JP4638899B2 - 乗用田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、操向可能な左右一対の前輪及び左右一対の後輪を備えた四輪駆動型の走行機体の後部に苗植付け装置を昇降可能に連結してある乗用田植機に関する。
乗用田植機においては、機体を圃場へ出し入れしたり、トラックの荷台などへ積み降ろしする際に、機体が大きく前後に傾斜することがあり、このような場合には作業者が地上に降りて操縦することが望ましい。このような要望に応える手段として、例えば、特許文献1あるいは特許文献2に開示されているように、前輪を操向させるピットマンアームに補助ハンドルレバーを取り付けたものが提案されている。
特開平7−96839号公報 特開平7−96840号公報
上記提案手段によると、圃場への機体の出し入れやトラックの荷台などへの機体の積み降ろしを、作業者が地上から操縦して行うことができるのであるが、乗用田植機は後輪を主推進車輪としているので、前進で登坂走行させる場合、推進反力で機体前部が浮き気味となり、前輪の接地圧が低下して前輪による推進力が低下することがある。このような場合、地上の作業者が機体前部を押し下げて機体前部の浮き上がりを抑制することが望ましいのであるが、従来の補助ハンドルレバーはピットマンアームに連結されたものであったため、この補助ハンドルレバーに加えた力で機体前部を押し下げるような操作を行うと、ピットマンアームを変形させたり損傷させるおそれがあった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、地上からの機体操縦操作を容易に行うことができる乗用田植機を提供することを主たる目的とする。
請求項1に係る発明の構成、作用および効果は次のとおりである。
(構成) 請求項1に係る発明は、操向可能な左右一対の前輪及び左右一対の後輪を備えた四輪駆動型の走行機体の後部に苗植付け装置を昇降可能に連結してある乗用田植機において、
走行機体の前部の左右中央部に、地上操縦用の操作アームを、機体側に後退した非作用姿勢と、機体前方に突出した作用姿勢とに前後にスライド出退可能に装備して、前記操作アームを、機体に対して前後にスライド出退する前後向きの左右のスライド出退部と、当該左右のスライド出退部の先端部に設けられた先端握り部とを備えて構成し、前記操作アームは、これを前方に引き出した状態で、走行機体を前上がり傾斜で前進させる場合において作業者が前記先端握り部を握って下向きに体重をかけて走行機体の前部を下方に押し下げ操作し走行機体の前部の浮き上がりを抑制するように構成されたものであり、前記操作アームの左右のスライド出退部は、走行機体の左右中心に対して左右に離れた状態で、且つ、走行機体の前部に設けられた左右の乗降通路の上面よりも下側に位置する状態で、走行機体の前部に前後にスライド出退可能に配備されていることを特徴とする。
(作用) 上記構成によると、圃場内での作業走行や、路上での移動走行時、あるいは、非作業時には、地上操縦用の操作アームを邪魔にならないように該操作アームを、機体側に後退した非作用姿勢に後退させておく。また、畦越え等を行う際には、走行機体を低速で自走させるとともに、機体前部の操作アームを前方に突出した作用姿勢に切り換え、地上から操作アームを押さえ込み操作して機体前部の浮き上がりを抑えたり、操作アームを前方に牽引して推進を補助したり、あるいは、操作アームを左右に振って多少の機体方向修正を行う。
また、圃場内や地道において、後輪が凹部に落ち込んだり、後輪が地上の突起物にぶつかって乗り越え移動しにくくなったような場合には、作用姿勢に突出させた操作アームに体重を掛ける等して強く押し下げ操作することで、走行機体に前輪を中心とする前下がり方向の回転モーメントを与えて、機体後部を浮き上げ気味にし、後輪を凹部や突起物を乗り越えさせたりすることができる。
さらに、操作アームを前方に引き出した作用姿勢に切り換えた状態で、地上から操作アームを下方に押し下げ操作することで、機体前部の浮き上がりを抑えて推進の補助を行い、又、走行機体に前輪を中心とする前下がり方向の回転モーメントを与えて、機体後部を浮き上げ気味にし、後輪を凹部や突起物を乗り越えさせたりすることができる。
