JP4928389B2 - 苗箱保持枠 - Google Patents

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本発明は、複数の苗箱をまとめて保持するために使用される苗箱保持枠に関する。
複数の苗箱を棚状に保持する苗箱保持枠であって、棒材を組み合わせてカゴ状に形成し、一端部に苗箱を出し入れする開口部を設け、複数の苗箱を並列に収納するための仕切り部を設けた苗箱保持枠が知られている。この苗箱保持枠は、開口部を形成する開口枠に仕切り部を構成する棒材が固着されているが、仕切り部が開口部から外部に突出しないように形成されており、保持される苗箱の端部が開口部から突出する構成となっている(特許文献1参照)。
特開平11−113411号公報(図1〜図5、図8)
上記背景技術によると、苗箱を開口部から苗箱保持枠内へ挿入するとき、仕切り部で仕切られて形成される苗箱1枚ごとの苗箱収納部内に苗箱を挿入する必要があるが、苗箱が苗箱収納部内に挿入される前に(仕切り部に対向する位置に苗箱が供給される前に)苗箱の挿入側の端面が開口部を形成する開口枠に当たると、苗箱の姿勢が変わって苗箱を前記苗箱収納部内に納めることが困難になり、苗箱を装填しにくくなる。特に、装填する苗箱に可撓性がある場合、苗箱の挿入側の端面が開口枠に当たると、苗箱が屈曲して苗箱を苗箱収納部内に納めることが極めて困難になる。
また、苗箱保持枠へ装填された苗箱の端部が開口部から突出して支持されていないので、苗箱保持枠の姿勢が変化したりすると、苗箱が仕切り部ひいては苗箱保持枠から脱落しやすくなる。特に、装填する苗箱に可撓性がある場合、開口部から突出する苗箱の端部が撓むことにより、苗箱が苗箱保持枠から脱落したり、苗箱内の苗が脱落したりするおそれがある。
そこで、本発明は、棒材を組み合わせたカゴ状の構造で軽量で簡素な構成としながら、苗箱の装填を容易に行え、また苗箱又は苗の脱落を抑えることができる苗箱保持枠を構築することを課題とする。
この発明は、上記課題を解決するべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、複数の苗箱(C)を棚状に保持する苗箱保持枠であって、棒材を組み合わせてカゴ状に形成し、一端部に苗箱(C)を出し入れする開口部(5)を設け、複数の苗箱(C)を並列に収納するための仕切り部(7)を、開口部(5)から外部に突出する位置まで延設した苗箱保持枠とした。
従って、請求項1に係る発明によると、開口部(5)から苗箱(C)を挿入して仕切り部(7)で仕切られて形成される苗箱1枚ごとの苗箱収納部(H)内に装填する。このとき、仕切り部(7)が開口部(5)から外部に突出する位置まで延設しているので、苗箱(C)の挿入側の端面が開口部(5)を形成する開口枠(6)に到達する前に、苗箱(C)の挿入側の端部が開口部(5)から外部に突出する仕切り部(7)の突出部分と対向する位置に供給され、苗箱(C)の挿入側の端部を突出部分で案内させながら苗箱(C)を苗箱収納部(H)内へ挿入することができる。また、苗箱保持枠に装填された苗箱(C)の端部を、前記突出部分で支持させることができる。尚、苗箱(C)を取り出すときは、開口部(5)から苗箱(C)を引き出して前記苗箱収納部(H)内から取り出す。
また、請求項2に係る発明は、仕切り部(7)において開口部(5)から外部に突出する突出部分は、開口部(5)を形成する開口枠(6)の内側から外部に突出する構成とした請求項1に記載の苗箱保持枠とした。
従って、請求項2に係る発明によると、請求項1に係る発明の作用に加えて、仕切り部(7)の突出部分が開口枠(6)の内側から外部に突出しているので、苗箱(C)を装填するときに苗箱(C)の挿入側の端部を突出部分で案内させるが、苗箱(C)の端部をそのまま仕切り部(7)で案内させながら開口枠(6)の内側を通過させて挿入することができる。
また、請求項3に係る発明は、仕切り部(7)において前記突出部分を対向する開口枠(6)部分の近傍に配置されるよう一対設け、開口部(5)と反対側に設けた底部(4)において苗箱(C)が出し入れできないように形成される底枠(10)を、前記突出部分より中央寄りの位置に配置した請求項1又は2に記載の苗箱保持枠とした。
従って、請求項3に係る発明によると、請求項1又は2に係る発明の作用に加えて、仕切り部(7)の突出部分を対向する開口枠(6)部分の近傍に配置されるよう一対設けているので、開口枠(6)部分の近傍において仕切り部(7)の突出部分により苗箱(C)を適正な位置に案内させることができる。また、底枠(10)は前記突出部分より中央寄りの位置に配置されているので、底枠(10)により挿入される苗箱(C)の端面を確実に受けることができる。
