JP4483507B2 - 苗移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、野菜等の苗を畑に移植する苗移植機に関するものである。
例えばレタスの苗は圃場の畝に複数条千鳥植えされることがある。千鳥植えできる苗移植機としては、従来、下記特許文献1に示されるような構成のものがある。即ち、下記特許文献1に記載の苗移植機は、機体を自走させる走行装置と、昇降動及び開閉動する二体のクチバシ状の苗植付け体と、該苗植付け体に苗を供給する苗供給装置とを設けた苗移植機において、前記二体の苗植付け体を異なるタイミングで昇降するよう駆動して二条千鳥植えする構成としている。
下記特許文献1に記載の苗移植機は、条間隔(植付け苗の左右間隔)や株間隔(植付け苗の前後間隔)が固定的なものであり、仮に条間隔や株間隔を変更するとなると、左右の苗植付け体と苗供給装置とをともに位置を変更しなければならないので、そのような変更は容易に行えない。また、左右の植付け苗が互いに前後にずれた千鳥植えから左右の植付け苗が横並び状態となる並列植えに変更する場合、左右の苗植付け体の駆動タイミングを合わせる作業が必要となり、そのような変更も容易に行えない。
特開平11−289822号公報
そこで、本発明は、条間隔や株間隔の変更が容易に行なえ、また、千鳥植えから並列植えへの変更も容易に行えるようにすることを課題とする。また、複数条千鳥植えで苗を良好に圃場に植え付け、作業能率の向上が図れる苗移植機を得ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような構成のものとした。
請求項1記載の発明は、機体を自走させる走行装置1と、昇降動及び開閉動する左右二体のクチバシ型苗植付け体4L,4Rと、該左右苗植付け体4L,4Rに苗を供給する苗供給装置42とを設けた苗移植機において、前後に二分割構成した左右の苗植付け体4L,4Rをその前側に設けた左右方向の前側連結軸19と後側に設けた左右方向の後側連結軸21に開閉回動自在に取り付け、昇降機構3Aの第一昇降アーム20を前側連結軸19に回動自在に連結し、昇降機構3Aの第二昇降アーム22を後側連結軸21に回動自在に連結して、左右の苗植付け体4L,4Rを昇降作動させる構成とし、前記苗供給装置42を上下に開口する筒状体43及び該筒状体43の下側の開口部43aを開閉する底蓋44を有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体45と、該苗収容体45を前記二体の苗植付け体4L,4Rの上方を通過する状態でループ状軌跡で周回動させる苗収容体移動機構46と、苗収容体45の底蓋44を二体の苗植付け体4L,4Rの上方位置で開放する底蓋開放機構47で構成し、前記左右二体の苗植付け体4L,4Rを、それぞれ下部側が上部側に対して機体の左右方向及び機体前後方向に偏倚した状態に設け、且つ、二体の苗植付け体4L,4Rの下部側が互いに左右逆方向及び前後逆方向に偏倚した状態に設けて複数条千鳥植え可能に構成し、左右苗植付け体4L,4Rが植付けた前後にずれた左右の植付け苗に対して覆土鎮圧する左右の覆土鎮圧輪36’を、左右苗植付け体4L,4Rの苗植付け個所の各々後方左右両側近傍位置で且つ左右苗植付け体4L,4Rの下部側の前後のずれに対応して前後にずらして配置すると共に、左右の覆土鎮圧輪36’のうちで隣接する覆土鎮圧輪36’が互いに接触しない状態で且つ背面視で重なる状態に配置したことを特徴とする苗移植機とした。
請求項2記載の発明は、左右覆土鎮圧輪36,36’を、機体フレーム2bに前部が左右軸回りに回動自在に取付けた左右の支持フレーム37の後部側にそれぞれ苗植付け箇所から左右両側で左右等間隔に配置して横軸回りに回転自在に取付け、左右の支持フレーム37を、苗植付け箇所に対して、苗植付け体4L,4Rの下部側に対する上部側の左右方向における偏倚方向と同じ方向に偏った位置に配置し、支持フレーム37の前部を機体側面視で前後方向において同じ箇所に回動自在に取り付け、前側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪36,36’を支持する支持フレーム37の後部に設けるウエイト41は前寄りに配置し、後側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪36,36’を支持する支持フレーム37の後部に設けるウエイト41は後寄りに配置したことを特徴とする請求項1記載の苗移植機とした。
請求項3記載の発明は、機体の左右一方側に左右苗植付け体4L,4Rを左右に並べて設け、機体の左右反対側に苗供給装置42の左右移動作用体51を駆動回転する動力が入力されて左右一方側の移動作用体51に伝動する伝動ケース54を設け、苗収容体45が左右苗植付け体4L,4Rの上方位置に移動しても、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下に位置する個所まで上昇するまで底蓋44を閉じた状態で支持し、且つ、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下に位置する個所まで上昇すると底蓋44の支持状態を解除して底蓋44を開放動作させる可動支持体70を設け、該可動支持体70を左右苗植付け体4L,4Rとともに昇降動する昇降部材71と接当することにより底蓋支持位置から底蓋非支持位置に移動し、該昇降部材71が接当しないときには弾性部材によって底蓋支持位置に位置するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の苗移植機とした。
請求項1記載の発明は、前後に二分割構成した左右の苗植付け体4L,4Rをその前側に設けた左右方向の前側連結軸19と後側に設けた左右方向の後側連結軸21に開閉回動自在に取り付け、昇降機構3Aの第一昇降アーム20を前側連結軸19に回動自在に連結し、昇降機構3Aの第二昇降アーム22を後側連結軸21に回動自在に連結して、左右の苗植付け体4L,4Rを昇降作動させる構成とし、左右二体の苗植付け体4L,4Rを、それぞれ下部側が上部側に対して機体の左右方向及び機体前後方向に偏倚した状態に設け、且つ、二体の苗植付け体4L,4Rの下部側が互いに左右逆方向及び前後逆方向に偏倚した状態に設けて複数条千鳥植え可能に構成したものなので、このように設けた左右苗植付け体4L,4Rを用いることで、左右苗植付け体4L,4Rに苗を供給する苗供給装置42の苗供給個所の下方位置から機体の左右方向及び前後方向に偏倚した位置に苗を植え付けて二条千鳥植えが可能となり、そして、下部側の偏倚量が異なる苗植付け体に取り替えるだけで、苗供給装置42から苗を受入れる左右苗植付け体4L,4Rの上部側と苗供給装置42の苗供給個所との位置関係を変更することなく、条間隔や株間隔の変更が容易に行え、また、前後方向に偏倚しない苗植付け体に取り替えるだけで千鳥植えから並列植えへの変更も容易に行える。更に、左右二つの苗植付け体4L,4Rを互いに反対方向に偏倚させて設けるので、一つの苗植付け体のみを偏倚させて千鳥植えする場合と比べて、小さい偏倚量で同じ条間隔と株間隔を得ることができる。従って、左右苗植付け体4L,4R内に受入れた苗が、左右苗植付け体4L,4Rの左右方向及び前後方向へ偏倚した偏倚部をスムーズに通って下端のクチバシ先端部に到達するようになり、苗を良好に圃場に植え付けられる。
また、苗供給装置42を上下に開口する筒状体43及び該筒状体43の下側の開口部43aを開閉する底蓋44を有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体45と、該苗収容体45を前記二体の苗植付け体4L,4Rの上方を通過する状態でループ状軌跡で周回動させる苗収容体移動機構46と、苗収容体45の底蓋44を二体の苗植付け体4L,4Rの上方位置で開放する底蓋開放機構47で構成したので、苗供給装置42は、上下に開口する筒状体43と該筒状体43の下側の開口部43aを開閉する底蓋44とを有した苗収容体45が複数備えられて互いにループ状に連結し、苗収容体移動機構46によって左右苗植付け体4L,4Rの上方を通過する状態でループ状の軌跡で周回動する。そして、底蓋開放機構47により左右苗植付け体4L,4Rの上方位置で苗収容体45の底蓋44が開放される。従って、苗収容体45の中に収容された苗は、苗収容体45の周回動によって苗植付け体4L,4Rの上方位置まで移送されそこで落下し苗植付け体4L,4Rに供給される。よって、この苗移植機は、苗供給作業を余裕をもって行え、作業能率の向上が図れる。
また、左右苗植付け体4L,4Rが植付けた前後にずれた左右の植付け苗に対して覆土鎮圧する左右の覆土鎮圧輪36’を、左右苗植付け体4L,4Rの苗植付け個所の各々後方左右両側近傍位置で且つ左右苗植付け体4L,4Rの下部側の前後のずれに対応して前後にずらして配置したので、前後にずれて植え付けられた左右の植付け苗の両方に対して植え付け後直ちに覆土鎮圧できて適正な状態で千鳥植えが行える。
