JP2004113075A - 野菜移植機 - Google Patents

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Norihiko Muneyoshi
宗好 紀彦
Yoshinori Yoshida
吉田 美徳
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Abstract

【課題】上下昇降する移植爪を用いた移植機において、苗の植付性の向上を実現する。
【解決手段】シャーシフレーム102に固設するミッションケース104には、入力軸310を備えると共に、走行駆動軸115R・115Lおよび前記作業部駆動軸114R・114Lを備え、前記各軸の配置位置が側面視V字状となるようにし、ミッションケース104は側面視でシャーシフレーム102に三点支持され、移植爪151を上死点側へ常時付勢する付勢手段319を設け、移植爪151を駆動する作業部駆動軸114Lが空転する状態となると、移植爪151が自動的に上昇するようにし、移植爪151は、エンジン103から動力を得て上下動する移植爪支持軸159と、機体に取付けた昇降ガイド153に案内されるガイドローラ171とにより、二点支持されて移動するものとし、前記昇降ガイド153は側面視での傾斜角度を調整可能とした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は歩行型野菜移植機に関し、特に、上下昇降する移植爪による植付性を向させる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、機体に上下昇降する移植爪(移植開孔器)を備え、該移植爪を畝中に突入させた際に開口させて、移植爪が保持する苗を畝中に移植するようにした野菜移植機が知られている。
移植爪昇降の駆動源は、機体に搭載するエンジンであり、該エンジンの出力をミッションケースに伝達して変速し、該ミッションケースの出力を利用して、移植爪の昇降駆動を行うようにしている。
このような野菜移植機としては、例えば、特許文献1に示す移植機がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−84826号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
機体フレームに組立誤差や歪み等が存在すると、移植爪の昇降機構への駆動伝達機構の構成部材に位置ズレが生じ、植付け位置や植付けタイミングがズレる等の不具合が生じてしまう。
前記特開2002−84826号の技術では、機体フレームを構成の改善により軽量かつ剛性を高めるようにしているが、移植爪の駆動伝達機構の精度改善を意図したものではない。
また、苗の種類への対応や、移植と同時に施肥を行うために、畝に形成する植え穴の開口幅を調整可能とすることが望ましい。
また、上下昇降する移植爪は、移植作業時以外は畝への突入位置である下死点側より上死点側に退避しておくことが、移植爪の保全上望ましい。
本発明は、上下昇降する移植爪を用いた移植機において、移植爪昇降の駆動伝達構成の精度の向上や、移植爪の保全性の向上、さらに移植爪による植え穴の開口幅調整の実現等により、苗の植付性の向上を実現する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、苗の植付を行う移植爪を駆動する作業部を備えた自走式の野菜移植機において、
シャーシフレームに固設するミッションケースには、エンジン動力の入力軸を備えると共に、出力軸として走行駆動軸および前記作業部の駆動軸を備え、前記各軸の配置位置が側面視V字状となるようにしたものである。
【0006】
請求項2においては、苗の植付を行う移植爪を駆動する作業部を備えた野菜移植機において、
前記作業部の駆動軸を出力するミッションケースは、側面視でシャーシフレームに三点支持されるものである。
【0007】
請求項3においては、上下昇降して苗を植付ける移植爪を機体に備えた野菜移植機において、
移植爪を上死点側へ常時付勢する付勢手段を設け、移植爪の昇降駆動軸が空転する状態となると、移植爪が自動的に上昇するようにしたものである。
【0008】
請求項4においては、上下昇降して苗を植付ける移植爪を機体に備えた野菜移植機において、
移植爪は、エンジンから動力を得て上下動する移動体と、機体に取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより、二点支持されて移動するものとし、前記ガイドレールは側面視での傾斜角度を調整可能としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例である歩行型野菜移植機101について説明する。
