JP3315870B2 - 圧接端子 - Google Patents
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R4/00—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
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- H01R4/2445—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type the contact members having additional means acting on the insulation or the wire, e.g. additional insulation penetrating means, strain relief means or wire cutting knives
- H01R4/2466—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type the contact members having additional means acting on the insulation or the wire, e.g. additional insulation penetrating means, strain relief means or wire cutting knives the contact members having a channel-shaped part, the opposite sidewalls of which comprise insulation-cutting means
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R4/00—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
- H01R4/10—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation
- H01R4/18—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping
- H01R4/183—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping for cylindrical elongated bodies, e.g. cables having circular cross-section
- H01R4/184—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping for cylindrical elongated bodies, e.g. cables having circular cross-section comprising a U-shaped wire-receiving portion
- H01R4/185—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation effected solely by twisting, wrapping, bending, crimping, or other permanent deformation by crimping for cylindrical elongated bodies, e.g. cables having circular cross-section comprising a U-shaped wire-receiving portion combined with a U-shaped insulation-receiving portion
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁被覆電線を圧
接スロットに圧入することにより、絶縁被覆を剥ぎ取る
ことなく、内部の芯線と導通させることのできる圧接端
子に関する。
接スロットに圧入することにより、絶縁被覆を剥ぎ取る
ことなく、内部の芯線と導通させることのできる圧接端
子に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は米国特許４３８５７９４号に記載
の圧接端子１を示し、（ａ）は全体斜視図、（ｂ）は図
（ａ）のＩＶｂ矢視断面図、（Ｃ）は圧接端子に対し電
線を圧接した状態を示す部分斜視図である。
の圧接端子１を示し、（ａ）は全体斜視図、（ｂ）は図
（ａ）のＩＶｂ矢視断面図、（Ｃ）は圧接端子に対し電
線を圧接した状態を示す部分斜視図である。
【０００３】この圧接端子１は、一枚の金属薄板を打ち
抜きプレス加工することによって一体に形成されたもの
で、前端部に相手端子に対する電気接触部２、後端部に
電線加締部３、それらの中間に圧接導通部４を有する。
電気接触部２は相手端子と嵌合することで電気接続する
部分、電線加締部３は左右の押え片（側壁の一部）３ａ
を内側に屈曲させることで電線Ｗを絶縁被覆Ｗｂの上か
ら把持する部分、圧接導通部４は電線Ｗの芯線Ｗａとの
導通を果たす部分である。電線加締部３と圧接導通部４
との間は第１のくびれ部６で連結され、圧接導通部４と
電気接触部２間は第２のくびれ部５で連結されている。
抜きプレス加工することによって一体に形成されたもの
で、前端部に相手端子に対する電気接触部２、後端部に
電線加締部３、それらの中間に圧接導通部４を有する。
電気接触部２は相手端子と嵌合することで電気接続する
部分、電線加締部３は左右の押え片（側壁の一部）３ａ
を内側に屈曲させることで電線Ｗを絶縁被覆Ｗｂの上か
ら把持する部分、圧接導通部４は電線Ｗの芯線Ｗａとの
導通を果たす部分である。電線加締部３と圧接導通部４
との間は第１のくびれ部６で連結され、圧接導通部４と
電気接触部２間は第２のくびれ部５で連結されている。
【０００４】圧接導通部４の前端と後端には、相互に離
間して前側及び後側圧接部１０Ａ、１０Ｂが配設されて
いる。各圧接部１０Ａ、１０Ｂは、対向配置された左右
対の圧接刃１１と、左右対の圧接刃１１の先端間に確保
された芯線圧入用の圧接スロット１２とを備えている。
電線加締部３から圧接導通部４を介して電気接触部２ま