(効果) 従って、請求項1に係る発明によれば、前方に突出させた作用姿勢の操作アームを操作することで、地上からの機体操縦を容易に行うことができ、実用上便利に使用することができるようになった。
請求項2に係る発明の構成、作用および効果は次のとおりである。
(構成) 請求項2に係る発明の乗用田植機は、請求項1に記載の発明において、操作アームは、これを前方に引き出した状態で左右に押し引き操作できるものである。
(作用効果) 上記構成によると、操作アームを前方に引き出した状態で左右に押し引き操作することで、地上から多少の機体方向修正を行え、実用上便利に使用することができるようになった。
請求項3に係る発明の構成、作用および効果は次のとおりである。
(構成) 請求項3に係る発明の乗用田植機は、請求項1又は2に記載の発明において、操作アームは、機体側に後退した非作用姿勢の状態で機体前端部を保護するプロテクタを兼ねるものである。
(作用効果) 上記構成によると、請求項1又は2に記載の発明の作用効果を奏し得るとともに、操作アームを機体側に後退した非作用姿勢にした状態で機体前端部を保護する機能を有する。
図1に、本発明に係る乗用田植機が示されている。この乗用田植機は、操向可能な前輪1と主推進車輪としての後輪2を備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧駆動されるリンク機構4を介して苗植付け装置5を昇降可能に連結して構成されている。走行機体3の前部に搭載されたエンジン6と、前輪1を支持したミッションケース7とがベルト伝動装置8を介して連動連結され、ミッションケース7内でギヤ変速および正逆転切換えされた動力で前輪1が駆動されるとともに、ミッションケース7から取り出された走行用変速動力が後部伝動ケース9に軸伝達されて、後輪2が前輪1と同調した速度で駆動され、かつ、ミッションケース7の後部から取り出された作業用動力が前記苗植付け装置5に軸伝達されるようになっている。
図2〜図4に示すように、走行機体3の前部には前記エンジン6を収容したエンジンボンネット10が配備されるとともに、その左右の横外側には予備苗のせ台11が立設され、かつ、エンジンボンネット10と予備苗のせ台11との間に、圃場に降りることなく畦と運転部との間を行き来する際に利用する乗降通路12が形成されている。
走行機体3の前端下部にはバッテリ搭載用の前フレーム13が備えられるとともに、この前フレーム13の左右側部を囲むようにガードフレーム14が設けられ、ガードフレーム14の前部にパイプ材をU形に屈曲した牽引フレーム15を備えている。
地上操縦用の操作アーム16は、図3に示すように、左右の乗降通路12の下側において、前後にスライド出退可能に装備したU字形のものに構成してある。この場合、後退した格納姿勢の操作アーム16の前端部を機体前端部のプロテクタに利用することもできる。
また、操作アーム16は、機体に対してスライド出退する左右のスライド出退部16aと、この左右のスライド出退部16aの先端部に設けられた先端握り部16bとを備えて構成されており、倒伏作用姿勢の操作アーム16を押し下げ操作したり、前方に引っ張り操作しやすいように、操作アーム16の先端握り部16bは、横握りできるに足る適当な幅の横向きに構成されている。操作アーム16の左右のスライド出退部16aは、左右の乗降通路12の上面よりも下側に位置する状態で、走行機体3の前部にスライド出退可能に配備されている。また、機体の左右中心を示す照準具としてのセンターマスコット21がエンジンボンネット10の前端より上方に屈曲した状態で装備されている。
