JP2020054259A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP2020054259A
JP2020054259A JP2018186238A JP2018186238A JP2020054259A JP 2020054259 A JP2020054259 A JP 2020054259A JP 2018186238 A JP2018186238 A JP 2018186238A JP 2018186238 A JP2018186238 A JP 2018186238A JP 2020054259 A JP2020054259 A JP 2020054259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
holding
holding frame
posture
seedlings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018186238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6888594B2 (ja
Inventor
村並 昌実
Masami Muranami
村並  昌実
大久保 嘉彦
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
暢宏 山根
Nobuhiro Yamane
暢宏 山根
幸太 東
Kota Azuma
幸太 東
昭雄 田▲崎▼
Akio Tazaki
昭雄 田▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2018186238A priority Critical patent/JP6888594B2/ja
Publication of JP2020054259A publication Critical patent/JP2020054259A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6888594B2 publication Critical patent/JP6888594B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

【課題】苗植付装置で蔓状の苗を取り損なうことを低減すること。【解決手段】圃場を走行する走行車体と、無端帯状の搬送部材(202)と、搬送部材(202)の苗搬送方向に沿って所定の間隔をあけて配置されて蔓状の苗(204)を保持する苗保持具(206)と、を有し、苗を搬送する苗搬送部(201)と、搬送部材(202)から苗を取って圃場に植え付ける苗植付装置(208)と、搬送部材(202)において苗植付装置(208))が苗保持具(206)から苗(204)を取りだす側に配置され、苗保持姿勢を維持する姿勢保持具(211)と、を備えた苗移植機。【選択図】図4

Description

本発明は、作物の苗を圃場に移植する苗移植機に関し、特に、かんしょ(サツマイモ)等の蔓状の苗を圃場に移植する苗移植機に関する。
さつまいも(かんしょ)を圃場に移植する苗移植機に関し、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1(特許第6056535号明細書)には、苗をセットして搬送する苗搬送部(5)と、苗搬送部が搬送する苗を所定の位置で挟持して、圃場の所定の位置で開放して植え付ける苗植付挟持具(31)装置が記載されている。
特許第6056535号明細書
図16は従来の苗搬送部の説明図である。
図17は苗搬送部の下端の苗取り出し位置における苗の姿勢の説明図である。
特許文献1にしめすような蔓状の苗の苗移植機では、図16に示すように、苗搬送部0201は、搬送ベルト0202に搬送中の茎葉部が絡み合うことを防止する仕切り板0203を所定間隔ごとに設けると共に、仕切り板0203同士の間に苗0204の一側端部付近を保持して搬送中の移動や落下を防止する苗保持具0206を所定間隔毎に備えている。
この苗保持具0206は、左右両側に保持ブラシやスポンジ等の軟質弾性部材0207を設け、苗0204の一部(端部)を傷つけずに挟持して、苗0204の落下を防止している。
また、搬送ベルト0202は、仕切り板0203と苗保持具0206を左右一側から左右他側に移動させる左右移動領域0202aと、仕切り板0203と苗保持具0206を上下方向に移動させる上下移動領域0202bと、苗植付装置0208が苗を取った後で仕切り板0203と苗保持具0206を左右移動領域0202aの左右一側に移動させる戻り移動領域0202cとを順に通過する。
図17において、苗植付装置0208は、左右一対の挟持体(植付挟持具)0208aを開閉可能に構成され、苗保持具に近づくにつれて挟持体0208aを閉じて苗0204の挟持し、圃場の植付位置での挟持体0208aを開放して植え付けを行う構成である。
これにより、甘蔗等の比較的長尺な苗0204であっても、苗搬送部0201に苗をセットすれば自動的に植え付けることができ、作業能率が向上する。
しかしながら、従来の構成では、苗保持具0206の矜持力は前後方向で略一定であるので、重い苗や苗保持具0206に十分に押し込まれていない苗0204は、上下移動領域0202b等で苗保持具0206から脱落することがある。
また、苗搬送部0201の上下移動領域0202b等で苗0204の保持姿勢が変わることがある。図17において、苗植付装置0208は破線で示すような高さで苗0204を取ることを想定して設計されているが、苗0204の保持姿勢が変わると、図17の実線で示すように苗0204が下寄り(圃場面寄り)に垂れることがある。この高さでは、挟持体0208aどうしの間隔が、図17の破線で示す位置よりも狭くなる。
したがって、苗植付装置0208の挟持体0208aの左右間隔が狭まった状態で苗0204を挟持することになるので、走行時の振動や風等で、苗0204が左右に振れると、苗植付装置0208が苗を取り損なって、圃場において苗が植え付けられない箇所が発生する問題がある。
本発明は、苗植付装置で蔓状の苗を取り損なうことを低減することを技術的課題とする。
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、圃場を走行する走行車体と、無端帯状の搬送部材と、前記搬送部材の苗搬送方向に沿って所定の間隔をあけて配置されて蔓状の苗を保持する苗保持具と、を有し、苗を搬送する苗搬送部と、搬送部材から苗を取って圃場に植え付ける苗植付装置と、前記搬送部材において苗植付装置が苗保持具から苗を取りだす側に配置され、苗保持姿勢を維持する姿勢保持具と、を備えたことを特徴とする苗移植機である。