また、請求項4に係る発明は、仕切り部(7)を複数配列して設け、複数の仕切り部(7)のうち最端に配列される仕切り部(7)にのみ補強枠(9)を備えて構成した請求項1乃至3の何れかに記載の苗箱保持枠とした。
従って、請求項4に係る発明によると、請求項1乃至3の何れかに係る発明の作用に加えて、複数の仕切り部(7)のうち最端に配列される仕切り部(7)にのみ補強枠(9)を備えて構成したので、最端以外の仕切り部(7)の軽量化を図ることで苗箱保持枠全体の軽量化を図りながら、前記補強枠(9)により苗箱保持枠の必要最低限の強度を得ることができる。
請求項1に係る発明によると、苗箱Cの挿入側の端面が開口部5を形成する開口枠6に到達する前に、苗箱Cの挿入側の端部を突出部分で案内させながら苗箱Cを苗箱収納部H内へ挿入することができるので、仮に苗箱Cの挿入側の端面が開口枠6に当たっても、苗箱Cの姿勢が変化したり苗箱Cが屈曲したりしにくくなり、苗箱Cを苗箱収納部H内に納めやすくなって、苗箱保持枠への苗箱Cの装填を容易に行える。また、苗箱保持枠に装填された苗箱Cの端部を突出部分で支持させることができるので、苗箱保持枠に装填された苗箱Cの姿勢が変化したり苗箱Cの端部が撓んだりしにくくなり、苗箱Cが苗箱保持枠から脱落したり苗箱C内の苗が脱落したりするのを抑えることができる。
請求項2に係る発明によると、請求項1に係る発明の効果に加えて、仕切り部7の突出部分で案内される苗箱Cの端部をそのまま仕切り部7で案内させながら開口枠6の内側を通過させて挿入することができるので、苗箱Cの挿入側の端面が開口枠6の内側を通過するときに苗箱Cの姿勢が変化したり苗箱Cが屈曲したりしにくくなり、苗箱Cの挿入側の端面が開口枠6に当たることが抑えられ、更に苗箱Cの挿入が容易になる。
請求項3に係る発明によると、請求項1又は2に係る発明の効果に加えて、開口枠6部分の近傍において仕切り部7の突出部分により苗箱Cを適正な位置に案内させることができるので、苗箱Cの挿入側の端面が開口枠6に当たることが抑えられ、更に苗箱Cの挿入が容易になる。また、底枠10により挿入される苗箱Cの端面を確実に受けることができるので、装填された苗箱Cを確実に保持でき、苗箱Cの脱落を確実に防止できる。
請求項4に係る発明によると、請求項1乃至3の何れかに係る発明の効果に加えて、苗箱保持枠全体の軽量化を図ることで苗箱保持枠の取り扱いや運搬を容易に行え、また苗箱保持枠の必要最低限の強度を得ることにより、苗箱保持枠内で保持される苗箱Cの支持を確実にして苗箱の脱落等を防止できる。
この発明の実施の一形態を、以下に説明する。
この苗箱保持枠(以下、「保持枠」と呼ぶ)1は、棒材として断面円形の金属パイプが用いられ、これらパイプによってカゴ状に形成されている。棒材としては、中実の棒材でもよいが、軽量化のためには、パイプ材(鉄鋼、アルミ合金等の金属パイプ、塩化ビニール等の合成樹脂パイプ)を用いるのが好ましい。
ここで苗箱保持枠1に収容される苗箱Cについて説明する。該苗箱Cは、合成樹脂で構成され可撓性があり、複数個のポットPの開口部Paが互いに連結し底部Pb側が独立した形状に成形されている。また、苗トレイCの長手方向に沿う左右の端縁部Caには、ポットPの長手方向の間隔に合わせて苗移植機2の送り爪が作用する苗箱送り用の角孔Cbを設けている。各ポットPの底部Pbには、苗をポットPから取り出すための苗押出しピン3が底部側から侵入できる切れ目Pcを設けている。Ccは左右(短手方向)中央で長手方向に向けて設けられた広間隔部である。育苗は、各ポットP内に床土を詰めて播種、覆土し、育苗される。
保持枠1の一方の端部は、苗箱が出し入れできない底部4であり、反対側の端部は苗箱を出し入れする開口部5となっている。開口部5には、長方形の開口枠6が設けられ、この開口枠6から仕切り部7を構成する縦枠8が長手方向に延設されている。この縦枠8は、概略U字状に形成され、その端部8aが前記開口枠7に固着され、互いに所定間隔を隔てて複数並列に設けられている。すなわち、U字状の縦枠8の一対の先端8aがそれぞれの側に設けられた開口枠6の棒材に連結されている。
縦枠8は、1本の棒材を適宜屈曲して構成されており、開口枠6から内側へ短く延びる第一の部分8bと、該第一の部分8bの内端に続いて底部4とは反対側に約90度屈曲して延びる第二の部分8cと、該第二の部分8cの底部4とは反対側の端に続いて底部4側へ向かうように約180度屈曲して前記第二の部分8cの内側を通って開口枠6内を通過し底部4側に真直に延びる第三の部分8dと、第三の部分8dの底部4側の端に続いて内側に約90度屈曲して内側に真直に延びる第四の部分8eとを備え、苗箱の挿入方向の中心線に対して対称な形状になっている。尚、前記第四の部分8eは、保持枠1の奥側となる底部4に位置している。従って、前記第二の部分8cと前記第三の部分8dの底部4とは反対側の端部とで、開口部5から外部に突出する仕切り部7の突出部分を構成している。尚、第一の部分8bは極めて短いため、前記突出部分を備える第二の部分8cと第三の部分8dとは開口枠6の近傍に位置する。
