JP3286170B2 - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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JP3286170B2
JP3286170B2 JP20720996A JP20720996A JP3286170B2 JP 3286170 B2 JP3286170 B2 JP 3286170B2 JP 20720996 A JP20720996 A JP 20720996A JP 20720996 A JP20720996 A JP 20720996A JP 3286170 B2 JP3286170 B2 JP 3286170B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/24Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands
    • H01R4/2416Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type
    • H01R4/2445Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type the contact members having additional means acting on the insulation or the wire, e.g. additional insulation penetrating means, strain relief means or wire cutting knives
    • H01R4/2466Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type the contact members having additional means acting on the insulation or the wire, e.g. additional insulation penetrating means, strain relief means or wire cutting knives the contact members having a channel-shaped part, the opposite sidewalls of which comprise insulation-cutting means

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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁被覆電線を圧
接スロットに圧入することにより、絶縁被覆を剥ぎ取る
ことなく、内部の芯線と導通させることのできる圧接端
子に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は米国特許4385794号に記載
の圧接端子1を示し、(a)は全体斜視図、(b)は図
(a)のIIIb−IIIb矢視断面図、(c)は圧接
端子に対し電線を圧接した状態を示す部分斜視図であ
る。
【0003】この圧接端子1は、一枚の金属薄板を打ち
抜きプレス加工することによって一体に形成されたもの
で、前端部に相手端子に対する電気接触部2、後端部に
電線加締部3、それらの中間に圧接導通部4を有する。
電気接触部2は相手端子と嵌合することで電気接続する
部分、電線加締部3は左右の押え片(側壁の一部)3a
を内側に屈曲させることで電線Wを絶縁被覆Wbの上か
ら把持する部分、圧接導通部4は電線Wの芯線Waとの
導通を果たす部分である。電線加締部3と圧接導通部4
との間は第1のくびれ部6で連結され、圧接導通部4と
電気接触部2の間は第2のくびれ部5で連結されてい
る。
【0004】圧接導通部4の前端と後端には、相互に離
間して前側及び後側圧接部10A、10Bが配設されて
いる。各圧接部10A、10Bは、対向配置された左右
対の圧接刃11と、左右対の圧接刃11の先端間に確保
された芯線圧入用の圧接スロット12とを備えている。
電線加締部3から圧接導通部4を介して電気接触部2ま
での範囲の底壁7は、共通の帯状平板よりなる。
【0005】圧接導通部4は、電気接触部2から電線加
締部3までの共通したフラットな底壁7と、該底壁7の
左右両側縁を上方に折り曲げることによって形成した左
右側壁9とを有する断面U字形に形成されている。この
場合、底壁7から側壁9への折り曲げ部は直角になって
おり、その折り曲げ箇所には適当な凹部18がプレス加
工され、曲げ部における剛性の強化が図られている。ま