請求項2に記載の発明は、前記姿勢保持具は、苗を挟む付勢力を有すると共に付勢力に抗する力がかかると弾性変形する弾性部材で構成され、前記姿勢保持具には、少なくとも苗の挟持部分に、苗を損傷から保護する保護部材を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機である。
請求項3に記載の発明は、前記姿勢保持具は、離間して対向する一対の保持具本体を有することを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機である。
請求項4に記載の発明は、前記姿勢保持具は、一対の保持具本体を有し、一方の保持具本体に開口部が形成され、他方の保持具本体は、前記開口部に進入、進出可能に構成され、前記開口部に進入した状態で前記一対の保持具本体で囲まれた苗保持空間が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機である。
請求項5に記載の発明は、水平方向に間隔をあけて配置された第1の支持部材および第2の支持部材と、前記第2の支持部材の下方に間隔をあけて配置された第3の支持部材と、を有し、前記無端帯状の搬送部材を支持する支持部材と、前記苗保持具および姿勢保持具が、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間では上方を向き、前記第3の支持部材と前記第1の支持部材との間では下方を向き、前記苗植付装置は、前記第3の支持部材と前記第1の支持部材の間で、前記苗搬送部から苗を取り、前記苗植付装置は、一対の植付挟持具を有し、一対の前記植付挟持具は上方から下方に行くにつれて間隔を狭めながら前記苗を取ったあと、さらに下方の植付位置では間隔を広げて苗を植え付け、前記第1の支持部材と前記第2支持部材との間では、前記姿勢保持具の上端部は、前記苗保持具の上端部よりも下方に位置することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の苗移植機である。
請求項6に記載の発明は、前記苗保持具は、第1の保持フレームと、前記第1の保持フレームに対向する第2の保持フレームと、を有し、前記第1の保持フレームには、前記第2の保持フレームに対向する側の面に第1の保持ブラシを設け、前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面で且つ前記姿勢保持具の側に第2の保持ブラシを設け、前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面で且つ前記姿勢保持具から遠い側に軟質材で構成された保持板を設け、前記第2の保持ブラシが設けられた部分は、前記保持板が設けられた部分よりも、前記第1の保持フレームと前記第2の保持フレームとの間隔が狭いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の苗移植機である。
請求項7に記載の発明は、前記苗保持具は、第1の保持フレームと、前記第1の保持フレームに対向する第2の保持フレームと、を有し、前記第1の保持フレームには、前記第2の保持フレームに対向する側の面に第1の保持ブラシを設け、前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面に第2の保持ブラシを設け、前記第1の保持ブラシおよび前記第2の保持ブラシは、前記姿勢保持具から遠い側よりも近い側の方が、ブラシ毛の密度が高いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の苗移植機である。
請求項8に記載の発明は、前記苗保持具は、第1の保持フレームと、前記第1の保持フレームに対向する第2の保持フレームと、第1の保持フレームと第2の保持フレームの底部に配置された第3の保持フレームと、を有し、前記第1の保持フレームには、前記第2の保持フレームに対向する側の面に第1の保持ブラシを設け、前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面に第2の保持ブラシを設け、前記第3の保持フレームは、前記姿勢保持具から遠い側の方が近い側よりも、底が高いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、苗植付装置が苗保持具から苗を取りだす側に姿勢保具を備えることで、苗植付装置で蔓状の苗を取り損なうことを低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、姿勢保具が弾性部材で構成されることで、苗をセットする作業が容易にできる。また、保護部材を設けたことで、苗をセットする際に苗が損傷することが低減できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、離間して対向する一対の保持具本体を有することで、一方の保持具本体が破損した場合に、一方だけを交換することで修理ができる。また、離間して対向させることで、苗植付装置が苗を姿勢保持具から取り出せなくなることを低減できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、苗保持空間が形成されることで、苗保持具に押し込んでセットした苗を確実に保持することができる。したがって、搬送中に苗の姿勢が変わることや苗が落下することが防止できる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、姿勢保持具の上端が、苗保持具の上端よりも下方に位置することで、苗を取りだす位置において、苗植付装置の側で苗が上方に位置しやすく、苗を取り損なうことが低減できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、間隔が狭い部位において保持板で苗を挟持することで、苗の姿勢が変わったり脱落することが低減される。また、間隔が広い部位において保持ブラシどうしで苗を挟持することで、苗植付装置が苗を取りだす際の抵抗が少なく、苗の取り損ねが低減できる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、姿勢保持具側の保持ブラシの密度が高くすることで、苗植付装置側で苗の姿勢が乱れることを低減できる。
請求項8記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第3の保持フレームの底が、姿勢保持具から遠い側の方が高くすることで、苗保持具に保持される苗の姿勢が、姿勢保持具側が低い姿勢でセットされ、苗植付装置が苗を取りだしやすく、確実に苗を植えることができる。