また、左右の覆土鎮圧輪36’のうちで隣接する覆土鎮圧輪36’が互いに接触しない状態で且つ背面視で重なる状態に配置したので、覆土鎮圧輪36’の地面に対する左右方向の傾斜角度を小さくできて、植付け苗に対する覆土鎮圧効果を高めることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、左右覆土鎮圧輪36,36’を、機体フレーム2bに前部が左右軸回りに回動自在に取付けた左右の支持フレーム37の後部側にそれぞれ苗植付け箇所から左右両側で左右等間隔に配置して横軸回りに回転自在に取付け、左右の支持フレーム37を、苗植付け箇所に対して、苗植付け体4L,4Rの下部側に対する上部側の左右方向における偏倚方向と同じ方向に偏った位置に配置したので、上部側に対して下部側が左右方向に偏倚した左右苗植付け体4L,4Rが左右覆土鎮圧輪36,36’を支持する左右の支持フレーム37に干渉しないようにしつつ、確実な覆土鎮圧ができるよう左右覆土鎮圧輪36,36’をできるだけ苗植付け箇所に接近させた位置に配置してその覆土鎮圧輪36,36’を確実に支持すべくできるだけ左右の支持フレーム37をその覆土鎮圧輪36,36’に近い位置に配置できるものとなる。
また、支持フレーム37の前部を機体側面視で前後方向において同じ箇所に回動自在に取り付け、前側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪36,36’を支持する支持フレーム37の後部に設けるウエイト41は前寄りに配置し、後側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪36,36’を支持する支持フレーム37の後部に設けるウエイト41は後寄りに配置したので、支持フレーム37の取付け構成を簡略にし、且つ、支持フレーム37の後部に設けるウエイト41を同じ重さのものを用いながらも左右の鎮圧力の差異ができるだけ生じないようにできる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、機体の左右一方側に左右苗植付け体4L,4Rを左右に並べて設け、機体の左右反対側に苗供給装置42の左右移動作用体51を駆動回転する動力が入力されて左右一方側の移動作用体51に伝動する伝動ケース54を設けたので、機体の左右重量バランスが良好になり、苗供給装置42の左右幅を過大に広く構成することなく必要充分な幅を有しつつコンパクトに構成でき、尚且つ、苗供給装置42から左右苗植付け体4L,4Rへの苗の落下距離ができるだけ短くなるよう苗供給装置42を低く配置できて、左右苗植付け体4L,4Rへの苗の落下供給が適確に行え、また、苗供給装置42への苗の供給が容易に行える高さに設定しやすくなる。従って、機体の左右重量バランスが良好になるとともに、機体の構成をできるだけコンパクトに構成でき、しかも、左右苗植付け体4L,4Rへの苗の落下供給が適確に行え、且つ、苗供給装置42への苗供給が容易に行える。
また、苗収容体45が左右苗植付け体4L,4Rの上方位置に移動しても、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下に位置する個所まで上昇するまで底蓋44を閉じた状態で支持し、且つ、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下に位置する個所まで上昇すると底蓋44の支持状態を解除して底蓋44を開放動作させる可動支持体70を設け、該可動支持体70を左右苗植付け体4L,4Rとともに昇降動する昇降部材71と接当することにより底蓋支持位置から底蓋非支持位置に移動し、該昇降部材71が接当しないときには弾性部材によって底蓋支持位置に位置するように構成したので、左右苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇する前に苗が落下供給されて、苗案内体35内に苗が入り込む前に苗が風であおられるなどして、苗が左右苗植付け体4L,4R内に入り込まなくなる問題を解消でき、苗供給装置42の苗収容体45から左右苗植付け体4L,4Rへの苗の落下供給が良好に行われる。
本発明を実施するための最良の形態の一つを下記実施例1に示す。尚、以下の説明では、操縦ハンドル2を配置した側を機体の後側とし、その反対側を前側とする。そして、機体の後方で機体前側に向いて立つ作業者の右手側を機体の右側とし、左手側を左側とする。また、図中の符号Nは植え付けた苗を示し、Uは苗を植付ける畝を示す。
本例の苗移植機は、機体を自走させる走行装置1と、昇降動及び開閉動する複数のクチバシ型苗植付け体4L,4Rと、該苗植付け体4L,4Rに苗を供給する苗供給装置42とを設けた構成としている。
走行装置1は、図示例では、エンジン5と、該エンジン5の動力が伝達されて駆動回転する左右一対の後輪6,6と、該車輪6,6の前方に転動自在に支持した左右一対の前輪7,7とを備えたものとしている。
エンジン5の後部には、ミッションケース8を配置し、そのミッションケース8は、その左側部からエンジン5の左側方に延びるケース部分を有し、これがエンジン5の左側部と連結している。このケース部分にエンジン5の出力軸が入り込んでミッションケース8内の伝動機構(走行部系変速伝動部C1と作業部系変速伝動部C2)に動力が伝達する構成となっている。ミッションケース8の左右両側部に伝動ケース9,9を回動自在に取り付け、この伝動ケース9,9の回動中心にミッションケース8から左右両外側方に延出させた車輪駆動軸の先端が入り込んで、ミッションケース8内の走行部系変速伝動部C1を経た走行用の動力が伝動ケース9,9内の伝動機構に伝達している。そして、走行用の動力は伝動ケース9,9内の伝動機構を介して、機体後方側に延びてその後端側側方に突出する車軸10,10に伝動し、後輪6,6が駆動回転するようになっている。
また、伝動ケース9,9のミッションケース8への取付部には、上方に延びるアーム11,11を一体的に取り付けていて、これがミッションケース8に固定された昇降用油圧シリンダ12のピストンロッド先端に取り付けた横杆13の左右両側部と連結している。その連結部の右側はロッド14で連結し、左側は伸縮作動可能な左右水平制御用油圧シリンダ15で連結している。
昇降用油圧シリンダ12が作動してそのピストンロッドが機体後方に突出すると、左右の前記アーム11,11は後方に回動し、これに伴い伝動ケース9,9が下方に回動して、機体が上昇する。反対に、昇降用油圧シリンダ12のピストンロッドが機体前方に引っ込むと、左右の前記アーム11,11は前方に回動し、これに伴い伝動ケース9,9が上方に回動して、機体が下降する。この昇降用油圧シリンダ12は、機体に対する畝上面高さを検出するセンサーSの検出結果に基づいて機体を畝上面高さに対して設定高さになるよう作動するよう構成しており、また、操縦ハンドル2近傍に配置した操作具Lの人為操作によって機体を上昇或は下降させるよう作動する構成ともしている。
また、前記左右水平制御用油圧シリンダ15が伸縮作動すると、その左右水平制御用油圧シリンダ15を設けた側の前記アーム11及び伝動ケース9が回動して機体を左右に傾斜させる。この左右水平制御用油圧シリンダ15は、左右水平に対する機体の左右傾斜を検出するセンサの検出結果に基づいて機体を左右水平になるように作動するよう構成している。
なお、機体の左右傾斜を検出するセンサの機体への取付け姿勢を変更調節可能に設けたり、センサに変えて左右水平制御用油圧シリンダ15を任意に動作させられる手動操作可能なレバー等を設けたりして機体左右姿勢調節機構を構成して、機体を任意の左右傾斜姿勢に調節することができる。左右幅の広い畝は、畝整形機の性質や畝の左右肩部側の崩れなどから畝の左右中央は高く左右両端が低い所謂カマボコ型の畝になっている場合が多い。このような場合、機体の左右一方側に偏った位置に複数の苗植付け体4L,4Rを配置した苗移植機を用いて一つの畝を往復走行して畝全体に複数条(例えば、四条や六条)の苗を植え付けるときに、上記の機体左右姿勢調節機構を用いて、カマボコ型の畝の左右一方側の傾斜した上面に平行となるように機体の左右姿勢を調節すると、カマボコ型の畝に対して適正な深さで複数条苗を植付けることが容易に行える。なお、左右水平制御用油圧シリンダ15によって上下動する左右一方側の車輪と、複数の苗植付け体4L,4Rを配置した機体の左右一方側とが一致するように構成すれば、左右水平制御用油圧シリンダ15によって片側のみ上下動する構成とした場合に、機体の左右一方側に偏った位置に配置した複数の苗植付け体4L,4Rを効率よく左右方向の角度調節することができる。
前記左右前輪7,7は、エンジン5下方の左右中央位置で前後方向の軸心周りに回動自在に取り付けた前輪支持フレーム16の左右両側部の下方に延びるアーム部分の下端部側方に固定した車軸17,17に回転自在に取り付けている。従って、左右前輪7,7は、機体の左右中央の前後方向の軸心周りにローリング動自在となっている。