での範囲の底壁７は、共通の帯状板よりなる。圧接導通
部４は、電気接触部２から電線加締部３まで共通した底
壁７と、該底壁７の左右両側縁を上方に折り曲げること
によって形成した左右側壁９とを有する断面Ｕ字形に形
成されている。各圧接部１０Ａ、１０Ｂの圧接刃１１
は、各側壁９の前後端縁を内側に折り曲げることによっ
て形成されている。また、圧接導通部４の底壁７と側壁
９の折り曲げ箇所には、適当な凹部１８がプレス加工さ
れ、曲げ部における剛性の強化が図られている。
間して前側及び後側圧接部１０Ａ、１０Ｂが配設されて
いる。各圧接部１０Ａ、１０Ｂは、対向配置された左右
対の圧接刃１１と、左右対の圧接刃１１の先端間に確保
された芯線圧入用の圧接スロット１２とを備えている。
電線加締部３から圧接導通部４を介して電気接触部２ま
での範囲の底壁７は、共通の帯状板よりなる。圧接導通
部４は、電気接触部２から電線加締部３まで共通した底
壁７と、該底壁７の左右両側縁を上方に折り曲げること
によって形成した左右側壁９とを有する断面Ｕ字形に形
成されている。各圧接部１０Ａ、１０Ｂの圧接刃１１
は、各側壁９の前後端縁を内側に折り曲げることによっ
て形成されている。また、圧接導通部４の底壁７と側壁
９の折り曲げ箇所には、適当な凹部１８がプレス加工さ
れ、曲げ部における剛性の強化が図られている。
【０００５】この圧接端子１に対して電線Ｗを接続する
場合は、圧接端子１の後側に電線Ｗの端末を平行に配し
て、圧接導通部４の圧接スロット１２に対して上方より
圧入する。そうすると、左右対の圧接刃１１が電線Ｗの
絶縁被覆Ｗｂを食い破り、芯線Ｗａに接触する。さらに
圧入することにより、芯線Ｗａが左右対の圧接刃１１間
に入り込み、圧接刃１１によって確実に挟持される。こ
の圧入の際に、左右の圧接刃１１には開き方向の力がか
かる。
場合は、圧接端子１の後側に電線Ｗの端末を平行に配し
て、圧接導通部４の圧接スロット１２に対して上方より
圧入する。そうすると、左右対の圧接刃１１が電線Ｗの
絶縁被覆Ｗｂを食い破り、芯線Ｗａに接触する。さらに
圧入することにより、芯線Ｗａが左右対の圧接刃１１間
に入り込み、圧接刃１１によって確実に挟持される。こ
の圧入の際に、左右の圧接刃１１には開き方向の力がか
かる。
【０００６】図５は実開平４−１５１５９号公報に記載
の圧接端子２１を示す。この圧接端子２１も、一枚の金
属薄板を打ち抜きプレス加工することによって一体に形
成されたもので、前端部に相手端子に対する電気接触部
２、後端に電線加締部３、それらの中間に圧接導通部４
を有する。また、電線加締部３と圧接導通部４との間に
第１のくびれ部６を有し、圧接導通部４と電気接触部２
との間に第２のくびれ部５を有する。
の圧接端子２１を示す。この圧接端子２１も、一枚の金
属薄板を打ち抜きプレス加工することによって一体に形
成されたもので、前端部に相手端子に対する電気接触部
２、後端に電線加締部３、それらの中間に圧接導通部４
を有する。また、電線加締部３と圧接導通部４との間に
第１のくびれ部６を有し、圧接導通部４と電気接触部２
との間に第２のくびれ部５を有する。
【０００７】圧接導通部４は、電気接触部２から電線加
締部３まで共通した底壁７と、該底壁７の左右両側縁を
上方に折り曲げることによって形成した左右側壁９とを
有する断面Ｕ字形に形成されており、圧接導通部４の側
壁９と電線加締部３の側壁（押え片３ａの下方部分）は
連続して形成されている。圧接導通部４の前端と後端に
は、相互に離間して前側及び後側圧接部１０Ａ、１０Ｂ
が配設されている。前側の圧接部１０Ａは、対向配置さ
れた左右対の圧接刃１１と、左右対の圧接刃１１の先端
間に確保された芯線圧入用の圧接スロット１２とを備え
たもので、圧接刃１１は、側壁９の前端縁を内側に折り
曲げることによって形成されている。また、後側の圧接
部１０Ｂは、第１のくびれ部６の底壁７を切り起こした
圧接板１３によって構成されている。圧接板１３は、左
右の圧接刃１３ａ内に圧接スロット１２を形成したもの
であり、上端部の左右端を側壁９の切欠１４に係合させ
ることで、前後方向への倒れ防止がなされている。
締部３まで共通した底壁７と、該底壁７の左右両側縁を
上方に折り曲げることによって形成した左右側壁９とを
有する断面Ｕ字形に形成されており、圧接導通部４の側
壁９と電線加締部３の側壁（押え片３ａの下方部分）は
連続して形成されている。圧接導通部４の前端と後端に
は、相互に離間して前側及び後側圧接部１０Ａ、１０Ｂ
が配設されている。前側の圧接部１０Ａは、対向配置さ
れた左右対の圧接刃１１と、左右対の圧接刃１１の先端
間に確保された芯線圧入用の圧接スロット１２とを備え
たもので、圧接刃１１は、側壁９の前端縁を内側に折り
曲げることによって形成されている。また、後側の圧接
部１０Ｂは、第１のくびれ部６の底壁７を切り起こした
圧接板１３によって構成されている。圧接板１３は、左
右の圧接刃１３ａ内に圧接スロット１２を形成したもの
であり、上端部の左右端を側壁９の切欠１４に係合させ
ることで、前後方向への倒れ防止がなされている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧接端子は
大量生産されるものであり、多数が隣接した状態でコネ
クタハウジングに組み込まれるものであるため、小型
化、軽量化に対する要求が非常に強い。軽量化のために
は原材料である金属板の薄肉化が必須であり、小型化の
ためには端子幅の縮小や長さの短縮が必須である。例え
ば、端子幅の縮小には、圧接スロットの両側にある圧接
刃の幅寸法の縮小が不可欠である。
大量生産されるものであり、多数が隣接した状態でコネ
クタハウジングに組み込まれるものであるため、小型
化、軽量化に対する要求が非常に強い。軽量化のために
は原材料である金属板の薄肉化が必須であり、小型化の
ためには端子幅の縮小や長さの短縮が必須である。例え
ば、端子幅の縮小には、圧接スロットの両側にある圧接
刃の幅寸法の縮小が不可欠である。
【０００９】しかし、原材料である金属板の薄肉化や圧
接刃の幅寸法の縮小を行うと、圧接刃の強度低下によ
り、電線を圧入する際に、左右対の圧接刃が外側に開い
てしまうという問題を生じる。
接刃の幅寸法の縮小を行うと、圧接刃の強度低下によ
り、電線を圧入する際に、左右対の圧接刃が外側に開い
てしまうという問題を生じる。
【００１０】この点、図４の従来例の圧接端子１では、
