JP3348466B2 - 不揮発性半導体装置 - Google Patents

不揮発性半導体装置

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JP3348466B2 JP16007693A JP16007693A JP3348466B2 JP 3348466 B2 JP3348466 B2 JP 3348466B2 JP 16007693 A JP16007693 A JP 16007693A JP 16007693 A JP16007693 A JP 16007693A JP 3348466 B2 JP3348466 B2 JP 3348466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不揮発性半導体装置に関
し、特にフラッシュEEPROMの書き込み・消去の制
御を行う不揮発性半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に、フラッシュEEPROMのメ
モリトランジスタの断面図を示す。データの書き込み動
作は、コントロールゲート電極17とドレイン領域15
とに同時に高電圧を印加すると共に、ソース領域14を
GNDレベルに設定することで行われる。このように設
定することで、ドレイン領域15と基板21との間に、
アバランシェブレークダウンが発生するのに十分な電圧
が印加されることになる。また、コントロールゲート電
極17にも高電圧が印加されるため、アバランシェブレ
ークダウンによって発生したホットキャリアのうち、ホ
ットエレクトロンのみが選択的にフローティングゲート
電極16の中に注入される。これにより、コントロール
ゲート電極17からみたメモリートランジスタのしきい
値電圧が増加し、データの書き込み動作が行われること
になる。
【0003】データの消去動作は、コントロールゲート
電極17をGNDレベルに、ドレイン領域15をオープ
ンレベル(あるいはGNDレベル)に設定し、ソース領
域14に高電圧を印加することにより行われる。即ち、
ソース領域14に高電圧を印加することで、フローティ
ングゲート電極16の中の電子が、ソース領域14とフ
ローティングゲート電極16との間の薄いゲート酸化膜
19をトンネルする。これにより、フローティングゲー
ト電極16の中の電子がソース領域14に引き抜かれ
る。この結果、コントロールゲート電極17からみたメ
モリートランジスタのしきい値電圧が減少し、データの
消去動作が行われることになる。
【0004】図16に、従来の不揮発性半導体装置の回
路図を示す。図16では、説明を簡単にするために4ト
ランジスタ構成の場合について示す。
【0005】まず、書き込み動作について説明する。メ
モリートランジスタ1aに書き込みを行う場合は、ノー
ドa、b及びYセレクタ803の出力Y1をHレベル
(上側の論理反転レベル)に、ノードc及びYセレクタ
803の出力Y2をLレベル(下側の論理反転レベ
ル)、Xデコーダ802の出力WL1を高電圧Vppレ
ベル、WL2をGNDレベルに設定する。また、書き込
み制御回路804はVppレベルを出力するよう設定す
る。これにより、トランジスタ40、42、48がオン
状態、トランジスタ29、44、46がオフ状態とな
り、BL1、WL1がVppレベル、BL2がオープン
レベル、WL2、SLがGNDレベルに設定される。こ
のように設定することで、メモリートランジスタ1aの
み、そのドレイン領域とコントロールゲート電極の電位
が同時にVppレベルになる。この結果、メモリートラ
ンジスタ1aのみ、ドレイン領域端部にホットエレクト
ロンが発生し、フローティングゲート電極に電子が注入
されるため、書き込み動作が行われる。この場合、メモ
リートランジスタ1b、1c、1dではチャンネル電流
が発生しないため書き込み動作は行われない。
【0006】次に、消去動作について説明する。消去動
作を行う場合は、ノードaをLレベル、Yセレクター8
03の出力Y1、Y2をLレベル、Xデコーダー802
の出力WL1、WL2をGNDレベルに設定する。この
状態で、ノードcに消去パルスを印加すると、インバー
タ32、インターフェイス回路34を介してトランジス
タ29にパルス信号が入力される。この結果、トランジ
スタ29がオン状態となり、ソースラインSLがVpp
レベルとなる。すると、メモリートランジスタ1a〜1
dでは、BL1、BL2がオープンレベル、WL1、W
L2がGNDレベル、SLがVppレベルに設定される
ため、フローティングゲート電極とソース領域間にトン
ネル電流が発生する。この結果、フローティングゲート
電極からソース領域に電子が放出され、メモリートラン
ジスタ1a〜1dの消去動作が行われることになる。
【0007】なお、データの読み出し動作は、ノードb
をLレベルに設定し、センスアンプ822によりビット
ラインBL1、あるいはBL2の電位を検出することに
より行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例において
は、消去動作によりフローティングゲート電極16中の
電子をソース領域14に抜きすぎてしまうと、メモリー
トランジスタのしきい値電圧が負になる過剰消去と呼ば
れる現象が生ずる。このように、メモリートランジスタ
が過剰消去されると、データの読み出しの際、メモリー
トランジスタにリーク電流が流れ、メモリートランジス
タの正常な動作を妨げることになる。この過剰消去を防
止するために、例えばベリファイ動作と呼ばれる手法を
用いることができる。ここで、ベリファイ動作とは、消
去動作の後、消去の対象となるメモリートランジスタの
しきい値電圧をモニタして、このしきい値電圧が適正な
範囲にあるか否かを調べる動作である。このベリファイ
動作において、メモリートランジスタのしきい値電圧が
適正な範囲にあるか否かの判定は、消去の対象となるメ
モリートランジスタのしきい値電圧と、あらかじめ決め
られた基準電圧(以下、ベリファイ電圧と呼ぶ)とを比
較することで行う。即ち、消去の対象となる全てのメモ
リートランジスタのしきい値電圧がベリファイ電圧以下
であれば、メモリートランジスタの消去は適正に行われ
たとみなし、その時点で次回からの消去動作を中止す
る。一方、消去の対象となるメモリートランジスタのし
きい値電圧が1つでもベリファイ電圧より大きければ、
消去は適正に行われていないとみなし、再度消去動作を
行った後、ベリファイ動作を再び行う。そして、全ての
メモリートランジスタの消去が適正に行われるまで、ベ
リファイ動作、消去動作を繰り返す。
【0009】さて、このベリファイ動作を用いた手法で
は、全てのメモリートランジスタのしきい値電圧がベリ
ファイ電圧以下である場合に、次回からの消去動作が中
止される。従って、消去の早いメモリートランジスタ、
即ち消去動作の際、メモリートランジスタのしきい値電
圧の負方向へのシフト量が大きいメモリートランジスタ
が過剰消去になる可能性がある。
【0010】特に、従来のベリファイ動作を用いた手法
では、同一の消去電圧、同一の消去時間でしか消去動作
を行えない。従って、このように過剰消去になるのを恐
れて、消去電圧を小さくし、消去時間を短くし、メモリ
ートランジスタのしきい値電圧の負方向へのシフト量を
小さくしすぎると、消去動作に時間がかかりすぎてしま
うという問題が生ずる。また、逆に、消去動作時間を高
速にするため消去電圧を大きく、消去時間を長く設定す
ると、過剰消去される可能性が非常に高まるという問題
が生じる。従って、消去動作を行う際に、消去電圧、消
去時間を適正に制御する必要がある。
【0011】本発明は以上のような技術的課題を解決す
るものであり、その目的とするところは、電子の放出
(以下、消去と呼ぶ)動作によって生ずるメモリートラ
ンジスタのしきい値電圧のばらつきを適正な範囲に収め
るとともに、消去時間の最適化を図ることできる不揮発
性半導体装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る不揮発性半導体装置は、フローティン
グゲート電極と、コントロールゲート電極と、第1、第
2の拡散層とを備え、前記フローティングゲート電極に
対する電子の注入・放出動作によりデータの記憶を行う
メモリートランジスタを含んで構成される不揮発性半導
体装置であって、電子の放出動作時に前記コントロール
ゲート電極と前記第1の拡散層との間に所定の電位差を
設定する電位差設定手段と、電子の放出動作後しきい値
電圧をモニタするベリファイ動作時に前記メモリートラ
ンジスタのしきい値電圧を検出するベリファイ動作手段
とを含み、前記電位差設定手段は、前記ベリファイ動作
手段により検出されたしきい値電圧の検出結果に基づい
て電位差の印加時間を制御することを特徴とする。
【0013】この場合、前記電位差設定手段は、前記ベ
リファイ動作手段により検出されたしきい値電圧の検出
結果に基づいて、印加時間のみならず電位差の大きさも
制御することが望ましい。
【0014】また、本発明に係る不揮発性半導体装置
は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート
電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの記憶を行うメモリートランジスタを含んで構成さ
れる不揮発性半導体装置であって、電子の放出動作時に
前記コントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間
に所定の電位差を設定する電位差設定手段と、電子の放
出動作後しきい値電圧をモニタするベリファイ動作時に