た、各圧接部10A、10Bの圧接刃11は、各側壁9
の前後端縁を内側に折り曲げることによって形成されて
いる。
【0006】この圧接端子1に対して電線Wを接続する
場合は、圧接端子1の後側に電線Wの端末を平行に配し
て、圧接導通部4の圧接スロット12に対して上方より
圧入する。そうすると、左右対の圧接刃11が電線Wの
絶縁被覆Wbを食い破り、芯線Waに接触する。さらに
圧入することにより、芯線Waが左右対の圧接刃11間
に入り込み、圧接刃11によって確実に挟持される。こ
の圧入の際に、左右の圧接刃11には開き方向の力がか
かる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧接端子は
大量生産されるものであり、多数が隣接した状態でコネ
クタハウジングに組み込まれるものであるため、小型
化、軽量化に対する要求が非常に強い。軽量化のために
は原材料である金属板の薄肉化が必須であり、小型化の
ためには端子幅の縮小や長さの短縮が必須である。例え
ば、端子幅の縮小には、圧接スロットの両側にある圧接
刃の幅寸法の縮小が不可欠である。
【0008】しかし、原材料である金属板の薄肉化や圧
接刃の幅寸法の縮小を行うと、圧接刃の強度低下によ
り、電線を圧入する際に、左右対の圧接刃が外側に開い
てしまうという問題を生じる。
【0009】この点、図3の従来例の圧接端子1では、
圧接導通部4の側壁9の前後端縁を内側に折り曲げるこ
とで圧接刃11を形成しているが、電線Wを圧接スロッ
ト12に圧入する際に圧接刃11に働く圧力が、側壁9
と底壁7の直角の折り曲げ部分(この部分は折り曲げ加
工により薄肉化し一層強度が弱くなっている)に集中し
て作用するため、側壁9が外側に倒れやすく、圧接刃1
1が開いてしまう可能性があった。これを防止するべ
く、側壁9と底壁7の接合部には凹部18が加工されて
いるが、凹部18を設けるだけでは、側壁9の倒れを確
実に押えることは難しく、圧接刃11の開きを十分に防
止することはできないおそれがあった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮し、小型化を実
現しながら、電線の圧入時における圧接刃相互の開きを
防止し、電気接続の信頼性の低下を防止することのでき
る圧接端子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一枚
の金属薄板をプレス加工することにより、前端部に相手
端子に対する電気接触部、後端部に圧接導通部を形成
し、圧接導通部を左右側壁と底壁を有した断面U字形に
形成する共に、前記左右側壁の一部を内側に切り起こす
ことで左右対の圧接刃を形成し、且つ左右対の圧接刃間
に圧接スロットを確保した圧接端子において、前記圧接
導通部の底壁を、下方に凸の円弧状の湾曲底壁として構
成することにより左右側壁と滑らかに連続化させ、該湾
曲底壁に、平面上に該湾曲底壁を安定載置可能とするた
めの安定支持部を設けたことを特徴とする。
【0012】この圧接端子では、圧接導通部の底壁と左
右側壁間の折り曲げ箇所がなくなるため、応力集中が緩
和され、左右側壁の倒れが少なくなる。よって、圧接導
通部の圧接スロットに電線を圧入する際の左右の圧接刃
の開きが防止される。また、圧接端子を平板上に載置す
る際には、湾曲底壁に設けた安定支持部が姿勢の安定を
保つ。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の圧接端
子であって、前記安定支持部が、前記湾曲底壁から左右
側壁にかけての部分にプレス加工された微小凸部である
ことを特徴とする。
【0014】この圧接端子では、安定支持部として、湾
曲底壁から左右側壁にかけての部分に微小凸部をプレス
加工したので、この微小凸部によって湾曲底壁から左右
側壁にかけての部分を補強することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の圧接端子であって、圧接導通部の後端に電線加締め部
を設け、前記電線加締部が、底壁と左右側壁を備え且つ
該左右側壁を内側に屈曲させることで電線を絶縁被覆の
上から加締める構成とされ、前記湾曲底壁が、圧接導通
部から電線加締部にかけて共通に設けられ、該電線加締
部の左右側壁と圧接導通部の左右側壁とが、左右各々連
続した側板上に形成されていることを特徴とする。
【0016】この圧接端子では、圧接導通部と電線加締
部の側壁が連続化されているので、圧接導通部の側壁が
電線加締部の側壁によって拘束される。従って、圧接導
通部の圧接スロットに電線を圧入する際に左右の圧接刃
が外側に開こうとしても、圧接刃を備えた側壁が拘束さ
れているので、外に開きにくくなる。また、電線の加締
めと電線の圧入を同時に行う場合には、電線加締部の側
壁が電線加締めの際に内側に屈曲されるので、圧接導通