圧接導通部４の側壁９の前後端縁を内側に折り曲げるこ
とで圧接刃１１を形成しているが、電線Ｗを圧接スロッ
ト１２に圧入する際に圧接刃１１に働く圧力が、側壁９
と底壁７の接合部（折れ曲がり部）に集中して作用する
ため、単独で存在する側壁９が外側に倒れて、圧接刃１
１が開いてしまう可能性があった。これを防止するべ
く、側壁９と底壁７の接合部には凹部１８が加工されて
いるが、側壁９の上端部の倒れ防止には効果が薄く、圧
接刃１１の開きを十分に防止することはできないおそれ
があった。
圧接導通部４の側壁９の前後端縁を内側に折り曲げるこ
とで圧接刃１１を形成しているが、電線Ｗを圧接スロッ
ト１２に圧入する際に圧接刃１１に働く圧力が、側壁９
と底壁７の接合部（折れ曲がり部）に集中して作用する
ため、単独で存在する側壁９が外側に倒れて、圧接刃１
１が開いてしまう可能性があった。これを防止するべ
く、側壁９と底壁７の接合部には凹部１８が加工されて
いるが、側壁９の上端部の倒れ防止には効果が薄く、圧
接刃１１の開きを十分に防止することはできないおそれ
があった。
【００１１】また、図５の従来例の圧接端子２１では、
圧接導通部４の側壁９が電線加締部３側の側壁（押え片
３ａの下方部分）と一体化されているので、側壁９自体
の倒れ防止効果は期待できるが、後側の圧接部１０Ｂと
して、第１のくびれ部６の底壁７を切り起こして形成し
た圧接板１３を用いているので、第１のくびれ部６の底
壁７に、圧接板１３の高さ相当の寸法を確保しておく必
要があり、その分、圧接導通部４と電線加締部３間の寸
法縮小が困難になり、端子が大形化するという問題があ
った。また、圧接導通部４の側壁９と圧接刃１３が分離
しているため、側壁９が必ずしも圧接板１３を側方から
支えることにはならなず、圧接刃１３ａの開きの問題を
確実に防止できない可能性があった。
圧接導通部４の側壁９が電線加締部３側の側壁（押え片
３ａの下方部分）と一体化されているので、側壁９自体
の倒れ防止効果は期待できるが、後側の圧接部１０Ｂと
して、第１のくびれ部６の底壁７を切り起こして形成し
た圧接板１３を用いているので、第１のくびれ部６の底
壁７に、圧接板１３の高さ相当の寸法を確保しておく必
要があり、その分、圧接導通部４と電線加締部３間の寸
法縮小が困難になり、端子が大形化するという問題があ
った。また、圧接導通部４の側壁９と圧接刃１３が分離
しているため、側壁９が必ずしも圧接板１３を側方から
支えることにはならなず、圧接刃１３ａの開きの問題を
確実に防止できない可能性があった。
【００１２】本発明は、上記事情を考慮し、小型化を実
現しながら、電線の圧入時における圧接刃相互の開きを
防止し、電気接続の信頼性の低下を防止することのでき
る圧接端子を提供することを目的とする。
現しながら、電線の圧入時における圧接刃相互の開きを
防止し、電気接続の信頼性の低下を防止することのでき
る圧接端子を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、一枚
の金属薄板をプレス加工することにより、前端部に相手
端子に対する電気接触部、後端部に電線加締部、それら
の中間に圧接導通部を形成し、前記電線加締部は、底壁
と左右側壁を備え且つ該左右側壁を内側に屈曲させるこ
とで電線を絶縁被覆の上から加締める構成とし、前記圧
接導通部は、左右対の圧接刃間に圧接スロットを備える
構成とした圧接端子において、前記圧接導通部を、左右
側壁と底壁を有した断面Ｕ字形に形成すると共に、前記
圧接導通部の前記側壁の一部を切り起こすことで前記圧
接導通部の前部と後部のそれぞれに、前記圧接導通部の
前記側壁に形成された開口を介して、前記圧接刃が配設
され、左側と右側のそれぞれの前記側壁に形成された前
後の圧接刃の各上端部間が開口の上側に位置する結合壁
で連結され、前記圧接導通部と前記電線加締部との間に
底壁と左右側壁を有する断面Ｕ字形に形成された第１の
連設部を設け、前記第１の連設部の底壁と左右側壁を介
して、前記圧接導通部と前記電線加締部の底壁及び左右
側壁が相互に平板状をなして連設され、前記圧接導通部
と前記電気接触部との間にそれらを連結する第２の連設
部が設けられ、該第２の連設部が底壁と左右側壁を有す
る断面Ｕ字形に形成され、該第２の連設部の底壁と左右
側壁を介して、前記圧接導通部と前記電気接触部の底壁
及び左右側壁が相互に平板状をなして連設されているこ
とを特徴とする。
の金属薄板をプレス加工することにより、前端部に相手
端子に対する電気接触部、後端部に電線加締部、それら
の中間に圧接導通部を形成し、前記電線加締部は、底壁
と左右側壁を備え且つ該左右側壁を内側に屈曲させるこ
とで電線を絶縁被覆の上から加締める構成とし、前記圧
接導通部は、左右対の圧接刃間に圧接スロットを備える
構成とした圧接端子において、前記圧接導通部を、左右
側壁と底壁を有した断面Ｕ字形に形成すると共に、前記
圧接導通部の前記側壁の一部を切り起こすことで前記圧
接導通部の前部と後部のそれぞれに、前記圧接導通部の
前記側壁に形成された開口を介して、前記圧接刃が配設
され、左側と右側のそれぞれの前記側壁に形成された前
後の圧接刃の各上端部間が開口の上側に位置する結合壁
で連結され、前記圧接導通部と前記電線加締部との間に
底壁と左右側壁を有する断面Ｕ字形に形成された第１の
連設部を設け、前記第１の連設部の底壁と左右側壁を介
して、前記圧接導通部と前記電線加締部の底壁及び左右
側壁が相互に平板状をなして連設され、前記圧接導通部
と前記電気接触部との間にそれらを連結する第２の連設
部が設けられ、該第２の連設部が底壁と左右側壁を有す
る断面Ｕ字形に形成され、該第２の連設部の底壁と左右
側壁を介して、前記圧接導通部と前記電気接触部の底壁
及び左右側壁が相互に平板状をなして連設されているこ
とを特徴とする。
【００１４】この圧接端子では、圧接導通部と電線加締
部の側壁が連続化されているので、圧接導通部の側壁が
電線加締部の側壁によって拘束される。従って、圧接導
通部の圧接スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃
が外側に開こうとしても、圧接刃を備えた側壁が拘束さ
れているので、外に開きにくくなる。また、電線の加締
部と電線の圧入を同時に行う場合には、電線加締部の側
壁が電線加締めの際に内側に屈曲されるので、圧接導通
部の圧接刃が電線圧入に従って外側に開こうとしても、
電線加締部の側壁に作用する内向きの力と、圧接導通部