前記メモリートランジスタのしきい値電圧を検出するベ
リファイ動作手段とを含み、前記電位差設定手段は、前
記ベリファイ動作手段により検出されたしきい値電圧の
検出結果に基づいて印加する電位差の大きさを制御する
ことを特徴とする。
【0015】この場合、前記電位差設定手段による電子
の放出動作の制御及び前記ベリファイ動作手段によるし
きい値電圧の検出が、ともに前記コントロールゲート電
極に印加する電位を制御することにより行われることが
望ましい。
【0016】また、本発明に係る不揮発性半導体装置
は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート
電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの記憶を行うメモリートランジスタを含んで構成さ
れる不揮発性半導体装置であって、電子の放出動作時に
前記コントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間
に所定の電位差を設定する電位差設定手段を含み、前記
電位差設定手段は、前記電子の放出動作が進むにつれて
印加時間の短い電位差を設定することを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る不揮発性半導体装置
は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート
電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの記憶を行うメモリートランジスタを含んで構成さ
れる不揮発性半導体装置であって、電子の放出動作時に
前記コントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間
に所定の電位差を設定する電位差設定手段を含み、前記
電位差設定手段は、印加時間が所定の長さとなる電位差
を設定した後に、前記電子の放出動作が進むにつれて設
定される電位差の印加時間を短くすることを特徴とす
る。
【0018】また、本発明に係る不揮発性半導体装置
は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート
電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの記憶を行うメモリートランジスタを含んで構成さ
れる不揮発性半導体装置であって、電子の放出動作時に
前記コントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間
に所定の電位差を設定する電位差設定手段を含み、前記
電位差設定手段は、前記電子の放出動作が進むにつれて
設定される電位差を小さくすることを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る不揮発性半導体装置
は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート
電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの記憶を行うメモリートランジスタを含んで構成さ
れる不揮発性半導体装置であって、電子の放出動作時に
前記コントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間
に所定の電位差を設定する電位差設定手段を含み、前記
電位差設定手段は、所定の大きさの電位差を設定した後
に、前記電子の放出動作が進むにつれて設定される電位
差を小さくすることを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る不揮発性半導体装置
は、フローティングゲート電極と、コントロールゲート
電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記フローティ
ングゲート電極に対する電子の注入・放出動作によりデ
ータの記憶を行うメモリートランジスタを含んで構成さ
れる不揮発性半導体装置であって、電子の放出動作時に
前記コントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間
に所定の電位差を設定する電位差設定手段を含み、前記
電位差設定手段は、前記電子の放出動作が進むにつれて
設定される電位差の印加時間を短くし、設定される電位
差を小さくすることを特徴とする。
【0021】この場合、前記電子の放出動作時に、前記
メモリートランジスタのしきい値電圧を検出し、この検
出結果に基づいて前記コントロールゲート電極と前記第
1の拡散層との間に印加される電位差をなくして電子の
放出動作を停止する電子放出停止手段を更に含むことが
望ましい。
【0022】
【作用】本発明に係る不揮発性半導体装置によれば、電
位差設定手段により消去動作が行われた後、ベリファイ
動作手段によりメモリートランジスタのしきい値電圧を
検出することができる。そして、この電位差設定手段
は、検出されたしきい値電圧に基づいてメモリートラン
ジスタに印加する電位差の印加時間、あるいは電位差の
大きさを制御することができる。従って、消去後のしき
い値電圧に応じて、メモリートランジスタの消去量を制
御することが可能となる。この結果、消去後のしきい値
電圧のばらつきを適正な範囲に収め過剰消去を有効に防
止できるとともに、全体の消去に必要とされる消去時間
の最適化を図ることができる。
【0023】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、消去動作が進みしきい値電圧が小さくなるにつ
れて印加時間を短く、あるいは電位差を小さく設定して
消去動作を行うことができる。このように消去動作を行
うことにより、消去動作が進みしきい値電圧が低くなる
にしたがって、しきい値電圧の負方向へのシフト量を小
さくすることができ、メモリートランジスタの過剰消去
を有効に防止できる。特に、消去動作が進むにつれて消
去の遅いメモリートランジスタと消去の早いメモリート
ランジスタのしきい値電圧が接近するという性質を利用
すれば、プロセス変動によりしきい値電圧がばらついて
も、この影響を最小限に抑えることができる。
【0024】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、初回の電位差の印加により、メモリートランジ
スタのしきい値電圧をある程度所望の値に近づけた後、
消去動作が進むにつれて印加時間を短く、あるいは電位
差を小さく設定して消去動作を行うことができる。この
ように消去動作を行うことにより、過剰消去動作を有効
に防止できるとともに消去時間の最適化を図ることがで
きる。
【0025】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、印加時間の長さ及び電位差の大きさの双方を変
化させながら消去動作を行うことができる。これによ
り、少ないハードウエアで、より多数のパターンの消去
動作を行うことが可能となる。
【0026】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、消去動作時に、前記メモリートランジスタのし
きい値電圧を検出し消去動作を停止する消去動作停止手
段を更に設けることができる。これにより、過剰消去さ
れる前に消去動作を自動的に停止することが可能とな
る。
【0027】
【実施例】
(1)第1の実施例 図1には本発明の第1の実施例が示される。ここでは説
明を簡単にするため4つのメモリートランジスタ1a〜
1dから成る構成として説明する。但し、実際には、こ
のメモリートランジスタから成るメモリー部は、所望の
数のメモリートランジスタがマトリックス状に配列され
ることにより形成されている。なお、以下の説明では、
電子の放出動作を消去動作、注入動作を書き込み動作と
呼び説明を進める。しかし、後述するように、これとは
逆に、電子の放出動作を書き込み動作、注入動作を消去
動作と呼んでも何等本発明の要旨を変更するものではな
い。
【0028】図1に示す第1の実施例は、メモリートラ
ンジスタ1a〜1d、Xデコーダ2、Yセレクタ3、書
き込み制御回路4、ベリファイ回路8、電位差設定部3
0、トランジスタ29、40、42、44、インバータ
32、インターフェイス回路34を含んで構成される。
ここで、インターフェイス回路34は、Vdd−GND
の電圧振幅入力をVpp−GNDの電圧振幅出力に変え
る働きを持つ。
【0029】メモリートランジスタ1a〜1dの選択
は、Xデコーダ2、Yセレクタ3により行われる。ここ
でXデコーダ2は、メモリートランジスタ1a〜1dの
コントロールゲートにワードライン信号WL1、WL2
を供給するものであり、この場合のWL1、WL2の電
位は、ゲート電位設定部7からの信号G1により設定さ
れる。また、Yセレクタ3は、トランジスタ42、44
にYセレクタ信号Y1、Y2を供給するものであり、こ
れによりビットラインBL1、BL2の選択が行われ
る。
【0030】書き込み制御回路4では、選択されたメモ
リートランジスタへの書き込み制御が行われる。また、
ベリファイ回路8は、ベリファイ動作時、即ちベリファ
イモード信号がHレベルの場合に、メモリートランジス
タ1a〜1dのしきい値電圧を検出する回路であり、ベ
リファイ動作を選択するためのNchトランジスタ4
6、48、プルアップ用のPchトランジスタ50及び
インバータ52、54を含んで構成される。このベリフ
ァイ回路8では、ベリファイ動作時に、メモリートラン
ジスタがオン状態になるとDetect信号がHレベル