配列される複数の縦枠8において、最端に配列される縦枠8と開口枠6との固着部のやや内側には、鉤形状の補強枠9の先端部が固着されている。すなわち、鉤形状の補強枠9の一対の先端部9a、9bのうち、一方9aが縦枠8の先端部8aに連結され、他方9bが縦枠8の第四の部分8eに連結されている。従って、両端に配列される仕切り部7は、縦枠8と一対の補強枠9とで構成されている。尚、縦枠8及び補強枠9は、開口枠6の内側に配置されることになるから、仕切り部7として機能するのである。仕切り部7は、前記開口枠6の長手方向に沿って複数組(図示例では4組)設けられているので、これら仕切り部7によって、開口枠6の内側に複数(図示例では3箇所)の苗箱収納部Hが形成されている。仕切り部7は、保持枠1の内部を完全に仕切るものではなく、保持する苗箱Cの両側部を支えるものであり、隣接する苗箱同士が直接接触しないように保持される。このような仕切り部7に代えて、板状の仕切りを設け、苗箱の底部を載せて保持するようにしてもよい。
尚、複数の縦枠8の第四の部分8eが、その奥側(外側)に固着した複数(2本)の底枠10によって互いに連結されている。従って、この底枠10により、底部4が構成されている。尚、該底枠10は、前記第四の部分8eに固着されているため、縦枠8の第三の部分8dひいては突出部分より中央寄りの位置に配置されている。よって、底枠10及び開口枠6により、保持枠1に収容された苗トレイCが開口枠6側以外から抜け出ないようになっている。
複数の仕切り部7は全て前記開口枠6に固着されており、最端の仕切り部7からはみ出す開口枠6の部分は、門型の突出部11となっている。この部分の突出量は、数十mm程度である。この突出部11は、保持枠1を平地に設置したとき開口部5側を持ち上げるためのものであり、図示例のような門型のものに限らず、複数の棒を突出させた脚状のものでもよく、他の形状のものでもよい。
この保持枠1を用いて苗箱Cを保持する場合は、苗箱Cを前記開口部5から各苗箱収納部Hに挿入する。図示例の保持枠1には3箇所の収納部Hが設けられているので、保持枠1個につき3枚の苗箱を保持することができる。この場合、保持枠1をその底部4を下にして、開口部5を上に向けて起立させておくと、苗箱の挿入が容易である。苗箱を入れた保持枠1は、その開口部5に設けられている突出部11が床面に当接するように、寝かせた状態で設置しておくことにより、苗が上を向くように保持することができる。この状態では、保持枠1の開口部5が突出部11の高さ相当分だけ持ち上げられ、開口部5側が底部側よりも若干高く傾斜した状態となる。このため、苗箱の取り出しが容易であり、また、一旦挿入した苗箱が抜け出しにくい。しかしながら、場合によっては、突出部11が左右横方向に突出するように保持枠1を90度回転させた状態で設置することもできる。なお、突出部11を下に位置させた傾斜状態では、苗箱Cに育成されている苗が上を向くように保持され、突出部11を横向きにした水平状態では、苗が横向きとなる。尚、前記収納部Hに苗箱Cを収容したとき、苗箱Cの長手方向の一方の端部が開口枠6から外側に突出した状態となる。
複数の苗箱Cを収納した保持枠1は、人手等で持ち上げることができるので、運搬用の移動台車や苗移植機への積み込み、積み降ろしに便利である。また、苗箱Cを収納した保持枠1を人手等で持ち上げて水槽、溜め池等の水に浸し、移植前の灌水や、苗箱底面の土落とし等を行うことができる。苗移植機2に保持枠1ごと積み込んで保持することができるので、便利であり、しかも、突出部11を利用して苗載台へ係止することができるという利点もある。
そして、使用にあたっては、育苗ハウス等で苗が成育された苗箱Cを苗箱保持枠1へ収容し、該苗箱保持枠1ごと軽四輪トラック等の運搬車に搭載して移植圃場へ運搬し、圃場の畦から圃場内の苗移植機2へ苗箱保持枠1ごと苗箱Cを供給するようになっている。従って、苗箱保持枠1を使用することにより、苗移植機2への苗箱Cの供給を複数枚(3枚)毎に行えるので、苗移植機2への苗供給作業を容易に行える。
尚、最端に配列される仕切り部7のみ補強枠9を備える構成としたが、全ての仕切り部7に補強枠9を備える構成とすることもできる。
尚、この発明の実施の形態は、前述のような苗箱Cを収容する苗箱保持枠1について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、マット状の苗を育苗した苗箱を収容してもよい。
次に、この保持枠1を苗移植機2に搭載する構成について説明する。苗移植機2は、圃場に玉ねぎの苗を移植する苗移植機であり、移植装置12を走行車体13に装着した構成として、該走行車体13により自走しながら移植装置12が圃場に苗を移植していくようになっている。