図1は歩行型野菜移植機101の全体的な構成を示した側面図であり、図2は同じく平面図であり、図3はエンジンフレーム224とミッションケース104を示す側面図であり、図4は同じく平面図であり、図5は移植部120の構成を示す平面図であり、図6は同じく側面図であり、図7は移植爪151の昇降機構を示す側面図であり、図8は昇降ガイド153の取付構成を示す側面図である。
【0010】
野菜移植機101の全体構成から説明する。
図1、図2において、野菜移植機101は、シャーシフレーム102上の前後に、エンジン103、ミッションケース104を配置し、ミッションケース104上部から後方に、ハンドル部材となるハンドルフレーム106をシャーシフレーム102から水平方向に連設している。該ハンドルフレーム106の中途部上には、苗供給部107が配置され、苗供給部107の下方には移植部120が配置され、苗供給部107および移植部120により苗植付けのための作業部が構成される。また、ハンドルフレーム106後部は運転操作部109とされている。
【0011】
野菜移植機101は、シャーシに設けた苗供給部107より苗を移植爪151内に投入して、該移植爪151を畝中へ移動して移植を行う移植機である。苗供給部107には、長円状に連結した苗搬送体を連続的に回転駆動する構成を設けている。該苗搬送体は苗挿入用ポット148とポット取付基部140より構成され、苗の挿入される苗挿入用ポット148をポット取付基部140が保持して回転駆動させる。そして、苗搬送体の長円状となる移動軌跡の適宜位置より苗を落下させて、移植部120の移植爪151に苗が投入される。
また、機体の左右にそれぞれ苗載置台131・131が配置され、中央にも苗載台132が配置されて、これらの苗載台上に苗供給部107へ供給するための苗を載置可能としている。
【0012】
ミッションケース104の後部で苗供給部107の下方に移植部120が配置される。移植部120には、左右一対の移植爪151・151が備えられており、該移植爪151は上下昇降すると共に、開口して保持する苗126を落下させるように構成されている。
各移植爪151は、最上位置で苗供給部107より苗126を受け取り、下端位置では開口して開いて畝125中に苗を落下させる。そして、移植爪151・151の後方に配置した覆土輪122により、苗126の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。
【0013】
野菜移植機101の機体の構成について説明する。
以下において、野菜移植機101の機体とは、各車輪(前輪112および後輪117)と、各車輪の支持体(前輪支持アーム111およびチェーンケース)とを、野菜移植機101全体より除いた部分を指す。また、シャーシとは、前記支持体を回動支持する部位と、エンジン103およびミッションケース104を支持する部位とからなる部分を指す。
【0014】
シャーシフレーム102の構成について説明する。
図1、図2に示すように、シャーシフレーム102は、前側の左右に設けられるパイプフレーム220R・220Lと、後側の左右に設けられるパイプフレーム221R・221Lと、左右で前後の両パイプフレームを連結する連結フレーム222・222とを備えている。
前側のパイプフレーム220R・220Lにはそれぞれ、前輪112を枢設する前輪支持アーム111が固設されて、上下回動する前輪112の回動支点となっている。
同じく後側のパイプフレーム221R・221Lにはそれぞれ、後輪117を設けるチェーンケース116が固設されて、上下回動する後輪117の回動支点となっている。
前後のパイプフレーム220R・221R(パイプフレーム220L・221L)の軸方向外側にはそれぞれ、これらのパイプフレームに対して回動自在に回動ボスが設けられている。そして、前後の回動ボス間を連結フレーム222で連結して、該連結フレーム222により前後のパイプフレームが支持されるようにしている。左右で同様の構成であり、連結フレーム222は左右一対設けられ、機体の左右で前後のパイプフレームが支持される。
また、左右の連結フレーム222・222間は、橋架フレーム223により連結されている。
【0015】
前側のパイプフレーム220R・220L間にはパイプフレーム220Mが配置されており、該パイプフレーム220Mは左右のパイプフレーム220R・220Lに対して回動自在となっている。