となり、これにより、メモリートランジスタのしきい値
電圧が検出される。
【0031】電位差設定部30は、制御部5、ソース電
位設定部6、ゲート電位設定部7を含んで構成され、信
号G1、S1、SXによりメモリートランジスタ1a〜
1dのコントロールゲート電極とソース領域との間の電
位差を設定している。
【0032】制御部5は、Verify1〜m信号及び
Erase1〜n信号によりゲート電位設定部7及びソ
ース電位設定部6の制御を行うものであり、消去モード
信号及びベリファイ回路8からのDetect信号が入
力される。ここで、消去モード信号は消去動作の設定を
行う信号であり、Hレベルの時に消去動作が設定され
る。
【0033】ゲート電位設定部7は、制御部5からのV
erify1〜m信号によりメモリートランジスタのコ
ントロール電極の電位を設定するものであり、プルアッ
プ用のPchトランジスタ23、Nch型のトランジス
タ24a〜mを含んで構成される。ここで、トランジス
タ24a〜mは、異なるしきい値電圧をもつよう製造さ
れており、これによりベリファイ動作時に、Verif
y1〜m信号に対応して異なったベリファイ電圧を信号
G1に設定することが可能となる。
【0034】ソース電位設定部6は、パルス発生回路1
1及びパルス制御回路13を含んで構成され、トランジ
スタ29、40に信号S1、SXを出力し、これにより
メモリートランジスタ1a〜1dのソース電位を設定し
ている。パルス発生回路11は、NAND25、インバ
ータ26、27を含んで構成され、これにより所定の幅
の基準バルス波形を発生することができる。パルス制御
回路13は、このパルス発生回路11から入力される基
準パルス波形及び制御部5から入力される制御信号Er
ase1〜nに基づいて、所定のパルス波形を形成し、
S1信号として出力する。そして、このS1信号と、消
去モード信号を反転したSX信号により、トランジスタ
29、40のオン、オフの制御が行われ、ソースライン
SLの電位が設定されることになる。なお、この場合、
S1信号は、インバータ32により反転され、インター
フェイス回路34により電圧振幅が変更されてトランジ
スタ29に入力される。
【0035】次に、本第1の実施例の動作について説明
する。なお、書き込み動作は書き込み制御回路4により
行われるが、ここでは詳しい説明は省略する。
【0036】まず、消去動作について説明する。消去動
作時には、消去モード信号がHレベル、ベリファイモー
ド信号がLレベルに設定される。また、Yセレクタ3の
出力Y1、Y2はLレベル、Xデコーダ2の出力WL
1、WL2はGNDレベルに設定される。これにより、
メモリートランジスタ1a〜1dのドレイン領域の電位
はオープンレベルに、コントロールゲート電極の電位は
GNDレベルに設定される。この状態で、トランジスタ
29にインバータ32、インターフェイス回路34を介
して、所定の波形の信号S1が入力される。すると、信
号S1がHレベルになる毎に、ソースラインSLがVp
pレベルになり、メモリートランジスタ1a〜1dの消
去動作が行われることになる。
【0037】さて、図2(A)には、このようにして消
去動作を行った場合のメモリートランジスタ1a〜1d
に印加される電位差の波形の一例が示される。同図に示
すようにこの波形は、Erase1モードからEras
enモードになるにしたがって、その幅が小さくなるよ
うに形成されている。そして、このErase1〜nモ
ードを設定するErase1〜n信号は、制御部5にお
いて、Verify1〜m信号に対応して形成されるこ
とになる。この場合の対応のさせ方は全くの任意であ
り、種々のものが考えられる。例えば、Verify1
信号にErase1信号、Verify2信号にEra
se2信号というように1対1に対応させてもよい。ま
た、例えばVerify1信号にErase1、2、3
信号を、Verify2にErase4信号というよう
な対応のさせ方をしてもよい。
【0038】次に、ベリファイ動作について説明する。
ベリファイ動作は前述した消去動作を行った後毎に行わ
れる。
【0039】ベリファイ動作時には、消去モード信号が
Lレベル、ベリファイモード信号がHレベルに設定され
る。この状態で、まず、Xデコーダ2により、ワードラ
インWL1がベリファイ電圧VF(Verify1)に
設定される。ここでベリファイ電圧VF(Verify
m)とは、制御部5からのVerifym信号に対応し
て設定されるベリファイ電圧を表す。次に、トランジス
タ42がYセレクタ3により選択されオン状態となり、
メモリートランジスタ1aのしきい値電圧の検出が行わ
れる。即ち、メモリートランジスタ1aのしきい値電圧
がVF(Verify1)より小さくなると、ビットラ
インBL1に電流が流れ、この電流がベリファイ回路8
により検出され、Detect信号がHレベルとなる。
逆に、メモリートランジスタ1aのしきい値電圧がVF
(Verify1)よりも大きい場合は、電流は検出さ
れず、Detect信号はLレベルとなる。
【0040】さて、上記のように、Detect信号が
Lレベルの場合はメモリートランジスタ1aのしきい値
電圧はVF(Verify1)よりも大きいと考えられ
るので、ベリファイ動作を終了して再度消去動作を行う
ことになる。そして、メモリートランジスタ1aのしき
い値電圧がVF(Verify1)以下になるまで、こ
の消去・ベリファイ動作が繰り返される。そして、メモ
リートランジスタ1aのしきい値電圧がVF(Veri
fy1)以下となりDetect信号がHレベルとなる
と、Yセレクタ3によりトランジスタ44が選択され
て、メモリートランジスタ1bに対するベリファイ動作
が行われることになる。このベリファイ動作の結果、D
etect信号がLレベルとなった場合は、上記と同様
に、消去・ベリファイ動作がDetect信号がHレベ
ルとなるまで繰り返される。
【0041】次に、Detect信号がHレベルとなる
と、ワードラインWL2にベリファイ電圧が設定され、
また、Yセレクタ3によりトランジスタ42が選択さ
れ、メモリートランジスタ1cに対するベリファイ動作
が行われる。そして、メモリートランジスタ1cに対す
る上記と同様の消去・ベリファイ動作が終了すると、次
に、メモリートランジスタ1dに対するベリファイ動作
が行われる。
【0042】以上の動作を行い、全てのメモリートラン
ジスタ1a〜1dに対応するDetect信号がHレベ
ルとなると、全てのメモリートランジスタ1a〜1dの
しきい値電圧がベリファイ電圧VF(Verify1)
以下になったことが保証される。従って、次は、全ての
メモリートランジスタ1a〜1dのしきい値電圧が、V
F(Verify2)以下となるよう、上記の消去・ベ
リファイ動作が行われる。以上の動作を順次行い、全て
のメモリートランジスタ1a〜1dのしきい値電圧がV
F(Verifym)以下となった時点で、全ての消去
動作が終了することになる。
【0043】最後に、例えば0Vのベリファイ電圧でベ
リファイ動作を行い、メモリートランジスタ1a〜1d
が過剰消去されていないかどうか、すなわちベリファイ
電圧が0Vの場合にメモリートランジスタ1a〜1dが
オンするかどうかを調べてもよい。万一、過剰消去され
たメモリートランジスタが1つでも生じた場合は、消去
モード信号をLレベル、ベリファイモード信号をLレベ
ルに設定する。そして、ゲート電位設定部7内のトラン
ジスタ24a〜24mを全てオフ状態にし、Xデコーダ
ー2を介して、過剰消去されたメモリートランジスタの
コントロールゲート電極に通常のVppレベルより高い
Vppを印加することで、トンネル電流により、消去の
対象となった全メモリートランジスタに対して書き込み
を行う。その後、前回行った消去動作より短い時間で消
去動作を行うことにより、過剰消去を防止することが可
能となる。
【0044】図3に、本第1の実施例の動作の一例をフ
ローチャートにして示す。図3に示すフローチャート
は、Verifym信号、Erasen信号が3系統
(m=n=3)の場合について示されている。
【0045】まず、ステップ1200において、消去モ
ード信号がHレベルに設定される。次に、ステップ12
02において制御部5からErase1信号が出力され
Erase1モードになる。これにより、例えば図2
(A)に示すパルス波形の電位差がメモリートランジス
タ1a〜1dに印加され、消去動作が行われる。そし
て、次にステップ1204において、制御部5からVe
rify1信号が出力されVerify1モードとな
る。これにより信号G1がベリファイ電圧VF(Ver
ify1)に設定され、ベリファイ動作が行われる。
【0046】さて、ステップ1204において、メモリ
ートランジスタのしきい値電圧がVF(Verify
1)以上であり、Detect信号がLレベルである
と、ステップ1210に示すように制御部5よりEra
se2信号が出力されErase2モードとなる。この
場合、Erase2モードでのパルス波形は、Eras
e1モードでのパルス波形よりも短いものを用いる。そ
して、このErase2モードでのパルス波形により消
去動作を行った後、ステップ1204に示すように再度
Verify1信号が出力されVerify1モードと
なる。これにより、ベリファイ電圧VF(Verify
1)によりベリファイ動作が行われることになる。
【0047】以上の動作が、全てのメモリートランジス
タ1a〜1dに対して行われる。そして、全てのメモリ
ートランジスタ1a〜1dに対応したDetect信号
がHレベルとなると、次に、ステップ1206に示すよ
うにVerify2信号が出力されVerify2モー
ドとなり、ベリファイ動作が行われる。