走行車体13は、左右一対の駆動回転する前輪14と左右一対の駆動回転する後輪15を備え、操縦者が座る座席16と、該座席16の前方に配置されて操縦者が走行車体13の進行方向を変更操作するために左右一対の前輪14を左右に変向操作する操縦ハンドル17を備えている。走行車体13の前部の左右には、苗箱保持枠1を載置して収容できる予備苗載装置18を設けている。
エンジン19の動力は主伝動ベルト20を介して走行伝動ケース21内に伝達され、走行伝動ケース21内からの動力が前輪14及び後輪15へ伝達されて機体が走行する。尚、後輪15は、左右各々の後輪伝動ケース22から支持され、該後輪伝動ケース22内からの伝動で駆動する。左右の後輪伝動ケース22は該左右の後輪伝動ケース22間に設けた後輪ローリングフレーム23に固着され、該後輪ローリングフレーム23が機体に対して前後方向の軸回りに左右にローリング自在に取り付けられ、後輪15が左右にローリングする。尚、後輪ローリングフレーム23の左右両端部に後輪伝動ケース22の機体左右方向内側で且つ略前後中央の外面を接合させた構成となっている。
走行伝動ケース21内の動力は、該走行伝動ケース21の後面から後側に延びる左右各々の後輪伝動軸24を介して後輪伝動ケース22内に伝動される構成となっている。尚、左右の後輪伝動軸24は、後輪15の左右ローリングを許容できるように、屈曲自在の継手を備えると共に、該軸24方向に伸縮自在に構成されている。また、左右の後輪伝動軸24は、後側へいくほど機体左右方向外側に位置するように斜めに配置されている。左右の前輪14は、走行伝動ケース21の左右両端部に構成された各々のアクスルケース部分21aを介して支持される。
また、エンジン19の動力は伝動ベルト25を介して油圧ポンプ26に伝達され、油圧ポンプ26からの圧油が送られて後述する砕土装置27が駆動される。走行車体13の後部に昇降シリンダ28により上下回動するリンク29を備え、該リンク29により移植装置12を昇降動可能に装着している。
移植装置12にはPTO軸30から移植装置12の伝動軸31を介してエンジン動力が伝達される。また、移植装置12は、苗箱Cを収容して搬送する苗箱供給手段32と該苗箱供給手段32が供給する苗箱Cの各ポットPから順次苗Nを取出す苗取出し手段PUと該苗取出し手段PUが取出した苗Nを一つ一つ圃場に植付けていく苗植付け手段PTを設けた構成としている。したがって、上記のごとく各ポットPで育成した苗Nを有する苗箱Cを苗箱供給手段32に装填すれば、苗箱Cの各ポットPの苗Nは苗取出し手段PUによって順次自動的に苗Nが取出されていって、そして、その取出された苗Nは苗植付け手段PTによって一つ一つ畑圃場に植付けられていく。
移植装置12は、具体的には、以下のような構成から成る。
苗箱供給手段32は、具体的には、機体側面視で走行車体13の座席16の後側近傍に配置され、走行車体13に搭乗した作業者が苗箱Cを装填する個所となる苗箱装填部33と、該苗箱装填部33に装填された苗箱Cを後下がりに搬送し、続いて屈曲搬送し、苗取出し手段PUによる苗取出し位置p1に向けて下方に搬送する苗箱供給搬送部34と、該苗箱供給搬送部34により搬送され苗取出し手段PUにより苗が取出されて空になった苗箱CをU字状に屈曲搬送し、更に苗箱装填部33の下方位置に向けて上方に搬送する空箱搬送部35を設けた構成としている。尚、苗箱装填部33は、苗箱供給手段32において作業者に最も近い前端部に設けられている。また、苗箱供給手段32には、空箱搬送部35により搬送されて、その搬送端部から排出される空の苗箱Cを受けて収容する空箱収容部36を苗箱装填部33の下方位置に設けたものとしている。
苗箱装填部33に装填される苗箱Cは、その苗箱Cの長手方向が前後方向に向く姿勢で、しかも、上面側が上方に向く姿勢で装填される。したがって、装填された苗箱Cはその苗箱Cの長手方向に搬送されるものとなり、また、装填された苗箱Cに収容された苗Nは、苗箱装填部33では葉茎部Nbが上方に向って伸びる姿勢となり、苗取出し位置p1では葉茎部Nbが後方に向って伸び且つ床部Naが葉茎部Nbに対して前側に位置する姿勢となるように搬送される。
苗箱供給手段32は支持フレーム37に支持され、該支持フレーム37は、その基部が植付部伝動ケース38に支持され、該植付部伝動ケース38には連結部材39が連結されている。該連結部材39はリンク29の移植装置12側の端部を上下方向に連結する上下部材40に連結している。
苗取出し手段PUは、苗をポットPの底部側から押出して取出す構成としている。具体的には、棒状に設けた苗押出し用のピン3を、苗箱供給手段32の下側のU字状搬送部分の中にあってピン3の先端部分が後方に向かうように配置し、ピン3の先端部が後方に向かって突出し又前方に向かって引っ込むよう適宜タイミングで往復動するように設けている。これにより、苗押出しピン3が、苗取出し位置p1まで供給された苗箱CのポットPの底部側からその底部に設けた底孔内に突入してポットP内の床部Naを後方に押し出して、苗NをポットPから後方に取出すようになっている。
