作部のスライド位置に応じて位置変更自在に設けてあることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用効果】
請求項1記載の発明では、エンジンや移植部を備えた機体を、前後輪で支持されるフレームに機体幅方向にスライド可能に支持したから、前記機体を前記フレームの幅方向一側に寄せて、このフレームを一条の畝間溝に沿って往復移動させ、前記畝上に前記移植部により苗の植付けを行うことにより、この移植部による植え付け条数の整数倍の苗を一条の畝上に植付けることができる。
【0011】
例えば前記移植部に1つの移植爪を設けた一条植え構成とした場合には、前記機体のフレームに対するスライド位置を変えて、機体をフレームの幅方向一側に寄せ、畝上における前記機体の往復移動を行うことにより、苗の植付列を重複させることなく、前記移植爪の整数倍数である2条の苗を植付けることができるのであり、また、複数の移植爪を設ける場合には、該各移植爪の整数倍条数の苗を前記機体の往復移動によって植付けることができるのである。
【0012】
更に、上述したように機体を偏位させた状態での往復走行による複数列の植付の後に、前記機体のフレームに対するスライド位置を変え、機体をフレームの幅方向中央部に位置させると、既に植付けた左右の苗列の中央に更に苗を植付けることができるのであって、一条の畝上における前記機体の相対位置を更新することにより、一条の畝に複数列の苗を植付けることができるのである。
【0013】
そして、機体がフレームの幅方向中央部寄りに位置され、畝溝から機体までの距離が遠退いても、ハンドル操作部は機体に対し幅方向にスライド可能に支持しているから、作業者の居る畝溝側にハンドル操作部を近付けることができ、畝溝を歩く作業者のハンドル操作もし易くできるのであり、操作のし辛さも回避できるのである。
【0014】
こうして、全体として操作性を向上できながら、一条の畝に多数列の苗を良好に植付けることができる。
しかも、ハンドル操作部には操作レバーが、又、機体にはこの操作レバーに連動する連動部がそれぞれ設けられるが、ハンドル操作部が機体に対してスライドし、操作レバーとその連動部との間の相対位置が変わっても、これら両者を連結する連結部は、ハンドル操作部のスライド位置に応じて位置変更自在に設けているから、これらの連結を確保することができ、操作レバーの有効性を担保できるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明にかかる移植機を示しており、この移植機は、前後左右両側に一対の前輪1,1及び後輪2,2を備え、これら各輪1,2で支持されるフレーム3と、エンジン4や移植部5などを備えた機体6とから成り、この機体6を前記フレーム3に機体幅方向にスライド可能に支持させて構成している。
【0016】
前記フレーム3は、図2のように、機体前後方向に延び、幅方向左右両側に機体幅寸法より広い間隔を置いて配置される第1及び第2杆体31,32と、該各杆体31,32の中間部位で第2杆体32寄りに配置される機体前後方向の第3杆体33と、これら各杆体31,32,33の長さ方向前端側に固定される直杆状の第1スライドレール34と、前記各杆体31,32,33の長さ方向後端側に固定され、前記第1スライドレール34と平行状に延びる第2スライドレール35とから枠状に構成している。
【0017】
前記各杆体31,32,33は、その長さ方向前端側から後方に向かって水平状に延びる形状としており、その前端側には、前部側板36をそれぞれ固着して、これら各側板36間に前記第1スライドレール34を貫通させて架設支持し、また、後端側には後部側板37を固着して、これら後部側板37間に前記第2スライドレール35を固定支持し、これら第1,第2スライドレール34,35と各杆体31,32,33とを一体状に結合して枠組している。
【0018】
さらに、前記第1杆体31の前端側に固着される前記前部側板36の前記第1スライドレール34における支持部位下方側には、機体幅方向外方に延びる支持部11を突設し、この支持部11を介して、前記左側前輪1を支持する支持アーム12の上端側ボス部13を支持している。また、前記第2及び第3杆体32,33の前端側に固着される前記前部側板36の前記第1スライドレール34における支持部位下方側には、前記支持部11と同心状に機体幅方向外方に延びる支持部14を突設し、この支持部14を介して、前記右側前輪1を支持する支持アーム15の上端側ボス部16を支持している。これら左右の前輪1,1は、図3に示すように、各支持部11,14に対するボス部13,16の受け入れ方向を反転変更することにより、そのトレッドを変更できるようにしている。又、右側前輪1を支持する支持部14における端部受入軸部14aは、基部筒部14bに対し、ピンやボルトの脱着により伸縮自在にしており、その突出長さの変更によってもトレッドを変更できるようにしている。