前記ベルト伝動装置8は、図5に示すように、エンジン6の出力軸6aとミッションケース7の入力軸7aのそれぞれに、伝動比の異なる2組の出力プーリ51a,51bおよび入力プーリ52a,52bにそれぞれベルト53a,53bを巻回し、各ベルト53a,53bに作用するテンションローラ54a,54bのいずれかを選択作用させることで、「高」「低」2段の変速を行うよう構成された、いわゆるダブルテンション式の変速機能を備えており、各テンションローラ54a,54bを備えたテンションアーム55a,55bが、運転座席17の左横脇に配備された副変速レバー24に、2組のリンク機構56a,56bを介して連係されている。なお、前記ミッションケース7内の主ギヤ変速装置を3段に変速操作して、移動走行用の「高速」、植付け走行用の「低速」、および、畦越えや車両への積み降ろしの「超低速」の切り換え選択を行う主変速レバー25が、運転部ステップ26の中央前部に横移動操作可能に立設されるとともに、前後揺動によってミッションケース7内でのギヤシフトを行って前進と後進の選択を行うシャトルレバー27がステアリングハンドル23の左脇に配備されている。
ここで、2段の変速を行う前記2組のテンションローラ54a,54bが主クラッチ57としても機能するよう構成されている。つまり、運転部ステップ26の左側前部に配備された主クラッチペダル58のペダルアーム58aに接当部59が備えられるとともに、前記ベルト伝動装置8における両テンションアーム55a,55bの基端延長部が前記接当部59に対向配備されており、主クラッチペダル58を踏み込み操作することで、両テンションアーム55a,55bが共に「クラッチ切り」側に操作されて、エンジン6からミッションケース7への伝動を断つ、いわゆる、テンションクラッチ式の主クラッチ57が構成されている。また、この主クラッチ57の伝動下手には、ミッションケース7の入力軸7aを制動して機体停止を行うブレーキ60が備えられている。
図6および図7に示すように、前記主クラッチペダルアーム58aを遊嵌支持した支点軸61に、前記主クラッチ57とブレーキ60を同時操作するための停止レバー62と、ブレーキアーム63とがそれぞれが遊嵌支持されて前方に延出されるとともに、主クラッチペダルアーム58aと停止レバー62は、それぞれ捩じりバネ64,65によって上方に復帰付勢されている。なお、支点軸61の先端には、主クラッチペダルアーム58a、停止レバー62、および、ブレーキアーム63の抜け止めを図る座金66がボルト67を介して装着されており、図9に示すように、この座金66の延出端が機体フレームを構成する横フレーム68に回動不能に係合されるとともに、座金66の一部がボルト67の頭部偏平面に係合するよう屈曲され、もって、ボルト67の回り止めがなされている。
前記停止レバー62は、主クラッチペダルアーム58aに上方から交差するよう配備されており、停止レバー62を下方に揺動操作すると、主クラッチペダルアーム58aが上方からの停止レバー62の片当たりによって押し下げ操作されて主クラッチ57が切られ、主クラッチペダル58が踏み込み操作された時には、停止レバー62は復帰位置に残されるようになっている。なお、停止レバー62は、前記乗降通路12での歩行移動の邪魔にならないように、エンジンボンネット10の左側面に接近して配備されている。ここで、エンジンボンネット10の左右側面は外方に三次元的に凸曲した湾曲面に形成されるとともに、停止レバー62がボンネット側面の凸曲頂部よりも前方にまで延出されているので、レバー本体をボンネット側面に接近して配置しても、レバー握り部62bをボンネット側面から離して握り操作しやすい状態に配備することができる。
また、前記ブレーキアーム63の先端には、前記ベルト伝動装置8における入力プーリ52a,52bのうちの外方の入力プーリ52aのベルト巻掛け溝に作用するブレーキパッド70が備えられるとともに、停止レバー62とブレーキアーム63とが、圧縮コイルバネ71を外嵌したロッド72を介して連動連結されており、停止レバー62を押し下げて主クラッチ57を切り操作するのに伴って、ブレーキアーム63も下方に操作されて、従動側プーリ52aに摩擦制動がかかるように前記ブレーキ60が構成されている。ここで、停止レバー62を押し下げ操作すると、主クラッチ57が完全に切られる前にブレーキ60が先行して利き始めるように主クラッチ57とブレーキ60の作動タイミングが設定されている。
