JP6741059B2 - 移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、タマネギ苗などを移植する移植機に関する。
エンジン、操作ユニット、植付深さ調節機構、タマネギ苗供給テーブル、タマネギ苗植付装置、および鎮圧機構などを備えるタマネギ苗移植機などの移植機が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
車体の前部には、エンジンなどが、左右一対の従動前輪とともに配置されている。
操作ユニットは、作業者が車体の後方を歩きながら車体操向操作を行うための操縦ハンドルの中央部に配置されており、副変速レバーなどを有する。
植付深さ調節機構は、車高を調節することによりタマネギ苗の植付深さを一定に保つためのセンサー板などを有する。
タマネギ苗供給テーブルは、無端チェーンにより車体左右方向に延びるループ状に連結されて周回移動させられる、作業者により補給されたタマネギ苗を収容する二十八個のタマネギ苗収容カップなどを有する。
車体の後部には、車体側面視において8の字状の植付ホッパー移動静軌跡に沿って上下移動させられる、タマネギ苗供給テーブルにより落下供給されたタマネギ苗を植付けるタマネギ苗植付装置、および植付けられたタマネギ苗の周辺の土壌に鎮圧荷重を負荷する鎮圧機構などが、左右一対の駆動後輪とともに配置されている。
タマネギ苗植付ホッパーは、タマネギ苗供給テーブルにより供給されたタマネギ苗を受入れて植付ける、二本の植付条にそれぞれ対応する植付ホッパーである。
特開2014−131520号公報
しかしながら、前述されたこのような従来の移植機においては、狭小な植付条間距離に応じることが必ずしも容易ではない。
本発明は、前述された従来の課題を考慮し、狭小な植付条間距離に応じた植付装置設計寸法を容易に実現することが可能な移植機を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、左右の駆動後輪(50)と、苗を圃場に植え付ける左右の植付具(310,320)と、前記左右の植付具(310,320)で植え付けた苗の両側を各々鎮圧する鎮圧輪(411、412、421、422)を備える移植機において、前記鎮圧輪(411、412、421、422)は、前記左右の植付具(310,320)が植え付けた苗の機体内側の土を各々鎮圧する第1内側鎮圧輪(411)と第2内側鎮圧輪(421)、及び前記左右の植付具(310,320)が植え付けた苗の機体外側の土を各々鎮圧する第1外側鎮圧輪(412)と第2外側鎮圧輪(422)で構成し、前記第1内側鎮圧輪(411)を装着する第1内側ステー(461)と前記第2内側鎮圧輪(421)を装着する第2内側ステー(463)を内側鎮圧輪フレーム(450)に各々設け、前記第1内側ステー(461)と前記第2内側ステー(463)は、側面視で取付位置を前後方向に異ならせると共に、背面視で互いに交差させ、前記第1外側鎮圧輪(412)を装着する第1外側ステー(462)を、車体左側に設けられる左外側鎮圧輪フレーム(430)に装着し、前記第2外側鎮圧輪(422)を装着する第2外側ステー(464)を、車体右側に設けられる右外側鎮圧輪フレーム(440)に装着し、前記第1内側鎮圧輪(411)、第1外側鎮圧輪(412)、第2内側鎮圧輪(421)及び第2外側鎮圧輪(422)よりも機体後側で前記内側鎮圧輪フレーム(450)、左外側鎮圧輪フレーム(430)及び右外側鎮圧輪フレーム(440)を鎮圧輪フレーム連結アーム部材(492)に連結し、前記第1内側鎮圧輪(411)、第1外側鎮圧輪(412)、第2内側鎮圧輪(421)及び第2外側鎮圧輪(422)を下方へ付勢する左右の鎮圧装置付勢スプリング(471,481)を各々備える左右の鎮圧装置付勢ロッド(470,480)の下端部を前記鎮圧輪フレーム連結アーム部材(492)に接続し、前記左右の鎮圧装置付勢ロッド(470,480)の車体左右方向を基準としたそれぞれの中心は、前記左右の植付具(310,320)がそれぞれ有する左右の苗受入部(311,321)の前記車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致させ、前記左右の植付具(310,320)が植え付けた苗の周辺の土壌に供給する水を貯留する水タンク(600)を載置した状態で移動可能に構成し、前記水タンク(600)を移動させた位置に拘わらず、水タンク(600)の後端部は前記左右の駆動後輪(50)の後輪駆動軸(51)よりも機体後方に位置させ、前記後輪駆動軸(51)に動力を伝達する後輪伝動ケース(30)を設け、前記水タンク(600)を載置する水タンクステー(700)は脚部(710d)を有し、前記脚部(710d)を前記後輪伝動ケース(30)により支持したことを特徴とする移植機である。
請求項2の発明は、前記左右の植付具(310,320)に苗を供給する供給装置(200)を設け、車体前後方向を基準として該供給装置(200)よりも前方に設けられた車体カバー(11)と、植付けられる前記苗を収容する苗コンテナ(800)を前記車体カバー(11)の上方に保持する苗コンテナ保持機構(900)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の移植機である。
請求項3の発明は、前記水タンクステー(700)は、前記車体左右方向を基準として前記供給装置(200)の左右外側面よりも内側に配置することを特徴とする請求項に記載の移植機である。
上記請求項1から請求項の発明に関連する、第1の関連発明は、移植物を供給する移植物供給装置(200)と、前記移植物供給装置(200)により供給された前記移植物を受入れて植付ける、複数本の植付条にそれぞれ対応する複数個の移植物植付具(310、320)とを備え、複数個の前記移植物植付具(310、320)の各々は、前記移植物供給装置(200)により供給された前記移植物を受入れる移植物受入部(311、321)と、前記移植物受入部(311、321)により受入れられた前記移植物を植付ける、前記移植物受入部(311、321)の下方に設けられた移植物植付部(312、322)と、を有し、複数個の前記移植物植付具(310、320)は、車体左右方向を基準として並んで配置されており、複数個の前記移植物植付具(310、320)の内、所定の隣接する二個の前記移植物植付具(310、320)は、対になっており、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)が有する前記移植物植付部(312、322)の下端部同士の間の距離(δ2)は、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)が有する前記移植物受入部(311、321)の中心部同士の間の距離(δ1)より小さいことを特徴とする移植機である。