前記操縦ハンドル2は、ミッションケース8に前端部を固定した機体フレーム2bの後端部に取り付けている。機体フレーム2bは、機体の左右中央から右側に偏った位置に配置されて後方に延び、また、前後中間部から斜め後上方に延びている。操縦ハンドル2は、機体フレーム2bの後端部から左右に後方に延びてその各後端部を操縦ハンドル2のグリップ部2a,2aとしている。操縦ハンドル2の左右のグリップ部2a,2aは、作業者がそのグリップ部2a,2aを楽に手で握れるように適宜高さに設定する。なお、図例ではグリップ部2a,2aを左右に分かれた構成としているが、操縦ハンドル2の左右の後端部を互いに左右に連結してその連結部分をグリップ部としても良い。
尚、上記走行装置1は、四輪構成としたものであるが、左右一対の駆動輪のみの2輪構成とすることも可能であり、前輪の替わりに畝上面を転動する鎮圧体を設ける構成とすることもできる。また、クローラー式の走行装置としてもよい。
次に、苗植付け体4L,4Rについて説明する。
苗植付け体4L,4Rは、昇降機構3Aによって昇降動し、また、開閉機構3Bによって開閉動するクチバシ状の苗植付け体であり、機体を前進走行させながら苗植付け体4L,4Rを昇降動させて、苗植付け体4L,4Rの昇降軌跡Tの上位側で閉じ状態の苗植付け体4L,4Rの内側に苗供給装置42が落下供給した苗を上方から受入れ、苗植付け体4L,4Rの昇降軌跡Tの下位側で苗植付け体4L,4Rを下方に開放するように開いて内側に受入れた苗を外側に放出して苗を圃場に植付ける構成としたものである。
昇降機構3Aは、ミッションケース8内の作業部系変速伝動部C2を経た苗移植作業部駆動用の動力を受けて伝動する伝動機構を内装する植付け伝動ケース18に装着している。図例のように植付け伝動ケース18は、その前部がミッションケース8の後部に連結しそこから後斜め上方に延びる第一ケース部18aと、この第一ケース部18aの上部左側部に固定されそこから左側方に伸びる第二ケース部18bと、第二ケース部18bの左外端部に固定されてそこから後方に延びる第三ケース部18cと、第三ケース部18cの後部左側部に固定されそこから左側方に伸びる第四ケース部18dと、第四ケース部18dの左外端部に固定されてそこから後方に延びる第五ケース部18eを有するものとしている。これら第一〜第五ケース部18a〜18e内に昇降機構3Aを昇降駆動するための動力を伝達する伝動機構を内装している。なお、第一ケース部18a内に内装した伝動機構には、昇降機構3A及び苗植付け体4L,4Rをその昇降動最上位の位置で或はその近傍位置で間欠的に停止させる間欠駆動機構Kと、昇降機構3A及び苗植付け体4L,4Rの昇降動を停止させるクラッチ機構とを備える。間欠駆動機構Kは、苗植付け体4を一サイクル植付け動作させて自動的に設定位置で停止させる一回転停止機構と、この一回転停止機構による苗植付け体4L,4Rを一サイクル植付け動作の開始操作を行う一回転開始機構を備えて、その一回転開始機構の作動タイミングが前記株間隔変更用変速部C3によって調節される構成として、この調節によって苗植付け体4L,4Rの停止間隔が調節されて苗植付株間隔が変更調節されるようになっている。また、一回転停止機構による苗植付け体4L,4Rの一サイクル植付け動作は、株間隔変更用変速部C3を経ないで伝動した動力によって駆動回転される構成としている。従って、株間隔変更用変速部C3によって苗植付株間隔が変更されても、機体前進速度に対する苗植付け体4の昇降駆動速度は変更されず、苗植付け体4L,4Rは作業走行時において地面に対して設定した軌跡で昇降動するようになっている。
そして、昇降機構3Aは、左右の苗植付け体4L,4Rの前側に設けた左右方向の連結軸19の左右二個所で回動自在に連結する第一昇降アーム20と、苗植付け体4L,4Rの後側に設けた左右方向の連結軸21の左側部に回動自在に連結する第二昇降アーム22とを備える。そして、第一昇降アーム20の下端部は、第三ケース部18cの下部にから右側に延びる取付軸に揺動自在に取り付けた第一揺動アーム23の先端部と回動自在に連結し、第二昇降アーム22の下端部は、第五ケース部18eの後部側下部にから右側に延びる取付軸に揺動自在に取り付けた第二揺動アーム24の先端部と回動自在に連結する。また、第一昇降アーム20の中間部は、第三ケース部18cの右側部から突出し駆動回転する第一駆動軸25に固定されて駆動回転する第一駆動アーム26の先端部と回動自在に連結し、第二昇降アーム22の中間部は、第五ケース部18eの後部側右側部から突出し駆動回転する第二駆動軸27に固定されて駆動回転する第二駆動アーム28の先端部と回動自在に連結する。従って、第一駆動アーム26と第二駆動アーム28とが植付け伝動ケース18内の伝動機構によって動力が伝達されて駆動回転すると、第一昇降アーム20と第二昇降アーム22が揺動しながら昇降動し、その結果、苗植付け体4L,4Rの下端部は、図示のような軌跡Tを機体に対して描いて昇降動する。クチバシ状の苗植付け体4L,4Rは、その昇降軌跡下端まで下降すると開き作動して苗植付け体4内の苗を圃場の土壌に放出する。
苗植付け体4L,4Rは、左右に二体並んだ状態で前記昇降機構3Aに装着され、二体の苗植付け体4L,4Rが同時に同じタイミングで昇降動作するよう駆動されて、同時に二条植えするように構成している。そして、図9等に示すように、苗植付け体4L,4Rを、その下部側が上部側に対して機体の左右方向に偏倚し且つ機体の前後方向に偏倚した状態に設けて、複数条千鳥植え可能に構成している。更に具体的には、二体の苗植付け体4L,4Rを、それぞれ下部側が上部側に対して機体左右方向及び機体前後方向に偏倚した状態に設け、且つ、二体の苗植付け体4L,4Rの下部側が互いに左右逆方向及び前後逆方向に偏倚した状態に設けて、複数条千鳥植え可能に構成している。
このように設けた苗植付け体4L,4Rを用いることで、苗植付け体4L,4Rに苗を供給する苗供給装置42の苗供給個所の下方位置から機体の左右方向及び前後方向に偏倚した位置に苗を植え付けて複数条千鳥植え(本例では二条千鳥植え)が可能となる。そして、下部側の偏倚量が異なる苗植付け体に取り替えるだけで、苗供給装置42から苗を受入れる苗植付け体4L,4Rの上部側と苗供給装置42の苗供給個所との位置関係を変更することなく、条間隔や株間隔の変更が容易に行なえ、また、前後方向に偏倚しない苗植付け体に取り替えるだけで千鳥植えから並列植えへの変更も容易に行える。
なお、苗植付け体を例えば二体設けたものである場合、少なくとも一つの苗植付け体を、その下部側が上部側に対して機体の左右方向に偏倚し且つ機体の前後方向に偏倚した状態に設けることで複数条千鳥植えが可能となる。即ち、一つの苗植付け体を、その下部側が上部側に対して機体の左右方向に偏倚し且つ機体の前後方向に偏倚した状態に設け、もう一つの苗植付け体は、その下部側が上部側に対して機体の左右方向にも機体の前後方向にも偏倚せず略垂直下方に延びる状態に設けた場合でも千鳥植えが可能となり、また、本例のように、二体の苗植付け体4L,4Rを、それぞれ下部側が上部側に対して機体左右方向及び機体前後方向に偏倚した状態に設け、且つ、二体の苗植付け体4L,4Rの下部側が互いに左右逆方向及び前後逆方向に偏倚した状態に設けても、千鳥植えが可能となる。
なお、二つの苗植付け体4L,4Rを互いに反対方向に偏倚させて設けると、一つの苗植付け体のみを偏倚させて千鳥植えする場合と比べて、小さい偏倚量で同じ条間隔や株間隔を得ることができる。従って、苗植付け体4L,4R内に受入れた苗が、苗植付け体4L,4Rの左右方向及び前後方向へ偏倚した偏倚部をスムーズに通って下端のクチバシ先端部に到達するようになり、苗を良好に圃場に植え付けられる。
本例の前記苗植付け体4L,4Rは、更に、上側に対して下側が機体の左右方向及び前後方向に偏倚した偏倚部aと該偏倚部aの下に連続して略垂直下方に延びるクチバシ先端部bとを有し、該クチバシ先端部bと偏倚部aとを二つに分割構成して苗植付け体4L,4Rを開閉可能に設けたものなので、機体の左右方向及び前後方向に偏倚した偏倚部aを有する苗植付け体4L,4Rとしたものでありながら、圃場の土中に突入する苗植付け体4L,4Rの下端部のクチバシ先端部bは略垂直下方に延びるように設けているので、苗植付け体下端部が圃場に形成する植付け穴が傾かず、よって、苗の植付け姿勢が良好になる。
なお、苗植付け体4L,4Rが昇降動作してそれぞれ機体前進方向に二つの苗を植付けたとき、その植付けた二つの苗の前後間隔が左右の苗植付け体4L,4Rの下端部(クチバシ先端部bの下端部)の前後方向のズレ幅の二倍になるように機体の前進速度と苗植付け体4L,4Rの昇降速度を設定すると、左右一方の苗植付け体4が植付けた複数の苗N…の前後方向中間位置に、左右他方の苗植付け体4が苗を植付ける状態となる。