なお、図8に示すように、ブレーキアーム63が復帰したブレーキ解除位置においても、前記ブレーキパッド70は入力プーリ52aの溝内に少し係入されており、ブレーキアーム63が多少横移動しても、ブレーキ作用時にはブレーキパッド70が正しく入力プーリ52aの溝内に圧入されるようになっている。また、ロッド72の下端に備えたピン73の装着位置を調節することで、ブレーキ解除位置におけるブレーキアーム63の基準位置を調節することができ、ブレーキが利き始めるタイミングを調整することができる。また、ロッド72の上部に装着したバネ受けピン74を位置調節することで、圧縮コイルバネ71の初期圧縮状態を調節することができ、これによって、ブレーキ作動時におけるブレーキパッド70の入力プーリ52aへの押圧力を調整することができる。
また、図6および図7に示すように、左側の乗降通路12には、踏み込まれた主クラッチペダル58の掛け金具58bに係合する係止レバー75が、支点d周りに前後揺動可能かつ前方へ復帰付勢されて配備され、踏み込まれた主クラッチペダル58を係止レバー75で係止保持して、主クラッチ切り状態を保持することができるようになっている。
また、前記係止レバー75の停止レバー62側の側面には頭付き係止ピン76が備えられている。この頭付き係止ピン76は、停止レバー62の揺動操作経路からは外れているが、図6(ロ)および図7中の仮想線で示すように、片手で停止位置(主クラッチ切りおよびブレーキ作動状態)まで揺動操作した停止レバー62を、そのまま無理に係止レバー75側に弾性変形させて頭付き係止ピン76に下方より係止させることで、この停止レバー54を停止位置に保持しておくことが可能となっている。
さらに、前記停止レバー62の上方露出分には、主クラッチペダル58の右端部に後方から重複する踏み込み部62aが付設されており、運転座席17に着座した状態で、上記のように頭付き係止ピン76によって停止位置に係止保持されている停止レバー62の踏み込み部62aを踏み込み操作して停止レバー62を更に下方に揺動させると、頭付き係止ピン76から外れた停止レバー62は元の横方向位置に弾性復帰し、この状態で踏み込み部62aの踏み込みを解除すると、停止レバー62は頭付き係止ピン76に干渉することなく初期位置(主クラッチ入りおよびブレーキ解除状態)まで復帰揺動し、これに伴って主クラッチペダル58もクラッチ入り位置に復帰することになる。
エンジンボンネット10横の乗降通路12の外側に配備された予備苗のせ台11は、アーチ形に形成された支柱80を機体側に固定された支持台81に立設し、この支柱80に複数段の苗のせ板82を外向き片持ち状に装備して構成されたものであり、予備苗のせ台11全体を支柱80における後部支柱80b側の縦軸心eを中心にして約180度後方に回動することで、苗のせ板82の機体横外方への張出しを回避した状態に予備苗のせ台11を格納することができ、機体を車両に積載する場合や、ガレージに格納する場合に便利なものとなっている。特に、左側の予備苗のせ台11を後方へ回動退避させると、停止レバー62の周辺が広く空き、上記のように操作アーム16を利用して地上操縦する場合にレバー操作が容易となる。
なお、前記予備苗のせ台11の支柱80は、その回動軸心である縦軸心eが鉛直に設定されているのに対して、正規の使用姿勢では少しの角度(例えば数度)だけ機体内側に傾斜されており、予備苗のせ台11全体を後部支柱80bの縦軸心eを中心にして約180度後方に回動すると、支柱80が機体外側に傾斜することになる。これによって、後方に回動した予備苗のせ台11の苗のせ板82が機体内側に大きく入り込んで、シャトルレバー27などに干渉するのを回避している。