また、第2の関連発明は、植付けられた前記移植物の周辺の土壌を鎮圧する、複数個の前記移植物植付具(310、320)にそれぞれ対応する複数個の鎮圧装置(410、420)を備え、複数個の前記鎮圧装置(410、420)の各々は、前記移植物植付具(310、320)を挟むように前記車体左右方向を基準として並んで設けられた二個の鎮圧輪(411、412、421、422)を有し、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)にそれぞれ対応する二個の前記鎮圧装置(410、420)の各々が有する二個の前記鎮圧輪(411、412、421、422)の鉛直面に対する傾斜度は、互いに異なることを特徴とする第1の関連発明に記載の移植機である。
また、第3の関連発明は、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)にそれぞれ対応する二個の前記鎮圧装置(410、420)が有する四個の前記鎮圧輪(411、412、421、422)の内、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)の間の二個の前記鎮圧輪(411、421)の前記傾斜度は、残る二個の前記鎮圧輪(412、422)の前記傾斜度より小さいことを特徴とする第2の関連発明に記載の移植機である。
また、第4の関連発明は、前記鎮圧輪(411、412、421、422)に付着した泥土を掻落とす、複数個の前記鎮圧輪(411、412、421、422)にそれぞれ対応する複数個のスクレーパー(511、512、521、522)を備え、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)の間の二個の前記鎮圧輪(411、421)にそれぞれ対応する二個の前記スクレーパー(511、521)の上下方向を基準とした取付位置は、互いに異なることを特徴とする第2の関連発明に記載の移植機である。
また、第5の関連発明は、車体左側に設けられた左外側鎮圧輪フレーム(430)と、車体右側に設けられた右外側鎮圧輪フレーム(440)と、前記左外側鎮圧輪フレーム(430)と、前記右外側鎮圧輪フレーム(440)と、の間に設けられた内側鎮圧輪フレーム(450)とを備え、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)にそれぞれ対応する二個の前記鎮圧装置(410、420)が有する四個の前記鎮圧輪(411、412、421、422)の内、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)の間の二個の前記鎮圧輪(411、421)は前記内側鎮圧輪フレーム(450)に取付けられており、残る二個の前記鎮圧輪(412、422)の内、前記車体左側の一個の前記鎮圧輪(412)は前記左外側鎮圧輪フレーム(430)に取付けられており、前記車体右側の一個の前記鎮圧輪(422)は前記右外側鎮圧輪フレーム(440)に取付けられており、対になっている二個の前記移植物植付具(310、320)の間の二個の前記鎮圧輪(411、421)の車体前後方向を基準とした取付位置は、互いに異なることを特徴とする第2の関連発明に記載の移植機である。
また、第6の関連発明は、前記鎮圧装置(410、420)を下方に付勢する、複数個の前記鎮圧装置(410、420)にそれぞれ対応する複数個の鎮圧装置付勢ロッド(470、480)を備え、複数個の前記鎮圧装置付勢ロッド(470、480)の前記車体左右方向を基準とした中心は、それぞれ、複数個の前記移植物受入部(311、321)の前記車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致することを特徴とする第2の関連発明に記載の移植機である。
また、第7の関連発明は、車体前後方向を基準として前記移植物供給装置(200)よりも前方に設けられた車体カバー(11)と、植付けられる前記移植物を収容する移植物コンテナ(800)を前記車体カバー(11)の上方に保持する移植物コンテナ保持機構(900)とを備えることを特徴とする第1の関連発明に記載の移植機である。
また、第8の関連発明は、前記移植物コンテナ保持機構(900)は、前記移植物コンテナ(800)を係止し支持する、前記移植物供給装置(200)の前側面に取付けられたプレート部材(910)を有することを特徴とする第7の関連発明に記載の移植機である。
また、第9の関連発明は、前記移植物コンテナ保持機構(900)は、前記移植物コンテナ(800)を係止する、前記移植物供給装置(200)の前側面に取付けられたボルト(921)と、前記移植物コンテナ(800)を支持する、前記車体カバー(11)の上側面に設けられたリブ(922)と、を有することを特徴とする第7の関連発明に記載の移植機である。
請求項1の発明により、第1内側鎮圧輪(411)と第2内側鎮圧輪(421)を装着する第1内側ステー(461)と第2内側ステー(462)の取付位置を側面視で前後方向に異ならせると共に、背面視で互いに交差させたことにより、左右の植付具(310,320)の植付位置が互いに接近するので、植付条間を狭くすることができる。
また、植え付けた苗の内側及び外側の土壌が確実に鎮圧される位置に第1内側鎮圧輪(411)と第2内側鎮圧輪(421)を配置することができるので、植付条間を狭くしても植え付けた苗の周辺の土壌が確実に鎮圧される。
また、水タンク(600)の移動位置に拘わらず、水タンク(600)の後端部が後輪駆動軸(51)よりも機体後方に位置する構成としているので、水タンク(600)の重心位置が後輪回転軸(51)よりも大きく前方に位置することがなく、機体の旋回操作を行うときに車体(10)の操作に要する力が軽減される。