また、この苗取出し手段PUは、苗Nを列状に並んだ状態で複数個同時にポットPから取出す構成としている。即ち、苗取出し位置p1に供給されてきた苗箱Cの左右横一列(苗箱Cの短手方向)のポットPのそれぞれに対応して前記の苗押出し用のピン3を横並びに複数設けて、苗取出し位置p1の横一列の苗を同時に押し出して取出すように設けている。なお、苗取出し手段PUにより取出した複数の苗Nは、苗供給ベルト41と苗下降送りベルト42を有する苗供給手段NT1によって順次一つづつ苗植え付けディスク43を有する苗植付け手段PTに供給する構成とする。また、苗植え付けディスク43はPTO軸30からの駆動力が伝達される伝動軸31により駆動する植付ディスク駆動スプロケット44により回動する。
苗植付け手段PTは、左右の植付ディスク43で苗Nを挟んで(具体的には、苗Nの葉部を挟んで)畑地の移植圃場の土中に移動し植え付けるよう構成したものである。
エンジン19からの動力が走行車体13の後部に突出させたPTO軸30から自在継手45を備えた伝動軸31を介して移植装置12の前記連結部材39内の伝動機構を介して苗箱供給手段32の下部の下方近傍に配置された伝動ケース38内の機体左右方向に長い伝動軸46に伝動し、該伝動ケース38から後方に伸びるように設けた複数の苗供給手段NT1を回動させる。
複数の苗供給手段NT1から苗植付け手段PTに苗が受け渡されて、植付伝動ケース38内の伝動機構からの駆動で駆動する植付ディスク駆動スプロケット44により回転する植付ディスク43を備えた苗植付け手段PTなどによる苗の植付のための具体的な駆動構成の説明は省略する。
苗供給手段NT1は、具体的には、左右両端側に駆動回転するように設けた一対の駆動ローラ47と左右中央側に回転自在に設けた一対の従動ローラ48と両ローラ47,48に巻き掛けた一対の苗供給ベルト41とを備えた構成としている。これにより、前記苗取出し手段PUにより取出されて左右横一列に列状に並んだ状態の複数個の苗Nを左右に並設された左右の供給ベルト41の上に載せ、そして、横一列の苗Nの左半分を左側の供給ベルト41の駆動回転で左方に搬送し、右半分を右側の供給ベルト41の駆動回転で右方に搬送し、左右の駆動ローラ47の左右外側方に各々設けた左右一対の苗下降送りベルト42の上端部側(苗供給部49、但し、図11には左側苗供給部49のみを図示する。)に、苗Nの床部Naを一つづつ供給する。
尚、苗供給ベルト41の外周面の前端部側には、ベルト回転方向に設定間隔で突起41aを設けていて、該突起41aの左右間のベルト上面に苗Nの床部Naが一つづつ載せられるようになっていて、これにより苗供給ベルト41の上面に載せた苗を適確に一つづつ苗供給部49に供給できるものとなっている。
ところで、苗取出し手段PUにより取出した苗Nが苗供給手段NT1の苗供給ベルト41上に直接載るように設ける構成もあるが、この実施例では、苗供給手段NT1が苗箱供給手段32の下方に入り込むように配置し、そのように配置した苗供給手段NT1に苗取出し手段PUにより取出した苗Nを移送する苗移送手段NT2(図5)を設けて、苗供給手段NT1が苗箱供給手段32の後方に突出せず移植装置12の前後長が短くなるように構成している。
上記苗移送手段NT2は、苗取出し手段PUの苗押出しピン3によって押出された横一列の苗Nの各床部Naが係合する苗係合部50aを備えた苗ホルダ50を設けていて、この苗ホルダ50を駆動回動するホルダ用のリンク51にて前記苗取出し位置p1と苗供給ベルト41の上方前方側近傍の苗受け渡し位置p4とを矢印Yのように往復移動させるように設けている。これにより、苗押出しピン3が苗押出し作動により横一列の苗Nが押出されると、苗取出し位置p1に位置する苗ホルダ50の各苗係合部50aに苗Nの床部Naが係合して保持される。
そして、苗ホルダ50がリンク51の回動により下方回動して前記苗受け渡し位置p4に移動する。このとき各苗係合部50a内に水平後方に軸心が向く姿勢で固定された第二の苗押出しピン52の先端部が入り込んで各苗係合部50a内に係合された苗Nの床部Naが後方に押出されて、植付部伝動ケース38と一体のベルト支持部53に支持された苗供給ベルト41上に落とされるようになる。なお、第二の苗押出しピン52により各苗係合部50a内に係合された苗Nの床部Naが後方に押出されたとき、くし状に設けた苗押し下げ部材54が下降して、該部材54が押出された各苗Nの床部Naを押し下げ、迅速且つ適確に苗が苗供給ベルト41上に載置されるように設けている。なお、苗押し下げ部材54は、植付部伝動ケース38に支持されている。