そして、パイプフレーム220Mと前記橋架フレーム223との間に、エンジンフレーム224が配置される。エンジンフレーム224には、エンジン103およびミッションケース104が載置される。エンジンフレーム224の前部には一対の取付ステー314R・314Lが固設されており、該取付ステー314R・314Lはパイプフレーム220Mに固設される。また、橋架フレーム223はエンジンフレーム224を貫通して、エンジンフレーム224を支持している。
以上の各パイプフレームによりシャーシフレーム102が構成される。そして、シャーシフレーム102にエンジン103やミッションケース104を載置すると共に、前輪112や後輪117を支持するようにして、シャーシが構成される。
【0016】
エンジンフレーム224の下部には、機体フレームを昇降させる駆動源として油圧シリンダ228が設けられている。油圧シリンダ228と後部のパイプフレーム221R・221Lとの間と、前後のパイプフレーム間とはそれぞれリンクを介して接続され、油圧シリンダ228の駆動により機体が昇降するようにしている。
【0017】
野菜移植機101の機体フレームは、シャーシフレーム102と、シャーシフレーム102に固設するミッションケース104と、ミッションケース104の上部に取り付けるハンドルフレーム106とを備えており、ミッションケース104の下部とハンドルフレーム106の中途部とは、作業部支持フレーム105により連結される。ハンドルフレーム106は前側に開口する平面視コ字状であり、作業部支持フレーム105は後側に開口する平面視E字状である。
【0018】
図3、図4を用いて、ミッションケース104の入出力軸の配置構成について説明する。
図3に示すように、ミッションケース104の前部には、ケース内部より左方に延出する入力軸310が設けられている。該入力軸310はエンジン103からの動力の入力軸であり、エンジン103の左側に延出する出力軸312より、プーリおよびベルトを介して、該入力軸310にエンジン103からの動力が伝達される。
図3、図4に示すように、ミッションケース104の中央下部には、ケース内部より左右にそれぞれ延出する走行駆動軸115R・115Lが設けられている。走行駆動軸115R・115Lは、左右後側のパイプフレーム221R・221L内を左右にそれぞれ延出して、外側端部がチェーンケース116の内部に挿入されており、スプロケットやチェーン等を介して、後輪117に駆動力を伝達する。
また、図3、図4に示すように、ミッションケース104の後上部には、該ミッションケース104の内部より、左右にそれぞれ延出する作業部駆動軸114R・114Lが設けられている。右方に延出する作業部駆動軸114Rには、苗供給部107の苗搬送体を駆動するためのスプロケット313が固設されている。また、左方に延出する作業部駆動軸114Lには、移植部120に備える一対の移植爪151を、それぞれ昇降駆動するためのスプロケット127・127が固設されている。
【0019】
ミッションケース104は、走行駆動の変速と、苗供給部107および移植部120等からなる作業部の駆動の変速とを行う変速機構とされている。
そして、図3に示すように、ミッションケース104には、エンジン動力の入力軸310と、出力軸としての走行駆動軸115R・115Lおよび作業部駆動軸114R・114Lとを備え、これらの軸の配置位置が、側面視でV字状となっている。
【0020】
このため、これらの軸を側面視同一直線上に配置する場合に比して、ミッションケース104の全長を短縮することができる。同時に、ミッションケース104の全高が延長されるので、ミッションケース104上端部に直接ハンドルフレーム106を取付けてそのまま後方に延出させても、ハンドル位置として適切である。したがって、ハンドルフレーム106とシャーシフレーム102とをミッションケース104を介して連結でき、機体フレームの剛性の強化と部材点数の削減につながる。
【0021】
エンジンフレーム224の構成について説明する。
図3、図4に示すように、エンジンフレーム224は、左右に配置される支持フレーム315R・315Lと、該支持プレート315R・315L間を連結する橋架プレート316・316・316とを備えている。
支持フレーム315R・315Lの前部上端には、機体の内側へ延出する載置部315aがそれぞれ形成されており、左右一対の載置部315a・315a上にエンジン103が載置固定される。
支持プレート315R・315Lの後部はそれぞれ、上方及び後方に向けて拡張して支持部315bを形成し、該支持部315bは上方に突出した部分では前後二箇所に、後方に突出した部分では一箇所に、突出した部分を形成している。また、支持プレート315R・315Lの後部にはそれぞれ、前記橋架フレーム223を左右方向に挿通可能とする挿通孔315cが形成されている。