また、左右の鎮圧装置付勢ロッド(470,480)の車体左右方向を基準としたそれぞれの中心を、左右の苗受入部(311,321)の車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致させたことにより、上下移動する鎮圧輪(411,412,421,422)の間の相互作用に起因する鎮圧荷重の大きな変動が発生する恐れを低減することが可能である。
また、水タンク(600)を載置する水タンクステー(700)の脚部(710d)を後輪伝動ケース(30)に接続したことにより、水タンクステー(700)の取付け強度が十分に確保される。
請求項2の発明により、請求項1の発明の効果に加えて、苗を収容する苗コンテナ(800)を車体カバー(11)の上方に保持することにより、苗コンテナ(800)から予備的な苗を容易に補充することができる。
請求項3の発明により、請求項の発明の効果に加えて、水タンクステー(700)は、車体左右方向を基準として移植物供給装置(200)の左右外側面よりも内側に設けられていることにより、水タンクステー(700)と植付けられた移植物または障害物などとの間の干渉が発生する恐れを低減することが可能である。
上記の請求項1から請求項5の発明の効果に加えて、第1の関連発明により、対になっている二個の移植物植付具(310、320)が有する移植物植付部(312、322)の下端部同士の間の距離(δ2)は、対になっている二個の移植物植付具(310、320)が有する移植物受入部(311、321)の中心部同士の間の距離(δ1)より小さいことにより、狭小な植付条間距離に応じた植付装置設計寸法を容易に実現することが可能である。
また、第2の関連発明により、第1の関連発明の効果に加えて、対になっている二個の移植物植付具(310、320)にそれぞれ対応する二個の鎮圧装置(410、420)の各々が有する二個の鎮圧輪(411、412、421、422)の鉛直面に対する傾斜度は、互いに異なることにより、土壌が確実に鎮圧される鎮圧輪レイアウトを実現することが可能である。
また、第3の関連発明により、第2の関連発明の効果に加えて、対になっている二個の移植物植付具(310、320)の間の二個の鎮圧輪(411、421)の傾斜度は、残る二個の鎮圧輪(412、422)の傾斜度より小さいことにより、土壌が確実に鎮圧される鎮圧輪レイアウトを簡素な構成で実現することが可能である。
また、第4の関連発明により、第2の関連発明の効果に加えて、対になっている二個の移植物植付具(310、320)の間の二個の鎮圧輪(411、421)にそれぞれ対応する二個のスクレーパー(511、521)の上下方向を基準とした取付位置は、互いに異なることにより、土壌が確実に鎮圧される鎮圧輪レイアウトを簡素な構成で実現することが可能である。
また、第5の関連発明により、第2の関連発明の効果に加えて、対になっている二個の移植物植付具(310、320)の間の二個の鎮圧輪(411、421)の車体前後方向を基準とした取付位置は、互いに異なることにより、土壌が確実に鎮圧される鎮圧輪レイアウトを簡素な構成で実現することが可能である。
また、第6の関連発明によって、第2の関連発明の効果に加えて、複数個の鎮圧装置付勢ロッド(470、480)の車体左右方向を基準とした中心は、それぞれ、複数個の移植物受入部(311、321)の車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致することにより、上下移動する鎮圧輪の間の相互作用に起因する鎮圧荷重の大きな変動が発生する恐れを低減することが可能である。
また、第7の関連発明によって、第1の関連発明の効果に加えて、植付けられる移植物を収容する移植物コンテナ(800)を車体カバー(11)の上方に保持することにより、移植物コンテナ(800)から予備的な移植物を容易に補充することが可能である。
また、第8の関連発明によって、第7の関連発明の効果に加えて、移植物コンテナ(800)を係止し支持する、移植物供給装置(200)の前側面に取付けられたプレート部材(910)を有することにより、移植物コンテナ(800)を容易に保持させることが可能である。
また、第9の関連発明によって、第7の関連発明の効果に加えて、移植物コンテナ(800)を係止する、移植物供給装置(200)の前側面に取付けられたボルト(921)と、移植物コンテナ(800)を支持する、車体カバー(11)の上側面に設けられたリブ(922)と、を有することにより、移植物コンテナ(800)を容易に保持させることが可能である。
本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の左側面図 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の上面図 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の背面図 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機のタマネギ苗植付装置近傍の部分背面図 (a)本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の鎮圧機構近傍の模式的な部分斜視図(その一)、(b)本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の鎮圧機構近傍の模式的な部分斜視図(その二) 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の水タンク近傍の部分左側面図 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の水タンクステー近傍の模式的な部分斜視図 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の水タンク近傍の模式的な部分斜視図 本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機のタマネギ苗コンテナ近傍の模式的な部分斜視図 本発明における別の実施の形態のタマネギ苗移植機の左側面図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