の圧接刃より側壁に作用する外向きの力とが相殺し合
い、圧接刃の開きが防止される。また、電線加締部から
圧接導通部までが、連続した底壁と左右側壁をもつ断面
で構成されることになるので、その範囲が高強度にな
る。
部の側壁が連続化されているので、圧接導通部の側壁が
電線加締部の側壁によって拘束される。従って、圧接導
通部の圧接スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃
が外側に開こうとしても、圧接刃を備えた側壁が拘束さ
れているので、外に開きにくくなる。また、電線の加締
部と電線の圧入を同時に行う場合には、電線加締部の側
壁が電線加締めの際に内側に屈曲されるので、圧接導通
部の圧接刃が電線圧入に従って外側に開こうとしても、
電線加締部の側壁に作用する内向きの力と、圧接導通部
の圧接刃より側壁に作用する外向きの力とが相殺し合
い、圧接刃の開きが防止される。また、電線加締部から
圧接導通部までが、連続した底壁と左右側壁をもつ断面
で構成されることになるので、その範囲が高強度にな
る。
【００１５】請求項２の発明は、請求項１記載の圧接端
子であって、前記電気接触部が左右側壁と上壁及び底壁
を有するボックス形状に形成され、該電気接触部の左右
側壁と圧接導通部の左右側壁とが左右各々連続した側板
上に形成されていることを特徴とする。
子であって、前記電気接触部が左右側壁と上壁及び底壁
を有するボックス形状に形成され、該電気接触部の左右
側壁と圧接導通部の左右側壁とが左右各々連続した側板
上に形成されていることを特徴とする。
【００１６】
【００１７】
【００１８】この圧接端子では、電気接触部と圧接導通
部と電線加締部の側壁が全部連続化されているので、圧
接導通部の側壁が、ぞの前後の圧接導通部と電線加締部
の側壁によって拘束される。従って、圧接導通部の圧接
スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃が外側に開
こうとしても、圧接刃を備えた側壁が拘束されているの
で、外に開きにくくなる。
部と電線加締部の側壁が全部連続化されているので、圧
接導通部の側壁が、ぞの前後の圧接導通部と電線加締部
の側壁によって拘束される。従って、圧接導通部の圧接
スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃が外側に開
こうとしても、圧接刃を備えた側壁が拘束されているの
で、外に開きにくくなる。
【００１９】請求項３の発明は、請求項１又は請求項２
に記載の圧接端子であって、前記結合壁が圧接導通部の
側壁の一部として構成されていることを特徴とする。
に記載の圧接端子であって、前記結合壁が圧接導通部の
側壁の一部として構成されていることを特徴とする。
【００２０】この圧接端子では、電線加締部から圧接導
通部を介して電気接触部までが、連続した底壁と左右側
壁をもつ断面で構成されることになるので、全体の剛性
が高まる。
通部を介して電気接触部までが、連続した底壁と左右側
壁をもつ断面で構成されることになるので、全体の剛性
が高まる。
【００２１】請求項４の発明は、請求項３記載の圧接端
子であって、前記圧接刃は、開口の前端縁及び後端縁に
設けた突片をそれぞれ内方に折り曲げることで形成さ
れ、前記開口の上側に残った壁部が前記結合壁として構
成されていることを特徴とする。
子であって、前記圧接刃は、開口の前端縁及び後端縁に
設けた突片をそれぞれ内方に折り曲げることで形成さ
れ、前記開口の上側に残った壁部が前記結合壁として構
成されていることを特徴とする。
【００２２】この圧接端子では、前後に圧接部を配置し
た場合に、前後の圧接部の各圧接刃を左側、右側でそれ
ぞれ結合壁により連結したので、各左右の圧接刃の一体
性を高めて、前後の圧接部における圧接刃の倒れ防止を
図ることができる。
た場合に、前後の圧接部の各圧接刃を左側、右側でそれ
ぞれ結合壁により連結したので、各左右の圧接刃の一体
性を高めて、前後の圧接部における圧接刃の倒れ防止を
図ることができる。
【００２３】請求項５の発明は、請求項４記載の圧接端
子であって、前記圧接導通部の左右側壁には、前記開口
と前後方向に並ぶ他の開口が形成され、該他の開口の前
端縁及び後端縁の少なくとも一方に設けた突片をそれぞ
れ内方に折り曲げることで圧接刃が形成されていること
を特徴とする。
子であって、前記圧接導通部の左右側壁には、前記開口
と前後方向に並ぶ他の開口が形成され、該他の開口の前
端縁及び後端縁の少なくとも一方に設けた突片をそれぞ
れ内方に折り曲げることで圧接刃が形成されていること
を特徴とする。
【００２４】
【００２５】
【００２６】
【００２７】
【００２８】この圧接端子では、第１の開口、第２の開
口により、圧接部が前後方向に３個以上並ぶ。しかも全
部の圧接部が側壁で連続化しているので、各圧接部の圧
接刃の開きを防止することができる。
口により、圧接部が前後方向に３個以上並ぶ。しかも全
部の圧接部が側壁で連続化しているので、各圧接部の圧
接刃の開きを防止することができる。
【００２９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【００３０】図１は第１実施形態の圧接端子５１を示
す。この圧接端子５１は、一枚の金属薄板を打ち抜きプ
レス加工することによって一体に形成されたもので、前
端部に相手端子に対する電気接触部２、後端部に電線加
締部３、それらの中間に圧接導通部４を有する。
す。この圧接端子５１は、一枚の金属薄板を打ち抜きプ
レス加工することによって一体に形成されたもので、前
端部に相手端子に対する電気接触部２、後端部に電線加
締部３、それらの中間に圧接導通部４を有する。
【００３１】電気接触部２は、相手端子と嵌合すること
で電気接続する部分であり、左右側壁５２と上壁５５及
び底壁７を有するボックス形状に形成されている。電線
加締部３は、電線Ｗを絶縁被覆Ｗｂの上から把持する部
分であり、底壁７と左右側壁５３を有した断面Ｕ字形に
形成され、左右側壁５３の上端に、内側に屈曲させるこ
とで電線Ｗを把持する押え片３ａを有している。圧接導
通部４は、電線Ｗの芯線Ｗａとの導通を果たす部分であ
り、底壁７と左右側壁５４を有した断面Ｕ字形に形成さ
れている。電線加締部３と圧接導通部４との間は、底壁
７と左右側壁５６ａを有した断面Ｕ字形の第１の連設部
５６で連結され、圧接導通部４と電線圧接部２の間は、