【0022】
次に、ミッションケース104のエンジンフレーム224への支持構成について説明する。
図3、図4に示すように、ミッションケース104は、エンジンフレーム224の後部で、左右の支持プレート315R・315L間に配置される。側面視において、ミッションケース104の前下部と前記支持部315bとは一部重複して配置している。そして、前記支持部315bの突出部で、支持プレート315R・315Lとミッションケース104とが、ボルト317・317・317により締結固定される。
該締結固定個所は、前記突出部の三箇所であり、側面視で三角形の頂点位置となっている。ミッションケース104は、支持フレーム315R・315Lに、左右で合計六箇所で固定される構成である。
【0023】
このため、ミッションケース104は、二点支持の場合に比して、エンジンフレーム224に安定的に支持され、走行駆動時にシャーシフレーム102に対して振動しにくくなる。したがって、シャーシに対して作業部駆動軸114の位置が安定し、作業部駆動軸114により駆動される移植爪151による植付位置が、走行駆動により位置ズレすることがない。
【0024】
次に、図1、図2、図5、図6を用いて、移植部120に設ける一対の移植爪151・151の昇降機構について説明する。
図1、図2に示すように、ミッションケース104の後方に位置する前記移植部120には、機体内部の左右に配置して苗供給部107から畝125へ搬送する一対の移植爪151・151と、該移植爪151・151の昇降機構とが備えられている。
図5、図6に示すように、左右の各移植爪151の一側方(本実施例では左側)には、ロータリケース152が配置され、各移植爪151の左右他側には、移植爪151の昇降をガイドする昇降ガイド153が上下方向に設けられ、これらを連結するアーム157やリンク等とともに設けられている。ロータリケース152・152と昇降ガイド153・153は作業部支持フレーム105に固定され、ロータリケース152と昇降ガイド153の間に移植爪151が配設され、該移植爪151・151は前記苗供給部107の下方で側面視楕円状の軌跡で昇降するように構成されている。
【0025】
図5、図6に示すように、ロータリケース152の側面にはスプロケット155が固設されており、該スプロケット155と前記スプロケット127との間には、チェーン331が巻回されて、作業部駆動軸114Lよりロータリケース152に動力が伝達される。
なお、スプロケット155の中心を回動自在に支持する支点軸154が、ロータリケース152内に挿入されている。該支点軸154は、作業部支持フレーム105に支持プレート121および支持フレーム328を介して固定されている。
したがって、ロータリケース152が、スプロケット155と共に支点軸154回りに回動する一方で、支点軸154に対してロータリケース152が相対回転する。そして、該ロータリケース152の回転によりロータリケース152内のギヤや軸等が回転されて、ロータリケース152の一端部に設けるアーム157が回転駆動される。
【0026】
図5、図6に示すように、前記ロータリケース152を支持する支持フレーム328は作業部支持フレーム105に溶接等により固定されると共に、該支持プレート328には、長手方向が上下方向である長孔328aが複数形成され、前記支持プレート121にはボルト332を挿通する挿通孔が、前記長孔328aと同数形成されて、支持フレーム328に対して支持プレート121を上下方向に位置調節可能にボルト332により締結固定されるようになっている。
また、支持フレーム328の上端部には、ネジ孔を上下方向に向けたナット333が固設されている。該ネジ孔の下方には、支持プレート121の上端面が位置しており、ナット333に上方からボルト334を螺合させて、ボルト334のネジ頭が支持プレート121の上端面に当接するようにしている。そして、ボルト334を工具を用いて回動させることで、支持フレーム328に略締結状態とした(に対する締結を幾分緩めた)前記支持プレート121を、長孔328aの形成方向(上下方向)に沿って、移動可能である。つまり、後述するようにチェーン331を緊張可能としている。
【0027】
図6に示すように、支持プレート121には前記支点軸154がボルト335・335・・・により締結固定されており、該支点軸154にはスプロケット154が回動自在に設けられている。
そして、ボルト334の回動により、支持プレート121を上下動させることで、スプロケット154が上下動する。