各苗植付け手段PTによる各苗植付け位置前方の移植圃場の表土面を均平する前鎮圧輪55が固定部材56に懸架されている。また固定部材56に懸架され、後輪15の踏み跡に案内されて移植装置12を支持する転動輪57が設けられている。さらに、上記移植装置12は一つの苗箱供給手段32に、該苗箱供給手段32に装填された苗箱Cから横一列づつ苗Nを取出す苗取出し手段PUと、該苗取出し手段PUにより取出された苗Nを苗供給手段NT1に受け渡す苗受け渡し手段NT2と、該苗受け渡し手段NT2により受け渡された横一列の苗Nを左右に設けた苗植付け手段PTに供給する苗供給手段NT1と、そして、該苗供給手段NT1により供給された苗Nを移植圃場に植付けていく左右の苗植付け手段PTとを備えて一つの苗箱Cから2条植えする構成としたものであり、このように構成した移植ユニットを左右に2体設けることで、4条植えに構成でき、また、n体設けることで2×n条植えに構成できるものとなっている。
固定部材56には前記前鎮圧輪55の後側に土ほぐし体58が設けられている。該土ほぐし体58は植付部フレーム59に支持され、該土ほぐし体58は植付ディスク43に対応した数で横一列に各植付ディスク43に対応した位置に配置されている。該土ほぐし体58でほぐされた圃場の土に苗が植付ディスク43により植え付けられる。植付ディスク43により植え付けられた各苗Nの周囲の土は覆土輪60で覆われる。なお植付ディスク43と覆土輪60は植付部フレーム59に上下回動可能に取り付けられた覆土輪・植付ディスク支持フレーム61に支持される。なお、覆土輪・植付ディスク支持フレーム61を上下動案内するプレート62が植付部フレーム59に取り付けられている。
また、圃場にできる後輪15で形成される凹み部の溝を砕土する砕土装置27を設けている。砕土装置27は縦軸の周りを回転する回転体63で前記溝をほぐし、溝が圃場面と略均等になるようにした、タイヤ跡を消すための装置である。回転体63は油圧ポンプ26からホース26aを経由して供給される作動油により駆動する油圧モータ64で駆動される。前記油圧ポンプ26からの動力に換えてエンジン19の動力を伝達する機械的な手段により回転体63を駆動させても良いし、独立した単独の駆動源で回転体63を駆動させても良い。
本実施例の8条植の玉ねぎ苗の苗移植機8では後輪15の走行跡の近傍にも苗を植え付けるので、砕土装置27の回転する回転体63によりタイヤの走行跡を耕耘することにより、溝が消されると共に砕土されるので、圃場面が均平化されて苗の植付姿勢や植付深さ等の精度を良好に維持できる。また、回転体63の両側部に耕耘した圃場部分に土を寄せる一対の培土板65を設けている。この一対の培土板65により、回転体63で耕耘した溝部分に土を寄せることができるので、地表面が沈下するのが防止される。
また、左右後輪15の中間部で一対の後輪15の中心軸と略一致する位置の後輪ローリングフレーム23にセンター輪66を設けている。
センター輪66は、後車軸の後輪伝動ケース22に設けたブラケット67に移植装置12の昇降に連動して上下位置調節できるようにアーム68の先端部に支持され、センター輪66が走行車体13の重量により、地面に押し付けられるようになっている。センター輪66は移植装置12の昇降に連動して上下に回動する構成になっているが、移植装置12を昇降させるリンク29に支点を設け、センター輪66を上下させるスプリング69付きのロッド70の下端にセンター輪66を連結し、該ロッド70の上端を下側のリンク29に取り付ける。この構成によると移植装置12を上昇させる場合にセンター輪66が連動して上昇するので移植装置12のメンテナンスが容易に行える。
また、走行車体13と移植装置12の前後方向の略中間部で走行車体13の両側部の取付フレーム71にフック71aを介して空苗箱Cの外寸法と略同等またはそれより少し大きめのサイズの空苗箱収納台72を走行車体13ひいては機体に対して着脱できるように設けた。そのため移植され、空になった苗箱Cを収納台72に落とし込むだけで、空苗箱収納台72の内部に空苗箱Cを整然と重ねることができるので、一枚ずつ重ねて別置した苗枠に運ぶ手間が省け、移植作業に集中することができる。
ところで、各2条毎の苗箱装填部32の苗箱Cを載せる部分には、苗箱Cの底部から突出する根を切断するための根切断装置73を設けている。この根切断装置73は、線状の樹脂材(例えばナイロン製)からなる切断部材74を回転板75の外周部に2本取り付けて設け、前記回転板75を切断用モータ76により上下方向の軸心回りに回転させることにより、前記切断部材74を回転させて根を切断する構成となっている。尚、前記回転板75も樹脂材(例えばナイロン製)で構成され、前記切断部材74及び回転板75は、弾性体で構成されているので、苗箱Cの底部に干渉しても該苗箱Cを損傷させない構成となっている。切断部材74が回転する位置には、苗箱Cの左右両側に当たって該苗箱Cを所望の通過位置へ案内する棒状の苗箱案内部77を左右に設けている。根切断装置73全体は、苗箱装填部32に対して取付ボルトで着脱できる構成としており、底部から突出する根がないかあるいは少ない苗箱Cを苗箱装填部32に装填するときには、苗箱装填部32から取り外すことができる。尚、根切断装置73を取り外したときには、前記苗箱案内部77に代わる苗箱ガイドを苗箱装填部32の左右に装着できる構成となっている。