底壁７と左右側壁５７ａを有した断面Ｕ字形の第２の連
設部５７で連結されている。
で電気接続する部分であり、左右側壁５２と上壁５５及
び底壁７を有するボックス形状に形成されている。電線
加締部３は、電線Ｗを絶縁被覆Ｗｂの上から把持する部
分であり、底壁７と左右側壁５３を有した断面Ｕ字形に
形成され、左右側壁５３の上端に、内側に屈曲させるこ
とで電線Ｗを把持する押え片３ａを有している。圧接導
通部４は、電線Ｗの芯線Ｗａとの導通を果たす部分であ
り、底壁７と左右側壁５４を有した断面Ｕ字形に形成さ
れている。電線加締部３と圧接導通部４との間は、底壁
７と左右側壁５６ａを有した断面Ｕ字形の第１の連設部
５６で連結され、圧接導通部４と電線圧接部２の間は、
底壁７と左右側壁５７ａを有した断面Ｕ字形の第２の連
設部５７で連結されている。
【００３２】電線加締部３から電気接触部２までの範囲
の底壁７は、一枚の共通の帯板状の底壁として構成さ
れ、電線加締部３から電気接触部２までの左右の各側壁
５３、５６ａ、５４、５７ａ、５２は、それぞれ左右の
連続したフラットな側板上に形成されている。この場合
の各側壁５３、５６ａ、５４、５７ａ、５２は、底壁７
の左右両側縁に連設した壁板を上方に直角に折り曲げる
ことによって形成されている。
の底壁７は、一枚の共通の帯板状の底壁として構成さ
れ、電線加締部３から電気接触部２までの左右の各側壁
５３、５６ａ、５４、５７ａ、５２は、それぞれ左右の
連続したフラットな側板上に形成されている。この場合
の各側壁５３、５６ａ、５４、５７ａ、５２は、底壁７
の左右両側縁に連設した壁板を上方に直角に折り曲げる
ことによって形成されている。
【００３３】また、圧接導通部４の前部と後部には、相
互に離間して前側及び後側の圧接部１０Ａ、１０Ｂが配
設されている。各圧接部１０Ａ、１０Ｂは、対向配置さ
れた左右対の圧接刃１１と、左右対の圧接刃１１の先端
間に確保された芯線圧入用の圧接スロット１２とを備え
るもので、圧接導通部４の左右側壁５４にそれぞれ矩形
の開口（第１の開口）６１を形成し、該各矩形の開口６
１の前端縁及び後端縁に設けた突片を、それぞれ内方に
折り曲げることによって前記圧接刃１１を形成してい
る。そして、各矩形の開口６１の上側に壁部（側壁５４
の一部）が結合壁６２として残ることで、前後の圧接部
１０Ａ，１０Ｂの左側及び右側の圧接刃１１の各上端部
間が相互に連結されている。なお、この圧接端子５１で
は、圧接導通部４の側壁５４に矩形の開口６１を設け
て、その開口６１の前後端縁の突片で圧接刃１１を形成
することによって初めて、側壁５３、５６ａ、５４、５
７ａ、５２の連続化を達成し得ている。
互に離間して前側及び後側の圧接部１０Ａ、１０Ｂが配
設されている。各圧接部１０Ａ、１０Ｂは、対向配置さ
れた左右対の圧接刃１１と、左右対の圧接刃１１の先端
間に確保された芯線圧入用の圧接スロット１２とを備え
るもので、圧接導通部４の左右側壁５４にそれぞれ矩形
の開口（第１の開口）６１を形成し、該各矩形の開口６
１の前端縁及び後端縁に設けた突片を、それぞれ内方に
折り曲げることによって前記圧接刃１１を形成してい
る。そして、各矩形の開口６１の上側に壁部（側壁５４
の一部）が結合壁６２として残ることで、前後の圧接部
１０Ａ，１０Ｂの左側及び右側の圧接刃１１の各上端部
間が相互に連結されている。なお、この圧接端子５１で
は、圧接導通部４の側壁５４に矩形の開口６１を設け
て、その開口６１の前後端縁の突片で圧接刃１１を形成
することによって初めて、側壁５３、５６ａ、５４、５
７ａ、５２の連続化を達成し得ている。
【００３４】次に図２を併せて参照しながら作用を説明
する。
する。
【００３５】この圧接端子５１に対して電線Ｗを接続す
る場合は、図２（ａ）に示すように圧接端子５１の後側
に電線Ｗの端末を平行に配して、圧接導通部４の圧接ス
ロット１２（図１参照）に対して上方より圧入する。そ
うすると、図２（ｂ）に示すように、左右対の圧接刃１
１が電線Ｗの絶縁被覆Ｗｂを食い破り、芯線Ｗａに接触
する。さらに圧入することにより、芯線Ｗａが左右対の
圧接刃１１間に入り込み、圧接刃１１によって確実に挟
持される。
る場合は、図２（ａ）に示すように圧接端子５１の後側
に電線Ｗの端末を平行に配して、圧接導通部４の圧接ス
ロット１２（図１参照）に対して上方より圧入する。そ
うすると、図２（ｂ）に示すように、左右対の圧接刃１
１が電線Ｗの絶縁被覆Ｗｂを食い破り、芯線Ｗａに接触
する。さらに圧入することにより、芯線Ｗａが左右対の
圧接刃１１間に入り込み、圧接刃１１によって確実に挟
持される。
【００３６】この圧入の際に、左右の圧接刃１１には矢
印（ロ）で示す開き方向の力がかかるが、次の理由によ
り開きが防止される。
印（ロ）で示す開き方向の力がかかるが、次の理由によ
り開きが防止される。
【００３７】即ち、この圧接端子５１では、電気接触部
２と圧接導通部４と電線加締部３の各側壁５２、５４、
５３が、全部一枚の連続した側板上に形成されている
上、圧接導通部４と電線加締部３を連結する第１の連設
部５６及び圧接導通部４と電気接触部２を連結する第２
の連設部５７が共に、底壁７と左右側壁５６ａ、５７ａ
をもつ断面Ｕ字形に形成されている。従って、圧接端子
５１全体の剛性が強化されるのは勿論、圧接導通部４の
側壁５４が前後の電気接触部２と電線加締部４の側壁５
２、５４によって大きく拘束されることになる。特に、
前側の電気接触部２はボックス形状に形成されているの
で、電気接触部２の側壁５２による拘束力は非常に強
い。その結果、圧接導通部４の圧接刃１１に開き力が作
用しても、圧接刃１１を形成した側壁５４が前後端で拘
束されていることで、外側へ開かなくなる。
２と圧接導通部４と電線加締部３の各側壁５２、５４、
５３が、全部一枚の連続した側板上に形成されている
上、圧接導通部４と電線加締部３を連結する第１の連設
部５６及び圧接導通部４と電気接触部２を連結する第２
の連設部５７が共に、底壁７と左右側壁５６ａ、５７ａ
をもつ断面Ｕ字形に形成されている。従って、圧接端子
５１全体の剛性が強化されるのは勿論、圧接導通部４の
側壁５４が前後の電気接触部２と電線加締部４の側壁５
２、５４によって大きく拘束されることになる。特に、
前側の電気接触部２はボックス形状に形成されているの
で、電気接触部２の側壁５２による拘束力は非常に強
い。その結果、圧接導通部４の圧接刃１１に開き力が作
用しても、圧接刃１１を形成した側壁５４が前後端で拘