はじめに、図1および2を参照しながら、本発明における移植機の一例である本実施の形態のタマネギ苗移植機の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の左側面図であり、図2は本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の上面図である。
図1においては、以下の説明がより理解しやすくなるように、水タンク600などは透視的に図示されている。
そして、図2においては、水タンク600、および副変速レバー61などは図示されていない。
本実施の形態のタマネギ苗移植機は、エンジン20、操作ユニット60、植付深さ調節機構100、タマネギ苗供給テーブル200、タマネギ苗植付装置300、および鎮圧機構400などを備える。
車体10の前部には、エンジン20などが、左右一対の従動前輪40とともに配置されている。
操作ユニット60は、作業者が車体10の後方を歩きながら車体操向操作を行うための操縦ハンドル70の中央部に配置されており、副変速レバー61などを有する。
植付深さ調節機構100は、車高を調節することによりタマネギ苗の植付深さを一定に保つためのセンサー板110などを有する。
タマネギ苗供給テーブル200は、無端チェーンにより車体左右方向に延びるループ状に連結されて周回移動させられる、作業者により補給されたタマネギ苗を収容する二十八個のタマネギ苗収容カップ210などを有する。
車体10の後部には、車体側面視において8の字状の植付ホッパー移動静軌跡に沿って上下移動させられる、タマネギ苗供給テーブル200により落下供給されたタマネギ苗を植付けるタマネギ苗植付装置300、および植付けられたタマネギ苗の周辺の土壌に鎮圧荷重を負荷する鎮圧機構400などが、左右一対の駆動後輪50とともに配置されている。
つぎに、図1〜5を主として参照しながら、本実施の形態のタマネギ苗移植機の構成および動作についてより具体的に説明する。
ここに、図3は本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の背面図であり、図4は本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機のタマネギ苗植付装置300近傍の部分背面図であり、図5(a)および(b)は本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の鎮圧機構400近傍の模式的な部分斜視図(その一および二)である。
図3および4においては、以下の説明がより理解しやすくなるように、内側鎮圧輪フレーム450などは透視的に図示されている。
そして、図3および4においては、水タンク600、および水タンクステー700などは図示されていない。
タマネギ苗供給テーブル200は、タマネギ苗を供給する供給テーブルである。タマネギ苗は、本発明における移植物の一例である。タマネギ苗供給テーブル200は、本発明における移植物供給装置の一例である。
タマネギ苗植付ホッパー310および320は、タマネギ苗供給テーブル200により供給されたタマネギ苗を受入れて植付ける、二本の植付条にそれぞれ対応する植付ホッパーである。タマネギ苗植付ホッパー310および320は、本発明における移植物植付具の一例である。
タマネギ苗植付ホッパー310は、タマネギ苗供給テーブル200により供給されたタマネギ苗を受入れるタマネギ苗受入部311と、タマネギ苗受入部311により受入れられたタマネギ苗を植付ける、タマネギ苗受入部311の下方に設けられたタマネギ苗植付部312と、を有する。タマネギ苗植付ホッパー320は、タマネギ苗供給テーブル200により供給されたタマネギ苗を受入れるタマネギ苗受入部321と、タマネギ苗受入部321により受入れられたタマネギ苗を植付ける、タマネギ苗受入部321の下方に設けられたタマネギ苗植付部322と、を有する。タマネギ苗受入部311および321は、本発明における移植物受入部の一例である。タマネギ苗植付部312および322は、本発明における移植物植付部の一例である。
タマネギ苗植付ホッパー310および320は、車体左右方向を基準として並んで配置されている。
タマネギ苗植付部312および322の下端部同士の間の距離δ2は、タマネギ苗受入部311および321の中心部同士の間の距離δ1より小さい。
本実施の形態においては、タマネギ苗植付装置300の全体的な外観形状は、距離δ2が距離δ1より小さくなるように車体左右方向を基準とした中心に向かって下窄まりな形状である。たとえば、距離δ1は25センチメートルであり、距離δ2は17センチメートルである。
このため、タマネギ苗供給テーブル200により供給されたタマネギ苗を確実に受入れるための微妙な設計寸法が必要とされるタマネギ苗受入部311および321の中心部同士の間の距離δ1、およびタマネギ苗収容カップ210の配置レイアウトおよび形状などは従来通りに踏襲されるが、タマネギ苗植付部312および322の下端部同士の間の距離δ2は小さくされるので、狭小な植付条間距離に応じた植付装置設計寸法が容易に実現される。
鎮圧装置410および420は、植付けられたタマネギ苗の周辺の土壌を鎮圧する、タマネギ苗植付ホッパー310および320にそれぞれ対応する鎮圧装置である。
鎮圧装置410は、タマネギ苗植付ホッパー310を挟むように車体左右方向を基準として並んで設けられた鎮圧輪411(内側第1鎮圧輪)および412(外側第1鎮圧輪)を有する。鎮圧装置420は、タマネギ苗植付ホッパー320を挟むように車体左右方向を基準として並んで設けられた鎮圧輪421(内側第2鎮圧輪)および422(外側第2鎮圧輪)を有する。
鎮圧輪411および412の鉛直面に対する傾斜度は、互いに異なる。鎮圧輪421および422の鉛直面に対する傾斜度は、互いに異なる。
鎮圧輪411、412、421および422の内、タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421の傾斜度は、残る鎮圧輪412および422の傾斜度より小さい。