【0048】Verify2モードによるベリファイ動
作において、Detect信号がLレベルとなった場合
は、ステップ1212に示すように、Erase3モー
ドによる消去動作が行われ、その後、再度、Verif
y2モードによるベリファイ動作が行われる。そして、
全てのメモリートランジスタ1a〜1dに対応したDe
tect信号がHレベルとなった時点、即ち、全てのメ
モリートランジスタ1a〜1dのしきい値電圧がVF
(Verify2)以下となった時点で、ステップ12
08に示すように全ての消去動作を停止する。
【0049】以上のように、本実施例では、メモリート
ランジスタのしきい値電圧の検出結果に基づいて電位差
の印加時間を制御し、消去動作を行うことができる。従
って、しきい値電圧に対応した最適な消去動作を行うこ
とが出来る。この場合の制御手法として、例えば図2
(A)に示すように、Erase1モードからEras
emモードになるに従ってパルス幅(印加時間)を短く
してゆく手法が考えられる。この手法によれば、消去・
ベリファイ動作の回数に対するしきい値電圧のシフト量
を、従来例におけるしきい値電圧のシフト量よりも小さ
くすることができる。この結果、過剰消去を有効に防止
できるとともに、最終的に必要とされる消去時間の最適
化を図ることができる。
【0050】例えば図1において、メモリートランジス
タ1aが、メモリートランジスタ1b〜1dに比べて消
去(しきい値電圧の低下)の早いメモリートランジスタ
であったとする。すると、メモリートランジスタ1aに
対するベリファイ動作が終了し、所定のベリファイ電圧
VF1以下になったことが保証された後、メモリートラ
ンジスタ1b〜1dに対する消去・ベリファイ動作を行
う必要がある。この際、消去動作は、全てのメモリート
ランジスタ1a〜1dに対して行われるため、メモリー
トランジスタ1aのしきい値電圧は、消去動作が行われ
る毎にベリファイ電圧VF1よりも低くなってしまう。
この場合、従来例のベリファイ動作では、同じ長さの印
加時間でしか消去動作を行うことができない。従って、
メモリートランジスタ1b〜1dの消去を行っている間
に、メモリートランジスタ1aのしきい値電圧が下がり
すぎて0V以下になり、メモリートランジスタ1aが過
剰消去されるという事態が生ずる。そして、逆に、この
過剰消去となることをおそれて、1回当りの印加時間を
短くすると、今度は、全体の消去に必要とされる消去時
間が非常に長いものとなってしまう。
【0051】これに対して、本第1の実施例において
は、消去動作が進みメモリートランジスタのしきい値電
圧が小さくなるにつれて、電位差の印加時間を短くする
という制御が可能である。例えば、図4(A)には、コ
ントロールゲート電極とソース領域との間の電位差(以
下、Vsと表す)をVs=10Vとし、印加時間(以
下、Tsと表す)をTs=100μ、10μ×4(se
c)とした場合のしきい値電圧の変化を表す特性曲線a
が示される。これに対し、特性曲線bは、Vs=10V
として、Ts=100μ×5(sec)とした場合のし
きい値電圧の変化を表すものである。同図に示されるよ
うに、特性曲線aは特性曲線bより傾きが小さくなって
いる。従って、特性曲線aに示すように、しきい値電圧
が低くなるにつれて印加時間を短くするよう制御を行え
ば、しきい値電圧が低くなるにつれてしきい値電圧のシ
フト値を徐々に小さくするという制御が可能となること
が理解される。そして、このように制御すれば、最も消
去の遅いメモリートランジスタの消去・ベリファイ動作
を行っている間に、最も消去の早いメモリートランジス
タのしきい値電圧が低下して0V以下になること、即ち
過剰消去となることを有効に防止できる。この場合、本
実施例では、初めの印加時間を従来例よりもかなり大き
くし、その後小さくするよう制御している。従って、一
定の印加時間でしか消去動作を行えない従来例に比べ、
全体の消去に必要とされる消去時間を最適化する制御が
可能となる。
【0052】さて、本実施例において、メモリートラン
ジスタ1a〜1dに印加される電位差の波形としては、
図2(A)に示すものに限らず種々の波形を用いること
ができる。例えば、図2(B)に示すように、初回に所
定の長さのパルス波形を印加した後、メモリートランジ
スタのしきい値電圧に対応して徐々に印加時間を短くし
てゆく波形としてもよい。この場合、初回に印加するパ
ルス波形を長くし、メモリートランジスタのしきい値電
圧を所望のベリファイ電圧に接近させる。そして、その
後に、非常に印加時間の短いパルス波形で消去動作を行
えば、消去・ベリファイ動作に要する時間を非常に短縮
させることができる。 (2)第2の実施例 図6に、本発明の第2の実施例を示す。本第2の実施例
は、図1に示す第1の実施例に比べ、電位差設定部13
0の構成及びソースラインSLに接続されるトランジス
タ9a〜9nの構成が異なっている。なお、以下の実施
例では、実施例1と構成が同じ部分については、符号を
同じにして説明を省略する。
【0053】トランジスタ9a〜9nはNch型のトラ
ンジスタであり、それぞれ異なるしきい値電圧をもつよ
う製造され、ソースラインSLに対して並列に接続され
ている。このトランジスタ9a〜9nのゲート電極に
は、電位差設定部130からの信号S1〜Snが接続さ
れている。
【0054】電位差設定部130は、制御部105、ソ
ース電位設定部106、ゲート電位設定部107を含ん
で構成される。ここで、制御部105は、Verify
1〜m信号及びErase1〜n信号によりゲート電位
設定部107及びソース電位設定部106の制御を行う
ものであり、消去モード信号及びベリファイ回路8から
のDetect信号が入力されている。また、ゲート電
位設定部107は、プルアップ用のPch型のトランジ
スタ23、Nch型のトランジスタ24a〜mを含んで
構成され、ベリファイ動作時に、Verify1〜m信
号に対応して異なったベリファイ電圧を信号G1に設定
することができる。
【0055】ソース電位設定部106は、制御部105
からのErase1〜m信号に基づいて、トランジスタ
9a〜9mのゲート電極を制御している。これによりソ
ースラインSLの電位を所定の値に設定することが可能
となる。
【0056】次に、本第2の実施例の動作について説明
する。
【0057】まず、消去動作について説明する。消去動
作時には、消去モード信号がHレベル、ベリファイモー
ド信号がLレベルに設定される。また、Yセレクタ3の
出力Y1、Y2はLレベル、Xデコーダ2の出力WL
1、WL2はGNDレベルに設定される。この状態で、
ソース電位設定部106が、S1〜n信号のいずれかを
Hレベルに設定すると、ソースラインSLに所定の消去
電圧が印加され、メモリートランジスタ1a〜1dの消
去動作が行われることになる。この場合、トランジスタ
9a〜9nは、それぞれ異なるしきい値電圧Vthnを
もつように製造されている。従って、例えばS1信号が
Hレベルとなりトランジスタ9aがオン状態となると、
ソースラインSLに設定される消去電圧は、トランジス
タ9aのしきい値電圧分だけ降下しVpp−Vth1に
なる。同様に、Sn信号がHレベルとなると、ソースラ
インSLの電位は消去電圧Vpp−Vthnに設定され
ることになる。以上のように信号S1〜Snによる選択
により、メモリートランジスタ1a〜1nに異なった消
去電圧を設定することが可能となる。この結果、メモリ
ートランジスタ1a〜1dに対する異なった消去電圧で
の消去動作が可能となる。
【0058】図2(C)には、Erase1〜nモード
に対応してメモリートランジスタ1a〜1dに印加され
る電位差の一例が示される。同図に示すように、印加さ
れる電位差の大きさは、Erase1モードからEra
senモードになるにしたがって小さくなるよう設定さ
れている。そして、このErase1〜nモードを設定
するErase1〜n信号は、制御部105において、
Verify1〜m信号に対応して形成されることにな
る。なお、この場合の対応のさせ方は前述した実施例1
で説明したのと同様に全くの任意である。
【0059】次に、ベリファイ動作について説明する。
【0060】ベリファイ動作時には、消去モード信号が
Lレベル、ベリファイモード信号がHレベルに設定され
る。この状態で、前述した実施例1と同様に、Xデコー
ダ2、Yセレクタ3によりベリファイ動作を行うメモリ
ートランジスタが選択される。次に、ベリファイ回路8
により、選択されたメモリートランジスタのしきい値電
圧が、ゲート電位設定部107により設定されたベリフ
ァイ電圧VF(Verify1)よりも大きいか小さい
かが判定される。そして、ベリファイ電圧よりも大きい
と判定されればDetect信号がLレベルとなり、図
3に示すのと同様に、Erase2信号に対応した消去
電圧により消去動作が行われる。そして、再度ベリファ
イ電圧VF(Verify1)によってベリファイ動作
が行われ、Detect信号がHレベルになるまでこの
動作が繰り返される。Detect信号がHレベルとな
ると、次のメモリートランジスタ選択され、上記した動
作と同様の動作が繰り返される。
【0061】以上の動作が行われ、全てのメモリートラ
ンジスタ1a〜1dのしきい値電圧がVF(Verif
y1)以下となったところで、次のベリファイ電圧VF
(Verify2)によるベリファイ動作が行われる。
そして、最後のベリファイ電圧VF(Verifyn)
によるベリファイ動作が終了すると、全ての消去動作が
終了する。
【0062】さて、本実施例においては、メモリートラ
ンジスタ1a〜1dに印加される、電位差の波形として
は、図2(C)に示すものに限らず種々の波形を用いる
ことができる。例えば、図2(D)に示すように、初回