図1は本実施形態の苗移植機の側面図である。 図2は本実施形態の苗移植機の平面図である。 図3は畝案内輪の上昇機構を説明する説明図である。 図4は本実施形態の搬送部の説明図である。 図5は姿勢保持具と苗保持具の拡大図である。 図6は本実施形態の姿勢保持具の拡大図である。 図7は苗搬送部の下端の苗取り出し位置における苗の姿勢の説明図である。 図8は姿勢保持具の他の形態の説明図である。 図9は苗保持具の他の形態の説明図である。 図10は苗保持具の他の形態の説明図である。 図11は苗保持具のさらに他の形態の説明図である。 図12は姿勢保持具の他の形態の説明図であり、図12(a)は姿勢保持具に苗を差し込む前の状態の説明図、図12(b)は姿勢保持具に苗を差し込む途中の状態の説明図、図12(c)は姿勢保持具に苗を保持させる状態の説明図、図12(d)はさらに他の形態の説明図である。 図13は姿勢保持具の他の形態の説明図である。 図14は凸部を有する姿勢保持具の説明図である。 図15は凹部を有する姿勢保持具の説明図である。 図16は従来の苗搬送部の説明図である。 図17は苗搬送部の下端の苗取り出し位置における苗の姿勢の説明図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で変更可能である。
次に、本実施形態の説明を行うが、図14に示す従来構成の部分と共通の部位については、「0」を削除した符号を付して、詳細な説明は省略する。
図1は本実施形態の苗移植機の側面図である。
図2は本実施形態の苗移植機の平面図である。
図3は畝案内輪の上昇機構を説明する説明図である。
図1〜図3において、甘薯苗を移植する苗移植機1は、走行装置4と操縦ハンドル2を備えた機体(走行車体)に、甘薯苗を搬送する苗搬送部201と、該苗搬送部201によって搬送されてきた苗を圃場に植え付ける苗植付装置208とを備えている。走行装置4は、エンジン3と、該エンジン3の動力が伝達されて駆動回転する左右一対の後輪7と、該後輪7の前方に転動自在に支持した左右一対の前輪8とを備えたものとしている。
エンジン3の後部には、ミッションケース9を配置し、そのミッションケース9は、その左側部からエンジン3の左側方に延びるケース部分を有し、これがエンジン3の左側部と連結している。このケース部分にエンジン3の出力軸が入り込んでミッションケース9内の伝動機構に動力が伝達する構成となっている。ミッションケース9の左右両側部に伝動ケース10を回動自在に取り付け、この伝動ケース10の回動中心にミッションケース9から左右両外側方に延出させた車輪駆動軸の先端が入り込んで伝動ケース10内の伝動機構に走行用の動力を伝達している。そして、走行用の動力は伝動ケース10内の伝動機構を介して、機体後方側に延びてその後端の内側側方に突出する後車軸11に伝動し、後輪7が駆動回転するようになっている。
左右の伝動ケース10のミッションケース9への取付部には、上方に延びるアーム12を左右各々一体的に取り付けていて、左右のアーム12と、ミッションケース9に固定された昇降用油圧シリンダ13のピストンロッド先端に上下軸心周りに回動自在に取り付けた天秤杆14の左右両側部とを連結部を介して連結している。右側の連結部はロッドで構成され、左側の連結部は伸縮可能な左右水平制御用油圧シリンダ16で構成されている。
昇降用油圧シリンダ13が作動してそのピストンロッドが機体後方に突出すると、左右のアーム12は後方に回動し、これに伴い伝動ケース10が下方に回動して、機体が上昇する。反対に、昇降用油圧シリンダ13のピストンロッドが機体前方に引っ込むと、左右のアーム12は前方に回動し、これに伴い伝動ケース10が上方に回動して、機体が下降する。この昇降用油圧シリンダ13は、機体に対する畝上面高さを検出するセンサ17の検出結果に基づいて機体を畝上面高さに対して設定高さになるよう作動するよう構成しており、また、操縦ハンドル2近傍に配置した植付昇降レバー18の人為操作によって、機体を上昇或は下降させるよう作動する構成でもある。尚、前記植付昇降レバー18は、苗植付装置208及び苗搬送部201の駆動の入切の操作が行える。また、植付昇降レバー18の側方には、ミッションケース9内の主クラッチを操作して走行装置4の走行の入切操作が可能な主クラッチレバー19を設けている。
センサ17は、左右幅の大きい板状の主接地部分17aと、主接地部分17aから後側に延びる左右幅の小さい棒状の副接地部分17bとが圃場に接地して圃場面の高さを検出する構成となっており、主接地部分17aと副接地部分17bとが一体で上下に回動して圃場面の高さを検出する構成となっている。主接地部分17aは、苗搬送部201よりも前側に配置され、副接地部分17bは、主接地部分17aの左右中央位置及び植付供給位置Aの左右一方側(左側)に偏位する位置で且つ機体側面視で苗搬送部201の戻り移動領域202cの下方位置に配置されている。
また、左右水平制御用油圧シリンダ16が伸縮作動すると、左側の伝動ケース10が上下に回動して左側の後輪7を上下動させ、機体を左右に傾斜させる。左右水平制御用油圧シリンダ16は、左右水平に対する機体の左右傾斜を検出する振り子式の左右傾斜センサの検出結果に基づいて機体を左右水平になるように作動するよう構成している。
左右の前輪8は、エンジン3下方の左右中央位置で前後方向の軸心周りに回動自在に取り付けた前輪支持フレーム20の左右両側部の下方に延びるアーム部分21の下端部に固定した前車軸22に回転自在に取り付けられている。従って、左右の前輪8は、機体の左右中央の前後方向の軸心周りにローリング動自在となっている。また、前輪支持フレーム20のローリング回動を規制可能な規制ピンであるローリング規制具60を、機体側のフレーム部と前輪支持フレーム20とに設けた孔に挿入することにより、前輪支持フレーム20を機体を基準に左右高さの差がない状態で固定でき、傾斜地や左右で段差のある圃場での畝追従性及び直進性を向上させることができる。通常の前輪支持フレーム20をローリングさせるときは、ローリング規制具60を前輪支持フレーム20側の予備孔にのみ挿入する構成となっている。
前輪支持フレーム20の前側には、該前輪支持フレーム20から畝案内用支持プレート61を介して左右方向に延びる畝案内支持軸62を回動可能に支持している。この畝案内支持軸62から前方に延びる左右各々の畝案内支持フレーム63を介して左右の畝案内輪64を支持している。畝案内輪64は、遊転輪であり、畝の側面に接触して機体を畝に倣って走行させるべく案内する周知の構成である。昇降用油圧シリンダ13のピストンロッドと畝案内支持軸62との間には、連動ケーブル65を連結している。尚、前記ピストンロッドと連動ケーブル65とは圧縮式の融通スプリング66等による融通機構を介して連結しており、メカロック等による連動ケーブル65等の破損を防止している。機体の旋回時等において、左右の後輪7を下動させて機体を最上昇位置へ上昇させるとき、昇降用油圧シリンダ13のピストンロッドが後側へ移動するのに伴って連動ケーブル65が連動して引かれ、畝案内支持軸63が回動して左右の畝案内支持フレーム63が上動し、機体を基準にして左右の畝案内輪64が上昇する。