本実施の形態においては、鎮圧輪411および412の鎮圧輪ステー461(第1内側ステー)および462(第1外側ステー)は車体背面視においてV字状であるようにタマネギ苗植付ホッパー310に沿って傾斜させられており、鎮圧輪421および422の鎮圧輪ステー463(第2内側ステー)および464(第2外側ステー)は車体背面視においてV字状であるようにタマネギ苗植付ホッパー320に沿って傾斜させられている。たとえば、鎮圧輪411および412の鉛直面に対する傾斜度は10度であり、鎮圧輪421および422の鉛直面に対する傾斜度は27度である。そして、鎮圧輪411、412、421および422の接地箇所は同じ高さの水平面に含まれているが、タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421の独立回転可能な鎮圧輪回転軸が鎮圧輪ステー461および463にそれぞれ取付けられる上下方向を基準とした取付位置は、残る鎮圧輪412および422の独立回転可能な鎮圧輪回転軸が鎮圧輪ステー461および463にそれぞれ取付けられる上下方向を基準とした取付位置とは、鎮圧輪412および422が鎮圧輪411および421に比べて大きく倒れているように異なる。
このため、タマネギ苗植付部312および322の下端部同士の間の距離δ2が小さくても、植付ホッパー移動静軌跡に沿って上下移動させられるタマネギ苗植付装置300と、鎮圧装置410と、の間の干渉が発生してタマネギ苗植付が妨げられる恐れがほとんどないのみならず、植付けられたタマネギ苗の周辺の土壌が確実に鎮圧される鎮圧輪レイアウトが実現される。
スクレーパー511、512、521および522は、鎮圧輪411、412、421および422に付着した泥土を掻落とす、鎮圧輪411、412、421および422にそれぞれ対応するスクレーパーである。
タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421にそれぞれ対応するスクレーパー511および521の上下方向を基準とした取付位置は、互いに異なる。
本実施の形態においては、スクレーパー511、512、521および522は鎮圧輪ステー461〜464にそれぞれ取付けられるが、スクレーパー521が鎮圧輪ステー463に取付けられる上下方向を基準とした取付位置は、スクレーパー511、512および522が鎮圧輪ステー461、462および464にそれぞれ取付けられる上下方向を基準とした取付位置より低い。
このため、スクレーパー511および521の間には段差が生じるので、泥土がスクレーパー511および521に溜まりにくい。そして、タマネギ苗植付部312および322の下端部同士の間の距離δ2が小さくても、タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421にそれぞれ対応するスクレーパー511および521の間の干渉が発生する恐れはほとんどないので、前述の如き望ましい鎮圧輪レイアウトの実現が妨げられない。
左外側鎮圧輪フレーム430は、車体左側に設けられた鎮圧輪フレームである。
右外側鎮圧輪フレーム440は、車体右側に設けられた鎮圧輪フレームである。
内側鎮圧輪フレーム450は、左外側鎮圧輪フレーム430と、右外側鎮圧輪フレーム440と、の間に設けられた鎮圧輪フレームである。
鎮圧輪411、412、421および422の内、タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421は内側鎮圧輪フレーム450に取付けられており、残る鎮圧輪412および422の内、車体左側の鎮圧輪412は左外側鎮圧輪フレーム430に取付けられており、車体右側の鎮圧輪422は右外側鎮圧輪フレーム440に取付けられている。
本実施の形態においては、鎮圧輪ステー461および463は内側鎮圧輪フレーム450に取付けられており、車体左側の鎮圧輪ステー462はタマネギ苗植付ホッパー310の左外側面よりも外側に設けられた左外側鎮圧輪フレーム430に取付けられており、車体右側の鎮圧輪ステー464はタマネギ苗植付ホッパー320の右外側面よりも外側に設けられた右外側鎮圧輪フレーム440に取付けられている。そして、左外側鎮圧輪フレーム430、右外側鎮圧輪フレーム440、および内側鎮圧輪フレーム450は、車体左右方向に延びる、鎮圧輪411、412、421および422よりも前方に設けられた鎮圧輪フレーム回動シャフト部材491へ接続されており、車体左右方向に延びる、鎮圧輪411、412、421および422よりも後方に設けられた鎮圧輪フレーム連結アーム部材492へ接続されているが、より具体的には、内側鎮圧輪フレーム450が、一体的に形成された、左外側鎮圧輪フレーム430、右外側鎮圧輪フレーム440、および鎮圧輪フレーム連結アーム部材492に溶接を利用して接続されている。さらに、左外側鎮圧輪フレーム430、右外側鎮圧輪フレーム440、内側鎮圧輪フレーム450、および鎮圧輪フレーム回動シャフト部材491は、タマネギ苗植付装置300に動力を伝達する植付装置伝動ケースなどよりも下方に設けられている。
このため、植付ホッパー移動静軌跡に沿って上下移動させられるタマネギ苗植付装置300と、左外側鎮圧輪フレーム430、右外側鎮圧輪フレーム440、内側鎮圧輪フレーム450、および鎮圧輪フレーム回動シャフト部材491と、の間の干渉が発生してタマネギ苗植付が妨げられる恐れがほとんどないのみならず、前述の如き望ましい鎮圧輪レイアウトの実現が妨げられない。
タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421の車体前後方向を基準とした取付位置は、互いに異なる。
本実施の形態においては、鎮圧輪ステー461および464が、鎮圧輪ステー462および463よりも車体前後方向を基準として前方に設けられている。そして、内側鎮圧輪フレーム450の右外側面の側から取付けられた、車体左側の鎮圧輪ステー461の取付基部は、内側鎮圧輪フレーム450の左外側面の側から取付けられた、車体右側の鎮圧輪ステー463の取付基部よりも前方に設けられており、鎮圧輪ステー461は鎮圧輪ステー463と車体背面視において狭小な植付条間距離に応じたコンパクトな配置関係で互いに交差する。
このため、タマネギ苗植付部312および322の下端部同士の間の距離δ2が小さくても、タマネギ苗植付ホッパー310および320の間の鎮圧輪411および421の間の干渉が発生する恐れはほとんどないので、前述の如き望ましい鎮圧輪レイアウトの実現が妨げられない。