に所定の大きさの電位差のパルス波形を印加した後、メ
モリートランジスタのしきい値電圧に対応して徐々に電
位差を小さくしてゆくという波形としてもよい。この場
合、初回に印加する電位差を大きくし、メモリートラン
ジスタのしきい値電圧を所望のベリファイ電圧に接近さ
せる。そして、その後に、非常に小さい電位差のパルス
波形で消去・ベリファイ動作を行えば、消去・ベリファ
イ動作に要する時間を非常に短縮させることができる。
【0063】更に、本発明では、図2(E)に示すよう
に、電位差の大きさ、印加時間の長さを共に変化させた
電位差を印加することも可能である。この場合には、実
施例2におけるソース電位設定部106を、実施例1に
おけるソース電位設定部6のように印加時間の異なるパ
ルス波形を生成できるよう形成する。このようにすれ
ば、信号S1〜Snに印加時間の異なるパルス波形を設
定することが可能となり、図2(E)に示すような波形
の電位差をメモリートランジスタ1a〜1dに印加する
ことが可能となる。このような構成とすることで、例え
ば、n種類の印加時間の異なる波形と、m種類の電位差
の大きさの異なる波形を組み合わせて、n×mパターン
の波形の電位差をメモリートランジスタ1a〜1dに印
加することが可能となる。この結果、より綿密に消去動
作を制御できるのと同時に、ハードウエアの削減を図る
ことも可能となる。
【0064】なお、図4(B)には、電位差VsをVs
=12V、10V、8Vと徐々に小さくし、印加時間T
sをそれぞれTs=100μ(sec)とした場合のし
きい値電圧の変化を表す特性曲線cが示される。また、
同図に示す特性曲線dは、Vs=12Vとして、Ts=
100μ×3(sec)とした場合のしきい値電圧の変
化を表すものである。同図から理解されるように、しき
い値電圧の大きさに基づいて電位差の大きさを制御すれ
ば、実施例1と同様に、しきい値電圧が低くなるにつれ
てしきい値電圧のシフト値を徐々に小さくするという制
御が可能となる。これにより、実施例1と同様に、過剰
消去を有効に防止できるとともに、全体の消去に必要と
される消去時間を最適化することが可能となる。 (3)実施例3 図7に、本発明の第3の実施例を示す。本第3の実施例
は、図1に示す第1の実施例に比べ、電位差設定部23
0の構成が異なったものとなっている。
【0065】電位差設定部230は、制御部205、ゲ
ート電位設定部207を含んで構成される。ここで、制
御部205は、ゲート電位設定部207の制御及びトラ
ンジスタ29、40のオン・オフの制御を行うものであ
り、消去モード信号及びベリファイ回路8からのDet
ect信号が入力されている。また、ゲート電位設定部
207は、プルアップ用のPch型のトランジスタ2
3、Nch型のトランジスタ24a、24b、74を含
んで構成される。このゲート電位設定部207により、
消去・ベリファイ動作時に、Verify1、2信号、
Erase1信号に対応した電位差をメモリートランジ
スタ1a〜1dに印加することが可能となる。このよう
に本第3の実施例では、第1、第2の実施例のようにソ
ース電位設定部を設けなくても、メモリートランジスタ
1a〜1dに印加する電位差を制御することができる。
即ち、ゲート電位設定部207により、メモリートラン
ジスタ1a〜1dのコントロールゲート電極に印加する
電位を設定して、消去動作及びベリファイ動作を制御す
ることが可能となる。
【0066】次に、本第3の実施例の動作について、図
8に示すフローチャートを用いて簡単に説明する。
【0067】まず、ステップ2200において、消去モ
ード信号がHレベルに設定される。次に、ステップ22
02において制御部205からErase1信号が出力
されErase1モードとなる。これにより、G1信号
がGNDレベルに、ソースラインSLが例えばVpp=
12Vに設定される。この結果、メモリートランジスタ
1a〜1dに12Vの電位差が印加され消去動作が行わ
れることになる。次に、ステップ2204において、制
御部205からVerify1信号が出力されVeri
fy1モードとなる。これにより、信号G1が例えばV
F(Verify1)=5Vに、SLがGNDレベルに
設定され、5Vの電位差でベリファイ動作が行われるこ
とになる。
【0068】さて、ステップ2204において、メモリ
ートランジスタのしきい値電圧がVF(Verify
1)=5V以上であり、Detect信号がLレベルで
あると、ステップ2210に示すようにErase2モ
ードとなる。このErase2モードでは、G1信号が
例えばVF(Verify2)=3.2Vに、SLがV
pp=12Vに設定される。これにより、メモリートラ
ンジスタ1a〜1dには、電位差12V−3.2V=
8.8Vが印加され、消去動作が行われる。そして、こ
のErase2モードでの電位差により消去動作を行っ
た後、ステップ2204に示すように再度Verify
1信号が出力され、Verify1モードとなる。これ
により、VF(Verify1)=5Vの電位差でベリ
ファイ動作が行われることになる。
【0069】以上の動作が、全てのメモリートランジス
タ1a〜1dに対して行われる。そして、全てのメモリ
ートランジスタ1a〜1dに対応したDetect信号
がHレベルとなると、次に、ステップ2206に示すよ
うにVerify2信号が出力されVerify2モー
ドとなる。これにより、VF(Verify2)=3.
2Vの電位差でベリファイ動作が行われることになる。
【0070】Verify2モードによるベリファイ動
作において、Detect信号がLレベルとなった場合
は、ステップ2212に示すように、Erase3モー
ドによる消去動作が行われる。Erase3モードで
は、G1信号が例えばVF(Verify1)=5V
に、SLがVpp=12Vに設定される。これにより、
メモリートランジスタ1a〜1dには、電位差12V−
5V=7Vが印加され、消去動作が行われる。そして、
このErase2モードでの電位差により消去動作を行
った後、再度、Verify2モードによるベリファイ
動作が行われる。そして、全てのメモリートランジスタ
1a〜1dに対応したDetect信号がHレベルとな
った時点、即ち、全てのメモリートランジスタ1a〜1
dのしきい値電圧がVF(Verify2)=3.2V
以下となった時点で、ステップ2208に示すように全
ての消去動作が停止される。
【0071】以上のように本第3の実施例によれば、ゲ
ート電位設定部207によりコントロールゲート電極の
電位を制御するだけで、消去動作及びベリファイ動作の
両方の制御が可能となる。従って、回路点数を少なくす
ることができるとともに、制御方法を簡略化でき、設計
時間の短縮化を図ることが可能となる。 (4)第4の実施例 図9に、本発明の第4の実施例を示す。本第4の実施例
は、メモリートランジスタ1a〜1d、Xデコーダ30
2、Yセレクタ303、書き込み制御回路304、トラ
ンジスタ29、40、42、44、消去動作停止手段9
8、NAND94、インバータ32、96、インターフ
ェイス回路34、電位差設定部330を含んで構成され
る。なお、以下に述べる第4、第5の実施例は、前述し
た第1〜第3の実施例と異なり、ベリファイ動作を行わ
ない場合の実施例である。
【0072】メモリートランジスタ1a〜1dの選択
は、Xデコーダ302、Yセレクタ303により行われ
る。また、メモリートランジスタ1a〜1dの書き込み
制御は書き込み制御回路304により行われる。
【0073】消去動作停止手段98は、Nch型のトラ
ンジスタ56、58、しきい値電圧検出回路90、ラッ
チ92を含んで構成される。しきい値電圧検出回路90
は、消去動作時、トランジスタ56、58がオン状態に
なった時に、ビットラインBL1、BL2の電位を検出
する回路である。このしきい値電圧検出回路90は、プ
ルアップ用のPch型のトランジスタ88と、Nch型
のトランジスタ86を含んで構成される。そして、消去
動作時に、メモリートランジスタ1a〜1dのいずれか
がオン状態となると、検出信号1がLレベルとなるよう
形成されている。
【0074】しきい値電圧検出回路90の出力である検
出信号1は、ラッチ92にラッチされ、検出信号2とし
てNAND94及びインバータ96に入力される。そし
て、NAND94の出力SXはトランジスタ40に出力
され、インバータ96の出力は、検出信号3として電位
差設定部330に出力される。
【0075】電位差設定部30には消去モード信号と検
出信号3が入力され、これによりパルス波形状のS1信
号が生成される。このS1信号は、インバータ32、イ
ンターフェイス回路34を介して、Pch型のトランジ
スタ29に入力され、これによりメモリートランジスタ
1a〜1dのコントロールゲート電極とソース領域との
間の電位差が設定される。
【0076】次に、本第4の実施例の動作を説明する。
【0077】書き込み動作時には、消去モード信号をL
レベルに設定する。そして、Xデコーダ302、Yデコ
ーダ303により、書き込み動作を行うメモリートラン
ジスタを選択し、書き込み制御回路304により所定の
電位を供給してデータの書き込みを行う。
【0078】消去動作時には、消去モード信号をHレベ
ルに設定する。また、Xデコーダ302の出力WL1、
WL2を例えばWL1=WL2=0.5Vに設定し、Y
セレクタ303の出力Y1、Y2をLレベルに設定す
る。
【0079】このように設定することで、ビットライン
BL1、BL2はオープンレベル、ワードラインWL
1、WL2は0.5V、ソースラインSLはオープンレ
ベルに設定される。この状態で、電位差設定部330に
より信号S1が出力される。すると、信号S1がHレベ