予備苗のせ台11の苗のせ板82には、苗すくい板83に載せつけ支持したマット状苗を載置収容することになり、予備苗を苗植付け装置5に補給して残った使用済みの苗すくい板83を最上部の苗のせ板82上に保管しておくように構成されている。つまり、前記支柱80の上部には、アーチ形に屈曲形成された押さえ棒84が支柱前後に亘って支点f周りに上下回動可能に差し込み架設されるとともに、押さえ棒84と後部支柱80bとに亘ってトッグルバネ85が装着され、図14に示すように、押さえ棒84を上方に振り上げた非作用姿勢と苗のせ板82上に載りかかる作用姿勢とにデッドポイントDPを越えて切り換え保持可能に構成されている。従って、予備苗が満載されている時には、押さえ棒84を上方に振り上げた非作用姿勢に切り換え保持しておき、苗補給が行われて最上段の苗のせ板82が空くと、この苗のせ板82上に使用済みの苗すくい板83を置き、図14中の仮想線で示すように、作用姿勢に切り換えた押さえ棒84で苗すくい板83を弾性的に押さえ込み挟持することで、使用済みの苗すくい板83が風などで吹き飛ばされないように回収保管しておくのである。
図10に示すように、予備苗のせ台11の後部支柱80bは、支持台81に立設固定された後部支軸86に縦軸心e周りに回動自在に外嵌されて、セットボルト87によって抜け止め支持されるとともに、前部支柱80aの下端が、支持台81に立設固定された前部支軸88の上端に突き合わせ対向された状態で連結されている。つまり、図11および図12に示すように、前部支柱80aの下端には、機体内側に向けて開放された横断面形状がU形の位置決め金具89が下方に突出して備えられ、この位置決め金具89を前部支軸88に横外側方から嵌合させることで、前部支軸88と前部支柱80aとが同心状に位置決めして上下に突き合わされる。
また、前部支柱80aの下部には横向きの支軸90が横スライド自在に貫通装備され、この支軸90の機体内側の突出端に掛け金具91が遊嵌装着されるとともに、支軸90に外嵌装着したバネ92によって掛け金具91が支軸90とともに前部支軸88側に付勢されている。前記掛け金具91にはレバー93が連設されており、位置決め金具89を前部支軸88に横外側方から嵌合させて、前部支軸88と前部支柱80aとを同心状に位置決めして上下に突き合わせた状態でレバー93を支軸90周りに上方に回動することで、掛け金具91を前部支軸88の背部に係止して、前部支柱80aが前部支軸88から横外方に離脱するのが阻止される。なお、前部支軸88の外周面には係止溝94が環状に形成されるとともに、位置決め金具89の内面には係止ピン95が突設されており、前部支柱80aが前部支軸88に突き合わせ連結された状態では、係止溝94に係止ピン95が係合されて、前部支柱80aが前部支軸88に対して上方にも外れないようになっている。
また、レバー93を逆に前方に振出し操作して掛け金具91を前部支軸88から外すことで、予備苗のせ台11全体を後部の縦軸心e周りに後方に回動させることができる。
なお、後部支軸86には、先に植えた苗列になぞって機体を走行させる場合に使用する苗マーカー100が装備されている。この苗マーカー100は、後部支軸86に固着したブラケット101にマーカーアーム102を縦向き支点gを中心に揺動可能に連結するとともに、このマーカーアーム102の先端に装着するマーカー棒103を、ゴム製キャップ104ごと上下に貫通させて構成したものであり、ゴム製キャップ104との貫通部の摩擦抵抗によってマーカー棒103を任意の高さにスライドさせて位置保持することができるようになっている。
また、図13に示すように、前記ブラケット101にはバネ板材からなる係止金具105が片持ち状に設けられており、予備苗のせ台11が後方に約180度回動されると、後部支柱80bの下端近くに固着した縦向きピン106が係止金具105に弾性係合されて、予備苗のせ台11が後方回動状態に保持されるようになっている。
本発明の乗用田植機は以上のように構成されたものであり、作業者が運転座席17に搭乗して運転する通常の作業走行時には、図1ないし図3に示すように、操作アーム16を後方に押し込んで格納した非作用姿勢に切り換え保持させておく。この場合、主クラッチペダル58を踏み込んで主クラッチ57を切り操作しても停止レバー62は残ったままであるので、ブレーキ60が制動操作されることはない。
田植機を圃場への出し入れするための畦越え移動、あるいは、田植機をトラックなどの荷台に積み降ろす場合など、走行機体3が前後に傾斜して搭乗運転が困難な場合には、主変速レバー25を「超低速」に選択するとともに、副変速レバー24を「低速」に選択し、かつ、アクセル操作によってエンジン出力を適当に高くセットし、高トルクで微速走行できる状態にして走行機体3を自走させながら作業者が地上に降りて操縦することになり、この場合、前輪1を直進状態にして操作アーム16を前方に大きく引き出した作用姿勢に切り換える。