鎮圧装置付勢ロッド470および480は、鎮圧装置410および420を下方に付勢する、鎮圧装置410および420にそれぞれ対応するロッドである。
本実施の形態においては、下方への付勢力を印加するための鎮圧装置付勢スプリング471および481がそれぞれ取付けられた鎮圧装置付勢ロッド470および480の下端部が、鎮圧輪フレーム連結アーム部材492へ接続されている。
鎮圧装置付勢ロッド470および480の車体左右方向を基準とした中心は、それぞれ、タマネギ苗受入部311および321の車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致する。
このため、鎮圧装置410が有する鎮圧輪411および412は鎮圧装置付勢ロッド470により均等に付勢され、鎮圧装置420が有する鎮圧輪421および422は鎮圧装置付勢ロッド480により均等に付勢されるので、圃場面の凹凸などにより上下移動する鎮圧輪411、412、421および422の間の相互作用に起因する鎮圧荷重の大きな変動が発生する恐れはほとんどない。
もちろん、鎮圧装置付勢ロッドの個数は、本実施の形態においては2であるが、1であってもよいし、3以上であってもよい。
鎮圧装置付勢ロッドの個数が1である変形例の実施の形態においては、鎮圧装置付勢スプリングの個数も削減されて1であるが、鎮圧輪411、412、421および422の間の相互作用に起因する鎮圧荷重の大きな変動が発生しにくいように、このような単一の鎮圧装置付勢スプリングが取付けられた鎮圧装置付勢ロッドの車体左右方向を基準とした中心は車体10の車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致することが望ましい。
もちろん、タマネギ苗植付ホッパーの個数は、本実施の形態においては2であるが、3以上であってもよい。
要するに、複数本の植付条にそれぞれ対応する複数個のタマネギ苗植付ホッパーの内、所定の隣接する二個のタマネギ苗植付ホッパーは、対になっており、対になっている二個のタマネギ苗植付ホッパーが有するタマネギ苗植付部の下端部同士の間の距離は、対になっている二個のタマネギ苗植付ホッパーが有するタマネギ苗受入部の中心部同士の間の距離より小さければよい。
なお、対になっている二個のタマネギ苗植付ホッパーにそれぞれ対応する二個の鎮圧装置の各々が有する二個の鎮圧輪の鉛直面に対する傾斜度は、互いに異なることが望ましい。
また、対になっている二個のタマネギ苗植付ホッパーにそれぞれ対応する二個の鎮圧装置が有する四個の鎮圧輪の内、対になっている二個のタマネギ苗植付ホッパーの間の二個の鎮圧輪の傾斜度は、残る二個の鎮圧輪の傾斜度より小さいことが望ましい。
また、対になっている二個のタマネギ苗植付ホッパーの間の二個の鎮圧輪にそれぞれ対応する二個のスクレーパーの上下方向を基準とした取付位置は、互いに異なることが望ましい。
また、複数個の鎮圧装置付勢ロッドの車体左右方向を基準とした中心は、それぞれ、複数個のタマネギ苗受入部の車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致することが望ましい。
つぎに、本実施の形態のタマネギ苗移植機の構成および動作についてさらにより具体的に説明する。
(A1)図1および6を主として参照しながら、水タンク600に関連する構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図6は、本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の水タンク600近傍の部分左側面図である。
水タンク600は、植付けられたタマネギ苗の周辺の土壌に供給される水を貯留するタンクである。
水タンクステー700は、水タンク600を載置するステーである。
水タンクステー700は、車体左右方向を基準としてタマネギ苗供給テーブル200の左右外側面よりも内側に設けられている。
このため、水タンクステー700の車体左右方向を基準とした幅はタマネギ苗供給テーブル200の車体左右方向を基準とした幅と同様に大きくなりすぎないので、水タンクステー700の収納性が向上され、水タンクステー700と植付けられたタマネギ苗または障害物などとの間の干渉が発生する恐れはほとんどない。
もちろん、水タンクステーは、本実施の形態においては車体左側に設けられているが、車体右側に設けられていてもよいし、車体左側および車体右側に設けられていてもよい。
後輪伝動ケース30は、後輪回転軸51に動力を伝達する伝動ケースである。
本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の水タンクステー700近傍の模式的な部分斜視図である図7などに示されているように、水タンクステー700は、第一水平プレート部材710と、第二水平プレート部材720と、を有する。
第一水平プレート部材710は、車体左右方向に延びる、後輪伝動ケース30の外側面へ接続されたプレート部材である。
本実施の形態においては、第一水平プレート部材710は、左側立上がり部710aと、本体水平部710bと、右側立上がり部710cと、脚部710dと、を有するが、より厳密には、本体水平部710bは僅かに後下がりである。そして、脚部710dの下端部は後輪伝動ケース30よりも内側に設けられている組付けプレート部材に締結部材を利用して接続されており、第一水平プレート部材710は前述の如く後輪伝動ケース30の外側面へ接続されている。
このため、チェーンケースとも呼ばれる後輪伝動ケース30は堅牢であるので、水タンクステー700の取付け強度が十分に確保される。
第二水平プレート部材720は、車体前後方向に延びる、第一水平プレート部材710に直交するように第一水平プレート部材710へ接続されたプレート部材である。
本実施の形態においては、第二水平プレート部材720は、前側立上がり部720aと、本体水平部720bと、後側立上がり部720cと、を有するが、より厳密には、本体水平部720bは僅かに後下がりである。
第二水平プレート部材720は、車体前後方向を基準としてスライド可能に第一水平プレート部材710へ接続されている。