ルとなる毎に、トランジスタ29がオン状態となり、メ
モリートランジスタ1a〜1dのソース領域にVppレ
ベルの電位が印加される。これにより、メモリートラン
ジスタ1a〜1dの消去動作が行われる。
【0080】消去動作が進み、メモリートランジスタ1
a〜1dのしきい値電圧が下がり、メモリートランジス
タのいずれか1つのしきい値電圧が0.5V以下になる
と、そのメモリートランジスタがオン状態となる。する
と、図9のBXの電位が上昇し、このBXの電位が例え
ば0.8V以上になったところで、トランジスタ86が
オン状態となり、検出信号1がLレベルとなる。この結
果、検出信号2がLレベルとなりトランジスタ40がオ
ン状態となるとともに、電位差設定部330にHレベル
となった検出信号3が入力される。これにより、電位差
設定部330は、S1信号をGNDレベルに設定し、消
去動作が停止する。
【0081】さて、本実施例では、例えば図10(A)
に示す電位差の波形が、メモリートランジスタ1a〜1
dに印加される。この波形は、同図に示すように、消去
動作が進むにつれて、印加時間が短くなる波形となって
いる。このような電位差の波形を印加することにより、
前述した実施例1と同様に、消去動作が進むにつれてし
きい値電圧のシフト量を小さくすることが可能となる。
図5にこの様子が示される。
【0082】図5は、消去電圧印加時間に対するメモリ
ートランジスタのしきい値電圧の低下を示す特性図であ
る。図5において、特性曲線M、Nは従来例のものであ
り、特性曲線Mは最も消去の遅いメモリートランジスタ
の、特性曲線Mは最も消去の早いメモリートランジスタ
のしきい値電圧の低下を表している。同様に、特性曲線
K、Lは、本実施例のものであり、特性曲線Kは最も消
去の遅いメモリートランジスタの、特性曲線Lは消去の
最も早いメモリートランジスタのしきい値電圧の低下を
表している。同図に示すように、本実施例の特性曲線
K、Lの方が従来例の特性曲線M、Nよりも傾きが小さ
く、しきい値電圧の負方向へのシフト量が小さい。ま
た、同図に示すように、本実施例の場合も従来例の場合
も共に、しきい値電圧の低下が進むにつれて、消去の遅
いメモリートランジスタと消去の早いメモリートランジ
スタのしきい値電圧の幅X、Yが狭まってくる。このよ
うにしきい値電圧の幅X、Yの幅が狭まっていくる理由
は以下の通りである。
【0083】例えば、今、消去の遅いメモリートランジ
スタのフローティングゲート電極の電位が−5Vとなっ
ており、消去の早いメモリートランジスタのフローティ
ングゲート電極の電位が−3Vとなっていたとする。こ
こで、メモリートランジスタのしきい値電圧は、フロー
ティングゲート電極に蓄積された電子、即ちフローティ
ングゲート電極の電位により決定される。従って、この
場合は、消去の遅いメモリートランジスタの方が消去の
早いメモリートランジスタよりもしきい値電圧が高いこ
とになる。この状態で例えば、メモリートランジスタの
ソース領域に10Vの電位が印加されたとする。する
と、消去の遅いメモリートランジスタのフローティング
ゲート電極とソース領域の電位差(以下、Vfsと呼
ぶ)は15Vになるのに対し、消去の早いメモリートラ
ンジスタのVfsは13Vととなる。通常、トンネル電
流による電子の放出量、つまりしきい値電圧の負方向へ
のシフト量はVfsが大きいほど多くなる。従って、こ
の場合は、消去の遅いメモリートランジスタの方のが負
方向へのシフト量が多くなる。そして、このようにしき
い値電圧が負にシフトすると、メモリートランジスタの
フローティングゲート電極の電位はそれぞれ例えば−4
V、−2.5Vとなり、両メモリートランジスタのしき
い値電圧の値が接近する。そして、次の消去動作では、
Vfsは、それぞれのメモリートランジスタで14V、
12.5Vとなるため、前回と同様消去の遅いメモリー
トランジスタの方が負方向へのシフト量が大きくなる。
この結果、両メモリートランジスタのしきい値電圧の値
は更に接近することになる。このようにして消去が進む
と、両メモリートランジスタのしきい値電圧が徐々に接
近し、図5に示すように、特性曲線KL間及びMN間で
のしきい値電圧の幅X、Yが狭まってゆくことになる。
【0084】さて、本実施例では、消去動作が進むにつ
れて電位差の印加時間を短くしている。従って、図5に
示すようにしきい値電圧が小さくなるにつれて特性曲線
K、Lの傾きを小さくすることができる。この結果、例
えば消去の早いメモリートランジスタのしきい値電圧が
0.5V以下となり、消去動作停止回路90が働いた時
点で(同図のB点)、特性曲線K、Lのしきい値電圧の
幅X0 を十分小さくすることができる。従って、この時
点での消去の最も遅いメモリートランジスタのしきい値
電圧を1.3V以下とすることができる(同図のA
点)。この結果、データ読み出し時における下限動作マ
ージンを十分に大きくとることができ、読み出し動作の
高スピード化、安定化を図ることができる。
【0085】これに対し、従来例では、消去動作が進ん
でも同じ印加時間の電位差でしか消去を行うことができ
ない。従って、しきい値電圧が低くなっても特性曲線
M、Nの傾きを本実施例に比べてあまり小さくすること
ができない。この結果、消去の早いメモリートランジス
タのしきい値電圧が例えば0.5V以下となった時点で
(同図のD点)、特性曲線のM、Nのしきい値電圧の幅
Y0 が大きいままであり、消去の最も遅いメモリートラ
ンジスタのしきい値電圧は2.0V程度となってしまう
(同図のC点)。従って、本実施例に比べて下限動作マ
ージンを十分にとることができない。特に、プロセス変
動によりしきい値電圧がばらつき、消去の遅いメモリー
トランジスタと早いメモリートランジスタでのしきい値
電圧の幅Yが広がった場合に、これを吸収することがで
きず、読み出し動作不良を起こす可能性が非常に高くな
る。これに対し、本実施例では、このようにプロセスが
変動してしきい値電圧がばらついても、十分にこれを吸
収することができ、歩留まりの向上、信頼性の向上を図
ることができる。
【0086】以上のように図5に示す特性曲線を利用す
れば、消去の最も早いメモリートランジスタのしきい値
電圧を検出して、消去の最も遅いメモリートランジスタ
のしきい値電圧が一定値以下になるよう保証できる。同
様に、図5に示す特性曲線を利用すれば、消去の最も遅
いメモリートランジスタのしきい値電圧を検出して、消
去の最も速いメモリートランジスタのしきい値電圧が一
定値以上になるよう保証できる。例えば、図5における
特性曲線M、Nでは、消去の遅いメモリートランジスタ
のしきい値電圧が例えば3.2Vとなった時点で(同図
のG点)、消去の早いメモリートランジスタのしきい値
電圧は1.2Vになってしまう(同図のH点)。このた
め、過剰消去に対する十分なマージンをとることができ
ない。これに対して、特性曲線K、Lでは、消去の遅い
メモリートランジスタのしきい値電圧が3.2Vとなっ
た時点で(同図のE点)、消去の早いメモリートランジ
スタのしきい値電圧が1.8Vとなる(同図のF点)。
従って、過剰消去に対する十分なマージンをとることが
でき、歩留まりの向上、信頼性の向上を図ることができ
る。
【0087】なお、本実施例における電位差の波形とし
ては、図10(A)に示すものに限らず種々の波形を用
いることができる。例えば、図10(B)に示すよう
に、初回に所定の長さのパルス波形を印加した後、メモ
リートランジスタのしきい値電圧に対応して徐々に印加
時間を短くしてゆく波形としてもよい。この場合、初回
に印加するパルス波形を比較的長くし、その後に、非常
に印加時間の短いパルス波形で消去動作を行えば、消去
動作に要する時間を非常に短縮させることができる。
【0088】また、図11には、電位差設定部330の
具体的な回路構成の一例が示され、図12には、この回
路の動作タイミング図が示される。図11に示されるよ
うに、この場合の電位差設定部330は、パルス出力回
路100、パルス発生回路102、104、106、フ
リップフロップ108、110を含んで構成される。
【0089】ここで、パルス出力回路100は、パルス
発生回路102、104、106のいずれかよりパルス
波形が入力される毎に、HレベルのS1信号を出力する
回路である。また、パルス発生回路102、104、1
06は、フリップフロップ108、110からの入力信
号に応じて所定の幅のパルス波形を発生する回路であ
る。この場合、パルス発生回路106が最も長い幅のパ
ルス波形を発生し、パルス発生回路102が最も短い幅
のパルス波形を発生するよう形成されている。
【0090】フリップフロップ108のCL端子(クロ
ック端子)には、消去モード信号が入力され、その出力
が後段のフリップフロップ110のCL端子に出力され
ている。そして、R端子(リセット端子)には、検出信
号3に入力され、これによりフリップフロップのリセッ
ト動作が行われる。
【0091】以上のような構成の電位差設定部330に
より、図12に示すような波形のS1信号が出力され
る。同図に示すように、消去モード信号がHレベルとな
る事に、所定のパルスの幅のS1信号が出力される。そ
して、この場合のS1信号のパルス幅は、消去回数が増
える毎に、短くなるように形成されている。これによ
り、消去動作が進むにつれて、消去動作時のしきい値電
圧のシフト量を小さくすることができる。 (5)第5の実施例 図13に、本発明の第5の実施例を示す。本第5の実施
例は、図9に示す第4の実施例に比べ、電位差設定部4
30の構成、ソースラインSLに接続されるトランジス
タ9a〜9nの構成、消去動作停止回路99の構成が異
なっている。
【0092】消去動作停止回路99はトランジスタ8
0、82を含んで構成され、消去動作時に、トランジス