【0019】
一方、前記第1杆体31の後端側に固着される後部側板37の下方側には、前記左側後輪2の伝動ケース21の端部連結部23を受入れて支持しており、この左側後輪2にフレキシブルチューブ25を套嵌した出力軸7の左側端部を連動させている。また、前記第2杆体32の後端側に固着される後部側板37の下方側には、前記右側後輪2の伝動ケース22の端部連結部24を受け入れて支持しており、この右側後輪2に、伸縮自在な内外筒部26a,26bをもつトレッド調整部26を介して出力軸7の右側端部を連動させている。各伝動ケース21,22には、車軸20を内外に突出させて設けており、各後輪2,2の受入れ方向を反転可能にしている。こうして、右側後輪2のトレッド調整部26での突出長さの調整と相俟って、前輪側と同様にトレッドの調整を適宜行なえるようにしており、前記前後各輪1,2のフレ−ム3に対する機体幅方向の位置を変更することにより、そのトレッドを畝溝幅に応じて自由に変更することができるようにしている。
【0020】
さらに、前記機体6におけるエンジン4の前部側には、下部側が開放された概略コ形状の第1ブラケット61を前記機体6から前方に延びる連結体60を介して取付け、前記ブラケット61の内部で左右上下部位に前記第1スライドレール34の外周上下部に摺接される複数の転動体62を回転自由に支持すると共に、前記機体6の後部側には、略箱形状の第2ブラケット63を取付け、このブラケット63の内部に前記第2スライドレール35の外周上下部に摺接される複数の転動体64を回転自由に支持して、これら第1,第2ブラケット61,63に設ける各転動体62,64を前記各スライドレール34,35に沿って転動させながら、前記機体6を機体幅方向にスライドさせるようになすのであり、斯くすることにより前記機体6の全体を前記フレーム3に対し機体幅方向に安定よく、円滑に往復移動させることができるのである。
【0021】
前記フレーム3と前記機体6との間には、該機体6を前記フレーム3側に対し機体幅方向に移動させるための往復動装置8を設けている。この往復動装置8は、前記機体6におけるエンジン4の取付部近くに配設される油圧ポンプ80に油圧配管を介して接続される油圧シリンダ81、並びに、前記フレーム3に取付ける取付体36aと機体6に取付ける長穴状受入体87との間に介装され、前記シリンダ81から延びるピストンロッド82の往復動作で揺動される揺動アーム83から構成している。尚、長穴状受入体87は前記機体6のほぼ重心位置に配置している。
【0022】
そして、前記油圧ポンプ80から圧力油を前記シリンダ81内に給排させて前記ピストンロッド82を進退出させることにより、前記揺動アーム83を揺動させ、前記フレーム3の左側に配設された第1杆体31に寄った側方位置と、このフレーム3の幅方向中間部に配設された第3杆体33に寄った位置、つまり、前記フレ−ム3のセンタ−位置との2位置にわたって前記機体6が機体幅方向にスライドさせられるのである。
【0023】
また、以上のように、前記フレーム3に対し前記機体6をスライドさせる往復動装置8として、前記油圧シリンダ81を使用する場合、移植機には油圧源として前記油圧ポンプ80を備えているのが通常であることから、この油圧源を利用するのであって、斯くすることで機体重量の増大や構成の複雑化などを招くことなく、軽量かつコスト低廉にできながら、前記油圧シリンダ81により前記機体6のフレーム3に対するスライド操作を行うことができる。
【0024】
尚、機体6のスライドによるエンジン4の幅方向変位を吸収して左右後輪2,2に出力軸7を伝達するため、エンジン4の動力を入力する駆動ギヤ75をもつ連動ユニット700と、出力軸7を構成する左右の内軸71,72とを、スプライン部をもつスリーブ73,74を介して連動させている。尚、駆動ギヤ75の左右には、左右の後輪への動力伝達をそれぞれ独立して入切する左右のサイドクラッチ76,77を配設している。
【0025】