また、図10に示すように、苗植付け体4L’,4R’を、その下端まで上側に対して下側が機体の左右方向及び前後方向に偏倚させて設けると、上記のように略垂直下方に延びるクチバシ先端部を設けた構成と比べると苗植付け体の左右方向及び前後方向への傾斜を急傾斜に設定でき且つ上部から下端まで屈曲部のない形状に形成できるので、苗植付け体4L’,4R’内に受け入れた苗が下端部までスムーズに落下して、苗植付け体内での苗の引っかかりによる苗の植付け姿勢の乱れを防止できる。
本例では、左右の苗植付け体4L,4Rは、前後二分割に構成して、前後方向に開閉する構成としている。具体的には、クチバシ先端部bと偏倚部aの各前後中央位置に分割位置を設定して苗植付け体4を前後二つに分割構成している。
そして、前後に二分割構成された苗植付け体4L,4Rの前側部分4LF,4RFは、その上部側が後方にアーム状にのびてその先端部が苗植付け体4L,4Rの後側の開閉支点となる軸21に回動自在に連結し、前後に二分割構成された苗植付け体4L,4Rの後側部分4LB,4RBは、その上部側が前方にアーム状にのびてその先端部が苗植付け体4L,4Rの前側の開閉支点となる軸19に回動自在に連結する。そして、苗植付け体4L,4Rの前側部分4LF,4RFの上部の後方にのびるアーム状部と後側部分4LB,4RBの上部の前方にのびるアーム状部とは、それぞれ前側の軸19と後側の軸21との前後中央位置に設けた前後に長い長孔に軸心横方向の軸部材を嵌めて連結し、前側部分4LF,4RFと後側部分4LB,4RBの一方側が他方側の動作に連動して回動し両者が前後に開閉動作するようになっている。また、前側部分4LF,4RFと後側部分4LB,4RBとはスプリングにて苗植付け体4L,4Rを閉じる方向に付勢する状態で互いに連結している。このように前後に二分割構成した左右の苗植付け体4L,4Rは、前後の軸19,21に開閉回動可能に取り付け、昇降機構3Aの第一昇降アーム20と第二昇降アーム22の上下回動によって昇降動作するように設けている。
また、二分割構成された左右の苗植付け体4L,4Rは、開閉機構3Bと連結して開閉動作する構成としている。具体的には、昇降機構3Aの第一昇降アーム20と第一揺動アーム23とが互いに連結する軸部分に、左右の苗植付け体4L,4Rを開閉動作させるための開閉アーム31を回動自在に連結し、その開閉アーム31の先端部と左右の苗植付け体4L,4Rの後側部分4LB,4RBの各上部から上方に延びる各アーム部を互いに左右に連結する連結軸32aとを連結ロッド32bで連結している。開閉アーム31の中間部には、第一昇降アーム20を回動自在に連結している第一駆動アーム26の先端部に固定の軸に固定したカム34が作用している。昇降機構3Aの昇降動作中に、前記カム34の作用によって開閉アーム31が前後に回動すると、前記連結ロッド32b及び連結軸32aを介して左右の苗植付け体4L,4Rの後側部分4LB,4RBが前側の回動支点である軸19周りに回動し、これとともに左右の苗植付け体4L,4Rの前側部分4LB,4RBが後側の回動支点である軸21周りに回動して、左右の苗植付け体4L,4Rが開閉動作する。即ち、苗植付け体4L,4Rがその昇降軌跡Tの下端部或はその付近まで下降すると、前記カム34の作用により開閉アーム31が前方に回動して左右の苗植付け体4L,4Rの後側部分4LB,4RBを前側の回動支点である軸19周りに上方回動し、これとともに左右の苗植付け体4L,4Rの前側部分4LB,4RBを後側の回動支点である軸21周りに上方回動して、左右の苗植付け体4L,4R4が開き動作する。苗植付け体4L,4Rがその昇降軌跡Tの上部側設定位置に上昇すると前記カム34の作用により開閉アーム31が後方に回動して左右の苗植付け体4L,4Rが閉じ動作する。
なお、本例では、左右の苗植付け体4L,4Rは前後二分割に構成して、前後方向に開閉する構成としているが、左右の苗植付け体4L,4Rのクチバシ先端部bと偏倚部aの各左右中央位置に分割位置を設定して、苗植付け体4を左右二分割に構成して、左右方向に開閉する構成とすることもできる。
苗植付け体4L,4Rの上部には、苗植付け体4L,4R内に苗を案内する筒状の案内体35,35を取り付けている。この案内体35,35は、苗植付け体4L,4Rの開閉支点となる前後の軸19,21の前後間にあって該前後の軸19,21の上側から下側にわたって該前後の軸19,21に支持させて取り付けている。この案内体35,35は、苗供給装置42が苗供給箇所において落下供給した苗を上方から受け入れ、そして、その受け入れた苗を苗案内体35,35の中を通過させて下方の苗植付け体4L,4Rの内側に案内する。
上記苗植付け体4L,4Rが植付けた苗に対して覆土鎮圧輪36,36;36,36を、左右の苗植付け体4L,4Rの苗植付け個所の各後方左右両側近傍位置に設けている。該覆土鎮圧輪36,36;36,36は、機体フレーム2bの途中部に前部が左右軸回りに回動自在に取付けた支持フレーム37,37;37,37の後部側にそれぞれ横軸回りに回転自在に取付けている。支持フレーム37,37;37,37の左右内側2つのフレームの後部と左右外側2つのフレームの後部はそれぞれ互いに連結する連結部38,38を有し、該連結部38,38と、機体後部側に設けた支持部材39,39に下降下限位置を設定して上下動自在に取付けた後部支持ロッド40,40の下端部を横軸回りに取付けて支持している。この後部支持ロッド40,40には、覆土鎮圧輪36,36;36,36に設定した鎮圧力を与えるようウエイト41,41を装着している。
また、図11に示すように、二条千鳥植えできるよう左右の苗植付け体4L,4Rの下端部を互いに前後にずれた状態に設けた場合に、前後にずれた左右の植付け苗に対し、それぞれの左右両側方に配置する覆土鎮圧輪36,36;36,36を、左右の苗植付け体4L,4Rの下端部の前後のずれに対応して前後にずらして配置すると、前後にずれて植え付けられた左右の植付け苗の両方に対して植え付け後直ちに覆土鎮圧できて適正な状態で千鳥植えが行える。なお、左右の植付け苗に対して前後にずらして配置したそれぞれ左右一対の覆土鎮圧輪36,36;36,36を、前後方向において同じ箇所に前部を回動自在に取り付けた支持フレーム37,37;37,37に取り付けた場合、設定した鎮圧力を得るために前記支持フレームの後部に設けるウエイト41,41の位置は、前側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪36,36を支持する支持フレームの後部に設けるウエイト41は前寄りに配置し、後側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪36,36を支持する支持フレームの後部に設けるウエイト41は後寄りに配置することで、支持フレームの取付け構成を簡略にし、且つ、支持フレームの後部に設けるウエイト41,41に同じ重さのものを用いながらも左右の鎮圧力の差異ができるだけ生じないようにできる。
また、図11(b)の二点鎖線で示した覆土鎮圧輪36’,36’;36’,36’のように、隣接する覆土鎮圧輪36’,36’が互いに接触しない状態で且つ背面視で重なる状態に配置することで、覆土鎮圧輪の地面に対する左右方向の傾斜角度を小さくできて、植付け苗Nに対する覆土鎮圧効果を高めることができる。
更に、苗植付け体4L,4Rを、その下部側が上部側に対して機体の左右方向に偏倚した状態に設けた場合に、覆土鎮圧輪36,36;36,36を苗植付け箇所から左右両側で左右等間隔に配置しつつも、苗植付け箇所の左右両側に配置した左右の覆土鎮圧輪36,36;36,36を支持する左右の支持フレーム37,37;37,37は、苗植付け箇所に対して、苗植付け体4L,4Rの下部側に対する上部側の左右方向における偏倚方向と同じ方向に偏った位置に配置している。これにより、上部側に対して下部側が左右方向に偏倚した苗植付け体4L,4Rが左右の覆土鎮圧輪36,36;36,36を支持する左右の支持フレーム37,37;37,37に干渉しないようにしつつ、確実な覆土鎮圧ができるよう左右の覆土鎮圧輪をできるだけ苗植付け箇所に接近させた位置に配置してその覆土鎮圧輪を確実に支持すべくできるだけ左右の支持フレームをその覆土鎮圧輪に近い位置に配置できるものとなる。
図12には、支持フレーム37,37に対する左右の覆土鎮圧輪36,36の取り付け構成を示している。支持フレーム37,37には、覆土鎮圧輪36,36の取付けステー37a,37aを支持フレーム37,37の軸部に対して取付け位置を左右方向に回動調節可能に取り付けている。そして、取付けステー37a,37aの覆土鎮圧輪36,36の車軸取付け孔37b…,37b…を上下に複数個設けている。これにより、複数条植えにおける条間隔を変更した場合に、覆土鎮圧輪36,36の左右方向の取付け角度を容易に調節でき、また、径の大きさの異なる覆土鎮圧輪の付け替えも容易に行える。