操縦ハンドル2は、ミッションケース9に前端部を固定したハンドルフレーム23の後端部に取り付けられている。ハンドルフレーム23は、機体の左右中央から右側に偏った位置に配置されて後方に延び、また、前後中間部から斜め後上方に延びている。操縦ハンドル2は、ハンドルフレーム23の後端部から左右に後方に延びてその各後端部を操縦ハンドル2のグリップ部2a,2aとしている。操縦ハンドル2の左右のグリップ部2a,2aは、作業者がそのグリップ部2a,2aを楽に手で握れるように適宜高さに設定する。尚、図例ではグリップ部2a,2aを左右に分かれた構成としているが、操縦ハンドル2の左右の後端部を互いに左右に連結してその連結部分をグリップ部としても良い。
苗植付装置208については、従来公知であり、例えば、特許第6056535号明細書に記載されているため、詳細な説明は省略する。
苗植付装置208の後方には、左右一対の覆土具となる覆土輪92を設けている。この覆土輪92は、遊転輪であり、土壌面に接地して植え付けた苗の左右側方の土壌を苗に覆土しながら鎮圧するようになっており、支持フレーム38の後端部から覆土輪支持フレーム92を介して設けられている。
左右の覆土輪92の間に下動して植え付けた苗の上方の土壌を鎮圧する鎮圧具となる鎮圧輪100を設けている。鎮圧輪100は、覆土輪92よりも径が小さく、下動した鎮圧状態において機体側面視で左右の覆土輪92内に収まり且つ覆土具92の回転軸心を基準に後側に偏位した位置に配置される。
この鎮圧輪100により、植え付けた苗の直後で該苗の真上の土壌を鎮圧することができる。尚、鎮圧輪100の鎮圧作用により、地上にある苗を上方へ矯正し、苗が圃場面に敷設されたマルチフィルムに接触してマルチフィルムの熱により障害を発生することを抑えている。
また、支持フレーム38の下側にスクレーパ支持用プレート106を固着し、スクレーパ支持用プレート106に設けたスクレーパ回動支点軸107aを中心に回動するスクレーパアーム107の下端部に、弾性体であるゴム製の板で構成されたスクレーパ108を設けている。スクレーパ108は、苗植付装置208が上方に移動する際に接触することにより、苗植付装置208に付着する土を除去する。
苗搬送部201の前側には、植付伝動ケース32の第一ケース部32aから苗載台支持フレーム81を介して苗載台82を設けている。この苗載台82上に収容箱等に収容した状態で甘薯苗を載置するようになっており、作業者は苗載台82上の苗を苗搬送部201の左右移動領域202aへ供給する。苗載台82の後端部は左右移動領域202aの前端部に近づけて配置され、左右移動領域202aへの苗補給の容易化を図っている。
また、左右移動領域202aの左側方には、予備の苗を収容する籠状の予備苗収容部118を設けている。予備苗収容部118は、第二従動ローラ115の中心軸回りに回動可能な前後の予備苗収容部支持フレーム119で支持されている。予備苗収容部支持フレーム119を機体の左右方向内側(右側)へ回動させて、予備苗収容部118を左右移動領域202aの上方に位置する収納位置へ移動させると、機体幅を縮小できる。予備苗収容部118は、右側への回動で死点越えし、機体に設けた収納用ストッパ120に予備苗収容部支持フレーム119が当たって収納位置に保持される。この収納位置でも、予備苗収容部118が苗搬送部201の苗搬送ベルトやクリップ49に干渉せず、苗搬送部201を駆動することができる。
ミッションケース9内の伝動機構を切り替えて走行装置4の走行速度を有段変速操作できる操作レバーである変速レバー83を、ミッションケース9の位置から後側に延ばして設けている。変速レバー83は、走行装置4から苗搬送ベルト202の内部空間を通過して苗搬送部201の後側に延びている。変速レバー83の把持部83aは苗搬送部201の後側に突出しているが、変速レバー83を支持すると共に変速位置を記したレバー支持部材となる変速レバーガイド121は、苗搬送ベルト202の内部空間に配置されている。従って、変速レバー83の操作性を維持しながら、変速レバー83及び変速レバーガイド121を極力前側に配置している。尚、変速レバーガイド121は、植付伝動ケース32の第三ケース部32cから支持されており、苗搬送部201及び苗植付装置208と共に左右方向の植付クラッチ軸77を中心に上下に揺動する。そして、変速レバー83の前端部(苗搬送部201よりも前側でミッションケース9の直ぐ後方の部分)には、レバー軸方向に伸縮可能な伸縮部分を設けており、この伸縮部分の融通により変速レバー83の上下揺動を許容し、変速レバーガイド121と変速レバー83側の指示部とが大きく離れないようにしている。
また、ミッションケース9部分に設けたローリング用油圧バルブを切り替えて左右水平制御用油圧シリンダ16を強制的に作動させる操作レバーである左右傾斜レバー122を、ミッションケース9部分から後側に延ばして設けている。左右傾斜レバー122は、走行装置4から苗搬送ベルト202の内部空間まで延びている。左右傾斜レバー122の把持部122a及び左右傾斜レバーガイド123は、苗搬送ベルト202の内部空間に配置されている。従って、左右傾斜レバー122を極力前側に配置した構成となっている。尚、変速レバー83よりも左右傾斜レバー122の操作頻度は低いため、左右傾斜レバー122を前記空間内に配置しても、さほど操作性に支障を来たさない。尚、左右傾斜レバー122は、左右に一時的に操作し、放すと中立位置に復帰するレバーであり、変速レバー83の如くの指示部がないため、変速レバー83の如く伸縮しない構成としている。