以上のように、ボルト334の回動によるボルトの進退を利用して、支持プレート121の上下動をさせることで、スプロケット127・154を巻回するチェーン331のテンションを調整可能である。特に、ボルトの進退を利用することにより、微調整が可能である。したがって、例えば機体の組立誤差等により、作業部駆動軸114Lとチェーンケース152の回動支点となる支点軸154との間に、位置ズレが生じることがあっても、チェーン334のテンション調整により、ミッションケース104から移植爪151の昇降機構への駆動力伝達を確実とすることができる。
【0028】
図5、図6、図7に示すように、移植爪151は、くちばし状となる前後一対の爪体128・129を備えており、爪体128・129は枢支軸164により枢支されて、開閉自在である。
該移植爪151は移植爪支持体160により支持されるものとなっており、該移植爪支持体160には前記昇降ガイド153に案内されるガイドローラ171や、開閉カム161等が設けられている。該開閉カム161は、ロータリケース152と移植爪支持体160とを連結する前記アーム157に固定されており、移植爪151の昇降に伴って回転する。そして、開閉カム161の回転により、該開閉カム161と爪体128・129とを連結するリンクが作動して、爪体128・129の開閉が行われるようになっている。
移植爪151の上方には、漏斗状のカップ160aが配置され、前記苗供給部107よりカップ160aに苗が入り易くし、カップ160aより爪体128・129間に苗が受け渡される。
【0029】
図5、図7に示すように、作業部駆動軸114Lに固設するスプロケット127と、作業部支持フレーム105に固設する支持プレート318との間には、付勢手段319が介設されている。
付勢手段319はスプリング322・322より構成し、前記スプロケット127の側面の軸心外側に支持軸320を突設し、該支持軸320に取付部321を枢設し、該取付部321に一対のスプリング322・322のそれぞれ一端(上端)を取付けている。該スプリング322・322の他端(下端)は前記支持プレート318に取付けられており、該スプリング322・322により、スプロケット127に設けた支持軸320が下方に位置するように付勢される。
【0030】
前述したように、スプロケット127の回転が、チェーン331やスプロケット155等の駆動伝達機構を介して、ロータリケース152およびアーム157に伝達されて、移植爪151が昇降駆動する。ここで、スプロケット127の一回転は、移植爪151の(上下)一往復動に対応するものとなっている。
そして、スプロケット127の軸心(作業部駆動軸114L)の直下(支持プレート318側)に、支持軸320が位置するとき、移植爪151が上死点に位置するように、スプロケット127の回動と移植爪151の昇降とのタイミングが設定されている。つまり、付勢手段319は、移植爪151を上死点側へ常時付勢する手段である。
なお、付勢手段319によりスプロケット127を下側(支持プレート318側)に付勢する力は、作業部駆動軸114Lの回転力に比して小なるものである。つまり、作業部駆動軸114Lbの回転駆動時に、移植爪151の昇降駆動が付勢手段319により阻害されることはない。
【0031】
作業部駆動軸114Lは、ミッションケース104の内部において、クラッチの接続および切断により、駆動状態および休止状態とが切替えられる。休止状態においては、作業部駆動軸114Lは回転が制止されないので、空転状態となる。
【0032】
以上構成により、作業部駆動軸114Lが空転状態となると、前記付勢手段319は、移植爪151が上死点に到達するように、スプロケット127を回動させる。
このため、苗126の移植時以外には、作業クラッチは「切」の状態となっているので、移植爪151はスプリングの付勢力により常時上死点に保つことができ、例えば畝125中に移植爪151を突入させたまま、機体が走行することがない。つまり、移植爪151を誤って引きずってしまう不具合を防止でき、移植爪151が破損する危険から保護できる。
【0033】
図5、図8に示すように、ミッションケース104上部より後方に向けて、上支持フレーム323が延設されている。該上支持フレーム323は、平面視コ字状である前記ハンドルフレーム106の内側略中央に位置する。また、図5に示すように、作業部支持フレーム105の左右中央部より後方に向けて、下支持フレーム324が延設されている。上支持フレーム323と下支持フレーム324とは、支柱327により連結される。
そして、図8に示すように、移植爪151の昇降をガイドする昇降ガイド153が、上支持フレーム323と下支持フレーム324とに、上下で支持される。