本例の苗移植機は、機体を自走させる走行装置1と、上下動するよう設けて上位で上方から苗を受入れて下位で受入れた苗を圃場に放出する苗植付け体4L,4Rと、該苗植付け体4L,4Rに上方から苗を落下させて供給する苗供給装置42とを備え、前記苗供給装置42には、上下に開口する筒状体43…と該筒状体43…の下側の開口部43a…を開閉する底蓋44…とを有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体45…と、該苗収容体45…を前記苗植付け体4L,4Rの上方を通過する状態で機体平面視非円形のループ状の軌跡で周回動させる苗収容体移動機構46と、前記苗収容体45…の底蓋44…を苗植付け体4L,4Rの上方位置で開放する底蓋開放機構47を設けた構成としている。
この苗移植機は、以下のように作用するものとなる。走行装置1によって機体が自走する。走行中、苗植付け体4L,4Rは上下動し、上位に位置するときに苗供給装置42から落下供給された苗を上方から苗を受入れて、下位に位置するときに受入れた苗を圃場に放出して苗を圃場に移植する。苗供給装置42は、上下に開口する筒状体43…と該筒状体43…の下側の開口部43a…を開閉する底蓋44…とを有した苗収容体45…が複数備えられて互いにループ状に連結し、苗収容体移動機構46によって苗植付け体4L,4Rの上方を通過する状態で機体平面視非円形のループ状の軌跡で周回動する。そして、底蓋開放機構47により苗植付け体4L,4Rの上方位置で苗収容体45…の底蓋44…が開放される。従って、苗収容体45…の中に収容された苗は、苗収容体45…の周回動によって苗植付け体4L,4Rの上方位置まで移送されそこで落下し苗植付け体4L,4Rに供給される。よって、この苗移植機は、苗供給作業を余裕をもって行え、作業能率の向上が図れる。
そして、苗供給装置42は、前記苗収容体45…の外周に円筒外周部43c…を形成し、該円筒外周部43c…に外側から回動自在に係合する係合部48を有して二つの苗収容体45,45を連結する連結体49を複数設け、該連結体49…の前記係合部48…を苗収容体45…の前記円筒外周部43c…に回動自在に係合し該円筒外周部43c…を回動軸として隣の苗収容体45…が回動自在に連結する状態として前記複数の苗収容体45…を互いに連結した構成としている。これにより、この苗移植機は、苗収容体45…は、苗収容体45…の円筒外周部43c…を回動軸として隣の苗収容体45…が回動しながら周回動することになって、苗収容体45…の間隔の変動が生じ難いものとなり、よって、苗植付け体4L,4Rに対する苗供給が適正に行われて適確な苗の移植ができ、また、苗収容体45…の個数と周回動する範囲を設定したうえで、苗収容体の上側開口部43b…を可能な限り広く形成できて、機体のコンパクト化を図りつつ苗収容体45…への苗供給作業をできるだけ容易に行えるものとなる。なお、図9に示すように、苗収容体45’の円筒外周部43’の外側に設けた回動軸心部Bで互いに回動自在に連結する対照例の構成と比べても上記の効果を奏することが明らかである。本例では、移動作用体のまわりを回るときの隣接する苗収容体45…との間隔Wcは、直線的に移動するときの隣接する苗収容体45…との間隔Wsと同じ間隔になる。一方、対照例では、移動作用体のまわりを回るときの隣接する苗収容体45’…との間隔Wc’が、直線的に移動するときの隣接する苗収容体45’…との間隔Ws’よりも狭くなる。そのため、対照例では、移動作用体の回りを回るときの隣接する苗収容体45’…との間隔Wc’を基準として苗収容体45’…の上側開口部43b’の径を設定しなければならない。従って、本例と比べると、苗収容体の個数と周回動する範囲を設定したうえで、苗収容体の上側開口部が狭いものとなってしまうのである。
また、苗供給装置42は、前記苗収容体45…の筒状体43…に底蓋44…を開閉回動可能に取付け、該苗収容体45…のそれぞれに前記連結体49…を一つづつ一体的に取付け、該連結体49…の前記係合部48を隣の苗収容体45…の前記円筒外周部43c…に回動自在に係合させて苗収容体45…を互いに連結した構成としている。これにより、この苗移植機は、苗収容体45…は、苗収容体45…の円筒外周部43c…を回動軸として隣の苗収容体45…が回動しながら周回動し、しかも、苗収容体45…が周回動するとき、連結体49…が周回方向に沿う姿勢で移動するとともに、連結体49…を筒状体43…に一体的に取付けた苗収容体45…も、底蓋44…の取付部50…が周回方向に対し設定方向に位置する状態を維持しながら移動することになる。よって、苗収容体45…の底蓋44…は、苗植付け体4L,4Rの上方位置においていつも同じ方向に開放動作するものとなり、底蓋開放機構47による底蓋44…の開放が適確に作動するようになり、苗植付け体4L,4Rに対する苗供給が一層適正に行われて適確な苗の移植ができるものとなる。
そしてまた、この苗移植機は、前記苗植付け体4L,4Rは左右方向に複数体並べて設け、前記苗供給装置42は、苗収容体45…が機体平面視で左右方向に直線的に移動する区間SSを有する軌跡で周回動する構成とし、且つ、苗収容体45…が左右方向に直線的に移動する区間SSで左右に並列する複数の苗植付け体4L,4Rの上方を通過するように配置した構成として、圃場に苗を複数条同時に移植されるものとしている。よって、複数の苗植付け体4L,4Rに対して苗を供給する苗供給装置42を簡略に構成でき、また、苗収容体45…に対して苗を供給しやすくするために苗収容体45…が連続的に移動するように苗収容体移動機構46を駆動しても、左右方向に複数並列する苗植付け体4L,4Rのそれぞれに対しそれぞれ同様な落下軌跡で苗を苗収容体45…から落下供給できて、複数の苗植付け体4L,4Rに対する苗の供給が適確に行え、複数条同時の苗移植が適確に行える。
ところで、本例のように、苗植付け体4L,4Rを左右に二体並べて設けて同時に2条植付け可能に構成した場合は、右側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45と左側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45とが交互になるように連結し、且つ、右側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45が右側の苗植付け体4の上方に位置するとき、左側の苗植付け体4に落下供給する苗収容体45が丁度左側の苗植付け体4の上方に位置する状態となるように構成し、更に、苗植付け体4L,4Rの植付昇降動作が一動作する間に苗収容体45が2個分周回移動するように構成する。これにより、苗収容体45…が左右の苗植付け体4L,4Rの上方を左右方向に直列的に通過しながら左右両方の苗植付け体4L,4Rに対して苗供給漏れが生じることなく同時に苗を供給でき、且つ、左右の苗植付け体4L,4Rの上方を通過した後に苗が供給されなかった苗収容体45…が生じないよう余すことなく左右両方の苗植付け体4L,4Rに対して苗を供給できるものとなり、苗供給作業が余裕をもって行え、且つ、左右に並ぶ二体の苗植付け体4L,4Rに対して確実に苗を供給できて2条植えが適確に行える。
以下に、苗供給装置42の苗収容体移動機構46の構成について説明する。即ち、ループ状に連結した苗収容体45…を巻き掛ける移動作用体51,51を機体の左右に設け、該移動作用体51,51を駆動回転する構成として、ループ状に連結した苗収容体45…を機体平面視で左右に長い長円軌跡を描かせて周回移動する構成としている。移動作用体51,51の外周には、その外周に巻き掛けられた苗収容体45…の円筒外周部52…に係合する凹部を苗収容体45…の連結間隔に対応する間隔で複数形成して、苗収容体45…を確実に移動させられるように設けている。移動作用体51,51の駆動構成は、苗植付け体4L,4Rを間欠駆動する前記間欠駆動機構Kの伝動上手側で前記株間隔変更用変速部C3の伝動下手側の伝動経路から動力を取出して移動作用体51,51を連続回転駆動し、苗収容体45…を連続的に周回移動させるように構成している。具体的は、植付け伝動ケース18の第一ケース部18aの左側部から連続回転する回転軸53aを突出させ、該回転軸53aに自在継ぎ手を介して伝動軸53bを連結し、該伝動軸53bにて機体左側に設けた伝動ケース54に伝動し、該伝動ケース54から上方に突出させた回転軸55に一体回転するように取付けた左側の移動作用体51を駆動回転する構成としている。また、回転軸55にはスプロケット56も一体回転するように取付け、該スプロケット56と、右側の移動作用体51の回転軸57に一体回転するように取付けたスプロケット58とに伝動チェン59を巻き掛けて、左右の移動作用体51,51の両方を駆動回転する構成としている。ところで、一方側の移動作用体を駆動回転する構成の場合、駆動回転する移動作用体に取り込まれていく側の苗収容体の列は緊張した連結状態となるが、駆動回転する移動作用体から繰出される側の苗収容体の列は弛緩した連結状態となる。このため、駆動回転する移動作用体から苗収容体が繰出される個所で、移動作用体が苗収容体に係合する部位から苗収容体が外れることがあり、また、駆動回転する移動作用体から苗収容体が繰出された後の苗収容体の列が乱れて、苗収容体の列の下側を支持する部材等との摩擦が大きくなって突然引っかかったようになり、苗収容体の移動が円滑に行われなくなることが生じる。しかしながら、上記のように左右の移動作用体51,51の両方を駆動回転する構成としたので、移動作用体51,51から苗収容体45…が外れたり苗収容体45…の列が乱れたりすることが生じにくくなって苗収容体45…が円滑に移動するものとなり、これにより苗植付け体4L,4Rへの苗の供給が良好に行われて苗移植作業を良好に継続できるものとなった。