束されていることで、外側へ開かなくなる。
【００３８】また、電線加締部３による電線Ｗの加締め
と圧接導通部４に対する電線Ｗの圧入を同時に行う場合
には、図２（ｃ）に示すように、電線加締部３の側壁５
３の上端の押え片３ａが矢印（イ）で示す内側方向に屈
曲されるので、図２（ｂ）に示すように、圧接導通部４
の圧接刃１１が電線圧入に従って矢印（ロ）で示す外側
方向に開こうとしても、電線加締部３の側壁５３に作用
する内向きの力と、圧接導通部４の圧接刃１１より側壁
５４に作用する外向きの力とが相殺し合い、結果的に圧
接刃１１の開きがより確実に防止される。
と圧接導通部４に対する電線Ｗの圧入を同時に行う場合
には、図２（ｃ）に示すように、電線加締部３の側壁５
３の上端の押え片３ａが矢印（イ）で示す内側方向に屈
曲されるので、図２（ｂ）に示すように、圧接導通部４
の圧接刃１１が電線圧入に従って矢印（ロ）で示す外側
方向に開こうとしても、電線加締部３の側壁５３に作用
する内向きの力と、圧接導通部４の圧接刃１１より側壁
５４に作用する外向きの力とが相殺し合い、結果的に圧
接刃１１の開きがより確実に防止される。
【００３９】このように圧接刃１１の開きが防止される
ことにより、圧接刃１１の幅寸法の縮小による小型化を
図った場合にも、電線圧入時の圧接刃１１による絶縁被
覆Ｗｂの食い破り不良を解消することができる。また、
芯線Ｗａに対する接触荷重（挟持荷重）を十分に確保す
ることができる。従って、結果的に電気接続の信頼性の
向上を図ることができる。
ことにより、圧接刃１１の幅寸法の縮小による小型化を
図った場合にも、電線圧入時の圧接刃１１による絶縁被
覆Ｗｂの食い破り不良を解消することができる。また、
芯線Ｗａに対する接触荷重（挟持荷重）を十分に確保す
ることができる。従って、結果的に電気接続の信頼性の
向上を図ることができる。
【００４０】また、この圧接端子５１の場合は、圧接導
通部４の左右対の圧接刃１１を左右側壁５４より切り起
こして形成しているので、図５の従来例のように底壁７
より圧接板１３を切り起こし形成する場合と違って、底
壁７に切り起こしのための寸法を確保しておく必要がな
く、それだけ圧接端子５１の長さ方向の寸法の短縮が可
能である。また、電線加締部３から圧接導通部４までの
間、左右側壁５３、５４が連続的に延びているので、圧
接導通部４と電線加締部３の中心のずれを防止すること
ができる。従って、電線Ｗの圧接や加締め時に，電線Ｗ
が曲がって作業しにくくなるような不具合を生じなくな
る。
通部４の左右対の圧接刃１１を左右側壁５４より切り起
こして形成しているので、図５の従来例のように底壁７
より圧接板１３を切り起こし形成する場合と違って、底
壁７に切り起こしのための寸法を確保しておく必要がな
く、それだけ圧接端子５１の長さ方向の寸法の短縮が可
能である。また、電線加締部３から圧接導通部４までの
間、左右側壁５３、５４が連続的に延びているので、圧
接導通部４と電線加締部３の中心のずれを防止すること
ができる。従って、電線Ｗの圧接や加締め時に，電線Ｗ
が曲がって作業しにくくなるような不具合を生じなくな
る。
【００４１】また、圧接導通部４の前後に圧接部１０
Ａ、１０Ｂを配置し、各左側、右側の圧接刃１１を相互
に結合壁６２で連結した構成としているので、各左右の
圧接刃１１の一体性を高めることができ、しかも結合壁
６２を圧接導通部４の側壁５４の一部として構成してい
るので、側壁５４による圧接刃１１の倒れ防止効果を両
方の圧接部１０Ａ、１０Ｂの圧接刃１１に等しく及ぼす
ことができる。さらに、圧接導通部４の側壁５４に矩形
の開口６１を設け、その開口６１の前後端縁に設けた突
片を内側に折り曲げることで圧接刃１１を形成している
ので、上端部を結合壁６２で連結した開き強度の高い圧
接刃１１を簡単に得ることができる。
Ａ、１０Ｂを配置し、各左側、右側の圧接刃１１を相互
に結合壁６２で連結した構成としているので、各左右の
圧接刃１１の一体性を高めることができ、しかも結合壁
６２を圧接導通部４の側壁５４の一部として構成してい
るので、側壁５４による圧接刃１１の倒れ防止効果を両
方の圧接部１０Ａ、１０Ｂの圧接刃１１に等しく及ぼす
ことができる。さらに、圧接導通部４の側壁５４に矩形
の開口６１を設け、その開口６１の前後端縁に設けた突
片を内側に折り曲げることで圧接刃１１を形成している
ので、上端部を結合壁６２で連結した開き強度の高い圧
接刃１１を簡単に得ることができる。
【００４２】次に図３を用いて本発明の第２実施形態の
圧接端子８１について説明する。
圧接端子８１について説明する。
【００４３】この圧接端子８１は、第１実施形態の圧接
端子５１と殆ど同じ構成のもので、違う点は、圧接導通
部４の後端側に、前側の２つの圧接部１０Ａ、１０Ｂ
（これらを第１、第２の圧接部と呼ぶ）に加えて、第３
番目の圧接部１０Ｃを設けた点である。圧接導通部４の
左右側壁５４には、前記開口６１（これを第１の開口と
呼ぶ）の後側に位置させて、第２の開口６１Ｂが形成さ
れており、この第２の開口６１Ｂの後端縁に設けた突片
を、それぞれ内方に折り曲げることで、第３の圧接部１
０Ｃの圧接刃１１と圧接スロット１２が形成されてい
る。それ以外は第１実施形態と同じであり、同一部分に
は同符号を付して説明を省略する。
端子５１と殆ど同じ構成のもので、違う点は、圧接導通
部４の後端側に、前側の２つの圧接部１０Ａ、１０Ｂ
（これらを第１、第２の圧接部と呼ぶ）に加えて、第３
番目の圧接部１０Ｃを設けた点である。圧接導通部４の
左右側壁５４には、前記開口６１（これを第１の開口と
呼ぶ）の後側に位置させて、第２の開口６１Ｂが形成さ
れており、この第２の開口６１Ｂの後端縁に設けた突片
を、それぞれ内方に折り曲げることで、第３の圧接部１
０Ｃの圧接刃１１と圧接スロット１２が形成されてい
る。それ以外は第１実施形態と同じであり、同一部分に
は同符号を付して説明を省略する。
【００４４】この圧接端子８１では、第１、第２の開口
６１、６１Ｂにより第１、第２、第３の圧接部１０Ａ、
１０Ｂ、１０Ｃを形成しているので、電線Ｗの圧接強度
を高めることができる上、電気接続の信頼性の向上が図
れる。
６１、６１Ｂにより第１、第２、第３の圧接部１０Ａ、
１０Ｂ、１０Ｃを形成しているので、電線Ｗの圧接強度
を高めることができる上、電気接続の信頼性の向上が図
れる。
【００４５】なお、第２の開口６１Ｂの位置は、第１の
開口６１の前側であってもよい。また、第２の開口６１