例えば、図15に示すように、前上がり傾斜で前進する場合、推進反力で走行機体3の前部が浮き気味になることがあるが、このような場合は、操作アーム16を押し下げ操作して機体前部に下向きの荷重をかけることで機体前部の浮き上がりを抑制することができる。また、路面が悪くて登り難い場合には、操作アーム16を前方に引いて、登坂を補助することができる。また、必要に応じて操作アーム16を左右に押し引きすることで、強制的に機体の方向修正を行うことができる。
また、地上からの操縦中に機体停止を行うには、停止レバー62を押し下げ操作すれば、主クラッチ57が切られるとともに、ブレーキ60が制動操作されて機体は直ちに停止する。この場合、ブレーキ60が先に利くので、主クラッチ57だけが先に切られて、自由になった機体が下方にずり落ちるようなことはない。また、機体前方に居る作業者が操作アーム16の先端握り部16bを片手で把持したまま、他方の手を延ばして停止レバー62の握り部62bを掴むことができる。
そして、機体停止状態を維持したい場合には、停止位置の停止レバー62をそのまま少し横に偏位させて係止レバー75の頭付き係止ピン76に係止保持させればよい。また、停止レバー62の停止位置からの解除は、手動で頭付き係止ピン76から離脱させるか、運転座席17から踏込み部62aを1回踏み込み操作して戻せばよい。
乗用田植機の全体側面図 機体前部の正面図 機体前部の斜視図 機体前部の平面図 ベルト変速装置とその操作構造を示す側面図 (イ)制動解除状態のブレーキを示す側面図 (ロ)制動状態のブレーキを示す側面図 主クラッチおよびブレーキの操作部を示す平面図 ブレーキの正面図 支点軸端部の側面図 左側の予備苗のせ台の下部を機体内側から見た一部切欠き側面図 図15におけるx−x線断面図 前部支柱固定構造を示す横断平面図 後部支柱下部の横断平面図 予備苗のせ台上部の縦断正面図 地上操縦状態を示す側面図
行機体
12 乗降通
6 操作アーム
16a スライド出退部
16b 先端握り部

Claims (3)

  1. 操向可能な左右一対の前輪及び左右一対の後輪を備えた四輪駆動型の走行機体の後部に苗植付け装置を昇降可能に連結してある乗用田植機であって、
    走行機体の前部の左右中央部に、地上操縦用の操作アームを、機体側に後退した非作用姿勢と、機体前方に突出した作用姿勢とに前後にスライド出退可能に装備して、前記操作アームを、機体に対して前後にスライド出退する前後向きの左右のスライド出退部と、当該左右のスライド出退部の先端部に設けられた先端握り部とを備えて構成し、
    前記操作アームは、これを前方に引き出した状態で、走行機体を前上がり傾斜で前進させる場合において作業者が前記先端握り部を握って下向きに体重をかけて走行機体の前部を下方に押し下げ操作し走行機体の前部の浮き上がりを抑制するように構成されたものであり、
    前記操作アームの左右のスライド出退部は、走行機体の左右中心に対して左右に離れた状態で、且つ、走行機体の前部に設けられた左右の乗降通路の上面よりも下側に位置する状態で、走行機体の前部に前後にスライド出退可能に配備されていることを特徴とする乗用田植機。
  2. 前記操作アームは、これを前方に引き出した状態で左右に押し引き操作できるものである請求項1記載の乗用田植機。
  3. 前記操作アームは、機体側に後退した非作用姿勢の状態で機体前端部を保護するプロテクタを兼ねるものである請求項1又は2記載の乗用田植機。
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JPH0796839A (ja) * 1993-09-28 1995-04-11 Kubota Corp 乗用型作業車

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