前記機体6がスライドされない前記フレーム3の第2杆体32と第3杆体33との間に形成される空間には、前記油圧ポンプ80により前記往復動装置8の油圧シリンダ81と共に作動される昇降シリンダ100を設けており、該シリンダ100に設けるピストンロッド101の往復動作で前記前後各輪1,2の高さを上下調整できるようにしている。
【0026】
即ち、前記フレーム3における第2スライドレール35の後部側に、該スライドレール35と平行に延びる軸杆102を架設支持して、この軸杆102の長さ方向一端で前記ピストンロッド101との対向部位に、該ロッド101の先端側が連結される連結杆103を固定すると共に、前記軸杆102の両端にそれぞれ第1,第2杆体104,105を設けて、該各杆体104,105を、前後輪1,2の揺動支持軸上に突設する前後左右の各揺動片106,107,108,109に連結ロッド110,111,112,113を介して連結し、前後輪1,2を図1中実線で示した作業走行等を想定した下方側使用位置と想像線で示した格納及びメンテナンス等を想定した上方側非使用位置との間の範囲内で、任意の高さに、上下昇降可能にしている。
【0027】
前記機体6に設ける前記移植部5は、前記機体6の後部側に設けた植付伝動ケース51を介して動力が伝達される、上方側苗受取位置及び下方側苗植付位置の間で上下往復動作される前後に開閉可能な2分割片から成るバケット状の移植爪53と、複数のポット苗収容部をもつ苗トレイTを搬送する搬送部54と、この搬送部54で搬送される苗トレイTの苗収容部からポット苗を取出して前記苗受取位置に待機する移植爪53内に取出苗を放出する苗取出爪55とから構成されている。尚、58は、畝上に被覆されるマルチフイルムに移植孔を開設するマルチカッタ58、59は移植爪53により畝に植付けられたポット苗に培土する培土輪である。
【0028】
機体6の後方には左右のハンドルフレーム910,920を前記搬送部54を迂回するように延設しており、これら左右のハンドルフレーム910,920の後端部に断面コ字形の受部930,940をそれぞれ結合して、該各受部930,940に、ハンドル操作部9の前方基端側バー9aを構成する角パイプを挿嵌し、ボルト950,960の締め込み操作及び緩め操作より、ハンドル操作部9の全体を機体6に対して左右にスライド自由に固定するようにしている。尚、970,980はスライド位置決めストッパであり、この実施形態では図6に示した中央部位置と図7に示したオフセット位置との2位置にハンドル操作部9をスライド可能にしている。
【0029】
ハンドル操作部9は、その後方に操作端側バー9bをループ状に備えていると共に、左右のサイドクラッチレバー91,92、エンジン4の取出し出力を入切する主クラッチ兼ブレーキレバー93、植付伝動ケース51の動力を入切する植付クラッチレバー94、昇降シリンダ100を作動させて前後車輪1,2を上下昇降させる昇降レバー95を支持している。尚、これらのレバー91〜95は、走行作業中、特に頻繁に使用する可能性の高いものである。
【0030】
ハンドル操作部9のスライドに応じて上記各レバー91〜95も機体6の左右に変位するが、これらのうち、油圧回路と結ばれる昇降レバー95の操作連動部96は、ワイヤ式ではなくロッド式連動部で構成しており、この操作連動部96は、機体6から延びるハンドルフレーム920に支持している。他のレバー92〜94はワイヤ式の連動部を介して各部と結んでおり、ハンドル操作部9のスライド位置の変化を吸収してその各レバー操作を確実に伝達できるようになっている。
【0031】
こうして、昇降レバー95を構成する操作レバーとその連動部96とは、互いに相対変位する2部材間において連結するものであるから、これら操作レバー95と連動部96との間は、ハンドル操作部9のスライド位置に応じて位置変更自在に連結している。
【0032】
即ち、図8,9に明示するように操作レバー95と複数のアーム95a,95bで結ばれ、レバー位置に応じて回動変位する回動軸95dを、ハンドル操作部9のスライド方向に沿って長尺に設け、この回動軸95d上に複数の揺動アーム95e,95fを突設してこれら揺動アーム95e,95fと、連動部96を構成するスイング操作ロッドとの間を、脱着式のピン95gで連結するようにしている。こうして、図6に示したハンドル位置では、第1の揺動アーム95eと連動部96とを連結し、また、図7又は図9に示したハンドル位置では、第2の揺動アーム95fと連動部96とを連結することにより、それぞれ、操作指令を油圧回路側に伝達できるようにしている。
【0033】