Ｂの後端縁ではなく、前端縁に圧接部を形成してもよい
し、第２の開口６１Ｂの前後端に第３、第４の圧接部を
形成してもよい。また、圧接部の数は１個以上であれば
幾つでもよく、それに応じて開口の数を設定すればよ
い。
開口６１の前側であってもよい。また、第２の開口６１
Ｂの後端縁ではなく、前端縁に圧接部を形成してもよい
し、第２の開口６１Ｂの前後端に第３、第４の圧接部を
形成してもよい。また、圧接部の数は１個以上であれば
幾つでもよく、それに応じて開口の数を設定すればよ
い。
【００４６】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、圧接導通部と電線加締部の側壁を連続化したの
で、圧接導通部の側壁が、電線加締部の側壁によって拘
束されるようになる。従って、圧接導通部の圧接スロッ
トに電線を圧入する際に左右の圧接刃が外側に開こうと
しても、圧接刃を形成した側壁の動きが拘束されている
ので、外側への開きが防止される。また、電線加締部に
よる電線の加締めと、圧接導通部に対する電線の圧入を
同時に行う場合には、電線加締部の側壁が電線加締めの
際に内側に屈曲されるので、圧接導通部の圧接刃が電線
圧入に従って外側に開こうとしても、電線加締部の側壁
に作用する内向きの力と、圧接導通部の圧接刃より側壁
に作用する外向きの力とが相殺し合い、結果的に圧接刃
の開きが防止される。
よれば、圧接導通部と電線加締部の側壁を連続化したの
で、圧接導通部の側壁が、電線加締部の側壁によって拘
束されるようになる。従って、圧接導通部の圧接スロッ
トに電線を圧入する際に左右の圧接刃が外側に開こうと
しても、圧接刃を形成した側壁の動きが拘束されている
ので、外側への開きが防止される。また、電線加締部に
よる電線の加締めと、圧接導通部に対する電線の圧入を
同時に行う場合には、電線加締部の側壁が電線加締めの
際に内側に屈曲されるので、圧接導通部の圧接刃が電線
圧入に従って外側に開こうとしても、電線加締部の側壁
に作用する内向きの力と、圧接導通部の圧接刃より側壁
に作用する外向きの力とが相殺し合い、結果的に圧接刃
の開きが防止される。
【００４７】従って、圧接刃の開きが防止されることに
より、圧接刃の幅寸法の縮小による小型化を図った場合
にも、電線圧入時の圧接刃による絶縁被覆の食い破り不
良を解消することができる上、芯線に対する接触荷重
（挟持荷重）を十分に確保することができ、結果的に電
気接続の信頼性の向上を図ることができる。また、圧接
導通部の左右対の圧接刃を左右側壁より切り起こして形
成しているので、底壁より圧接板を切り起こし形成する
場合と違って、底壁に切り起こしのための寸法を確保し
ておく必要がなく、それだけ端子の長さ方向の寸法の短
縮が図れ、小型化に寄与することができる。また、電線
加締部から圧接導通部までの間、左右側壁が連続的に延
びているので、圧接導通部と電線加締部の中心のずれを
防止することができ、電線の圧接、加締時に不具合を生
じにくくなる。さらに、圧接導通部と電線加締め部を断
面Ｕ字状の第１の連接部で連結し、電線加締部から圧接
導通部までの範囲を、連続した底壁と左右側壁をもつ断
面で構成したので、電線加締部から圧接導通部までの範
囲の強度をさらに高めることができると共に、電線加締
部と圧接導通部の中心のずれを防止することができる。
より、圧接刃の幅寸法の縮小による小型化を図った場合
にも、電線圧入時の圧接刃による絶縁被覆の食い破り不
良を解消することができる上、芯線に対する接触荷重
（挟持荷重）を十分に確保することができ、結果的に電
気接続の信頼性の向上を図ることができる。また、圧接
導通部の左右対の圧接刃を左右側壁より切り起こして形
成しているので、底壁より圧接板を切り起こし形成する
場合と違って、底壁に切り起こしのための寸法を確保し
ておく必要がなく、それだけ端子の長さ方向の寸法の短
縮が図れ、小型化に寄与することができる。また、電線
加締部から圧接導通部までの間、左右側壁が連続的に延
びているので、圧接導通部と電線加締部の中心のずれを
防止することができ、電線の圧接、加締時に不具合を生
じにくくなる。さらに、圧接導通部と電線加締め部を断
面Ｕ字状の第１の連接部で連結し、電線加締部から圧接
導通部までの範囲を、連続した底壁と左右側壁をもつ断
面で構成したので、電線加締部から圧接導通部までの範
囲の強度をさらに高めることができると共に、電線加締
部と圧接導通部の中心のずれを防止することができる。
【００４８】この発明によれば、圧接導通部と電線加締
部を断面Ｕ字状の第１の連設部で連結し、電線加締部か
ら圧接導通部までの範囲を、連続した底壁と左右側壁を
もつ断面で構成したので、電線加締部から圧接導通部ま
での範囲の強度をさらに高めることができると共に、電
線加締部と圧接導通部の中心のずれを防止することがで
きる。
部を断面Ｕ字状の第１の連設部で連結し、電線加締部か
ら圧接導通部までの範囲を、連続した底壁と左右側壁を
もつ断面で構成したので、電線加締部から圧接導通部ま
での範囲の強度をさらに高めることができると共に、電
線加締部と圧接導通部の中心のずれを防止することがで
きる。
【００４９】この発明によれば、電気接触部と圧接導通
部と電流加締部の側壁が全部連続化しているので、圧接
導通部の側壁が、その前後の電気接触部と電線加締部の
両側壁によって拘束される。従って、圧接導通部の圧接
スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃が外側に開
こうとしても、圧接刃を形成した側壁が前後端で拘束さ
れることで、外側への開きが防止される。特に前側の電
気接触部はボックス形状に形成されているので、電気接
触部の側壁による拘束力は非常に強く、その影響で圧接
刃の開きが確実に防止される。
部と電流加締部の側壁が全部連続化しているので、圧接
導通部の側壁が、その前後の電気接触部と電線加締部の
両側壁によって拘束される。従って、圧接導通部の圧接
スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃が外側に開
こうとしても、圧接刃を形成した側壁が前後端で拘束さ
れることで、外側への開きが防止される。特に前側の電
気接触部はボックス形状に形成されているので、電気接
触部の側壁による拘束力は非常に強く、その影響で圧接
刃の開きが確実に防止される。
【００５０】この発明によれば、圧接導通部と電気接触