なお、前記伝動ケース54内の伝動機構は、該伝動ケース54の前側に突出する入力軸60が、その前端部が前記伝動軸53bの後端部と自在継ぎ手を介して連結して伝動回転し、伝動ケース54内で、入力軸60の後端部に形成したベベルギヤ61が、前記移動作用体51の回転軸55と一体回転するように取付けたベベルギヤ62と噛み合うように設けている。従って、前記伝動軸53bを介して伝動されてきた回転動力は、この伝動ケース54内で上下方向の前記回転軸55回りの回転に変換されて前記移動作用体51を伝動回転する構成としている。本例では、苗供給装置42の後側に移動してきた苗収容体45…が右側に移動する方向となるように苗収容体45…の周回移動方向Dを設定していて、操縦ハンドル2の左側方で苗供給装置42の後側位置に立って苗収容体45…に右手で供給する苗供給作業形態で作業者が苗を供給しやすいようになっている。
前記伝動ケース54の入力軸60と前記伝動軸53bとの間に連結切り離し可能な連結部を設け、且つ、前記伝動軸53bに対する前記入力軸60の連結を、前記伝動軸53bに対する前記入力軸60の回転方向の位相を調節可能に構成することにより、苗植付け体4L,4Rに対する苗収容体45…の位置を適正な位置に合わせる作業を容易に行うことができる。具体構成としては、例えば、前記伝動軸53bの端部と前記入力軸60の端部に対して、一体回転するように係合し且つ軸方向にスライド自在に嵌合する筒状のカップラーを設けることで、このカップラーを介して前記伝動軸53bと前記入力軸60とを一体回転するように連結でき、且つ、カップラーをスライドやネジ回しなどによって軸方向に移動可能にして前記伝動軸53bの端部への嵌合を或は前記入力軸60の端部に対する嵌合を容易に外して、両軸の連結を容易に切り離すことができる。また、カップラーと前記伝動軸53bの端部への嵌合部を或は前記入力軸60の端部に対する嵌合部を角軸と角孔による嵌合、或はスプライン軸とスプライン孔による嵌合とすることで、前記伝動軸53bに対して連結する前記入力軸60の回転方向の位相を変更して両軸を容易に連結することができる。
本例では、機体の左右一方側に複数の苗植付け体4L,4Rを左右に並べて設け、その左右反対側に、苗供給装置42の移動作用体51,51を駆動回転する動力を入力して左右一方側の移動作用体51の回転軸55に伝動する上記伝動要素60,61,62を備え該回転軸55を上方に突出させて駆動回転可能に支持する上記伝動ケース54を設けた構成としている。従って、仮に、上記伝動ケース54を苗植付け体4L,4Rを配置した側に設けた場合には、苗植付け体4L,4Rと苗収容体45…との間に上記伝動ケース54が入り込んで、苗供給装置42が高い位置に配置されてしまうことになったり、また、それを回避するために、外側方に苗供給装置42が突出したものとなってしまう。しかしながら、本例では、上記のように左右に振り分けて構成したので、機体の左右重量バランスが良好になり、苗供給装置42の左右幅を過大に広く構成することなく必要充分な幅を有しつつコンパクトに構成でき、尚且つ、苗供給装置42から苗植付け体4L,4Rへの苗の落下距離ができるだけ短くなるよう苗供給装置42を低く配置できて、苗植付け体4L,4Rへの苗の落下供給が適確に行え、また、苗供給装置42への苗の供給が容易に行える高さに設定しやすくなる。従って、上記のように構成したことにより、機体の左右重量バランスが良好になるとともに、機体の構成をできるだけコンパクトに構成でき、しかも、苗植付け体4L,4Rへの苗の落下供給が適確に行え、且つ、苗供給装置42への苗供給が容易に行える高さに設定しやすい構成のものとなる。
苗供給装置42を駆動する動力は、前記のとおり、苗植付け体4L,4Rを間欠駆動する前記間欠駆動機構Kの伝動上手側で、前記株間隔変更用変速部C3の伝動下手側の伝動経路から取出している。これにより、苗植付け体4L,4Rは間欠的に駆動し、苗供給装置42は連続的に駆動する構成とした苗移植機にあって、苗植付け体4L,4Rが昇降軌跡Tの上位において間欠的に停止する時間を変更して苗植付株間隔を変更可能とするよう株間隔変更用変速部C3を間欠駆動機構Kの伝動上手側に設けた構成において、上記のように苗供給装置42を駆動する動力を取出す構成としたので、間欠駆動する苗植付け体4L,4Rの間欠停止時間を変更して苗植付株間隔を変更しても、それに対応して、連続的に駆動される苗供給装置42の動作速度も変更されるので、苗供給装置42から苗植付け体4L,4Rへの苗の供給が良好に行われ、作物等の種類に応じて、適宜、苗植付株間隔を変更調節しても良好に苗移植作業が行えるものとなる。
また、苗供給装置42への伝動を入り切りするクラッチ手段CL1を、苗供給装置42を駆動する動力を前記間欠駆動機構Kの伝動上手側で、前記株間隔変更用変速部C3の伝動下手側から移動作用体51を回転駆動する回転軸55への伝動経路に設け、一方、苗植付け体4L,4Rへの伝動を継続して切ることを可能とするクラッチ手段CL2を前記間欠駆動機構Kに設けている。そして、苗供給装置42側のクラッチ手段CL1と苗植付け体4L,4R側のクラッチ手段CL2は、操縦ハンドル2側に設けた一つの人為操作具(例えば操作レバー等)によって同時に切り操作及び入り操作されるように構成している。前記間欠駆動機構Kには、苗植付け体4L,4Rを一サイクル植付け動作させて自動的に停止させる一回転停止機構とこの一回転停止機構による苗植付け体4L,4Rを一サイクル植付け動作の開始操作を行う一回転開始機構を備えて、その一回転開始機構の作動タイミングが前記株間隔変更用変速部C3によって調節される構成となる。従って、前記一回転開始機構の作用部と一回転停止機構の非作用部との位置関係を作用しあわない位置に変更操作するだけで、苗植付け体4L,4Rを設定位置で継続的に停止できる。このように、間欠駆動機構Kを利用して前記クラッチ手段CL2を構成すれば、苗植付け体4L,4Rを設定位置で停止でき、且つ、構成の簡略化が図れる。一方、苗供給装置42は連続的に駆動するため、前記クラッチ手段CL1は間欠駆動機構Kの伝動上手側に設けることになり、苗植付け体4L,4R側の前記クラッチCL2を上記ように間欠駆動機構Kを利用すると当該クラッチCL2と共用できない。しかしながら、苗供給装置42側のクラッチ手段CL1と苗植付け体4L,4R側のクラッチ手段CL2を一つの人為操作具によって同時に切り操作及び入り操作するように構成することによって、苗植付け体4L,4R側の前記クラッチCL2を上記ように間欠駆動機構Kを利用する利点を生かしながら、連続的に駆動される苗供給装置42の停止及び駆動再開を、苗植付け体4L,4Rの停止及び駆動再開のタイミングに合わせて行うことができる。
なお、前記苗供給装置42側のクラッチ手段CL1は、伝動負荷が設定値以上になると自動的に動力を切断する機構を備えている。また、苗植付け体4L,4R側と苗供給装置42側とに動力が分岐する前の作業部系伝動経路にも、伝動負荷が設定値以上になると自動的に動力を切断する機構を有するクラッチ手段CL3設けている。そして、該クラッチ手段CL3において自動的に動力を切断する伝動負荷の設定値は、前記苗供給装置42側のクラッチ手段CL1において自動的に動力を切断する伝動負荷の設定値よりも高い値に設定している。これにより、前記苗供給装置42への苗供給作業中に作業者等が誤って接触して苗収容部45…の周回移動を強制的に停止させるような過負荷状態が苗供給装置42の駆動系に生じても、前記クラッチ手段CL1が作動して苗供給装置42の駆動系の破損を適宜回避できるようになる。この苗供給装置42への伝動を自動的に遮断するのを苗植付け体4L,4R側と苗供給装置42側とに動力が分岐する前の作業部系伝動経路に設けた前記クラッチ手段CL3にて動作させようとすると、圃場に苗を植付けるために土壌中に突入するために伝動負荷が苗供給装置42の駆動系よりも大きいものとなる苗植付け体4L,4Rの駆動が適確に継続することができなくなる。しかしながら、上記のように構成したことにより、苗植付け体4L,4Rと苗供給装置42の駆動を適確に継続できるようにし、且つ、苗植付け体4L,4Rに対して生じた過負荷と苗供給装置42に対して生じた過負荷をそれぞれ前記クラッチ手段CL1,CL3にて適確に解放できて、苗植付け体4L,4Rと苗供給装置42の両駆動系を適確に保護することができる。