部の圧接刃が電線圧入に従って外側に開こうとしても、
電線加締部の側壁に作用する内向きの力と、圧接導通部
の圧接刃より側壁に作用する外向きの力とが相殺し合
い、圧接刃の開きが防止される。
【0017】請求項4の発明は、請求項3記載の圧接端
子であって、前記電線加締部の湾曲底壁に前記安定支持
部が設けられていることを特徴とする。
【0018】この圧接端子では、電線加締部の湾曲底壁
に安定支持部を設けたので、電線加締部を安定姿勢で保
持することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の圧接端子であって、圧接導通部の前端と後端
に、それぞれ前記左右対の圧接刃と圧接スロットからな
る圧接部が配設され、前後端の圧接部の各圧接刃が、圧
接導通部の左右側壁の前後端縁に設けた突片を内方に折
り曲げることで形成されていることを特徴とする。
【0020】この圧接端子では、圧接導通部の側壁の前
後端に圧接部を設けたので、圧接部間の間隔を大きくと
ることができる。
【0021】請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の圧接端子であって、前記圧接導通部の左右側
壁にそれぞれ第1の開口が形成され、該各第1の開口の
前端縁及び後端縁に設けた突片をそれぞれ内方に折り曲
げることで前記圧接刃が形成されていることを特徴とす
る。
【0022】この圧接端子では、圧接導通部の側壁に第
1の開口を設け、その開口の前後端縁に設けた突片を内
側に折り曲げることで圧接刃を形成したので、側壁の周
縁部を枠状に残すことができる。
【0023】請求項7の発明は、請求項6記載の圧接端
子であって、前記圧接導通部の左右側壁には前記第1の
開口と前後方向に並ぶ第2の開口が形成され、該第2の
開口の前端縁及び後端縁の少なくとも一方に設けた突片
をそれぞれ内方に折り曲げることで前記圧接刃が形成さ
れていることを特徴とする。
【0024】この圧接端子では、第1の開口、第2の開
口により、圧接部が前後方向に3個以上並ぶ。しかも全
部の圧接部が側壁で連続化しているので、各圧接部の圧
接刃の開きを防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0026】図1は第1実施形態の圧接端子51を示
す。この圧接端子51は、一枚の金属薄板を打ち抜きプ
レス加工することによって一体に形成されたもので、前
端部に相手端子に対する電気接触部2、後端部に電線加
締部3、それらの中間に圧接導通部4を有する。
【0027】電気接触部2は、相手端子と嵌合すること
で電気接続する部分であり、左右側壁52と上壁55及
び底壁7とを有する矩形断面のボックス形状に形成され
ている。電線加締部3は、電線Wを絶縁被覆Wbの上か
ら把持する部分であり、下向きに凸の円孔状の湾曲底壁
67と左右側壁53を有した断面U字形に形成され、左
右側壁53の上端に、内側に屈曲させることで電線Wを
把持する押え片3aが形成されている。圧接導通部4
は、電線Wの芯線Waとの導通を果たす部分であり、湾
曲底壁67と左右側壁54を有した断面U字形に形成さ
れている。
【0028】電線加締部3と圧接導通部4との間は、湾
曲底壁67と左右側壁56aを有した断面U字形の第1
の連接部56を介して連結され、圧接導通部4と電線圧
接部2の間は、湾曲底壁67と左右側壁57aを有した
断面U字形の第2の連接部57を介して連結されてい
る。
【0029】電線加締部3から電気接触部2の手前まで
の範囲の湾曲底壁67は、一枚の共通の円弧状に湾曲し
た底壁として構成され、電線加締部3から電気接触部2
までの左右の各側壁53、56a、54、57a、52
は、それぞれ左右の連続したフラットな側板上に形成さ
れている。この場合の各側壁53、56a、54、57
a、52は、湾曲底壁67の左右両側縁に連設した壁板
を上方に滑らかに延長することによって形成されてい
る。なお、連設部56、57の側壁56a、57aは、
湾曲底壁67の両端をわずかに延長した程度の高さに設
定されている。
【0030】また、圧接導通部4の前端と後端には、相
互に離間して前側及び後側の圧接部10A、10Bが配
設されている。各圧接部10A、10Bは、対向配置さ
れた左右対の圧接刃11と、左右対の圧接刃11の先端
間に確保された芯線圧入用の圧接スロット12とを備え
るもので、圧接導通部4の左右側壁54の前端縁及び後
端縁に設けた突片を、それぞれ内方に折り曲げることに
よって前記圧接刃11を形成している。
【0031】また、圧接導通部4と電線加締部3におけ
る湾曲底壁67と左右側壁54、53にかけての部分に
は、図1(b)に示すように、湾曲底壁67を平面T上
に安定載置可能とするための微小凸部(安定支持部)6