ところで、苗搬送部201よりも前側で且つ左右方向外側(右側)の位置には、液剤となる水を貯留する液剤タンク(水タンク)124を配置している。尚、液剤タンク124は、苗載台82の右側方の位置に配置される。植付クラッチ軸77が植付伝動ケース32の第一ケース部32aの右側方に突出しており、植付クラッチ軸77にポンプ駆動用フランジ125が取り付けられ、ポンプ駆動用フランジ125の回転中心からずれた位置に水を送るポンプ(プランジャポンプ)126を構成するポンプシリンダロッド127の先端が連結されている。尚、ポンプのシリンダ部分は、機体に連結されている。従って、液剤タンク124から供給管128を介してポンプ126に水が供給され、植付クラッチ軸77の駆動でポンプ駆動用フランジ125が回転することにより、クランク運動でポンプシリンダロッド127が往復動し、シリンダ内の水を順次送り出す構成となっている。植付伝動ケース32内ひいては苗移植機1の伝動経路で最上位に配置された伝動軸となる植付クラッチ軸77に、ポンプ126を取り付けることにより、ポンプ126を高位に配置できて後述する液剤吐出口129までの落差を確保でき、水を円滑に送ることができ、また作業終了時等に供給管128内に残る水を排出し易くなる。ポンプ駆動用フランジ125は、植付クラッチ軸77と一体で回転する基部フランジ部125aと、基部フランジ部125aに取付ボルトにて取り付けられる調節用フランジ部125bとの2重のフランジ構成となっており、調節用フランジ部125bに備える長孔に取付ボルトを挿入した構成となっている。調節用フランジ部125bに備える連結部にポンプシリンダロッド127を連結しており、基部フランジ部125aを基準に長孔に沿って調節用フランジ部125bを移動(回転)させることにより、ポンプシリンダロッド127の往復動の作動タイミング(作動位相)が変化し、苗植付装置208の作動位相に対する灌水タイミング(位相)を変更して調節する構成になっている。
以上により、苗移植機1は、左右の前輪8及び後輪7により畝をまたいだ状態で走行装置4により機体は自走し、その自走する機体の苗搬送部201の左右移動領域202aに左側の前輪8及び後輪7が通る畝の谷部を歩行するべく左側の後輪7の後方にいる作業者から甘薯苗が供給される。苗搬送部201は供給された苗を搬送し、そして、苗搬送部201によって植付供給位置Aへ搬送されてきた苗を苗植付装置208が圃場に植え付ける。苗搬送部201は、苗収容体26を苗搬送方向Cに複数備え、この苗収容体26に甘薯苗がその蔓が前後方向に向く姿勢で収容される。左右移動領域202aにより機体上部側で左右一方向に搬送される苗収容体26に作業者が苗を供給する。即ち作業者は苗の蔓の下端部をクリップ49に供給し苗を苗収容体26に固定する。苗が供給された苗収容体26は、左右移動領域202aに続いて上下移動領域202bにより機体下方に搬送される。該上下移動領域202bにより搬送されてきた苗収容体26は、戻り移動領域202cにより機体上方に搬送されて前記左右移動領域202aの搬送始端側に戻る。苗植付装置208は、その苗植付挟持具31が駆動部によって昇降動し、上下移動領域202bにより植付供給位置Aへ搬送されてきた苗収容体26に収容された苗の後端部に該苗収容体26の後側で作用して苗を圃場に植え付ける。
図4は本実施形態の搬送部の説明図である。
図5は姿勢保持具と苗保持具の拡大図である。
図6は本実施形態の姿勢保持具の拡大図である。
図7は苗搬送部の下端の苗取り出し位置における苗の姿勢の説明図である。
図4において、搬送部材の一例としての搬送ベルト202は、第1の支持部材の一例としての右側の支持ローラ202aと、第2の支持部材の一例としての左側の支持ローラ202bと、第3の支持部材の一例としての下側の支持ローラ202cとで回転可能に支持されている。
搬送ベルト202の外面には、苗保持具206よりもベルト幅方向の外側に、間隔をあけて、姿勢保持具211が支持されている。なお、姿勢保持具211は、搬送ベルト202の幅方向の外端に近い位置に配置することが望ましい。また、姿勢保持具211と苗保持具206との間隔は、ある程度あけてもよいが近接して配置することも可能である。間隔が広い場合は、苗保持具206の長さを前方に延ばしてブラシ毛207を有する領域を長くすることも可能である。
図5において、本実施形態の苗保持具206は、U字型の保持具本体206aを有し、第1の保持フレームの一例としての右側の側壁206bには、内向き(左向き)に延びるブラシ毛(第1の保持ブラシ)207aが配置されている。また、第2の保持フレームの一例としての左側の側壁206cには、幅方向外側(姿勢保持具211に近い側)に、内向き(右向き)に延びるブラシ毛(第2の保持ブラシ)207bが配置されている。また、左側の側壁206cの幅方向内側(姿勢保持具211から遠い側)に、弾性材料の一例としての弾性パッド(保持板)206dが支持されている。弾性パッド206dは、軟質材の一例としてのウレタンやスポンジ等の弾性材料で構成することが好ましい。
なお、側壁206b、206cでは、第2の保持ブラシ207bが設けられた幅方向外側の方が、弾性パッド206dが設けられた内側よりも間隔が広く形成されている。したがって、外側の方が内側よりも苗204を保持する力が弱くなりやすい。よって、内側の弾性パッド206dの部分では苗204を確実に保持しつつ、外側のブラシ毛207a、207bの部分では苗植付装置208が取り出すときに抵抗が大きくなりすぎて、苗植付装置208の動きを妨げにくくなっている。
図5、図6において、姿勢保持具211は、搬送ベルト202に固定される底部212を有する。底部212の左右両端部には、上方に行くにつれて左右方向内側に傾斜して延びる弾性部材の一例としての板バネ部213が形成されている。板バネ部213の上端には、上方に向けて並行して延び且つ近接する一対の保持具本体214が形成されている。
本実施形態では、保持具本体214に、保護部材の一例としての樹脂コーティング214aが施されている。樹脂コーティング214aは、苗204を保護可能な任意の材料で実施することが可能であるが、軟質で弾性を有するゴムやスポンジ等の弾性材料を使用することが好ましい。
また、板バネ部213と底部212とで囲まれた空間により、苗保持空間216が構成されている。
本実施形態では、底部212、板バネ部213、保持具本体214は金属板が曲げられて形成されており、板バネとしての弾性を有する。すなわち、苗保持具211は、弾性部材で構成されているしたがって、蔓状の苗204を上方から入れると、保持具本体214どうしの間隔が広がって(開いて)、苗保持空間216に苗204が到達すると、弾性復元により保持具本体214どうしが閉じる。したがって、利用者が苗204を姿勢保持具にセットする際に、苗204を押し込むだけで簡単にセットすることができる。
また、苗植付装置208が苗を取る際には、苗204が苗保持空間216側から外に向かって移動すると、苗204に押されて保持具本体214が開いて、苗204が苗保持空間216から外に出る。
なお、本実施形態では、保持具本体214に樹脂コーティング214aがされており、保持具本体214を通過する際に苗204が傷つくことが防止される。
したがって、本実施形態の苗搬送部201では、姿勢保持具211が苗204の前端部を保持しており、苗取り出し位置において、苗204の姿勢が安定しやすい。したがって、従来の構成に比べて、挟持部208aどうしの間隔が十分に広い高い位置で挟持部208aどうしの間に苗204が挟まれ、苗植付装置208で苗204を取り損なうことが低減される。したがって、苗が植え付けられない箇所がでたり、苗の植付タイミング、植付間隔が乱れたりすることが低減され、苗の植付を確実に行うことができる。