タ80、82がオン状態となり、ビットラインBL1、
BL2にGNDレベルの電位を印加する機能を有する。
消去動作停止回路99をこのような構成とすることによ
り、メモリートランジスタ1a〜1dのいずれかがオン
状態となると、ソースラインSLの電位がGNDレベル
に引っ張られ、メモリートランジスタ1a〜1dの消去
動作が停止することになる。
【0093】トランジスタ9a〜9nはNch型のトラ
ンジスタであり、それぞれ異なるしきい値電圧をもつよ
う製造され、ソースラインSLに対して並列に接続され
ている。このトランジスタ9a〜9nのゲート電極に
は、電位差設定部430からの信号S1〜Snが接続さ
れている。
【0094】電位差設定部430は、消去モード信号が
Hレベルとなる毎に、順次S1〜Sn信号を、トランジ
スタ9a〜9nに出力する構成となっている。これによ
り、トランジスタ9a〜9nが順次オン状態になり、メ
モリートランジスタ1a〜1dに消去電圧が印加され、
消去動作が行われることになる。この場合、トランジス
タ9a〜9nは、それぞれ異なるしきい値電圧Vthn
をもつように製造されている。従って、例えばS1信号
がHレベルとなりトランジスタ9aがオン状態となる
と、ソースラインSLに設定される消去電圧は、トラン
ジスタ9aのしきい値電圧分だけ降下しVpp−Vth
1になる。同様に、Sn信号がHレベルとなると、ソー
スラインSLは消去電圧Vpp−Vthnに設定される
ことになる。 次に、本第5の実施例の動作について説
明する。
【0095】書き込み動作は前記の第4の実施例のと同
様に行われるため説明を省略する。
【0096】消去動作時には、消去モード信号をHレベ
ルに設定する。また、Xデコーダ回路302の出力WL
1、WL2は例えばWL1=WL2=0.5Vになるよ
うに設定し、Yセレクタ303の出力Y1、Y2はLレ
ベルに設定する。また、消去停止回路99により、ビッ
トラインBL1、BL2は、GNDレベルに設定され
る。
【0097】この状態で、電位差設定部430により信
号S1が出力される。すると、トランジスタ9aがオン
状態となり、メモリートランジスタ1a〜1dのソース
領域にVpp−Vth1レベルの電位が印加される。こ
れにより、メモリートランジスタ1a〜1dの消去動作
が行われる。次に、消去モード動作信号がLレベルとな
った後、再度Hレベルとなると、電位差設定部430に
よりS2信号がHレベルに設定される。この結果、メモ
リートランジスタ1a〜1dのソース領域に、Vpp−
Vth2レベルの電位が印加される。同様にして、メモ
リートランジスタ1a〜1dのソース領域には、順次V
pp−Vthnの電位が印加され、消去動作が行われる
ことになる。
【0098】消去動作が進み、メモリートランジスタ1
a〜1dのしきい値電圧が下がり、メモリートランジス
タのいずれか1つのしきい値電圧が0.5V以下になる
と、そのメモリートランジスタがオン状態となる。この
場合、前記したようにビットラインBL1、BL2の電
位は、消去停止回路99のトランジスタ80、82によ
りGNDレベルに設定されている。従って、ソースライ
ンSLの電位が、オン状態となったメモリートランジス
タを介して、このトランジスタ80、82によりGND
レベルに引っ張られ、この結果、消去動作が停止するこ
とになる。
【0099】さて、本実施例では、電位差設定部430
の出力信号S1〜Snにより、例えば図10(C)に示
す電位差の波形が、メモリートランジスタ1a〜1dに
印加される。この波形は、同図に示すように、消去動作
が進むにつれて、電位差が小さくなる波形となってい
る。このような電位差の波形を印加することにより、前
述した実施例4と同様に、消去電圧の印加時間に対する
しきい値電圧のシフト量を、従来例におけるしきい値電
圧のシフト量よりも小さくすることができる。この結
果、実施例4と同様に、プロセス変動によるしきい値電
圧のばらつきを、十分吸収でき、歩留まり、信頼性の高
い不揮発性半導体装置を提供できることとなる。
【0100】なお、本実施例における電位差の波形とし
ては、図10(C)に示すものに限らず種々の波形を用
いることができる。例えば、図10(D)に示すよう
に、初回に所定の長さのパルス波形を印加した後、メモ
リートランジスタのしきい値電圧に対応して徐々に電位
差を小さくしてゆく波形としてもよい。この場合、初回
に印加する電位差を比較的大きくし、その後に、非常に
電位差の小さいパルス波形で消去動作を行えば、消去動
作に要する時間を非常に短縮させることができる。
【0101】更に、本発明では、図10(E)に示すよ
うに、電位差の大きさ、印加時間をともに変化させた電
位差を印加することも可能である。このような電位差の
波形とすれば、例えば、n種類の印加時間の異なる波形
と、m種類の電位差の大きさの異なる波形とを組み合わ
せて、n×mパターンの波形の電位差をメモリートラン
ジスタ1a〜1dに印加することが可能となる。この結
果、より綿密に消去動作を制御でき、ハードウエアの削
減を図ることも可能となる。
【0102】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0103】例えば、本発明においてメモリートランジ
スタ1a〜1dに印加される電位差の波形のパターンと
しては、図2(A)〜(D)、図10(A)〜(D)に
示すものに限らるものではなく、種々のパターンを用い
ることができる。
【0104】また、本発明におけるベリファイ動作の手
法は、実施例に示す手法に限られるものではない。例え
ばベリファイ動作を1メモリートランジスタ毎にではな
く、ワードライン毎、あるいはビットライン毎に行って
もよい。また、ベリファイ回路8を複数設けて、並列処
理によりベリファイ動作を行ってもよい。
【0105】また、本第4、第5の実施例では、消去動
作停止手段を設けて消去動作を自動的に停止する手法に
ついて示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば
あらかじめ定められた一定の回数の消去動作で消去を停
止するという構成としてもよい。また、消去動作中にメ
モリートランジスタが過剰消去されたか否かをモニター
して、過剰消去された場合には、例えば外部に設けた所
定の制御装置により、消去モード信号をLレベルに設定
して消去動作を停止するという構成としてもよい。
【0106】また、本実施例では、書き込み動作時に、
ホットエレクロンによりフローティングゲート電極に電
子を注入し、消去動作時にトンネル電流により電子を放
出する例について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではない。即ち、ホットエレクトロンまたはトンネ
ル電流の別を問わず、少なくとも、フローティングゲー
ト電極への電子の放出・注入によりしきい値電位を調整
できるものであれば、各種のメモリーセルに適用でき
る。また、書き込み動作、消去動作の呼び名も全く問わ
ず、電子の放出・注入の相手先は、ドレイン領域、ソー
ス領域、半導体基板の別を問わない。従って、例えば、
図14(A)、(B)あるいは(C)(D)に示す構成
のメモリーセルにも適用できる。即ち、図14(A)、
(C)では、トンネル電流により、電子をドレイン領域
に放出することにより書き込み動作を行っており、図1
4(B)、(D)では、同様にトンネル電流により半導
体基板から電子を注入することにより消去動作を行って
いる。このような場合でも、本発明は、当然適用できる
ことになる。
【0107】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体装置によれ
ば、検出されたしきい値電圧に基づいて、電位差の印加
時間、あるいは電位差の大きさを制御し、メモリートラ
ンジスタの消去量を制御することができる。これによ
り、過剰消去を有効に防止できるとともに消去時間の最
適化を図ることができ、歩留まりの向上、信頼性の向上
を図ることができる。
【0108】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、消去動作が進むにつれて印加時間を短く、ある
いは電位差を小さく設定して消去動作を行うことができ
る。これにより消去動作が進むにつれてしきい値電圧の
負方向へのシフト量を小さくすることができ、メモリー
トランジスタの過剰消去を有効に防止できる。特に、消
去動作が進むにつれて消去の遅いメモリートランジスタ
と消去の早いメモリートランジスタのしきい値電圧が接
近するという性質を利用すれば、プロセス変動によりし
きい値電圧がばらついても、この影響を最小限に抑える
ことができる。この結果、メモリートランジスタの歩留
まり、信頼性を大幅に向上させることができる。
【0109】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、初回に所定の電位差を印加した後、消去動作が
進むにつれて印加時間を短く、あるいは電位差を小さく
設定して消去動作を行うことができる。従って、より簡
易な制御方法で、過剰消去動作を有効に防止できるとと
もに消去時間の最適化を図ることができる。
【0110】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、印加時間の長さ及び電位差の大きさの双方を変
化させながら消去動作を行うことができる。これによ
り、少ないハードウエアで、より多数のパターンの消去
動作を行うことができ、歩留まりの向上、コストの低
減、設計時間の短縮化を図ることができる。
【0111】また、本発明に係る不揮発性半導体装置に
よれば、消去動作停止手段を更に設けることで、消去動