8が、プレス加工によるインデントとして形成されてい
る。微小凸部68は、圧接端子51の長手方向に間隔的
に複数配置されている。
【0032】次に作用を説明する。
【0033】この圧接端子51に対して電線Wを接続す
る場合は、平板T上に圧接端子51を載置する。その
際、底面が湾曲底壁67となっているものの、湾曲底壁
67から左右側壁54、53にかけての部分に、安定支
持部としての微小凸部68が設けられているので、圧接
端子51は安定した姿勢で載置される。
【0034】この状態で、圧接端子51の後側に電線W
の端末を平行に配して、図1(b)に示すように、圧接
導通部4の圧接スロット12に対して上方より圧入す
る。そうすると、左右対の圧接刃11が電線Wの絶縁被
覆Wbを食い破り、芯線Waに接触する。さらに圧入す
ることにより、芯線Waが左右対の圧接刃11間に入り
込み、圧接刃11によって確実に挟持される。
【0035】この圧入の際に、左右の圧接刃11には矢
印(ロ)で示す開き方向の力がかかるが、次の理由によ
り開きが防止される。
【0036】即ち、この圧接端子51では、圧接導通部
3の底壁67と左右側壁54間に、図3の従来例のよう
な折り曲げ箇所がなくなるため、応力集中が緩和され、
左右側壁67の倒れが少なくなる。よって、圧接導通部
4の圧接スロット12に電線Wを圧入する際の左右の圧
接刃11の開きが防止される。また、安定支持部とし
て、湾曲底壁67から左右側壁54にかけての部分に微
小凸部68をプレス加工したので、この微小凸部68に
よって湾曲底壁67から左右側壁54にかけての部分が
補強され、側壁54の倒れが一層抑制される。
【0037】さらに、この圧接端子51では、電気接触
部2と圧接導通部4と電線加締部3の各側壁52、5
4、53が、第2、第1の連設部56、57の側壁56
a、57aを介して連続化しているので、圧接端子51
全体の剛性が強化されるのは勿論、圧接導通部4の側壁
54が前後の電気接触部2と電線加締部4の側壁52、
54によって大きく拘束されることになる。特に、前側
の電気接触部2はボックス形状に形成されているので、
電気接触部2の側壁52による拘束力は非常に強い。そ
の結果、圧接導通部4の圧接刃11に開き力が作用して
も、圧接刃11を形成した側壁54が前後端で拘束され
ていることで、外側へ開かなくなる。
【0038】また、電線加締部3による電線Wの加締め
と圧接導通部4に対する電線Wの圧入を同時に行う場合
には、電線加締部3の側壁53の上端の押え片3aが内
側方向に屈曲されるので、圧接導通部4の圧接刃11が
電線圧入に従って外側方向に開こうとしても、電線加締
部3の側壁53に作用する内向きの力と、圧接導通部4
の圧接刃11より側壁54に作用する外向きの力とが相
殺し合い、結果的に圧接刃11の開きがより確実に防止
される。
【0039】このように圧接刃11の開きが防止される
ことにより、圧接刃11の幅寸法の縮小による小型化を
図った場合にも、電線圧入時の圧接刃11による絶縁被
覆Wbの食い破り不良を解消することができる。また、
芯線Waに対する接触荷重(挟持荷重)を十分に確保す
ることができる。従って、結果的に電気接続の信頼性の
向上を図ることができる。
【0040】また、電線加締部3から圧接導通部4まで
の間、U字形断面のまま左右側壁53、54及び湾曲底
壁67が連続的に延びているので、圧接導通部4と電線
加締部3の中心のずれを防止することができ、電線Wの
圧接や加締め時に,電線Wが曲がって作業しにくくなる
ような不具合を生じなくなる。また、電線加締部3にも
安定支持部としての微小凸部68を設けたので、電線加
締部3を安定姿勢で保持することができ、電線Wの加締
め作業がやりやすくなる。さらに、圧接導通部4の前後
端にそれぞれ圧接部10A、10Bを設けたので、前後
端の圧接部10A、10B間の間隔を大きくとることが
できる上、加工しやすくなる。
【0041】次に図2を用いて本発明の第2実施形態の
圧接端子81について説明する。
【0042】この圧接端子81は、第1実施形態の圧接
端子51と同様に、一枚の金属薄板を打ち抜きプレス加
工することによって一体に形成されたもので、前端部に
相手端子に対する電気接触部2、後端部に電線加締部
3、それらの中間に圧接導通部4を有する。また、圧接
導通部4と電線加締部3の間に第1の連設部56、圧接
導通部4と電気接触部2の間に第2の連設部57を有す
る。その他の略同じ構成部分には同一符号を付してあ
る。
【0043】第1実施形態の圧接端子51と異なる点
は、圧接導通部4の構造である。この実施形態の圧接端
子81では、圧接導通部4の左右側壁54に矩形の第1
の開口61を形成し、その後側に、より小さ目の矩形の
第2の開口61Bを形成している。そして、第1の矩形
の開口61の前端縁及び後端縁に設けた突片を、それぞ