なお、図5、図7に示すように姿勢保持具211の搬送ベルト202からの高さは、苗保持具206の搬送ベルト202からの高さよりも低く形成されている。したがって、苗保持具206に苗204がセットされる際には、自然と、搬送ベルト202の外側の姿勢保持具211側の方が、内側の苗保持具206側よりも奥まで苗204が押し込まれやすい。従って、図7に示す苗取り出し位置(植付供給位置A)では、苗204の外端(前端)が上方に向きやすい。したがって、苗植付装置208で苗の取り損ないがさらに低減されやすい。
図8は姿勢保持具の他の形態の説明図である。
図8に示す形態では、姿勢保持具211は、1つの板金を曲げて形成するのではなく、保持具本体の一例としての一対のL字型の姿勢保持パーツ221を向かい合わせて、搬送ベルト202に固定して形成することも可能である。
図8に示す形態では、一方の姿勢保持パーツ221が破損した場合でも、全体を交換しなくても、一方だけを交換すれば修理ができる。したがって、交換費用が削減できる。
また、図8に示す形態では、姿勢保持パーツ221どうしが離間して(接触せずに)対向して配置されている。なお、姿勢保持パーツ221どうしの間隔は、苗204の径よりも狭く設定されている。したがって、図8位示す形態では、姿勢保持パーツ221どうしが接触している場合に比べて、苗が通過する際に挟む力が弱く、苗植付装置208が苗を取りだす際に、挟む力が抵抗となって取り損ねることが低減される。
さらに、図8の形態では、苗保持空間216が図6に示す形態とは異なり、狭くなっているが、苗204を収容、挟持することが可能である。苗保持空間216が大きいほど、苗204に負荷がかかりにくいが、苗204の位置が不安定になりやすい。したがって、図8に示す形態では、苗204の位置が安定しやすく、苗204の取り損ないが低減されやすい。
なお、樹脂コーティング214aは下端部近くまで設けることで、苗204を保持する能力を向上させることができる。
図9は苗保持具の他の形態の説明図である。
図9に示す形態では、苗保持具206は、保持具本体206aの底部(第3の保持フレーム)231が後方(姿勢保持具211から離れる側)に向けて底の高さが高くなっている。したがって、苗保持具206に苗がセットされる際に、姿勢保持具211側(苗植付装置208側)の方が搬送ベルト202に近づき、図7に示す苗取り出し位置において苗の外端の高さが上方になりやすい。よって、苗植付装置208で苗を取り損ねることが低減される。
図10は苗保持具の他の形態の説明図である。
図10に示す形態では、苗保持具206は、前側233(姿勢保持具211に近い側)の方が、後側(姿勢保持具211から遠い側)234に比べて、ブラシ毛207の密度が高く設定されている。したがって、苗保持具206に苗204がセットされる際に、高密度の前側233の方が、ブラシ毛207で苗204を保持する力が強く、葉が多い等の理由で重い苗204でも重力で下がりにくい。したがって、苗204の姿勢保持具211側の位置が乱れにくい。
また、図7に示す苗取り出し位置では、前側233の方が後側234よりも苗204がずれ下がりにくく、苗204の後側がずれ下がると、前側(姿勢保持具211側、苗植付装置208側)233の高さが上方になりやすい。よって、苗植付装置208で苗を取り損ねることが低減される。
図11は苗保持具のさらに他の形態の説明図である。
図11に示す形態では、苗保持具206は、保持具本体206aの後方(姿勢保持具211から離れる側)に、台座部236が追加されている。図11に示す形態の台座部236は、上端部236aが、後方に行くにつれて下方に傾斜するように凸状な曲面に形成されている。
したがって、台座部236を有する構成では、苗保持具206に苗がセットされる際に、後側の方が高くなりやすく、前側(姿勢保持具211側、苗植付装置208側)の方が搬送ベルト202に近づきやすい。したがって、図7に示す苗取り出し位置において苗の外端の高さが上方になりやすい。よって、苗植付装置208で苗を取り損ねることが低減される。
また、台座部236の上端部が曲面状ではなく角がある構成の場合、苗保持具206に苗がセットされる際に、台座部236の角で苗204が折れたり、傷ついたりしやすい。特に、左右搬送領域202aで苗204が保持、搬送される際に、後側に垂れる苗が台座部236の角で折れる恐れがある。これに対して、図11の形態では、台座部236の上端部236aが曲面状(R形状)に形成されており、苗204の損傷が低減される。
図12(a)〜(d)は姿勢保持具の他の形態の説明図である。
図12(a)〜(c)に示す形態では、姿勢保持具211は、第1の姿勢保持パーツ226と、第2の姿勢保持パーツ227とを有する。第1の姿勢保持パーツ226は、縦向きのへの字状に曲げられて形成されており、中央部に開口部226aが形成されている。第2の姿勢保持パーツ227は、開口部226aよりも幅が狭い板が縦向きのへの字状に曲げられて形成されている。そして、上記第1の姿勢保持パーツ226と第2の姿勢保持パーツ227は、屈曲による凸部同士が接触するか、僅かな、例えば面一程度の間隔を空けるか、あるいは開口部226aに第2の姿勢保持パーツ227の屈曲による凸部の先端部付近が入り込む状態で、搬送ベルト202に支持される構成とする。したがって、各姿勢保持パーツ226,227は板バネ状に構成されている。よって、図12の形態の姿勢保持具211は、いわゆるクリップ状に形成されている。
また、各姿勢保持パーツ226,227の上端には、苗の損傷を低減するための樹脂コーティングをすることが望ましい。
図12に示す形態の姿勢保持具211では、上から苗204を押し込むと、図12(b)に示すとおり、姿勢保持パーツ226,227どうしが外側に開くように弾性変形し、苗204が下端の苗保持空間216まで到達すると、図12(c)に示すとおり、姿勢保持パーツ226,227が閉じる。したがって、図6に示す形態に比べて、苗204が脱落しにくく、苗204の姿勢を保持しやすい。
なお、図12(c)では、苗を保持する状態で第1の姿勢保持パーツ226と第2の姿勢保持パーツ227は面一程度の間隔を空けて配置されているが、第2の姿勢保持パーツ227がバネ材の弾性により第1の姿勢保持パーツ226側に屈曲し、第2の姿勢保持パーツが図12(d)に示すとおり、開口部226aに入り込むものとしてもよい。
図13は姿勢保持具の他の形態の説明図である。
図13に示す形態では、図12に示す形態のように曲面状に曲げられた姿勢保持パーツ226,227を使用する場合と異なり、平面状の部位226b、227bを有する構成とすることも可能である。
図14は凸部を有する姿勢保持具の説明図である。
図15は凹部を有する姿勢保持具の説明図である。