上記苗供給装置42の支持構成は、以下のように構成している。左右の車輪6,6;7,7の間にエンジン5とミッションケース8を配置した機体前部側から、機体下部側を後方に向って延びて後部側を後上がり状態に形成した機体フレーム2bを設けて該機体フレーム2bの後端部に操縦ハンドル2を装着するとともに、前記機体前部側から機体上部側を後方に向って延びる第一支持フレーム63を設けて該第一支持フレーム63の後部側を前記機体フレーム2bと連結し、該支持フレーム63から左右両外側方に延びる第二支持フレーム64を設け、該第二支持フレーム64の左右両側部で、ループ状に連結した苗収容体45…を機体平面視で左右に長い長円軌跡を描かせて周回移動させる左右の移動作用体51,51の回転軸を支持する構成とした。従って、第一支持フレーム63が、操縦ハンドル2を装着する機体フレーム2bとともに機体の中央部寄りに配置されるとともに機体フレーム2bと連結して機体の左右バランスが良好で且つ強硬なフレーム構造を形成するものとなり、そして、このように構成した第一支持フレーム63から左右両外側方に第二支持フレーム64を延ばして、その左右両側で苗収容体45…を周回移動させる左右の移動作用体51,51の回転軸を支持するので、苗供給装置42の支持構造が簡潔且つ充分な強度を有したものとなり、機体のコンパクト化、軽量化が図れる。
また、第二支持フレーム64を、第一支持フレームと連結する側の基部側フレーム部64aと、移動作用体51,51の回転軸を支持する側の支持部側フレーム部64bとで分割構成し、基部側フレーム部64aに対して支持部側フレーム部64bを左右方向に移動調節可能に設けている。これにより、左右の移動作用体51,51の外周に巻き掛けられるループ状に連結した苗収容体45…の緊張状態を適宜調節することが容易に行え、組み立てやメンテナンスが容易になる。
苗供給装置42には、苗収容体45…を、その周回移動軌跡に沿う移動を案内するガイド体65,65,65を苗収容体45…の周回移動軌跡の内側と外側とに設けている。一方、苗収容体45…には、周回移動軌跡の内側と外側に突出する突出部66を形成し、前記ガイド体65,65,65が前記突出部66の上側に位置し且つ苗収容体45…を周回移動軌跡の内外から挟み込むように配置した構成にしている。これにより、苗収容体45…の周回移動が適確且つ円滑に行われ、苗収容体45…が左右方向に直線的に移動する区間SSで苗植付け体4L,4Rの上方を通過するように配置した構成にあって、周回移動中に苗収容体45…が前後に揺動して、苗植付け体4L,4Rの上方を通過するときに苗収容体45…が前後にずれて苗植付け体4L,4Rに対する苗供給が適確に行われなくなるのを防止できる。しかも、苗収容体45…に形成した突出部66の上側に前記ガイド体65,65,65が位置するので、周回移動中に苗収容体45…の浮き上がりも防止されて、苗収容体45…の周回動が適確に行われるようになる。苗収容体45…の周回移動軌跡の下方には、苗収容体45…の周回移動中で且つ苗植付け体4L,4Rの上方位置以外で、苗収容体45…を、下方回動により開放動作する底蓋44が閉じた状態となるようにして支持する支持体67を周回移動軌跡に沿って設けている。従って、前記ガイド体65,65,65と前記突出部66の上記構成は、苗収容体45…の底部に設けた底蓋44が周回移動中に開いて苗収容体45…内に収容した苗が底蓋44が開いて生じた隙間からはみ出て苗を傷めることも防止するものとなる。また、本例では、苗収容体45…のそれぞれに一体的に設けた連結体39…に上記突出部66を形成したので、構成の簡略化が図れている。なお、前記支持体66と前記ガイド体65,65,65は、第一支持フレーム63に取付けた取付部材68に取付けて支持している。
苗供給装置42の苗収容体45…の周回移動軌跡の内側部位は、上側をカバー体69で覆っている。従って、作業者が苗供給装置42の後側から苗収容体45…に苗を供給するときに、このカバー体69の上に苗を一時的に置け、しかも、このカバー体69上に置いた苗は、苗収容体45…に苗供給する作業者から取出すのも容易であり、従って、苗供給作業が容易に行え、作業能率の向上が図れる。本例のカバー体69は、苗収容体45…の周回移動軌跡の内側ほぼ全域を覆うように構成しているので、カバー体69の上に置いた苗が落下することが生じ難い。
以下、苗供給装置42の苗収容体45…の底蓋44…を苗植付け体4L,4Rの上方位置で開放する底蓋開放機構47について説明する。
まず、前記のとおり、苗収容体45…の周回移動軌跡の下方には、苗収容体45…の周回移動中で且つ苗植付け体4L,4Rの上方位置以外で、苗収容体45…を、下方回動により開放動作する底蓋44が閉じた状態となるようにして支持する支持体67を周回移動軌跡に沿って設けている。この支持体67は、苗植付け体4L,4Rの上方位置では、底蓋44が下方回動して開放動作可能となるように底蓋44の下方領域から退避した位置に変位させて設けている。また、底蓋44を下方回動可能に取付けている取付部50を苗収容体45…の周回移動方向Dの上手側になるように構成している。
更に、この支持体67は、左右の苗植付け体4L,4Rのそれぞれに対応して苗を供給する苗収容体45…を設定しており、例えば、本例のように、苗植付け体4L,4Rを左右に二体並べて設けて同時に2条植付け可能に構成した場合には、前記のように、右側の苗植付け体4Rに落下供給する苗収容体45と左側の苗植付け体4Lに落下供給する苗収容体45とを交互に連結している。従って、右側の苗植付け体4に落下供給するよう設定した苗収容体45が右側の苗植付け体4Rの上方を通過するときにのみその苗収容体45の底蓋44が開放されるようにし、且つ、左側の苗植付け体4Lに落下供給するよう設定した苗収容体45が左側の苗植付け体4Lの上方を通過するときにのみその苗収容体45の底蓋44が開放されるようにする必要がある。このため、底蓋44に苗収容体45…の周回移動軌跡に対して外側に突出する突出部4L,4Raを設けたものと、内側に突出する突出部4L,4Rbを有するものを設け、外側突出部4L,4Raを設けた底蓋44と内側突出部4L,4Rbを設けた底蓋44とを互いに連結する苗収容体45…に対して交互に設ける。そして、先に苗植付け体の上方を通過することになる右側(周回移動方向Dの上手側)の苗植付け体4Rに落下供給するよう設定した苗収容体45が右側の苗植付け体4Rの上方を通過するとき、前記支持体67は、前記突出部4L,4Ra或は4L,4Rbを支持する位置から退避し、且つ、反対側に突出する突出部4L,4Rb或は4L,4Raを支持する位置に変位するように設ける。また、後に苗植付け体の上方を通過することになる左側(周回移動方向Dの下手側)の苗植付け体4Lに落下供給するよう設定した苗収容体45が左側の苗植付け体4Lの上方を通過するとき、前記支持体67は、前記突出部4L,4Rb或は4L,4Raを支持する位置から退避し、且つ、反対側に突出する突出部4L,4Ra或は4L,4Rbを支持する位置となる個所に変位するように設ける。これにより、右側の苗植付け体4Rに落下供給するよう設定した苗収容体45が右側の苗植付け体4Rの上方を通過するときは、その苗収容体45の底蓋44が開放可能となり、且つ、左側の苗植付け体4Lに落下供給するよう設定した苗収容体45が右側の苗植付け体4Rの上方を通過するときは、その苗収容体45の底蓋44は閉じた状態に支持される。また、左側の苗植付け体4Lに落下供給するよう設定した苗収容体45が左側の苗植付け体4Lの上方を通過するときは、その苗収容体45の底蓋44が開放可能となり、且つ、右側の苗植付け体4Rに落下供給するよう設定した苗収容体45が左側の苗植付け体4Lの上方を通過するときは、その苗収容体45の底蓋44は閉じた状態に支持される。従って、この構成を採用すれば、左右の苗植付け体4L,4Rの上方位置に移動した苗収容体45…の底蓋44は、苗供給すべき苗植付け体に対応して支持体67による支持状態が解除されて開放動作することになる。よって、左右の苗植付け体4L,4Rに対して適確に苗を落下供給でき、良好に苗移植作業が行える。
ところで、上記支持体67にあって、苗収容体45の底蓋44を支持状態から非支持状態に切換る箇所を苗収容体45の周回方向に沿って移動調節可能に設けると、底蓋44を開く箇所を調節することができる。これにより、例えば、玉ネギや長ネギなどの長い苗の移植作業を行うときは、苗植付け体の上方で苗収容体45の底蓋44が開いて苗収容体45の下方に苗の全体が完全に抜け落ちるまでに要する時間が長くなる。このようなときは、支持体67の底蓋44を支持状態から非支持状態に切換る箇所を(底蓋44が開き作動し始める箇所)を苗収容体45の周回方向上手側に移動調節することで、苗植付け体への苗の落下供給に時間の余裕ができ、苗供給装置42から苗植付け体4L,4Rへの適確な苗の落下供給が行えるようになる。なお、この場合、下記の可動支持体70を設けない構成とした場合、棒状部材で構成する支持体67にあって、苗収容体45の底蓋44を支持状態から非支持状態に切換る箇所の部位を、その他の部位に対して別部材で構成し、且つ、その部位をその他の部位に対してスライド調節可能に連結することで容易に構成できる。