【0034】
図8に示すように、昇降ガイド153の上部には、上支持フレーム323側に突出する支持軸325が固設されており、該支持軸325は、上支持フレーム323に固設する取付ブラケット326に回動自在に設けられている。
下支持フレーム324と支柱327の下部には、昇降ガイド153の下部を取付ける支持プレート138が固設されており、該支持プレート138の下端部には、前記支持軸325を中心とする円弧状の長孔138aが開口されている。また、昇降ガイド153の下端部には、ボルト329を挿通可能とする挿通孔が形成されている。そして、該挿通孔および前記長孔138aにボルト329を挿通して、ナットで締結することで、昇降ガイド153が支持プレート138に固定可能となっている。
昇降ガイド153下端部の締結固定位置は、前記長孔138aの形成長さの範囲で可変である。したがって昇降ガイド153は、前記支持軸325を支点として、側面視で傾斜させて機体フレームに取付けて固定することができる。
以上のように、昇降ガイド153の側面視での傾斜角度を調整可能としたことで、移植爪151の畝125への突入角度を変更させることが可能である。
【0035】
ここで、移植爪151は、昇降ガイド153により案内されるガイドローラ171と、アーム157と移植爪支持体160とを枢設する移植爪支持軸159とにより、二点支持される。ここで、移植爪支持軸159は、ロータリケース152およびアーム157の駆動により、上下動する移動体である。また、ロータリケース152およびアーム157等の移植爪151の昇降機構は、エンジン103からの動力をミッションケース104を介して得て、駆動する。
【0036】
移植爪支持軸159とガイドローラ171との位置関係により、移植爪151の姿勢が決定される。ガイドローラ171と移植爪支持軸159とが側面視同一の鉛直線上にあるとき、移植爪151は鉛直下方を向くものとなる。また、ガイドローラ171に対して移植爪支持軸159が後方に位置すると、移植爪151は後下方を向くものとなる。また、ガイドローラ171に対して移植爪支持軸159が前側に位置すると、移植爪151は前下方を向くものとなる。
そして、移植爪151は、移植爪支持軸159の上下動に連動して上下動すると共に、ガイドローラ171の移動が規制されることで、姿勢が制御されている。
【0037】
図8に示すように、昇降ガイド153の下端部を前記長孔138aの後側で固定して、昇降ガイド153が前高後低となるように傾斜させると、移植爪151の下死点側で、移植爪支持軸159はガイドローラ171に対し前側に位置する。つまり、昇降ガイド153がこの傾斜状態の場合は、移植爪151は前下方を向いた状態で畝125に突入する。
そして、移植爪151が前下方を向いた状態で畝125に突入すると、突入時に畝125に形成される開口が傾斜するとともに、離脱時に移植爪151の前側の土を跳ね上げるので、鉛直下方を向いた状態で突入させた場合に比して、畝125に形成される開口幅が前後に長くなる。
【0038】
以上のように、昇降ガイド153の側面視での傾斜角度を調整可能としたことで、移植爪151の突入により畝125に形成される開口幅を変化させることができる。このため、例えば植付けを行う苗の種類に応じて、苗の植付け穴の大きさを調整することができ、苗の収容スペースを拡大したり、施肥を同時に行う場合には肥料等の投入スペースを確保したりすることができる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の如く、苗の植付を行う移植爪を駆動する作業部を備えた自走式の野菜移植機において、
シャーシフレームに固設するミッションケースには、エンジン動力の入力軸を備えると共に、出力軸として走行駆動軸および前記作業部の駆動軸を備え、前記各軸の配置位置が側面視V字状となるようにしたので、
これらの軸を側面視同一直線上に配置する場合に比して、ミッションケースの全長を短縮することができる。同時に、ミッションケースの全高が延長されるので、ミッションケース上端部に直接ハンドルフレームを取付けてそのまま後方に延出させても、ハンドル位置として適切である。したがって、ハンドルフレームとシャーシフレームとをミッションケースを介して連結でき、機体フレームの剛性の強化と部材点数の削減につながる。
【0040】
請求項2記載の如く、苗の植付を行う移植爪を駆動する作業部を備えた野菜移植機において、
前記作業部の駆動軸を出力するミッションケースは、側面視でシャーシフレームに三点支持されるので、