れ内方に折り曲げることによって、第1、第2の圧接部
10A、10Bの圧接刃11及び圧接スロット12を形
成している。また、第2の矩形の開口61Bの後端縁に
設けた突片を、それぞれ内方に折り曲げることによっ
て、第3の圧接部10Cの圧接刃及び圧接スロットを形
成している。
【0044】この場合、矩形の開口61、61Bを設け
ることにより、側壁54の周縁部を枠状に残したので、
側壁54の強度をあまり落とさずに、開きに対する強度
の高い圧接刃を得ることができる。特に、側壁54の前
後両端に圧接刃がないから、側壁54の前後両端をその
まま、前方の電気接触部2の側壁52や、後方の電線加
締部3の側壁53に連続化させることが容易であり、側
壁54の連続化による圧接導通部4の側壁強度のアップ
を簡単に図り得る。また、第1、第2の開口61、61
Bにより第1、第2、第3の圧接部10A、10B、1
0Cを形成しているので、電線Wの圧接強度を高めるこ
とができる上、電気接続の信頼性の向上が図れる。
【0045】なお、第2の開口61Bの位置は、第1の
開口61の前側であってもよい。また、第2の開口61
Bの後端縁ではなく、前端縁に圧接部を形成してもよい
し、第2の開口61Bの前後端に第3、第4の圧接部を
形成してもよい。また、圧接部の数は1個以上であれば
幾つでもよく、それに応じて開口の数を設定すればよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、圧接導通部の底壁を下方に凸の円弧状の湾曲底
壁とし左右側壁と滑らかに連続化させたので、折り曲げ
箇所がなくなり、応力集中が緩和される。従って、左右
側壁の倒れが少なくなり、圧接導通部の圧接スロットに
電線を圧入する際の左右の圧接刃の開きが防止される。
その結果、圧接刃の幅寸法の縮小による小型化を図った
場合にも、電線圧入時の圧接刃による絶縁被覆の食い破
り不良を解消することができる上、芯線に対する接触荷
重(挟持荷重)を十分に確保することができ、電気接続
の信頼性の向上を図ることができる。また、平板上に圧
接端子を載置する際には、湾曲底壁に設けた安定支持部
が姿勢の安定を保つので、円弧状の湾曲底壁を持つもの
の、コネクタハウジング等へ正しい姿勢で組み込むこと
ができ、組み込んだ状態で電線の圧接作業を行う場合に
も安定作業が可能となる。
【0047】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、前記安定支持
部として、湾曲底壁から左右側壁にかけての部分に微小
凸部をプレス加工したので、この微小凸部によって湾曲
底壁から左右側壁にかけての部分を補強することができ
る。従って、側壁の倒れ防止効果をより高めることがで
き、圧接刃の開きを確実に防止することができる。
【0048】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、圧接
導通部と電線加締部の側壁を連続化したので、圧接導通
部の側壁が、電線加締部の側壁によって拘束されるよう
になる。従って、圧接導通部の圧接スロットに電線を圧
入する際に左右の圧接刃が外側に開こうとしても、圧接
刃を形成した側壁の動きが拘束されているので、外側へ
の開きが防止される。また、電線加締部による電線の加
締めと、圧接導通部に対する電線の圧入を同時に行う場
合には、電線加締部の側壁が電線加締めの際に内側に屈
曲されるので、圧接導通部の圧接刃が電線圧入に従って
外側に開こうとしても、電線加締部の側壁に作用する内
向きの力と、圧接導通部の圧接刃より側壁に作用する外
向きの力とが相殺し合い、結果的に圧接刃の開きが防止
される。
【0049】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、電線加締部の
湾曲底壁にも安定支持部を設けたので、電線加締部を安
定姿勢で保持することができ、電線の加締め作業がやり
やすくなる。
【0050】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかの発明の効果に加えて次の効果を奏する。即
ち、圧接導通部の前後端にそれぞれ圧接部を設けたの
で、前後の圧接部間の間隔を大きくとることができる
上、加工しやすい。
【0051】請求項6の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかの発明の効果に加えて次の効果を奏する。即
ち、圧接導通部の側壁に第1の開口を設け、その開口の
前後端縁に設けた突片を内側に折り曲げることで圧接刃
を形成したので、側壁の周縁部を枠状に残すことがで
き、側壁の強度をあまり落とさずに、開きに対する強度
の高い圧接刃を得ることができる。特に、側壁の前後両
端には圧接刃がないから、側壁の前後両端をそのまま、