作を自動的に停止できる。これにより、簡易な手法で、
より確実に過剰消去を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体装置の第1の実施例を
示す回路図である。
【図2】メモリートランジスタに設定される電位差の波
形の一例を示す電位図である。
【図3】第1の実施例の動作の一例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】所定の大きさの電位差、所定の長さの印加時間
により消去動作を行った場合のしきい値電圧の変化を表
す特性図である。
【図5】消去電圧の印加時間に対するしきい値電圧の変
化を表す特性図である。
【図6】本発明の不揮発性半導体装置の第2の実施例を
示す回路図である。
【図7】本発明の不揮発性半導体装置の第3の実施例を
示す回路図である。
【図8】第3の実施例の動作の一例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図9】本発明の不揮発性半導体装置の第4の実施例を
示す回路図である。
【図10】メモリートランジスタに設定される電位差の
波形の一例を示す電位図である。
【図11】第4の実施例における電位差設定部の構成の
一例を示す回路図である。
【図12】第4の実施例における電位差設定部の動作タ
イミング図である。
【図13】本発明の不揮発性半導体装置の第5の実施例
を示す回路図である。
【図14】他の書き込み、消去動作を行うメモリートラ
ンジスタの一例を示す断面図である。
【図15】フラッシュ型EEPROMの断面図である。
【図16】従来の不揮発性半導体装置の実施例を示す回
路図である。
【符号の説明】
1a〜d メモリ−トランジスタ 2、302、802 Xデコーダー 3、303、803 Yセレクター 4、304、804 書き込み制御回路 5、105、205 制御部 6、106 ソース電位設定部 7、107、207 ゲート電位設定部 30、130、230、330、430 電位差設定部 8 ベリファイ回路回路 9a〜9n Nチャネル型トランジスタ 11 パルス発生回路 13 パルス制御回路 24a〜24n Nチャネル型トランジスタ 90 しきい値電圧検出回路 98、99 消去動作停止回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−54683(JP,A) 特開 平5−258581(JP,A) 特開 平3−296998(JP,A) 特開 平1−113997(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記
    フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動
    作によりデータの記憶を行うメモリートランジスタを含
    んで構成される不揮発性半導体装置であって、 電子の放出動作時に前記コントロールゲート電極と前記
    第1の拡散層との間に所定の電位差を設定する電位差設
    定手段と、 電子の放出動作後しきい値電圧をモニタするベリファイ
    動作時に前記メモリートランジスタのしきい値電圧を検
    出するベリファイ動作手段とを含み、 前記電位差設定手段は、前記ベリファイ動作手段により
    検出されたしきい値電圧の検出結果に基づいて電位差の
    印加時間を制御すると共に、 前記電位差設定手段は、前記ベリファイ動作手段により
    検出されたしきい値電圧の検出結果に基づいて、印加時
    間のみならず電位差の大きさも制御する ことを特徴とす
    る不揮発性半導体装置。
  2. 【請求項2】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記
    フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動
    作によりデータの記憶を行うメモリートランジスタを含
    んで構成される不揮発性半導体装置であって、 電子の放出動作時に前記コントロールゲート電極と前記
    第1の拡散層との間に所定の電位差を設定する電位差設
    定手段と、 電子の放出動作後しきい値電圧をモニタするベリファイ
    動作時に前記メモリートランジスタのしきい値電圧を検
    出するベリファイ動作手段とを含み、 前記電位差設定手段は、前記ベリファイ動作手段により
    検出されたしきい値電圧の検出結果に基づいて電位差の
    印加時間を制御し、 前記電位差設定手段、前記ベリファイ動作手段によりメ
    モリートランジスタの電子放出動作、ベリファイ動作を
    行い、しきい値電圧が負となるメモリートランジスタが
    検出された場合には、電子放出動作の対象となった全メ
    モリートランジスタに対して書き込み動作を行い、書き
    込み動作の後に、前回に行った電子放出動作よりも短い
    印加時間の電位差をメモリートランジスタのコントロー
    ルゲート 電極と第1の拡散層との間に設定して、メモリ
    ートランジスタの電子放出動作を行う ことを特徴とする
    不揮発性半導体装置。
  3. 【請求項3】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記
    フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動
    作によりデータの記憶を行うメモリートランジスタを含
    んで構成される不揮発性半導体装置であって、 電子の放出動作時に前記コントロールゲート電極と前記
    第1の拡散層との間に所定の電位差を設定する電位差設
    定手段と、 電子の放出動作後しきい値電圧をモニタするベリファイ
    動作時に前記メモリートランジスタのしきい値電圧を検
    出するベリファイ動作手段とを含み、 前記電位差設定手段は、前記ベリファイ動作手段により
    検出されたしきい値電圧の検出結果に基づいて電位差の
    印加時間を制御すると共に、 前記電位差設定手段は、メモリートランジスタの電子放
    出動作が進み、前記ベリファイ動作手段により検出され
    るメモリートランジスタのしきい値電圧が低くなるにつ
    れて、電位差の印加時間を短くする ことを特徴とする不
    揮発性半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記電位差設定手段による電子の放出動作の制御及び前
    記ベリファイ動作手段によるしきい値電圧の検出が、と
    もに前記コントロールゲート電極に印加する電位を制御
    することにより行われることを特徴とする不揮発性半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記
    フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動
    作によりデータの記憶を行うメモリートランジスタを含
    んで構成される不揮発性半導体装置であって、 電子の放出動作時に前記コントロールゲート電極と前記
    第1の拡散層との間に所定の電位差を設定する電位差設
    定手段と、 電子の放出動作時に、メモリートランジスタのしきい値
    電圧を検出し、この検出結果に基づいてコントロールゲ
    ート電極と第1の拡散層との間に印加される電位差をな
    くして電子の放出動作を停止する電子放出停止手段とを
    含み、 前記電子放出停止手段は、前記電位差設定手段による電
    位設定によりメモリートランジスタのしきい値電圧が低
    下し、電子放出動作の速いメモリートランジスタのしき
    い値電圧が所定電圧以下になった場合に、電子放出動作
    の対象となった全メモリートランジスタの電子放出動作
    を停止し、 前記電位差設定手段は、前記電子放出停止手段がメモリ
    ートランジスタの電子放出動作を停止するまでの間、メ
    モリートランジスタのしきい値電圧が低くなるにつれて
    印加時間が短くなる電位差を、印加時間の長さが異なる
    少なくとも3以上のパルス波形を用いて、メモリートラ
    ンジスタのコントロールゲート電極と第1の拡散層との
    間に設定する ことを特徴とする不揮発性半導体装置。
  6. 【請求項6】 フローティングゲート電極と、コントロ
    ールゲート電極と、第1、第2の拡散層とを備え、前記
    フローティングゲート電極に対する電子の注入・放出動
    作によりデータの記憶を行うメモリートランジスタを含
    んで構成される不揮発性半導体装置であって、 電子の放出動作時に前記コントロールゲート電極と前記
    第1の拡散層との間に所定の電位差を設定する電位差設
    定手段を含み、 前記電位差設定手段は、前記電子の放出動作が進むにつ
    れて設定される電位差の印加時間を短くし、設定される
    電位差を小さくすることを特徴とする不揮発性半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記電子の放出動作時に、前記メモリートランジスタの
    しきい値電圧を検出し、この検出結果に基づいて前記コ
    ントロールゲート電極と前記第1の拡散層との間に印加
    される電位差をなくして電子の放出動作を停止する電子
    放出停止手段を更に含むことを特徴とする不揮発性半導
    体装置。
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