部を断面Ｕ字状の第２の連接部で連結し、電線加締部か
ら圧接導通部を介して電気接触部までの範囲を、連続し
た底壁と左右側壁をもつ断面で構成したので、全体の剛
性を強化することができると共に、電線加締部と圧接導
通部の中心のずれを防止することができる。
部を断面Ｕ字状の第２の連接部で連結し、電線加締部か
ら圧接導通部を介して電気接触部までの範囲を、連続し
た底壁と左右側壁をもつ断面で構成したので、全体の剛
性を強化することができると共に、電線加締部と圧接導
通部の中心のずれを防止することができる。
【００５１】この発明によれば、圧接導通部の前後にそ
れぞれ圧接部を配置し、各左側、右側の圧接刃を相互に
結合壁で連結したので、各左右の圧接刃の一体性を高め
ることができ、圧接刃の倒れ防止を図ることができる。
れぞれ圧接部を配置し、各左側、右側の圧接刃を相互に
結合壁で連結したので、各左右の圧接刃の一体性を高め
ることができ、圧接刃の倒れ防止を図ることができる。
【００５２】この発明によれば、結合壁を圧接導通部の
側壁の一部として構成したので、側壁による圧接刃の倒
れ防止効果を両方の圧接部の圧接刃に及ぼすことができ
る。
側壁の一部として構成したので、側壁による圧接刃の倒
れ防止効果を両方の圧接部の圧接刃に及ぼすことができ
る。
【００５３】この発明によれば、圧接導通部の側壁に第
１の開口を設け、その開口の前端縁、後端縁に設けた突
片を内側に折り曲げることにより、上端部を結合壁で連
結した構成の開き強度の高い圧接刃を簡単に得ることが
できる。
１の開口を設け、その開口の前端縁、後端縁に設けた突
片を内側に折り曲げることにより、上端部を結合壁で連
結した構成の開き強度の高い圧接刃を簡単に得ることが
できる。
【００５４】この発明によれば、開口、他の開口により
圧接部を前後方向に３個以上並べて配設することができ
るので、電線の圧接強度を高めることができるうえ、電
気接続の信頼性の向上が図れる。
圧接部を前後方向に３個以上並べて配設することができ
るので、電線の圧接強度を高めることができるうえ、電
気接続の信頼性の向上が図れる。
【図１】本発明の第１実施形態の圧接端子の斜視図であ
る。
る。
【図２】本発明の第１実施形態の圧接端子に対し電線を
圧接した状態を示す図で、（ａ）は部分斜視図、（ｂ）
は（ａ）図のＩＩｂ−ＩＩｂ矢視断面図、（ｃ）はＩＩ
ｃ−ＩＩｃ矢視断面図である。
圧接した状態を示す図で、（ａ）は部分斜視図、（ｂ）
は（ａ）図のＩＩｂ−ＩＩｂ矢視断面図、（ｃ）はＩＩ
ｃ−ＩＩｃ矢視断面図である。
【図３】本発明の第２実施形態の圧接端子の斜視図であ
る。
る。
【図４】第１の従来例の圧接端子を示し、（ａ）は全体
斜視図、（ｂ）は（ａ）図のＩＶｂ矢視断面図、（ｃ）
は圧接端子に対し電線を圧接した状態を示す部分斜視図
である。
斜視図、（ｂ）は（ａ）図のＩＶｂ矢視断面図、（ｃ）
は圧接端子に対し電線を圧接した状態を示す部分斜視図
である。
【図５】第２の従来例の圧接端子を示し、（ａ）は全体
斜視図、（ｂ）は電線を圧接した状態を示す要部断面図
である。
斜視図、（ｂ）は電線を圧接した状態を示す要部断面図
である。
５１，８１ 圧接端子 ２ 電気接触部 ３ 電線加締部 ３ａ 押え片（側壁の一部） ４ 圧接導通部 ７ 底壁 １０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ 圧接部 １１ 圧接刃 １２ 圧接スロット ５２ 電気接触部の側壁 ５３ 電線加締部の側壁 ５４ 圧接導通部の側壁 ５５ 電気接触部の上壁 ５６ 第１の連設部 ５６ａ 第１の連設部の側壁 ５７ 第２の連設部 ５７ａ 第２の連設部の側壁 ６１ 第１の開口 ６１Ｂ 第２の開口 ６２ 結合壁 Ｗ 電線 Ｗａ 芯線 Ｗｂ 絶縁被覆
Claims (5)
- 【請求項１】 一枚の金属薄板をプレス加工することに
より、前端部に相手端子に対する電気接触部、後端部に
電線加締部、それらの中間に圧接導通部を形成し、 前記電線加締部は、底壁と左右側壁を備え且つ該左右側
壁を内側に屈曲させることで電線を絶縁被覆の上から加
締める構成とし、 前記圧接導通部は、左右対の圧接刃間に圧接スロットを
備える構成とした圧接端子において、 前記圧接導通部を、左右側壁と底壁を有した断面Ｕ字形
に形成すると共に、 前記圧接導通部の前記側壁の一部を切り起こすことで前
記圧接導通部の前部と後部のそれぞれに、前記圧接導通
部の前記側壁に形成された開口を介して、前記圧接刃が
配設され、左側と右側のそれぞれの前記側壁に形成され
た前後の圧接刃の各上端部間が開口の上側に位置する結
合壁で連結され、 前記圧接導通部と前記電線加締部との間に底壁と左右側
壁を有する断面Ｕ字形に形成された第１の連設部を設
け、前記 第１の連設部の底壁と左右側壁を介して、前記圧接
導通部と前記電線加締部の底壁及び左右側壁が相互に平
板状をなして連設され、前記圧接導通部と前記電気接触部との間にそれらを連結
する第２の連設部が設けられ、該第２の連設部が底壁と
左右側壁を有する断面Ｕ字形に形成され、該第２の連設
部の底壁と左右側壁を介して、前記圧接導通部と前記電
気接触部の底壁及び左右側壁が相互に平板状をなして連
設されている ことを特徴とする圧接端子。 - 【請求項２】 請求項１記載の圧接端子であって、前記
電気接触部が左右側壁と上壁及び底壁を有するボックス
形状に形成され、 該電気接触部の左右側壁と圧接導通部の左右側壁とが左
右各々連続した側板上に形成されていることを特徴とす
る圧接端子。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の圧接端子
であって、 前記結合壁が圧接導通部の側壁の一部として構成されて
いることを特徴とする圧接端子。 - 【請求項４】 請求項３記載の圧接端子であって、 前記圧接刃は、開口の前端縁及び後端縁に設けた突片を
それぞれ内方に折り曲げることで形成され、前記開口の
上側に残った壁部が前記結合壁として構成されているこ
とを特徴とする圧接端子。 - 【請求項５】 請求項４記載の圧接端子であって、 前記圧接導通部の左右側壁には、前記開口と前後方向に
並ぶ他の開口が形成され、該他の開口の前端縁及び後端
縁の少なくとも一方に設けた突片をそれぞれ内方に折り
曲げることで圧接刃が形成されていることを特徴とする
圧接端子。
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