なお、滑り止めやパーツ226,227の剛性を向上させる必要があれば、図14及び図15に示すとおり平面状の部位226b、227bに窪み226d,227dや突起226c,227c等を設けることも可能である。
図3において、機体には、安全杭241が設置されている。安全杭241は、機体に固定の基端部(固定部)242と、基端部242に対して回転軸243aを中心に回転可能に支持された先端部(可動部)243とを有する。先端部243は、図3の実線で示す使用位置と、図3の破線で示す収納位置との間で、手動で移動可能に構成されている。したがって、安全杭241は、使用時は使用位置に移動させ、不使用時は収納位置に収納することができる。
したがって、苗移植機1が停止した場合に、安全杭241を使用位置に出すことで、傾斜地に停車した場合に重力で動き出しても、畔等に安全杭241が引っ掛かって車体が移動しないようにすることができる。また、植付作業時には、安全杭241を収納位置に移動させることで、安全杭241が圃場を荒らすことを防止できる。
なお、基端部242と先端部243との間には、付勢部材の一例としてのスプリング244が連結されており、使用位置または収納位置で保持できるように先端部243を基端部242側に引っ張っている。したがって、先端部243が使用位置または収納位置に移動した状態では、スプリング244の両端を結ぶ線上に回転軸243aがなく、使用位置と収納位置との間で移動する途中で回転軸243aがスプリング244の両端を結ぶ線上を通過するように位置が設定されている。
201…苗搬送部、
202…搬送部材、
202a…第1の支持部材、
202a〜202c…支持部材、
202b…第2の支持部材、
202c…第3の支持部材、
204…苗、
206…苗保持具、
206b…第1の保持フレーム、
206c…第2の保持フレーム、
206d…保持板、
207a…第1の保持ブラシ、
207b…第2の保持ブラシ、
208…苗植付装置、
208a…植付挟持具、
211…姿勢保持具、
214a…保護部材、
216…苗保持空間、
221…保持具本体、
226…一方の保持具本体
226,227…保持具本体、
226a…開口部、
227…他方の保持具本体、
231…第3の保持フレーム。

Claims (8)

  1. 圃場を走行する走行車体と、
    無端帯状の搬送部材と、前記搬送部材の苗搬送方向に沿って所定の間隔をあけて配置されて蔓状の苗を保持する苗保持具と、を有し、苗を搬送する苗搬送部と、
    搬送部材から苗を取って圃場に植え付ける苗植付装置と、
    前記搬送部材において苗植付装置が苗保持具から苗を取りだす側に配置され、苗保持姿勢を維持する姿勢保持具と、
    を備えたことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記姿勢保持具は、苗を挟む付勢力を有すると共に付勢力に抗する力がかかると弾性変形する弾性部材で構成され、
    前記姿勢保持具には、少なくとも苗の挟持部分に、苗を損傷から保護する保護部材を設けた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記姿勢保持具は、離間して対向する一対の保持具本体を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。
  4. 前記姿勢保持具は、一対の保持具本体を有し、
    一方の保持具本体に開口部が形成され、
    他方の保持具本体は、前記開口部に進入、進出可能に構成され、前記開口部に進入した状態で前記一対の保持具本体で囲まれた苗保持空間が形成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の苗移植機。
  5. 水平方向に間隔をあけて配置された第1の支持部材および第2の支持部材と、前記第2の支持部材の下方に間隔をあけて配置された第3の支持部材と、を有し、前記無端帯状の搬送部材を支持する支持部材と、
    前記苗保持具および姿勢保持具が、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間では上方を向き、前記第3の支持部材と前記第1の支持部材との間では下方を向き、
    前記苗植付装置は、前記第3の支持部材と前記第1の支持部材の間で、前記苗搬送部から苗を取り、
    前記苗植付装置は、一対の植付挟持具を有し、
    一対の前記植付挟持具は上方から下方に行くにつれて間隔を狭めながら前記苗を取ったあと、さらに下方の植付位置では間隔を広げて苗を植え付け、
    前記第1の支持部材と前記第2支持部材との間では、前記姿勢保持具の上端部は、前記苗保持具の上端部よりも下方に位置する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の苗移植機。
  6. 前記苗保持具は、第1の保持フレームと、前記第1の保持フレームに対向する第2の保持フレームと、を有し、
    前記第1の保持フレームには、前記第2の保持フレームに対向する側の面に第1の保持ブラシを設け、
    前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面で且つ前記姿勢保持具の側に第2の保持ブラシを設け、
    前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面で且つ前記姿勢保持具から遠い側に軟質材で構成された保持板を設け、
    前記第2の保持ブラシが設けられた部分は、前記保持板が設けられた部分よりも、前記第1の保持フレームと前記第2の保持フレームとの間隔が狭い、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の苗移植機。
  7. 前記苗保持具は、第1の保持フレームと、前記第1の保持フレームに対向する第2の保持フレームと、を有し、
    前記第1の保持フレームには、前記第2の保持フレームに対向する側の面に第1の保持ブラシを設け、
    前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面に第2の保持ブラシを設け、
    前記第1の保持ブラシおよび前記第2の保持ブラシは、前記姿勢保持具から遠い側よりも近い側の方が、ブラシ毛の密度が高い
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の苗移植機。
  8. 前記苗保持具は、第1の保持フレームと、前記第1の保持フレームに対向する第2の保持フレームと、第1の保持フレームと第2の保持フレームの底部に配置された第3の保持フレームと、を有し、
    前記第1の保持フレームには、前記第2の保持フレームに対向する側の面に第1の保持ブラシを設け、