尚、一回の走行作業中つまり畝の端から端まで行く一行程作業中においては比較的使用頻度の少ない、走行主変速レバー97、機体6のスライド操作レバー98、株間調節レバー99は、スライド可能なハンドル操作部9ではなく、機体6側に直接支持している。
【0034】
ところで、以上の構成で前後輪4つの車輪1,1,2,2は、トレッド変更可能に設けていると共に、下方側使用位置と上方側格納位置との間で上下昇降可能に支持しているのである。こうして特にトレッド変更等のメンテナンスや格納時のストッパ機能を向上させるため、車輪1,1,2,2を上方側格納位置に位置させたとき接地する前方側及び後方側スタンドF,Rをそれぞれ設けている。
【0035】
前方側スタンドFは、図3〜5に明示するように、中央部に非接地部F1を凹入させた略U字形のスタンド本体F2とその非接地部F1上方において左右に跨る第1横バー部F3とこれに平行に走り、左右の回動中心部F4,F5の近傍に架けわたす第2横バー部F6とを備え、フレーム3の前方部に下方側の接地位置と上方側の起立位置との2位置にわたって反転自在に支持している。F7,F8は左右の回動中心部F4,F5と第2横バー部F6との間に介装し、下方側の接地位置と上方側の起立位置とをそれぞれ保持させる付勢バネである。F9,F10は、接地位置と起立位置とを切換えると共にその切換位置を固定保持する固定レバーであり、本体F2の左右に突設するピンF11,F12を受け入れる受入穴F13,F14を設けている。F15,F16は常時そのレバー全体を本体F2側に付勢する付勢バネであり、ピンF11,F12と受入穴F13,F14との係合状態を良好に保つことができるようにしている。
【0036】
第1横バー部F3には、機体6のフレーム3に対するスライド位置を示す目盛D1を設けていると共に、機体6側と共にスライドするブラケット61にはその目盛D1を指し示す垂直なロッドから成る表示器D2を設けており、これら目盛D1と表示器D2とによりスライド位置検出器Dを構成している。こうして、前方側スタンドFを起立状態にして作業を行なうとき、ハンドル操作する作業者側から機体6のスライド位置を確認できるようにしている。
【0037】
後方側スタンドRは、図6に明示するように、略U字形のスタンド本体R2から成り、機体6における左右のハンドルフレーム910,920の下方にコ字形ブラケットR4,R5を介して下方側に指向する接地位置と斜め上方側に指向する退避位置との2位置にわたり位置変更自在に支持している。R7,R8は、左右のブラケットR4,R5と本体R2との間に介装し、下方接地位置と上方退避位置とをそれぞれ保持させる付勢バネである。その他、固定レバーR9,R10、ピンR11、R12、付勢バネR15、R16は、上述したF9,F10,F11,F12,F15,F16と同様の構成のものである。
【0038】
尚、前方側スタンドFは、起立時にフロントバンパを兼用するものであり、フロント部の衝突時、フレーム3や機体6へのダメージや破損を防ぎ、衝突による破損時にはスタンドのみの交換で対応できるようにしている。
【0039】
又、後方側スタンドRは、上方への退避時、急発進等により前方が浮いてしまった時や後方から機械等が打つかってきた時等に、走行主変速レバー97、スライド操作レバー98、株間調節レバー99等を破損から保護するガード機能を果たすようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移植機の側面図。
【図2】同移植機の平面図。
【図3】同移植機の正面図。
【図4】前方側スタンド起立時の正面図。
【図5】スタンド部の要部図図。
【図6】移植機の背面図。
【図7】ハンドルオフセット時の背面図。
【図8】ハンドル操作部の要部側面図。
【図9】ハンドル操作部の要部背面図。
【符号の説明】
1……前輪
2……後輪
3……フレーム
4……エンジン
5……移植部
6……機体
9……ハンドル操作部
95…操作レバー
96…操作連動部
F……前方側スタンド
R……後方側スタンド
D……スライド位置検出器
Claims (1)
- 一対の前輪と後輪とで支持されるフレームに、エンジン及び移植部を有する機体が機体幅方向にスライド可能に支持されている移植機において、前記機体に、ハンドル操作部が機体幅方向にスライド可能に支持されており、該ハンドル操作部に支持される操作レバーと、前記機体に支持される操作連動部とを連結する連結部が前記ハンドル操作部のスライド位置に応じて位置変更自在に設けてあることを特徴とする移植機。
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