予備苗載装置18は、一対の予備苗載台78と機体平面視で該予備苗載台78の間に配置した上下方向の回動軸79とを備え、走行車体13の前部の左右にそれぞれ設けた四角枠状の予備苗載装置支持フレーム80に支持されている。一対の予備苗載台78は、互いに対称に構成され、機体平面視で他方の予備苗載台側と直交する方向に複数(3個)の予備苗載部81を並べて設けている。
予備苗載台78の予備苗載部81にはそれぞれ複数の予備苗載部81の配列方向の両端部に載置プレート82が設けられ、この載置プレート82に苗箱保持枠1の両側部を載置して各予備苗載部81に苗箱保持枠1を載せる構成となっている。従って、一対の予備苗載台78により、機体平面視で複数(計6個)の苗箱保持枠1を収容でき、最多で計18枚の苗箱Cを載置して収容できる。載置プレート82は、予備苗載部81における両端となる位置を上方に折り曲げて立ち上がり部82aを設け、該立ち上がり部82aにより苗箱保持枠1が側方へ位置ずれしないようにしている。また、予備苗載台78における回動軸79側の端には各予備苗載部81の載置プレート82を繋ぐ棒状のストッパ83が設けられ、該ストッパ83により苗箱保持枠1が位置ずれしないようにしている。また、ストッパ83とは反対側の載置プレート82の端には保持溝84が設けられ、該保持溝84に苗箱保持枠1の開口枠6を係合させて予備苗載部81に苗箱保持枠1を装着するようになっている。尚、予備苗載台78すなわち載置プレート82は、回動軸79とは反対側すなわち苗箱保持枠1の開口枠6側が高位となるように傾斜しており、苗箱保持枠1内の苗箱Cが開口枠6側から無闇に抜け出ないようにしている。予備苗載部81において、載置プレート82の回動軸79とは反対側の下方には予備苗載部81の配列方向に向く載置プレート連結軸85が固着され、該載置プレート連結軸85により両側の載置プレート82を連結している。
予備苗載台78の予備苗載部81の配列方向の両外側にはそれぞれ枠型フレーム86が設けられ、枠型フレーム86間で各載置プレート82の回動軸79側の下方に予備苗載部81の配列方向に向く予備苗載台揺動軸87が設けられている。この予備苗載台揺動軸87回りに各載置プレート82が揺動可能に連結されている。そして、枠型フレーム86の上部を繋ぐ上部フレーム88の適宜の位置にはリンク連結用プレート89が固着して設けられ、該リンク連結用プレート89に上側リンク90が連結されている。一方、該上側リンク90の他端と予備苗載台78の載置プレート82とを繋ぐ下側リンク91が連結され、上側リンク90及び下側リンク91の2本の連結リンクを折りたたむように予備苗載台揺動軸87回りに予備苗載台78を上側に揺動させることにより、予備苗載台78を回動軸79側に揺動させて予備苗載装置18のスペースを小さくすることができる。従って、前記予備苗載台揺動軸87、上側リンク90及び下側リンク91等により、予備苗載台78を回動軸79へ向けて移動させる移動機構を構成している。尚、この移動機構は、各予備苗載台78に設けられている。上側リンク90及び下側リンク91は、予備苗載部81間に設けられ、予備苗載部81へ苗箱保持枠1を載置できるようにしている。枠型フレーム86寄りの予備苗載部81の載置プレート連結軸85は載置プレート82より枠型フレーム86側へ突出しており、予備苗載台78を上側に揺動させたとき、載置プレート連結軸85が枠型フレーム86の上部に設けた予備苗載台固定用フック92に係合し、予備苗載台78を折りたたみ状態で固定できるようになっている。
枠型フレーム86は、その下部で予備苗載部81の配列方向に向く下部フレーム93に固着され支持されている。下部フレーム93と上部フレーム88との間には、複数(3個)の予備苗載部81のうちの中央1個の予備苗載部81と対向する位置に各予備苗載部81あたり2本の棒状の苗箱ストッパ94が設けられている。該苗箱ストッパ94は、中央の予備苗載部81の回動軸79側に配置され、予備苗載台78の上側となる上部で傾斜する予備苗載台78の載置面に対して垂直に近くなる側に傾斜した構成となっている。この苗箱ストッパ94は、中央の予備苗載部78に直接苗箱Cを載置したとき、苗箱Cが予備苗載台78から脱落しないようにするストッパとなる。