本実施の形態においては、本体水平部720bが本体水平部710bの下側面に設けられた車体前後方向に延びるスライドガイド溝に嵌込まれており、第二水平プレート部材720は前述の如くスライド可能に第一水平プレート部材710へ接続されている。
このため、作業者は、第二水平プレート部材720をスライドさせて、水タンクステー700に水タンク600を容易に載置することができる。そして、作業者は、車体前後方向を基準として水タンク600の重心位置を調節することができる。
載置された水タンク600の後部は、車体前後方向を基準として後輪回転軸51よりも後方にある。
このため、第二水平プレート部材720が前方にスライドされている場合でも、水タンク600の重心位置は旋回支点を与える後輪回転軸51よりも大きく前方にはこないので、車体10の後方を歩きながら車体操向操作を行う作業者に要求される旋回時の車体上げ力が軽減される。
もちろん、水タンク600は、本実施の形態においては後部が後輪回転軸51よりも後方にあるが、中心部が後輪回転軸51よりも後方にあってもよいし、前部が後輪回転軸51よりも後方にあってもよい。
プラスチック製ホース部材を利用して構成された水ホース610は、水がポンプ装置により供給されるように、水出口端部の側がタマネギ苗植付部312および322の上端部近傍へ接続されている。
本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機の水タンク600近傍の模式的な部分斜視図である図8に示されているように、水ホース610は、水入口端部の側がプラスチック製タンク部材を利用して構成された水タンク600の水ホース挿入孔600aへ挿入される。
本実施の形態においては、水ホース610の水入口端部には、ステンレス鋼製メッシュ部材を利用して構成された水ホースフィルター612が鉄めっきクランプ部材を利用して構成された水ホースクランプ611により接続されている。そして、水ホースフィルター612と水ホースクランプ611との間の異種金属間電位差に起因する錆の発生を抑制する水ホース絶縁体613が、装着されている。
(A2)図1を主として参照しながら、タマネギ苗コンテナ800に関連する構成および動作について具体的に説明する。
車体カバー11は、車体前後方向を基準としてタマネギ苗供給テーブル200よりも前方に設けられたカバーである。
タマネギ苗コンテナ保持機構900は、植付けられるタマネギ苗を収容するタマネギ苗コンテナ800を車体カバー11の上方に保持する保持機構である。タマネギ苗コンテナ800は、本発明における移植物コンテナの一例である。タマネギ苗コンテナ保持機構900は、本発明における移植物コンテナ保持機構の一例である。
タマネギ苗コンテナ保持機構900は、プレート部材910を有する。
プレート部材910は、タマネギ苗コンテナ800を係止し支持する、タマネギ苗供給テーブル200の前側面に取付けられたプレート部材である。
本実施の形態においては、本発明における実施の形態のタマネギ苗移植機のタマネギ苗コンテナ800近傍の模式的な部分斜視図である図9に示されているように、プレート部材910は、左側コンテナ支持水平部910aと、連結水平部910bと、右側コンテナ支持水平部910cと、コンテナ係止部910dと、を有するが、より具体的には、コンテナ係止部910dが、一体的に形成された、左側コンテナ支持水平部910a、連結水平部910b、および右側コンテナ支持水平部910cに溶接を利用して接続されている。そして、コンテナ係止部910dのポール部は車体10の側に締結部材を利用して接続されており、フック状であるコンテナ係止部910dの上端部がタマネギ苗コンテナ800の左右前後外側面にそれぞれ設けられた何れかのコンテナ係止孔800aへ挿入されるとともに、前方に突出したフォーク状である、左側コンテナ支持水平部910a、および右側コンテナ支持水平部910cが下方からタマネギ苗コンテナ800を支持し、タマネギ苗コンテナ保持機構900は前述の如くタマネギ苗コンテナ800を車体カバー11の上方に保持する。
このため、ボンネットとも呼ばれる車体カバー11の上方に保持されるタマネギ苗コンテナ800の位置は車体10の後方を歩きながら車体操向操作を行う作業者の手が届きやすい位置であるので、作業者はタマネギ苗植付装置300へタマネギ苗コンテナ800から予備的なタマネギ苗を容易に補充することができる。そして、作業者は、左右外側面にそれぞれ設けられたコンテナ係止孔800aへ指を挿入することによりタマネギ苗コンテナ800を把持して、テーブルフレーム220などを利用して取付けられたプレート部材910にタマネギ苗コンテナ800を容易に係止させることができる。
なお、タマネギ苗コンテナ保持機構900は、本実施の形態においてはプレート部材910を有するが、本発明における別の実施の形態のタマネギ苗移植機の左側面図である図10に示されているように、タマネギ苗コンテナ800を係止する、タマネギ苗供給テーブル200の前側面に取付けられたボルト921と、タマネギ苗コンテナ800を支持する、車体カバー11の上側面に設けられたリブ922と、を有してもよい。
タマネギ苗コンテナ保持機構900がボルト921と、リブ922と、を有する別の実施の形態においては、作業者がテーブルフレーム220などを利用して取付けられたボルト921を容易に挿通することができるように、タマネギ苗コンテナ800の少なくとも後外側面が格子状であるメッシュ部材を利用して構成されており、タマネギ苗コンテナ800が安定的に保持されるように、複数個のボルト921が少なくとも上下一対で間隔をおいて設けられており、複数個のリブ922が少なくとも左右一対で間隔をおいて設けられていることが望ましい。
(B1)図2を主として参照しながら、ガイドパイプ80に関連する構成および動作について具体的に説明する。
車体10のメインフレームよりも後側に設けられたガイドパイプ80には、車体10の後方を歩きながら車体操向操作を行う作業者が姿勢を保持するために把持するガイドパイプグリップ81が接続されている。
本実施の形態においては、二個のガイドパイプグリップ81がガイドパイプ80の車体左右方向を基準とした両端部にそれぞれ接続されているので、作業者が何れの側を歩いている場合でも、ガイドパイプグリップ81は把持しやすい。
(B2)図1および2を主として参照しながら、車体バランサー12に関連する構成および動作について具体的に説明する。