    前記第2の保持フレームには、前記第1の保持フレームに対向する側の面に第2の保持ブラシを設け、
    前記第3の保持フレームは、前記姿勢保持具から遠い側の方が近い側よりも、底が高い
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の苗移植機。
JP2018186238A 2018-09-30 2018-09-30 苗移植機 Active JP6888594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018186238A JP6888594B2 (ja) 2018-09-30 2018-09-30 苗移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018186238A JP6888594B2 (ja) 2018-09-30 2018-09-30 苗移植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020054259A true JP2020054259A (ja) 2020-04-09
JP6888594B2 JP6888594B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=70105416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018186238A Active JP6888594B2 (ja) 2018-09-30 2018-09-30 苗移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6888594B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342617A (zh) * 2022-01-10 2022-04-15 山西农业大学农学院(山西省农业科学院作物科学研究所) 一种马铃薯脱毒苗快速繁殖的移植装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0641415U (ja) * 1992-11-18 1994-06-03 マメトラ農機株式会社 移植機の給苗装置
JP2003225005A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Iseki & Co Ltd 苗植機の苗供給装置
JP2004024076A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2008067658A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Yanmar Co Ltd 苗移植機
JP2015158425A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 学校法人上智学院 核酸検出剤及び核酸検出方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0641415U (ja) * 1992-11-18 1994-06-03 マメトラ農機株式会社 移植機の給苗装置
JP2003225005A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Iseki & Co Ltd 苗植機の苗供給装置
JP2004024076A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2008067658A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Yanmar Co Ltd 苗移植機
JP2015158425A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 学校法人上智学院 核酸検出剤及び核酸検出方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114342617A (zh) * 2022-01-10 2022-04-15 山西农业大学农学院(山西省农业科学院作物科学研究所) 一种马铃薯脱毒苗快速繁殖的移植装置
CN114342617B (zh) * 2022-01-10 2022-11-18 山西农业大学农学院(山西省农业科学院作物科学研究所) 一种马铃薯脱毒苗快速繁殖的移植装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6888594B2 (ja) 2021-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020054259A (ja) 苗移植機
JP6107739B2 (ja) 苗移植機
JP6264480B2 (ja) 苗移植機
JP2018139570A (ja) 苗移植機
JP6124199B2 (ja) 根菜類収穫機
JP5012212B2 (ja) 野菜収穫機
JP6733623B2 (ja) 移植機
JP4973054B2 (ja) 苗移植機
JP4826327B2 (ja) 苗移植機
JP4483685B2 (ja) 苗移植機
JP6897661B2 (ja) 移植機
JP2016116529A (ja) 苗移植機
JP4016779B2 (ja) 苗移植機
JP7088127B2 (ja) 苗移植機
JP3870077B2 (ja) 甘薯苗の移植機
JP2019146550A5 (ja)
JP2016036283A (ja) 鱗茎野菜収穫機
JP7060004B2 (ja) 移植機
JP2007029028A (ja) 苗移植機
JP5991935B2 (ja) 圃場走行作業車
JP6984634B2 (ja) 移植機
JP3945372B2 (ja) 苗移植機
JP4605197B2 (ja) 野菜収穫機
JP2011160703A (ja) 苗移植機
JP4928389B2 (ja) 苗箱保持枠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200526

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201210

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6888594

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150