下部フレーム93の中央下側に上下方向の回動軸79が設けられ、予備苗載装置支持フレーム80に対して該上下方向の回動軸79回りに下部フレーム93ひいては予備苗載台78を回動させることができる。下部フレーム93の両端にはそれぞれ基部プレート95が固着され、該基部プレート95を繋ぐように平面視コの字型の回動位置固定ハンドル96が基部プレート95に設けた支点軸96a回りに上下動可能に設けられている。この回動位置固定ハンドル96は平面視で回動軸79と対称な位置に一対設けられ、互いの長孔96bに挿入された連結ピン97により一対の回動位置固定ハンドル96が連動して上下動する構成となっている。一対の回動位置固定ハンドル96のうちの一方には下部フレーム93と同じ方向に延びる支軸96cが固着され、該支軸96cの下側に位置固定プレート96dが固着されている。一方、予備苗載装置支持フレーム80側には回動軸79周りに平面視で真円型の位置固定円環98が設けられ、該位置固定円環98には回動軸79回りの30度おきの角度位置に位置固定用溝98aが設けられている。従って、作業者が回動位置固定ハンドル96を上動させて位置固定プレート96dの位置固定用溝98aとの係合を解除し、回動位置固定ハンドル96により予備苗載台78を回動軸79回りに回動させて回動位置固定ハンドル96を下動させることにより、所望の回動位置で位置固定プレート96dを位置固定用溝98aへ係合させて回動位置を固定するようになっている。尚、枠型フレーム86に設けたクリップ99により回動位置固定ハンドル96を上動させた状態で固定できるようになっており、予備苗載台78の折りたたみに併せて回動位置固定ハンドル96の所要スペースを小さくし、予備苗載装置18のスペースを小さくすることができる。
従って、育苗した苗箱Cを収容した苗箱保持枠1を圃場の畦等から予備苗載装置18に装填するに際しては、苗箱保持枠1を載置プレート82に案内させながら外側から押し込んで載置し、該苗箱保持枠1の開口枠6の下部を保持溝84に係合させる。そして、植付作業に伴って移植装置12の苗が減少すると、作業者が適宜予備苗載装置18にある苗箱Cを該苗箱Cごと移植装置12の苗箱装填部33へ供給していく。苗箱Cの移植装置12への供給に伴って生じる空の苗箱保持枠1は、その開口枠6の内側へ他の空の苗箱保持枠1を挿入して複数の空の苗箱保持枠1を重ね合わせ、1か所の予備苗載部81へまとめて載置しておき、次回の予備苗載装置18への苗供給時に機外へ回収する。また、植付作業に伴って移植装置12の空苗箱収納台72に空の苗箱Cが溜まると、作業者が適宜空の苗箱Cを空苗箱収納台72を取り出して予備苗載台78の中央の予備苗載部81へ該苗箱Cごと載置していく。このとき、複数の空の苗箱Cを互いに重ね合わせた状態で苗箱Cが予備苗載部81から個々に脱落しないように載置すると共に、上下方向の苗箱ストッパ94により空の苗箱Cが予備苗載台78の傾斜下手側に脱落しないようにする。この空の苗箱Cは、空の苗箱保持枠1と同様に、次回の予備苗載装置18への苗供給時に機外へ回収する。
尚、この発明の実施の形態において玉ねぎの苗を移植する苗移植機について記述したが、本発明はこれに限定されるものではない。
苗箱保持枠を示す斜視図 苗箱保持枠を示す側面図 苗箱保持枠を示す平面図 苗箱を示す平面図 苗箱を示す側面図 苗移植機を示す側面図 苗移植機を示す平面図 苗移植機の要部を示す側面図 苗移植機の一部を示す図(a:平面図、b:背面図) 苗供給手段の一部を示す側面図 苗供給手段の一部を示す背面図 予備苗載装置を示す平面図 予備苗載装置を示す側面図
符号の説明
1:苗箱保持枠、4:底部、5:開口部、6:開口枠、7:仕切り部、9:補強枠、10:底枠、C:苗箱

Claims (4)

  1. 複数の苗箱(C)を棚状に保持する苗箱保持枠であって、棒材を組み合わせてカゴ状に形成し、一端部に苗箱(C)を出し入れする開口部(5)を設け、複数の苗箱(C)を並列に収納するための仕切り部(7)を、開口部(5)から外部に突出する位置まで延設した苗箱保持枠。
  2. 仕切り部(7)において開口部(5)から外部に突出する突出部分は、開口部(5)を形成する開口枠(6)の内側から外部に突出する構成とした請求項1に記載の苗箱保持枠。
  3. 仕切り部(7)において前記突出部分を対向する開口枠(6)部分の近傍に配置されるよう一対設け、開口部(5)と反対側に設けた底部(4)において苗箱(C)が出し入れできないように形成される底枠(10)を、前記突出部分より中央寄りの位置に配置した請求項1又は2に記載の苗箱保持枠。
  4. 仕切り部(7)を複数配列して設け、複数の仕切り部(7)のうち最端に配列される仕切り部(7)にのみ補強枠(9)を備えて構成した請求項1乃至3の何れかに記載の苗箱保持枠。
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