車体前後方向に延びる仮想的な軸の周りの横揺れである車体10のローリングは、振り子センサー13により検知される。そして、振り子センサー13による検知の結果に基づいた車体バランス調節が車体バランサー12の姿勢変更を利用して行われ、走行時の車体ふらつきの発生が抑制される。
左右水平振り子機構である振り子センサー13による車体バランス調節の機能を旋回時などにロックするための振り子センサーロックレバー62は、テーブルフレーム220などを利用して構成された副変速レバー取付プレート61aに取付けられており、操縦ハンドル70の中央部に配置されている。
本実施の形態においては、振り子センサーロックレバー62は、空きスペースが存在する、副変速レバー取付プレート61aの右外側面の側から取付けられており、副変速レバー取付プレート61aの左外側面の側に設けられた副変速レバー61のレバー操作域と、振り子センサーロックレバー62のレバー操作域と、の間の干渉が発生する恐れはほとんどない。そして、チェンジレバーとも呼ばれる副変速レバー61はいつも振り子センサーロックレバー62と反対に位置するので、作業者が車体右側を歩いている場合でも、作業者の身体が振り子センサーロックレバー62に接触しにくい配置となり、振り子センサーロックレバー62のレバー操作が副変速レバー61のレバー操作にともない誤操作されることが防止され、作業者の意図しない走行伝動に切り替わることが防止される。
本発明における移植機は、狭小な植付条間距離に応じた植付装置設計寸法を容易に実現することが可能であり、タマネギ苗などを移植する移植機に利用する目的に有用である。
11 車体カバー
30 後輪伝動ケース
50 駆動後輪
51 後輪駆動軸
200 タマネギ苗供給テーブル(供給装置)
310 タマネギ苗植付ホッパー(植付具)
311 タマネギ苗受入部(苗受入部)
320 タマネギ苗植付ホッパー(植付具)
321 タマネギ苗受入部(苗受入部)
411 鎮圧輪(第1内側鎮圧輪)
412 鎮圧輪(第1外側鎮圧輪)
421 鎮圧輪(第2内側鎮圧輪)
422 鎮圧輪(第2外側鎮圧輪)
430 左外側鎮圧輪フレーム
440 右外側鎮圧輪フレーム
450 内側鎮圧輪フレーム
461 鎮圧輪ステー(第1内側ステー)
462 鎮圧輪ステー(第1外側ステー)
463 鎮圧輪ステー(第2内側ステー)
464 鎮圧輪ステー(第2外側ステー)
470 鎮圧装置付勢ロッド
471 鎮圧装置付勢スプリング
480 鎮圧装置付勢ロッド
481 鎮圧装置付勢スプリング
492 鎮圧輪フレーム連結アーム部材
600 水タンク
700 水タンクステー
710d 脚部
800 タマネギ苗コンテナ(苗コンテナ)
900 タマネギ苗コンテナ保持機構(苗コンテナ保持機構)

Claims (3)

  1. 左右の駆動後輪(50)と、苗を圃場に植え付ける左右の植付具(310,320)と、前記左右の植付具(310,320)で植え付けた苗の両側を各々鎮圧する鎮圧輪(411、412、421、422)を備える移植機において、
    前記鎮圧輪(411、412、421、422)は、前記左右の植付具(310,320)が植え付けた苗の機体内側の土を各々鎮圧する第1内側鎮圧輪(411)と第2内側鎮圧輪(421)、及び前記左右の植付具(310,320)が植え付けた苗の機体外側の土を各々鎮圧する第1外側鎮圧輪(412)と第2外側鎮圧輪(422)で構成し、
    前記第1内側鎮圧輪(411)を装着する第1内側ステー(461)と前記第2内側鎮圧輪(421)を装着する第2内側ステー(463)を内側鎮圧輪フレーム(450)に各々設け、前記第1内側ステー(461)と前記第2内側ステー(463)は、側面視で取付位置を前後方向に異ならせると共に、背面視で互いに交差させ、
    前記第1外側鎮圧輪(412)を装着する第1外側ステー(462)を、車体左側に設けられる左外側鎮圧輪フレーム(430)に装着し、
    前記第2外側鎮圧輪(422)を装着する第2外側ステー(464)を、車体右側に設けられる右外側鎮圧輪フレーム(440)に装着し、
    前記第1内側鎮圧輪(411)、第1外側鎮圧輪(412)、第2内側鎮圧輪(421)及び第2外側鎮圧輪(422)よりも機体後側で前記内側鎮圧輪フレーム(450)、左外側鎮圧輪フレーム(430)及び右外側鎮圧輪フレーム(440)を鎮圧輪フレーム連結アーム部材(492)に連結し、
    前記第1内側鎮圧輪(411)、第1外側鎮圧輪(412)、第2内側鎮圧輪(421)及び第2外側鎮圧輪(422)を下方へ付勢する左右の鎮圧装置付勢スプリング(471,481)を各々備える左右の鎮圧装置付勢ロッド(470,480)の下端部を前記鎮圧輪フレーム連結アーム部材(492)に接続し、
    前記左右の鎮圧装置付勢ロッド(470,480)の車体左右方向を基準としたそれぞれの中心は、前記左右の植付具(310,320)がそれぞれ有する左右の苗受入部(311,321)の前記車体左右方向を基準とした中心と車体背面視において一致させ、
    前記左右の植付具(310,320)が植え付けた苗の周辺の土壌に供給する水を貯留する水タンク(600)を載置した状態で移動可能に構成し、前記水タンク(600)を移動させた位置に拘わらず、水タンク(600)の後端部は前記左右の駆動後輪(50)の後輪駆動軸(51)よりも機体後方に位置させ、前記後輪駆動軸(51)に動力を伝達する後輪伝動ケース(30)を設け、前記水タンク(600)を載置する水タンクステー(700)は脚部(710d)を有し、前記脚部(710d)を前記後輪伝動ケース(30)により支持したことを特徴とする移植機。
  2. 前記左右の植付具(310,320)に苗を供給する供給装置(200)を設け、車体前後方向を基準として該供給装置(200)よりも前方に設けられた車体カバー(11)と、植付けられる前記苗を収容する苗コンテナ(800)を前記車体カバー(11)の上方に保持する苗コンテナ保持機構(900)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 前記水タンクステー(700)は、前記車体左右方向を基準として前記供給装置(200)の左右外側面よりも内側に配置することを特徴とする請求項に記載の移植機。
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