二点支持の場合に比して、ミッションケースがシャーシフレームに安定的に支持され、走行駆動時にシャーシフレームに対して振動しにくくなる。したがって、シャーシに対して作業部駆動軸の位置が安定し、作業部駆動軸により駆動される移植爪による植付位置が、走行駆動により位置ズレすることがない。
【0041】
請求項3記載の如く、上下昇降して苗を植付ける移植爪を機体に備えた野菜移植機において、
移植爪を上死点側へ常時付勢する付勢手段を設け、移植爪の昇降駆動軸が空転する状態となると、移植爪が自動的に上昇するようにしたので、
移植爪の突入により畝に形成される開口幅を変化させることができる。このため、例えば植付けを行う苗の種類に応じて、苗の植付け穴の大きさを調整することができ、苗の収容スペースを拡大したり、施肥を同時に行う場合には肥料等の投入スペースを確保したりすることができる。
【0042】
請求項4記載の如く、上下昇降して苗を植付ける移植爪を機体に備えた野菜移植機において、
移植爪は、エンジンから動力を得て上下動する移動体と、機体に取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより、二点支持されて移動するものとし、前記ガイドレールは側面視での傾斜角度を調整可能としたので、
苗の移植時以外には、移植爪を常時上死点に保つことができ、例えば畝中に移植爪を突入させたまま、機体を走行させてしまうことがない。つまり、移植爪を誤って引きずってしまう不具合を防止でき、移植爪が破損から保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型野菜移植機101の全体的な構成を示した側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】エンジンフレーム224とミッションケース104を示す側面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】移植部120の構成を示す平面図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】移植爪151の昇降機構を示す側面図である。
【図8】昇降ガイド153の取付構成を示す側面図である。
【符号の説明】
101 野菜移植機
102 シャーシフレーム
103 エンジン
104 ミッションケース
114R・14L 作業部駆動軸
115R・115L 走行駆動軸
151 移植爪
153 ガイドレール
159 移植爪支持軸
224 エンジンフレーム
310 入力軸
312 出力軸
319 付勢手段

Claims (4)

  1. 苗の植付を行う移植爪を駆動する作業部を備えた自走式の野菜移植機において、
    シャーシフレームに固設するミッションケースには、エンジン動力の入力軸を備えると共に、出力軸として走行駆動軸および前記作業部の駆動軸を備え、前記各軸の配置位置が側面視V字状となるようにした、ことを特徴とする野菜移植機。
  2. 苗の植付を行う移植爪を駆動する作業部を備えた野菜移植機において、
    前記作業部の駆動軸を出力するミッションケースは、側面視でシャーシフレームに三点支持される、ことを特徴とする野菜移植機。
  3. 上下昇降して苗を植付ける移植爪を機体に備えた野菜移植機において、
    移植爪を上死点側へ常時付勢する付勢手段を設け、移植爪の昇降駆動軸が空転する状態となると、移植爪が自動的に上昇するようにした、ことを特徴とする野菜移植機。
  4. 上下昇降して苗を植付ける移植爪を機体に備えた野菜移植機において、
    移植爪は、エンジンから動力を得て上下動する移動体と、機体に取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより、二点支持されて移動するものとし、前記ガイドレールは側面視での傾斜角度を調整可能とした、ことを特徴とする野菜移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007312711A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Yanmar Co Ltd 移植機
KR100932075B1 (ko) * 2009-04-29 2009-12-15 김완 다기능 양파 정식장치
JP2017023001A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 株式会社クボタ 水田作業機

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