更に、本例では、苗収容体45が、苗植付け体4L,4Rの上方位置に移動しても、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下に位置する個所まで上昇するまで底蓋44を閉じた状態で支持し、且つ、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下に位置する個所まで上昇すると前記底蓋44の支持状態を解除して底蓋44を開放動作させる可動支持体70を設けている。この可動支持体70は、底蓋44を閉じた状態に支持する底蓋支持位置と底蓋44を開放可能にする底蓋非支持位置とに移動可能に設けて、苗植付け体4L,4Rとともに昇降動する昇降部材71,71と接当することにより可動支持体70が底蓋支持位置から底蓋非支持位置に移動し、前記昇降部材71,71が接当しないときにはスプリング等の弾性部材によって底蓋支持位置に位置するように構成している。
本例の苗移植機は、前記のように、株間隔変更しても苗を適正な姿勢で植付けられるようにするため、機体前進中の苗植付け体4L,4Rの地面に対する昇降軌跡(動軌跡)が株間隔変更しても変化しないように構成している。即ち、苗植付け体4L,4Rを間欠駆動機構Kと株間隔変更用変速部C3によって停止時間変更可能に間欠的に昇降動作する(但し、機体の前進速度に対する昇降動作中の苗植付け体4L,4Rの平均昇降速度は停止時間が変更されても変わらない)機構としている。一方、苗供給装置42の周回する苗収容体45…への苗の供給作業を容易に行えるようにするため、苗供給装置42の苗収容体45…の周回移動を定速移動するよう連続的に回転駆動する構成とし、且つ、株間隔変更しても苗植付け体への苗の供給が適正に行われるよう、苗収容体45…の周回移動速度を株間隔変更用変速部C3の変速に対応して変速する構成としている。このため、苗植付け体4L,4Rの昇降停止時間が昇降動作時間より短くなるような短い株間隔に設定した場合には、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇する前に苗収容体45が底蓋44を開放して苗を落下供給する箇所まで移動することになる。しかし、上記のように、底蓋44を開放可能な位置に苗収容体45が移動しても、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇していなければ、その苗収容体45の底蓋44が開かないように支持する状態とし、且つ、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇したときにその苗収容体45の底蓋44を開くように非支持状態とする可動支持体70を設けることで、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇する前に苗が落下供給されて、苗案内体35,35内に苗が入り込む前に苗が風であおられるなどして、苗が苗植付け体4L,4R内に入り込まなくなる問題を解消でき、苗供給装置42の収容体45から苗植付け体4L,4Rへの苗の落下供給が良好に行われるようになる。なお、変更可能な株間隔の範囲を、苗植付け体4L,4Rの昇降停止時間が昇降動作時間より短くなることがないように設定した場合には、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇する前に苗収容体45が底蓋44を開放して苗を落下供給する箇所まで移動することはなく、常に、苗植付け体4L,4Rが苗収容体45の直下の上昇停止位置まで上昇してから苗収容体45が底蓋44を開放して苗を落下供給する箇所に移動するようになるので、上記の可動支持体70を取り除いてコストダウンを図ることができる。
尚、上記苗移植機は、苗供給装置42に供給する苗を予備的に置いておくための苗台80を機体上部で苗供給装置42の前側位置に取付けている
苗移植機の側面図。 苗移植機の平面図。 苗移植機の伝動構成を示す説明図。 苗収容体の連結構成を示す斜視図。 苗供給装置の一部を示す平面図。 苗供給装置の一部を示す断面側面図。 苗供給装置から苗植付け体への苗供給部を示す正面図。 苗供給装置から苗植付け体への苗供給部を示す平面図。 (a)苗植付け体の側面図、(b)苗植付け体の背面図。 (a)別形状の苗植付け体の側面図、(b)別形状の苗植付け体の背面図。 (a)別構成の覆土鎮圧輪の側面図、(b)別構成の覆土鎮圧輪の背面図。 覆土鎮圧輪の取付け構成を示す部分背面図。
1:走行装置
2b:機体フレーム
3A:昇降機構
4L,4R:苗植付け体
19:前側連結軸
20:第一昇降アーム
21:後側連結軸
22:第二昇降アーム
36,36’:覆土鎮圧輪
37:支持フレーム
41:ウエイト
42:苗供給装置
43:筒状体
43a:開口部
44:底蓋
45:苗収容体
46:苗収容体移動機構
47:底蓋開放機構
51:移動作用体
54:伝動ケース
70:可動支持体
71:昇降部材
a:偏倚部
b:クチバシ先端部

Claims (3)

  1. 機体を自走させる走行装置と、昇降動及び開閉動する左右二体のクチバシ型苗植付け体4L,4Rと、該左右苗植付け体4L,4Rに苗を供給する苗供給装置42とを設けた苗移植機において、前後に二分割構成した左右の苗植付け体(4L,4R)をその前側に設けた左右方向の前側連結軸(19)と後側に設けた左右方向の後側連結軸(21)に開閉回動自在に取り付け、昇降機構(3A)の第一昇降アーム(20)を前側連結軸(19)に回動自在に連結し、昇降機構(3A)の第二昇降アーム(22)を後側連結軸(21)に回動自在に連結して、左右の苗植付け体(4L,4R)を昇降作動させる構成とし、前記苗供給装置(42)を上下に開口する筒状体(43)及び該筒状体(43)の下側の開口部(43a)を開閉する底蓋(44)を有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体(45)と、該苗収容体(45)を前記二体の苗植付け体(4L,4R)の上方を通過する状態でループ状軌跡で周回動させる苗収容体移動機構(46)と、苗収容体(45)の底蓋(44)を二体の苗植付け体(4L,4R)の上方位置で開放する底蓋開放機構(47)で構成し、前記左右二体の苗植付け体4L,4Rを、それぞれ下部側が上部側に対して機体の左右方向及び機体前後方向に偏倚した状態に設け、且つ、二体の苗植付け体(4L,4R)の下部側が互いに左右逆方向及び前後逆方向に偏倚した状態に設けて複数条千鳥植え可能に構成し、左右苗植付け体(4L,4R)が植付けた前後にずれた左右の植付け苗に対して覆土鎮圧する左右の覆土鎮圧輪(36’)を、左右苗植付け体(4L,4R)の苗植付け個所の各々後方左右両側近傍位置で且つ左右苗植付け体(4L,4R)の下部側の前後のずれに対応して前後にずらして配置すると共に、左右の覆土鎮圧輪(36’)のうちで隣接する覆土鎮圧輪(36’)が互いに接触しない状態で且つ背面視で重なる状態に配置したことを特徴とする苗移植機。
  2. 左右覆土鎮圧輪(36,36’)を、機体フレーム(2b)に前部が左右軸回りに回動自在に取付けた左右の支持フレーム(37)の後部側にそれぞれ苗植付け箇所から左右両側で左右等間隔に配置して横軸回りに回転自在に取付け、左右の支持フレーム(37)を、苗植付け箇所に対して、苗植付け体(4L,4R)の下部側に対する上部側の左右方向における偏倚方向と同じ方向に偏った位置に配置し、支持フレーム(37)の前部を機体側面視で前後方向において同じ箇所に回動自在に取り付け、前側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪(36,36’)を支持する支持フレーム(37)の後部に設けるウエイト(41)は前寄りに配置し、後側にずれて配置した左右の覆土鎮圧輪(36,36’)を支持する支持フレーム(37)の後部に設けるウエイト(41)は後寄りに配置したことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 機体の左右一方側に左右苗植付け体(4L,4R)を左右に並べて設け、機体の左右反対側に苗供給装置(42)の左右移動作用体(51)を駆動回転する動力が入力されて左右一方側の移動作用体(51)に伝動する伝動ケース(54)を設け、苗収容体(45)が左右苗植付け体(4L,4R)の上方位置に移動しても、苗植付け体(4L,4R)が苗収容体(45)の直下に位置する個所まで上昇するまで底蓋(44)を閉じた状態で支持し、且つ、苗植付け体(4L,4R)が苗収容体(45)の直下に位置する個所まで上昇すると底蓋(44)の支持状態を解除して底蓋(44)を開放動作させる可動支持体(70)を設け、該可動支持体(70)を左右苗植付け体(4L,4R)とともに昇降動する昇降部材(71)と接当することにより底蓋支持位置から底蓋非支持位置に移動し、該昇降部材(71)が接当しないときには弾性部材によって底蓋支持位置に位置するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の苗移植機。
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