前方の電気接触部の側壁や後方の電線加締部の側壁に連
続化させることができ、側壁の連続化による圧接導通部
の側壁強度のアップを図りやすい。
【0052】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、第1の開口、
第2の開口により圧接部を前後方向に3個以上並べて配
設することができるので、電線の圧接強度を高めること
ができる上、電気接続の信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の圧接端子を示し、
(a)は斜視図、(b)は図(a)のIb−Ib矢視部
分を電線と共に示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態の圧接端子の斜視図であ
る。
【図3】第1の従来例の圧接端子を示し、(a)は全体
斜視図、(b)は(a)図のIIIb−IIIb矢視断
面図、(c)は圧接端子に対し電線を圧接した状態を示
す部分斜視図である。
【符号の説明】
51,81 圧接端子 2 電気接触部 3 電線加締部 3a 押え片(側壁の一部) 4 圧接導通部 10A,10B,10C 圧接部 11 圧接刃 12 圧接スロット 53 電線加締部の側壁 54 圧接導通部の側壁 61 第1の開口 61B 第2の開口 67 湾曲底壁 68 微小凸部(安定支持部) W 電線 Wa 芯線 Wb 絶縁被覆 T 平面

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の金属薄板をプレス加工することに
    より、前端部に相手端子に対する電気接触部、後端部に
    圧接導通部を形成し、 前記圧接導通部を、左右側壁と底壁を有した断面U字形
    に形成する共に、前記左右側壁の一部を内側に切り起こ
    すことで左右対の圧接刃を形成し、且つ左右対の圧接刃
    間に圧接スロットを確保した圧接端子において、 前記圧接導通部の底壁を、下方に凸の円弧状の湾曲底壁
    として構成することにより左右側壁と滑らかに連続化さ
    せ、 該湾曲底壁に、平面上に該湾曲底壁を安定載置可能とす
    るための安定支持部を設けたことを特徴とする圧接端
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧接端子であって、 前記安定支持部が、前記湾曲底壁から左右側壁にかけて
    の部分にプレス加工された微小凸部であることを特徴と
    する圧接端子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の圧接端子であっ
    て、圧接導通部の後端に電線加締め部を設け、前記電線
    加締部が、底壁と左右側壁を備え且つ該左右側壁を内側
    に屈曲させることで電線を絶縁被覆の上から加締める構
    成とされ、 前記湾曲底壁が、圧接導通部から電線加締部にかけて共
    通に設けられ、 該電線加締部の左右側壁と圧接導通部の左右側壁とが、
    左右各々連続した側板上に形成されていることを特徴と
    する圧接端子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧接端子であって、 前記電線加締部の湾曲底壁に前記安定支持部が設けられ
    ていることを特徴とする圧接端子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の圧接端
    子であって、 前記圧接導通部の前端と後端に、それぞれ前記左右対の
    圧接刃と圧接スロットからなる圧接部が配設され、前後
    端の圧接部の各圧接刃が、圧接導通部の左右側壁の前後
    端縁に設けた突片を内方に折り曲げることで形成されて
    いることを特徴とする圧接端子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の圧接端
    子であって、 前記圧接導通部の左右側壁にそれぞれ第1の開口が形成
    され、該各第1の開口の前端縁及び後端縁に設けた突片
    をそれぞれ内方に折り曲げることで前記圧接刃が形成さ
    れていることを特徴とする圧接端子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の圧接端子であって、 前記圧接導通部の左右側壁には前記第1の開口と前後方
    向に並ぶ第2の開口が形成され、該第2の開口の前端縁
    及び後端縁の少なくとも一方に設けた突片をそれぞれ内
    方に折り曲げることで前記圧接刃が形成されていること
    を特徴とする圧接端子。
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